JP2006026909A - 画像生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回折格子型光変調素子と空間フィルタを用いた画像生成装置において、空間フィルタの過熱を防ぐために充分な熱対策を講じて、画質等を向上させる。
【解決手段】 画像生成装置は、回折格子型の光変調素子9と、該光変調素子を用いて変調された光を受けて信号光と非信号光を分離して特定次数の回折光を信号光として選別するためのシュリーレンフィルタ11を有する。変調光のうち、非信号光の進行方向を変更してシュリーレンフィルタ11の過熱を防ぐために光学素子13を該フィルタに付設し、光学素子13によって光路変更を受けた光が、シュリーレンフィルタ11から離れた場所に設けられた放熱手段又は冷却手段6に照射される構成にした。
【選択図】図3

Description

本発明は、回折格子型の光変調素子及び空間フィルタを備えた画像表示装置やプリンタ等の画像生成装置(あるいは画像出力装置)への適用において、空間フィルタの除熱技術に関する。
プロジェクション型ディスプレイ装置等の画像生成装置には、液晶パネルやDMD(Digital Micromirror Device:テキサス・インスツルメンツ社製)等を用いた空間光変調素子と、投影レンズを含む光学系を備え、二次元画像を前方のスクリーン上に映し出すようにした構成が知られているが、近年では、一次元空間変調型の光変調素子として、米国シリコン・ライト・マシン(SLM)社開発のグレーティング・ライト・バルブ(Grating Light Valve、以下、「GLV」という。)が注目されている。GLV素子は、電圧の印加によって発生するクーロン引力を用いた変調可能なリボン構造を有する回折格子型空間変調器であり、例えば、画像記録装置に適用する場合に、レーザ光源からの光を変調した後、光学素子を用いて記録媒体に照射する構成等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、GLV等を用いた一次元光変調素子によって画像を生成する場合に、例えば、該素子に線状レーザ光が照射されて発生する光成分のうち、0次光を遮光して±1次光のみを透過させる機能をもったシュリーレンフィルタが必要とされる。即ち、GLV素子への通電時(GLV:ON)には、シュリーレンフィルタにおいて±1次光のみが透過され、0次光はシュリーレンフィルタで遮断される。そして、GLV素子への非通電時(GLV:OFF)には、全てのリボンの位相が揃うため、±1次光は発生せず、全ての光束、つまり、0次光がシュリーレンフィルタで遮光される。
特開2000−131628号公報
上記のようにシュリーレンフィルタは、GLV素子にて変調される光のうち、特定次数の回折光を選別するものであり、例えば、プロジェクタ等のディスプレイ装置への適用において、GLV素子への非通電時には、全ての光束がシュリーレンフィルタにて遮光されるため、非常に多くの光束をもってシュリーレンフィルタが照射されることになる。
従って、シュリーレンフィルタの加熱に対する冷却手段や放熱手段が必要となるが、従来の構成では、光学系内の空間的な制約により充分な機構等を配置することが困難となっている。また、加熱により、周囲の光学素子を配置するための機構部品に熱膨張等の歪が生じた場合には、これが光学素子の位置ズレ等、精度低下や光学性能の劣化の原因となってしまう。
例えば、特定次数の回折光を信号光として光学系に透過させ、それ以外の光成分、例えば、0次光を光路から外すために反射部材等を該光学系に対して配置する形態において、空間変調素子の配置や設置姿勢が制限を受けたり、あるいは該素子との位置関係によっては反射部材等のための設置スペースを充分に確保できないとった問題や、反射部材等の保持が困難であったり、安定な保持や支持のための機構が複雑化する等の問題がある。
