JP2004157522A - 画像生成装置、画像表示装置、画像表示方法、及び光変調素子調整装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像表示装置101において、光源部2と、照明光学系3と、光変調部4と、空間フィルタ5(SFT)と、光投射部6と、スクリーン8とに加えて、光検出装置15が設けられている。光検出装置15は、GLV23R,23G,23Bにおける各画素素子の変調特性のバラツキ及び照明条件により表示された輝度と色の不均一性を検出する。光検出装置15で検出した信号に基づいて、表示される色と輝度の不均一性を低減する最適な駆動電圧を求める。
【選択図】図12
Description
GLVは光の回折を利用したマイクロマシン位相反射型回折格子より成っている。GLVを用いれば、光の階調を電気的にコントロールすることにより画像表示が可能となる。
通常の2次元表示装置と比較して、GLVを用いた場合は、画面の縦方向の画素数は1次元方向の画素数と同じになるが、横方向は少なくとも1画素幅あれば良いので、2次元画像表示に必要な画素(ピクセル)数は少なくて済む。また、GLVの能動領域は、その寸法を小さく構成することが可能であり、高い解像度、高速なスイッチング速度及び広い帯域幅の表示が可能である一方、低い印加電圧で動作されるので、非常に小型化された表示装置を実現することが期待されている。
また、画素毎に設けられ、輝度の階調を調整する駆動回路特性自体にバラツキが存在するため、画素素子の変調特性を均一にすることも容易ではない。例えば、リボン電極をnmレベルで移動させる駆動信号の誤差により、GLVの可動リボン電極の移動量がばらつき、画素素子変調特性の変動を生じる。
以上のような変調特性のバラツキが表示画像上1画素から数画素単位の横縞として認識され画質の劣化を招いていた。
通常、前段の回路から入力されたディジタル駆動信号は、D/A変換回路でアナログ信号に変換され、駆動回路に入力されて、画素素子に印加される。
D/A変換回路と駆動回路のビット幅は前段回路より小さい場合に、前段のビット幅の大きい信号がD/A変換回路と駆動回路に入力されると、該信号の下位のビットはカットされて、信号は間引きされ、信号の値は比較的に不連続になる、言い換えれば、量子化(ディジタル化)される。
このように量子化された駆動信号は、階調が粗くなり、前段回路での駆動信号に比べ、誤差が生じる。これは量子化誤差と言う。
この量子化誤差によって、画面上に画素間の不連続性が生じる。人間の目の感度が高いので、このような画素間僅かの不連続性は、不自然な表示として人間に認識される。特に、GLVからの光を走査して2次元画像を表示する表示装置において,1次元画像を画面上に走査することによって、1次元画像での異常な点は、画面上に横縞になって、さらに感知しやすくなる。
また、本発明の第2の目的は、変調素子の変調特性の不均一性を検出して補正することができる光変調素子調整装置を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、コンパクトに構成することができる画像表示装置を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、GLVを用いた画像表示装置において、駆動信号の量子化処理により生じた量子化誤差による画像不連続性を抑えることができる画像表示装置を提供することにある。
駆動信号補正工程において、各光変調素子からの変調光を測定し、各光変調素子の変調特性を求める第1の工程と、求められた各光変調素子の変調特性から、初期駆動信号に応じて射出される目標光強度に対応する各光変調素子の駆動信号の値を求める第2の工程とを有する。
補正手段は、初期駆動信号と初期駆動信号に応じて光変調素子により射出される変調光の目標光強度の関係を示す目標変調特性を求め、目標光強度を設定する。
また、環境経時変化に影響されやすい照明条件の不均一性のみを検出し、補正するため色不均一性のない安定した高画質映像を提供できる。照明条件のみを測定するため、測定時間を大幅に短縮することが可能となり、実用性が高い。複数に分割した照明領域毎に最大輝度関数を設定するため、照明光の輝度を無駄にせず、有効に活用することができる。
また、不均一性補正機能を導入することよって、照明光学系設計公差等の緩和や光学系調整工数の低減が可能となる。システム全体のコストを低減できる。
第1の実施形態
図1は、本実施形態の画像表示装置1の構成の一例を示す図である。画像表示装置1は、例えば、GLVからなる複数の変調素子を用いたプロジェクターである。
図1に示すように、画像表示装置1は光学系システム1aと信号処理部9と電源90とによって構成される。
光学系システム1aは、光源部2と、照明光学系3と、光変調部4と、空間フィルタ5(SFT)と、光投射部6と、スクリーン8とを有する。
信号処理部9は、映像信号入力処理部27(VSIP)と、素子駆動回路部28(DRV)と、システム制御部29(CPU)と、スキャン制御部30(SCMCNT)とを有する。
映像信号入力処理部27(VSIP)は、本発明の請求項における「初期駆動信号生成回路」に相当する。
素子駆動回路部28(DRV)は、本発明の請求項における「駆動回路」に相当する。
次に、以上の各部分の機能について簡単に説明し、そして、画像表示装置1において各構成成分の配置図2を用いて、各構成成分の構成と動作を詳細に説明する。
照明光学系3は、赤色用照明光学系22R(LG(R))と、緑色用照明光学系22G(LG(G))と、青色用照明光学系22B(LG(B))とを含み、1次元に配列されているGLVの形状に合わせて、赤色レーザ21Rと、緑色レーザ21Gと、青色レーザ21Bとから出射されたレーザ光の断面の形状を変形手段により変形し、収束レンズにより収束した後、変更ミラーによって光変調素子に集光する。
各GLVは、例えば1080画素を表示する1080画素素子が1次元に配列してなり、画像信号に対応する駆動電圧の印加によって動作し、照明光学系3から射出されて、各GLVに入射した1次元方向に集光する照明光を反射又は回折し、反射光、又は、0次光、±1次光、±2次光等を含む回折光を射出する。即ち、各GLVは画像信号に応じてレーザビームを変調する変調手段として機能する。
色合成部24(MX)は、赤色用GLV23Rと、緑色用GLV23Gと、青色用GLV23Bとで変調された赤色、緑色、及び青色の変調光を色合成フィルターにより合成し、様々な色の変調光を生成し、カラー画像を表示する。ここで、色合成部を色合成手段とする。
光拡散部7は、±1次回折光の断面を1次元方向に拡散し、線状の拡散光に変換する。投影レンズ25は、得られた1次元拡散光をスキャナーミラー26に投射する。スキャンミラー26は、例えばガルバノミラーからなり、映像信号に同期して回転し、1次元拡散光をスクリーン8上に投射しながら、所定の方向に走査し、スクリーン8上に投射表示画像を形成する。
素子駆動回路部28は、映像信号入力処理部27から出力された信号を受け、所定のタイミングでGLV23R、GLV23G、GLV23Bに印加し、GLV23R、GLV23G、GLV23Bを駆動して、赤色レーザ21R、緑色レーザ21G、青色レーザ21Bから出射されたレーザ光を変調する。
スキャン制御部30は、スキャンミラー26の回転を駆動及び制御する信号をスキャンミラー26に出力する。
CPU29は、映像信号入力処理部27(VSIP)と、素子駆動回路部28(DRV)と、スキャン制御部30(SCMCNT)を制御し、素子駆動回路部28からGLV23R、GLV23G、GLV23Bに印加する駆動電圧信号と、スキャン制御部30(SCMCNT)の出力信号と、及びGLV23R、GLV23G、GLV23Bの動作タイミング並びにスキャンミラー26の回転タイミングとを同期させる。
R,G,Bの各光源21Rと、21Gと、21Bとから出射された三原色の光が照明光学系3でそれぞれ1次元方向に集光され、各色用のGLV23Rと、23Gと、23Bとに照射される。各色用のGLVにおける各画素素子は、素子駆動回路部28から印加された駆動信号に応じて入射光の回折状態を制御し、各色の照明光を変調する。
変調されたR,G,Bの変調光は、色合成部24によって集光され、所望色の変調光を合成する。
その後、空間フィルタ5で不要な変調光(±1次回折光以外)を取り除き、光拡散部7にて変調光は拡散光に変換される。得られた1次元変調拡散光は投影レンズ25を通過し、スキャンミラー26に入射される。スキャン制御部30から入力される回転駆動信号に従って、スキャンミラー26は映像信号VIDEO並びに素子駆動回路部28から各GLVに印加した駆動信号に同期して、スクリーン8上に1次元変調拡散光を走査し、スクリーン8上に2次元カラー画像が形成される。
図2に示すように、画像表示装置1において、緑色レーザ21Gと青色レーザ21Bは、紙面に平行する方向にレーザ光を射出するように配置されているのに対して、赤色レーザ21Rは赤色レーザ光が紙面と直交するように配置されている。
図3は、1次元画像を表示する1次元GLV23の部分模式的斜視図である。
図3に示すように、GLV23において、シリコン基板上のポリシリコン薄膜からなる共通電極12の上に、共通電極12と所定の間隔を保って、条帯状(ストリップ)のリボン電極10a,11a,10b,11b,10c,11c,10dが形成されている。これらのリボン電極は、上面に反射膜(不図示)が形成されており、反射部材として作用する。
移動又は変形可能なリボン電極10a,10b,10c,10dは可動リボン電極、移動しないリボン電極11a,11b,11cは固定リボン電極と呼ぶ。
複数のリボン電極が1セットで1つの画素(ピクセル)に用いることができる。例えば、図3に示された隣接する6本のリボン電極10a,11a,10b,11b,10c,11cが1つの画素を表わすように用いることができる。この場合、1画素分の幅は約25μmである。
例えば、実用化されつつある1080画素を表示するGLVにおいては、図3の横方向に沿って、1080画素分のリボン電極が多数配置している。
図4と図5は、図3に示すGLV23の横方向の断面図である。図4において、可動リボン電極10a,10b,10c,10dへの駆動電圧がOFF、固定リボン電極11a,11b,11cが接地されている。この状態はGLV23のOFF状態という。
駆動電圧はゼロであるので、可動リボン電極10a,10b,10c,10dが移動せず、すべてのリボン電極が共通電極12から一定の距離を保ち、同じ平面に位置する。
画像表示装置1において、±1次回折光のみスクリーン8上に集光する構成であるため、上述のGLV23のOFF状態では、スクリーン8が黒になる。
図5に示すように、駆動電圧が印加された可動リボン電極10a,10b,10c,10dが、静電力で共通電極12側に引き下げられる。
例えば、波長λが532nmである入射光に対して、印加された駆動電圧に応じて、可動リボン電極10a,10b,10c,10dがλ/4引き下げられた場合は、可動リボン電極はλ/4=133nm移動する。可動リボン電極の移動量はλ/4となるときは、1次光の回折効率が最大となる。
GLV23R、23G、23Bで生成された各次数の回折光は、GLV23R、GLV23G、GLV23Bの空間周期により決められた各方向に進行し、即ち、空間的に変調される。これらの回折光は色合成フィルタ24aと24bからなる色合成部24で合成され、所望の色の光束を生成し、オフナーリレーミラー5aとシュリーレンフィルタ5bからなる空間フィルタ5では、±1次光以外の回折光は取り除かれる。残りの±1次光は光拡散部7(ディフューザ)で拡散され、投影レンズ25にてスキャンミラー26に投影される。スキャンミラー26は、回折光をスクリーン8上に偏向して1次元画像を形成し、また、画像信号に応じて回転しているスキャンミラー26は回折光及び1次元画像をスクリーン8上に走査し、カラー画像を形成する。
前述したように、赤色用照明光学系22Rと、緑色用照明光学系22Gと、青色用照明光学系22Bとからなる照明光学系3は、1次元画像素子であるGLV23R,23G,23Bの形状に合わせて、赤色レーザ21R、緑色レーザ21G、青色レーザ21Bからの光ビームの断面の形状を変換して、GLV23R、23G、23Bに照射する。
