JP5236513B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイタイムと内部当選役を入賞させるための操作情報を報知するアシストタイムとを発生させるスロットマシンに関する。
一般的なスロットマシンの遊技では、複数種類の役の中から抽選により決定された内部当選役に対応する入賞図柄が停止表示されたときに入賞が発生し得る。いずれかの役が内部当選役として決定されても、その内部当選役に対応する入賞図柄を停止表示させることができなければ入賞を獲得することはできない。内部当選役に対応する入賞図柄を停止表示させるためには、図柄を変動表示するリール等をタイミング良く停止させる必要がある。
従来より、リプレイ役の内部当選確率を高めるリプレイタイム(RT状態)を発生させるスロットマシンが知られている。リプレイタイムでは、リプレイ役の入賞頻度が高くなりメダル等の遊技媒体の持ちが良くなるため、遊技者側の有利度合いが高くなる。また、内部当選役の報知により、いわゆる目押しの狙い図柄を知ることができるアシストタイム(AT状態)を発生させるスロットマシンも実現されている。
さらに、近年、リプレイタイムと同時にアシストタイムを発生させる、いわゆるART機能を備えたスロットマシンが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このスロットマシンの遊技では、ゲーム毎に実行される抽選に当選したときにART状態が発生し得る。
しかしながら、前記従来のART機能を備えたスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、ART状態を発生させるか否かが毎ゲーム一定の確率で抽選されるという遊技性では、単調な遊技に陥るおそれがある。さらに、ゲーム毎の抽選に当選した場合に突発的にART状態が発生し得るという遊技性のため、ART状態に対する期待感を長期間に渡って高く持続させることが困難であるという問題がある。
特開2007−296399号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、いわゆるART状態を発生させるスロットマシンであって、ART状態に対する遊技者の期待感に起伏を持たせることができ、さらに、その期待感を長期間に渡って持続させることができるという優れた遊技性を呈するスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、特別役、特定役及びリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記特定役に対応する内部当選フラグの成立状態において、特定停止操作により前記停止操作手段に対する停止操作が行われたときに当該特定役の入賞図柄を停止表示させる一方、前記特定停止操作とは異なる非特定停止操作による停止操作が行われたときに当該特定役の入賞図柄とは異なる図柄を停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄組合せを判定する停止図柄判定手段と、
前記停止図柄判定手段により前記特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
前記特別役に対応する内部当選フラグである特別役フラグの未成立状態において前記停止図柄判定手段により予め設定された低確移行図柄であると判定されたとき、リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイ高確状態からリプレイ役の内部当選確率が低いリプレイ低確状態への状態移行を発生させる一方、前記特別役フラグの成立状態において前記停止図柄判定手段により前記低確移行図柄であると判定されても前記リプレイ高確状態から前記リプレイ低確状態への状態移行を発生させないように構成されたリプレイ低確状態移行手段と、
前記リプレイ低確状態への移行後に消化されたゲーム数が、当該リプレイ低確状態の契機となった低確移行図柄の種類に応じて予め設定された移行ゲーム数に到達した場合に、前記特別役フラグが成立しているか否かに関わらず前記リプレイ高確状態への状態移行を発生させるリプレイ高確状態移行手段と、
前記リプレイ高確状態における前記特別役フラグの成立状態において、前記特定停止操作を示唆する操作情報を所定の報知状態下で報知する停止操作報知手段と、
前記報知状態を発生させるか否かを決定するための報知抽選を実行する報知抽選手段と、を備え、
該報知抽選手段は、前記リプレイ低確状態における遊技結果に応じた抽選確率で前記報知抽選を実行するように構成されており、
前記リプレイ高確状態では、前記報知状態下で実行されるゲームにおける前記遊技媒体の投入数に対する払出数の割合の期待値が1を超えている一方、前記報知状態ではない非報知状態下で実行されるゲームにおける前記期待値が1以下に設定されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンの遊技では、前記リプレイ高確状態において前記報知状態にある場合には前記期待値が1を超え遊技者にとって有利である。このリプレイ高確状態は、前記リプレイ低確状態への状態移行が発生してからのゲーム数が所定の前記移行ゲーム数に到達した場合に発生する。しかし、前記リプレイ高確状態が発生しても前記特別役フラグの未成立状態であれば前記低確移行図柄の停止表示に応じて前記リプレイ低確状態への状態移行が発生してしまう。
