JP5335612B2 - 磁性部材の取付構造、ならびにピックアップ装置 - Google Patents

磁性部材の取付構造、ならびにピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、磁性部材の取付構造、ならびにピックアップ装置に関するものである。
は、従来の磁性部材の取付構造の一形態を示すものである。
光ピックアップ装置用の対物レンズアクチュエータにおいては、アクチュエータの可動部(図示せず)を軽量化させると共に、アクチュエータの固定部507に設けられた磁石550の体積を大きくして磁石550から大きな磁束密度を取り出すことで、高い駆動感度が得られている。アクチュエータ(actuator)とは、例えばエネルギーを並進運動または回転運動等に変換させる駆動装置を意味する。また、光ピックアップ装置用の対物レンズアクチュエータ等においては、例えばアクチュエータの組立工程を迅速化させるためにUV(ultraviolet radiation:紫外線)などで固化されるポッティング接着剤(図示せず)等が多用されている。
従来の他の光ピックアップ装置に関するものとして、例えば、レンズホルダとヨークとの接着強度を高め、不要振動を低減させたムービングマグネット(MM)方式の光学式ピックアップというものがある(例えば、特許文献1参照。)。「ヨーク」は、例えばマグネットから生じる磁力の漏れを少なくさせるものとされる。
特開平11−259877号公報(第1,3,4頁、第1−4図)
ところが光ピックアップ装置または光ピックアップ装置用のアクチュエータが不用意に落下され、そのときに磁石550を備えるアクチュエータが落下等による衝撃を受けた際には、磁石550自らの重量/質量のために、バックヨーク510に対する磁石550の位置ずれが発生してしまう場合がある。このために、バックヨーク510と磁石550との間に強固な接着力が必要とされる。
しかしながら、一般的なUV等で固化されるポッティング接着剤が接着部分に用いられた場合、接着力の向上が期待されないことがある。磁石550の接着面部551とバックヨーク510の接着面部511との間に不図示のUV硬化型の接着剤が介在された状態でバックヨーク510の接着面部511に磁石550の接着面部551が合わせられた場合、磁石550およびバックヨーク510によりUVが遮られ接着面部511,551にUVが届かないことからUV硬化型の接着剤が接着面部511,551間で固まらない。このため、UV硬化型の接着剤を用いてバックヨーク510に磁石550を接着させるときには、磁石550の周囲にのみUV硬化型のポッティング接着剤が塗布可能とされ、磁石550およびバックヨーク510の広い接着面部511にUV硬化型の接着剤を塗布することができないという問題があった。
また、湿度や温度変化などでバックヨーク510に対する磁石550の接着強度が低下する場合もある。UV硬化型の接着剤を用いてバックヨーク510に磁石550を接着させるときに、磁石550の周囲にのみUV硬化型のポッティング接着剤を塗布/固化させ
、例えばそのような状況下にて磁石550を備えるアクチュエータに落下等による衝撃等が加えられると、磁石550自らの重量/質量により発生する下降力に接着力が打ち勝つことができないという問題があった。
これらのことから、磁石550が装着されるバックヨーク510の接触面全体にできる限り広く接着剤560を塗布させてバックヨーク510に磁石550を接着させることで、バックヨーク510に対する磁石550の接着強度を確保させることが望ましい。この場合、磁石550の接着面部551およびバックヨーク510の接着面部511にUVが届かなくなるために不図示のUV硬化型の接着剤は使えない。従って、磁石550の接着面部551とバックヨーク510の接着面部511との間に接着剤560を介在させてバックヨーク510に磁石550を接着させる場合、例えば、1液熱硬化型接着剤560、2液混合型接着剤560、嫌気硬化型のような光が無くとも硬化可能な接着剤560を使うことになる。
バックヨーク510に対する磁石550の接着強度を向上させるために、磁石550の接着面部551の接着面積およびバックヨーク510の接着面部511の接着面積は、広いことが好ましい。広い面積の接着面部511,551に接着剤560を塗布させるためには、例えばバックヨーク510の接着面部511に先に接着剤560を塗布させる先塗りを行うことが望ましいが、先にバックヨーク510の接着面部511に接着剤560を塗布させ、その後、接着剤560が塗布されたバックヨーク510に磁石550を取り付ける場合に、磁石550は強力な磁力をもつために磁石550はバックヨーク510上を滑るように配置されてしまう。その時に、接着剤560に対し磁石550自体が例えば水かきのような働きをし、先にバックヨーク510に塗布された接着剤560が磁石550によってこそげ取られてしまう可能性がある。
磁石550をバックヨーク510に配置させる組立工程よりも予め先に接着剤560をバックヨーク510に塗布させた場合や、バックヨーク510の近傍に磁石550が備えられつつ、その直後に、バックヨーク510に接着剤560が塗布された場合とも、着磁済みの強い磁力を生じる永久磁石550が用いられると、十分に広い接着面積にて、バックヨーク510に磁石550が接着されていることを確認することは困難である。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る磁性部材の取付構造は、磁性部材と、前記磁性部材が装備される磁気連結部材と、を少なくとも備え、前記磁性部材もしくは前記磁気連結部材の何れか一方または両方に、接着強度を確保させる接着力確保部が設けられ、前記接着力確保部に接着部材を導く接着部材溜り部が前記磁性部材もしくは前記磁気連結部材の何れか一方または両方に設けられ、前記接着力確保部が左下向きの第一方向に沿って延設された複数の第一方向溝と右下向きの第二方向に沿って延設された複数の第二方向溝とを交差させて構成される傾斜格子状をした凹凸部を有し、前記接着部材溜り部がへこみ部を含んで形成され、前記へこみ部が前記凹凸部に対し上側左右両方に位置することを特徴とする。
上記構成により、磁性部材は確実に磁気連結部材に接着される。磁性部材が磁気連結部材に取り付けられる前に、もしくは、磁性部材が磁気連結部材に取り付けられた後に、磁性部材の接着力確保部もしくは磁気連結部材の接着力確保部の何れか一方または両方に塗布された接着部材は、磁性部材の接着力確保部凹凸部を構成する第一方向溝および第二方向溝、もしくは、磁気連結部材の接着力確保部凹凸部を構成する第一方向溝および第二方向溝に、毛細管現象により広げられるので、確実な接着が実現される。特に、前記接着力確保部が左下向きの第一方向に沿って延設された複数の第一方向溝と右下向きの第二方向に沿って延設された複数の第二方向溝とを交差させて構成される傾斜格子状の凹凸部
となっており、接着部材溜り部に形成されるへこみ部が前記凹凸部に対し上側左右両方に位置するので、前記へこみ部に接着部材を塗布することにより重力および/または毛細管現象により、前記へこみ部を起点として前記接着部材を前記凹凸部全域に渡って広がらせるのに有利であり、前記接着部材の塗布を容易にして磁気連結部材に対する磁性部材の接着強度が確実に確保される。
以上の如く、請求項1に記載の発明によれば、磁性部材を確実に磁気連結部材に接着させることができる。磁気連結部材に設けられた接着力確保部により、接着強度を確保させて磁気連結部材に磁性部材を確実に接着させることができる。特に、前記接着力確保部が左下向きの第一方向に沿って延設された複数の第一方向溝と右下向きの第二方向に沿って延設された複数の第二方向溝とを交差させて構成される傾斜格子状の凹凸部となっており、接着部材溜り部に形成されるへこみ部が前記凹凸部に対し上側左右両方に位置するので、前記へこみ部に接着部材を塗布することにより重力および/または毛細管現象により、前記へこみ部を起点として前記接着部材を前記凹凸部全域に渡って広がらせるのに有利であり、前記接着部材の塗布を容易にして磁気連結部材に対する磁性部材の接着強度が確実に確保される。
本発明に係る磁性部材の取付構造を説明する参考図である。 (A)は、図1に示す磁性部材の取付構造を示す分解斜視図、(B)は、同じく図1に示す磁性部材の取付構造を示す説明図である。 (A)および(B)は、接着力確保部の凹凸部の溝を示す説明図である。 本発明に係るピックアップ装置の一実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るディスク装置の一実施形態を示す説明図である。 (A)は、本発明に係る磁性部材の取付構造の一実施形態を示す分解斜視図、(B)は、同じく本発明に係る磁性部材の取付構造の一実施形態を示す説明図である。 (A)は、従来の磁性部材の取付構造、磁性部材および磁気連結部材の接着方法の一形態を示す分解斜視図、(B)は、同じく従来の磁性部材の取付構造、磁性部材および磁気連結部材の接着方法の一形態を示す説明図である。
以下に本発明に係る磁性部材の取付構造ならびにピックアップ装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〜図6は、本発明に係る磁性部材の取付構造ならびにピックアップ装置の一実施形態を示すものである。本発明の一実施形態を説明するに際し、図1及び図2に示す参考図を参照して磁性部材の取付構造を説明する。
磁気連結部材10I(図1、図2(A)、図2(B))および磁性部材50(図2(A))は、駆動装置5(図4)の固定部7を構成する。また、図4に示す対物レンズ250、保持部材90、磁性部材50(図2(A))に対応する各コイル(図示せず)、保持部材90(図4)に対物レンズ250や不図示の各コイル等が取り付けられて構成された可動部組立体100、可動部組立体100を支持する各支持部材80は、駆動装置5の可動部9を構成する。ピックアップ装置3の対物レンズ250の駆動装置5は、前記固定部7と前記可動部9とを備える例えばアクチュエータ5として構成されている。
図4および図5に示すピックアップ装置3として、例えばレーザ光(LASER:light amplification by stimulatedemission
of radiation)を出射可能な光ピックアップ装置3が用いられている。例えば光ピックアップ(optical pickup)又は光ピックアップ装置(optical pickup unit)は、「OPU」と略称される。また、図5に示すディスク装置1として、例えばレーザ光を出射可能な光ディスク装置1が用いられている。また、対物レンズ(objective lens)は、例えば「OBL」と略称して用いられている。また、保持部材90いわゆるレンズホルダ90にOBL250や不図示の各コイル等が取り付けられて構成された可動部組立体100は、例えばレンズ・ホルダ組立体100とされる。
図4および図5に示すOPU3は、各種ディスクM(図5)等の各種メディアMに対応する。ディスクMとして例えば光ディスクM等が挙げられる。OPU3は、各種光ディスクM(図5)等の各種メディアMに記録されたデータ、情報、信号等を再生させる。また、OPU3は、書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスクM等の各種メディアMにデータ、情報、信号、画像等を記録させる。また、データ、情報、信号等の消去が可能な各種光ディスクM等の各種メディアMに対応して、OPU3は、各種光ディスクM等の各種メディアMに記録されたデータ、情報、信号等を消去させる。メディア(media)とは、例えば、データ、情報、信号などが保存されるディスク等を意味する。
また、OPU3は、例えば「CD」(Compact Disc)(商標)系列のメディア、「DVD」(登録商標)(Digital Versatile Disc)系列のメディア、「HD DVD」(High Definition DVD)(登録商標)系列のメディア、中国において定められた規格に基づくメディアとされる「CBHD(China Blue High−Definition)」(例:旧名「CH−DVD」)系列のメディア、「Blu−ray Disc」(登録商標)系列のメディアに対応する。OPU3は、例えば、上記各種メディアからなる群から選ばれる少なくとも一種のメディアに対応したものとされている。具体的に説明すると、OPU3は、上記複数の何れかのメディアに対応したものとされている。
メディアMとして例えば上記各種光ディスクM等が挙げられるが、次の形態をしたメディアMも挙げられる。例えば、ディスク(M)として、ディスク両面に信号面部(Ma)が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスク(M)等も挙げられる。また、ディスク(M)として、例えば二層の信号面部(Ma)が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスク(M)等も挙げられる。なお、この明細書における符号に付けられた括弧( )は、図示等されたものと若干異なるものを説明するために、便宜上、用いられている。また、例えば三層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「HD DVD」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば四層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「Blu−ray Disc」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば光ディスク(M)のレーベル面部の側にレーザ光を照射させてレーベル等の各種書込み等を行うことが可能とされた光ディスク(M)等も挙げられる。光ディスクMの信号面部Ma、レーベル面部は、例えば金属薄膜などの薄層等を備えて構成されている。金属薄膜などを備えて構成される信号面部Maにデータ、情報、信号などが記録され、レーベル面部に画像などが記録される。光ディスクMの信号面部Maは、例えば金属薄層などを備えて構成される信号層Maとして構成されている。
発光素子210に電流が供給されて発光素子210から出射されるレーザ光により、光ディスクMに情報の記録が行われたり、光ディスクMに記録された情報が再生されたり、光ディスクMに記録された情報が消去されたりする。また、発光素子220に電流が供給されて発光素子220から出射されるレーザ光により、光ディスクMに情報の記録が行われたり、光ディスクMに記録された情報が再生されたり、光ディスクMに記録された情報
が消去されたりする。
OPU3のアクチュエータ5を用いてOPU3のOBL250を上下/左右動させることにより、光ディスクMの信号層Maにレーザ光の焦点が合わせられる。光ディスクMの信号層Maに精度の高いレーザスポットを照射形成させるときに、OPU3のアクチュエータ5により、レンズホルダ90に装備されたOBL250が、フォーカシング方向D1やトラッキング方向D2等に略沿って動かされる。このOPU3は、OBL250によるレーザ光の焦点合せが行われるときに、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、必要に応じてチルト調整とを実行する。また、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、チルト調整とは、例えば略同時に実行される。
