JP5399838B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、ゲーム当たりの遊技媒体の投入数を遊技者が選択可能なスロットマシンに関する。
従来より、1回のゲームに対する遊技媒体の投入数を遊技者が選択可能であると共に、いずれかの役の内部当選確率が投入数に応じて異なるスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなスロットマシンは、ゲームに対する投入数を複数設定することで多様な遊技性を実現しようとしている。なお、投入数を選択可能なスロットマシンでは、より多くの遊技媒体を投入するように遊技者を動機付けるため、最大投入数によるゲームが最も有利となるように設計されるのが一般的である。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、前記のように投入数を選択可能であって、かつ、最大投入数によるゲームが最も有利に設定されたスロットマシンでは、実際の遊技において最大投入数以外の投入数を選択する遊技者が非常に少ないという実情がある。このように前記従来のスロットマシンでは、投入数を選択可能とする構成が十分に活用されておらず、遊技の興趣の向上に役立っていないという問題がある。
特開2005−278682号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技媒体の投入数を選択可能なスロットマシンにおいて、投入数の選択による新たな遊技性を実現して遊技の興趣を向上したスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
第一規定数及び該第一規定数よりも少ない第二規定数を含む複数種類の規定数のうち何れかの規定数の遊技媒体が投入された状態での前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
該停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
複数のゲームに渡る特定の遊技期間である特定期間内に投入された遊技媒体の総数である総投入数を計数する投入数計数手段と、
前記特定期間において、特定期間内である旨を遊技者に報知する特定期間報知手段と、
前記特定期間の終期として複数の終期の中から一の終期を抽選により決定する終期決定手段と、
前記特定期間において、当該特定期間の終期を示唆する終期情報を報知可能な終期報知手段と、
前記特定期間の終期に達した際の前記総投入数が予め規定された所定値以下であったときに、当該総投入数の値である達成値の大きさに応じた有利度合いの特典を付与する特典付与手段と、を備え、
該特典付与手段は、共に前記所定値以下で大きさの異なる2つの達成値であって、小さい方の第1の達成値の大きさに応じた有利度合いよりも、大きい方の第2の達成値の大きさに応じた有利度合いの方が高いという関係にある第1及び第2の達成値が存在するよう、前記特典の有利度合いを設定することを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンの遊技では、ゲームに投入された遊技媒体の総数が前記総投入数として計数される前記特定期間が発生する場合がある。前記特定期間の終期に達した際の前記総投入数を前記所定値以下に抑えることができれば前記特典が付与される一方、当該総投入数が前記所定値を超えてしまうと前記特典を獲得できない。
さらに、本発明のスロットマシンでは、前記特典付与時の前記総投入数の値である前記達成値について、第1の達成値<第2の達成値であって、かつ、(第1の達成値に対応する特典の有利度合い)<(第2の達成値に対応する特典の有利度合い)、を成立させる第1及び第2の達成値が存在するよう、前記特典の有利度合いが設定されている。前記第1の達成値と前記第2の達成値との比較では、前記第2の達成値の方が前記特典の有利度合いが高い一方、前記第1の達成値よりも大きく前記所定値に近いため前記第2の達成値を実現しようとすると前記総投入数が前記所定値を超えてしまうおそれが高くなる。前記第1の達成値を実現しようとする場合には、前記総投入数が前記所定値を超えてしまうおそれが少なく前記特典を確実性高く獲得できるものの、その特典の有利度合いが低くなる。
前記スロットマシンの遊技において有利な前記特典を獲得するためには、前記特定期間内の各ゲームに対する遊技媒体の投入数を遊技者が戦略的に選択する必要がある。前記第1の達成値と前記第2の達成値との比較から知られるように、前記特定期間内の各ゲームに対する遊技媒体の投入数を少なくするだけでは有利度合いの高い特典を獲得できるとは限らない。
前記特定期間においては、前記特定期間の終期を示唆する前記終期情報が報知される場合がある。この終期情報の報知により前記特定期間の終期を具体的に把握できた場合には、より有利な前記特典を獲得できるように前記特定期間の終期を考慮しつつ各ゲームに対する遊技媒体の投入数を戦略的に選択しながら遊技を進めることができる。前記終期情報に基づいて前記特定期間の終期をある程度の精度で把握できた場合には、遊技者による推測や山勘を組み合わせて各ゲームに対する遊技媒体の投入数を選択するのが良い。一方、報知がなく前記特定期間の終期を把握できない場合には、各ゲームに対する遊技媒体の投入数を山勘で選択するほかない。
