JP2006294190A - 光ピックアップおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着作業時にプロテクタ部材或いは対物レンズのディスク側への接着剤の付着を低減させる。
【解決手段】 対物レンズと、対物レンズ保持部材とを備えた光ピックアップにおいて、前記対物レンズ保持部材に配設された、前記対物レンズを固定するための接着剤が注入される複数の切欠き部を有し、前記切欠き部は前記対物レンズ保持部材の前記光ディスクに対向する側と反対側に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに対し、レーザ光を集光する対物レンズを備えた光ピックアップ、および光ピックアップを用いて光ディスクに設けられた情報信号記録層に対してレーザ光を集光し、情報信号の記録または再生を行う光ディスク装置に関する。
従来より、光ディスクの情報信号記録層に対し、対物レンズを備えた光ピックアップによってレーザ光を微小な光スポットに集光することにより情報信号を記録し、あるいはその反射光から記録された情報信号を再生する光ディスク装置が実用化されている。そして近年、このような光ディスク装置において、対物レンズの設計、製造技術の向上によって、そのNAを0.8以上に高めることも可能になった。このような高いNAの対物レンズを使用すれば、より微小な光スポットを形成することができ、その結果記録再生の分解能が向上するので、光ディスクの容量を増大することができる。
これまでの一般的な光ディスクは、透明な樹脂材料から成る厚さ0.6mm〜1.2mmの基板上に情報信号記録層を備えており、また光ディスク装置はこの基板を通して情報信号記録層にレーザ光を照射していた。しかし対物レンズのNAを高くする程、焦点距離即ち対物レンズと情報信号記録層間の距離は小さくなり、厚さ0.6mm〜1.2mmの基板を通してレーザ光を照射し、情報信号記録層に集光するのは困難となる。そこで対物レンズのNAを高くすると同時に、情報信号記録層の上に基板よりも薄い透明なカバー層を形成した光ディスクを用い、カバー層を通して情報信号記録層にレーザ光を照射することが提案されている。
図8にはこのような光ディスク装置の概略構成を示す。ここで1は光ディスク、2は光ピックアップ、3は光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータである。光ピックアップ2はレーザ光源6、コリメータレンズ7、ビームスプリッタ8、集光レンズ9、受光素子10、対物レンズ20、および対物レンズ20をフォーカス制御およびトラッキング制御するアクチュエータ11より構成される。
光ディスク1は基板12、基板12上に形成した可逆的に相状態が変化し得る相変化材料から成る情報信号記録層13、および透明な樹脂材料から成る厚さ0.1mm程度のカバー層14より構成される。情報信号記録層13には、らせん状または同心円状の記録トラックが形成されている。なお情報信号記録層13は、光磁気記録材料、またはピット(凹凸)を形成した金属反射膜から成るのであってもよい。また光ピックアップ2は光ディスク1のカバー層14に対向する側に配置される。
図7にアクチュエータ11の構成を示す。アクチュエータ11は、固定部15と可動部16から成り、固定部15は永久磁石17a,17b、ヨーク18、および支持基台19で構成され、可動部16は対物レンズ20、フォーカスコイル21、トラッキングコイル22、およびこれらを保持するレンズ保持部材23で構成される。弾性支持部材24a,24b,24c,24dは線状で弾性および高導電性を有し、一端は支持基台19に固定され、他端には可動部16を光ディスク1に対して垂直な方向およびラジアル方向への変位が自在であるように保持している。また弾性支持部材24a,24b,24c,24dはレンズ保持部材23上でフォーカスコイル21、およびトラッキングコイル22に電気的に接続されている。
図6にレンズ保持部材23における対物レンズ保持構造を示す。(a)は上面(光ディスク1に対向する面)から見た図、(b)は側断面図である。レンズ保持部材23には対物レンズ20を配設するための貫通した孔30が形成され、孔30の内壁面には段差状の当接面31が、孔30の下部には光束の径を制限するアパーチャ32が形成されている。さらにレンズ保持部材23の上面、孔30の周囲には、接着用切欠き部33a,33b,33cが形成されている。一方対物レンズ20にはコバ34(光学的な有効部分の周囲に設けられた縁)が形成されている。対物レンズ20は孔30内に嵌合配設され、コバ34の下面を当接面31に当接させて位置決めされている。さらに上面側に開口した接着用切欠き部33a,33b,33c内に接着剤(ハッチングにて示す)を注入し、対物レンズ20の側面に固着させることによって対物レンズ20を固定する。
