JP5417045B2 - タイヤ - Google Patents

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本発明は、タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝と、トレッド幅方向に沿って延びる横溝とによって区画されるブロックを備え、トレッド幅方向に沿ってジグザグ状に延びるサイプが、ブロックに形成されたタイヤに関し、特に、ブロックの剛性を確保しつつ、雪氷上性能をさらに向上させたタイヤに関する。
従来、氷雪路の走行に適したタイヤでは、氷雪路における制動力やトラクション(以下、雪氷上性能と記す)を向上させるため、トレッドに設けられたブロックにトレッド幅方向に沿って延びるジグザグ状のサイプを形成、或いは、サイプの深さを深くする方法が広く用いられている。
このようなサイプが形成されたタイヤにおいて、ブロックの剛性を向上させるために、トレッド幅方向におけるブロックの両端に、サイプの底を形成する底部からタイヤ径方向外側に延びる底上げ部を備え、サイプの両端の溝深さを浅くする方法が広く知られている(例えば、特許文献1)。
特開2005−119415号公報(第5−6頁、第2、3図)
しかしながら、上述した従来のタイヤには、次のような問題があった。すなわちブロックの剛性を向上できる反面、トレッド幅方向に沿ったサイプの両端では、サイプがタイヤ周方向に沿って開かず、サイプに入った雪に働く雪柱せん断力や、サイプやトレッドパターンのエッジに働くエッジ効果(掘り起こし摩擦力)が得られず、雪氷上性能、具体的には、氷雪路における制動力やトラクションが低下するという問題点があった。
そこで、本発明は、ブロックの剛性を維持しつつ、雪氷上性能をさらに向上させたタイヤの提供を目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、タイヤ周方向(タイヤ周方向R)に沿って延びる周方向溝(周方向溝10)と、トレッド幅方向(トレッド幅方向W)に沿って延びる横溝(横溝12)とによって区画されるブロック(例えば、ブロック20)を備え、トレッド幅方向に沿ってジグザグ状に延びるサイプ(サイプ30)が、前記ブロックに形成され、前記サイプの両端は、前記ブロックのトレッド幅方向に沿った両端でそれぞれ前記周方向溝に連通するタイヤ(空気入りタイヤ1)であって、前記サイプは、トレッド幅方向における両端側で、前記サイプの溝深さが浅くなっている第1サイプ(例えば、第1サイプ32)と、前記第1サイプよりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側で、前記サイプの溝深さが浅くなっている第2サイプ(例えば、第2サイプ34)とにより構成され、前記ブロックは、タイヤ周方向に並び、前記第1サイプを形成する一対の第1側壁面(第1側壁面60)と、前記ブロックのトレッド幅方向における両端側で、前記第1側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の外側底上げ部(例えば、外側底上げ部40)とタイヤ周方向に並び、前記第2サイプを形成する一対の第2側壁面(第2側壁面70)と、前記外側底上げ部よりも前記ブロックのトレッド幅方向における中心側で、前記第2側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる内側底上げ部(例えば、内側底上げ部50)とを備え、前記外側底上げ部は、前記第1サイプを形成する一方の第1側壁面(第1側壁面62)から、前記第1サイプを形成する他方の第1側壁面(第1側壁面64)に連なり、前記内側底上げ部は、前記第2サイプを形成する一方の第2側壁面(第2側壁面72)から、前記第2サイプを形成する他方の第2側壁面(第2側壁面74)に連なることを要旨とする。
このような、タイヤによれば、ブロックは、タイヤ周方向に並び、第1サイプを形成する一対の第1側壁面と、ブロックのトレッド幅方向Wにおける両端側で、第1側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の外側底上げ部と、タイヤ周方向に並び、第2サイプを形成する一対の第2側壁面と、外側底上げ部よりもブロックのトレッド幅方向Wにおける中心側で、第2側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる内側底上げ部とを備える。なお、外側底上げ部は、第1サイプを形成する一方の第1側壁面から、第1サイプを形成する他方の第1側壁面に連なる。また、内側底上げ部は、第2サイプを形成する一方の第2側壁面から、第2サイプを形成する他方の第2側壁面74に連なる。
このような外側底上げ部により、トレッド幅方向Wにおける両端側で、サイプの溝深さが浅くなっている第1サイプが形成される。また、内側底上げ部により、第1サイプよりもトレッド幅方向Wにおけるブロックの中心側で、サイプの溝深さが浅くなっている第2サイプが形成される。
