JP5331884B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、車両の高負荷時にはトルクコンバータから排出される作動油を潤滑油として利用するとともに、低負荷時には潤滑油の一部を排出させることにより、潤滑油量を調整することができる自動変速機の油圧制御装置に関する。
従来、自動変速機の油圧制御装置では、自動変速機の摩擦係合要素等を潤滑するために、自動変速機の作動油とは別に、摩擦係合要素の潤滑必要部(軸受け等)に潤滑油を供給している。この潤滑油は、例えば、摩擦係合要素の係合作動油圧の元圧となるライン圧を生成するレギュレータバルブから潤滑油路内に直接供給される。
また、トルクコンバータ油圧回路から潤滑必要部に潤滑油を供給する第1潤滑油路と、トルクコンバータ油圧回路以外の油圧回路(例えば、ライン圧回路、パイロット圧回路、スロットル圧回路等)から潤滑必要部に潤滑油を供給する第2潤滑油路とを備える自動変速機の潤滑油量供給装置が知られている(例えば、特開平3−199771号公報(以下、「特許文献1」という)参照)。特許文献1の自動変速機の潤滑油量供給装置では、車両の走行状況に応じて、低負荷時には第1潤滑油路を介して潤滑必要部に潤滑油を供給するとともに、高負荷時には潤滑油量を増加させるために、第1潤滑油路に加えて、第2潤滑油路からも潤滑油を供給している。
この特許文献1に開示される自動変速機の潤滑油量供給装置では、第1潤滑油路と第2潤滑油路との間にこれらを連通・遮断するソレノイドバルブが設けられている。このソレノイドバルブを開閉制御することにより、車両の高負荷時には、トルクコンバータ油圧回路以外の油圧回路から作動油またはドレイン作動油が第2潤滑油路を介して潤滑必要部に供給されている。
ところで、特許文献1に開示される自動変速機の潤滑油量供給装置や作動油の供給も含めた油圧制御装置では、作動油や潤滑油を各油圧回路に供給するための油圧ポンプが設けられる。通常、油圧ポンプはエンジンの回転数に応じて吐出量が変化するポンプ特性を有する。したがって、エンジンの低回転領域では、油圧ポンプの吐出量が少なくなるため、油圧制御装置の耐久劣化時等においては、潤滑油量が必要量よりも少なくなることがある。このような状況が続くと、潤滑必要部が摩耗したり、焼き付いたりしてしまう可能性があるという問題があった。
また、特許文献1に開示される自動変速機の潤滑油量供給装置では、必要に応じて潤滑油量を増加させることができるが、所定の場合に潤滑油量を低減することはできない。例えば、自動変速機への入力トルクが低負荷の状態において、作動油の油温が低温であるときに摩擦係合要素であるクラッチがニュートラル状態である場合等の潤滑総油量が過多な状態となってしまう場合には、クラッチへの潤滑油量も過多となってしまう。この場合、クラッチが非締結(非係合)状態であるにもかかわらず、クラッチの引き摺りによりエンジンからの駆動トルクを駆動輪までトルク伝達してしまい、ニュートラル状態にもかかわらず車両が走行(移動)するおそれがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高負荷時にはトルクコンバータから排出される作動油を潤滑油として利用するとともに、低負荷時には潤滑油の一部を排出させることにより、潤滑必要部への潤滑油量を調整することができる自動変速機の油圧制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の自動変速機の油圧制御装置は、流体式トルクコンバータ(3)と、複数の摩擦係合要素を有しトルクコンバータ(3)に連結された自動変速機(2)とを備える車両において、複数の摩擦係合要素の係合作動を選択的に行わせて、複数の変速段のいずれかの変速段に設定可能な自動変速機(2)の油圧制御装置(6)であって、トルクコンバータ(3)のステータ反力に基づいて、油圧源(60、71)から供給される作動油の基礎油圧を調圧して、摩擦係合要素の係合作動油圧の元圧となるライン圧(PL)を生成するメインレギュレータバルブ(61)と、車両の運転状態により係合作動油圧が高い係合作動油圧を必要としない領域では、ライン圧(PL)を低圧にするとともに、係合作動油圧の目標値が所定の圧力を超えるときは、ライン圧(PL)を高圧にするライン圧切替部(5、64)と、メインレギュレータバルブ(61)からつながる潤滑油路内に設けられ、車両の運転状態により潤滑油路内の油圧を所定の圧力に調圧する潤滑レギュレータバルブ(63)と、トルクコンバータ(3)内部の圧力を制御するためのトルコンレギュレータバルブ(62)と、トルクコンバータ(3)から排出される作動油を潤滑油路内に供給する油路(213、216〜218、230)と、トルコンレギュレータバルブ(62)から排出される潤滑油を排出する油路(216)とを切り替えるための潤滑シフトバルブ(69)とを備えることを特徴とする。
本発明の自動変速機の油圧制御装置によれば、油圧源である油圧ポンプからの吐出流量が少ないとき、例えばエンジンが低回転領域においても、自動変速機の潤滑必要部への十分な潤滑油量をトルクコンバータからの戻り油路より確保することができる。すなわち、潤滑シフトバルブによってトルクコンバータからの戻り油路から潤滑油路に作動油を供給することにより、例えばエンジンの低回転領域においても潤滑油量を確保することができる。また、車両の低負荷時には、トルコンレギュレータバルブから潤滑シフトバルブを介して潤滑油を排出することにより、特に、低温下におけるニュートラルレンジ時のクラッチの引き摺りを効果的に防止することができる。
本発明の自動変速機の油圧制御装置では、ライン圧切替部(5、64)は、ライン圧(PL)を高圧から低圧に切り替えるために、メインレギュレータバルブ(61)に補助圧を供給するソレノイドバルブ(64)を含めばよい。
本発明の自動変速機の油圧制御装置では、潤滑レギュレータバルブ(63)は、ライン圧切替部(5、64)がライン圧(PL)を低圧に切り替えたとき、潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減すればよい。
本発明の自動変速機の油圧制御装置では、トルクコンバータ(3)は、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチ(35)を備え、潤滑レギュレータバルブ(63)は、ライン圧切替部(5、64)がライン圧(PL)を低圧に切り替えるとともに、ロックアップクラッチ(35)の係合が解除されたとき、潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減すればよい。
本発明の自動変速機の油圧制御装置では、潤滑シフトバルブ(69)は、ライン圧切替部(5、64)がライン圧(PL)を低圧に切り替えたとき、トルクコンバータ(3)から排出される作動油が潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減すればよい。
