JP2010220905A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】有利度合いを変動させることで多彩な遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンを提供すること。
【解決手段】リプレイ役が入賞したとき、リプレイ役の入賞ゲームと同じ賭け数のリプレイゲームを可能にするリプレイ設定手段47と、通常状態において特定の条件が成立した場合に限り第二賭け数によるゲームを許可するゲーム開始許可手段431とを備えたスロットマシン1では、通常状態下の第二賭け数によるゲームは第一賭け数によるゲームと比較して有利に設定されており、通常状態下で第二賭け数によるゲームの開始が許可されるための特定の条件として、特定状態の最終ゲームでリプレイ役が入賞したことが設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、内部当選役に対応する入賞図柄の停止表示に応じて入賞を発生させるスロットマシンに関する。
スロットマシンの遊技では、複数種類の役の中から抽選により決定された内部当選役に対応する入賞図柄が停止表示されたときに入賞が発生し得る。いずれかの役が内部当選役として決定されても、その内部当選役に対応する入賞図柄を停止表示させることができなければ入賞を獲得することはできない。
従来より、ボーナス役を高確率で内部当選させる確変状態が設定されたスロットマシンが知られている。確変状態を設定すれば、ボーナス状態に対する期待度の高い、いわゆる熱い期間を発生でき遊技の起伏を与えて興趣を高めることができる。このようなスロットマシンとしては、ボーナス役の内部当選時に確変状態を発生させるか否かの抽選を実行し、その抽選結果に応じてボーナス状態の終了後に確変状態を発生させるスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、前記スロットマシンは、多彩な遊技性に対するニーズをある程度、満たすことができる一方、さらに多彩な遊技性を求める近年の遊技者のニーズに十分に応えることができないおそれがある。
特開平08−206281号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、有利度合いを変動させることで多彩な遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する複数の変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
遊技状態に応じた所定の賭け数の遊技媒体が賭けられたときにゲームの開始が許可されたスタート可能状態を設定するゲーム開始許可手段と、
ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
遊技状態及び賭け数に応じて遊技者側の有利度合いが異なる複数種類の抽選態様の中から一の抽選態様を決定するように構成され、通常状態では前記賭け数が第一賭け数である場合よりも第二賭け数である場合の方が遊技者側にとって有利になるように前記一の抽選態様を決定する抽選態様決定手段と、
前記スタート可能状態における前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、内部当選役を決定するための前記一の抽選態様による内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段の操作に応じて前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞図柄が判定されたとき、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記入賞判定手段により所定の特定役に対応する入賞図柄であると判定されたときに、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定される特定状態を発生させ、当該特定状態において実行されたゲーム数が所定の終了ゲーム数に達したことを条件として当該特定状態を終了させる特定状態発生手段と、
前記特定状態の終了に応じて、特定の条件が成立した場合には前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定され、前記特定の条件が成立しなかった場合には前記第一賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定される通常状態を発生させる通常状態発生手段と、
前記入賞判定手段が所定のリプレイ役の入賞図柄であると判定して一回のゲームが終了した場合に、当該ゲームに賭けられた遊技媒体と同数の遊技媒体を賭けるリプレイ設定手段と、を備え、
