JP2003059066A - 光学ヘッド - Google Patents

光学ヘッド

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JP2003059066A
JP2003059066A JP2001252245A JP2001252245A JP2003059066A JP 2003059066 A JP2003059066 A JP 2003059066A JP 2001252245 A JP2001252245 A JP 2001252245A JP 2001252245 A JP2001252245 A JP 2001252245A JP 2003059066 A JP2003059066 A JP 2003059066A
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fixed surface
receiving element
light receiving
optical head
slide base
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JP2001252245A
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Yasutaka Saito
保隆 齊藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱的ショックや機械的ショックを受けても、
接着剤で固定している受光素子が位置ずれしたり剥がれ
たりすることのない光学ヘッドを提供すること。 【解決手段】 スライドベース21の挿入穴5を方形で
囲むように、被固定面1の端縁部に沿って対向する二組
の切込み溝2を設ける。すなわち、端縁部に沿って被固
定面1を切り下げ、かつ被固定面1の下方まで若干抉っ
て喰込み部2hを有する切込み溝2を設ける。そして、
受光素子34を保持する受光素子ホルダー35が接着さ
れた位置調整部材36の筒状部36fを挿入穴5へ挿入
して位置決めし、紫外線硬化性接着剤を切込み溝2内へ
塗布すると共に、受光素子ホルダー35から位置調整部
材36にかけて塗布して接着剤を一体化させ、紫外線を
照射して硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置の光
学ヘッドに関するものであり、更に詳しくは、受光素子
がスライドベースに強固に固定された光学ヘッドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例のある種の再生用光ディス
ク装置に使用される光学ヘッド20の平面図であり、光
学ヘッド20は、光ディスク装置内において、光ディス
ク50の径方向に走行して光ディスク50との間で情報
の再生を行う。すなわち、光学ヘッド20は光ディスク
50の径方向に走行するスライドベース21と、その内
部に取り付けられた二軸アクチュエータ24とからなっ
ている。スライドベース21は亜鉛ダイキャスト品であ
って、内部に半導体レーザー素子、ミラー、ビームスプ
リッター等が取り付けられており、両端部の軸受22、
軸溝23を介して、光ディスク装置の走行軸45、46
に沿い光ディスク50の径方向に走行する。他方、二軸
アクチュエータ24は対物レンズ30を保持し、トラッ
キングコイル32と図示されないフォーカシングコイル
を備えた可動部31と、可動部31を4本の薄バネ板2
8によって片持ちで支持し、可動部31の挿入穴へ挿入
されたマグネット26とヨーク27を有する固定部25
とからなっている。
【0003】そして、光学ヘッド20が光ディスク50
の径方向に走行される間、スライドベース21の半導体
レーザー素子からのレーザー光が対物レンズ30によっ
て集束されて光ディスク50に至り、その反射光が対物
レンズ30を戻り受光素子34で受光されて光ディスク
50の情報が読み取られるが、この光学ヘッド20は受
光素子34がスライドベース21の側面に固定されるタ
イプのものである。
【0004】図8はスライドベース21の部分裏面図で
あり、受光素子34の取り付けのステップを示す。、図
8のAは受光素子34が受光素子ホルダ35に保持さ
れ、受光素子ホルダ35が位置調整部材36に接着され
ており、スライドベース21に固定される前の状態、図
8のBは位置調整部材36をスライドベース21の図示
されない挿入穴へ挿入して位置決めされた状態、図8の
Cは受光素子ホルダ35、位置調整部材36を接着剤3
9でスライドベース21の側面の被固定面11に固定し
た状態を示す図である。すなわち、図8のAに示すよう
に、FPC(フレキシブルフラットケーブル)33によ
って接続された受光素子34が中空の受光素子ホルダー
