JP5340637B2 - グラファイト複合フィルム - Google Patents
グラファイト複合フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5340637B2 JP5340637B2 JP2008133325A JP2008133325A JP5340637B2 JP 5340637 B2 JP5340637 B2 JP 5340637B2 JP 2008133325 A JP2008133325 A JP 2008133325A JP 2008133325 A JP2008133325 A JP 2008133325A JP 5340637 B2 JP5340637 B2 JP 5340637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- graphite
- film
- adhesive layer
- composite film
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
グラファイトは抜群の耐熱性、耐薬品性、熱伝導性、電気伝導性、低ガス透過性のため熱拡散・放熱材料、耐熱シール材、ガスケット、燃料電池用セパレータ、等として広く使用されている。熱拡散・放熱用途として用いられるグラファイトフィルムの製造方法には以下に述べる2つの方法がある。
(高分子グラファイトフィルムに関して)
高分子グラファイトフィルムの原料となる高分子フィルムとしては、熱分解後に炭素原子が炭素質フィルムとして残存し、熱分解と同時に再結合して炭素前駆体と呼ばれる高分子と炭素の中間的な状態を形成する必要がある。良好なグラファイトフィルムを得るためには、高分子フィルムが熱硬化性高分子である事が望ましい。例えば、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリベンゾイミダゾール、ポリアミド、ポリオキサゾ−ル、などの熱硬化性フィルムでは良好なグラファイトフィルムを得る事ができる。特にポリイミドフィルムからは2400℃以上の高温で処理する事により良質なグラファイトフィルムを得る事ができるために最も好ましい高分子原料の一つである。
本発明に使用される粘着層を有する材料の構成は、粘着層からなるフィルム、粘着層/基材からなるフィルム、粘着層/基材/粘着層などが想定される。上述の一例としては、それぞれ、基材なしの両面テープ、片面のプラスチックテープ、基材ありの両面テープなどがある。ただし、ここに示した粘着層を有する材料の構成は、あくまでも一例であり、これらに限定されるものではない。
(粘着層の材質)
本発明の粘着層に用いられる樹脂の種類としては、シリコーン系、アクリル系、ウレタン系、天然ゴム系、合成ゴム系等を挙げる事ができる。この中でもアクリル系の粘着材は汎用性やコストの面、また粘着剤としての物性の制御のしやすさからより好ましく用いられる。シリコーン系の粘着剤は、アクリル系の粘着剤と比較して高コストであること、また電子機器の短絡欠陥などを招くシロキサン問題で使用が難しい場合があるという欠点がある。またゴム系の粘着層は熱劣化しやすいことから、このような用途での使用はシリコーン系、アクリル系と比較して向いていない。ここに示した粘着層を有する材料の構成は、あくまでも一例であり、これらに限定されるものではない。
(導電性を付与するフィラーに関して)
本発明に使用される粘着層に添加される導電性フィラーの材質としては、酸化錫、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アンチモン等の金属酸化物系フィラー、銅・アルミ・ニッケル・クロムなどの金属系フィラー、グラファイト粉末や・カーボン繊維・カーボン微粒子などのカーボン系フィラー、樹脂の微粒子に金属などを被覆したものなどが好適に用いられる。またイオン導電性高分子を粘着剤の主成分として用いる事でも所望の導電性を得る事が出来る。
(粘着層に添加する導電性フィラーの添加量)
本発明に使用される粘着層に添加される導電性フィラーの添加量は、10%以上、200%以下である事が好ましい。粘着層に添加される導電性フィラーの添加量が200%より多いと、粘着層の粘着力が大きく劣化するために、粘着層の厚みを増加させなければならない。このような粘着層を用いたグラファイト複合フィルムでは、発熱体の熱をグラファイトにスムーズに伝えることができないために、放熱特性が劣化してしまう。また導電性のフィラーの添加量が10%より少ないと十分な導電性を得る事は難しく、どちらの場合も導電性粘着層としては好ましくない。なお、「%」は「質量%」を示すものであり、粘着材のベースポリマーに対する導電性フィラーの割合である。
(粘着層の表面抵抗)
