JP5571335B2 - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン Download PDF

Info

Publication number
JP5571335B2
JP5571335B2 JP2009184329A JP2009184329A JP5571335B2 JP 5571335 B2 JP5571335 B2 JP 5571335B2 JP 2009184329 A JP2009184329 A JP 2009184329A JP 2009184329 A JP2009184329 A JP 2009184329A JP 5571335 B2 JP5571335 B2 JP 5571335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
stop operation
combination
game
operation procedure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009184329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011036308A (ja
Inventor
幸治 向山
Original Assignee
ダイコク電機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイコク電機株式会社 filed Critical ダイコク電機株式会社
Priority to JP2009184329A priority Critical patent/JP5571335B2/ja
Publication of JP2011036308A publication Critical patent/JP2011036308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5571335B2 publication Critical patent/JP5571335B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Game Rules And Presentations Of Slot Machines (AREA)

Description

本発明は、図柄を変動表示するリールが停止する際の引込範囲が制限される遊技状態である、いわゆるチャレンジボーナス状態を発生するスロットマシンに関する。
従来より、例えば、一部又は全部のリールについて、停止時の引込範囲が制限されるチャレンジボーナス状態(CB状態)を発生するスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このチャレンジボーナス状態では、リールの引込範囲が制限されるため、入賞を獲得するためには精度の高い目押しが必要となる。目押しが上手な上級者等であれば、比較的容易に入賞を獲得できる。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、目押しの技術が高い上級者であればチャレンジボーナス状態において比較的容易に入賞を獲得できる一方、目押しが苦手な初級者はなかなか入賞を獲得することができず、せっかくのチャレンジボーナス状態の恩恵を十分に受けることができず不満が生じるおそれがある。
特開2008−206847号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、上級者だけでなく初級者も十分に楽しむことができ満足感を得ることができる優れた遊技性を備えたスロットマシンを提供するものである。
本発明は、所定の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数有する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
該ゲーム開始操作手段が操作されたときに、第1特別役、第2特別役及び小役を含む複数種類の役の中から1つ又は2つ以上の内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるための停止操作を前記変動表示部毎に受け付ける停止操作手段と、
該停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
該入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記第1特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて前記引込範囲が第1引込範囲に制限された第1特別ゲームを実行可能な第1特別ゲーム実行手段と、
前記第2特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて前記第1引込範囲より狭い第2引込範囲に前記引込範囲が制限された第2特別ゲームを実行可能な第2特別ゲーム実行手段と、
前記内部抽選手段により前記第1特別役及び第2特別役の両方が同時に前記内部当選役として決定される確率が高い特別状態を所定条件の成立に応じて発生可能な特別状態発生手段と、
前記第1特別役及び第2特別役の両方が同時に前記内部当選役として決定されたゲームにおいて、当該第1特別役を入賞させるための第1停止操作手順、及び当該第2特別役を入賞させるための第2停止操作手順を決定する操作手順決定手段と、
前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順のうちの少なくとも第1停止操作手順を遊技者に報知する停止操作手順報知手段と、
