JP3814203B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)およびDVD(デジタルバーサタイルディスク/デジタルビデオディスク)などの光記録媒体に対して、光学的に情報の記録、再生または書換え等を行う光ピックアップに用いられる対物レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDおよびDVDなどの光記録媒体に対して、光学的に情報の記録、再生または書換え等を行う光ピックアップには、光を放射する光源と、光源からの光を光記録媒体の記録面上に集光するための光学系が備えられる。光学系に含まれるレンズの1つに対物レンズがあり、光ピックアップでは、対物レンズを駆動させることによって、光学系で集光される光スポットを、記録面上に焦点を合わせ(フォーカシング)、また、情報を記録または再生するべきトラックに正確にトレース(トラッキング)させる。このフォーカシングおよびトラッキングのために対物レンズを駆動させる装置が対物レンズ駆動装置である。
【0003】
従来の対物レンズ駆動装置は、たとえば特開平11−328698公報に開示されている。図5は従来の対物レンズ駆動装置1の構成を簡略化して示す平面図であり、図6は図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【0004】
従来の対物レンズ駆動装置1は、対物レンズ2を保持するとともに軸孔3の形成されるレンズホルダ4と、レンズホルダ4の軸孔3に挿通されてレンズホルダ4を支持する摺動軸5と、レンズホルダ4を摺動軸5の軸線6方向に変位させて対物レンズ2のフォーカス制御を行うフォーカスコイル7を含むフォーカス磁気回路8と、レンズホルダ4を摺動軸5の軸線6まわりに回転させて対物レンズ2のトラッキング制御を行うトラッキングコイル9を含むトラッキング磁気回路10とを含む、いわゆる軸摺動型と呼ばれるものである。
【0005】
摺動軸5は、ホルダ支持部材11の底面12に対して垂直に立上がるように装着され、レンズホルダ4の軸受部13に形成される前記軸孔3に挿通されてレンズホルダ4を支持する。また対物レンズ駆動装置1は、フォーカスコイル7およびトラッキングコイル9に電力を供給するフレキシブルプリント基板14を有する。フレキシブルプリント基板14は、その一端部がレンズホルダ4に固着され、その他端部がホルダ支持部材11の底面縁部から垂直に立ち上がる壁部15に固着される。このようにして対物レンズ駆動装置1に設けられるフレキシブルプリント基板14は、レンズホルダ4とホルダ支持部材11との間において略U字状に弾性変形されている状態にある。
【0006】
またレンズホルダ4に関してホルダ支持部材11の底面12の反対側には、保護カバー16が設けられ、保護カバー16が、レンズホルダ4の摺動軸軸線6方向の変位を規制する抑止部材として機能するように構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した先行技術には、以下のような問題がある。フレキシブルプリント基板14が、略U字状に弾性変形している状態で設けられるので、フレキシブルプリント基板14の弾発力が、レンズホルダ4を摺動軸5の軸線6に対して垂直な方向に変位させるように作用する。このことによって、レンズホルダ4の軸受部13と摺動軸5との摩擦抵抗が発生する。フレキシブルプリント基板14の弾発力が大きいとき、レンズホルダ4の軸受部13と摺動軸5との摩擦力が大きくなるので、一次共振周波数が高くなりレンズホルダ4の駆動感度の低下を来すとともに、レンズホルダ4を駆動するための電力消費量が増大するという問題がある。このような問題は、フレキシブルプリント基板14を長くすることによってその弾発力が低減されるので、回避することができるけれども、長いフレキシブルプリント基板14を収容するために装置寸法が大きくなるという問題が生じる。
【0008】
また近年情報を光学的に記録または再生する装置における記憶容量の増大にともなって、対物レンズ2の光軸に対する傾斜(チルト)量の許容値が小さくなりつつある。レンズホルダ4に保持される対物レンズ2の光軸に対するチルト量は、レンズホルダ4の軸受部13の長さを長くすることによって低減される。
【0009】
前記先行技術の対物レンズ駆動装置1では、レンズホルダ4の前記保護カバー16を臨む側には、第1の突起部17が形成され、レンズホルダ4が保護カバー16に近接する方向に駆動されるとき、この第1の突起部17が保護カバー16に当接することによって、レンズホルダ4の変位が規制される。一方、レンズホルダ4のホルダ支持部材11の底面12を臨む側には第2の突起部18が形成され、レンズホルダ4が前記底面12に近接する方向に駆動されるとき、この第2の突起部18が前記底面12に当接することによって、レンズホルダ4の変位が規制される。
【0010】
このように従来の対物レンズ駆動装置1では、レンズホルダ4に形成される第1および第2突起部17,18が保護カバー16およびホルダ支持部材11の底面12にそれぞれ当接することによって、レンズホルダ4の変位を規制するので、レンズホルダ4の軸受部13は第1および第2突起部17,18の形成される長さ分だけ短くならざるを得ず対物レンズ2のチルト量を低減できないという問題があり、チルト量を低減するべくあえて軸受部13の長さを長くしかつ突起部も形成すれば装置の大型化を招くという問題がある。
【0011】
