JP5230614B2 - 発酵ホエイ調製物およびその製造方法 - Google Patents

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Description

関連出願の参照
本願は、先行する日本国特許出願である特願2007−116597号(出願日:2007年4月26日)に基づくものであって、その優先権の利益を主張するものであり、その開示内容全体は参照することにより、ここに組み込まれる。
発明の背景
発明の分野
本発明は、独特でかつスッキリとした風味と、良好な食感を有する発酵ホエイ調製物、およびそのようなホエイ調製物の製造方法に関する。
背景技術
チーズ等の製造時に副生するホエイは、各種の必須アミノ酸、タンパク質、ビタミン類、糖類を多量に含んでおり、栄養価の高いことが知られている。一方で、ホエイは、単に乾燥させただけでは風味が悪く、そのままでは食用としては不十分である。そこで、従来、ホエイの栄養価を利用する食品の製造が種々試みられてきた。
例えば、特開昭61−170341号公報は、ホエイ発酵飲料の製造方法に関するものである。特開昭62−040248号公報は、ホエイサワーベースの製造法に関するものである。また、特公平07−051046号公報は発酵ホエイ粉末の製造法に関するものである(これら公報は、いずれも本出願人による出願である)。これら公報には、ホエイ水溶液の固形分濃度を2〜20重量%程度(すなわち、ホエイタンパク質の濃度を1〜13重量%程度)に調整し、例えば90℃、10分間の様な比較的低温条件で殺菌した後に、乳酸菌で発酵させて、発酵ホエイ調製物を製造することが開示されている。これらでは比較的低温条件での殺菌(低温殺菌)を必須としている。これは、この条件よりも高温条件であると、タンパク質の熱変性(熱凝固)による凝集物が生じて、製品の品質上、望ましくないと考えられるからである。一方で、低温殺菌は殺菌効率として、必ずしも満足のいくものとは言えなかった。
特開平09−238614号公報(特許第3417513号公報)は、ホエイの調製方法に関するものであり、ここには、ホエイ水溶液の固形分濃度を0.1〜10重量%程度(すなわち、ホエイタンパク質の濃度を0.5〜1.2重量%程度)、pHを5.5〜6.5に調整した後に、例えば120℃、2秒間の様な90℃以上の高温条件で殺菌(高温殺菌)して、ホエイタンパク質をミセル(粒径が20〜600μmのコロイド状の粒子)化させ、熱安定性の優れた白色ホエイ調製物を製造することが開示されている。ここでは、特にホエイ水溶液の固形分濃度を10重量%以下(すなわち、ホエイタンパク質の濃度を1.2重量%以下)とし、かつ、pHを5.5〜6.5の弱酸性とすることを必須としている。これら条件は、ホエイタンパク質のミセル化と、白色ホエイを得る上で必要であるとされている。したがって、ここでは、ホエイ水溶液の固形分濃度を10重量%より大きくしたり、pHを6.5より大きくしたりする場合については想定されておらず、当然ながら、このような場合に良好な熱安定性を確保する方法は示唆されていない。また、乳酸菌や酵母等で発酵させることも、ここでは想定されていない。
発明の概要
本発明者らは今般、固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を高温殺菌したところ、凝集物を含む水溶液が得られたが、これをそのまま乳酸発酵させて、得られた発酵液を均質化すると、予想外にも、従来にない優れた風味と食感を併せもつ、良好な発酵ホエイ調製物を得ることができた。このとき、乳酸菌を用いて乳酸発酵する場合だけでなく、酵母を用いて乳酸発酵を行っても同様に良好はホエイ調製物を得ることができた。その得られた発酵ホエイ調製物は、発酵による独特で良好な風味が強いことに加えて、発酵物に珍しい、スッキリとして爽やかな風味があるものであった。さらに、得られた発酵ホエイ調製物は、舌触りが滑らかで好適な粘性もありながら、熱安定性にも優れるものであった。また、この発酵ホエイ調製物は、高温菌等の雑菌を含まずに衛生面でも優れたものであった。さらに、この発酵ホエイ調製物を果汁系の飲料等の原料として用いて、飲料を調製すると、風味と物性の優れた飲料を得ることができた。本発明は、このような知見に基づくものである。
よって、本発明は、発酵による独特で良好な風味であると同時に、スッキリとした爽やかな風味を持ち、かつ、舌触りが滑らかな食感を持ち、さらに、熱安定性と安全性にも優れる発酵ホエイ調製物を提供することをその目的とする。また本発明は、そのような発酵ホエイ調製物の製造法を提供することをその目的とする。
本発明による発酵ホエイ調製物は、固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌した後、乳酸発酵させ、得られた発酵液を均質化することによって得られるものである。
本発明の好ましい態様によれば、高温殺菌は91℃〜99℃、5〜15分間で行う。本発明の別の好ましい態様によれば、高温殺菌は100℃〜150℃、1〜30秒間で行う。