該停止操作手順報知手段による報知を実行するか否かを決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、
前記報知抽選の当選に応じて、前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順のうちの少なくとも第1停止操作手順の報知を実行するように前記停止操作手順報知手段を制御する報知制御手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンの遊技では、前記第1特別役と前記第2特別役とが同時に前記内部当選役として決定される場合がある。特に、前記特別状態では、前記第1特別役と前記第2特別役とが同時に前記内部当選役として決定される確率が高くなる。前記第1特別役と前記第2特別役とが同時に前記内部当選役として決定されたゲームでは、前記第1特別役を入賞させるための前記第1停止操作手順、及び前記第2特別役を入賞させるための前記第2停止操作手順が前記操作手順決定手段により決定される。
前記第1特別役は、引込範囲が前記第1引込範囲に制限された前記第1特別ゲームの契機となる役である。前記第2特別役は、引込範囲が前記第2引込範囲に制限された前記第2特別ゲームの契機となる役である。前記第1引込範囲が前記第2引込範囲よりも広い場合には前記第1特別ゲームの方が目押しが容易となるため、前記第1特別役を入賞させる方が有利となる。一方、前記第1引込範囲が前記第2引込範囲よりも狭い場合には、前記第1特別役ではなく前記第2特別役を入賞させる方が有利となる。
前記スロットマシンが備える報知決定手段は、前記第1停止操作手順あるいは前記第2停止操作手順の報知を実行するか否かを前記報知抽選により決定する。この報知抽選に当選した場合には、前記停止操作手順報知手段により前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順のうちの少なくともいずれかが報知される。
前記第1停止操作手順や前記第2停止操作手順の報知があれば、前記第1特別役及び前記第2特別役のうち有利な方を入賞させたり、不利な方の入賞を回避したりといった戦略的な遊技が可能になる。一方、前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順の報知がない場合には、いずれの特別役が入賞するか運任せとなる。このように前記スロットマシンの遊技では、前記報知の有無により、前記第1特別役と前記第2特別役との入賞比率が変動し、その結果、前記特別ゲームにおける引込範囲が変動することになる。そのため、前記スロットマシンの遊技では、前記引込範囲が狭く目押しの難易度が高い特別ゲームと、前記引込範囲が広く目押しが比較的容易な特別ゲームとが適度なバランスで発生することになる。
以上のように、本発明のスロットマシンは、前記第1停止操作手順や前記第2停止操作手順の報知があれば前記特別ゲームにおいて比較的容易に入賞を獲得でき初級者も満足できる遊技性が実現される。一方、前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順の報知がなければ、前記引込範囲が狭く、いわゆる目押しの難易度が高い特別ゲームと、目押しの容易な特別ゲームと、が適度な比率で発生するようになり、上級者も満足できる遊技性が実現される。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記第1特別役が入賞した場合に前記第1停止操作手順に応じた引込範囲を前記第1引込範囲として設定する一方、前記第2特別役が入賞した場合に前記第2停止操作手順に応じた引込範囲を前記第2引込範囲として設定する引込範囲設定手段を備えていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、入賞した特別役の種類が同じであっても、入賞の際の停止操作手順に応じて前記引込範囲が変動することになる。さらには、前記第1引込範囲と前記第2引込範囲との大小関係が逆転するような場合を設定すれば、特別役及び前記第2特別役のうち有利な方の特別役が入れ替わる場合が生じ遊技が一層、多様化し興趣が高まる。
また、前記第1停止操作手順及び第2停止操作手順は、複数の前記変動表示部に対する停止操作の順番であることが好ましい(請求項3)。
前記複数の変動表示部に対する停止操作の順番としては、例えば、前記変動表示部が水平方向に3箇所配置されているような場合には次のような順番が考えられる。左→右→中や中→左→右というように3箇所の変動表示部の順番のほか、左と右のうちいずれが先に停止操作されるかという順番であっても良い。後者の場合、中の変動表示部の停止操作については一番先であっても最後であっても真ん中であっても良く、左と右の停止操作の順番には影響を与えない。
本発明のスロットマシンは、上級者だけでなく初級者も十分に満足感を得ることができる優れた遊技性を備えたスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、AT発動抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、SCT役の同時当選パターン時の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。 実施例1における、AT発動中のCB中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発動中のCB中画面を示す正面図。 