この他、例えば、高出力レーザ光源を使用する場合に、光照射によってシュリーレンフィルタ周辺が加熱されると、その熱ゆらぎに起因して像にゆらぎが生じる。その結果、スクリーン上の表示画像にゆらぎが観察される場合に画質低下をもたらす虞がある。また、シュリーレンフィルタにおいて非信号光に係る光束群を遮光する際に、該フィルタによって光束群に散乱が生じた場合に、生成画像のコントラストが低下してしまうといった問題が生じ得る。
そこで、本発明は、回折格子型光変調素子と空間フィルタを用いた画像生成装置において、空間フィルタの過熱防止のために充分な熱対策を講じて、画質等を向上させることを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するために、回折格子型の光変調素子と、該光変調素子を用いて変調された光を受けて信号光と非信号光を分離して特定次数の回折光を信号光として選別するための空間フィルタとを備え、光変調素子を用いて変調された光のうち、非信号光の進行方向を変更して空間フィルタの過熱を防ぐための光学素子を該空間フィルタに付設し、該光学素子によって光路変更を受けた光が、該空間フィルタから離れた場所に設けられた放熱手段又は冷却手段に照射されるように構成したものである。
従って、本発明では、非信号光の照射による空間フィルタの過熱を防止するために非信号光に対してその進行方向を変更する光学素子を設けており、しかも、光学系内の空間的な制約に関しては該空間フィルタ上に該光学素子を付設することによりその設置場所を確保することができ、また該光学素子の安定保持等に有効である。
本発明は、空間フィルタに係る放熱や冷却の対策却に有効であり、過熱による光学的影響を低減して、画質低下等を防止できる。また、空間フィルタの過熱を防ぐための光学素子を該空間フィルタ上に付設し、空間フィルタから離れた場所に放熱手段や冷却手段を設置することができるので設計自由度が高い。
上記光学素子の設置スペースや光学的な影響を考慮した場合、空間フィルタの入射面側に光学素子を固定する構成形態が好ましく、また、光学素子に反射鏡を用いることが構成の簡単化や低コスト化に好適である。
空間フィルタとしてのシュリーレンフィルタを、オフナーリレー系の副鏡に設けた構成形態においては、該シュリーレンフィルタに付設された反射鏡によって非信号光の進行方向を変更することができ、光学的な構成が簡単であって小型化等に有効である。そして、シュリーレンフィルタをオフナー副鏡の保持部材に取り付け、信号光が該シュリーレンフィルタの開口を通してオフナー副鏡で反射されるようにし、該開口周辺に付設された反射鏡によって非信号光が反射されるように構成すると、シュリーレンフィルタ開口の傍に反射鏡の設置スペースを確保することができる。さらには、該開口周辺に形成された突出部の斜面に平面鏡を固定することによって簡素な構成となり、部品点数やコスト低減等に好適である。
画像表示装置への適用において、例えば、GLV素子等の一次元光変調素子を用いるとともに、空間フィルタからの光を受けて画像を生成するための画像出力部が、変調光を走査して二次元像を形成するための光走査手段及び画像を投影するための投射光学系を備えた構成形態において、空間フィルタの加熱に伴う問題を解決するとともに、表示画像のコントラスト低下を防止することができ、その結果、高性能化や画質の向上等を実現することができる。
本発明は、回折格子型光変調素子と空間フィルタを用いた画像生成装置、例えば、投影画像を生成する機構に回折格子型の空間変調デバイスを使用したディスプレイ装置等において、空間フィルタの過熱に起因する画質低下やコントラスト低下等を防止して画像の表示品質を高めることが可能である。
図1は、本発明画像生成装置に係る基本構成例を示したものである。
画像生成装置1は、光源部2と、光変調部3、空間フィルタ5、画像出力部7を備えている。
光源部2には、例えば、レーザ光源等のように、高出力の光源が用いられ、図示しない照明光学系を介して光変調部3への照射が行われる。
光変調部3には回折格子型の光変調素子が使用される。例えば、ディスプレイ装置、特に、プロジェクション型のディスプレイ装置への適用において、マイクロマシン技術を用いて製作されるGLV素子が知られている。