本発明のさらに別の好ましい態様によれば、前記ホエイタンパク質水溶液のpHは6.6〜7.6に調整されてなる。
また前記工程において、高温殺菌後の水溶液が凝集物を含む場合、その粒径は2〜100μmの大きさであり、かつ、この水溶液をそのまま乳酸発酵工程に付すことを含んでなる。
また本発明において、ホエイタンパク質水溶液を乳酸発酵させる際、乳酸発酵は、乳酸菌または酵母を用いた発酵によって乳酸を生成するものである。
本発明による飲料は、本発明による発酵ホエイ調製物を含んでなる。
好ましくは、本発明による飲料は、本発明による発酵ホエイ調製物へ、飲料用の添加成分を加え、これを100℃〜150℃、1〜30秒間の高温殺菌処理を行うことによって得られる。
本発明による発酵ホエイ調製物の製造方法は、固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌した後、乳酸発酵させ、得られた発酵液を均質化することによって発酵ホエイ調製物を得ることを含んでなる。ここで好ましくは、高温殺菌を91℃〜99℃、5〜15分間で行うか、または、高温殺菌を100℃〜150℃、1〜30秒間で行う。また好ましくは、高温殺菌するホエイタンパク質水溶液はpH6.6〜7.6に調整されている。
また該方法は、好ましくは、高温殺菌後の水溶液が凝集物を含む場合、その粒径が2〜100μmの大きさであり、かつ、この水溶液をそのまま乳酸発酵工程に付すことを含んでなる。
本発明の好ましい態様によれば、本発明による飲料の製造方法は、前記で得られた発酵ホエイ調製物へ、飲料用の添加成分を加えて、これを100℃〜150℃、1〜30秒間で高温殺菌処理を行い、飲料を得ることを含んでなる。
本発明は、従来、タンパク質の熱変性による凝集物が生じるとして避けられていた条件で殺菌した後、凝集物を含んだまま、乳酸発酵を行い、さらに均質化を行うことによって、従来にない風味と食感、熱安定性を持ち、さらに安全性においても優れた発酵ホエイ調製物およびそれによる飲料を得ることができる。本発明による発酵ホエイ調製物は、前記したように、発酵による独特で良好な風味であると同時に、スッキリとした爽やかな風味を持ち、かつ、舌触りが滑らかな食感を持ち、さらに熱安定性と安全性にも優れたものである。これは、ホエイに由来する原料、調製物や飲料等としては、従来にない物性(食感)と風味(濃厚感)を持つものと言える。このため、このような性質をもつ飲料は、従来の製品に対して有利に差別化可能であり、商品価値の高いものであると言える。
本発明による発酵ホエイ調製物の製造工程の例を示す。 本発明による飲料の製造工程の例を示す。 実施例の例1の結果を示す図である。 実施例の例6の結果を示す図である。
発明の具体的説明
発酵ホエイ調製物
本発明による発酵ホエイ調製物は、前記したように、固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌した後、乳酸発酵させ、得られた発酵液をそのまま均質化することによって得られるものである。
本発明者らの知る限り、従来、ホエイタンパク質水溶液の固形分濃度を10重量%より高くしてから、90℃よりも高温で殺菌した後に、乳酸菌もしくは酵母で発酵させて、発酵ホエイ調製物を製造した例は報告されていない。これは、ホエイタンパク質水溶液を、例えば超高温(UHT)殺菌すると、ホエイタンパク質が加熱凝集し、品質が著しく劣化するからであると考えられる。例えばホエイタンパク質水溶液を高濃度に調製してから、pHを6.5以下の弱酸性にして、90℃よりも高温で殺菌すると、巨大な凝集物が生成してしまう。
このため、商業規模の大量生産では、タンクや配管等で凝集物を分散させにくくなり、また、タンク、配管、バルブへの付着や沈着が著しくなり、汚染の原因にもなる。従来は、凝集物の生成を回避する一方、もし凝集物が生じたとしても均質化等の処理を行った後、発酵工程に付すのが通常であった。また、ホエイタンパク質水溶液のpHを6.5以下の弱酸性にして発酵させると、乳酸菌の機能が発揮されにくくなり、発酵が進行しにくくなるため、発酵による独特で良好な風味を得にくくなる場合がある。一方で、ホエイタンパク質水溶液のpHが8.0より大きいと、アルカリ性に由来する風味が強すぎるため、飲料の原料として好ましくない風味となることがある。
本発明による発酵ホエイ調製物の製造工程について説明する。なお、製造工程の工程図の例として、図1のものを挙げることができる。