レンズホルダの摺動軸軸線方向の変位を規制するもう1つの先行技術である従来の対物レンズ駆動装置が、特開平10−3676公報に開示されている。図7は、もう1つの従来の対物レンズ駆動装置20の構成を簡略化して示す断面図である。もう1つの従来の対物レンズ駆動装置20には、レンズホルダ4の変位を規制するためにねじ部材21が別途設けられる。このようレンズホルダ4の変位をねじ部材21によって規制する方法では、レンズホルダ4の軸受部13の長さを長くして対物レンズ2のチルト量が小さくなるように抑制することができるけれども、レンズホルダ4に当接するねじ部材21の先端形状の差異および締め具合によって、変位規制位置にばらつきが生じて正確な変位量の規制を行うことができないという問題がある。
【0012】
また前述したような先行技術では、レンズホルダ4の変位を規制する部材として保護カバー16およびねじ部材21などを用いるので、部品点数が増大し、装置組立ての作業時間が増大して生産効率を悪化させ、製造コストの増大を招くという問題もある。
【0013】
本発明の目的は、簡易な構成で対物レンズを安定して駆動することを可能にし、また対物レンズのチルト量を小さく抑制することのできる対物レンズ駆動装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記固定部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
【0015】
本発明に従えば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
また固定部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向他端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
また本発明は、対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記基底部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる凹部が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
本発明に従えば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
また基底部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる凹部が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向一端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
また本発明は、対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記フレキシブルプリント基板の一端部および他端部は、前記フレキシブルプリント基板の一端部付近および他端部付近が前記摺動軸の軸線に直交する方向に延在するように、前記レンズホルダおよび前記固定部材にそれぞれ固着されることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
本発明に従えば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
またフレキシブルプリント基板の一端部付近および他端部付近が、摺動軸の軸線に直交する方向に延在するようにレンズホルダおよび固定部材にそれぞれ固着されるので、対物レンズ駆動装置の前記投影面積内においてフレキシブルプリント基板の長さを長くしてその弾発力を軽減するとともに、フレキシブルプリント基板の摺動軸軸線方向への伸長が防止され装置の大型化を抑制することができる。
【0016】
また本発明は、前記固定部材は、前記摺動軸の軸線方向他端部側への前記レンズホルダの変位を規制する抑止部材であることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、固定部材は、レンズホルダの変位を規制する抑止部材を兼ねるので、装置の部品点数を削減し、装置組立ての作業時間を低減して生産効率を向上することができる。
【0018】
また本発明は、対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
【0019】
本発明に従えば、固定部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向他端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
【0020】
また本発明は、対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記基底部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる凹部が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置である。
【0021】
本発明に従えば、基底部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる凹部が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向一端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
【0024】
また本発明は、光記録媒体に情報を記録または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置であって、
前記いずれか1つの対物レンズ駆動装置と、
光を放射する光源と、
光源から放射される光を光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、
