JP2023091802A - 床版下作業補助装置 - Google Patents

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忠久 山本
Tadahisa Yamamoto
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Abstract

【課題】橋梁の床版下において作業する作業員の負荷を少なくすることができる床版下作業補助装置を提供する。【解決手段】床版下作業補助装置20は、橋梁10の主桁11に支持されて、橋梁10の延在方向に延びるレール22と、レール22に支持されて、レール22に沿って移動可能な作業車両30と、を備える。作業車両30は、作業車両30を移動させるための移動機構31を介してレール22に支持され、少なくとも資機材の荷を載せることが可能な作業台32と、作業台32上に立設された支柱33と、支柱33に支持され、荷を揚重して所定位置に搬送するための揚重装置78と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、橋梁の床版の下方で作業を行う際に用いられる床版下作業補助装置に関する。
老朽化した既設の橋梁は、橋梁の掛け替えなどを行うことが望ましい。しかしながら、掛け替えの用地が確保できない場合などには、補強・補修対策を講じて長寿命化などを図るようにしている。例えば、特許文献1では、橋梁の延在方向に延びる一対の主桁を連結する補強構造体により橋梁を補強する技術が開示されている。こうした補強構造体を用いた補強対策や補修等を行う際には、橋梁の床版の下方での作業を可能にするため、橋梁に吊足場を設置するケースが多い。吊足場は、作業員の足場確保のほか、台車などを用いた資機材の運搬や資機材を揚重する揚重設備の設置などに利用される。
特開平10-131119号公報
ところで、吊足場を利用した施工においては、吊足場の耐荷重との関係から、資機材の運搬を頻繁に行う必要や資機材を揚重する揚重設備の盛替えを行う必要があるため、多大な労力と時間を要する。こうした問題は、橋梁の補強に限らず、例えば橋梁の補修など、橋梁の床版下で作業を行う場合に共通する。
上記課題を解決する床版下作業補助装置は、橋梁の主桁に支持されて、橋梁の延在方向に延びるレールと、レールに支持されて、レールに沿って移動可能な作業車両と、を備え、作業車両は、作業車両を移動させるための移動機構を介してレールに支持され、少なくとも資機材の荷を載せることが可能な作業台と、作業台上に立設された支持部材と、支持部材に支持され、荷を揚重して所定位置に搬送するための一または複数の揚重装置と、を有する。上記「資機材」は、「資材及び機材」または「資材または機材」を意味する。また、「機材」は「工具」を含む。
本発明によれば、橋梁の床版下において作業する作業員の負荷を少なくすることができる。また、橋梁の床版下での作業の効率化を図ることができる。
床版下作業補助装置の一実施形態の概略構成を示す正面図。 床版下作業補助装置の一実施形態の概略構成を示す上面図。 床版下作業補助装置の下端部における概略構成を示す正面図。 床版下作業補助装置の下端部における概略構成を示す側面図。 支柱およびスイングアームの概略構成を示す側面図。 第1スイング機構に対する第2スイング機構の回転範囲を模式的に示す上面図。 第2スイング機構に対するアーム本体の回転範囲を模式的に示す上面図。 (a)作業台に対するアーム本体の回転範囲の一例を模式的に示す上面図、(b)作業台に対するアーム本体の回転範囲の他例を模式的に示す上面図、(c)作業台に対するアーム本体の回転範囲の他例を模式的に示す上面図。 補強構造体の概略構成を模式的に示す上面図。 補強ユニットの概略構成を模式的に示す正面図。 (a)左側の主桁にベースプレート等が連結される様子を模式的に示す図、(b)右側の主桁にベースプレート等が連結される様子を模式的に示す図、(c)上弦材等が連結されるまでの様子を模式的に示す図。 (a)作業車両が移動する様子を模式的に示す図、(b)残りの補強材が連結される様子を模式的に示す図、(c)隣接する補強ユニットにおいて、中央金具が連結されるまでの様子を模式的に示す図。 (a)縦桁が配設される様子を模式的に示す図、(b)隣接する補強ユニットについて、残りの補強材が連結されるまでの様子を模式的に示す図。