本発明において、ホエイタンパク質とは、ホエイの原液や濃縮液、ホエイ粉等の還元溶液を含む意味である。使用可能なホエイタンパク質としては、ホエイタンパク濃縮物(WPC(Whey Protein Concentrate))、ホエイタンパク分離物(WPI(Whey Protein Isolate))、甘性ホエイ粉、脱塩ホエイ粉、および、脱脂粉乳などが包含され、これらは組み合わせて使用しても良い。また、これらは市販品を使用しても良い。ホエイの主要な成分組成は、典型例を挙げると、WPCでは、例えば、固形分が95.5%であり、このとき、タンパク質が76.0%、乳糖が12.0%、灰分が2.5%である。WPIでは、例えば、固形分が94.1%であり、このとき、タンパク質が90.0%、乳糖が1.7%、灰分が1.8%である。また、甘性ホエイ粉では、例えば、固形分が97.0%であり、このとき、タンパク質が12.0%、乳糖75.5%、灰分8.5%である。脱塩ホエイ粉では、例えば、固形分が98.1%であり、このとき、タンパク質が11.8%、乳糖が79.7%、灰分が5.6%である。そして、脱脂粉乳では、例えば、固形分が95.5%であり、このとき、タンパク質が34.0%、乳糖53.5%、灰分8.0%である。
なおタンパク質の量(濃度)は、必要であれば、例えば、ケルダール法、ローリー法などのような慣用の方法・装置により容易に測定することができる。
使用するホエイタンパク質は、好ましくは、WPC、甘性ホエイ粉、脱塩ホエイ粉、または、これらの混合物であり、より好ましくは、甘性ホエイ粉とWPCとの混合物である。このような混合物を使用する場合、好ましくはその混合比(重量基準)は、1:2〜2:1であり、より好ましくは、1:1〜2:1である。
使用するホエイタンパク質水溶液において、固形分濃度は、好ましくは、11〜35重量%、より好ましくは、13〜30重量%、さらに好ましくは、15〜25重量%に調整する。このとき、ホエイタンパク質の濃度は、好ましくは、1.3〜4.5重量%、より好ましくは、1.5〜4重量%、さらに好ましくは、1.7〜3重量%である。このような範囲であることは、ホエイタンパク質を変性させて、適度な粒径の凝集物を形成させる観点から好ましい。
ホエイタンパク質を水へ溶解させる場合、必要により温度を40〜60℃程度にし、さらに溶解機として、パワーブレンダー、ホモミキサー、高速攪拌機等を必要により使用しても良い。
通常の乳性飲料等において、固形分濃度を5〜15重量%程度とすることが多い。これは、製造工程での付着等の問題の回避や、風味や食感等の観点を考慮したものである。本発明においては、ホエイタンパク質水溶液の固形分濃度を高め、乳成分を高濃度にして、乳酸菌もしくは酵母で発酵させることにより、発酵による独特で良好な風味を強くすることができた。このとき、過大な凝集物の生成を防止することも、実際の製品での製造特性の観点から重要となるが、本発明では、凝集物の大きさを適度な大きさに抑え、凝集物をそのまま利用することによって、良好な風味のホエイ発酵調製物を得ることに成功したのである。
なお、本発明において、水溶液中の固形分濃度は、例えば、簡易水分測定法、混砂法などのような慣用の方法・装置により容易に求めることができる。
使用するホエイタンパク質水溶液は、また、高温殺菌処理前に、pHを6.5〜8.0、好ましくは6.6〜7.8、より好ましくは6.6〜7.6、さらに好ましくは6.8〜7.4、さらにより好ましくは6.8〜7.2、最も好ましくは約7.0に調整する。
ここで、pH調整は好ましくは、pH調整剤を使用して行う。ここで、使用可能なpH調整剤は、上記の領域にpHを調整でき、かつ、食品として使用可能な安全性を有するものであれば特に限定されないが、典型的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウムおよび炭酸ナトリウムからなる群より選択される。そして、これらは組み合わせて使用しても良い。本発明の好ましい態様によれば、pH調整剤は水酸化ナトリウムである。
pH調整剤を使用する場合、その使用量は、使用するpH調整剤の種類、上昇させようとする目標pH値、添加する水溶液の状態(例えば、その温度、pH等)等に応じて適宜変更することができるが、例えばpH調整剤として水酸化ナトリウムを使用する場合、その使用量を濃度として定義すると、典型的には0.01〜0.5重量%、好ましくは0.01〜0.3重量%である。
本発明においては、まず、固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌処理に付す。ここで、高温殺菌処理における加熱条件は、通常の殺菌処理条件に相当するものである。通常、乳やホエイを含む飲料は、製品として出荷する前に、各種方法により殺菌処理が行われるが、ここでいう高温の加熱殺菌条件は、このような通常の殺菌処理の一態様とされている条件を意味する。したがって、本発明における高温殺菌処理の加熱条件は、飲料や食品の分野において慣用の加熱殺菌処理条件であれば特に制限なく使用することができるが、本発明においては、特に90℃を越えた加熱条件を使用する。この条件はタンパク質の熱変性を生じうる条件である。高温殺菌すると、高温菌等の雑菌を充分に死滅させることができるため、衛生面が改善され、後工程の発酵での汚染等を抑制しやすくなる。
