JP2002352456A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

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JP2002352456A
JP2002352456A JP2001154986A JP2001154986A JP2002352456A JP 2002352456 A JP2002352456 A JP 2002352456A JP 2001154986 A JP2001154986 A JP 2001154986A JP 2001154986 A JP2001154986 A JP 2001154986A JP 2002352456 A JP2002352456 A JP 2002352456A
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Japan
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objective lens
lens holder
wire
wire springs
optical head
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JP2001154986A
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English (en)
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Satoshi Sugaya
諭 菅谷
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズホルダを5本以上のワイヤばねで
支持する場合であっても、各駆動方向における一次共振
周波数や感度などの設計を容易にし、組立ての際のワイ
ヤばねの取付け位置精度が厳しくなったり、組み立て手
順が複雑になったりすることのないようにする。 【解決手段】 ベース17上に、固定ブロック16、フ
ォーカスコイル7〜10、トラッキングコイル11〜1
4を配置し、対物レンズ1、発光部3と受光部4、5か
らなるチルトセンサ6および磁石19を保持する対物レ
ンズホルダ2をワイヤばねで支持する光ヘッド装置にお
いて、固定ブロック16に固定された4本のワイヤばね
15a、15c、15d、15fで対物レンズホルダ2
を支持するようにし、2本のワイヤばね15b、15e
は、固定ブロック16側又は対物レンズホルダ2側の端
部が自由端となるようにする。ワイヤばね15a〜15
fは、チルトセンサ6に接続される6本の信号線を兼用
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザなど
の光源から出射される光を光ディスクなどの情報記録媒
体に対して収束させて照射し、またその反射光を受光し
て、光ディスクに対して情報を光学的に記録再生する光
ヘッド装置に関し、特に対物レンズを保持する対物レン
ズホルダをワイヤばねによって支持する光ヘッド装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ヘッド装置は、レーザ光を対物レンズ
で波長オーダの回折限界まで絞り込んで、光ディスクの
記録膜面上に照射して、光学的に情報の記録・再生を行
う。このため、情報の記録密度を非常に高めることが可
能となっている。また、光ディスクに対する情報の記録
・再生には光を利用しているため、光ディスクと光ヘッ
ドとは常に非接触であり、記録・再生された情報の信頼
性も高い。さらに、光ディスクでは、透明基板を通して
レーザ光が入射するので、塵埃や基板表面の汚れにも強
い。そして、光ディスクの交換が可能で、容易に持ち運
べるということも大きな特徴となっている。以上のよう
な特徴から、光ディスクの研究開発が盛んに行われ、普
及度もかなり高まっている。
【0003】この光ディスクの高記録密度の記録・再生
を実現するために、対物レンズによる収束光ビームが、
交換したすべての光ディスク上に正しく焦点を結び、か
つ1本のトラックを逸脱することなくトレースしていく
ようにする必要がある。すなわち、光ヘッド装置に搭載
される対物レンズ駆動装置は、良好な収束状態を維持し
た光ビームを光ディスク記録膜面上に照射できるように
するために、対物レンズを光ディスクの面振れ、および
記録トラックの偏心に高精度に追従させる重要なキーコ
ンポーネントである。対物レンズ駆動装置は、光ディス
クの面振れに追従させるための、光ディスク面に垂直な