実施例1における、遊技状態が遷移する様子を説明するための状態遷移図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、通常状態よりも引込範囲が制限されたSCTゲーム(特別ゲーム)を実行可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル(遊技媒体)の払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から所定数のメダルを投入するためのボタンである。3枚賭けゲームが設定される非ボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて投入数3を表す3ベット信号が発生する。一方、2枚賭けゲームが設定されるボーナス状態では、ベットボタン64の操作に応じて2ベット信号が発生する。ただし、残りのクレジットが不足している場合には、1ベット信号等が発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号は発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定される。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。
本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、中段水平方向の入賞ライン211、対角方向の入賞ライン212、213、V字状の入賞ライン214、及び逆V字状の入賞ライン215よりなる変則5ラインにより構成されている。両側の図柄表示領域110L、Rにおいては上段中段下段の3図柄全てがいずれかの入賞ライン上の図柄に当たる一方、中央の図柄表示領域110Cにおいては中段の1図柄のみが入賞ライン上の図柄に当たっている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図4を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に21個の図柄20が略一定の間隔を空けて配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、CB中画面710・720を含む各種の演出画面を表示可能である。なお、停止操作手順報知手段71によるCB中画面710・720の内容については、図9及び図10を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列、遊技性の概略について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役(BIG、CB、3種類のSCT役)、複数種類の小役、及びリプレイ役が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。CBは、CB状態(特別状態)の契機役である。SCT役としては、SCT1役(第1特別役)及びSCT2役(第2特別役)のほか、入賞可能性がゼロのSCT3役がある。SCT1役の入賞図柄とSCT2役の入賞図柄とは、左リール21L及び中リール21Cの対応図柄が「R」である点で共通する一方、右リール21Rの対応図柄が「太陽」であるか「チェリー」であるかが相違している。スロットマシン1では、SCT役が内部当選する際、SCT1役とSCT2役との同時当選、及びSCT1役〜SCT3役の同時当選のうちのいずれかが発生するようになっている。
各リール21L、C、Rでは、図4に示すごとく図柄が配列されている。
左リール21Lでは、図柄「R」の最大間隔が6図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の通常の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110Lでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、前記通常の引込範囲が設定される非SCTゲームであれば、左リール21Lにおける「R」は停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、対応する役が入賞可能な状態であれば必ず、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
右リール21Rでは、図柄「太陽」の最大間隔、及び図柄「チェリー」の最大間隔がいずれも6図柄となっている。上記左リール21Lの場合と同様、非SCTゲームであれば、右リール21Rにおける「太陽」及び「チェリー」は停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、対応する役が入賞可能な状態であれば必ず、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
中リール21Cでは、図柄「R」の最大間隔が4図柄となっている。リール21が停止する際の引込範囲が4図柄分である一方、前述するごとく図柄表示領域110Cでは、中段の1図柄のみに入賞ラインが設定されている。それ故、非SCTゲームであれば、中リール21Cにおける「R」は停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、対応する役が入賞可能な状態であれば必ず、入賞ライン上に停止表示される図柄となっている。
以上のことから、本例のスロットマシン1におけるSCT1役及びSCT2役は、全てのリール21において必ず入賞ライン上に引き込める間隔で対応図柄が配置された役となっている。前記のごとく本例では、SCT1役とSCT2役は必ず同時当選するようになっている。SCT役の同時当選時には、SCT1役及びSCT2役のうちのいずれか一方が、停止操作手順に応じて選択的に入賞するようになっている。