また、前記リプレイ高確状態において前記特別役フラグが成立している場合であっても、前記非報知状態にある場合には前記期待値が1以下で遊技者にとって不利となる。それ故、前記報知抽選がハズレとなって前記報知状態が発生しなかった場合には、前記特別役フラグに対応する特別役を速やかに入賞させて前記特別状態を消化し、前記報知抽選手段に新たな抽選を実行させるという遊技戦略が有効となる。
前記スロットマシンの遊技では、前記リプレイ低確状態から前記リプレイ高確状態への状態移行の発生時点において前記特別役フラグの成立状態にあれば前記リプレイ高確状態を維持することが可能となる。また、前記報知抽選では、前記リプレイ低確状態における遊技結果に応じた抽選確率により前記報知状態の発生が当選し得る。当該報知抽選での当選に応じて前記リプレイ高確状態下で前記報知状態が実行されれば遊技者側に有利になるため、前記スロットマシンの遊技においては前記リプレイ低確状態における遊技結果が非常に重要な要素となっている。それ故、前記スロットマシンによれば、前記リプレイ低確状態において複数ゲームに渡って遊技の興趣を高めることができる。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
なお、前記リプレイ低確状態において前記特別役フラグが成立した際、前記報知抽選を実行すると共に当選した旨を報知すれば、遊技者の期待感をさらに高揚できる。
また、前記報知抽選手段では、前記特別状態の終了後、前記特別役フラグが成立するまでの遊技期間の長さに応じた抽選確率が設定されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記特別役が内部当選したタイミングに応じて前記報知状態に対する期待度が変動し得るようになる。それ故、前記報知状態に対する期待度が高い時期を狙って遊技したり、前記報知状態に対する期待度が低い時期を回避したりといった攻略性を前記スロットマシンの遊技に持たせ、興趣を高めることができる。
また、予め設定されたカウント対象図柄であると前記入賞判定手段により判定された回数である対象図柄停止回数を計数する停止回数カウント手段を備え、
前記報知抽選手段では、前記リプレイ低確状態の開始後、前記リプレイ高確状態への状態移行が発生するまでに計数された前記対象図柄停止回数に応じた抽選確率が設定されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、前記対象図柄停止回数に応じて前記報知状態の発生確率が変動するようになるため、前記リプレイ低確状態の発生中における遊技の興趣を高めることが出来る。
また、前記カウント対象図柄は、前記特別役に対応する入賞図柄であることが好ましい(請求項4)。
この場合には、前記報知状態を発生させるためには前記特別役を多く入賞させることが必要となるが、前記リプレイ高確状態へ移行する時点で前記特別役フラグが成立していなければ前記特別役の入賞が無意味となってしまう。前記特別役フラグが成立しているときに前記リプレイ高確状態への状態移行を発生させるように遊技する必要が生じ、より複雑な遊技性を実現できる。
特に、前記特別役の入賞図柄である前記カウント対象図柄についての前記対象図柄停止回数が多いほど前記報知抽選による当選確率が高くなるように設定すれば、前記特別役の入賞を重ねる毎に有利度合いが高くなる一方、前記特別役フラグの未成立状態で状態移行を発生させては元も子もなくなってしまうという高度な遊技性が実現され得る。
また、予め設定されたカウント対象役が内部当選役として決定された対象役当選回数を計数する当選回数カウント手段を備え、
前記報知抽選手段では、前記リプレイ低確状態の開始後、前記リプレイ高確状態への状態移行が発生するまでに計数された前記対象役当選回数に応じた抽選確率が設定されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、前記対象役当選回数に応じて前記報知状態の発生確率が変動するようになるため、前記リプレイ低確状態の発生中における遊技の興趣を高めることが出来る。
以上のように本発明のスロットマシンは、前記報知状態に対する遊技者の期待感に起伏を持たせ、その期待感を長期間に渡って持続させることができるという優れた特性のスロットマシンである。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、スロットマシンの遊技における遊技状態の遷移を示す遷移図。 実施例1における、継続確率抽選テーブルを示す説明図。 実施例2における、スロットマシンの遊技における遊技状態の遷移を示す遷移図。 実施例2における、第1の継続確率抽選テーブルを示す説明図。 実施例2における、第2の継続確率抽選テーブルを示す説明図。 