JP5362253B2 - スロットマシン - Google Patents

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本発明は、リプレイ役の入賞確率が変更されたRT状態を発生させるスロットマシンに関する。
従来より、例えば、遊技者にとって不利な遊技状態である通常状態のほか、遊技者にとって有利な遊技状態であるボーナス状態を発生させるスロットマシンが知られている。スロットマシンの遊技では、通常状態におけるボーナス役の入賞に応じてボーナス状態へ移行させることができる。
前記通常状態として、リプレイ役の入賞確率を高めたリプレイ高確率状態、及びリプレイ役の入賞確率を低く設定したリプレイ低確率状態を設けたスロットマシンの提案もある(例えば、特許文献1参照。)。このようなスロットマシンでは、リプレイ低確率状態が実質的な通常状態となり得る。一方、リプレイ高確率状態については、ボーナス状態ほどではないにしても遊技者にとって有利な遊技状態となり得る。このようなスロットマシンでは、遊技者の有利度合いが異なる2種類以上の通常状態を設けることで、ボーナス状態が発生するまでの通常状態における遊技性に起伏を持たせ遊技の興趣を高めようとしている。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、前記リプレイ低確率状態のように遊技者に不利な遊技状態の発生を契機として遊技者が遊技を止めてしまうおそれがある。
特開2007−275377号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者の有利度合いが異なる複数種類の通常状態を設けたスロットマシンにおいて、通常状態の遊技性に変化を持たせ、遊技の興趣を高めたスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄表示領域を複数備えた図柄変動表示手段と、
ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
遊技媒体が賭けられた状態における前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、リプレイ役及び特定小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
該停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段により停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
該入賞判定手段が入賞図柄と判定した場合に、当該入賞図柄に対応する役に設定された利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
初期状態における第1特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が初期状態よりも高い第1RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第1規定ゲーム数に達したときに当該第1RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第1RT状態発生手段と、
初期状態における第2特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が前記第1RT状態よりも低い第2RT状態を発生させると共に、前記特定小役の入賞図柄の停止表示に応じて当該第2RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第2RT状態発生手段と、
初期状態における第3特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が前記第1RT状態よりも低い第3RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第2規定ゲーム数に達したときに当該第3RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第3RT状態発生手段と、
前記第3RT状態の終了条件である前記第2規定ゲーム数よりも初期状態への復帰に要した消化ゲーム数が多くなった前記第2RT状態の回数である長期化回数を計数して表示する表示手段と、を備え、
前記第2特定図柄及び前記第3特定図柄のうちの一方は、前記複数種類の役のうちのいずれかの役に対応する入賞図柄であり、他方は、当該役が内部当選役として決定されたゲームで入賞が発生しなかった場合に停止表示される図柄であることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンでは、前記初期状態、前記第1RT状態、前記第2RT状態及び前記第3RT状態が、ボーナス状態ではない4種類の通常状態として設定されている。これら4種類の通常状態のうち、前記第1RT状態がリプレイ役の内部当選確率が最も高く比較的有利な遊技状態となっている。
前記初期状態、前記第2RT状態及び前記第3RT状態は、前記第1RT状態よりもリプレイ役の内部当選確率が低く比較的不利な遊技状態となっている。このうち、前記初期状態では、前記第1特定図柄の停止表示に応じて比較的有利な前記第1RT状態に移行可能である。一方、前記第2RT状態及び前記第3RT状態においては、前記第2特定図柄あるいは前記第3特定図柄の停止表示に応じて前記初期状態に復帰できるのみである。