本発明の自動変速機の油圧制御装置では、トルクコンバータ(3)は、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチ(35)を備え、潤滑シフトバルブ(69)は、ライン圧切替部(5、64)がライン圧(PL)を低圧に切り替えるとともに、ロックアップクラッチ(35)の係合が解除されたとき、トルクコンバータ(3)から排出される作動油が潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、潤滑油路内の圧力を所定の圧力に低減すればよい。
なお、上記で括弧内に記した図面参照符号は、後述する実施形態における対応する構成要素を参考のために例示するものである。
本発明によれば、車両の高負荷時、あるいは、油圧ポンプからの吐出流量が少ないとき、例えばエンジンの低回転数領域においても、自動変速機の潤滑必要部への十分な潤滑油量をトルクコンバータからの戻り油路により確保することができる。また、車両の低負荷時には、トルコンレギュレータバルブから潤滑シフトバルブを介して潤滑油を排出することにより、潤滑油量が増大するのを効果的に防止することができ、特に、低温下におけるニュートラルレンジ時のクラッチの引き摺りを効果的に防止することができる。
本発明の第1実施形態における自動変速機の油圧制御装置が適用される車両の駆動系の概略図である。 本発明の第1実施形態における自動変速機の油圧制御装置の油圧回路図の一部である。 図2に示す自動変速機の油圧制御装置の高負荷時の各バルブの状態を示す油圧回路図である。 図2に示す自動変速機の油圧制御装置の低負荷時の各バルブの状態を示す油圧回路図である。 本発明の第2実施形態における自動変速機の油圧制御装置の油圧回路図の一部である。
以下、添付図面を参照して本発明の自動変速機の油圧制御装置の好適な実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態における自動変速機の油圧制御装置が適用される車両の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態における自動変速機の油圧制御装置が適用される車両の駆動系の概略図である。図1に示すように、本実施形態の車両は、エンジン1と、流体式のトルクコンバータ3を介してエンジン1と連結される自動変速機2と、エンジン1を制御するFI−ECU4と、トルクコンバータ3を含む自動変速機2を制御するAT−ECU5と、トルクコンバータ3の回転駆動やロックアップ制御および自動変速機2の複数の摩擦係合要素の締結(係合)・開放を制御する油圧制御装置6とを備える。なお、本発明の自動変速機の油圧制御装置は、油圧制御装置6と、この油圧制御装置6を制御するAT−ECU5により実現される。
エンジン1の回転出力は、クランクシャフト(エンジン1の出力軸)11に出力される。このクランクシャフト11の回転は、トルクコンバータ3を介して自動変速機2のメインシャフト21に伝達される。
トルクコンバータ3は流体(作動油)を介してトルクの伝達を行うものである。トルクコンバータ3は、図1に示すように、フロントカバー31と、このフロントカバー31と一体に形成されたポンプ翼車(ポンプインペラ)32と、フロントカバー31とポンプ翼車32との間でポンプ翼車32に対向配置されたタービン翼車(タービンランナ)33と、ポンプ翼車32とタービン翼車33との間に介設され、かつ一方向クラッチ36を介してステータ軸(固定軸)38上に回転自在に支持されたステータ翼車34とを有する。図1に示すように、クランクシャフト11は、フロントカバー31を介して、トルクコンバータ3のポンプ翼車32に接続され、タービン翼車33はメインシャフト(自動変速機2の入力軸)21に接続される。
また、タービン翼車33とフロントカバー31との間には、ロックアップクラッチ35が設けられている。ロックアップクラッチ35は、AT−ECU5の指令に基づく油圧制御装置6による制御により、ロックアップ制御を行うものである。このロックアップ制御では、ロックアップクラッチ35がフロントカバー31の内面に向かって押圧されることによりフロントカバー31に係合し、押圧が解除されることによりフロントカバー31との係合が解除される。フロントカバー31およびポンプ翼車32により形成される容器内には作動油(ATF:Automatic Transmission Fluid)が封入されている。
ロックアップ制御がなされていない場合では、ポンプ翼車32とタービン翼車33の相対回転が許容される。この状態において、クランクシャフト11の回転トルクがフロントカバー31を介してポンプ翼車32に伝達されると、トルクコンバータ3の容器を満たしている作動油は、ポンプ翼車32の回転により、ポンプ翼車32からタービン翼車33に、次いでステータ翼車34へと循環する。これにより、ポンプ翼車32の回転トルクが、流体力学的にタービン翼車33に伝達され、この間にトルクの増幅作用が行われ、メインシャフト21を駆動する。このとき、ステータ翼車34はそのトルクの反力(以下、「ステータ反力」という)を負担する。
一方、ロックアップ制御中には、ロックアップクラッチ35が係合されている状態となる。この場合、フロントカバー31からタービン翼車33へと作動油を介して回転させるのではなく、フロントカバー31とタービン翼車33とが一体的に回転し、クランクシャフト11の回転トルクがメインシャフト21に直接伝達される。
図1において、ポンプ翼車32の右端には、図2に示す油圧ポンプ60を駆動するポンプ駆動歯車37が設けられる。ステータ軸38の右端には、作動油圧(ライン圧PL)が高ライン圧になっているとき、図2に示すメインレギュレータバルブ61を制御するステータアーム39が設けられる。
自動変速機2は、本実施形態では、例えば、前進6速段、後進1速段の車両用の自動変速機である。自動変速機2には、各ギヤ段に対応して複数の歯車列と、複数のクラッチ(摩擦係合要素)とが設けられ、各歯車列は、一対の駆動歯車と従動歯車とから構成される。自動変速機2の構成は、本発明の特徴部分ではないため、スケルトン図等を用いた詳細な説明を省略するが、当業者は公知の自動変速機の構成を適宜採用することができる。
メインシャフト21の回転トルクは、図示しないクラッチおよび歯車列を介してカウンタシャフト22に伝達される。また、カウンタシャフト22の回転トルクは、図示しない歯車列、セカンダリシャフトやアイドルシャフトおよびディファレンシャル機構を介して駆動輪に伝達される。
油圧制御装置6は、自動変速機2およびトルクコンバータ3に対応して自動変速機2内に設けられる。この油圧制御装置6は、対象となる摩擦係合要素(クラッチ)にライン圧PL(作動油圧)の作動油を供給することにより、自動変速機2内の図示しない複数の摩擦係合要素(クラッチ)の締結・開放(係合作動)を選択的に行わせて、複数の変速段のいずれかの変速段に設定するものである。
また、油圧制御装置6は、トルクコンバータ3のポンプ翼車32に作動油圧の作動油を供給することにより、クランクシャフト11の回転駆動をメインシャフト21にどの程度伝達させるかを示すトルコンスリップ率ETRを制御するものである。さらに、油圧制御装置6は、ロックアップクラッチ35の図示しない油室に作動油圧の作動油を供給することにより、車両の巡航走行時などの所定の条件下、ロックアップクラッチ35を係合させるように制御するものである。
