JP2006302338A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 対物レンズの小型化及びNAの増大が可能になり、特にポータブル機器に好適な光ピックアップ及びそれを用いた光ディスク装置を提供する。
【解決手段】 対物レンズ20を対物レンズのコバ上面を基準面としてレンズ保持部材25に一体化されたプロテクタ部材に押し当てることによりレンズ保持部材に取り付ける構造とする。また、対物レンズ20への入射光の径を制限するアパーチャ42をレンズ保持部材25とは別体としてレンズ保持部材25に取り付ける。従って対物レンズのコバ上面を基準面とすることで従来より薄型で高さ精度を向上でき、信頼性を向上した光ピックアップが容易に製造できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクに光ビームを集光する対物レンズを備えた光ピックアップ及びそれを用いて光ディスクに情報信号を記録又は再生する光ディスク装置に関するものである。
従来より、光ディスクの情報信号記録層に対し、対物レンズを備えた光ピックアップによってレーザ光を微小な光スポットに集光することにより情報信号を記録し、或いはその反射光から記録された情報信号を再生する光ディスク装置が実用化されている。
近年、このような光ディスク装置において、対物レンズの設計、製造技術の向上によって、そのNAを0.8以上に高めることも可能になっている。このような高いNAの対物レンズを使用すれば、より微小な光スポットを形成することができ、その結果、記録再生の分解能が向上するので、光ディスクの容量を増大することができる。
ところで、これまでの一般的な光ディスクは、透明な樹脂材料から成る厚さ0.6mm〜1.2mmの基板上に情報信号記録層を備えており、光ディスク装置はこの基板を通して情報信号記録層にレーザ光を照射している。
しかし、対物レンズのNAを高くする程、焦点距離即ち対物レンズと情報信号記録層間の距離は小さくなり、厚さ0.6mm〜1.2mmの基板を通してレーザ光を照射し、情報信号記録層に集光するのは困難となる。そこで、対物レンズのNAを高くすると同時に、情報信号記録層の上に基板よりも薄い透明なカバー層を形成した光ディスクを用い、カバー層を通して情報信号記録層にレーザ光を照射することが提案されている。
図4はこのような光ディスク装置の概略構成を示す。ここで、1は光ディスク、2は光ピックアップ、3は光ディスク1を回転駆動するスピンドルモータである。光ピックアップ2はレーザ光源6、コリメータレンズ7、ビームスプリッタ8、集光レンズ9、受光素子10、対物レンズ20及び対物レンズ20をフォーカス制御やトラッキング制御するアクチュエータ11より構成されている。
光ディスク1は基板12、基板12上に形成した可逆的に相状態が変化し得る相変化材料から成る情報信号記録層13、及び透明な樹脂材料から成る厚さ0.1mm程度のカバー層14より構成されている。情報信号記録層13には、螺旋状または同心円状の記録トラックが形成されている。なお情報信号記録層13は、光磁気記録材料、又はピット(凹凸)を形成した金属反射膜から成るのであってもよい。光ピックアップ2は光ディスク1のカバー層14に対向する側に配置されている。
図5はアクチュエータ11の構成を示す。アクチュエータ11は、固定部15と可動部16から成り、固定部15は永久磁石17a,17b、ヨーク18、及び支持基台19で構成され、可動部16は対物レンズ20、フォーカスコイル21、トラッキングコイル22、これらを保持するレンズ保持部材23で構成されている。弾性支持部材24a,24b,24c,24dは線状で弾性及び高導電性を有し、一端は支持基台19に固定され、他端は可動部16が光ディスク1に対して垂直な方向及びラジアル方向への変位が自在であるように保持されている。弾性支持部材24a,24b,24c,24dはレンズ保持部材23上でフォーカスコイル21及びトラッキングコイル22に電気的に接続されている。
図6はレンズ保持部材23における対物レンズ保持構造を示す。図6(a)は上面(光ディスク1に対向する面)から見た図、図6(b)は側断面図である。レンズ保持部材23には対物レンズ20を配設するための貫通した孔30が形成され、孔30の内壁面には段差状の当接面31が、孔30の下部には光束の径を制限するアパーチャ32が形成されている。
レンズ保持部材23の上面、孔30の周囲には、接着用凹部33a,33b,33cが形成されている。一方対物レンズ20にはコバ34(光学的な有効部分の周囲に設けられた縁)が形成されている。対物レンズ20は孔30内に嵌合配設され、コバ34の下面を当接面31に当接させて位置決めされている。更に、上面側に開口した接着用凹部33a,33b,33c内に接着剤を注入し、対物レンズ20の側面を固着することによって対物レンズ20が固定されている。
