JP5378021B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、図柄表示窓に停止表示された図柄に基づく停止図柄に応じて入賞を与えるスロットマシンに関する。
従来より、メダルが投入された状態でのスタートレバーの操作に応じて内部抽選を実行すると共に図柄変動を開始し、ストップボタンの操作に応じて図柄変動を停止するスロットマシンが知られている。このようなスロットマシンは、図柄変動を停止するに当たり、内部当選役の入賞が発生するように当該内部当選役に対応する役図柄を所定の引込範囲内で引き込んで停止させる。スロットマシンでは、停止表示された図柄に基づく停止図柄が入賞図柄であったとき、メダルの払出が発生し1回のゲームが完結する。
つまり、スロットマシンの遊技では、1回の内部抽選の結果は、原則としてその1回のゲームで確定し得る。ここで、ボーナス役の内部当選状態は、一般に、内部当選したゲームで入賞しなかった場合であっても入賞するまで延々と持ち越されるものの、1回のゲーム毎に入賞したか否かが判定される点ではボーナス役であっても小役やリプレイ役等と同様である。
さらに、遊技者の期待感を長い間持続させるため、内部当選したボーナス役の入賞を強制的に回避し、その後、所定条件の成立に応じて内部当選したボーナス役の入賞を許可する、いわゆるストック方式と呼ばれるスロットマシンも知られている(例えば、特許文献1参照。)。このようなストック方式を採用したスロットマシンであっても、1回のゲームで入賞の判定が完結するという点では他の仕様のスロットマシンと異なるところはない。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、入賞判定のための仕様が似通っており、斬新な遊技性を求める遊技者のニーズに充分に応えられていないおそれがある。
特開2005−459号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、入賞判定のための仕様が斬新であって遊技の興趣が高い優れた特性のスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
1回のゲームにおいて前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄に基づくゲーム毎の停止図柄を判定する停止図柄判定手段と、
前記停止図柄判定手段により判定されたゲーム毎の停止図柄に応じて入賞を判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により何れかの役の入賞が判定されたときに、入賞役に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、
前記複数種類の役として、少なくとも、連続する2ゲーム以上の所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが入賞図柄として設定され、遊技者に付与される利益及び入賞図柄が異なる第1特別役及び第2特別役を含み、
前記入賞判定手段は、特別役の内部当選フラグが成立したゲーム以降の前記所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが当該特別役の入賞図柄であるか否か判定するように構成されており、
前記第1特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄と、前記第2特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄とが共通していることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンでは、連続する2ゲーム以上の前記所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが入賞図柄として設定された前記特別役が設定されている。前記スロットマシンが備える入賞判定手段は、前記特別役の内部当選フラグが成立したゲーム以降の前記所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが当該特別役の入賞図柄であるか否かを判定する。
このスロットマシンの遊技では、1回の内部抽選により内部当選した前記特別役の入賞の有無が、前記所定数のゲームにおける前記停止図柄の組合せに応じて判定される。それ故、このスロットマシンの遊技では、1回のゲームでは前記特別役の入賞が確定せず、2ゲーム以上の長い期間に渡って前記特別役の入賞に対する期待感を持続させることが可能となる。すなわち、このスロットマシンの遊技では、1回の内部抽選の結果を2ゲーム以上に渡って楽しみにしながらゲームを進めることができる。このように本発明のスロットマシンでは、入賞を判定するための斬新な仕様により遊技の興趣が高められている。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、1回のゲームにおいて前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄に基づくゲーム毎の停止図柄とは、前記各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せであっても良く、いずれかの図柄表示領域に停止表示された1図柄であっても良く、いずれか2つ以上の図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せであっても良い。
