JPH10269584A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH10269584A
JPH10269584A JP9068629A JP6862997A JPH10269584A JP H10269584 A JPH10269584 A JP H10269584A JP 9068629 A JP9068629 A JP 9068629A JP 6862997 A JP6862997 A JP 6862997A JP H10269584 A JPH10269584 A JP H10269584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical pickup
pickup device
spherical
base member
spacer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9068629A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Moro
修司 茂呂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP9068629A priority Critical patent/JPH10269584A/ja
Publication of JPH10269584A publication Critical patent/JPH10269584A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の部材をそのまま重ね合わせるのではな
く、一方の部材に他方の部材を入れ子式に収容するか或
いは取付ねじが挿通されるフランジ部を薄くすることに
より、レンズ支持体とベース部材との隙間を狭くして薄
型化、小型化、軽量化を図るようにする。 【解決手段】 スペーサ40のフランジ部40aをスラ
イドベース50の開口部51内に収容し、ヨーク20と
スライドベース50との隙間を狭くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(コンパクト
ディスク)、CD−ROM(リードオンリメモリ)、M
D(ミニディスク)等の光ディスクや光磁気ディスク等
の情報記録媒体に対して光を照射して情報信号の書込み
や読出し等を行う光ピックアップ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の光ピックアップ装置と
しては、例えば、図12及び図13に示すようなものが
知られている。この図12、図13に示す光ピックアッ
プ装置1は、DVD(ディジタルビデオディスク)のド
ライブ装置等に使用される一般的な構成を示すもので、
レンズ支持体2と調整部材3とベース部材4とを備えて
いる。
【0003】レンズ支持体2には、図示しないが、対物
レンズや駆動コイル等が取り付けられるレンズホルダが
一対の平行リンク機構によって支持される。このレンズ
支持体2は調整部材3の上面に載置され、上から挿入さ
れる複数本の取付ねじ5によってレンズ支持体2が調整
部材3に締付固定される。調整部材3の下面中央には下
方へ突出する半球体状の球面凸部6が一体に設けられて
おり、この球面凸部6の中央には、上下方向へ貫通する
貫通穴3aが設けられている。この貫通穴3aに対応さ
せてレンズ支持体2には、略同心となるように貫通穴2
aが設けられている。
【0004】この調整部材3は、その球面凸部6を球面
凹部7に嵌合させた状態でベース部材4の上面に載置さ
れ、球面凸部6の周囲に形成されたフランジ部3bに螺
合される複数本の調整ねじ8aによって調整部材3とベ
ース部材4との間が連結されている。また、上から挿通
される調整ねじ8bは調整部材3の傾きの基準をなすも
ので、フランジ部3bを貫通した軸部の先端部がベース
部材4に螺合されている。この調整ねじ8bの頭部側に
はコイルばね9が緩く嵌合されており、このコイルばね
9のばね力によって調整部材3のフランジ部3bの1箇
所がベース部材4側に付勢されている。
【0005】更に、ベース部材4の球面凹部7の中央に
は上下方向へ貫通する貫通穴4aが設けられており、こ
の貫通穴4aは、貫通穴2a及び3aと略同心となるよ
うに設けられている。これらの貫通穴2a,3a,4a
には、図示しない半導体レーザから発射されたレーザ光
が通過し、対物レンズから出射される光束が情報記録媒
体の情報記録面に照射される。その結果、所定の情報信
号が情報記録面に記録されて情報の書込みが行われ、或
いは情報記録面で反射された光が対物レンズを介して戻