図1~図13を参照して、床版下作業補助装置の一実施形態について説明する。
図1に示すように、床版下作業補助装置20は、橋梁10の補強工事など、橋梁10の床版下において各種作業が行われる際に用いられる。なお、「橋梁の床版下」は「橋梁の床版の下方」を意味し、必ずしも床版の直下だけを意味するものではない。また、「橋梁の床版下」には「橋梁の桁下」の意味も含まれる。
橋梁10は、複数の主桁11と床版12とを備えている。複数の主桁11は、橋梁10の延在方向に延びているとともに橋梁10の幅方向に並設されている。主桁11は、上フランジ11a、下フランジ11b、および、ウェブ11cを有している。上フランジ11aは、床版12に固定されている。ウェブ11cは、上フランジ11aと下フランジ11bとを繋いでいる。
なお、以下では、橋梁10の延在方向のうち、紙面の手前側の方向を前方向、紙面の奥側の方向を後方向という。また、橋梁10の幅方向のうち、前方向を基準とした左側(図1における右側)を左方向、前方向を基準とした右側(図1における左側)を右方向という。
図1および図2に示すように、床版下作業補助装置20は、複数のレールブラケット21、一対のレール22、作業車両(作業台車)30を備えている。
レールブラケット21は、一対の主桁11の各々の下フランジ11bに連結されている。各主桁11に連結したレールブラケット21は、他方の主桁11に向かって左右方向に延びるとともに前後方向に所定の間隔で並設されている。レールブラケット21は、例えば、フランジとウェブとを有するT形鋼で構成される。この場合、レールブラケット21は、T形鋼のフランジを主桁11の下フランジ11bに当接させた状態で、これらのフランジをクランプなどで挟み込むことによって主桁11に連結される。なお、レールブラケット21は主桁11に連結(固定)され、レール22を支持することが可能であれば、特にその構成を限定する必要はない。例えば鋼板などを用いてもよい。また、主桁11へのレールブラケット21の連結手段も限定の必要はない。
レール22は、一対の主桁11の各々に対してレールブラケット21を介して支持されている。本実施形態において、各レール22は、前後方向における主桁11の一端部側から他端部側まで延びている。一対のレール22は、上面視において平行に配設されている。各レール22は、例えば、H形鋼(I形鋼)などを用いて構成される。
(作業車両の概要)
図1および図2に示すように、作業車両30は、一対の主桁11の間において、一対のレール22上を走行可能に構成されている。
作業車両30は、移動機構31、作業台32、支柱(支持部材)33、および、スイングアーム34を備えている。作業車両30は、主に鋼材によって構成されている。
移動機構31は、一対のレール22に沿って作業車両30を走行させるとともに一対のレール22の任意の位置に作業車両30を停止可能に構成されている。
作業台32は、移動機構31を介して一対のレール22に支持されている。作業台32は、作業員が搭乗可能に、また、資機材(資機材などの荷)を上載可能に構成されている。資機材としては、例えば、各種工具、各種機器、補強・補修対策に用いる材料(補強材、補修材)などが挙げられる。作業台32は、作業車両30の上面視において略矩形状に形成されている。
本実施形態において、支柱33は、作業車両30の上面視における作業台32の各隅部(角部)側に配設され、上方向に延びて作業台32上に立設されている。
スイングアーム34は、各支柱33に設けられている。スイングアーム34は、支柱33に対して、作業車両30の上面視において回動可能に構成されている。スイングアーム34は、作業台32に積載された資機材を揚重可能に構成されている。作業車両30に搭乗した作業員は、スイングアーム34で補強材を揚重したのち、スイングアーム34を適宜操作することで補強材を所望位置まで搬送する。
(移動機構)
図3および図4に示すように、移動機構31は、スライダ41、停止具42、および、規制部材43を有している。
スライダ41は、作業車両30の側面視における両端部において、各レール22と作業台32との間に配設されている。スライダ41は、例えばチルタンク(登録商標)で構成される。なお、スライダ41は、特にその構成、数、設置位置を限定する必要はない。