35に保持されており、この受光素子ホルダー35がフ
ランジ付き筒状の位置調整部材36のフランジ部36f
に接着されている。
【0005】図8のBは上記の位置調整部材36の筒部
36sをスライドベース21の挿入穴へ挿入した状態で
あり、光ディスク50からの反射光を受光しながら受光
素子34の位置が調整される。この位置調整は挿入方向
であるz方向、および、z方向に垂直な平面内でスライ
ドベース21の厚さ方向であるx方向と長さ方向である
y方向であり、最大三方向で調整が行われる。そして、
挿入位置の調整が完了すると、位置調整部材36の筒部
36tの側面(図8において手前側)にあてがわれてい
る押え板バネ37の一端側を係止し他端側をビス38に
よって締めた状態を示す。そして、図8のCはビス38
を締めた後に、受光素子ホルダー35から位置調整部材
36にかけて接着剤39を塗布し、スライドベ−ス21
の被固定面11に接着して固定した状態を示す。接着剤
39の部分は網目を付して示している。上述したよう
に、位置調整部材36は最大で三方向の位置調整が必要
であるから、一方向へ押圧する押え板バネ37による固
定はできず、受光素子34は接着剤39によって固定さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような接着固定
において、接着剤39はフィラーを含むとはいえ有機物
であり、受光素子ホルダー35、位置調整部材36、ス
ライドベ−ス21は金属であるから、両者の熱膨張係数
は1桁近く異なるので、光学ヘッド20は、光ディスク
装置の実際の使用時における周囲の温度の上昇、低下の
繰り返しに伴って膨張し収縮することによる熱的ショッ
クや、落下等による機械的ショックを受けて、受光素子
34が位置ずれを起こしたり、極端な場合には位置調整
部材36とスライドベース21の被固定面11との間で
剥離を生じたりして、光学ヘッド20として十分に機能
しなくなるという問題がある。
【0007】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、周囲
の温度変化による熱的ショックや落下などの機械的ショ
ックを受けても、接着剤で固定している受光素子が位置
ずれしたり剥離したりすることのない光学ヘッドを提供
することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれ
ば、次の如くである。
【0009】請求項1の光学ヘッドは、光学的記録媒体
である光ディスクの面に沿い光ディスクの径方向に走行
して情報の記録および/または再生を行う光学ヘッドで
あり、光学ヘッドの半導体レーザー素子から出射され光
ディスクによって反射されるレーザー光の受光素子を保
持する受光素子ホルダーと、受光素子ホルダーが接着さ
れており光学ヘッドのスライドベースの挿入穴へ挿入し
て受光素子の位置を調整する位置調整部材との二者に接
着剤を適用してスライドベースの被固定面に受光素子が
固定される光学ヘッドにおいて、被固定面の端縁部に沿
って被固定面を切り下げ、かつ被固定面の下方へ若干喰
い込ませて切込み溝が形成されている光学ヘッドであ
る。このような光学ヘッドは、切込み溝へ喰い込んだ接
着剤が受光素子を被固定面に確実に固定し、光学ヘッド
が受ける熱的ショックや機械的ショックによる剥離力に
抗して受光素子が位置ずれすることを防ぐ。
【0010】請求項1に従属する請求項2の光学ヘッド
は、被固定面が対向する少なくとも一組の端縁部を有し
ており、被固定面を挟んで少なくとも一組の切込み溝が
形成されている光学ヘッドである。このような光学ヘッ
ドは、切込み溝へ喰い込んだ接着剤が被固定面を抱え込
むようにグリップして受光素子を強固に固定する。
【0011】請求項2に従属する請求項3の光学ヘッド
は、被固定面がほぼ直角に交差する方向に対向する少な
くとも二組の端縁部を有しており、被固定面を直角に交
差する方向に挟んで少なくとも二組の切込み溝が形成さ
れている光学ヘッドである。このような光学ヘッドは、
切込み溝へ喰い込んだ接着剤が被固定面を二方向でグリ
ップして受光素子を一層強固に固定する。
【0012】請求項2に従属する請求項4の光学ヘッド
は、挿入穴を方形に囲う線上に、被固定面を同一の方向
に挟む少なくとも二組の切込み溝が形成されている光学
ヘッドである。このような光学ヘッドは、被固定面を同
一の方向に挟む少なくとも二組の切込み溝によって接着
剤が被固定面を確実にグリップして受光素子を強固に固
定するほか、切込み溝の形成された被固定面が比較的単
純な形状であることから、スライドベースのコストを上
昇させず、従ってまた光学ヘッドは低コストである。
【0013】請求項2に従属する請求項5の光学ヘッド
は、挿入穴を方形に囲う線上に、被固定面をほぼ直角に
交差する方向に挟む少なくとも二組の切込み溝が被固定
