JP4569166B2 - 光ピックアップおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクに信号の記録や再生を行う光ディスク装置および光ディスク装置に用いられる光ピックアップに関する。
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクに対して信号の記録あるいは再生あるいは記録および再生を行う光ピックアップがある。
このような光ピックアップとして、光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダを光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向と光ディスクの半径方向であるトラッキング方向とに移動可能に支持する支持ブロックとを有し、レンズホルダのトラッキング方向における両側部と前記支持ブロックのトラッキング方向における両側部とをそれぞれ2本のサスペンションワイヤで、すなわち合計4本のサスペンションワイヤで連結したものが従来から使用されている。
このような光ピックアップは、光スポットを光ディスクの記録面のトラック上に合焦点するため、対物レンズを光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向に移動させるフォーカスアクチュエータと、光スポットを光ディスクのトラックに追従させるため、対物レンズを光ディスクの半径方向であるトラッキング方向に移動させるトラッキングアクチュエータとからなるいわゆる2軸アクチュエータを備えている。
そして、フォーカスアクチュエータおよびトラッキングアクチュエータを駆動する駆動信号を前記4本のサスペンションワイヤを介してフォーカスアクチュエータおよびトラッキングアクチュエータに供給している。
近年、光ディスクの高記録密度化に伴い、レンズホルダ側に球面収差を補正する球面収差補正素子や対物レンズの光軸を光ディスクの傾きに応じて傾けるチルト機構などを設けた光ピックアップが提案されている。
このような光ピックアップでは、前記球面収差補正素子やチルト機構に所定の電気信号を供給するために、前記4本のサスペンションワイヤの他に信号供給用のサスペンションワイヤを増設している(例えば特許文献1参照)。
特開2001−297460号公報
しかしながら、上述のように信号供給用のサスペンションワイヤを増設すると、サスペンションワイヤ全体のばね定数が高くなるため、フォーカスアクチュエータやトラッキングアクチュエータに供給する駆動電流を増大させなくてはならず、消費電力を低減する上で不利があった。
また、サスペンションワイヤの本数が増え組み付け精度にばらつきがあると、フォーカス方向およびトラッキング方向への移動に伴う対物レンズのスキュー(傾き)が増大するため、これらサスペンションワイヤの組付けについて高い精度が要求され、組み立てコストの低減を図る上で不利があった。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、その目的は消費電流と組み立てコストの低減を図る上で有利な光ピックアップおよび光ディスク装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の光ピックアップは、光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズを保持するレンズホルダと、レンズホルダから光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向に対して直交する方向に間隔をおいて配置された支持ブロックと、光ディスクの半径方向であるトラッキング方向におけるレンズホルダの両側部とトラッキング方向における支持ブロックの両側部とをそれぞれ連結し、支持ブロックに対してレンズホルダをフォーカス方向とトラッキング方向とに移動可能に支持する複数のサスペンションワイヤとを備えている。
そして、支持ブロックにおけるレンズホルダと反対側の箇所に、サスペンションワイヤの端部に電気的に接続され、サスペンションワイヤに信号を供給する基板が取り付けられており、支持ブロックはこの基板を含んで構成されている。
