JP5223452B2 - プロジェクタ及び投影画像形成方法及び車両用ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

プロジェクタ及び投影画像形成方法及び車両用ヘッドアップディスプレイ装置 Download PDF

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Description

本発明は、偏向光学素子により光束を2次元的に走査することによって投影対象に2次元的な投影画像を形成するプロジェクタ及び投影画像形成方法に関し、更には車両用のヘッドアップディスプレイ装置に応用可能なプロジェクタに関する。
従来から、プロジェクタとして、光源を含む照明光学系と、この照明光学系によって照明される空間光変調装置と、この空間光変調装置の像を投影する投影レンズとを備えたものが提案され、普及しつつある。これに伴って、プロジェクタの小型化に対する要求が急速に高まっている。
更に、光源としてLED、LD(レーザダイオード)が普及しつつあり、携帯電話機等の小型機器にプロジェクタを搭載した電子機器も開発されつつある。
また、プロジェクタには、空間光変調装置を用いる方式とは別の方式として、光源からの光束を偏向光学素子によって2次元的に偏向し、投影対象の面上を結像スポットにより2次元的に走査し、その残像効果によって2次元的な投影画像を形成する光走査方式のものも各種提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
この走査方式のプロジェクタでは、光源からの光束を偏向する偏向素子として、ポリゴンミラーやガルバノミラー、MEMS(Micro Electro- Mechanical Systems:(微小機械システム)技術等を用いて作製されたMEMSミラーが用いられている。
特開2001-154263号公報 特開2001-174919号公報 特開2005-309221号公報 特開2007-199251号公報
この種のプロジェクタは、図1に模式的に示すように、制御装置1と光走査装置2とから概略構成されている。制御装置1は元画像の各画素の画素データとしての輝度データG(i、j)に対応する発光量制御データが入力されて後述する光源(例えば、レーザーダイオード)の発光量を制御する発光量制御部3と、元画像の各画素データの位置データが入力されて後述する偏向光学素子(例えば、ガルバノミラー)の偏向方向を制御する偏向光学素子駆動制御部4とを備えている。
光走査装置2は、光源5と、発散角変換素子(例えば、投影レンズ)6と、偏向光学素子7とを備えている。発散角変換素子6は、光源5からの光束に基づき投影対象(例えば、スクリーン)Scに結像スポットSが形成されるように発散角度を変換する。
偏向光学素子7は、その発散角変換素子6からの光束Pを第一走査方向とこの第一走査方向と直交する方向に偏向して元画像の各画素位置(i、j)に対応する画素対応箇所(i’、j’)にその結像スポットSを形成する。偏向光学素子駆動制御部4は、その画素対応箇所(i’、j’)にその結像スポットSが形成されるようにその偏向光学素子7を画素の位置データ(i、j)に基づいて2次元的に制御する。発光量制御部3は、その元画像の各画素毎の輝度データG(i、j)に対応する発光量制御データによりその光源5の発光量を制御する。
この種のプロジェクタでは、発散角変換素子6と偏向光学素子7とを含む投影光学系に基づき投影画像が劣化することがある。
例えば、偏向光学素子7としてガルバノミラー等の可動ミラーを用いて投影画像をスクリーンScに形成する際、スクリーンScに対してより至近距離から投影したい場合や高解像度の投影画像をスクリーンScに形成したい場合がある。
このような場合、可動ミラーの偏向角θとしての傾き角度(振幅)をより一層大きく、かつ、可動ミラーを高速に可動させる必要がある。また、安定した駆動力を得るために、可動ミラーを薄く形成する工夫又は可動ミラーの面積を小さくする工夫を行って軽くしなければならない。
しかしながら、可動ミラーを薄くすると、可動ミラーの可動時にミラー部の撓み量が大きくなる。その結果、結像スポットSが劣化し、解像度の低下した投影画像になる。また、可動ミラーのミラー部の面積を小さくすると、光源5から出射される光束(ビーム)Pの大きさを小さくしなければならない。 ところが、可動ミラーのミラー部の面積を小さくすると、回折現象が生じて、結像スポットSが劣化する。このため、可動ミラーの面積を小さくすることにも限界がある。
すなわち、図2に示すように、投影光学系の光軸中心O1に対応する投影画像中心位置O1’から画素対応箇所(i’、j’)の位置が遠くなればなるほど、結像スポットSの径が大きくなったり、歪んだりする。
このように、結像スポットSを走査することにより投影対象としてのスクリーンScに投影画像を形成する従来のプロジェクタには、発散角変換素子6と偏向光学素子7とを含む投影光学系に基づく投影画像の劣化がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、新たな光学素子を用いることなく、発散角変換素子と偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく投影画像の劣化を解消し得るプロジェクタ及び投影画像形成方法及びこのプロジェクタを有するヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、 光源からの光束に基づき投影対象に結像スポットが形成されるように発散角度を変換する発散角変換素子と、前記発散角変換素子からの光束を第一走査方向とこの第一走査方向と直交する方向に偏向して元画像の各画素の位置に対応する前記投影対象の画素対応箇所に前記結像スポットを形成するための偏向光学素子と、前記各画素毎の位置データに基づき前記画素対応箇所に前記結像スポットが形成されるように前記偏向光学素子を制御する偏向光学素子駆動制御部と、前記各画素毎の輝度データに基づき前記光源の発光量を制御する発光量制御部とを有して、前記結像スポットを走査することにより前記投影対象に前記元画像に対応する投影画像を形成するプロジェクタにおいて、
前記発散角変換素子と前記偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく前記投影画像の劣化分を各画素毎に是正するために予め求められた前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正して補正処理後の輝度データを前記発光量制御部に出力すると共に前記位置データを前記偏向光学素子駆動制御部に出力する画像処理部を備え、
前記画像処理部は、前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する画素データ補正部と、前記補正処理後の輝度データが前記発光量制御部による画像の表現可能範囲を超えているか否かを1画素以上の画素単位で判別する判別部と、該判別部により表現可能範囲を超えていると判定された補正処理後の輝度データを表現可能範囲内の輝度データに再補正する再補正処理部とを有し、前記補正処理を行う画素を注目画素として、前記画素データ補正部は、前記注目画素についての投影画像の画像劣化分データと前記注目画素に隣接する隣接画素の輝度の影響分とを含めて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とするプロジェクタである。
請求項2に記載の発明は、前記画素データ補正部は、前記画像劣化分データにより得られた輝度データから前記隣接画素の輝度の影響分を差し引いて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタである。
請求項3に記載の発明は、前記画素データ補正部には、MTFフィルタの逆補正フィルタを用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタである。
請求項4に記載の発明は、前記偏向光学素子が第1偏向素子と第2偏向素子とからなり、前記第1偏向素子と前記第2偏向素子とが一体又は別体に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタである。