光記録媒体から反射される反射光を検出する光検出手段とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置である。
【0025】
本発明に従えば、情報記憶容量の大きな光学的記録または再生装置に対して好適な光ピックアップ装置の提供を実現することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態である対物レンズ駆動装置30の構成を簡略化して示す平面図であり、図2は図1の切断面線II−IIから見た断面図である。対物レンズ駆動装置30は、対物レンズ31を保持する保持部32および軸孔33の形成される円筒状の軸受部34を備えるレンズホルダ35と、レンズホルダ35に形成される軸孔33に挿通される摺動軸36と、前記摺動軸36の軸線37方向の一端部38が装着される基底部材39と、レンズホルダ35に設けられレンズホルダ35を摺動軸36の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイル40と、コイル40に電力を供給するフレキシブルプリント基板41とを備え、フレキシブルプリント基板41を固定する固定部材42が、レンズホルダ35に関して基底部材39と反対側に設けられる。
【0027】
基底部材39は、金属製の平板状部材である。基底部材39には、摺動軸36を装着するための厚み方向に貫通する装着孔43が形成され、また一方の表面側に装着孔43と同心円状に前記軸受部34の外径d1よりも大きな内径d2(d2>d1)を有する凹部44が形成される。摺動軸36は、金属製の円柱棒状の部材であり、その軸線37方向の一端部38において、基底部材39に形成される装着孔43に基底部材39の前記凹部44の形成される表面から垂直に立上がるように固着される。
【0028】
レンズホルダ35は、硬質樹脂製であり、前記保持部32および軸受部34とともに基部45を備える。軸受部34は、略直方体状の基部45の対向する2つの表面46,47(図2の紙面では上下方向に対向する2つの表面であり、以後便宜上上面46,下面47と呼ぶ)から、円筒状に突出して形成され、この軸受部34に摺動軸36を挿通させる軸孔33が形成される。保持部32は略円筒状の形状を有し、その円筒の軸線が摺動軸36の軸線37と同一平面内においてほぼ平行になるように、基部45の1側面48に連なって形成される。保持部32には、後述する光ピックアップ装置60の集光手段63の一部を構成する前記対物レンズ31が、円筒の一方を封止するように装着される。なおこのとき対物レンズ31は、その光軸と摺動軸36の軸線37とが同一平面内において平行になるように保持される。
【0029】
レンズホルダ35に形成される軸孔33には摺動軸36が挿通されるので、レンズホルダ35は、摺動軸36によって、摺動軸の軸線方向に摺動可能に支持され、また軸線まわりに回転可能に支持される。
【0030】
レンズホルダ35の基部45の側面には、レンズホルダ35を摺動軸36の軸線方向に駆動させる一対のフォーカシングコイル49a,49bが、摺動軸36に関して点対称の位置に配置して設けられる。フォーカシングコイル49a,49bは、対物レンズ31によって集光される光スポットの焦点を合わせるようにレンズホルダ35を摺動軸36の軸線方向に駆動させる。また摺動軸36の軸線37の方向をフォーカシング方向と呼ぶことがある。
【0031】
ここで、フォーカシングコイル49a,49bのように、摺動軸36に関して点対称に設けられる部材については、一方の側についてのみ説明する。フォーカシングコイル49aを介して内方と外方とには、磁気回路を構成する一対のヨーク50a,51aが設けられ、フォーカシングコイル49aとヨーク51aとの間には、ヨーク51aに接して永久磁石片52aが設けられる。また永久磁石片52aとフォーカシングコイル49aとの間には、レンズホルダ35を摺動軸36の軸線まわりに回転駆動させるトラッキングコイル53aが設けられる。トラッキングコイル53aは、対物レンズ31によって集光される光スポットが光記録媒体表面に形成されるトラックをトレースするようにレンズホルダ35を摺動軸36の軸線まわりに駆動させる。また摺動軸36の軸線まわりに周回する方向をトラッキング方向と呼ぶことがある。フォーカシングコイル49a,49bおよびトラッキングコイル53a,53bが、前述したコイル40を構成する。
【0032】
摺動軸36に関して点対称に設けられるヨーク50b,51b、永久磁石片52bおよびトラッキングコイル53bについては、前述した一方側と同一の参照符号に添字bを付して説明を省略する。なお摺動軸36に関して点対称に設けられる各部材を総称する場合には、添字を省いて参照符のみにて示すことがある。
【0033】
固定部材42は、硬質樹脂製の平板状部材であり、レンズホルダ35に関して基底部材39と反対側すなわち摺動軸36の他端部54付近に配置され、ヨーク50a,50bに対して固着される。このように、固定部材42がヨーク50a,50bに固着されることによって、固定部材42の装着位置の精度が向上するので、レンズホルダ35の摺動軸36軸線方向すなわちフォーカシング方向の可動量を正確に規制することが可能になる。また固定部材42には、摺動軸36の軸心と同心円状になるように貫通孔55が形成される。この貫通孔55の内径d3は、レンズホルダ35の軸受部34の外径d1よりも大きくなるように(d3>d1)形成され、レンズホルダ35が摺動軸36の軸線方向他端部54側に変位するとき、軸受部34を内挿することができる。
【0034】