また、基板に設けられた溝により、トラッキング方向に沿って延在する帯板状に形成され、フォーカス方向およびトラッキング方向と直交する接線方向に揺動可能な揺動片が設けられ、レンズホルダのトラッキング方向における両側部と支持ブロックのトラッキング方向における両側部とは、それぞれ少なくとも3本のサスペンションワイヤで連結し、そのうちの2本のサスペンションワイヤは、残りのサスペンションワイヤとは線径や材質の異なるものとすることにより、残りのサスペンションワイヤよりもばね定数が大きく形成されている。そして、当該ばね定数の大きな2本のサスペンションワイヤの両端は、レンズホルダと支持ブロックに連結され、残りのばね定数の小さなサスペンションワイヤは、支持ブロックの両端部の切欠内を通って基板に装着され、一端はレンズホルダに連結され、他端は揺動片に連結されていることを特徴としている。
また、本発明の光ディスク装置は、上記光ピックアップを含み、この光ピックアップが、光ディスクを保持して回転駆動する駆動手段と、この駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し、記録及び/または再生用の光ビームを照射し、照射された光ビームの光記録媒体での反射光による反射光ビームを検出する光ディスク装置である。
本発明によれば、トラッキング方向におけるレンズホルダの両側部とトラッキング方向における支持ブロックの両側部とをそれぞれ連結する少なくとも3本の線径や材質の異なるサスペンションワイヤを用いることでばね定数を異なるようにしたので、レンズホルダを支持するサスペンションワイヤ全体のばね定数を小さくでき、フォーカス方向あるいはトラッキング方向に大きな力を要せずにレンズホルダをそれらの方向に円滑に移動させることができ、フォーカス用の駆動信号およびトラッキング用の駆動電流を増大させる必要がなく、消費電力を低減する上で有利となる。
また、従来のように単純に同じ値のばね定数のサスペンションワイヤを増設した場合に比較して、レンズホルダを支持するサスペンションワイヤ全体のばね定数を小さくできるので、フォーカス方向およびトラッキング方向への移動に伴う対物レンズのスキュー(傾き)の増大を抑制することができ、したがってサスペンションワイヤの組付けについて高い精度は要求されず、組み立てコストの低減を図る上で有利となる。
さらに、本発明によれば、レンズホルダのトラッキング方向における両側部と支持ブロックのトラッキング方向における両側部とを連結するそれぞれ少なくとも3本の線径や材質の異なるサスペンションワイヤのうち2本のサスペンションワイヤの両端はレンズホルダと支持ブロックに連結され、残りのサスペンションワイヤの一端はレンズホルダに連結され、他端は支持ブロックの両側部の切欠内を通り前記基板に前記フォーカス方向およびトラッキング方向と直交する接線方向に移動可能に連結されているので、レンズホルダを支持するサスペンションワイヤ全体のばね定数をさらに小さくでき、フォーカス方向あるいはトラッキング方向に大きな力を要せずにレンズホルダをそれらの方向に円滑に移動させることができ、フォーカス用の駆動信号およびトラッキング用の駆動電流を増大させる必要がなく、消費電力を低減する上で有利となり、また、組み立てコストの低減を図る上で有利となる。
本発明は、消費電流と組み立てコストの低減を図るという目的を、複数のサスペンションワイヤを、互いにばね定数が異なるように形成することで実現した。
また、本発明は、サスペンションワイヤの一端をレンズホルダに連結し、他端を支持ブロックの両側部の切欠内を通り基板にフォーカス方向およびトラッキング方向と直交する接線方向に移動可能に連結することで実現した。
以下、本発明による光ピックアップ及び記録再生装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1における光ピックアップを組み込んだ光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
図1において、光ディスク装置101は、CD−RやDVD±R、DVD−RAMなどの光記録媒体としての光ディスク102を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ103と、光ピックアップ104と、光ピックアップ104をその半径方向に移動させる駆動手段としての送りモータ105とを備えている。ここで、スピンドルモータ103は、システムコントローラ107及びサーボ制御部109により所定の回転数で駆動制御される構成になっている。
信号変復調部及びECCブロック108は、信号処理部120から出力される信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ピックアップ104は、システムコントローラ107及びサーボ制御部109からの指令に従って回転する光ディスク102の信号記録面に対して光ビームを照射する。このような光照射により光ディスク102に対する光信号の記録、再生が行われる。