次に、本例のスロットマシン1の遊技性の概略を説明する。スロットマシン1が発生する遊技状態としては、通常状態のほかに、BIGボーナス状態、CB状態、SCT状態がある。CB状態は、SCT役の内部当選確率が高い遊技状態である。SCT状態は、いわゆる目押しによって全ての小役の入賞を狙うことができる遊技状態である。SCT状態では、目押しの難易度が異なる2種類のSCTゲーム(特別ゲーム)のうちのいずれかが実行される。なお、遊技状態の遷移については、図11を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等により所定数のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる1〜6の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410、リール21を制御する表示制御手段42、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、入賞に応じた利益を付与する利益付与手段44、SCT1役の入賞に応じて第1SCTゲームを実行する第1特別ゲーム実行手段451、SCT2役の入賞に応じて第2SCTゲームを実行する第2特別ゲーム実行手段452、SCT役の同時当選確率が高いCB状態を発生する特別状態発生手段46、SCT役の同時当選ゲームでSCT1役及びSCT2役が入賞するための停止操作手順を決定する操作手順決定手段47、AT発動抽選(報知抽選)を実行する報知決定手段481、AT発動抽選での当選に応じてATを発動させる報知制御手段482、SCTゲームにおける引込範囲を設定する引込範囲設定手段49としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図6)、AT発動抽選に用いるAT発動抽選テーブル(図7)、及び表示制御手段42がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)を記憶している。
内部当選役抽選テーブルは、図6に示すごとく、0〜65535の抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、CB状態に適用されるテーブル、SCT状態に適用されるテーブルのほか、図示しないBIGボーナス状態に適用されるテーブルがある。BIGボーナス状態を除く各遊技状態の内部当選役抽選テーブルは、1〜6の設定値毎に用意されている。なお、同図中、各遊技状態に対応する欄のうち、縦方向の左列は当選乱数の個数を示し、同右列は内部当選確率を分母(1/xのx。)により示している。
通常状態用及びCB状態用のテーブルでは、SCT役の当選乱数として、SCT1役とSCT2役の同時当選乱数、及びSCT1役〜SCT3役の同時当選乱数が設定されている。一方、SCT役を除く各役の当選乱数の個数は同様に設定されている。CB状態用のテーブルでは、SCT役の当選乱数である前記2種類の同時当選乱数が20000個ずつ規定されている。一方、通常状態用のテーブルでは、前記2種類の同時当選乱数が250個ずつとなっている。
SCT状態用のテーブルでは、ボーナス役の当選乱数が規定されていない。それ故、このテーブルが適用されるSCTゲームでは、ボーナス役が内部当選する可能性はゼロである。ただし、SCTゲームでは、内部抽選に関係なく全ての小役が内部当選した状態となるため、いわゆる目押しによって特定の小役を狙って入賞させることが可能である。なお、リプレイ役の当選乱数は、通常状態用及びCB状態用のテーブルと共通している。
図示しないリール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。リール制御テーブルとしては、SCTゲーム用の2種類のリール制御テーブルA・Bのほか、非SCTゲーム用のテーブルが設定されている。非SCTゲーム用のリール制御テーブルは、全てのリール21について4図柄分に相当する引込範囲が設定されたテーブルである。SCTゲーム用のリール制御テーブルAでは、中・右リール21C、Rについて4図柄分に相当する引込範囲が設定されている一方、左リール21Lについては引込範囲が3図柄分に制限されている。SCTゲーム用のリール制御テーブルBでは、全てのリール21について引込範囲がゼロに設定されている。
AT発動抽選テーブルは、図7に示すごとく、AT発動抽選の当選乱数が規定されたデータテーブルである。AT発動抽選テーブルでは、CBの当選乱数100個のうちの50個がAT発動抽選の当選乱数として規定され、残りの50個がハズレ乱数として規定されている。
前記乱数発生部350は、図5に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数は、内部当選役を抽選するための0〜65535の範囲に属する内部当選役抽選用の乱数である。本例では、内部当選役抽選用の乱数を利用してAT発動抽選、移行抽選等を実行している。本例に代えて、各抽選毎に専用の抽選用乱数を設定することも良い。
乱数抽出部35は、抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部当選役抽選テーブル(図6)で設定された各役の当選乱数に対して前記内部当選役抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、前記内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段410は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役(BIG、CB)の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