光変調部3を構成する光変調素子は駆動手段4からの駆動信号によって動作制御が行われる。つまり、画像信号に応じて生成される駆動信号が光変調素子に供給されることによって光源部2からの光が変調され、変調光が後段の空間フィルタ5に送られる。
空間フィルタ5は、光変調素子を用いて変調された光を受けて信号光と非信号光を分離するために設けられている。例えば、変調光成分のうち特定次数の回折光を信号光として選別するためのシュリーレンフィルタが用いられる。
空間フィルタ5から離れた場所には、放熱手段又は冷却手段6が設けられており、該手段は空間フィルタ5の加熱による温度上昇を抑制する目的で設置されている。尚、放熱手段としては、例えば、熱拡散用のビームディフュ−ザが用いられ、また、冷却手段には空冷式又は水冷式の冷却装置が用いられる。
空間フィルタ5で選別された光は、画像出力部7を介して出力され、生成画像が得られる。例えば、プロジェクタ装置の場合、画像出力部7にはガルバノミラー等を用いた光走査手段や、投射光学系等が含まれる。
制御手段8は、光源部2、駆動手段4、画像出力部7等の制御を総括しており、CPU(中央処理装置)やメモリ等を用いて構成される。例えば、光源の出力制御や点消灯の制御、駆動信号の補正、光走査制御等が制御手段8の下に行われる。
図2は光変調素子と空間フィルタについての原理的な説明図である。
回折格子型の一次元光変調素子9として、例えば、GLV素子を用いることができ、レーザ光源からの光が線状の一次元ビームに整形された上でGLV素子に照射される。
GLV素子はその長軸方向における画素数に相当するリボン群を用いて構成され、例えば、表示画面の1画素(ピクセル)を構成する部分が、3本の可動リボンと3本の固定リボンから成る6本の微小リボン(回折格子/反射部)を有する。GLVに駆動電圧を印加すると、上記可動リボンが静電気力によって基板側に移動し、リボン群が電圧印加前の単なる反射鏡の状態から反射型回折格子の状態へと変化する。その際、照射されたレーザ光が反射して回折光として出射される。
GLVを用いて画像を生成するには、上記回折光のうち、0次光を遮光して±1次光のみを透過させるスリット(開口)を有するシュリーレンフィルタが必要となる。
(A)図に示すように、GLVへの通電時(GLV:ON)には、GLVを用いて変調された光が、レンズ10を透過した後、シュリーレンフィルタ11のスリット11a、11aにより選別される。つまり、スリット11a、11aを有するシュリーレンフィルタ11にて±1次光のみが通過した後、レンズ12による集光後に該レンズの焦点位置に実像を形成する。尚、0次光はスリット11aを通過せず、シュリーレンフィルタ11で遮断される。
また、(B)図に示すように、GLVへの非通電時(GLV:OFF)には、全てのリボンの位相が揃うため、±1次光は発生しない。よって、全ての光束、即ち、0次光がシュリーレンフィルタ11で遮光されるのみとなる。
このように、GLVへの非通電時には、全ての光束についてシュリーレンフィルタ11で遮光されるため、非常に多くの光束群に係るエネルギーをもってシュリーレンフィルタ11が照射されることとなる。
従って、シュリーレンフィルタ11は光束群によって加熱されるので、放熱や冷却の対策が必要となる。
図3は、本発明に係る空間フィルタの原理的な説明図である。
図2(B)との相違点は下記に示す通りである。
・光変調素子9を用いて変調された光のうち、非信号光である0次光の進行方向を変更して空間フィルタ(シュリーレンフィルタ11)の過熱を防ぐための光学素子13が該空間フィルタ上に付設されていること。
・上記光学素子11によって光路変更を受けた光が、空間フィルタから離れた場所に設けられた放熱手段又は冷却手段6に照射されること。
本例では、シュリーレンフィルタ11において、例えば、0次光の進行方向を、所定の角度(例えば、90度)に変更するための光学素子13にミラーを用いており、該ミラーをシュリーレンフィルタ11の入射面に固定し、スリット11aと11aとの間に配置するようにした構成を示している。
