JP2014059522A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 異なる色成分R、G、Bのレーザ光を出力する複数のレーザ光源2a〜2cと、これら色成分のレーザ光を合成する光学部3、4と、レーザ光源の出力を制御する制御部10と、レーザ光源から出力された単色成分のレーザ光を波長に応じて偏向させる偏向器13と、偏向器による単色成分のレーザ光の偏向を検出する検出部12と、を備え、予め設定された偏向と波長との関係及び合成光の所定の色状態がとれる状態における各レーザ光源が出力するレーザ光の波長と当該レーザ光の出力との関係に基づいて、制御部10が、合成光の所定の色状態がとれるようにレーザ光源2a〜2cの出力を制御する。
【選択図】 図1
Description
このような画像表示装置では、高い色再現性をもってカラー画像を投影表示するために、R、G、Bの各レーザ光を合成した光線の色状態を所定の状態に保つ必要がある。典型的には、R、G、Bの各レーザ光を合成した光線のホワイトバランスがとれる必要がある。
このプロジェクタでは、検出部で検出した各光源部の温度に基づいて制御を行なっている。
、G 、B の光量を変化させ、白色バランスを調整したときの信号値を比較して、その差が小さくなるように各光源の駆動ゲインを変化させることで、白色の色度及び輝度が一定に保たれて、安定した白色バランスを得るようにする技術が記載されている。
この技術では、カラーフィルタにより検出する波長を選択しており、上記比較による差が光源の出力光量の変化によるものか或いは光源の波長の変化によるものか区別できない。
すなわち、ホワイトバランスがとれる状態は、合成光を成す各色成分の光の波長に対して、それらの光量(すなわち、各光源の出力)が所定となる状態であり、光源の出力波長が変動した場合にもホワイトバランスが崩れてしまう。
その一方で、画像表示装置は様々な環境で使用され、画像表示装置にはレーザ光源の他に稼働によって発熱する部品も設けられる等の事情があることから、レーザ光源は温度変化にさらされてその出力レーザ光の波長が変化する。
すなわち、温度変化による色成分レーザ光の波長変化で、合成レーザ光のホワイトバランスが崩れてしまうという課題がある。
また、これら関係は、関係を表す複数のパターンとして設定する態様、関係を表す演算式として設定する態様など、種々な態様を採用することができる。
更には、本発明では、前記検出部は、レーザ光を受光する複数の受光素子を列設し、レーザ光を受光した受光素子に応じて単色成分のレーザ光の照射位置を検出する態様を採用することができる。
また、本発明では、検出部によるレーザ光の偏向の検出は、レーザ光の光軸の傾きを直接的に検出するなど種々な態様を採用することができるが、レーザ光の偏向に応じた照射位置を検出する態様は、簡素な構造により実現することができるので好ましい。
この態様では、偏光器及び検出部を各色成分について共用することができるため、部品点数が少なく、構造が簡素化されるので好ましい。なお、合成光による画像表示中に1つの色成分のレーザ光源部からレーザ光を出力させるモードは、画像表示中に各レーザ光源部の出力を補正するなどのために採用されている既存のモードを利用することができる。
この態様では、対象とする色成分のレーザ光源部毎に偏光器及び検出部を設けるが、制御部による発光制御が簡素化されて好ましい。
なお、合成光のホワイトバランスがとれる状態を例にして説明するが、本発明は、他の所定の色状態とすることもできることは、以下の説明から明らかである。
レーザプロジェクタ1は、赤青緑の各成分のレーザ光を合成した上で、スクリーンや壁などの投射面Aに投影することによって、入力映像信号に応じたカラー画像を投射面A上に表示する。
ダイクロイックミラー3、4はR、G、Bの各色成分のレーザ光を合成する光学部を成しており、この合成されたカラー光はレンズ5を介して走査ミラー6に入射される。
Mechanical System)型の走査ミラーを用いている。
走査ミラー6は、走査ミラー制御部8から駆動信号が入力される走査ミラードライバ7によって水平方向(X)及び垂直方向(Y)で走査変位され、自己に入射したカラー光を、自己の振れ角に応じて反射して投射面A上に投射する。
レーザ制御部10は、画素情報に基づいて投影範囲に複数の画素からなる映像を投影するために、駆動電流波形信号によりレーザドライバ11を制御する。
