JP5437828B2 - スロットマシン - Google Patents

Description

本発明は、規定数の遊技媒体を投入したときにゲームを開始できるスロットマシンに関する。

従来より、ゲームに必要な遊技媒体（メダル）の数である規定数が予め設定されたスロットマシンが知られている。例えば、１〜３枚の３種類の規定数が同時に設定されるスロットマシンでは、ゲームに対するメダルの投入数を遊技者の好みにより選択できる（例えば、特許文献１参照。）。多くのスロットマシンでは、１回のゲーム当たりのメダルの投入数を増やし、遊技場側の売上を向上することを目的として、メダルの投入数が多くなるほど出玉率が高くなるように設定されている。

しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、上記のようにメダルの投入数が多いほど出玉率が高くなるスロットマシンにおいては、多くの遊技者が最大規定数に当たるメダルを投入してゲームを楽しむようになり、それ以外の規定数が十分に活用されず、投入数を選択可能とする構成が遊技の興趣の向上に役立っていないおそれがある。

特開２００５−２１８６２０号公報

本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数種類の規定数を活用してゲームの単調化を抑制し、これにより遊技の興趣を高めたスロットマシンを提供しようとするものである。

本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
規定数の遊技媒体が投入された状態でゲームの開始を許可するゲーム開始許可手段と、 ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始許可手段によりゲームの開始が許可された状態で前記ゲーム開始操作手段が操作されたとき、ボーナス役、小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するために、遊技媒体の投入数に応じた抽選確率による内部抽選を実行し、内部当選役のフラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
ゲームが終了したときに小役に対応する前記フラグを消去する一方、ボーナス役に対応する前記フラグであるボーナス役フラグについてはボーナス役が入賞するまで次のゲームへ持ち越すフラグ制御手段と、を備えたスロットマシンにおいて、
ゲームが開始される前の時点で、当該ゲームに設定する前記規定数を予め決定する規定数決定手段と、
前記ボーナス役フラグが成立したゲームの前記規定数又は前記投入数を当選媒体数として記憶する当選媒体数記憶手段と、
前記ボーナス役フラグが次のゲームに持ち越された後、対応するボーナス役が入賞した際、当該ボーナス役が入賞したゲームの前記規定数又は前記投入数である入賞媒体数を、前記当選媒体数と照合する媒体数照合手段と、
該媒体数照合手段による照合結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシンにある（請求項１）。

本発明のスロットマシンでは、ゲームが開始される前の時点で、当該ゲームに設定される前記規定数が決定される。そして、前記規定数の遊技媒体が投入されたときにゲームの開始が許可された状態となり、この状態における前記ゲーム開始操作手段の操作に応じてゲームが開始される。このスロットマシンの遊技では、前記規定数が変動する可能性があり、これにより遊技に起伏が与えられ遊技の単調化が抑制されている。

本発明のスロットマシンでは、ボーナス役が内部当選したゲームにおける前記当選媒体数に対して、ボーナス役が入賞したゲームにおける前記入賞媒体数が照合される。そして、その照合結果に応じて前記特典が付与される場合がある。すなわち、ボーナス役が入賞したゲームの規定数又は投入数である前記入賞媒体数に応じて、前記特典が付与される場合がある。このスロットマシンの遊技では、ボーナス役を入賞させるタイミングが重要な意味を持つようになり、戦略的な遊技が要求されるようになっている。

このように、本発明のスロットマシンの遊技では、前記規定数が変動するため、遊技に変化が与えられ単調化が抑制されている。さらに、上記のごとく、ボーナス役を入賞させるタイミングに応じて付与される前記特典が異なってくるため、ボーナス役入賞時の緊張感を高めることができる。

本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット（Ｒ）などであっても良い。
また、前記規定数決定手段において、前記規定数の候補となる値の組み合わせを予め設定しておくことも良い。例えば、１〜３枚のうちの何れかを前記規定数として決定することも良い。これに代えて、前記規定数の候補となる値の組み合わせを適宜、変更することも良い。例えば、前記通常状態においては、１〜３枚のうちの少なくとも何れかを前記規定数として決定する一方、ボーナス役を契機としたボーナス状態においては２枚又は３枚の前記規定数を決定することも良い。さらには、ボーナス状態では、３枚などの固定値を前記規定数として決定することも良い。

なお、前記媒体数照合手段は、前記当選媒体数が前記規定数である場合、ボーナス役が入賞したゲームの規定数である前記入賞媒体数を当該当選媒体数と照合する。一方、前記当選媒体数が前記投入数である場合には、ボーナス役が入賞したゲームの投入数である前記入賞投入数を当該当選媒体数と照合する。