図2に示すように、赤色用照明光学系22Rは、ラインジェネレータ・エキズパンダ45、緑色用照明光学系22Gは、ラインジェネレータ・エキズパンダ46と、ミラー48と、収束レンズ49と、青色用照明光学系22Bは、ラインジェネレータ・エキズパンダ41と、収束レンズ43と、ミラー44とをそれぞれ含む。
各ラインジェネレータ・エキズパンダ(Line Generator Expander)は、2つの光学レンズからなり、線状に配列されたGLV23R,23G,23Bに照射する線状のレーザ光を形成する。
各レーザ光源21R、21G、21Bから射出されたレーザビームの断面形状は、例えば、図6(a)の実線で示されているように、スポットとなっている。図6(a)において、ビームの形状と比較するために、GLV23R、23G、23Bのいずれかの位置が破線で示されている。
図6(b)は、いずれのGLVにおいてリボン電極と平行する方向での照明光強度分布を示し、図6(c)は、いずれのGLVの長手方向での照明光強度分布を示す。
図6(a)〜(c)に示すように、各レーザ光源21R、21G、21Bから射出され、照明光学系3に成形されていないレーザビームは、GLV23R、23G、23Bのそれぞれの一部しか照射できず、照明光の強度分布は均一ではない。
図7(a)〜(c)に示すように、各レーザ光源21R、21G、21Bからのレーザビームは、照明光学系22R、22G、22Bに成形されて出射する。具体的に、レーザビームは、リボン電極方向においてリボン幅程度に収束され、GLVのリボン電極の羅列方向において、全リボン電極を照明するように成形される。したがって、照明光学系22R、22G、22Bから射出されたレーザビームの断面形状は、GLVの羅列方向に沿った線状になっており、GLVの全面に照射している。
GLVの各リボン電極はサイズが小さいので、照明光学系22R、22G、22Bの射出された光束は、x方向でのサイズが十分小さいものでなければならない。
射出された各色の変調光は、色合成部24で混合され、所望の色のレーザ光を形成する。
色合成部24は、第1の色合成フィルタ24aと、第2の色合成フィルタ24bとから構成されている。
そして、GLV23Bで変調された青色のレーザ光が、第2の色合成フィルタ24bにおいて、第1の色合成フィルタ24aで合成されたレーザ光と合成される。
これで、3つのGLVで変調された3色の変調光は色合成が行なわれる。
青色レーザの輝度が緑色及び赤色に比べて低いため、青色と緑又は赤色とそのまま合成を行なうと、輝度の相違により、青色の成分が緑色又は赤色によって弱められる。赤色と緑色とは輝度が近似しているので、輝度レベルの調整を行なうことなく、色合成を行なうことができる。
図2に示すように、第2の色合成フィルタ24bで合成されたレーザ光は凹面のオフナーリレーミラー5aに照射され、凹面のオフナーリレーミラー5aは、その照射光を凸面のシュリーレンフィルタ5bに反射させる。
凸面ミラーからなるシュリーレンフィルタ5bは、凹面のオフナーリレーミラー5aのフーリエ面に配置され、凹面のオフナーリレーミラー5aとの曲率半径の比が1:2となっている。凹面のオフナーリレーミラー5aで反射された0次光、+2次光、−2次光、若しくは、+1次光、−1次光、並びに他の高次数の回折光は、シュリーレンフィルタ5bの凸面において、それぞれ異なる位置に収束する。シュリーレンフィルタ5bは、±1次光以外の回折光を取り除き、±1次光だけを光拡散部7に導く。
図8(a)において、空間フィルター5は、オフナーリレーミラー5aの機能を表すレンズ51を示し、シュリーレンフィルタの機能を表す反射面52をそれぞれ有する。Xは、レンズ51のフーリエ面である。
レンズ51に照射された各次数の回折光は、フーリエ面Xに設けられた反射面52に収束する。例えば、0次光は位置bに収束し、+1次光と−1次光は、位置aと位置cにそれぞれ収束する。
図8(b)に示すように、反射面52において、位置aには開口部55が設けられており、0次光を通過させる。反射面52の位置aに対応する領域56a及び位置bに対応する領域56bは、+1次光と−1次光をそれぞれ反射させる。
±2次光、または、±3次光並びに他の高次数回折光は、反射面52において、位置aと位置cの両外側の位置、即ち、領域57aまたは57bに収束する。図8(b)に示すように、領域57aと57bには、開口部が設けられており、これらの高次数回折光を通過させる。
このように、シュリーレンフィルタ5bになる凸面反射面に、必要な回折光を反射させ、不必要な回折光を、その収束位置に開口部を設け、通過させることによって、空間フィルタ5は±1次光だけを取り出す。取り出された±1次光は、オフナーリレーミラー5aに反射される。空間フィルター5は、上記のように、表示光と非表示光とを分離する表示光分離手段とする。
凹面のオフナーリレーミラー5aと凸面のシュリーレンフィルタ5bの配置により、±1次光を無収差で取り出すことができる。
図8(c)は、図8(b)におけるZZ´方向に見た回折光の焦点位置を示す。図8(c)に示すように、各次数の回折光は、ZZ´方向に収束点が分離しているものの、ZZ´方向と直交する方向に、収束点は分離していない。
スキャンミラー26は、例えば、ガルバノミラーからなり、上記線状レーザ光を前方のスクリーン8に投射し、一列の画素からなる1次元画像を形成する。また、スキャンミラー26は画像信号に応じて回転しており、1次元画像をスクリーン8に走査し、2次元画像を形成する。さらに、スキャンミラー26は、走査手段とする。
本実施形態に係る画像表示装置は、基本構成が図1と図2で図解した第1の実施形態に係る画像表示装置と同様である。
レーザ光源21R、21G、21Bの照明条件の不均一性、及び1次元画像素子GLV23R、GLV23G、GLV23Bにおける各画素素子の変調特性にバラツキが存在するので、それらにより、表示される画像は色と輝度の不均一性が存在する。本実施形態は、その不均一性を検出して補正し、高画質の映像を表示可能な画像表示装置について述べる。
なお、本実施形態において、第1の実施形態の画像表示装置と同じ構成成分に同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
しかし、実際に、GLV23R、GLV23G、GLV23B自体の特性や駆動回路特性にバラツキが存在する。そのため入射光に対して均一にならず、画面上に横縞が発生し、輝度の不均一性が生じる。
また、照明条件に関しては、照明光学系を最適化しても、GLV全体に亘って照明条件を均一することが困難であり、画面上に輝度と色表示の不均一性が生じる。
図10(a)と(c)において、6本のリボン電極10a,11a,10b,11b,10c、並びに11cはGLV23の1画素素子を構成する。隣接するリボン電極10d,11d,10eは隣接する画素素子を構成するリボン電極である。図3〜図5と同じように、リボン電極10a,10b,10c,10d,10eが可動リボン電極、リボン電極11a,11b,11c,11dは固定リボン電極である。
図10(b)および図10(d)は、図10(a)および図10(c)に示すGLVの動作状態に対応するスクリーン8上に形成された1次元画像の輝度分布を示す図である。
図10(a)に示すように、駆動電圧が印加されていなくても、リボン電極10aと10dは、他のリボン電極と同じ平面に位置せず、それぞれΔD1、ΔD2の高低差がある。これにより、GLVの各画素素子の変調特性に固有のバラツキが存在する。
駆動電圧が印加されていない場合は、照明光をGLV23に入射した時、理想的には、回折光が発生せず、スクリーン8上に黒が表示される。しかし、GLVのリボン電極の高低差により、僅かな回折光が発生し、スクリ−ン8の暗画面に、リボン電極10aと10dに対応する位置iとjに意図しない明るいスポットが表示される。さらに、スキャンミラー26は該1次元画像を走査し、スクリーン8上に横縞が形成され、画面のコントラストが低下する。
図10(c)に示すように、駆動電圧が印加された時は、リボン電極10cと10dは、意図せぬ位置に移動し、所望の位置とそれぞれΔZ1、−ΔZ2の高低差がある。スクリーン8上において、リボン電極10c,10dに対応する位置kとlで輝度は、所望の輝度と一致せず、輝度のバラツキが生じる。同じように、スキャンミラー26は該1次元画像を走査し、スクリーン8上に横縞を形成してしまい、画質を劣化させる。
図13は、画像表示装置101における前述した各構成成分の配置の一例を示す図である。
図13に示すように、画像表示装置101において、光学系システム101aでは、光源部2と、照明光学系3と、光変調部4と、空間フィルタ5(SFT)と、光投射部6と、スクリーン8とに加えて、光検出装置15が設けられている。
また、図12に示すように、信号処理部9において、映像信号入力処理部27(VSIP)と、素子駆動回路部28(DRV)と、システム制御部29(CPU)と、スキャン制御部30(SCMCNT)とに加えて、表示される色と輝度の不均一性を検出するためにGLV23R、GLV23G、GLV23Bにそれぞれテスト駆動電圧を印加するテスト信号生成部31と、光検出装置15で検出した信号を処理する検出信号処理部32(DSP)と、検出信号に基づいて、表示される色と輝度の不均一性を補正する最適な駆動電圧を求める補正回路部33が設けられている。
映像信号入力処理部27(VSIP)は、本発明の請求項における「初期駆動信号生成回路」に相当する。
素子駆動回路部28(DRV)は、本発明の請求項における「駆動回路」に相当する。
テスト信号生成部31と、検出信号処理部32(DSP)と、補正回路部33とは、本発明の請求項における「補正手段」に相当する。
反射ミラー16は、投影レンズ25から射出された変調光を光センサ17に偏向する。
光センサ17は、例えば、積分球を用いる場合は、入力した光を外部に漏出させないように積分球内部で反射し、入射された光の全てを集め、そのエネルギー、即ち、入射された光の光量を測定する。
反射ミラー16は、例えば、表示不均一性を予め測定する時のみ図13に示す位置に設置し、光路を変更する。実際に画像を表示する時に、反射ミラー16を外し、通常の光路になる。
光検出装置15は、本発明の請求項における「測定手段」に相当する。
まず、予め表示される輝度と色の不均一性を測定して補正する。
図14はその流れを示すフローチャートである。
ステップS11:
画像表示装置101における表示輝度と色の不均一性の測定を行なう。
ステップS12:
レーザ光源21R、21G、21Bは、GLV23R、GLV23G、GLV23Bに順次照射し、各GLVの各画素素子について、テスト信号生成部31が例えば所定の最小電圧から所定の最大電圧値までのテスト信号を駆動信号として照射されたGLVにおける全ての画素素子に印加する。光検出装置15が個々の画素素子から射出された変調光の光量を個別に測定する。
検出信号処理部32は、光検出装置15で測定された各画素素子からの変調光の信号について、ゲインの調整、A/D変換などの初期処理を施す。補正回路部33は、光検出装置15で測定された各画素素子からの変調光の光量を用いて、各画素素子による画像表示の輝度と色の不均一性を解析して検出し、所定の初期駆動電圧に対して、各色の各画素素子に印加する最適な駆動電圧を求める。求められた最適化した駆動電圧データのデータテーブルを作成し、表示装置101のメモリに記憶する。
実際に画像を表示する際に、記憶された駆動電圧のデータテーブルを用いて、GLVの各画素素子に印加する。
その後の画像表示の流れは、第1の実施形態と同様である。
図15は、信号処理部9の詳細な構成を示すブロック図である。
図15において、映像信号入力処理部27は、逆γ補正回路69(IGC)と色空間変換回路70(CSC)を有し、例えば色差信号YCbCr(YPbPr)から変換されたRGB信号である映像信号VIDEOを処理する。
逆γ補正回路69は、RGB信号に付加されている非線形特性(γ特性)を、逆ガンマ補正処理で線形特性に変換する。
色空間変換回路70は、照明光源の色再現範囲に対応させるために、RGB信号について、色空間変換処理を実施する。このように処理された映像信号VIDEO補正回路部33に入力する。
ゲイン調整回路61は、検出された変調光信号について、レーザ光源21R、21G、21Bから射出された、異なる波長のレーザ光に対して、光センサ17における検出感度の相違を補正する。
A/D変換回路62は、該補正した後の検出信号をディジタル信号に変換する。変換された検出データは、補正回路部33内のメモリ63に順次蓄積される。