また、本例では、レーザ制御部10は、後述するように、全てのレーザ光源2a〜2cを駆動して3つの色成分の合成光による画像表示中に、いずれか1つの色成分のレーザ光源からレーザ光を出力させ、他の色成分のレーザ光源からレーザ光出力を停止させるモードを、投影画像の1フレーム毎又は数フレーム毎に実行する。すなわち、合成光による画像表示中に、R、G、Bの各単色成分のレーザ光が極く短時間出力され、この単色成分レーザ光の出力がR、G、Bについてそれぞれなされる。
各レーザ光源2a〜2cは、レーザドライバ11から発振しきい値電流以上の電流が供給された場合にレーザ光を発光出力し、供給される電流値が大きくなるに従って出力(光量)の大きいレーザ光を出力する。また、各レーザ光源2a〜2cは、発振しきい値電流未満の電流が供給された場合には、レーザ光の出力を停止する。本例では、各レーザ光源2a〜2cにはレーザダイオード(LD)を用いている。
そして、この偏向された光がレンズ14によりスポットに集光されて検出器12に照射され、検出器12が検出した結果がレーザ制御部10に入力される。
アナモルフィックプリズム15、16はビーム整形の目的で使用しているが、本例では、この構成を用いて、検出器12へ導かれる光を屈折させるためにも利用しており、これによって、当該屈折のために別途プリズムの追加が必要ないため小型化が可能である。なお、アナモルフィックプリズムによるビーム整形を行わない構成では、三角プリズムや回折格子を1つ追加することでも構成することができる。
すなわち、レーザ制御部10が、上記のように単色成分のレーザ光を出力させるモードにおいては、上記のようにプリズム15、16に導かれて屈折される光は、R、G、Bのいずれかの単色成分レーザ光である。したがって、当該モードでR、G、Bの単色成分レーザ光が切換えられて出力されることにより、これら単色成分レーザ光がその波長に応じ屈折角でプリズム15、16から射出されて検出器12に照射される。
本例では、例えば図4に示すように単色成分のレーザ光の波長が510nm〜515nmの間で5nm変化した場合、これら波長のレーザ光が検出器12に照射されるスポット位置が4μmずれるように、偏光器13から検出器12へ至る光路を設定している。
図5に示す例では、波長510nmのレーザ光は受光素子Cに照射スポットが位置することを原点として、隣接する受光素子間で照射スポットの検出強度の比からレーザ光の波長が何nm変化したかを演算している。
合成光のホワイトバランスがとれる各色成分の波長と出力は予め求められるものであり、これら各色成分のレーザ光の波長が温度変化などにより変動した場合、当該波長の変動に応じて、各色成分の出力の比がホワイトバランスがとれる比率になるように、その出力を調整することでホワイトバランスを維持することができる。
また、同図(b)は、例えば、波長が450nmの青色成分(B)のレーザ光の出力比が0.80、波長が505nmの緑色成分(G)のレーザ光の出力比が1.95、波長が638nmの赤色成分(R)のレーザ光の出力比が2.37であるときは、これら単色成分レーザ光の合成光による画像はホワイトバランスがとれることを示している。
また、同図(c)は、例えば、波長が460nmの青色成分(B)のレーザ光の出力比が0.75、波長が505nmの緑色成分(G)のレーザ光の出力比が2.27、波長が632nmの赤色成分(R)のレーザ光の出力比が2.01であるときは、これら単色成分レーザ光の合成光による画像はホワイトバランスがとれることを示している。
本例では、これら多様なパターンの関係を導く演算を、レーザ制御部10が下記(図7、図8参照)のように行ない、検出器12によって検出された各単色成分レーザの波長に基づいて、レーザ制御部10が、当該演算結果から各単色成分レーザの出力比を求め、当該出力比となるようにレーザ光源2a〜2cを制御することでホワイトバランスを維持する。
まず、図7に示すように、等色関数(本例では、CIE1931(1931年国際証明委員会))と光源の分光感度(RGB比率)をから、3刺激値(X、Y、Z)を求める。本例では、X=0.34225*a+0.0093*b+0.506160*c、Y=0.30500*a+0.5030*b+0.20200*c、Z=0.17595*a+0.1582*b+0.000029*cとして求まる。