請求項5に記載の発明は、前記偏向光学素子が正弦波駆動され、前記画素データ補正部は、前記投影画像の劣化分に基づき補正された補正処理後の輝度データを光量分布特性に基づき補正する機能を有し、前記判別部は当該光量分布特性に基づき補正された補正処理後の輝度データが前記発光量制御部による画像の表現可能範囲を超えているか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタである。
請求項6に記載の発明は、発散角変換素子により光源からの光束に基づき投影対象に結像スポットが形成されるように発散角度を変換し、発散角度が変換された光束を偏向光学素子により第一走査方向とこの第一走査方向と直交する方向に偏向して元画像の各画素の位置に対応する投影対象の画素対応箇所に前記結像スポットを走査形成することにより、前記投影対象に前記元画像に対応する投影画像を形成する投影画像形成方法において、
前記発散角変換素子と前記偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく前記投影画像の劣化分を各画素毎に是正するために予め求められた前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する補正処理工程と、
補正処理後の各画素毎の輝度データに基づき前記光源の発光量を制御すると共に前記各画素毎の位置データに基づき前記偏向光学素子の角度を制御する制御工程とを含み、
前記補正処理工程は、前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する画素データ補正工程と、前記補正処理後の輝度データが発光量制御による画像の表現可能範囲を超えているか否かを1画素以上の画素単位で判別する判別工程と、該判別工程により表現可能範囲を超えていると判定された補正処理後の輝度データを表現可能範囲内の輝度データに再補正する再補正処理工程とを有し、前記補正処理を行う画素を注目画素として、前記画素データ補正工程は、前記注目画素についての投影画像の画像劣化分データと前記注目画素に隣接する隣接画素の輝度の影響分とを含めて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とする投影画像形成方法である。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のプロジェクタを有する車両用ヘッドアップディスプレイ装置である。
請求項1ないし請求項6に記載の発明によれば、新たな光学素子を設けることなく、発散角変換素子と偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく投影画像の劣化を解消し得るという効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、画像劣化の大きい投影画像の周辺領域で、画像処理による補正効果を大きくできるという効果を奏する。また、光量分布特性を考慮して補正を行っているので、補正処理後の輝度データの表現可能範囲のダイナミックレンジを大きくとることができるという効果がある。更に、省電力化も図ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、元画像に対して忠実度の高い投影画像をドライバーに提供できる。
以下に、本発明に係わるプロジェクタの発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<共通実施例>
図3は本発明に係わるプロジェクタの概略構成を示す説明図である。ここでは、プロジェクタは、光走査装置10と、制御装置20とから大略構成される。光走査装置10は赤色光源11a、緑色光源11b、青色光源11c、発散角変換素子(例えば、投影レンズ)12a、12b、12c、光路合成光学素子(例えば、光路合成ミラー)13a、13b、偏向光学素子14から大略構成される。その赤色光源11a〜11c、発散角変換素子12a〜12c、光路合成光学素子13a、13b、偏向光学素子14により投影対象としてのスクリーンScに投影画像を投影する投影光学系が構成されている。なお、その図3において、符号O2は投影光学系の光軸を示している。
赤色光源11a、緑色光源11b、青色光源11cには単色光源、例えば、レーザ光源(レーザダイオード)が用いられる。適宜波長の光を発するレーザ光源を用いることにより、色純度が高く、鮮やかな画像を表示させることができる。例えば、青色光源11cには波長460nmの半導体レーザ、赤色光源11aには波長638nmの半導体レーザ、緑色光源11bには波長1060nmの半導体レーザの第2高調波530nmを用いる。
この赤色光源11a、緑色光源11b、青色光源11cの駆動制御と偏向光学素子14との制御は、制御装置20によって行われるが、その詳細は後述する。
赤色光源11a、緑色光源11b、青色光源11cから出射された各光束Pは、それぞれ発散角変換素子12a〜12cにより集光され、この発散角変換素子12a〜12cにより発散光束が収束光束に変換される。すなわち、発散角変換素子12a〜12cは光源11a〜11cからの各光束Pに基づきスクリーンScに結像スポットSが形成されるように発散角度を変換する機能を果たす。
その収束光束に変換された各光束は、光路合成光学素子13a、13bにより光路が合成されて、偏向光学素子14に導かれるが、その詳細は後述する。光路合成光学素子13a、13bは、例えば、誘電体多層膜フィルターから構成され、所定の波長領域で光を反射し、所定の波長領域以外の光を透過する特性を有する。
ここでは、光路合成光学素子13aは、緑の波長領域510nm 〜570nmの光を95%以上反射し、それ以外の光は90%以上透過する特性を有する。また、光路合成光学素子13bは青の波長領域400nm〜490nmの光を95%以上反射し、それ以外の光は90%以上透過する特性を有する。
赤色光源11aからの光束は、発散角変換素子12aにより収束光に変換され、光路合成光学素子13a、13bを透過して偏向光学素子14に導かれ、緑色光源11bからの光束は、発散角変換素子12bにより収束光に変換されかつ光路合成光学素子13aにより反射された後、光路合成光学素子13bを透過して偏向光学素子14に導かれ、青色光源11cからの光束は、発散角変換素子12cにより収束光に変換され、光路合成光学素子13bにより反射されて偏向光学素子14に導かれる。
偏向光学素子14は光路合成光学素子13a、13bにより光路が合成された光束を所定方向に偏向し、スクリーンScの後述する画素の位置に対応する画素対応箇所に結像スポットSが形成されるように、各光束を走査偏向する。
この偏向光学素子14は、例えば、図4に示すように、第1の偏向素子としての矩形状の外枠部14aと第2の偏向素子としての矩形状の内枠部14bと矩形状の可動ミラー部14cとから大略構成されている。可動ミラー部14cは一対の保持軸14d、14dを介して内枠部14bに回動可能に支持されている。内枠部14bはこの一対の保持軸14d、14dに対して直交する方向に延びる一対の保持軸14e、14eを介して外枠部14aに回動可能に支持されている。
可動ミラー部14cは、例えば、一対の保持軸14d、14dを支軸にして左右方向に回転され、内枠部14bは一対の保持軸14e、14eを支軸にして上下方向に回転される。その偏向光学素子14は公知のMEMSミラーから構成され、その材料にはシリコン結晶が用いられる。
例えば、この種のMEMSミラーは、シリコン結晶基板の底面基板から、エッチング技術により浮上させた位置に可動ミラー部14cと内枠部と14bとが形成される。
このMEMSミラーでは、可動ミラー部14cの下側の底面基板に左右に分割された電極が形成され、可動ミラー部14cの電極と底面基板の電極との間に電圧を印加することによる静電気力により可動ミラー部14cが保持軸14d、14dにねじれを生じさせる方向に傾斜される。また、内枠部14bの下側の底面基板には上下に分割された電極が形成され、内枠部14bの電極と底面基板の電極との間に電圧を印加することによる静電気力により内枠部14bが保持軸14e、14eにねじれを生じさせる方向に傾斜される。