GLV23R,GLV23G,GLV23Bにおける全ての画素素子について変調光の測定を行ない、得られたデータをメモリ63に蓄積する。その後、補正値演算器64は、各画素素子の測定データを用いて、各画素素子の変調特性を求め、各GLVの照明プロファイルを導出する。GLVごとの各画素素子について、所定の初期駆動電圧に対して、各GLVの照明プロファイルにおける輝度と色の不均一性がなくなるように、各GLVの各画素素子に印加する最適な駆動電圧を求める。求められた最適化された駆動電圧データのデータテーブルを作成し、データテーブル記憶部65に記憶する。
選択回路66は、表示前に表示不均一性を測定及び補正する時に、テスト信号生成部31から出力するテスト駆動信号と、画像を表示する時にデータテーブル記憶部65に記憶された補正後の駆動信号とを切り替え、必要な方を選択する。
補正値演算器64における処理について、後程詳細に述べる。
CPU29は、信号処理部9の上記各構成成分の動作タイミングを制御する。
図16は、表示される輝度と色の不均一性を測定する処理を説明するフローチャートである。
ステップS21:
画像表示を行なう前に、ミラー16と光センサ17を設置し、輝度と色の不均一性を予め測定する。
ステップS22:
レーザ光源、例えば、赤色レーザ光源21Rを点灯し、射出されたレーザ光は照明光学系22Rで線形に成形され、GLV23R全体に照射する。
GLV23Rの全ての画素素子の変調特性、即ち、駆動電圧と変調光の輝度の関係を順次測定する。
ある画素素子の変調特性を測定するために、テスト信号生成部31で生成したテスト信号を、駆動電圧信号として選択回路66を介して測定対象画素素子の駆動回路に入力し、該測定対象画素素子の各リボン電極に印加する。
テスト信号生成部31が生成したテスト信号は、図17(a)に示すように、時間につれて、信号のレベル(相対値)は0、1、…、254、255というように徐々に変化する、いわゆる三角信号である。
測定対象画素素子は、図17(a)に示された、レベル(相対値)が0、1、…、254、255というように変化する駆動信号に応じて駆動し、入射された赤色レーザ光を変調し、それぞれのレベルに応じた強度の回折光からなる変調光を射出する。
図17(a)に示したテスト信号は、本発明の請求項における「第1のテスト信号」に相当する。信号レベルの最小(0)から最大(255)までの変化範囲は本発明の請求項における「第1の変化範囲」に相当する。
レーザ光源21はGLV23R全体に照射する場合に、該光源21は本発明の請求項における「第1の照明手段」に相当する。
変調光の強度は、GLV23Rにおける1画素当たりのリボン電極間の段差による。該段差はリボン電極の固有の表面位置のバラツキと、駆動電圧の精度によるリボン電極の表面位置のバラツキに起因する。
図17(b)は、印加されたテスト信号の各レベルに対する、光センサ17が測定した変調光の強度に相当する出力信号のレベル、いわゆる変調特性である。
図17(b)に示すように、テスト信号の電圧値が線形的に変化するのに対して、変調光の強度の変化は線形ではない。駆動電圧のレベルは小さい場合は、変調光の強度はゼロであり、駆動電圧のレベルがある値を越えると、変調光の強度は急に増大する。
センサの波長感度差を補正するため、センサの波長感度を事前に測定し、レーザ光源21R、21G、21Bから射出する光の波長の場合の規格係数fr、fg、fbを求めておく。そして、レーザ光源21R、21G、21Bを点灯する場合の光センサ17の出力に対して、係数fr、fg、fbをそれぞれ掛け、光源毎の光センサ17のゲインを合わせる。
これによって、ある画素素子に所定の駆動電圧を印加し、該画素素子には同じ強度のR,G,B三色の照明光を照射する場合は、光センサ17の出力(電圧値)が同じになる。
A/D変換回路62は、ゲイン調整回路61から出力されたアナログ信号をデジタルデータに変換し、256個のデータを補正回路部33のメモリ63に記憶する。該256個のデータは測定対象画素素子の変調特性となる。
図17(b)に示す結果は、1画素素子の変調特性の測定結果である。GLV23Rは、例えば、1080画素を表示する場合、以上の測定を1080回繰り返し、GLV23Rの1080画素素子について、同じように変調特性を測定し、得られた1080×256のデータをメモリ63に記憶する。
所定の1画素素子について測定を行なう場合、照明光を照射されないように、他の画素素子を遮光する。
例えば、GLV23Rの全ての画素素子の変調特性を測定した後に、レーザ光源21Rを消灯する。
ステップS25:
レーザ光源21G、または、21Bについても、同じように処理を行ない、GLV23G,または、GLV23Bの全部の画素素子の変調特性を測定する。
測定されたGLV23G,GLV23Bの全部の画素素子の変調特性のデータもメモリ63に記憶される。
GLV23R,GLV23G,GLV23Bのそれぞれの全部の画素素子の変調特性データを、まとめて関数Ir(v、x)、Ig(v、x)、Ib(v、x)で表す。ここで、変数vは、駆動電圧を表し、変数xは、各画素素子の位置を表し、画素素子を区別する変数である。r、g、bは、赤、緑、青三色を表す。
図19に示すように、GLV23R,23G,23Bの画素素子の配置方向に沿って、変調光の強度が大きく変動する。
GLV23R,23G,23Bから射出された変調光の強度は、各画素素子の各リボン電極の位置のバラツキ、及び、レーザ光源21R、21G,21Bの強度による。特に、各レーザ光源は各GLVの全画素に渡って照射光の強度は変動しており、均一ではない。さらに、この照明光の強度分布は経時変化や温度変化をする。
図20は補正値演算器64の構成を示す。
補正値演算器64は、GLV23R,23G,23Bの変調特性Ir(v、x)、Ig(v、x)、Ib(v、x)の値を電圧値から輝度値IYr(v、x)、IYg(v、x)、IYb(v、x)に変換する電圧/輝度変換部81(L/V)と、上記輝度関数IYr(v、x)、IYg(v、x)、IYb(v、x)を解析する輝度分布解析部82(LDA)と、所望の変調特性関数を生成する理想変調特性関数生成部83(IV0)と、乗算器84と、駆動信号の補正を行ない、補正データテーブルを生成する補正テーブル生成部85a、85b、85c(CTG)と、駆動信号の補正データテーブルを書き込むデータテーブル記憶部86a、86b、86cと(LUT_R,LUT_G,LUT_B)を有する。
ステップS31:
R,G,Bレーザ光源について、GLV23R,23G,23Bそれぞれの全画素の変調特性Ir(v,x)、Ig(v,x)、Ib(v,x)を測定し、メモリ63に記憶する。その後に、補正回路部33において、その測定データを処理し、補正を行なう。
測定されたGLV23R,23G,23Bの変調特性Ir(v,x)、Ig(v,x)、Ib(v,x)は電圧値であり、補正値演算器64に含まれる電圧/輝度変換部81は、それら電圧値を輝度に変換する。
たとえば、R,G,B3原色の各三刺激値をR(Xr、Yr、Xr)、G(Xg、Yg、Zg)、B(Xb、Yb、Zb)、白の三刺激値をW(Xw、Yw、Zw)とする。その結果、白色を実現ための三原色の混合量Rc,Gc,Bcと各三刺激値の関係は下記の式(1)で定義される。
R(0.4121、 0.1596、 0.0000)、
G(0.1891、 0.8850、 0.0369)、
B(0.3089、 0.0526、 1.7209)、
W(0.9505、 1.0000, 1.0890)。
白を実現するためのR,G,B三原色の混合量は式(1)に上記値を代入することによって下記の式(2)のように求められる。
光センサ17にて各色の変調光量[W]を測定した結果Ir(v,x),Ig(v,x),Ib(v,x)は、図19に示されたものである。
かかるGLVから射出される変調光を全部混合する場合に実現可能な白の輝度をYwr,Ywg,Ywbで表わし、下記の式(4)のように求められる。
Ywr=Ir(v,x)/Rc
Ywg=Ig(v,x)/Gc
Ywb=Ib(v,x)/Bc
(4)
従って、補正後の実現可能な白色の輝度IYは次の式(5)のようになる。
〔数5〕
IYr=Kr×Ywr=Kr×I(v,x)/Rc(ルーメン)
IYg=Kg×Ywg=Kg×Ig(v,x)/Gc(ルーメン)
IYb=Kb×Ywb=Kb×Ib(v,x)/Bc(ルーメン)
(5)
ステップS33:
輝度分布解析部82は、輝度特性(輝度−画素位置)IYr,IYg,IYbを解析し、各駆動電圧vに対して、IYr(v、x),IYg(v、x),IYb(v、x)の共通の最小値IY0を探し、その値を補正回路33で補正を行なった後に、実現可能な白の最大輝度IYmaxとする。
IY0より大きい白の輝度は、GLV23R,23G,23Bの中に、その輝度を実現できない画素素子は必ず存在するからである。
図22において、輝度特性IYr(v、x),IYg(v、x),IYb(v、x)の共通の最小値IY0は、IYb(v、x)の最小値となる。即ち、IYb(v、x)が白を実現する上で拘束条件になり、IYb(v、x)の最小値IY0が実現可能な白の最大輝度IYmaxになる。
前述したように、画像入力機器によって入力映像信号VIDEOが特有のγ特性を有する、即ち、入力信号をx(0<x<1)、出力信号をy(0<y<1)とすると、y=xγの関係が成立する。例えば、通常テレビの場合、γ=2.2である。
その結果、入力映像信号VIDEOのγ特性に応じて、GLV23R,23G,23Bの画素素子には、理想的な変調特性が存在する。ここで、GLV23R,23G,23Bの入力映像信号VIDEOのγ特性に応じた変調特性を関数IV(t)で表わし、全部画素素子の理想的な変調特性IT(v)は、変調特性IV(t)と、上記において求めた白の最大輝度IYmaxとの積になる。即ち、IT(v)=IYmax×IV(v)となる。以降、理想的な変調特性IT(v)を目標変調特性と呼ぶ。γに応じた変調特性IV(t)は、ユーザにより指定可能である。
補正値演算器64において、輝度分布解析部82は実現可能な白の最大輝度IYmaxを出力し、理想変調特性関数生成部83は、ユーザが指定した理想変調特性関数IV(t)を出力する。乗算器84において、関数IYmaxと関数IV(t)を乗算し、その乗算の結果は目標変調特性IT(v)となる。
図23は、このように求められた目標変調特性IT(v)の一例を示す。
補正テーブル生成部85a,85b,85cは、算出した図23に示された目標変調特性IT(v)と実際に測定した画素毎の輝度(変調)特性IYr(v、x),IYg(v、x),IYb(v、x)(図17(b)、図19)に基づいて、表示される輝度と色の不均一性を無くすように、R、G、B照明毎、および画素素子毎に、駆動信号の補正を行ない、駆動信号の補正テーブルをRGB照明毎に作製する。
図24(a)は上記に算出した目標変調特性IT(v)、図24(b)は実際に測定された輝度(変調)特性IYr(v)、または、IYg(v)、または、IYb(v)を示している。図24(a)と(b)において、横軸は駆動電圧、縦軸は変調光の輝度を表わしている。
表示不均一性を補正するために、補正テーブル生成部85a,85b,85cは、図24(a)に示す目標変調特性IT(v)の曲線上に、表示不均一性が存在しない場合に各画素素子に印加すべき所定の初期駆動電圧Vinに対して、対応する目標輝度値Yを求める。
次に、図24(b)において、測定された変調特性、例えば、輝度特性IYr(v)の曲線上に、目標輝度値Yを発生するために印加すべき駆動電圧Voutを画素毎に求める。
このようにして、輝度値Yを実現するために、画素素子N,M,L…の駆動電圧がそれぞれVout_n、Vout_m、Vout_l…となる。
このように得られたGLV23R,23G,23Bの全部の画素素子の補正後の駆動電圧は、データテーブル記憶部86a、86b、86cに書き込まれ、補正処理は完了する。
図26は、図22と対比して、輝度と色の不均一性が補正された後の輝度プロファイルを示す。
図26に示すように、補正後の駆動電圧を印加した後に、レーザ光源21R,21G,21Bの輝度プロファイルIYrと、IYgと、IYbとが同一になり、色温度6500K(IYbルーメン)の白を正しく実現できる。
本実施形態に係る画像表示装置の基本構成が図12、図13及び図15で図解した第2の実施形態に係る画像表示装置と同様である。ただし、本実施形態において、色と輝度の不均一性の補正方法は第2の実施形態と異なる。それに伴い、駆動電圧の補正値を算出する補正値演算器の構成は、第2の実施形態における補正値演算器64と異なる。本実施形態の補正値演算器を符号64bで表わす。