されて情報の読出しが行われる。
【0006】このような構成を有する光ピックアップ装
置1では、対物レンズの照射位置を所定位置に精度良く
位置合わせするために、次のような調整操作が行われ
る。この調整操作には、レンズ支持体2を対物レンズの
光軸と交差する方向に移動させる位置調整と、ベース部
材4に対するレンズ支持体2の倒れを調整する倒れ調整
との2つがある。
【0007】この光ピックアップ装置1の位置調整は、
2本の取付ねじ5によって行うもので、取付ねじ5の軸
径と、この取付ねじ5が挿通されるレンズ支持体2の挿
通穴との差の隙間分だけ調整できるものである。即ち、
取付ねじ5を緩めてレンズ支持体2を面方向へ移動させ
ることにより、上記隙間の範囲内においてレンズ支持体
2と調整部材3との相対的な位置関係を調整することが
できる。
【0008】また、光ピックアップ装置1の傾き調整
は、3本の調整ねじ8a,8bによって行うもので、2
本の調整ねじ8aを出し入れさせることによって傾きを
調整することができる。即ち、3本の調整ねじ8a,8
bが球面凹部7の外側に三角状に配置されていると共
に、そのうちの1本の調整ねじ8bが基準部をなしてい
るため、残り2本の調整ねじ8aを出し入れさせること
により、ベース部材4の球面凹部7に球面接触する球面
凸部6を回動中心として調整部材3の傾きを変えること
ができる。その結果、調整部材3と一体のレンズ支持体
2の傾きが変化して、ベース部材4に対するレンズ支持
体2の傾き調整が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光ピックアップ装置においては、レンズ支持
体2が重ね合わされた調整部材3を、そのままベース部
材4の上に重ね合わせる構造となっていたため、レンズ
支持体2の厚さと調整部材3の厚さとベース部材4の厚
さとを加えたものが光ピックアップ装置1全体の厚さと
なっていた。その結果、光ピックアップ装置1全体が厚
くなり、装置の薄型化、小型化を妨げる原因になってい
ると共に、重量も重くなるために、これを駆動するため
のモータ等の駆動源が大きくなり、消費電力も大きくな
るという課題があった。
【0010】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、複数の部材をそのまま重ね合わせ
るのではなく、一方の部材に他方の部材を入れ子式に収
容するか或いは取付ねじが挿通されるフランジ部を薄く
することにより、レンズ支持体とベース部材との隙間を
狭くして薄型化、小型化、軽量化を図ることができる光
ピックアップ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
な課題等を解決し、上記目的を達成するために、レンズ
支持体とベース部材と調整部材とを備え、対物レンズを
介して光束を情報記録媒体に照射して情報の書込み及び
/又は読出しを行う光ピックアップ装置において、調整
部材のフランジ部の少なくとも一部をベース部材又はレ
ンズ支持体の凹陥部内に収容するか又はフランジ部を球
面凸部又は球面凹部の内側に設定し、レンズ支持体とベ
ース部材との隙間を狭くする構成としたことを特徴とし
ている。
【0012】本発明は、上述のように構成したことによ
り、調整部材のフランジ部が収容された分或いはフラン
ジ部が薄くされた分だけ装置全体の薄型化、小型化を達
成することができると共に、重量の軽くなった分だけモ
ータ等の駆動源を小さくして消費電力を少なくすること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図11は本発明の実施
例を示すもので、図1〜図3は本発明の光ピックアップ
装置の第1実施例、図4及び図5は本発明の光ピックア
ップ装置の第2実施例、図6及び図7は本発明の光ピッ
クアップ装置の第3実施例、図8及び図9は本発明の光
ピックアップ装置の第4実施例、図10及び図11は本
発明の光ピックアップ装置の第5実施例を示すものであ
る。
【0014】本実施例の光ピックアップ装置は、ディス
ク記録再生装置の一具体例を示すDVDのドライブ装置
に使用して好適なもので、半導体レーザ等の光源の光を
対物レンズ(集光レンズ)を用いて集光させ、その光束
を情報記録ディスク等の記憶媒体の情報記録面に照射し
て、情報記録面に情報信号を書き込んで記録したり、情
報記録面からの反射光に基づき情報信号を読み出して再
生するものである。
【0015】図1〜図3に示すように、本発明の第1実
施例に係る光ピックアップ装置10は、レンズ支持体と
してのヨーク20と、調整部材としてのスペーサ40