このように本発明のスロットマシンでは、前記特定期間内の各ゲームに対する遊技媒体の投入数を遊技者自ら選択することで前記特典を獲得できたり、その有利度合いを向上できるという介入性の高い遊技性が実現されている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記特定期間の開始時期としては、特定の役が内部当選あるいは入賞したとき、特定の図柄が停止表示されたとき、ボーナス状態が終了したとき、特定期間を開始させるか否かの抽選に当選したとき等、様々な時点を設定できる。一方、前記特定期間の終期としては、特定の役が内部当選あるいは入賞したとき、特定の図柄が停止表示されたとき、特定期間を終了するか否かの抽選に当選したとき、所定のゲーム数が消化されたとき等を設定できる。
また、前記特典付与手段は、前記達成値が大きいほど当該達成値の大きさに応じた有利度合いを高く設定しても良い(請求項2)。
この場合、前記総投入数を前記所定値に近づけるほど有利な特典を得られる一方、前記総投入数が前記所定値を超えると前記特典を全く獲得できなくなる。遊技者にあっては、確実性高く前記特典を獲得することを優先するか、一か八かで有利度合いの高い前記特典の獲得を狙っていくかを選択する必要がある。いずれを選択するかに応じて遊技の進め方が大きく異なってくるため、一層多彩な遊技性が実現される。
また、前記特典付与手段は、前記第1の達成値よりも大きく前記第2の達成値よりも小さい達成値であって、当該達成値の大きさに応じた有利度合いが前記第1の達成値の大きさに応じた有利度合いよりも小さい第3の達成値が存在するように前記特典の有利度合いを設定しても良い(請求項3)。
この場合には、前記第2の達成値を狙って遊技を進めたが失敗して前記第3の達成値となってしまったために、前記特典の有利度合いが前記第1の達成値の場合よりも却って低くなってしまうケースが発生する。より有利な前記特典を獲得する際のリスクが高くなるため、前記特定期間内の各ゲームに対する遊技媒体の投入数を選択する際の遊技戦略が一層、重要になる。
また、前記第二規定数の遊技媒体が投入されたゲームにおいて期待できる遊技媒体の払出数の投入数に対する比率を表す出玉率から、前記第一規定数の遊技媒体が投入されたゲームにおける出玉率を差し引いた差出玉率について、
通常状態下の遊技期間のうち前記特定期間を除いた非特定期間における前記差出玉率よりも、前記特定期間における前記差出玉率の方が低くなるように出玉率を調整する出玉率調整手段を備えていることが好ましい(請求項4)。
ここで、ゲームにおいて期待できる遊技媒体の払出数とは、払い出しを受け得る遊技媒体の期待値を意味しており、各役の入賞確率等に基づく数学的な確率計算により算出される値である。そして、前記特定期間における前記差出玉率と前記非特定期間における前記差出玉率との大小関係を前記のように設定する場合には、前記特定期間における前記第一規定数と前記第二規定数との間の有利不利の格差を前記非特定期間の場合よりも抑制できる。規定数の違いによる有利不利の格差を抑制すれば、前記特定期間の各ゲームに対する遊技媒体の投入数を選択して楽しむという遊技性が一層、積極的に活用されるようになる。一方、前記非特定期間の各ゲームに対しては、より多くの遊技媒体を投入するように遊技者を動機付けることができる。
なお、前記出玉率の調整方法としては、いずれかの役の内部当選確率を変動させる方法や、同時に入賞を狙うことができない複数種類の役の組合せのうちの何れかが内部当選した際にその内部当選した役の種類を報知する方法など、様々な方法がある。
また、前記終期決定手段は、前記特定期間の開始に際して前記終期を決定するほか、
所定の特定役が前記特定期間において前記内部当選役として決定された場合、又は所定の図柄組合せである特定図柄が前記特定期間において前記入賞判定手段により判定された場合に、前記終期を再決定することが好ましい(請求項5)。
この場合には、前記特定役の内部当選、又は前記特定図柄の停止表示に応じて前記特定期間の終期が変動し得る。前記特定期間の終期を示唆する前記終期情報の報知後に前記終期が再決定されて変動した場合には、遊技戦略の変更が必要になる。前記特定図柄の停止表示に応じて前記特定期間の終期が再決定される場合には、敢えて、前記特定図柄を停止表示させることで前記特定期間の終期を変動させるといった高度な遊技戦略も可能になる。このように前記特定期間内に前記終期が変動する場合を設定すれば、より複雑な遊技性を実現でき遊技の興趣を一層、高めることができる。
本発明のスロットマシンは、ゲームを実行するための遊技媒体の投入数を選択可能なスロットマシンにおいて、投入数の選択による新たな遊技性を実現して遊技の興趣を向上した優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明するための説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、AT抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、通常1状態における終期情報の報知画面(報知パターン1)を示す正面図。 実施例1における、演出抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、通常2状態における終期情報の報知画面(報知パターン2)を示す正面図。 