つまり、このようなタイヤによれば、タイヤ周方向に沿ってサイプが複数形成されるブロックにおいて、ブロックの剛性を向上させるための底上げ部をトレッド幅方向Wにおける端部に集中させることなく、タイヤ周方向に対してずらして配置することにより、ブロックの剛性を維持しつつ、タイヤ周方向に沿ったサイプの開口を確保できる。このため、各サイプがタイヤ周方向に沿って開き、サイプに入った雪に働く雪柱せん断力や、サイプやトレッドパターンのエッジに働くエッジ効果(掘り起こし摩擦力)を向上できる。
従って、このようなタイヤによれば、ブロックの剛性を維持しつつ、雪氷上性能をさらに向上できる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、内側底上げ部のトレッド幅方向外側の端部は、サイプのトレッド幅方向における両端から、トレッド幅方向における外側底上げ部の幅の60%に対応する距離(距離L1)だけ離れた位置よりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側に位置することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1または第2の特徴に係り、タイヤ周方向において、前記第1サイプ及び前記第2サイプは、前記ブロックに交互に形成されることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1乃至3の何れか一つの特徴に係り、前記内側底上げ部は、トレッド幅方向における前記ブロックの両側にそれぞれ位置する第1内側底上げ部(第1外側底上げ部42B)と、第2内側底上げ部(例えば、第2外側底上げ部44B)とにより構成され、前記第1内側底上げ部と、前記第2内側底上げ部との少なくとも何れか一方のトレッド幅方向外側の端部は、前記サイプのトレッド幅方向における両端から、トレッド幅方向における前記外側底上げ部の幅の60%に対応する距離(距離L1)だけ離れた位置よりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側に位置することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1乃至4の何れか一つの特徴に係り、前記内側底上げ部は、第1内側底上げ部(第1内側底上げ部52B)と、第2内側底上げ部(第2内側底上げ部54B)とにより構成され、トレッド幅方向において、前記第1内側底上げ部と、前記第2内側底上げ部とのトレッド幅方向外側の端部は、前記外側底上げ部のトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側に位置することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、トレッド幅方向において、前記内側底上げ部は、前記ブロックの中央に位置することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、ブロックの剛性を維持しつつ、雪氷上性能をさらに向上させたタイヤを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するトレッドの展開図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの一部分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、図2のA−A断面であり、第1サイプをとおるブロックの断面図である。(b)は、図2のB−B断面であり、第2サイプをとおるブロックの断面図である。 本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、第1サイプをとおるブロックの断面図であり、(b)は、第2サイプをとおるブロックの断面図である。 本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、第1サイプをとおるブロックの断面図であり、(b)は、第2サイプをとおるブロックの断面図である。 本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、第1サイプをとおるブロックの断面図であり、(b)は、第2サイプをとおるブロックの断面図である。 本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの一部分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、第1サイプをとおるブロックの断面図であり、(b)は、第2サイプをとおるブロックの断面図である。 本発明の第6実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの断面図である。(a)は、第1サイプをとおるブロックの断面図であり、(b)は、第2サイプをとおるブロックの断面図である。
次に、本発明に係る空気入りタイヤの第1乃至第6実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