フォーカスとは、例えば焦点やピントを意味する。また、フォーカシングとは、焦点を合わせることや、焦点が合わせられることを意味する。また、トラックとは、例えば光ディスクにおける信号の軌道を意味する。また、トラッキングとは、光を用いて、光ディスクの信号面に設けられた微小信号部を追跡観測し、略螺旋状に描かれた軌道の位置を定めることを意味する。また、光ディスク装置または光ピックアップ装置におけるチルトとは、ディスク面と対物レンズ光軸との角度ずれを意味する。
例えば、光ディスクMに対し、OBL250が装着されたレンズホルダ90を備えるレンズ・ホルダ組立体100のフォーカスサーボが行われるときに、OBL250が装着されたレンズホルダ90を備えるレンズ・ホルダ組立体100は、上下方向D1に沿って動かされる。また、光ディスクMに対し、OBL250が装着されたレンズホルダ90を備えるレンズ・ホルダ組立体100のトラッキングサーボが行われるときに、OBL250が装着されたレンズホルダ90を備えるレンズ・ホルダ組立体100は、左右方向D2に沿って動かされる。サーボもしくはサーボ機構とは、制御の対象とされるものの状態を測定し、測定したものと基準値とを比較して、自動的に修正制御を行わせる機構のものを意味する。OBL250によって絞られたレーザ光の焦点が光ディスクMの信号層Maに合わせられるときに、OBL250が装備されたレンズホルダ90を含むレンズ・ホルダ組立体100は、アクチュエータ5により上下左右等に駆動させられる。
図1、図2(A)および図2(B)に示す磁性部材50の取付構造たとえば磁石50の取付構造は、一対の略矩形平板状をした磁石50と、一対の略矩形平板状磁石50が装備される例えば略コ字状をした磁気連結部材10Iたとえばヨーク10Iと、略コ字状のヨーク10Iに一対の略矩形平板状の磁石50を接着/接合させる接着部材60たとえば接着剤60と、を備えて構成される。ヨーク(yoke)とは、例えば、磁気的な連結を構造的に支持したものを意味する。また、ヨークは、磁石(マグネット)等の磁性部材から生じる磁力の漏れを少なくさせるものとされている。ここではヨーク10Iとして磁石50が装備される例えばバックヨーク10Iが用いられている。例えばバックヨーク10Iは、フレームヨーク10Iとして取り扱われてもよい。フレーム(frame)とは、例えば、枠や、枠組みや、骨組みを意味する。フレームヨークは、ヨークとしての機能を備えたフレームとして形成される。磁石50を構成する略矩形平面状の装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する一対の略矩形平面状の装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、磁石50がバックヨーク10Iに装着されたときの接着剤60の接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIが設けられている。
図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造について具体的に説明すると、この磁石50の取付構造は、一対の略矩形平板状をした磁石50と、一対の略矩形平板状の磁石50がバックヨーク10Iに接着されているときの接着強度を確保させる一対の接着力確保部12aI,12bIが設けられている略コ字状のバックヨーク10Iと、略コ字状のバックヨーク10Iに一対の略矩形平板状の磁石50を接着/接合させる接
着剤60と、を備えて構成されている。
略コ字状をしたバックヨーク10Iは、略中空矩形平板状に形成された基壁18と、基壁18に対し略直交する方向に沿って延設された一対の側壁10aI,10bIと、を備えて構成されている。バックヨーク10Iを構成する第一の側壁10aIの接着面側とされる略矩形状の装着面部11aIに、接着剤60の接着強度を確保させる接着力確保部12aIが設けられている。また、バックヨーク10Iを構成する第二の側壁10bIの接着面側とされる略矩形状の装着面部11bIに、接着剤60の接着強度を確保させる接着力確保部12bIが設けられている。また、バックヨーク10Iを構成する略矩形板状をした基壁18に、レーザ光が通過する略矩形孔状の通し孔19が設けられている。
略矩形平板状をした磁石50は、接着面側とされる略矩形状の装着面部51と、装着面部51の反対側のコイル対向面側とされる略矩形状のコイル対向面部52と、略矩形状の装着面部51および略矩形状のコイル対向面部52に略直交する四つの略長方形をした端面部53,54,55,56と、を備えて形成されている。このように略矩形平板状をした磁石50は、少なくとも六つの面部51,52,53,54,55,56を備える平たい略直方体状に形成されている。
図1、図2(A)および図2(B)の如く、バックヨーク10Iを構成する側壁10aI,10bIの装着面部11aI,11bIに接着力確保部12aI,12bIが設けられているが、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えば磁石50を構成する装着面部51に接着力確保部(図示せず)が設けられてもよい。
また、図1、図2(A)および図2(B)の如く、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに接着剤60が備えられてバックヨーク10Iに磁石50が接着されるが、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えば磁石50を構成する装着面部51に接着剤60が備えられてバックヨーク10Iに磁石50が接着されてもよい。
例えば、図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造が構成されることにより、一対の略矩形平板状磁石50は、確実にバックヨーク10Iを構成する一対の略矩形平面状装着面部11aI,11bIに接着される。磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に設けられた接着力確保部12aI,12bIにより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。具体的に説明すると、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに設けられた接着力確保部12aI,12bIにより、接着剤60の接着強度が確保された状態でバックヨーク10Iに磁石50が確実に接着される。
接着力確保部12aI,12bIは、複数の微細な凹凸部13aI,13bIを含んで形成されている。この発明における凹凸部とは、例えば溝などの窪み、へこみを有する面を意味し、便宜上の表現とされている。
例えば、図1、図2(A)および図2(B)に示す接着力確保部12aI,12bIが形成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50の装着面部51の接着力確保部を
構成する複数の微細な凹凸部、もしくは、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIを構成する複数の微細な凹凸部13aI,13bIに、毛細管現象により容易に広げられるので、確実な面接着が実現される。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
例えば、磁石50を構成する装着面部51の複数の微細な凹凸部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの複数の微細な凹凸部13aI,13bIの何れか一方または両方に先に接着剤60を塗布させ、次に磁石50をバックヨーク10Iに装備させる場合、例えば、バックヨーク10Iに対する磁石50の水かき作用が生じて接着剤60が掻き取られようとされる。例えば接着剤60に対する磁石50の水かき/掻き取り作用があっても、複数の微細な凹凸部13aI,13bIが例えば接着剤溜りの役割を果たすので、磁石50によって複数の微細な凹凸部13aI,13bIから掻き出される接着剤60の量が限定される。従って、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方の広い面積に接着剤60が残る。このため、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
また、磁石50がバックヨーク10Iに接着されるときに、例えば、磁石50を構成する装着面部51の複数の微細な凹凸部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの複数の微細な凹凸部13aI,13bIの何れか一方または両方に予め先に接着剤60が略均一に広げられつつ塗布された場合でも、又は、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの近傍に磁石50を構成する装着面部51が備えられつつ、その直後に、磁石50を構成する装着面部51の複数の微細な凹凸部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの複数の微細な凹凸部13aI,13bIの何れか一方または両方に接着剤60が略点付け塗布された場合でも、毛細管現象により接着剤60が複数の微細な凹凸部13aI,13bIに広げられるので、バックヨーク10Iに対する磁石50の安定した接着強度が確保される。
接着力確保部12aI,12bIは、例えば略矩形傾斜格子状をした複数の微細な凹凸部13aI,13bIを含んで形成されている。
このように接着力確保部12aI,12bIが形成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50の装着面部51の接着力確保部を構成する例えば略矩形傾斜格子状をした複数の微細な凹凸部、もしくは、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIを構成する例えば略矩形傾斜格子状をした複数の微細な凹凸部13aI,13bIに、毛細管現象により容易に広げられるので、確実な面接着が実現される。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、接着力確保部12aI,12bIは、例えば略矩形傾斜格子状をした複数の微細な凹凸部13aI,13bIとされることなく、例えば不連続な任意の形状をした複数の微細な凹凸部(図示せず)とされてもよい。例えば接着力確保部12aI,12bIは、略波状をした複数の微細な凹凸部(図示せず)とされてもよい。
接着力確保部12aI,12bIは、溝深さ16d(図3)が0mm(ミリメートル)
を超え略0.2mm程度以下の複数の微細な溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIを含んで形成されている。図3の如く、溝14a,14b,15a,15bは、例えばプレス加工などにより精度よく容易に成形可能な縦断面視略V溝14a,14b,15a,15bとして所定の深さ16dに形成されている。詳しく説明すると、細長い各溝14a,14b/15a,15bの長手方向に対し略直交する方向に略沿って各溝14a,14b/15a,15bを有する側壁10aI/10bIが切断されたと仮定したときに、例えば縦断面視される各V溝14a,14b,15a,15bの深さ16dは、0mmを超え略0.2mm程度以下とされている。
これにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50の装着面部51の接着力確保部を構成する溝深さが0mmを超え略0.2mm程度以下の複数の微細なV溝を有する凹凸部、もしくは、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIを構成する溝深さ16dが0mmを超え略0.2mm程度以下の複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに、例えば各V溝14a,14b,15a,15b等による毛細管現象により容易に広げられるので、確実な面接着が実現される。
磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝深さ16dが例えば0mmとされた場合、毛細管現象が殆ど生じないことが懸念される。また、磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝深さ16dが例えば略0.2mmを超える場合、例えば毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。また、凹凸部13aI,13bIを構成するV溝14a,14b,15a,15bが精度よく容易に形成されないことが懸念される。磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に溝深さ16dが0mmを超え略0.2mm以下のV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが構成されていれば、接着力確保部12aI,12bIに塗布された接着剤60が毛細管現象により接着力確保部12aI,12bIに容易に広げられる。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、接着力確保部12aI,12bIとして数μm(ミクロン/マイクロメートル)〜0.2mm程度、好ましくは略0.01mm以上略0.15mm以下の溝深さ16dの複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが形成されることにより、接着剤60の毛細管現象などによってバックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝深さ16dが例えば略0.01mm未満とされた場合、毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。また、磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝深さ16dが例えば略0.15mmを超える場合、例えば毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。また、凹凸
部13aI,13bIを構成するV溝14a,14b,15a,15bが精度よく容易に形成され難くなることが懸念される。磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に溝深さ16dが略0.01mm以上略0.15mm以下のV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが構成されていれば、接着力確保部12aI,12bIに塗布された接着剤60が毛細管現象により接着力確保部12aI,12bIに容易に広げられる。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
接着力確保部12aI,12bIは、溝断面積16f(図3(B))が0mm(平方ミリメートル)を超え略0.05mm程度以下の複数の微細な溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIを含んで形成されている。図3(B)の如く、溝14a,14b,15a,15bは、例えばプレス加工などにより精度よく容易に成形可能な縦断面視略V溝14a,14b,15a,15bとして所定の断面積16fに形成されている。詳しく説明すると、細長い各溝14a,14b/15a,15bの長手方向に対し略直交する方向に略沿って各溝14a,14b/15a,15bを有する側壁10aI/10bIが切断されたと仮定したときに、例えば縦断面視される各V溝14a,14b,15a,15bの断面積16fは、0mmを超え略0.05mm程度以下とされている。
これにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10Iに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50の装着面部51の接着力確保部を構成する溝断面積が0mmを超え略0.05mm程度以下の複数の微細なV溝を有する凹凸部、もしくは、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIを構成する溝断面積16fが0mmを超え略0.05mm程度以下の複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに、例えば各V溝14a,14b,15a,15b等による毛細管現象により容易に広げられるので、確実な面接着が実現される。
磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝断面積16fが例えば0mmとされた場合、毛細管現象が殆ど生じないことが懸念される。また、磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝断面積16fが例えば略0.05mmを超える場合、例えば毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に溝断面積16fが0mmを超え略0.05mm以下のV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが構成されていれば、接着力確保部12aI,12bIに塗布された接着剤60が毛細管現象により接着力確保部12aI,12bIに容易に広げられる。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、接着力確保部12aI,12bIとして数μm(平方ミクロン/平方マイクロメートル)〜0.05mm程度、好ましくは略0.0001mm以上略0.03mm以下の溝断面積16fの複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが形成されることにより、接
着剤60の毛細管現象などによってバックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝断面積16fが例えば略0.0001mm未満とされた場合、毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。また、磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に設けられた凹凸部13aI,13bIのV溝14a,14b,15a,15bの溝断面積16fが例えば略0.03mmを超える場合、例えば毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。磁石50の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に溝断面積16fが略0.0001mm以上略0.03mm以下のV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIが構成されていれば、接着力確保部12aI,12bIに塗布された接着剤60が毛細管現象により接着力確保部12aI,12bIに容易に広げられる。従って、バックヨーク10Iに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
接着力確保部12aI,12bIは、略格子状に配設された複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する。
このように接着力確保部12aI,12bIが形成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50もしくはバックヨーク10Iの何れか一方または両方に設けられた接着力確保部12aI,12bIの複数の微細な略格子状V溝14a,14b,15a,15bにより、接着強度が確保されて磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
接着力確保部12aI,12bIは、例えば左下向きの第一方向に略沿って延設された複数の微細な第一方向V溝14a,14bと、第一方向と異なる方向とされ例えば右下向きの第二方向に略沿って延設された複数の微細な第二方向V溝15a,15bと、を有している。また、複数の微細な第一方向V溝14a,14bと複数の微細な第二方向V溝15a,15bとが交差している。
このように接着力確保部12aI,12bIが形成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50もしくはバックヨーク10Iの何れか一方または両方に設けられた接着力確保部12aI,12bIは、例えば左下向きの第一方向に略沿って延設された複数の微細な第一方向V溝14a,14bと、第一方向と異なる方向とされ例えば右下向きの第二方向に略沿って延設された複数の微細な第二方向V溝15a,15bと、を有しており、複数の微細な第一方向V溝14a,14bと複数の微細な第二方向V溝15a,15bとが交差することにより、接着剤60は、各V溝14a,14b,15a,15bを通って接着力確保部12aI,12bIに行渡り、その結果、接着力確保部12aI,12bIに接着剤60が広げられ易くなる。従って、接着強度が確保されて磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
バックヨーク10Iの基壁18と側壁10aI,10bIとを区切る基準線10xに対し、側壁10aI,10bIの各V溝14a,14b,15a,15bは、略45°の角度に傾斜されて延設され交差している。また、各V溝14a,14b,15a,15bは、略直交し、各V溝14a,14b,15a,15bの交差角度は、略90°とされている。
また、各V溝14a,14b,15a,15bは、例えば、バックヨーク10Iの装着
面部11aI,11bIの基準面部16に対し略135°(度)の鈍角で傾斜形成された第一の傾斜面部16aと、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの基準面部16に対し略135°の鈍角で傾斜形成されて第一の傾斜面部16aに対し略直交する第二の傾斜面部16bと、第一の傾斜面部16aと第二の傾斜面部16bとが略90°で交差する奥端部16eと、装着面部11aI,11bIの基準面部16から奥端部16eまで所定の深さ16dにへこまされて形成された溝収容部16cと、を備えて構成されている。基準面部16は、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIを構成する凹凸部13aI,13bIの基準面部16とされる。
各V溝14a,14b,15a,15bの溝収容部16cに入り込んだ所定の粘度の接着剤60に例えば毛細管現象が生じることにより、接着力確保部12aI,12bIに設けられたV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに接着剤60が確実に広げられる。
なお、各V溝14a,14b,15a,15bを構成する第一の傾斜面部16aと第二の傾斜面部16bとの角度16gは、略直角とされているが、この角度16gは、鋭角とされてもよく、また鈍角とされてもよい。また、各溝14a,14b,15a,15bの縦断面形状は、略V字状に限られずに、例えば、略W字状、略U字状、略凹状などの略矩形状などに形成されてもよい。
また、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えばバックヨーク10Iを構成する略矩形状の装着面部11aIの略中央部に、接着部材60を塗布させるときの目標とされる接着部材塗布目標部(図示せず)たとえば略丸穴状をした凹部(図示せず)が設けられる。また、例えばバックヨーク10Iを構成する略矩形状の装着面部11bIの略中央部に、接着部材60を塗布させるときの目標とされる接着部材塗布目標部(図示せず)たとえば略丸穴状をした凹部(図示せず)が設けられる。
図1、図2(A)および図2(B)の如く、例えばシボ加工が行われて微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが形成される。
例えば、図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造が構成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。「皺(しぼ、シボ)」とは、例えば表面に形成された略凹凸状のものを意味する。また、この明細書におけるシボ加工法とは、例えば金属等の表面に模様等をつける微細加工法を意味する。シボ加工法として、例えば、刃物による彫刻、化学薬品による表面処理、金型によるプレス成形などの加工法が挙げられる。磁石50を構成する装着面部51にシボ加工が行われて形成された微細な略凹凸状接着力確保部、もしくは、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIにシボ加工が行われて形成された微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIが形成されるときの加工手段について詳しく説明すると、図1、図2(A)および図2(B)の如く、プレス金型成形加工が行われるときに併せて転写加工が行われて、微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが転写形成されている。
例えば、図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造が構成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。磁石50を構成する装着面部51にプレス金型成形加工が行われて転写形成された微細な略凹凸状接着力確保部、もし
くは、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIにプレス金型成形加工が行われて転写形成された微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
具体的に説明すると、プレス金型(図示せず)が用いられて、金属素材板(図示せず)に、打抜き、転写、折曲げ、プレス加工が略同時に行われることにより、生産性よくバックヨーク10Iが形成されると共に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bI等を備えた接着力確保部12aI,12bIが、生産性よくバックヨーク10Iの側壁10aI,10bIの装着面部11aI,11bIに形成される。
なお、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えばローレット加工等が行われて微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが形成される。
また、例えば各コイル(図示せず)に対応する各磁性部材として、例えば磁石や磁石鋼などが挙げられる。具体的に説明すると、不図示の各コイルに対応する各磁性部材50は、例えば磁石/磁石鋼が用いられて形成される。磁性部材50は、例えば永久磁石材料などが用いられて形成される。磁石とは、例えば、鉄または酸化鉄を主成分とした磁性体とされる。磁性部材50は、例えば、酸化鉄、バリウム、ストロンチウムなどが含有されたフェライト系の磁石が用いられて形成される。又は、磁性部材50は、例えば、鉄、クロム、コバルト、サマリウム、ネオジウム、ボロンなどが含有された希土類系/合金系の磁石、磁石鋼などが用いられて形成される。磁石鋼とは、例えば、クロム、アルミニウム、ニッケル、コバルトなどの合金元素が鉄などに添加された合金鋼で、焼入硬化、析出硬化などによって、保持力と残留磁束密度の高い永久磁石特性とをもち、また、圧延加工などの成形加工が可能な例えば合金系磁石とされる。
略板状をした磁性部材50は、例えば、フェライト磁石、希土類磁石、塑性加工磁石、鋳造磁石、ボンド磁石、特殊磁石などが用いられて形成される。例えば、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、塩ビ磁石、ゴム磁石、プラスチック磁石、希土類ボンド磁石などのボンド磁石などが用いられて、略板状をした磁性部材50が形成されてもよい。
例えば永久磁石材料が用いられて各磁石50が形成される。例えば安価で保磁力が大きく減磁され難い耐食性に優れるフェライト系磁石が用いられて磁石50が形成される。磁石50として例えば安価なフェライト磁石が用いられても、レンズホルダ90を有するレンズ・ホルダ組立体100、レンズ・ホルダ組立体100を備えるアクチュエータ5、アクチュエータ5を備えるOPU3、並びにOPU3を備える光ディスク装置1が構成されていれば、価格の大幅な上昇が回避されると共に、磁石50に対するコイルの感度が低下することなく、磁石50に対するコイルの感度は、必要レベルに維持される。フェライト磁石として、例えば、日立金属社製:高性能フェライト磁石NMF(登録商標)シリーズ等が挙げられる。高性能フェライト磁石とされる具体的なNMF(登録商標)の商品名として、例えば、NMF3B、NMF12Gなどが挙げられる。
OPU3、アクチュエータ5等の設計/仕様等により、磁石50として、例えばフェライト磁石よりも高い磁力を発し熱安定性に優れる希土類磁石が用いられる。希土類磁石として、例えば、東芝マテリアル社製:トスレックス(登録商標)等が挙げられる。希土類コバルト磁石とされる具体的なトスレックス(登録商標)の商品名として、例えば、TS−24、TS−28HSなどが挙げられる。
また、OPU3、アクチュエータ5等の設計/仕様等により、磁石50として、例えばフェライト磁石よりも高い磁力を発し圧延等の塑性加工が可能な合金系磁石いわゆるメタルマグネットが用いられる。合金磁石いわゆるメタルマグネットとして、例えば、日立金属社製:ネオマックス(登録商標)などが挙げられる。メタルマグネットとされる具体的なネオマックス(登録商標)の商品名として、例えば、NMX−31UH、NMX−33UHなどが挙げられる。
また、例えば一面側の一方側に正極部が形成されると共に一面側の他方側に負極部が形成された二極一個の駆動用磁石50が用いられる。なお、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えば磁性部材50として、一極/二極マグネットや、二極以上着磁された多極着磁マグネットが用いられてもよい。
各磁石/磁石鋼などの各磁性部材50が装着されるヨーク10Iは、磁性体が引き寄せられる金属材料が用いられて形成される。例えば、圧延鋼板などの薄肉鋼板(何れも図示せず)に、打抜き加工、折曲げ加工、押付け加工などのプレス金型成形加工が行われてヨーク10Iが形成される。具体的に説明すると、例えば圧延鋼板などの鉄を主成分とする金属素材板が用いられて、プレス成形機(何れも図示せず)などにより、ヨーク10Iが打抜き・折曲げ形成される。鉄を主成分とする金属素材板として、例えば、ステンレス鋼板、圧延鋼板、帯鋼などが挙げられる。例えば、冷間圧延鋼板および帯鋼として、「JIS G 3141」に基づいて定められたSPCC,SPCD,SPCE等が挙げられる。