フォーカス方向と、記録トラックの偏心に追従させるた
めの、光ディスクの半径方向であるトラッキング方向と
の2軸方向に対物レンズを高精度に駆動する必要があ
る。対物レンズ駆動装置は、必要な制御範囲を実現する
ために、磁石とヨークとから構成される磁界中に設置し
たコイルに電流を流すことによって生じる電磁力を駆動
力として用いる電磁方式が主流となっている。そして、
駆動される対物レンズが搭載されている対物レンズホル
ダは、ばねなどの弾性体で支持され、必要な方向に駆動
可能な構成となっている。
【0004】ここで、駆動される対物レンズホルダ側に
コイルを設置する場合、コイルに駆動電流を供給する駆
動電流供給線を可動部である対物レンズホルダに繋ぐ必
要がある。このとき、駆動電流供給線が対物レンズホル
ダにかかる弾性に対して影響を与え、対物レンズ駆動装
置の必要な性能が得られないという問題が起こる。これ
に対して、対物レンズホルダを支持している金属性のば
ねをコイルに駆動電流を供給する駆動電流供給線として
兼用するようにすれば、この問題を解決することができ
る。フォーカス方向とトラッキング方向の2軸方向に駆
動する場合は、駆動電流供給線が2対4本必要となり、
4本のばねで対物レンズホルダを支持することにより、
支持ばねと駆動電流供給線を兼用することが可能になる
(以下、この種の従来例を第1の従来例という)。
【0005】ところが最近では、光ディスクのさらなる
高密度大容量化のために、開口数(NA:Numerical A
perture)の高い対物レンズが使われるようになってき
ている。集光ビーム径は、NAの値に反比例するので、
NAの高い対物レンズを使うことにより、集光ビーム径
を小さくすることができ、高密度化が可能となるからで
ある。しかし、対物レンズに対する光ディスクの傾き量
の許容値であるチルトマージンは、対物レンズのNAの
3乗に反比例するので、対物レンズのNAが高くなるに
連れて光ディスクのチルトマージンが狭くなる。そこ
で、集光ビームの光軸に対する光ディスクのチルト量を
検出し、その結果を元に、光ディスクのチルト量を補正
する制御を行うことが考えられている。
【0006】光ディスクのチルト量を補正する対物レン
ズ駆動装置の一例が、特開平10−320804号公報
「光ヘッド装置」に記載されている。これは、図8に示
すように、発光部3と受光部4、5により構成される、
光情報記録媒体のチルト量を検出するチルトセンサ6
を、対物レンズ1を保持する対物レンズホルダ2に取り
付け、固定ブロック16から突出する6本のワイヤばね
15により対物レンズホルダ2を支持する。そして、6
本のワイヤばね15を発光部3に給電し受光部4、5の
光電変換電荷を検出する信号線と兼用している(以下、
これを第2の従来例という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した第2の従来例
には、次のような問題点がある。第1の問題点は、従来
4本のワイヤばねで支持していた対物レンズホルダを、
5本以上のワイヤばねで支持するようにした場合、対物
レンズ駆動装置の各駆動方向における一次共振周波数や
感度などの設計が困難になることである。その理由は、
対物レンズホルダを支持するばねを4本から5本以上に
増やすと、各駆動方向の弾力が高くなり、4本で支持す
る場合と同じワイヤばねを用いると、各駆動方向の一次
共振周波数が高くなったり、各駆動方向の感度が低下し
たりするためである。
【0008】第2の問題点は、4本のワイヤばねで支持
していた対物レンズホルダを、5本以上のワイヤばねで
支持するようにした場合、組み立ての際のワイヤばねの
取付け位置精度が厳しくなり、組み立て手順が複雑にな
ることである。その理由は、各ワイヤばね間のバランス
がずれていたり、取付け位置がずれていたりすると、対
物レンズホルダに余分な力が加わり、不要な共振モード
が発生したり、各方向に移動させたときに、不要なチル
ト変動が発生したりするため、各ワイヤばねを高い位置
精度もって取り付けると共に各ワイヤばね間のバランス
をとる必要があるが、対物レンズホルダを支持している
ワイヤばねの本数が増えるほど、それぞれのワイヤばね
の位置精度を確保するのが難しくなりまた各ワイヤばね
間のバランスのとり方が難しくなるからである。そし
て、高密度・大容量記録を実現するためには、対物レン
ズの高精度の姿勢制御が必要となるため、記録密度の上
昇に伴って上述した困難は一層顕著になる。本発明の課
題は、上述した従来技術の問題点を解決することであっ
て、その目的は、第1に、対物レンズホルダに5本以上
の給電(信号)線を架設しこの給電(信号)線をワイヤ