本実施形態においては、(1)空気入りタイヤの構成、(2)ブロックの詳細構成、(3)作用・効果について説明する。
(1)空気入りタイヤの構成
図1は、本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するトレッドの展開図である。空気入りタイヤ1は、氷雪路の走行に適したタイヤ、いわゆるスタッドレスタイヤである。空気入りタイヤ1におけるトレッドに形成される各部位について更に説明する。
空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向Rに沿って延びる周方向溝10と、トレッド幅方向Wに沿って延びる横溝12とによって区画されるブロック20を備えている。
各ブロック20には、トレッド幅方向Wに沿ってジグザグ状に延びるサイプ30が形成される。具体的には、サイプ30は、トレッド幅方向Wにおける両端で、サイプの溝深さが浅くなっている第1サイプ32と、第1サイプ32よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20の中心側で、サイプの溝深さが浅くなっている第2サイプ34とにより構成される。
タイヤ周方向Rにおいて、第1サイプ32及び第2サイプ34は、ブロック20に交互に形成される。トレッド幅方向Wにおけるサイプ30(第1サイプ32及び第2サイプ34)の両端は、ブロック20のトレッド幅方向Wにおける両端でそれぞれ周方向溝10に連通する。
(2)ブロックの詳細構成
ブロックの詳細構成について、説明する。について、図2、3を用いて説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するブロック20の一部分解斜視図である。なお、図2においては、第1サイプ32及び第2サイプ34の形状を明瞭にするために、実線にて形状を示す。また、第1サイプ32及び第2サイプ34を形成する外側底上げ部40及び内側底上げ部50の断面をハッチングにて示す。図3は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤ1を構成するブロック20の断面図である。具体的には、図3(a)は、図2のA−A断面図であり、第1サイプ32をとおるブロック20の断面図である。図3(b)は、図2のB−B断面図であり、第2サイプ34をとおるブロック20の断面図である。
図2に示すように、ブロック20には、タイヤ周方向Rに沿って、並ぶ第1サイプ32と、第2サイプ34とが形成される。具体的には、タイヤ周方向Rにおいて、第1サイプ32及び第2サイプ34は、ブロック20に交互に形成される。
(2.1)第1サイプ
図2、3(a)に示すように、ブロック20は、タイヤ周方向Rに並び、第1サイプ32を形成する一対の第1側壁面60と、ブロック20のトレッド幅方向Wにおける両端で、第1側壁面60の底から、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の外側底上げ部40とを備える。第1側壁面60の底は、トレッド22と略平行に形成され、トレッド幅方向Wに沿って略直線状に形成される。外側底上げ部40は、ブロック20のトレッド幅方向Wにおける両端で、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる細長の形状に形成される。
具体的には、第1側壁面60は、第1側壁面62と、第1側壁面62に対向する第1側壁面64とにより構成される。また、外側底上げ部40は、トレッド幅方向Wに沿った両端のうち、一方の第1外側底上げ部42と、他方の第2外側底上げ部44とにより構成される。つまり、第1サイプ32は、第1側壁面62と、第1側壁面64と、一対の外側底上げ部40(第1外側底上げ部42及び第2外側底上げ部44)とにより形成される。外側底上げ部40は、第1サイプ32を形成する一方の第1側壁面62から、第1サイプ32を形成する他方の第1側壁面64に連なる。
図3(a)に示すように、トレッド幅方向Wにおける第1外側底上げ部42の幅W1は、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の幅W3に対して、10%以上である。同様にして、トレッド幅方向Wにおける第2外側底上げ部44の幅W2は、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の幅W3に対して、10%以上である。例えば、幅W1及び、幅W2は、3mm程度の幅に設定される。
(2.2)第2サイプ
図2、3(b)に示すように、ブロック20は、タイヤ周方向Rに並び、第2サイプ34を形成する一対の第2側壁面70と、第1外側底上げ部42よりもブロック20のトレッド幅方向Wにおける中心側で、第2側壁面70の底から、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる内側底上げ部50とを備える。第2側壁面70の底は、トレッド22と略平行に形成され、トレッド幅方向Wに沿って略直線状に形成される。トレッド幅方向Wにおいて、内側底上げ部50は、ブロック20の中央に位置する。内側底上げ部50は、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が狭くなり、先細りする凸形状に形成される。