また、光ピックアップ104は、光ディスク102の信号記録面からの反射光ビームに基づいて、後述するような各種の光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号を信号処理部120に供給できるように構成されている。
前記信号処理部120は、各光ビームに対応する検出信号に基づいてサーボ制御用信号、すなわち、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、RF信号、ランニングOPC処理に必要なモニタ信号(以下R−OPC信号という)、記録時における光ディスクの回転制御を行うために必要なATIP信号などを生成できるように構成されている。また、再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、サーボ制御部109、信号変調及びECCブロック108等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理等の所定の処理が行われる。
ここで、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号が、例えばコンピュータのデータストレージ用であれば、インタフェース111を介して外部コンピュータ130等に送出される。これにより、外部コンピュータ130等は光ディスク102に記録された信号を再生信号として受け取ることができるように構成されている。
また、信号変調及びECCブロック108により復調された記録信号がオーディオ・ビジュアル用であれば、D/A、A/D変換器112のD/A変換部でデジタル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介して外部の撮像・映写機器に伝送される。
光ピックアップ104には送りモータ105が接続され、送りモータ105の回転によって光ピックアップ104が光ディスク102上の所定の記録トラックまで移動されるように構成されている。スピンドルモータ103の制御と、送りモータ105の制御と、光ピックアップ104の対物レンズを保持するアクチュエータのフォーカシング方向及びトラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御部109により行われる。
すなわち、サーボ制御部109は、ATIP信号に基づいてスピンドルモータ103の制御を行ない、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいてアクチュエータの制御を行う。
また、レーザ制御部121は、光ピックアップ104におけるレーザ光源を制御するものである。
なお、ここでフォーカス方向とは光ディスク101の厚さ方向をいい、トラッキング方向とは光ディスク101の半径方向をいい、接線方向(タンジェンシャル方向)とは光ディスク101の円周の接線方向、すなわち前記フォーカス方向およびトラッキング方向の双方と直交する方向をいう。
また、サーボ制御部109は、信号処理部120から入力される再生信号に基づいて後述する球面収差補正素子に供給するための駆動信号を生成し、前記収差補正素子に供給することで光ディスク104に起因する球面収差を補正するように構成されている。
次に光ピックアップ104について詳細に説明する。
図2は本発明の実施例1による光ピックアップの斜視図、図3は実施例1による光ピックアップから基板を取り除いた状態を示す斜視図、図4は図3のA矢視図である。
光ピックアップ104は、光を出射する光源としての半導体レーザと、光ディスク102の信号記録面からの反射光ビームを検出する光検出素子としてのフォトダイオードと、半導体レーザからの光を光ディスク101に導くとともに、前記反射光ビームを前記光検出素子に導く光学系とを有している。
光ピックアップ104は、光ディス装置100の筐体内で光ディスク101の半径方向に移動可能に設けられたマウント部材60(図4参照)上に設けられている。
光ピックアップ104は、前記光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズ7を保持するレンズホルダ2と、レンズホルダ2から前記接線方向に(前記フォーカス方向と直交する方向に)間隔をおいて配置された支持ブロック3とを備え、対物レンズ7は、光ピックアップ104の光学系の一部を構成している。
レンズホルダ2は、対物レンズ7の半径方向外側で対物レンズ7を囲むように設けられ、その中央部で対物レンズ7を保持している。レンズホルダ2の外周にはフォーカスコイル10が巻回され、対物レンズ2の光軸を前記接線方向で挟むレンズホルダ2の両側箇所のそれぞれには、2つのトラッキングコイル11がトラッキング方向に間隔をおいて取着されている。
レンズホルダ2の内部には光ディスク102の記録面で反射された反射光ビームの球面収差を補正する不図示の球面収差補正素子が組み込まれている。
レンズホルダ2のトラッキング方向の両側には、それぞれフォーカス方向に間隔をおいて4つのワイヤ支持部8が設けられている。
フォーカス方向でレンズホルダ2とマウント部材60との間の箇所には、フォーカス方向に間隔をおいてヨークベース18が設けられている。ヨークベース18はマウント部材60に取着され、ヨークベース18には対物レンズ7の光軸が通る部分に開口が設けられている。
ヨークベース18の前記接線方向の両側には一対のヨーク18aが立設され、各ヨーク18aの互いに対向する面にはトラッキングコイル11に臨むように一対のマグネット19が取着されている。また、一対のヨーク18aの間にはこれらヨーク18aとは別の一対のヨーク(不図示)がレンズホルダ2に設けられた一対の開口部(不図示)を介してフォーカスコイル10の内側箇所に臨むように立設されている
支持ブロック3は、図3に示すように、トラッキング方向に沿った長さと、フォーカス方向に沿った高さとを有している。
トラッキング方向に沿った支持ブロック3の両側には、それぞれフォーカス方向に間隔をおいて2つのワイヤ支持部14が設けられ、これら2つのワイヤ支持部14の間の箇所に切欠302が外方に開放状に形成されている。
本実施例では、支持ブロック3は基板15を含んで構成されており、基板15はリジッドな絶縁基板に配線パターンが形成されたものであり、基板15はレンズホルダ2に面した箇所と反対側の支持ブロック3の箇所に取着されている。
レンズホルダ2のトラッキング方向における両側部と支持ブロック3のトラッキング方向における両側部とは、それぞれ4本のサスペンションワイヤ80で連結されている。
4本のサスペンションワイヤはフォーカス方向に間隔をおいて互いに平行に設けられ、支持ブロック3に対してレンズホルダ2を前記フォーカス方向と前記トラッキング方向とに移動可能に支持している。
これら各サスペンションワイヤは導電性および弾性を有する材質で構成され、前記フォーカス用の駆動信号がフォーカスコイル10に供給されていない状態では、レンズホルダ2はサスペンションワイヤ802,804,806,808の弾性によりフォーカス方向の中立位置に保持され、また、前記トラッキング用の駆動信号がトラッキングコイル11に供給されていない状態では、レンズホルダ2はサスペンションワイヤ802,804,806,808の弾性によりトラッキング方向の中立位置に保持されるように構成されている。
本実施例では、4本のサスペンションワイヤ80のうち前記フォーカス方向の中間に並べられた2本のサスペンションワイヤは、前記フォーカス方向の両端に並べられた2本のサスペンションワイヤよりもばね定数が小さく形成されている。より詳細に説明すると、4本のサスペンションワイヤ80のうち前記フォーカス方向の中間に並べられた2本のサスペンションワイヤは互いに等しい値の小さいばね定数で形成され、前記フォーカス方向の両端に並べられた2本のサスペンションワイヤは互いに等しく前記ばね定数よりも大きい値のばね定数で形成されている。
このようなばね定数の設定は、例えばサスペンションワイヤの線径や材料の選択などによりなされる。
具体的に説明すると、図3、図4に示すように、ばね定数の大きな2本のサスペンションワイヤ802,808の一端は、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうちフォーカス方向の両端に位置する2つのワイヤ支持部8に取着され、他端は支持ブロック3の2つのワイヤ支持部14に取着され、さらにこの他端は基板15に半田付けされ基板15の配線パターンに電気的に接続されている。
また、ばね定数の小さな2本のサスペンションワイヤ804,806の一端は、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうち残り2つのワイヤ支持部8に取着され、他端は支持ブロック3の一側の切欠302内を通り基板15に半田付けされ基板15の配線パターンに電気的に接続されている。
基板15の配線パターンには不図示の配線部材を介して前記サーボ制御部109からフォーカス用の駆動信号とトラッキング用の駆動信号と前記球面収差補正素子用の駆動信号とが供給されている。
前記フォーカス用の駆動信号は前記配線パターンとサスペンションワイヤ802、802を介してフォーカスコイル10に供給される。
前記トラッキング用の駆動信号は前記配線パターンとサスペンションワイヤ808,808を介してトラッキングコイル11に供給される。
