JP2010165447A - 駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体の傾き調整の実行が確実に可能とされた駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置を構成する。
【解決手段】ピックアップ装置を移動可能に支持する支持体31と、支持体31の取付位置を調整可能なねじ83と、ねじ83に装備されたコイルばね93とを備える駆動装置組立体5を構成する。駆動装置組立体5は、支持体31を支持すると共にねじ83を立設させ且つコイルばね93が当接される基盤部20及び/又は支持体31をねじ83に向けて押圧させるばね91を備える。ねじ83の頭部85に支持体31の表面部31aが当接された。コイルばね93は、ねじ83の頭部85に当接する第一端部96と、ねじ83を螺合支持する基盤部20に当接する第二端部97とを有し、コイルばね93を構成する略円筒状のコイル部94内に、ねじ83を構成する略棒状のねじ部84が挿入された。駆動装置組立体5を備えるディスク装置1を構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置に関するものである。
例えば従来のディスク装置を構成する駆動装置組立体に関するものとして、例えば、ガイドシャフトとメインシャフトの平行度が高精度に設定でき、しかも、部品点数が削減され組立作業も簡単になるディスクプレーヤのシャフト保持機構というものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭61−105961号公報(マイクロフィルム、第4頁、第1−4図)
しかしながら、例えば上記従来のディスク装置を構成するディスクプレーヤのシャフト保持機構にあっては、メインシャフト等の一方の支持体と、ガイドシャフト等の他方の支持体と、の平行度などを必ずしも満足できるほど確実に設定できるものとされていなかった。ディスクプレーヤ等のディスク装置は、より高精度に組立てられることが要求されている。また、ディスク装置を構成する例えば駆動装置組立体に対しても、より高精度に組立てられることが要求されている。
本発明の請求項1に係る駆動装置組立体は、ピックアップ装置を移動可能に支持する支持体と、前記支持体の取付位置を調整可能なねじと、前記ねじに装備されたコイルばねと、を備えることを特徴とする。
請求項2に係る駆動装置組立体は、請求項1に記載の駆動装置組立体において、前記支持体を支持すると共に前記ねじを立設させ且つ前記コイルばねが当接される基盤部を備えることを特徴とする。
請求項3に係る駆動装置組立体は、請求項1又は2に記載の駆動装置組立体において、前記支持体を前記ねじに向けて押圧させるばねを備えることを特徴とする。
請求項4に係る駆動装置組立体は、請求項3に記載の駆動装置組立体において、前記ばねは、前記支持体に当接される第一当接部と、前記ねじ及び前記コイルばねが装備される基盤部に当接される第二当接部と、を備え、前記ばねを側面視したときに前記第二当接片部に対し前記第一当接片部が傾斜されたことを特徴とする。
請求項5に係る駆動装置組立体は、請求項1〜4の何れか1項に記載の駆動装置組立体において、前記ねじの頭部に前記支持体の表面部が当接されたことを特徴とする。
請求項6に係る駆動装置組立体は、請求項1〜5の何れか1項に記載の駆動装置組立体において、前記コイルばねは、前記ねじの頭部に当接する第一端部と、前記ねじを螺合支持する基盤部に当接する第二端部と、を有し、前記コイルばねを構成する略円筒状のコイル部内に、前記ねじを構成する略棒状のねじ部が挿入されたことを特徴とする。
請求項7に係るディスク装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の駆動装置組立体を備えることを特徴とする。
本発明によれば、支持体の傾き調整が確実に行われる。支持体の傾き調整の実行が可能とされた駆動装置組立体を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、支持体の傾き調整が確実に実行可能とされた駆動装置組立体を備えるディスク装置が構成される。
本発明に係る駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置の一実施の形態を示す図であり、(A)は駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置を示す平面図、(B)は駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置をモータ主体部組立体側から側面視した状態を示す概略図である。 図1(B)の駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置の要部を示す説明図である。 駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置を示す斜視図である。 ピックアップ装置の駆動装置の可動部を示す側面図である。 (A)はピックアップ装置の駆動装置の固定部を示す一側の断面図、(B)はピックアップ装置の駆動装置の固定部を示す他側の断面図である。 駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置を示す概略図である。
以下に本発明に係る駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図6は、本発明に係る駆動装置組立体およびそれを備えるディスク装置の一実施の形態を示すものである。
駆動装置組立体5を構成するヘッド主体部組立体10は、略平板状の基盤部20と、略平板状の基盤部20に取り付けられた一対の長尺丸棒状の支持体31,32と、一対の長尺丸棒状の支持体31,32に移動可能に装備されたヘッド駆動装置30と、を備えて構成されている。また、光ヘッド駆動装置30は、メディアMの一つとされるディスクMの信号面部Maにレーザ光などの光の焦点を合わせた状態で光を照射させる一対の光学部材131,132を備えて構成されている。この明細書における基盤部とは、例えば、略板状のもの、略基板状のもの等の基礎、土台となるものとされ、便宜上の呼び名とされている。また、メディア(media)とは、例えば、データ、情報、信号などが保存されるディスク等を意味する。
また、駆動装置組立体5を構成するモータ主体部組立体50は、回路(図示せず)が構成された略平板状の基板60と、略平板状の基板60に通電可能に取り付けられたモータ駆動装置70と、を備えて構成されている。また、モータ駆動装置70は、回転駆動力を発生させる小型電動機71と、小型電動機71に備えられた回動軸72と、回動軸72に装備されディスクMが装着される回動保持部73と、を備えて構成されている。
また、駆動装置組立体5およびそれを備えるディスク装置1として、例えばトラバースメカ5およびそれを備える光ディスク装置1が用いられている。
図1,図3,図6に示すピックアップ装置100として、例えば対物レンズとされる光学部材131,132を介してレーザ光(LASER:light amplification by stimulatedemission of radiation)を出射可能な光ピックアップ装置100が用いられている。例えば光ピックアップ(optical pickup)又は光ピックアップ装置(optical pickup unit)は、「OPU」と略称される。また、対物レンズ(objective lens)は、例えば「OBL」と略称して用いられている。
ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスク(disc)M等のメディアMに記録された情報などのデータが再生される。また、ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスクM等のメディアMに情報などのデータが記録される。また、ディスク装置1の駆動装置組立体5に備えられたOPU100のOBL131,132により絞られるレーザ光によって、ディスクM等のメディアMに記録された情報などのデータが消去される。
ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、各種ディスクM等の各種メディアMに記録されたデータ、情報、信号を再生させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種ディスクM等の各種メディアMにデータ、情報、信号を記録させたり、書込み可能もしくは書換え可能な各種ディスクM等の各種メディアMのデータ、情報、信号を消去させたりするものとされている。
また、ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、例えば、「CD」(Compact Disc)(商標)系列のメディアと、「DVD」(登録商標)(Digital Versatile Disc)系列のメディアと、「HD DVD」(High Definition DVD)(登録商標)系列のメディアと、中国において定められた規格に基づくメディアとされる「CBHD(China Blue High−Definition)」(例:旧名「CH−DVD」)系列のメディアと、「BD」(Blu−ray Disc)(登録商標)系列のメディアと、に対応したものとされる。ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、例えば、上記各種メディアからなる群から選ばれる少なくとも一種のメディアに対応したものとされている。具体的に説明すると、ディスク装置1の駆動装置組立体5を構成するOPU100は、上記複数の何れかのメディアに対応したものとされている。
メディアMとして例えば上記各種光ディスクM等が挙げられるが、次の形態をしたメディアMも挙げられる。例えば、ディスクMとして、ディスク両面に信号面部Maが設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスクM等も挙げられる。また、ディスクMとして、例えば二層の信号面部Maが設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた光ディスクM等も挙げられる。また、例えば三層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「HD DVD」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば四層の信号面部が設けられ、データ書込み/消去やデータ書換え等が可能とされた「Blu−ray Disc」用光ディスク等も挙げられる(図示せず)。また、例えば光ディスク(M)のレーベル面部の側にレーザ光を照射させてレーベル等の各種書込み等を行うことが可能とされた光ディスク(M)等も挙げられる。光ディスクMの信号面部Ma、レーベル面部は、例えば金属薄膜などの薄層等を備えて構成されている。金属薄膜などを備えて構成される信号面部Maにデータ、情報、信号などが記録され、レーベル面部に画像などが記録される。光ディスクMの信号面部Maは、例えば金属薄層などを備えて構成される信号層Maとして構成されている。
また、図1,図3,図6に示すディスク装置1として、例えばレーザ光を出射可能な光ディスク装置1が用いられている。詳しく説明すると、ディスク装置1として、例えば、「CD」、「DVD」、「HD DVD」、「CBHD」、「BD」等の各種光ディスクMに対応した光ディスク装置1が用いられている。また、ディスク装置1を構成する駆動装置組立体5として、例えば光ディスクMのピット(pit)、トラック(track)等の略螺旋状信号部(図示せず)を横切るように光ディスクMの半径方向に略沿ってOPU100が往復移動可能に備えられて構成されたトラバースメカ5が用いられている。