実施例2における、ボーナス役フラグの成立を報知するボーナス確定画面を示す正面図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、リプレイ高確状態と同時にAT状態(報知状態)を発生可能なスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図6を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダル(遊技媒体)を払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイ役が入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定される。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、円柱形状をなし、その外周面において略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、各リール21L、C、Rにおける図柄配列については、図3を参照して後述する。また、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、遊技を演出するための各種の演出画面を表示する。液晶表示部53は、内部当選した15枚役を入賞させるための操作情報を報知する停止操作報知手段71としての機能を備えている。さらに、液晶表示部53は、ボーナス役フラグが成立した場合に遊技者にその旨を報知する図示しないボーナス確定画面を表示する場合がある。
次に、本例のスロットマシン1の役、図柄配列、遊技性の概略について説明する。
スロットマシン1では、図2に示すごとく役が設定されている。同図では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される利益を示してある。入賞図柄は、左、中、右の3図柄の組合せよりなる。スロットマシン1では、内部抽選により当選した役が内部当選役になる。
役としては、ボーナス役(特別役)、15枚役(特定役)のほか、スイカ、チェリー、リプレイ役が設定されている。15枚役としては、左リール21Lに対応する図柄のみが異なり、他のリール21C、Rに対応する図柄が共通図柄「ベル」である3種類が設定されている。スロットマシン1では、AT状態(報知状態)における報知対象の特定役として15枚役が設定されている。
各リール21L、C、Rにおける図柄配列は、図3の通りである。ここで、15枚役の入賞図柄を構成する図柄の配置について説明する。3種類の15枚役の入賞図柄のうち、共通図柄「ベル」については、リール21C、Rにおいて複数配置されており、最大間隔が4図柄となっている。スロットマシン1では、各図柄表示領域110C、Rに表示される3図柄全てがいずれかの入賞ライン上に位置し得る一方、後述する表示制御手段43による最大の引込範囲が4図柄となっている。それ故、いずれかの15枚役が内部当選している場合には、中リール21C及び右リール21Lの停止操作のタイミングによらず、共通図柄「ベル」が入賞ライン上に引き込まれて停止することになる。
3種類の15枚役の入賞図柄のうち、左リール21Lに対応する図柄「白7」、「黒7」、「BAR」は、左リール21Lにおいて1図柄ずつ配置されている。したがって、特定の図柄が入賞ライン上の狙った位置に引き込まれるタイミングで行う停止操作(特定停止操作)、いわゆる目押しが要求される。ここでは、いずれかの15枚役が内部当選している場合、左リール21Lに対応する図柄について目押しすることができれば15枚役を入賞させることができる。つまり、本例のスロットマシン1の遊技では、内部当選した15枚役を入賞させるための特定停止操作を示唆する操作情報が報知されるAT状態は非常に有利となる。本例は、内部当選した15枚役の種類を特定可能な情報を前記操作情報として報知した例である。この操作情報によれば、内部当選した15枚役を入賞させるために左リール21Lで目押し(特定停止操作)すべき図柄を特定し得る。
本例のスロットマシン1で発生する遊技状態としては、ボーナス役(特別役)が内部当選する可能性がある通常0状態、ボーナス役フラグ(特別役フラグ)の持越状態である通常1状態、ボーナス役の入賞を契機として発生するボーナス状態(特別状態)の3種類がある。ボーナス状態は、4回の入賞又は8ゲーム消化に応じて終了する有利な遊技状態である。
通常0状態及び通常1状態では、リプレイ役の内部当選確率が高いRT0状態(リプレイ高確状態)、及びリプレイ役の内部当選確率が低いRT1状態(リプレイ低確状態)のいずれかが選択的に発生する。さらに、通常1状態下のRT0状態では、内部当選した15枚役の種類を報知するAT状態(報知状態)が同時発生するART状態と、AT状態が同時発生しない非報知状態であるNRT状態とが選択的に発生し得る。なお、スロットマシン1における遊技状態の遷移については、図5を参照して後で詳しく説明する。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図4を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図1)を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入やベットボタン64の操作等により3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞役に応じた枚数(図2参照。)のメダルをメダル受け皿15に払い出す払出部である。