さらに、油圧制御装置6は、メインシャフト21やカウンタシャフト22、図示しないセカンダリシャフトやアイドルシャフトを潤滑させるために潤滑圧の潤滑油をメインシャフト21およびカウンタシャフト22等に供給する。なお、セカンダリシャフトやアイドルシャフトは、自動変速機2の変速段数や形状に応じて設けられるものである。
クランクシャフト11の近傍には、クランクシャフト11の回転数(エンジン1の回転数)Neを検出するクランクシャフト回転数センサ101が設けられる。メインシャフト21の近傍には、メインシャフト21の回転数(自動変速機2の入力軸回転数)Niを検出するメインシャフト回転数センサ102が設けられる。カウンタシャフト22の近傍には、カウンタシャフト22の回転数(自動変速機2の出力軸回転数)Noを検出するカウンタシャフト回転数センサ103が設けられる。各回転数センサ101〜103により検出された回転数データはAT−ECU5に出力される。また、クランクシャフト回転数センサ101により検出された回転数データはFI−ECU4にも出力される。
また、車両の所定の位置には、車両の車速Nvを検出する車速センサ104が設けられる。車速センサ104により検出された車速データはAT−ECU5に出力される。なお、車速Nvを専用に検出する車速センサ104を設けることなく、メインシャフト21の回転数Niまたはカウンタシャフト22の回転数Noから車速Nvを算出するようにしてもよい。例えば、「Nv=Ni×変速レシオ×タイヤ周長」あるいは「Nv=No×タイヤ周長」のような関係式に基づいて車速Nvを検出(算出)することができる。
エンジン1の近傍には、エンジン1を冷却するためのエンジン冷却水の温度Twを検出する冷却水温センサ105と、エンジン1の図示しないスロットルの開度THを検出するスロットル開度センサ106が設けられる。冷却水温センサ105により検出されたエンジン冷却水の温度データおよびスロットル開度センサ106により検出されたスロットル開度データはFI−ECU4に出力される。
アクセルペダル7の近傍には、アクセルペダル7に図示しないワイヤ等で連結され、アクセルペダルの開度(アクセルペダル開度)APATを検出するアクセルペダル開度センサ107が設けられる。アクセルペダル開度センサ107により検出されたアクセルペダル開度データはFI−ECU4に出力される。
また、油圧制御装置6内の後述するオイルタンク71(図2参照)の近傍には、油圧制御装置6の作動油(および潤滑油)の温度TATFを検出する油温センサ108が設けられる。油温センサ108により検出された作動油の温度(油温)データはAT−ECU5に出力される。
FI−ECU4は、各センサ101、105〜107から入力された検出データやAT−ECU5から入力される各種データに基づいて、エンジン1の出力、すなわちエンジン1の回転数Neを制御するものである。また、AT−ECU5は、各センサ101〜104、108から入力された検出データやFI−ECU4から入力された各種データに基づいて、後述する自動変速機2内のバルブ群を制御して、複数の摩擦係合要素のいずれかの係合やロックアップクラッチ35の係合等を行うものである。
次に、本実施形態の自動変速機2の油圧制御装置6の構成を説明する。図2は、本発明の第1実施形態における自動変速機2の油圧制御装置6の油圧回路図の一部である。本発明の自動変速機2の油圧制御装置6は、トルクコンバータ3への作動油および油圧制御装置6全体の潤滑油の調整に特徴があるため、油圧制御装置6全体の油圧回路図を示すことなく、特に本発明の制御に対応する部分(油圧回路の一部)のみを示して、当該油圧回路の一部について詳細に説明する。なお、この油圧回路図において、各バルブのポートにおいて油路が開放している箇所は、各シャフトの軸受けへ連結されるか、ドレイン(オイルタンク71)に連結されていることを意味する。また、途中で切れている油路は、自動変速機2の複数の摩擦係合要素やそれらを制御するバルブ群等に接続されるものであるが、ここではそれらの図示および説明を省略する。
本実施形態の油圧制御装置6は、図2に示すように、作動油を貯蔵するためのオイルタンク71と、このオイルタンク71の作動油を吸い上げて、油圧制御装置6全体に吐出する油圧ポンプ60と、オイルタンク71と油圧ポンプ60の間に介挿され、作動油の不純物を除去するストレーナ72と、油圧ポンプ60から供給される作動油の油圧から複数の摩擦係合要素を作動させるための基圧となるライン圧PLを調圧するメインレギュレータバルブ61と、トルクコンバータ3の内圧を調圧(制御)するTCレギュレータバルブ(トルコンレギュレータバルブ)62と、潤滑油の潤滑圧を調圧(制御)する潤滑レギュレータバルブ63と、トルクコンバータ3への係合制御油圧の供給制御および潤滑油路への潤滑油量の供給制御を行う油圧制御バルブ群64〜70とを備える。
油圧制御バルブ群としては、後述するライン圧切替部を構成する第1ソレノイドバルブ64と、トルクコンバータ3のロックアップ動作を制御するためのリニアソレノイドバルブ65、第2ソレノイドバルブ66、LCコントロールバルブ67およびLCシフトバルブ68と、潤滑油路に潤滑油を供給するか否かを切り替えるための潤滑シフトバルブ69と、オイルクーラ73への油路214が所定の圧力になったとき、油路を開放することによりオイルクーラ73への戻り油量を低減するクーラリリーフ弁70とが設けられる。
油圧ポンプ60は、トルクコンバータ3のポンプ駆動歯車37を介してエンジン1により駆動され、油路201を介してオイルタンク71から作動油を汲み上げ、汲み上げた作動油を油路202に圧送する。油路202は油路203を介してメインレギュレータバルブ61に接続される。
メインレギュレータバルブ61は、トルクコンバータ3のステータ反力に基づいて、油圧ポンプ60から供給される作動油を調圧して、摩擦係合要素の係合作動油圧の元圧となるライン圧PLを油路202〜204、209に発生させる。潤滑レギュレータバルブ63は、メインレギュレータバルブ61からつながる潤滑油路内に設けられ、車両の運転状態により潤滑油路内の油圧を所定の圧力(潤滑圧)に調圧する。また、TCレギュレータバルブ62は、トルクコンバータ3内部の圧力(トルコン内圧)を制御する。
ライン圧PLが高圧および低圧のいずれにおいても、油路203は、メインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205に接続され、ライン圧PLの作動油は、油路206を介してトルクコンバータ3のポンプ翼車32に供給される。
第1ソレノイドバルブ64は、各クラッチにおいて高い係合作動油圧が必要でない領域になると、メインレギュレータバルブ61で調圧されたライン圧PLの作動油を油路211で受ける。このように、図1に示すAT−ECU5の制御により開放(ON)されることにより、第1ソレノイドバルブ64は、油路211からの作動油を油路222に供給して、メインレギュレータバルブ61に補助圧を供給する。すなわち、油路222から分岐した油路223を経た作動油と油路204を経た作動油とにより、作動油(信号圧)の受圧面積が大きくなり、メインレギュレータバルブ61は高ライン圧から低ライン圧にライン圧を切り替える。このように、第1ソレノイドバルブ64とAT−ECU5は本発明のライン圧切替部を構成する。
具体的には、エンジン1を含む車両が高負荷状態であるとき、AT−ECU5の制御により、第1ソレノイドバルブ64はOFFされない(作動電流が供給されない)。このとき、メインレギュレータバルブ61は、油路204からの信号圧のみにより制御され、油路203がメインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205のみに接続される。これにより、ライン圧が高ライン圧に設定される。一方、エンジン1を含む車両が低負荷状態であるとき、AT−ECU5の制御により、第1ソレノイドバルブ64はONされる(作動電流が供給される)。このとき、油路211から供給されるライン圧PLの作動油が油路222に供給され、油路222から分岐した油路223の作動油はメインレギュレータバルブ61のスプールをさらに右方向に作動させる。メインレギュレータバルブ61は、油路204および油路223からの信号圧により制御され、油路203がメインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205、油路218および油路230に接続される。油路230はメインシャフト21を含む複数のシャフト(図では、4つ)への第1潤滑油路に接続される。これにより、作動油の一部が潤滑油として第1潤滑油路に直接供給されることにより、ライン圧が低ライン圧に設定される。
リニアソレノイドバルブ65は、メインレギュレータバルブ61で調圧されたライン圧PLの作動油を油路231で受け、AT−ECU5の制御により電流が供給されることにより開放(ON)される。このとき、油路231のライン圧PLの作動油は油路232を介してLCコントロールバルブ67の左端ポートに供給され、LCコントロールバルブ67のスプールを右方向に作動させる。これにより、油路209および油路233を介してLCコントロールバルブ67に供給されるライン圧PLの作動油は油路235に供給される。
また、第2ソレノイドバルブ66は、油路209を介して、メインレギュレータバルブ61で調圧されたライン圧PLの作動油を油路209から分岐した油路234で受け、AT−ECU5の制御により開放(ON)される。これにより、油路234からの作動油が油路236に供給される。油路236に供給されるライン圧PLの作動油は、LCシフトバルブ68の右端ポートに供給され、LCシフトバルブ68のスプールを左方向に作動させる。これにより、油路235から供給される作動油は、油路236を介してトルクコンバータ3のロックアップクラッチ35に近傍の図示しない油室に供給され、ロックアップクラッチ35の係合制御(ロックアップ制御)が行われる。なお、AT−ECU5の制御により第2ソレノイドバルブ66が閉止(OFF)されると、LCシフトバルブ68のスプールはLCシフトバルブ68内のスプリングにより右方向に押圧されて、油路235が閉止する。これにより、ロックアップクラッチ35に対応する油室に充填されていた作動油は、LCシフトバルブ68のスプール溝を介してオイルタンク71にドレインされ、ロックアップクラッチ35の係合(ロックアップ制御)が解除される。このように、トルクコンバータ3のロックアップ制御は、リニアソレノイドバルブ65、第2ソレノイドバルブ66、LCコントロールバルブ67およびLCシフトバルブ68により行われる。
油路206を介してトルクコンバータ3のポンプ翼車32に供給された作動油は、タービン翼車33およびステータ翼車34を循環して、油路212に排出される。油路212に排出された作動油は、油路214を介してオイルクーラ73に供給され、オイルクーラ73で冷却された後、カウンタシャフト22を含む複数のシャフト(図では、2つ)への第2潤滑油路に供給される。なお、油路214内の圧力が所定の圧力以上になると、オイルクーラ73へ供給される油量を減らすため、クーラリリーフ弁70が開放され、作動油が油路215を介してドレインされる。
潤滑シフトバルブ69は、油路210を介してライン圧PLの作動油を右端ポートで受け、潤滑シフトバルブ69のスプールが左方向に作動される。このとき、油路212から分岐した油路213は潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介して油路216に接続され、油路216はTCレギュレータバルブ62のスプール溝を介して油路217に接続され、油路217から分岐した油路218はメインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路230に接続される。これにより、トルクコンバータ3から油路212に排出される作動油(トルコン戻り油)を第1潤滑油路に供給することができる。
また、第1ソレノイドバルブ64が開放(ON)されることにより、油路211から供給される作動油が油路222に供給され、油路222から分岐した油路224の作動油は、LCシフトバルブ68のスプール溝を介して油路225に供給される。潤滑シフトバルブ69は、油路225から分岐した油路227を介してライン圧PLの作動油を左端ポートで受け、左右端ポートで受けた油圧および潤滑シフトバルブ69内のスプリングの付勢力により、スプールが右方向に作動される。このとき、油路212から分岐した油路213は潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介して油路228に接続される。これにより、トルクコンバータ3から排出され、潤滑シフトバルブ69に供給される作動油は、油路228から分岐した油路229を介して油路214に戻される。また、TCレギュレータバルブ62から排出される油路216に排出された潤滑油は、潤滑シフトバルブ69の別のスプール溝(図では、右端ポートから左に1つ目のスプール溝)を介してドレインされる。このように、潤滑シフトバルブ69は、第1ソレノイドバルブ64の作動により、ライン圧PLが高圧と低圧とで切り替えられることに応じて、トルクコンバータ3から排出される作動油を第1潤滑油路に供給するか、TCレギュレータバルブ62から排出される潤滑油をドレインするかを切り替えるものである。
次に、本実施形態の自動変速機2の油圧制御装置6の動作を説明する。まず、エンジン1を含む車両が高負荷時における油圧制御装置6の各バルブの状態を説明する。図3は、図2に示す自動変速機2の油圧制御装置6の高負荷時の各バルブの状態を示す油圧回路図である。
油圧ポンプ60は、オイルタンク71からストレーナ72および油路201を介して作動油を汲み上げ、汲み上げた作動油を油路202に圧送する。油路202から分岐した油路204のライン圧PLの作動油は、メインレギュレータバルブ61のスプールを右方向に作動させる。これにより、油路202から分岐した油路203は、メインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205に接続され、油路205に供給される作動油は、油路205から分岐した油路206を介してトルクコンバータ3に供給される。
トルクコンバータ3から油路212に排出される作動油は、油路212から分岐した油路213を介して潤滑シフトバルブ69に供給される。この油路213からの作動油は、潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介して油路216に供給され、TCレギュレータバルブ62のスプール溝を介して油路217に供給される。油路217に供給される作動油は、油路217から分岐した油路218を介してメインレギュレータバルブ61に供給され、メインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路230に供給され、最終的に第1潤滑油路に供給される。
このように、本実施形態の自動変速機2の油圧制御装置6は、エンジン1を含む車両が高負荷となると、潤滑シフトバルブ69によってトルクコンバータ3からの戻り油路212から第1潤滑油路に潤滑油を供給することができる。これにより、車両の走行状態において最適な潤滑油量を確保することを期待することができる。
また、油圧ポンプ60からの吐出流量が少なくなってしまうエンジン1の低回転領域においても、トルクコンバータ3から油路212に排出される作動油をこのように潤滑油として利用することにより、自動変速機2の潤滑必要部に十分な潤滑油量を供給することができる。
さらに、潤滑シフトバルブ69の切替作動をライン圧PLの高圧および低圧の切替と同調(リンク)させることにより、ライン圧PLの高低と潤滑油量の多少との相関を保つことができ、車両の負荷に応じた潤滑油量を確保することができる。
なお、上述のように、車両の高負荷時には、AT−ECU5は第1ソレノイドバルブ64をOFFして、ライン圧PLを高圧に設定するとともに、トルクコンバータ3から排出される作動油を第1潤滑油路に導入することにより、潤滑圧も高圧に設定している。この場合、図3に示すように、トルクコンバータ3のロックアップ制御を行うリニアソレノイドバルブ65、第2ソレノイドバルブ66、LCコントロールバルブ67およびLCシフトバルブ68はライン圧および潤滑圧の設定には関わっていない。そのため、トルクコンバータ3のロックアップクラッチ35のロックアップ制御は、車両の走行状態に応じて、AT−ECU5の制御によりON/OFF制御可能である。なお、図3は、ロックアップ制御がOFFのとき(ロックアップクラッチ35の係合が解除されているとき)の各バルブ65〜68の状態を示す。
次に、エンジン1を含む車両が低負荷時における油圧制御装置6の各バルブの状態を説明する。図4は、図2に示す自動変速機2の油圧制御装置6の低負荷時の各バルブの状態を示す油圧回路図である。なお、車両の低負荷時における油圧制御装置6の各バルブの作動状態を以下では「引き摺り防止モード」という場合もある。
引き摺り防止モードでは、油圧ポンプ60は、オイルタンク71からストレーナ72および油路201を介して作動油を汲み上げ、汲み上げた作動油を油路202に圧送する。油路202から分岐した油路204のライン圧PLの作動油に加え、ライン圧PLが供給される油路211から第1ソレノイドバルブ64を介して油路222、223に供給されるライン圧PLの作動油は、メインレギュレータバルブ61のスプールをさらに右方向に作動させる。このとき、油路202から分岐した油路203は、メインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205、油路218および油路230に接続される。油路205に供給される作動油は、油路205から分岐した油路206を介してトルクコンバータ3に供給される。また、油路230に供給される作動油は潤滑油として第1潤滑油路に供給される。
油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路217に供給され、TCレギュレータバルブ62のスプール溝を介して油路216に供給され、さらに、潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介してドレインされる。また、油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路219を介して潤滑レギュレータバルブ63の右端ポートに供給され、潤滑レギュレータバルブ63のスプールを左方向に作動させる。さらに、油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路220に供給され、潤滑レギュレータバルブ63のスプール溝を介して油路221に供給され、最終的にストレーナ72にドレインされる。
このように、車両が低負荷時には、低圧のライン圧PLの作動油(潤滑油)がメインレギュレータバルブ61のスプール溝および油路230を介して第1潤滑油路に直接供給されることになる。しかしながら、油路218に供給される潤滑油は、油路217、TCレギュレータバルブ62のスプール溝、油路216および潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介してドレインされるとともに、潤滑レギュレータバルブ63のスプール溝および油路221を介してストレーナ72にドレインされる。これにより、潤滑油量が過多な状態になり、クラッチが非締結状態にも関わらず引き摺りトルクが発生することを効果的に防止することができる。
車両の低負荷時には(引き摺り防止モードでは)、AT−ECU5の制御により、リニアソレノイドバルブ65は通電されず、第2ソレノイドバルブ66はOFFされる。このとき、第1ソレノイドバルブ64からの油路222から分岐した油路224のライン圧PLの作動油は、LCシフトバルブ68のスプール溝を介して油路225に供給される。油路225から分岐した油路226の作動油は、潤滑レギュレータバルブ63のポートに供給され、潤滑レギュレータバルブ63のスプールを左方向に作動させる。また、油路225から分岐した油路227に供給される作動油は、潤滑シフトバルブ69の左端ポートに供給される。これにより、潤滑シフトバルブ69のスプールは、右端および左端ポートのライン圧PLおよび潤滑シフトバルブ69内のスプリングにより、右方向に作動される。
一方、トルクコンバータ3から油路212に排出される作動油は、車両の高負荷時と同様に、油路212から分岐した油路213を介して潤滑シフトバルブ69に供給される。しかしながら、油路213は、潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介して、油路216ではなく、油路228に接続される。このため、油路228に供給される作動油は、油路228から分岐した油路229を介して、油路212から分岐した油路214に戻される。
このように、本実施形態の自動変速機2の油圧制御装置6は、エンジン1を含む車両が低負荷になると、メインレギュレータバルブ61および潤滑レギュレータバルブ63からライン圧PLの作動油をドレインすることにより、特にエンジン1の低回転時には、メインレギュレータバルブ61から第1潤滑油路に直接供給される潤滑油量を低減させることができる。これにより、作動油(潤滑油)が低温時においては、クラッチの引き摺りを効果的に防止することができる。また、ライン圧PLが低圧に設定されているときに潤滑油量を制限することにより、車両の低負荷走行中における燃料経済性(燃費)を向上させることができる。
また、車両の低負荷時に(引き摺り防止モードにおいて)、第1ソレノイドバルブ64からの信号圧によってトルクコンバータ3内の内圧を高圧へと変更することにより、さらに潤滑油量を制限することができる。この場合、エンジン1の低回転領域においても、トルクコンバータ3への作動油の流量およびオイルクーラ73への戻り油量を確保することができる。
さらに、車両の低負荷時に(引き摺り防止モードにおいて)、第1ソレノイドバルブ64からの信号圧によって潤滑レギュレータバルブ63の所定の圧力(潤滑圧)を極低圧へと変更することにより、潤滑レギュレータバルブ63からストレーナ72に潤滑油を排出して、油圧ポンプ60の吸入油路に作動油を循環させやすくすることができる。これにより、油圧ポンプ60のポンプ効率を向上させることができ、車両の燃料経済性(燃費)の向上を期待することができる。また、このように潤滑油を排出することにより、潤滑油量を制限することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態における自動変速機の油圧制御装置を説明する。なお、本実施形態の油圧制御装置が適用される車両の構成は、図1に示す第1実施形態の車両と同様であるので、その図示および説明を省略する。図5は、本発明の第2実施形態における自動変速機の油圧制御装置の油圧回路図の一部である。
本実施形態の油圧制御装置6の構成要素は第1実施形態の油圧制御装置6の構成要素と実質的に同一であるので、同様の構成要素には同様の符号を付し、各構成要素の詳細な説明を省略する。本実施形態の油圧制御装置6は、第1ソレノイドバルブ64からの油路222から分岐した油路224がLCシフトバルブ68を介さずに潤滑レギュレータバルブ63および潤滑シフトバルブ69の各ポートに直接接続される点で、第1実施形態の油圧制御装置6とは異なる。このような構成は車両の低負荷時に特に違いを有するため、高負荷時の各バルブの構成については説明を省略し、図5を参照して低負荷時の各バルブの構成を詳細に説明する。
引き摺り防止モードでは、油圧ポンプ60は、オイルタンク71からストレーナ72および油路201を介して作動油を汲み上げ、汲み上げた作動油を油路202に圧送する。油路202から分岐した油路204のライン圧PLの作動油に加え、ライン圧PLが供給される油路211から第1ソレノイドバルブ64を介して油路222、223に供給されるライン圧PLの作動油は、メインレギュレータバルブ61のスプールをさらに右方向に作動させる。このとき、油路202から分岐した油路203は、メインレギュレータバルブ61のスプール溝を介して油路205、油路218および油路230に接続される。油路205に供給される作動油は、油路205から分岐した油路206を介してトルクコンバータ3に供給される。また、油路230に供給される作動油は潤滑油として第1潤滑油路に供給される。
油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路217に供給され、TCレギュレータバルブ62のスプール溝を介して油路216に供給され、さらに、潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介してドレインされる。また、油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路219を介して潤滑レギュレータバルブ63の右端ポートに供給され、潤滑レギュレータバルブ63のスプールを左方向に作動させる。さらに、油路218に供給される作動油は、油路218から分岐した油路220に供給され、潤滑レギュレータバルブ63のスプール溝を介して油路221に供給され、最終的にストレーナ72にドレインされる。
このように、車両が低負荷時には、低圧のライン圧PLの作動油が潤滑油としてメインレギュレータバルブ61を介して第1潤滑油路に直接供給されることになる。しかしながら、油路218に供給される潤滑油は、TCレギュレータバルブ62および潤滑シフトバルブ69を介してドレインされるとともに、潤滑レギュレータバルブ63を介してドレインされる。これにより、潤滑油量が過多な状態になり、クラッチが非締結状態にも関わらず引き摺りトルクが発生することを効果的に防止することができる。
油路222から分岐した油路224の作動油は、第1実施形態の油圧制御装置6とは異なり、LCシフトバルブ68を介することなく、油路224から分岐した油路226、227を介して潤滑レギュレータバルブ63のポートと潤滑シフトバルブ69のポートとにそれぞれ供給される。これにより、潤滑レギュレータバルブ63では、スプールがさらに左方向に作動されるとともに、潤滑シフトバルブ69では、右端および左端ポートのライン圧PLおよび潤滑シフトバルブ69内のスプリングにより、スプールが右方向に作動される。
本実施形態では、ロックアップ制御に利用されるLCシフトバルブ68が潤滑油量を低減するための油路上に配置されないので、車両の低負荷時においても、トルクコンバータ3のロックアップ制御を行うことができる。すなわち、AT−ECU5の制御により、第2ソレノイドバルブ66をONすると、LCシフトバルブ68は、油路236の作動油をLCシフトバルブ68の右端ポートで受け、LCシフトバルブ68のスプールが左方向に作動される。また、AT−ECU5の制御により、リニアソレノイドバルブ65を通電すると、LCコントロールバルブ67は、油路232の作動油をLCコントロールバルブ67の左端ポートで受けるとともに、油路205から分岐した油路207を介してライン圧PLの作動油を別のポートで受け、LCコントロールバルブ67のスプールが右方向に作動される。これにより、油路209から分岐した油路233のライン圧PLの作動油は、LCコントロールバルブ67のスプール溝を介して油路235に供給される。油路235に供給される作動油は、LCシフトバルブ68のスプール溝を介して油路236に供給され、最終的に、ライン圧PLの作動油は、トルクコンバータ3の油室に供給され、これにより、ロックアップクラッチ35が係合する。
一方、AT−ECU5の制御により、リニアソレノイドバルブ65は通電されず、第2ソレノイドバルブ66はOFFされると、LCシフトバルブ68内のスプリングによりLCシフトバルブ68のスプールが右方向に押圧される。このとき、ロックアップ制御時にトルクコンバータ3の油室に作動油を供給していた油路236は、図5に示すように、LCシフトバルブ68のスプール溝を介してドレインに接続される。これにより、ロックアップクラッチ35の係合が解除される。なお、図5では、ロックアップクラッチ35の非係合(非締結)時における各バルブの状態が示される。
第1実施形態の油圧制御装置6と同様に、トルクコンバータ3から油路212に排出される作動油は、油路212から分岐した油路213を介して潤滑シフトバルブ69に供給される。しかしながら、油路213は、潤滑シフトバルブ69のスプール溝を介して、油路216ではなく、油路228に接続される。油路228に供給される作動油は、油路228から分岐した油路229を介して、油路212から分岐した油路214に戻される。