本実施形態において、1次元画像素子GLV23R、GLV23G、GLV23Bにおける各画素素子の変調特性のバラツキ(照明条件の不均一性を含まない)を事前に測定し、レーザ光源21R,21G,21Bの照明条件の不均一性をプロジェクター動作直前に測定する。この2回の測定結果に基づいて、駆動電圧の補正データテーブルを作成する。
本実施形態に係る画像表示装置の図解を省略し、なお、第1と第2の実施形態の画像表示装置と同じ部分に同じ符号を用い、重複する説明を省略する。
次に、図27の各ステップについて説明する。
ステップS41:
事前に、例えば、別個の調整装置を用いて、レーザ光をGLV23R、GLV23G、GLV23Bにおける個々の画素素子に照射し、個々の画素素子の変調特性(照明条件の不均一性を含まない)を測定する。
ステップS42:
本実施形態の画像表示装置によって画像を表示する直前に、本実施形態の画像表示装置におけるレーザ光源21R、21G、21Bを順次点灯し、GLV23R、GLV23G、GLV23Bに順次照射する。各GLVの個々の画素素子について、テスト信号生成部31が高いレベルのテスト信号を駆動信号として各GLVに順次印加し、光検出装置15がテスト信号を印加された画素素子から射出された変調光の光量を測定し、照明条件の不均一性(照明プロファイル)を得る。
補正回路部33は、測定された各画素素子からの変調特性と照明プロファイルを処理し、所定の初期駆動電圧に対して、各色の各画素素子に印加する最適な駆動電圧を求める。求められた最適化な駆動電圧データのデータテーブルを作成し、メモリに記憶する。
そして、画像を表示する際に、記憶された駆動電圧のデータテーブルを用いて、GLVの各画素素子に印加する。
その後の画像表示の流れは、第1と第2の実施形態と同様である。
変調素子調整装置201は、R、G、Bレーザ光源を含む光源202、光源202からのレーザ光を成形する照明光学系203、該レーザ光を偏向して画素毎にGLV205に入射させるミラー204aと、照射された画素素子から射出された変調光を偏向するミラー204bと、変調光を結像する投影レンズ206と、変調光に含まれる1次回折光を取り出し、他の次数の回折光を取り除く空間フィルタ207と、光検出器217とを有する。
空間フィルタ207は、第1と第2の実施形態における空間フィルタ5と同様である。また、GLV205は、赤色、緑色、青色用の3つのGLVを含み、それぞれをGLV205R、GLV205G、GLV205Bで示す。
図示していないが、変調素子調整装置201に、GLVデバイスを固定して照明位置を1画素ずつ調整する位置固定装置が設けられている。
GLVデバイスには、変調素子調整装置201に搭載時と画像表示装置搭載時の最適な照明位置が一致するように、位置合わせ用マークが設けられている。変調素子調整装置201を用いて測定をする時に、そのマークに応じて、GLVデバイスと照明の位置が位置固定装置によって調整される。
光源202及び照明光学系203は、本発明の請求項における「第2の照明手段」に相当する。
図29は、画素素子の変調特性(照明条件の不均一性を含まない)を事前に測定する処理を説明するフローチャートである。
ステップS51:
例えば、プロジェクターに組み込む前に、予め駆動回路特性を含むGLVデバイスの変調特性を測定する。GLV205をセットし、上記のように位置調整後に、光センサ217を測定画素の結像位置に移動し、測定を開始する。
ステップS52:
光源202、例えば、赤色レーザ光源を点灯し、射出されたレーザ光は照明光学系203で成形され、GLV205Rに照射する。
位置固定装置は光ビームの照明位置をGLV上に移動し、1画素ずつ調整する。
GLV205の各画素素子の変調特性、即ち、駆動電圧と変調光の輝度の関係を順次測定する。
画素素子の変調特性を測定するために、第2の実施形態と同じように、図30(a)に示されたテスト信号を駆動電圧信号として該画素素子の駆動回路に入力し、各リボン電極に印加する。
該画素素子は、入射されたレーザ光を変調し、印加された駆動電圧の各レベルに応じた強度の回折光(変調光)を射出する。
そして、第2の実施形態で示された検出信号処理部32におけるゲイン調整回路61は、光センサ217の出力信号に対して、ゲイン合わせの処理を行ない、A/D変換回路62は、ゲイン調整回路61から出力されたアナログ信号をデジタルデータに変換し、1画素素子について256個のデータからなる測定変調特性を補正値演算器64bのメモリ282に記憶する。
GLV205、具体的に、GLV205Rは、例えば、1080画素を表示する場合は、以上の測定を検出器の位置を移動させながら1080回繰り返し、GLV205Rの1080画素素子のそれぞれの変調特性を測定する。得られた1080×256のデータをメモリ282に記憶する。
例えば、GLV205Rの全ての画素素子の変調特性を測定した後に、点灯されている赤色レーザを消灯する。
ステップS55:
緑色レーザ光源と青色レーザ光源についても、同じように処理を行ない、GLV205GとGLV205Bの全部の画素素子の変調特性を測定する。
測定されたGLV205GとGLV205Bの全部の画素素子の変調特性のデータもメモリ282に記憶される。
GLV205R,GLV205G、及びGLV205Bのそれぞれの全部の画素素子の変調特性データをまとめて関数Isr(v、x),Isg(v、x),Isb(v、x)で表す。ここで、変数vは、駆動電圧を表し、変数xは、各画素素子の位置を表し、画素素子を区別する変数である。r、g、bは、赤、緑、青三色を表す。
図31に示すように、画素素子変調特性のバラツキにより、GLV205R,GLV205G、及びGLV205Bの画素素子の配置方向に沿って変調光の強度が大きく変動する。
ここで示されている変調特性Isr(v1、x),Isg(v1、x),Isb(v1、x)の変動は、各画素素子及び駆動回路に固有のバラツキによるものであり、光源202の照明プロファイルの影響が含まれていない。
ここで測定する照明プロファイルは、画素素子に固有の変調特性(駆動回路の影響を含む)のバラツキの影響は含まれていない。
しかし、画素素子の変調特性を単独に測定することが可能であることに対して、照明プロファイルを単独に測定することが容易にできない。何故なら、GLV全体を照明すると、照明不均一性の影響が、画素素子に固有の変調特性(駆動回路の影響を含む)のバラツキによる影響と必ず併存するからである。従って、画素素子による表示不均一性が存在する限り、照明プロファイルを単独に測定することができない。
前述したように、可動リボン電極の最大の変位量がλ/4である。ここで、λは入射光の波長である。例えば、本実施形態で用いられるR、G、B光源の場合は、赤色(R):λ=650nm、緑色(G):λ=532nm、青色(B):λ=460nmとなっており、各照明光に対して、可動リボン素子の最大移動量λ/4はそれぞれ162.5nm、133nm、115nmとなる。
一方、リボン電極の表面固有の凹凸や、駆動回路によるリボン電極表面の位置のバラツキは通常数nm程度である。従って、可動リボン素子を最大距離で変位させる場合は、リボン電極自身の凹凸及び駆動信号による凹凸がGLVの変調効果に影響は十分小さいものと考えられ、無視できる。
従って、図32に示すように、駆動信号として、レベルが240〜255の範囲に変化するテスト信号をGLVに印加して動作させ、変調光を光センサ17で測定し、各画素素子の照明プロファイル、即ち、輝度と画素(位置)の関係Pr(x)、Pg(x)、Pb(x)を測定できる。
実際に、テスト信号が240〜255の範囲では、変調光の光量が単調に増加しない。そこで、テスト信号が240〜255の範囲で測定された輝度の最大値を照明プロファイルの値とする。
図32に示したレベルが240〜255の範囲に変化するテスト信号は、本発明の請求項における「第2の範囲に変化する第2のテスト信号」に相当する。
ステップS61:
画像表示を行なう直前に、図12に示すミラー16と光センサ17を設置し、照明プロファイルを測定する。
ステップS62:
レーザ光源、例えば、赤色レーザ光源21Rを点灯し、射出されたレーザ光は照明光学系22Rで線形に成形され、GLV23R全体に照射する。
GLV23Rの個々の画素素子について、変調光の強度を測定する。
そのために、テスト信号生成部31が図32に示されたようなテスト信号を生成し、駆動電圧信号として選択回路66を介して測定対象画素素子の駆動回路に入力し、該測定対象画素素子の各リボン電極に印加する。
図32に示されたテスト信号は、レベル(相対値)が240〜255の範囲で変化する。
図15に示された検出信号処理部32におけるゲイン調整回路61は、光センサ17からの出力信号について、光センサの波長感度の変化を補正するために、ゲイン合わせの処理を行なう。A/D変換回路62はその信号をデジタルデータに変換し、テスト信号の240〜255の各レベルに対応するデータを該画素素子の照明プロファイルデータとして補正回路部33のメモリ63に記憶する。
例えば、GLV23Rは1080画素素子から構成される場合は、以上の測定を1080回繰り返し、GLV23Rの1080画素素子について、同じように測定し、得られた照明プロファイルデータをメモリ63に記憶する。
なお、測定された画素素子を除き、他の画素素子を遮光する。
例えば、GLV23Rの全ての画素素子について測定を終了した後に、レーザ光源21Rを消灯する。
ステップS65:
レーザ光源21G、または、21Bについても、同じように処理を行ない、GLV23G,または、GLV23Bの全部の画素素子について測定を行なう。
測定されたGLV23G、GLV23Bの各画素素子の照明プロファイルデータもメモリ63に記憶される。
GLV23R、GLV23G、GLV23Bのそれぞれの全部の画素素子の照明プロファイルデータデータを、まとめて関数IQr(v、x)、IQg(v、x)、IQb(v、x)で表す。ここで、変数vは、駆動電圧を表し、変数xは、各画素素子の位置を表し、画素素子を区別する変数である。r、g、bは、赤、緑、青三色を表す。
ステップS66:
レーザ光源21R、21G、21Bに対して、GLV23R、GLV23G、GLV23Bの全ての画素素子について測定を行なった後に、照明プロファイルの測定を終了する。
図34は補正値演算器64bの構成を示す。
補正値演算器64bは、電圧輝度変換281(L/V)と、画素素子の変調特性データを格納するメモリ282と、所望の変調特性関数を生成する理想変調特性関数生成部283(IV0)と、乗算器284a,284b,284c,284dと、輝度分布解析部287(LDA)と、補正テーブル生成部285a,285b,285c(CTG)と、データテーブル記憶部286a,286b,286cと(LUT_R,LUT_G,LUT_B)を有する。
ステップS71:
R,G,Bレーザ光源について、GLV23R,23G,23Bそれぞれの全画素の照明プロファイルデータIQr(v,x)、IQg(v,x)、IQb(v,x)を測定し、メモリ63に記憶した後に、補正回路部33において、その測定データを処理し、補正を行なう。
電圧輝度変換/輝度分布解析部281は、照明プロファイルデータIQr(v、x)、IQg(v、x)、IQb(v、x)を解析し、各画素素子について、照明プロファイルデータの最大値を抽出し、該画素素子の照明プロファイルの値とし、光源21R,21G,21Bの照明プロファイルIPr(x)、IPg(x)、IPb(x)を導出する。
さらに、電圧輝度変換/輝度分布解析部281は、電圧値であるIPr(x)、IPg(x)、IPb(x)を輝度値Pr(x)、Pg(x)、Pb(x)に変換する。具体的な変換方法は、第2の実施形態と同様である。
図36は、測定された照明プロファイルPr(x)、Pg(x)、Pb(x)の一例を示す。
図36に示すように、光源21R,21G,21Bの照明プロファイルが大きく変動する。
メモリ282から、GLV23R,23G,23Bの全部の画素画素素子の変調特性データIsr(v、x)、Isg(v、x)、Isb(v、x)を読み出す。
ステップS74:
乗算器284a、284b、284cにおいて、照明プロファイルPr(x)、Pg(x)、Pb(x)と素子の変調特性データIsr(v、x)、Isg(v、x)、Isb(v、x)とを乗算し、照明光分布を含んだ変調特性IYr(v、x)、IYg(v、x)、IYb(v、x)を算出する。