また、前記特典付与手段としては、前記入賞媒体数と前記当選媒体数とが一致する旨の照合結果に応じて前記特典を付与する手段であっても良く、前記入賞媒体数と前記当選媒体数とが予め設定された所定の関係を呈する旨の照合結果に応じて前記特典を付与する手段であっても良い。前記特典が付与される前記照合結果は、必ずしも一致ばかりではない。

また、前記規定数決定手段は、ゲームが実行される毎に、複数種類の規定数の中の少なくとも何れかを次のゲームの前記規定数として選択し、
前記規定数決定手段による各規定数の選択率は、実行されたゲームで決定された前記内部当選役の種類に応じて予め設定されていることが好ましい（請求項２）。

この場合には、ゲームに設定された前記規定数に応じて、前回のゲームで内部当選した役の種類を類推できるようになる。例えば、ボーナス役の内部当選を推定できれば、そのゲームの前記規定数（あるいは投入数）と同じ規定数（あるいは投入数）のゲームでボーナス役を入賞させることで、前記入賞媒体数を前記当選媒体数と一致できる可能性がある。

また、前記ボーナス役フラグの成立中に前記当選媒体数を報知する媒体数報知手段を備えていることが好ましい（請求項３）。
前記ボーナス役フラグの成立中に前記当選媒体数の報知があれば、前記ボーナス役の入賞に応じて前記特典を獲得できるゲームを遊技者が特定できるようになる。また、前記ボーナス役フラグが成立した際、前記当選媒体数が報知される場合と報知されない場合とを設定すれば、遊技に変化が生じ興趣が一層、高められる。

本発明のスロットマシンは、複数種類の規定数が設定された構成を活用してゲームの単調化を抑制し、これにより遊技の興趣を高めた優れた特性のスロットマシンである。

実施例１における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例１における、入賞ラインを説明するための説明図。 実施例１における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例１における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例１における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例１における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例１における、規定数抽選テーブルを示す説明図。 実施例１における、メダル数報知画面を示す正面図。 実施例１における、ＡＴ画面を示す正面図。 実施例１における、規定数決定処理の流れを示すフローチャート。 実施例１における、当選投入数記憶処理の流れを示すフローチャート。 実施例１における、ＡＴ発動処理の流れを示すフローチャート。

本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
（実施例１）
本例は、規定数抽選により決定された規定数のメダルを投入したときにゲームを開始できるスロットマシン１に関する例である。この内容について、図１〜図１２を用いて説明する。

まず、本例のスロットマシン１の外観的な構成について、図１を参照して説明する。スロットマシン１では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓１１を略中央に設けた前面枠体１０によって形成されている。前面枠体１０は、図柄表示窓１１の上側に、液晶表示部５３、左右一対のスピーカ５２０、及び装飾ランプ部５６を配置してなる。

図柄表示窓１１の左側には、ゲームを開始可能なスタート可能状態である旨を点灯表示する始動許可ランプ５５０が配置されている。図柄表示窓１１の右側には、メダル（遊技媒体）の払出数を表示する払出数表示部５５１、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部５５２が配置されている。図柄表示窓１１の下側には、スロットマシン１の基部をなすベース部１００が形成されている。

ベース部１００は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓１１に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部１００は、図柄表示窓１１に隣り合う上端部に棚面状の操作面１４を有し、メダルを払い出すメダル受け皿１５を下端部に有し、操作面１４の下側に隣接して操作パネル１３を有している。

操作面１４には、クレジット機能によりクレジット（貯留）されたメダルを投入するためのベットボタン６４と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン６５と、メダルを直接投入するためのメダル投入口６３０と、が配置されている。操作パネル１３には、リール２１の図柄変動を開始させるためのスタートレバー６２（ゲーム開始操作手段）と、図柄変動を停止させるためのストップボタン６１（停止操作手段）と、が配置されている。

ベットボタン６４は、クレジットされたメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン６４は、操作に応じて、ゲームに設定された規定数のメダルの投入を表すベット信号を発生する。例えば、規定数が１枚であるときには、ベットボタン６４の操作に応じて１ベット信号が発生し、規定数が３枚であるときには、ベットボタン６４の操作に応じて３ベット信号が発生する。ただし、残りのクレジットが規定数に満たない場合には、残りのクレジット数に応じたベット信号が発生する。クレジットがゼロの場合は、ベット信号は発生しない。

なお、規定数が１〜３枚のうちの何れかを遊技者が任意に選択できるゲームでは、ベットボタン６４の操作に応じて３ベット信号が発生する。このようなゲームで１枚又は２枚のメダルを投入してゲームを開始させたい場合には、ベットボタン６４の操作に代えて、メダル投入口６３０から直接、１枚又は２枚のメダルを投入した後でスタートレバー６２を操作すれば良い。