また、前記特別役として、遊技者に付与される利益及び入賞図柄が異なる第1特別役及び第2特別役が設定され、
前記第1特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄と、前記第2特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄とが共通している
この場合には、1ゲーム目で共通の停止図柄が出た時点では、入賞可能性がある特別役の種類を特定することができないようになる。それ故、遊技者の期待感・緊張感を一層煽ることができる。
また、前記第1特別役は、入賞に応じた遊技者側の有利度合いが最も高い役であり、前記第2特別役は、小役であることが好ましい(請求項)。
この場合には、最も有利度合いの高い前記第1特別役に対する期待感を2ゲーム以上の長い期間に渡って煽り続けることができるようになる。前記第1特別役と前記第2特別役との有利度合いの差が大きいほど、前記第1特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄が停止表示された時点での遊技者の緊張感や期待感を効果的に煽ることができる。
本発明のスロットマシンは、入賞判定のための仕様が斬新であって遊技の興趣が高い優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、入賞ラインを説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、10枚役Bの入賞図柄の組み合わせを説明する説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、遊技状態が遷移する様子を説明するための状態遷移図。 実施例1における、10枚役B〜Dのハズレ図柄を説明する説明図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役抽選テーブルを示す説明図。 実施例1における、10枚役の同時当選パターン毎の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。 実施例1における、2ゲーム役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄が停止表示された際に表示される停止図柄表示画面を示す正面図。 実施例1における、2ゲーム役が入賞した際の停止図柄表示画面を示す正面図。 実施例1における、AT発生中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、10枚役D入賞時のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、AT非発生中のRT中画面を示す正面図。 実施例1における、2ゲーム役の入賞判定処理の流れを示すフロー図。 実施例1の別例における、10枚役の同時当選パターン毎の第1停止リールに応じた入賞可能役の振り分けを説明するための説明図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、連続する2ゲーム(所定数のゲーム)に渡るゲーム毎の停止図柄の組合せに基づく入賞図柄が設定されたスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図17を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21(変動表示部)の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。
本例の入賞ラインは、図2に示すごとく、対角方向の入賞ライン212、213、中段水平方向の入賞ライン211、V字状の入賞ライン214、及び逆V字状の入賞ライン215よりなる変則5ラインにより構成されている。両側の図柄表示領域110L、Rにおいては上段中段下段の3図柄全てがいずれかの入賞ライン上の図柄に当たる一方、中央の図柄表示領域110Cにおいては3図柄のうち中段の1図柄のみが入賞ライン上の図柄に当たっている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。詳しくは図5を参照して後述するごとくリール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、後述する停止図柄表示手段71が表示する停止図柄表示画面710、後述する報知手段72が表示するRT中画面720を含む各種の演出画面を表示可能である。なお、停止図柄表示画面710、RT中画面720の内容については、図11〜図15を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の役、各リール21における図柄配列、遊技性について説明する。