フレキシブルプリント基板41は、弾性を有する合成樹脂製の細長い薄板であり、その一方または両方の表面に導通回路を構成する銅箔が貼着されている。フレキシブルプリント基板41の一端部56は、レンズホルダ35の下面47に接して設けられる接続端子58を介してレンズホルダ35に固着され、他端部57は、前記固定部材42に固着される。このとき、フレキシブルプリント基板41の一端部56付近および他端部57付近は、摺動軸36の軸線37に直交する方向に延在するように、レンズホルダ35および固定部材42にそれぞれ固着される。したがって、フレキシブルプリント基板41は、レンズホルダ35および固定部材42にそれぞれ固着される端部側と反対側において湾曲して連なり、大略U字状に弾性変形した状態で対物レンズ駆動装置30に設けられる。このようにして設けられるフレキシブルプリント基板41を通じて、図示しない電源からフォーカシングコイル49およびトラッキングコイル53に電力が供給される。
【0035】
前述のように構成される本実施の形態の対物レンズ駆動装置30について、以下にその動作を説明する。フレキシブルプリント基板41を通じてフォーカシングコイル49に供給する電力量を制御することによって、フォーカシングコイル49への通電によって発生する電磁力の大きさを制御する。この電磁力と、ヨーク50,51および永久磁石片52で構成される磁気回路から発生する力とによって、フォーカシング方向にレンズホルダ35を駆動させてフォーカシングを行う。またフレキシブルプリント基板41を通じてトラッキングコイル53に供給する電力量を制御することによって、トラッキングコイル53への通電によって発生する電磁力の大きさを制御する。この電磁力と、ヨーク50,51および永久磁石片52で構成される磁気回路から発生する力とによって、トラッキング方向にレンズホルダ35を駆動させてトラッキングを行う。
【0036】
フレキシブルプリント基板41を通じて供給される電力量の制御は、対物レンズ駆動装置30が、たとえば光ピックアップ装置に設けられるとき、光ピックアップ装置に備わる光検出手段によって検出されるフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号の出力に応答して行われる。
【0037】
対物レンズ駆動装置30では、前述したようにフレキシブルプリント基板41が装着されるので、たとえば図1に示す平面図が描かれる平面と平行な1仮想平面上にフレキシブルプリント基板41を投影するとき、フレキシブルプリント基板41は、前記1仮想平面上に投影される長さの2倍の長さを有するものを用いることができる。
【0038】
このように収容容積の限られたコンパクトな装置内に、長さの長いフレキシブルプリント基板41を設けることができるので、装置を大型化することなくその弾発力を低減することができる。このことによって、摺動軸36とレンズホルダ35の軸受部34との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダ35の駆動抵抗が減少しレンズホルダ35を摺動軸36の軸線方向に安定して駆動させることが可能になる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数がたとえば従来40Hzであったものが30Hzまで低下し、レンズホルダ35の駆動感度が向上するとともにレンズホルダ35を駆動させる電力消費量が低減される。
【0039】
図3は、レンズ駆動装置30のレンズホルダ35が固定部材42に向って移動した状態を示す断面図である。図3を参照してレンズホルダ35のフォーカシング方向への移動について以下に説明する。レンズホルダ35が、固定部材42の設けられる方向へ向って移動するとき、前述したように固定部材42には貫通孔55が形成されており、その内径d3は軸受部34の外径d1よりも大きく、円筒状の軸受部34は貫通孔55内に挿入されるので、レンズホルダ35は、基部45の上面46が固定部材42に当接する位置まで移動することができる。したがって固定部材42は、レンズホルダ35の変位を規制する抑止部材としての機能を果たしている。このように、固定部材42は、軸受部34と当接してレンズホルダ35の変位を規制するのではなく、基部45の上面46と当接してレンズホルダ35の変位を規制するので、基部45の上面46から突出する長さ分だけ軸受部34の長さを長くすることができる。
【0040】
また図を省くけれども、レンズホルダ35が、基底部材39の設けられる方向へ向って移動するとき、前述したように基底部材39には凹部44が形成されており、その内径d2は軸受部34の外径d1よりも大きく、円筒状の軸受部34は凹部44内に挿入されるので、レンズホルダ35は、軸受部34の端部が凹部44の底面に当接する位置まで、または基部45の下面47が基底部材39に当接する位置まで移動することができる。このことによって、凹部44に挿入可能な長さ分だけ軸受部34の長さを長くすることができる。
【0041】
このようにして、本実施の形態の対物レンズ駆動装置30では、装置の厚みH1を不所望に大きくすることなく、軸受部34の長さを充分大きく確保することができるので、装置を大型化することなくレンズホルダ35に保持される対物レンズ31のチルト量を小さく抑制することができる。したがって、小さな径に集光された光スポットであっても、その光スポットを精度良く所望の位置に移動し焦点を合わせることができるので、高記録密度の光記録または再生装置に対物レンズ駆動装置30を適用することが可能になる。また固定部材42がレンズホルダ35の変位を規制する抑止部材を兼ねるので、装置の部品点数を削減し、装置組立ての作業時間を低減して生産効率を向上することができる。
【0042】
図4は、本発明の他の実施の形態である光ピックアップ装置60の構成を簡略化して示す図である。本実施の形態の光ピックアップ装置60は、前述した対物レンズ駆動装置30と、光を放射する光源61と、光源61から放射される光を光記録媒体62の記録面に集光する集光手段63と、光記録媒体62から反射される反射光を検出する光検出手段64と、偏光分離手段65と、回折板73とを含み、光記録媒体62に情報を記録または光記録媒体62から情報を再生する。