停止具42は、作業員に操作されることにより、一対のレール22上の所望位置に作業車両30を停止状態で保持可能に構成されている。停止具42は、作業車両30の上面視における作業台32の各隅端部において、作業台32の下端部に連結されている。例えば、停止具42は、作業員の回転操作によってレール22に押し付けられることにより、作業車両30を停止状態に保持する。なお、停止具42は、特にその構成、数、設置位置を限定する必要はない。
規制部材43は、レール22からの作業車両30の浮き上がりを規制する部材である。規制部材43は、作業車両30の側面視において、スライダ41と停止具42との間に設けられている。例えば、規制部材43は、作業車両30の正面視において、作業車両30が浮き上がるとレール22に対して外側から係合するクランプ形状に形成される。なお、規制部材43は、特にその構成、数、設置位置を限定する必要はない。
(作業台)
図3および図4に示すように、作業台32は、一対のサイドフレーム46、連結フレーム47、および、作業台本体48を有している。
一対のサイドフレーム46の各々は、レール22に沿うようにレール22の上方に配設されている。各サイドフレーム46は、例えばH形鋼などによって構成される。本実施形態において、上述したスライダ41、停止具42、および、規制部材43は、各サイドフレーム46に連結されている。
連結フレーム47は、左右方向に延びて一対のサイドフレーム46を連結している。連結フレーム47は、前後方向に並設されている。連結フレーム47は、例えば溝形鋼やH形鋼などによって構成される。複数の連結フレーム47のうち、一部の連結フレーム47には、支柱33が連結されている。
作業台本体48は、作業車両30の上面視において、一対のサイドフレーム46の内側に配設されている。作業台本体48は、コンベヤ部49と踏板部50とを有している。
コンベヤ部49は、作業台32における補強材等の資機材の移動を補助するための装置である。踏板部50は、作業台32において、例えば作業員が移動や作業をする際の足場となる部分である。コンベヤ部49は、左右方向において踏板部50を挟むようにして並設されている。本実施形態のコンベヤ部49は、前後方向に並設された複数のローラー51を有している。各ローラー51は、左右方向に延びる回転軸を回転中心として回転可能に構成されている。本実施形態のコンベヤ部49は、複数のローラー51の上に資機材を載せ、ローラー51の回転によって容易に資機材を搬送できる。なお、コンベヤ部49は資機材の搬送を容易にすることが可能であれば、必ずしもローラー51を備えて構成しなくてもよい。
(支柱:支持部材)
図5に示すように、支柱33は、例えば、一部の連結フレーム47における左右方向の端部に連結されている。支柱33は、二重管構造を形成する下側支柱55と上側支柱56とによって上下方向に伸縮可能に構成されている。上側支柱56には、高さ調整孔57が貫通形成されている。高さ調整孔57には、下側支柱55の上端と係合することにより支柱33の高さを保持する保持材58(図1参照)が配設される。保持材58は、例えば、高さ調整孔57に挿通される軸部を有する締結部材によって構成される。上側支柱56には、1つの高さ調整孔57が形成されていてもよいし、複数の高さ調整孔57が形成されていてもよい。本実施形態の支柱33は、1つの高さ調整孔57が設けられており、縮長状態と伸長状態との2段階に高さを調整可能に構成されている。
なお、支柱(支持部材)33は、その伸縮可能な構成を本実施形態のように限定する必要はなく、高さ(長さ、伸縮量)を適宜手段によって自在に調整できるように構成してもよい。また、本実施形態では支持部材が支柱33であるものとしたが、揚重装置78を支持することが可能であれば、その構成を限定する必要はない。
(スイングアーム)
図5~図8に示すように、スイングアーム34は、第1スイング機構61、第2スイング機構62、アーム本体63を有している。
図6に示すように、第1スイング機構61は、上面視における一対のレール22の内側や一対のレール22の外側に第2スイング機構62が配置されるように、第1回転軸C1を回転中心として第2スイング機構62を回転可能に支持する機構である。図7に示すように、第2スイング機構62は、第2回転軸C2を回転中心としてアーム本体63を回転可能に支持する機構である。