また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成するOPU100として、例えば上記各種光ディスクMに対応したOPU100が用いられている。また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成しOPU100を移動自在に支える支持体31,32として、例えば略直線丸棒状のスライドシャフト31,32が用いられている。
また、光ディスクMを回転させるドライブ装置40として、スピンドルモータ71、ターンテーブル73等を含み光ディスクMを回転駆動させるディスクドライブ装置40が用いられている。ドライブ装置40のスピンドルモータ71上に設けられたターンテーブル73は、光ディスクMの調芯と、光ディスクMの高速回転時の安定化確保と、の両機能を兼ね備えている。
また、光ディスク装置1又はトラバースメカ5を構成する基盤部20として、例えば、OPU100が移動自在に装備された一対の支持体31,32と、スピンドルモータ71、ターンテーブル73等を有するドライブ装置40と、が取り付けられる略平板状のシャーシ20が用いられている。シャーシ(chassis)とは、例えば部品などが取り付けられる組込み台を意味する。
光ディスク装置1は、上記OPU100と、上記スライドシャフト31,32と、上記ディスクドライブ装置40と、上記シャーシ20と、を有する上記トラバースメカ5を備えて構成されている。光ディスク装置1並びにディスク装置1を構成するトラバースメカ5は、上記各種部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
複数のOBL131,132(図1,図3,図4)、保持部材140(図4)、複数の磁性部材171,176(図3,図5)に対応する複数のコイル151,152,153(図4)、保持部材140に複数のOBL131,132や複数のコイル151,152,153等が取り付けられて構成された駆動主体部193、駆動主体部193を支持する複数の支持部材161,162,163,164,165,166(図4)/160(図3)は、OPU100の駆動装置190の可動部191(図4)を構成する。また、一対の磁性部材171,176(図3,図5)、一組の固定部材180は、OPU100の駆動装置190(図5)の固定部195を構成する。OPU100(図1,図3,図6)のOBL131,132の駆動装置190(図4,図5)は、前記固定部195と前記可動部191とを備える例えばアクチュエータ190として構成されている。また、保持部材140(図4)いわゆるレンズホルダ140に、二つのOBL131,132、前後各一対の合計六つのコイル151,151,152,152,153,153等が取り付けられて構成された駆動主体部193は、例えばレンズ・ホルダ組立体193とされる。
発光素子を構成する光学部材(図示せず)に電流が供給されて発光素子を構成する不図示の光学部材から出射されるレーザ光により、光ディスクM(図6)に情報の記録が行われたり、光ディスクMに記録された情報が再生されたり、光ディスクMに記録された情報が消去されたりする。発光素子として例えば半導体レーザ等が挙げられる。
図1,図3,図6に示すOPU100は、光ディスクM(図6)にレーザ光を照射させる光学部材いわゆるレーザダイオード(LD:laser diode)(図示せず)を備える。また、このOPU100は、LDに電気を流してLDを光らせる駆動回路部いわゆるレーザドライバ(LDD:LD driver)(図示せず)を備える。また、このOPU100は、LD等の電気系部品とLDD等の電気系部品とを通電可能に接続するフレキシブルプリント回路体(図示せず)などのフレキシブル基板(図示せず)を備える。フレキシブルプリント回路体(Flexible Printed Circuit)は、「FPC」と略称される。
例えば不図示のLDDからFPCを通してLDへ電気が流されて、LDからレーザ光が出力される。例えば、波長が約765〜840nm(ナノメートル)、基準とされる波長が略780nmの赤外レーザ光を出射可能な「CD」用の0.2〜1000mW(ミリワット)のレーザ光がLDから出射される。また、例えば、波長が約630〜685nm、基準とされる波長が略635nmまたは650nmの赤色レーザ光を出射可能な「DVD」用の0.2〜1000mWのレーザ光がLDから出射される。LDは、例えば、基準とされる波長が略780nmとされ波長が略765〜840nmの第一波長レーザ光と、基準とされる波長が略635nmまたは650nmとされ波長が略630〜685nmの第二波長レーザ光と、を出射可能な二波長LDとして構成される。
光ディスク装置1、OPU100等の設計/仕様等により、例えば、波長が約340〜450nm、好ましくは約380〜450nm、より好ましくは約400nmを超え450nm以下、基準とされる波長が略405nmの青紫色レーザ光を出射可能な「CBHD」、「HD DVD」、「Blu−ray Disc」用の0.2〜1000mWのレーザ光がLDから出射される。この場合、LDは、例えば、基準とされる波長が略780nmとされ且つ出射波長が略765〜840nmの第一波長レーザ光と、基準とされる波長が略635nmまたは650nmとされ且つ出射波長が略630〜685nmの第二波長レーザ光と、基準とされる波長が略405nmとされ且つ出射波長が略340〜450nmの第三波長レーザ光と、の複数種類の波長のレーザ光を出射可能な特殊なLDとして構成される。また、LDとして、上記各波長のレーザ光を出射可能な単波長LD等の各種LDが使用可能とされる。また、LDとして、上記各波長のうち少なくとも一種の波長のレーザ光を出射可能なLDが使用可能とされる。
LDから例えば0.2以上1000mW以下、具体的には0.5以上800mW以下の出力値のレーザ光が出射される。例えば0.2mW未満の出力値のレーザ光とされた場合、光ディスクMに照射されたのちに反射され不図示の受光素子に届くレーザ光の光量が不足する。光ディスクMの各データ等を再生させるときには、例えば0.2mW以上好ましくは0.5mW以上20mW以下程度という数〜数十mWの出力値のレーザ光で十分とされる。光ディスクMに各データ等を書き込むときには、数十〜数百mWの出力値のレーザ光が必要とされる。例えば光ディスクMに高速で各データ等を書き込むときには、20mW超、具体的には、200mW、400mW、600mW、800mW、1000mW等という高い出力値のパルスレーザ光が必要とされることがある。
また、OPU100を構成する光学部材131,132として、光ディスクM等のメディアMの信号面部Maに対してレーザ光(図示せず)を集光させる略凸状のOBL131,132が用いられている。
このOPU100は、レーザ光を絞らせて光ディスクMの信号層Maに集光スポットを照射・形成させる一対のOBL131,132を備える。OBL131は、略凸状の曲面部131bが設けられた凸レンズとして形成されている。また、OBL132は、略凸状の曲面部132bが設けられた凸レンズとして形成されている。
OPU100のアクチュエータ190を用いてOPU100のOBL131,132を上下/左右動させることにより、光ディスクMの信号層Maにレーザ光の焦点が合わせられる。詳しく説明すると、光ディスクMの信号層Maに精度の高いレーザスポットを照射形成させるときに、OPU100のアクチュエータ190により、レンズホルダ140に装備されたOBL131,132が、フォーカシング方向D1、トラッキング方向D2、並びに必要に応じてチルト方向D4等に略沿って動かされる。このOPU100は、OBL131,132によるレーザ光の焦点合せが行われるときに、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、必要に応じてチルト調整と、を実行する。また、フォーカシング調整と、トラッキング調整と、チルト調整と、は、例えば略同時に実行される。
フォーカスとは、例えば焦点やピントを意味する。また、フォーカシングとは、焦点を合わせることや、焦点が合わせられることを意味する。また、トラックとは、例えば光ディスクMにおける信号の軌道を意味する。また、トラッキングとは、光を用いて、光ディスクMの信号面部Maに設けられた微小信号部を追跡観測し、略螺旋状に描かれた軌道の位置を定めることを意味する。また、光ディスク装置または光ピックアップ装置におけるチルトとは、ディスク面と対物レンズ光軸との角度ずれを意味する。
例えば、光ディスクMに対し、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193のフォーカスサーボが行われるときに、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193は、上下方向D1に沿って動かされる。また、光ディスクMに対し、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193のトラッキングサーボが行われるときに、OBL131,132が装着されたレンズホルダ140を備えるレンズ・ホルダ組立体193は、左右方向D2に沿って動かされる。サーボもしくはサーボ機構とは、制御の対象とされるものの状態を測定し、測定したものと基準値とを比較して、自動的に修正制御を行わせる機構のものを意味する。OBL131,132によって絞られたレーザ光の焦点が光ディスクMの信号層Maに合わせられるときに、OBL131,132が装備されたレンズホルダ140を含むレンズ・ホルダ組立体193は、アクチュエータ190により上下左右等に駆動させられる。
なお、図1,図3,図6に示すOPU100においては、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2に略沿って、レンズホルダ140に一対のOBL131,132が並設されているが、光ディスク装置(1)、OPU(100)等の設計/仕様等により、例えば、OBL(131,132)の光軸方向(D1)に略沿った方向とされるフォーカス方向(D1)と、光ディスク(M)の一半径方向(D2)に略沿った方向とされるトラッキング方向(D2)と、に直交する方向とされるタンジェンシャル方向(D3)に略沿って、レンズホルダ(140)に一対のOBL(131,132)が並設されていてもよい。また、複数のOBL(131,132)とされることなく一つのOBLがレンズホルダ(140)に装備されてもよい。
また、OPU100を構成する保持部材140として、複数のOBL131,132と、複数のコイル151,151,152,152,153,153と、複数のサスペンションワイヤ160/161,162,163,164,165,166と、が備えられて、レンズ・ホルダ組立体193を構成させるレンズホルダ140が用いられている。
このOPU100は、略矩形平板状の一枚の天壁141と、天壁141に略直交する略矩形平板状の四枚の側壁142,143,144,145と、を有し、二つのOBL131,132が略矩形平板状の天壁141に装着される略矩形箱状をした2ピース構造の合成樹脂製のレンズホルダ140を備える。例えば、略矩形平板状の前後一対の両側壁14
2,145が略平行に向かい合わせられると共に、略矩形平板状の左右一対の両側壁143,144が略平行に向かい合わせられ、且つ、前後一対の両側壁142,145に対して左右一対の両側壁143,144が略直交して位置し、さらに、各側壁142,143,144,145に略直交する略矩形平板状の一枚の天壁141が各側壁142,143,144,145の上側に位置することで、略矩形箱状をしたレンズホルダ140が構成される。
また、OPU100を構成するコイル151,152,153として、電気が流されることによりレンズ・ホルダ組立体193を各方向D1,D2,D4に略沿って駆動させるフォーカス/チルトコイル151,152並びにトラッキングコイル153が用いられている。