このようなMEMSミラーを用いて光束(ビーム)を高速に偏向するには、可動ミラーを共振点付近で駆動させる必要がある。このために、偏向角を時間に対して正弦波状に変化させる。可動ミラー部14cの大きさは約1mm角と小さいのでかつ回転モーメントも小さいので、保持軸14d、14dの厚さや幅の設計によってねじれ方向の一次共振周波数を高くすることができ、左右方向の回転軸中心には容易に高い1次共振周波数を得ることができる。
通常の駆動方法によれば、可動ミラー部14cの振幅を大きくすることは困難であり、更に、駆動力の不均一や空気抵抗等のため可動ミラー部14cの駆動が安定しないが、このMEMSミラーによれば、可動ミラー部14cを一次共振周波数付近で駆動させることにより、スクリーンScの全面を走査するのに十分な大きさの振幅を有し、かつ、安定した駆動を実現できる。
なお、MEMSミラーとしては、この構成に限らず、可動ミラー部14cの裏面に磁性体を形成し、底面基板に形成したコイルから発生する磁力によって可動ミラー部14cを傾ける構成としてもよい。
光路合成光学素子13a、13bにより光路合成された光束は、その偏向光学素子14により二次元的に互いに直交する方向、すなわち、第1走査方向としての水平方向とこの第1走査方向と直交する第2走査方向としての垂直方向とに走査される。
なお、この共通実施例では、第1の偏向素子と第2の偏向素子とが一体に形成されているが、第1の偏向素子と第2の偏向素子とを別体に形成しても良い。第1の偏向素子と第2の偏向素子とを別体に形成する機構として、例えば、ステッピングモータの出力軸に平面ミラーを取付け、等角速度で平面ミラーを回転駆動する構成が考えられる。
ところで、このような構成の投影光学系の場合、例えば、プロジェクタ1から近い至近距離にスクリーンScを設けて、このスクリーンScの全面に投影画像を高解像度で形成したい場合、可動ミラー部14cを大きく振らなければならない。
すなわち、可動ミラー部14cの偏向角θとしての振幅又は傾き角度を大きく、かつ、可動ミラー部14cを高速で安定して駆動しなければならない。このために、可動ミラー部14cの面積を小さくかつ薄くすることによって軽量化を図ることにすると、可動ミラー部14cの駆動時の撓み量が大きくなり、その結果、スクリーンScに形成される結像スポットSに歪みが生じ、結像スポットSが劣化することにより、投影画像が劣化するという不都合が生じる。
また、可動ミラー部14cの面積を小さくするためには、光束の大きさを小さくしなければならず、可動ミラー部14cが開口絞りとして機能するために、可動ミラー部14cの面積を小さくすると、回折現象が生じて結像スポットSが大きくなり、可動ミラー部14cの面積を小さくすることによっても、結像スポットSが劣化する。更に、図3に示すように、偏向角θが大きくなればなるほど、可動ミラー部14cのたわみ量が大きくなるので、スクリーンScの周辺ほど、結像スポットSの劣化が大きくなる。
これに限らず、発散角変換素子12a〜12cと偏向光学素子14とを含む投影光学系では、この投影光学系に固有の光学特性に基づく結像スポットSの劣化が存在する。
図5は、この投影画像の劣化を説明するための模式図であり、図5(a)は横縦640×480個の元画像の各画素毎の画素データの配列を示している。その図5(a)において、横軸は水平方向の画素位置を示し、縦軸は垂直方向の画素位置を示す。ここでは、符号i、jを用いて水平方向にi番目の位置、垂直方向にj番目の位置にある画素の輝度データをG(i、j)で表している。この画素の輝度データはR、G、Bについて、それぞれ、存在しているが、ここでは、説明の便宜のため、画素の輝度データは赤色光源11aについてのデータであるとする。
図5(b)は垂直方向j番目の行の各画素の輝度G(1、j)〜G(640、j)をグラフ化して示している。この図5(b)において、横軸は、各画素位置に対応しており、縦軸は各画素の輝度又は光強度に対応している。また、符号O’はj番目の行の中心画素位置を示している。
制御装置20は偏向光学素子駆動制御部21と発光量制御部22とを備えている。偏向光学素子駆動制御部21は、偏向光学素子14を画素位置データ(i、j)に基づいて制御する。例えば、水平方向にi番目、垂直方向にj番目の画素をスクリーンScに投影するときには、水平方向にi番目、垂直方向にj番目の画素の輝度データG(i、j)を発光量制御部22に向けて出力すると共に、この発光量制御部22への輝度データG(i、j)への出力に同期して、(i、j)番目の画素位置に対応するスクリーンScの画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSが形成されるように、偏向光学素子14の制御信号を偏向光学素子駆動制御部21に出力する。これにより、元画像に対応する投影画像がスクリーンScに形成される。
しかしながら、投影光学系には、発散角変換素子12a〜12cの光学特性、偏向光学素子14の光学特性等に起因する結像スポットSの劣化、結像スポットSが大きくなるという劣化が存在するため、図5(c)に模式的に示すように、MTFの劣化やコントラストの低下が生じる。その図5(c)において、破線で示す包絡線CLは、そのMTFの劣化やコントラストの低下を示している。
市販のカメラの場合、結像光学系を通じて得られた画像が劣化している場合、例えばCCDの撮像面に結像された画像に歪み等の劣化がある場合には、フィルタ画像処理を行うことによって、画像の劣化を補正することができる。この補正処理後の画像をLCDに表示させることにより、画像劣化分が補正されて、ある程度鮮明な画像をLCDに表示することができる。
しかしながら、スクリーンScに投影された投影画像では、この投影画像を補正して再度スクリーンScに投影画像として表示させることができないため、如何にして投影画像の劣化を補正するかが問題となる。
ところが、元画像の各画素が投影光学系を通じてどの程度劣化するかは、各画素毎に予め求めることができる。というのは、投影光学系の設計により、画像がどの程度劣化するか、あらかじめ求めることができるからである。
本発明は、この投影画像の劣化があらかじめ求めることができるということに基づいて為されている。
例えば、元画像のi番目、j番目の画素(i、j)に注目して、9×9の領域について考える。
図6(a)はその9×9の画素領域の例えばR色についての各画素の輝度データG(i、j)を模式的に示している。この図6(a)の各画素毎の輝度データG(i、j)を補正することなくこれに対応する発光量制御データをそのまま用いて赤色光源11aを点灯させて、図6(b)に示すようにスクリーンSc上の画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSを形成したときの結像スポットSの輝度がG’(i’、j’)あったとする。なお、色については説明の便宜のため無視して考える。
この図6(b)では、注目画素(i、j)番目の画素について、その輝度にα%の劣化があると仮定する。ここでは、劣化とは、結像スポットSの大きさの増加に基づき注目画素(i、j)番目に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)の光量の低下をいう。注目画素対応箇所(i’、j’)の劣化分の光量は、説明の便宜のため、上下左右に隣接する隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)に均等に振り分けられた仮定する。また、注目画素(i、j)に対して、斜め方向に隣接する画素については説明を省略する。
その図6(b)は、注目画素対応箇所の輝度G’(i’、j’)が元の画像の注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)に対してα%減少し、その減少分の輝度が均等に隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)に振り分けられている状態を模式的に示している。
図6(b)に示す画素対応箇所(i’、j’)の劣化分を補正するには、通常、図6(c)に示すFIRフィルタを用いることができる。ところが、このスクリーンSc上の各画素対応箇所毎に直接FIRフィルタ処理を行うことはできない。
そこで、この共通実施例では、光源11aの発光量を補正することにより、投影光学系に基づく画像劣化を補正する。この補正を逆MTF補正処理という。