本発明の好ましい態様によれば、高温殺菌処理は、例えば91℃〜99℃で、約5〜15分間、好ましくは、92〜98℃で、約7〜13分間、より好ましくは、93〜97℃で、約8〜12分間、特に好ましくは約95℃で約10分間である。別の好ましい態様によれば、高温殺菌処理は、例えば100℃〜150℃で、約1〜30秒間、好ましくは、110〜140℃で、約1〜20秒間、より好ましくは、115〜135℃で、約1〜10秒間、さらに好ましくは、120〜130℃で、約1〜5秒間であり、特に好ましくは約120℃で約3秒間である。高温殺菌の後、必要により、処理した水溶液を冷却する。冷却する温度は、次の発酵工程での発酵温度に基づいて設定することができ、例えば30〜50℃程度である。
また、この高温殺菌処理の際、水溶液に圧力をさらに負荷しても良い。通常、加熱殺菌処理を行う場合、水溶液の沸騰を防止すること等を目的として、例えば、殺菌圧力を1〜10kg/cm程度とする。本発明における殺菌処理では、加熱に加えて、このような圧力を加えても良い。そして、高温殺菌処理する装置は、例えばプレート式熱交換器、チューブ式熱交換器、スチームインジェクション式殺菌機、スチームインフュージョン式殺菌機、通電加熱式殺菌機などがある。
本発明においては、このような高温殺菌処理を行うと、得られる水溶液は、凝集物を含む。この凝集物の粒径は巨大ではなく、直ぐには沈殿しない適度な寸法である。典型的には水溶液に粒径が1〜100μmの範囲、好ましくは、2〜80μm、より好ましくは、4〜60μm、さらに好ましくは、5〜50μmの大きさの凝集物を含むことができる。
このように凝集物は、直ぐには沈殿しないような寸法であるため、そのまま、ここに乳酸菌もしくは酵母を加えて、次の乳酸発酵処理に付すことができる。
なお、凝集物の粒径は、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2100(株式会社島津製作所製)などを利用することにより測定することができる。
本発明において、乳酸発酵とは、ホエイタンパク質水溶液を、所定の微生物を用い、後述するような所定の発酵条件にて発酵させ、有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸など)、特に乳酸を生成するものをいう。乳酸発酵に使用できる微生物としては、乳酸菌または酵母のいずれかを使用することが好ましい。本発明の乳酸発酵において、有機酸、特に乳酸が発酵に生成しているかどうか、およびその程度については、対象とする溶液の酸度(%)を測定することにより確認することができる。
ここで、「酸度」は、牛乳関係法令集(乳業団体衛生連絡協議会(日本)、平成16年(2004年)3月)第56頁の「5 乳及び乳製品の酸度の測定法」に従って求めることができる。具体的には、試料10mlに、同量の炭酸ガスを含まない水を加えて希釈し、指示薬としてフェノールフタレイン液0.5mlを加えて、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液で30秒間、微紅色の消失しない点を限度として滴定し、その滴定量から試料100g当たりの乳酸のパーセント量を求め、これを酸度(%)とする。乳酸の酸度を求める場合、特にこれを「乳酸酸度」(%)という。なお、0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液1mlは、乳酸9mgに相当する。指示薬は、フェノールフタレイン1gを50%エタノールに溶かして100mlとする。
ここで使用可能な乳酸菌としては、ホエイ発酵に使用可能なものであれば特に制限はなく、例えば、ラクトバチルス(Lactobacillus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属等が使用でき、具体例としては、乳酸菌株ラクトバチルス・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)等が挙げられる。
また、ここで使用可能な酵母としては、ホエイ発酵に使用可能なものであれば特に制限はなく、例えば、カンジダ(Candida)属、クルベロミセス(Kluveromyces)属等が使用でき、具体例としては、酵母株のカンジダ・ケフィア(Candida Kefyr)、クルベロミセス・マルキシアヌス(Kluyveromyces Marxianus)等が挙げられる。
このように、本発明においては、乳酸菌を用いて乳酸発酵を行う場合の他に、酵母を用いて乳酸発酵を行うことができる。酵母を使って乳酸発酵を行うことで、乳酸菌を使用する場合と異なる風味を得ることができ、良好で多様なホエイ調製物を得ることが可能となる。本発明においては、必要に応じて、乳酸菌を使用して乳酸発酵させて得られた発酵液(もしくはホエイ調製物)と、酵母を使用して得られた発酵液(もしくはホエイ調製物)とを混合して使用しても良い。
添加する菌量(スターターとしての量)としては、例えば、水溶液中の乳酸菌(もしくは酵母)の濃度が10cfu/mL程度となるような量であり、好ましくは、殺菌後のホエイタンパク質水溶液の重量に対して0.1〜3重量%程度の量であり、具体例を挙げれば2重量%である。