具体的には、第2側壁面70は、第2側壁面72と、第2側壁面72に対向する第2側壁面74とにより構成される。つまり、第2サイプ34は、第2側壁面72と、第2側壁面74と、内側底上げ部50とにより形成される。内側底上げ部50は、第2サイプ34を形成する一方の第2側壁面72から、第2サイプ34を形成する他方の第2側壁面74に連なる。
サイプ30(第1サイプ32及び第2サイプ34)の深さ方向(つまり、タイヤ径方向D)におけるトレッド22の表面から外側底上げ部40及び内側底上げ部50までの深さD1は、サイプ30の深さ方向(つまり、タイヤ径方向D)におけるトレッド22の表面からサイプ30の底までの深さD2よりも短い。なお、トレッド22の表面から外側底上げ部40及び内側底上げ部50までの深さD1とは、外側底上げ部40及び内側底上げ部50のタイヤ径方向外側の端部から、タイヤ径方向Dに沿ったトレッド22の表面までの距離を示す。本実施形態においては、トレッド幅方向Wにおいて一対の外側底上げ部40及び内側底上げ部50について、深さD1は、同じ深さに設定されている。
(3)作用・効果
以上説明したように、本実施形態によれば、ブロック20は、タイヤ周方向Rに並び、第1サイプ32を形成する一対の第1側壁面60と、ブロック20のトレッド幅方向Wにおける両端側で、第1側壁面60の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の外側底上げ部40と、タイヤ周方向Rに並び、第2サイプ34を形成する一対の第2側壁面70と、外側底上げ部40よりもブロック20のトレッド幅方向Wにおける中心側で、第2側壁面70の底から、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる内側底上げ部50とを備える。なお、外側底上げ部40は、第1サイプ32を形成する一方の第1側壁面62から、第1サイプ32を形成する他方の第1側壁面64に連なる。また、内側底上げ部50は、第2サイプ34を形成する一方の第2側壁面72から、第2サイプ34を形成する他方の第2側壁面74に連なる。
このような、外側底上げ部40により、トレッド幅方向Wにおける両端で、サイプの溝深さが浅くなっている第1サイプ32が形成される。また、内側底上げ部50により、第1サイプ32よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20の中心側で、サイプの溝深さが浅くなっている第2サイプ34が形成される。
つまり、このような空気入りタイヤ1によれば、タイヤ周方向Rに沿ってサイプが複数形成されるブロック20において、ブロック20の剛性を向上させるための底上げ部をトレッド幅方向Wにおける端部に集中させることなく、タイヤ周方向Rに対してずらして配置することにより、ブロック20の剛性を維持しつつ、タイヤ周方向Rに沿ったサイプの開口を確保できる。このため、各サイプがタイヤ周方向に沿って開き、サイプに入った雪に働く雪柱せん断力や、サイプやトレッドパターンのエッジに働くエッジ効果(掘り起こし摩擦力)を向上できる。
従って、このような空気入りタイヤ1によれば、ブロックの剛性を維持しつつ、雪氷上性能をさらに向上できる。
本実施形態によれば、タイヤ周方向Rにおいて、第1サイプ32及び第2サイプ34は、ブロック20に交互に形成される。つまり、ブロック20は、ブロック20の剛性を向上させるための外側底上げ部40及び内側底上げ部50をタイヤ周方向Rに沿って交互に備えるため、第1サイプ32及び第2サイプ34の開口を更に均一に確保できる。従って、ブロック20により空気入りタイヤ1の雪氷上性能をさらに向上できる。
更に、本実施形態によれば、トレッド幅方向Wにおいて、内側底上げ部50は、ブロック20の中央に位置する。このため、ブロック20は、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の端部に外側底上げ部40、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の中央に内側底上げ部50を備える。つまり、ブロック20は、トレッド幅方向Wにおいて底上げ部を均等に配置させるため、第1サイプ32及び第2サイプ34の開口を更に均一に確保できる。
本実施形態によれば、トレッド幅方向Wにおける第1外側底上げ部42の幅W1は、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の幅W3に対して、10%以上である。このため、トレッド幅方向Wにおける第1外側底上げ部42が形成された領域に対応するサイプ30(具体的には、第1外側底上げ部42が形成された領域のタイヤ径方向外側に位置するサイプ30の領域)の開口が、充分に抑制されるため、ブロック20全体としての剛性は、更に向上する。なお、トレッド幅方向Wにおける第1外側底上げ部42の幅W1は、トレッド幅方向Wにおけるブロック20の幅W3に対して、10%よりも狭い場合、サイプ30の開口が、抑制されず、トレッド幅方向Wに沿ったサイプ30の両端で、開口が過剰に大きくなり、ブロック20全体としての剛性を充分に確保できない場合がある。