前記スタート開始許可手段は、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられた特定状態におけるゲームにおいてリプレイ役が入賞したことにより当該特定状態が終了すると共に通常状態が発生する場合に前記特定の条件が成立したとして、前記リプレイ設定手段により前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件に前記スタート可能状態を設定することを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンにおける通常状態では、前記特定の条件が成立した場合にのみ実行される前記第二賭け数のゲームの方が前記第一賭け数のゲームよりも遊技者側に有利となっている。ここで、前記特定の条件のひとつとしては、前記特定状態の最終ゲームにおける前記リプレイ役の入賞図柄の判定に応じた通常状態下の前記第二賭け数による前記リプレイゲームであることが設定されている。
前記スロットマシンの遊技では、前記特定状態の最終ゲームで前記リプレイ役が入賞した場合に、次のゲームが前記通常状態下での前記第二賭け数によるゲームとなる。このスロットマシンによれば、前記特定状態の最終ゲームにおいて前記リプレイ役を入賞できるか否かについて遊技者の関心を惹き付けることができる。
このように本発明のスロットマシンでは、前記特定状態の最終ゲームで前記リプレイ役を入賞できれば通常状態への移行後に有利になるという多彩な遊技性を実現することで、遊技の興趣を高めることができる。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記複数種類の抽選態様としては、何れかの役の内部当選確率を異ならせたり、1回のゲームにおける抽選回数を異ならせたりする等、様々な抽選態様がある。
また、前記スタート開始許可手段は、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられた通常状態におけるゲームにおいてリプレイ役が入賞した場合に前記特定の条件が成立したとして、前記リプレイ設定手段により前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件に前記スタート可能状態を設定することが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記通常状態への移行後に前記第二賭け数のゲームが発生した際、前記リプレイ役が連続して入賞する限り有利な前記第二賭け数のゲームが継続することになる。したがって、複数ゲームに渡って有利な状態が継続する可能性を発生できる。このような有利な状態は前記リプレイ役の入賞が途切れると終了してしまうため、遊技者に緊張感を与え興趣を高めることができる。
また、前記通常状態発生手段は、通常状態において所定の移行図柄が停止表示された場合に前記リプレイ役の内部当選確率が高い通常状態であるリプレイ高確率状態を発生し、所定の終了条件の成立に応じて当該リプレイ高確率状態を終了させることが好ましい(請求項3)。
この場合には、通常状態において前記第二賭け数によるゲームが発生したときに前記リプレイ高確率状態が発生していれば、リプレイ役の入賞可能性が高くなり前記第二賭け数によるゲームを長く継続できる可能性が高くなる。このため、前記第二賭け数によるゲームの興趣を高めることができるだけでなく、通常状態においても前記リプレイ高確率状態が発生するか否かについて遊技者の関心を惹くことができ、遊技全体の興趣を高めることができる。
また、前記特定状態発生手段は、前記リプレイ高確率状態において前記特定役の入賞図柄が判定されたとき、前記リプレイ高確率状態ではない通常状態において前記特定役の入賞図柄が判定された際に発生する特定状態と比べて前記リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイ高確率特定状態を発生させることが好ましい(請求項4)。
この場合には、前記リプレイ高確率特定状態の最終ゲームにおいて前記リプレイ役が入賞する可能性が高くなる。それ故、前記通常状態における前記第二賭け数によるゲームが発生し易くなり、遊技者の期待感を高めることができる。
また、前記入賞判定手段により所定の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段を備え、
前記抽選態様決定手段は、通常状態では前記賭け数が第一賭け数である場合よりも第二賭け数である場合の方が前記特別役を内部当選役として決定する可能性(確率)が高い一の抽選態様を決定することが好ましい(請求項5)。
この場合には、前記通常状態下の前記第二賭け数のゲームでは、前記特別状態に対する遊技者の期待感を煽ることができるようになる。特に、前記第二賭け数のゲームが継続すれば、前記特別状態に対する期待度の高い、いわゆる熱い状態が発生し得る。