このように、前記スロットマシンにおける前記初期状態は、比較的有利な前記第1RT状態へ移行するチャンスを与える通常状態となっている。前記スロットマシンでは、前記第1RT状態や前記初期状態と比べて、前記第2RT状態及び前記第3RT状態が遊技者にとって好ましくない遊技状態となっている。
前記第2RT状態と前記第3RT状態とでは、終了条件、すなわち前記初期状態への復帰条件が相違している。前記特定小役の入賞図柄の停止表示に応じて前記第2RT状態が終了する一方、前記第3RT状態は前記第2規定ゲーム数の消化に応じて終了し得る。前記第2RT状態では、1ゲームで前記初期状態に復帰できる可能性がある一方、前記第2規定ゲーム数以上のゲームを消化しなければ前記初期状態に復帰できず長期化するおそれがある。
前記スロットマシンでは、終了条件(前記初期状態への復帰条件)が異なる前記第2RT状態及び前記第3RT状態が比較的不利な通常状態として設定されているほか、比較的有利な通常状態である前記第1RT状態が設定され、さらに、当該第1RT状態へ移行するチャンスを与える前記初期状態が通常状態のひとつとして設定されている。前記スロットマシンでは、ボーナス状態が発生するまでの通常状態での遊技性が多彩であり、起伏に富んでいる。
特に、前記スロットマシンでは、終了条件が異なる前記第2RT状態及び前記第3RT状態が不利な2種類の通常状態として設定されている。そのため、このスロットマシンの遊技では、前記第2RT状態及び前記第3RT状態の2種類の通常状態により、不利な遊技状態における遊技性に変化を与えることができる。特に、前記第2RT状態が発生した際には、前記特定小役を入賞できれば即座に前記初期状態に復帰できるという期待感を遊技者に与えることができる一方で、前記第3RT状態が発生した際には、前記第2規定ゲーム数を消化することにより確実に前記初期状態へ復帰できるという安心感を遊技者に与えることができる。
以上のように本発明のスロットマシンは、ボーナス状態が発生するまでの通常状態における遊技性を多彩にして遊技の興趣を高めた優れた特性のスロットマシンである。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記特定小役が内部当選役として決定された旨を報知するための特定演出を実行する演出実行手段を備え、
該演出実行手段は、前記第2RT状態の発生中において前記特定小役が内部当選役として決定された際に前記特定演出を実行し得る一方、前記第3RT状態の発生中では前記特定演出を実行しないことが好ましい(請求項)。
この場合には、前記第2RT状態での上記特定演出に応じて、当該第2RT状態から前記初期状態に復帰できるかも知れないという遊技者の期待感を煽ることができる。一方、前記第3RT状態では、前記特定小役が入賞しても前記初期状態に復帰できない。前記第3RT状態における上記特定演出の実行を禁止すれば、当該特定演出の実行により遊技者の神経が逆撫でされるおそれを未然に回避できる。
また、前記第3RT状態の発生中における前記特定小役の内部当選回数又は入賞回数を計数して表示する表示手段を備えていることが好ましい(請求項)。
この場合には、仮に前記第2RT状態であったならばどのようなタイミングで前記初期状態に復帰できたか、遊技者に示唆することができる。なお、前記内部当選回数等を表示するタイミングとしては、前記特定小役が内部当選役として決定された時点や、前記第3RT状態の終了時点等がある。さらになお、前記初期状態の発生中に前記内部当選回数等を表示することも良い。
また、前記第3RT状態の終了条件である前記第2規定ゲーム数よりも初期状態への復帰に要した消化ゲーム数が多くなった前記第2RT状態の回数である長期化回数を計数して表示する表示手段を備えている
前記第2RT状態及び前記第3RT状態のうち、いずれがより不利な遊技状態であるかについては、前記特定小役を確実性高く入賞できるか否かという遊技者の技量に依存する部分がある。前記第2RT状態の長期化回数に基づけば、各遊技者が自分にとって不利となる遊技状態を個別に判断できるようになる。前記長期化回数が少なければ、その遊技者にとっては前記第3RT状態の方が不利と判断できる一方、前記長期化回数が多ければ、その遊技者にとっては前記第2RT状態の方が不利と判断できる。なお、前記長期化回数を表示するタイミングとしては、前記初期状態の発生中や、前記第2RT状態の終了時等、様々なタイミングが考えられる。
また、前記第2特定図柄及び前記第3特定図柄のうちの一方は、前記複数種類の役のうちのいずれかの役に対応する入賞図柄であり、他方は、当該役が内部当選役として決定されたゲームで入賞が発生しなかった場合に停止表示される図柄である
この場合には、前記いずれかの役が内部当選役として決定された際、特定の図柄を狙って停止させるいわゆる目押しによって、前記第2特定図柄を停止表示させるか、前記第3特定図柄を停止表示させるかを遊技者が選択できるようになる。そして、遊技者の好みに応じて前記第2RT状態又は前記第3RT状態を選択的に発生させることができるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、リプレイ役の入賞確率が異なる複数種類の通常状態を発生可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図8を用いて説明する。