なお、第2外側底上げ部44の幅W2についても第1外側底上げ部42の幅W1と同様の効果が得られる。その詳細については、第1外側底上げ部42の幅W1と同様であるため、省略する。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、第1サイプ32を形成する外側底上げ部40は、ブロック20のトレッド幅方向Wに沿った両端で、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる細長の形状に形成される。また、第2サイプ34を形成する第2側壁面70の底は、トレッド22と略平行に形成され、トレッド幅方向Wの中央には、内側底上げ部50が位置する。
これに対して、第2実施形態では、外側底上げ部40Aと、内側底上げ部50Aの構成が異なる。第2実施形態について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロック20Aの断面図である。具体的には、図4(a)は、第1サイプ32Aをとおるブロック20Aの断面図である。図4(b)は第2サイプ34Aをとおるブロック20Aの断面図である。
なお、以下の第2乃至第6実施形態においては、他の実施形態と異なる点を主に説明し、重複する説明を省略する。第2実施形態においては、(1)ブロックの詳細構成、(2)作用・効果について説明する。
(1)ブロックの詳細構成
図4(a)に示すように、外側底上げ部40Aは、トレッド幅方向Wにおいて、ブロック20Aの両端に位置し、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向内側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が広くなる形状に形成される。
つまり、外側底上げ部40Aにより形成される第2サイプ34Aは、ブロック20Aのトレッド幅方向Wに沿った中央に位置し、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向内側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が狭くなり、先細りする凸形状に形成されるとも言える。
図4(b)に示すように、内側底上げ部50Aは、トレッド幅方向Wにおいて、ブロック20の中央に位置し、第2サイプ34Aを形成する第2側壁面70Aのトレッド幅方向Wに沿って全体に渡って備えられる。内側底上げ部50Aは、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が狭くなり、先細りする凸形状に形成される。
(2)作用・効果
本実施形態によれば、外側底上げ部40Aは、トレッド幅方向Wにおいて、ブロック20Aの両端に位置し、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向内側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が広くなる形状に形成される。また、内側底上げ部50Aは、トレッド幅方向Wにおいて、ブロック20Aの中央に位置し、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に行くに連れてトレッド幅方向Wに沿った幅が狭くなり、先細りする凸形状に形成される。つまり、外側底上げ部40A及び内側底上げ部50Aのタイヤ径方向Dに沿った幅は、一方が広くなると、他方が狭くなるように形成される。従って、ブロック20Aの剛性を向上させるための底上げ部をトレッド幅方向Wに均一に配置できるため、第1サイプ32A及び第2サイプ34Aの開口を更に均一に確保できる。従って、ブロック20Aにより空気入りタイヤの雪氷上性能をさらに向上できる。
[第3実施形態]
上述した第1実施形態では、第1サイプ32を形成する外側底上げ部40は、ブロック20のトレッド幅方向Wに沿った両端で、タイヤ径方向Dに沿って、タイヤ径方向外側に延びる細長の形状に形成される。また、第2サイプ34を形成する第2側壁面70の底は、トレッド22と略平行に形成され、トレッド幅方向Wの中央には、内側底上げ部50が位置する。
これに対して、第3実施形態では、外側底上げ部40Bと、内側底上げ部50Bの構成が異なる。第3実施形態について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロック20Bの断面図である。具体的には、図5(a)は、第1サイプ32Bをとおるブロック20Bの断面図である。図5(b)は第2サイプ34Bをとおるブロック20Bの断面図である。
第3実施形態においては、(1)ブロックの詳細構成、(2)作用・効果について説明する。
(1)ブロックの詳細構成