以上のように本発明のスロットマシンは、有利度合いを変動させることで多彩な遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインの構成を示す説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、AT抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、遊技状態の遷移を示す状態遷移図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、通常状態において三枚(第一賭け数)の遊技媒体が賭け数として設定されたゲーム(三枚賭けのゲーム)と、二枚(第二賭け数)の遊技媒体が賭け数として設定されたゲーム(二枚賭けのゲーム)と、を実行可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図8を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダル(遊技媒体)を払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを賭けるためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から1回のゲームに必要な賭け数に当たるメダルを賭けるためのボタンである。ベットボタン64は、三枚賭け(第一賭け数)のゲームでは賭け数3を表す3ベット信号を発生する一方、二枚賭け(第二賭け数)のゲームでは賭け数2を表す2ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが1回のゲームに必要な賭け数に満たない場合には、2ベット信号あるいは1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合はベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等によりメダルが賭けられたことを前提としてスタートレバー62を有効に操作可能なスタート可能状態が設定される。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。
2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、図2に示すごとく、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜214が設定されている。本例では、対角方向の入賞ライン211、212と、V字状の入賞ライン213と、逆V字状の入賞ライン214とよりなる4ラインの入賞ラインが設定されている。図柄表示領域110L、Rに表示される3図柄のうち中段の図柄を除く2図柄がいずれかの入賞ライン上に位置し得る一方、図柄表示領域110Cでは3図柄のうちの中段の1図柄のみが4本全ての入賞ライン上に同時に位置することになる。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面において略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、各リール21L、C、Rにおける図柄配列については、図4を参照して後述する。また、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、AT状態下の報知演出画面(後述する)のほか、各種の演出画面を表示する。
次に、本例のスロットマシン1の役、図柄配列、遊技性の概要について説明する。
スロットマシン1では、図3に示すごとく役が設定されている。同図では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。入賞図柄は、左、中、右の3図柄の組合せよりなる。スロットマシン1では、内部抽選により当選した役が内部当選役になる。
役としては、BB役(特別役)、SB役(特定役)、3種類の9枚役A〜C、3枚役、5種類のリプレイ役が設定されている。リプレイ役としては、リプレイ役0、リプレイ役1、リプレイ役2A〜2Cがある。同時当選する場合がある9枚役A〜Cは、中リール21C及び右リール21Rに対応する「ベル」が共通している一方、左リール21Lに対応する図柄が「白7」、「黒7」、「灰7」で異なっている。また、同時当選する場合があるリプレイ役1及びリプレイ役2A〜2Cは、「R」のゾロ目が入賞図柄がであるリプレイ役1に対して、リプレイ役2A〜2Cでは、それぞれ、左リール21L、中リール21C、右リール21Rの図柄が「ベル」に変更されている。ここで、リプレイ役2A〜2Cの入賞図柄が後述する通常RT2状態(リプレイ高確率状態)への移行図柄である一方、9枚役A〜Cの取りこぼし図柄が通常RT2状態の終了図柄となっている。
各リール21L、C、Rにおける図柄配列は、図4の通りである。同図から知られるように左リール21Lでは、9枚役A〜Cに対応する「白7」、「黒7」、「灰7」が1図柄ずつ配置されている。したがって、9枚役A〜Cのいずれか1種類が内部当選した際、内部当選した9枚役の種類の報知があれば比較的容易に入賞できる一方、報知がない状態では入賞可能性が低くなる。一方、9枚役A〜Cが同時当選した際には、停止操作のタイミングに関わらず必ずいずれかの9枚役を入賞できる。
各リール21L、C、Rでは、停止操作のタイミングに関わらず「R」及び「ベル」が必ず引込範囲内に存在するように配列されている。また、スロットマシン1では、「R」に優先して「ベル」を引き込むように設定されている。リプレイ役1及びリプレイ役2A〜2Cの同時当選が発生した場合には、リプレイ役2A〜2Cの「ベル」に対応するリール21が第1停止リール(最初に停止されたリール)であった場合にリプレイ役2A〜2Cが入賞し得る一方、「ベル」に対応しないリール21が第1停止リールであった場合にはリプレイ役1が入賞することになる。
