JP6469155B2 - 流体圧回路 - Google Patents
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Description
本発明は、潤滑回路と該潤滑回路に流体を送給する流体ポンプとを備える流体圧回路に関する。
従来、流体ポンプから供給される流体圧によって自動変速機を制御する流体圧回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の自動変速機は、ベルト式無段変速機であり、流体圧回路は、プーリからなる作動系の回路と、無段変速機の部品へ流体を供給して潤滑したり冷却したりする潤滑系の回路とを備える。
流体圧回路において、エンジンの駆動力により流体ポンプから流路に送給された流体は、流体圧で制御される圧力制御弁を介して潤滑系の回路(以下、潤滑回路という。)に送られる。一般的に、潤滑回路ではギヤやクラッチ等の潤滑部に十分な流体(以下、潤滑油という。)を供給するために、潤滑部の機械的負荷が高いときに必要となる潤滑油の流量に合わせ、潤滑圧調整弁を設けて潤滑油の圧力を一定にして潤滑部に供給することが考えられる。しかし、潤滑回路に上記の潤滑圧調整弁を設けた場合、クルーズ走行等の潤滑部の機械的負荷が低いときに、潤滑油の流量が過剰になり機械抵抗が高くなるため燃費が悪化する。
本発明は、以上の点に鑑み、クルーズ走行等の潤滑部の機械的負荷が低くなる、潤滑回路の潤滑油の圧力が低いときに、潤滑回路の潤滑油の流量を低減できる流体圧回路を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
作動部(例えば、実施形態の作動部2。以下同一。)に流体(例えば、実施形態の潤滑油。以下同一。)を供給する作動回路(例えば、実施形態の作動回路3。以下同一。)と、
潤滑部(例えば、潤滑部4。以下同一。)に流体を供給する潤滑回路(例えば、実施形態の潤滑回路5。以下同一。)と、
前記流体を送給する流体ポンプ(例えば、実施形態の油圧ポンプ6。以下同一。)と、
該流体ポンプから前記潤滑回路への前記流体の流量を制御することにより前記作動回路の流体圧を制御するメイン制御弁(例えば、実施形態のメイン制御弁7。以下同一。)とを備える流体圧回路(例えば、実施形態の流体圧回路1。以下同一。)であって、
前記潤滑回路は、前記メイン制御弁からの前記流体を導く潤滑用流路(例えば、実施形態の潤滑用流路L4。以下同一。)と、該潤滑用流路に接続され前記流体を逃がす逃がし流路(例えば、実施形態の逃がし流路L6。以下同一。)と、該逃がし流路に接続され前記潤滑用流路の前記流体を排出する低圧流体排出弁(例えば、実施形態の低圧流体排出弁13。以下同一。)と、該低圧流体排出弁に接続され前記流体を前記流体ポンプに戻す戻し流路(例えば、実施形態の戻し流路L7。以下同一。)と、前記流体ポンプから吐出された前記流体を前記低圧流体排出弁に導く吐出流路(例えば、実施形態の吐出流路L8。以下同一。)とを備え、
前記低圧流体排出弁は、シリンダ状に形成されたピストン収容室(例えば、実施形態のピストン収容室21。以下同一。)と、該ピストン収容室に摺動自在に収容されたピストン(例えば、実施形態のアキュームピストン22。以下同一。)と、前記ピストン収容室の内周面(例えば、実施形態の内周面23。以下同一。)に形成され前記逃がし流路に繋がる環状の供給ポート(例えば、実施形態の供給ポート24。以下同一。)と、前記ピストン収容室に前記供給ポートに間隔を存して環状に形成され前記戻し流路に繋がる排出ポート(例えば、実施形態の排出ポート25。以下同一。)と、前記ピストン収容室の一端に配置され前記ピストンを他端に付勢するスプリング(例えば、実施形態のスプリング26。以下同一。)と、前記排出ポートに対して前記供給ポートの反対側にて前記ピストン収容室に形成され前記吐出流路に繋がるピストン位置制御室(例えば、実施形態のピストン位置制御室27。以下同一。)と、前記ピストンの外周面(例えば、実施形態の外周面31。以下同一。)に形成され前記供給ポートから前記排出ポートに亘る幅を有する環状のスプール溝(例えば、実施形態のスプール溝32。以下同一。)とを備え、