例えば、15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルが払い出される。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図4に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33・RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段411、リール21を制御する表示制御手段43、停止表示された図柄組合せを判定する停止図柄判定手段44、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段45、ボーナス状態を発生させる特別状態発生手段461、RT0状態(リプレイ高確状態)からRT1状態(リプレイ低確状態)への状態移行を発生させるリプレイ低確状態移行手段462、RT1状態からRT0状態への状態移行を発生させるリプレイ高確状態移行手段463、AT状態(報知状態)を発生させるか否かのAT抽選(報知抽選)を実行する報知抽選手段47、AT状態を継続させるか否かのAT継続抽選を実行するAT継続抽選手段48としての各機能を実現する。
メモリ手段であるRAM34の記憶領域には、消化ゲーム数をカウントするためのゲームカウンタ341が設定されている。ゲームカウンタ341によりカウントする消化ゲーム数としては、RT1状態へ移行後のRT1状態ゲーム数と、ボーナス状態終了後ボーナス役フラグが成立するまでの通常0状態ゲーム数とがある。RT1状態ゲーム数は、RT1状態への移行時にゼロクリアされ、RT1状態下でゲームを消化する毎に1ゲームずつ加算される。通常0状態ゲーム数は、ボーナス状態終了に応じてゼロクリアされ、後続して発生する通常0状態においてゲームを消化する毎に1ゲームずつ加算される。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図示略)、リール21の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)、AT抽選のための継続確率抽選テーブル(図6)、及びAT継続抽選のための継続抽選テーブル(図示略)を記憶している。リール制御テーブルは、入賞ライン211〜215上に停止可能な停止位置が規定されたテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、0〜65535の乱数範囲のうち、各役の当選乱数が規定されたデータテーブルである。本例のスロットマシン1では、遊技状態毎に内部当選役抽選テーブルが用意されている。通常0状態に適用される内部当選役抽選テーブルでは、ボーナス役の内部当選確率が1/200となっている。一方、通常1状態に適用される内部当選役抽選テーブルでは、ボーナス役の内部当選確率が0となっている。また、通常0状態及び通常1状態に適用される内部当選役抽選テーブルでは、3種類の15枚役の内部当選確率がそれぞれ1/12となっている。
継続確率抽選テーブルは、前記AT継続抽選における当選確率である継続確率を抽選により決定するためのデータテーブルである。継続確率抽選テーブルでは、4種類の継続確率に対応する当選乱数のほか、AT状態を発生させない場合に対応する当選乱数が規定されている。前記4種類の継続確率のうちのいずれかが当選した場合にAT状態が発生し得る一方、「AT状態を発生させない場合」が当選した場合にはAT状態は発生しない。なお、継続確率抽選テーブルの内容については、図6を参照して後で詳しく説明する。
前記継続抽選テーブル(図示略)は、AT状態の継続中においてAT状態を継続させるか終了させるかのAT継続抽選のためのデータテーブルである。継続抽選テーブルとしては、継続確率毎の4種類が設定されている。例えば、継続確率70%に対応する継続抽選テーブルによれば、70%の確率でAT状態をそのまま継続させる旨が当選し得る。
前記乱数発生部350は、図4に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数としては、内部当選役抽選用の0〜65535の範囲に属する乱数と、継続確率抽選用の0〜127の範囲に属する乱数と、AT継続抽選用の所定範囲の乱数とがある。
乱数抽出部35は、内部当選役抽選用の乱数、継続確率抽選用の乱数、及びAT継続抽選用の乱数等を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から内部当選役抽選用の乱数、継続確率抽選用の乱数、AT継続抽選用の乱数を抽出する。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役抽選用の乱数を抽出する。また、通常0状態におけるボーナス役の内部当選に応じて継続確率抽選用の乱数を抽出し、AT状態下で20ゲーム消化する毎にAT継続抽選用の乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、図示しない内部当選役抽選テーブルに規定された各役の当選乱数に対して内部当選役抽選用の乱数を照合して内部当選役を決定し、内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる。