光学素子13の配置としては、シュリーレンフィルタ11への光路途中で0次光の進行方向を変更させる形態も考えられるが、信号光への影響が問題になる。また、例えば、シュリーレンフィルタ11に0次光の通過穴等を形成した上で該フィルタの背面に光学素子を固定する形態も挙げられるが、実際上の問題として光学素子の配置スペースを確保できないことが多い(例えば、そのような形態が可能である場合には、シュリーレンフィルタ11の背後に放熱用又は冷却の部材等を設置できるので、敢えて光学素子13を設置するまでもない。)。シュリーレンフィルタ11に係る直接的な放熱や冷却が困難であり、また、設置スペース面や光学的な影響等を考慮した場合には、本例のようにフィルタの入射側に光学素子13を付設し、これから離れた場所で放熱や冷却を行う形態が好ましい。
また、光学素子13については、反射膜や反射層での境界反射、全反射等を利用した反射手段を用いる構成形態が簡単であり、低コスト化等に好適であるが、本発明の適用においてはこれに限らず、プリズムや各種光学フィルタ等を用いることが可能である(但し、散乱や回折等を利用した素子の使用は、光学的な影響等について充分な配慮が必要である。)。
本例において、光学素子13によって光路変更を受けた0次光は、放熱手段を構成する熱拡散用部材に照射される。例えば、既知のビームディフュ−ザ等が使用され、自然対流による空冷式が採用される(水冷式等では大掛かりな構成となるため。)。
以上のように、0次光の照射に伴うシュリーレンフィルタ11の加熱によって温度が過剰に高くならないように防止することができ、しかも、シュリーレンフィルタ自体を冷却する必要がなくなる。また、加熱により、周囲の光学素子を配置するための機構部品等への熱的影響、例えば、熱膨張等による歪が生じることもない。さらには、シュリーレンフィルタ周辺において、加熱に起因する熱ゆらぎの発生を防ぐことができ、例えば、スクリーン上の表示画像にゆらぎが観察されるといった不具合も起きない。
図4乃至図8は、本発明に係る実施の一例を示すものであり、プロジェクションシステムへの適用について例示したものである。
図4は、本発明を、前面投射型(フロントプロジェクションタイプ)の画像表示装置に適用した場合の構成形態について概要を例示したものである。尚、本実施例では、光源からの光束についてその位相を変調するための回折格子状要素が一次元的に配列された構成の空間変調手段(一次元空間変調手段)を用いており、縦一列又は横一列分の画像成分を含む光をシュリーレンフィルタに通した後、二次元像を形成してスクリーン上に画像投影が行われる。
先ず、画像表示装置14の光学系について説明すると、光源15からの出射光が、照明光学系16を経て光変調部17に到達し、ここで変調された光が色合成部18、空間フィルタ19を経て光走査部20に到達する。
光源15としては、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の色毎に半導体レーザや固体レーザ等を用いたレーザ光源15R、15G、15Bが設けられており、図示しない電源部からの電力供給を受けて各色に応じた波長のレーザビームをそれぞれ出力する。
照明光学系16は、各レーザ光源から出力されるビームを一次元の線状ビームに変換する役目を有し、ビーム拡大光学系やラインジェネレータ等を用いて構成される。尚、R、G、Bの各色に応じた光学系16R、16G、16Bがそれぞれに用いられる。
光変調部17は、R、G、Bの各色に対応した一次元光変調素子17R、17G、17Bを用いて構成され、上記光学系16R、16G、16Bを経て均一化された照明プロファイル(所謂「トップハット」分布)の線状ビームが各素子に照射される。
一次元光変調素子としてGLV素子が使用され、例えば、1画素を構成する6本のリボン素子、つまり、3本ずつの可動リボンと固定リボンとが1つおきにそれぞれ配置されている場合に、1ライン分の1080画素では6480本のリボン素子が一次元方向(長軸方向)に沿って配列される。