光ディスク装置はさらに図8に示すように、アクチュエータ11をフォーカス制御、およびトラッキング制御するための、エラー信号生成回路4と制御回路5を備え、制御回路5は、弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に制御電流を供給する。
情報信号の記録を行なう場合、まずスピンドルモータ3により光ディスク1を回転駆動する。この状態で、レーザ光源6が発生する情報信号によってパルス状に変調されたレーザ光を、コリメータレンズ7によって平行光とし、ビームスプリッタ8を通し、対物レンズ20によって収束し、光ディスク1のカバー層14を通して情報信号記録層13上に微小な光スポットに集光するように照射する。
光ディスク1の情報信号記録層13は、パルス変調されたレーザ光の照射によって、繰り返し加熱、冷却が行われ、そのプロセスの違いによってアモルファス相、または結晶相に相状態が変化した記録マークが情報信号として形成される。
また情報信号の再生を行なう場合にも、同様にスピンドルモータ3により光ディスク1を回転駆動し、この状態でレーザ光源6が発生する一定強度のレーザ光を光ディスク1のカバー層14を通して情報信号記録層13上に微小な光スポットに集光するように照射する。この時の情報信号記録層13からの反射光の強度は、記録マークにより変化するので、これより情報信号を再生する。
このような情報信号の記録および再生動作中は、光ディスク1で反射された光ビームはビームスプリッタ8で反射し、集光レンズ9によって集光され、受光素子10により検出される。受光素子10は複数に分割された受光面を備え、各受光面の検出信号から、エラー信号生成回路4によってフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号が生成される。
さらに制御回路5はこのフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号に基づく制御電流を、弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に供給する。アクチュエータ11はこの制御電流と、永久磁石17a,17bが発生する磁束との間で発生する電磁的な力によって、可動部16を光ディスク1に対して垂直に接離する方向と記録トラックに直交するラジアル方向とに駆動するのである。
このようにして光スポットは、光ディスク1が面振れにより垂直方向に変位しても、これに追従して記録トラック上に正確に集光するようにフォーカス制御され、また記録トラックが偏芯によりラジアル方向に変位してもこれに追従しながら走査するようにトラッキング制御される。
前述の通り、近年対物レンズ20のNAの増加に伴って、対物レンズ20とカバー層14の表面の間隔(作動距離)は短縮する傾向にあるのに加え、光ディスク装置の小型化に対する要求に伴って、対物レンズ20も小型化が望まれており、その作動距離を0.1〜0.3mmとすることが検討されている。
アクチュエータが正常に制御動作していれば、対物レンズ20とカバー層14の表面の間には、この一定の間隔が保たれているが、不意の衝撃や振動、あるいは光ディスク1上の汚れや傷の影響で正常なエラー信号が得られない等の理由で、アクチュエータ11が制御不能となる場合がある。このような異常動作時には、可動部16が過剰に変位し光ディスク1と接触することが避けられない。
また特にポータブル機器に使用される光ディスク装置においては、非動作時であっても外部から加わる振動や衝撃等によって可動部が振動して光ディスクと接触する頻度が増加する。このような時、仮に対物レンズ20と光ディスク1とが直接接触したとすると、いずれかが損傷し、正常な情報信号の記録、再生ができなくなる場合がある。
そこでこのような課題に対して、特開平10−221583号公報には対物レンズを保護するための緩衝材としてプロテクタ部材を対物レンズの周囲に設ける方法が提案されている。図9は前記公報に記載された光ピックアップのプロテクタ部材の構成であり、35は対物レンズ20のコバ34上に設けたプロテクタ部材である。プロテクタ部材35の光ディスク1に対向する上面は、低硬度で耐摺動性の材料からなり、また少なくとも対物レンズ20の頂点よりも高く、作動距離の範囲内にある。従って正常動作中にプロテクタ部材35が光ディスク1と接触することはないが、異常動作時にはプロテクタ部材35が光ディスク1と接触する場合があり、この時に対物レンズ20は直接光ディスク1に接触することなく保護されるのである。