報知決定手段481は、AT発動抽選を実行する手段である。AT発動抽選は、CBの内部当選時に実行される。このAT発動抽選に当選すれば、その後、CB状態の発生時にATが発動する。なお、CBは取りこぼしがないため、AT発動抽選に当選した際にはその後、必ずCB状態が発生しATが発動する。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、最大の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたリール制御テーブルに対して変動停止信号を取り込みした際のステップ数を照合し、停止位置を決定する。表示制御手段42は、内部当選フラグに対応する図柄を決定した停止位置に引き込んでリール21を停止させる。
なお、本例の表示制御手段42は、非SCTゲームであるか、SCTゲームであるかに応じて適用するリール制御テーブルを変更する。前記非SCTゲーム用のリール制御テーブルを利用した場合、全てのリール21について4図柄分に相当する通常の引込範囲が設定される。SCT状態下のSCTゲームでは、前記SCTゲーム用のリール制御テーブルA・Bのうちのいずれかが適用される。リール制御テーブルAを利用した場合、中・右リール21C、Rについて4図柄分に相当する引込範囲が設定される一方、左リール21Lについては引込範囲が3図柄分に制限される。一方、リール制御テーブルBを利用した場合、全てのリール21について引込範囲がゼロに設定される。
入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否か等を判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、入賞判定手段43により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、10枚役が入賞役である場合にはメダル10枚の払い出しという利益を付与する。また、SCT1役又はSCT2役が入賞役である場合にはSCTゲームの実行という利益を付与する。
第1特別ゲーム実行手段451は、SCT1役の入賞に応じて第1SCTゲームを実行する手段である。第1特別ゲーム実行手段451は、SCT1役の入賞に応じて第1SCTゲームを1ゲーム実行する。
第2特別ゲーム実行手段452は、SCT2役の入賞に応じて第2SCTゲームを実行する手段である。第2特別ゲーム実行手段452は、SCT2役の入賞に応じて第2SCTゲームを1ゲーム実行する。
特別状態発生手段46は、CBの入賞に応じてCB状態を発生させる手段である。CB状態は、SCT役の内部当選確率が高い有利な遊技状態である。前記のごとくSCT役が内部当選するパターンとしては、次の2つのパターンがある。SCT1役とSCT2役の同時当選パターンと、SCT1役〜SCT3役の同時当選パターンである。特別状態発生手段46は、CB状態におけるメダルの払い出しが180枚を超えたときにCB状態を終了させる。また、特別状態発生手段46は、BIGの入賞に応じて最も有利なBIGボーナス状態を発生させる。BIGボーナス状態は、メダルの払い出しが360枚を超えたときに終了する。
操作手順決定手段47は、SCT1役を入賞させるための第1停止操作手順、及びSCT2役を入賞させるための第2停止操作手順を決定する手段である。本例の操作手順決定手段47は、図8に示すごとく、同時当選したSCT役の組合せに応じて、SCT1役に対応する前記第1停止操作手順、及びSCT2役に対応する前記第2停止操作手順を決定する。SCT1役及びSCT2役のみの同時当選の場合には、左リール21Lが第1停止リールであることが前記第1停止操作手順として決定され、右リール21Rが第1停止リールであることが前記第2停止操作手順として決定される。SCT1役〜SCT3役の同時当選の場合には、右リール21Rが第1停止リールであることが前記第1停止操作手順として決定され、左リール21Lが第1停止リールであることが前記第2停止操作手順として決定される。
本例のスロットマシン1では、SCT3役を含むSCT役の同時当選であるか否かに応じて、SCT1役を入賞させるための第1停止操作手順、及びSCT2役を入賞させるための第2停止操作手順が入れ替わる。なお、前記第1停止リールとは、左リール21L及び右リール21Rのうち、先に停止操作されるリールを意味している。一番最初に中リール21Cが停止操作された場合であっても、左リール21L及び右リール21Rのうち、先に停止操作されたリール21が第1停止リールとなる。
引込範囲設定手段49は、SCTゲームにおける引込範囲を設定する手段である。本例の引込範囲設定手段49は、入賞したSCT役の種類に応じて引込範囲を設定する。具体的には、前記SCTゲーム用のリール制御テーブルA・Bのうちのいずれを適用するかによって引込範囲を設定する。SCT1役の入賞に応じた第1SCTゲームにはリール制御テーブルAを適用する一方、SCT2役の入賞に応じた第2SCTゲームにはリール制御テーブルBを適用する。
リール制御テーブルAが適用される第1SCTゲームでは、左リール21L、中リール21C、右リール21Rの引込範囲がそれぞれ、3図柄、4図柄、4図柄(以下、「3−4−4」の引込範囲。)となり、比較的容易に目押しできるようになる。一方、リール制御テーブルBが適用される第2SCTゲームでは、各リール21の引込範囲は全てゼロとなり(以下、「0−0−0」の引込範囲。)、いわゆる目押しの難易度が最高レベルとなる。このようにスロットマシン1の遊技では、SCT1役の入賞に応じて有利な「3−4−4」の引込範囲(第1引込範囲)が設定される一方、SCT2役の入賞に応じて目押しが難しくなる「0−0−0」の引込範囲(第2引込範囲)が設定される。