そして、これら3刺激値(X、Y、Z)の比を色度x、yとして数値化する。本例では、x=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)として数値化する。
そして、これら色度(x、y)が、図8に示すような色度図(同図は、赤の領域にR、緑の領域にG、青の領域にBを付して表している)における白(例えば、x=0.33、y=0.33)になるようにRGB比率を焼成する。本例では、RGB比率を3.4:2.7:1.0とするとホワイトバランスがとれる白となる。
また、同様に、レーザ光源2aから出力される青色成分(B)のレーザ光波長が450nmから460nmへ変動し、レーザ光源2bから出力される緑色成分(G)のレーザ光波長が515nmから505nmへ変動し、レーザ光源2cから出力される赤色成分(R)のレーザ光波長が638nmから632nmへ変動したときには、レーザ光源2a〜2cの出力を同図(c)に示す出力比とすることで、ホワイトバランスを維持することができる。
本例は、図1に示した上記の例に対して主に偏向器13及び検出器12の配置を変更したものであり、上記の例と同様な部分には同一符号を付して、重複する説明は省略する。
本例は、レーザ光源2a〜2c毎にそれぞれ偏向器、集光レンズ、検出器を設けてある。
3、4:ダイクロイックミラー、 5:レンズ、
6:走査ミラー、 7:走査ミラードライバ、
8:走査ミラー制御部、 9:映像処理部、
10:レーザ制御部、 11:レーザドライバ、
13、13a〜13c:偏向器、 14、14a〜14c:集光レンズ、
15、16:プリズム、
Claims (6)
- それぞれ異なる色成分のレーザ光を出力する複数のレーザ光源部と、前記複数の色成分のレーザ光を合成とする光学部と、前記レーザ光源部の出力を制御する制御部と、を備えた画像表示装置において、
前記レーザ光源部から出力された単色成分のレーザ光を波長に応じて偏向させる偏向器と、
前記偏向器による単色成分のレーザ光の偏向を検出する検出部と、を備え、
予め設定された前記偏向と波長との関係及び前記複数の色成分レーザ光を合成した合成光が所定の色状態における前記各レーザ光源部が出力するレーザ光の波長と当該レーザ光の出力との関係に基づいて、前記制御部は、前記合成光が前記所定の色状態となるように前記レーザ光源部の出力を制御することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1に記載の画像表示装置において、
前記所定の色状態は、前記合成光のホワイトバランスがとれる状態であり、
前記制御部は、前記合成光のホワイトバランスがとれるように前記レーザ光源部の出力を制御することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は2に記載の画像表示装置において、
前記偏向器は、プリズムを有して、当該プリズムにより単色成分のレーザ光を波長に応じて偏向させ、
前記検出部は、単色成分のレーザ光の偏向に応じた照射位置を検出し、
前記偏向と波長との関係は、前記照射位置と波長との関係として設定されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項3に記載の画像表示装置において、
前記検出部は、レーザ光を受光する複数の受光素子を列設し、レーザ光を受光した受光素子に応じて単色成分のレーザ光の照射位置を検出することを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記偏向器は、前記合成光の光路に設けられ、
前記制御部は、合成光による画像表示中にいずれか1つの色成分のレーザ光源部からレーザ光を出力させ、
前記偏向器は、当該1つの色成分のレーザ光を波長に応じて偏向させ、
前記検出部は、当該偏向器による1つの色成分のレーザ光の偏向を検出する、ことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置において、
前記偏向器は、前記レーザ光源部から出力される単色成分レーザ光の光路に設けられ、
前記偏向器は、当該単色成分のレーザ光を波長に応じて偏向させ、
前記検出部は、当該偏向器による単色成分のレーザ光の偏向を検出する、ことを特徴とする画像表示装置。
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