実施例1における、遊技状態の遷移の様子を説明するための状態遷移図。 実施例1における、通常1状態における終期情報の非報知時の演出画面を示す正面図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、1〜3枚のうちの何れかの規定数のメダルの投入に応じてゲームを開始できるスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520、及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630と、が配置されている。操作パネル13には、リール21(変動表示部)の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、が配置されている。
ベットボタン64は、1ベットボタン641、2ベットボタン642、マックスベットボタン643を組合せてなる。各ベットボタン641〜643は、クレジットされたメダルを投入するためのボタンである。各ベットボタン641〜643は、操作に応じてそれぞれ投入数1〜3を表す1〜3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが不足する場合には、残りのクレジット数に応じた1又は2ベット信号を発生する。クレジットがゼロの場合は、いずれのベットボタン64が操作されてもベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62を有効に操作可能なスタート可能状態が設定される。1枚、2枚、3枚のメダルが投入された状態でスタートレバー62が操作されると、それぞれ、1枚投入ゲーム、2枚投入ゲーム、3枚投入ゲームが開始される。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。
2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜214が設定されている。本例では、図2に示すごとく、対角方向の入賞ライン211、212、V字状の入賞ライン213、及び逆V字状の入賞ライン214よりなる4ラインの入賞ラインが設定されている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に21個の図柄20が略一定の間隔を空けて配置された回転式のリールである。なお、各リール21L、C、Rにおける図柄配列については、図4を参照して後述する。リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダルの払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技の進行に応じて各種の演出画面を表示する。
次に、本例のスロットマシン1の役、図柄配列、遊技性の概要について説明する。
スロットマシン1では、図3に示すごとく役が設定されている。同図では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。入賞図柄は、左、中、右の3図柄の組合せよりなる。
役としては、特別役であるボーナス役のほか、9枚役A〜C・6枚役・2枚役等の小役、リプレイ役が設定されている。本例では、9枚役A〜Cが、後述するAT状態における報知対象役として設定されている。9枚役としては、左の図柄のみが「白7」・「灰7」・「黒7」で異なり、中・右の図柄「ベル」が共通する3通りの入賞図柄に対応する3種類(9枚役A〜C)が設定されている。9枚役A〜Cは、個別に内部当選し、2種類以上が同時に内部当選することはない。なお、本例に代えて、3種類の9枚役のうちの2種類以上が同時に内部当選するように構成することもできる。
各リール21L、C、Rにおける図柄配列は、図4の通りである。同図から知られるように左リール21Lでは、「白7」・「灰7」・「黒7」が1図柄ずつ配列されている。したがって、9枚役A〜Cのいずれかが内部当選した場合、その種類の報知があれば目押しにより確実性高く9枚役を入賞できる一方、報知がない場合には9枚役の入賞確率が低くなる。
次に、スロットマシン1の遊技性の概略を説明する。スロットマシン1が発生する遊技状態としては、ボーナス状態及び通常状態がある。スロットマシン1の遊技上の特徴は、通常状態において1/100の確率で発生するミッション(特定期間)にある。このミッションは、ミッション中に投入されたメダルの総投入数が所定値(本例は15枚。)以下となったときに達成でき、特典としてAT状態が発生する。なお、本例のスロットマシン1の遊技性については、図10を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入やベットボタンの操作等によりメダルが投入された際、スタートレバー62の操作に応じてゲームを開始可能なスタート可能状態が設定される。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞役に応じた枚数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。例えば、9枚役が入賞役である場合には、9枚のメダルが払い出される。