このため、この共通実施例では、制御装置20が画像処理部23を備えている。この画像処理部23は、投影画像の劣化分を各画素毎に是正するために予め求められた投影画像の劣化分データに基づき各画素毎に輝度データG(i、j)を補正して補正処理後の画素データの集合からなる補正画像を生成する機能を果たす。この補正処理後の画素データとしての輝度データに対応する光量制御データを用いて、光源11aを駆動することにすれば、投影光学系に基づく画像劣化分を補正できる。
しかしながら、単純に注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)の減衰分α%を補正分とすることはできない。というのは、注目画素(i、j)番目に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)は、隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)に形成される結像スポットSの影響を受けているからである。
そこで、注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)の劣化分と隣接画素の輝度の影響分とを考慮すると以下の式が得られる。
補正後の注目画素(i、j)の輝度データG”(i、j)は、
G”(i、j)={G(i、j)/(1−α)}−{G(i、j−1)・α/4}
−{G(i−1、j)・α/4}
−{G(i+1j)・α/4}
−{G(i、j+1)・α/4}
なお、ここでは、注目画素(i、j)に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)は、各画素の輝度データにより1/4の影響を受けていると仮定している。
この補正式は、本発明の理解の容易化のために一例として示したものであり、実際には、注目画素(i、j)に斜め方向に隣接する画素の輝度の影響、スクリーンScから結像スポットSの形成箇所までの間隔その他各種の要因を考慮して総合的に決定しなければならないが、これらの補正は、FIRフィルタ(MTFフィルタ)の逆補正フィルタを用いることによって容易に行うことができる。
輝度データの補正についてのイメージを描きやすくするために、具体的な数値を一例に挙げて以下に説明する。
例えば、補正前の注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)が256段階レベルで表現して、中間灰色「128」であり、隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の輝度データG(i、j−1)、G(i−1、j)、G(i+1、j)、G(i、j+1)がそれぞれ白色「256」であったとする。この場合、補正前の注目画素(i、j)に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)の輝度G’は、α=10%の減衰があると仮定すると、G’(i、j)=128−12.8+25.6=140.8となり、中間灰色よりも若干白側に寄った灰色に見えることになる。これに対して、隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)に対応する隣接画素対応箇所
(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)は、
G’(i’、j’−1)=G’(i’−1、j’)=G’(i’+1、j’)
=G’(i’、j’+1)=256−25.6+3.2=233.6となり、注目画素対応箇所に隣接する隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)は白色よりも若干灰色に見えることになる。このため、隣接画素対応箇所と注目画素対応箇所とのコントラストが相対的に若干低下し、その分画像が劣化する。
そこで、補正画像を生成するために元画像の各画素の輝度データを上記式に従って補正する。
注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)の補正後の輝度データG”(i、j)は、
G”(i、j)={128/(1−0.1)}−25.6=(1280/9)−25.6
=142.2−25.6=116.6
となる。
隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)については、これらに隣接する上下左右の隣接する画素のうち、注目画素(i、j)を除く画素の輝度データが白色「256」であったとすると、補正処理後の各隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の輝度データG”(i、j−1)、G”(i−1、j)、G”(i+1、j)、G”(i、j+1)は、それぞれ等しく、
G”(i、j−1)=G”(i−1、j)=G”(i+1、j)=G”(i、j+1)
={256/(1−0.1)}−{256×0.1×3/4}−128×0.1/4
=284.4−19.2−3.2=262.0
となる。
その補正処理後の輝度データG”(i、j)に対応する光量制御データに基づき光源11aを発光させて、注目画素(i、j)に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSを形成すると、この輝度データG”(i、j)の注目画素対応箇所(i、j’)に対応する寄与分は、「116.6−11.66=104.9」となる。
また、隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の補正処理後の輝度データG”(i、j−1)、G”(i−1、j)、G”(i+1、j)、G”(i、j+1)に対応する光量制御データに基づき光源11aを発光させて、各隣接画素に対応する隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)に結像スポットSを形成すると、この輝度データG”(i、j−1)、G”(i−1、j)、G”(i+1、j)、G”(i、j+1)の各隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)に対する寄与分は「262.0−26.2=235.8」となる。
その一方、注目画素(i、j)に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)に対する隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の補正処理後の輝度データG”(i、j−1)、G”(i−1、j)、G”(i+1、j)、G”(i、j+1)の影響分は、「26.2」である。
従って、注目画素(i、j)に対応する注目画素対応箇所(i’、j’)の補正処理後の結像スポットSの輝度は、「131.1」となり、元の注目画素(i、j)の画素データに基づき投影画像が劣化することなく投影されたときの輝度「128」に近い値となる。
一方、隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)に対応する隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)の補正処理後の結像スポットSの輝度は、これらに上下左右に隣接する隣接画素の輝度が既述したように「256」であると仮定して、これらの影響分を考慮すると、「235.8+262×(3/4)+11.66/4=235.8+19.65+2.91=258.4」となる。
従って、隣接画素対応箇所(i’、j’−1)、(i’−1、j’)、(i’+1、j’)、(i’、j’+1)の補正後の結像スポットSの輝度は、元の隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の画素データに基づき投影画像が劣化することなく投影されたときの輝度「256」に近い値となる。
また、注目画素(i、j)の輝度データがG(i、j)=128であったとして、隣接画素(i、j−1)、(i−1、j)、(i+1、j)、(i、j+1)の輝度データが黒レベル、すなわち、G(i、j−1)、G(i−1、j)、G(i+1、j)、G(i、j+1)=0であったとすると、注目画素(i、j)の輝度データG(i、j)の補正処理後の輝度データG”(i、j)は、G”(i、j)={128/(1−0.1)}=142.2となり、補正処理後の画素の輝度データ「142.2」を用いて、注目画素対応箇所(i’、j’)に投影すると、注目画素対応箇所(i’、j’)の輝度は「127.98」となり、この場合も、元の注目画素(i、j)の画素データに基づき投影画像が劣化することなく投影されたときの輝度「128」に近い値となる。