図5に示すように、本実施形態においては、内側底上げ部50Bは、第1内側底上げ部52Bと、第2内側底上げ部54Bとにより構成される。本実施形態においては、第1内側底上げ部52Bと、第2内側底上げ部54Bとの少なくとも何れか一方のトレッド幅方向外側の端部は、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する。本実施形態においては、第2内側底上げ部54Bのトレッド幅方向外側の端部は、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する。
所定距離L1は、トレッド幅方向Wにおける第2外側底上げ部44Bの幅W4を基準とした場合、幅W4の60%以上である。つまり、内側底上げ部50B(第2内側底上げ部54B)のトレッド幅方向外側の端部は、第2サイプ34B(第2外側底上げ部44B)のトレッド幅方向Wにおける両端から、トレッド幅方向Wにおける第2外側底上げ部44Bの幅の60%に対応する距離だけ離れた位置よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20Bの中心側に位置する。
更に、本実施形態においては、第1外側底上げ部42Bのトレッド幅方向外側の端部は、第1サイプ32Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L2だけ離れて位置する。所定距離L2については、所定距離L1と同様であるため、詳細の説明は省略する。
つまり、本実施形態においては、外側底上げ部40B及び内側底上げ部50Bは、略同一の形状であり、第2内側底上げ部54Bが、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する分、第1内側底上げ部52Bが、第1外側底上げ部42Bから、トレッド幅方向外側に離れて位置している。
(2)作用・効果
本実施形態によれば、第1内側底上げ部52Bと、第2内側底上げ部54Bとの少なくとも何れか一方のトレッド幅方向外側の端部は、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける両端から、トレッド幅方向Wにおける外側底上げ部40の幅の60%に対応する距離だけ離れた位置よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20Bの中心側に位置する。このため、第1内側底上げ部52Bと第2内側底上げ部54Bとの少なくとも一方は、トレッド幅方向Wにおける外側底上げ部40からずらして配置されるため、第2サイプ34Bの少なくとも一端が、タイヤ周方向Rに沿って確実に開き、第2サイプ34Bに入った雪に働く雪柱せん断力や、第2サイプ34Bやトレッドパターンのエッジに働くエッジ効果(掘り起こし摩擦力)を確実に向上できる。従って、ブロック20Bの剛性を維持しつつ、タイヤ周方向Rに沿ったサイプの開口を確保できる。
なお、第1サイプ32Bについても第2サイプ34Bと同様の作用・効果を得ることができる。第1サイプ32Bは、第2サイプ34Bと同様であるため、詳細の説明は省略する。
本実施形態によれば、外側底上げ部40B及び内側底上げ部50Bは、略同一の形状であり、第2内側底上げ部54Bが、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する。このため、第1サイプ32B及び第2サイプ34Bの開口を更に均一に確保できる。従って、ブロック20により空気入りタイヤ1の雪氷上性能をさらに向上できる。
[第4実施形態]
上述した第3実施形態では、外側底上げ部40B及び内側底上げ部50Bは、略同一の形状であり、第2内側底上げ部54Bが、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する。
これに対して、第4実施形態では、外側底上げ部40C及び、内側底上げ部50Cの構成が異なる。第4実施形態について、図6を用いて説明する。図6は、本発明の第4実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロック20Cの断面図である。具体的には、図6(a)は、第1サイプ32Cをとおるブロック20Cの断面図である。図6(b)は第2サイプ34Cをとおるブロック20Cの断面図である。
第4実施形態においては、(1)ブロックの詳細構成、(2)作用・効果について説明する。
(1)ブロックの詳細構成
図6(a)に示すように、外側底上げ部40Cは、第1外側底上げ部42Cと、第2外側底上げ部44Cとにより構成される。本実施形態においては、第1サイプ32Cのタイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第1外側底上げ部42Cまでの深さD3と、タイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第2外側底上げ部44Cまでの深さD4とが、異なる深さに設定されている。