と、ベース部材としてのスライドベース50とを備えて
いる。
【0016】ヨーク20は、長方形の平板状をなす支持
板20aと、この支持板20aの長手方向の一端と他端
側中途部とにおいて立ち上げられた立設片20b,20
cと、支持板20aの長手方向の他端に固定された支持
台20dとを有している。各立設片20b,20cの内
側には、互いに対面するように四角形のマグネット21
がそれぞれ固着されている。そして、支持板20aの立
設片20b,20c間の中央部には、半導体レーザのレ
ーザ光等の光源からの光が通過される貫通穴22が上下
方向に貫通するように設けられている。
【0017】このヨーク20の支持板20aに設けられ
た貫通穴22は、支持板20aの下面に設けられた外周
面が球面をなす半球形状の球面凸部23の中央部を貫通
している。従って、この球面凸部23の曲率半径の中心
は、貫通穴22の中心線と略一致されている。更に、ヨ
ーク20の支持板20aの両側部には3つの傾き調整用
凸部24が、貫通穴22を中心として一側部には1つ、
他側部には2つ設けられている。そして、これら傾き調
整用凸部24には、上下方向に貫通するねじ穴がそれぞ
れ設けられていて、各ねじ穴には傾き調整用の調整ねじ
25がそれぞれ螺合されている。
【0018】また、ヨーク20の貫通穴22の上方に
は、集光レンズである対物レンズ26が組み込まれたレ
ンズホルダ27が配設されている。このレンズホルダ2
7は、耐熱性を有し且つ剛性の高いABS樹脂等の合成
樹脂によって形成され、中央部には光が通過される穴が
上下方向に貫通されていて、この穴の上端部に光軸を上
下方向に向けた対物レンズ26が取り付けられている。
このレンズホルダ27の外周には、対物レンズ26の光
軸と直交する方向にフォーカス制御用の駆動コイル28
が巻かれていると共に、この駆動コイル28の上には、
レンズホルダ27の四隅に位置して略四角形に巻かれた
トラッキング制御用の駆動コイル29が接合等の固着手
段によって取り付けられている。
【0019】更に、レンズホルダ27の対物レンズ26
の両側部には上下方向に延びる連通穴27aが設けられ
ており、これらの連通穴27aにはヨーク20の支持板
20aから立設されたヨーク片30が周囲に所定の隙間
をあけて挿通されている。このレンズホルダ27の、一
対のマグネット21が対向する方向と直交する方向の両
側面部には、上下方向に所定の間隔をあけて弾性を有す
る一対のワイヤ31がそれぞれ連結されている。これら
のワイヤ31は、互いに平行とされてマグネット21及
び立設片20cの外側を通って支持板20aの他端側に
延在され、支持台20dの両側面部に連結されている。
このようにレンズホルダ27は、平行リンク機構を構成
する4本のワイヤ31によってヨーク20に弾性支持さ
れており、これらワイヤ31の弾性変形によってレンズ
ホルダ27が上下及び左右方向に移動可能に構成されて
いる。
【0020】スペーサ40は、ある程度の厚さを有する
四角形の板状部材からなり、その中央部には上下両面間
を貫通する貫通穴41が設けられていて、この貫通穴4
1の上部には、球面凸部23の曲率半径と略同一の曲率
半径を有する凹側の球面凹部42が設けられている。こ
のスペーサ40の球面凹部42側の四辺には、外向きに
展開されたフランジ部40aが設けられている。そし
て、スペーサ40のフランジ部40aには、その四隅に
設定された固定用の挿通孔43と、ヨーク20に螺合さ
れた3本の調整ねじ25と対応する位置に設定された3
つのねじ孔44とが設けられている。これらのねじ孔4
4に調整ねじ25の先端部をそれぞれ螺合することによ
り、それぞれねじ軸が挿通されるコイルばね32のばね
力で球面凸部23が球面凹部42に押圧され、この押圧
状態でヨーク20がスペーサ40に支持される。
【0021】また、スライドベース50は、ヨーク20
よりもやや大きめの四角形の匣体として形成されてお
り、天井側の平面部の略中央部には、スペーサ40が嵌
合される四角形の凹陥部51が設けられている。この凹
陥部51は、スペーサ40のフランジ部40が嵌合され
る大形部51aと、スペーサ40の本体部分が嵌合され
る小形部51bとからなる二段構造とされている。
【0022】この凹陥部51の大形部51aの深さは、
スペーサ40のフランジ部40の厚さよりも深く形成さ
れている。従って、スペーサ40を凹陥部51に入れ子
式に嵌め込んでスライドベース50に収容することによ
り、スペーサ40の上面はスライドベース50の上面よ
りも下に設置される。また、大形部51aの広さは、フ
ランジ部40の広さよりも若干大きく形成されており、
この大形部51a内においてスペーサ40が平面方向