乳酸菌による発酵の条件としては、例えば、30〜50℃、1〜40時間であり、好ましくは、35〜45℃、2〜20時間であり、より好ましくは、37〜43℃、3〜10時間である。
酵母による発酵の条件としては、例えば、20〜40℃、1〜72時間であり、好ましくは、25〜35℃、12〜60時間であり、より好ましくは、27〜33℃、24〜48時間である。
本発明においては、乳酸発酵した後、得られた発酵液に対して均質化処理を行う。これにより、発酵液に含まれる凝集物を微粒化することができる。また、発酵液を均質化する場合、そこに含まれる乳酸菌(もしくは酵母)および代謝産物を含んだまま行う。すなわち、発酵液をそのまま均質化する。そのまま均質化することは、発酵液に適度な粘度(粘性)と安定性、つまり、優れた食感や風味と安定した保存性を付与する観点で重要である。
発酵液の粘度としては、例えば、10〜300cpであり、好ましくは、15〜250cpであり、より好ましくは、20〜200cpである。本発明の発酵液を用いて飲料を調製すると、その発酵液の粘度の影響を受けて、その飲料へ適度な粘度を付与できることになる。なお、発酵液や飲料の粘度が高すぎると、実際の製造において、その取扱いが困難となる場合があるので、必要であれば、製造工程等の取扱い性を考慮して発酵液の製造条件を変更したり、得られた後に発酵液の粘度を調整したりしてもよい。
均質化処理は、例えばホモジナイザーを使用する場合、例えば10〜60℃程度にして約10〜50MPa、約100〜1000L/h程度の条件、好ましくは、12〜25MPaの条件にて行うことができる。また、必要であれば、条件を変えて複数回で行っても良い。均質化処理の具体例として、20℃程度にして、第一段目を8MPaで行い、第二段目を4MPaで行う条件が挙げられる。
飲料
本発明の別の態様によれば、本発明による発酵ホエイ調製物を含んでなる飲料が提供される。したがって、本発明による発酵ホエイ調製物へ、任意に添加成分を加えることによって所望の飲料を製造しても良い。
本発明による飲料の製造工程の工程図の例として、図2のものを挙げることができる。
具体的に説明すると、原料となる水(例えば、脱イオン水)に、安定剤を含む飲料用の添加成分を溶解させ、これを前記発酵ホエイ調製物と混合する。混合した後、必要により、さらに乳化処理を行い、高温殺菌処理に付す。このときの条件は、飲料等に慣用的に適用される高温殺菌条件であり、例えば100〜150℃、約1〜30秒間の条件にて行われる。
したがって、本発明の別の好ましい態様によれば、この飲料は、本発明による発酵ホエイ調製物へ、さらに飲料用添加成分を加えて、これを100〜150℃、約1〜30秒間で高温殺菌することによって得られる。
本発明の好ましい態様によれば、飲料製造工程での高温殺菌処理は、当業者に周知の慣用の加熱条件であることができ、好ましくは、110〜140℃、約1〜20秒間の加熱により行われる。このとき、より好ましくは、115〜135℃、約1〜10秒間であり、さらに好ましくは、120〜130℃、1〜5秒間であり、特に好ましくは120℃、約3秒間である。
また、本発明による飲料製造において、使用可能な添加成分(飲料用添加成分)としては、飲料用の添加成分として慣用されているものであれば特に制限はない。このような成分としては、例えば、ペクチン、大豆多糖類、CMC(カルボキシメチルセルロース)などのような安定剤、砂糖、グラニュー糖、液糖(例えば、ブドウ糖果糖液糖)、カゼイン、結晶セルロース、プロテアーゼ類、香料(例えば、オレンジフレーバー、アップルフレーバー、ヨーグルトフレーバー)、果汁(例えば、リンゴ果汁)、果物もしくはピューレ類(例えば、リンゴピューレ)、酸味料(例えば、クエン酸)等が挙げられる。
添加成分の使用量は、例えば、発酵ホエイ調製物に対して、砂糖や果汁等では、20〜40重量%程度であり、香料や酸味料等では、数重量%程度である。この程度の量であると、発酵ホエイ調製物の本来の風味や食感を維持した飲料を調製する上で有利である。
殺菌処理した後、得られた飲料に、必要により、さらに均質化処理を施しても良い。例えば、80〜85℃、25MPa(第一段目:20MPa、第二段目:5MPa)の条件にて、ホモゲナイザーを使用して均質化処理を施しても良い。
その後、必要により、冷却工程(例えば、25℃程度に冷却)を経て、本発明による飲料を得ることができる。
本発明に従い得られた飲料は、風味等に優れた飲料であり、粒度が例えば0.5〜5μm程度の粒子を含んでいても良い。また、本発明による飲料は、このように微小な粒子を含んでいても良いが、この場合、遠心分離しても沈殿率は、好ましくは、2%以下である。これは、実質的には、沈殿を生じない性状(物性)である。
なお本明細書において、「約」や「程度」を用いた値の表現は、その値を設定することによる目的を達成する上で、当業者であれば許容することができる値の変動を含む意味である。
本発明を以下の例によって詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例1: 発酵ホエイ調製物の調製(乳酸菌を使用した場合)