ばねと兼用する場合であっても、フォーカス方向、トラ
ッキング方向、チルト方向の各駆動方向とも、一次共振
周波数や感度などの仕様についての必要な性能が得れる
ようにすることである。第2に、組み立ての際のワイヤ
ばねの取付け精度を厳しくしたり、組み立て手順を複雑
にしたりすることなく、必要な性能が得られるようにす
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、ベースと、前記ベース上に固定さ
れた固定ブロックと、前記固定ブロックにワイヤばねを
介して支持された、対物レンズを保持する対物レンズホ
ルダと、を備えた光ヘッド装置において、前記固定ブロ
ックと前記対物レンズホルダとの間には前記対物レンズ
ホルダの支持に寄与しないワイヤが架設されていること
を特徴とする光ヘッド装置、が提供される。そして、好
ましくは、前記対物レンズホルダの支持に寄与しない前
記ワイヤは、一端が前記固定ブロックと前記対物レンズ
ホルダとの内のいずれか一方に固定され、その他端が前
記固定ブロックと前記対物レンズホルダとの内のいずれ
か他方側では自由端となる。また、好ましくは、前記対
物レンズホルダを支持する前記ワイヤばねと前記対物レ
ンズホルダの支持に寄与しない前記ワイヤとは、電気的
導体として用いられる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態を示す斜視図である。図において、
この光ヘッド装置は、ベース17上に構成されるが、こ
のベース17は、この光ヘッド装置に対向配置される光
ディスクの回転中心の存在方向であるX方向に向って図
外駆動機構によって往復駆動されるようになされてい
る。したがって、図において、X方向がラジアル方向
(トラッキング方向)、Y方向がタンジェンシャル方
向、Z方向がフォーカス方向である。図1に示すよう
に、対物レンズホルダ2には、対物レンズ1の外に、発
光部3および受光部4、5からなるチルトセンサ6と、
磁石19が搭載されている。対物レンズホルダ2は、ベ
ース17上に固定された固定ブロック16に設置されタ
ンジェンシャル方向に向けて伸びる4本の弾力あるワイ
ヤばね15a、15c、15d、15f(15fは図示
されていない)の先端部に固定され、これにより支持さ
れている。これにより、対物レンズホルダ2は、ベース
17上の空中に支持されている。対物レンズホルダ2に
は、6本のワイヤばね15a〜15fが固定されている
が、この内2本(15b、15e)は、固定ブロック1
6側で固定されておらずその先端部は自由端となってい
る。
【0011】本実施例においては、対物レンズホルダ2
の中央部に対物レンズ1が固定され、これに隣接してチ
ルト量を検出するチルトセンサ6が設置されている。す
なわち、チルトセンサ6は、対物レンズホルダ2の一部
として設けられており、ベース17からは分離されてい
る。チルトセンサ6は、タンジェンシャル方向に対物レ
ンズ1と並べて装備された発光部3と、この発光部3を
ラジアル方向から挟む1対の受光部4、5とから構成さ
れ、発光部3および受光部4、5は、それぞれ光ディス
ク面に対向する向きで対物レンズホルダ2に固定されて
いる。ここで、各受光部4、5は、ラジアル方向の分割
線を有した2分割センサである。このようなチルトセン
サにより、対物レンズ1の光軸に対する光ディスク面の
ラジアル方向、およびタンジェンシャル方向のチルト量
を検出する。対物レンズホルダ2のタンジェンシャル方
向の二つの面には、それぞれ磁石19が装備されてお
り、ベース17上にはこの磁石19とそれぞれ対向する
4つのコイル要素が突設されている。4つのコイル要素
は、ベース17に水平に巻かれたフォーカスコイル7〜
10と、ベース17に垂直にかつタンジェンシャル方向
に巻かれたトラッキングコイル11〜14である。これ
らの協働により、対物レンズホルダ2をフォーカス方
向、トラッキング方向、ラジアルチルト方向およびタン
ジェンシャルチルト方向の4軸方向に駆動して、対物レ
ンズ1を所望の位置、方向に設定できるようになってい
る。
【0012】図2に、光ディスクのチルト量検出回路を
示す。受光部4、5の分割されたエレメントの内、対物
レンズ1側のエレメントを4a、5a、対物レンズ1と
反対側のエレメントを4b、5bとする。また、エレメ
ント4a、4b、5a、5bの出力をそれぞれA、B、
C、Dとする。この場合、ラジアル方向のチルト量は、
C+D−(A+B)により検出し、タンジェンシャル方
向のチルト量は、B+D−(A+C)により検出するこ
とができる。したがって、光情報記録媒体のチルト量を
検出するための信号線としては、発光部3を発光させる