フラグ制御手段411は、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段411は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームが開始されるまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで内部当選フラグの成立状態を次回のゲームに順次、持ち越しし入賞に応じてオフ状態にリセットする。
報知抽選手段47は、特定役である15枚役を入賞させるための操作情報が報知されるAT状態(報知状態)を発生させるか否かを決定するためのAT抽選を実行する手段である。報知抽選手段47は、乱数抽出部35が抽出した継続確率抽選用の乱数を継続確率抽選テーブル(図6)と照合することによりAT抽選を実行する。「発生せず」が当選した場合にはAT状態を発生させない一方、5%以上の継続確率が当選した場合にAT状態を発生させる。
AT継続抽選手段48は、AT状態の発生中にそのAT状態を継続させるか否かを決定するためのAT継続抽選を実行する手段である。AT継続抽選手段48は、報知抽選手段47により当選した継続確率に対応する継続抽選テーブルに対して前記AT継続抽選用の乱数を照合することでAT継続抽選を実行する。
表示制御手段43は、図4に示すごとく、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し、停止位置を決定する。表示制御手段43は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
停止図柄判定手段44は、図4に示すごとく、3つのリール21L、C、Rが停止表示する図柄組合せを判定する手段である。具体的には、停止図柄判定手段44は、3つのリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄組合せに応じて入賞・ハズレを判定する。停止図柄判定手段44は、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。停止図柄判定手段44は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄組合せについて入賞役の種類又はハズレを判定する。
利益付与手段45は、停止図柄判定手段44が判定した入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段45は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。15枚役が入賞役である場合には、15枚のメダルの払い出しという利益を付与する。
特別状態発生手段461は、ボーナス役の入賞を契機としてボーナス状態を発生させる手段である。ボーナス状態の終了条件としては、4回の入賞及び8ゲーム消化のうちのいずれかの達成が設定されている。
リプレイ低確状態移行手段462は、RT0状態(リプレイ高確状態)下で所定の低確移行図柄が停止表示された際にRT1状態(リプレイ低確状態)への状態移行を発生させる手段である。本例の通常0状態では、前記所定の低確移行図柄として、全ての停止図柄が設定されている。それ故、スロットマシン1の通常0状態の遊技では、RT0状態下の1ゲーム目で必ず状態移行が発生し得るため、RT0状態が1ゲームで終了してRT1状態が開始される。
リプレイ高確状態移行手段463は、RT1状態への移行後の消化ゲーム数が所定の移行ゲーム数に到達した場合にRT0状態への状態移行を発生させる手段である。前記移行ゲーム数としては、RT1状態への状態移行の契機となり得る全ての低確移行図柄について31ゲームが設定されている。なお、低確移行図柄の種類毎に異なる移行ゲーム数を設定することも良い。
前記停止操作報知手段71は、上記のごとくAT状態において15枚役を入賞させるための操作情報を報知する手段である。停止操作手段71は、図示しない停止操作報知画面を液晶表示部53に表示して前記操作情報を報知する。停止操作報知画面は、内部当選した15枚役の入賞図柄を表示することで、その種類を特定可能なように報知する。内部当選した15枚役の種類を把握できれば、目押しすべき図柄を明確に把握し得る。つまり、本例の停止操作報知手段71が報知する操作情報は、特定停止操作である目押し操作の示唆情報である。
次に、図5を参照してスロットマシン1における遊技状態の遷移について説明する。上述したように、通常0状態及び通常1状態では、リプレイ役の内部当選確率が高いRT0状態(リプレイ高確状態)、及びリプレイ役の内部当選確率が低いRT1状態(リプレイ低確状態)のいずれかが選択的に発生する。さらに、通常1状態下のRT0状態では、内部当選した15枚役の種類を報知するAT状態(報知状態)が同時発生するART状態と、AT状態が同時発生しない非報知状態であるNRT状態とが選択的に発生し得る。
通常0状態及び通常1状態では、RT1状態への移行後に消化したゲーム数が31ゲーム(移行ゲーム数)に到達したことがRT0状態への状態移行の条件として設定されている。また、通常0状態では、RT0状態からRT1状態への状態移行が発生し得る一方、通常1状態では、RT0状態からRT1状態への状態移行が発生しない。通常0状態におけるRT0状態からRT1状態への状態移行は、所定の低確移行図柄の停止表示に応じて発生し得る。