このOPU100は、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を駆動させるための差動アクチュエータ190を構成し、略矩形箱状をしたレンズホルダ140の互いに向かい合う略矩形横長平板状の両側壁142,145の略両端部146,147に前後左右一対ずつ装着され、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140をOBL131,132の光軸方向D1に略沿って駆動させたり揺動方向D4に略沿って駆動させたりする略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151および略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151に略並設された略矩形環状の第二フォーカス/チルトコイル152を備える。例えば従来のフォーカスコイルと従来のチルトコイルとが一体化されて例えば従来のフォーカスコイルの機能と従来のチルトコイルの機能とを併せもつ第一フォーカス/チルトコイル151が構成されている。また、例えば従来のフォーカスコイルと従来のチルトコイルとが一体化されて例えば従来のフォーカスコイルの機能と従来のチルトコイルの機能とを併せもつ第二フォーカス/チルトコイル152が構成されている。
また、このOPU100は、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を駆動させるための差動アクチュエータ190を構成し、略矩形箱状をしたレンズホルダ140の略矩形横長平板状側壁142,145の略中央部148に前後一対装着されて、略矩形環状の第一フォーカス/チルトコイル151と、略矩形環状の第二フォーカス/チルトコイル152との間に略並設され、複数のOBL131,132を有するレンズホルダ140を光ディスクMの半径方向D2に略沿って駆動させる略矩形環状のトラッキングコイル153を備える。
また、OPU100を構成し光学部材131,132を含むレンズ・ホルダ組立体193を例えば中空状態で移動可能に支える支持部材161,162,163,164,165,166として、例えば略線状をした細径のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が用いられている。
このOPU100は、略矩形箱状をしたレンズ・ホルダ組立体193に装備され、レンズ・ホルダ組立体193を弾性支持する複数の略線状をした弾性支持部材161,162,163,164,165,166いわゆる略線状をしたサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166を備える。例えば、OPU100を構成する略線状の各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166は、OBL131,132の光軸方向D1に略沿った方向とされるフォーカス方向D1と、光ディスクMの一半径方向D2に略沿った方向とされるトラッキング方向D2と、に直交する方向とされるタンジェンシャル方向D3に略沿って延設される。例えば光ディスクMの回動位置等により、タンジェンシャル方向D3は、光ディスクMの他の半径方向D3とされる。OPU100のレンズ・ホルダ組立体193に装備された左右六本のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166のうちの少なくとも左右四本好
ましくは左右六本のサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に、駆動信号、制御信号等とされる電気が流されることにより、OPU100のレンズ・ホルダ組立体193に装備されて各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に通電可能に接続された少なくとも四個のコイル好ましくは六個のコイル151,151,152,152,153,153に、駆動信号、制御信号等とされる電気が流される。
また、OPU100を構成する磁性部材171,176として、例えば自ら磁気/磁力を生じる略直方体状のマグネットいわゆる磁石171,176が用いられている。
例えば、一面部172側の一方部173a側に正極部174aが形成されると共に、一面部172側の他方部173b側に負極部174bが形成された二極一個の駆動用磁石171が用いられる。また、例えば、一面部177側の一方部178a側に正極部179aが形成されると共に、一面部177側の他方部178b側に負極部179bが形成された二極一個の駆動用磁石176が用いられる。なお、磁石171,176の取付構造、OPU100の設計/仕様等により、例えば磁性部材171,176として、一極/二極マグネットや、二極以上着磁された多極着磁マグネットが用いられてもよい。
また、OPU100を構成する固定部材180として、例えば磁性部材171,176等が装着される複雑な構造のフレーム/ヨーク180が用いられている。フレーム/ヨーク180は、基板部182と、基板部182に対し略直角に曲げられて延長形成された一対の側板部183,184と、一対の側板部183,184に対し略直角に曲げられて延長形成されると共に基板部182に対し略平行に形成された天板部181と、を備えて構成され、略直方体状の各磁石171,176を囲む構造とされている。
このOPU100は、少なくとも二つ好ましく四つより好ましくは六つの略矩形平板状磁石171,176が装備される固定部材180たとえばフレーム/ヨーク180を備える。固定部材180は、例えばフレーム・ヨーク180として構成されている。フレーム(frame)とは、例えば、枠や、枠組みや、骨組みを意味する。また、ヨーク(yoke)とは、例えば、磁気的な連結を構造的に支持したものを意味する。また、ヨークは、磁石(マグネット)などの磁性部材から生じる磁力の漏れを少なくさせるものとされている。フレーム・ヨークは、ヨークとしての機能を備えたフレームとして形成されている。ここではフレーム/ヨーク180として磁石171,176が装備される例えば磁気連結部材、バックヨークが用いられる。例えば、磁気連結部材、バックヨークは、フレーム/ヨーク60として取り扱われる。
また、このOPU100は、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受光する受光素子いわゆる光検出器またはPDIC(photo diode IC)もしくはフォトディテクタ(PD:photo detector)(図示せず)を備える。不図示のPDは、例えば四分割タイプ等の複数分割された回折格子(図示せず)を透過したメインビーム(0次光)に対応する平面視略矩形のメイン受光部(図示せず)と、回折格子を透過することで回折分岐された一対のサブビーム(±1次回折光束)に対応する一対の平面視略矩形のサブ受光部(図示せず)との三つの受光部を少なくとも備えて構成される。平面視略矩形のメイン受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。また、平面視略矩形のサブ受光部は、略均等に四分割されて平面視略矩形の四つのセグメントを備える。このように、複数の平面視略矩形のセグメントを備えた複数分割タイプの各受光部を有するPDがOPU100に装備される。
PDは、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、光ディスクMの信号層Maに記録されたデータ、情報、信号を検出するため
のものとされている。また、PDは、光ディスクMの信号層Maから反射されたレーザ光を受けて、その信号を電気信号に変え、OPU100を構成するOBL131,132付レンズホルダ140を含んだレンズ・ホルダ組立体193のサーボ機構を動作させるためのものとされている。OPU100により、例えば、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が読み出されたり、光ディスクMにデータ/情報/信号が書き込まれたり、光ディスクMに記録されたデータ/情報/信号が消されたりするときに、PDの各受光部に各レーザ光が照射されることにより、光ディスクMのメイン情報信号、光ディスクMに対するフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などが検出される。
また、このOPU100は、例えばサスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166に生じる異常振動などを抑制させる例えば略ゲル状のダンピング材(図示せず)ならびにダンピング材を保持するダンピング保持部材197を備える。フレーム/ヨーク180の後側に装着されたダンピング保持部材197の各孔(図示せず)に、各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が挿通される。また、サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が挿通されたダンピング保持部材197の不図示の孔には、例えば柔軟性に富んだ合成重合体製のダンピング材いわゆるダンプ剤が充填される。
また、このOPU100は、各サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166が通電可能に接続されて取り付けられる回路基板199を備える。回路基板は、例えば、PWB(printed wired board/printed wiring board)等と呼ばれている。
また、光ディスク装置1、OPU100等の設計/仕様等により、このOPU100は、OPU100の各種部品を保護する被覆部材(図示せず)例えば被覆板を備える。OPU100が組み立てられるときに、OPU100の上側に、例えば各種部品を保護する不図示の被覆板が備えられる。
また、このOPU100は、各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などが装備されるハウジング110(図1,図3)を備える。ハウジング(housing)とは、例えば、装置、部品などの物が収容される箱、箱形のものや、箱に類似したものを意味する。
ハウジング110に装備される光学系部品として、例えば、レーザダイオード(LD)、1/2波長板(1/2λ板)、開口制限付広帯域1/4波長板(1/4λ板)、液晶補正素子(LCD:liquid crystal device/liquid crystal display)、回折光学素子(DOE:diffractive optical element)、回折格子(インライン・グレーティング)、ダイバージェントレンズ、プリズム、偏光ビームスプリッタ、ダイクロイックフィルタ、コリメータレンズ、ビームエキスパンダレンズ、ハーフミラー、レフレクトミラー、全反射ミラー、対物レンズ、フロントモニタダイオード、センサレンズ、アナモフィックレンズ、中間レンズ、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU100は、前記光学系部品を備える。
また、ハウジング110に装備される電気系部品として、例えば、プリント基板、記憶装置(ROM:read−only memory)、サスペンションワイヤ、コイル、アクチュエータ、フレキシブルプリント回路体、レーザドライバ、レーザダイオード、液晶補正素子、コリメータレンズ等を備えるビームエキスパンダユニット、フロントモニタダイオード、フォトディテクタなどが挙げられる。このOPU100は、前記電気系部品を備える。
また、ハウジング110に装備される駆動系部品として、たとえば、サスペンションワイヤ、コイル、磁石、ヨーク、アクチュエータ、対物レンズ、レンズホルダ、コリメータレンズ等を備えるビームエキスパンダユニットなどが挙げられる。このOPU100は、前記駆動系部品を備える。