前記球面収差補正素子用の駆動信号は前記配線パターンとサスペンションワイヤ804、804、806,806を介して前記球面収差補正素子に供給される。
次に光ピックアップ104の動作について説明する。
サーボ制御部109から前記フォーカス用の駆動信号がフォーカスコイル10に供給されると、フォーカスコイル10に発生した磁界と各マグネット19の磁界との磁気相互作用によって生じるフォーカス方向の力が、サスペンションワイヤ802,804,806,808によってレンズホルダ2を前記フォーカス方向の中立位置に戻そうとする復元力に抗してレンズホルダ2に作用することによりレンズホルダ2がフォーカス方向に動かされる。
また、サーボ制御部109からトラッキングコイル11に前記トラッキング用の駆動信号が供給されると、トラッキングコイル11に発生した磁界と各マグネット19の磁界との磁気相互作用によってトラッキング方向の力が、サスペンションワイヤ802,804,806,808によってレンズホルダ2を前記トラッキング方向の中立位置に戻そうとする復元力に抗してレンズホルダ2に作用することによりレンズホルダ2がトラッキング方向に動かされる。
サーボ制御部109から前記球面収差補正素子に前記球面収差補正素子用の駆動信号が供給されることにより、前記球面収差補正素子の屈折率が対物レンズ7の光軸と直交する方向に沿って部分的に変化され、これにより前記球面収差補正素子を通過する前記反射光ビームにおける球面収差の影響が除去される。
サーボ制御部109による球面収差補正素子用の駆動信号の生成は、サーボ制御部109が信号処理部120から入力される前記RF信号のジッタ値をモニタし、ジッタ値が低減されるようになされる。
なお、前記フォーカス用の駆動信号がフォーカスコイル10に供給されていない状態では、レンズホルダ2はサスペンションワイヤ802,804,806,808の弾性によりフォーカス方向の中立位置に保持され、また、前記トラッキング用の駆動信号がトラッキングコイル11に供給されていない状態では、レンズホルダ2はサスペンションワイヤ802,804,806,808の弾性によりトラッキング方向の中立位置に保持される。
本実施例によれば、支持ブロック3に対してレンズホルダ2を前記フォーカス方向と前記トラッキング方向とに移動可能に支持する複数のサスペンションワイヤ80のばね定数が互いに異なる構成とし、レンズホルダ2のトラッキング方向における両側部と支持ブロック3のトラッキング方向における両側部とは、それぞれ4本のサスペンションワイヤ802,804,806,808で連結され、これら4本のサスペンションワイヤのうち2本のサスペンションワイヤ804,806は残りの2本のサスペンションワイヤ802,808よりもばね定数が小さく形成した。
したがって、レンズホルダ2を支持するサスペンションワイヤ80全体のばね定数を小さくでき、前記フォーカス方向あるいはトラッキング方向に大きな力を要せずにレンズホルダ2をそれらの方向に円滑に移動させることができ、フォーカス用の駆動信号およびトラッキング用の駆動電流を増大させる必要がなく、消費電力を低減する上で有利となる。
また、従来のように単純に同じばね定数のサスペンションワイヤを増設した場合に比較して、レンズホルダ2を支持するサスペンションワイヤ80全体のばね定数を小さくできるので、言い換えると、ばね定数の小さいサスペンションワイヤ804,806を増設することになるので、フォーカス方向およびトラッキング方向への移動に伴う対物レンズ2のスキュー(傾き)の増大を抑制することができ、したがってサスペンションワイヤ80の組付けについて高い精度は要求されず、組み立てコストの低減を図る上で有利となる。
なお、本実施例では、レンズホルダ2に球面収差補正素子を組み込み、ばね定数の小さいサスペンションワイヤを介して球面収差補正素子に駆動信号を供給したが、レンズホルダ2に組み込まれ駆動信号の供給が必要な素子や機構は、前記球面収差補正素子に限られるものではなく、例えば光学的に対物レンズのチルト補正を行うチルト補正素子などがある。
また、レンズホルダ2にこのような素子や機構を2つ以上組み込む場合には、組み込まれた素子や機構に駆動信号を供給するために必要な数の、ばね定数の小さいサスペンションワイヤを増設すればよい。
また、本実施例では、レンズホルダ2のトラッキング方向における両側部と支持ブロック3のトラッキング方向における両側部とがそれぞれ4本のサスペンションワイヤ80で連結されている場合について説明したが、本発明は3本以上のサスペンションワイヤが配設される場合に広く適用される。
次に実施例2について説明する。