始動許可ランプ５５０は、ゲームを開始可能なスタート可能状態である旨を表示するランプである。始動許可ランプ５５０は、後述するゲーム開始許可手段４０によりスタート可能状態が設定されたときに点灯する。
スタートレバー６２は、遊技者の操作に応じてリール２１の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スタートレバー６２は、スタート可能状態において有効に操作できるようになる。始動許可ランプ５５０の点灯中にスタートレバー６２を操作すれば、ゲームを開始できる。

ストップボタン６１は、遊技者の操作に応じてリール２１の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン６１は、左リール２１Ｌに対応する左ストップボタン６１Ｌ、中リール２１Ｃに対応する中ストップボタン６１Ｃ、及び右リール２１Ｒに対応する右ストップボタン６１Ｒを組み合わせてなる。

図柄表示窓１１は、図２に示すごとく、図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒを含む表示窓である。各図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒは、いずれも３図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓１１全体では、３行３列よりなる２次元マトリクス状に配置された９図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓１１は、遊技者側から図柄２０が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。

２次元マトリクス状に９個の図柄２０が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン２１１〜２１５が設定されている。本例の入賞ラインは、図１に示すごとく、水平方向の入賞ライン２１１〜２１３、対角方向の入賞ライン２１４及び２１５よりなる５ラインにより構成されている。５本の入賞ラインは、ゲームに対するメダルの投入数（ＢＥＴ数）に関わらず全て有効となる。

図柄表示領域１１０Ｌ、Ｃ、Ｒの裏側には、リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒがそれぞれ配置されている。リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒは、円柱形状をなし、その外周面に２１個の図柄２０が略一定の間隔を空けて配置された回転式のリールである。各リール２１では、図３に示すごとく、図柄が配列されている。なお、リール２１としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。

スピーカ５２０及び装飾ランプ部５６は、図１に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部５５１は、入賞時のメダルの払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部５５２は、クレジット機能によりクレジット（貯留）されたメダル数を表示する表示部である。

液晶表示部５３は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部５３は、遊技の進行に応じて各種の演出画面を表示する。液晶表示部５３は、ボーナス役が内部当選したゲームの投入数を報知するメダル数報知手段（媒体数報知手段）７１、及びＢＢ状態下で内部当選した小役の種類を報知する当選小役報知手段７２としての機能を備えている。

次に、本例のスロットマシン１の役、図柄配列、遊技性の概要について説明する。
スロットマシン１では、図４に示すごとく役が設定されている。同図では、左列から順番に、各役の名称、各役に対応する図柄２０の組合せである入賞図柄、入賞に応じて遊技者に付与される利益、を示してある。入賞図柄は、一部の例外を除いて、左、中、右の３図柄の組合せよりなる。

通常状態下の役としては、ＢＢ状態（ボーナス状態）の契機役であるＢＢ１役・ＢＢ２役（ボーナス役）のほか、１５枚役、８枚役、１枚役等の小役、リプレイ役が設定されている。１５枚役、８枚役等の小役が入賞したときには、対応する数のメダルが払い出しされる。一方、ＢＢ状態においては、小役のみが入賞可能であり、ＢＢ１役・ＢＢ２役及びリプレイ役が入賞役から除外されている。さらに、ＢＢ状態では、同図中の下２段に示す２種類の１５枚役が追加されている。ＢＢ状態下では、全ての小役について、入賞に応じたメダルの払出数が１５枚に設定されている。

次に、スロットマシン１の遊技性の概略を説明する。スロットマシン１では、ゲームが実行される毎に規定数抽選が実行され、次のゲームの規定数が決定される。そして、規定数のメダルが投入されたとき、ゲームを開始できるようになる。例えば、規定数１枚のゲームにおいては、１枚のメダルが投入された状態でスタートレバー６２が操作されたときに１枚投入ゲームが開始される。規定数３枚のゲームにおいては、３枚のメダルが投入された状態でスタートレバー６２が操作されたときに３枚投入ゲームが開始される。規定数が１枚〜３枚のゲームにおいては、１枚〜３枚のうちの何れかのメダルが投入された状態でスタートレバー６２が操作されたときに、そのときのメダルの投入数に応じて１枚〜３枚投入ゲームのうちの何れかが開始される。

このスロットマシン１の遊技では、内部当選したボーナス役がフラグ持越を経由して入賞したとき、ボーナス役の内部当選ゲームに対する投入数である当選投入数（当選媒体数）と、ボーナス役の入賞ゲームに対する投入数である入賞投入数（入賞媒体数）と、の照合結果に応じて特典が付与される可能性がある。本例では、この特典として、ＢＢ状態におけるＡＴ（内部当選小役の報知）が設定されている。