以上の例から、元画像の各画素の画素データとしての輝度データに補正処理を行うことによって得られた補正画像を用いて、スクリーンScに投影することにすれば、投影光学系に基づく投影画像の劣化を補正できることが、イメージ的に描けるであろう。
画像処理部23には、元画像の各画素毎の画素データとしての輝度データG(i、j)が入力される。画像処理部23はこの元画像の各画素毎の輝度データG(i、j)を予め求められた投影画像の劣化分データに基づき補正する。この補正処理後の画素データのうちの輝度データG”(i、j)は発光量制御部22に入力され、補正処理後の画素データのうちの位置データ(i、j)は偏向光学素子駆動制御部21に入力される。
発光量制御部22は、この補正処理後の輝度データG”(i、j)に基づいて光源11aを駆動制御する。光源11aからの光束は発散角変換素子12aにより収束光束に変換されて、光路合成光学素子13a、13bに導かれる。この光路合成光学素子13a、13bを通過した光束は、偏向光学素子14により偏向され、スクリーンSc上の画素(i、j)に対応する画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSとして結像される。
ところで、輝度データG(i、j)を補正したとしても、発光量制御部22の出力には限界があり、発光量制御部22による画像の表現可能範囲(発光量)の最小値Lmin、最大値Lmaxには限界がある。
すなわち、投影光学系による画像劣化が大きい場合、隣接画素の白レベルの補正処理後の輝度データG”(i、j)が発光量制御データとしての表現可能範囲の最大値Lmaxを上側に超えることがあり、また、この逆に、隣接画素の黒レベルの補正処理後の輝度データG”(i、j)が発光量制御部データとしての表現可能範囲の最小値Lminを下側に超えることもある。
図7はその補正処理後の画素の輝度データG”(i、j)補正画像の周辺部で発光量制御部22の表現可能範囲の最大値Lmax、Lminを上側及び下側に超えている状態を模式的に示している。
この図7において、符号CL’は、その補正処理後の各画素の輝度データG”(i、j)の包絡線を示し、M1〜M5は補正処理後の輝度データG”(i、j)が最大値Lmaxを上側に超えている各画素を示し、M6〜M8は補正処理後の輝度データG”(i、j)が最小値Lminを下側に超えている各画素を示している。
このような場合には、これらの輝度データG”(i、j)を用いても、発光量制御部22により光源11aを適切に駆動できないので、補正に起因する投影画像の劣化を防止できない。
以下に、補正に起因する投影画像の劣化分を考慮した本発明の具体的実施例を説明する。
<実施例1>
この実施例1では、図8に示すように、画像処理部23は、元画像の各輝度データG(i、j)を予め求められた投影画像の劣化分データに基づき各画素毎に補正する画素データ補正部23aと、発光量制御部22による画像の表現可能範囲の最大値(プロジェクタで提供可能な最大光量)Lmax、最小値(プロジェクタで提供可能な最小光量)Lminを補正処理後の輝度データG”(i、j)が超えているか否かを1画素以上の画素単位で判別する判別部23bと、この判別部23bにより表現可能範囲Lmax、Lminを超えていると判定された補正処理後の輝度データG”(i、j)を表現可能範囲内の輝度データG(i、j)に戻す再補正処理部23cと、再補正処理部23cから出力された再補正処理後の画素データを位置データ(i、j)と輝度データG”(i、j)とに分けてそれぞれ発光量制御部22と偏向光学素子駆動制御部21とに出力する出力部23dとを備えている。
ここでは、その再補正処理部23cは、判別部23bにより表現可能範囲を超えていると判定された画素の輝度データG”(i、j)を補正処理前の元画像の輝度データG(i、j)に置換する置換処理部から構成されている。
例えば、注目画素(i、j)の補正処理前の輝度データG(i、j)が「256」であり、補正処理後の輝度データG”(i、j)が「262.0」であり、補正処理後の輝度データG”(i、j)=「262.0」が表現可能範囲の最大値Lmaxを超えているときには、補正処理後の輝度データG”(i、j)を補正処理前の元画像の輝度データG(i、j)=「256」に置換する処理を行う。
図9はこの補正処理の一例を示すフローチャート図であって、まず、元画像の各画素の輝度データG(i、j)が画素データ補正部23aに入力される(S.1)。画素データ補正部23aは、既知の劣化分データに基づいて各画素毎に輝度データG(i、j)の補正を行う(S.2)。判別部23bは、1単位各画素以上の画素毎に表現可能範囲に補正処理後の輝度データG”(i、j)があるか否かを判別する。(S.3)。判別部23bは、例えば、2×2画素領域毎に表現可能範囲に補正処理後の輝度データG”(i、j)があるか否かを判別しても良い。
再補正処理部23cは、判別部23bの判別結果に基づき、補正処理後の輝度データG”(i、j)が表現可能範囲にあるなら、そのまま出力部23dに出力し(S.4)、補正処理後の輝度データG”(i、j)が表現可能範囲にないなら、元の輝度データG(i、j)に置換した後(S.5)、出力部23dに出力する(S.4)。出力部23dは、再補正処理部23cの輝度データと位置データとからなる画素データを発光量制御部22と偏向光学素子駆動制御部21とに向かって出力し、発光量制御部22はその再補正処理後の輝度データG”(i、j)に基づいて光源11aを制御し、偏向光学素子駆動制御部21はその再補正処理後の位置データ(i、j)に基づいて偏向光学素子14を制御する。これにより、光束が走査され、スクリーンScの画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSが形成される。
このような補正処理を行うと、図10に示すように、再補正処理後の画素の輝度データG”(i、j)のうちの補正に起因する劣化分は、元画像の画素の輝度データG(i、j)に置換されるので、補正処理に起因する画像品質の劣化を解消できる。また、R、G、Bの各色についてこれらの再補正処理を行う場合、補正処理を受けた各画素の色データの相対比は、元画像の補正処理前の色データの相対比と変わらないので、色再現性も確保できる。
<実施例2>
この実施例2では、図8に示す再補正処理部23cは、発光量制御部22による画像の表現可能範囲を補正処理後の補正データが超えていると判定された画素のうち、発光量制御部22による画像の表現可能範囲の最大値Lmaxを上側に超えているものについては最大値Lmaxに対応する輝度データに置換し、発光量制御部22による画像の表現可能範囲の最小値Lminを下側に超えているものについてはこの最小値Lminに対応する輝度データに置換する置換処理部から構成されている。
ここでは、この置換処理部は、画素データR、G、Bの三色の色データのうちの一色について、輝度データ(強度データ)が発光量制御部22による画像の表現可能範囲を超えていると判別部23bが判別したとき、表現可能範囲を超えていると判定された画素について、発光量制御部22による画像の表現可能範囲の最大値Lmaxを上側に超えている色の輝度データについてはこの最大値Lmaxに対応する輝度データに置換すると共に、残りの二色の輝度データについては、補正処理後のR、G、Bの相対輝度が補正処理前のR、G、Bの相対輝度と同じ相対輝度となるように各輝度データを置換し、発光量制御部22による画像の表現可能範囲の最小値Lminを下側に超えている色の輝度データ(強度データ)については、補正処理後のR、G、Bの相対輝度が補正処理前のR、G、Bの相対輝度と同じ相対輝度となるように各輝度データを置換する構成となっている。
例えば、注目画素(i、j)について、補正処理前のR、G、Bの各輝度データが(R=120、G=120、B=240」として、補正処理後のB色の色データのうちの輝度データ(強度データ)が発光量制御部22の表現可能範囲の最大値Lmax=260を超えていると判断されて、補正処理後のB色の輝度データが最大値「B=260」に置換されたとき、置換処理部は注目画素(i、j)について、補正処理後の各輝度データが(R=130、G=130、B=260)となるように、R、Gの各輝度データを置換する処理を行う。