図5に示すように、第1スイング機構61は、上側ブラケット66、下側ブラケット67、第1回転軸部材68、および、回転具69を有している。
上側ブラケット66は、上側支柱56の上端部側に連結されている。下側ブラケット67は、上側支柱56の中央部側(上側ブラケット66よりも下方)に連結されている。上側ブラケット66および下側ブラケット67は、例えば上側支柱56から前方向に突出するように設けられている。
第1回転軸部材68は、上側ブラケット66と下側ブラケット67とに連結されている。第1回転軸部材68は、上側ブラケット66と下側ブラケット67との間において上下方向に沿うように配設されている。第1回転軸部材68の中心軸は、第1回転軸C1となる。
回転具69は、その基端部が第1回転軸C1を回転中心として回転可能に第1回転軸部材68に連結されている。回転具69は、第1回転軸部材68の上端寄りの位置と第1回転軸部材68の下端寄りの位置とに設けられている。本実施形態においては、第1回転軸部材68の上端寄りの位置に2つの回転具69が連結されている。各回転具69の先端部には、第2スイング機構62が連結されている。
第2スイング機構62は、連結部材71、上下一対の支柱側ブラケット72、アーム側ブラケット73、および、第2回転軸部材74を有している。
連結部材71は、上下方向に延びて各回転具69の先端部を連結している。上下一対の支柱側ブラケット72は、連結部材71から第1回転軸部材68と反対側に突設されている。上下一対の支柱側ブラケット72は、連結部材71の上端部と連結部材71の下端部寄りの部分とに設けられている。
アーム側ブラケット73は、アーム本体63の基端部に連結される部材である。アーム側ブラケット73は、上下一対の支柱側ブラケット72の間に配設されている。
第2回転軸部材74は、上下一対の支柱側ブラケット72に対してアーム側ブラケット73を回転可能に連結する部材である。第2回転軸部材74の中心軸は、第2回転軸C2となる。
アーム本体63は、基端部材76、アーム部材77、および、揚重装置78を有している。
基端部材76は、アーム本体63の基端部を形成する部材であって、上述したアーム側ブラケット73が連結される部材である。
アーム部材77は、基端部材76に連結されている。アーム部材77は、基端部材76から1つの方向に向かって延びている。アーム部材77は、アーム部材77の延在方向に沿って移動可能に揚重装置78を支持している。
揚重装置78は、アーム部材77の下方に位置する環状フック79を有している。環状フック79には、作業員が補強材を移動させる際に用いられる図示されないチェーンブロックが取り付けられる。なお、揚重装置78は、資機材などの荷を揚重して所望の位置に搬送することが可能であれば、その構成を限定する必要はない。また、支持部材(支柱33)に複数の揚重装置78が支持されていてもよい。
図8(a)に示すように、上述したスイングアーム34は、第2スイング機構62がサイドフレーム46の直上に位置する状態においては、サイドフレーム46の内側と外側とに跨がるように、第2回転軸C2を回転中心としてアーム本体63が回転可能に構成されている。
また、図8(b)に示すように、スイングアーム34は、第1回転軸C1を回転中心として一対のサイドフレーム46の内側へ第2スイング機構62を最も回転させた状態においては、第2回転軸C2を回転中心として、一対のサイドフレーム46の内側をアーム本体63が回転可能に構成されている。
また、図8(c)に示すように、スイングアーム34は、第1回転軸C1を回転中心として一対のサイドフレーム46の外側へ第2スイング機構62を最も回転させた状態においては、第2回転軸C2を回転中心として、一対のサイドフレーム46の外側をアーム本体63が回転可能に構成されている。
(橋梁の補強構造体の一例)
図9および図10を参照して、上述した床版下作業補助装置20を用いた補強作業によって形成される補強構造体の一例について説明する。補強構造体は、各種の鋼材が締結部材などによって連結対象に連結されることにより構成される。