本例のスロットマシン1は、複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄表示領域110を3箇所備えた図柄変動表示手段2と、ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段62(以下、スタートレバー62。)と、遊技媒体(以下、メダル。)が賭けられた状態におけるスタートレバー62の操作に応じて、リプレイ役及び特定小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段41と、図柄変動表示手段2による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段61(以下、ストップボタン61。)と、ストップボタン61の操作に応じて、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで図柄表示領域110に停止表示させる表示制御手段42と、図柄変動表示手段2により停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段43と、入賞判定手段43が入賞図柄と判定した場合に、当該入賞図柄に対応する役に設定された利益を遊技者に付与する利益付与手段44と、初期状態における第1特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が初期状態よりも高い第1RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第1規定ゲーム数に達したときに当該第1RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第1RT状態発生手段451と、初期状態における第2特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が第1RT状態よりも低い第2RT状態を発生させると共に、特定小役の入賞図柄(第4特定図柄)の停止表示に応じて当該第2RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第2RT状態発生手段452と、初期状態における第3特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が第1RT状態よりも低い第3RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第2規定ゲーム数に達したときに当該第3RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第3RT状態発生手段453と、を備えている。
以下、この内容について詳しく説明する。
まず、このスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について、図1〜図3を用いて説明する。本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、3種類の有利なボーナス役(同図中、BIG1、BIG2、REG)、10枚役・5枚役等の小役、2種類のリプレイ役(同リプレイ1、リプレイ2)、及びシングルボーナス役(同SIN)が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される特典(利益)を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段42により内部当選した役が内部当選役になる。そして、内部当選役に対応する入賞図柄が入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。なお、図3に示すごとく、シングルボーナス役が内部当選したゲームで入賞できなかった場合の停止図柄(取りこぼし図柄)として2種類の図柄組合せ(同SINこぼし1、SINこぼし2)が設定されている。
本例では、リプレイ役の内部当選確率を変更する契機となる前記第1〜第4特定図柄として以下の図柄が設定されている。
第1特定図柄=リプレイ2の入賞図柄
第2特定図柄=SINの入賞図柄
第3特定図柄=SINこぼし1、SINこぼし2
第4特定図柄=5枚役(特定小役)の入賞図柄
スロットマシン1では、第2RT状態の契機図柄である第2特定図柄として、シングルボーナス役の入賞図柄が設定されている共に、第3RT状態の契機図柄である第3特定図柄として、シングルボーナス役が内部当選したにも関わらずシングルボーナス役の入賞図柄を入賞ラインに沿って成立させることができない場合(シングルボーナス役を取りこぼした場合)に、シングルボーナス役の入賞図柄に代わって入賞ライン上に成立可能なシングルボーナス役の取りこぼし図柄であるSINこぼし1及び2が設定されている。したがって、シングルボーナス役が内部当選した場合には、必ず、第2特定図柄又は第3特定図柄が停止表示され、それを契機として第2RT状態又は第3RT状態が発生し得る。
シングルボーナス役が入賞したゲームに続く1ゲームのみのシングルボーナスゲーム(図3中、SBゲーム)は、10枚役の内部当選確率が高められたゲームである。本例のSBゲームでは、0〜65535の乱数のうちの1個が10枚役の当選乱数として追加設定されているのみである。そのため、シングルボーナス役を入賞した場合と、入賞を取りこぼした場合との間で、遊技者が獲得し得るメダルの枚数の期待値がほとんど変わらない。