このような補正処理を行うと、図11に示すように、再補正処理後の画素データG”(i、j)は表現可能範囲の最大値Lmax、最小値Lminに置換されるので、補正処理に起因する画像品質の劣化を解消できる。また、再補正処理を受けた各画素の色データの相対比は、補正処理を受ける前の元画像の色データの相対比と変わらないので、色再現性も確保できる。
<実施例3>
ところで、MEMSミラーを共振点付近で駆動して光束(ビーム)を高速に偏向して駆動すると、偏向角は時間に対して正弦波状に変化する。
図12(a)は、MEMSミラーの中心角度位置を時間軸の「0」として走査角αの最大振幅になるまでの時間を示している。この時間は共振周期の半分の時間であり、この図12(a)では、4分の1周期の時間を「1」に規格化して示している。なお、この図12(a)では、MEMSミラーは−15度から+15度の角度範囲で振られるものとされている。図12(b)はその時間軸とMEMSミラーの走査速度との関係を示している。その時間は、共振周期の半分の時間を示しており、4分の1周期の時間を「1」、「−1」として規格化している。
図12(a)、図12(b)から理解できるように、時間軸の「0」、すなわち、MEMSミラーの走査角αが「ゼロ」の時点の走査速度が最も速く、走査角αが大きくなるに伴って走査速度は遅くなる。従って、一定の明るさの光束(一定の光量の光束)を走査させると、走査角αが小さいスクリーンSc(投影面)上の画素対応箇所でのスポットSは暗くなるように見え、走査角αが最大の位置でのスクリーンSc(投影面)上の画素対応箇所でのスポットSが明るくなるように見える。これは、スクリーンScの中央分と周辺部分とでは、その画素対応箇所における単位時間当たりの照射光量が異なるからである。
MEMSミラーの振幅が大きいと、すなわち、走査角αが大きいと、その角度位置でのMEMSミラーのたわみ量が大きくなる。従って、スポットSはスクリーン(投影面)Scの周辺へ向かうに伴って結像性能が劣化する。
また、図13に示すように、光学素子24をスクリーンScと偏向光学素子14との間に設置して、偏向光学素子14の偏向角をより一層大きく変換する構成とした場合にも、走査角αが大きくなると、光学素子24で発生する収差が大きくなり、スポットSの結像性能の劣化が大きくなる。
その光学素子24と発散角変換素子12a〜12cとは、例えば、両面非球面形状レンズである。この両面非球面レンズは、面の頂点を原点とし、光源から投射面へ向かう光軸方向を+X軸とした直交座標系において、rを近軸曲率半径、κを円錐係数、A,B,C,D,E,F,G,H,J,・・・・を非球面係数、xを面の光軸方向の距離、yを面の光軸方向に対して垂直な距離、zを面の光軸方向に対して垂直かつy軸に対して垂直な距離とするとき、面の光軸方向の距離xと半径Rの関係より、非球面形状は、下記の数1式で表される。
Figure 0005223452
また、各面の面データ及び各レンズに用いる材料を下記の表1、表2に示す。
Figure 0005223452
Figure 0005223452
この光学素子24を用いると、偏向角θ’が7.5degであっても、走査角αは15degとなり、同じ大きさの投影面積を得るための投影距離を小さくすることができる。しかしながら、偏向角θ’がゼロのときの結像スポットSの大きさが0.8mm程度に対して、偏向角θ’が7.5degと大きくなると走査角αは15degと大きくできるが、これに伴って、結像スポットSの大きさが2倍になる。
なお、光学素子24は、歪み補正や、台形補正等の機能を有するものでもよいが、投影面の周辺に向かえば向かうほど、結像スポットSの性能が劣化する。
しかしながら、従来の液晶やマイクロミラーアレイ等の空間光変調装置に均一な照明を行い、投影レンズで投影するプロジェクタとは異なり、この実施例のプロジェクタは、走査角の大きいスクリーンScの周辺部の光量分布を大きくできるので、この光量分布を利用して投影画像の劣化を低減することが可能である。
すなわち、偏向光学素子を正弦駆動した場合、図14(a)に示すように、元画像の輝度データに基づき得られる光束の結像スポットSの強度は、光軸中心(スクリーンScの中心O1’)O2よりも周辺部に向かうに従って大きくなるため、発光量分布曲線がスクリーンScの中心O1’から周辺部に向かうに伴って大きくなる。この図14(a)には、符号Kはその発光量分布曲線のうちの最大限界曲線が示されている。
従って、実施例1、実施例2のように、表現可能範囲を一定として補正処理後の輝度データG”(i、j)をその最大値Lmax、Lminと比較して判断することにした場合、実際には、補正処理後の輝度データG”(i、j)が発光量制御部22による表現可能範囲であるのに、表現不可能であると判定されることがある。そこで、以下の図15に示す手順に基づき、輝度データG(i、j)を補正することとする。
まず、元画像の各画素データがG(i、j)が画素データ補正部23aに入力される(S.11)。画素データ補正部23aは、既知の劣化分データに基づいて各画素毎に補正を行う(S.12)。これにより、図14(b)に示すような補正処理後の輝度データG”(i、j)が得られる。なお、図14(b)では、この補正処理後の輝度データG”(i、j)は、実施例1と同様に元画像のj行目の画素について、i=1番目からi=j番目の画素の輝度データG(i、j)に対応する補正処理後の輝度データG”(i、j)をグラフ化して示している。この図14(b)では、補正処理後の輝度データG”(i、j)の一部が光軸中心O2から遠い側で、最大限界曲線Kからはみ出している状態が示され、M10〜M13は表現不可能範囲に存在する補正処理後の輝度データG”(i、j)を示している。
画素データ補正部23aは、ついで、この補正処理後の画素データについて、最大限界曲線Kの逆特性に従う光量補正処理を行う。すなわち、補正処理後の各画素の輝度データG”(i、j)に対して最大限界曲線Kの逆曲線K’に従う補正処理を行う(S.13)。これにより、図14(c)に示す補正処理後の輝度データGI(i、j)が得られる。
この補正処理後の輝度データGIが判別部23bに入力される。判別部23bは、1単位以上の各画素領域毎に表現可能範囲に輝度データGI(i、j)があるか否かを判別する(S.14)。図14(d)にはその補正処理後の輝度データGI(i、j)のうち、表現不可能範囲に存在する輝度データGI(i、j)が、符号M’10、M’12、M’13として示している。なお、判別部23bは、例えば、2×2画素領域毎に表現可能範囲に輝度データGIがあるか否かを判別しても良い。
再補正処理部23cは、判別部23bの判別結果に基づき、輝度データGI(i、j)が表現可能範囲にあるならば、そのまま出力部23dに出力し(S.15)、輝度データGI(i、j)が表現不可能範囲にあるなら、元画像の輝度データG(i、j)に置換した後(S.16)、出力部23dに出力する(S.15)。図14(e)はその再補正処理部23cにより再補正された補正処理後の輝度データGI(i、j)を示している。出力部23dは、再補正処理部23cにより再補正された画素のデータを発光量制御部22と偏向光学素子駆動部21とに向かって出力し、発光量制御部22はその補正処理後の輝度データGI(i、j)に基づいて光源11aを制御し、偏向光学素子駆動制御部21はその補正処理後の位置データ(i、j)に基づいて偏向光学素子14を制御する。これにより、光束が走査され、スクリーンScの画素対応箇所(i’、j’)に結像スポットSが形成される。
この実施例3によれば、光量分布特性を考慮して補正を行っているので、補正処理後の輝度データGIの表現可能範囲のダイナミックレンジを大きくとることができるという効果がある。
この実施例3では、実施例1と同様に、補正処理後の輝度データGIの再補正処理において、表現可能範囲を超えている輝度データGI(i、j)については、元画像の各画素の輝度データG(i、j)に置換することにしたが、実施例2と同様に、補正処理後の輝度データGI(i、j)の再補正処理において、図14(f)に示すように、表現可能範囲の最大値Lmax、最小値Lminに対応する輝度データに置換する構成としても良い。