(X軸及びY軸の二軸方向)に少々移動可能に構成され
ている。
【0023】更に、凹陥部51の大形部51aには、ス
ペーサ40をねじ止めするためのねじ孔51cが挿通孔
43に対応させて設けられている。これらの挿通孔43
に取付ねじ45を挿通し、その先端部をねじ孔51cに
螺合させて締め込むことにより、スペーサ40が凹陥部
51内に収容されてスライドベース50に締付固定され
る。
【0024】このスライドベース50の長手方向の両端
には、この光ピックアップ装置10をガイドするガイド
軸が挿通される軸受部52a,52bが設けられてい
る。これら軸受部52a,52bのうち、一方の軸受部
52aは、スライドベース50の上面に突出された一対
の凸起部に横方向へ延びる孔を設けることによって形成
され、他方の軸受部52bは、スライドベース50の長
手方向の側面に突出された凸起部に横方向へ延びるU字
状の溝を設けることによって形成されている。これらの
軸受部52a,52bには、図示しないドライブ装置の
シャーシに平行に取り付けられたガイド軸が摺動自在に
挿通され、これらのガイド軸にガイドされて光ピックア
ップ装置10が、ターンテーブルに装着された情報記録
ディスクの情報記録面に沿って半径方向に移動される。
【0025】このように構成される光ピックアップ装置
10は、例えば、次のようにして面方向への位置調整及
び、この面に対する傾き調整を行うことができる。ま
ず、光ピックアップ装置10の位置調整について説明す
る。この位置調整は、スライドベース50に対するスペ
ーサ40の位置を変えることによって行う。即ち、スペ
ーサ40をスライドベース50に固定している4本の取
付ねじ45の締め込みを緩める。その結果、フランジ部
40aに設けられた挿通孔43と取付ねじ45のねじ部
との隙間分だけスペーサ40を面方向へ移動することが
できる。そこで、上記隙間の範囲内においてスペーサ4
0を移動させ、移動後の位置で取付ねじ45を再度締め
込むことにより、位置調整が完了する。
【0026】また、光ピックアップ装置10の傾き調整
は、スペーサ40に対するヨーク20の傾きを変えるこ
とによって行うことができる。このヨーク20とスペー
サ40とは3本の調整ねじ25によって連結されている
と共に、各調整ねじ25にはコイルばね32が装着され
ているため、3本の調整ねじ25の締め込み量を調整す
ることにより、ヨーク20の倒れ量を調整することがで
きる。
【0027】このような構成及び作用を有する本発明第
1実施例の光ピックアップ装置10によれば、スライド
ベース50に凹陥部51を設けてスペーサ40を入れ子
式に収容し、スペーサ40の上面がスライドベース50
の上面よりも下となるように埋設したため、図13等に
示す従来の光ピックアップ装置に比べて調整部材3のフ
ランジ部の厚さ分だけ、本実施例の光ピックアップ装置
10の高さを低くすることができた。従って、この高さ
の低下分だけ装置の薄型化、小型化を実現することがで
き、更に、重量も軽くなることから、光ピックアップ装
置10をガイド軸に沿ってスライド移動させるための駆
動源を小さくできると共に、その消費電力を少なくする
ことができる。
【0028】図4及び図5に示す本発明の第2実施例
は、上述した第1実施例のスペーサ40を、図4に示す
ような形状のスペーサ46に代えたもので、他の構成は
第1実施例と同様である。このスペーサ46は、四角形
の平板状の部材からなり、中央部には円形の貫通穴41
が設けられていると共に、この貫通穴41の内周縁の3
箇所には半球形状の支持凸部47が設けられている。こ
れら3個の支持凸部47により、ヨーク20の球面凸部
23を球面状態に受けて支持する球面凹部が構成されて
いる。
【0029】この第2実施例によれば、スペーサ46自
体の薄型化を図ることができる。しかも、ヨーク20の
球面凸部23に接触する部分が3点であるため、球面凸
部23が摺動する時のガタや摩擦力を低減することがで
き、これにより傾き調整が容易になると共に、その調整
の高精度化を図ることができる。
【0030】図6及び図7に示す本発明の第3実施例
は、上述した第1実施例のスペーサ40を、図6に示す
ような形状のスペーサ60に代えて、このスペーサ60
をヨーク20側に取り付けるようにしたものである。こ
のスペーサ60は、リング状をなす半球体からなり、内
側にはヨーク20の球面凸部23を緩やかに収容できる
半球形の空間部61が設けられ、その中央部には光が通
過される貫通穴62が形成されている。
【0031】このスペーサ60の肉厚部分には、ヨーク
20の下面に固定するためのねじ穴60aが複数個設け
られている。このねじ穴60aには、ヨーク20の支持