図9に示すように、補強構造体は、補強ユニット80と縦桁90とを有する。補強ユニット80は、左右方向に交差する方向で一対の主桁11を連結している。補強ユニット80は、前後方向に並設されている。縦桁90は、前後方向において隣接する補強ユニット80を連結している。図10に示すように、補強ユニット80は、一対の主桁11を連結するように形成されている。補強ユニット80は、前後方向に並設されている。
補強ユニット80は、ベースプレート81、上側ガセットプレート82、下側ガセットプレート83、上弦材84、上側中央ガセットプレート85、中央金具86、下側中央ガセットプレート87、下弦材88、斜材89を有している。
ベースプレート81は、主桁11のウェブ11cに対して連結されることによりウェブ11cに沿うようにして配設される部材である。上側ガセットプレート82は、各ベースプレート81の上端部に連結される部材である。下側ガセットプレート83は、各ベースプレート81の下端寄りの部分に連結される部材である。
上弦材84は、上側ガセットプレート82に架設される部材である。上側中央ガセットプレート85は、上弦材84の中央部分に連結される部材である。中央金具86は、上側中央ガセットプレート85から下方に延びる部材であって、上側中央ガセットプレート85と下側中央ガセットプレート87とを連結する部材である。また、中央金具86は、上述した縦桁90が連結される部材である。下側中央ガセットプレート87は、中央金具86の下端部に連結される部材である。
下弦材88は、下側ガセットプレート83に架設される部材であって、その中央部に下側中央ガセットプレート87が連結される部材である。斜材89は、上側ガセットプレート82と下側中央ガセットプレート87、あるいは、下側ガセットプレート83と上側中央ガセットプレート85、これらを連結する部材である。
(補強構造体の施工方法の一例)
図11~図13を参照して、床版下作業補助装置20を用いた補強構造体の施工方法の一例について説明する。本実施形態の施工方法において、補強ユニット80は、最後方に位置する補強ユニット80から順に構築される。また、縦桁90は、構築後の補強ユニット80の前側に位置する補強ユニット80の構築中に配設される。
なお、以下において、作業員が行う各種作業のうち、作業車両30の移動以外の作業は、停止具42によって作業車両30が停止された状態で行われるものとする。また、各支柱33は、基本的には伸長状態にあるものとする。
図11(a)に示すように、作業員は、例えば各種の補強材が積載された作業台32に搭乗しながら、最後方に位置する補強ユニット80の構築位置まで作業車両30を移動させる。具体的には、作業員は、左側の主桁11のウェブ11cに対するベースプレート81の連結位置の前側まで作業車両30を移動させる。
次に、作業員は、左側後方のスイングアーム34を適宜操作して、左側の主桁11のウェブ11c付近までベースプレート81を搬送する。そして、作業員は、そのウェブ11cに対してベースプレート81を連結する。
続いて、作業員は、左側後方に位置するスイングアーム34を適宜操作してベースプレート81付近まで上側ガセットプレート82と下側ガセットプレート83とを搬送する。そして、作業員は、それら上側ガセットプレート82と下側ガセットプレート83とをベースプレート81に連結する。
次に、図11(b)に示すように、作業員は、作業車両30を少し前方へと移動させる。より具体的には、作業員は、右側の主桁11のウェブ11cに対するベースプレート81の連結位置の前側まで作業車両30を移動させる。
そして、作業員は、右側後方のスイングアーム34を適宜操作して、右側の主桁11のウェブ11cへのベースプレート81の連結とベースプレート81への上側ガセットプレート82および下側ガセットプレート83の連結とを行う。
次に、図11(c)に示すように、作業員は、上面視において上弦材84が後側の一対の支柱33の間に配設される位置まで作業車両30を後方へと移動させる。そして、作業員は、後方側に位置する一対のスイングアーム34を適宜操作しながら、上側ガセットプレート82に上弦材84を連結したのち、上弦材84に上側中央ガセットプレート85を連結する。
次に、図12(a)に示すように、作業員は、上面視における上弦材84の前側まで作業車両30を移動させる。この際、作業員は、伸長状態にある支柱33が上弦材84に干渉するような場合には、支柱33を一時的に縮長状態にしたうえで作業車両30を移動させる。