<実施例1−実施例3の効果>
図16はスクリーンScの周辺部において、投影画像をフーリエ変換した空間周波数とMTF強度との関係を示すグラフである。横軸は投影画像の空間周波数、縦軸はMTF(コントラスト値(強度(明暗比)))である。通常、コントラスト値は規格値「1」で表す。
元画像のMTF曲線をここでは符号MTF1で示す。この元画像には、MTF曲線が空間周波数fに対して線形で表されるチャート画像を用いた。
この元画像を投影光学系を介してスクリーンScにそのまま投影すると、結像スポットSの劣化により投影画像が劣化する。その結像スポットSの劣化は高周波成分の側で顕著であり、この投影光学系の投影画像の劣化に基づくMTF曲線をMTF2で示している。元画像をそのまま投影光学系を用いて投影すると、高周波成分の領域で、コントラストの低下が大きく、投影画像のぼけが生じる。
これに対して、実施例1、実施例2で説明したように、元画像を逆MTF処理により補正し、補正処理後の画素の輝度データG”(i、j)を用いて、投影光学系を介してスクリーンScに投影すると、MTF曲線がMTF3で表されるように改善され、結像スポットSの劣化による投影画像のボケが改善され、より高品質な画像が得られる。
また、実施例3で説明したように、周辺光量が大きくなる偏向光学素子としてMEMSミラーを用い、光量分布特性により逆補正し、この逆補正処理後の画素の輝度データGI(i、j)を用いて、投影光学系を介してスクリーンScに投影すると、MTF曲線がMTF4で示すように更に改善され、より高品質の投影画像が形成される。
更に、実施例3によれば、光量の均一でない領域についても遮光することなく、高品質の結像スポットSを提供できるので、光利用効率の低下を防止しつつ、すなわち、消費電力の増加を防止しつつ、高品質の投影画像を提供できる。
また、光量分布が一定のプロジェクタを用いたときに得られる補正処理後の元画像と比較して、結像スポットSのMTF劣化が大きい周辺部ほど光量が強い実施例3のプロジェクタを用いて補正処理を行うことにすると、補正処理後の投影画像の表現不可能範囲が少なくなるので、補正処理の際のダイナミックレンジも広げることができる。
<実施例4>
図17は本発明の実施形態に係るプロジェクタを車両用ヘッドアップディスプレイ装置として用いた例を示している。その図17において、40はヘッドアップディスプレイ装置である。このヘッドアップディスプレイ装置40は、 プロジェクタ40Aとこのプロジェクタ40Aから射出された投影光を反射するフロントウインドウガラス41とから大略構成されている。そのフロントウインドウガラス41にはプロジェクタ40Aから射出された光源11a〜11cからの光束を反射する部分反射面41aが形成されている。部分反射面41aの内面には光源11a〜11cからの各光束の反射率を向上させるために、金属薄膜、誘電体多層膜等が形成されていても良い。
その部分反射面41aは外来光を透過可能であると共に、部分反射面41aにより反射された光源11a〜11cからの各光束を運転席のドライバー42のアイポイント高さ位置に向けて反射する。
プロジェクタ40Aは投影画像を光軸方向所定箇所の位置に形成する。プロジェクタ40Aを駆動すると、光源11a〜11cからの各光束は部分反射面41aに導かれ、この部分反射面41aにより反射された各光束は、運転席のドライバー42の目の方向に導かれる。その各光束に基づく投影画像の虚像Sc’がその部分反射面41aによりフロントウインドウガラス41の前方に形成されるので、ドライバー42には、部分反射面41aにより反射された各光束による投影画像が虚像Sc’として提示されることになる。
<実施例5>
その図17では、プロジェクタ40Aから出射された光束が部分反射面41aに向かう方向前方の位置を仮想投影対象とみなして、部分反射面41aを介して反射された光束による投影画像を網膜に形成することにしたが、図18に示すように、インストルメントパネル(ダッシュボード)の上部にスクリーンScを配設し、このスクリーンScにプロジェクタ40Aにより投影画像を投影し、このスクリーンScに投影された投影画像を部分反射面41aを介して、ドライバー42に提示する構成とすることもできる。この場合、スクリーンScに投影された投影画像がフロントウインドウガラス41の前方に虚像Sc’として提示されることとなる。
ここでは、そのスクリーンScは、反射型を用いるのが望ましく、図19に示すように、このスクリーンScにはその入射面Scaに一定方向に傾斜した凹面鏡Scbが複数個形成されている。
また、プロジェクタ40Aは、スクリーンScの入射面Scaに対して斜めに配設され、プロジェクタ40Aの光源11a〜11cから射出された光束は凹面鏡Scbに斜入射されるようになっている。
その各凹面鏡Scbは、プロジェクタ40Aから射出された光束をフロントウインドウガラス41に向けて反射する役割を有し、これにより、スクリーンScにはプロジェクタ40Aから射出された光束をフロントウインドウガラス40Aが存在する方向に向けて反射する指向性が付与されている。
すなわち、各凹面鏡Scbの形状は、運転席からフロントウインドウガラス41に向かうに伴ってその形状が異ならされており、各凹面鏡Scbは、フロントウインドウガラス41の所定領域に向かって射出側指向性を有する形状に設計されている。
このヘッドアップディスプレイ装置40によれば、光源からの光束が斜め方向からスクリーンScに入射され、この光束は各凹面鏡Scbにより指向性が与えられてフロントウインドウガラス41に向けて反射される。
この光源からの光束は、そのフロントウインドウガラス41の部分反射面41aによって運転席方向に向けて反射され、ドライバー42はその部分反射面41aにより反射された光束に基づき、フロントウインドウガラス41の前方に提示された虚像Sc’としての投影画像を視認する。
この図18に示す車両用ヘッドアップディスプレイ装置によれば、プロジェクタ40Aから射出されてあらゆる方向からスクリーンScに入射した光束をフロントウインドウガラス41の方向に向かわせる指向性をスクリーンScに付与しているため、プロジェクタ40Aから射出された光束の光量損失の減少を図りつつフロントウインドウガラス41に光束が導かれることになり、その結果、ドライバー42に提示される投影画像の輝度が高くなり、ドライバー42にとって視認し易い表示が可能となる。
<実施例6>
図20はドライバー42の網膜上に残像効果を利用して直接投影画像を形成する網膜直接描画型のプロジェクタを用いた車両用ヘッドアップディスプレイ装置を示す図である。
この網膜直接描画型プロジェクタは、2次元方向に偏向された光束を1次結像面に中間結像させ、次いで、接眼光学系を通してドライバー(観察者)42の網膜上に2次元画像を形成するものであるが、この車両用ヘッドディスプレイ装置の網膜直接描画型のプロジェクタ40Aには、実施例1〜実施例3で用いたプロジェクタと同じものを用いる。
この車両用ヘッドアップディスプレイ装置では、プロジェクタ40Aの前方に接眼光学系44が配設されている。プロジェクタ40Aから射出された光源からの光束は一次結像面45で一旦中間結像され、この一次結像面45に一旦中間結像した光束は拡散光束となり、接眼光学系44に入射する。 接眼光学系44は、その中間結像した光束を平行光束に変換してドライバー42の眼の瞳に導かれ、ドライバ42の瞳から眼に入射した光束は、眼の水晶体の作用によって網膜上に結像スポットが形成される。
従って、偏向光学素子によって光束を2次元方向に偏向走査することにより、結像スポットSがドライバ42の網膜上で2次元方向に走査され、その結果、ドライバ42の網膜で走査された結像スポットの残像効果によって、投影画像がドライバー42に認識される。