本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役(BIG1、BIG2、REG)、15枚役や10枚役等の小役、及び2種類のリプレイ役が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段41により内部当選した役が内部当選役になる。特に、本例のスロットマシン1では、連続する2ゲームに渡るゲーム毎の停止図柄の組合せである6図柄の組合せに応じて入賞が判定される2ゲーム役(特別役)としてBIG2(第1特別役)と15枚役(第2特別役)とが設定されている。
BIG2の入賞図柄と15枚役の入賞図柄とは、1ゲーム目の停止図柄が共通している一方、2ゲーム目の停止図柄のうち右リール21Rに対応する役図柄のみが「BAR」3種と「チェリー」とで相違している。BIG2の入賞図柄としては、6図柄の「BAR」3種の全組合せである3の6乗通りの図柄の組合せが設定されている。また、15枚役の入賞図柄としては、5図柄の「BAR」3種の全組合せに対して「チェリー」を組み合わせた3の5乗通りの図柄の組合せが設定されている。BIG2が内部当選したときには、前記3の6乗通りの図柄の組合せのうちのいずれかが停止すればBIG2が入賞し得る。
10枚役としては、10枚役A〜Dの4種類がある。10枚役Aの入賞図柄は、「オレンジ」のゾロ目である。10枚役B〜Dの入賞図柄は、いずれか1箇所の特定リールに対応する特定図柄「R」と、他のリール21に対応する3種類の図柄「BAR」のうちのいずれかとなっている。
例えば、10枚役Bの入賞図柄としては、図4に示すごとく、左リール21L及び中リール21Cにおける3種類の「BAR」の全組合せである9通りを右リール21R(特定リール)の特定図柄「R」に対して組み合わせた9種類の入賞図柄が設定されている。なお、1回のゲームで内部当選可能な10枚役Bは、9種類の入賞図柄に対応する9種類の10枚役Bのうちのいずれか1種類となっている。10枚役C(D)についても同様に9種類の入賞図柄があり、この9種類の10枚役C(D)のいずれか1種類が個別に内部当選し得る。
各リール21L、C、Rでは、図5に示すごとく図柄が配列されている。左リール21L及び右リール21Rでは、図柄「オレンジ」の最大間隔、及び図柄「R」の最大間隔がいずれも6図柄となっている。ここで、本例のスロットマシン1では、後述するごとくリール21が停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。また、前述するごとく図柄表示領域110L、Rでは、上段中段下段の3図柄分に渡って入賞ラインが設定されている。したがって、左リール21L及び右リール21Rにおける図柄「オレンジ」及び図柄「R」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示させ得る図柄となっている。さらに、10枚役Aに対応する「オレンジ」と、10枚役B、Dの特定図柄である「R」とは、同時に入賞ライン上に停止し得ないよう、3図柄以上の間隔を空けて配置されている。
右リール21Rでは、図柄「チェリー」が3図柄配置されており、最大間隔が6図柄となっている。したがって、右リール21Rにおける図柄「チェリー」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示させ得る図柄となっている。
3種類の図柄「BAR」については、左リール21L及び右リール21Rで6図柄間隔で1図柄ずつ配置されている。左リール21L及び右リール21Rでは、種類を問われない場合には停止操作のタイミングによらずいずれかの「BAR」を停止表示させ得る一方、特定の種類の「BAR」はいずれも目押しが必要な図柄となっている。
中リール21Cでは、図柄「オレンジ」の最大間隔、及び図柄「R」の最大間隔がいずれも4図柄となっている。一方、リール21が停止する際の引込範囲は4図柄分である。それ故、中リール21Cにおける図柄「オレンジ」及び図柄「R」は、停止操作のタイミングに関わらず必ず引込範囲内に存在し、入賞ライン上に停止表示させ得る図柄となっている。さらに、10枚役Aに対応する「オレンジ」と、10枚役Cの特定図柄である「R」とは、同時に入賞ライン上に停止し得ないよう、1図柄以上の間隔を空けて配置されている。
3種類の図柄「BAR」については、種類を問わなければ中リール21Cにおいて最大4図柄間隔で配置されている。一方、特定の種類の「BAR」については、最大間隔が5図柄以上となっている。左リール21L及び右リール21Rの場合と同様、中リール21Cでは、種類を問われない場合には停止操作のタイミングによらずいずれかの「BAR」を停止表示させ得る一方、特定の種類の「BAR」はいずれも目押しが必要な図柄となっている。