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3に接続された液晶表示部53は、ミッションの終期を示唆する終期情報を報知する終期報知手段71、及びAT状態下で内部当選した9枚役の種類を報知するフラグ報知手段74としての機能を備えている。なお、終期報知手段71による報知画面710、720については、図7及び図9を参照して後で説明する。フラグ報知手段74による報知画面については図示を省略する。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応するフラグを制御するフラグ制御手段410、ミッション中の出玉率を調整する出玉率調整手段411、リール21を制御する表示制御手段42、停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否か判定する入賞判定手段43、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段44、ミッションを発生させる特定期間発生手段451、ミッションの継続ゲーム数を決定する終期決定手段46、継続ゲーム数の消化に応じてミッションを終了させる特定期間終了手段452、ミッション中のメダルの総投入数を計数する投入数計数手段47、ミッション達成に応じて特典を付与する特典付与手段48としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図示略)、リール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、及び特典付与手段48がAT抽選に用いるAT抽選テーブル(図6)を記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン211〜214上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、内部当選役を抽選により決定するための抽選テーブルである。内部当選役抽選テーブルでは、所定の乱数範囲のうち、各役に対する当選乱数が規定されている。本例では、ボーナス状態用、及び通常状態用の内部当選役抽選テーブルがそれぞれ設定されている。さらに、通常状態用の内部当選役抽選テーブルは、1〜3枚の投入数毎、1〜6の設定値毎にそれぞれ設定されている。なお、本例のスロットマシン1では、できるだけ多くのメダルを投入させるように遊技者を動機付けるため、投入数3のときの出玉率が最も高くなるように内部当選役抽選テーブルが設定されている。
AT抽選テーブルでは、図6に示すごとく、0〜127の乱数範囲のうち、1〜20回のAT当選回数に対応する当選乱数がそれぞれ規定されている。本例では、10枚〜15枚の総投入数について、それぞれ、テーブルが設定されている。ここで、総投入数とは、ミッション中のゲームに対して遊技者の操作により投入された全メダル数を意味している。例えば、総投入数10枚であるときのAT当選回数2回の当選乱数の個数は15個となっている。また、総投入数15枚であるときのAT当選回数10回の当選乱数の個数は10個となっている。図6から知られるように本例のAT抽選テーブルでは、総投入数の値が大きいほど、AT当選回数の期待値が高くなるように設定されている。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、図5に示すごとく、AT状態の残り発生回数を記憶するATカウンタ341が設定されている。ATカウンタ341のカウンタ値である残り発生回数は、AT抽選により決定されたAT当選回数が加算される一方、最長50ゲームのAT状態が新たに発生するごとに1回ずつ減算される。
前記乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数としては、内部当選役抽選用の所定範囲に属する乱数と、AT抽選用の0〜127の範囲に属する乱数とがある。
乱数抽出部35は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じた前記ゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出する。また、乱数抽出部35は、ミッション達成に応じてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応するフラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、発生中の遊技状態及び投入数に応じた前記内部当選役抽選テーブルを選択し、内部当選役抽選用の乱数を照合することで内部当選役を決定し、内部当選役に対応するフラグを成立させる。
フラグ制御手段410は、内部当選役に対応するフラグ(内部当選フラグ)を制御する手段である。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の役に対応するフラグについては、そのフラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役に対応する内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまでフラグ成立状態を次回のゲームに順次、持ち越し、入賞に応じてオフ状態にリセットする。