図6(b)に示すように、内側底上げ部50Cは、第1内側底上げ部52Cと、第2内側底上げ部54Cとにより構成される。第2サイプ34Cのタイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第1内側底上げ部52Cまでの深さD4と、タイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第2内側底上げ部54Cまでの深さD3とが、異なる深さに設定されている。
(2)作用・効果
本実施形態によれば、外側底上げ部40C及び内側底上げ部50Cは、トレッド幅方向Wにおいて所定距離L1だけずらして配置されるだけでなく、タイヤ径方向Dにおいてもずらして配置される。つまり、トレッド幅方向Wとタイヤ径方向Dとにおける所定距離を調整することにより、例えば、タイヤ周方向Rに沿ったブロック20Cの剛性の調整を容易にできる。同様に、第1サイプ32C及び第2サイプ34Cの開口を容易に調整できる。これにより、空気入りタイヤは、所望の制動性能を得ることができる。
[第5実施形態]
上述した第3実施形態では、外側底上げ部40B及び内側底上げ部50Bは、略同一の形状であり、第2内側底上げ部54Bが、第2サイプ34Bのトレッド幅方向Wにおける端部から所定距離L1だけ離れて位置する。
これに対して、第5実施形態では、外側底上げ部40D及び、内側底上げ部50Dの構成が異なる。第5実施形態について、図7、8を用いて説明する。図7は、本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロックの一部分解斜視図である。なお、図7においては、第1サイプ32D及び第2サイプ34Dの形状を明瞭にするために、実線にて形状を示す。また、第1サイプ32D及び第2サイプ34Dを形成する外側底上げ部40D及び内側底上げ部50Dの断面をハッチングにて示す。図8は、本発明の第5実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロック20Dの断面図である。具体的には、図7(a)は、第1サイプ32Dをとおるブロック20Dの断面図である。図7(b)は第2サイプ34Dをとおるブロック20Dの断面図である。
第5実施形態においては、(1)ブロックの詳細構成、(2)作用・効果について説明する。
(1)ブロックの詳細構成
図7(a)に示すように、外側底上げ部40Dは、第1外側底上げ部42Dと、第2外側底上げ部44Dとにより構成される。図7(b)に示すように、内側底上げ部50Dは、第1内側底上げ部52Dと、第2内側底上げ部54Dとにより構成される。
トレッド幅方向Wにおいて第1内側底上げ部52Dのトレッド幅方向外側の端部は、第1外側底上げ部42Dのトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20Dの中心側に位置する。同様にして、トレッド幅方向Wにおいて第1内側底上げ部52Dのトレッド幅方向外側の端部は、第2外側底上げ部44Dのトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20Dの中心側に位置する。
なお、本実施形態においては、第1内側底上げ部52D及び第2内側底上げ部54Dのトレッド幅方向Wにおける両端側の第2サイプ34Dの深さ方向(つまり、タイヤ径方向D)におけるトレッド22の表面から第2サイプ34Dの底までの深さD5は、周方向溝10の深さと同じである。
(2)作用・効果
本実施形態によれば、トレッド幅方向Wにおいて内側底上げ部50Dのトレッド幅方向外側の端部は、外側底上げ部40Dのトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向Wにおけるブロック20Dの中心側に位置する。つまり、第1内側底上げ部又は第2内側底上げ部のいずれか一方のみが、外側底上げ部のトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向Wにおけるブロックの中心側に位置する場合に比べて、ブロック20Dは、トレッド幅方向Wにおけるバランスを得ることができる。このため、ブロック20Dのトレッド幅方向Wにおける剛性のバランスを更に向上できる。
[第6実施形態]
(1)ブロックの詳細構成
上述した第5実施形態では、第1内側底上げ部52D及び第2内側底上げ部54Dのトレッド幅方向Wにおける両端側の第2サイプ34Dのタイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第2サイプ34Dの底までの深さD5は、周方向溝10の深さと同じである。
これに対して、第6実施形態では、内側底上げ部50Eの構成が異なる。第6実施形態について、図9を用いて説明する。図9は、本発明の第6実施形態に係る空気入りタイヤを構成するブロック20Eの断面図である。具体的には、図9(a)は、第1サイプ32Eをとおるブロック20Eの断面図である。図9(b)は第2サイプ34Eをとおるブロック20Eの断面図である。