以上のことから、本例のスロットマシン1では、2ゲーム役であるBIG2及び15枚役が目押しの必要のない役となっている。目押しが必要でない役としては、他に10枚役Aがある。10枚役B〜Dについては、いずれか1箇所の特定リールで目押しが必要でない一方、他の2箇所のリールでは目押しを要する役となっている。
次に、本例のスロットマシン1の遊技性について、図6を用いて説明する。スロットマシン1が発生する遊技状態としては、通常状態、RT状態、BIGボーナス状態及びREGボーナス状態の4種類がある。そして、これらの遊技状態は、予め定められた移行条件の成立に応じて切り換えられる。なお、同図では、BIGボーナス状態及びREGボーナス状態をまとめてボーナス状態と表記してある。
(RT状態)
RT状態は、ボーナス状態の終了後に発生し、図7に示す10枚役B〜Dの取りこぼし図柄が停止表示されたとき、あるいはボーナス役が内部当選したときに終了する。RT状態は、リプレイ役の内部当選確率が通常状態の1/7.3に対して1/1.3と高く設定された有利な遊技状態である。このRT状態では、後述する報知手段72による報知演出が実行される遊技状態であるAT(アシストタイム)が併せて発生する場合がある。なお、10枚役B〜Dの取りこぼし図柄は、10枚役B〜Dが内部当選したゲームで入賞が発生しなかった場合に停止表示される図柄であり、図柄「R」が2箇所のリールで停止表示されたハズレ図柄である。
スロットマシン1では、RT状態へ移行する際、10枚役の同時当選時の報知回数(報知演出の実行回数)を決定するためのAT抽選が実行される。1回以上の報知回数が決定されたときにATが開始され、決定された報知回数の消化に応じてATが終了する。ATが発生中のRT状態では、10枚役の同時当選時に必ず報知演出が実行される。
(BIGボーナス状態)
BIGボーナス状態は、BIG1及びBIG2の入賞に応じて発生する最も有利な遊技状態である。終了条件としては、メダルの払出数が365枚を超えたことが設定されている。
(REGボーナス状態)
REGボーナス状態は、REGの入賞に応じて発生する有利な遊技状態である。終了条件としては、メダルの払出数が120枚を超えたことが設定されている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図8を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作等により3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルを払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
前記報知手段72は、AT発生中の10枚役の同時当選ゲームにおいて液晶表示部53を利用した報知演出を実行する手段である。報知手段72は、同時当選した10枚役を入賞させるために最初に停止すべき第1停止リール等を報知するRT中画面720(図13を参照して後述する。)による報知演出を実行する。また、本例の報知手段72は、AT非発生中に10枚役の同時当選が発生した場合には、同時当選が発生した旨のみを報知するRT中画面720(図15を参照して後述する。)を液晶表示部53に表示させる。
制御部3は、図8に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、乱数を発生する乱数発生部350とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段42、リール21を制御する表示制御手段43、ゲーム毎の停止図柄を判定する停止図柄判定手段441、ゲーム毎の停止図柄に応じて入賞を判定する入賞判定手段442、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段45、報知回数を決定するためのAT抽選を実行するAT抽選手段46としての各機能を実現する。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、報知演出の残報知回数をカウントするためのATカウンタ341が設定されている。ATカウンタ341のカウンタ値である残報知回数は、AT抽選により決定された報知回数等が加算される一方、報知演出が実行される毎に1回ずつ減算される。
メモリ手段であるROM33は、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図9)、表示制御手段43がリール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、及び報知回数を決定するためのAT抽選に用いるAT抽選テーブル(図示略)を記憶している。
図示しないリール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置を規定したテーブルである。