ホエイタンパク質として、甘性ホエイ粉と脱脂粉乳(いずれも明治乳業株式会社製)を17.5gで用意し、これを脱イオン水に溶解して、固形分濃度17重量%のホエイタンパク質水溶液(ホエイ水溶液と脱脂粉乳水溶液)を調製し、さらに、ホエイ水溶液では、pH調整剤として水酸化ナトリウムを用いて、pHを約7.0に調整した。次いで、プレート式熱交換器を用いて、該ホエイタンパク質水溶液を95℃、15秒間で加熱殺菌した。殺菌した後、水溶液を観察したところ、100μm未満(平均粒径3μm(ホエイ水溶液)と1μm(脱脂粉乳水溶液))の凝集物粒子が含まれていた。この得られた水溶液を、43℃まで冷却した。
次いで、これらのホエイタンパク質水溶液に、乳酸菌スターター(Lactobacillus bulgaricus JCM 1002TとStreptococcus thermophilus ATCC 19258の混合培養物)の凍結濃縮物を、水溶液の全量に対して0.1重量%で加え、43℃に保持して乳酸発酵を行った。
乳酸発酵の10時間後まで1時間毎に、ホエイタンパク質水溶液(ホエイ水溶液と脱脂粉乳水溶液)のpHと酸度(%)を測定した。結果は図3に示されるとおりであった。
そして、これらの乳酸菌とその代謝産物を含んだ発酵液を、約12MPa、約100L/hに設定したホモゲナイザーを用いて均質化した。これらの得られた発酵ホエイ調製物は、本発明での所望の風味と物性とを有するものであった。
例2: 発酵ホエイ発酵物の調製(酵母を使用した場合)
ホエイタンパク質として、甘性ホエイ粉(明治乳業株式会社製)を14.5gで用意し、これを脱イオン水に溶解して、固形分濃度14重量%のホエイタンパク質水溶液(ホエイ水溶液)を調製し、さらに、pH調整剤として炭酸水素ナトリウムを用いて、ホエイ水溶液のpHを約6.7に調整した。次いで、湯煎にて、該ホエイタンパク質水溶液を95℃、10分間で加熱殺菌した。この得られた水溶液を、30℃まで冷却した。
次いで、このホエイタンパク質水溶液に、酵母(Candida Kefyr No.4142、明治乳業株式会社製)の培養液を、水溶液の全量に対して2重量%で加え、30℃に保持して酵母発酵を行った。なおここで酵母は、ブドウ糖、酵母抽出物、および麦芽抽出物を含む培養液を用いて賦活させたものを使用した。
酵母発酵の開始では、pHが6.70、乳酸酸度が0.1%であったが、酵母発酵の2日後には、pHが6.10、乳酸酸度が0.22%となった。さらに、酵母発酵の6日後には、pHが4.57、乳酸酸度が0.67%となった。酵母発酵の2日後の発酵液を、約12MPa、約100L/hに設定したホモゲナイザーを用いて均質化した。得られた発酵ホエイ調製物では、確かな発酵臭が感じられ、ホエイ由来の加熱臭がマスクされ、酵母由来の香気成分により、食品として好ましい風味となっていた。
例3: 発酵ホエイ調製物および飲料の調製(乳酸菌を使用した場合)
ホエイタンパク質として、甘性ホエイ粉(明治乳業株式会社製)を17.5gで用意し、これを脱イオン水に溶解して、固形分濃度17重量%のホエイタンパク質水溶液を調製し、さらに、pH調整剤として炭酸カリウムを用いて、pHを約7.0に調整した。次いで、湯煎により、該ホエイタンパク質水溶液を95℃、10分間の条件にて加熱殺菌した。殺菌した後、水溶液を観察したところ、100μm未満(平均粒径10μm)の凝集物粒子が含まれていた。この得られた水溶液を、43℃まで冷却した。
なお、このとき、ホエイ水溶液の組成を調べたところ、タンパク質2.04%、乳糖12.8%、灰分1.4%、および脂肪0.17%(全て重量基準)であった。
次いで、このホエイタンパク質水溶液に、乳酸菌スターター(Lactobacillus bulgaricus JCM 1002TとStreptococcus thermophilus ATCC 19258の混合培養物)を、液体重量で水溶液の全量に対して2重量%で加え、43℃に保持して乳酸発酵を行った。乳酸発酵の6時間後に、乳酸菌数が10cfu/mLとなったところで、この乳酸菌とその代謝産物を含んだ発酵液を、約10MPa、約100L/hに設定したホモゲナイザーを用いて均質化した。この得られた発酵ホエイ調製物は、本発明での所望の風味と物性とを有するものであった。
さらに、この発酵ホエイ調製物に、大豆多糖類0.5重量%またはペクチン0.4重量%で加えて、120℃、2秒間で高温殺菌し、冷却して、本発明による飲料を得た。この得られた飲料は、粒度が0.5〜5μm程度の粒子を生成しており、発酵による独特で良好な風味を持つと同時に、スッキリとした爽やかな風味を持ち、かつ、舌触りが滑らかな食感を持つものであった。
例4: ホエイタンパク質水溶液の濃度による熱安定性の違い
ホエイタンパク質として、甘性ホエイ粉とWPC(ホエイタンパク濃縮物)との混合物を用意した。ここで、甘性ホエイ粉とWPCとは、それぞれ19.38gと9.5gとした(混合比(重量基準)としては、2:1)。