粘着層の表面抵抗は101Ω/□以上、1011Ω/□以下、好ましくは102Ω/□以上、1010Ω/□以下、より好ましくは103Ω/□以上、108Ω/□以下である。表面抵抗が1012Ω/□より大きい場合、グラファイトとの導通が十分に取れずグランド効果が出ない恐れがある。また表面抵抗はより小さい方が好ましいが、通常101Ω/□より小さい表面抵抗のものを得る為には導電性フィラーを高充填する必要性が出てくる。前述のように導電性フィラーの添加量が多い場合は粘着層の粘着力が大幅に低下する恐れがある。
(粘着層の厚み)
本発明に使用される粘着層の厚みは1μm以上50μm以下、好ましくは3μm以上40μm以下、さらに好ましくは5μm以上30μm以下である。粘着層の厚みが50μmより厚い場合、グラファイトフィルムの熱輸送能力に対する粘着層を有する材料の厚みが増加するため、発熱体の熱をグラファイトにスムーズに伝えることができないために、グラファイト複合フィルムの放熱特性が劣化してしまう。また、粘着層の厚みが1μmより薄い場合は、粘着力が十分でないため良くない。
(基材の材質)
本発明に使用される粘着層の基材は、導電性を損なわない為に基材自体が電気伝導性を有するものが好ましい。導電性を有する基材としては金属箔が好ましく用いられ、この中でも特に銅箔やアルミ箔等が好適に用いられる。基材の厚みは1μm以上80μm以下、好ましくは3μm以上60μm以下である。基材の厚みが80μmより厚い場合、フィルム自体のコシが悪くなり作業性やリワーク性が低下するといった恐れがある。また基材が絶縁性の高分子フィルムであっても導通が取れていれば良いので、例えば高分子フィルム基材の一部に穴が開いていたり、メッシュや織布加工を施したりして導電性粘着材を貫通させれば導電性を得る事が出来る。また、高分子フィルムメッシュや織布自体を銅やアルミなどを金属で被服したものを基材として用いる事も効果的である。
(金属薄膜に関して)
本発明に使用される金属薄膜として、銅、アルミ、または銀の金属薄膜が好ましく用いられる。薄膜の厚みは1μm以上80μm以下、好ましくは3μm以上60μm以下である。厚みが80μmより大きい場合、複合フィルム全体の厚みが増加してしまい、小型化が進む機器内部で用いるには厚みが厚すぎる場合がある。また厚みが1μmより薄い場合、加工が難しいといった問題がある。ここに示した金属薄膜材料の構成は、あくまでも一例であり、これらに限定されるものではない。
(保護フィルムに関して)
グラファイトおよび金属薄膜が他部品と接触する事によって起こるショートを防ぐ目的で表面に保護フィルム層、すなわち絶縁層を形成しても良い。保護フィルムとしては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのフィルムの片面にアクリル系、シリコーン系、エポキシ系、ポリイミド系の粘着剤や接着剤が形成されたテープが好ましい。また、ポリエステル系などのホットメルトタイプ(熱可塑性)のテープであっても良い。ここに示した保護フィルム材料の構成は、あくまでも一例であり、これらに限定されるものではない。
(グラファイト複合フィルムの主な構成)
本発明のグラファイト複合フィルムの構成の1例として、図1のようにグラファイトの片面に導電性粘着層を介してアルミ箔が積層されていて、もう片方の面にアクリル系粘着層が形成されている構成がある。さらにアルミ箔とグラファイトの露出を防ぐために全面がPETテープで覆われている。このPETテープには一部に穴が開いており、そこからグラファイトのグランドを取る事ができる。この場合、当然の事ながらアルミ箔はグラファイト全面を覆っている必要はなく、グランドをとる部分だけに導電性粘着層およびアルミ箔が形成されていても良い。また、図2に示すように金属箔がグラファイトをはみ出すような構造や、図3に示すようにグラファイトと金属箔が重なっていない構造でも同様にグラファイトのグランドを取る事ができる。他の1例として、図4に示すようにグラファイトの片面に導電性粘着層、もう一方の片面に保護フィルム層が形成された複合フィルムであって、導電性粘着層の一部がグランドに接続している構造であっても、同様にグラファイトのグランドを取る事が可能である。ただし、ここに示したグラファイト複合フィルムの主な構成は、あくまでも一例であり、これらに限定されるものではない。
本発明は以下のように構成することも可能である。
(1)本発明に係るグラファイト複合フィルムは、グラファイトフィルムと導電性を有する粘着層を含むグラファイト複合フィルムであって、前記粘着層の表面抵抗が10 1 Ω/□以上、10 11 Ω/□以下であり、前記グラファイトフィルムの表面の一部に導電性を有する粘着材、または導電性を有する接着材が形成されていてもよい。
(2)本発明に係るグラファイト複合フィルムは、(1)のグラファイト複合フィルムに、更に、粘着剤または接着剤を介して、銅、アルミ、または銀の金属薄膜が接続されている事を特徴とするグラファイト複合フィルムであってもよい。