【0043】
光源61は、情報信号の記録または再生に用いられるレーザ光を放射する半導体レーザ66と半導体レーザ66を保持し半導体レーザ66において発生する熱を放散する機能をも兼ねる保持部材67とを含む。
【0044】
偏光分離手段65は、たとえばビームスプリッタであり、第1および第2部材68,69を含み、光源61と光記録媒体62との間に配置される。ビームスプリッタ65は、半導体レーザ66から放射される光が第1部材68のみを通過して集光手段63に向けて出射し、光記録媒体62からの反射光が第1および第2部材68,69を通過して光検出手段64に達するように構成される。
【0045】
集光手段63は、光源から放射される光を略平行にするコリメートレンズ70と、対物レンズ駆動装置30に装着される対物レンズ31とを含み、ビームスプリッタ65と光記録媒体62との間に配置される。集光手段63は、光源61から放射されビームスプリッタ65を通過した光を、光記録媒体62の情報記録面に集光して光スポットを形成する。
【0046】
光記録媒体62は、たとえばCD(コンパクトディスク)またはDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光によって情報信号が記録または再生される媒体である。回折板73は、光記録媒体62による反射光を、主として零次回折光、プラス(+)1次回折光およびマイナス(−)1次回折光に回折する。
【0047】
光検出手段64は、たとえばフォトダイオードであり、光記録媒体62から反射され回折板73を通過した光を受光し、各回折光を情報の再生信号であるRF信号および前述した光スポットの焦点合わせや位置制御に用いるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などとして検出する。光検出手段64および前記光源61は、ステム71上に設けられるとともに、保護部材であるキャップ72によって覆われる。
【0048】
光ピックアップ装置60の光源61から放射される光が、光記録媒体62で反射されて光検出手段64に達するまでの概略について説明する。光源61から放射される光は、ビームスプリッタ65の第1部材68に形成される2つの界面において2回反射した後、第1部材68から出射し集光手段63に入射する。集光手段63に入射する光は、コリメートレンズ70および対物レンズ31を通過して光記録媒体62の情報記録面上に光スポットとして集光される。光記録媒体62によって反射された光は、再び集光手段63を通過した後、ビームスプリッタ65の第1および第2部材68,69を通過し、さらに回折板73を通過し回折されて光検出手段64に達する。このようにして光ピックアップ装置60では、光記録媒体62に情報信号を記録し、または光記録媒体62から情報信号を再生することができる。
【0049】
なお光ピックアップ装置60には、前述のような構成に加えて、たとえば光源61から光検出手段64までの光路上に偏光板などを付加することができる。このような構成とすることによって、複数の光源を設けて複数の光記録媒体に対する情報信号の記録または再生に対応することが可能になる。
【0050】
光記録媒体への情報信号の記録または再生に利用される光は、波長を短くするほど径の小さい光スポットに集光することができるので、波長の短い光を用いることによって光記録媒体の記録密度を高めることができる。しかしながら光スポットの径が小さくなるのにともなって、より高い精度で光スポットの位置制御を行うことが要求される。本実施の形態の光ピックアップ装置60は、駆動感度が高く駆動位置制御の精度に優れる対物レンズ駆動装置30を備えるので、波長が短く集光径の小さな光スポットであっても、迅速かつ正確に所望の位置に位置決めを行うことが可能であり、情報記憶容量の大きな光学的記録または再生装置に対して好適に用いられる。
【0051】
以上に述べたように、本実施の形態では、固定部材42に形成される貫通孔55および基底部材39に形成される凹部44は、いずれも平面図上で円形状に形成されるけれども、これに限定されることなく、貫通孔および凹部はたとえば多角形状に形成されてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
また固定部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向他端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
また本発明によれば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
また基底部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる凹部が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向一端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
また本発明によれば、フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられる。このことによって、対物レンズ駆動装置を1仮想平面上に投影した投影面積内において、固定部材とレンズホルダとに固着されるフレキシブルプリント基板の長さを長くすることができる。フレキシブルプリント基板の長さを長くすることによって、フレキシブルプリント基板の弾発力が低減され摺動軸とレンズホルダの軸受部との摩擦力が軽減されるので、レンズホルダを摺動軸の軸線方向に安定して駆動させることができる。また前記摩擦力の軽減によって、一次共振周波数が低下し、レンズホルダの駆動感度が向上するとともにレンズホルダを駆動させる電力消費量が低減される。