さらに、本例のスロットマシン1では、前記初期状態として第1〜第3初期状態が設定されている。第1初期状態は、BIG1の入賞に応じたビッグボーナス状態であるBIG1状態(図3参照。)の終了に応じて発生する通常状態である。第2初期状態は、スロットマシン1のリセット時や電源投入時、第1〜第3RT状態からの復帰時、あるいはBIG2の入賞に応じたビッグボーナス状態であるBIG2状態の終了に応じて発生する通常状態である。第3初期状態は、REGの入賞に応じたレギュラーボーナス状態であるREG状態の終了に応じて発生する通常状態である。なお、各初期状態の内容については、図8を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1は、図2に示すごとく外観的な構成を有している。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、図2に示すごとく、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して、相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、図1及び図2に示すごとく、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、遊技に賭けるメダルを投入するメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61とが配置されている。
ベットボタン64は、図1及び図2に示すごとく、遊技賭け数としてマックスベット数である3ベットを指定するためのボタンである。ベットボタン64は、遊技賭け数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、図1及び図2に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルが直接投入されるか、ベットボタン64の操作によりメダルが賭けられたことを前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、新たなメダルの投入あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが賭けられた状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図2に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図2及び図4に示すごとく、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、略円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20を配置した回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
液晶表示部53は、図1及び図2に示すごとく液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技を演出する各種の演出画面(例えば、図6、図7に示す演出画面等。)を表示可能である。なお、図6及び図7の演出画面の内容については後で説明する。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
払出数表示部551は、入賞時のメダルの払出数を表示する表示部である。
次に、本例のスロットマシン1は、図1に示すごとく、電気的な構成を備えている。
図1及び図2を用いて、スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3、及びこの制御部3に電気的に接続された各部について説明する。制御部3に対しては、上述の構成のほか、遊技媒体として投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、クレジット表示部552や払出数表示部551を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、図1及び図2に示すごとく、メダル投入口630から投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入されるごとにインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルを投入するか、ベットボタン64の操作により3枚のメダルが賭けられた際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、ゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、図1に示すごとく、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルをメダル受け皿15に払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図1に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、リール21を制御する表示制御手段42、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選フラグを制御するフラグ制御手段47、入賞に応じて利益(特典)を付与する利益付与手段44、前記第1〜3RT状態発生手段451〜453を含む遊技状態移行手段45、後述する特定演出等を実行する演出実行手段46としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、図1及び図5に示すごとく、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる当選乱数テーブルを記憶している。図5の各当選乱数テーブルは、0〜65535の抽選用乱数のうち、各役の当選乱数の範囲を図示したデータテーブルである。当選乱数テーブルとしては、第1〜第3初期状態に適用する当選乱数テーブルA〜C、第1RT状態に適用される当選乱数テーブルD、第2RT状態及び第3RT状態に適用される当選乱数テーブルE、BIG1状態やBIG2状態等のボーナス状態に適用される当選乱数テーブルFがある。