板20aに設けた挿通孔33を上方から貫通する取付ね
じ34の先端部が螺合され、この取付ねじ34の締め込
みにより、図7に示すように、スペーサ60がヨーク2
0の下面に固定されて一体化される。このスペーサ60
の外周面は球面とされており、この球面によって球面凸
部63が形成されている。このようなスペーサ60を用
いるために、スライドベース50の開口部としての貫通
穴53の上面側の周縁部には、球面凸部63が嵌合され
る凹側球面からなる球面凹部54が設けられている。
【0032】尚、図示しないが、スライドベース50の
上面には、スペーサ40に設けたねじ孔44に対応する
ねじ孔を設け、これらのねじ孔に調整ねじ25の先端部
が螺合されるようにする。また、スペーサ60のねじ穴
60aに代えてねじ挿通孔を設け、図6に示す取付ねじ
34aで下方から締付固定する構造とすることもでき、
これによってもスペーサ60をヨーク20に取り付ける
ことができる。他の構成は、上記実施例と同様である。
【0033】この第3実施例の場合、傾き調整は上述し
た実施例と同様であるが、位置調整は、ヨーク20とス
ペーサ60とで行うことになる。即ち、位置調整を行う
場合には、取付ねじ34を緩めて、ヨーク20に設けら
れた挿通孔33と取付ねじ34のねじ部との隙間の範囲
内においてスペーサ60を面方向へ移動させる。これに
より、上記隙間の範囲内においてスペーサ60の位置調
整を行うことができ、移動後の位置で取付ねじ34を再
び締め込むことにより位置調整が完了する。
【0034】この第3実施例によれば、スペーサ60の
厚さがヨーク20の球面凸部23の高さと同一になって
吸収されるため、スペーサ60を用いるにも係わらずそ
の厚さが装置全体の高さに追加されることがなく、従っ
て、位置調整の機能を保持した状態のまま、装置全体の
薄型化、軽量化を図ることができる。
【0035】また、図8及び図9に示す本発明の第4実
施例は、上述した第3実施例のスペーサ60を、図8に
示すような形状のスペーサ65に代えて、このスペーサ
65をヨーク20に取り付けるようにしたものである。
このスペーサ65は、リング状をなすフランジ部65a
と、このフランジ部65aの3箇所に等角度間隔に設け
られた脚体状の支持凸部65bとからなり、3箇所の支
持凸部65bの外周面は1つの球面のそれぞれ一部をな
している。従って、3箇所の支持凸部65bの外周面
は、スライドベース50の球面凹部54に略等しく接触
するように形成されている。
【0036】このスペーサ65のフランジ部65aに
は、ヨーク20の下面に固定するための挿通孔66が複
数個設けられている。この挿通孔66には下方から取付
ねじ67が挿通され、そのねじ軸の先端部をヨーク20
の支持板20aに設けられたねじ孔に螺合させることに
より、図9に示すように、スペーサ65がヨーク20の
下面に固定されて一体化される。他の構成及び作用は、
上記第3実施例と同様である。
【0037】この第4実施例によれば、第3実施例で述
べた効果に加えて、スペーサ65の肉厚部分が円周方向
の数箇所のみであるため、スペーサ65自体の重量を軽
くして装置全体の更なる軽量化を図ることができる。更
に、このスペーサ65をヨーク20に取り付けるための
フランジ部65aが支持凸部65bの内側に設定されて
おり、球面凹部54の内側に取付ねじ67が収容される
ため、スペーサ65を薄くすることができる。
【0038】更に、図10及び図11に示す本発明の第
5実施例は、上述した第4実施例のスペーサ65を、図
10に示すような形状のスペーサ70に代えて、このス
ペーサ70をヨーク20に取り付けるようにしたもので
ある。このスペーサ70は、リング状をなすフランジ部
70aと、このフランジ部70aの3箇所に等角度間隔
に設けられた脚体状の支持凸部70bとからなり、3箇
所の支持凸部70bの先端部は、それぞれ半球形とされ
ている。
【0039】このスペーサ70のフランジ部70aに
は、ヨーク20の下面に固定するための挿通孔71が複
数個設けられている。この挿通孔71には下方から取付
ねじ72が挿通され、そのねじ軸の先端部をヨーク20
の支持板20aに設けられたねじ孔に螺合させることに
より、図11に示すように、このスペーサ70がヨーク
20の下面に固定されて一体化される。
【0040】このような構成を有するスペーサ70に対
応させてスライドベース55の上面には、中央部の貫通
孔53を囲むように3個の受け穴73が設けられてい
る。これらの受け孔73は、スペーサ70の3個の支持
凸部70bをそれぞれ個別に支持するためのものであ
る。これら受け穴73の底面は、それぞれがすり鉢状の
球面の一部をなしており、これらが球面凹部74を構成