更に、光ディスク装置は図4に示すようにアクチュエータ11をフォーカス制御及びトラッキング制御するための、エラー信号生成回路4と制御回路5を備え、制御回路5は、弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に制御電流を供給する。
情報信号の記録を行う場合、まず、スピンドルモータ3により光ディスク1を回転駆動する。この状態で、レーザ光源6が発生する情報信号によってパルス状に変調されたレーザ光を、コリメータレンズ7によって平行光とし、更にビームスプリッタ8を通し、対物レンズ20によって収束し、光ディスク1のカバー層14を通して情報信号記録層13上に微小な光スポットに集光するように照射する。
光ディスク1の情報信号記録層13は、パルス変調されたレーザ光の照射によって繰り返し加熱、冷却が行われ、そのプロセスの違いによってアモルファス相、又は結晶相に相状態が変化した記録マークが情報信号として形成される。
また、情報信号の再生を行う場合にも、同様にスピンドルモータ3により光ディスク1を回転駆動し、この状態でレーザ光源6が発生する一定強度のレーザ光を光ディスク1のカバー層14を通して情報信号記録層13上に微小な光スポットに集光するように照射する。この時の情報信号記録層13からの反射光の強度は、記録マークにより変化するので、これより情報信号を再生する。
このような情報信号の記録及び再生動作中は、光ディスク1で反射された光ビームはビームスプリッタ8で反射し、集光レンズ9によって集光され、受光素子10により検出される。受光素子10は複数に分割された受光面を備え、各受光面の検出信号から、エラー信号生成回路4によってフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号が生成される。
制御回路5は、このフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号に基づく制御電流を、弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に供給する。アクチュエータ11はこの制御電流と、永久磁石17a,17bが発生する磁束との間で発生する電磁的な力によって、可動部16を光ディスク1に対して垂直に接離する方向と、記録トラックに直交するラジアル方向とに駆動するのである。
このようにして光スポットは、光ディスク1が面振れにより垂直方向に変位しても、これに追従して記録トラック上に正確に集光するようにフォーカス制御され、また記録トラックが偏芯によりラジアル方向に変位してもこれに追従しながら走査するようにトラッキング制御される。
前述の通り、近年対物レンズ20のNAの増加に伴って、対物レンズ20とカバー層14の表面の間隔(作動距離)は短縮する傾向にあるのに加え、光ディスク装置の小型化に対する要求に伴って、対物レンズ20も小型化が望まれており、その作動距離を0.1〜0.3mmとすることが検討されている。
アクチュエータ11が正常に制御動作していれば、対物レンズ20とカバー層14の表面の間には、この一定の間隔が保たれているが、不意の衝撃や振動、或いは光ディスク1上の汚れや傷の影響で正常なエラー信号が得られない等の理由で、アクチュエータ11が制御不能となる場合がある。このような異常動作時には、可動部16が過剰に変位し光ディスク1と接触することが避けられない。
また、特にポータブル機器に使用される光ディスク装置においては、非動作時であっても外部から加わる振動や衝撃等によって可動部が振動して光ディスクと接触する頻度が増加する。このような時、仮に対物レンズ20と光ディスク1とが直接接触したとすると、いずれかが損傷し、正常な情報信号の記録、再生ができなくなる場合がある。
そこで、このような課題に対して、特開平10−221583号公報には対物レンズを保護するためのプロテクタ部材を対物レンズの周囲に設ける方法が提案されている(特許文献1)。図7は同公報に記載された光ピックアップのプロテクタ部材の構成であり、35は対物レンズ20のコバ34上に設けたプロテクタ部材である。プロテクタ部材35は、対物レンズ20の頂点よりも高く、作動距離の範囲内にある。また、アパーチャ32はレンズ保持部材23と一体化されている。
上記公報には詳細な説明はないが、対物レンズ20はコバ34の下面をレンズ保持部材23に形成した当接面31に搭載し、更にコバ34の上面にプロテクタ部材35を取り付けているものと推測できる。このような構造では、プロテクタ部材と光ディスクとのクリアランスは、対物レンズのコバの厚さに依存してしまい誤差が大きくなる。従って正常動作中にプロテクタ部材が光ディスク1と接触することはないが、異常動作時にはプロテクタ部材が光ディスク1と接触する場合がある。