ステップS75:
輝度分布解析部287は、例えば、図37で示された輝度特性IYr,IYg,IYbを解析し、輝度特性IYr,IYg,IYbを画素配置方向に数分割し、分割領域毎に実現可能な白の最大輝度関数IYmax(v、x)を求める。
分割方法は均等である必要なく、例えば、図38に示すように、画素領域を3分割し、分割領域毎に共通の最小値IY0を探し、下記のように白の最大輝度関数IYmax(v、x)を求める。
領域1:IYmax(v、x)=ax+b、
領域2:IYmax(v、x)=c、
領域3:IYmax(v、x)=f−dx
ここで、xは画素位置を示す。
輝度分布解析部287は実現可能な白の最大輝度IYmaxを出力し、理想変調特性関数生成部283は、ユーザが指定した理想変調特性関数IV(t)を出力し、乗算器284dにおいて、関数IYmaxと関数IV(t)が乗算し、その乗算の結果は目標変調特性IT(v)となる。
補正テーブル生成部285a,285b,285cは、算出した目標変調特性IT(v)と実際に測定で得られた画素毎の変調特性IYr(v、x)、IYg(v、x)、IYb(v、x)(図37)に基づいて、表示される輝度と色の不均一性を無くすように、R、G、B照明毎にかつ画素素子毎に、駆動信号の補正を行ない、駆動信号の補正テーブルをRGB照明毎に作製する。
具体的な補正方法は、第2の実施形態において、図24に示した方法と同様である。
即ち、所定の初期駆動電圧Vinに対して、各画素素子が同じ輝度値Yを表示するように、画素素子に印加する駆動電圧は補正される。
このように得られたGLV23R,23G,23Bの全部の画素素子の補正後の駆動電圧は、データテーブル記憶部286a,286b,286cに書き込まれ、補正処理は完了する。
図39は、図37と対比して、輝度と色の不均一性が補正された後の輝度プロファイルを示す。
図39に示すように、補正後の駆動電圧を印加した後に、レーザ光源21R,21G,21Bの輝度プロファイルIYrと、IYgと、IYbとが同一であり、白を正しく表示できる。
また、環境経時変化に影響されやすい照明不均一性を適宜補正できるため、常に色不均一性のない映像を提供できる。
また、複数分割した照明領域毎に最大輝度関数を設定するため、輝度を無駄にせず有効活用することができ、かつ、照明領域毎でR,G,Bの輝度比率は一定となるため、画質劣化の原因となる色不均一性が発生しない。
また、画像を表示直前に照明プロファイルのみを測定するため、測定時間を大幅に短縮することが可能となる。そのため使用者の待ち時間を低減することができる。
本実施形態に係る画像表示装置の基本構成が図12、図13及び図15で図解した第2の実施形態に係る画像表示装置と同様である。ただし、本実施形態において、データテーブル記憶部に記憶された駆動電圧補正データを駆動回路に入力する際に発生する量子化誤差の影響を低減する処理回路が、画像表示装置に付加されている。
図40は、本実施形態に係る画像表示装置において、信号処理部301の部分構成を示すブロック図である。
図40において、映像信号入力処理部302は、RGB信号である映像信号VIDEOを処理する。例えば、映像信号入力処理部302は、DVDなどの映像再生機器より入力された色差信号YCbCr(YPbPr)をRGB信号に変換し、また、非線形特性(γ特性)付加されているRGB信号について、逆ガンマ補正処理にて線形特性に変換する。さらに、照明光源の色再現範囲に対応させるために、RGB信号について色空間変換処理を実施する。このように処理された映像信号VIDEOはデータテーブル記憶部303に入力される。
該補正後の駆動電圧を印加することによって、画面上に輝度と色の不均一性がなくなり、高品質の画像を表示される。
D/A変換回路305は、入力されたディジタル駆動信号をアナログ信号に変換する。駆動回路306は、そのアナログ信号をGLV23R、GLV23G、GLV23Bの所定の画素素子の各リボン電極に印加する。GLV23R、GLV23G、GLV23Bは駆動信号に応じて動作し、赤色レーザ21R、緑色レーザ21G、青色レーザ21Bから出射されたレーザ光を変調する。
一方,第2と第3の実施形態で述べたように目標変調特性と実際に測定した画素毎の変調特性に基づいて補正テーブルを求める際、測定および補正の処理は精密な処理であり、測定精度、補正精度、および演算精度を保つため、例えば、補間処理等を用いて、高いビット数のデータフォーマットで以上の処理を行ない、高いビット数にて駆動電圧の補正データテーブルを作成する必要がある。例えば、補正された駆動電圧のデータのビット数が10ビットとし、即ち、データテーブル記憶部303に記憶されている全ての画素素子の補正後の駆動電圧データのビット数が10ビットである。
この量子化によって、駆動電圧の階調が粗くなり、データテーブル記憶部303に記憶された駆動電圧の補正データに比べ、誤差が生じる。これは量子化誤差と言う。
この量子化誤差によって、画面上に画素間の不連続性が生じると、第2と第3の実施形態の補正方法を用いても解消できない。しかも、人間の目の感度が高いので、このような画素間僅かの不連続性は、不自然な表示として人間に認識される。特に、本実施形態のように、GLVからの変調光を走査して2次元画像を表示する表示装置において,1次元画像を画面上に走査することによって、1次元画像での異常な点は、画面上に横縞になって、さらに感知しやすくなる。
静止する1枚の画面内に量子化誤差を拡散する方法、いわゆる2次元量子化誤差拡散方法は知られているが、本実施形態に係る画像表示装置は、ビデオ映像を表示する装置であり、連続して表示される複数のフレームは、画面の内容もほぼ連続している。このため、本実施形態において、駆動電圧の量子化誤差による画面上の不連続性を最大限に軽減するために、フレーム間にも量子化誤差の拡散処理(以降、3次元誤差拡散と呼ぶ)を行なう。
誤差拡散回路304は、加算器311と、加算器312と、誤差丸め処理部313(ERP)と、減算器314と、誤差フィルタ315(EFLT)とを有する。
データテーブル記憶部303は、記憶された10ビットの駆動電圧補正データを出力する時に、該10ビットのデータを上位8ビットと下位2ビットに分割する。
上位8ビットA(x,y)は加算器311に入力され、下位2ビットB(x,y)は加算器312に入力され、誤差として処理される。
具体的に、加算器312で、下位2ビットBと、前の1ライン、若しくは、前の1フレームの所定の領域(x',y')の画素で発生した2ビットの誤差E(x',y')とが加算される。該2ビットの加算結果G(x,y)を誤差丸め処理部(ERP)313で処理する。
誤差丸め処理部313には、所定のしきい値U0が設けられており、なお、2ビットのデータが入力される。誤差丸め処理部313は入力されたデータをしきい値U0と比較し、しきい値U0より大きい場合は、例えば、誤差丸め処理部313は1を出力し(即ち、図41において、D(x,y)=1)、しきい値U0より小さい場合は、例えば0を出力する(即ち、図41において、D(x,y)=0)。しきい値U0より大きい場合、たとえば、1を出力するとき、または、しきい値U0より小さい場合、たとえば0を出力するときを、第1のデータ、または第2のデータとする。
加算器311は、誤差丸め処理部313から出力されたD(x,y)を、上位8ビットA(x,y)の下位2ビットと加算し、補正された駆動電圧データC(x,y)として出力する。
誤差フィルタ315は、誤差丸め処理部313の入力データG(x,y)と出力データD(x,y)の差E'を画素(x,y)で新たに発生した量子化誤差E(x,y)として、周囲の画素に対応した重み係数を付けて周囲の画素に割振る。
データテーブル記憶部303から出力された上位8ビットA(x,y)と下位2ビットB(x,y)は、それぞれ加算器311と312に入力される。下位2ビットB(x,y)は、誤差フィルタ315によって決定される1ラインあるいは1フレーム前の誤差成分E(x',y')と加算器312で加算され、G(x,y)が得られる。G(x,y)は誤差丸め処理部313に入力され、しきい値U0と比較して、D(x,y)を出力する。
加算器311でD(x,y)は、A(x,y)と加算された後に、量子化誤差を処理後の駆動電圧データとして、駆動回路D/A変換器305に入力される。
減算器314では、誤差丸め処理部313の入力データG(x,y)と出力データD(x,y)とが減算し、画素(x、y)で新たに発生した誤差E’とする。誤差フィルタ315は、該新たに発生した誤差E’に設定された周辺の個々の画素に応じた重み値を掛けて、周辺画素、例えば、次のライン、或は、次のフレームの所定の画素に振り分ける。
誤差拡散回路304は、本発明の請求項における「駆動信号供給手段」、または、「第2の駆動信号供給手段」に相当する。
データテーブル記憶部303は、本発明の請求項における「第1の駆動信号供給手段」に相当する。
図42において、例えば、画素(x+1,y+1)では、駆動電圧の誤差となる下位2ビットB(x,y)の値は1である。該量子化誤差は、誤差拡散回路301において、X方向(GLVの画素素子配置方向)とY方向(走査方向)に拡散され、画素(x+1,y)、画素(x,y+2)にそれぞれ0.1と0.5の誤差を分配した。ここで、説明の便宜上、前回の誤差E(x,y)はゼロとする。
図43は、本実施形態に係る画像表示装置において画像の構造を示す図である。
図43に示すように、本実施形態に係る画像表示装置は、ビデオ映像を表示する。連続して表示される複数のフレームは、画面の内容もほぼ連続しているので、駆動電圧の量子化誤差による画面上の不連続性は認識されやすい。
このため、本実施形態において、フレーム間の表示不連続性を軽減するために、フレーム間量子化誤差拡散を含む誤差拡散処理、即ち3次元誤差拡散を行なう。
図44に示すように、XY方向だけでなく、フレーム方向に誤差を拡散させる3次元誤差フィルタ315を適用することも可能である。
図44に示すように、例えば、フレームNにおいて、画素(x+1,y+1,t)では、駆動電圧の誤差となる下位2ビットB(x,y)の値は1である。該量子化誤差は、誤差拡散回路301において、X方向(GLVの画素素子配置方向)、Y方向(走査方向)、とt方向(フレーム方向)に拡散され、同じフレームN内の画素(x,y+2,t)に0.2、次のフレームN+1内の画素(x,y,t+1)に0.1、次のフレームN+1内の画素(x,y+1,t+1)に0.2、次のフレームN+1内の画素(x+1,y+1,t+1)に0.1、次のフレームN+1内の画素(x,y+1,t+1)に0.1をそれぞれ分配する。
同じように、ここで、説明の便宜上、前回の誤差E(x,y)はゼロとする。
本実施形態に係る画像生成装置の基本構成を図45に示す。上記の実施形態と重複する部分は、説明を省略する。本発明の光変調素子の位置実施態様として、GLVあるいはDMD(Digital Mirror Device)が挙げられる。
画像生成装置は、初期駆動信号生成回路350と、駆動回路351と、補正手段352と、光変調素子353とを有する。
初期駆動信号生成回路350は、入力された入力信号から、光変調素子353を駆動する初期駆動信号を生成する。
駆動回路351は、入力信号に応じて光変調素子353を駆動する。
補正手段352は、初期駆動信号に応じて光変調素子353から射出される変調項の目標光強度を求める。また、駆動信号に応じて光変調素子353から射出される変調光の強度から、目標光強度に対応する光変調素子353の駆動信号の値を求める。さらに、求められた駆動信号を駆動回路351に入力する。
光変調素子353は、入射された光を変調し、射出する。
上記の構成において実現される画像生成装置としては、プロジェクタ、ディスプレイ、プリンタ、CTP(Computer To Plate)などが挙げられる。
まず、光源354から出射された光は、光変調素子353に照射する。また、各光変調素子353について、駆動回路351が所定の最小電圧から所定の最大電圧までの電圧を駆動信号としてすべての光変調素子に印加する。光検出装置が個々の光変調素子から射出された変調光の光量を個別に測定する。
実際に画像を表示する際に、記憶された駆動電圧のデータテーブルを用いて、光変調素子の各画素素子に印加する。
上記の画像生成装置によれば、生成する画像の輝度と色の不均一を低減することができる。