信号線と出力A、B、C、Dの出力を受ける信号線と全
ての素子に共通の接地線の合計6本の信号線が必要とな
る。ここで、上述したように、対物レンズホルダ2に、
直接信号線を繋ぐと、対物レンズホルダ2にかかる弾性
に影響を与え、対物レンズホルダ2の高精度な姿勢制御
を実現できないという問題がある。これに対処して、上
述した第2の従来例では、対物レンズホルダ2を支持す
るワイヤばね15を6本にして、それらをチルト量を検
出するための信号線としても用いていた。
【0013】第2の従来例では、対物レンズホルダ2を
支持しているワイヤばね15を従来の4本から6本に増
やしたことにより、各駆動方向の弾力が高くなる。つま
り、従来の4本で支持していたときと同じワイヤばね1
5を用いると、各駆動方向の一次共振周波数が必要な仕
様よりも高くなったり、各駆動方向の感度が必要な仕様
よりも低下したりする問題が起こる。ここで、各駆動方
向の一次共振周波数などの仕様を満足させるために、可
動部である対物レンズホルダ2の重量を増やす方法も考
えられるが、各駆動方向の感度がさらに低下するととも
に、対物レンズ駆動装置の高速化が困難になるので、可
動部の重量は極力軽くすることが望まれる。
【0014】これに対して、従来の4本で支持していた
ときのワイヤばね15よりも幅を小さくしたり厚さを薄
くしたりすることにより、各駆動方向の一次共振周波数
や感度などの仕様を満足させることも可能であるが、ワ
イヤばね15の幅や厚さは、4本支持の場合、既に数十
μm程度となっていて、これよりもワイヤばね15の幅
を狭くしたり、厚さを薄くしたりすることは、量産性や
精度を考えた製造性の面から、および組み立て性の面か
らも、実用化が難しくなり、各駆動方向における一次共
振周波数や感度などの設計が困難になる。また、4本の
ワイヤばね15で支持していた対物レンズホルダ2を、
6本のワイヤばね15で支持するようにした場合、各ワ
イヤばね15間のバランスがずれていたり、取付け位置
がずれていたりすると、対物レンズホルダ2に余分な力
が加わり、不要な共振モードが発生したり、各方向に移
動させたときに、不要なチルト変動が発生したりするの
で、ワイヤばね15の本数が増えるほど、それぞれのワ
イヤばね15の取付け位置精度を確保するのが難しくな
り、組み立て手順が複雑になる。
【0015】ここで、図1に示すように、縦方向に3本
ずつ並んでいる6本のワイヤばね15a〜15fの内、
4本のワイヤばね15a、15c、15d、15fだけ
を固定ブロック16に固着し、残りの2本のワイヤばね
15b、15eを固定ブロック16に固着しない構成に
することにより、この2本のワイヤばね15b、15e
は、対物レンズホルダ2に弾力の影響を与えない状態に
することがきる。これにより、6本のワイヤばね15a
〜15fをチルト量を検出する信号線として用いなが
ら、対物レンズホルダ2は、4本のワイヤばね15a、
15c、15d、15fで支持することになるので、4
本のワイヤばねで支持する第1の従来例と同様に、各駆
動方向における一次共振周波数や感度を容易に設計する
ことが可能となる。さらに、固定されている支持部材と
して使われている4本のワイヤばね15a、15c、1
5d、15fだけを高精度に取り付ければよいので、第
1の従来例と比較して組み立て精度が厳しくなったり、
組み立て手順が複雑になったりすることはない、という
効果が得られる。
【0016】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態
の要部斜視図である。図3に示すように、縦方向に3本
ずつ並んでいる6本のワイヤばね15a〜15fは、固
定ブロック16に固定されるが、これら6本のワイヤば
ねの内、4本のワイヤばね15a、15c、15d、1
5fだけが対物レンズホルダ2に固着され、残りの2本
のワイヤばね15b、15eは対物レンズホルダ2に固
着されない。このことにより、この2本のワイヤばね1
5b、15eは、対物レンズホルダ2にかかる弾力に影
響を与えないフリーな状態にすることができる。これに
より、6本のワイヤばね15a〜15fをチルト量を検
出する信号線と兼用しながら、対物レンズホルダ2は、
4本のワイヤばね15a、15c、15d、15fで支
持することになるので、4本のワイヤばねで支持する第
1の従来例の場合と同様に、各駆動方向における一次共
振周波数や感度を容易に設計することが可能となる。さ
らに、固定されている支持部材として使われている4本
のワイヤばね15a、15c、15d、15fだけを高
精度に取付ければよいので、6本のワイヤばねを使用し
たことによって組み立て精度が厳しくなったり、組み立