報知制御手段482は、停止操作手順報知手段71を制御してATを発動させる手段である。報知制御手段482は、前記AT発動抽選での当選に応じてATを発動させる。
停止操作手順報知手段71は、SCT1役を入賞させるための第1停止操作手順を報知する手段である。停止操作手順報知手段71は、AT発動中のCB状態においてSCT役の内部当選が発生した際に報知演出を実行する。なお、SCT2役に対応する第2停止操作手順を報知することもできる。この場合には、第2停止操作手順以外の停止操作手順を行うことでSCT2役の入賞を確実性高く回避し、これによりSCT1役の入賞可能性を高めることができる。さらに、第1停止操作手順と第2停止操作手順の両方を報知することもできる。
次に、停止操作手順報知手段71が表示するCB中画面710、720について、図9及び図10を用いて説明する。
図9に示すCB中画面710は、AT有りのCB状態下でSCT役の内部当選が発生した際に表示される画面である。CB中画面710は、「3−4−4」の引込範囲が設定される第1SCTゲームの契機となるSCT1役に対応する第1停止操作手順を報知する。CB中画面710は、SCTゲームへの移行チャンス、すなわちSCT役の内部当選が発生した旨を表す状態報知欄711と、有利なSCT役がSCT1役である旨を報知するSCT役報知欄712と、そのSCT1役を入賞させるための第1停止リール(第1停止操作手順)を報知する停止操作手順報知欄713と、CB状態が発生してからの差枚数を表示する差枚数表示欄714と、を含む画面である。
図10に示すCB中画面720は、ATなしのCB状態下でSCT役の同時当選が発生した際に表示される画面である。CB中画面710との相違点は、引込範囲「3−4−4」のSCTゲームの契機となるSCT1役を入賞させるための停止操作手順が報知されない点にある。CB中画面720では、CB中画面710におけるSCT役報知欄712及び停止操作手順報知欄713に代えて、SCT1役の入賞図柄を表示する内部当選役報知欄722及びSCT2役の入賞図柄を表示する内部当選役報知欄723が配置されている。CB中画面720は、SCT1役及びSCT2役を含む同時当選が発生した旨を報知するのみであり、SCT3役が同時当選したか否かが定かでない。したがって、このCB中画面720による演出のみによっては、SCT1役を入賞させるための第1停止リールが左リール21Lであるか、右リール21Rであるかの特定が非常に困難である。
次に、スロットマシン1における遊技状態の遷移について、図11を参照して説明する。スロットマシン1では、以下の各遊技状態が発生する。
(通常状態)
通常状態は、BIGボーナス状態、SCT状態及びCB状態のうちのいずれかの終了に応じて発生する。また、BIG、CBの入賞に応じたBIGボーナス状態あるいはCB状態の発生、及びSCT役の入賞に応じたSCT状態の発生に応じて終了する。通常状態では、CBの内部当選に応じてAT発動抽選が実行される。
(CB状態)
CB状態は、CBの入賞に応じて発生し、メダルの払出数が180枚を超えたときに終了する。契機となったCBが内部当選した際のAT発動抽選に当選していれば、CB状態の発生と共にATが発動する。CB状態下でSCT役が入賞するとSCT状態が発生する。
(SCT状態)
SCT状態は、通常状態及びCB状態におけるSCT役の入賞に応じて発生する。SCT状態下で実行されるSCTゲームとしては、前記リール制御テーブルAが適用される引込範囲「3−4−4」の第1SCTゲームと、前記リール制御テーブルBが適用される引込範囲ゼロの第2SCTゲームと、がある。後者のSCTゲームの目押し難易度が最高レベルである一方、前者のSCTゲームの目押しは比較的容易になっている。SCT状態は、SCTゲームを1ゲーム実行すると終了し、元の遊技状態に復帰する。
(AT)
AT発動中のCB状態においてSCT役が内部当選すると、SCT1役を入賞させるための第1停止リール(第1停止操作手順)が報知される。報知対象となるSCT1役は、引込範囲「3−4−4」の第1SCTゲームの契機となる有利なSCT役である。報知に従って停止操作を行えば、SCT1役の入賞に応じて目押し難易度の低い第1SCTゲームを実行させることができる。
(BIGボーナス状態)
BIGボーナス状態は、BIGの入賞に応じて発生し、メダルの払出数が360枚を超えたときに終了する。
以上のような構成のスロットマシン1の遊技では、SCT1役の入賞により「3−4−4」の引込範囲が設定される第1SCTゲームが実行される。一方、スロットマシン1では、SCT1役とSCT2役の同時当選であるか、SCT1役〜SCT3役の同時当選であるかに応じて、SCT1役を入賞させるための第1停止リールが左右で入れ替わる。
ここで、スロットマシン1の遊技では、SCT役の同時当選の種類が遊技者側から特定できないようになっている。それ故、スロットマシン1の遊技者は、SCT役の同時当選が発生した際、SCT1役を入賞させるための停止操作手順の特定が困難である。前記第1停止操作手順の報知があれば引込範囲が広く目押しが容易な第1SCTゲームに移行でき、比較的容易に入賞を獲得でき初級者も満足できる遊技性が実現される。一方、前記第1停止操作手順の報知がなければ、引込範囲が狭く目押しの難易度が高い第2SCTゲームと、目押しの容易な第1SCTゲームと、が適度な比率で発生するようになり、上級者も満足できる遊技性が実現される。
このように本例のスロットマシン1は、上級者だけでなく初級者も十分に楽しむことができ満足感を得ることができる優れた遊技性を備えている。
なお、本例では、SCT役として3種類を設定したが、4種類以上のSCT役を設定してもよい。