図示しないAT抽選テーブルは、10枚役の同時当選ゲームにおける報知回数を抽選により決定するための抽選テーブルである。AT抽選テーブルでは、0〜128回までの各報知回数に対応する当選乱数が規定されている。
内部当選役抽選テーブルは、図9に示すごとく、0〜65535の内部抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブルと、RT状態に適用されるテーブルと、ボーナス状態に適用されるテーブルと、がある。
通常状態及びRT状態用の内部当選役抽選テーブルでは、10枚役の同時当選を発生させる同時当選乱数が規定されている。同時当選乱数としては、10枚役A、B、Cの同時当選乱数と、10枚役A、B、Dの同時当選乱数と、10枚役A、C、Dの同時当選乱数と、がある。また、RT状態用の内部当選役抽選テーブルでは、通常状態用の内部当選役抽選テーブルと比べてリプレイ役の当選乱数が多く設定されている。
ボーナス状態用の内部当選役抽選テーブルでは、0〜65535の乱数の大部分が小役の当選乱数となっている。それ故、この内部当選役抽選テーブルが適用されるボーナス状態では、小役が高い頻度で入賞し得る。
前記乱数抽出部35は、図8に示すごとく、内部抽選用の乱数及びAT抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数の中から乱数を抽出する。乱数発生部350は、所定範囲に属する整数を発生する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数を乱数として抽出する。乱数としては、内部抽選手段41が内部当選役を抽選するための0〜65535の範囲の内部抽選用の乱数と、10枚役が同時当選した際の報知回数を抽選するための所定範囲のAT抽選用の乱数とがある。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部抽選用の乱数を抽出し、RT状態への移行に応じてAT抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、図8に示すごとく、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、内部当選役抽選テーブル(図9)に規定された各役の当選乱数に対して内部抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、前記内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかを遊技状態に応じて選択的に利用する。
フラグ制御手段42は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段2は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
AT抽選手段46は、10枚役の同時当選に応じた報知回数を決定するためのAT抽選を実行する手段である。AT抽選手段46は、ボーナス状態の終了に応じたRT状態への移行時にAT抽選を実行する。具体的には、RT状態への移行時に抽出されたAT抽選用の乱数を前記AT抽選テーブルと照合することで報知回数を決定する。決定された報知回数は、前記ATカウンタ341の残報知回数に加算される。
表示制御手段43は、図8に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数に基づいて、入賞ライン211上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算する。さらに、そのビタ図柄及び引込範囲に属する4図柄の合計5図柄の中から停止すべき図柄を決定する。表示制御手段43は、以上のように決定した停止すべき図柄を引き込んでリール21を停止させる。なお、本例の表示制御手段43は、10枚役Aの役図柄である図柄「オレンジ」に対して10枚役B〜Dの役図柄である図柄「R」を優先して引き込むように構成されている。
停止図柄判定手段441は、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄に基づくゲーム毎の停止図柄を判定する手段である。本例の停止図柄判定手段441は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した3図柄の組合せをゲーム毎の停止図柄として判定する。停止図柄判定手段441は、各リール21L、C、Rが停止した後、対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。停止図柄判定手段441は、このステップ数に基づき入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20に基づいてゲーム毎の停止図柄を判定する。