出玉率調整手段411は、ミッション中の出玉率を調整する手段である。出玉率調整手段411は、ミッション中には、投入数1及び2の内部当選役抽選テーブルにおける小役の当選乱数を増量する。これにより、ミッション中の出玉率が投入数によらずほぼ一定となって差出玉率が小さくなり、投入数の違いによる有利度合いの差が抑制されている。ミッション中において、出玉率の有利不利を気にすることなく遊技者が投入数1や2を選択するように仕向けるためである。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段43は、3つのリール21L、C、Rが停止表示する図柄組合せを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3つのリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜214上に停止した図柄組合せに応じて入賞・ハズレを判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜214上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄組合せについて入賞役の種類やハズレ等を判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43が判定した入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段44は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。9枚役が入賞役である場合には、9枚のメダルの払い出しという利益を付与する。また、リプレイ役が入賞役である場合には、新たなゲームのためのメダルが自動投入される。これにより、遊技者がメダルを投入することなく実行可能なリプレイゲームが付与される。
特定期間発生手段451は、ミッションを発生させる手段である。特定期間発生手段451は、通常状態下で実行される当選確率1/100の開始抽選に当選したとき、ミッションを発生させる。
終期決定手段46は、ミッションの継続ゲーム数(終期)を抽選により決定する手段である。終期決定手段46は、ミッション発生に当たって、5〜15ゲームのうちのいずれかを継続ゲーム数として決定する。なお、本例では、5〜15ゲームの当選確率が全て等しく1/11に設定されている。
投入数計数手段47は、ミッション中のメダルの総投入数を計数する手段である。投入数計数手段47は、リプレイ役入賞に応じて自動投入されたメダルを除き、ミッション中のゲームに対して遊技者の操作により投入された総投入数を計数する。
特定期間終了手段452は、継続ゲーム数の消化に応じてミッションを終了させる手段である。
特典付与手段48は、ミッション達成に応じて特典を付与する手段である。本例の特典は、AT状態の発生である。特典付与手段48は、(1)ミッションが達成されたか否かの判定、(2)ミッション達成に応じたAT抽選の実行、(3)AT状態の発生という3つの機能を実行する。各機能は、以下の通りである。
(1)ミッション判定
特典付与手段48は、ミッション終了時点の総投入数が15枚(所定値)以内であればミッション達成、15枚超であればミッション失敗と判断する。
(2)AT抽選
特典付与手段48は、ミッション達成に応じてAT抽選を実行する。AT抽選では、図6のAT抽選テーブルのうち、ミッション達成時の総投入数の値である達成値に応じたテーブルが選択される。選択されたテーブルに対してAT抽選用の乱数が照合され、AT当選回数が決定される。決定されたAT当選回数は、ATカウンタ341の残り発生回数に加算される。図6を参照して前述したごとく、ミッションの達成値が大きいほどAT当選回数の期待値が高くなり有利度合いが高くなっている。
(3)AT状態
特典付与手段48は、ATカウンタ341の残り発生回数が1回以上であるときに通常状態下でAT状態を発生させる。AT状態は、1回当たりの最長継続ゲーム数が50ゲームとなっている。AT状態が開始される毎にATカウンタ341の残り発生回数が1回減算される。50ゲームの消化に応じてAT状態が終了したとき、残り発生回数が1回以上であれば新たなAT状態が開始される。AT状態では、9枚役A〜Cの内部当選に応じて種類が報知されるため、内部当選した9枚役A〜Cを比較的容易に入賞させることができる。
終期報知手段71は、ミッションの終期を示唆する終期情報の報知を実行する手段である。終期報知手段71は、図7及び図9に示すごとく、液晶表示部53に報知画面710、720のいずれかを表示することにより終期情報の報知を実行する。報知画面710は、ミッションの残りゲーム数が所定の閾値以上か未満かを表す終期情報を報知する報知パターン1による画面である。報知画面720は、ミッションの残りゲーム数の値を具体的に表す終期情報を報知する報知パターン2による画面である。
図7に示す報知画面710は、終期情報を表示するゲーム情報表示欄711と、その時点の総投入数を表示する投入数表示欄712と、を配置してなる。終期報知手段71は、報知画面710による報知演出を実行するに当たって、図8に示す9種類の演出A〜Iのいずれかを選択する。各演出A〜Iの選択確率は、全て1/9となっている。演出A〜Iは、閾値と残りゲーム数との大小関係を報知する演出である点で共通する一方、閾値の大きさが相違している。例えば、演出Aでは、残りゲーム数が2ゲーム以上であるか未満であるかの終期情報が報知される。また、演出Gでは、残りゲーム数が8ゲーム以上であるか未満であるかの終期情報が報知される。例えば、残りゲーム数が10ゲームの状態で演出Gが選択された場合にはゲーム数表示欄711に「残り8ゲーム以上」が表示され、残りゲーム数が6ゲーム状態で演出Gが選択された場合には「残り8ゲーム未満」が表示される。なお、図7に例示する報知画面710は、演出Dが選択された場合の例である。