OPU100を構成する各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などの各種部品は、ハウジング110に装備される。ハウジング110は、各種光学系部品、電気系部品、駆動系部品などの各種部品が装備されるハウジング本体115と、ハウジング本体115から突設され第一の軸部材とされる第一の支持体31と移動可能に合わせられる一対の主軸用の軸受部111a,111bと、主軸用の軸受部111a,111bに対し反対側に向けてハウジング本体115から突設され第二の軸部材とされる第二の支持体32と移動可能に合わせられる副軸用の軸受部112と、を備えて形成されている。主軸用の軸受部111a,111bと、副軸用の軸受部112と、は、ハウジング本体115と一体成形されている。主軸用の軸受部111a,111bと、副軸用の軸受部112と、ハウジング本体115と、は、一つのものとして形成される。
略丸棒状の支持体31,32の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動するときに、略丸孔状の第一の軸受部111aと、略丸棒状の第一の支持体31と、が摺接する。また、略丸棒状の支持体31,32の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動するときに、略丸孔状の第二の軸受部111bと、略丸棒状の第一の支持体31と、が摺接する。また、略丸棒状の支持体31,32の長手方向D2に略沿ってOPU100が移動するときに、横倒し状の略U字状滑り軸受構造をした第三の軸受部112と、略丸棒状の第二の支持体32と、が摺接する。
支持体31,32は、OPU100のハウジング110の軸受部111a,111b,112に対して摺接可能な例えばスライドシャフト31,32として形成されている。支持体31,32は、耐食性に優れ、例えば、「JIS G 4304」に基づいて定められた「熱間仕上ステンレス鋼棒」、「JIS G 4318」に基づいて定められた「冷間成形ステンレス鋼棒」等が用いられて形成されている。また、軸受部111a,111b,112は、スライドシャフト31,32に対して摺接可能な例えば摺動部111a,111b,112として形成されている。
OPU100は、ハウジング110の第一の摺動部111aと、第二の摺動部111bと、第三の摺動部112とにより、一対のスライドシャフト31,32上に安定した略三点構造で移動可能に支持される。OPU100は、ハウジング110の第一の摺動部111aと、第二の摺動部111bと、第三の摺動部112との主な三点によって、一対のスライドシャフト31,32上に移動可能に支持されるので、例えば四点支持構造のOPU(図示せず)よりも摩擦が減らされる。
また、第三の摺動部112は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば副軸とされるスライドシャフト32へのOPU100の組付け作業が容易に行われる。また、第三の摺動部112は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造を構成するものとされているので、例えば主軸とされる第一スライドシャフト31に対し、副軸とされる第二スライドシャフト32の平行度等の僅かな誤差は、開口された横倒し状の略U字状滑り軸受構造の第三の摺動部112により吸収される。
OPU100は、上記OBL131,132、上記コイル151,151,152,152,153,153を有する上記レンズ・ホルダ組立体193と、上記サスペンションワイヤ161,162,163,164,165,166と、上記磁石171,176と、上記フレーム/ヨーク180と、を備えて構成されている。OPU100は、上記各種
部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
トラバースメカ5を構成するピックアップ装置主体部組立体10は、略平板状のシャーシ20と、略平板状のシャーシ20に取り付けられた一対の長尺丸棒状のスライドシャフト31,32と、一対の長尺丸棒状のスライドシャフト31,32に移動可能に装備されたOPU100と、を備えて構成されている。また、OPU100は、ディスクMの信号面部Maにレーザ光などの光の焦点を合わせた状態で光を照射させる一対のOBL131,132を備えて構成されている。
また、このトラバースメカ5は、光ディスクM等のメディアMに対するデータ、情報、信号などの読取り又は読書き等が実行可能なOPU100と、OPU100を移動可能に支持する一対のスライドシャフト31,32と、一方のスライドシャフト31の取付位置を調整可能な雄ねじ83と、雄ねじ83を構成する略丸棒状の雄ねじ部84の周りに圧縮された状態で装備された例えば略つるまき状の圧縮コイルばね93と、を備えて構成されている。
例えば鉄を主成分とする金属素材が用いられて、圧縮コイルばね93が形成される。鉄を主成分とする金属素材として、例えば、ばね鋼鋼材、硬鋼線、ピアノ線、ばね用ステンレス鋼線などが挙げられる。例えばばね鋼鋼材として、「JIS G 4801」に基づいて定められたSUP7,SUP10,SUP12等が挙げられる。また、例えば硬鋼線として、「JIS G 3521」に基づいて定められたSWB,SWC等が挙げられる。また、例えばピアノ線として、「JIS G 3522」に基づいて定められたSWP等が挙げられる。また、例えばばね用ステンレス鋼線として、「JIS G 4314」に基づいて定められたSUS302,SUS304,SUS316等が挙げられる。
また、このトラバースメカ5は、一方のスライドシャフト31を支持すると共に雄ねじ83を立設させ且つ圧縮コイルばね93が当接されるシャーシ20を備えて構成されている。シャーシ(chassis)とは、ここでは例えば、組込み台、基盤などを意味する。シャーシ20の雌ねじ孔部29に雄ねじ83の雄ねじ部84が螺合されている。
雄ねじ83は、ねじ山が設けられた略丸棒状の雄ねじ部84と、略丸棒状の雄ねじ部84の一端側に設けられた略円筒状の頭部85と、を有する。
雄ねじ83の雄ねじ部84は、例えば「JIS B 0101」等で定められる「一条ねじ」、又は、「二条ねじ」、「三条ねじ」等の「多条ねじ」に基づいて形成される。また、雄ねじ83の雄ねじ部84は、例えば「JIS B 0101」等で定められる「三角ねじ」、「メートルねじ」等に基づいて形成される。また、雄ねじ83の雄ねじ部84は、例えば「JIS B 0205」等で定められる「メートルねじ」の「並目ねじ」いわゆる「メートル並目ねじ」、又は、例えば「JIS B 0207」等で定められる「メートルねじ」の「細目ねじ」いわゆる「メートル細目ねじ」に基づいて形成されている。シャーシ20の雌ねじ孔部29の形状は、雄ねじ83の雄ねじ部84の形状に対応して形成される。
ドライバ等のねじ回し(図示せず)が用いられて雄ねじ83が回動調整されることにより、第二スライドシャフト32に対する第一スライドシャフト31の平行度微調整などの傾き微調整が行われることから、雄ねじ83の雄ねじ部84は、例えば「JIS B 0101」等で定められる「二条ねじ」、「三条ねじ」等の「多条ねじ」に基づいて形成されることが好ましい。また、雄ねじ83の雄ねじ部84が例えば「JIS B 0101」等で定められる「二条ねじ」、「三条ねじ」等の「多条ねじ」に基づいて形成されてい
れば、例えば薄肉鋼板が用いられてシャーシ20が形成されていても、薄肉形成されたシャーシ20の厚さ20tに対応したねじ山数がシャーシ20の雌ねじ孔部29に確保されるので好ましい。
また、このトラバースメカ5は、一方のスライドシャフト31を雄ねじ83に向けて押圧させる板ばね91を備えて構成されている。板ばね91は、一方のスライドシャフト31に当接される略板状の第一当接部91aと、雄ねじ83及び圧縮コイルばね93が装備されているシャーシ20に当接されてシャーシ20に固定される略板状の第二当接部91bと、を備えて構成され、例えば第一当接部91aから第二当接部91bが連成されている。
一方のスライドシャフト31の外周側表面部31aに、板ばね91を構成する第一当接片部91aの下側面部92aが当接されている。また、シャーシ20の上側面部20aに、板ばね91を構成する第二当接片部91bの下側面部92bが当接されて、シャーシ20に板ばね91が固定されている。
図2の如く、板ばね91を側面視したときに、略板状のシャーシ20に固定された板ばね91の第二当接片部91bに対し、板ばね91の第一当接片部91aは、鈍角に傾斜されている。具体的に説明すると、板ばね91を側面視したときに、略板状のシャーシ20に固定された板ばね91の第二当接片部91bに対し、板ばね91の第一当接片部91aは、略135°の角度に傾斜されている。
このように板ばね91が例えば横倒し状の略「く」字状に折り曲げられて、板ばね91は、略鈍角形状に形成されている。シャーシ20とスライドシャフト31とに当接されて略「く」字状に折り曲げられた板ばね91に生じる復元弾性力により、略板状のシャーシ20に固定された板ばね91は、一方のスライドシャフト31を雄ねじ83に向けて押圧させる。なお、板ばね91は、例えば、ねじ、リベット89等の止具89(図3)が用いられてシャーシ20に固定される。
また、図1(A)、図1(B)、図2および図3の如く、雄ねじ83を構成する略十字穴付き頭部85は、例えば略円板状に形成されている。雄ねじ83の頭部85の上側に、十字ねじ回しの先端部(何れも図示せず)に対応した十字穴87が形成されている。また、雄ねじ83を構成する略十字穴付き頭部85の外周側下端部85aに、一方のスライドシャフト31の外周側表面部31aが当接されている。
トラバースメカ5に備えられた圧縮コイルばね93は、雄ねじ83の頭部85の下面部86aに当接する第一端部96と、雄ねじ83を螺合支持するシャーシ20の上面部20aに当接する第二端部97と、を有して構成されている。圧縮コイルばね93を構成する線状体95が巻回形成されることにより構成された例えば略つるまき円筒状のコイル部94内に、雄ねじ83を構成する略丸棒状の雄ねじ部84が挿入されている。
圧縮コイルばね93を構成する例えば略つるまき円筒状のコイル部94内に、雄ねじ83を構成する略丸棒状の雄ねじ部84が挿入されることにより、例えばシャーシ20に対して雄ねじ83がねじ込まれてゆくときに、押し縮められつつある圧縮コイルばね93に生じる復元弾性力により、圧縮コイルばね93の装備位置が不用意にずらされるということは回避される。また、シャーシ20に対してねじ込まれてゆく雄ねじ83の頭部85と、シャーシ20と、の間で押し縮められた圧縮コイルばね93に生じる復元弾性力により、シャーシ20に対する雄ねじ83の回動調整は、容易で確実に行われ易くなる。シャーシ20に対する雄ねじ83の回動調整が容易で確実に行われることにより、一方のスライドシャフト31が精度よくシャーシ20に備えられ易くなる。
上記トラバースメカ5が構成されていれば、一対のスライドシャフト31,32における平行度調整などの傾き調整が確実に行われる。OPU100が備えられた一対のスライドシャフト31,32における平行度調整などの傾き調整の実行が可能とされたトラバースメカ5を提供することが可能となる。
なお、図2の如く、一方のスライドシャフト31を側面視したときに、一方のスライドシャフト31において、雄ねじ83を構成する頭部85の外周側下端部85aが当接される部分に、例えば略45°の角度に傾斜された第一平面部(図示せず)が形成されてもよい。また、一方のスライドシャフト31において、板ばね91の第一当接片部91aが当接される部分に、傾斜形成された板ばね91の第一当接片部91aに対応して例えば略45°の角度に傾斜された第二平面部(図示せず)が形成されてもよい。この場合、スライドシャフト31の第二平面部に対し、スライドシャフト31の第一平面部は、略直交する。スライドシャフト31の第二平面部に対し、スライドシャフト31の第一平面部は、略90°の角度に傾斜される。