当選乱数テーブルA〜Cを比較すると、リプレイ1及びリプレイ2の当選乱数の総数が全く同じである一方、リプレイ2の当選乱数の占有割合が相違している。リプレイ1及びリプレイ2のいずれかが内部当選する当選確率が全て1/5.0である一方、リプレイ2の当選確率は第1初期状態>第2初期状態>第3初期状態の順番となっている。また、当選乱数テーブルAでは、シングルボーナス役とリプレイ2との当選乱数の比率が10:90となっている。当選乱数テーブルB、Cでは、同比率がそれぞれ、50:50、75:25となっている。
当選乱数テーブルDでは、リプレイ2の当選乱数が設定されていない一方、当選乱数テーブルA〜Cでのリプレイ1、2の当選乱数の総数よりも多くの当選乱数がリプレイ1に割り当てられている。当選乱数テーブルEでは、当選乱数テーブルDと同様、リプレイ2の当選乱数が設定されていない。当選乱数テーブルEでは、当選乱数テーブルA〜Cにおけるリプレイ1、2の当選乱数の総数よりも少ない当選乱数がリプレイ1に割り当てられているのみである。当選乱数テーブルDが適用される第1RT状態におけるリプレイ1の当選確率(図8中、RP確率)は1/1.3となっている。当選乱数テーブルEが適用される第2、3RT状態におけるリプレイ1の当選確率(RP確率)は1/7.3となっている。なお、初期状態におけるリプレイ1又は2の当選確率については、第2、3RT状態におけるリプレイ1の当選確率よりも高く設定しても良いし、低く設定しても同等であっても良い。
ボーナス状態(BIG1状態、BIG2状態、REG状態)に適用される当選乱数テーブルFでは、当選乱数の100%近くが10枚役の当選乱数となっている。それ故、ボーナス状態では、10枚役が高確率で入賞可能である。なお、本例のスロットマシン1では、設定値1〜6にそれぞれ対応する当選乱数テーブルがROM33に格納されている。各設定値の当選乱数テーブルでは、各役に割り当てられた当選乱数の個数が相違するのみであり、各役の当選乱数の配分傾向は全て上述した通りであり共通している。
乱数抽出部35は、図1に示すごとく、内部抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数の中から乱数を抽出する。乱数発生部350は、0〜65535(十進数表示)の範囲に属する整数を発生させる部分である。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号をトリガー(契機)として乱数発生部350が発生する整数を乱数として抽出する。乱数抽出部35が抽出する乱数は、内部抽選手段41が内部当選役を抽選するための内部抽選用の乱数となる。
内部抽選手段41は、図1に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、当選乱数テーブルに規定された各役の当選乱数に対して乱数抽出部35が抽出した内部抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、図5の当選乱数テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段47は、図1に示すごとく、各役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段47は、ボーナス役(BIG1、BIG2、REG)以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役(含、シングルボーナス役。)が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役に対応する内部当選フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
表示制御手段42は、図1及び図2に示すごとく、前記ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、前記変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわち、ステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42では、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実施する手段である。本例では、前記引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数に基づいて、入賞ライン212上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算する。さらに、そのビタ図柄及び引込範囲に属する4図柄の合計5図柄の中から停止すべき図柄を決定する。