レーザ光の照射面に対して、画像信号に応じた駆動電圧が印加されることで該電圧に対応する変位量をもって可動リボンが移動し、この状態(所謂ピクセルオン時)では入射光に対する反射型回折格子が構成される(±1次回折光の発生)。また、可動リボンを動かさずに固定リボンとの間で変位量を揃えた状態(所謂ピクセルオフ時)では、±1次回折光が発生しない(入射光に対する正反射のみ)。尚、GLV素子を使用する形態では、高速な動作制御であることや、広い帯域幅で高い解像度の画像表示を行う場合に低い動作電圧でもって駆動可能なこと等の特長が得られる。
一次元光変調素子に照射された照明光の反射光や回折光が発生されて、色合成部18では、変調された各色光が合成された後、空間フィルタ19に送られる。
空間フィルタ19には、一次元光変調素子を用いて変調された光のうち、±1次回折光をとり出すためにシュリーレンフィルタが用いられる(画像表示に用いない0次光が遮断される。)。
次段の光走査部20には、例えば、ガルバノメータが用いられ、一次元像の入射光を受けて二次元中間像を形成する。即ち、一次元像の形成方向を「縦方向」とするとき、該方向は一次元光変調素子の長軸方向に対応しており、該方向に対して直交する「横方向」に沿って光走査を行うことにより二次元中間像が形成される。尚、走査方式については、一方向性スキャン方式と双方向性スキャン方式が挙げられる。前者の方式では、例えば、表示画面の左端縁が走査開始位置とされ、右端縁が走査終了位置とされており、左端縁から光走査が開始されて縦ラインが横方向に沿って走査された後、右端縁に達すると再び左端縁に戻って光走査が繰り返される。また、後者の方式では、表示画面の左端縁及び右端縁が走査開始位置及び走査終了位置とされ、例えば、左端縁から光走査が開始されて、縦ラインが横方向に沿って走査された後、右端縁に達すると、今度は反対方向に向かって光走査が行われ、元の左端縁に達すると左端縁から再び光走査を開始するという動作が繰り返される。
このような光走査によって得られる二次元中間像が光拡散部21を経た後、投射光学系22によってスクリーン「SCN」上に投影されることで映像が表示される。
尚、光拡散部21は、スペックルノイズ低減等のために設けられ、また、投射光学系22は投影レンズを含む二次元投射光学系である。
次に、画像処理系の要部だけを説明する。
図中に「VIDEO」で示す映像信号は、信号処理部23を経て駆動部24に送出される。
信号処理部23において映像信号は色差信号からRGBの色信号に変換される。そして、γ(ガンマ)特性等の非線形特性が付与されている場合には、逆補正を行うことで線形特性への変換を行った後、照明光源の色再現範囲への対応のための色空間変換処理を行う。
駆動部24は上記一次元光変調素子を駆動するために設けられており、素子駆動回路(ドライバ)を含み、信号処理部23からの信号に応じた駆動信号を生成して上記光変調部17の一次元光変調素子17R、17G、17Bにそれぞれ供給する。
光走査制御部25は、光走査部20とともに光走査手段を構成しており、一次元光変調素子を用いて光を変調することにより得られる一次元画像を走査するための制御を行う。つまり、図中に「SYNC」で示す同期信号に従って光走査部20の動作(ガルバノミラーの回転)を制御する。
尚、本例では、光走査手段の後に投射光学系を配置した構成形態を採っているが、これに限らず投射光学系の後に光走査手段を配置する形態での実施が可能である。
図5は、画像表示装置14に係る光学系の要部を例示した概略図である。
R、G、B各色に対応した一次元光変調素子17R、17G、17Bには、図示しない照明光源からの光がそれぞれ照射される。尚、各色レーザ光については、例えば、ラインジェネレータ等によって線状ビームに整形された上で、各素子17R、17G、17Bに照射される。
変調されたレーザ光は、色合成ミラー18a、18bを用いて光学的に合成された後、オフナーリレー系26を介してガルバノスキャナ27に到達して光走査を受ける。
オフナーリレー系26は主鏡(凹面鏡)26aと副鏡(凸面鏡)26bを用いて構成され、色合成後の光は、先ず、主鏡26aで1回目の反射を受けた後で、副鏡26bで反射され、さらに主鏡26aで2回目の反射を受けてから、ガルバノスキャナ27に向けて出射される。副鏡26bには、後述するようにシュリーレンフィルタが設けられている。本形態は光学的な構成が簡単であって小型化等に好適であり、また、収差低減等に有効である。