入賞判定手段442は、ゲーム毎の停止図柄に応じて入賞を判定する手段である。2ゲーム役以外の役については、1ゲームの停止図柄、すなわち3図柄の組合せに応じて入賞が判定される。BIG2又は15枚役の2ゲーム役については、連続する2ゲームに渡る2回の停止図柄の組合せ、すなわち6図柄の組合せに応じて入賞が判定される。なお、本例のスロットマシン1では、2ゲーム役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄が停止表示された際にオン状態が設定される1ゲーム目フラグが設定されている。
利益付与手段45は、入賞判定手段442により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、BIG2が入賞役である場合には、利益付与手段45は、BIGボーナス状態の発生という利益を付与する。また、例えば、15枚役が入賞役である場合には15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
次に、10枚役の同時当選ゲームにおける第1停止リール(第1停止変動表示部)に応じた入賞可能役の振り分けについて、図10を参照して説明する。スロットマシン1では、前述したごとくボーナス状態を除く遊技状態において、10枚役B〜Dのうちのいずれか2つの役と、特定役である10枚役Aとが同時当選し得る。10枚役の同時当選パターンとしては、同図中「組合せ」欄に示すごとく、10枚役A・B・Cが同時当選するパターン、10枚役A・B・Dが同時当選するパターン、及び10枚役A・C・Dが同時当選するパターンがある。
ここで、10枚役B、C、Dについては、それぞれ、右リール21R、中リール21C、左リール21Lが目押しの不要な特定図柄「R」に対応する特定リールとなっている。それ故、同図中「第1停止振分け」欄に示すごとく、最初に停止操作されたリール21に応じて入賞可能性が残る10枚役が振り分けられる。例えば、10枚役A・B・Cが同時当選した場合、第1停止リールが左リール21Lであるときは10枚役Aの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。第1停止リールが中リール21Cであるときは10枚役Cの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。第1停止リールが右リール21Rであるときは10枚役Bの役図柄が入賞ライン上に停止し得る。
次に、2ゲーム役が内部当選した際に前記停止図柄表示手段71が液晶表示部53に表示させる表示画面について、図11及び図12を参照して説明する。
図11の停止図柄表示画面710は、2ゲーム役であるBIG2又は15枚役が内部当選した際、1ゲーム目の停止図柄の停止表示に応じて表示される画面である。停止図柄表示画面710は、期待度の高い状態である旨を表す状態報知欄711と、2ゲームに渡る停止図柄の組合せを表示する停止図柄表示欄712を備えている。同図中の停止図柄表示画面710は、1ゲーム目の終了時の画面であるため、停止図柄表示欄712のうち2ゲーム目の停止図柄に対応する3図柄分に「はてなマーク」が表示されている。
図12の停止図柄表示画面710は、2ゲーム役であるBIG2が入賞したときの表示画面である。同図中の停止図柄表示欄712は、入賞図柄の表示によりBIG2の入賞を報知する。同図中の状態表示欄711は、「BIGBONUS!!!」の文字列によりBIGボーナス状態の発生を報知する。
なお、2ゲーム役がいずれも内部当選していない状態で2ゲーム役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄がたまたま停止表示されたときに、図11の停止図柄画面710をで表示することもできる。この場合には、次のゲームでのハズレ確定に応じて遊技者の落胆や失望を演出でき、これにより、遊技者の期待感に起伏を与えることができ遊技の興趣を高めることができる。
なお、本例のスロットマシン1の遊技では、RT状態下で10枚役の同時当選が発生した際、図13〜図15に示すごとく、前記報知手段72によりRT中画面720が表示される。
図13に示すRT中画面720は、AT発生中のRT状態下における10枚役の同時当選時の報知演出による表示画面である。すなわち、RT中画面720は、RT状態下で10枚役が同時当選したときのATカウンタ341の残報知回数が1回以上である場合に前記報知手段72が実行する報知演出による表示画面である。
RT中画面720は、RT状態の発生中である旨を表示する状態表示欄721と、同時当選した10枚役Aの第1停止リールを報知する第1停止報知欄722と、RT状態の継続ゲーム数を示すRT継続ゲーム数表示欄723と、ボーナス状態の開始後の差枚数(払出数−投入数)を示す差枚数表示欄724と、を組み合わせてなる。図13は、10枚役A、C、Dの同時当選パターン時の報知例を示している。同図中の第1停止報知欄722は、10枚役Aの第1停止リールが右リール21Rである旨を示している。