次に、図12(b)に示すように、作業員は、後方側に位置する一対のスイングアーム34を適宜操作しながら、中央金具86、下側中央ガセットプレート87、下弦材88、および、各斜材89を連結する。これにより、最後方位置の補強ユニット80が完成する。
続いて、作業員は、最後方位置の補強ユニット80に隣接する補強ユニット80の構築に取りかかる。
図12(c)に示すように、作業員は、前方側に位置する一対のスイングアーム34を適宜操作しながら、ベースプレート81、上側ガセットプレート82、下側ガセットプレート83、上弦材84、上側中央ガセットプレート85、中央金具86を連結する。このとき連結される中央金具86は、上側中央ガセットプレート85に対して後側から連結される補強材である。
図13(a)に示すように、作業員は、全てのスイングアーム34を適宜操作しながら、補強ユニット80の中央金具86を縦桁90で連結する。縦桁90を取り付けると、作業者は、構築中の補強ユニット80の前側へと作業車両30を移動させる。この際も、作業員は、上弦材84に支柱33が干渉するような場合に、支柱33を縮長状態にしたうえで作業車両30を移動させる。
図13(b)に示すように、作業員は、後方側に位置する一対のスイングアーム34を適宜操作しながら、中央金具86、下側中央ガセットプレート87、下弦材88、および、斜材89を連結する。このとき連結される中央金具86は、上側中央ガセットプレート85に対して前側から連結される補強材である。これにより、隣接する補強ユニット80が完成する。以後、図12(a)~図13(b)を用いて説明した各種作業が作業員によって繰り返されることにより、補強構造体が形成される。
本実施形態の効果について説明する。
(1)床版下作業補助装置20は、橋梁10の主桁11に支持されて、橋梁10の延在方向に延びるレール22と、レール22に支持されて、レール22に沿って移動可能な作業車両30と、を備える。作業車両30は、作業車両30を移動させるための移動機構31を介してレール22に支持され、少なくとも資機材の荷を載せることが可能な作業台32と、作業台32上に立設された支持部材(支柱33など)と、支持部材に支持され、荷を揚重して所定位置に搬送するための一または複数の揚重装置78と、を有する。
こうした床版下作業補助装置20によれば、床版下で作業車両30を移動させ、資機材(や作業員)などの荷を所望の位置に搬送することができ、作業台32上に立設された支持部材に支持された一または複数の揚重装置78を用いて、資機材などの荷を床版下作業に適した位置に容易に搬送することができる。
また、床版下作業補助装置20は、搬送した荷を所定位置に設置することに利用することもできる。
さらに、レール22への荷重に対する反力が主桁11から得られるため、レール22の耐荷重を大きくすることも可能になる。これにより、より多くの資機材などの荷を作業車両30に載せることができる。
すなわち、床版下作業補助装置20によれば、より多くの資機材が積載可能であるとともに、資機材、作業員、および、揚重設備が作業現場まで一緒に移動可能であることから、床版下作業の効率化・省力化を図ることができ、作業員への負荷を小さくすることが可能になる。
(2)作業車両30は、上面視において支持部材(支柱33など)に回転可能に支持されたアーム本体63と、アーム本体63に支持された揚重装置78とを備えてなるスイングアーム34を有する。
このように作業車両30に、作業台32と共に移動するスイングアーム34が設けられている。そのため、揚重装置78で資機材などの荷を揚重した状態でスイングアーム34を回転操作することで、作業車両30上での資機材などの荷の移動(や設置)を容易に行うことができる。これにより、床版下作業のさらなる効率化・省力化を図ることができ、作業員への負荷をより小さくすることが可能になる。
(3)作業台32は、作業員による作業台32上での資機材の移動を補助するコンベヤ部49と作業員の足場となる踏板部50とを有する。
作業台32にコンベヤ部49があることにより、作業員による作業台32上での資機材などの荷の移動を容易に行うことができる。また、作業台32に踏板部50があることにより、各種作業を行う作業員の足場を確保することができる。