本例では、通常0状態において停止表示される可能性がある全ての停止図柄が前記低確移行図柄として設定されている。それ故、本例のスロットマシン1の遊技では、通常0状態下のRT0状態は必ず1ゲームで終了し、RT1状態への状態移行が発生する。ボーナス状態終了後の通常0状態において実行される1ゲーム目がRT0状態となり、2〜32ゲームがRT1状態となり、33ゲーム目がRT0状態となり、34〜64ゲームがRT1状態というようにボーナス役フラグが成立しない限りRT0状態とRT1状態が周期的に発生することになる。
なお、通常0状態かつRT0状態下の1ゲーム、すなわち低確移行図柄が停止表示されたゲームでボーナス役フラグが成立した場合にもRT1状態への状態移行が発生し、その場合にはボーナス役フラグの成立に応じて即座に通常1状態への状態移行が発生する。そして、通常1状態への移行と同時にAT状態を発生させるか否かのAT抽選(報知抽選)が実行される。
ここで、前記NRT状態及び前記ART状態の出玉率(メダルの投入数に対する払出数の割合の期待値)について説明する。本例では、前記NRT状態における出玉率が100%以下に設定されている一方、前記ART状態における出玉率は100%を上回っている。ART状態では、報知された操作情報に従って15枚役を入賞させることで手持ちのメダルの増加が期待できる。一方、NRT状態では、出玉率が100%以下であり手持ちのメダルが減少していくので、なるべく早くボーナス役を入賞させた方が有利となる。
AT状態では、20ゲーム消化される毎にそのAT状態を継続させるか否かのAT継続抽選が実行される。このAT継続抽選に当選すれば、AT状態が少なくとも20ゲーム継続し得る。なお、通常1状態かつRT0状態へ移行したにも関わらずAT状態が発生しない場合、及びAT継続抽選にはずれてAT状態が終了した場合には、遊技者に対してボーナス役の入賞を促すために、液晶表示部53にボーナス役の入賞図柄が表示される。NRT状態下では、早くボーナス役を入賞させる方が有利となるからである。
次に、図6を参照して継続確率抽選テーブルについて説明する。上述したごとく継続確率抽選テーブルは、前記AT継続抽選における当選確率である継続確率を抽選により決定するためのデータテーブルである。継続確率抽選テーブルでは、5%、70%、90%、99%の継続確率のほか、AT状態を発生させない場合(図中、発生せず。)が設定されている。5%以上の継続確率が当選した場合にAT状態が発生し得る一方、「発生せず」が当選した場合にはAT状態は発生しない。例えば、70%の継続確率が当選した場合には、AT状態の発生後、20ゲームを消化する毎に実行されるAT継続抽選において継続する旨が70%の確率で当選し、終了する旨が残りの30%の確率で当選し得る。
この継続確率抽選テーブルでは、0〜127の乱数のうち、各継続確率及び「発生せず」の当選乱数が規定されている。特に、本例では、ボーナス状態終了後、ボーナス役フラグの成立に応じた通常1状態への状態移行の発生時のゲーム数である前記通常0状態ゲーム数の範囲毎に複数種類の継続確率抽選テーブルが設定されている。例えば、通常0状態ゲーム数が1〜31ゲームの範囲では、継続確率99%に対して126〜127の当選乱数が規定されている。また、通常ゲーム数が32ゲームの範囲では、継続確率99%に対して64〜127の当選乱数が規定されている。
図6から知られるように、本例の継続確率抽選テーブルでは、通常0状態ゲーム数が少ないほど、「発生せず」の当選乱数の個数が少なく、高い継続確率の当選乱数の個数が多くなっている。また、通常0状態ゲーム数が32、64、96・・・というように32ゲーム毎に、遊技者側に特に有利なタイミングが現れている。例えば、通常0状態ゲーム数が32ゲームの場合、「発生せず」及び5%の当選乱数が共にゼロである一方、99%の継続確率の当選乱数の個数が128個中の64個となっている。ここで、遊技状態の説明において図5を参照して上述したように、通常0状態ゲーム数32、64、96・・・は、RT0状態への状態移行が発生する直前のRT1状態下の最終ゲームとなっている。したがって、本例のスロットマシン1の遊技では、通常0状態下においてRT1状態からRT0状態への状態移行が発生する直前のゲームでボーナス役が内部当選すれば高い継続確率の当選が期待できる。高い継続確率が当選すれば、AT状態が長く継続し得る非常に熱い遊技状態が発生し得る。
上記のように構成された本例のスロットマシン1では、RT1状態(リプレイ低確状態)への状態移行が発生してからのゲーム数が31ゲーム(移行ゲーム数)に到達した場合にRT0状態(リプレイ高確状態)への状態移行が発生する。しかし、RT0状態が発生してもボーナス役フラグの未成立状態であれば1ゲーム消化すると直ぐにRT1状態への状態移行が発生してしまう。
また、RT0状態においてボーナス役フラグが成立している場合であっても、前記NRT状態にある場合には前記期待値が1以下で遊技者にとって不利となる。それ故、前記AT抽選がハズレとなってAT状態が発生せずNRT状態に移行した場合には、ボーナス役フラグに対応するボーナス役を速やかに入賞させてボーナス状態を消化し、新たなAT抽選を実行させるという遊技戦略が有効となる。