面に形成されている光学ヘッドである。このような光学
ヘッドは、被固定面をほぼ直角に交差する方向で挟む切
込み溝へ喰い込んだ接着剤が被固定面を二方向でグリッ
プして受光素子を一層強固に固定する。
【0014】請求項1に従属する請求項6の光学ヘッド
は、スライドベースが金属ダイキャスト品または合成樹
脂成形品であり、被固定面および切込み溝が成形時に金
型によって同時に形成されるか、またはスライドベース
を被固定面と共に成形した後に切込み溝が追加的に機械
加工された光学ヘッドである。このような光学ヘッド
は、被固定面および切込み溝を有するスライドベースが
簡易に製造されるので低コストであり、従って光学ヘッ
ドも低コストである。
【0015】請求項1に従属する請求項7の光学ヘッド
は、接着剤が光硬化型接着剤である光学ヘッドである。
このような光学ヘッドは、低粘度の接着剤液によって切
込み溝内部、位置調整部材や受光素子ホルダーの凹所等
へ接着剤が隈なく適用され、これを光硬化させることに
より受光素子がスライドベースへ強固に接着され固定さ
れたものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の光学ヘッドは、上述した
ように、光学ヘッドの半導体レーザー素子から出射され
光ディスクによって反射されるレーザー光の受光素子を
保持する受光素子ホルダーと、受光素子ホルダーが接着
されておりスライドベースの挿入穴へ挿入して受光素子
の位置を調整する位置調整部材との二者に接着剤を適用
して、スライドベースの被固定面に受光素子が固定され
る光学ヘッドにおいて、被固定面の端縁部に沿って被固
定面を切り下げ、かつ被固定面の下方へ若干喰い込ませ
て切込み溝が形成されている光学ヘッドである。
【0017】スライドベースは金属ダイキャスト品また
は合成樹脂成形品の何れであってもよい。スライドベー
スの被固定面は一般的には光学ヘッドの板状のスライド
ベースの側面に設けられる。受光素子は受光面を有する
半導体素子であり、受光素子ホルダーは受光素子の受光
面を内部に取り込んで保持する中空のホルダ−である。
また、位置調整部材は受光素子ホルダーが接着されるフ
ランジ部とスライドベースの挿入穴へ挿入される筒状部
とからなる。位置調整の方向は筒状部の挿入方向である
z方向を主体に、z方向に垂直な平面内でスライドベー
スの厚さ方向のx方向と、これに直角なy方向との最大
三方向である。従って、スライドベースの挿入穴も緩み
のある穴とされるが、筒状部および挿入穴の断面形状は
限定されない。すなわち、スライドベースの被固定面は
挿入穴の周囲の面である。被固定面は例えば段差、傾斜
面、その他によってスライドベースの側面より若干高く
形成された面であってもよい。
【0018】挿入穴を囲う被固定面の平面形状は方形な
いしは六角形、八角形などの多角形としてもよく、ま
た、円形、楕円形としてもよく特に限定されないが、そ
の端縁部に沿って被固定面を切り下げ、かつ被固定面の
下方へ若干喰い込ませた喰込み部を有する切込み溝が形
成されたものであることを要する。すなわち、切込み溝
の平面形状は直線状であってもよく、円弧状であっても
よい。受光素子ホルダーから位置調整部材にかけて適用
される接着剤が、切込み溝の喰込み部へ喰い込んだ状態
で受光素子が被固定面に固定されるので、受光素子は光
学ヘッドが受ける熱的ショックや機械的ショックによる
剥離力に抗して位置ずれを起こさない。
【0019】被固定面に形成する切込み溝は1本でもよ
いが、被固定面を挟んで対向する少なくとも一組の切込
み溝を形成したものであることが望ましい。対向する切
込み溝へ喰い込んだ接着剤は被固定面を抱え込むよう被
固定面をグリップして受光素子を被固定面に強固に固定
する。少なくとも二組の対向する切込み溝を設ける場
合、二組を同一の方向に対向させてもよく、また相互に
直角な方向に対向させるようにしてもよい。
【0020】挿入穴を方形に囲う線上に、被固定面を同
一の方向に挟む少なくとも二組の切込み溝を設けること
により、これらの切込み溝によって接着剤が受光素子を
被固定面に強固に固定するほか、被固定面および切込み
溝が形状的、位置的に単純化され、結果的にスライドベ
ースのコスト、従ってまた光学ヘッドのコストは低下さ
れたものとなる。挿入穴を方形に囲う線上に、二組の切
込み溝を相互に直角な方向に対向するように配置するこ
とにより受光素子は一層強固に固定される。切込み溝は
金型によるスライドベースの成形時に同時に形成するこ
とが望ましく、切込み溝を最も低コストで形成すること
ができるが、切込み溝の位置や長手の方向によって金型
からの抜きが困難な場合には、スライドベースを被固定
面と共に成形した後に、切込み溝を追加的に機械加工し
て形成してもよい。
【0021】そして、スライドベースへの受光素子の固