(4)レール22は、主桁11に連結したレールブラケット21を介して主桁11に支持されている。
これにより、主桁11に対するレール22の配置についての自由度を高めることができる。例えば、各種作業がしやすく、かつ、安全性の高い場所を通るようにレール22、ひいては作業車両30を配置することができる。また、一対のレール22を支持させるための隣り合う一対の主桁11が平行に並設されていない場合など(一対の主桁11の間隔が延在方向の場所によって異なるケースなど)であっても、レールブラケット21を介してレール22を主桁11に支持させることで、一対のレール22を平行に配設することができ、容易で好適にレール22、ひいては作業車両30を設けることができる。
(5)支持部材(支柱33など)は、上下方向に伸縮可能に構成されている。
これにより、作業状況、適用する橋梁の形状等、その時々の状況に応じて支持部材(や揚重装置78)の高さ位置(長さ)を自在に調整することができる。その結果、床版下作業補助装置20の適用性、汎用性を大幅に高めることが可能になる。
(6)スイングアーム34は、支持部材(支柱33など)に連結される第1スイング機構61と、第1スイング機構61を介して支持部材に連結される第2スイング機構62と、を有する。第1スイング機構61は、第1回転軸C1を回転中心に第2スイング機構62を回転可能に構成されている。第2スイング機構62は、第2回転軸C2を回転中心にアーム本体63を回転可能に構成されている。
すなわち、スイングアーム34は、アーム本体63の回転中心となる第2回転軸C2を支持部材(支柱33など)の周囲で移動可能に構成されている。これにより、アーム本体63の位置、ひいては揚重装置78による資機材などの荷の搬送位置等の自由度をより高めることができる。
(7)支持部材(支柱33など)は、上面視において矩形状の作業台32の各隅部に設けられている。また、各支持部材にスイングアーム34が支持されている。
これにより、作業台32の上方の領域を短いアーム本体63でカバーできることから、アーム本体63に資機材などの荷を揚重したときに支持部材に作用する機械的な負荷を小さくすることができる。また、適宜作業に応じた支持部材、スイングアーム34に支持された揚重装置78を選択して使用することができ、作業の効率化を図ることが可能になる。
以上、床版下作業補助装置の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・作業台32の形状や支持部材(支柱33等)の配置、アーム本体63の長さなどは、施工予定の補強構造体や橋梁の形状などを含め、床版下作業の内容に応じて適宜に変更してもよい。
・スイングアーム34は、上面視において支持部材(支柱33等)に回転可能に支持されたアーム本体63を備えて構成されていればよい。そのため、スイングアーム34は、第1スイング機構61および第2スイング機構62を有する構成に限らず、例えば、アーム本体63が第1スイング機構61を介して支柱33に支持される構成であってもよい。
・また、本実施形態では、床版下作業補助装置20を用いて資機材などの荷を容易に搬送できるものとして説明を行ったが、床版下作業補助装置20は、搬送した補強材などの荷を所定位置に設置するために用いることも可能である。
・支持部材(支柱33等)は、高さが固定された構成であってもよい。
・支持部材(支柱33等)は、起倒自在に構成し、起こした状態で、本実施形態で説明したように作業が行え、倒した状態で床版下作業補助装置20をコンパクトに納めることができるようにしてもよい。
・支持部材(支柱33等)は、作業台32に対して着脱可能に設けてもよい。この場合においても、作業台32に取り付けて立設した状態で、本実施形態で説明したように作業が行え、取り外した状態で床版下作業補助装置20をコンパクトに納めることができる。
・レール22は、レールブラケット21を介して主桁11に支持される構成に限らず、例えば、主桁11の下フランジ11bなどに直接支持される構成であってもよい。
・作業台32は、資機材などの荷を載せることが可能であればその構成を本実施形態のように限定しなくてもよい。なお、資機材などの荷が上載された状態で作業員の足場が確保される構成であることが望ましい。作業台32は、コンベヤ部49を備えず、踏板部50に荷を載せたり、作業員が乗ったりするようにしてもよい。