図9(b)に示すように、トレッド幅方向Wにおいて、第1内側底上げ部52E及び第2内側底上げ部54Eのトレッド幅方向Wにおける両端側の第2サイプ34Eのタイヤ径方向Dにおけるトレッド22の表面から第2サイプ34Eの底までの深さD6は、第1内側底上げ部52Eと第2内側底上げ部54Eとの間の領域の深さと同じである。
[その他の実施形形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。上述した第1実施形態では、トレッド幅方向W及びタイヤ径方向Dに沿った断面において、外側底上げ部40及び内側底上げ部50は、トレッド22の表面に対して、略平行な面を備えている。しかしながら、外側底上げ部40及び内側底上げ部50の形状は、これに限られず、例えば、外側底上げ部40及び内側底上げ部50は、曲線状の面を備えていてもよい。
上述した第1実施形態では、タイヤ周方向Rにおいて、第1サイプ32及び第2サイプ34は、ブロック20に交互に形成される。しかしながら、第1サイプ32及び第2サイプ34の形状は、これに限られず、ブロック20交互に形成されていなくてもよい。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
D…タイヤ径方向、L1、L2…所定距離、R…タイヤ周方向、W…トレッド幅方向、W1、W2、W3、W4…幅、1…空気入りタイヤ、10…周方向溝、12…横溝、20、20A、20B、20C、20D…ブロック、20E…ブロック、22…トレッド、30…サイプ、32、32A、32B、32C、32D、32E…第1サイプ、34、34A、34B、34C、34D、34E…第2サイプ、40、40A、40B、40C、40D…外側底上げ部、42、42B、42C、42D…第1外側底上げ部、44、44B、44C、44D…第2外側底上げ部、50、50A、50B、50C、50D、50E…内側底上げ部、52B、52C、52D、52E…第1内側底上げ部、54B、54C、54D、54E…第2内側底上げ部、60、62、64…第1側壁面、70、70A、72、74…第2側壁面

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる周方向溝と、トレッド幅方向に沿って延びる横溝とによって区画されるブロックを備え、トレッド幅方向に沿ってジグザグ状に延びるサイプが、前記ブロックに形成され、前記サイプの両端は、前記ブロックのトレッド幅方向に沿った両端でそれぞれ前記周方向溝に連通するタイヤであって、
    前記サイプは、
    トレッド幅方向における両端側で、前記サイプの溝深さが浅くなっている第1サイプと、
    前記第1サイプよりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側で、前記サイプの溝深さが浅くなっている第2サイプとにより構成され、
    前記ブロックは、
    タイヤ周方向に並び、前記第1サイプを形成する一対の第1側壁面と、
    前記ブロックのトレッド幅方向における両端側で、前記第1側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる一対の外側底上げ部と
    タイヤ周方向に並び、前記第2サイプを形成する一対の第2側壁面と、
    前記外側底上げ部よりも前記ブロックのトレッド幅方向における中心側で、前記第2側壁面の底から、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に延びる内側底上げ部とを備え、
    前記外側底上げ部は、前記第1サイプを形成する一方の第1側壁面から、前記第1サイプを形成する他方の第1側壁面に連なり、
    前記内側底上げ部は、前記第2サイプを形成する一方の第2側壁面から、前記第2サイプを形成する他方の第2側壁面に連なり、
    前記第1側壁面の底及び前記第2側壁面の底は、トレッドと平行に配置されており、
    前記内側底上げ部は、タイヤ径方向に沿って、タイヤ径方向外側に行くに連れてトレッド幅方向に沿った幅が狭くなり、先細りする凸形状であるタイヤ。
  2. 前記内側底上げ部のトレッド幅方向外側の端部は、前記サイプのトレッド幅方向における両端から、トレッド幅方向における前記外側底上げ部の幅の60%に対応する距離だけ離れた位置よりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側に位置する請求項1に記載のタイヤ。
  3. タイヤ周方向において、前記第1サイプ及び前記第2サイプは、前記ブロックに交互に形成される請求項1または2に記載のタイヤ。
  4. 前記内側底上げ部は、第1内側底上げ部と、第2内側底上げ部とにより構成され、
    トレッド幅方向において、前記第1内側底上げ部と、前記第2内側底上げ部とのトレッド幅方向外側の端部は、前記外側底上げ部のトレッド幅方向内側の端部よりもトレッド幅方向における前記ブロックの中心側に位置する請求項1または3に記載のタイヤ。
  5. トレッド幅方向において、前記内側底上げ部は、前記ブロックの中央に位置する請求項1に記載のタイヤ。
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