しかし、上記公報には、図示された接着を含んだ対物レンズ保持機構の組み立て方法については開示されておらず、特開平05−1189785号公報の光ピックアップのように、レンズ保持部材に形成した接着用切欠き部内に接着剤を注入し、露出させた対物レンズのコバの側面に固着させ、またプロテクタ部材も同様に接着剤を使用して固定するものとすると、対物レンズやプロテクタ部材をレンズ保持部材に取り付けるために使用する接着剤は、わずかに多く付けすぎただけでも、はみ出すことがあり、誤って対物レンズやプロテクタ部材のディスク側に付着する場合がある。
特開平05−1189785号公報 特開平10−221583号公報
付着した接着剤は、一般的にプロテクタ部材のように低硬度で耐摺動性の材料で構成されているわけではないため、対物レンズやプロテクタ部材に付着した接着剤とディスクとの衝突によってディスク上に損傷が生じる場合がある。
そこで、本発明の目的は、接着作業時にプロテクタ部材或いは対物レンズのディスク側への接着剤の付着を低減させることを目的とする。
本発明は、以下の発明によって上記課題を解決するものである。
情報信号記録再生層を備えた光ディスクに対してレーザ光を集光照射するための対物レンズと、
前記対物レンズを保持するための対物レンズ保持部材とを備えた光ピックアップにおいて、
前記対物レンズ保持部材に配設された、前記対物レンズを固定するための接着剤が注入される複数の切欠き部を有し、前記切欠き部は前記対物レンズ保持部材の前記光ディスクに対向する側と反対側に設けられている光ピックアップ。
以上説明したように、本発明によって、接着作業時にプロテクタ部材或いは対物レンズのディスク側への接着剤の付着を低減させることができる。
以下本発明による光ピックアップおよび光ディスク装置について説明する。なお光ディスク装置全体の概略の構成および動作は図8に示した従来の装置と同様であるので詳細な説明は省略し、特に光ピックアップについて説明する。図5に本発明である光ピックアップのアクチュエータ11の構成の一例を示す。アクチュエータ11は、固定部15と可動部16から成り、固定部15は永久磁石17a,17b、ヨーク18、および支持基台19で構成され、可動部は対物レンズ20、フォーカスコイル21、トラッキングコイル22、およびこれらを保持するレンズ保持部材25で構成される。
弾性支持部材24a,24b,24c,24dは線状で弾性および高導電性を有し、一端は支持基台19に固定され、他端には可動部16を光ディスク1に対して垂直な方向およびラジアル方向への変位が自在であるように保持している。また弾性支持部材24a,24b,24c,24dはレンズ保持部材25上でフォーカスコイル21、およびトラッキングコイル22に電気的に接続されている。
さらに図8に示したように光ディスク装置は、アクチュエータ11をフォーカス制御、およびトラッキング制御するための、エラー信号生成回路4と制御回路5を備え、制御回路5は、弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に制御電流を供給する。
後の実施例において説明するように、対物レンズ20はレンズ保持部材25に形成した接着用切欠き部(図5においては不図示)に注入した接着剤によって固定されるが、この接着用切欠き部は光ディスク1と対向しない下面側にのみ開口を有している。また図5に示すようにレンズ保持部材25には、対物レンズ20よりもわずかに光ディスク1の側に突出する対物レンズ20の保護手段が設けられている。この保護手段はレンズ保持部材25の突出した一部分であるプロテクタ部44a、または別の部材であってレンズ保持部材25に取り付けたプロテクタ部材44bのどちらでもよい。この保護手段は、以下(1)〜(4)のいずれかであり、接着作業を伴わない方法で設けられている。
(1)保護手段(プロテクタ部44a)は前記レンズ保持部材25と同一材料で一体的に形成されている。
(2)保護手段(プロテクタ部材44b)は均一な厚さで予め粘着材層を形成したシート部材である。
(3)保護手段(プロテクタ部材44b)はレンズ保持部材にインサートして成形されることにより一体化されている。
(4)保護手段(プロテクタ部材44b)はレンズ保持部材に係合して取り付けられている。