このように、本実施形態の自動変速機2の油圧制御装置6は、エンジン1を含む車両が低負荷になると、メインレギュレータバルブ61および潤滑レギュレータバルブ63からライン圧PLの作動油をドレインすることにより、特にエンジン1の低回転時には、メインレギュレータバルブ61から第1潤滑油路に直接供給される潤滑油量を低減させることができる。これにより、作動油(潤滑油)が低温時において、クラッチの引き摺りを効果的に防止することができる。また、ライン圧PLが低圧に設定されているときに潤滑油量を制限することにより、車両の低負荷走行中における燃料経済性(燃費)を向上させることができる。
また、車両の低負荷時に(引き摺り防止モードにおいて)、第1ソレノイドバルブ64からの信号圧によってトルクコンバータ3内の内圧を高圧へと変更することにより、さらに潤滑油量を制限することができる。この場合、エンジン1の低回転領域においても、トルクコンバータ3への作動油の流量およびオイルクーラ73への戻り油量を確保することができる。
さらに、車両の低負荷時に(引き摺り防止モードにおいて)、第1ソレノイドバルブ64からの信号圧によって潤滑レギュレータバルブ63の所定の圧力を極低圧へと変更することにより、潤滑レギュレータバルブ63からストレーナ72に潤滑油を排出して、油圧ポンプ60の吸入油路に作動油を循環させやすくすることができる。これにより、油圧ポンプ60のポンプ効率を向上させることができ、車両の燃料経済性(燃費)の向上を期待することができる。また、このように潤滑油を排出することにより、潤滑油量を制限することができる。
以上のように、本発明の自動変速機2の油圧制御装置6によれば、流体式トルクコンバータ3と、複数の摩擦係合要素(クラッチ)を有しトルクコンバータ3に連結された自動変速機2とを備える車両において、複数の摩擦係合要素の係合作動を選択的に行わせて、複数の変速段のいずれかの変速段に設定可能な自動変速機2の油圧制御装置6であって、トルクコンバータ3のステータ反力に基づいて、オイルタンク71から油圧ポンプ60により汲み上げられる作動油の基礎油圧を調圧して、摩擦係合要素の係合作動油圧の元圧となるライン圧PLを生成するメインレギュレータバルブ61と、車両の運転状態により係合作動油圧が高い係合作動油圧を必要としない領域では、ライン圧PLを低圧に切り換えるとともに、係合作動油圧の目標値が所定の圧力を超えるときは、ライン圧PLを高圧に切り換えるライン圧切替部を構成するAT−ECU5および第1ソレノイドバルブ64と、メインレギュレータバルブ61からつながる潤滑油路内に設けられ、車両の運転状態により潤滑油路内の油圧(潤滑圧)を所定の圧力に調圧する潤滑レギュレータバルブ63と、トルクコンバータ3内部の圧力(トルコン内圧)を制御するためのTCレギュレータバルブ62と、ライン圧PLが高圧であるか低圧であるかに基づいて、トルクコンバータ3から排出される作動油を潤滑油路内に供給する油路213、216〜218、230と、TCレギュレータバルブ62から排出される潤滑油を排出する油路216とを切り替えるための潤滑シフトバルブ69とを備えることとした。これにより、車両の高負荷時や油圧ポンプ60からの吐出流量が少ないとき、例えばエンジン1が低回転領域においても、自動変速機2の潤滑必要部への十分な潤滑油量をトルクコンバータ3からの戻り油路212より確保することができる。また、潤滑シフトバルブ69によってトルクコンバータ3からの戻り油路212から潤滑油路に作動油を供給することにより、例えばエンジン1の低回転領域においても潤滑油量を確保することができる。また、車両の低負荷時には、TCレギュレータバルブ62から潤滑シフトバルブ69を介しておよび潤滑レギュレータバルブ63を介して潤滑油を排出することにより、特に、低温下におけるニュートラルレンジ時のクラッチの引き摺りを効果的に防止することができる。
本発明の自動変速機2の油圧制御装置6によれば、車両の負荷状態に応じて、最適なライン圧PL、トルクコンバータ3の内圧および潤滑圧を制御することにより、例えば自動変速機2の作動油の冷却が必要なときには、ライン圧PLを低圧にするとともに、トルクコンバータ3の内圧を高圧にすることによりオイルクーラ73へ入流するクーラ流量を増加させ、その結果、増加した潤滑圧を下げることにより、潤滑油量を適正化することができる。
また、潤滑シフトバルブ69の作動とライン圧制御とを協調(リンク)させることにより、例えばライン圧PLを低圧にして潤滑油量が増大した際には、トルクコンバータ3からの戻り油路212からの作動油を第1潤滑油路に供給することなく潤滑油量を確保することができる。この場合、さらに、TCレギュレータバルブ62から供給される潤滑油を潤滑シフトバルブ69によりオイルタンク71に排出することにより、潤滑油量をさらに低減することができる。また、例えば車両の低負荷時である低圧のライン圧PLを発生しているときに、潤滑油量を制限することにより、車両の燃料経済性(燃費)を向上させることができる。
引き摺り防止モードでは、ロックアップクラッチ35の係合を解除するとともに、ライン圧PLを低圧に設定することにより、例えば車両が低負荷で、エンジン1が低回転領域のときには、潤滑油量を低減することができ、車両の高負荷時もしくはエンジン1の高回転領域のときには、自動変速機2の潤滑必要部への十分な潤滑油量を確保することができる。また、引き摺り防止モードと低圧のライン圧PLとを同期させることにより、引き摺り防止モードを設定するために専用のソレノイドバルブを設置する必要性がなくなり、油圧制御装置6内のソレノイドバルブの総数を削減することができる。これにより、ソレノイドバルブのフェール時における故障したソレノイドバルブを検出する方法についてもより簡易化することを期待することができる。
また、引き摺り防止モード中、TCレギュレータバルブ62によりトルクコンバータ3の内圧を高圧へと変更することにより、例えばエンジン1の低回転領域においてトルクコンバータ3への作動油の流量(トルコン流量)やオイルクーラ73へのクーラ流量を十分に確保しつつ、潤滑油量を制限することができる。
さらに、引き摺り防止モード中、第1ソレノイドバルブ64からの信号圧により潤滑レギュレータバルブ63で設定される潤滑圧を極低圧へと変更することにより、油路220から供給される潤滑油を潤滑レギュレータバルブ63のスプール溝および油路221を介してストレーナ72にドレインすることができる。これにより、潤滑油量を制限するとともに、油圧ポンプ60の吸入油路へ作動油(潤滑油)を循環させやすくすることができる。したがって、油圧ポンプ60のポンプ効率を向上させ、それにより車両の燃料経済性(燃費)を向上させることができる。
また、本発明の自動変速機の油圧制御装置では、ライン圧切替部を構成するAT−ECU5は、ライン圧PLを高圧から低圧に切り替えるために、第1ソレノイドバルブ64をONすることにより、メインレギュレータバルブ61に補助圧を供給するソレノイドバルブ64を含めばよい。
また、本発明の自動変速機の油圧制御装置では、潤滑レギュレータバルブ63は、ライン圧切替部を構成するAT−ECU5が第1ソレノイドバルブ64をOFFすることによりライン圧PLを低圧に切り替えたとき、一部の潤滑油を排出することにより、潤滑油路内の油圧(潤滑圧)を所定の圧力に低減すればよい。
また、本発明の自動変速機の油圧制御装置では、第1実施形態に示すように、トルクコンバータ3は、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチ35を備え、潤滑レギュレータバルブ63は、ライン圧切替部を構成するAT−ECU5が第1ソレノイドバルブ64をONすることによりライン圧PLを低圧に切り替えるとともに、AT−ECU5が第2ソレノイドバルブ66をOFFすることによりロックアップクラッチ35の係合が解除されたとき、一部の潤滑油を排出することにより、潤滑油路内の油圧(潤滑圧)を所定の圧力に低減すればよい。
また、本発明の自動変速機の油圧制御装置では、潤滑シフトバルブ69は、ライン圧切替部を構成するAT−ECU5が第1ソレノイドバルブ64をONすることによりライン圧PLを低圧に切り替えたとき、トルクコンバータ3から排出される作動油が潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、潤滑油路内の油圧(潤滑圧)を所定の圧力に低減すればよい。
また、本発明の自動変速機の油圧制御装置では、トルクコンバータ3は、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチ35を備え、潤滑シフトバルブ69は、ライン圧切替部を構成するAT−ECU5が第1ソレノイドバルブ64をONすることによりライン圧PLを低圧に切り替えるとともに、AT−ECU5が第2ソレノイドバルブ66をOFFすることによりロックアップクラッチ35の係合が解除されたとき、トルクコンバータ3から排出される作動油が潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、潤滑油路内の圧力(潤滑圧)を所定の圧力に低減すればよい。
以上、本発明の自動変速機の油圧制御装置の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明したが、本発明は、これらの構成に限定されるものではなく、請求の範囲、明細書および図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお、直接明細書および図面に記載のない形状・構造・機能を有するものであっても、本発明の作用・効果を奏する以上、本発明の技術的思想の範囲内である。すなわち、自動変速機の油圧制御装置(油圧制御回路)6やFI−ECU4、AT−ECU5等を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
なお、上述の実施形態では、第1ソレノイドバルブ64、リニアソレノイドバルブ65および第2ソレノイドバルブ66がノーマルクローズタイプのソレノイドバルブであるとして説明したが、本発明はこれに限らない。各リニアソレノイド64〜66は、通電時に開放(オープン)するノーマルクローズタイプのソレノイドバルブであってもよい。

Claims (6)

  1. 流体式トルクコンバータと、複数の摩擦係合要素を有し前記トルクコンバータに連結された自動変速機とを備える車両において、前記複数の摩擦係合要素の係合作動を選択的に行わせて、複数の変速段のいずれかの変速段に設定可能な自動変速機の油圧制御装置であって、
    前記トルクコンバータのステータ反力に基づいて、油圧源から供給される作動油の基礎油圧を調圧して、前記摩擦係合要素の係合作動油圧の元圧となるライン圧を生成するメインレギュレータバルブと、
    前記車両の運転状態により前記係合作動油圧が高い前記係合作動油圧を必要としない領域では、前記ライン圧を低圧に切り換えるとともに、前記係合作動油圧の目標値が前記所定の圧力を超えるときは、前記ライン圧を高圧に切り換えるライン圧切替部と、
    前記メインレギュレータバルブからつながる潤滑油路内に設けられ、前記車両の運転状態により前記潤滑油路内の油圧を所定の圧力に調圧する潤滑レギュレータバルブと、
    前記トルクコンバータ内部の圧力を制御するためのトルコンレギュレータバルブと、
    前記トルクコンバータから排出される前記作動油を前記潤滑油路内に供給する油路と、前記トルコンレギュレータバルブから排出される潤滑油を排出する油路とを切り替えるための潤滑シフトバルブと
    を備えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記ライン圧切替部は、前記ライン圧を前記高圧から前記低圧に切り替えるために、前記メインレギュレータバルブに補助圧を供給するソレノイドバルブを含むことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記潤滑レギュレータバルブは、前記ライン圧切替部が前記ライン圧を低圧に切り替えたとき、前記潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減することを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記トルクコンバータは、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチを備え、
    前記潤滑レギュレータバルブは、前記ライン圧切替部が前記ライン圧を低圧に切り替えるとともに、前記ロックアップクラッチの係合が解除されたとき、前記潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減することを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記潤滑シフトバルブは、前記ライン圧切替部が前記ライン圧を低圧に切り替えたとき、前記トルクコンバータから排出される前記作動油が前記潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、前記潤滑油路内の油圧を所定の圧力に低減することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自動変速機の油圧制御装置。
  6. 前記トルクコンバータは、ロックアップ制御を行うためのロックアップクラッチを備え、
    前記潤滑シフトバルブは、前記ライン圧切替部が前記ライン圧を低圧に切り替えるとともに、前記ロックアップクラッチの係合が解除されたとき、前記トルクコンバータから排出される前記作動油が潤滑油路に流入するのを遮断するとともに、前記潤滑油路内の圧力を所定の圧力に低減することを特徴とする請求項1または2に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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