なお、使用した甘性ホエイ粉は、固形分97.0%で、タンパク質12.0%、乳糖75.5%、および灰分8.5%(全て重量基準)であり、WPC(オランダ、DOMO社製)は、固形分95.5%で、タンパク質76.0%、乳糖12.0%、灰分2.5%、およびその他5.0%(全て重量基準)であった。また、混合して得られた混合ホエイ粉は、固形分96.5%で、タンパク質33.0%、乳糖54.6%、灰分6.5%、およびその他2.4%となるものであった。
この混合ホエイ粉を用いて、固形分濃度がそれぞれ下記表のようになるように脱イオン水を用いて調整し、試料i〜vを調製した。「試料v」以外は、NaOH(10%)水溶液によりpHを7.0に調整した。各試料の組成比は下記表1に示したとおりであった。
次いで、卓上恒温槽を用いて、各試料を95℃、10分間で加熱し、高温殺菌処理を施した。処理後の各試料を採取し、目視により観察を行い、下記基準に従って評価した。
評価基準:
A: 凝集物は小さく、目視ではほとんど観察できないレベルである。
B: 柔らかな凝集物が観察されたが、パワーブレンダー等を使用することで、タンクからの回収は可能である。
C: 固い凝集物が観察された。タンパク質が明らかに変性しており、タンクからの回収も困難である。
結果は下記表1に示される通りであった。
Figure 0005230614
例5: ホエイタンパク質の組成による発酵ホエイ調製物の特性の違い
混合ホエイ粉として、下記表2に示した試料a〜dのものを使用し、かつ、固形分濃度を下記のように17.0重量%とした以外は、例3と同様にして、ホエイタンパク質水溶液を高温殺菌した。
Figure 0005230614
次いで、その得られた水溶液それぞれに重量基準で2%となる乳酸菌を、例3に従って加えて、乳酸発酵を43℃、6時間で行い、発酵させた。
この得られた発酵液を、15MPa(第一段目:10MPa、第二段目:5MPa)の条件にて順次、ホモゲナイザーを用いて均質化し、発酵ホエイ調製物を得た。その得られた調製物を、10℃、6日間で保存し、保存後の調製物について、粘度(cp)、pHおよび酸度(%)を調べた。
粘度はB型粘度計(LVT、Brookfield社製)を使用して、10℃の条件下にて測定した。また、pHはpHメーター(HORIBA社製)を使用して、20℃の条件下にて測定した。さらに、酸度はフェノールフタレインにより滴定する常法を用いて測定した。
結果は下記表3に示されるとおりであった。
タンパク質濃度が増加するに従い、得られた調製物の粘度も増加した。すなわち、WPCを含むものの方が得られる調製物が高い粘度を示した。また、実際の風味や食感についても、WPCを含むものの方がミルク感や発酵乳感が濃厚であった。さらにこれら得られた発酵ホエイ調製物での傾向は、これらを用いて飲料を調製した場合でも、各飲料について同様の傾向が観察された。
Figure 0005230614
例6: ホエイタンパク質水溶液のタンパク質濃度とpHによる殺菌後に生成する凝集物の粒径の違い
甘性ホエイ粉を用意し、重量基準で11%、14%、17%、20%、24%、28%および32%の各濃度のホエイ水溶液を調製した。各ホエイ水溶液のpHを、水酸化ナトリウムを用いて、それぞれpH6.50、6.65、6.80、6.95、7.5および8.0に調整したものを用意し、各サンプルをメディウム壜に入れ、湯煎の95℃、15分間で加熱し、平均粒径を測定した。なお、平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2100(株式会社島津製作所製)にて測定した。
結果は図4に示されるとおりであった。
例7: ホエイタンパク質水溶液のpHによるホエイ発酵調製物の物性の違い
例3と同様にして、固形分濃度17重量%のホエイタンパク質水溶液を調製し、pH調製剤として、20重量%クエン酸水溶液もしくは10重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用いて、pHを6.0と7.0とにそれぞれ調整した試料を作製した。次いで、各ホエイタンパク質水溶液を95℃、10分間の条件にてタンク内にて加熱殺菌した。加熱後、水溶液を観察したところ、平均粒径は下記表の通りであった。
次いで、これらのホエイタンパク質水溶液に、乳酸菌スターター(Lactobacillus bulgaricus JCM 1002TとStreptococcus thermophilus ATCC 19258の混合培養物)の凍結濃縮物を、水溶液の全量に対して0.1重量%で加え、43℃で6時間保持して発酵させた。
これら得られた発酵液をそれぞれ、15MPa(第一段目:10MPa、第二段目:5MPa)の条件にて順次、ホモゲナイザーを用いて均質化し、発酵ホエイ調製物αおよびβを得た。この発酵ホエイ調製物の粘度(cp)を例5に従って測定した。また、発酵ホエイ調製物の遠沈率を、溶液10mlを、2000rpm、10分間で遠心分離処理し、沈殿物量(ml)を測定することにより求めた。
結果は下記表4に示されるとおりであった。