またプロテクタ部材44bは、接着用切欠き部の光ディスク1と対向する上面側の開口を閉塞する閉塞手段としても使用することもできる。
ここで対物レンズ20と光ディスク1のカバー層14の表面の間隔(作動距離)は0.1〜0.3mmと非常に短いが、アクチュエータが正常に制御動作していれば、対物レンズ20とカバー層14の表面の間にはこの一定の間隔が保たれている。しかし不意の衝撃や振動、あるいは光ディスク1上の汚れや傷の影響で正常なエラー信号が得られない等の理由で、アクチュエータ11が制御不能となる場合がある。また特にポータブル機器に使用される光ディスク装置においては、非動作時であっても外部から加わる振動や衝撃等によって可動部が振動して光ディスクと接触する頻度が増加する。
このような異常動作時や非動作時の振動、衝撃によって、可動部16が光ディスク1の方向に過剰に変位した場合には、対物レンズ20よりも突出したプロテクタ部44aまたはプロテクタ部材44bが光ディスク1のカバー層14に接触することによって、対物レンズ20を保護するとともに、カバー層14の摺動痕の発生を防止する。ここでプロテクタ部44aまたはプロテクタ部材44bの上面を軟質、かつ摺動性に優れた材料で、一方カバー層14を高硬度の材料で構成し、さらにこのような異常動作を検知した直後には、可動部16を一旦光ディスクから離間する方向に退避させ、その後に制御動作の再開を試みるようにすれば、保護部25と光ディスク1との接触は瞬時的なものにとどまるので、光ピックアップ2や、光ディスク1の信頼性に深刻な影響を与えることはない。
以下、本発明における対物レンズ保持構造の詳細について、実施例とともに説明する。
(第1の実施形態)
図1に第1の実施形態における対物レンズ保持構造を示す。(a)は側断面図、(b)は下面(光ディスクに対向しない面)から見た図である。レンズ保持部材25には対物レンズ20を配設するための貫通した孔40が形成されている。孔40内には対物レンズ20とともに、レンズ保持部材25とは別体である光束の径を制限するための環状のアパーチャ部材42が嵌合配設される。
さらに本実施形態においては、対物レンズ20の保護手段としてのプロテクタ部44aが、孔40の上方および内側に突出するようにレンズ保持部材25に一体的に形成され、同時にプロテクタ部44aの孔40の内側への突出部分の下面は対物レンズ20に対する当接面41となっている。プロテクタ部44aの上面には軟質、かつ摺動性に優れた材料からなる皮膜が形成されている。ここで対物レンズ20の作動距離は0.25mm、頂点はコバ34の上面から0.05mm高いものとすると、プロテクタ部44aの突出部はそれよりもやや厚く、例えば0.08〜0.1mmとすればよい。この時プロテクタ部44aの上面と、光ディスク1のカバー層14との間には、0.2〜0.22mmのクリアランスが確保できる。
またレンズ保持部材25の下面、孔40の周囲には、接着用切欠き部43a,43b,43cが凹部状に形成されている。接着用切欠き部43a,43b,43cは、光ディスク1と対向しない下面側にのみ開口を有しており、光ディスク1と対向する上面側には開口を有していない。
光ピックアップ組み立ての際には、まず孔40内に対物レンズ20およびアパーチャ部材42を嵌合配設する。次にアパーチャ部材42でコバ34を下面より押圧し、コバ34の上面を当接面41に当接させて位置決めした状態で、接着用切欠き部43a,43b,43c内に接着剤(ハッチングにて示す)を注入し、対物レンズ20の側面に固着させることによって、対物レンズ20をアパーチャ部材42とともに固定する。
(第2の実施形態)
図2に第2の実施形態における対物レンズ保持構造を示す。(a)は側断面図、(b)は下面(光ディスクに対向しない面)から見た図である。レンズ保持部材25には対物レンズ20を配設するための貫通した孔40が形成されている。孔40内には対物レンズ20とともに、レンズ保持部材25とは別体である光束の径を制限するための環状のアパーチャ部材42が嵌合配設される。
さらに本実施形態においては、対物レンズ20の保護手段としての環状のプロテクタ部材44bが、レンズ保持部材25および対物レンズ20の上面に貼り付けられている。図4にプロテクタ部材44bの断面構造を示す。プロテクタ部材45は金属材料や樹脂材料の薄板から成る基材45の上面に軟質、かつ摺動性に優れた材料からなる皮膜46を形成し、下面には粘着材層47を形成した均一な厚さのシートである。