図14に示すRT中画面720は、図13のRT中画面720により報知された第1停止リール(右リール21R)とは別のリール21が最初に停止された場合に表示される画面である。図14は、左リール21Lが最初に停止された場合の報知例である。上記のごとく10枚役Dの特定リールである左リール21Lが最初に停止されると、特定図柄である「R」が入賞ライン上に引き込まれて停止する。そうすると、10枚役A、Cの入賞可能性が消滅し、10枚役Dのみ入賞可能性が残される。図14のRT中画面720では、前記第1停止報知欄722に代えて、10枚役Dの入賞図柄を報知する入賞図柄報知欄725が配置される。
図15に示すRT中画面720は、AT非発生中のRT状態下における10枚役の同時当選時の報知演出による表示画面である。図15のRT中画面720は、前記第1停止報知欄722に代えて、10枚役の同時当選が発生した旨のみを表す同時当選報知欄726が配置された表示画面である。
次に、以上のように構成されたスロットマシン1における2ゲーム役の入賞判定処理の流れについて、図16を参照して説明する。2ゲーム役入賞判定処理は、リール21L、C、R全てが停止したときに実行される。2ゲーム役の入賞判定処理では、まず、2ゲーム役であるBIG2あるいは15枚役に対応する内部当選フラグであるBIG2役フラグ及び15枚役フラグのフラグ状態が判断される(S101)。
BIG2役フラグ及び15枚役フラグのいずれかがオン状態である場合には(S101:YES)、2ゲーム役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄が停止表示されたことを表す前記1ゲーム目フラグのフラグ状態が判断される(S102)。1ゲーム目フラグがオフ状態であって(S102:NO)、かつ、2ゲーム役の1ゲーム目の停止図柄が停止表示された場合には、1ゲーム目フラグがオン状態に設定される(S103)。
一方、1ゲーム目フラグがオン状態に設定されている場合には(S102:YES)、2ゲーム目の停止図柄に応じてBIG2が入賞したか否かが判断される(S113)。BIG2が入賞した場合には(S113:YES)、BIGボーナス状態を発生させるための制御フラグであるBIG中フラグがオン状態に設定される一方(S114)、BIG2役フラグがリセットされる(S115)。BIG2ではなく15枚役が入賞した場合(S113:NO)、メダルが15枚払い出され(S124)、15枚役フラグがゼロリセットされる(S125)。その後、BIG2又は15枚役の入賞に応じて1ゲーム目フラグがリセットされる(S116)。
以上のように本例のスロットマシン1の遊技では、1回の内部抽選で内部当選した2ゲーム役(特別役。本例ではBIG2と15枚役。)の入賞が、連続する2ゲームに渡るゲーム毎の停止図柄の組合せによって判定される。すなわち、本例のスロットマシン1の遊技では、1回のゲームで入賞の有無が確定しない場合が設定されている。スロットマシン1の遊技において2ゲーム役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄が停止表示された場合には、BIG2に対する期待感が最高潮に達し、さらに次のゲームに向けてその期待感を持続させることができる。
さらに、本例のスロットマシン1では、1ゲーム目の停止図柄が共通する2種類の2ゲーム役が設定されている。一方は、BIGボーナス状態に対応するBIG2であり、他方は、メダル15枚の払出に対応する15枚役である。それ故、スロットマシン1の遊技では、1ゲーム目の停止図柄が停止表示されただけでは入賞し得る2ゲーム役の種類を特定できない。そのため、1ゲーム目の停止図柄の停止表示に応じて遊技者の期待感・緊張感を一層煽ることができる。
このように、本例のスロットマシン1は、入賞判定のための仕様が斬新であって遊技の興趣が高い優れた特性のスロットマシンである。
なお、本例では、BIGボーナス状態の契機役であるBIG2と、小役である15枚役と、を特別役として設定したが、特別役としては他のどのような役であっても良い。例えば、CTボーナス役、シングルボーナス役等を特別役としても良い。
本例では、特別役の入賞図柄として2ゲーム分の停止図柄の組合せを設定したが、3ゲーム以上の停止図柄の組合せを特別役の入賞図柄として設定してもよい。
さらに、本例では、1ゲーム当たり3つずつの図柄により特別役の入賞図柄を構成したが、これに代えて、1ゲーム当たり1つ又は2つの図柄により特別役の入賞図柄を構成することもできる。例えば、特別役の入賞図柄を判定する対象となる各ゲームについて、中リール21Cの中段に停止表示された図柄の組合せを特別役の入賞図柄として設定することもできる。
また、特別役の入賞図柄のうちの2ゲーム目の停止図柄を判定するに当たって、1ゲーム目の停止図柄が成立した入賞ラインのみを判定対象とするのも良い。例えば、1ゲーム目の停止図柄が水平方向の入賞ライン211上に成立したときは、2ゲーム目の有効ラインが入賞ライン211のみに限定される。この場合には、2ゲーム目で特定の入賞ラインを意識して目押しする必要が生じ、興趣が一層、高まる。