また、一方のスライドシャフト31の一端部に、スライドシャフト31の一端部を覆う取付位置調整用の円筒部材いわゆるスリーブ(図示せず)が装備されてもよい。この場合、不図示のスリーブに対応した開口部などの切欠き部(何れも図示せず)がシャーシ20に形成される。また、この場合、一方のスライドシャフト31の一端部に装着された不図示のスリーブの外周側表面部に、雄ねじ83を構成する頭部85が当接され、且つ、板ばね91の第一当接片部91aが当接される。
また、一方のスライドシャフト31の一端部に装着された不図示のスリーブにおいて、雄ねじ83を構成する頭部85の外周側下端部85aが当接される部分に、例えば略45°の角度に傾斜された第一平面部(図示せず)が形成されてもよい。また、一方のスライドシャフト31の一端部に装着された不図示のスリーブにおいて、板ばね91の第一当接片部91aが当接される部分に、傾斜形成された板ばね91の第一当接片部91aに対応して例えば略45°の角度に傾斜された第二平面部(図示せず)が形成されてもよい。この場合、不図示のスリーブの第二平面部に対し、不図示のスリーブの第一平面部は、略直交する。不図示のスリーブの第二平面部に対し、不図示のスリーブの第一平面部は、略90°の角度に傾斜される。
このようにスライドシャフト31が形成されることにより、第二スライドシャフト32に対する第一スライドシャフト31の角度調整が精度よく容易で確実に行われる。従って、一対のスライドシャフト31,32における平行度調整などの傾き調整が精度よく容易で確実に行われる。
トラバースメカ5およびトラバースメカ5を備える光ディスク装置1の設計/仕様などにより、第二スライドシャフト32に対する第一スライドシャフト31の平行度調整などの傾き調整が確実に行われたのちに、例えば、ばね座金いわゆるスプリングワッシャ、平座金いわゆる略平板状ワッシャ、小型六角ナット等のナット(何れも図示せず)等の止具が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に、一対の略丸棒状スライドシャフト31,32が確実に固定される。
又は、第二スライドシャフト32に対する第一スライドシャフト31の平行度調整などの傾き調整が確実に行われたのちに、例えば接着剤が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に、一対の略丸棒状スライドシャフト31,32が確実に固定される。
例えば、略平板状シャーシ20の略円筒状雌ねじ孔部29に締め込まれた雄ねじ83の略丸棒状雄ねじ部84に対応して略平板状回路基板60に設けられた逃し孔69に、接着剤が流し込まれて接着剤が固着されることにより、第一スライドシャフト31を位置決めさせつつ押え付ける雄ねじ83がシャーシ20に確実に固定される。
このように、接着剤が用いられて、雄ねじ83がシャーシ20に固定されることにより、トラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等に例えば振動が加えられることがあっても、シャーシ20に対する雄ねじ83の位置ずれが生じ難いトラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等が構成される。
接着剤が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60が備えられ、且つ、一対の略丸棒状のスライドシャフト31,32が略平板状のシャーシ20に備えられることにより、精度が高く各部の位置ずれが生じ難いトラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等が構成される。
接着剤として、例えば、一液性または二液性のエポキシ系樹脂、一液性のアクリル系樹脂などを主成分とした紫外線硬化型接着剤などの電子線硬化型接着剤などが挙げられる。また、接着剤として、例えば、一液性または二液性のエポキシ系樹脂、変性アクリル系樹脂などを主成分とした熱硬化性樹脂などが挙げられる。一液性樹脂等からなる接着剤は、例えば接着作業性などに優れ、二液性樹脂等からなる接着剤は、例えば接着剤の価格特性などに優れる。
詳しく説明すると、このOPU100は、各種部品などを分離させることなく各々を接着・固定させる接着部材いわゆる上記接着剤(図示せず)を備える。不図示の接着剤として、例えば、一液性および/または二液性のエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、メタクリル系樹脂などの樹脂/重合体が挙げられる。例えば一液性および/または二液性接着剤を構成する重合体/主剤として、前記樹脂群から選択される樹脂/重合体のうちの何れか一種が用いられる。なお、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、熱硬化性アクリル樹脂などは、例えば熱硬化性樹脂/重合体とされる。また、二液性重合体の主剤に対する硬化剤として、例えば、ポリチオール等や、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミン等のアミン系材料等の重合体が挙げられる。例えば二液性接着剤を構成する硬化剤として、前記重合体群から選択される重合体のうちの何れか一種が用いられる。一液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着作業性などに優れ、二液性の重合体からなる接着剤は、例えば接着剤の価格特性などに優れる。
また、接着剤として、例えば光などの電子線が照射されることで硬化する特性を有する電子線硬化型接着剤も使用可能とされる。具体的に説明すると、接着剤として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有する紫外線硬化型接着剤も使用可能とされる。より詳しく説明すると、接着剤として、紫外線が照射されることで硬化する特性を有すると共に熱硬化特性を有する紫外線硬化型接着剤も使用可能とされる。また、例えば熱硬化型接着剤と共に紫外線硬化型接着剤も併用可能とされる。紫外線硬化型接着剤に例えば波長約350〜380nmの紫外線が照射されることで、紫外線硬化型接着剤は短時間で硬化する。
接着剤について詳しく説明すると、接着剤として、例えば、一液性接着剤、二液性接着剤などが挙げられる。例えば一液性および/または二液性接着剤を構成する重合体/主剤として、エポキシ系重合体、変性アクリル系重合体、ポリウレタン系重合体、アクリル酸エステル系重合体、メタクリル酸エステル系重合体からなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。また、例えば硬化されたのちの一液性および
/または二液性接着剤を構成する樹脂は、エポキシ系樹脂、変性アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂からなる群から選択される樹脂のうちの少なくとも一種の樹脂とされる。また、例えば二液性接着剤を構成する硬化剤として、ポリチオール、ポリアミドアミン、変性ポリアミン、三級アミンからなる群から選択される重合体のうちの少なくとも一種の重合体が用いられる。
また、例えば二液性の紫外線硬化型接着剤が用いられて接着工程が行われたものも使用可能とされる。二液性の紫外線硬化型接着剤として、例えば二液性エポキシ系の紫外線硬化型接着剤などが挙げられる。アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤などの重合体系接着剤が用いられることにより、例えば高い振動成分等が吸収される。
具体的なエポキシ系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2010−1、2012等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2010−1は、23℃の温度条件下における粘度が略80000mPas(ミリパスカル秒)とされ、速硬化性に優れる。また、例えばアラルダイト(登録商標)2012は、主剤AW2104と、硬化剤HW2934と、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が略25000〜35000mPasとされ、汎用性、速硬化性に優れる。
また、具体的なポリウレタン系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2055等が挙げられる。アラルダイト(登録商標)2055は、例えばチクソ性(thixotropy)のものとされ、また、例えば引張りせん断強さが略9000mPasとされ、例えば隙間充填性などに優れる。チクソ性とは、例えば溶液状態から固体化する際に一部が固体化する固体液体共存状態において、撹拌されると見掛けの粘度が低下する現象を意味する。
また、具体的な変性アクリル系接着剤として、例えば、スイス国ハンツマン(ハンツマン・アドバンスト・マテリアルズ)社製/ハンツマン・ジャパン社販売:アラルダイト(登録商標)2021等が挙げられる。例えばアラルダイト(登録商標)2021は、主剤XD4661Aと、硬化剤XD4661Dと、を有する二液性の接着剤とされ、また、23℃の温度条件下における粘度が約60000mPasとされ、最低硬化時間が略18分と短く他のアラルダイト(登録商標)よりも速硬化性に優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤などの嫌気性接着剤が挙げられる。嫌気性接着剤は、例えば空気に触れている間は硬化せず、空気を遮断することで硬化する接着剤とされている。また、スリーボンド社製:嫌気性強力封着剤は、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も併せて備えているので、例えば、はみ出された嫌気性接着剤に紫外線などの電子線を照射させることにより、はみ出された嫌気性接着剤が硬化する。嫌気性接着剤を構成する主成分として、例えば、(メタ)アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、メタクリル酸エステルモノマー等が挙げられる。
嫌気性接着剤とされるスリーボンド社製の1300シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)1359D、スリーボンド(登録商標)1373N等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)1359Dは、硬化前の主成分が(メタ)アクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略14000mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性も有し、硬化されたのちにはポリアクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、可とう性、面接着性などに優れる。また、スリーボンド(登録商標)1373Nは、硬化前の主成分がメタクリル酸エステルとされ、例えば室温時における粘度が略90mPasであって速硬性とされ、紫外線硬化特性などの電子線硬化特性
も有し、硬化されたのちにはメタクリル樹脂となって、耐振動性、耐熱性、低温硬化性などに優れる。
また、接着剤として、例えば、スリーボンド社製:瞬間接着剤(ゴールドラベルシリーズ)が挙げられる。瞬間接着剤は、数秒から数十秒という「秒速」で被着材同士を固定させる接着剤とされている。瞬間接着剤とされるスリーボンド社製の7700シリーズのものとして、例えば、スリーボンド(登録商標)7741等が挙げられる。スリーボンド(登録商標)7741は、主成分が2−シアノアクリル酸エチルとされ、例えば室温時における粘度が略2mPasであって瞬間接着性に優れる。