て手順が複雑になったりすることはない。
【0017】次に、本発明の第3の実施の形態を図4に
基づいて説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態
の要部斜視図である。図4に示すように、縦方向に3本
ずつ並んでいる6本のワイヤばね15a〜15fの内、
固定ブロック16に固定されない2本のワイヤばね15
b、15dの自由端にはダンパー材が塗布される。ある
いは、自由端はダンパーボックス18内に挿入される。
このことにより、固定されていない2本のワイヤばね1
5b、15dが対物レンズホルダ2の駆動の際にダンピ
ングの効果を及ぼし、対物レンズホルダがを駆動されて
いる際に発生する不要な振動モードを減衰させることが
可能となる。
【0018】次に、本発明の第4の実施の形態を図5に
基づいて説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態
の要部斜視図である。図5に示すように、縦方向に3本
ずつ並んでいる6本のワイヤばね15a〜15fの内、
固定ブロック16あるいは対物レンズホルダ2に固定さ
れない2本のワイヤばね15b、15dの太さを、電気
信号を通すのに問題ない程度に、固定されるワイヤばね
15a、15c、15d、15fの太さよりも細くす
る。これにより、固定されていないワイヤばね15b、
15dが経時変化などで対物レンズホルダ2にかかる弾
力に影響を与えるようになったとしても、その影響を少
なく抑えることが可能となる。また、図5に示すよう
に、縦方向に3本ずつ並んでいる6本のワイヤばね15
a〜15fの内、固定ブロック16あるいは対物レンズ
ホルダ2に固定されない2本のワイヤばね15b、15
dを、固定されるワイヤばね15a、15c、15d、
15fよりも柔らかい材料を用いて構成する。これによ
り、固定されていないワイヤばね15b、15dを細く
した場合と同様の効果を得ることができる。また、6本
の支持部材の内、固定されていない2本のワイヤばね1
5b、15eの自由端部にフレキシブルケーブルを連結
して電気導通をとるようにする。これにより、電気信号
を通す線材を直接自由端に連結する場合よりも、自由端
となっている2本のワイヤばね15b、15eが対物レ
ンズホルダ2に与える弾力の影響を低減できる。
【0019】次に、本発明の第5の実施の形態を図6に
基づいて説明する。図6は、本発明の第5の実施の形態
の要部斜視図である。図6に示すように、縦方向に3本
ずつ並んでいる6本のワイヤばね15a〜15fの内、
固定ブロック16あるいは対物レンズホルダ2に固定さ
れない2本のワイヤばね15b、15dの取付け位置を
3本の中間だけではなく、任意の位置に取り付ける。固
定されない2本のワイヤばね15b、15dは、対物レ
ンズホルダ2ににかかる弾力に影響を与えないので、任
意の位置に取り付けても対物レンズ駆動装置の特性に影
響を与えることはない。本実施の形態によれば、例えば
対物レンズホルダ2の両脇にチルト用のコイルや磁石な
どを取り付けたりするスペースを確保することが可能と
なり、設計の自由度が向上する。
【0020】次に、本発明の第6の実施の形態を図7に
基づいて説明する。図7は、本発明の第6の実施の形態
を示す斜視図である。図7に示すように、ベース17上
に固定された固定ブロック16には、タンジェンシャル
方向(Y方向)に突出するようにワイヤばね15a、1
5c、15d、15fが設置されており、その先端部で
対物レンズホルダ2が支持されている。これにより、対
物レンズホルダ2は、ベース17上の空中に支持されて
いる。対物レンズホルダ2には、さらにタンジェンシャ
ル方向に伸びる2本のワイヤばね15b、15eが設置
されているが、その固定ブロック16側端部は固定され
ておらず、自由端となっている。対物レンズホルダ2の
中央部には、記録再生用の対物レンズ1が、光ディスク
などの光情報記録媒体に対向する向きに固定されてい
る。ベース17上には、磁石20、ヨーク21およびチ
ルト駆動用磁石24が配置され、磁気回路が形成されて
いる。対物レンズホルダ2には、これを、フォーカス方
向に駆動するフォーカスコイル22と、トラッキング方
向に駆動するトラッキングコイル23と、チルト方向に
駆動するチルトコイル25が、上記磁気回路中に配置さ
れ固着されている。ここで、フォーカスコイル22、ト
ラッキングコイル23およびチルトコイル25にそれぞ
れ駆動用電流を供給するために、3対合計6本の駆動電
流供給線が必要となる。この駆動電流供給線として、対
物レンズホルダ2に連結している6本のワイヤばね15
a〜15fを兼用している。