実施例2が実施例1と異なるのは、ばね定数の小さなサスペンションワイヤの他端が基板に前記接線方向に移動可能に連結されている点である。
図5は本発明の実施例2による光ピックアップの斜視図であり、以下実施例1と同様の部分には同一の符号を付して説明する。
図5に示すように、実施例3の光ピックアップ104′では、互いに等しい値のばね定数の大きな2本のサスペンションワイヤ802,808の一端が、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうちフォーカス方向の両端に位置する2つのワイヤ支持部8に取着され、他端が支持ブロック3の2つのワイヤ支持部14に取着され、さらにこの他端は基板15に半田付けされ基板15の配線パターンに電気的に接続されているのは実施例1と同様である。
一方、互いに等しい値のばね定数の小さな2本のサスペンションワイヤ804,806の一端が、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうち残り2つのワイヤ支持部8に取着されているのは実施例1と同様であるが、他端は支持ブロック3の一側の切欠302内を通り、基板15に設けられた揺動片1502に半田付けされこの揺動片1502を介して基板15の配線パターンに電気的に接続されている点が実施例1と異なっている。
揺動片1502は、基板15のトラッキング方向の両側にそれぞれ設けられている。
各揺動片1502は、基板15に設けられた溝1503によりその輪郭が前記トラッキング方向に沿って延在する帯板状に形成され、長手方向の一端が基板15の部分に接続され、他端が前記一端を支点として基板15の厚さ方向、すなわち前記接線方向に揺動可能に構成されている。
揺動片1502の他端の2つの孔にばね定数の小さな2本のサスペンションワイヤ804,806の一端が挿通され半田付けされており、これにより、ばね定数の小さなサスペンションワイヤ804,806の他端が基板15に前記接線方向に移動可能に連結されている。
実施例2によれば、ばね定数の小さなサスペンションワイヤ804,806の他端が基板15に前記接線方向に移動可能に連結されているので、レンズホルダ2を支持するサスペンションワイヤ80全体のばね定数をさらに低減したのと同様の効果を得ることができ、消費電力を低減する上で、および、組み立てコストの低減を図る上でより有利となる。
次に実施例3について説明する。
実施例3は実施例2の変形例であり、全てのサスペンションワイヤのばね定数が同一に形成されている点が実施例2と異なっている。
図6は本発明の実施例3による光ピックアップの斜視図である。
図6に示すように、実施例3の光ピックアップ104″では、レンズホルダ2の両側部と支持ブロック3の両側部とが、それぞればね定数が同一の値の4本のサスペンションワイヤ802A,804A,806A,808Aによって連結されている。
具体的に説明すると、4本のサスペンションワイヤのうち2本のサスペンションワイヤ802A,808Aの一端は、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうちフォーカス方向の両端に位置する2つのワイヤ支持部8に取着され、他端は支持ブロック3の2つのワイヤ支持部14に取着され、さらにこの他端は基板15に半田付けされ基板15の配線パターンに電気的に接続されている。
残りの2本のサスペンションワイヤ804A,806Aの一端は、レンズホルダ2の4つのワイヤ支持部8のうち残り2つのワイヤ支持部8に取着されているのは実施例1と同様であるが、他端は支持ブロック3の一側の切欠302内を通り、実施例2と同様に基板15に設けられた揺動片1502に半田付けされこの揺動片1502を介して基板15の配線パターンに電気的に接続されている。
実施例3によれば、残りの2本のサスペンションワイヤ804A,806Aの他端が基板15に前記接線方向に移動可能に連結されているので、レンズホルダ2を支持するサスペンションワイヤ80全体のばね定数を低減したのと同様の効果を得ることができ、消費電力を低減する上で、および、組み立てコストの低減を図る上で有利となる。
本発明の実施例1における光ピックアップを組み込んだ光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1による光ピックアップの斜視図である。 実施例1による光ピックアップから基板を取り除いた状態を示す斜視図である。 図3のA矢視図である。 本発明の実施例2による光ピックアップの斜視図である。 本発明の実施例3による光ピックアップの斜視図である。
符号の説明