以上の実施形態に、本発明に係る画像生成装置、画像表示装置と変調素子調整装置の構成の一例を説明したが、その構成の各種の変更が可能である。
また、第3の実施形態で説明した照明領域を分割する方法は、第2の実施形態にも適用できる。
また、本発明に説明した画像表示装置において、GLVの1画素は6本のリボン電極を含んでいるが、本発明はこれに限定されない。
第4の実施形態で説明した3次元誤差拡散方法は、GLVを用いた画像表示装置に限定されない。
Claims (77)
- 光を変調させる光変調素子と、
入力信号に応じて、前記光変調素子を駆動する駆動回路と、
前記入力信号から生成され、前記光変調素子を駆動するための初期駆動信号を生成する初期駆動信号生成回路と、
前記初期駆動信号に応じて前記光変調素子から射出される変調光の目標光強度と、前記駆動信号に応じて射出される変調光の強度から、前記目標光強度に対応する前記各光変調素子の駆動信号の値を求め、該求められた駆動信号を前記駆動回路に入力する補正手段と
を有する画像生成装置。 - 光源と、
印加された駆動信号に応じて変位又は変形する複数の電極を有し、前記電極は隣接する電極と段差を形成し、前記複数の電極の一方の面に入射された前記光源からの照明光を、前記段差に応じて変調させ、前記変調光を線状に配列し、1次元画像を結像する複数の光変調素子と、
前記変調光が照射され、画像を形成する画像表示手段と、
入力信号に応じて、前記光変調素子の電極に前記駆動信号を印加し駆動する駆動回路と、
入力信号から生成され、前記光変調素子を駆動するための初期駆動信号を生成する初期駆動信号生成回路と、
前記初期駆動信号生成回路と前記駆動回路との間に設けられ、前記初期駆動信号に応じて前記光変調素子から射出される変調光の目標光強度と、前記駆動信号に応じて射出される変調光の強度から、前記目標光強度に対応する前記各光変調素子の駆動信号の値を求め、該求められた駆動信号を前記駆動回路に入力する補正手段と
を有する画像表示装置。 - 前記光変調素子から射出される変調光を測定可能な位置に脱着自在に設置され、前記各光変調素子から射出される変調光の強度を測定し、前記各光変調素子に印加される駆動信号と前記各光変調素子から前記駆動信号に応じて射出される変調光の強度との関係を示す前記各光変調素子の変調特性を求める測定手段と
をさらに有する請求項2に記載の画像表示装置。 - 前記光変調素子から射出される変調光を測定可能な位置に脱着自在に設置され、前記各光変調素子から射出される変調光の強度を測定し、前記各光変調素子に印加される駆動信号と前記各光変調素子から前記駆動信号に応じて射出される変調光の強度との関係を示す前記各光変調素子の変調特性を求める測定手段と
をさらに有し、
前記補正手段は、求められた前記各光変調素子の変調特性から、前記初期駆動信号に応じて射出される前記目標光強度に対応する前記各光変調素子の前記駆動信号の値を求める
請求項2に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、前記初期駆動信号と、前記初期駆動信号に応じて射出される変調光の前記目標光強度との関係である目標変調特性を求め、前記駆動信号に対する前記目標光強度を設定する
請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記光源は、赤色、緑色、及び青色の単色光源を含み、
前記光変調素子は、前記単色光源から照射される単色照明光を変調する複数の光変調素子がそれぞれ配列されてなる第1の光変調素子アレイと、第2の光変調素子アレイと、第3の光変調素子アレイとを含む
請求項2に記載の画像表示装置。 - 前記測定手段は、単色光源から照射される単色照明光を変調する複数の前記光変調素子が配列された複数の光変調素子アレイにおいて射出される変調光の強度から各光変調素子の変調特性を求め、
前記補正手段は、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の前記変調特性から、前記初期駆動信号に応じて設定される前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の目標光強度に対応する駆動信号の値を求める
請求項4に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の目標変調特性を求め、前記目標光強度を設定する
請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記光源は、光変調素子アレイ毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射する第1の照明手段を有し、
前記補正手段は、電圧値を第1の変化範囲内に変化させて第1のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加する
請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記測定手段は、光変調素子アレイ毎に単色照明光を同時に照射する第1の照明手段によって照射された各光変調素子アレイを構成する各光変調素子が第1のテスト信号の電圧値に応じて射出した変調光の光強度を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求め、
前記補正手段は、該求められた各光変調素子の変調特性を用いて、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子から射出された変調光の光強度と光変調素子位置との関係を示す色毎の照明プロファイルを求める
請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求める
請求項10に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記色毎の照明プロファイルから、赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
前記各光変調素子アレイにおける前記白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記光変調素子の目標変調特性を求める
請求項11に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割し、
前記色毎の照明プロファイルから、前記グループに分割された各光変調素子の目標変調特性をそれぞれ個別に求める
請求項11に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記色毎の照明プロファイルから、赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
所定のグループに分割された前記光変調素子における白色輝度分布の最小値を、前記光変調素子の白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記各光変調素子グループにおける光変調素子の目標変調特性を求める
請求項13に記載の画像表示装置。 - 前記光源は、光変調素子アレイ毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射する第1の照明手段と、光変調素子毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子に照射する第2の照明手段とを有し、
前記補正手段は、前記第1の照明手段と前記第2の照明手段により、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の変調特性と、前記各光変調素子アレイにおける照明プロファイルとを個別に求める
請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記第2の照明手段が、前記各光変調素子アレイにおける各光変調素子を照射するとき、
前記補正手段は、電圧値が第1の変化範囲内に変化する第1のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加し、
前記測定手段は、前記第2の照明手段によって照射された各光変調素子が前記第1のテスト信号の電圧値に応じて射出した変調光の光強度を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求める
請求項15に記載の画像表示装置。 - 前記第1の照明手段が、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子を照射するとき、
前記補正手段は、電圧値が第2の変化範囲内に変化する第2のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加する
請求項15に記載の画像表示装置。 - 測定手段は、前記第1の照明手段によって照射された各光変調素子アレイの各光変調素子が前記第2のテスト信号の電圧値に応じて変形または変位し、射出した変調光の光強度を測定し、
前記補正手段は、該測定された各光変調素子からの変調光の光強度から、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の照明プロファイルを求める
請求項17に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、前記個別に求められた各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求める
請求項18に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
前記各光変調素子アレイにおける白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とし、
所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記光変調素子の目標変調特性を求める
請求項19に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子アレイを構成する前記光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割し、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、グループに分割された前記光変調素子の目標変調特性をそれぞれ個別に求める
請求項19に記載の画像表示装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
所定のグループに分割された前記光変調素子における白色輝度分布の最小値を、光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とし、
所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記各光変調素子グループにおける光変調素子の目標変調特性を求める
請求項21に記載の画像表示装置。 - 前記赤色光源から射出された照明光は、前記緑色光源から射出された照明光、及び前記青色光源から射出された照明光と直交する方向に射出する
請求項6に記載の画像表示装置。 - 前記各単色光源からの単色照明光の断面の形状を線状に変換し、前記第1の光変調素子アレイと、第2の光変調素子アレイと、第3の光変調素子アレイにそれぞれ照射する照明光学系と
をさらに有する請求項6に記載の画像表示装置。 - 前記各照明光学系において、
照明光の断面を成形する第1の成形手段と、
前記第1の成形手段の後に設けられ、前記第1の成形手段に成形された照明光を収束する第1の収束レンズと、
前記第1の収束レンズで収束された照明光を前記各光変調素子アレイに偏向する第1の偏向ミラーと
を有する請求項24に記載の画像表示装置。 - 前記第1の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される赤色の変調光と、前記第2の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される緑色の変調光と、前記第3の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される青色の変調光とを合成する色合成手段と