また、接着剤60として、例えば、一液性および/または二液性のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メタクリル系樹脂などの樹脂/重合体が挙げられる。例えば一液性および/または二液性接着剤60を構成する重合体/主剤として、前記樹脂群から選択される樹脂/重合体のうちの何れか一種が用いられる。なお、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、熱硬化性アクリル樹脂などは、例えば熱硬化性樹脂/重合体とされる。また、二液性重合体の主剤に対する硬化剤として、例えば、ポリチオール等や、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミン等のアミン系材料等の重合体が挙げられる。例えば二液性接着剤60を構成する硬化剤として、前記重合体群から選択される重合体のうちの何れか一種が用いられる。一液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着作業性などに優れ、二液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着剤の価格特性などに優れる。
また、接着剤60として、例えば光などの電子線が照射されることで硬化する特性を有する電子線硬化型接着剤60も使用可能とされている。具体的に説明すると、接着剤60として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有する紫外線硬化型接着剤60も使用可能とされている。より詳しく説明すると、接着剤60として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有すると共に熱硬化特性を有する紫外線硬化型接着剤60も使用可能とされている。また、例えば熱硬化型接着剤60と共に紫外線硬化型接着剤60も併用可能とされている。
具体的なエポキシ系接着剤60として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2010−1、2012等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2010−1は、23℃の温度条件下における粘度が略80000mPas(ミリパスカル秒)とされ、速硬化性に優れる。また、例えばアラルダイト(登録商標)2012は、主剤AW2104と、硬化剤HW2934と、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が略25000〜35000mPasとされ、汎用性、速硬化性に優れる
また、具体的なポリウレタン系接着剤60として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2055等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2055は、例えばチクソ性(thixotropy)のものとされ、また、例えば引張りせん断強さが略9000mPasとされ、例えば隙間充填性などに優れる。
また、具体的な変性アクリル系接着剤60として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2021等が挙げられる。例えばアラルダイト(登録商標)2021は、主剤XD4661Aと、硬化剤XD4661Dと、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が約60000mPasとされ、最低硬化時間が略18分と短く他のアラルダイト(登録商標)よりも速硬化性に優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤などの嫌気性接着剤が挙げられる。嫌気性接着剤は、例えば空気に触れている間は硬化せず、空気を遮断することで硬化する接着剤とされている。また、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤は、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も併せて備えているので、例えば、はみ出された嫌気性接着剤に紫外線などの電子線を照射させることにより、はみ出された嫌気性接着剤が硬化する。嫌気性接着剤を構成する主成分として、例えば、(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸エステルモノマー等が挙げられる。
嫌気性接着剤とされるスリーボンド社製の1300シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)1359D、スリーボンド(登録商標)1373N等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)1359Dは、硬化前の主成分が(メタ)アクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略14000mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も有し、硬化されたのちにはポリアクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、可とう性、面接着性などに優れる。また、スリーボンド(登録商標)1373Nは、硬化前の主成分がメタクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略90mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も有し、硬化されたのちにはメタクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、低温硬化性などに優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:瞬間接着剤(ゴールドラベルシリーズ)が挙げられる。瞬間接着剤は、数秒から数十秒という「秒速」で被着材同士を固定させる接着剤とされている。瞬間接着剤とされるスリーボンド社製の7700シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)7741等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)7741は、主成分が2−シアノアクリル酸エチルとされ、例えば室温時における粘度が略2mPasであって瞬間接着性に優れる。
また、電子線硬化型接着剤60の一種とされる紫外線硬化型接着剤60として、例えば、米国NORLAND社製:光学UV接着剤60NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等が挙げられる。光学UV接着剤60NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等の紫外線硬化型接着剤60は、アクリル系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤60とされている。アクリル系の紫外線硬化型接着剤60は、硬化時間が短く数秒単位で硬化可能なものとされている。「UV」とは、「ultraviolet」を意味する。また、「ultraviolet radiation」は、「紫外線」を意味する。紫外線硬化型接着剤60は、UV硬化型接着剤60などと呼ばれている。
NORLAND社製:NOA65は、例えば室温時における粘度が略1000〜1200cps(シーピーエス/centipoise)とされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。なお、1cpsは、1mPasとされる。また、NORLAND社製:NOA68は、例えば室温時における粘度が略5000cpsとされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。また、NORLAND社製:NOA73は、例えば室温時における粘度が略130cpsとされ、柔軟性があり低粘度で例えば精巧な部分に薄く接着させることが可能とされている。また、NORLAND社製:NOA83Hは、例えば室温時における粘度が略250cpsとされ、UV特性に加えて熱硬化特性も併せ持ち、例えば光が直接届かない部分への接着も可能とされている。
また、電子線硬化型接着剤60の一種とされる紫外線硬化型接着剤60として、例えば、米国EMI社製:商品名「OPTOCAST」シリーズのもの等が挙げられる。具体的な紫外線硬化型接着剤60としては、米国EMI社製:OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等が挙げられる。OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等の紫外線硬化型接着剤60は、エポキシ系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤60とされている。エポキシ系の紫外線硬化型接着剤60は、低収縮性で高耐熱性のものとされ、耐薬品性、耐湿性に優れるものとされている。一液性の紫外線硬化型接着剤60が用いられることにより、二液性の紫外線硬化型接着剤60が使用されるときに行われる液と液との混合作業が不要となる。従って、接着剤60の塗布工程は、迅速で効率的に行われる。
EMI社製:OPTOCAST3415は、例えば室温時における粘度が略100000cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。また、EMI社製:OPTOCAST3505−HMは、例えば室温時における粘度が略300〜500cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。
このように、例えば一液性および/または二液性接着剤60を構成する重合体/主剤として、エポキシ系重合体、変性アクリル系重合体、ポリウレタン系重合体、アクリル酸エステル系重合体、メタクリル酸エステル系重合体からなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。また、例えば硬化されたのちの一液性および/または二液性接着剤60を構成する樹脂は、エポキシ系樹脂、変性アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂からなる群から選択される樹脂のうちの少なくとも一種の樹脂とされる。また、例えば二液性接着剤60を構成する硬化剤として、ポリチオール、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミンからなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。
また、磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えば二液性の紫外線硬化型接着剤60が用いられて接着工程が行われたものも使用可能とされる。二液性の紫外線硬化型接着剤60として、例えば二液性エポキシ系の紫外線硬化型接着剤60などが挙げられる。アクリル系接着剤60、エポキシ系接着剤60などの重合体系接着剤60が用いられることにより、例えば高い振動成分等が吸収される。
また、接着工程が行われるときの接着剤60の粘度は、例えば室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略2mPas以上略100000mPas以下とされる。
室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤60の粘度が略100000mPasを超える高粘度とされた場合、磁石50を構成する装着面部51の接着力
確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に接着剤60が塗布され、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51が合わせられてバックヨーク10Iに磁石50が接着されるときに、接着力確保部12aI,12bIに設けられたV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに接着剤60が広げられ難くなり、その結果、接着剤60がバックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIおよび磁石50の装着面部51に略均一に行渡らないことが懸念される。
このようなことから、接着工程が行われるときの接着剤60の粘度は、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略60000mPas以下とされることが好ましい。より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤60の粘度が例えば略14000mPas以下とされることにより、接着力確保部12aI,12bIに設けられたV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに接着剤60が確実に広げられる。
また、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤60の粘度が略2mPas未満の低粘度とされた場合、磁石50を構成する装着面部51の接着力確保部もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの接着力確保部12aI,12bIの何れか一方または両方に接着剤60が塗布され、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51が合わせられてバックヨーク10Iに磁石50が接着されるときに、例えば接着剤60の垂れ落ち発生等が懸念される。
好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤60の粘度が例えば略250mPas以上とされることにより、例えば接着剤60の垂れ落ち等が生じ難くなり、接着力確保部12aI,12bIに設けられたV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに接着剤60が確実に介在する。
より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤60の粘度が例えば略1000mPas以上とされることにより、例えば接着剤60の垂れ落ち発生等が防止され易くなり、接着力確保部12aI,12bIに設けられたV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bIに接着剤60が広く確実に介在する。
図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造は、例えば図4および図5に示すOPU3に備えられる。図4および図5に示すOPU3は、例えば、図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造を有する。
図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50の取付構造をOPU3(図4、図5)に構成させることにより、バックヨーク10Iに確実に磁石50が接着されたOPU3を構成させることが可能となる。磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に設けられた微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIにより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着されたOPU3を構成させることが可能となる。