図9に示す報知画面720は、終期情報を表示するゲーム数表示欄721と、その時点の総投入数を表示する投入数表示欄722と、を配置してなる。報知画面710との相違点は、ゲーム数表示欄721にある。ゲーム数表示欄721には、ミッションの残りゲーム数の値そのものが終期情報として表示される。
次に、スロットマシン1における遊技の内容について、図10を用いて説明する。
(ボーナス状態)
通常状態におけるボーナス役の入賞に応じて発生する。ボーナス状態は、300枚を超えるメダルの払い出しに応じて終了する。ボーナス状態が終了すると、通常状態に復帰する。
(通常状態)
通常状態には、通常1状態と通常2状態とがある。通常1状態と通常2状態との違いは、ミッション中の報知にあり、通常2状態の方が遊技者側に有利な報知が設定されている。通常2状態は、ボーナス状態が終了した後に発生する。通常2状態は、ボーナス役の入賞あるいは20ゲーム消化に応じて終了する。通常2状態が終了すると通常1状態が発生する。通常状態下では、ATカウンタ341の残り発生回数が1回以上であればAT状態が発生する。AT状態では、9枚役A〜Cのいずれかが入賞したとき、その種類が報知される。
(ミッション)
通常状態下で実行される開始抽選(当選確率1/100)に当選すれば、ミッションが開始される。ミッションは、終期決定手段46により決定された継続ゲーム数に渡って発生する。ミッション終了時の総投入数≦15(所定値)であればミッション達成となる。ミッションを達成できれば、その特典としてAT状態が発生する。
ミッション中には、残りゲーム数を示唆する終期情報の報知が実行される場合がある。通常2状態下のミッション中は、常に前記報知画面720(図9)による報知(報知パターン2)が実行される。なお、通常2状態下でミッションが発生し、その後、ミッションの継続中に通常1状態へ移行した場合には、ミッション終了まで報知画面720による報知(報知パターン2)が継続的に実行される。
通常1状態では、報知演出の契機となる所定の報知役の入賞に応じて、前記報知画面710(図7)による報知(報知パターン1)が実行される。報知役としては、2枚役、10枚役、6枚役が設定されている。2枚役が入賞した際には、100%の確率で終期情報の報知が実行される。10枚役が入賞した際には、1%の確率で報知が実行される。6枚役が入賞した際には、3つのストップボタン61のうちのいずれかを選ぶ3択クイズが次のゲームで実行され、正解に応じて終期情報の報知が実行される。なお、終期情報の非報知時には、図11に示すごとく演出画面730が表示される。演出画面730には、総投入数を表示する投入数表示欄732のみが配置されている。
以上のように構成されたスロットマシン1の遊技では、ミッションが終了した際の総投入数が所定値(15枚)以内であるときに特典が付与され、総投入数が所定値を超えたときには特典が付与されない。また、所定値以内の範囲であれば、総投入数の値である達成値が大きいほど、特典の有利度合いが高くなる。スロットマシン1の遊技では、ミッションの残りゲーム数が明確な場合には、その残りゲーム数から逆算して総投入数を所定値に近づけるよう、各ゲームの投入数を戦略的に選択するのが良い。残りゲーム数が閾値以上か未満かを把握できた場合には、所定値を超えないようにある程度の安全マージンを想定しつつ総投入数が所定値に近づくよう、推測や山勘を組みあわせて各ゲームの投入数を選択するのが良い。残りゲーム数を全く把握できない場合には、山勘で各ゲームの投入数を選択するほかない。
本例のスロットマシン1の遊技では、遊技者の判断に基づく戦略によって特典を獲得できるか否か、及びその有利度合いが大きく変動し得る。このようにスロットマシン1は、ゲームを実行するための遊技媒体の投入数を選択可能なスロットマシンであって、遊技者側の介入性が向上された新たな遊技性が実現され、遊技の興趣が高められた優れた特性のスロットマシンである。
なお、本例では、ミッション中のリプレイゲームを1ゲームとしてカウントしたが、これに代えて、ミッションの継続ゲーム数からリプレイゲームを除外することもできる。
また、本例では、ミッションを達成できた際の特典について、そのときの総投入数の値である達成値が大きいほど有利度合いが高くなるように設定されている。達成値の大小に対して特典の有利度合いが逆転する場合を設定することも良い。
なお、本例は、総投入数が所定値以下であることをミッションの達成条件として設定した例である。総投入数が第1の所定値以上であって、かつ第2の所定値以下であること、すなわち総投入数を所定の範囲に収めることをミッションの達成条件として設定することも良い。
なお、本例は、ミッション中において投入数1及び2のゲームにおける小役の当選確率を高めることで投入数毎の出玉率を等しく設定した例である。これに代えて、投入数1及び2のゲームにおけるボーナス役の当選確率を高めることで、投入数毎の出玉率を等しくすることも良い。さらに、投入数3のゲームにおける小役あるいはボーナス役の当選確率を低くすることで、投入数毎の出玉率を等しくすることもできる。投入数毎の出玉率が同一であることは必須ではなく、その差である差出玉率が小さく設定されていれば良い。