表示制御手段42は、以上のように決定した(停止すべき)図柄を引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段43は、図1及び図2に示すごとく、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)に関するステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組み合わせについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、図1及び図3に示すごとく、入賞判定手段43により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、BIG1等のボーナス役が入賞役である場合には、BIG1状態等のボーナス状態の発生という利益が付与される。また、10枚役が入賞役であった場合には、10枚のメダルの払い出しという利益が付与される。
遊技状態移行手段45は、図1に示すごとく、BIG1状態等のボーナス状態、第1〜第3初期状態、第1〜第3RT状態など、各種の遊技状態を発生させる手段である。遊技状態移行手段45は、第1RT状態を発生させる第1RT状態発生手段451としての機能、第2RT状態を発生させる第2RT状態発生手段452としての機能、及び第3RT状態を発生させる第3RT状態発生手段453としての機能を備えている。
遊技状態移行手段45は、BIG1、BIG2及びREGの入賞に応じて、それぞれ、対応するボーナス状態を発生させる。BIG1及びBIG2の入賞に応じた2種類のビッグボーナス状態(図3中、BIG1状態、BIG2状態)は、いずれもビッグボーナス状態におけるメダルの払出数が465枚に到達したことが終了条件として設定された遊技状態である。REGの入賞に応じたレギュラーボーナス状態(同REG状態)は、レギュラーボーナス状態におけるメダルの払出数が250枚に到達したことが終了条件として設定された遊技状態である。
第1RT状態発生手段451は、第1特定図柄であるリプレイ2の入賞図柄の停止表示に応じて第1RT状態を発生させる。第1RT状態発生手段451では、第1RT状態を開始してからの消化ゲーム数が30ゲーム(第1規定ゲーム数)に到達したことが、当該第1RT状態の終了条件として設定されている。
第2RT状態発生手段452は、第2特定図柄であるシングルボーナス役の入賞図柄の停止表示に応じて第2RT状態を発生させる。第2RT状態発生手段452では、第4特定図柄である5枚役の入賞図柄の停止表示が第2RT状態の終了条件として設定されている。
第3RT状態発生手段453は、第3特定図柄であるシングルボーナス役の取りこぼし図柄(SINこぼし1、2)の停止表示に応じて第3RT状態を発生させる。第3RT状態発生手段453では、第3RT状態を開始してからの消化ゲーム数が100ゲーム(第2規定ゲーム数)に到達したことが、当該第3RT状態の終了条件として設定されている。
演出実行手段46は、遊技中に各種の演出を実行する手段である。本例の演出実行手段46が実行する演出としては、第2RT状態の発生中に5枚役(特定小役)の内部当選フラグが成立した旨を報知する特定演出と、第3RT状態の発生中に小役の内部当選フラグが成立した際にその小役の種類を報知する小役報知演出とがある。演出実行手段46は、液晶表示部53に表示した演出画面を利用して前記特定演出及び前記小役報知演出を実行する。
特定演出による演出画面は、図6に示すごとく「CHANCE!」の文字により特定小役である5枚役が内部当選した旨を報知する画面である。本例の演出実行手段46は、第2RT状態の発生中に5枚役の内部当選フラグが成立した場合には、必ず特定演出を実行する。一方、演出実行手段46は、第3RT状態の発生中では特定演出を実行しないように構成されている。第2規定ゲーム数の消化を目指して第3RT状態下のゲームをこなしている最中の遊技者の神経を逆撫でしてしまうおそれを未然に回避するためである。
小役報知演出による演出画面は、図7に示すごとく、内部当選フラグが成立した小役の種類を入賞図柄により報知する画面である。演出実行手段46は、第3RT状態下のゲームでいずれかの小役の内部当選フラグが成立した際、フラグ報知を実行するか否かの報知抽選を実行し、報知抽選での当選に応じて前記小役報知演出を実行する。なお、本例の演出実行手段46では、第3RT状態開始後の消化ゲーム数が多くなるに従って次第に報知抽選での当選確率が高くなるように設定されている。遊技者にあっては、フラグ報知の頻度に応じて第3RT状態での消化ゲーム数を推測できる。
次に、以上のように構成された本例のスロットマシン1の動作について、図8の状態遷移図を用いて説明する。
スロットマシン1の電源投入時あるいはリセット時には、まず、第2初期状態が発生する。この第2初期状態に対しては、シングルボーナス役とリプレイ2との当選乱数の比率が50:50に設定された当選乱数テーブルBが適用される。ここで、上述のごとくシングルボーナス役が内部当選した場合には、入賞図柄の停止表示に応じて第2RT状態に移行する一方、取りこぼし図柄であるSBこぼし1又は2の停止表示に応じて第3RT状態に移行する。一方、リプレイ2の入賞図柄は、第1RT状態の契機図柄である前記第1特定図柄となっている。それ故、第2初期状態では、第1〜第3RT状態への全移行のうち、第1RT状態への移行確率(図8中、RT1移行率)がおよそ50%となる。
第1RT状態は、当選乱数テーブルDが適用される状態である。第1RT状態では、リプレイ1の入賞確率(当選確率)が高く設定された比較的有利な遊技状態である。第1RT状態が開始されてからの消化ゲーム数が30ゲームに達すると第2初期状態に復帰する。