次に、磁性部材50および磁気連結部材10Iの接着方法について説明する。具体的には、磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法について説明する。
この磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法は、複数の微細な突出部および凹凸
部を有する金型(何れも図示せず)を用いて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIを形成させる工程と、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に形成された複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを有する接着力確保部12aI,12bIに接着剤60を塗布させる工程と、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51を合わせ、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60を介在させてバックヨーク10Iに磁石50を接着させる工程と、接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10Iを加熱または常温放置させて、接着剤60を接着・固化させる工程と、を備える。
磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法について詳しく説明すると、先ず、複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型を用いて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIを形成させ、次に、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に形成された複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを有する接着力確保部12aI,12bIに接着剤60を塗布させ、次に、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51を合わせ、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60を介在させてバックヨーク10Iに磁石50を接着させ、その後、接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10Iを加熱または常温放置させて、接着剤60を接着・固化させる。
このように磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。不図示の複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIが形成され、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に形成された複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを有する接着力確保部12aI,12bIに、接着剤60が塗布されて備えられた後に、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51が合わせられ、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60が介在された状態で磁石50が備えられたバックヨーク10Iが加熱または常温放置させられて、接着剤60が接着・固化されることより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
図1、図2(A)および図2(B)に示す磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法についてより具体的に説明すると、この磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法は、複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型を用いて、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIを形成させる転写成形工程と、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方に熱硬化性接着剤6
0を塗布させる接着部材/接着剤塗布工程と、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51を合わせ、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIと磁石50の装着面部51との間に熱硬化性接着剤60を介在させてバックヨーク10Iに磁石50を接着させる組付・接着工程と、熱硬化性接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10Iを加熱させて、熱硬化性接着剤60を接着・固化させる加熱・接着固定工程と、を備える。
磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10Iの接着方法等により、例えばバックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51を合わせると共に接着させたのちに、磁石50の端面部53,54,55とバックヨーク10Iとの間にさらに紫外線硬化型接着剤(60)を塗布させその後紫外線硬化させて、磁石50とバックヨーク10Iとをより確実に接着固定させてもよい。
例えばシボ加工により不図示の凹凸部を形成させた金型を用いて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えた接着力確保部12aI,12bIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。シボ加工により不図示の凹凸部を形成させた金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIのうちの何れか一方または両方に、金型転写成形加工が行われて微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが形成され、金型転写成形加工により磁石50を構成する装着面部51に形成された微細な略凹凸状接着力確保部、もしくは、金型転写成形加工によりバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに形成された微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
彫刻加工により不図示の突出部および凹凸部を形成させた金型を用いて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えた接着力確保部12aI,12bIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。彫刻加工により不図示の突出部および凹凸部を形成させた金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIのうちの何れか一方または両方に、金型転写成形加工が行われて微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが形成され、金型転写成形加工により磁石50を構成する装着面部51に形成された微細な略凹凸状接着力確保部、もしくは、金型転写成形加工によりバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに形成された微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
不図示の複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型を用いて対象物にプレス金型成形加工を行うときに併せて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一
方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えた接着力確保部12aI,12bIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10Iに接着される。不図示の複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIのうちの何れか一方または両方に、プレス金型成形加工が行われて微細な略凹凸状をした接着力確保部12aI,12bIが転写形成され、プレス金型成形加工により磁石50を構成する装着面部51に転写形成された微細な略凹凸状接着力確保部、もしくは、プレス金型成形加工によりバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIに転写形成された微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着される。
また、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、不図示の複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型を用いてプレス金型成形加工を施すことにより、磁石50の装着面部51もしくはバックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、生産性よく微細な略凹凸状接着力確保部12aI,12bIが転写形成される。
具体的に説明すると、不図示のプレス金型を用いて、不図示の金属素材板に、打抜き、転写、折曲げ、プレス加工を略同時に行うことにより、効率よくバックヨーク10Iを形成させることが可能となると共に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15bを有する凹凸部13aI,13bI等を備えた接着力確保部12aI,12bIを効率よくバックヨーク10Iの側壁10aI,10bIに形成させることが可能となる。
上記磁石50およびバックヨーク10Iの接着方法が実行されてOPU3の製造方法が行われることにより、OPU3が構成される。
このようにOPU3の製造方法が行われることにより、バックヨーク10Iに確実に磁石50が接着されたOPU3を構成させることが可能となる。不図示の複数の微細な突出部および凹凸部を有する金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aI,12bIが形成され、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10Iを構成する装着面部11aI,11bIの何れか一方または両方に形成された複数の微細なV溝14a,14b,15a,15b、及び、凹凸部13aI,13bIを有する接着力確保部12aI,12bIに、接着剤60が塗布されて備えられた後に、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIに磁石50の装着面部51が合わせられ、バックヨーク10Iの装着面部11aI,11bIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60が介在された状態で磁石50が備えられたバックヨーク10Iが加熱させられて、接着剤60が接着・固化されることより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10Iとが確実に接着されて、OPU3が構成される。
図4に示すOPU3は、光ディスクM(図5)にレーザ光を照射させる発光素子210,220(図4)いわゆるレーザダイオード(LD:laser diode)を備える。また、このOPU3は、LD210,220に電気を流してLD210,220を光らせる駆動回路部いわゆるレーザドライバ(LDD:LD driver)(図示せず)を備える。また、このOPU3は、各LD210,220等の電気系部品とLDD等の電気
系部品とを通電可能に接続するフレキシブルプリント回路体(図示せず)などのフレキシブル基板(図示せず)を備える。フレキシブルプリント回路体(Flexible Printed Circuit)は、「FPC」と略称される。FPCは、半田付け等が行われるときの耐熱性などに優れるポリイミド(PI:polyimide)系樹脂などの耐熱性合成樹脂製の絶縁シートに複数の回路導体が印刷されて、例えば銅箔などの金属箔が絶縁シートに並設され、その上に透明もしくは半透明の保護層が設けられて構成される(何れも図示せず)。
例えば不図示のLDDからFPCを通して第一のLD210へ電気が流されて、第一のLD210からレーザ光が出力される。例えば、波長が約765〜840nm(ナノメートル)、基準とされる波長が略780nmの赤外レーザ光を出射可能な「CD」用の0.2〜500mW(ミリワット)のレーザ光が第一のLD210から出射される。また、例えば不図示のLDDからFPCを通して第二のLD220へ電気が流されて、第二のLD220からレーザ光が出力される。例えば、波長が約630〜685nm、基準とされる波長が略635nmまたは650nmの赤色レーザ光を出射可能な「DVD」用の0.2〜500mWのレーザ光が第二のLD220から出射される。
光ディスク装置1、OPU3等の設計/仕様等により、例えば、波長が約340〜450nm、好ましくは約380〜450nm、より好ましくは約400nmを超え450nm以下、基準とされる波長が略405nmの青紫色レーザ光を出射可能な「CBHD」、「HD DVD」、「Blu−ray Disc」用の0.2〜500mWのレーザ光がLD210/220から出射される。その場合、LD210/220は、例えば複数種類の波長のレーザ光を出射可能な特殊なLD210/220として構成される。LD210/220として、各種LDが使用可能とされる。
LD210,220から例えば0.2以上500mW以下、具体的には0.5以上400mW以下の出力値のレーザ光が出射される。例えば0.2mW未満の出力値のレーザ光とされた場合、光ディスクMに照射されたのちに反射され受光素子290に届くレーザ光の光量が不足する。光ディスクMの各データ等を再生させるときには、例えば0.2mW以上好ましくは0.5mW以上20mW以下程度という数〜数十mWの出力値のレーザ光で十分とされる。光ディスクMに各データ等を書き込むときには、数十〜数百mWの出力値のレーザ光が必要とされる。例えば光ディスクMに高速で各データ等を書き込むときには、400mWや500mW等という高い出力値のパルスレーザ光が必要とされることがある。
また、このOPU3は、レーザ光を絞らせて光ディスクMの信号層Maに集光スポットを照射・形成させるOBL250を備える。OBL250は、略凸状の曲面部251が設けられた凸レンズ250として形成されている。