している。更に、各受け穴73の外側には、ヨーク20
に螺合された3本の調整ねじ25がそれぞれ螺合される
ねじ孔75が設けられている。
【0041】この第5実施例によれば、上記第3及び第
4実施例で述べた効果に加えて、スライドベース55の
上面には、スペーサ70のための球面凹部が全周に渡っ
てすり鉢状に設けられてはおらず、その周方向の一部の
みに受け穴73が形成されているだけであるため、スラ
イドベース55の剛性の低下を抑制し、当該スライドベ
ース55の高強度化を図ることができる。
【0042】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、再生のみならず記録も可能なDVDドライブ装置に
用いて好適な例について説明したが、本発明の光ピック
アップ装置は、MDトライブ装置、MO(光磁気記録)
ドライブ装置、HD(ハードディスク)トライブ装置等
の記録再生兼用の記憶再生装置に適用できることは勿論
のこと、再生専用のCDプレーヤ装置、LD(レーザデ
ィスク)プレーヤ装置、CD−ROMドライブ装置、及
び記録専用のドライブ装置等のように各種の電子装置に
適用することができる。
【0043】また、上記実施例においては、2本のガイ
ド軸にガイドされてスライド移動するスライドベース5
0,55をベース部材の一具体例とした例について説明
したが、そのスライド手段は上記実施例に限定されるも
のではなく、更に、スライドしないでシャーシ等に固定
される光ピックアップ装置として構成することもでき
る。更に、対物レンズ26を保持するレンズホルダ2
7、ヨーク20等の形状、構造等は本実施例のものに限
定されるものではなく、また、対物レンズ26をフォー
カス方向及びトラッキング方向に動かすための二軸アク
チュエータの構造についても、上述したワイヤ支持方式
に限定されるものではなく、この種の装置に用いられて
いる周知の板ばね方式、軸摺動方式、ヒンジ方式等、各
種の方式を適用することができる。
【0044】更に又、上記実施例では、ヨーク20に球
面凸部23を設けると共にスペーサ40をスライドベー
ス50に固定する例について説明したが、これとは逆
に、スライドベースに球面凸部を設けてスペーサをヨー
クに固定する構成とすることができる。更に、ヨークに
球面凹部を設け、これに嵌合される球面凸部をスペーサ
に設ける構成としてもよい。このように、本発明は、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
調整部材のフランジ部の少なくとも一部をベース部材又
はレンズ支持体の開口部に収容するか又はフランジ部を
球面凸部又は球面凹部の内側に設定し、レンズ支持体と
ベース部材との隙間を狭くする構成としたため、従来の
光ピックアップ装置に比べて調整部材のフランジ部の厚
さ分だけ、光ピックアップ装置の高さを低くすることが
でき、従って、この高さの低下分だけ装置の薄型化、小
型化を実現することができるという効果が得られる。
【0046】更に、重量も軽くなることから、光ピック
アップ装置をガイド軸に沿ってスライド移動させるため
の駆動源を小さくできると共に、その消費電力を少なく
することができるという効果も得られる。そして、使用
材料の減少によるコストダウンを図ることができると共
に、同一厚さにした際のベース部材の剛性低下を抑制
し、高強度化を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップ装置の第1実施例を示
すもので、要部を中央部分で断面した説明図である。
【図2】図1に示す第1実施例に係る光ピックアップ装
置の分解斜視図である。
【図3】図1に示す第1実施例に係る光ピックアップ装
置の底面側から見た状態の斜視図である。
【図4】本発明の光ピックアップ装置の第2実施例に係
るスペーサを示す斜視図である。
【図5】図4に示すスペーサを用いた本発明の光ピック
アップ装置の第2実施例を示すもので、要部を中央部分
で断面した説明図である。
【図6】本発明の光ピックアップ装置の第3実施例に係
るスペーサ及びヨークの要部を示す斜視図である。
【図7】図6に示すスペーサを用いた本発明の光ピック
アップ装置の第3実施例を示すもので、要部を中央部分
で断面した説明図である。
【図8】本発明の光ピックアップ装置の第4実施例に係
るスペーサを示す斜視図である。
【図9】図8に示すスペーサを用いた本発明の光ピック
アップ装置の第4実施例を示すもので、要部を中央部分
で断面した説明図である。
【図10】本発明の光ピックアップ装置の第5実施例に
係るスペーサ及びスライドベースを示す斜視図である。