またフレキシブルプリント基板の一端部付近および他端部付近が、摺動軸の軸線に直交する方向に延在するようにレンズホルダおよび固定部材にそれぞれ固着されるので、対物レンズ駆動装置の前記投影面積内においてフレキシブルプリント基板の長さを長くしてその弾発力を軽減するとともに、フレキシブルプリント基板の摺動軸軸線方向への伸長が防止され装置の大型化を抑制することができる。
【0053】
また本発明によれば、固定部材は、レンズホルダの変位を規制する抑止部材を兼ねるので、装置の部品点数を削減し、装置組立ての作業時間を低減して生産効率を向上することができる。
【0054】
また本発明によれば、固定部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向他端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
【0055】
また本発明によれば、基底部材には、レンズホルダが摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、軸受部を挿入することのできる凹部が形成される。このことによって、軸受部の長さを長くして摺動軸の軸線方向一端部側に延在させることができるので、装置を大型化することなくレンズホルダに保持される対物レンズのチルト量を小さく抑制することができる。
【0057】
また本発明によれば、情報記憶容量の大きな光学的記録または再生装置に対して好適な光ピックアップ装置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である対物レンズ駆動装置30の構成を簡略化して示す平面図である。
【図2】図2は図1の切断面線II−IIから見た断面図である。
【図3】レンズ駆動装置30のレンズホルダ35が固定部材42に向って移動した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である光ピックアップ装置60の構成を簡略化して示す図である。
【図5】従来の対物レンズ駆動装置1の構成を簡略化して示す平面図である。
【図6】図5の切断面線VI−VIから見た断面図である。
【図7】もう1つの従来の対物レンズ駆動装置20の構成を簡略化して示す断面図である。
【符号の説明】
30 対物レンズ駆動装置
31 対物レンズ
32 保持部
33 軸孔
34 軸受部
35 レンズホルダ
36 摺動軸
37 軸線
39 基底部材
40 コイル
42 固定部材
60 光ピックアップ装置
Claims (7)
- 対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記固定部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記基底部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる凹部が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材が、レンズホルダに関して前記基底部材と反対側に設けられ、
前記フレキシブルプリント基板の一端部および他端部は、前記フレキシブルプリント基板の一端部付近および他端部付近が前記摺動軸の軸線に直交する方向に延在するように、前記レンズホルダおよび前記固定部材にそれぞれ固着されることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 前記固定部材は、
前記摺動軸の軸線方向他端部側への前記レンズホルダの変位を規制する抑止部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置。 - 対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記フレキシブルプリント基板を固定する固定部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向他端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる貫通孔が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 対物レンズを保持する保持部および軸孔の形成される円筒状の軸受部を備えるレンズホルダと、前記レンズホルダに形成される軸孔に挿通される摺動軸と、前記摺動軸の軸線方向の一端部が装着される基底部材と、前記レンズホルダに設けられレンズ ホルダを前記摺動軸の軸線方向および軸線まわりに駆動するコイルと、前記コイルに電力を供給するフレキシブルプリント基板とを有する光ピックアップの対物レンズ駆動装置において、
前記基底部材には、前記レンズホルダが前記摺動軸の軸線方向一端部側に変位するとき、前記軸受部を挿入することのできる凹部が形成されることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 光記録媒体に情報を記録または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置であって、
前記請求項1〜6のいずれかに記載の対物レンズ駆動装置と、
光を放射する光源と、
光源から放射される光を光記録媒体の記録面に集光する集光手段と、
光記録媒体から反射される反射光を検出する光検出手段とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置。
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