(3)本発明に係るグラファイト複合フィルムは、前記グラファイトが、高分子フィルムを熱処理する事によって得られた高分子グラファイトフィルムであって、平面方向の熱伝導度が600W/m・K以上1800W/m・K以下、厚みが5μm以上65μm以下である事を特徴とする(1)および(2)に記載のグラファイト複合フィルムであってもよい。
(4)本発明に係る小型電子機器は、(1)〜(3)のいずれかに記載のグラファイト複合フィルムを有していてもよい。
(グラファイトフィルムAの作製方法)
4,4’−オキシジアニリンの1当量を溶解したDMF(ジメチルフォルムアミド)溶液に、ビロメリット酸二無水物の1当量を溶解してポリアミド酸溶液(18.5wt%)を得た。この溶液を冷却しながら、ポリアミド酸に含まれるカルボン酸基に対して、1当量の無水酢酸、1当量のイソキノリン、およびDMFを含むイミド化触媒を添加し脱泡した。次にこの混合溶液が、乾燥後に所定の厚さになるようにアルミ箔上に塗布した。アルミ箔上の混合溶液層を、熱風オーブン、遠赤外線ヒーターを用いて120℃において240秒乾燥し、自己支持性を有するゲルフィルムにした。そのゲルフィルムをアルミ箔から引き剥がし、フレームに固定した。さらに、ゲルフィルムを、熱風オーブンにて120℃で30秒、275℃で40秒、400℃で43秒、450℃で50秒、および遠赤外線ヒーターにて460℃で23秒段階的に加熱して乾燥した。以上のようにして、厚さ75μmのポリイミドフィルムA(弾性率3.1GPa、吸水率2.5%、複屈折0.10、線膨張係数3.0×10−5/℃)を製造した。
(グラファイトフィルムBの作製方法)
厚み25μmのグラファイトフィルムBは、出発フィルム材料として厚み75μmの代わりに厚み50μmのポリイミドフィルムを用いた事を除いて、グラファイトフィルムAと同様の方法で作製された。
(グラファイトフィルムCの作製方法)
グラファイトフィルムCは、ジェルテック(株)製のグラファイトフィルム(λ70μm品)である。
(グラファイトフィルムの熱伝導率測定)
以上のグラファイトフィルムA、Bの熱伝導率は、次の(1)式から算出した。
式(1)において、λは熱伝導率を、αは熱拡散率を、dは密度を、Cpは比熱容量をそれぞれ表わす。なお、グラファイトフィルムの熱拡散率、密度、比熱容量は以下に示す方法で求める事が出来る。
(光交流法によるフィルム面方向の熱拡散率測定)
グラファイト化の進行状況を、フィルム面方向の熱拡散率を測定することによって判定した。熱拡散率が高いほど、グラファイト化が顕著であることを意味している。熱拡散率は、光交流法によるアルバック理工(株)社製熱拡散率測定装置(LaserPit)を用いて、グラファイトフィルムを4×40mmのサンプル形状に切り取り、20℃の雰囲気下、10Hzにおいて測定した。
(レーザーフラッシュ法によるフィルム厚み方向の熱拡散率測定)
グラファイトフィルムのレーザーフラッシュ法による厚さ方向の熱拡散率および熱伝導率測定には、JISR1611−1997に準拠した京都電子工業(株)製のLFA−502を用いた。グラファイトフィルムを直径10mmにカットし、このフィルム両面を黒化処理した後、室温でレーザーフラッシュ法による厚さ方向の熱拡散率の測定を行なった。
(グラファイトフィルムの密度測定)
グラファイトフィルムの密度は、グラファイトフィルムの重量(g)をグラファイトフィルムの縦、横、厚みの積で算出した体積(cm3)で除する事により算出した。なお、グラファイトフィルムの厚みは、任意の10点で測定した平均値を使用した。密度が高いほど、グラファイト化が顕著であることを意味している。
(グラファイトフィルムの厚み測定)
グラファイトフィルムの厚みの測定方法としては、50mm×50mmのフィルムをハイデンハイン(株)社製厚みゲージ(HEIDENHAIN−CERTO)を用い、室温25℃の恒温室にて、任意の10点を測定し、平均して測定値とした。
(グラファイトフィルムの比熱測定)
グラファイトフィルムの比熱測定は、エスアイアイナノテクノロジー株式会社製の示差走査熱量計(DSC220CU)を使用して、20℃から260℃まで10℃/minの昇温条件で測定を実施した。表に示す値は50℃のときの比熱である。なお、グラファイトフィルムCの比熱については、カタログ値を適用した。
(実施例1)
図5を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に住友スリーエム社製AL50−BT(基材:アルミ50μm、アクリル系粘着材に金属粒子を分散、表面抵抗:106Ω/□)をラミネートした。さらにその上に10mm角の穴を開けた50mm角のPETテープ(寺岡製作所製631S)をラミネートした。測定点P1とP2間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
(比較例1)
図6を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に住友スリーエム社製431(基材:アルミ50μm、アクリル系粘着材、表面抵抗:1016Ω/□)をラミネートした。さらにその上に10mm角の穴を開けた50mm角のPETテープ(寺岡製作所製631S)をラミネートした。測定点P3とP4間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
(実施例2)
図7を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に50mm×60mmの住友スリーエム社製AL50−BTおよび寺岡製作所製PETテープ631Sをラミネートし、5mm×20mmのアルミ箔を貼り付けた。測定点P5とP6間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
(比較例2)
図8を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に50mm×60mmの住友スリーエム社製431および寺岡製作所製PETテープ631Sをラミネートし、5mm×20mmのアルミ箔を貼り付けた。測定点P7とP8間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
(実施例3)
図9を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に、10mm角の穴を開けた50mm角のPETテープ(寺岡製作所製631S)をラミネートした。さらにもう片方の面に50mm角のスリオンテック社製5060(厚み80μmの基材なし導電性両面粘着フィルム、表面抵抗:107Ω/□)を介して、厚さ1mm、60mm角のアルミ板を取り付けた。測定点P9とP10間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
(比較例3)
図10を参照して、50mm角にカットしたグラファイトフィルムAの片面に、10mm角の穴を開けた50mm角のPETテープ(寺岡製作所製631S)をラミネートした。さらにもう片方の面に50mm角の住友スリーエム社製467MP(厚み50μmの基材なしアクリル系粘着材、表面抵抗:1015Ω/□)を介して、厚さ1mm、60mm角のアルミ板を取り付けた。測定点P11とP12間の抵抗をカスタム社製デジタルテスターにて測定した。結果を表2にまとめた。
図11を参照して、グラファイトフィルムAの片面に住友スリーエム社製AL50−BTをラミネートし、50mm角にカットした。フィルムの中央に10mm×10mm×厚さ0.5mmの熱伝導性ゲル(GELTEC社製αゲルCOH−4000)を介在して、10mm×10mm×厚さ1.8mmの発熱体を配置して、1.0Wの出力を与え定常状態になった時の発熱体温度を熱電対で測定した。結果を表3にまとめた。
(実施例5)
図11を参照して、グラファイトフィルムBの片面に住友スリーエム社製AL50−BTをラミネートし、50mm角にカットした。フィルムの中央に10mm×10mm×厚さ0.5mmの熱伝導性ゲル(GELTEC社製αゲルCOH−4000)を介在して、10mm×10mm×厚さ1.8mmの発熱体を配置して、1.0Wの出力を与え定常状態になった時の発熱体温度を熱電対で測定した。結果を表3にまとめた。
(比較例4)
図11を参照して、グラファイトフィルムCの片面に住友スリーエム社製AL50−BTをラミネートし、50mm角にカットした。フィルムの中央に10mm×10mm×厚さ0.5mmの熱伝導性ゲル(GELTEC社製αゲルCOH−4000)を介在して、10mm×10mm×厚さ1.8mmの発熱体を配置して、1.0Wの出力を与え定常状態になった時の発熱体温度を熱電対で測定した。結果を表3にまとめた。
(比較例5)
図12を参照して、50mm角にカットした住友スリーエム社製AL50−BTの中央に10mm×10mm×厚さ0.5mmの熱伝導性ゲル(GELTEC社製αゲルCOH−4000)を介在して、10mm×10mm×厚さ1.8mmの発熱体を配置して、1.0Wの出力を与え定常状態になった時の発熱体温度を熱電対で測定した。結果を表3にまとめた。
Claims (3)
- グラファイトフィルムと導電性を有する粘着層を含むグラファイト複合フィルムであって、前記粘着層の表面抵抗が101Ω/□以上、1011Ω/□以下であり、前記グラファイトフィルムの表面の一部に前記粘着層として導電性を有する粘着材、または導電性を有する接着材が形成されており、
前記グラファイトフィルムが、高分子フィルムを熱処理する事によって得られた高分子グラファイトフィルムであって、平面方向の熱伝導度が600W/m・K以上1800W/m・K以下、厚みが5μm以上65μm以下であり、
前記粘着層がグランドに接続されている事を特徴とするグラファイト複合フィルム。 - グラファイトフィルムと導電性を有する粘着層を含むグラファイト複合フィルムであって、前記粘着層の表面抵抗が10 1 Ω/□以上、10 11 Ω/□以下であり、前記グラファイトフィルムの表面の一部に前記粘着層として導電性を有する粘着材、または導電性を有する接着材が形成されており、
更に、前記粘着層を介して、銅、アルミ、または銀の金属薄膜が接続されており、
前記グラファイトフィルムが、高分子フィルムを熱処理する事によって得られた高分子グラファイトフィルムであって、平面方向の熱伝導度が600W/m・K以上1800W/m・K以下、厚みが5μm以上65μm以下であり、
前記金属薄膜がグランドに接続されている事を特徴とするグラファイト複合フィルム。 - 請求項1または2に記載のグラファイト複合フィルムを有する小型電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008133325A JP5340637B2 (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | グラファイト複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008133325A JP5340637B2 (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | グラファイト複合フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009280433A JP2009280433A (ja) | 2009-12-03 |
JP5340637B2 true JP5340637B2 (ja) | 2013-11-13 |
Family
ID=41451316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008133325A Active JP5340637B2 (ja) | 2008-05-21 | 2008-05-21 | グラファイト複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5340637B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150101685A (ko) * | 2014-02-27 | 2015-09-04 | (주)월드튜브 | 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법 |
CN105584122A (zh) * | 2016-03-11 | 2016-05-18 | 奇华光电(昆山)股份有限公司 | 一种天然石墨/铜的复合材料散热片及其制备方法 |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5329135B2 (ja) * | 2008-06-20 | 2013-10-30 | 株式会社カネカ | グラファイト複合フィルム |
JP2013077634A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Kaneka Corp | 放熱構造を有する電子機器 |
JP2012136022A (ja) * | 2012-01-04 | 2012-07-19 | Jnc Corp | 放熱部材、電子デバイスおよびバッテリー |
KR102075337B1 (ko) | 2012-01-04 | 2020-02-10 | 제이엔씨 주식회사 | 방열 부재, 전자 디바이스 및 배터리 |
JP2014056967A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Dic Corp | 導電性薄型粘着シート |
JP2015030238A (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-16 | Dic株式会社 | 積層基材、粘着シート及び電子機器 |
JPWO2015072428A1 (ja) | 2013-11-12 | 2017-03-16 | Jnc株式会社 | ヒートシンク |
TWI473838B (zh) | 2013-11-13 | 2015-02-21 | 財團法人工業技術研究院 | 聚醯胺酸、聚亞醯胺、及石墨片的製作方法 |
US20160279900A1 (en) * | 2013-11-14 | 2016-09-29 | Jnc Corporation | Electromagnetic-wave-absorbing heat dissipation sheet |
JP2017162857A (ja) * | 2016-03-07 | 2017-09-14 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | ヒートシンクシート及び携帯用情報機器 |
JP2018095724A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | Dic株式会社 | 放熱粘着シート及び情報表示装置 |
JP2017126775A (ja) * | 2017-03-16 | 2017-07-20 | Dic株式会社 | 導電性薄型粘着シート |
WO2018186156A1 (ja) * | 2017-04-07 | 2018-10-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | グラファイト複合フィルム及びその製造方法 |
WO2019130995A1 (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ノイズ吸収熱伝導シートおよびこれを用いた電子機器 |
KR102053326B1 (ko) * | 2018-01-10 | 2019-12-06 | 주식회사 에스엠티 | 열전도성과 전기전도성이 우수한 복합시트 및 그 제조방법 |
CN109133966B (zh) * | 2018-09-10 | 2021-02-09 | 哈尔滨工业大学 | 一种层状梯度石墨膜/铝复合材料的制备方法 |
JP2020185733A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 株式会社カネカ | グラファイト複合シート |
JP7436191B2 (ja) | 2019-11-29 | 2024-02-21 | 日東電工株式会社 | 粘着シート |
CN116489866A (zh) * | 2022-01-13 | 2023-07-25 | 宸寰科技有限公司 | 电子元件内部、中部与外部的散热界面薄片材料 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61275116A (ja) * | 1985-05-30 | 1986-12-05 | Res Dev Corp Of Japan | グラフアイトフイルムおよび繊維の製造方法 |
JPH11317480A (ja) * | 1998-05-06 | 1999-11-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 放熱部品とその製造方法 |
JP2001144237A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-05-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | グラファイトシート積層熱伝導体 |
JP2002012485A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | グラファイトシートの表面コーティング方法 |
JP3934405B2 (ja) * | 2001-01-18 | 2007-06-20 | 大成ラミネーター株式会社 | グラファイトシートおよびグラファイトシートを用いた放熱装置 |
WO2006134858A1 (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 放熱用グラファイトシートおよびそれを用いた電子機器 |
JP5069861B2 (ja) * | 2006-02-15 | 2012-11-07 | 株式会社カネカ | グラファイトフィルム、およびそれを用いた熱拡散フィルム、ならびにそれを用いた熱拡散方法。 |
JP4856457B2 (ja) * | 2006-03-28 | 2012-01-18 | 株式会社カネカ | グラファイト複合フィルム |
JP2008024571A (ja) * | 2006-07-25 | 2008-02-07 | Kaneka Corp | グラファイトフィルムおよびグラファイトフィルムの製造方法 |
JP5438882B2 (ja) * | 2006-09-15 | 2014-03-12 | 株式会社カネカ | 折り曲げ特性に優れたグラファイトフィルム |
JP5089233B2 (ja) * | 2007-04-26 | 2012-12-05 | 株式会社カネカ | グラファイト複合フィルム |
JP5295631B2 (ja) * | 2008-01-18 | 2013-09-18 | 株式会社カネカ | 多層グラファイトフィルムおよびその製造方法、電子機器、ディスプレイならびにバックライト |
-
2008