特開平10−221583号公報
前述したように、従来技術のものは、プロテクタ部材の上面を対物レンズの頂点よりも高くしたことによって、異常動作時や非動作時の振動、衝撃によってプロテクタ部材と光ディスクとが接触することによって対物レンズを保護している。この構造では、接触の頻度が増加すると、プロテクタ部材が損傷して対物レンズの保護機能を果たせなくなったり、光ディスクのカバー層の表面が損傷して、正常な情報信号の記録、再生に支障が生じる。
そこでプロテクタ部材の上面の高さは、対物レンズの作動距離の範囲内で最小限にまで下げ、光ディスクとの間には十分なクリアランスを確保して、両者の接触の頻度を極力低減すべきである。
従来の図6及び図7に示すような対物レンズ20のコバ34の下面を当接面31に当接させて位置決めされると推測できる構造では、プロテクタ部材の高さ精度が対物レンズ20のコバ34の厚さの精度に大きく依存してしまい、要求されるクリアランスを実現することが困難である。
また、組み立てに関しても、コバ下面を基準面とする構造であると、別体であるプロテクタ部材を光ディスク側から対物レンズ又はレンズ保持部材に押し当てて接着する必要があるため、接着剤のはみ出しなどが懸念され接着作業が困難となる。
このような事情によって、対物レンズを小型化すると同時にNAを増大することができず、特にポータブル機器に適した小型で大容量の光ディスク装置を実現することができなかった。
本発明の目的は、対物レンズの小型化及びNAの増大が可能になり、特にポータブル機器に好適な光ピックアップ及びそれを用いた光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、情報信号記録層を備えた光ディスクに対し、光ビームを集光する対物レンズ及び対物レンズを保持するレンズ保持部材を備えた光ピックアップにおいて、前記対物レンズは、対物レンズのコバ上面を基準面として前記レンズ保持部材に一体化されたプロテクタ部及びプロテクタ部材に取り付けられていることを特徴とする。
一般的に対物レンズの頂点に対する高さの精度は、製造上コバの上面の方が下面よりも高くなっている。従って本発明では、コバの厚さの精度によらず対物レンズの頂点の高さ及びプロテクタ部やプロテクタ部材の上面の高さ精度を高めることができ、対物レンズと光ディスクとのクリアランスを大きくできる。
また、レンズ保持部材と一体化されたプロテクタ部及びプロテクタ部材に対して、対物レンズへの入射光の径を制限するアパーチャがレンズ保持部材とは別体として取り付けられていることで、対物レンズを挟み込む構造となる。これにより、対物レンズの接着作業を光ディスク面とは反対側から行うことが可能となるため、対物レンズまたはプロテクタ部上に接着剤が付着することはなく、光ピックアップの組み立ては容易になる。
本発明によれば、対物レンズのコバ上面を基準面とすることで、従来より薄型で高さ精度を向上でき、信頼性を向上した光ピックアップが容易に製造できるようになる。その結果、対物レンズの小型化及びNAの増大が可能になり、特にポータブル機器に適した小型で大容量の光ディスク装置を実現することができるのである。
次に、発明による光ピックアップ及びそれを用いた光ディスク装置の一実施形態を説明する。なお、本発明による光ディスク装置全体の構成及び動作は図4に示す従来の装置と同様であるので詳細な説明は省略する。本実施形態では、特に光ピックアップについて説明する。
図3は本発明による光ピックアップのアクチュエータ11の構成の一例を示す斜視図である。図3では従来の図5と同一部分には同一符号を付している。アクチュエータ11は、固定部15と可動部16から成り、固定部15は永久磁石17a,17b、ヨーク18及び支持基台19で構成され、可動部16は対物レンズ20、フォーカスコイル21、トラッキングコイル22、これらを保持するレンズ保持部材25で構成されている。
弾性支持部材24a,24b,24c,24dは線状で弾性及び高導電性を有し、一端は支持基台19に固定され、他端は可動部16が光ディスク1に対して垂直な方向及びラジアル方向への変位が自在であるように保持されている。弾性支持部材24a,24b,24c,24dはレンズ保持部材25上でフォーカスコイル21及びトラッキングコイル22に電気的に接続されている。
更に、本実施形態による光ディスク装置は、図4に示すようにアクチュエータ11をフォーカス制御及びトラッキング制御するための、エラー信号生成回路4と制御回路5を備え、制御回路5は弾性支持部材24a,24b,24c,24dを通してフォーカスコイル21とトラッキングコイル22に制御電流を供給する。また、図3に示すようにレンズ保持部材25には、対物レンズ20よりもわずかに光ディスク1の側に突出する対物レンズ20の保護手段が設けられている。