【図11】図10に示すスペーサを用いた本発明の光ピ
ックアップ装置の第5実施例を示すもので、要部を中央
部分で断面した説明図である。
【図12】従来の光ピックアップ装置を示す分解斜視図
である。
【図13】従来の光ピックアップ装置を示すもので、中
央部分で断面した説明図である。
【符号の説明】
10 光ピックアップ装置、 20 ヨーク(レンズ支
持体)、 21 マグネット、 22,41,53,6
2 貫通穴、 23,63 球面凸部、 25調整ね
じ、 27 レンズホルダ、 31 ワイヤ、 34,
34a,45,67,72 取付ねじ、 40,46,
60,65,70 スペーサ(調整部材)、 42,5
4,74 球面凹部、 47,65b,70b 支持凸
部、 50,55 スライドベース(ベース部材)、
51 凹陥部、 65a,70aフランジ部、 73
受け穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを支持するレンズ支持体と、 上記レンズ支持体を支持するベース部材と 上記レンズ支持体と上記ベース部材との間に介在される
    と共にレンズ支持体をベース部材に対して倒れ調整可能
    とするためにレンズ支持体又はベース部材に設けられた
    球面凸部又は球面凹部に係合される球面凹部又は球面凸
    部を有し且つフランジ部に挿通される取付ねじによって
    ベース部材又はレンズ支持体に固定される調整部材とを
    備え、 上記対物レンズを介して光束を情報記録媒体に照射して
    情報の書込み及び/又は読出しを行う光ピックアップ装
    置において、 上記調整部材の上記フランジ部の少なくとも一部を上記
    ベース部材又はレンズ支持体の凹陥部内に収容するか又
    は当該フランジ部を上記球面凸部又は球面凹部の内側に
    設定し、レンズ支持体とベース部材との隙間を狭くする
    構成としたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 上記調整部材は、上記ベース部材又は上記レンズ支持体
    に設けられた凹陥部内に入れ子式に収容したことを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 上記調整部材は、上記レンズ支持体又は上記ベース部材
    に設けられた球面凸部に接触する3以上の支持凸部を有
    し、これら3以上の支持凸部が上記球面凹部を形成して
    いることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 上記調整部材は、上記レンズ支持体又は上記ベース部材
    に設けられた凸部に装着される半球体からなり、この半
    球体の外周面が上記球面凸部を形成していることを特徴
    とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 上記調整部材は、上記レンズ支持体又は上記ベース部材
    に設けられた凸部に装着され且つ上記レンズ支持体又は
    上記ベース部材に設けられた球面凸部に接触する3以上
    の支持凸部を有し、これら3以上の支持凸部が上記球面
    凸部を形成していることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光ピックアップ装置にお
    いて、 上記調整部材は、上記レンズ支持体又は上記ベース部材
    に設けられた凸部に装着され且つ上記ベース部材又は上
    記レンズ支持体に設けられた球面凹部に接触する3以上
    の支持凸部を有し、これら3以上の支持凸部が上記球面
    凸部を形成していることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6222687B1 (en) 1998-11-12 2001-04-24 Nec Corporation Object len supporting unit compensating for inclination of object lens
US7278148B2 (en) 1999-12-03 2007-10-02 Ricoh Company, Ltd. Data recording/reproduction apparatus
JP2007287565A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Sunx Ltd 取付具及び取付具の調整方法

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