従来のプロジェクタの光学系を示す概要図である。 従来のプロジェクタの光学系を用いてスクリーンに形成した結像スポットの劣化の一例を示す説明図である。 本発明の共通実施例に用いるプロジェクタの光学系と制御系との概要を示すブロック図である。 図3に示す偏向光学素子に用いるMEMSミラーの構造の一例を示す平面図である。 従来のプロジェクタによる投影画像の劣化を模式的に説明する説明図であって、(a)は元画像の一般的画素配列状態を示す模式図、(b)は(a)に示す元画像のj行目の画素の輝度データをグラフ化して示した模式図、(c)は従来のプロジェクタを用いてj行目の画素の輝度データに基づき結像スポットをスクリーンに形成したときに得られた輝度をグラフ化して示した模式図である。 本発明の共通実施例の補正処理に用いる説明図であって、(a)は3×3の画素領域の元画像の注目画素の輝度データを示す図、(b)は注目画素の輝度データに基づきスクリーンに形成された結像スポットの輝度を示す図、(c)は一般的FIRフィルタ処理の一例を示す説明図である。 共通実施例による補正処理を行った場合の不具合を説明するための説明図であって、補正処理後のj行目の画素の輝度データをグラフ化して示した模式図である。 本発明の実施例1に係わるプロジェクタの光学系と制御系との概要を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係わる補正処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1による再補正処理後のj行目の画素の輝度データをグラフ化して示した模式図である。 本発明の実施例2による再補正処理後のj行目の画素の輝度データをグラフ化して示した模式図である。 本発明の実施例3に係わる偏向光学素子の駆動制御を説明するための説明図であって、(a)はMEMSミラーの偏向角と時間との関係を示す図、(b)は時間とMEMSミラーの回動速度との関係を示す図である。 本発明の実施例3に係わるプロジェクタの光学系と制御系とを示すブロック図であって、偏向光学素子とスクリーンとの間に偏向角を変換するための光学素子を設けた図である。 本発明の実施例3に係わる補正処理を行うための説明図であって、(a)は補正処理前の結像スポットの光量分布状態と補正処理前の元画像の輝度データとの関係を示す図、(b)は元画像の補正処理後の輝度データと光量分布との関係を示す図、(c)は補正処理後の輝度データについて光量分布特性の逆分布特性により補正処理された輝度データと表現可能な範囲の最大値、最小値との関係を示す図、(d)は(c)に示す輝度データと表現可能範囲の最大値、最小値との関係を示す図、(e)は表現不可能な輝度データを元画像の輝度データに置換して得られた輝度データと表現可能範囲の最大値、最小値との関係を示す図、(f)は表現不可能な輝度データと表現可能範囲の最大値、最小値の輝度データに置換して得られた輝度データと表現可能範囲の最大値、最小値との関係を示す図である。 本発明の実施例3に係わる補正処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施例1−実施例3に係わるプロジェクタの作用効果をMTF曲線を用いて示した図である。 本発明に係わるプロジェクタを用いたヘッドアップディスプレイ装置の第1の実施形態を示す概要図である。 本発明に係わるプロジェクタを用いたヘッドアップディスプレイ装置の第2の実施形態を示す概要図である。 図18に示すスクリーンの概略構成を示す側面図である。 本発明に係わるプロジェクタを用いたヘッドアップディスプレイ装置の第3の実施形態を示す概要図である。
符号の説明
Sc…スクリーン(投影対象)
S…結像スポット
12a…発散角変換素子
14…偏向光学素子
21…偏向光学素子駆動制御部
22…発光量制御部
23…画像処理部

Claims (7)

  1. 光源からの光束に基づき投影対象に結像スポットが形成されるように発散角度を変換する発散角変換素子と、前記発散角変換素子からの光束を第一走査方向とこの第一走査方向と直交する方向に偏向して元画像の各画素の位置に対応する前記投影対象の画素対応箇所に前記結像スポットを形成するための偏向光学素子と、前記各画素毎の位置データに基づき前記画素対応箇所に前記結像スポットが形成されるように前記偏向光学素子を制御する偏向光学素子駆動制御部と、前記各画素毎の輝度データに基づき前記光源の発光量を制御する発光量制御部とを有して、前記結像スポットを走査することにより前記投影対象に前記元画像に対応する投影画像を形成するプロジェクタにおいて、
    前記発散角変換素子と前記偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく前記投影画像の劣化分を各画素毎に是正するために予め求められた前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正して補正処理後の輝度データを前記発光量制御部に出力すると共に前記位置データを前記偏向光学素子駆動制御部に出力する画像処理部を備え、
    前記画像処理部は、前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する画素データ補正部と、前記補正処理後の輝度データが前記発光量制御部による画像の表現可能範囲を超えているか否かを1画素以上の画素単位で判別する判別部と、該判別部により表現可能範囲を超えていると判定された補正処理後の輝度データを表現可能範囲内の輝度データに再補正する再補正処理部とを有し、前記補正処理を行う画素を注目画素として、前記画素データ補正部は、前記注目画素についての投影画像の画像劣化分データと前記注目画素に隣接する隣接画素の輝度の影響分とを含めて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記画素データ補正部は、前記画像劣化分データにより得られた輝度データから前記隣接画素の輝度の影響分を差し引いて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記画素データ補正部には、MTFフィルタの逆補正フィルタを用いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記偏向光学素子が第1偏向素子と第2偏向素子とからなり、前記第1偏向素子と前記第2偏向素子とが一体又は別体に構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記偏向光学素子が正弦波駆動され、前記画素データ補正部は、前記投影画像の劣化分に基づき補正された補正処理後の輝度データを光量分布特性に基づき補正する機能を有し、前記判別部は当該光量分布特性に基づき補正された補正処理後の輝度データが前記発光量制御部による画像の表現可能範囲を超えているか否かを判別することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタ。
  6. 発散角変換素子により光源からの光束に基づき投影対象に結像スポットが形成されるように発散角度を変換し、発散角度が変換された光束を偏向光学素子により第一走査方向とこの第一走査方向と直交する方向に偏向して元画像の各画素の位置に対応する投影対象の画素対応箇所に前記結像スポットを走査形成することにより、前記投影対象に前記元画像に対応する投影画像を形成する投影画像形成方法において、
    前記発散角変換素子と前記偏向光学素子とを含む投影光学系に基づく前記投影画像の劣化分を各画素毎に是正するために予め求められた前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する補正処理工程と、
    補正処理後の各画素毎の輝度データに基づき前記光源の発光量を制御すると共に前記各画素毎の位置データに基づき前記偏向光学素子の角度を制御する制御工程とを含み、
    前記補正処理工程は、前記投影画像の劣化分データに基づき前記各画素毎に輝度データを補正する画素データ補正工程と、前記補正処理後の輝度データが発光量制御による画像の表現可能範囲を超えているか否かを1画素以上の画素単位で判別する判別工程と、該判別工程により表現可能範囲を超えていると判定された補正処理後の輝度データを表現可能範囲内の輝度データに再補正する再補正処理工程とを有し、前記補正処理を行う画素を注目画素として、前記画素データ補正工程は、前記注目画素についての投影画像の画像劣化分データと前記注目画素に隣接する隣接画素の輝度の影響分とを含めて前記補正処理後の輝度データを算出することを特徴とする投影画像形成方法。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプロジェクタを有する車両用ヘッドアップディスプレイ装置。
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