次に、本例のスロットマシン１の電気的な構成について、図５を参照して説明する。スロットマシン１の全体動作を制御する制御部３に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口６３０（図１）を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部６３、リール２１と共に図柄変動表示手段２を構成するリール駆動部２２、リール２１の回転位置を検知する基準位置検知部６６、メダルを払い出すメダル払出部５４、払出数表示部５５１やクレジット数表示部５５２を含む各種表示部５５、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部６８、及びスピーカ５２０を制御する音声出力部５２等が電気的に接続されている。

投入メダル検知部６３は、メダル投入口６３０から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部６３は、メダル投入口６３０からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。
リール駆動部２２は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ（図示略）を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール２１を回転駆動する手段である。
基準位置検知部６６は、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。

メダル払出部５４は、入賞役に応じた枚数（図４参照。）のメダルを払い出す払出部である。例えば、通常状態下で８枚役が入賞した場合には、８枚のメダルが払い出される。 設定値操作部６８は、設定キー６８０を利用して、ボーナス役等の抽選確率が異なる６段階の設定値を変更するための操作部である。

制御部３は、図５に示すごとく、ＣＰＵ３１と、メモリ手段であるＲＯＭ３３・ＲＡＭ３４と、入出力インターフェースとしてのＩ／Ｏ部３２と、乱数を発生する乱数発生部３５０と、乱数を抽出する乱数抽出部３５とを有している。ＣＰＵ３１は、ＲＯＭ３３から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、規定数のメダルが投入されたときにゲーム開始を許可するゲーム開始許可手段４０、内部当選役を抽選する内部抽選手段４１、内部当選役に対応するフラグを制御するフラグ制御手段４１０、リール２１を制御する表示制御手段４２、停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否か判定する入賞判定手段４３、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段４５、ボーナス役の当選時及び入賞時の投入数を照合するメダル数照合手段（媒体数照合手段）４６、その照合結果に応じて特典を付与する特典付与手段４７、次のゲームの規定数を決定するための規定数抽選を実行する規定数決定手段４８、及びボーナス役の内部当選ゲームの当選投入数を報知するか否かを決定するメダル数報知抽選手段４９としての各機能を実現する。

メモリ手段であるＲＡＭ３４は、ボーナス役が内部当選したゲームの当選投入数を記憶する当選メダル数記憶手段（当選媒体数記憶手段）３４１としての機能を備えている。当選メダル数記憶手段３４１としてのＲＡＭ３４は、ボーナス役が内部当選したとき、そのゲームに対するメダルの投入数を当選投入数として記憶する。

メモリ手段であるＲＯＭ３３は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル（図６）、規定数抽選に用いる規定数抽選テーブル（図７）、前記当選投入数を報知するか否かを抽選により決定するための報知抽選テーブル（図示略）、及びリール２１の停止制御に用いるリール制御テーブル（図示略）を記憶している。

リール制御テーブルは、入賞ライン２１１〜２１５上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図６に示すごとく、内部当選役を抽選により決定するための抽選テーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態下の１〜３枚投入ゲーム用の３種類のテーブル（図中、１〜３ＢＥＴ）のほか、ＢＢ状態用のテーブルがある。内部当選役抽選テーブルでは、０〜６５５３５の乱数範囲のうち、各役に対する当選乱数が規定されている。同図中の各欄の左列は当選乱数の個数を示し、右列は当選確率の分母（１／ｘなる当選確率のｘ。）を示している。

なお、通常状態下で適用される３種類のテーブルでは、投入数に対する払出数の比率の期待値である出玉率がほぼ同じとなるように各役の当選乱数が規定されている。また、通常状態下で適用される各テーブルは、１〜６の設定値毎にそれぞれ設定されている。高い設定値ほど、ＢＢ１役・ＢＢ２役の内部当選確率が高く有利となっている。

規定数抽選テーブルは、図７に示すごとく、次のゲームの規定数を決定するための抽選テーブルである。規定数抽選テーブルでは、１〜３枚の何れかの規定数が個別に選択される場合のほか、１〜３枚の３種類の規定数が選択される場合、及び規定数を変更しない場合が設定されている。規定数抽選テーブルでは、０〜１２７の乱数範囲のうち、上記の５つの場合に対応する当選乱数がそれぞれ規定されている。１〜３枚の３種類の規定数が選択されると、次のゲームにおいて１〜３枚の規定数が設定され、遊技者の好みに応じてメダルの投入数を選択できる。また、変更なしが選択されると、そのときのゲームの規定数がそのまま次のゲームに設定される。