定は次のようにして行う。受光素子を保持する受光素子
ホルダーが接着された位置調整部材の筒状部をスライド
ベースの挿入穴に挿入して、受光素子を位置決めする。
すなわち、半導体レーザー素子から出射されるレーザー
光が対物レンズで集束されて光ディスクへ照射され、反
射されて対物レンズを戻るレーザー光を受光素子へ導く
ことにより、受光素子の位置が、上述したように、挿入
方向であるz方向と、これに直角なx方向、y方向との
最大三方向で調整される。位置決めが完了すると、挿入
した筒状部をスライドベース側で機械的に係止した後、
受光素子ホルダーと位置調整部材、および被固定面と切
込み溝に接着剤を適用して、受光素子をスライドベース
に接着し固定する。
【0022】使用する接着剤の種類は限定されないが、
受光素子ホルダー、位置調整部材、スライドベースの三
者が金属である場合には、光硬化性接着剤や熱硬化性接
着剤が使用される。中でも光硬化性接着剤は受光素子に
熱の影響を与えることなく短時間で固定を完了させるこ
とができると言う点で好ましい。受光素子ホルダー、位
置調整部材、スライドベースの三者の何れかに合成樹脂
が使用されている場合には、その合成樹脂を接着し得る
接着剤の選択が必要になる。
【0023】光硬化性接着剤は、硬化前の比較的低粘度
の接着剤をスライドベースの切込み溝内と被固定面に塗
布すると共に、受光素子ホルダーから位置調整部材にか
けて塗布し接着剤を一体化させた後、光を照射して接着
剤を硬化させる。この硬化により受光素子はスライドベ
ースの切込み溝に喰い込んだ接着剤によってスライドベ
ースの被固定面に強固に接着される。光硬化性接着剤の
中でも、エネルギーの大きい紫外線を使用するものは反
応性が大であり、短時間で硬化させることができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明の光学ヘッドを実施例によって
図面を参照し具体的に説明する。
【0025】(実施例)図1は、受光素子34を保持す
る受光素子ホルダー35と位置調整部材36とをスライ
ドベース21に固定するための、スライドベース21に
形成された実施例の被固定面1を示す平面図であり、図
2は比較のために示した従来例の被固定面11を示す平
面図である。図2に示すように、従来例の被固定面11
は表面側切下げ壁3、裏面側切下げ壁4、両側の被固定
面11に囲われて挿入穴5が形成されており、挿入穴5
の底面の中心部には光路6が形成され、被固定面11は
フラットな面となっている。ちなみに、左側の面7は後
述の図3も参照して左下がりの斜面である。これに対し
て、図1に示す実施例の被固定面1は従来例の被固定面
11とほぼ同様に形成されているが、大きく異なるとこ
ろは、被固定面1の表面側の端縁部に沿って2個、およ
び裏面側の端縁部に沿って2個の切込み溝2が対向して
形成されており、かつ、後述する図4に示すように、被
固定面1の下方まで若干抉って喰込み部2hが形成され
ていることにある。
【0026】また、図3は図1の[3]−[3]線方向
の側面図であり、固定される受光素子34、受光素子ホ
ルダー35、位置調整部材36を一点鎖線で示してい
る。被固定面1(被固定面11も同様)は位置調整部材
36のフランジ部36fの外郭よりは大きい面積とされ
ている。また図4は図3における[4]−[4]線方向
の断面図である。
【0027】図2に示すように、従来の被固定面11は
フラットな面であるに対し、図1に示す実施例の被固定
面1は挿入穴5を方形で囲う線上に、スライドベース2
1の表裏の端縁部を切り下げて対抗する二組の切込み溝
2を設け、かつ図4に示すように、被固定面1の下方ま
で若干抉って喰込み部2hを形成したものである。そし
て、図5は切込み溝2を設けた被固定面1の挿入穴5
に、受光素子34、受光素子ホルダー35と共に位置調
整部材36の筒部36sを挿入し位置調整した後、接着
剤39によって接着し固定した状態を示す図であり、図
6は、図5における[6]−[6]線方向の側面図であ
る。両図において、接着剤39の部分は網目を付して示
している。接着剤39には紫外線硬化性接着剤を使用
し、切込み溝12の喰込み部2hにも十分に塗布し、受
光素子ホルダー35から位置調整部材36にかけて塗布
して、接着剤39を一体化させてから紫外線を照射して
硬化させたものである。
【0028】従って、接着剤39は、切込み溝2によっ
て接着面積が増大していることのほかに、特にその喰込
み部2hにおける投錨効果によって、受光素子34がス
ライドベース21に対して強固に接着、固定され、熱的
ショックや機械的ショックを受けても受光素子34はス
ライドベース21との間で位置ずれを生じなくなる。す
なわち、図6を参照して、接着剤39が収縮する方向に
ある場合には喰込み部2hへ喰い込み、接着剤39が膨