オフナーリレー系26からガルバノスキャナ27に到達する一次元像の形成方向(縦方向)は、図5の紙面に垂直な方向とされ、光走査によって二次元中間像「g2」が形成される。本例では、二次元像の像面湾曲を除去するために、ガルバノスキャナ27の後に像面湾曲補正光学系28を配置している。
像面湾曲補正後の二次元中間像g2は投射光学系22によってスクリーンに拡大投影される。
図6乃至図8は、オフナー副鏡に対して設けられるシュリーレンフィルタの構成例を示したものであり、図6は副鏡の光軸に直交する方向からみた側面図、図7はシュリーレンフィルタの斜視図、図8は機能説明のための側面図である。
本例において、図6に示すように、副鏡26bを取り付けて保持するための保持部材(ホルダー)29には、開口29aが形成されるとともに、副鏡26bの受け入れ用に凹部29bが形成されている。そして、保持部材29におけるシュリーレンフィルタ30の取り付け面には、位置決め及び取り付け用のピン29c、29c、…が形成されている。
熱膨張係数が小さく熱変形し難い材料(アルミニウムや鉄等の金属材料、セラミック材料、ガラス等)で形成されるシュリーレンフィルタ30は、その一端がL字状に屈曲された形状をもち、その中央には、図6、図7に示すように、矩形状をした開口30aが形成されており、その両脇には突出部30b、30bが一体に形成されている。
一方の突出部30bには斜面31が形成されるとともに、該斜面には平面鏡32が接着等により固定されている。この平面鏡32は前記した光学素子13に相当する。尚、本例では、平面鏡32を一方の突出部30bだけに設けているが、必要によっては両方の突出部にそれぞれ設けることも可能である。つまり、開口30aの上側と下側とで光量分布に差がある場合においては、その分布と熱量に応じて適宜に判断することができる(例えば、開口30aの下側に照射される光量が少なく、熱的な影響が少ないと判断される場合には、開口30aの上側だけに平面鏡32を取り付ければ済む。)。
シュリーレンフィルタ30には、図7に示すように、保持部材29の上記ピン29c、29c、…に対応した位置に係合孔30c、30cや係合長孔30d、30dが形成されている。
図6に示すように、副鏡26bを保持部材29の凹部29b内に配置させて、副鏡26bの凸面が開口29aから外部に臨む状態とし、副鏡26bの背面を押え部材等で保持する。そして、取り付け面のピン29c、29c、…に対してシュリーレンフィルタ30の係合孔30cや係合長孔30dを挿合させながら、両者の間で位置合わせを行うことによって、シュリーレンフィルタ30が保持部材29に取り付けられ、接着や締結等の適宜の手段により固定される。
図8に示すように、主鏡からの信号光(図中の「ON光」参照)がシュリーレンフィルタ30の開口30aを通して入射され、副鏡26bで反射される。
また、開口30aの近辺に付設された平面鏡32に向けて入射される非信号光(図中の「OFF光」参照)は、平面鏡32で反射された後、図示しない放熱手段や冷却手段に照射されるか、あるいは、低強度の非信号光成分については突出部30bの斜面31に照射されて遮断される。
例えば、±1次回折光と0次回折光を分離する形態において、±1次回折光を開口30aに通過させて副鏡26bで反射させると、反射光は上記主鏡26aに向けて進行する。また、0次光については、シュリーレンフィルタ30に付設された平面鏡32によって反射させ、その進行方向を変更して別の場所へと光を導く。
このように、シュリーレンフィルタ30において光束群を遮光せずに、平面鏡32によって光を偏向させることにより、シュリーレンフィルタ30によって光束群の散乱が生じることがなく、生成画像のコントラスト低下等も生じない。
また、光束群の遮光については、平面鏡32で光路を折り曲げた後で実施すれば良いので、熱対策上充分な配置空間を確保し得る場所まで光束群を導いた後、熱拡散用機構又は冷却用機構にて遮光すれば良い。よって、放熱や冷却の設計を自由に行うことができ、実施が容易であってシュリーレンフィルタの構成が簡素化される。