例えば、射出成形が可能であって透明または半透明をした熱可塑性の耐熱性合成樹脂材料が用いられて、射出成形法に基づきOBL250が形成される。詳しく説明すると、OBL250は、例えば、耐候性、鏡面平滑性、精度などに優れ、透明度の高いアクリル/メタクリル系樹脂を基材とした組成物が用いられて、射出成形法に基づき形成される。メタクリル樹脂の正式名称は、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate)であり、ポリメチルメタクリレートは例えばPMMAと略称される。また、メタクリル樹脂は、アクリル樹脂と呼ばれることもある。また、OBL250は、例えば、加工性などに優れ、価格低減化が図られるポリカーボネート(PC:polycarbonate)系樹脂を基材とした組成物が用いられて形成される。
例えば、合成樹脂材料が用いられてOBL250が形成されることにより、OBL25
0の軽量化が図られる。また、略凸レンズ状をした合成樹脂製OBL250は、射出成形法に基づいて効率よく大量生産される。OBL250の大量生産が可能となることにより、OBL250の価格低減化が図られる。なお、光ディスク装置1、OPU3等の設計/仕様等により、半透明性もしくは透明性合成樹脂材料に代えて、例えば半透明性もしくは透明性ガラス材料が用いられてOBL250が形成される。
また、このOPU3は、レンズ・ホルダ組立体100を構成するレンズホルダ90を備える。レンズホルダ90は、成形性に優れる熱可塑性の芳香族環含有の耐熱性合成樹脂材料が用いられて、大量生産性に優れる射出成形法に基づき形成される。具体的に説明すると、レンズホルダ90は、例えば、薄肉/精密成形性に優れると共に半田付け等が行われるときの耐熱性などに優れ、また射出成形性に優れ、さらに鉄材などよりも軽量化が可能とされる液晶ポリマ(LCP:liquid crystal polymer)を基材とした組成物が用いられて形成される。液晶ポリマとして、例えば耐熱性に優れる全芳香族系液晶樹脂などが挙げられる。射出成形法に基づいてレンズホルダ90が形成されていれば、レンズホルダ90が複雑な形状とされていても効率よくレンズホルダ90の大量生産が可能となる。
また、このOPU3は、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受光する受光素子290いわゆる光検出器またはPDIC(photo diode IC)もしくはフォトディテクタ(PD:photo detector)290を備える。PD290は、例えば四分割タイプ等の複数分割された回折格子(図示せず)を透過したメインビーム(0次光)に対応する平面視略矩形のメイン受光部(図示せず)と、回折格子を透過することで回折分岐された一対のサブビーム(±1次回折光束)に対応する一対の平面視略矩形のサブ受光部(図示せず)との三つの受光部を少なくとも備えて構成される。平面視略矩形のメイン受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。また、平面視略矩形のサブ受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。このように、複数の平面視略矩形のセグメントを備えた複数分割タイプの各受光部を有するPD290がOPU3に装備される。
PD290は、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、光ディスクMの信号層Maに記録されたデータ、情報、信号を検出するためのものとされている。また、PD290は、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、OPU3を構成するOBL250付レンズホルダ90を含んだレンズ・ホルダ組立体100のサーボ機構を動作させるためのものとされている。OPU3により、例えば、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が読み出されたり、光ディスクMにデータ/情報/信号が書き込まれたり、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が消されたりするときに、PD290の各受光部に各レーザ光が照射されることにより、光ディスクMのメイン情報信号、光ディスクMに対するフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などが検出される。
OPU3における光ディスクMの集光スポットのフォーカシング検出法として、例えば差動非点収差法に基づいた検出法等が挙げられる。差動非点収差法とは、例えば、非点収差をもった光学系で結像した点像ひずみを検出することにより、集光スポットの変位を検出する方法とされる。このOPU3における集光スポットのフォーカシング検出法は、例えば差動非点収差法に基づいた検出法とされる。なお、フォーカシング検出法として、例えば、フーコー法、ナイフエッジ法などの他の検出法が併用されてもよい。
また、OPU3における光ディスクMの集光スポットのトラッキング検出法として、例えば差動プッシュプル(DPP:differential push−pull)法に基づいた検出法等が挙げられる。差動プッシュプル法とは、例えば、データ読書き用のメ
インビームと、位置ずれの補正信号を検出する二つのサブビームとにより、集光スポットの変位を検出する方法とされる。このOPU3における集光スポットのトラッキング検出法は、例えば差動プッシュプル法に基づいた検出法とされる。なお、トラッキング検出法として、例えば、位相差法、ヘテロダイン検波法などの他の検出法が併用されてもよい。
また、このOPU3は、略矩形箱状をしたレンズ・ホルダ組立体100に装備され、レンズ・ホルダ組立体100を弾性支持する複数の略線状をした金属製の弾性支持部材80いわゆる略線状をした金属製のサスペンションワイヤ80を備える。例えば、OPU3を構成する略線状の各サスペンションワイヤ80は、OBL250の光軸方向D1に略沿った方向とされるフォーカス方向D1と、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2と、に直交する方向とされるタンジェンシャル方向D3に略沿って延設される。例えば光ディスクMの回動位置等により、タンジェンシャル方向D3は、光ディスクMの他の半径方向D3とされる。OPU3のレンズ・ホルダ組立体100に装備された左右六本のサスペンションワイヤ80のうちの少なくとも左右四本好ましくは左右六本のサスペンションワイヤ80に、駆動信号、制御信号等とされる電気が流されることにより、OPU3のレンズ・ホルダ組立体100に装備されて各サスペンションワイヤ80に通電可能に接続された少なくとも四個のコイル好ましくは六個のコイルに、駆動信号、制御信号等とされる電気が流される。
また、略線状の各サスペンションワイヤ80は、例えば、燐青銅製の導線が用いられて形成される。例えば、「JIS G 3402」に基づいて定められたピアノ線材や、「JIS G 3522」に基づいて定められたピアノ線や、「JIS G 3521」に基づいて定められた硬鋼線などが用いられて、サスペンションワイヤ80を構成する素線が形成される。また、サスペンションワイヤ80は、例えば電気めっき法に基づいて鍍金処理が行われた銅めっき付の導線が用いられて構成される。具体的に説明すると、ばねの耐久力や疲労強度などに優れる鋼線またはピアノ線が用いられ、これに導電性に優れる銅(Cu)が被覆されて、通電可能なサスペンションワイヤ80が構成される。
また、このOPU3は、例えばサスペンションワイヤ80に生じる異常振動などを抑制させる例えば略ゲル状の合成重合体製のダンピング材(図示せず)ならびにダンピング材を保持する合成樹脂製のダンピング保持部材140を備える。金属製バックヨーク10Iの後側に装着された合成樹脂製ダンピング保持部材140の各孔(図示せず)に、各サスペンションワイヤ80が挿通される。また、サスペンションワイヤ80が挿通されたダンピング保持部材140の孔には、例えば柔軟性に富んだ合成重合体製のダンピング材いわゆるダンプ剤が充填される。ダンピング保持部材140は、絶縁性に優れる合成樹脂材料が用いられて形成される。ダンピング保持部材140は、例えば、ポリカーボネート系樹脂などの合成樹脂材料が用いられて、大量生産性に優れる射出成形法に基づいて形成される。
また、このOPU3は、各金属製サスペンションワイヤ80が通電可能に接続されて取り付けられる回路基板150を備える。回路基板は、例えば、PWB(printed wired board / printed wiring board)等と呼ばれている。PWB150の基板本体151は、絶縁性に優れる合成樹脂材料が用いられて形成されている。また、合成樹脂製の基板本体151上の回路導体は、導電性に優れる金属箔として形成されている。また、金属製の回路導体が形成された合成樹脂製の基板本体151上に絶縁性に優れる合成樹脂材料が被覆されて、金属製回路導体が形成された合成樹脂製基板本体151上に絶縁皮膜が形成されている。
また、このOPU3は、コイル等とサスペンションワイヤ80等とを通電可能に確実に接続させる半田材を備える。また、このOPU3は、サスペンションワイヤ80等とPW
B150等とを通電可能に確実に接続させる半田材を備える。各サスペンションワイヤ80や、各コイルなどの半田付けが行われるときに用いられる半田材として、環境に配慮された鉛を含有しない半田いわゆる鉛フリー半田が用いられる。半田材として、鉛フリー半田が用いられていれば、例えば、OPU3や、OPU3を備える光ディスク装置1等が分解・廃棄されるときに、鉛により自然環境に影響が及ぶということが回避される。
また、このOPU3は、OPU3の各種部品を保護する被覆板180を備える。OPU3が組み立てられるときに、OPU3の上側に、例えば各種部品を保護する被覆板180が備えられる。被覆板180は、例えば放熱性に優れる薄肉金属板が用いられてプレス成形されている。薄肉板金製の被覆板180に代えて、例えば合成樹脂製の黒色被覆板(180)がOPU3の上側に備えられてもよい。
また、このOPU3は、各種光学系部品、電気系部品などが装備されるハウジング300を備える。ハウジング(housing)とは、例えば、装置、部品などの物が収容される箱、箱形のものや、箱に類似したものを意味する。ハウジング300は、例えば放熱特性に優れる金属材料または摺動特性に優れる樹脂材料が用いられて形成される。
ハウジング300に装備される光学系部品として、例えば、レーザダイオード、1/2波長板(1/2λ板)、開口制限付広帯域1/4波長板(1/4λ板)、液晶補正素子、回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Element)、回折格子(インライン・グレーティング)、ダイバージェントレンズ、プリズム、偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックフィルタ、コリメータレンズ、ビームエキスパンダレンズ、ハーフミラー、レフレクトミラー、全反射ミラー、対物レンズ、フロントモニタダイオード、センサレンズ、アナモフィックレンズ、中間レンズ、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU3は、前記光学系部品を備える。
また、ハウジング300に装備される電気系部品として、例えば、プリント基板、記憶装置(ROM:read−only memory)、サスペンションワイヤ、コイル、アクチュエータ、フレキシブルプリント回路体、レーザドライバ、レーザダイオード、液晶補正素子、ビームエキスパンダユニット、フロントモニタダイオード、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU3は、前記電気系部品を備える。
OPU3を構成する各種光学系部品、電気系部品などの各種部品(図示せず)は、金属製または合成樹脂製のハウジング300に装備される。ハウジング300は、各種光学系部品、電気系部品などの各種部品が装備されるハウジング本体301と、ハウジング本体301から突設され第一の軸部材410(図5)と移動可能に合わせられる一対の主軸用の軸受部311,312(図4、図5)と、主軸用の軸受部311,312に対し反対側に向けてハウジング本体301から突設され第二の軸部材420(図5)と移動可能に合わせられる副軸用の軸受部321(図4、図5)と、を備えて形成されている。主軸用の軸受部311,312と、副軸用の軸受部321と、は、ハウジング本体301と一体成形されている。主軸用の軸受部311,312と、副軸用の軸受部321と、ハウジング本体301と、は、例えば同一の金属材料または同一の合成樹脂材料が用いられて一つのものとして形成される。
OPU3を構成するハウジング300は、例えば、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)からなる群から選択される少なくとも一種以上の元素を含有する非鉄金属、ダイカスト合金などの金属が用いられて形成される。アルミニウム、マグネシウム、亜鉛は、耐食性に優れたものとされ、鉄よりも比重の小さい非鉄金属とされている。例えばアルミニウムを主成分とするアルミニウム合金などの非鉄金属材料が用いられてハウジング300が形成される。
又は、OPU3を構成するハウジング300は、例えば、機械的特性、摺動特性、寸法安定性、耐熱性、射出成形性、絶縁特性などの電気的特性などに優れ、さらに鉄材などよりも軽量化が可能とされるポリフェニレンサルファイド(PPS:poly phenylene sulfide)樹脂等のポリアリーレンサルファイド(PAS:poly arylene sulfide)系樹脂を基材とした耐熱性の合成樹脂組成物が用いられて形成される。樹脂材料は、例えば鉄よりも比重が小さく軽量化に適した材料とされている。
略丸棒状の軸部材410,420の長手方向D2に略沿ってOPU3が移動するときに、略丸孔状の第一の軸受部311と、略丸棒状の第一の軸部材410と、が摺接する。また、略丸棒状の軸部材410,420の長手方向D2に略沿ってOPU3が移動するときに、略丸孔状の第二の軸受部312と、略丸棒状の第一の軸部材410と、が摺接する。また、略丸棒状の軸部材410,420の長手方向D2に略沿ってOPU3が移動するときに、横倒し状の略U字状滑り軸受構造をした第三の軸受部321と、略丸棒状の第二の軸部材420と、が摺接する。
軸部材410,420は、OPU3のハウジング300の軸受部311,312,321に対して摺接可能な例えばスライドシャフト410,420として形成されている。軸部材410,420は、例えば、「JIS G 4304」に基づいて定められた「熱間仕上ステンレス鋼棒」、「JIS G 4318」に基づいて定められた「冷間成形ステンレス鋼棒」等が用いられて形成されている。また、軸受部311,312,321は、スライドシャフト410,420に対して摺接可能な例えば摺動部311,312,321として形成されている。
OPU3は、ハウジング300の第一の摺動部311と、第二の摺動部312と、第三の摺動部321とにより、一対のスライドシャフト410,420上に安定した略三点構造で移動可能に支持される。OPU3は、ハウジング300の第一の摺動部311と、第二の摺動部312と、第三の摺動部321との主な三点によって、一対のスライドシャフト410,420上に移動可能に支持されるので、例えば四点支持構造のOPU(図示せず)よりも摩擦が減らされる。