スロットマシン1で発生する遊技状態としては、BB状態(特別状態)、通常RT0状態〜通常RT2状態(通常状態)、SBRT0状態〜SBRT2状態(特定状態)がある。SBRT0状態〜SBRT2状態は、それぞれ、通常RT0状態〜通常RT2状態においてSB役が入賞した際に発生する遊技状態である。通常RT2状態及びSBRT2状態は、いずれかのリプレイ役が内部当選する確率が高いリプレイ高確率状態、リプレイ高確率特定状態である。BB状態、SBRT0状態〜SBRT2状態が二枚賭け専用の遊技状態である一方、通常RT0状態〜通常RT2状態では、三枚賭け(第一賭け数)のゲームと二枚賭け(第二賭け数)のゲームとが発生し得る。なお、以上の各遊技状態間の状態遷移については、図8を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入やベットボタン64の操作等により所定の賭け数に当たるメダルが賭けられた際、スタートレバー62の操作に応じてゲームを開始可能なスタート可能状態が設定される。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞役に応じた枚数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。例えば、6枚役が入賞役である場合には、6枚のメダルが払い出される。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3に接続された液晶表示部53は、AT状態の発生中において内部当選役を入賞させるための報知演出手段7としての機能を備えている。報知演出手段7は、リプレイ役1とリプレイ役2A〜2Cのうちのいずれかとの同時当選ゲームで、リプレイ役2A〜2Cを入賞させるための停止順を報知する報知演出画面(図示略)を液晶表示部53に表示する。さらに、通常RT2状態において9枚役が内部当選した際、内部当選した9枚役の種類を報知する報知演出画面(図示略)を液晶表示部53に表示する。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部抽選手段41における抽選態様を決定する抽選態様決定手段410、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段42、リール21を制御する表示制御手段43、ゲーム開始可能なスタート可能状態を設定するゲーム開始許可手段431、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段45、停止表示された図柄の組合せが入賞図柄であるか否か判定する入賞判定手段46、リプレイ役の入賞に応じて無償のリプレイゲームを設定するリプレイ設定手段47、SBRT0状態〜SBRT2状態を発生させる特定状態発生手段481、通常RT0状態〜通常RT2状態を発生させる通常状態発生手段482、50ゲーム単位のAT状態の継続回数を抽選により決定するためのAT抽選を実行するAT抽選手段49としての各機能を実現する。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、AT状態の継続回数を記憶するATカウンタ341と、AT状態下の消化ゲーム数をカウントするためのゲームカウンタ342とが設定されている。ATカウンタ341のカウンタ値には、後述するAT抽選により決定された継続回数が加算される一方、AT状態下で50ゲーム消化する毎に1回ずつ減算される。ゲームカウンタ342のカウンタ値は、AT状態下でゲームを消化する毎に1ゲームずつ加算され、50ゲームの消化に応じてゼロクリアされる。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、リール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、及びAT抽選のためのAT抽選テーブル(図7)を記憶している。
リール制御テーブルは、入賞ライン211〜214上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、内部当選役を抽選により決定するための抽選テーブルである。内部当選役抽選テーブルでは、0〜65535の乱数範囲のうち、各役の当選乱数が規定されている。本例のスロットマシン1では、遊技状態毎の内部当選役抽選テーブルが設定値毎(図示略)に用意されている。
通常状態である通常RT0状態〜通常RT2状態については、三枚賭け用の内部当選役抽選テーブルと、二枚賭け用の内部当選役抽選テーブルが設定されている。二枚賭け用の内部当選役テーブルでは、三枚賭け用の内部当選役抽選テーブルと比べてBB役の当選乱数が120倍程度と格段に多く設定されている。