張する方向にある場合には、切込み溝2および被固定面
1を押圧して接着力を高めるように働く。そして、y方
向への機械的ショックは、図6に示す何れか一方の切込
み溝2が受光素子34の位置ずれを防ぎ、x方向への機
械的ショックも、図5に示す何れか一方の切込み溝2が
受光素子34の位置ずれを防ぐ。
【0029】以上、本発明の光学ヘッドを実施例によっ
て説明したが、勿論、本発明はこれに限られることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0030】例えば本実施例においては、スライドベー
ス21の挿入穴5を方形に囲う位置において、スライド
ベース21の端縁部に、スライドベース21の長さ方向
に長い二組の切込み溝12を設け、接着剤39がスライ
ドベース21の被固定面1をグリップして投錨効果を発
現するようにしたが、スライドベース21の厚さ方向に
長い切込み溝を設けてもよく、また、両者を設けるよう
にしてもよい。その場合において、切込み溝の形状、長
さ方向の向きによって金型からのスライドベース21の
抜きが困難な場合には、スライドベースを被固定面と共
に成形後した後に、抜きを困難にする切込み溝を追加的
に機械加工してもよい。
【0031】また本実施例においては、スライドベース
21を亜鉛ダイキャスト品としたが、ポリカーボネ―ト
やポリフェニレンサルファイド等に代表されるエンジニ
アリング樹脂による成形品としてもよい。また、接着剤
として紫外線硬化性接着剤を使用したが、接着剤はこれ
に限られることなく、光硬化性または熱硬化性接着剤を
適宜選択して使用することができる。熱硬化性接着剤を
選択する場合には熱硬化温度が比較的低いものを選択す
ることが好ましい。
【0032】また本実施例においては、再生用の光ディ
スク装置における光学ヘッドについて説明したが、本発
明が記録用の光ディスク装置の光学ヘッドについても適
用されることは言うまでもない。
【0033】本発明の光学ヘッドは以上に説明したよう
な形態で実施され、次に述べるような効果を奏する。
【0034】請求項1の光学ヘッドによれば、受光素子
を保持する受光素子ホルダーと、受光素子ホルダーが接
着されており光学ヘッドのスライドベースの挿入穴へ挿
入して受光素子の位置を調整する位置調整部材との二者
に接着剤を適用して、スライドベースの被固定面に受光
素子が固定される光学ヘッドにおいて、被固定面の端縁
部に沿って被固定面を切り下げ、かつ被固定面の下方へ
若干喰い込ませて切込み溝が形成されているので、切込
み溝へ喰い込んだ接着剤が受光素子を被固定面に確実に
固定し、受光素子の受ける熱的ショックや機械的ショッ
クによる剥離力に抗して受光素子が位置ずれすることを
防ぐ。
【0035】請求項2の光学ヘッドによれば、被固定面
が対向する少なくとも一組の端縁部を有しており、両端
縁部に沿って少なくとも一組の切込み溝が形成されてい
るので、切込み溝へ喰い込んだ接着剤が被固定面を抱え
込むようにグリップして受光素子を強固に固定する。請
求項3の光学ヘッドによれば、被固定面をほぼ直角に交
差する方向に対向する少なくとも二組の切込み溝が形成
されているので、切込み溝へ喰い込んだ接着剤が被固定
面を二方向でグリップして受光素子を一層強固に固定す
る。
【0036】請求項4の光学ヘッドによれば、挿入穴を
方形で囲う線上に、被固定面を同一の方向に挟む少なく
とも二組の切込み溝が形成されているので、接着剤が被
固定面を確実にグリップして受光素子を強固に固定する
ほか、切込み溝を形成した被固定面が比較的単純な形状
であることから、スライドベースのコストを上昇させ
ず、従ってまた光学ヘッドは低コストである。請求項5
の光学ヘッドによれば、挿入穴を方形で囲う線上に、被
固定面をほぼ直角に交差する方向に挟む少なくとも二組
の切込み溝が形成されているので、切込み溝へ喰い込ん
だ接着剤が被固定面を二方向でグリップして受光素子を
一層強固に固定する。
【0037】請求項6の光学ヘッドによれば、スライド
ベースの被固定面および切込み溝が成形時に金型によっ
て同時に形成されるか、またはスライドベースを被固定
面と共に成形した後に、切込み溝が追加的に機械加工さ
れたものであるので、切込み溝の位置による接着強度と
コストとが考慮されたものなる。請求項7の光学ヘッド
によれば、接着剤に光硬化性の接着剤を使用しているの
で適用時には比較的低粘度で小さい凹所にも隈なく塗布
され、硬化に際しても光を照射するのみで加熱しないの
で、受光素子等が熱的損傷を受けることなく固定され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスライドベースの被固定面と切込み溝
を示す平面図である。
【図2】従来例のスライドベースの被固定面を示す平面
図である。
【図3】図1における[3]−[3]線方向の側面図で