をさらに有する請求項6に記載の画像表示装置。 - 前記色合成手段において、
前記第1の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される赤色の変調光と、前記第2の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される緑色の変調光とを合成する第1の色合成フィルタと、
前記第3の光変調素子アレイの各光変調素子に変調される青色の変調光と、前記第1の色合成フィルタから射出される光とを合成する第2の色合成フィルタと
を有する請求項26に記載の画像表示装置。 - 前記各光変調素子により変調され、1次元画像を表示する表示用光と画像表示に用いない非表示用光とを分離する表示光分離手段と
をさらに有する請求項6に記載の画像表示装置。 - 前記各光変調素子において、照明光学系からの照明光が回折され、複数の次数の回折光を含む変調光が射出され、
前記表示光分離手段において、前記表示用光として、前記変調光から±1次回折光が分離される
請求項28に記載の画像表示装置。 - 前記表示光分離手段において、
前記複数の次数の回折光を含む変調光を反射する凹面ミラーと、
前記凹面反射ミラーと対向して配置され、前記凹面反射ミラーから反射された回折光のうちの前記非表示用光を透過させる開口部が設けられ、前記凹面反射ミラーから反射された回折光のうちの前記表示用光を再び前記凹面反射ミラーへ反射する凸面反射ミラーと
を有する請求項28に記載の画像表示装置。 - 前記表示光分離手段に分離された前記表示用光の断面を線状にする第2の成形手段と、
前記表示光分離手段により分離された前記表示用光を前記第2の成形手段に偏向する第2の偏向ミラーと
を有する請求項28に記載の画像表示装置。 - 前記変調光の強度を測定する前記測定手段の前に、表示用光の断面を線状にする第2の成形手段が設置され、
前記測定手段において、前記各光変調素子からの変調光を測定し、該各光変調素子からの変調光の光強度に応じた電気信号を生成する光測定器と、
光軸上に設置され、前記複数の光変調素子の各々からの変調光を前記光測定器へ偏向する第3の偏向ミラーと、
前記光測定器と前記第3の偏向ミラーとの間に配置され、前記第3の偏向ミラーで反射された光を収束する第2の収束レンズと
を有する請求項7に記載の画像表示装置。 - 前記入力信号に応じて回転し、表示用光を画像表示手段に走査し、前記画像表示手段に2次元画像を形成する走査手段と、
表示光の断面を線状にする第2の成形手段から射出された表示用光を前記走査手段に投射する投射光学系と
を有する請求項7に記載の画像表示装置。 - 印加された該駆動信号に応じて変位又は変形する複数の電極を有し、前記電極は隣接する電極と段差を形成し、前記複数の電極の一方の面に入射された光源からの照明光を、前記段差に応じて変調させる複数の光変調素子から射出され、線状に配列されて1次元画像を結像する前記変調光を、平面上に走査し、2次元画像を表示する画像表示方法であって、
画像を表示する前に、入力信号から生成された初期駆動信号に応じて前記光変調素子により射出される前記変調光の目標光強度と、前記駆動信号に応じて射出される変調光の光強度から、該目標光強度に対応する前記各光変調素子の前記駆動信号の値を求める駆動信号補正工程と、
画像を表示する時に、前記求められた駆動信号を前記各光変調素子に印加し、前記各光変調素子を駆動する工程と
を有する画像表示方法。 - 前記駆動信号補正工程において、
前記各光変調素子からの変調光を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求める第1の工程と、
求められた前記各光変調素子の変調特性から、前記初期駆動信号に応じて射出される前記目標光強度に対応する前記各光変調素子の前記駆動信号の値を求める第2の工程と
を有する請求項34に記載の画像表示方法。 - 前記光源は、赤色、緑色、及び青色の単色光源を含み、
前記光変調素子は、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源からの単色照明光をそれぞれ変調する、複数の光変調素子がそれぞれ配列されてなる第1の光変調素子アレイと、第2の光変調素子アレイと、第3の光変調素子アレイとを含む
請求項34に記載の画像表示方法。 - 前記第1の工程は、単色光源からの単色照明光をそれぞれ変調し、複数の光変調素子が配列されてなる複数の光変調素子アレイにおける各光変調素子の変調特性を求める工程を有し、
前記第2の工程は、求められた前記色毎の各光変調素子の変調特性から、前記初期駆動信号に応じて、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子から射出される変調光の前記目標光強度に対応する駆動信号の値を求める工程を有する
請求項35に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求め、前記目標光強度を設定する工程を有する
請求項37に記載の画像表示方法。 - 前記第1の工程において、
前記各単色光源は、単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射し、
前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の変調特性を求め、
前記第2の工程において、
求められた前記各光変調素子の変調特性より、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子から射出された変調光の光強度と光変調素子位置との関係を示す色毎の照明プロファイルを求める
請求項37に記載の画像表示方法。 - 前記第1の工程は、
電圧値が第1の範囲内に変化する第1のテスト信号を生成し、前記各光変調素子に印加する工程と、
前記第1のテスト信号の電圧値に応じた前記各光変調素子からの変調光の光強度を測定する工程と
を有する請求項39に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイにおける光変調素子の目標変調特性を求める工程を有する
請求項39に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記色毎の照明プロファイルから、赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求める工程と、
前記各光変調素子アレイにおける前記白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とする工程と、
所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記光変調素子の目標変調特性を求める工程と
を有する請求項41に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割する工程と、
前記色毎の照明プロファイルから、グループに分割された前記光変調素子の目標変調特性を個別に求める工程と
を有する請求項41に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求める工程と、
所定のグループに分割された前記光変調素子における白色輝度分布の最小値を、光変調素子の白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とを用い、前記光変調素子の目標変調特性を求める工程と
を有する請求項43に記載の画像表示方法。 - 前記第1の工程において、
画像を表示する前に、光変調素子毎に前記各単色光源からの単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子に照射し、光変調素子から射出される変調光を測定し、光変調素子の変調特性を求める第3の工程
を有する請求項37に記載の画像表示方法。 - 前記第3の工程は、
電圧値が第1の範囲内に変化する第1のテスト信号を前記各光変調素子に印加する工程と、
前記第1のテスト信号の電圧値に応じて前記各光変調素子から射出される変調光の光強度を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求める工程と
を有する請求項45に記載の画像表示方法。 - 前記第1の工程は、
画像を表示する際に、光変調素子アレイ毎に前記各単色光源からの照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射し、前記各光変調素子の照明プロファイルを求める第4の工程
を有する請求項37に記載の画像表示方法。 - 前記第4の工程は、
電圧値が第2の範囲内に変化する第2のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加する工程と、
前記第2のテスト信号の電圧値に応じて各光変調素子から射出される変調光の光量を測定し、前記色毎の照明プロファイルを求める工程と
を有する請求項47に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、前記各光変調素子の変調特性および前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイにおける光変調素子の目標変調特性を求める工程
を有する請求項39に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記各光変調素子の変調特性および前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求める工程と、
前記各光変調素子アレイにおける前記白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とする工程と、
所定の変調特性関数と、前記白色の目標最大輝度とを用い、前記光変調素子の目標変調特性を求める工程と
を有する請求項49に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記各光変調素子アレイにおける複数の光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割する工程と、
前記各光変調素子の変調特性および前記色毎の照明プロファイルから、グループに分割された光変調素子の目標変調特性を個別に求める工程と
を有する請求項49に記載の画像表示方法。 - 前記第2の工程は、
前記各光変調素子の変調特性および前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求める工程と、
前記各光変調素子グループにおける白色輝度分布の最小値を、前記光変調素子の白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とを用い、前記各光変調素子グループにおける光変調素子の目標変調特性を求める工程と
を有する請求項51に記載の画像表示方法。 - 光源と、
印加された駆動信号に応じて変位又は変形する複数の電極を有し、前記電極は隣接する電極と段差を形成し、前記複数の電極の面に入射された前記光源からの照明光を、前記段差に応じて変調させて前記変調光を線状に配列し、1次元画像を結像する複数の光変調素子と、
入力信号に応じて、前記各光変調素子の電極に前記駆動信号を印加し駆動する駆動回路と、
入力信号から生成され、前記光変調素子を駆動するための初期駆動信号を生成する初期駆動信号生成回路と、
前記光変調素子から射出された変調光を測定可能な位置に脱着自在に設置され、前記各光変調素子から射出された変調光の強度を測定し、前記各光変調素子に印加される駆動信号と前記各光変調素子から射出される変調光の光強度との関係である前記各光変調素子の変調特性を求める測定手段と、
前記初期駆動信号生成回路と前記駆動回路との間に設けられ、測定された前記各光変調素子の前記変調特性と、前記初期駆動信号に応じて前記光変調素子により射出される変調光の目標光強度から、該目標光強度に対応する前記各光変調素子の前記駆動信号の値を求め、該求められた駆動信号を前記駆動回路に入力する補正手段と