また、リプレイ高確率状態である通常RT2状態用の内部当選役抽選テーブル、及びリプレイ高確率特定状態であるSBRT2状態用の内部当選役抽選テーブルでは、リプレイ役の当選乱数が多く設定されている。通常RT1状態用の内部当選役抽選テーブルでは、リプレイ役0の当選乱数のみが設定されている一方、通常RT0状態用の内部当選役抽選テーブル(三枚賭け)では、リプレイ役0の当選乱数に代えて、リプレイ役1とリプレイ2A〜2Cのいずれかとの同時当選乱数が設定されている。また、BB状態用の内部当選役抽選テーブルでは、0〜65535の乱数範囲のほぼ100%が9枚役A〜Cの同時当選乱数となっている。
AT抽選テーブルでは、0〜255の範囲の256個の乱数のうち、0回〜11回までの各継続回数に対する当選乱数の個数が図7に示すごとく設定されている。例えば、継続回数0回に対する当選乱数の個数は200個であり、それ故、本例のAT抽選では、高確率で継続回数ゼロ回、すなわちAT状態を発生させない旨が決定され得る。ここで、継続回数とは、50ゲーム単位のAT状態が継続して発生する回数を意味している。
前記乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数としては、内部当選役抽選用の0〜65535の範囲に属する乱数と、AT抽選用の0〜255の範囲に属する乱数とがある。
乱数抽出部35は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出し、3枚役の内部当選に応じてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、発生中の遊技状態に応じた内部当選役抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合して内部当選役を決定し、内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる。
抽選態様決定手段410は、遊技状態及び賭け数に応じて遊技者側の有利度合いが異なる複数種類の抽選態様の中から一の抽選態様を決定する手段である。抽選態様決定手段410は、通常状態では賭け数が三枚(第一賭け数)である場合よりも二枚(第二賭け数)である場合の方が遊技者側にとって有利となるように前記一の抽選態様を決定する。抽選態様決定手段410は、内部抽選手段41に適用する内部当選役抽選テーブルを前記一の抽選態様として選択する。例えば、抽選態様決定手段410は、通常RT0状態〜通常RT2状態下の二枚賭けのゲームでは、前記のごとく三枚賭け用の内部当選役抽選テーブルと比べてBB役の当選乱数が120倍程度と格段に多く設定された二枚賭け用の内部当選役テーブルを選択する。
フラグ制御手段42は、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段42は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで内部当選フラグの成立状態を次回のゲームに順次、持ち越し、入賞に応じてオフ状態にリセットする。
AT抽選手段49は、50ゲーム単位のAT状態の継続回数を抽選により決定する手段である。AT抽選手段49は、3枚役の内部当選に応じて乱数抽出部35が抽出したAT抽選用の乱数をAT抽選テーブル(図7)と照合することによりAT抽選を実行する。継続回数ゼロ回の場合にはAT状態を発生させない一方、1回以上の継続回数が当選した場合にAT状態を発生させる。AT抽選手段49は、決定された継続回数をATカウンタ341のカウンタ値に加算する。ATカウンタ341のカウンタ値が1以上の場合に3枚役が内部当選したときにもAT抽選が実行され、決定された継続回数が加算される。
表示制御手段43は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段43は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
ゲーム開始許可手段431は、ゲームを開始が許可された状態であるスタート可能状態を設定する手段である。ゲーム開始許可手段431は、BB状態及びSBRT0状態〜SBRT2状態では、メダル二枚(第二賭け数)が賭けられたときにスタート可能状態を設定する。一方、通常RT0状態〜通常RT2状態では、メダル三枚(第一賭け数)が賭けられたときにスタート可能状態を設定する場合と、メダル二枚(第二賭け数)が賭けられたときにスタート可能状態を設定する場合とがある。メダル二枚に応じてスタート可能状態を設定するのは特定の条件が成立した場合であり、メダル三枚に応じてスタート可能状態を設定するのは特定の条件が未成立の場合である。
本例では、特定の条件として次の2条件が設定されている。SBRT0状態〜SBRT2状態の終了に応じた通常RT0状態〜通常RT2状態での最初のゲームに対する第1の特定の条件は、SBRT0状態〜SBRT2状態の最終ゲームにおけるリプレイ役の入賞に応じたリプレイゲームであることという条件である。通常RT0状態〜通常RT2状態における2ゲーム目以降のゲームに対する第2の特定の条件は、1回前のゲームが二枚賭けのゲームであって、かつ、そのゲームにおけるリプレイ役の入賞に応じたリプレイゲームであることという条件である。