ある。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】受光素子を保持するホルダーと共に位置調整部
材をスライドベースに挿入し、受光素子の位置を調整し
た後、接着剤を適用して受光素子を固定した状態を示す
側面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の部分破断
側面図である。
【図7】従来例の光学ヘッドの平面図である。
【図8】同光学ヘッドにおける受光素子の固定のステッ
プを示す部分裏面図であり、Aは受光素子を取り付ける
前の状態、Bは受光素子を部材と共にスライドベースへ
挿入した状態、Cは更に接着剤によって受光素子を固定
した状態を示す。
【符号の説明】
1……スライドベースの被固定面、2……切込み溝、2
h……喰込み部、5……挿入穴、20……光学ヘッド、
21……スライドベース、30……対物レンズ、34…
…受光素子、35……受光素子ホルダー、36……位置
調整部材、39……接着剤。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的記録媒体である光ディスクの面に
    沿い前記光ディスクの径方向に走行して情報の記録およ
    び/または再生を行う光学ヘッドであり、前記光学ヘッ
    ドの半導体レーザー素子から出射され前記光ディスクに
    よって反射されるレーザー光の受光素子を保持する受光
    素子ホルダーと、前記受光素子ホルダーが接着されてお
    り前記光学ヘッドのスライドベースの挿入穴へ挿入して
    前記受光素子の位置を調整する位置調整部材との二者に
    接着剤を適用して、前記スライドベースの被固定面に前
    記受光素子が固定される光学ヘッドにおいて、 前記被固定面の端縁部に沿って前記被固定面を切り下
    げ、かつ前記被固定面の下方へ若干喰い込ませて切込み
    溝が形成されていることを特徴とする光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記被固定面が対向する少なくとも一組
    の前記端縁部を有しており、前記被固定面を挟んで少な
    くとも一組の前記切込み溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記被固定面がほぼ直角に交差する方向
    に対向する少なくとも二組の前記端縁部を有しており、
    前記被固定面を直角に交差する方向に挟んで少なくとも
    二組の前記切込み溝が形成されていることを特徴とする
    請求項2に記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記挿入穴を方形に囲う線上に、前記被
    固定面を同一の方向に挟む少なくとも二組の前記切込み
    溝が前記被固定面に形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の光学ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記挿入穴を方形に囲う線上に、前記被
    固定面をほぼ直角に交差する方向に挟む少なくとも二組
    の前記切込み溝が前記被固定面に形成されていることを
    特徴とする請求項2に記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記スライドベースが金属ダイキャスト
    品または合成樹脂成形品であり、前記被固定面および前
    記切込み溝が前記スライドベースの成形時に金型によっ
    て同時に形成されるか、または前記スライドベ−スを前
    記被固定面と共に成形した後に前記切込み溝が追加的に
    機械加工されたものであることを特徴とする請求項1に
    記載の光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記接着剤が光硬化型接着剤であること
    を特徴とする請求項1に記載の光学ヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007042168A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Sanyo Electric Co Ltd ピックアップ装置
US20120307619A1 (en) * 2011-05-30 2012-12-06 Hitachi Media Electronics Co., Ltd. Optical pickup device

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