第2RT状態は、当選乱数テーブルEが適用される状態である。第2RT状態では、リプレイ1の入賞確率(当選確率)が低く設定された比較的不利な遊技状態である。第2RT状態の終了条件は、特定小役である5枚役の入賞図柄(第4特定図柄)の停止表示である。第2RT状態は、5枚役の入賞に応じて終了し、第2初期状態に復帰する。
第3RT状態は、当選乱数テーブルEが適用される状態である。第3RT状態では、リプレイ1の入賞確率(当選確率)が低く設定された比較的不利な遊技状態である。第3RT状態が開始されてからの消化ゲーム数が100ゲームに達すると第2初期状態に復帰する。
通常状態においてボーナス役(BIG1、BIG2、REG)に入賞するとボーナス状態(BIG1状態、BIG2状態、REG状態)が発生する。BIG1状態及びBIG2状態の終了条件は、ビッグボーナス状態におけるメダルの払出数が465枚に達したことである。REG状態の終了条件は、レギュラーボーナス状態におけるメダルの払出数が250枚に達したことである。
BIG1状態が終了すると第1初期状態に復帰する。第1初期状態は、シングルボーナス役とリプレイ2との当選乱数の比率が10:90に設定された当選乱数テーブルAが適用される初期状態である。ここで、上述のごとくシングルボーナス役が内部当選した場合には、必ず第2RT状態又は第3RT状態に移行し得る一方、リプレイ2が入賞した場合には第1RT状態へ移行する。それ故、第1初期状態では、第1〜第3RT状態への全移行のうち、第1RT状態への移行確率(図8中、RT1移行率)がおよそ90%となる。
上述のごとく、BIG2状態が終了すると前記第2初期状態に復帰する。第2初期状態は、第1RT状態への移行確率が50%の遊技状態である。
REG状態が終了すると第3初期状態に復帰する。第3初期状態は、シングルボーナス役とリプレイ2との当選乱数の比率が75:25に設定された当選乱数テーブルCが適用される初期状態である。この第3初期状態では、第1〜第3RT状態への全移行のうち、第1RT状態への移行確率(RT1移行率)がおよそ25%となる。
このように、本例のスロットマシン1は、通常状態において第1〜第3初期状態及び第1〜第3RT状態のいずれかが発生し得るという多彩な遊技性を呈する遊技機である。特に、このスロットマシン1では、遊技者に不利な通常状態として、終了条件の異なる第2及び第3RT状態が設定されている。さらに、第2及び第3RT状態は、シングルボーナス役が内部当選したゲームでの目押し操作により、遊技者の好みにより選択的に発生させ得る。
以上のように、本例のスロットマシン1は、ボーナス状態が発生するまでの通常状態の遊技性に変化を持たせ、遊技の興趣を高めた優れた特性の遊技機である。
なお、第1〜第4特定図柄等、リプレイ役の内部当選確率を変更する契機となる特定図柄としては、どのような図柄を設定しても良い。
また、本例では、液晶表示部による演出画面を利用した特定演出を実行した例であるが、これに代えて、例えば、スピーカからのサウンドを利用した特定演出を実行することも可能である。
さらに、本例では、リプレイ役の内部当選確率が初期状態とは異なるRT状態として第1〜第3RT状態を設定したが、4種類以上のRT状態を設定することもできる。本例では、リプレイ役の内部当選確率を第1RT状態>初期状態>第2RT状態=第3RT状態となるように設定したが、初期状態、第2RT状態及び第3RT状態におけるリプレイ役の内部当選確率の大小関係については適宜、変更可能である。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシンにおいて、第2RT状態及び第3RT状態に関する遊技データを液晶表示部53に表示するように構成した例である。
液晶表示部53が表示する遊技データとしては、第3RT状態において5枚役(特定小役)が内部当選した回数、及び第2RT状態への移行回数のうち、初期状態への復帰までの消化ゲーム数が100ゲームよりも多くなった長期化回数がある。
制御部3は、第3RT状態における5枚役の当選回数を計数するカウンタと、消化ゲーム数が100ゲームを超えた長期化回数を計数するカウンタとを備えている。制御部3は、初期状態の発生中において、前記当選回数及び前記長期化回数を液晶表示部53に表示する。本例のスロットマシン1では、制御部3及び液晶表示部53により、前記遊技データを表示するための表示手段が実現されている。
第3RT状態における5枚役の当選回数を表示すれば、仮に第2RT状態であったならば100ゲーム(第2規定ゲーム数)を消化する前に初期状態へ復帰できた回数を遊技者に報知することができる。
前記第2RT状態の長期化回数を表示すれば、仮に第3RT状態であったならば消化ゲーム数が100ゲームに達した時点で初期状態に復帰できていた回数を遊技者に知らしめることができる。
前記5枚役の当選回数や前記第2RT状態の長期化回数に基づけば、第2RT状態及び第3RT状態のいずれがより不利か各遊技者が個別に判断できるようになる。第2RT状態の方が不利と判断できた場合には、シングルボーナス役を取りこぼして第3RT状態を発生させる方が不利度合いを抑制できる。第3RT状態の方が不利と判断できた場合には、シングルボーナス役を入賞させてその入賞図柄を停止表示させることで第2RT状態を発生させる方が不利度合いを抑制できる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