Figure 0005230614
pHを6.0に調整した場合、発酵後の凝集物はサラサラした物性であったが、pHを7.0に調整した場合、トロミのある独特な物性であった。ホエイタンパク質水溶液を乳酸菌発酵させると、乳酸菌が粘性のある多糖類を分泌するが、水溶液のpHをより酸性側にすると、酸凝固などにより、凝集物(タンパク質の粒子)の粒径が大きくなり過ぎ、多糖類を介した凝集物同士のネットワークが形成されにくくなると考えられた。このため、均質化後の調製物の粘度にも差異が生じたと考えられた。なおこれら考察は理論であって本発明を限定するものではない。
例8: 飲料の製造
製造方法:
例1に従って調製した、発酵ホエイ調製物(以下において「ホエイ発酵乳1」という)を用いて、下記配合に従って本発明による飲料1〜3を製造した。
具体的には、まず砂糖と安定剤とを粉体で混合した後、水に加えて約50℃にて溶解させた。ここに、液糖、香料およびホエイ発酵乳1を順に加え、クエン酸とクエン酸ナトリウムとを用いて、pHを調整した。
pHを調整した後、サンプルとして一部を採取して熱安定性を評価した。熱安定性の評価は、採取サンプルを130℃で加熱し、凝集物が発生するまでの時間を測定することで測定した。
次いで、pH調整後の溶液を、オートクレーブ(110℃、1分間)で処理し、殺菌を行った。なお、この殺菌条件は、例えば130℃、数秒間で行うのと同等の条件を想定している。
殺菌処理した後、溶液を25MPaにて均質化し、所望の飲料1〜3を得た。
これらの得られた各飲料において、含まれる凝集物の平均粒径と、遠沈率を測定した。
なお、平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置SALD−2100(株式会社島津製作所製)で測定し、遠沈率は溶液10mlを、2000rpm、10分間で遠心分離処理し、沈殿物量(ml)を測定することにより求めた。
なお、以下において比率もしくは%は、特に断りの無い限り重量基準での比率もしくは%を意味する。
配合例1(飲料1):
Figure 0005230614
配合例2(飲料2):
Figure 0005230614
配合例3(飲料3):
Figure 0005230614
結果は下記表8に示されるとおりであった。
Figure 0005230614

Claims (11)

  1. 固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌した後、乳酸発酵させ、得られた発酵液を均質化することによって得られる、発酵ホエイ調製物であって、
    高温殺菌を、91℃〜99℃で、5〜15分間行うか、または、100℃〜150℃で、1〜30秒間行うことによる、発酵ホエイ調製物
  2. ホエイタンパク質水溶液のpHが6.6〜7.6に調整されている、請求項1に記載の発酵ホエイ調製物。
  3. 高温殺菌後の水溶液が凝集物を含む場合、その粒径が2〜100μmの大きさであり、かつ、この水溶液をそのまま乳酸発酵工程に付すことを含んでなる、請求項1または2に記載の発酵ホエイ調製物。
  4. 乳酸発酵が、乳酸菌または酵母を用いた発酵によって乳酸を生成するものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のホエイ調製物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発酵ホエイ調製物を含んでなる、飲料。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発酵ホエイ調製物へ、飲料用添加成分を加え、これを100℃〜150℃、1〜30秒間の高温殺菌処理を行うことによって得られる、飲料。
  7. 固形分濃度が11〜35重量%で、かつ、pHが6.5〜8.0に調整された、ホエイタンパク質水溶液を、高温殺菌した後、乳酸発酵させ、得られた発酵液を均質化することによって発酵ホエイ調製物を得ることを含んでなる、発酵ホエイ調製物の製造方法であって、
    高温殺菌を、91℃〜99℃で、5〜15分間行うか、または、100℃〜150℃で、1〜30秒間行う、製造方法。
  8. ホエイタンパク質水溶液のpHが6.6〜7.6に調整されている、請求項に記載の方法。
  9. 高温殺菌後の水溶液が凝集物を含む場合、その粒径が2〜100μmの大きさであり、かつ、この水溶液をそのまま乳酸発酵工程に付すことを含んでなる、請求項7または8に記載の方法。
  10. 乳酸発酵が、乳酸菌または酵母を用いた発酵によって乳酸を生成するものである、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法により得られた発酵ホエイ調製物へ、飲料用添加成分を加えて、これを100℃〜150℃、1〜30秒間で高温殺菌処理を行い、飲料を得ることを含んでなる、飲料の製造方法。
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