このスロットマシン1の遊技では、RT1状態からRT0状態への状態移行の発生時点においてボーナス役フラグが成立していればRT0状態を維持することが可能となる。また、AT抽選では、RT1状態における遊技結果(本例では、ボーナス状態終了後ボーナス役フラグが成立するまでの通常0状態ゲーム数。)に応じた抽選確率でAT状態の発生が当選し得る。それ故、本例のスロットマシン1によれば、RT1状態における遊技結果に対して遊技者の関心を惹き付けることができ、RT1状態下の複数ゲームに渡って遊技の興趣を高めることができる。
以上のように本例のスロットマシン1は、いわゆるART状態を発生させるスロットマシンであって、ART状態に対する遊技者の期待感に起伏を持たせることができ、さらに、その期待感を長期間に渡って持続させることができるという優れた遊技性を呈するスロットマシンである。
なお、本例では、ART状態が終了するまで、AT抽選により決定された継続確率が固定的に取り扱われる。これに代えて、ART状態の継続中に、高い継続確率に昇格できるか否かの抽選を実行することも良い。
また、ART状態の発生中にボーナス役が入賞しART状態が終了してしまった場合には、次回のボーナス役フラグの成立に応じて無条件にART状態を発生させることも良い。この場合には、ボーナス入賞に応じたART状態の終了という不利益をある程度、補填できるようになる。
また、本例は、同時に入賞を狙うことができない3種類の15枚役を特定役として設定した例である。これに代えて、3つのストップボタン61が所定の押し順で停止操作が行われたとき、停止操作のタイミングに関わらず入賞図柄が停止する役を特定役として設定することも良い。この場合には、その押し順による停止操作が特定停止操作となり、その押し順が特定停止操作を示唆する操作情報となる。
(実施例2)
本例は、実施例1のスロットマシンに基づき、継続期間が異なる2種類のリプレイ低確状態としてRT1状態及びRT2状態を設定した例である。この内容について、図7〜図10を参照して説明する。
本例のスロットマシン1では、図7に示すごとく、ボーナス状態(特別状態)のほかに、通常0状態、通常1状態が発生する。通常0状態は、ボーナス役が1/10の確率で内部当選し得る遊技状態である。通常1状態は、ボーナス役フラグの成立に応じて通常0状態から移行する遊技状態であり、ボーナス役の抽選が実行されない遊技状態である。ボーナス状態は、通常1状態におけるボーナス入賞に応じて発生し得る遊技状態である。ボーナス状態の終了条件としては、1ゲーム消化が設定されている。
ボーナス状態、通常0状態及び通常1状態では、それぞれ、リプレイ役が高確率で内部当選するRT0状態(リプレイ高確状態)、リプレイ役の内部当選確率が低いRT1状態及びRT2状態(リプレイ低確状態)のいずれかが択一的に発生し得る。RT0状態〜RT2状態は、実施例1と同様、3種類の15枚役がそれぞれ1/12の確率で内部当選し得る遊技状態である。
RT1状態とRT2状態との相違点は、RT0状態への状態移行が発生する移行ゲーム数と、RT0状態からの状態移行の契機となる低確移行図柄にある。RT1(2)状態への状態移行の契機となる低確移行図柄としては、リプレイ役(15枚役)の入賞図柄が設定されている。また、RT1(2)状態からRT0状態への状態移行は、そのRT1(2)状態が開始されてからの消化ゲーム数が移行ゲーム数である80(160)ゲームに到達したときに発生し得る。なお、RT1(2)状態からRT0状態への状態移行は、ボーナス状態を含む全ての遊技状態において発生する可能性がある。一方、RT0状態からRT1(2)状態への状態移行は、通常0状態においてのみ発生可能である。
本例のスロットマシン1は、実施例1と同様に構成された報知抽選手段を備えていると共に、RT1状態及びRT2状態におけるボーナス入賞回数(対象図柄停止回数)を計数するための停止回数カウント手段が追加されている。さらに、本例のゲームカウンタ(図4中の符号341に対応)は、RT1状態へ移行後のRT1状態ゲーム数と、RT2状態へ移行後のRT2状態ゲーム数を計数する。
本例では、継続確率の抽選に当たって報知抽選手段が参照する継続確率抽選テーブルが実施例1とは相違している。本例のスロットマシンでは、ボーナス役フラグの成立下でRT1(2)状態からRT0状態へ移行する際に参照される継続確率抽選テーブル(図8)と、RT0状態の発生中にボーナス役フラグが成立した際に参照される継続確率抽選テーブル(図9)とが設定されている。
図8の継続確率抽選テーブルでは、RT1(2)状態の滞在期間内のボーナス入賞回数が多いほど、「発生せず」の当選乱数の個数が少なくなり、高い継続確率の当選乱数の個数が多くなっている。例えば、ボーナス入賞回数が23〜29回の範囲では、「発生せず」が当選する可能性がない一方、99%の継続確率が高い確率で当選し得る。図9の継続確率抽選テーブルでは、各当選乱数の個数が固定的に設定されている。したがって、RT0状態下でボーナス役フラグが成立した際には、一定の確率でAT状態が発生し得る。なお、発生中のAT状態を継続させるか否かのAT継続抽選については、実施例1と同様である。
例えば、通常1状態かつRT1状態においてボーナス役フラグが成立した場合には、図10に例示するボーナス役フラグ報知画面72が液晶表示部53に表示される。このボーナス役フラグ報知画面72は、ボーナス役フラグの成立を報知するフラグ報知欄72a、RT1状態の残りゲーム数を表示する残りゲーム数表示欄72b、及びボーナス入賞回数を表示するボーナス入賞回数表示欄72cを配置した表示画面である。