2……レンズホルダ、3……支持ブロック、7……対物レンズ、15……基板、80……サスペンションワイヤ、802,808……ばね定数の大きいサスペンションワイヤ、804,806……ばね定数の小さいサスペンションワイヤ、101……光ディスク装置、102……光ディスク、104……光ピックアップ。

Claims (2)

  1. 光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダから前記光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向に対して直交する方向に間隔をおいて配置された支持ブロックと、
    前記光ディスクの半径方向であるトラッキング方向における前記レンズホルダの両側部と前記トラッキング方向における前記支持ブロックの両側部とをそれぞれ連結し前記支持ブロックに対して前記レンズホルダを前記フォーカス方向と前記トラッキング方向とに移動可能に支持する複数のサスペンションワイヤとを備える光ピックアップであって、
    前記支持ブロックにおける前記レンズホルダと反対側の箇所に、前記サスペンションワイヤの端部に電気的に接続され前記サスペンションワイヤに信号を供給する基板が取り付けられ、前記支持ブロックは前記基板を含んで構成され、
    前記基板に設けられた溝により、トラッキング方向に沿って延在する帯板状に形成され、前記フォーカス方向およびトラッキング方向と直交する接線方向に揺動可能な揺動片が設けられ、
    前記レンズホルダのトラッキング方向における両側部と前記支持ブロックのトラッキング方向における両側部とは、それぞれ少なくとも3本のサスペンションワイヤで連結し、そのうちの2本のサスペンションワイヤは、残りのサスペンションワイヤとは線径や材質の異なるものとすることにより、残りのサスペンションワイヤよりもばね定数が大きく形成され、当該ばね定数の大きな2本のサスペンションワイヤの両端はレンズホルダと支持ブロックに連結され、残りのばね定数の小さなサスペンションワイヤは、前記支持ブロックの両端部の切欠内を通り前記基板に装着され、一端はレンズホルダに連結され、他端は前記揺動片に連結されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 光ディスクを保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段によって回転駆動する光ディスクに対し記録及びまたは再生用の光ビームを照射し、前記照射された光ビームの光記録媒体での反射光による反射光ビームを検出する光ピックアップとを有する光ディスク装置であって、
    前記光ピックアップは、
    光源から出射された光ビームを集光して光ディスクに照射する対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダから前記光ディスクの厚さ方向であるフォーカス方向に対して直交する方向に間隔をおいて配置された支持ブロックと、
    前記光ディスクの半径方向であるトラッキング方向における前記レンズホルダの両側部と前記トラッキング方向における前記支持ブロックの両側部とをそれぞれ連結し前記支持ブロックに対して前記レンズホルダを前記フォーカス方向と前記トラッキング方向とに移動可能に支持する線径や材質の異なる複数のサスペンションワイヤと、を備え、
    前記支持ブロックにおける前記レンズホルダと反対側の箇所に、前記サスペンションワイヤの端部に電気的に接続され前記サスペンションワイヤに信号を供給する基板が取り付けられ、前記支持ブロックは前記基板を含んで構成され、
    前記基板に設けられた溝により、トラッキング方向に沿って延在する帯板状に形成され、前記フォーカス方向およびトラッキング方向と直交する接線方向に揺動可能な揺動片が設けられ、
    前記レンズホルダのトラッキング方向における両側部と前記支持ブロックのトラッキング方向における両側部とは、それぞれ少なくとも3本のサスペンションワイヤで連結し、そのうちの2本のサスペンションワイヤは、残りのサスペンションワイヤとは線径や材質の異なるものとすることにより、残りのサスペンションワイヤよりもばね定数が大きく形成され、当該ばね定数の大きな2本のサスペンションワイヤの両端はレンズホルダと支持ブロックに連結され、残りのばね定数の小さなサスペンションワイヤは、前記支持ブロックの両端部の切欠内を通り前記基板に装着され、一端はレンズホルダに連結され、他端は前記揺動片に連結されていることを特徴とする光ディスク装置。
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