また、本例では、SCTゲームにおける引込範囲として前記「3−4−4」及び前記「0−0−0」を設定したが、この引込範囲は適宜設定することが可能である。
また、本例では、SCT1状態及びSCT2状態の継続ゲーム数を1ゲームに設定した例であるが、これに代えて、継続ゲーム数を2ゲーム以上に設定することもできる。
なお、AT発動抽選の当選確率は適宜設定することができる。
また、通常状態においてAT発動抽選の当選確率が高いAT高確率状態と、当選確率が低いAT低確率状態とが選択的に発生するように構成しても良い。
また、本例は、CB状態においては内部抽選に関わらず全ての小役を内部当選させた例である。これに代えて、CB状態下で内部当選状態を設定する役を一部の小役に制限することもできる。
また、リールの停止順及び引込範囲の大きさに応じて、内部当選状態を設定する小役の種類を決定しても良い。
なお、本例は、SCT1役及びSCT2役が単独で内部当選せず必ず同時当選する例である。これに代えて、SCT1役及びSCT2役のうちの少なくともいずれかが単独で内部当選する場合を設定することもできる。
また、本例は、SCT1役及びSCT2役の同時当選時の停止順に応じていずれか一方が入賞する例である。これに代えて、停止順に関係なくストップボタン61の操作タイミングに応じてSCT1役及びSCT2役のうちのいずれか一方を入賞させるようにしてもよい。
なお、本例は、CBの内部当選時にAT発動抽選を実行した例である。AT発動抽選の実行タイミングとして他のタイミングを設定しても良い。例えば、CBの入賞時に応じてCB状態への移行が確定したときにAT発動抽選を実行することもできる。
なお、SCT1役に対応する第1SCTゲームにリール制御テーブルAが適用される場合と、リール制御テーブルBが適用される場合と、を設定することも良い。さらに、SCT1役が入賞した際の第1停止リールが左リール21Lであるか右リール21Rであるかに応じて、上記の2つの場合を切り替えることも良い。この場合には、入賞したSCT役の種類と、入賞時の第1停止リール(停止操作手順)と、の組合せに応じた引込範囲が設定されるようになり、一層、多彩な遊技性を実現できる。なお、SCT2役についても同様である。SCT1役に対応する第1引込範囲と、SCT2役に対応する第2引込範囲と、の大小関係が逆転するような場合を設定することも良い。この場合には、さらに多彩な遊技性を実現でき興趣を高めることができる。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 制御部
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
451 第1特別ゲーム実行手段
452 第2特別ゲーム実行手段
46 特別状態発生手段
47 操作手順決定手段
481 報知決定手段
482 報知制御手段
49 引込範囲設定手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)
71 停止操作手順報知手段
710、720 CB中画面

Claims (3)

  1. 所定の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数有する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    該ゲーム開始操作手段が操作されたときに、第1特別役、第2特別役及び小役を含む複数種類の役の中から1つ又は2つ以上の内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるための停止操作を前記変動表示部毎に受け付ける停止操作手段と、
    該停止操作手段が操作されたときに、前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    該入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記第1特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて前記引込範囲が第1引込範囲に制限された第1特別ゲームを実行可能な第1特別ゲーム実行手段と、
    前記第2特別役の入賞に応じて、少なくとも次のゲームにおいて前記第1引込範囲より狭い第2引込範囲に前記引込範囲が制限された第2特別ゲームを実行可能な第2特別ゲーム実行手段と、
    前記内部抽選手段により前記第1特別役及び第2特別役の両方が同時に前記内部当選役として決定される確率が高い特別状態を所定条件の成立に応じて発生可能な特別状態発生手段と、
    前記第1特別役及び第2特別役の両方が同時に前記内部当選役として決定されたゲームにおいて、当該第1特別役を入賞させるための第1停止操作手順、及び当該第2特別役を入賞させるための第2停止操作手順を決定する操作手順決定手段と、
    前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順のうちの少なくとも第1停止操作手順を遊技者に報知する停止操作手順報知手段と、
    該停止操作手順報知手段による報知を実行するか否かを決定するための報知抽選を実行する報知決定手段と、
    前記報知抽選の当選に応じて、前記第1停止操作手順及び前記第2停止操作手順のうちの少なくとも第1停止操作手順の報知を実行するように前記停止操作手順報知手段を制御する報知制御手段と、を備えたことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記第1特別役が入賞した場合に前記第1停止操作手順に応じた引込範囲を前記第1引込範囲として設定する一方、前記第2特別役が入賞した場合に前記第2停止操作手順に応じた引込範囲を前記第2引込範囲として設定する引込範囲設定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記第1停止操作手順及び第2停止操作手順は、複数の前記変動表示部に対する停止操作の順番であることを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