規定数抽選テーブルでは、役毎に、上記の５つの場合の当選乱数がそれぞれ規定されている。規定数抽選テーブルにおける役は、規定数抽選の実行時のゲームにおける内部当選役を意味している。したがって、本例の規定数抽選では、規定数抽選時のゲームにおける内部当選役の種類に応じて、各場合の選択率が変動することになる。したがって、スロットマシン１の遊技では、ゲームに設定された規定数に応じて、前回のゲームの内部当選役をある程度、予測可能である。

なお、リプレイ役については、ボーナス役フラグ未成立下の内部当選時と、ボーナス役フラグ成立下の内部当選時とで、当選乱数の設定が異なっている。ボーナス役フラグ未成立下のリプレイ役については、１２８個の乱数全てが変更なしの場合の当選乱数となっている。一方、ボーナス役フラグ成立下のリプレイ役については、１２８個の乱数全てが規定数３枚の場合の当選乱数となっている。したがって、ボーナス役フラグの成立中にリプレイ役が内部当選したときは必ず、規定数３枚が選択されることになる。スロットマシン１の遊技では、リプレイゲームのために自動投入されたメダル数に応じて、ボーナス役フラグの成立状態を推定できるという楽しみがある。

図示しない報知抽選テーブルは、ボーナス役が内部当選したゲームの当選投入数を報知するか否かを決定するための抽選テーブルである。報知抽選テーブルでは、ボーナス役の当選乱数のうちの半分が報知乱数として規定され、残りの半分が非報知乱数として規定されている。ボーナス役が内部当選したときの当選乱数が報知乱数であったとき、当選投入数が報知される。

前記乱数発生部３５０は、図５に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部３５０は、内部当選役抽選用の０〜６５５３５の範囲に属する乱数、及び規定数抽選用の０〜１２７の範囲に属する乱数を発生する。
乱数抽出部３５は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部３５は、乱数発生部３５０が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部３５は、スタートレバー６２の操作に応じた前記ゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出し、ゲームの終了に応じて規定数抽選用の乱数を抽出する。

ゲーム開始許可手段４０は、ゲーム開始を許可する手段である。ゲーム開始許可手段４０は、メダルの直接投入やベットボタン６４の操作等により規定数のメダルが投入された際、ゲーム開始を許可してスタート可能状態を設定し、始動許可ランプ５５０を点灯させる。スタート可能状態が設定されると、スタートレバー６２の操作に応じてリール２１を始動できるようになる。例えば、規定数が３枚のゲームでは、メダルの投入数が３枚となったときにスタート可能状態が設定される。また、１〜３枚の３種類の規定数が設定されたゲームでは、最小の規定数である１枚以上のメダルが投入されたときにスタート可能状態が設定される。

内部抽選手段４１は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役のフラグを成立させる手段である。内部抽選手段４１は、発生中の遊技状態及び投入数に応じて内部当選役抽選テーブル（図６）を選択し、内部当選役抽選用の乱数を照合することで内部当選役を決定し、その内部当選役のフラグを成立させる。

フラグ制御手段４１０は、内部当選役のフラグを制御する手段である。フラグ制御手段４１０は、ボーナス役以外の役に対応するフラグについては、そのフラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態（ゼロ）にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役に対応するフラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまでフラグ成立状態を次のゲームに順次、持ち越し（フラグ持越）、入賞に応じてオフ状態にリセットする。

規定数決定手段４８は、次のゲームの規定数を決定するための規定数抽選をゲーム毎に実行する手段である。規定数決定手段４８は、規定数抽選用の乱数を規定数抽選テーブル（図７）と照合することにより、次のゲームの規定数を決定する。なお、決定された規定数は、ゲームの開始前に液晶表示部５３に表示されるようになっている。また、本例のスロットマシン１では、リセットされたとき等の初期状態において、１〜３枚の３種類の規定数が設定されるようになっている。

メダル数報知抽選手段４９は、当選投入数を報知するか否かの報知抽選を実行する手段である。メダル数報知抽選手段４９は、ボーナス役が内部当選したとき、その当選乱数を報知抽選テーブル（図示略）と照合することにより報知抽選を実行する。上記のごとく報知抽選テーブルでは、ボーナス役の当選乱数のうちの半分が報知乱数として規定され、残りの半分が非報知乱数として規定されている。したがって、スロットマシン１では、ボーナス役が内部当選したゲームの当選投入数が報知される確率が１／２となっている。

表示制御手段４２は、図５に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール２１の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール２１の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段４２は、リール駆動部２２を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、１パルス毎に１ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段４２は、リール駆動部２２に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段４２は、各リール２１の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。

表示制御手段４２は、規則（遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則）等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、引込範囲として４図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段４２は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段４２は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール２１を停止させる。

入賞判定手段４３は、３つのリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒが停止表示する図柄組合せを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段４３は、３つのリール２１Ｌ、Ｃ、Ｒを横断するように設定された入賞ライン２１１〜２１５上に停止した図柄組合せに応じて入賞・ハズレを判定する。入賞判定手段４３は、各リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒが停止した後、リール２１Ｌ、Ｃ、Ｒに対応する各ステッピングモータ（リール駆動部２２）のステップ数を取り込む。入賞判定手段４３は、このステップ数を基にして入賞ライン２１１〜２１５上に停止した図柄２０の種類を求め、その図柄組合せについて入賞役の種類やハズレ等を判定する。

利益付与手段４５は、入賞判定手段４３が判定した入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、通常状態下で８枚役等の小役が入賞した場合には、８枚役などの役名称に当たる枚数のメダルの払い出しという利益を付与する。ボーナス役（ＢＢ１役、ＢＢ２役）が入賞役である場合には、ＢＢ状態の発生という利益を付与する。なお、ＢＢ状態下で小役が入賞した場合には、その種類に関わらず１５枚のメダルの払い出しという利益を付与する。なお、本例のＢＢ状態は、４００枚を超えるメダルの払出に応じて終了する。

また、リプレイ役が入賞役である場合には、新たなゲームのためのメダルが自動投入される。これにより、遊技者がメダルを投入することなく実行可能なリプレイゲームが付与される。なお、ボーナス役フラグが未成立の状態でリプレイ役が入賞した場合には、上記のごとく規定数抽選により必ず「変更なし」が選択されるため、リプレイ役の入賞ゲームに対する投入数と同じ枚数のメダルが次のリプレイゲームに対して自動投入される。例えば、２枚投入ゲームでリプレイ役が入賞した場合、リプレイゲームとして２枚投入ゲームが実行される。ボーナス役フラグの成立状態でリプレイ役が入賞した場合には、上記のごとく規定数抽選により必ず規定数３枚が選択されるため、リプレイゲームとして３枚投入ゲームが実行される。

メダル数照合手段４６は、ボーナス役の当選時及び入賞時のメダルの投入数を照合する手段である。メダル数照合手段４６は、ボーナス役が入賞した際、当選メダル数記憶手段３４１としてのＲＡＭ３４が記憶する当選投入数、すなわちボーナス役が内部当選したゲームの投入数を読み出す。そして、この当選投入数を、ボーナス役が入賞したゲームの入賞投入数と照合し、一致しているか否か判定する。

特典付与手段４７は、メダル数照合手段４６の照合結果に応じて特典を付与する手段である。特典付与手段４７は、メダル数照合手段４６による照合結果が「一致」であるときに特典を付与する。本例の特典は、ＢＢ状態の発生中に内部当選した小役の種類を１００％の確率で報知するＡＴの発動である。スロットマシン１では、ＡＴを発動させるための制御フラグであるＡＴフラグが設定されている。特典付与手段４７は、「一致」の照合結果に応じてＡＴフラグをオンに切り換える。ＢＢ状態下でＡＴが発動すれば、非常に効率良く入賞を重ねることができるようになり、ＢＢ状態下の差枚数（払出数−投入数）を増やすことができる。

なお、本例では、ボーナス役が内部当選したゲームでそのまま入賞した場合には、ＢＢ状態下で小役が内部当選したときのＡＴの発動確率が１／２となる。したがって、スロットマシン１の遊技では、ボーナス役が内部当選した際、直ちにボーナス役を入賞させてしまうとＡＴの発動確率が低くなり不利となる。なお、本例に代えて、ボーナス役が内部当選したゲームでそのまま入賞した場合には、ＡＴが全く発動しないように設定することも良い。

次に、メダル数報知手段７１によるメダル数報知画面７１０（図８）、及び当選小役報知手段７２によるＡＴ画面７２０（図９）について、説明する。
図８のメダル数報知画面７１０は、ボーナス役が内部当選し、さらに、報知抽選に当選したときに液晶表示部５３に表示される画面である。メダル数報知画面７１０は、ボーナス役が内部当選した旨を示すＢＢ確定報知欄７１１、内部当選したボーナス役の入賞図柄を報知する当選ボーナス役報知欄７１２、及びボーナス役の入賞に応じて特典を獲得できる投入数、すなわち当選投入数を報知するメダル数報知欄７１３が配置された報知画面である。同図に例示するメダル数報知欄７１３は、ボーナス役が内部当選したゲームの当選投入数が３枚であったため、投入数３枚のゲームでボーナス役を入賞させれば特典を獲得できる旨を報知している。

図９のＡＴ画面７２０は、ＢＢ状態下でＡＴが発動したときに表示される画面である。ＡＴ画面７２０は、ＢＢ状態が発生中である旨を示す状態表示欄７２１、内部当選した小役の種類を入賞図柄により報知する小役報知欄７２２、及びＢＢ状態下の差枚数、すなわち払出数から投入数を差し引いた枚数を表示する差枚数表示欄７２３が配置された報知画面である。同図に例示する小役報知欄７２２は、ＢＢ状態においてのみ入賞可能な「黒７−白７−黒７」の１５枚役（図４参照。）が内部当選した旨を報知している。

以上のように構成されたスロットマシン１の処理の流れについて、図１０〜図１２のフローチャートを用いて説明する。図１０は、規定数決定処理の流れを示すフロー図である。図１１は、ボーナス役が内部当選したときの当選投入数を記憶する当選投入数記憶処理の流れを示すフロー図である。図１２は、ＢＢ状態発生中のＡＴ発動処理の流れを示すフロー図である。

図１０に示すごとく、規定数決定処理では、まず、通常状態であるか否かが判定される（Ｓ１０１）。通常状態であるときには（Ｓ１０１：ＹＥＳ）、ゲームの終了が判断される（Ｓ１０２）。ゲームが終了したときには（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、規定数抽選用の乱数が抽出される（Ｓ１０３）。そして、そのゲームで内部当選した役の種類に応じて選択された規定数抽選テーブル（図７）に対して規定数抽選用の乱数が照合され、次のゲームの規定数が決定される（Ｓ１０４）。決定された規定数は液晶表示部５３に表示されて遊技者に報知される（Ｓ１０５）。

図１１に示すごとく、当選投入数記憶処理では、まず、ボーナス役の内部当選が判断される（Ｓ２０１）。ボーナス役が内部当選した場合には（Ｓ２０１：ＹＥＳ）、そのゲームの当選投入数がＲＡＭ３４に格納される（Ｓ２０２）。さらに、その当選投入数を報知するか否かの報知抽選が実行され、当選の場合には（Ｓ２０３：ＹＥＳ）、ＲＡＭ３４に記憶された当選投入数が報知される（Ｓ２０４）。

図１２に示すごとく、ＢＢ状態発生中のＡＴ発動処理では、まず、ボーナス役の入賞が判断される（Ｓ３０１）。ボーナス役が入賞した場合には（Ｓ３０１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ３４に記憶されたボーナス役の内部当選ゲームの当選投入数と、入賞ゲームの入賞投入数との照合が行われる（Ｓ３０２）。当選投入数と入賞投入数とが一致した場合には（Ｓ３０３：ＹＥＳ）、ＡＴフラグがオンに切り換えられると共に（Ｓ３０４）、ＲＡＭ３４に記憶された当選投入数がクリアされる（Ｓ３０５）。ＡＴフラグがオンのときにＡＴが発動することになり、ＢＢ状態の発生中に内部当選した小役の種類が報知されることになる。

以上のように構成された本例のスロットマシン１は、１〜３枚のメダルが投入された状態でゲームを開始し、投入数に対応する抽選確率で内部抽選を実行するスロットマシンである。スロットマシン１では、１回のゲームに必要なメダルの投入数である規定数が抽選により決定されるため、投入数がゲーム毎に変動することになる。そして、ボーナス役が内部当選したゲームの投入数（当選投入数）と、そのボーナス役が入賞したゲームの投入数（入賞投入数）と、が一致するか否かに応じて、ＢＢ状態で獲得できるメダル数が変動する。スロットマシン１では、ボーナス役を入賞させる際のメダルの投入数が重要な意味を持つことになり、ボーナス役入賞時の緊張感を高めることができる。また、通常状態においてもゲーム毎に規定数が変動するため、ゲームの単調化が抑制されると共に、役の内部当選に対する期待感に起伏が与えられる。

このように、本例のスロットマシン１は、複数種類の規定数を活用してゲームの単調化を抑制し、これにより遊技の興趣を高めたスロットマシンである。
なお、本例では、内部当選役の種類毎に規定数の選択率を変更したが、内部当選役に代えて入賞役の種類毎に規定数の選択率を変更しても良い。この場合、内部当選役を入賞させた場合と取りこぼした場合とで、規定数の選択率が異なることになる。さらに、複数の役が同時当選した場合に、どの役を入賞させるかによって規定数の選択率が変動するので興趣が一層、高められる。

なお、本例は、通常状態において、ゲーム毎に規定数抽選を実行した例である。これに代えて、所定ゲーム数毎に規定数抽選を実行することも良い。この場合、規定数抽選により何れかの規定数が決定された後、次の規定数抽選が実行されるまでの間は、その決定された規定数を維持することが良い。
また、本例では、ゲームの終了後に規定数抽選を実行している。これに代えて、ゲームの実行中に規定数抽選用の乱数を抽出し、規定数抽選を実行することもできる。

なお、本例は、決定された規定数を液晶表示部５３に表示することで遊技者に報知した例である。規定数の報知の方法としては、音による報知や、表示器等による報知等、様々な方法を採用することができる。本例に代えて、規定数の報知を省略することもできる。 また、本例では、ボーナス役の内部当選時の投入数と入賞時の投入数とが一致した場合の特典として、ＡＴを発動させている。特典としては、本例のＡＴに限定されず、遊技者にとって有利であればどのような特典を設定しても良い。

なお、本例では、当選投入数と入賞投入数との照合結果が「一致」となった場合に特典を付与した例である。これに代えて、例えば、当選投入数が１枚であるときには入賞投入数が３枚、当選投入数が２枚であるときには入賞投入数が２枚、当選投入数が３枚であるときには入賞投入数が１枚、というように予め設定された関係が満たされた旨の照合結果に応じて特典を付与することもできる。

また、本例に代えて、ボーナス役の内部当選時に設定された規定数（当選媒体数）と、入賞時に設定された規定数（入賞媒体数）との照合結果に応じて特典を付与することも良い。本例と同様、当選媒体数と入賞媒体数とが一致した場合に特典を付与する場合であれば、例えば、１〜３枚の３種類の規定数が設定されたゲームでボーナス役が内部当選した際、同様に１〜３枚の規定数が設定されたゲームでボーナス役を入賞できれば特典を獲得できるようになる。このとき、内部当選時及び入賞時のゲームにおける実際の投入数が一致していなくても良い。

以上、実施例１のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。

１ スロットマシン
１１ 図柄表示窓
１１０ 図柄表示領域
２ 図柄変動表示手段
２１ リール
２０ 図柄
３ 制御部
３４１ 当選メダル数記憶手段（当選媒体数記憶手段）
３５ 乱数抽出部
４０ ゲーム開始許可手段
４１ 内部抽選手段
４１０ フラグ制御手段
４２ 表示制御手段
４３ 入賞判定手段
４５ 利益付与手段
４６ メダル数照合手段（媒体数照合手段）
４７ 特典付与手段
４８ 規定数決定手段
４９ メダル数報知抽選手段
５３ 液晶表示部
６１ ストップボタン（停止操作手段）
６２ スタートレバー（ゲーム開始操作手段）
６４ ベットボタン
７１ メダル数報知手段（媒体数報知手段）
７２ 当選小役報知手段

Claims (3)

1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
   規定数の遊技媒体が投入された状態でゲームの開始を許可するゲーム開始許可手段と、 ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
   前記ゲーム開始許可手段によりゲームの開始が許可された状態で前記ゲーム開始操作手段が操作されたとき、ボーナス役、小役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するために、遊技媒体の投入数に応じた抽選確率による内部抽選を実行し、内部当選役のフラグを成立させる内部抽選手段と、
   前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
   前記停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
   前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
   前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
   ゲームが終了したときに小役に対応する前記フラグを消去する一方、ボーナス役に対応する前記フラグであるボーナス役フラグについてはボーナス役が入賞するまで次のゲームへ持ち越すフラグ制御手段と、を備えたスロットマシンにおいて、
   ゲームが開始される前の時点で、当該ゲームに設定する前記規定数を予め決定する規定数決定手段と、
   前記ボーナス役フラグが成立したゲームの前記規定数又は前記投入数を当選媒体数として記憶する当選媒体数記憶手段と、
   前記ボーナス役フラグが次のゲームに持ち越された後、対応するボーナス役が入賞した際、当該ボーナス役が入賞したゲームの前記規定数又は前記投入数である入賞媒体数を、前記当選媒体数と照合する媒体数照合手段と、
   該媒体数照合手段による照合結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン。
2. 前記規定数決定手段は、ゲームが実行される毎に、複数種類の規定数の中の少なくとも何れかを次のゲームの前記規定数として選択し、
   前記規定数決定手段による各規定数の選択率は、実行されたゲームで決定された前記内部当選役の種類に応じて予め設定されていることを特徴とする請求項１に記載のスロットマシン。
3. 前記ボーナス役フラグの成立中に前記当選媒体数を報知する媒体数報知手段を備えたことを特徴とする請求項１又は２に記載のスロットマシン。

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