また、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤として、例えば、米国NORLAND社製:光学UV接着剤NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等が挙げられる。光学UV接着剤NOA65,NOA68,NOA73,NOA83H等の紫外線硬化型接着剤は、アクリル系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤とされている。アクリル系の紫外線硬化型接着剤は、硬化時間が短く数秒単位で硬化可能なものとされている。「UV」とは、「ultraviolet」を意味する。また、「ultraviolet radiation」は、「紫外線」を意味する。紫外線硬化型接着剤は、UV硬化型接着剤などと呼ばれている。
NORLAND社製:NOA65は、例えば室温時における粘度が略1000〜1200cps(シーピーエス/centipoise)とされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。なお、1cpsは、1mPasとされる。また、NORLAND社製:NOA68は、例えば室温時における粘度が略5000cpsとされ、柔軟性があり例えば精巧な部分に接着させることが可能とされる。また、NORLAND社製:NOA73は、例えば室温時における粘度が略130cpsとされ、柔軟性があり低粘度で例えば精巧な部分に薄く接着させることが可能とされている。また、NORLAND社製:NOA83Hは、例えば室温時における粘度が略250cpsとされ、UV特性に加えて熱硬化特性も併せ持ち、例えば光が直接届かない部分への接着も可能とされている。
また、電子線硬化型接着剤の一種とされる紫外線硬化型接着剤として、例えば、米国EMI社製:商品名「OPTOCAST」シリーズのもの等が挙げられる。具体的な紫外線硬化型接着剤としては、米国EMI社製:OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等が挙げられる。OPTOCAST3415,OPTOCAST3505−HM等の紫外線硬化型接着剤は、エポキシ系のものとされ、一液性の紫外線硬化型接着剤とされている。エポキシ系の紫外線硬化型接着剤は、低収縮性で高耐熱性のものとされ、耐薬品性、耐湿性に優れるものとされている。一液性の紫外線硬化型接着剤が用いられることにより、二液性の紫外線硬化型接着剤が使用されるときに行われる液と液との混合作業が不要となる。従って、接着剤の塗布工程は、迅速で効率的に行われる。
EMI社製:OPTOCAST3415は、例えば室温時における粘度が略100000cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。また、EMI社製:OPTOCAST3505−HMは、例えば室温時における粘度が略300〜500cpsとされ、UV照射に加えて加熱されることで確実に硬化される。
また、接着工程が行われるときの接着剤の粘度は、例えば室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略2mPas以上略180000mPas以下とされる。
室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が略18000
0mPasを超える高粘度とされた場合、接着剤塗布部に接着剤が略均一に行渡らないことが懸念される。
このようなことから、接着工程が行われるときの接着剤の粘度は、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下において、例えば略60000mPas以下とされることが好ましい。より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略14000mPas以下とされることにより、接着剤塗布部に接着剤が確実に広げられる。
また、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が略2mPas未満の低粘度とされた場合、接着剤塗布部から例えば接着剤の垂れ落ち発生等が懸念される。
好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略250mPas以上とされることにより、例えば接着剤の垂れ落ち等が生じ難くなり、接着剤塗布部に接着剤が広く確実に留まる。
より好ましくは、接着工程が行われるときに、室温時の条件下、具体的には23℃の温度条件下における接着剤の粘度が例えば略1000mPas以上とされることにより、例えば接着剤の垂れ落ち発生等が防止され易くなり、接着剤塗布部に接着剤がより確実に留まる。
また、例えば、圧延鋼板などの薄肉鋼板(何れも図示せず)に、打抜き加工、折曲げ加工、押付け加工などのプレス金型成形加工が行われて、シャーシ20、板ばね91等が形成される。具体的に説明すると、例えば圧延鋼板などの鉄を主成分とする金属素材板が用いられて、プレス成形機(何れも図示せず)などにより、シャーシ20、板ばね91等が打抜き/折曲げ形成される。鉄を主成分とする金属素材板として、例えば、ステンレス鋼板、圧延鋼板、帯鋼などが挙げられる。例えば、冷間圧延鋼板および/または帯鋼として、「JIS G 3141」に基づいて定められたSPCC,SPCD,SPCE等が挙げられる。
又は、板ばね91は、例えば、静電気、ノイズ等を逃がすときに用いられる導体として使用可能な金属材料が用いられて形成される。具体的には、強度、ばね特性、耐食性などに優れ、導体として利用可能な燐青銅製板材に、打抜き加工や、曲げ加工などのプレス加工が行われて、略板状等の板ばね91がプレス成形される。例えば銅を主成分とする金属素材板が用いられて、プレス成形機などにより、例えば略平板状等の板ばね91が打抜き形成される。銅(Cu)を主成分とする金属材料として、例えば、錫(Sn)を約3.5〜9%、燐(P)を約0.03〜0.5%含有する銅合金が用いられることが好ましい。具体的に説明すると、銅(Cu)を主成分とし、錫(Sn)を約7〜9%、燐(P)を約0.03〜0.35%含有する銅合金として、例えば、強度、ばね特性、耐疲労性、耐食性などのよい「ばね用燐青銅」が用いられるとよい。ばね用燐青銅板材料として、例えば、「JIS H3130」に基づいて定められたC5210(C5210P),C5212(C5212P)等が挙げられる。
また、この光ディスク装置1は、上記トラバースメカ5を備えて構成されている。
これにより、一対のスライドシャフト31,32における平行度調整などの傾き調整が確実に実行可能とされたトラバースメカ5を備える光ディスク装置1が構成される。
また、図1(A)の如く、このトラバースメカ5は、シャーシ20に装備された一対の
スライドシャフト31,32の長手方向DRに略沿ってシャーシ20に装備された一対のスライドシャフト31,32上を直線往復移動可能なOPU100を有する光ピックアップ装置主体部組立体10と、光ディスクMが装備されたターンテーブル73を回動可能な回動モータ駆動装置70を有する回動モータ主体部組立体50と、を備えて構成されている。光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50が回動調整可能に取り付けられている。回動モータ主体部組立体50は、例えば「Motor Assy(モータ・アッシ)」等と呼ばれる。
また、このトラバースメカ5は、光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50を仮固定または確実に固定させる左右一対の止具81,82を備えて構成されている。
光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる回動中心部23が光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に備えられている。また、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20の回動中心部23に対応して、光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる回動中央部63が回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60に備えられている。
光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた回動中心部23は、回動中心軸23を含んで構成されている。また、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた回動中央部63は、回動中心孔63を含んで構成されている。
トラバースメカ5およびトラバースメカ5を備える光ディスク装置1の設計/仕様などにより、例えば光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた回動中心部23は、回動中心孔(63)を含んで構成される。また、例えば回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた回動中央部63は、回動中心軸(23)を含んで構成される。
光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50を固定させるときに用いられる左右一対の位置決め用固定部21,22が光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に備えられている。また、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20の左右一対の位置決め用固定部21,22に対応して、光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50を固定させるときに用いられる左右一対の位置合せ用固定部61,62が回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60に備えられている。
光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた左右一対の位置決め用固定部21,22は、光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる光ピックアップ装置主体部組立体10の回動中心部23を中心とした略真円軸線24上に略沿って備えられている。また、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた左右一対の位置合せ用固定部61,62は、光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる回動モータ主体部組立体50の回動中央部63を中心とした略真円軸線64上に略沿って備えられている。
光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた位置決め用固定部21,22は、雌ねじ孔21,22を含んで構成されている。また、回動
モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた位置合せ用固定部61,62は、略長円孔61,62を含んで構成されている。
トラバースメカ5およびトラバースメカ5を備える光ディスク装置1の設計/仕様などにより、例えば光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた位置決め用固定部21,22は、略長円孔(61,62)を含んで構成される。また、例えば回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた位置合せ用固定部61,62は、雌ねじ孔(21,22)を含んで構成される。