ここで対物レンズ20の作動距離は0.25mm、頂点はコバ34の上面から0.05mm高いものとすると、プロテクタ部材44bはそれよりもやや厚く、例えば0.08〜0.1mmとすればよい。この時プロテクタ部材44bの上面と、光ディスク1のカバー層14との間には、0.2〜0.22mmのクリアランスが確保できる。
プロテクタ部材44bの基材45は圧延、または延伸により製造される均一な厚さの薄板であるから、金型等を使用する成形品に比較して厚さの精度が高くでき、プロテクタ部材44b全体の厚さのばらつきを±0.005mm以下とすることも可能である。基材45を金属材料とすれば、樹脂材料に比較して剛性が高いので、より薄くすることもができる。また導電性を利用した電着、めっき、静電塗装等の方法で表面に皮膜46を形成することが可能であり、さらに樹脂材料よりも耐熱性が高いので、より高温で皮膜46の焼き付け処理を行うことによって、基材45との密着性を増すことが可能である。
プロテクタ部材44bには、予め粘着材層47が設けられているので、それ以外には接着剤を必要とせずにレンズ保持部材25および対物レンズ20に貼り付けることができる。またプロテクタ部材44bは、対物レンズ20と孔40の内壁間の間隙や、貫通孔として形成される接着用切欠き部43a,43b,43cの上面側の開口をすべて塞ぐように、コバ34の上面およびレンズ保持部材25の上面にまたがって貼り付けるものとする。
レンズ保持部材25の孔40の周囲には、接着用切欠き部43a,43b,43cが形成されている。接着用切欠き部43a,43b,43cは、最初は上面側、および下面側の両方に開口を有するように形成されているが、上記のようにプロテクタ部材44bを貼り付けることによって、光ディスク1と対向する上面側の開口が閉塞される。
光ピックアップ組み立ての際には、まず対物レンズ20およびアパーチャ部材42を孔40内に嵌合配設し、プロテクタ部材44bをレンズ保持部材25に貼り付ける。次にアパーチャ部材42でコバ34を下面より押圧し、コバ34の上面とプロテクタ部材44bとを貼り合わせる。さらに接着用切欠き部43a,43b,43c内に接着剤(ハッチングにて示す)を注入し、対物レンズ20の側面に固着させることによって、対物レンズ20をアパーチャ部材42とともに固定する。
(第3の実施形態)
図3に第3の実施形態における対物レンズ保持構造を示す。(a)は側断面図、(b)は下面(光ディスクに対向しない面)から見た図である。レンズ保持部材25には対物レンズ20を配設するための貫通した孔40が形成されている。孔40内には対物レンズ20とともに、レンズ保持部材25とは別体である光束の径を制限するための環状のアパーチャ部材42が嵌合配設される。
第2の実施形態と同様に、本実施形態においても、対物レンズ20の保護手段としての環状のプロテクタ部材44bが、レンズ保持部材25の上面に設けられている。プロテクタ部材44bは金属材料の薄板から成り、一部に下方への折り曲げ部が形成されている。また上面には軟質、かつ摺動性に優れた材料からなる皮膜が形成され、下面は対物レンズ20に対する当接面41となっている。
ここで対物レンズ20の作動距離は0.25mm、頂点はコバ34の上面から0.05mm高いものとすると、プロテクタ部材44bはそれよりもやや厚く、例えば0.08〜0.1mmとすればよい。この時プロテクタ部材44bの上面と、光ディスク1のカバー層14との間には、0.2〜0.22mmのクリアランスが確保できる。
プロテクタ部材44bは圧延により製造される均一な厚さの金属材料の薄板で構成されているから、金型等を使用する樹脂材料等の成形品に比較して、厚さの精度が高くでき、皮膜も含めたプロテクタ部材44b全体の厚さのばらつきを±0.005mm以下とすることも可能である。また樹脂材料に比較して剛性が高いので、より薄くすることもできる。さらに導電性を利用した電着、めっき、静電塗装等の方法で表面に皮膜形成が可能であり、さらに樹脂材料よりも耐熱性が高いので、より高温で皮膜の焼き付け処理を行うことによって、密着性を増すことが可能である。
プロテクタ部材44bは折り曲げ部をレンズ保持部材25の成形時にインサートして一体化されており、接着剤を用いることなくレンズ保持部材25に取り付けられている。またはプロテクタ部材44bとレンズ保持部材25のそれぞれに係合部を形成し、脱落しないように係合させるなどの方法でプロテクタ部材44bを取り付けてもよい。またプロテクタ部材44bは、対物レンズ20と孔40の内壁間の間隙や、貫通孔として形成される接着用切欠き部43a,43b,43cの上面側の開口をすべて塞ぐように、コバ34の上面およびレンズ保持部材25の上面にまたがって取り付けるものとする。