このように、画像を生成する機構にGLV素子等を用いたディスプレイ等の画像表示装置において、非信号光の進行方向を変更するための光学素子(ミラー等)をシュリーレンフィルタ上に配置することによって、該フィルタの加熱に起因する問題の改善及び画像コントラストの向上を同時に実現することができる。
尚、上記実施例は本発明を実施するに当たって、具体化の一例を示したものであり、従って、該実施例に限らず、平面鏡32をオフナー副鏡に一体化させた構成形態や、オフナー副鏡の一部に平面鏡32の機能を持たせるといった、各種形態での実施が可能である。
本発明に係る基本構成例を示す図である。 空間フィルタの機能を示す説明図である。 本発明に係る空間フィルタの説明図である。 図5乃至図8とともに、本発明を適用した実施例を示すものであり、本図は装置構成の概要を示す図である。 光学系の要部構成を示す図である。 オフナー副鏡とシュリーレンフィルタの構成例を示す図である。 シュリーレンフィルタの構成例を示す斜視図である。 オフナー副鏡の保持部材にシュリーレンフィルタを取り付けた状態を示す説明図である。
符号の説明
1…画像生成装置、5…空間フィルタ、6…放熱手段又は冷却手段、7…画像出力部、9…光変調素子、11…シュリーレンフィルタ、13…光学素子、15…光源、17R、17G、17B…一次元光変調素子、20、25…光走査手段、22…投射光学系、26…オフナーリレー系、26b…副鏡、29…保持部材、30…シュリーレンフィルタ、30a…開口、30b…突出部、31…斜面、32…平面鏡

Claims (7)

  1. 光源と、回折格子型の光変調素子と、該光変調素子を用いて変調された光を受けて信号光と非信号光を分離するための空間フィルタとを備えた画像生成装置において、
    上記光変調素子を用いて変調された光のうち、非信号光の進行方向を変更して上記空間フィルタの過熱を防ぐための光学素子を該空間フィルタに付設し、該光学素子によって光路変更を受けた光が、該空間フィルタから離れた場所に設けられた放熱手段又は冷却手段に照射される
    ことを特徴とする画像生成装置。
  2. 請求項1に記載した画像生成装置において、
    上記光学素子が、上記空間フィルタの入射面に固定されている
    ことを特徴とする画像生成装置。
  3. 請求項1に記載した画像生成装置において、
    上記光学素子に反射鏡を用いた
    ことを特徴とする画像生成装置。
  4. 請求項3に記載した画像生成装置において、
    上記空間フィルタとしてのシュリーレンフィルタが、オフナーリレー系を構成する副鏡に対して設けられており、
    上記シュリーレンフィルタに付設された上記反射鏡によって非信号光が反射されることにより、その進行方向が変更されて上記放熱手段又は冷却手段に向かう
    ことを特徴とする画像生成装置。
  5. 請求項4に記載した画像生成装置において、
    上記シュリーレンフィルタが上記副鏡の保持部材に取り付けられるとともに、上記信号光が該シュリーレンフィルタの開口を通して上記副鏡で反射され、該開口周辺に付設された上記反射鏡によって上記非信号光が反射される
    ことを特徴とする画像生成装置。
  6. 請求項5に記載した画像生成装置において、
    上記シュリーレンフィルタの開口周辺に形成された突出部の斜面に平面鏡を固定した
    ことを特徴とする画像生成装置。
  7. 請求項1に記載した画像生成装置において、
    上記光変調素子として一次元光変調素子を用いるとともに、
    上記空間フィルタからの光を受けて画像を生成するための画像出力部が、上記一次元光変調素子を用いて変調された光を走査して二次元像を形成するための光走査手段と、画像を投影するための投射光学系とを備えている
    ことを特徴とする画像生成装置。
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