を有する光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、前記初期駆動信号と前記初期駆動信号に応じて前記光変調素子により射出される変調光の目標光強度との関係である目標変調特性を求め、前記目標光強度を設定する
請求項53に記載の光変調素子調整装置。 - 前記測定手段は、前記各光変調素子からの変調光の強度を測定し、測定された光強度に応じた電気信号を生成する光測定器と
を有する請求項53に記載の光変調素子調整装置。 - 前記測定手段は、前記各光変調素子からの変調光を前記光測定器へ偏向する偏向ミラーと
を有する請求項55に記載の光変調素子調整装置。 - 前記光源は、赤色、緑色、及び青色の単色光源を含み、
前記光変調素子は、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源からの単色照明光をそれぞれ変調する、複数の光変調素子がそれぞれ配列されてなる第1の光変調素子アレイと、第2の光変調素子アレイと、第3の光変調素子アレイとを含む
請求項53に記載の光変調素子調整装置。 - 前記測定手段は、単色光源からの単色照明光を変調し、複数の光変調素子が配列された複数の光変調素子アレイにおける各光変調素子の変調光の変調特性を求め、
前記補正手段は、求められた変調特性から、前記初期駆動信号に応じて前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子から射出される変調光の前記目標値光強度に対応する駆動信号の値を求める
請求項53に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求め、前記目標光強度を設定する
請求項58に記載の光変調素子調整装置。 - 前記光源は、光変調素子アレイ毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射する第1の照明手段を有し、
前記補正手段は、電圧値が第1の変化範囲内に変化する第1のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加する
請求項58に記載の光変調素子調整装置。 - 前記測定手段は、光変調素子アレイ毎に前記単色照明光を光変調素子に同時に照射する前記第1の照明手段によって照射され、前記第1のテスト信号の電圧値に応じて射出される変調光の光強度を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求め、
前記補正手段は、求められた各光変調素子の変調特性から、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子から射出される変調光の光強度と光変調素子位置との関係を示す色毎の照明プロファイルを求める
請求項58に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求める
請求項61に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
前記各光変調素子アレイにおける前記白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とを用い、前記光変調素子の目標変調特性を求める
請求項62に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割し、
前記色毎の照明プロファイルから、グループに分割された光変調素子の目標変調特性をそれぞれ個別に求める
請求項62に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
所定のグループに分割された前記光変調素子における白色輝度分布の最小値を、前記光変調素子の白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記各光変調素子グループにおける光変調素子の目標変調特性を求める
請求項64に記載の光変調素子調整装置。 - 前記光源は、光変調素子アレイ毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子に同時に照射する第1の照明手段と、光変調素子毎に前記単色照明光を前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子に照射する第2の照明手段とを有し、
前記補正手段において、前記第1の照明手段と前記第2の照明手段により、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の変調特性と、前記各光変調素子アレイにおける照明プロファイルとを個別に求める
請求項58に記載の光変調素子調整装置。 - 前記第2の照明手段が、前記各光変調素子アレイにおける各光変調素子を照射するとき、
前記補正手段は、電圧値が第1の変化範囲内に変化する第1のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加し、
前記測定手段は、前記第2の照明手段によって照射された各光変調素子が前記第1のテスト信号の電圧値に応じて射出した変調光の光強度を測定し、前記各光変調素子の変調特性を求める
請求項66に記載の光変調素子調整装置。 - 前記第1の照明手段が、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子を照射するとき、
前記補正手段は、電圧値が第2の変化範囲内に変化する第2のテスト信号を生成し、前記駆動回路を介して前記各光変調素子に印加する
請求項65に記載の光変調素子調整装置。 - 測定手段は、前記第1の照明手段によって照射された各光変調素子アレイの各光変調素子が前記第2のテスト信号の電圧値に応じて変形又は変位し、射出した変調光の光強度を測定し、
前記補正手段は、該測定された各光変調素子からの変調光の光強度から、前記各光変調素子アレイを構成する各光変調素子の照明プロファイルを求める
請求項68に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、前記個別に求められた各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子の目標変調特性を求める
請求項69に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
前記各光変調素子アレイにおける白色輝度分布の最小値を、前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子において実現する白色の目標最大輝度とし、所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記光変調素子の目標変調特性を求める
請求項70に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子アレイを構成する光変調素子を、光変調素子の位置によって、複数のグループに分割し、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、グループに分割された前記光変調素子の目標変調特性をそれぞれ個別に求める
請求項70に記載の光変調素子調整装置。 - 前記補正手段は、
前記各光変調素子の変調特性及び前記色毎の照明プロファイルから、前記赤色、緑色、及び青色の単色光源により実現可能な白色の輝度分布を求め、
所定のグループに分割された前記光変調素子における白色輝度分布の最小値を、光変調素子の白色の目標最大輝度とし、
所定の変調特性関数と前記白色の目標最大輝度とから、前記各光変調素子グループにおける光変調素子の目標変調特性を求める
請求項72に記載の光変調素子調整装置。 - 複数の画素素子と、駆動信号を前記複数の画素素子に印加する駆動回路とを有し、前記複数の画素素子により形成され、複数の画素が行列状に配置される複数のフレームを連続的に表示する画像表示装置であって、
所定の対象画素を表示する際に、駆動信号データを、前記駆動回路に入力する際に生じる対象画素素子の駆動信号の量子化誤差を、表示中の現フレームにおける前記対象画素の近傍の複数の画素、及び該現フレームの後に表示されるフレームにおける所定範囲内の複数の画素に割振り、前記割振られた量子化誤差を、複数の画素素子の駆動信号データに加算し、前記駆動回路に入力する駆動信号供給手段を有する
画像表示装置。 - 前記駆動信号供給手段は、
前記ビット幅がmである駆動信号データを、mより小さいビット数がnとなる上位ビット部と、ビット数がm−nとなる下位ビット部とに分割するデータ分割手段と、
前記下位ビット部と直前の誤差割振り処理で割振られた前の誤差とを加算し、誤差の総和を出力する第1の加算手段と、
所定のしきい値が設けられており、前記第1の加算手段が出力した前記誤差の総和を前記しきい値と比較し、該比較の結果から、第1のデータ、又は、第2のデータを出力する誤差丸め処理手段と、
前記上位ビット部と、前記誤差丸め処理手段が出力した前記第1のデータ、又は、第2のデータとを加算して、ビット幅がnビットとなる駆動信号データを前記駆動回路に入力する第2の加算手段と、
前記誤差丸め処理手段が出力した前記第1のデータ、又は、第2のデータと、前記第1の加算手段が出力した前記誤差の総和とを減算し、現在の誤差として出力する減算手段と、
前記減算手段が出力した前記現在の誤差に所定の重み係数を掛け、前記現フレーム内における前記対象画素の近傍の複数の画素、及び、前記現フレームの後に表示されるフレームの所定範囲内の複数の画素に割振り、該割振られた現在の誤差を前記第1の加算手段に入力する誤差割振り手段と
を有する請求項74に記載の画像表示装置。 - 光源と、印加された駆動信号に応じて変位又は変形する複数の電極を有し、隣接する前記電極と段差を形成し、前記複数の電極の一方の面に入射された前記光源からの照明光を、前記段差に応じて変調させて前記変調光を線状に配列し、一列の画素からなる1次元画像を結像する複数の光変調素子と、前記駆動信号を前記各光変調素子における前記複数の電極に印加する駆動回路とを有し、前記変調光を照射される前記一列の画素が画像表示手段に展開されてなる2次元画像を含む複数のフレームを連続的に表示する画像表示装置であって、
前記各光変調素子の駆動信号データを出力する第1の駆動信号供給手段と、
所定の対象画素を表示する際に、駆動信号データを、前記駆動回路に入力する際に生じる変調素子の駆動信号の量子化誤差を、表示中の現フレーム内における前記対象画素の近傍の複数の画素、及び該現フレームの後に表示されるフレームにおける所定範囲内の複数の画素に割振り、前記割振られた量子化誤差を、複数の光変調素子の駆動信号データに加算し、前記駆動回路に入力する第2の駆動信号供給手段と
を有する画像表示装置。 - 前記第2の駆動信号供給手段は、
前記ビット幅がmである駆動信号データを、mより小さいビット数がnとなる上位ビット部と、ビット数がm−nとなる下位ビット部とに分割するデータ分割手段と、
前記下位ビット部と直前の誤差割振り処理で割振られた前の誤差とを加算し、誤差の総和を出力する第1の加算手段と、
所定のしきい値が設けられており、前記第1の加算手段が出力した前記誤差の総和を前記しきい値と比較し、該比較の結果から、第1のデータ、又は、第2のデータを出力する誤差丸め処理手段と、
前記上位ビット部と、前記誤差丸め処理手段が出力した前記第1のデータ、又は、第2のデータとを加算して、ビット幅がnビットとなる駆動信号データを前記駆動回路に入力する第2の加算手段と、
前記誤差丸め処理手段が出力した前記第1のデータ、又は、第2のデータと、前記第1の加算手段が出力した前記誤差の総和とを減算し、現在の誤差として出力する減算手段と、
前記減算手段が出力した前記現在の誤差に所定の重み係数を掛け、前記現フレーム内における前記対象画素の近傍の複数の画素、及び、前記現フレームの後に表示されるフレームの所定範囲内の複数の画素に割振り、該割振られた現在の誤差を前記第1の加算手段に入力する誤差割振り手段と
を有する請求項76に記載の画像表示装置。
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