さらに、ミッションにおける各投入数のゲーム数の配分に応じて特典の有利度合いを高くしたり低くしたりすることで、投入数1又は2のゲームと投入数3のゲームとの有利不利を抑制することもできる。この場合には、いずれかの役の当選確率をミッション中に変更する必要がなくなる。
なお、本例では、ミッション発生時に決定された継続ゲーム数を終了まで維持し、途中で変動することがない。これに代えて、特定役の内部当選や、特定図柄の停止表示に応じて継続ゲーム数を再決定するように終期決定手段46を構成しても良い。この場合には、ミッションの途中で残りゲーム数が増減するような状況が発生し、さらに多彩な遊技性が実現される。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール(変動表示部)
20 図柄
3 制御部
341 ATカウンタ
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
411 出玉率調整手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
451 特定期間発生手段
452 特定期間終了手段
46 終期決定手段
47 投入数計数手段
48 特典付与手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)
641 シングルベットボタン
642 2ベットボタン
643 マックスベットボタン
71 終期報知手段
710、720 報知画面
730 演出画面
74 フラグ報知手段

Claims (5)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
    ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    第一規定数及び該第一規定数よりも少ない第二規定数を含む複数種類の規定数のうち何れかの規定数の遊技媒体が投入された状態での前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    該停止操作手段の操作に応じて、前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    複数のゲームに渡る特定の遊技期間である特定期間内に投入された遊技媒体の総数である総投入数を計数する投入数計数手段と、
    前記特定期間において、特定期間内である旨を遊技者に報知する特定期間報知手段と、
    前記特定期間の終期として複数の終期の中から一の終期を抽選により決定する終期決定手段と、
    前記特定期間において、当該特定期間の終期を示唆する終期情報を報知可能な終期報知手段と、
    前記特定期間の終期に達した際の前記総投入数が予め規定された所定値以下であったときに、当該総投入数の値である達成値の大きさに応じた有利度合いの特典を付与する特典付与手段と、を備え、
    該特典付与手段は、共に前記所定値以下で大きさの異なる2つの達成値であって、小さい方の第1の達成値の大きさに応じた有利度合いよりも、大きい方の第2の達成値の大きさに応じた有利度合いの方が高いという関係にある第1及び第2の達成値が存在するよう、前記特典の有利度合いを設定することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記特典付与手段は、前記達成値が大きいほど当該達成値の大きさに応じた有利度合いを高く設定するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記特典付与手段は、前記第1の達成値よりも大きく前記第2の達成値よりも小さい達成値であって、当該達成値の大きさに応じた有利度合いが前記第1の達成値の大きさに応じた有利度合いよりも小さい第3の達成値が存在するように前記特典の有利度合いを設定することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  4. 前記第二規定数の遊技媒体が投入されたゲームにおいて期待できる遊技媒体の払出数の投入数に対する比率を表す出玉率から、前記第一規定数の遊技媒体が投入されたゲームにおける出玉率を差し引いた差出玉率について、
    通常状態下の遊技期間のうち前記特定期間を除いた非特定期間における前記差出玉率よりも、前記特定期間における前記差出玉率の方が低くなるように出玉率を調整する出玉率調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
  5. 前記終期決定手段は、前記特定期間の開始に際して前記終期を決定するほか、
    所定の特定役が前記特定期間において前記内部当選役として決定された場合、又は所定の図柄組合せである特定図柄が前記特定期間において前記入賞判定手段により判定された場合に、前記終期を再決定するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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