・本実施形態では主桁11が鋼桁であるものとして説明を行ったが、コンクリート桁であっても勿論構わない。
・本実施形態では床版下作業補助装置20をレール22で移動可能に支持した状態で、作業台32、支持部材(支柱33等)が隣り合う主桁11の間に配されるものとして説明を行った。これに対し、主桁11で支持したレール22に移動可能に支持された状態で、主桁11の下フランジ11bの下方に、作業台32や支持部材の少なくとも一部が配されるように、床版下作業補助装置20が構成されてもよい。この場合には、さらに作業台32の一部を、レール22を支持する主桁11の幅方向外側に張出すように形成し、作業台32の範囲(作業員の足場範囲)を大きく確保し、効率的に作業が行えるようにしてもよい。
C1…第1回転軸、C2…第2回転軸、10…橋梁、11…主桁、11a…上フランジ、11b…下フランジ、11c…ウェブ、12…床版、20…床版下作業補助装置、21…レールブラケット、22…レール、30…作業車両、31…移動機構、32…作業台、33…支柱(支持部材)、34…スイングアーム、41…スライダ、42…停止具、43…規制部材、46…サイドフレーム、47…連結フレーム、48…作業台本体、49…コンベヤ部、50…踏板部、51…ローラー、55…下側支柱、56…上側支柱、57…高さ調整孔、58…保持材、61…第1スイング機構、62…第2スイング機構、63…アーム本体、66…上側ブラケット、67…下側ブラケット、68…第1回転軸部材、69…回転具、71…連結部材、72…支柱側ブラケット、73…アーム側ブラケット、74…第2回転軸部材、76…基端部材、77…アーム部材、78…揚重装置、79…環状フック、80…補強ユニット、81…ベースプレート、82…上側ガセットプレート、83…下側ガセットプレート、84…上弦材、85…上側中央ガセットプレート、86…中央金具、87…下側中央ガセットプレート、88…下弦材、89…斜材、90…縦桁。

Claims (7)

  1. 橋梁の主桁に支持されて、前記橋梁の延在方向に延びるレールと、
    前記レールに支持されて、前記レールに沿って移動可能な作業車両と、を備え、
    前記作業車両は、
    前記作業車両を移動させるための移動機構を介して前記レールに支持され、少なくとも資機材の荷を載せることが可能な作業台と、
    前記作業台に立設された支持部材と、
    前記支持部材に支持され、前記荷を揚重して所定位置に搬送するための一または複数の揚重装置と、を有する
    床版下作業補助装置。
  2. 前記作業車両は、
    上面視において前記支持部材に回転可能に支持されたアーム本体と、前記アーム本体に支持された前記揚重装置とを備えてなるスイングアームを有する
    請求項1に記載の床版下作業補助装置。
  3. 前記作業台は、作業員による前記作業台上での前記荷の移動を補助するコンベヤ部と作業員の足場となる踏板部とを有する
    請求項1または2に記載の床版下作業補助装置。
  4. 前記レールは、前記主桁に連結したレールブラケットを介して前記主桁に支持されている
    請求項1~3のいずれか一項に記載の床版下作業補助装置。
  5. 前記支持部材は、上下方向に伸縮可能に構成されている
    請求項1~4のいずれか一項に記載の床版下作業補助装置。
  6. 前記スイングアームは、
    前記支持部材に連結される第1スイング機構と、
    前記第1スイング機構を介して前記支持部材に連結される第2スイング機構と、を有し、
    前記第1スイング機構は、上面視において、第1回転軸を回転中心として前記第2スイング機構を回転可能に構成され、
    前記第2スイング機構は、上面視において、第2回転軸を回転中心として前記アーム本体を回転可能に構成されている
    請求項2~5のいずれか一項に記載の床版下作業補助装置。
  7. 前記作業台は、上面視において矩形状の形状を有し、
    前記支持部材は、前記作業台の各隅部に設けられ、
    前記スイングアームは、前記支持部材の各々に支持されている
    請求項2~6のいずれか一項に記載の床版下作業補助装置。
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