また、第三の摺動部321は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば副軸とされるスライドシャフト420へのOPU3の組付け作業が容易に行われる。また、第三の摺動部321は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば主軸とされる第一スライドシャフト410に対し、副軸とされる第二スライドシャフト420の平行度等の僅かな誤差は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造の第三の摺動部321により吸収される。
図5に示すディスク装置1は、上記磁石50の取付構造を有する上記OPU3を備えて構成される。
上記磁石50の取付構造を備えたOPU3を光ディスク装置1に装備させることにより、バックヨーク10Iに確実に磁石50が接着されたOPU3を備える光ディスク装置1を構成させることが可能となる。
また、光ディスク装置1は、光ディスクMが装備可能とされると共に光ディスク装置本体1aに対して出し入れ可能なトレー(図示せず)と、ターンテーブル460とターンテーブル460に対向するクランパ(図示せず)とを有し光ディスクMを挟み込んで固定可能なクランプ装置と、ターンテーブル460を含み光ディスクMを回転駆動させるドライ
ブ装置450と、光ディスクMにレーザ光を照射させるOPU3と、光ディスクMの一半径方向D2に沿ってOPU3を移動させるときにOPU3を移動可能に支持する一対のスライドシャフト410,420と、を備えて構成されている。
光ディスク装置1を構成する略矩形箱状の金属製筐体400いわゆるカバー400に対し、不図示の出入り自在とされた略板状の合成樹脂製トレーが用いられて、光ディスク装置1内に光ディスクMが収容される。また、光ディスク装置1を構成するカバー400内に、光ディスクMを回転させるドライブ装置450が収納されている。ドライブ装置450として、光ディスクMが装備される略丸板状をした合成樹脂製ターンテーブル460を有するディスクドライブ装置450が用いられている。また、光ディスクMのデータ/情報/信号を読み取ったり、光ディスクMにデータ/情報/信号を記録させたり、光ディスクMのデータ/情報/信号を消去させたりするOPU3が、光ディスク装置1を構成するカバー400内に装備されている。各種部品が装備された下側の金属製カバー400に上側の金属製カバー(図示せず)が装着されて、光ディスク装置1が組み立てられる。
ターンテーブル460とターンテーブル460に対向するクランパとを備えたクランプ装置が用いられて、ターンテーブル460とクランパとの間に、中心部Mcに丸孔Mbが形成された光ディスクMが、位置決めされた状態で確実に挟み込まれて着脱自在に固定される。また、ドライブ装置450のスピンドルモータ(図示せず)上に設けられたターンテーブル460は、光ディスクMの調芯と光ディスクMの高速回転の安定化確保との両機能を兼ね備えたものとされている。
上記OPU3、並びに上記OPU3を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMにデータ/情報/信号等を記録させたり、上記各種光ディスクMのデータ/情報/信号等を再生させたりする記録・再生装置に使用可能とされる。具体的に説明すると、上記OPU3、並びに上記OPU3を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMにデータ/情報/信号等を記録させたり、上記各種光ディスクMのデータ/情報/信号等を再生させたり、上記各種光ディスクMのデータ/情報/信号等を消去させたりする記録・再生・消去可能装置に使用可能とされる。また、上記OPU3、並びに上記OPU3を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMのデータ/情報/信号等を再生させる再生専用装置にも使用可能とされる。
図6は、本発明に係る磁性部材の取付構造、磁性部材および磁気連結部材の接着方法の実施形態を示すものである。
図1、図2(A)および図2(B)に示す参考例の形態の磁性部材50の取付構造においては、バックヨーク10Iを構成する側壁10aI,10bIの装着面部11aI,11bIに、略格子状に配設された複数の溝14a,14b,15a,15b等が形成されて略矩形傾斜格子状の複数の凹凸部13aI,13bIを有する接着力確保部12aI,12bIが設けられている。
また、図6に示す実施形態の磁性部材50の取付構造において、バックヨーク10IIを構成する側壁10aII,10bIIの装着面部11aII,11bIIに、略格子状に配設された複数の溝14a,14b,15a,15b等が形成されて略矩形傾斜格子状の複数の凹凸部13aII,13bIIを有する接着力確保部12aII,12bIIが設けられている。
これらの点において、図1、図2(A)および図2(B)に示す参考例の磁性部材50の取付構造と、図6に示す実施形態の磁性部材50の取付構造と、は、接着力確保部12aI,12bIの形状が同じとされており、接着力確保部12aII,12bIIは、左下
向きの第一方向に略沿って延設された複数の微細な第一方向溝14a,14bと、右下向きの第二方向に略沿って延設された複数の微細な第二方向溝15a,15bとが交差することにより構成されているが、図6に示すバックヨーク10IIを構成する側壁10aIIの装着面部11aIIには、一対の接着部材溜り部17a,17aが設けられている。
バックヨーク10IIを構成する側壁10aIIの装着面部11aIIに一対の接着部材溜り部17a,17aが設けられたこと以外に、実施形態の磁性部材50の取付構造ならびにピックアップ装置3におけるバックヨーク10IIは、図2に示す参考例の磁性部材50の取付構造ならびにピックアップ装置3におけるバックヨーク10Iの説明内容と略同じとされている。
図6と共に説明する実施形態の磁性部材50の取付構造ならびにピックアップ装置3において、図1〜図5と共に説明した参考例の磁性部材50の取付構造ならびにピックアップ装置3の説明内容と略同一のものについては、同一の符号を付しその詳細な説明を省略した。
接着力確保部12aIIに接着剤60を導く略矩形切欠き状または略凹状の接着剤溜り部17a,17aが、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIの何れか一方または両方に設けられる。
図6に示す磁石50の取付構造が構成されることにより、略矩形平板状磁石50は、確実にバックヨーク10IIを構成する略矩形平面状装着面部11aIIに接着される。磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIの何れか一方または両方に設けられた接着剤溜り部17a,17aにより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。具体的に説明すると、バックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIに設けられた接着剤溜り部17a,17aにより、接着剤60の接着強度が確保された状態でバックヨーク10IIに磁石50が確実に接着される。
接着力確保部12aIIは、凹凸部13aIIを含んで形成されている。また、接着剤溜り部17a,17aは、上側左右両方の一対の略矩形状へこみ部17aL,17aRを含んで形成されている。磁石50もしくはバックヨーク10IIの何れか一方または両方に、磁石50およびバックヨーク10IIの両者を接着/接合させる接着剤60を塗布させるときに、左右一対の接着剤溜り部17a,17aの略矩形へこみ部17aL,17aRは、接着力確保部12aIIの凹凸部13aIIに対し略上側に位置するように設置される。なお、この明細書における「上」、「下」、「左」、「右」の定義は、便宜上の定義とされている。
また、接着力確保部12aIIは、略V字状溝14a,15aを有している。また、接着剤溜り部17a,17aは、上側左右両方の一対の略矩形状へこみ部17aL,17aRを有している。略V字状溝14a,15aの深さ16dと略矩形状へこみ部17aL,17aRの深さとが略同じとされている。
図6に示す磁石50の取付構造が構成されていれば、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。磁石50がバックヨーク10IIに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10IIに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50もしくはバックヨーク10IIの何れか一方または両方に設けられた上側の左右両方における一対の接着剤溜り部17a,17aの略矩形状へこみ部17aL,17aRおよび接着力確保部12
aIIの凹凸部13aIIを構成する略V字状溝14a,15aによって、例えば毛細管現象等により容易に広げられるので、接着強度が確保されて磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。例えば、バックヨーク10IIに磁石50が位置合せされつつ装備されたのちに、磁石50もしくはバックヨーク10IIの何れか一方または両方の上側の左右両方における一対の接着剤溜り部17a,17aに上側から接着剤60が塗布されることにより、例えば塗布された接着剤60が磁石50の周縁部57もしくはバックヨーク10IIの周縁部17cからはみ出されるということが略回避され、接着剤60は、重力および/または毛細管現象により、安定して接着力確保部12aIIの凹凸部13aIIに供給される。従って、接着力確保部12aIIに接着剤60が行き渡り易くなる。
接着剤溜り部17a,17aは、深さが0mmを超え略0.2mm程度以下の複数のへこみ部17aL,17aRを含んで形成されている。へこみ部17aL,17aRは、例えばプレス加工などにより精度よく容易に成形可能なへこみ部17aL,17aRとして所定の深さに形成されている。詳しく説明すると、側壁10aIIが切断されたと仮定したときに、例えば縦断面視される各へこみ部17aL,17aRの深さは、0mmを超え略0.2mm程度以下とされている。
これにより、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。磁石50がバックヨーク10IIに取り付けられる前に、もしくは、磁石50がバックヨーク10IIに取り付けられた後に、磁石50を構成する装着面部51の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に塗布された接着剤60は、磁石50の装着面部51の接着剤溜り部を構成する深さが0mmを超え略0.2mm程度以下の複数のへこみ部、もしくは、バックヨーク10IIの装着面部11aIIの接着剤溜り部17a,17aを構成する深さが0mmを超え略0.2mm程度以下の複数のへこみ部17aL,17aRによって、例えば毛細管現象等により容易に広げられるので、確実な面接着が実現される。
磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に設けられたへこみ部17aL,17aRの深さが例えば0mmとされた場合、毛細管現象等が殆ど生じないことが懸念される。また、磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に設けられたへこみ部17aL,17aRの深さが例えば略0.2mmを超える場合、例えば毛細管現象等が生じ難くなることが懸念される。磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に深さが0mmを超え略0.2mm以下のへこみ部17aL,17aRが構成されていれば、接着剤溜り部17a,17aに塗布された接着剤60が毛細管現象等により接着剤溜り部17a,17aを起点として接着力確保部12aIIの凹凸部13aIIに容易に広げられる。従って、バックヨーク10IIに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aIIの何れか一方または両方に、接着剤溜り部17a,17aとして数μm〜0.2mm程度、好ましくは略0.01mm以上略0.15mm以下の深さの複数のへこみ部17aL,17aRが形成されることにより、接着剤60の毛細管現象などによってバックヨーク10IIに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に設けられたへこみ部17aL,17aRの深さが例えば略0.01mm未満とされた場合、毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。また、磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に設けられたへこみ部17aL,17aRの深さが例えば略0.15mmを超
える場合、例えば毛細管現象が生じ難くなることが懸念される。磁石50の接着剤溜り部もしくはバックヨーク10IIの接着剤溜り部17a,17aの何れか一方または両方に深さが略0.01mm以上略0.15mm以下のへこみ部17aL,17aRが構成されていれば、接着剤溜り部17a,17aに塗布された接着剤60が毛細管現象により接着剤溜り部17a,17aに容易に広げられる。従って、バックヨーク10IIに対する磁石50の接着強度が確実に確保される。
次に、磁性部材50および磁気連結部材10IIの接着方法について説明する。具体的には、磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法について説明する。
この磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法は、複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型(何れも図示せず)を用いて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aII/12bIIを形成させる工程と、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIに磁石50の装着面部51を合わせる工程と、略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを上側に位置させた状態で磁石50が備えられたバックヨーク10IIを作業台(図示せず)等の上に仮置きさせる工程と、開口された略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aの上側から接着剤60を略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aに塗布させる工程と、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60を毛細管現象/重力により十分に介在させてバックヨーク10IIに磁石50を接着させる工程と、接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10IIを加熱または常温放置させて、接着剤60を接着・固化させる工程と、を備える。
例えば、バックヨーク10IIを構成する装着面部11bIIに、複数の微細なV溝14b,15b、凹凸部13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部を備えて接着強度を確保させる接着力確保部12bIIが形成されたものも使用可能とされる。また、磁石50の装着面部51に、複数の微細なV溝、凹凸部、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部を備えて接着強度を確保させる接着力確保部が形成されたものも使用可能とされる。
磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法について詳しく説明すると、先ず、複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型を用いて、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aII/12bIIを形成させ、次に、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIに磁石50の装着面部51を合わせ、次に、略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを上側に位置させた状態で磁石50が備えられたバックヨーク10IIを作業台等の上に仮置きさせ、次に、開口された略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aの上側から接着剤60を略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aに塗布させ、次に、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60を毛細管現象/重力により十分に介在させてバックヨーク10IIに磁石50を接着させ、その後、接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10IIを加熱または常温放置させて、接着剤60を接着・固化させる。
このように磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。不図示の複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51も
しくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aII/12bIIが形成され、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIに磁石50の装着面部51が合わせられ、略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aが上側に位置した状態で磁石50を備えたバックヨーク10IIが作業台等の上に仮置きされ、開口された略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aの上側から接着剤60が略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aに塗布された後に、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIと磁石50の装着面部51との間に接着剤60が毛細管現象/重力により十分に介在された状態で磁石50が備えられたバックヨーク10IIが加熱または常温放置させられて、接着剤60が接着・固化されることより、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。
図6に示す磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法についてより具体的に説明すると、この磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法は、複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型を用いて、バックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIに、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えて接着強度を確保させる接着力確保部12aII/12bIIを形成させる転写成形工程と、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIに磁石50の装着面部51を合わせる組付工程と、略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを上側に位置させた状態で磁石50が備えられたバックヨーク10IIを作業台等の上に仮置きする仮置き工程と、開口された略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aの上側から接着剤60を略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aに塗布させる接着部材/接着剤塗布工程と、バックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIと磁石50の装着面部51との間に熱硬化性接着剤60を毛細管現象/重力により十分に介在させてバックヨーク10IIに磁石50を接着させる接着保持工程と、熱硬化性接着剤60を介して磁石50が備えられたバックヨーク10IIを加熱させて、熱硬化性接着剤60を接着・固化させる加熱・接着固定工程と、を備える。
磁石50の取付構造、OPU3の設計/仕様、磁石50およびヨーク10IIの接着方法等により、例えばバックヨーク10IIの装着面部11aII,11bIIに磁石50の装着面部51を合わせると共に接着させたのちに、磁石50の端面部53,54,55とバックヨーク10IIとの間にさらに紫外線硬化型接着剤(60)を塗布させその後紫外線硬化させて、磁石50とバックヨーク10IIとをより確実に接着固定させてもよい。
例えばシボ加工により不図示の凹凸部を形成させた金型を用いて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bIIを備えた接着力確保部12aII/12bIIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。シボ加工により不図示の凹凸部を形成させた金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIのうちの何れか一方または両方に、金型転写成形加工が行われて接着力確保部12aII/12bIIが形成され、金型転写成形加工により磁石50を構成する装着面部51に形成された接着力確保部、もしくは、金型転写成形加工によりバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIに形成された接着力確保部12aII/12bIIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。
彫刻加工により不図示の突出部、凹凸部、略矩形平面突出部を形成させた金型を用いて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えた接着力確保部12aII/12bIIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。彫刻加工により不図示の突出部、凹凸部、略矩形平面突出部を形成させた金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIのうちの何れか一方または両方に、金型転写成形加工が行われて接着力確保部12aII/12bIIが形成され、金型転写成形加工により磁石50を構成する装着面部51に形成された接着力確保部、もしくは、金型転写成形加工によりバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIに形成された接着力確保部12aII/12bIIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。
不図示の複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型を用いて対象物にプレス金型成形加工を行うときに併せて対象物に転写加工を行うことにより、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15b、凹凸部13aII/13bII、複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17aを備えた接着力確保部12aII/12bIIを転写形成させる。
このように磁石50およびバックヨーク10IIの接着方法が行われることにより、磁石50は確実にバックヨーク10IIに接着される。不図示の複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型が用いられて、磁石50を構成する装着面部51、もしくは、バックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIのうちの何れか一方または両方に、プレス金型成形加工が行われて接着力確保部12aII/12bIIが転写形成され、プレス金型成形加工により磁石50を構成する装着面部51に転写形成された接着力確保部、もしくは、プレス金型成形加工によりバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIに転写形成された接着力確保部12aII/12bIIのうちの何れか一方または両方により、接着剤60の接着強度が確保された状態で磁石50とバックヨーク10IIとが確実に接着される。
また、磁石50を構成する装着面部51もしくはバックヨーク10IIを構成する装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、不図示の複数の微細な突出部、凹凸部、複数の略矩形平面突出部を有する金型を用いてプレス金型成形加工を施すことにより、磁石50の装着面部51もしくはバックヨーク10IIの装着面部11aII/11bIIの何れか一方または両方に、生産性よく接着力確保部12aII/12bIIが転写形成される。
具体的に説明すると、不図示のプレス金型を用いて、不図示の金属素材板に、打抜き、転写、折曲げ、プレス加工を略同時に行うことにより、効率よくバックヨーク10IIを形成させることが可能となると共に、複数の微細なV溝14a,15a/14b,15bを有する凹凸部13aII/13bIIならびに複数の略矩形切欠き状接着剤溜り部17a,17a等を備えた接着力確保部12aII/12bIIを効率よくバックヨーク10IIの側壁10aII/10bIIに形成させることが可能となる。
なお、図1、図2(A)および図2(B)を用いて説明した上記実施例1における上記磁性部材50および磁気連結部材10Iの接着方法に基づいて、図6(A)および図6(B)に示す磁性部材(50)および磁気連結部材(10II)の接着方法が行われても良い。また、図1、図2(A)および図2(B)を用いて説明した上記実施例1における上記磁性部材50および磁気連結部材10Iの接着方法に基づいて、図6(A)および図6(B)に示す磁性部材(50)および磁気連結部材(10II)の接着方法が行われると共に、図6(A)および図6(B)を用いて説明した上記磁性部材50および磁気連結部材10IIの接着方法が併せて行われてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、その等価物も含まれる。
例えば、「CD」、「DVD」、「HD DVD」、「CBHD」、「Blu−ray
Disc」等として挙げられる各種光ディスク等の各種メディアに記録されたデータ、情報、信号等を再生させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスク等の各種メディアにデータ、情報、信号等を記録させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種光ディスク等の各種メディアに記録されたデータ、情報、信号等を消去させたりすることが可能なピックアップ装置、ディスク装置、及びこれらに備えられる磁性部材の取付構造に適用可能とされるものである。
1 光ディスク装置(ディスク装置)
1a 光ディスク装置本体(ディスク装置本体)
3 OPU(ピックアップ装置)
5 アクチュエータ(駆動装置)
7 固定部
9 可動部
10I,10II ヨーク(磁気連結部材)
10aI,10bI,10aII,10bII 側壁
10基準線
11aI,11bI,11aII,11bII,51 装着面部(面部)
12aI,12bI,12aII,12bII 接着力確保部
13aI,13bI,13aII,13bII 凹凸部
14a,14b,15a,15V溝(溝)
16 基準面部
16a,16b 傾斜面部
16c 溝収容部(収容部)
16d 溝深さ(深さ)
16e 奥端部
16f 断面積(面積)
16g 角度
17a 接着剤溜り部(接着部材溜り部)
17aL,17aR へこみ部
17c,57 周縁部
基壁
通し孔
50 磁石(磁性部材)
52 コイル対向面部(面部)
53,54,55,56 端面部(面部)
60 接着剤(接着部材)
80 サスペンションワイヤ(支持部材)
90 レンズホルダ(保持部材)
100 レンズ・ホルダ組立体(可動部組立体)
140 ダンピング保持部材
150 PWB(基板)
151 基板本体
180 被覆板
210,220 LD(発光素子)
250 OBL(対物レンズ)
251 曲面部
290 PD(受光素子)
300 ハウジング
301 ハウジング本体
311,312,321 摺動部(軸受部)
400 カバー(筐体)
410,420 スライドシャフト(軸部材)
450 ディスクドライブ装置(ドライブ装置)
460 ターンテーブル
D1 フォーカシング方向(方向)
D2 トラッキング方向(方向)
D3 タンジェンシャル方向(方向)
M ディスク(メディア)
Ma 信号層(信号面部)
Mb 丸孔
Mc 中心部

Claims (4)

  1. 磁性部材と、
    前記磁性部材が装備される磁気連結部材と、
    前記磁気連結部材に前記磁性部材を接着させる接着部材と、
    を少なくとも備え
    前記磁性部材もしくは前記磁気連結部材の何れか一方または両方に、接着強度を確保させる接着力確保部が設けられ、
    前記接着力確保部に接着部材を導く接着部材溜り部が前記磁性部材もしくは前記磁気連結部材の何れか一方または両方に設けられ、
    前記接着力確保部は、左下向きの第一方向に沿って延設された複数の第一方向溝と、右下向きの第二方向に沿って延設された複数の第二方向溝とを交差させて構成される傾斜格子状の凹凸部を有し、
    前記接着部材溜り部は、へこみ部を含んで形成され、
    前記へこみ部は、前記凹凸部に対し上側左右両方に位置する
    ことを特徴とする磁性部材の取付構造。
  2. 前記第一方向溝および前記第二方向溝の深さは、深さが0mmを超え略0.2mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁性部材の取付構造。
  3. 前記第一方向溝および前記第二方向溝の深さと前記へこみ部の深さとが略同じとされた
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁性部材の取付構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の磁性部材の取付構造を有する
    ことを特徴とするピックアップ装置
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