JP2009184329A 2009-08-07 2009-08-07 スロットマシン Expired - Fee Related JP5571335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009184329A JP5571335B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 スロットマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009184329A JP5571335B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 スロットマシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011036308A JP2011036308A (ja) 2011-02-24
JP5571335B2 true JP5571335B2 (ja) 2014-08-13

Family

ID=43764757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009184329A Expired - Fee Related JP5571335B2 (ja) 2009-08-07 2009-08-07 スロットマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5571335B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5990727B2 (ja) * 2012-03-09 2016-09-14 株式会社オリンピア 遊技機
JP6104554B2 (ja) * 2012-10-05 2017-03-29 株式会社三共 スロットマシン
JP2014147534A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Sammy Corp スロットマシン
JP2014147535A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Sammy Corp スロットマシン
JP6431955B2 (ja) * 2017-05-29 2018-11-28 株式会社三共 スロットマシン
JP6546965B2 (ja) * 2017-07-10 2019-07-17 株式会社三共 スロットマシン
JP6546966B2 (ja) * 2017-07-10 2019-07-17 株式会社三共 スロットマシン
JP6370972B2 (ja) * 2017-07-21 2018-08-08 株式会社三共 スロットマシン

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006042885A (ja) * 2004-07-30 2006-02-16 Aruze Corp 遊技機
JP2007190285A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Samii Kk スロットマシン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011036308A (ja) 2011-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5179327B2 (ja) スロットマシン
JP5166110B2 (ja) 遊技機
JP5571335B2 (ja) スロットマシン
JP5210041B2 (ja) スロットマシン
JP5301357B2 (ja) スロットマシン
JP2011036279A (ja) スロットマシン
JP2011103951A (ja) スロットマシン
JP2010220905A (ja) スロットマシン
JP5160339B2 (ja) スロットマシン
JP2010227278A (ja) スロットマシン
JP5448503B2 (ja) スロットマシン
JP5467827B2 (ja) スロットマシン
JP5362253B2 (ja) スロットマシン
JP5341656B2 (ja) スロットマシン
JP5279575B2 (ja) スロットマシン
JP2010213807A (ja) スロットマシン
JP5480696B2 (ja) スロットマシン
JP5437838B2 (ja) スロットマシン
JP5399744B2 (ja) スロットマシン
JP2011030656A (ja) スロットマシン
JP5437828B2 (ja) スロットマシン
JP2010193917A (ja) スロットマシン
JP5342247B2 (ja) スロットマシン
JP2011056126A (ja) スロットマシン
JP5378021B2 (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140617

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5571335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees