JPH11317480A - 放熱部品とその製造方法 - Google Patents

放熱部品とその製造方法

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JPH11317480A
JPH11317480A JP12319898A JP12319898A JPH11317480A JP H11317480 A JPH11317480 A JP H11317480A JP 12319898 A JP12319898 A JP 12319898A JP 12319898 A JP12319898 A JP 12319898A JP H11317480 A JPH11317480 A JP H11317480A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
adhesive
sheet
radiating part
thickness
Prior art date
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Application number
JP12319898A
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English (en)
Inventor
Yasuo Tsuda
泰男 津田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP12319898A priority Critical patent/JPH11317480A/ja
Publication of JPH11317480A publication Critical patent/JPH11317480A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱源や放熱板への取付が容易にできる放熱
部品を提供することを目的とする。 【解決手段】 例えば特公平1−49642号公報に記
載されているようなグラファイト材料よりなるシートの
片面に、剥離紙上に形成された基板を用いていない粘着
剤のみの接着シートの粘着面を貼り付けて、粘着層の厚
みが100μm以下の放熱部品を形成する。使用の際に
は、この放熱部品の粘着面の剥離紙を剥がして粘着面を
発熱源に取り付けることにより、平易な取付方法で、効
率よく熱拡散を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器の
発熱部品の放熱に使用される放熱部品とその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ノートパソコンのCPU(中央演算処理
装置)などの発熱部品の放熱に、非常に軽く、柔軟性が
あり加工が容易という優れた特徴を併せ持ったグラファ
イト材料よりなる柔軟性シート(以下グラファイトシー
トと呼称)が注目され、一部のパーソナルコンピュータ
に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】グラファイトシートに
関しては、高分子フィルムの熱分解により作製された配
向度が高く、単結晶に近い特性を持つ高性能の熱分解性
グラファイトシートや、天然グラファイト粉末の処理品
をシート状に加圧成形して作られたものが用いられてい
るが、グラファイトシートは破れやすいために、発熱源
や放熱板へ取り付けるためには、ポリエステルフィルム
などでコーティングした後、金属板でこのグラファイト
シートを発熱源や放熱板に固定する必要があった。
【0004】そこで本発明は、発熱源や放熱板への取付
が容易にできる放熱部品を提供することを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の放熱部品は、グラファイト材料よりなるシ
ートと、このシートの表面に設けた厚み100ミクロン
以下の粘着層とを備えたものであり、熱伝導率の低下を
起こすことなく、発熱源や放熱板への熱結合を容易に達
成できるものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、グラファイト材料よりなるシートと、このシートの
表面に設けた厚み100ミクロン以下の粘着層とを備え
た放熱部品であり、熱伝導率が低い高分子材料よりなる
粘着層の厚みを100ミクロン以下とすることにより、
熱伝導率が低下することなく容易に放熱部品を必要な箇
所に取り付け、熱的な結合を行うことができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、グラファイト材
料よりなるシートの表面に液体状の粘着剤を塗布して、
乾燥する放熱部品の製造方法において、前記粘着剤は、
乾燥後の厚みが100ミクロン以下になるように塗布す
る放熱部品の製造方法であり、熱伝導率が低下すること
なく容易に必要な箇所に取り付け、熱的な結合を行うこ
とができる放熱部品を得ることができる。
【0008】以下、本発明の一実施の形態について説明
する。 (実施の形態1)例えば特公平1−49642号公報に
記載されているようなグラファイト材料よりなるシート
(以下グラファイトシートとする)の片面に、剥離紙上
に形成された基板を用いていない粘着剤のみの接着シー
ト(例えば日東電工(株)製超耐熱・低アウトガス接着
シート)の粘着面を貼り付けて放熱部品を形成する。使
用の際には、この放熱部品の粘着面の剥離紙を剥がして
粘着面を発熱源に取り付けることにより、平易な取付方
法で、効率よく熱拡散を行うことができる。
【0009】熱拡散の効果を確認するため、グラファイ
トシート(幅15mm,長さ100mm,厚み1mm)
の片端15mmの部分に上記粘着性シートを貼り、この
部分にPTCサーミスタを取り付けた。この粘着層の厚
みは10,20,50,80,100,150μmの6
種類とした。またPTCサーミスタは15mm四方の正
方形形状で、スイッチング温度は150℃、抵抗値が1
0Ωのものを用いた。
【0010】このPTCサーミスタに100Vの電圧を
印加して10秒後、放熱部品のPTCサーミスタを取り
付けた方と反対側の片端の温度を測定した。このように
して得られた結果を(表1)に示す。
【0011】
【表1】
【0012】測定数値の判断基準としては、使用状況に
より変わるが通常の使用状況から判断して、接着強度と
しては100kg以上、測定温度は発熱源の温度との温
度差が50℃以内を合格とした。
【0013】この(表1)によると試料NO.1のもの
は、測定温度は高く、従って熱結合のロスが少なく熱伝
導の面では良好であるが、接着強度が極端に低く、実用
的でない。
【0014】また、試料NO.6は接着強度は強いが、
接着層の厚みが厚いため、測定温度が100℃を下回
り、発熱源との温度差が50℃以上になっており、実用
的ではない。
【0015】これに対して試料NO.2から試料NO.
5は接着強度、測定温度ともに基準を満たしており、良
好な熱拡散が達成できる。
【0016】従って上記粘着シートを用いて粘着層を形
成する場合は20〜100μmの厚みにすることが望ま
しいことが分かる。
【0017】(実施の形態2)実施の形態1と同様に、
グラファイトシートの片端15mmの部分に、アクリル
系の液体状糊剤(例えばコニシ(株)製ボンド マーカ
ーのりなど)を塗布し、室温で乾燥させて接着層を形成
し、放熱部品を得た。この糊剤の乾燥後の塗布厚みは、
10,20,50,80,100,150μmの6種類
となるようにした。この部分に実施の形態1と同様にP
TCサーミスタを貼り付け、同様の測定を行った。その
結果を(表2)に示す。
【0018】
【表2】
【0019】この(表2)によると試料NO.1のもの
は、測定温度は高く、従って熱結合のロスが少なく、熱
伝導の面では良好であるが、接着強度が極端に低く、実
用的でない。
【0020】また、試料NO.6は接着強度は強いが、
接着層の厚みが厚いため、測定温度が100℃を下回
り、発熱源との温度差が50℃以上になっており、実用
的ではない。
【0021】これに対して試料NO.2から試料NO.
5は接着強度、測定温度ともに基準を満たしており、良
好な熱拡散が達成できる。
【0022】従って上記アクリル系の液体状糊剤を用い
て接着層を形成する場合は、その厚みが20〜100μ
mとすることが望ましいことが分かる。
【0023】本実施の形態では実験の実施上、塗布した
糊剤を室温で乾燥させてから用いたが、乾燥させずに直
接発熱源と接着しても良い。
【0024】また、乾燥後の接着層厚みは、糊剤の粘度
調整によって変えることができるが、一度塗布して乾燥
させた後に、再度またはそれ以上繰り返し塗布して接着
層を形成しても良い。
【0025】なお、実施の形態1,2においては熱伝導
性に非常に優れた高分子材料を熱処理して得られたグラ
ファイトシートを使用したが、天然黒鉛や人造黒鉛を原
料とし、エキスパンド法で作製されたグラファイトシー
トを用いた場合にも、平易な方法で発熱源や放熱板と放
熱部品との効率の良い熱結合が達成でき、効果的な熱拡
散が可能になる。
【0026】さらに接着層は、熱伝導性に優れているこ
と以外にも、以下のような性質を有することが望まし
い。
【0027】(1)加熱されたとき、周辺の部品に影響
を及ぼすようなガスが発生しないこと (2)発熱部品の発熱温度よりも高い軟化点を有するこ
と、すなわち耐熱性に優れていること (3)温度サイクルに対して安定であること、すなわち
長期間使用しても劣化しないこと
【0028】
【発明の効果】以上本発明の放熱部品は、グラファイト
シートの表面に厚み100μm以下の粘着層を設けたも
のであり、発熱源や放熱板とグラファイトシートとの効
率の良い熱結合ができる。従って、発熱源からの効果的
な熱拡散が達成され、例えばパーソナルコンピュータな
どのCPUの発熱を緩和して熱による半導体デバイスや
ハードディスクなどの故障を防止することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラファイト材料よりなるシートと、こ
    のシートの表面に設けた厚み100ミクロン以下の粘着
    層とを備えた放熱部品。
  2. 【請求項2】 グラファイト材料よりなるシートの表面
    に液体状の粘着剤を塗布して、乾燥する放熱部品の製造
    方法において、前記粘着剤は、乾燥後の厚みが100ミ
    クロン以下になるように塗布する放熱部品の製造方法。
JP12319898A 1998-05-06 1998-05-06 放熱部品とその製造方法 Pending JPH11317480A (ja)

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