ここで対物レンズ20と光ディスク1のカバー層14の表面の間隔(作動距離)は0.1〜0.3mmと非常に短いが、アクチュエータが正常に制御動作していれば、対物レンズ20とカバー層14の表面の間にはこの一定の間隔が保たれている。
しかし不意の衝撃や振動或いは光ディスク1上の汚れや傷の影響で正常なエラー信号が得られない等の理由で、アクチュエータ11が制御不能となる場合がある。特にポータブル機器に使用される光ディスク装置においては、非動作時であっても外部から加わる振動や衝撃等によって可動部が振動して光ディスクと接触する頻度が増加する。
このような異常動作時や非動作時の振動、衝撃によって、可動部16が光ディスク1の方向に過剰に変位した場合には、対物レンズ20よりも突出したプロテクタ部44a(又はプロテクタ部材44b)が光ディスク1のカバー層14に接触することによって、対物レンズ20を保護するとともに、カバー層14の摺動痕の発生を防止する。
ここでプロテクタ部44a(又はプロテクタ部材44b)の上面を軟質、且つ、摺動性に優れた材料で、一方カバー層14を高硬度の材料で構成し、更にこのような異常動作を検知した直後には、可動部16を一旦光ディスク1から離間する方向に退避させ、その後に制御動作の再開を試みるようにすれば、プロテクタ部44a又はプロテクタ部材44bと光ディスク1との接触は瞬時的なものに留まるので、光ピックアップ2や光ディスク1の信頼性に深刻な影響を与えることはない。
次に、本発明における対物レンズ保持構造の詳細について実施例とともに説明する。
(第1の実施例)
図1は本発明の第1の実施例の対物レンズ保持構造を示す。図1(a)は側断面図、図1(b)は下面(光ディスクに対向しない面)から見た図である。レンズ保持部材25には対物レンズ20を配設するための貫通した孔40が形成されている。またレンズ保持部材25の下面、孔40の周囲には、接着用凹部43a,43b,43cが形成されている。孔40内には対物レンズ20とともに、レンズ保持部材25とは別体である光束の径を制限するための環状のアパーチャ部材42が嵌合配設されている。
更に、対物レンズ20の保護手段としてのプロテクタ部44aが、孔40の上方及び内側に突出するようにレンズ保持部材25に一体的に形成され、同時にプロテクタ部44aの孔40の内側への突出部分の下面は対物レンズ20に対する当接面41となっている。このため、アパーチャ42で対物レンズ20を押し当てることでコバ34上面とプロテクタ下面を精度よく位置決めすることができる。
プロテクタ部44aの上面には軟質、且つ、摺動性に優れた材料からなる皮膜が形成されている。ここで対物レンズ20の作動距離は0.25mm、頂点はコバ34の上面から0.05mm高いものとすると、プロテクタ部44aの突出部はそれよりもやや厚く、例えば、0.08〜0.1mmとすればよい。この時プロテクタ部44aの上面と、光ディスク1のカバー層14との間には、0.2〜0.22mmのクリアランスが確保できる。
光ピックアップ組み立ての際には、まず、孔40内に対物レンズ20及びアパーチャ部材42を嵌合配設する。次にアパーチャ部材42でコバ34を下面より押圧し、コバ34の上面を当接面41に当接させて位置決めした状態で、接着用凹部43a,43b,43c内に接着剤を注入し、対物レンズ20の側面を固着することによって対物レンズ20をアパーチャ部材42とともに固定する。
(第2の実施例)
図2は本発明の第2の実施例の対物レンズ保持構造を示す。図2(a)は側断面図、図2(b)は下面(光ディスクに対向しない面)から見た図である。レンズ保持部材25には対物レンズ20を配設するための貫通した孔40が形成されている。レンズ保持部材25の下面、孔40の周囲には、接着用凹部43a,43b,43cが形成されている。孔40内には対物レンズ20とともに、レンズ保持部材25とは別体である光束の径を制限するための環状のアパーチャ部材42が嵌合配設されている。
更に、対物レンズ20の保護手段としての環状のプロテクタ部材44bが、レンズ保持部材25の上面に設けられている。プロテクタ部材44bは金属材料の薄板から成り、一部に下方への折り曲げ部が形成されている。プロテクタ部材44bは折り曲げ部をレンズ保持部材25の成形時にインサートして一体化されており、上面には軟質、且つ、摺動性に優れた材料からなる皮膜が形成され、下面は対物レンズ20に対する当接面41となっている。
ここで対物レンズ20の作動距離は0.25mm、頂点はコバ34の上面から0.05mm高いものとすると、プロテクタ部材44bはそれよりもやや厚く、例えば、0.08〜0.1mmとすればよい。この時プロテクタ部材44bの上面と、光ディスク1のカバー層14との間には、0.2〜0.22mmのクリアランスが確保できる。