光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50を仮固定または確実に固定させる左右一対の止具81,82がトラバースメカ5に備えられている。光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた左右一対の位置決め用固定部21,22と、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた左右一対の位置合せ用固定部61,62と、が合わせられたのちに、左右一対の位置決め用固定部21,22および左右一対の位置合せ用固定部61,62に備えられた左右一対の止具81,82が例えば緩く締め込まれたり確実に締め込まれたりされることにより、光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50が仮固定または確実に固定される。
位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた止具81,82は、雄ねじ81,82を含んで構成されている。雄ねじ81,82は、ねじ山が設けられた略丸棒状の雄ねじ部81a,82aと、略丸棒状の雄ねじ部81a,82aの一端側に設けられた略異形湾曲丸皿状の頭部81h,82hと、を有する。雄ねじ81,82の頭部81h,82hに、十字ねじ回しの先端部に対応した十字穴(何れも図示せず)が形成されている。
雄ねじ81,82の雄ねじ部81a,82aは、例えば「JIS B 0101」等で定められる「一条ねじ」、又は、「二条ねじ」、「三条ねじ」等の「多条ねじ」に基づいて形成される。また、雄ねじ81,82の雄ねじ部81a,82aは、例えば「JIS B 0101」等で定められる「三角ねじ」、「メートルねじ」等に基づいて形成される。また、雄ねじ81,82の雄ねじ部81a,82aは、例えば「JIS B 0205」等で定められる「メートルねじ」の「並目ねじ」いわゆる「メートル並目ねじ」、又は、例えば「JIS B 0207」等で定められる「メートルねじ」の「細目ねじ」いわゆる「メートル細目ねじ」に基づいて形成されている。シャーシ20の雌ねじ孔部21,22の形状は、雄ねじ81,82の雄ねじ部81a,82aの形状に対応して形成される。
雄ねじ81,82の雄ねじ部81a,82aが例えば「JIS B 0101」等で定められる「二条ねじ」、「三条ねじ」等の「多条ねじ」に基づいて形成されていれば、例えば薄肉鋼板が用いられてシャーシ20が形成されていても、薄肉形成されたシャーシ20の厚さ20tに対応したねじ山数がシャーシ20の雌ねじ孔部21,22に確保されるので好ましい。
また、位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた止具81,82は、ばね座金81s,82sいわゆるスプリングワッシャ81s,82sを含んで構成されている。位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた雄ねじ81,82にスプリングワッシャ81s,82sが装備されていれば、スプリングワッシャ81s,82sが押し潰されたときに生じる復元弾性力により、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60は、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に確実に固定される。
また、位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた止具81,82は、平座金81w,82wいわゆるワッシャ81w,82wを含んで構成されている。位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた雄ねじ81,82にワッシャ81w,82wが装備されていれば、スプリングワッシャ81s,82sが押し潰されるときに例えば回路基板60又は略平板状シャーシ(20)に傷などが付けられるということは回避される。
第一の雄ねじ81の頭部81hと、第一の略平板状ワッシャ81wと、の間に、第一のスプリングワッシャ81sが位置する。また、第一のスプリングワッシャ81sと、回路基板60と、の間に、第一の略平板状ワッシャ81wが位置する。また、第二の雄ねじ82の頭部82hと、第二の略平板状ワッシャ82wと、の間に、第二のスプリングワッシャ82sが位置する。また、第二のスプリングワッシャ82sと、回路基板60と、の間に、第二の略平板状ワッシャ82wが位置する。
また、位置決め用固定部21,22および位置合せ用固定部61,62に備えられた雄ねじ81,82に、スプリングワッシャ81s,82sならびに略平板状ワッシャ81w,82wが例えば分離不能に装備されている。スプリングワッシャ81s,82sならびに略平板状ワッシャ81w,82wが雄ねじ81,82に例えば分離不能に装備されることにより、雄ねじ81,82の取扱い性が向上される。例えばスプリングワッシャ81s,82sならびに略平板状ワッシャ81w,82wの取付忘れ等の不具合発生が回避される。
回動治工具などの回動治具(何れも図示せず)により光ピックアップ装置主体部組立体10に対して回動モータ主体部組立体50を回動調整させるときに用いられる回動調整部25が光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に備えられている。また、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20の回動調整部25に対応して、不図示の回動治工具などの回動治具により光ピックアップ装置主体部組立体10に対して回動モータ主体部組立体50を回動調節させるときに用いられる回動調節部65が回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60に備えられている。
光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた回動調整部25は、光ピックアップ装置主体部組立体10に対して回動モータ主体部組立体50を回動調整させるときに用いられる回動治具の回動調整中心軸部(何れも図示せず)に対応する回動調整中心孔部26と、回動治具の回動調整中心軸部に並設された回動治具の回動調整軸部(何れも図示せず)に対応する回動調整孔部27と、を有する。また、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた回動調節部65は、不図示の回動治具の回動調整軸部に対応する回動調節孔部67を有する。
光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた回動調整中心孔部26は、略正円孔26を含んで構成されている。また、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に設けられた回動調整孔部27は、略長円孔27を含んで構成されている。また、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60に設けられた回動調節孔部67は、略正円孔67を含んで構成されている。
光ピックアップ装置主体部組立体10と回動モータ主体部組立体50とを備えるトラバースメカ5が平面視されたときに、OPU100を構成するOBL131,132のレンズ中心部131a及び/又は132aと回動モータ駆動装置70を構成するターンテーブ
ル73の回転中心部73aとを結ぶ中心部間軸線LR2と、光ディスク半径方向とされるOPU100の直線往復移動方向DRに沿ったヘッド装置移動中央軸線LR1と、が略一致している。
また、光ピックアップ装置主体部組立体10および回動モータ主体部組立体50を備えるトラバースメカ5が平面視されたときに、OPU100を構成するOBL131,132の信号読取り/書込み部中心部131a,132aと、回動モータ駆動装置70を構成するターンテーブル73の回転中心部73aと、光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる光ピックアップ装置主体部組立体10の略平板状シャーシ20の回動中心部23、及び/又は、光ピックアップ装置主体部組立体10に対し回動モータ主体部組立体50が回動させられるときの中心とされる回動モータ主体部組立体50の略平板状回路基板60の回動中央部63と、が略一直線上に並設されている。
上記トラバースメカ5が構成されることにより、OPU100を有する光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ駆動装置70を有する回動モータ主体部組立体50が精度良く確実に取り付けられる。
トラバースメカ5およびトラバースメカ5を備える光ディスク装置1の組立手順/組立方法について説明する。
先ず、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60を重ね合わせる。
次に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60の長円孔61,62から雄ねじ81,82の略丸棒状雄ねじ部81a,82aを挿入させ、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20の略円筒状雌ねじ孔21,22に雄ねじ81,82の略丸棒状雄ねじ部81a,82aを緩い状態で螺合させる。
そのときに、雄ねじ81,82に装備されたスプリングワッシャ81s,82sに例えば緩い復元弾性力が発生される程度に雄ねじ81,82を緩く締める。その状態で、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に対し、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60を回動調整させる。
次に、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60を位置決め固定させる。次に、シャーシ20の略円筒状雌ねじ孔21,22に雄ねじ81,82の略丸棒状雄ねじ部81a,82aを締め込んでゆくと、スプリングワッシャ81s,82sが押し潰されると共にスプリングワッシャ81s,82sに復元弾性力が生じる。その後、さらにシャーシ20の略円筒状雌ねじ孔21,22に雄ねじ81,82の略丸棒状雄ねじ部81a,82aを締め込んでゆくと、スプリングワッシャ81s,82sが例えば略中空円板状に押し潰されると共にスプリングワッシャ81s,82sに大きい復元弾性力が生じる。
これにより、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状シャーシ20に回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状回路基板60が確実に位置決め固定させられる。
なお、上記調整方向は、光ピックアップ装置主体部組立体10の略平板状シャーシ20に対し、回動モータ主体部組立体50の略平板状回路基板60が回動調整される例えば二次元的な取付調整とされているが、例えば、光ピックアップ装置主体部組立体10の略平
板状シャーシ20と、回動モータ主体部組立体50の略平板状回路基板60と、の間に、雄ねじ81,82等を利用してスプリングワッシャ等の軸傾斜調整部材(何れも図示せず)を介在させ、例えば、光ピックアップ装置主体部組立体10の略平板状シャーシ20に対し、ターンテーブル73に続くスピンドルモータ71のシャフト72の傾き調整が行われてもよい。このように、光ピックアップ装置主体部組立体10の略平板状シャーシ20に対し、回動モータ主体部組立体50の略平板状回路基板60に装備されたスピンドルモータ71等の軸の傾き調整などが実行可能なトラバースメカ5を構成させてもよい。