前記ピストン位置制御室に加わる前記流体の圧力が所定圧を未満であることにより、前記ピストンが前記スプリングにより前記ピストン収容室の他端側へ付勢され、前記供給ポートと前記排出ポートとが前記スプール溝を介して連通し、
前記ピストン位置制御室に所定圧以上の前記流体の圧力が加わることにより、前記ピストンが前記スプリングの付勢力に抗して前記ピストン収容室の一端側へ移動し、前記供給ポートと前記排出ポートとが遮断されるものであることを特徴とする。
作動部(例えば、実施形態の作動部2。以下同一。)に流体(例えば、実施形態の潤滑油。以下同一。)を供給する作動回路(例えば、実施形態の作動回路3。以下同一。)と、
潤滑部(例えば、潤滑部4。以下同一。)に流体を供給する潤滑回路(例えば、実施形態の潤滑回路5。以下同一。)と、
前記流体を送給する流体ポンプ(例えば、実施形態の油圧ポンプ6。以下同一。)と、
該流体ポンプから前記潤滑回路への前記流体の流量を制御することにより前記作動回路の流体圧を制御するメイン制御弁(例えば、実施形態のメイン制御弁7。以下同一。)とを備える流体圧回路(例えば、実施形態の流体圧回路1。以下同一。)であって、
前記潤滑回路は、前記メイン制御弁からの前記流体を導く潤滑用流路(例えば、実施形態の潤滑用流路L4。以下同一。)と、該潤滑用流路に接続され前記流体を逃がす逃がし流路(例えば、実施形態の逃がし流路L6。以下同一。)と、該逃がし流路に接続され前記潤滑用流路の前記流体を排出する低圧流体排出弁(例えば、実施形態の低圧流体排出弁13。以下同一。)と、該低圧流体排出弁に接続され前記流体を前記流体ポンプに戻す戻し流路(例えば、実施形態の戻し流路L7。以下同一。)と、前記流体ポンプから吐出された前記流体を前記低圧流体排出弁に導く吐出流路(例えば、実施形態の吐出流路L8。以下同一。)とを備え、
前記低圧流体排出弁は、シリンダ状に形成されたピストン収容室(例えば、実施形態のピストン収容室21。以下同一。)と、該ピストン収容室に摺動自在に収容されたピストン(例えば、実施形態のアキュームピストン22。以下同一。)と、前記ピストン収容室の内周面(例えば、実施形態の内周面23。以下同一。)に形成され前記逃がし流路に繋がる環状の供給ポート(例えば、実施形態の供給ポート24。以下同一。)と、前記ピストン収容室に前記供給ポートに間隔を存して環状に形成され前記戻し流路に繋がる排出ポート(例えば、実施形態の排出ポート25。以下同一。)と、前記ピストン収容室の一端に配置され前記ピストンを他端に付勢するスプリング(例えば、実施形態のスプリング26。以下同一。)と、前記排出ポートに対して前記供給ポートの反対側にて前記ピストン収容室に形成され前記吐出流路に繋がるピストン位置制御室(例えば、実施形態のピストン位置制御室27。以下同一。)と、前記ピストンの外周面(例えば、実施形態の外周面31。以下同一。)に形成され前記供給ポートから前記排出ポートに亘る幅を有する環状のスプール溝(例えば、実施形態のスプール溝32。以下同一。)とを備え、
前記ピストン位置制御室に加わる前記流体の圧力が所定圧を未満であることにより、前記ピストンが前記スプリングにより前記ピストン収容室の他端側へ付勢され、前記供給ポートと前記排出ポートとが前記スプール溝を介して連通し、
前記ピストン位置制御室に所定圧以上の前記流体の圧力が加わることにより、前記ピストンが前記スプリングの付勢力に抗して前記ピストン収容室の一端側へ移動し、前記供給ポートと前記排出ポートとが遮断されるものであることを特徴とする。
ここで、吐出流路の流体の圧力が低いときは潤滑用流路の流体の圧力も低くなる。潤滑回路には、低圧流体排出弁が設けられており、吐出流路が接続されるピストン位置制御室に加わる流体の圧力が所定圧を未満であることにより、ピストンがスプリングによりピストン収容室の他端側へ付勢され、供給ポートと排出ポートとがスプール溝を介して連通するので、潤滑用流路の低圧の流体を排出することができる。一方、吐出流路の流体の圧力が高いときはピストン位置制御室に所定圧以上の流体の圧力が加わることにより、ピストンがスプリングの付勢力に抗してピストン収容室の一端側へ移動し、供給ポートと排出ポートとが遮断されるので、潤滑用流路の高圧の流体の排出を止めることができる。結果、クルーズ走行等の潤滑部の機械的負荷が低くなる、潤滑回路の流体の圧力が低いときに、潤滑回路の流体の流量を低減でき、燃費を向上させることができる。
さらに、潤滑回路の余分な流体を、戻し流路から流体ポンプに戻すので、ポンプ効率を向上させ、より燃費を向上させることができる。
さらに、吐出流路の流体の圧力がさらに上昇して機能保障以上の流体圧に近づく場合に、ピストン位置制御室に上昇した流体圧が加わることにより、ピストンがさらにピストン収容室の一端側へ移動し、ピストン位置制御室が排出ポートと連通する。このため、吐出流路の流体が戻し流路に逃がされ、吐出流路の流体の圧力が保障機能以上になることを防止でき、信頼性を向上させることができる。
[2]また、本発明においては、低圧流体排出弁は、吐出流路の流体がピストン位置制御室に導かれることで、流体ポンプから吐出された流体の脈動を吸収する蓄圧器を兼ねることが好ましい。低圧流体排出弁は、蓄圧器の機能も有するので、流体ポンプから吐出された流体の脈動を吸収して油振を低減することができる。
さらに、通常の蓄圧器のピストンにスプール溝を設けるだけなので、新規部品として別の蓄圧器を追加する必要がなく、部品コストを低減することができる。
[3]また、本発明においては、逃がし流路には、オリフィス(例えば、実施形態のオリフィス33。以下同一。)が形成されていることが好ましい。オリフィスによって排出される流体の流量を調整することができる。
図を参照して、本発明の実施形態の流体圧回路を説明する。図1に示すように、本発明の実施形態の流体圧回路1は、車両(自動車)に搭載される動力伝達装置に流体(以下、潤滑油という。)を供給するものであり、動力伝達装置が備える摩擦クラッチ等の作動部2に潤滑油を供給する作動回路3と、作動部2の部品等からなる潤滑部4に潤滑油を供給する潤滑回路5と、駆動源ENG(内燃機関、電動機)の動力を利用して潤滑油を送給する流体ポンプ(以下、油圧ポンプという。)6と、油圧ポンプ6から潤滑回路5への潤滑油の流量を制御することにより作動回路3の流体圧を制御するメイン制御弁7とを備える。
潤滑部4は、摩擦クラッチ等の部品を備える第1の潤滑部4Aと、動力伝達装置のデファレンシャルギヤ等を備える第2の潤滑部4Bとからなる。潤滑回路5は、第1の潤滑部4Aを構成する摩擦クラッチ等にメインシャフトなどを介して潤滑油を導く第1の潤滑回路5Aと、第2の潤滑部4Bを構成するデファレンシャルギヤ等にオイルウォーマーで温度調整された潤滑油を供給する第2の潤滑回路5Bとからなる。
また、流体圧回路1は、流体圧回路1内の潤滑油を貯留するオイルパン8と、該オイルパン8からの潤滑油の異物を排除するストレーナ9と、ストレーナ9からの潤滑油を油圧ポンプ6へ導く第1流路L1と、油圧ポンプ6から送給された潤滑油を作動回路3へ導く第2流路L2と、該第2流路L2から分岐してメイン制御弁7に接続される第3流路L3と、メイン制御弁7からの潤滑油を第1の潤滑回路5Aへ導く第1の潤滑用流路L4と、メイン制御弁7からの潤滑油を第2の潤滑回路5Bへ導く第2の潤滑用流路L5とを備える。
油圧ポンプ6は、オイルパン8に貯留された潤滑油をストレーナ9及び第1流路L1を介して吸い上げ、第2流路L2へ送給する。第2流路L2から第3流路L3へ導かれた潤滑油は、メイン制御弁7が開くことによって第1の潤滑用流路L4及び第2の潤滑用流路L5へ送給される。
潤滑回路5は、第1潤滑圧調整弁11、第2潤滑圧調整弁12及び低圧流体排出弁13を備えている。第1潤滑圧調整弁11は、第1の潤滑用流路L4の潤滑油の圧力が所定圧以上になった際に第1の潤滑用流路L4の潤滑油を第1流路L1へ逃がすものである。第2潤滑圧調整弁12は、第2の潤滑用流路L5の潤滑油の圧力が第1の潤滑用流路L4の潤滑油の圧力との差よりも所定圧以上高くなった際に第2の潤滑用流路L5の潤滑油を潤滑用流路L4へ逃がすものである。低圧流体排出弁13は、第3流路L3の潤滑油の圧力が所定圧以上になった際に第1の潤滑用流路L4から第1流路L1への潤滑油の流れを遮断するものである。
図2は、低圧流体排出弁13を示す断面図であり、第1の潤滑回路5Aは、メイン制御弁7(図1参照。)からの潤滑油を導く第1の潤滑用流路L4と、該第1の潤滑用流路L4に接続され潤滑油を逃がす逃がし流路L6と、該逃がし流路L6に接続され第1の潤滑用流路L4を流れる潤滑油を排出する低圧流体排出弁13と、該低圧流体排出弁13に接続され潤滑油を第1流路L1(図1参照。)を介して油圧ポンプ6に戻す戻し流路L7と、油圧ポンプ6(図1参照。)から吐出された潤滑油を第3流路L3(図1参照。)を介して低圧流体排出弁13に導く吐出流路L8とを備える。
低圧流体排出弁13は、シリンダ状に形成されたピストン収容室21と、該ピストン収容室21に摺動自在に収容されたピストン(以下、アキュームピストンという。)22と、ピストン収容室21の内周面23に形成され逃がし流路L6に繋がる環状の供給ポート24と、ピストン収容室21に供給ポート24に間隔W1を存して環状に形成され戻し流路L7に繋がる排出ポート25と、ピストン収容室21の一端に配置されアキュームピストン22を他端に付勢するスプリング26と、排出ポート25に対して供給ポート24の反対側にてピストン収容室21に形成され吐出流路L8の潤滑油の圧力を作用させるピストン位置制御室27と、アキュームピストン22の外周面31に形成され供給ポート24から排出ポート25に亘る幅W2を有する環状のスプール溝32と、ピストン収容室21の他端に形成され潤滑油を排出する開放ポート28を備える。
この構成は、幅W2は間隔W1よりも大きいので、ピストン位置制御室27に加わる潤滑油の圧力が所定圧を未満であることにより、アキュームピストン22がスプリング26によりピストン収容室21の他端側へ付勢され、供給ポート24と排出ポート25とがスプール溝32を介して連通するものである。
また、上記構成は、ピストン位置制御室27に所定圧以上の潤滑油の圧力が加わることにより、アキュームピストン22がスプリング26の付勢力に抗してピストン収容室21の一端側へ移動し、供給ポート24と排出ポート25とが遮断されるものである。
アキュームピストン22の一端側はくり貫かれて筒状に形成されており、この筒状に形成された部分がばね座の役割を果たすと共にスプリング26をガイドするので、スプリング26の付勢力をアキュームピストン22の軸方向に向け、アキュームピストン22を滑らかに摺動させることができる。
また、低圧流体排出弁13は、吐出流路L8の潤滑油がピストン位置制御室27に導かれ、アキュームピストン22が任意のストローク内で、油圧ポンプ6から吐出された潤滑油の脈動を吸収する蓄圧器を兼ねる。低圧流体排出弁13が蓄圧器の機能も有するので、油圧ポンプ6から吐出された潤滑油の脈動を吸収して油振を低減することができる。さらに、油振対策用の蓄圧器のピストンにスプール溝32を設けて低圧流体排出弁13を構成しているので、新規部品として蓄圧器とは別個の低圧流体排出弁13を追加する必要がなく、部品点数を削減してコストを抑えることができ、且つ小型化及び軽量化を図ることができる。
また、ピストン位置制御室27は、排出ポート25に間隔W3を存して環状に形成されている。アキュームピストン22の先端がピストン収容室21の他端に接した状態で、アキュームピストン22の端部からスプリング26のばね座29までの距離はW4である。換言すると、ピストン収容室21の軸方向の長さは、アキュームピストン22の軸方向の長さよりW4だけ長い。アキュームピストン22には、直径D1の大径部41と、直径D2の小径部42が形成されている。