【0021】この場合も、図1などに示す実施例と同様
に、縦方向に3本ずつ並んでいる6本のばねワイヤ15
a〜15fの内、4本のワイヤばね15a、15c、1
5d、15fを固定ブロック16に固定し、残りの2本
のワイヤばね15b、15eを固定しないことにより、
これらの2本のワイヤばね15b、15eは、対物レン
ズホルダ2にかかる弾力に影響を与えないフリーな状態
となる。これにより、6本のワイヤばね15a〜15f
で駆動電流供給線を兼用しながら、対物レンズホルダ2
は、4本のワイヤばね15a、15c、15d、15f
で支持することになるので、4本のワイヤばねで支持す
る第1の従来例の場合と同様に、各駆動方向における一
次共振周波数や感度を容易に設計することが可能とな
る。さらに、固定されている支持部材として使われてい
る4本のワイヤばね15a、15c、15d、15fだ
けを高精度に取付ければよいので、6本のワイヤばねを
用いたことにより組み立て精度が厳しくなったり、組み
立て手順が複雑になったりすることはない。
【0022】さらに、タンジェンシャルチルト変動に追
従させるタンジェンシャルチルト方向の駆動を加えた4
軸駆動を行う場合、各コイルにそれぞれの方向の駆動電
流を供給する駆動電流供給線は、4対合計8本必要とな
る。このとき、上記の理由で8本のワイヤばね15を対
物レンズホルダ2に連結して、その8本のワイヤばね1
5を駆動電流供給線と兼用することが考えられる。さら
に、第1の実施の形態の場合のように、対物レンズホル
ダ2上にチルトセンサ6を配置し、対物レンズホルダ2
側にコイルを配置するムービングコイルの構成を採用し
た場合、チルトセンサ6の信号線とコイルへの駆動電流
供給線とが必要となり、10本以上のワイヤばね15を
対物レンズホルダ2に連結することが想定される。この
ような場合にも、本発明を適用することができる。すな
わち、8本や10本など5本以上のワイヤばねを信号線
や電流供給線と兼用しつつ、4本のワイヤばねにより対
物レンズホルダを支持するようにすることができる。ま
た、本発明は、対物レンズホルダを4本のワイヤばねに
より支持する場合ばかりでなく、3本など4本以外のワ
イヤばねにより支持する場合にも適用が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光ヘ
ッド装置は対物レンズホルダを支持するワイヤばねの本
数を固定ブロック−対物レンズホルダ間に架設される電
線兼用ワイヤばねの本数より少なくしたものであるの
で、以下の効果を奏することができる。その第1の効果
は、対物レンズホルダに連結したワイヤばねを5本以上
にした場合も、これより少ないワイヤばねで支持したと
きと同様に、対物レンズ駆動装置の各駆動方向における
一次共振周波数や感度などの設計が容易になることであ
る。その理由は、少ない本数のワイヤばねだけで対物レ
ンズホルダを支持し、それ以外のワイヤばねは、一端を
固定しないでフリーの状態にしておくことにより、少な
い本数のワイヤばねのみを使用する場合と同じ状態にな
り、対物レンズ駆動装置の各駆動方向における一次共振
周波数や感度などの設計が同じように容易に設計できる
からである。
【0024】その第2の効果は、対物レンズホルダに連
結したワイヤばねを5本以上にした場合も、これより少
ないワイヤばねで支持したときよりも、組み立ての際に
ワイヤばねの取付け位置精度が厳しくなったり、取付け
手順が複雑になったりしないことである。その理由は、
少ない本数のワイヤばねだけで対物レンズホルダを支持
し、それ以外のワイヤばねは、一端を固定しないでフリ
ーの状態にしておくことにより、支持状態が少ない本数
のワイヤばねで支持する場合と同じ状態になり、その場
合の組み立て条件、組み立て手順を踏襲することができ
るからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の斜視図。
【図2】 第1の実施の形態に係るチルト検出回路の概
略構成図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態の要部斜視図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態の要部斜視図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態の要部斜視図。
【図6】 本発明の第5の実施の形態の要部斜視図。
【図7】 本発明の第6の実施の形態の斜視図。