レンズ保持部材25の孔40の周囲には、接着用切欠き部43a,43b,43cが形成されている。接着用切欠き部43a,43b,43cは、最初は上面側、および下面側の両方に開口を有するように形成されているが、上記のようにプロテクタ部材44bを取り付けることによって、光ディスク1と対向する上面側の開口は閉塞される。
光ピックアップ組み立ての際には、まず孔40内に対物レンズ20およびアパーチャ部材42を嵌合配設する。次にアパーチャ部材42でコバ34を下面より押圧し、コバ34の上面を当接面41に当接させて位置決めした状態で、接着用切欠き部43a,43b,43c内に接着剤(ハッチングにて示す)を注入し、対物レンズ20の側面に固着させることによって、対物レンズ20をアパーチャ部材42とともに固定する。
以上説明したように、いずれの実施形態においても、対物レンズ20に対して、厚さのばらつきが小さく、薄い保護手段(プロテクタ部44aまたはプロテクタ部材44b)が設けられ、光ディスク1のカバー層14との間には十分なクリアランスが確保され、両者の接触の頻度を最小限に抑えることができる。しかもその組み立て時には接着作業を必用としないため製造が容易である。
また対物レンズ20を接着固定するための接着用切欠き部43a,43b,43cは、光ディスク1と対向しない下面側に開口を有しており、光ディスク1と対向する上面側には開口を有していない(プロテクタ部材44bによって閉塞されている)ので、対物レンズ20の取り付けにおいては、接着剤の注入作業を下面側から行うことにより、プロテクタ部44aまたはプロテクタ部材44b、および対物レンズ20の上に接着剤が付着することを低減することができる。
本発明による光ピックアップの第1の実施形態における対物レンズ保持構造を示す図 本発明による光ピックアップの第2の実施形態における対物レンズ保持構造を示す図 本発明による光ピックアップの第3の実施形態における対物レンズ保持構造を示す図 本発明による光ピックアップの第2の実施形態におけるプロテクタ部材の構成を示す図 本発明による光ピックアップのアクチュエータの構成を示す図 従来の光ピックアップにおける対物レンズ保持構造を示す図 従来の光ピックアップのアクチュエータの構成を示す図 光ディスク装置の概略構成を示す図 従来の光ピックアップにおけるプロテクタ部材の構成を示す図
符号の説明
1 光ディスク
13 情報信号記録層
14 カバー層
15 固定部
16 可動部
17a,17b 永久磁石
18 ヨーク
20 対物レンズ
21 フォーカスコイル
22 トラッキングコイル
25 レンズ保持部材
40 孔
41 当接面
42 アパーチャ部材
43a,43b,43c 接着用切欠き部
44a プロテクタ部
44b プロテクタ部材
45 基材
46 皮膜
47 粘着材層

Claims (6)

  1. 情報信号記録再生層を備えた光ディスクに対してレーザ光を集光照射するための対物レンズと、
    前記対物レンズを保持するための対物レンズ保持部材とを備えた光ピックアップにおいて、
    前記対物レンズ保持部材に配設された、前記対物レンズを固定するための接着剤が注入される複数の切欠き部を有し、前記切欠き部は前記対物レンズ保持部材の前記光ディスクに対向する側と反対側に設けられていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記光ディスクと前記対物レンズとの接触を避けるために前記対物レンズ保持部材の前記光ディスクに対向する面には、緩衝部材が形成されていることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 前記緩衝部材は前記対物レンズ保持部材と同一材料で一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記緩衝部材は均一な厚さで粘着材層を有するシート部材であり、前記対物レンズ保持部材に貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  5. 前記緩衝部材は前記対物レンズ保持部材にインサート成形されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  6. 請求項1乃至5に記載の光ピックアップを用いて光ディスクの情報信号記録層にレーザ光を集光し、情報信号の記録または記録された情報信号の再生を行う光ディスク装置。
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