つまり、本例のゲーム開始許可手段431は、SBRT0状態〜SBRT2状態の最終ゲームでリプレイ役が入賞した際、通常RT0状態〜通常RT2状態で二枚賭けのゲームを発生させ、リプレイ役の入賞が途切れるまで二枚賭けのゲームを継続させる。前記のごとく二枚賭け用の内部当選役抽選テーブルでは、BB役の当選乱数が格段に多く設定されている。そのため、二枚賭けのゲームが継続する状態は、BB状態に対する期待度の高い、いわゆる熱い状態となる。
入賞判定手段46は、図5に示すごとく、3つのリール21L、C、Rが停止表示する図柄組合せを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段46は、3つのリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜214上に停止した図柄組合せに応じて入賞・ハズレを判定する。入賞判定手段46は、各リール21L、C、Rが停止した後、リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段46は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜214上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄組合せについて入賞役の種類又はハズレを判定する。
利益付与手段45は、入賞判定手段46が判定した入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段45は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。6枚役が入賞役である場合には、6枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
リプレイ設定手段47は、リプレイ役の入賞に応じて無償のリプレイゲームを設定する手段である。リプレイ設定手段47は、リプレイ役が入賞した際、メダルの直接投入あるいはベット操作がされなくても、次のゲームに必要なメダルを自動的に賭ける。リプレイゲームに必要な賭け数は、契機となったリプレイ役の入賞ゲームの賭け数と同じに設定される。三枚賭けのゲームでリプレイ役が入賞した場合には、三枚賭けのリプレイゲームが発生する。二枚賭けのゲームでリプレイ役が入賞した場合には、二枚賭けのリプレイゲームが発生する。
特定状態発生手段481は、SB役の入賞に応じて特定状態であるSBRT0状態〜SBRT2状態を発生させる手段である。通常RT0状態〜通常RT2状態下でのSB役の入賞に応じて、それぞれ、SBRT0状態〜SBRT2状態を発生させる。また、特定状態発生手段481は、1ゲーム(終了ゲーム数)の消化に応じてSBRT0状態〜SBRT2状態を終了させる。リプレイ役の内部当選確率が高い通常RT2状態(リプレイ高確率状態)でSB役が入賞した場合には、SBRT0状態及びSBRT1状態よりもリプレイ役の内部当選確率が高い有利なSBRT2状態(リプレイ高確率特定状態)を発生させる。
通常状態発生手段482は、SBRT0状態〜SBRT2状態の終了に応じて、通常状態である通常RT0状態〜通常RT2状態を発生させる手段である。通常状態発生手段482は、通常RT0状態におけるリプレイ役2A〜2Cの入賞に応じて、通常RT0状態及び通常RT1状態よりもリプレイ役の内部当選確率が高い有利な通常RT2状態(リプレイ高確率状態)を発生する。通常RT2状態は、9枚役のハズレ図柄の停止表示(終了条件)に応じて終了する。通常RT2状態が終了すると通常RT0状態へ復帰する。
次に、図8を参照してスロットマシン1における遊技状態が遷移する様子について説明する。
スロットマシン1では、通常RT0状態が基本の通常状態となっている。通常RT2状態は、通常RT0状態よりもリプレイ役の内部当選確率が高い有利な通常状態(リプレイ高確率状態)である。通常RT1状態は、リプレイ役の内部当選確率が低く、かつ、通常RT2状態へ直接移行する可能性のない不利な通常状態となっている。
通常RT0状態においてリプレイ役2A〜2Cのうちのいずれかが入賞した場合には、有利な通常RT2状態(リプレイ高確率状態)への移行が発生する。この通常RT2状態は、いずれかの9枚役のハズレ図柄の停止表示に応じて終了する。また、通常RT0状態においてリプレイ役1が入賞した場合には、不利な通常RT1状態への移行が発生する。通常RT1状態は、80ゲーム消化に応じて終了させることができる。通常RT1状態、通常RT2状態が終了すると通常RT0状態に復帰する。なお、BB状態が終了した際には、通常RT2状態に移行するようになっている。
通常RT0状態〜通常RT2状態でSB役が入賞するとSBRT0状態〜SBRT2状態に移行する。1ゲームのみのSBRT0状態〜SBRT2状態でリプレイ役0が入賞すると二枚賭けの通常RT0状態〜通常RT2状態に移行する一方、リプレイ役0が入賞しない場合には三枚賭けの通常RT0状態〜通常RT2状態に移行する。二枚賭けの通常RT0状態〜通常RT2状態は、BB役の内部当選確率が格段に高い非常に有利な状態となっている。