またなお、第3RT状態における5枚役の当選回数に代えて、あるいは当選回数と共に、第3RT状態における5枚役の入賞回数を表示させることも良い。
前記5枚役の当選回数あるいは入賞回数を表示するタイミングとしては、本例に代えて、第3RT状態における5枚役の内部当選時や、第3RT状態の終了時であっても良い。遊技者が操作可能なデータ表示ボタンを設け、このデータ表示ボタンの操作に応じて前記遊技データを表示するようにしても良い。
実施例1、2のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
実施例1における、スロットマシンのシステム構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、特典を示す説明図。 実施例1における、リールにおける図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、当選乱数テーブルを例示する説明図。 実施例1における、特定演出による演出画面を示す正面図。 実施例1における、小役報知演出による演出画面を示す正面図。 実施例1における、遊技状態の状態遷移図。
符号の説明
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 制御部
35 乱数抽出部
350 乱数発生部
41 内部抽選手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
45 遊技状態移行手段
451 第1RT状態発生手段
452 第2RT状態発生手段
453 第3RT状態発生手段
46 演出実行手段
47 フラグ制御手段
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)

Claims (3)

  1. 複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄表示領域を複数備えた図柄変動表示手段と、
    ゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    遊技媒体が賭けられた状態における前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、リプレイ役及び特定小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    該停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段により停止表示された図柄が所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    該入賞判定手段が入賞図柄と判定した場合に、当該入賞図柄に対応する役に設定された利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    初期状態における第1特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が初期状態よりも高い第1RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第1規定ゲーム数に達したときに当該第1RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第1RT状態発生手段と、
    初期状態における第2特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が前記第1RT状態よりも低い第2RT状態を発生させると共に、前記特定小役の入賞図柄の停止表示に応じて当該第2RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第2RT状態発生手段と、
    初期状態における第3特定図柄の停止表示に応じてリプレイ役の内部当選確率が前記第1RT状態よりも低い第3RT状態を発生させると共に、消化ゲーム数が第2規定ゲーム数に達したときに当該第3RT状態を終了させて初期状態に復帰させる第3RT状態発生手段と、
    前記第3RT状態の終了条件である前記第2規定ゲーム数よりも初期状態への復帰に要した消化ゲーム数が多くなった前記第2RT状態の回数である長期化回数を計数して表示する表示手段と、を備え、
    前記第2特定図柄及び前記第3特定図柄のうちの一方は、前記複数種類の役のうちのいずれかの役に対応する入賞図柄であり、他方は、当該役が内部当選役として決定されたゲームで入賞が発生しなかった場合に停止表示される図柄であることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記特定小役が内部当選役として決定された旨を報知するための特定演出を実行する演出実行手段を備え、
    該演出実行手段は、前記第2RT状態の発生中において前記特定小役が内部当選役として決定された際に前記特定演出を実行し得る一方、前記第3RT状態の発生中では前記特定演出を実行しないように構成されていることを特徴とする請求項に記載のスロットマシン。
  3. 前記第3RT状態の発生中における前記特定小役の内部当選回数又は入賞回数を計数して表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
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