- 2008-05-21 JP JP2008133325A patent/JP5340637B2/ja active Active
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150101685A (ko) * | 2014-02-27 | 2015-09-04 | (주)월드튜브 | 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법 |
KR102181422B1 (ko) | 2014-02-27 | 2020-11-23 | (주)월드튜브 | 고이방성 흑연 시트 및 이의 제조방법 |
CN105584122A (zh) * | 2016-03-11 | 2016-05-18 | 奇华光电(昆山)股份有限公司 | 一种天然石墨/铜的复合材料散热片及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009280433A (ja) | 2009-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5340637B2 (ja) | グラファイト複合フィルム | |
JP6517146B2 (ja) | グラファイト積層体 | |
JP6406760B2 (ja) | グラファイトシート、その製造方法、配線用積層板、グラファイト配線材料、および配線板の製造方法 | |
JP5744969B2 (ja) | 多層グラファイトフィルムおよびその製造方法、電子機器、ディスプレイならびにバックライト | |
JP5329135B2 (ja) | グラファイト複合フィルム | |
CN111836850B (zh) | 包含基于球形pi的填料的石墨片聚酰亚胺膜、其制造方法及使用其制造的石墨片 | |
JP5107191B2 (ja) | グラファイト複合フィルム | |
TWI690487B (zh) | 石墨片之製造方法及石墨片用之聚醯亞胺膜 | |
JP5624647B2 (ja) | グラファイト複合フィルムの製造方法 | |
KR20180109937A (ko) | 흑연막 및 흑연 테이프 | |
JP2007320775A (ja) | グラファイトフィルムおよびグラファイトフィルムの製造方法 | |
JP2011105531A (ja) | グラファイトフィルムおよびグラファイト複合フィルム | |
JP5905766B2 (ja) | 黒鉛薄膜およびその製造方法 | |
CN117616073A (zh) | 石墨片用的聚酰亚胺薄膜、石墨片和它们的制造方法 | |
KR102077766B1 (ko) | 그라파이트 필름, 그 제조방법 및 이를 포함하는 전자소자용 방열구조체 | |
JP2006095935A (ja) | 高熱伝導性筐体及びグラファイトプリプレグ | |
JP6704463B2 (ja) | グラファイトフィルムの製造方法 | |
JP2009210731A (ja) | 高い放熱能力を有した複合反射フィルム | |
JP5323974B2 (ja) | グラファイト複合フィルム及びその製造方法 | |
JP2012129476A (ja) | ヒートスポット抑制フィルム、デバイス、およびヒートスポット抑制フィルムの製造方法 | |
WO2017213167A1 (ja) | グラファイトシート加工物、及びグラファイトシート加工物の製造方法 | |
JP2010189244A (ja) | グラファイトブロック及びグラファイト配向熱伝導シート | |
JP4657649B2 (ja) | グラファイトフィルムの製造方法 | |
JP2012148904A (ja) | ヒートスポット抑制フィルム、デバイス、およびヒートスポット抑制フィルムの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110302 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130212 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20130307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130415 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130709 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130807 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5340637 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |