JP6180356B2 - 油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機に供給される油圧を制御する油圧制御装置に関する。
従来、変速機に用いられる油圧制御装置であって、変速機の部品の冷却及び潤滑のように低い油圧を供給する第1オイルポンプと、高い油圧に応じた作動がなされる油圧作動部を作動させるために、高い油圧を供給する第2オイルポンプとを備える油圧制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の油圧制御装置では、第1オイルポンプは、内燃機関によって駆動されており、第2オイルポンプは、電動機によって駆動されている。
この油圧制御装置では、2つのオイルポンプを用途(すなわち、冷却及び潤滑の用途、又は高圧で作動させる用途)によって使い分けているので、内燃機関のオイルポンプの駆動力が低減され、その分、内燃機関から出力する駆動力を小さくしている。
特開2001−74130号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような油圧制御装置では、第2オイルポンプは、油圧作動部を作動させるために必要な動力のうち、想定される中で最大の動力を出力可能に構成する必要があり、該第2オイルポンプを駆動させる電動機として比較的大型の電動機を用いる必要がある。このため、電動機に作用する負荷が小さいときにおいても、電動機が大型であることで電気抵抗が大きくなりエネルギ効率が悪い。なお、オイルポンプを駆動するための駆動源として電動機を用いる場合に限らず、他の駆動源を用いる場合においても、第2オイルポンプが大型化することでエネルギ効率が悪くなることは同様である。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、オイルポンプを効率よく駆動できる油圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、低い油圧である低油圧が供給される被供給部と、高い油圧である高油圧が供給される油圧作動部とに対し、油圧を供給する油圧制御装置であって、大容量のオイルポンプである大容量オイルポンプと、前記油圧作動部に高油圧を供給し、前記大容量オイルポンプよりも小容量のオイルポンプである小容量オイルポンプと、前記大容量オイルポンプから供給された油圧を、前記小容量オイルポンプに供給する第1流路と、前記小容量オイルポンプから供給された油圧を、前記油圧作動部に供給する第2流路と、前記大容量オイルポンプから供給された油圧を前記小容量オイルポンプを介さずに、前記油圧作動部に供給する第3流路とを備え、前記小容量オイルポンプは、供給された油圧を更に加圧して前記油圧作動部に供給するものであり、前記油圧作動部に供給するオイルの流量が所定流量より多いときは前記大容量オイルポンプを用いて前記第3流路を介して前記油圧作動部に油圧を供給し、前記油圧作動部に供給するオイルの流量が前記所定流量より少ないときは前記大容量オイルポンプと前記小容量オイルポンプを用いて前記油圧作動部にオイルを供給することを特徴とする。
本発明においては、大容量オイルポンプから出力された油圧が小容量オイルポンプに供給される。このため、小容量オイルポンプは、大容量オイルポンプから出力した油圧に対して不足分だけ圧力を増加させるだけで足り、従来と比べて、小容量オイルポンプがオイルに加えるべき圧力が減少する。このため、小容量オイルポンプでのエネルギ消費量を低減できる。
また、油圧作動部に大流量のオイルを供給する場合などオイルポンプの駆動に際して大きな動力が必要とされる場合においては、小容量オイルポンプを用いずに、大容量オイルポンプから油圧作動部に高油圧を直接供給した方が、小容量オイルポンプを用いる場合に比べて各オイルポンプを駆動するための動力の総和が少なくなる場合がある。
このような場合においては、小容量オイルポンプの作動を停止し、大容量オイルポンプから出力された油圧を、第3流路を介して油圧作動部に供給することで、小容量オイルポンプに要求される最大出力可能な動力を低減することができる。このため、小容量オイルポンプとして比較的小型な装置を用いることができ、ひいては、小容量オイルポンプを駆動するときのエネルギ効率を向上できる。
本発明においては、変速機は無段変速機であり、前記油圧作動部は、油圧が供給されることで幅を変更可能な入力側プーリ及び出力側プーリであり、前記入力側プーリ及び前記出力側プーリは、その幅が変更されることで変速比を変更可能なベルト式又はチェーン式の無段変速機(所謂フリクションドライブ)に用いられ、前記無段変速機の変速比を変更するときに前記入力側プーリ又は前記出力側プーリから排出されるオイルを、前記小容量オイルポンプに供給する第4流路を備えることが好ましい。
この構成によれば、入力側プーリ又は出力側プーリから排出されるオイルは、ある程度の圧力が加えられたオイルとなっている。従って、小容量オイルポンプは、不足分の圧力を補うように作動するだけで済み、小容量オイルポンプにおけるエネルギ消費量を小さくすることができる。
本発明においては、前記第4流路から前記小容量オイルポンプに供給されるオイルの圧力は、前記入力側プーリに供給される油圧、及び前記出力側プーリへ供給される油圧のうち低い方の油圧以下になっているように構成することができる。
本発明においては、前記第4流路の前記小容量オイルポンプ側の端部が、前記第1流路に連結される連結箇所には、前記第1流路の油圧と前記第4流路の油圧とのうち大きい方の油圧が、前記第1流路において前記連結箇所よりも前記小容量オイルポンプ側に供給されるように切り替える切替部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、大容量オイルポンプから出力される油圧と、入力側プーリ又は出力側プーリから排出される油圧とのうち、高い方の油圧が選択的に小容量オイルポンプに供給されるので、小容量オイルポンプがオイルに加えるべき圧力が減少する。このため、小容量オイルポンプを駆動させるときのエネルギ消費量を低減できる。
本発明において、加圧されたオイルを貯蔵するオイル貯蔵部を備え、前記オイル貯蔵部は、前記各流路及び前記各オイルポンプによって構成される油圧回路を流れるオイルが該油圧回路の外部に漏出する流量であるリーク流量に応じた流量のオイルを、該油圧回路内に補填することが好ましい。
この構成によれば、リーク流量分のオイルとして、オイル貯蔵部から圧力が加えられたオイルを補填できるので、リーク流量分のオイルを、圧力が加えられていない状態のオイルを加圧して補填する場合に比べて、小容量オイルポンプを駆動するときのエネルギ消費量を低減できる。
本発明においては、前記大容量オイルポンプは、内燃機関によって駆動され、前記小容量オイルポンプは、電動機により駆動されるように構成することができる。この構成によれば、大容量オイルポンプから吐出されたオイルが小容量オイルポンプに供給されるので、小容量オイルポンプの駆動に際して比較的小型な電動機を用いることができ電動機のエネルギ効率を向上させることができる。
本発明においては、前記大容量オイルポンプ及び前記小容量オイルポンプは、内燃機関によって駆動され、前記小容量オイルポンプは、供給するオイルの流量が可変に構成されているように構成することができる。
本発明の実施形態の油圧制御装置の概要を示す図であり、図1Aは、大容量オイルポンプ及び小容量オイルポンプのいずれも駆動する場合を示す図であり、図1Bは、大容量オイルポンプのみを駆動させる場合を示す図。 本実施形態の油圧制御装置の流量と仕事率とについて説明する図。 本実施形態の油圧制御装置の油圧回路について示す図。 本実施形態の油圧制御装置のクルーズ時における油圧回路の作動を示す図。 本実施形態の油圧制御装置の通常変速時における油圧回路の作動を示す図。 本実施形態の油圧制御装置の急変速時における油圧回路の作動を示す図。 本実施形態の油圧制御装置のアイドリングストップ時における油圧回路の作動を示す図。 本発明の他の実施形態の油圧制御装置を示す説明図。
(1.油圧制御装置の概要)
図1Aを参照して、本発明の実施形態の油圧制御装置1の概要について説明する。
油圧制御装置1には、比較的高い油圧(高油圧)を供給すべき油圧作動部2(高圧系)へ油圧を供給すると共に、比較的低い油圧(低油圧)が供給されれば十分な被供給部3(低圧系。例えば、オイルによる潤滑又は冷却が必要な作動部材、又は低圧で作動するトルクコンバータのロックアップクラッチ)へ油圧を供給する油圧回路が構成される。油圧制御装置1は、大容量オイルポンプPbと、小容量オイルポンプPsとを備える。
大容量オイルポンプPbは、オイルタンク(図示省略)のオイルを汲み上げて圧力を加えることで、低油圧を低圧系の被供給部3に出力すると共に、油圧作動部2にも油圧を出力するオイルポンプである。小容量オイルポンプPsは、大容量オイルポンプPbの容量よりも小容量のオイルポンプである。小容量オイルポンプPsは、油圧作動部2を作動させる油圧を出力する。また、小容量オイルポンプPsは、供給された油圧を更に加圧して油圧作動部2に供給する。
油圧制御装置1は、オイルが流れる流路のうち主な流路として、第1流路L1、第2流路L2、及び第3流路L3を備える。第1流路L1は、大容量オイルポンプPbと小容量オイルポンプPsとを接続する。第2流路L2は、小容量オイルポンプPsと油圧作動部2とを接続する。第3流路L3は、小容量オイルポンプPsを介さずに、大容量オイルポンプPbと油圧作動部2とを接続する流路である。被供給部3は、常に大容量オイルポンプPbと接続された流路を持つ。
以上のように構成されることで、大容量オイルポンプPbから出力された油圧が小容量オイルポンプPsに供給される。このため、小容量オイルポンプPsがオイルに加えるべき圧力が減少する。このため、小容量オイルポンプPsを駆動するときのエネルギ消費量を低減できる。
詳細には、小容量オイルポンプPsを駆動するために必要なトルクτ(Nm)は、
τ=ΔP・V/2π ・・・(1)
で与えられる。
ここで、ΔP(MPa)は小容量オイルポンプPsが加圧する分の圧力、V(cc/rev)は小容量オイルポンプPsの理論上の押しのけ容積(ポンプ一回転当たりの吐出量)である。また、πは、円周率である。
ここで、大容量オイルポンプPbで加圧された油圧をP_pbで表し、油圧作動部2に供給すべき油圧をP_lineで表すと、小容量オイルポンプPsを駆動するために必要なトルクτは、「(P_line−P_pb)・V/2π」となる。すなわち、小容量オイルポンプPsが直接オイルタンクから汲み上げたオイルを高油圧に加圧する場合に比べて、小容量オイルポンプPsを駆動するトルクτを、「P_pb・V/2π」だけ低減できる。従って、小容量オイルポンプPsを駆動するときのエネルギ消費量を低減できる。
ここで、例えば、1つのオイルポンプのみを用いて、高圧系の油圧作動部及び低圧系の被供給部の双方に適切な油圧を供給するように構成する場合においては、油圧作動部に供給すべき油圧の最大値と、油圧作動部及び被供給部に供給すべきオイルの流量の最大量とを供給可能にオイルポンプ及びその駆動源を構成する必要がある。
しかしながら、一般に、高圧系の油圧作動部は、その作動のために、高い油圧が必要とされるが、供給されるオイルの流量は少なくてもよい場合が多い。一方、低圧系の被供給部は、その潤滑又は冷却のためには、オイルを大流量で供給する必要がある場合がある。このとき、オイルポンプが1つだけである場合、低圧系の被供給部にも高油圧で大流量を供給するので、余剰な仕事をすることになり、オイルポンプのエネルギ消費量が大きくなる。
一方、本実施形態のように大容量と小容量の2つのオイルポンプPb,Psを用いることで、低圧系の被供給部3に油圧を供給する場合には、小容量オイルポンプPsを用いずに、大容量オイルポンプPbがオイルタンクから汲み上げたオイルを低油圧となるように加圧すれば、低油圧で大流量のオイルを供給できる。このとき、大容量オイルポンプPbは、オイルを高油圧にする必要がないので、エネルギ消費量を小さくできる。
また、高圧系の油圧作動部2に油圧を供給する場合には、大容量オイルポンプPbがオイルタンクから汲み上げたオイルを低油圧となるように加圧した後、小容量オイルポンプPsで更に加圧することで、高油圧を供給できる。このとき、更に加圧するときの小容量オイルポンプPsを駆動する電動機MOTは、比較的小型に構成できるので、電動機MOTのエネルギ効率を向上させることができる。
(1−1.流量と仕事率との関係)
図2を参照して、油圧作動部2に供給するオイルの流量(以下、「高圧流量」という。横軸)Lと油圧制御装置1の仕事率Pw(縦軸)について説明する。図2は、大容量オイルポンプPbのみを駆動したときの、供給する高圧流量Lの変化に対する、油圧制御装置1の仕事率(以下、「1ポンプ仕事率」という)Pwbの変化と、大容量オイルポンプPb及び小容量オイルポンプPsの両ポンプを駆動したときの、供給する高圧流量の変化に対する、油圧制御装置1の仕事率(以下、「2ポンプ仕事率」という)Pwsの変化とを示している。
大容量オイルポンプPbおよび小容量オイルポンプPsを駆動する場合においては、大容量オイルポンプPbは被供給部3及び小容量オイルポンプPsに低油圧を供給し、小容量オイルポンプPsは大容量オイルポンプPbから供給されたオイルを更に加圧することで油圧作動部2に高油圧を供給する。
高圧流量Lが所定流量αのときには、1ポンプ仕事率Pwbと2ポンプ仕事率Pwsとが等しい。また、高圧流量Lが所定流量αより少ないときには、1ポンプ仕事率Pwbよりも2ポンプ仕事率Pwsの方が小さい。これは、流量が小さいときに、大容量オイルポンプPbのみで高圧系の油圧作動部2と低圧系の被供給部3の双方に供給する場合には、低圧系の被供給部3にも高圧で大流量を供給するので、余剰な仕事をすることになり、エネルギ消費量が大きくなるからである。
また、高圧流量Lが所定流量αより多いとき(例えば、急変速のためにプーリの幅を瞬時に変更する必要があり、油圧作動部2に供給する流量が大きく増加するとき)には、2ポンプ仕事率Pwsよりも1ポンプ仕事率Pwbの方が小さい。これは、小容量オイルポンプPsが大流量のオイルを供給しようとすることで、小容量オイルポンプPs及びそれを駆動する電動機MOTに大きな負荷が作用し、電動機MOTの電力損失が大きくなるからである。
そこで、本実施形態の油圧制御装置1においては、高圧流量Lが所定流量αよりも少ないときには、図1Aに示されるように、内燃機関ENGの駆動力を利用して作動する大容量オイルポンプPbから供給された低圧のオイルが、第1流路L1を介して、電動機MOTによって作動する小容量オイルポンプPsにより高圧に加圧される。そして、小容量オイルポンプPsで高圧に加圧されたオイルは、第2流路L2を介して油圧作動部2に供給される。
また、油圧制御装置1は、高圧流量Lが所定流量αよりも多いときには、図1Bに示されるように、電動機MOTによる小容量オイルポンプPsの作動を停止して、大容量オイルポンプPbのみでオイルを高圧に加圧して、第3流路L3を介して油圧作動部2に油圧を供給する。
このように、高圧流量Lに応じて小容量オイルポンプPsの作動又は停止を選択することで、油圧制御装置1全体のエネルギ消費量を最適化することができる。更には、小容量オイルポンプPsが供給可能な最大の高圧流量Lが、少なくとも所定流量α以下となるように小容量オイルポンプPs及びそれを駆動する電動機MOTを構成することができる。このとき、小容量オイルポンプPs及びそれを駆動する電動機MOTは、比較的小型に構成できるので、エネルギ消費量を小さくできる。このように、エネルギ効率の良い油圧制御装置を提供できる。
(2.油圧制御装置の詳細な構成)
次に、図3を参照して、図1を参照して説明した油圧制御装置1の詳細な構成について説明する。
本実施形態の油圧制御装置1は、所謂ベルト式又はチェーン式の無段変速機T(所謂フリクションドライブ)に用いられる。
無段変速機Tは、一対の入力側プーリDvと、一対の出力側プーリDrと、入力側プーリDvと出力側プーリDrとの間で動力を伝達可能なベルト又はチェーン(図示省略)とを備える。
一対の入力側プーリDvは、無段変速機Tの入力軸(図示省略)に沿って移動自在のプーリ(可動側のプーリ)と、固定されているプーリ(固定側のプーリ)とから成る。オイルの供給に応じて、入力側プーリDvの可動側のプーリの側圧が変化し、入力側プーリDvの入力軸の軸線方向の幅が変化する。このように、供給されるオイルが調整されることで、一対の入力側プーリDv間のベルトの挟圧力が調整される。
一対の出力側プーリDrは、無段変速機Tの出力軸(図示省略)に沿って移動自在のプーリ(可動側のプーリ)と、固定されているプーリ(固定側のプーリ)とから成る。オイルの供給に応じて、出力側プーリDrの可動側のプーリの側圧が変化し、出力側プーリDrの出力軸の軸線方向の幅が変化する。このように、供給されるオイルが調整されることで、一対の出力側プーリDr間のベルトの挟圧力が調整される。
ここで、入力側プーリDv及び出力側プーリDrにおいて、側圧とは、入力軸及び出力軸の軸方向に沿って、可動側の入力側プーリDv及び出力側プーリDrを、固定側の入力側プーリDv及び出力側プーリDrの方へ押圧する圧力をいう。側圧が増大して、挟圧力が増大するほど、入力側プーリDv又は出力側プーリDrにおけるベルトの掛け回し半径は増大する。無段変速機Tの変速比は、入力側プーリDv及び出力側プーリDrに供給する油圧の制御(すなわち、側圧又は挟圧力の制御)により制御される。
図1に示される油圧作動部2が、図3に示される入力側プーリDv、出力側プーリDr及び高油圧で作動するクラッチC(後述。例えば前後進切替機構の前後進クラッチ、又は発進クラッチ。)に相当する。また、この場合において、「高圧流量Lが所定流量αより多いとき」とは、例えば、無段変速機Tの変速比を急激に変更するとき(以下、「急変速時」という)である。
図3を参照して、油圧制御装置1は、第1〜第8の8つの油圧調整弁11〜18と、第1〜第11の11つの油路R1〜R11と、切替部61と、方向制御弁21とを備える。
第1圧力制御弁11は、パイロット作動形式の圧力制御弁であり、外部から供給されるパイロット圧を変更することで任意に油圧の変更が可能な圧力制御弁である。第3〜第5の3つの圧力制御弁13〜15は、リニアソレノイドに供給する電流に応じて任意に油圧の変更が可能な圧力制御弁である。また、第3〜第5の3つの圧力制御弁13〜15は、リニアソレノイドに電力が供給されていない状態で一次側ポート(図示省略)と二次側ポート(図示省略)とを連通する所謂ノーマルオープンタイプの弁として構成されている。第6〜第8の3つの圧力制御弁16〜18は、パイロット作動形式の圧力制御弁である。
切替部61は、高圧優先形シャトル弁である。詳細には、切替部61は、2つの一次側ポート61a,61bと、1つの二次側ポート61cとを有する。切替部61は、2つの一次側ポート61a,61bのうち、入力された油圧が高い方の一次側ポート(61a,61bのうち入力された油圧が高い方)と二次側ポート61cとを連通させる。これにより、切替部61は、2つの一次側ポート61a,61bに入力された油圧のうち圧力が高い方の油圧を、二次側ポート61cから出力する。
方向制御弁21は、第1ポート21a、第2ポート21b及び第3ポート21cを有する。また、方向制御弁21には、パイロット圧として油圧が供給される第4ポート21d、第5ポート21eを有する。方向制御弁21は、第4ポート21d、第5ポート21eに入力される油圧に応じて、第1ポート21a、第2ポート21bと第3ポート21cとの連通を切り替える。
詳細には、方向制御弁21は、第4ポート21dに入力された油圧が、第5ポート21eに入力された油圧よりも高い場合には、第2ポート21bと第3ポート21cとを連通させ、第1ポート21aと第3ポート21cとの連通を解除する。
また、方向制御弁21は、第5ポート21eに入力された油圧が、第4ポート21dに入力された油圧よりも高い場合には、第1ポート21aと第3ポート21cとを連通し、第2ポート21bと第3ポート21cとの連通を解除する。また、方向制御弁21は、第4ポート21dの油圧と第5ポート21eの油圧とが同じ場合には、第1ポート21a及び第2ポート21bと第3ポート21cとを連通する。
内燃機関ENGによって駆動される大容量オイルポンプPbから第1油路R1に供給される油圧は、第1圧力制御弁11によって調圧されている。第1油路R1に供給される油圧が、第1圧力制御弁11のパイロット圧に応じた所定の圧力よりも高くなった場合、第1圧力制御弁11は、余剰量のオイルを被供給部3へ排出し、第1油路R1の油圧を所定の圧力に維持する。第1圧力制御弁11から排出されたオイルは、油圧制御装置1が搭載された車両の各種部材(低圧系)の潤滑又は冷却等に用いられ、オイルタンクへ戻る。第1圧力制御弁11のパイロット圧は、第3圧力制御弁13から供給される。
第1油路R1は、切替部61の一次側ポートの一方のポート61aに接続される。切替部61の二次側ポート61cには、第2油路R2が接続される。また、第2油路R2は、第3油路R3と第4油路R4とに分岐している。第3油路R3は、小容量オイルポンプPs(電動機MOTによって駆動されるオイルポンプ)に連結される。
小容量オイルポンプPsは、第3油路R3から供給された油圧を更に加圧して第5油路R5に出力する。また、小容量オイルポンプPsは、第2逆止弁42を介して、オイルタンクから汲み上げたオイルを加圧して、第5油路R5に出力することも可能に構成されている。
第4油路R4の途中には、第1逆止弁41が設けられている。第4油路R4は、第5油路R5に連結される。第1逆止弁41は、第4油路R4と第2油路R2との連結点から第4油路R4と第5油路R5との連結点の方向にオイルが流れることを許容し、当該方向とは逆方向にオイルが流れることを阻止するように設けられている。
第4油路R4と第5油路R5は、第6油路R6及び第7油路R7に連結している。また、油圧計Dが、第4油路R4と第5油路R5との連結部分の油圧を測定できるように設けられている。
第6油路R6は、第2圧力制御弁12に連結されている。第2圧力制御弁12は、第6油路R6から供給された油圧を所定の圧力となるように減圧する。第2圧力制御弁12は、減圧した油圧を、第3圧力制御弁13、第4圧力制御弁14、第5圧力制御弁15、及び車両に搭載されたクラッチCの各々に供給する。
第3圧力制御弁13は、供給された油圧を第1圧力制御弁11のパイロット圧となるように減圧して、第1圧力制御弁11に出力する。第4圧力制御弁14は、供給された油圧を第6圧力制御弁16のパイロット圧となるように減圧して、第6圧力制御弁16に出力する。第5圧力制御弁15は、供給された油圧を第7圧力制御弁17のパイロット圧となるように減圧して、第7圧力制御弁17に出力する。
第7油路R7は、第6圧力制御弁16と第7圧力制御弁17に連結している。第6圧力制御弁16は、第7油路R7から供給された油圧を第4圧力制御弁14から供給されたパイロット圧に応じた所定の圧力に減圧し、入力側プーリDvに供給する。また、第6圧力制御弁16は、入力側プーリDvの油圧が前記所定の圧力以上となった場合、余剰量のオイルを第6圧力制御弁16のドレンポート(図示省略)から第10油路R10に排出することにより、入力側プーリDvの油圧を前記所定の圧力に維持する。
第7圧力制御弁17は、第7油路R7から供給された油圧を第5圧力制御弁15から供給されたパイロット圧に応じた所定の圧力に減圧し、出力側プーリDrに供給する。また、第7圧力制御弁17は、出力側プーリDrの油圧が前記所定の圧力以上となった場合、余剰量のオイルを第7圧力制御弁17のドレンポート(図示省略)から第10油路R10に排出することにより、出力側プーリDrの油圧を前記所定の圧力に維持する。
入力側プーリDvの幅を広くするとき、入力側プーリDvからオイルが排出される。この排出されたオイルが第6圧力制御弁16に流入し、第6圧力制御弁16のドレンポート(図示省略)から第10油路R10に排出される。出力側プーリDrの幅を広くするとき、出力側プーリDrからオイルが排出される。この排出されたオイルが第7圧力制御弁17に流入し、第7圧力制御弁17のドレンポート(図示省略)から第10油路R10に排出される。
第10油路R10は、第8圧力制御弁18及び切替部61の一次側ポートの他方61bに連結されている。切替部61には、2つの一次側ポート61a,61bに、第1油路R1及び第10油路R10が連結されており、二次側ポート61cに第2油路R2が連結されている。従って、切替部61は、第1油路R1及び第10油路R10のうち高い油圧の油路と、第2油路R2とを連通する。
また、第8油路R8は、第6圧力制御弁16のパイロット圧となるように第4圧力制御弁14から出力される油圧を、方向制御弁21の第1ポート21a及び第4ポート21dに供給するように接続される。第9油路R9は、第7圧力制御弁17のパイロット圧となるように第5圧力制御弁15から出力される油圧を、方向制御弁21の第2ポート21b及び第5ポート21eに供給するように接続される。
また、第11油路R11は、方向制御弁21の第3ポート21cに連結される。従って、第11油路R11の油圧は、方向制御弁21によって、第8油路R8及び第9油路R9の油圧のうち低い方の油圧となる。
第11油路R11の油圧は、第8圧力制御弁18のパイロット圧となる。従って、第10油路R10の油圧は、入力側プーリDvに供給される油圧、及び出力側プーリDrに供給される油圧のうち低い方の油圧になるよう第8圧力制御弁18によって調圧される。なお、第10油路R10の油圧は、入力側プーリDvに供給される油圧、及び出力側プーリDrに供給される油圧のうち低い方の油圧以下に設定されてもよい。
第10油路R10には、入力側プーリDv及び出力側プーリDrのうち幅が広くなる方のプーリから排出されたオイルが流れる。このとき排出されたオイルは、加圧された状態でプーリの油室に入っていたオイルであり、圧力が加えられた状態である。
切替部61によって、第10油路R10の油圧が、大容量オイルポンプPbからの油圧(すなわち、第1油路R1の油圧)よりも高い場合には、大容量オイルポンプPbから供給される油圧よりも高い油圧が、小容量オイルポンプPsに供給される。この場合には、小容量オイルポンプPsが大容量オイルポンプPbから供給されるオイルを加圧する場合に比べて、少ない圧力をオイルに加えるだけでよい。このため、小容量オイルポンプPsを駆動するときのエネルギ消費量を低減できる。
ここで、図1に示される第1流路L1は、図3に示される第1油路R1、第2油路R2、及び第3油路R3に相当する。また、図1に示される第2流路L2は、図3に示される第5油路R5及び第7油路R7に相当する。また、図1に示される第3流路L3は、図3に示される第1油路R1、第2油路R2、第4油路R4、及び第7油路R7に相当する。また、図3に示される第10油路R10が、本発明の「第4流路」に相当する。
また、加圧されたオイルを貯蔵するアキュムレータA(本発明の「オイル貯蔵部」に相当する)が、第7油路R7に、該加圧されたオイルを供給可能に設けられている。アキュムレータAは、図3に示される油圧回路を流れるオイルが、該油圧回路の外部に漏出する流量であるリーク流量Q_leakに応じた流量のオイルを、該油圧回路内に補填する。これにより、リーク流量Q_leak分のオイルとして、アキュムレータAから圧力が加えられたオイルを補填できるので、リーク流量Q_leak分のオイルを、圧力が加えられていない状態のオイル(例えば、オイルタンク内のオイル)を加圧して補填する場合に比べて、小容量オイルポンプを駆動するときのエネルギ消費量を低減できる。
ここで、リーク流量Q_leakは、各弁11〜18,21と、クラッチC、入力側プーリDv及び出力側プーリDrとから該油圧回路の外部に漏出するオイルの総流量である。アキュムレータAは、少なくともリーク流量Q_leakを供給可能に構成されている。
(3.油圧制御装置の作動)
次に、油圧制御装置1の作動を、該油圧制御装置1が搭載された車両の状態(「クルーズ時」、「通常変速時」、「急変速時」、「アイドリングストップ時」、及び「電気系統異常時」)毎に説明する。
ここで、クルーズ時とは、油圧制御装置1が搭載された車両の走行速度が比較的一定に維持されており、無段変速機Tの変速比の変更が殆ど無いときである。通常変速時とは、例えば、無段変速機Tの変速比を通常の速度で変更するときである。このとき、変速比の変更速度は、急変速時に比べて遅い。
また、アイドリングストップ時とは、内燃機関ENGの作動が停止しているときである。電気系統異常時とは、油圧制御装置1が搭載された車両の電気系統に異常が生じているときである。このとき、例えば、リニアソレノイドにより駆動される第3〜第5の圧力制御弁13〜15による油圧の調整等ができない。
(3−1.クルーズ時)
図4を参照して、クルーズ時における油圧制御装置1の作動について説明する。
クルーズ時においては、無段変速機Tの変速比が殆ど変化しないので、入力側プーリDv及び出力側プーリDrからオイルが排出されること(ひいては、第10油路R10をオイルが流れること)が殆どない。従って、第1油路R1の方が第10油路R10よりも油圧が高くなり、切替部61は、第1油路R1と第2油路R2とを連通する。また、クルーズ時においては、高圧流量Lが所定流量αより少ないので、小容量オイルポンプPsを作動させることで、油圧制御装置1のエネルギ効率を向上できる。
ここで、第6油路R6及び第7油路R7に供給される油圧、すなわちライン圧をP_lineで表し、大容量オイルポンプPbから第1油路R1及び第2油路R2を介して、小容量オイルポンプPsに供給される油圧をP_pbで表す。このとき、小容量オイルポンプPsが加圧する分の圧力ΔPは、「P_line−P_pb」であり、式(1)より、小容量オイルポンプPsを駆動するトルクτは、「(P_line−P_pb)・V/2π」となる。従って、加圧されていない状態のオイルを小容量オイルポンプPsで加圧する場合に比べて、小容量オイルポンプPsを駆動するトルクτを低減できる。
このように、各オイルポンプを効率よく駆動することで、油圧制御装置1のエネルギ効率を向上できる。
クルーズ時においては、油圧が、「オイルタンク→大容量オイルポンプPb(油圧の無い状態からP_pbまで加圧)→第1油路R1→第2油路R2→第3油路R3→小容量オイルポンプPs(P_pbからP_lineまで加圧)→第5油路R5→第7油路R7」を介して、入力側プーリDv及び出力側プーリDrに供給される。
(3−2.通常変速時)
図5を参照して、通常変速時における油圧制御装置1の作動について説明する。
通常変速時においては、無段変速機Tの変速比が変化することで、入力側プーリDv及び出力側プーリDrのいずれかから排出されるオイルの流量がクルーズ時と比較して大きい。
そのため、第10油路R10には入力側プーリDv及び出力側プーリDrのうち幅が広くなる方のプーリから排出されたオイルが流れ、当該油路の油圧は、入力側プーリDv及び出力側プーリDrの油圧のうち低い方の油圧となる。
通常変速時においては、高圧流量Lが所定流量αより少ないので、小容量オイルポンプPsを作動させることで、油圧制御装置1のエネルギ効率を向上できる。
このとき、本実施形態において、第10油路R10に供給される油圧は、大容量オイルポンプPbから出力された油圧よりも高くなり、切替部61は、第10油路R10と第2油路R2とを連通させた状態となる。従って、入力側プーリDv及び出力側プーリDrのいずれかから排出されたオイルが、第10油路R10と第2油路R2とを介して、小容量オイルポンプPsに供給される。
ここで、大容量オイルポンプPbで加圧された油圧P_pbに対し、入力側プーリDv及び出力側プーリDrの油圧のうち低い方の油圧をPLで表す。このとき、PL>P_pbであるから、小容量オイルポンプPsが加圧する分の圧力ΔPは、「P_line−PL」となる。また、式(1)より、小容量オイルポンプPsを駆動するトルクτは、「(P_line−PL)・V/2π」となる。すなわち、クルーズ時と比較して更に小容量オイルポンプPsが加圧する分の圧力ΔPを、「PL−P_pb」だけ減少させることができる。従って、クルーズ時と比較して更に小容量オイルポンプPsを駆動するトルクτを、「(PL−P_pb)・V/2π」だけ減少させることができる。
このように、各オイルポンプを効率よく駆動することで、油圧制御装置1のエネルギ効率を向上できる。
通常変速時においては、オイルが、「入力側プーリDv(又は出力側プーリDr)→第10油路R10→第2油路R2→第3油路R3→小容量オイルポンプPs(PLからP_lineまで加圧)→第5油路R5→第7油路R7→出力側プーリDr(又は入力側プーリDv)」という閉回路を循環するように流れる。これにより、入力側プーリDv又は出力側プーリDrに油圧が供給される。
(3−3.急変速時)
図6を参照して、急変速時における油圧制御装置1の作動について説明する。
急変速時においては、無段変速機Tの変速比を急激に変化させる必要があり、入力側プーリDv及び出力側プーリDrのいずれかに供給するオイルの流量が非常に多く、高圧流量Lが所定流量αより多くなる。従って、小容量オイルポンプPsの作動を停止し、大容量オイルポンプPbのみを作動させる。これにより、油圧制御装置1のエネルギ効率を向上できる。
急変速時においては、油圧が、「オイルタンク→大容量オイルポンプPb(油圧の無い状態からP_lineまで加圧)→第1油路R1→第2油路R2→第4油路R4→第7油路R7」を介して、入力側プーリDv又は出力側プーリDrに供給される。
(3−4.アイドリングストップ時)
図7を参照して、アイドリングストップ時における油圧制御装置1の作動について説明する。
アイドリングストップ時においては、内燃機関ENGが停止しているので、大容量オイルポンプPbの作動も停止する。従って、小容量オイルポンプPsが、オイルタンクのオイルを汲み上げて(このとき、第2逆止弁42が開く)、加圧したオイルを入力側プーリDv及び出力側プーリDrに供給する。
詳細には、アイドリングストップ時において、油圧が、「オイルタンク→小容量オイルポンプPs(油圧の無い状態からP_lineまで加圧)→第5油路R5→第7油路R7」を介して、入力側プーリDv及び出力側プーリDrに供給される。
(3−5.電気系統異常時)
電気系統異常時における油圧制御装置1の作動について説明する。
電気系統異常時には、リニアソレノイドにより駆動される第3〜第5の圧力制御弁13〜15による油圧の調整等ができない。しかしながら、本実施形態においては、第3〜第5の圧力制御弁13〜15が、ノーマルオープンタイプで構成されている。
従って、電気系統異常時において、無段変速機Tの変速比を調整することはできないが、入力側プーリDv及び出力側プーリDrに、一定の油圧を供給することができるので、車両の走行を継続することができる。
詳細には、電気系統異常時において、油圧が、「オイルタンク→大容量オイルポンプPb(油圧の無い状態からP_lineまで加圧)→第1油路R1→第2油路R2→第4油路R4→第7油路R7」を介して入力側プーリDv及び出力側プーリDrに供給される。
(4.変形例)
本実施形態においては、無段変速機Tの変速比を変更するときに、入力側プーリDv又は出力側プーリDrから排出されるオイルを小容量オイルポンプPsに供給する第4流路として第10油路R10が設けられているが、該第10油路R10が省略されていてもよい。この場合には、方向制御弁21、第8圧力制御弁18、及び切替部61も省略される。
また、本実施形態においては、オイル貯蔵部としてアキュムレータAを設けているが、オイル貯蔵部が省略されていてもよい。
また、本実施形態においては、大容量オイルポンプPbの駆動源として内燃機関ENGが設けられ、小容量オイルポンプPsの駆動源として電動機MOTが設けられているが、これらの各オイルポンプの駆動源は、これに限らない。
また、大容量オイルポンプの駆動源及び小容量オイルポンプの駆動源がいずれも内燃機関であってもよい。この場合、小容量オイルポンプとしては、供給するオイルの供給量及び圧力が可変に構成された可変容量式のオイルポンプであってもよい。
また、本実施形態においては、油圧作動部2が無段変速機Tの入力側プーリDv及び出力側プーリDrであったが、これに限らず、比較的高圧(例えば、潤滑のためのオイルの圧力やトルクコンバータのロックアップクラッチを作動させるときの圧力に比べて高い圧力)の油圧作動部(例えば、図3に示されるクラッチC)であってもよい。
また、本実施形態においては、第1圧力制御弁11と第3圧力制御弁13とを備える油圧制御装置1について説明した。しかしながら、本発明の油圧制御装置はこれに限らず、例えば、第1圧力制御弁11と第3圧力制御弁13とに代えて、図8に示すように、第9圧力制御弁30を備える油圧制御装置1であってもよい。
第9圧力制御弁30は、内部に第1スプール31と第2スプール32とを備える。第2スプール32は、スプリングからなる弾性部材によって第1スプール31側(図8の左側)に付勢される。また、第1スプール31は、両スプール31,32の間に配置されたスプリングからなる弾性部材によって、第2スプール32から離隔する側(図8の左側)に付勢される。
また、第9圧力制御弁30は、第1から第6の6つのポート30a〜30fを備えている。第1ポート30aには、大容量オイルポンプPbからの油圧が供給される。第2ポート30bは、第1ポート30aと軸方向において同じ位置に設けられ、第1油路R1に接続されている。第3ポート30cは、第2ポート30bよりも第2スプール32から離隔する側に設けられ、第12油路R12を介して被供給部3に接続される。
第4ポート30dは、第3ポート30cよりも第2スプール32から離隔する側に設けられ、第6油路R6及び第7油路R7に供給される油圧(ライン圧)が供給される。第1スプール31には、第4ポート30dに対応する部分に環状溝が設けられ、第4ポート30dから供給される油圧によって、第1スプール31を弾性部材の付勢力に抗して第2スプール32に近づく方向(図8の右方向)への力を発生させる。
第5ポート30eには、第4圧力制御弁14から出力される第6圧力制御弁16用のパイロット圧が供給される。第6ポート30fには、第5圧力制御弁15から出力される第7圧力制御弁17用のパイロット圧が供給される。
第9圧力制御弁30は、第4圧力制御弁14から出力されるパイロット圧と、第5圧力制御弁15から出力されるパイロット圧とを比較して、何れか高い方のパイロット圧が第1スプール31を第2スプール32から離隔させる方向(図8の左方向)へ移動させる力として作用する。
ここで、無段変速機Tの変速比を適切に調整するためには、入力側プーリDv及び出力側プーリDrに必要な油圧のうち少なくとも高い方の油圧、すなわちライン圧P_lineが第6油路R6及び第7油路R7に供給されていなければならない。図8の油圧制御装置1によれば、第6油路R6及び第7油路R7に供給される油圧が第4ポート30dに供給されることにより、第6油路R6及び第7油路R7に供給される油圧の変動に応じて第3ポート30cから吐出されるオイルの流量が変動する。これにより、第6油路R6及び第7油路R7に供給される油圧はライン圧P_lineに保たれる。
詳細には、大容量オイルポンプPbがライン圧P_lineを供給している状態から小容量オイルポンプPsを駆動して、大容量オイルポンプPbから供給された油圧を更にΔPだけ加圧したとすると、圧力制御弁30の機能により、大容量オイルポンプPbが供給する油圧P_pbは「P_line−ΔP」となるように自動的に減少する。また同様に、この状態から小容量オイルポンプPsの作動を停止してΔP=0となった場合には、大容量オイルポンプPbが供給する油圧P_pbは再びライン圧P_lineとなるように自動的に上昇する。
これにより、図8の油圧制御装置1によれば、図3に示した油圧制御装置1のように第1圧力制御弁11、及びリニアソレノイドにより駆動される第3圧力制御弁13を用いることなく、第2ポート30bから出力される油圧を適切に保つことができる。このように、第1圧力制御弁11及び第3圧力制御弁13が不要となることに伴うリーク流量の低減と、リニアソレノイドに供給する電力が不要となることにより、油圧制御装置1のエネルギ効率を更に向上させることができる。
1…油圧制御装置、2…油圧作動部、ENG…内燃機関、MOT…電動機、Pb…大容量オイルポンプ、Ps…小容量オイルポンプ、L1…第1流路、L2…第2流路、L3…第3流路、T…無段変速機、Dv…入力側プーリ(油圧作動部、入力側プーリ)、Dr…出力側プーリ(油圧作動部、出力側プーリ)、61…切替部、Q_leak…リーク流量、A…アキュムレータ(オイル貯蔵部)。

Claims (7)

  1. 変速機の低い油圧である低油圧が供給される被供給部と、該変速機の高い油圧である高油圧が供給される油圧作動部とに対し、油圧を供給する油圧制御装置であって、
    大容量のオイルポンプである大容量オイルポンプと、
    前記油圧作動部に高油圧を供給し、前記大容量オイルポンプよりも小容量のオイルポンプである小容量オイルポンプと、
    前記大容量オイルポンプから供給された油圧を、前記小容量オイルポンプに供給する第1流路と、
    前記小容量オイルポンプから供給された油圧を、前記油圧作動部に供給する第2流路と、
    前記大容量オイルポンプから供給された油圧を前記小容量オイルポンプを介さずに、前記油圧作動部に供給する第3流路とを備え、
    前記小容量オイルポンプは、供給された油圧を更に加圧して前記油圧作動部に供給するものであり、
    前記油圧作動部に供給するオイルの流量が所定流量より多いときは前記大容量オイルポンプを用いて前記第3流路を介して前記油圧作動部に油圧を供給し、
    前記油圧作動部に供給するオイルの流量が前記所定流量より少ないときは前記大容量オイルポンプと前記小容量オイルポンプを用いて前記油圧作動部にオイルを供給することを特徴とする油圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の油圧制御装置において、
    前記油圧作動部は、油圧が供給されることで幅を変更可能な入力側プーリ及び出力側プーリであり、
    前記入力側プーリ及び前記出力側プーリは、その幅が変更されることで変速比を変更可能なベルト式又はチェーン式の無段変速機に用いられ、
    前記無段変速機の変速比を変更するときに前記入力側プーリ又は前記出力側プーリから排出されるオイルを、前記小容量オイルポンプに供給する第4流路を備えることを特徴とする油圧制御装置。
  3. 請求項2に記載の油圧制御装置において、前記第4流路から前記小容量オイルポンプに供給されるオイルの圧力は、前記入力側プーリに供給される油圧、及び前記出力側プーリへ供給される油圧のうち低い方の油圧以下になっていることを特徴とする油圧制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の油圧制御装置において、前記第4流路の前記小容量オイルポンプ側の端部が、前記第1流路に連結される連結箇所には、前記第1流路の油圧と前記第4流路の油圧とのうち大きい方の油圧が、前記第1流路において前記連結箇所よりも前記小容量オイルポンプ側に供給されるように切り替える切替部が設けられていることを特徴とする油圧制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の油圧制御装置において、
    加圧されたオイルを貯蔵するオイル貯蔵部を備え、
    前記オイル貯蔵部は、前記各流路及び前記各オイルポンプによって構成される油圧回路を流れるオイルが該油圧回路の外部に漏出する流量であるリーク流量に応じた流量のオイルを、該油圧回路内に補填することを特徴とする油圧制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の油圧制御装置において、前記大容量オイルポンプは、内燃機関によって駆動され、前記小容量オイルポンプは、電動機により駆動されることを特徴とする油圧制御装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の油圧制御装置において、
    前記大容量オイルポンプ及び前記小容量オイルポンプは、内燃機関によって駆動され、
    前記小容量オイルポンプは、供給するオイルの流量が可変に構成されていることを特徴とする油圧制御装置。
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