本例では、特別役に対応する役図柄を必ず引き込める間隔で配置したが、これに代えて、特別役の役図柄を引き込めない範囲を設定しても良い。この場合、いわゆる取りこぼしが発生する可能性が生じる。15枚役等の小役の特別役を取りこぼしたときは、その時点で内部当選フラグが消滅する。一方、BIG2等のボーナス役の特別役については、取りこぼしても入賞するまで内部当選フラグが持ち越されるが、取りこぼし以前のゲームで停止表示させた停止図柄はリセットされ、再度1ゲーム目から入賞図柄を揃える必要が生じる。
なお、10枚役の内部当選パターンとしては、いずれかの10枚役が単独で当選するパターンを設定することも良い。10枚役B〜Dの入賞図柄としては、それぞれ9種類を設定したが、10枚役B〜Dの入賞図柄の種類数としては少なくとも2種類以上であれば良い。
さらに、本例では、10枚役Aと、10枚役B〜Dのうちいずれか2つとが同時当選するように設定したが、10枚役Aと、10枚役B〜Dのうちのいずれか1つとが同時当選するように設定しても良い。この場合、第1停止されたリール21に応じた役の振り分けパターンは、図17に示すようになる。
なお、本例は、RT状態においてATを発生させた例であるが、通常状態でATが発生する場合を設定しても良い。
また、本例は、RT状態への移行時にAT抽選を実行した例である。AT抽選の実行タイミングとしてはRT状態への移行時に限定されない。例えば、ボーナス状態の開始時や、ボーナス状態の発生中にAT抽選を実行しても良い。
なお、本例は、連続する2ゲームの停止図柄の組合せに基づいて2ゲーム役の入賞を判定する例である。これに代えて、2ゲーム目の停止図柄が他の役の入賞図柄と一致した場合には、次の3ゲーム目の停止図柄を連続する2ゲーム目の停止図柄とみなして2ゲーム役の入賞を判定するようにしてもよい。例えば、1ゲーム目にBIG2の内部当選フラグが成立してBIG2の役図柄が停止し、2ゲーム目にリプレイ役が内部当選してリプレイ役が入賞したときは、3ゲーム目の停止図柄を2ゲーム目の停止図柄とみなしてBIG2が入賞したか否かを判定することができる。
また、2ゲーム役の内部当選フラグが成立し、1ゲーム目の停止図柄がその2ゲーム役の入賞図柄と一致したときは、次の2ゲーム目の内部抽選において他の役を抽選対象から除外し、他の役の内部当選フラグが成立しないようにしてもよい。あるいは、2ゲーム目の内部抽選で他の役の内部当選フラグが成立したときに、2ゲーム役の役図柄を優先的に引き込む引込制御を実行するようにしてもよい。このように構成すれば、2ゲーム目に他の役が入賞することによって2ゲーム役の入賞が邪魔される事態を防ぎ、2ゲーム役を確実に入賞させることが可能となる。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 制御部
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
42 フラグ制御手段
43 表示制御手段
441 停止図柄判定手段
442 入賞判定手段
45 利益付与手段
46 AT抽選手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)
71 停止図柄表示手段
710 停止図柄表示画面
72 報知手段
720 RT中画面

Claims (2)

  1. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    1回のゲームにおいて前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄に基づくゲーム毎の停止図柄を判定する停止図柄判定手段と、
    前記停止図柄判定手段により判定されたゲーム毎の停止図柄に応じて入賞を判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により何れかの役の入賞が判定されたときに、入賞役に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、
    前記複数種類の役として、少なくとも、連続する2ゲーム以上の所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが入賞図柄として設定され、遊技者に付与される利益及び入賞図柄が異なる第1特別役及び第2特別役を含み、
    前記入賞判定手段は、特別役の内部当選フラグが成立したゲーム以降の前記所定数に渡る一連のゲームにおける前記ゲーム毎の停止図柄の組合せが当該特別役の入賞図柄であるか否か判定するように構成されており、
    前記第1特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄と、前記第2特別役の入賞図柄のうちの1ゲーム目の停止図柄とが共通していることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記第1特別役は、入賞に応じた遊技者側の有利度合いが最も高い役であり、前記第2特別役は、小役であることを特徴とする請求項に記載のスロットマシン。
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