ピストン収容室21の内周面23は、ピストン位置制御室27より一端側が直径D1の大径に形成され、ピストン位置制御室27より他端側が直径D2の小径に形成されている。直径D1は直径D2よりも大きく、距離W4は間隔W3よりも大きいので、アキュームピストン22の端部がばね座29に当接する位置までアキュームピストン22が移動すると、小径部42が排出ポート25の位置まで移動し、ピストン位置制御室27と排出ポート25とが連通する。
また、逃がし流路L6には、オリフィス33が形成されている。オリフィス33によって排出され潤滑油の流量を調整することができる。
次に、以上に述べた低圧流体排出弁13の低圧流体排出から流体遮断までの作用を説明する。
図3Aに示すように、吐出流路L8からピストン位置制御室27に入る潤滑油の圧力が所定圧未満の場合には、アキュームピストン22がスプリング26によりピストン収容室21の他端側へ付勢され、供給ポート24と排出ポート25とがスプール溝32を介して連通している。
第1の潤滑用流路L4の潤滑油が逃がし流路L6に導かれ(矢印(1))、オリフィス33を通りスプール溝32に送給される(矢印(2))。スプール溝32に送給された潤滑油は、排出ポート25から戻し流路L7に排出される(矢印(3))。
このように、吐出流路L8の潤滑油の圧力が低いときは第1の潤滑用流路L4の潤滑油の圧力も低くなるが、第1の潤滑回路5Aには、低圧流体排出弁13が設けられているので、第1の潤滑用流路L4の低圧の流体を排出することができる。結果、クルーズ走行時等に潤滑回路5の潤滑油の流量を低減させることができ、潤滑部4(図1参照。)の潤滑油による摩擦抵抗を低減させて、燃費を向上させることができる。さらに、潤滑回路5の余分な潤滑油を、戻し流路L7から油圧ポンプ6に戻すので、ポンプ効率を向上させ、より燃費を向上させることができる。
図3Bに示すように、吐出流路L8の潤滑油の圧力が所定圧以上に高くなった場合には、潤滑油が吐出流路L8からピストン位置制御室27に入り、ピストン位置制御室27の潤滑油の圧力が所定圧以上になる(矢印(4))。アキュームピストン22がスプリング26の付勢力に抗してピストン収容室21の一端側に移動し(矢印(5))、供給ポート24と排出ポート25とが大径部41により遮断される。このため第1の潤滑用流路L4の潤滑油は、逃がし流路L6から逃がされずにそのまま第1の潤滑用流路L4を流れる(矢印(6))。このように、吐出流路L8の潤滑油の圧力が所定圧以上であり潤滑部4で潤滑油を多く必要となる際は、供給ポート24と排出ポート25とを遮断し、第1の潤滑用流路L4の潤滑油の排出を止め、潤滑部4に供給される潤滑油の量を増やすことができる。
図4に示すように、吐出流路L8の潤滑油の圧力がさらに上昇して潤滑油の圧力が高くなり過ぎて所定上限圧以上となった場合には、ピストン位置制御室27にも所定上限圧以上となった潤滑油の圧力が加わる(矢印(7))。すると、アキュームピストン22がさらにピストン収容室21の一端側へ移動する(矢印(8))。このとき、大径部41に接していた直径D1(図2参照。)の大径の内周面23と小径部42との間に隙間が生じ、ピストン位置制御室27がアキュームピストン22の小径部42の周面を介して排出ポート25と連通する。このため、吐出流路L8の潤滑油が戻し流路L7に逃がされる(矢印(9))。このように、吐出流路L8の潤滑油の圧力がさらに上昇して所定上限圧力以上となった場合は、吐出流路L8の潤滑油を戻し流路L7に逃がし、第3流路L3等のライン圧が高くなり過ぎることを防止でき、流体圧回路1の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1の潤滑部4Aとして摩擦クラッチ、第2の潤滑部4Bとしてデファレンシャルギヤを用いて説明したが、本発明の第1の潤滑部及び第2の潤滑部はこれに限らない。
また、自動変速機がNレンジのときライン圧が所定圧以上とならないようにライン圧を低圧に設定してもよい。Nレンジでライン圧を低圧とすることで、低圧流体排出弁13の供給ポート24と排出ポート25とを連通させて、第1の潤滑用流路L4の潤滑油の一部を逃がし流路L6から排出し、第1の潤滑用流路L4から第1の潤滑部4Aへ供給される潤滑油の流量を減少させることができる。これによって、潤滑油の温度が極低温となり、潤滑油の粘度が極端に高くなっても、第1の潤滑部4Aへ供給される潤滑油の流量を抑えることができるため、クラッチ等の引きずり(摩擦抵抗の増加)によるクリープ現象を抑えることができる。
1 流体圧回路
2 作動部(摩擦クラッチ)
3 作動回路
4 潤滑部
4A 第1の潤滑部(摩擦クラッチ)
5 潤滑回路
5A 第1の潤滑回路
6 流体ポンプ(油圧ポンプ)
7 メイン制御弁
13 低圧流体排出弁(蓄圧器)
21 ピストン収容室
22 ピストン(アキュームピストン)
23 ピストン収容室の内周面
24 供給ポート
25 排出ポート
26 スプリング(コイルばね)
27 ピストン位置制御室
31 ピストンの外周面
32 スプール溝
33 オリフィス
L4 潤滑用流路
L6 逃がし流路
L7 戻し流路
L8 吐出流路
2 作動部(摩擦クラッチ)
3 作動回路
4 潤滑部
4A 第1の潤滑部(摩擦クラッチ)
5 潤滑回路
5A 第1の潤滑回路
6 流体ポンプ(油圧ポンプ)
7 メイン制御弁
13 低圧流体排出弁(蓄圧器)
21 ピストン収容室
22 ピストン(アキュームピストン)
23 ピストン収容室の内周面
24 供給ポート
25 排出ポート
26 スプリング(コイルばね)
27 ピストン位置制御室
31 ピストンの外周面
32 スプール溝
33 オリフィス
L4 潤滑用流路
L6 逃がし流路
L7 戻し流路
L8 吐出流路
Claims (3)
- 作動部に流体を供給する作動回路と、
潤滑部に流体を供給する潤滑回路と、
前記流体を送給する流体ポンプと、
該流体ポンプから前記潤滑回路への前記流体の流量を制御することにより前記作動回路の流体圧を制御するメイン制御弁とを備える流体圧回路であって、
前記潤滑回路は、前記メイン制御弁からの前記流体を導く潤滑用流路と、該潤滑用流路に接続され前記流体を逃がす逃がし流路と、該逃がし流路に接続され前記潤滑用流路の前記流体を排出する低圧流体排出弁と、該低圧流体排出弁に接続され前記流体を前記流体ポンプに戻す戻し流路と、前記流体ポンプから吐出された前記流体を前記低圧流体排出弁に導く吐出流路とを備え、
前記低圧流体排出弁は、シリンダ状に形成されたピストン収容室と、該ピストン収容室に摺動自在に収容されたピストンと、前記ピストン収容室の内周面に形成され前記逃がし流路に繋がる環状の供給ポートと、前記ピストン収容室に前記供給ポートに間隔を存して環状に形成され前記戻し流路に繋がる排出ポートと、前記ピストン収容室の一端に配置され前記ピストンを他端に付勢するスプリングと、前記排出ポートに対して前記供給ポートの反対側にて前記ピストン収容室に形成され前記吐出流路の前記流体の圧力を作用させるピストン位置制御室と、前記ピストンの外周面に形成され前記供給ポートから前記排出ポートに亘る幅を有する環状のスプール溝とを備え、
前記ピストン位置制御室に加わる前記流体の圧力が所定圧未満であることにより、前記ピストンが前記スプリングにより前記ピストン収容室の他端側へ付勢され、前記供給ポートと前記排出ポートとが前記スプール溝を介して連通し、
前記ピストン位置制御室に所定圧以上の前記流体の圧力が加わることにより、前記ピストンが前記スプリングの付勢力に抗して前記ピストン収容室の一端側へ移動し、前記供給ポートと前記排出ポートとが遮断されるものであることを特徴とする流体圧回路。 - 請求項1に記載の流体圧回路であって、
前記低圧流体排出弁は、前記吐出流路の前記流体が前記ピストン位置制御室に導かれることで、前記流体ポンプから吐出された前記流体の脈動を吸収する蓄圧器を兼ねることを特徴とする流体圧回路。 - 請求項1又は請求項2に記載の流体圧回路であって、
前記逃がし流路には、オリフィスが形成されていることを特徴とする流体圧回路。
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