二枚賭けの通常RT0状態〜通常RT2状態は、リプレイ役の入賞が続く限り継続する一方、リプレイ役の入賞が途切れると終了し、三枚賭けの通常RT0状態〜通常RT2状態への移行が発生する。リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイ高確率特定状態であるSBRT2状態であれば、リプレイ役の入賞確率が高いため二枚賭けの通常RT2状態が発生する可能性が高い。さらに、リプレイ高確率状態である通常RT2状態では、リプレイ役の連続入賞により二枚賭けのゲームが長く継続する可能性が高くなっている。
また、本例のスロットマシン1では、通常RT0状態及び通常RT2状態の発生中にAT状態が発生する可能性がある。通常RT0状態では、リプレイ役1とリプレイ役2A〜2Cのうちのいずれかとの同時当選時に報知演出画面が表示されるAT状態が発生する。この報知演出画面では、同時当選したリプレイ役のうち、リプレイ役2A〜2Cを入賞させるための第1停止リールが報知される。通常RT2状態では、9枚役が単独で内部当選した際に報知演出画面が表示されるAT状態が発生する。この報知演出画面では、内部当選した9枚役の種類が報知される。
ここで、前述のごとく、9枚役のハズレ図柄(9枚役に対応する内部当選フラグが成立しているにも関わらず9枚役が入賞しなかった場合に停止表示される図柄)は、通常RT2状態の終了図柄となっている。そのため、内部当選した9枚役を把握できれば、通常RT2状態の終了を確実性高く回避できる。このように本例のスロットマシン1では、AT状態が発生した場合には、通常RT2状態が発生し易く、かつ、通常RT2状態が終了し難くなるため、遊技者の期待度が高まる熱い状態が発生し得る。
スロットマシン1では、3枚役が内部当選した場合にAT状態を発生させるか否か、及び50ゲーム単位のAT状態の継続回数を決定するためのAT抽選が実行される。通常RT1状態でAT抽選に当選してATカウンタ341のカウンタ値が1以上となり、通常RT0状態への移行後のAT状態の発生が確定した場合には、その旨を示唆する示唆演出が実行される。通常RT1状態において、このような示唆演出が実行すれば、80ゲームの消化に応じて通常RT1状態を終了させた後のAT状態に対する遊技者の期待感を煽ることができる。
AT状態は、通常RT1状態が終了して通常RT0状態が発生した際、ATカウンタ341のカウンタ値が1以上であるときに発生し得る。前記のごとく通常RT0状態においてAT状態が発生すれば、リプレイ役1とリプレイ役2A〜2Cとが同時に内部当選した場合に、リプレイ役2A〜2Cが入賞するための第1停止リールが報知される。例えば、リプレイ役1とリプレイ役2Aとの同時当選時には、左リール21Lを最初に停止させるように促す報知演出が実行される。
この報知演出に従ってリプレイ役2A〜2Cを入賞できれば、AT状態を継続させつつ通常RT2状態を発生させることができる。この通常RT2状態への移行に応じてATカウンタ341のカウンタ値が1減算されると共に、ゲームカウンタ342による50ゲームのカウントが開始される。50ゲームのカウント途中に9枚役のハズレ図柄が停止表示された場合には、通常RT2状態が終了し、通常RT0状態が発生する。一方、通常RT2状態が50ゲーム継続した場合には、ATカウンタ341のカウンタ値が参照される。ATカウンタ341のカウンタ値が1以上であれば、カウンタ値が1減算されて新たな50ゲームのカウントが開始される。一方、50ゲーム経過したときにATカウンタ341のカウンタ値がゼロであれば、AT状態が終了する。
以上の通り、スロットマシン1では、リプレイ役が高確率で内部当選し得る通常RT2状態においてBB役に対する期待度が高い二枚賭けのゲームが継続する可能性が高く、さらにAT状態の発生中では通常RT2状態が発生し易くなると共に終了し難くなる。そのため、このスロットマシン1の遊技では、AT状態が発生した場合には、BB役の内部当選確率が高い二枚賭けのゲームが多く発生し、BB役に対する期待度の高い熱い状態が発生し得る。
このように本例のスロットマシン1は、有利度合いを変動させることで多様な遊技性を実現した優れた特性のスロットマシンである。
なお、本例は、特定役として1ゲーム限りのSB役を設定した例であるが、SB役に代えてRB役を特定役として設定することもできる。RB役の入賞に応じてRB状態については、2ゲーム以上継続し得るように設定することも良い。この場合、RB状態の最終ゲームでリプレイ役が入賞した場合に、次のゲームが通常状態下の二枚賭けのゲームとなる。
なお、本例では、SB状態下のゲームを全て二枚賭けのゲームとしたが、SB状態では、遊技者が二枚賭けと三枚賭けとを選択できるようにしても良い。
また、本例は、第一賭け数として三枚を、第二賭け数として二枚を設定した例であるが、第一賭け数と第二賭け数との大小関係を逆に設定しても良い。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
3 制御部
35 乱数抽出部
350 乱数発生部
41 内部抽選手段
410 抽選態様決定手段
42 フラグ制御手段
43 表示制御手段
431 ゲーム開始許可手段
45 利益付与手段
46 入賞判定手段
47 リプレイ設定手段
481 特定状態発生手段
482 通常状態発生手段
49 AT抽選手段
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
7 報知演出手段