プロテクタ部材44bは圧延により製造される均一な厚さの金属材料の薄板で構成されているから、金型等を使用する樹脂材料等の成形品に比較して、厚さの精度が高くでき、皮膜も含めたプロテクタ部材44b全体の厚さのばらつきを±0.005mm以下とすることも可能である。また樹脂材料に比較して剛性が高いので、より薄くすることもできる。更に導電性を利用した電着、めっき、静電塗装等の方法で表面に皮膜形成が可能であり、更に樹脂材料よりも耐熱性が高いので、より高温で皮膜の焼き付け処理を行うことによって、密着性を増すことが可能である。
光ピックアップの組み立ての際には、まず、孔40内に対物レンズ20及びアパーチャ部材42を嵌合配設する。次にアパーチャ部材42でコバ34を下面より押圧し、コバ34の上面を当接面41に当接させて位置決めした状態で、接着用凹部43a,43b,43c内に接着剤を注入し、対物レンズ20の側面に固着することによって、対物レンズ20をアパーチャ部材42とともに固定する。
以上説明したように、いずれの実施例においても、対物レンズのコバ上面を基準面とすることで、対物レンズやプロテクタ部またはプロテクタ部材の高さ精度を向上することができる。このため、光ディスク1のカバー層14との間には十分なクリアランスが確保され、両者の接触の頻度を最小限に抑えることができる。また、プロテクタ部材に当接させた対物レンズをアパーチャで挟み込む構造であるため、接着剤の光ディスク側への漏れがなく接着作業が容易である。
本発明による光ピックアップの第1の実施例における対物レンズ保持構造を示す図である。 本発明による光ピックアップの第2の実施例における対物レンズ保持構造を示す図である。 本発明による光ピックアップのアクチュエータの構成を示す斜視図である。 光ディスク装置の概略構成を示す図である。 従来の光ピックアップのアクチュエータの構成を示す図である。 従来の光ピックアップの対物レンズ保持構造を示す図である。 従来の光ピックアップにおけるプロテクタ部材及びアパーチャを一体化したレンズ保持部材の構成を示す図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 光ピックアップ
3 スピンドルモータ
4 エラー信号生成回路
5 制御回路
6 レーザ光源
7 コリメータレンズ
8 ビームスプリッタ
9 集光レンズ
10 受光素子
11 アクチュエータ
12 基板
13 情報信号記録層
14 カバー層
15 固定部
16 可動部
17a,17b 永久磁石
18 ヨーク
19 支持基台
20 対物レンズ
21 フォーカスコイル
22 トラッキングコイル
24a,24b,24c,24d 弾性支持部材
25 レンズ保持部材
40 孔
41 当接面
42 アパーチャ部材
43a,43b,43c 接着用凹部
44a プロテクタ部
44b プロテクタ部材

Claims (6)

  1. 情報信号記録層を備えた光ディスクに対し、光ビームを集光する対物レンズ及び前記対物レンズを保持するレンズ保持部材を備えた光ピックアップにおいて、前記対物レンズは、前記対物レンズのコバ上面を基準面としてレンズ保持部材に一体化されたプロテクタ部材に押し当てることにより前記レンズ保持部材に取り付けられていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 更に、前記対物レンズへの入射光の径を制限するアパーチャが前記レンズ保持部材とは別体として前記レンズ保持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 前記プロテクタ部材は前記レンズ保持部材と同一材料で一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  4. 前記プロテクタ部材は前記レンズ保持部材にインサートして成形することにより一体化されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  5. 前記プロテクタ部材は前記レンズ保持部材に係合して取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ。
  6. 光ピックアップにより光ディスクの情報信号記録層に光ビームを集光し、情報信号の記録または記録された情報信号の再生を行う光ディスク装置において、前記光ピックアップは、請求項1から5のいずれか1項に記載の光ピックアップであることを特徴とする光ディスク装置。
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