残りゲーム数表示欄72bには、RT1状態の移行ゲーム数である80ゲームから前記RT1状態ゲーム数を差し引いたゲーム数が表示される。ボーナス入賞回数表示欄72cには、前記停止回数カウント手段により計数されたボーナス入賞回数(対象図柄停止回数)が表示される。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
以上、実施例1及び2のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
3 メイン基板
35 乱数抽出部
350 乱数発生部
41 内部抽選手段
411 フラグ制御手段
43 表示制御手段
44 停止図柄判定手段
45 利益付与手段
461 特別状態発生手段
462 リプレイ低確状態移行手段
463 リプレイ高確状態移行手段
47 報知抽選手段
48 AT継続抽選手段
53 液晶表示部
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
71 停止操作報知手段

Claims (5)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて、特別役、特定役及びリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記特定役に対応する内部当選フラグの成立状態において、特定停止操作により前記停止操作手段に対する停止操作が行われたときに当該特定役の入賞図柄を停止表示させる一方、前記特定停止操作とは異なる非特定停止操作による停止操作が行われたときに当該特定役の入賞図柄とは異なる図柄を停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段の図柄表示領域に停止表示された図柄組合せを判定する停止図柄判定手段と、
    前記停止図柄判定手段により前記特別役に対応する入賞図柄であると判定された場合に特別状態を発生させる特別状態発生手段と、
    前記特別役に対応する内部当選フラグである特別役フラグの未成立状態において前記停止図柄判定手段により予め設定された低確移行図柄であると判定されたとき、リプレイ役の内部当選確率が高いリプレイ高確状態からリプレイ役の内部当選確率が低いリプレイ低確状態への状態移行を発生させる一方、前記特別役フラグの成立状態において前記停止図柄判定手段により前記低確移行図柄であると判定されても前記リプレイ高確状態から前記リプレイ低確状態への状態移行を発生させないように構成されたリプレイ低確状態移行手段と、
    前記リプレイ低確状態への移行後に消化されたゲーム数が、当該リプレイ低確状態の契機となった低確移行図柄の種類に応じて予め設定された移行ゲーム数に到達した場合に、前記特別役フラグが成立しているか否かに関わらず前記リプレイ高確状態への状態移行を発生させるリプレイ高確状態移行手段と、
    前記リプレイ高確状態における前記特別役フラグの成立状態において、前記特定停止操作を示唆する操作情報を所定の報知状態下で報知する停止操作報知手段と、
    前記報知状態を発生させるか否かを決定するための報知抽選を実行する報知抽選手段と、を備え、
    該報知抽選手段は、前記リプレイ低確状態における遊技結果に応じた抽選確率で前記報知抽選を実行するように構成されており、
    前記リプレイ高確状態では、前記報知状態下で実行されるゲームにおける前記遊技媒体の投入数に対する払出数の割合の期待値が1を超えている一方、前記報知状態ではない非報知状態下で実行されるゲームにおける前記期待値が1以下に設定されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記報知抽選手段では、前記特別状態の終了後、前記特別役フラグが成立するまでの遊技期間の長さに応じた抽選確率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 予め設定されたカウント対象図柄であると前記入賞判定手段により判定された回数である対象図柄停止回数を計数する停止回数カウント手段を備え、
    前記報知抽選手段では、前記リプレイ低確状態の開始後、前記リプレイ高確状態への状態移行が発生するまでに計数された前記対象図柄停止回数に応じた抽選確率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  4. 前記カウント対象図柄は、前記特別役に対応する入賞図柄であることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 予め設定されたカウント対象役が内部当選役として決定された対象役当選回数を計数する当選回数カウント手段を備え、
    前記報知抽選手段では、前記リプレイ低確状態の開始後、前記リプレイ高確状態への状態移行が発生するまでに計数された前記対象役当選回数に応じた抽選確率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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