Claims (5)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する複数の変動表示部を備えた図柄変動表示手段と、
    遊技状態に応じた所定の賭け数の遊技媒体が賭けられたときにゲームの開始が許可されたスタート可能状態を設定するゲーム開始許可手段と、
    ゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    遊技状態及び賭け数に応じて遊技者側の有利度合いが異なる複数種類の抽選態様の中から一の抽選態様を決定するように構成され、通常状態では前記賭け数が第一賭け数である場合よりも第二賭け数である場合の方が遊技者側にとって有利になるように前記一の抽選態様を決定する抽選態様決定手段と、
    前記スタート可能状態における前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、内部当選役を決定するための前記一の抽選態様による内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段の操作に応じて前記内部当選フラグに対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞図柄が判定されたとき、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記入賞判定手段により所定の特定役に対応する入賞図柄であると判定されたときに、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定される特定状態を発生させ、当該特定状態において実行されたゲーム数が所定の終了ゲーム数に達したことを条件として当該特定状態を終了させる特定状態発生手段と、
    前記特定状態の終了に応じて、特定の条件が成立した場合には前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定され、前記特定の条件が成立しなかった場合には前記第一賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件として前記スタート可能状態が設定される通常状態を発生させる通常状態発生手段と、
    前記入賞判定手段が所定のリプレイ役の入賞図柄であると判定して一回のゲームが終了した場合に、当該ゲームに賭けられた遊技媒体と同数の遊技媒体を賭けるリプレイ設定手段と、を備え、
    前記スタート開始許可手段は、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられた特定状態におけるゲームにおいてリプレイ役が入賞したことにより当該特定状態が終了すると共に通常状態が発生する場合に前記特定の条件が成立したとして、前記リプレイ設定手段により前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件に前記スタート可能状態を設定することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記スタート開始許可手段は、前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられた通常状態におけるゲームにおいてリプレイ役が入賞した場合に前記特定の条件が成立したとして、前記リプレイ設定手段により前記第二賭け数の遊技媒体が賭けられたことを条件に前記スタート可能状態を設定することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記通常状態発生手段は、通常状態において所定の移行図柄が停止表示された場合に前記リプレイ役の内部当選確率が高い通常状態であるリプレイ高確率状態を発生し、所定の終了条件の成立に応じて当該リプレイ高確率状態を終了させるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 前記特定状態発生手段は、前記リプレイ高確率状態において前記特定役の入賞図柄が判定されたとき、前記リプレイ高確率状態ではない通常状態において前記特定役の入賞図柄が判定された際に発生する特定状態と比べて前記リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイ高確率特定状態を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記入賞判定手段により所定の特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に遊技者にとって有利な特別状態を発生させる特別状態発生手段を備え、
    前記抽選態様決定手段は、通常状態では前記賭け数が第一賭け数である場合よりも第二賭け数である場合の方が前記特別役を内部当選役として決定する可能性が高い一の抽選態様を決定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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