【図8】 従来例の斜視図。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 対物レンズホルダ 3 発光部 4、5 受光部 6 チルトセンサ 7〜10 フォーカスコイル 11〜14 トラッキングコイル 15、15a〜15f ワイヤばね 16 固定ブロック 17 ベース 18 ダンパーボックス 19 磁石 20 磁石 21 ヨーク 22 フォーカスコイル 23 トラッキングコイル 24 チルト駆動用磁石 25 チルトコイル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、前記ベース上に固定された固
    定ブロックと、前記固定ブロックにワイヤばねを介して
    支持された、対物レンズを保持する対物レンズホルダ
    と、を備えた光ヘッド装置において、前記固定ブロック
    と前記対物レンズホルダとの間には前記対物レンズホル
    ダの支持に寄与しないワイヤが架設されていることを特
    徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記対物レンズホルダの支持に寄与しな
    い前記ワイヤは、一端が前記固定ブロックと前記対物レ
    ンズホルダとの内のいずれか一方に固定され、その他端
    が前記固定ブロックと前記対物レンズホルダとの内のい
    ずれか他方側で自由端となっていることを特徴とする請
    求項1記載の光ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 前記自由端は、ダンパー材が塗布されて
    いるかあるいはダンパーボックス内に挿入されているこ
    とを特徴とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記対物レンズホルダを支持する前記ワ
    イヤばねと前記対物レンズホルダの支持に寄与しない前
    記ワイヤとは、電気的導体として用いられていることを
    特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 前記自由端にはフレキシブルケーブルが
    接続され、前記対物レンズホルダの支持に寄与しない前
    記ワイヤと前記対物レンズホルダを支持する前記ワイヤ
    ばねとは、電気的導体として用いられていることを特徴
    とする請求項2記載の光ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 前記対物レンズホルダを支持する前記ワ
    イヤばねの太さは、前記対物レンズホルダの支持に寄与
    しない前記ワイヤの太さより太いことを特徴とする請求
    項1記載の光ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 前記対物レンズホルダの支持に寄与しな
    い前記ワイヤは、前記対物レンズホルダを支持する前記
    ワイヤばねより柔らかい材料により形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 前記対物レンズホルダを支持する前記ワ
    イヤばねが4本用いられていることを特徴とする請求項
    1記載の光ヘッド装置。
  9. 【請求項9】 前記対物レンズホルダの支持に寄与しな
    い前記ワイヤが2本用いられていることを特徴とする請
    求項1または8記載の光ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 前記対物レンズホルダには、チルトセ
    ンサが搭載されていることを特徴とする請求項1記載の
    光ヘッド装置。
  11. 【請求項11】 前記チルトセンサが、発光素子と受光
    素子とによって構成されていることを特徴とする請求項
    10記載の光ヘッド装置。
  12. 【請求項12】 前記ベース上には、フォーカスを調整
    するフォーカスコイルとチルト角を調整するチルトコイ
    ルとが搭載され、前記対物レンズホルダには前記フォー
    カスコイルと前記チルトコイルによって駆動される永久
    磁石が搭載されていることを特徴とする請求項1、10
    または11記載の光ヘッド装置。
  13. 【請求項13】 前記ベース上には磁石が搭載され、前
    記対物レンズホルダにはフォーカスを調整するフォーカ
    スコイルとチルト角を調整するチルトコイルとが搭載さ
    れていることを特徴とする請求項1、10または11記
    載の光ヘッド装置。
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