また、光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ主体部組立体50が精度良く固定されたのちに、例えば接着剤が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60がより確実に固定される。
例えば、略平板状のシャーシ20に備えられた略平板状の回路基板60の端縁部60aに接着剤が塗布され固着される。また、例えば、略平板状シャーシ20の略円筒状雌ねじ孔21に締め込まれた雄ねじ81の略丸棒状雄ねじ部81aの可視部(図1(A))と、略平板状シャーシ20の略円筒状雌ねじ孔22に締め込まれた雄ねじ82の略丸棒状雄ねじ部82aの可視部と、に接着剤が塗布され固着される。また、例えば、略平板状シャーシ20の長円孔27と、長円孔27に合わせられた略平板状回路基板60の正円孔67と、に接着剤が流し込まれて接着剤が固着される。このようにして、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60が確実に固定される。
このように、接着剤が用いられて、光ピックアップ装置主体部組立体10を構成する略平板状のシャーシ20に、回動モータ主体部組立体50を構成する略平板状の回路基板60が固定されることにより、トラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等に例えば振動が加えられることがあっても、光ピックアップ装置主体部組立体10に対する回動モータ主体部組立体50の位置ずれが生じ難いトラバースメカ5、トラバースメカ5を備える光ディスク装置1等が構成される。
この光ディスク装置1は、上記トラバースメカ5を備えて構成されている。
これにより、OPU100を有する光ピックアップ装置主体部組立体10に回動モータ駆動装置70を有する回動モータ主体部組立体50が精度良く確実に取り付けられて構成されたトラバースメカ5を備える光ディスク装置1の提供が可能となる。
上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMにデータ、情報、信号等を記録させたり、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を再生させたり、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を消去させたりする例えば記録・再生装置に使用可能とされる。また、上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、上記各種光ディスクMのデータ、情報、信号等を再生させる例えば再生専用装置にも使用可能とされる。
また、上記二つのOBL131,132が装備されたOPU100に代えて、例えば一つのOBL131又は132が装備されたOPUが用いられてもよい。
光ディスク装置1内にディスクMが装備される状態について説明すると、光ディスク装置1の光ディスク装置本体2に対して出し入れ可能なトレー(図示せず)が用いられて、光ディスク装置1の光ディスク装置本体2内にディスクMが備えられる。
光ディスク装置1(図1,図3,図6)は、光ディスクMが装備可能とされると共に光ディスク装置本体2に対して出し入れ可能なトレー(図示せず)と、ターンテーブル73(図3,図6)とターンテーブル73に対向するクランパ(図示せず)とを有し光ディスクMを挟み込んで固定可能なクランプ装置と、ターンテーブル73を含み光ディスクMを回転駆動させるドライブ装置40と、光ディスクMにレーザ光を照射させるOPU100と、光ディスクMの一半径方向D2に沿ってOPU100を移動させるときにOPU100を移動可能に支持する一対のスライドシャフト31,32と、を備えて構成されている。
光ディスク装置1を構成する略矩形箱状の筐体3(図6)いわゆるカバー3に対し、出入り自在とされた略板状のトレーが用いられて、光ディスク装置1内に光ディスクMが収容される。また、光ディスク装置1を構成するカバー3内に、光ディスクMを回転させるドライブ装置40(図3,図6)が収納されている。ドライブ装置40として、光ディスクMが装備される略丸板状をしたターンテーブル73を有するディスクドライブ装置40が用いられている。また、光ディスクMのデータ/情報/信号を読み取ったり、光ディスクMにデータ/情報/信号を記録させたり、光ディスクMのデータ/情報/信号を消去させたりするOPU100が、光ディスク装置1を構成するカバー3内に装備されている。各種部品が装備された下側のカバー3に上側のカバー(図示せず)が装着されて、光ディスク装置1が組み立てられる。
ターンテーブル73とターンテーブル73に対向するクランパとを備えたクランプ装置が用いられて、ターンテーブル73とクランパとの間に、中心部Mcに丸孔Mbが形成された光ディスクMが、位置決めされた状態で確実に挟み込まれて着脱自在に固定される。
光ディスク装置1は、上記各種部品以外の他の部品等も備えて構成されるが、ここでは他の部品等の詳細な説明を省略する。
また、上記OPU100、上記トラバースメカ5は、例えば、コンピュータ、音響/映像機器、ゲーム機、車載機(何れも図示せず)などに組み付けられる光ディスク装置1に装備される。また、上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、例えば、ノート型PC(PC:personal computer/パーソナルコンピュータ)、ラップトップ型PC、デスクトップ型PC、車載用コンピュータなどのコンピュータ、コンピュータゲーム機などのゲーム機、CDプレーヤ/CDレコーダ、DVDプレーヤ/DVDレコーダなどの音響および/または映像機器などに装備可能とされる(何れも図示せず)。
また、上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、例えば、「CD」系光ディスク、「DVD」系光ディスク、「HD DVD」系光ディスク、「CBHD」系光ディスク、「Blu−ray Disc」系光ディスク等の複数の光ディスクMに対応可能とされる。また、上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、複数層の信号面部Maを有する一枚の光ディスクMに対応可能とされる。上記OPU100、上記トラバースメカ5を備える光ディスク装置1は、「CD」、「DVD」、「HD DVD」、「CBHD」、「Blu ray−Disc」などの各種光ディスクMに対応したコンピュータ、音響および/または映像機器、ゲーム機、車載機などに装備可能とされている(何れも図示せず)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、その等価物も含まれる。
1 光ディスク装置(ディスク装置)
2 光ディスク装置本体(ディスク装置本体)
3 カバー(筐体)
5 トラバースメカ(駆動装置組立体)
10 ピックアップ装置主体部組立体(ヘッド主体部組立体)
20 シャーシ(基盤部)
20a 上側面部(面部)
20t 厚さ
21,22 ねじ孔(位置決め用固定部)
23 回動中心軸(回動中心部)
24,64 真円軸線(正円軸線)
25 回動調整部
26 正円孔(回動調整中心孔部)
27 長円孔(回動調整孔部)
29 雌ねじ孔部(ねじ孔)
30 光ヘッド駆動装置(ヘッド駆動装置)
31,32 シャフト(支持体)
31a 外周側表面部(表面部)
40 ディスクドライブ装置(ドライブ装置)
50 回動モータ主体部組立体(モータ主体部組立体)
60 回路基板(基板)
60a 端縁部
61,62 長円孔(位置合せ用固定部)
63 回動中心孔(回動中央部)
65 回動調節部
67 正円孔(回動調節孔部)
69 逃し孔(孔)
70 回動モータ駆動装置(モータ駆動装置)
71 スピンドルモータ(小型電動機)
72 シャフト(回動軸)
73 ターンテーブル(回動保持部)
73a 回転中心部(回動軸中心部)
81,82 ねじ(止具)
81a,82a 雄ねじ部(ねじ部)
81s,82s スプリングワッシャ(座金)
81w,82w ワッシャ(座金)
83 雄ねじ(ねじ)
84 雄ねじ部(ねじ部)
85 頭部
85a 外周側下端部(下端部)
86a 下面部(面部)
87 十字穴
89 リベット(止具)
91 板ばね(ばね)
91a 第一当接片部(当接部)
91b 第二当接片部(当接部)
92a,92b 下側面部(面部)
93 圧縮コイルばね(コイルばね)
94 コイル部
95 線状体
96 第一端部(端部)
97 第二端部(端部)
100 OPU(ピックアップ装置)
110 ハウジング
111a,111b,112 摺動部(軸受部)
115 ハウジング本体
131,132 OBL(光学部材)
131a,132a レンズ中心部(信号読取り部/書込み部中心部)
131b,132b 曲面部
140 ホルダ(保持部材)
141 天壁
142 第一側壁(側壁)
143 一側壁(側壁)
144 他側壁(側壁)
145 第二側壁(側壁)
146,147 端部
148 中央部
151 第一フォーカス/チルトコイル(コイル)
152 第二フォーカス/チルトコイル(コイル)
153 トラッキングコイル(コイル)
160,161,162,163,164,165,166 サスペンションワイヤ(支持部材)
171,176 磁石(磁性部材)
172,177 一面部
173a,178a 一方部
173b,178b 他方部
174a,179a 正極部
174b,179b 負極部
180 フレーム/ヨーク(固定部材)
181 天板部
182 基板部
183,184 側板部
190 アクチュエータ(駆動装置)
191 可動部
193 レンズ・ホルダ組立体(駆動主体部)
195 固定部
197 ダンピング保持部材
199 PWB(基板)
D1 フォーカシング方向(方向)
D2 トラッキング方向(方向)
D3 タンジェンシャル方向(方向)
D4 チルト方向(方向)
DR 移動方向(方向)
LR1 ヘッド装置移動中央軸線
LR2 中心部間軸線
M ディスク(メディア)
Ma 信号層(信号面部)
Mb 丸孔
Mc 中心部

Claims (7)

  1. ピックアップ装置を移動可能に支持する支持体と、
    前記支持体の取付位置を調整可能なねじと、
    前記ねじに装備されたコイルばねと、
    を備える
    ことを特徴とする駆動装置組立体。
  2. 前記支持体を支持すると共に前記ねじを立設させ且つ前記コイルばねが当接される基盤部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置組立体。
  3. 前記支持体を前記ねじに向けて押圧させるばねを備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置組立体。
  4. 前記ばねは、
    前記支持体に当接される第一当接部と、
    前記ねじ及び前記コイルばねが装備される基盤部に当接される第二当接部と、
    を備え、
    前記ばねを側面視したときに前記第二当接片部に対し前記第一当接片部が傾斜された
    ことを特徴とする請求項3に記載の駆動装置組立体。
  5. 前記ねじの頭部に前記支持体の表面部が当接された
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の駆動装置組立体。
  6. 前記コイルばねは、
    前記ねじの頭部に当接する第一端部と、
    前記ねじを螺合支持する基盤部に当接する第二端部と、
    を有し、
    前記コイルばねを構成する略円筒状のコイル部内に、前記ねじを構成する略棒状のねじ部が挿入された
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の駆動装置組立体。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の駆動装置組立体を備えることを特徴とするディスク装置。
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