JP5204825B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電気的ストレスの印加により電気抵抗が変化する電気的動作特性に基づき情報を記憶する可変抵抗素子からなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイを有する半導体記憶装置に関し、より詳細には、可変抵抗素子の書込み及び消去動作に伴う電気的動作特性の劣化の防止及び抑制技術に関する。
フラッシュメモリに代表される不揮発性半導体記憶装置は、大容量で小型の情報記録媒体としてコンピュータ、通信、計測機器、自動制御装置、及び、個人の周辺に用いられる生活機器等の広い分野において用いられており、より安価で大容量の不揮発性半導体記憶装置に対する需要は非常に大きい。これは、電気的に書き換えが可能で、しかも電源を切ってもデータが消えない不揮発性であることから、容易に持ち運びの可能なメモリカードや携帯電話機等、或いは、装置稼動の初期設定として不揮発的に記憶しておくデータストレージ、プログラムストレージ等としての機能を発揮することが可能であること等が主たる理由と想定される。
フラッシュメモリの代表的な応用機器として携帯電話機が挙げられる。携帯電話機のように極めて強い小型化要求により、容量に制約が大きい電源を強いられる条件下では、長時間の待ち受け期間でも情報保持のためのバックアップ電源を必要としない不揮発性のフラッシュメモリが適している。また、フラッシュメモリ自身の記憶容量の拡大により、多くのアプリケーションプログラムやデータを格納し、これらを切り替えて実行することが可能となり携帯電話機の多機能化に寄与している。
上述した半導体記憶装置では、アプリケーションプログラムやデータ自身が肥大化の傾向にあることにより、今後、半導体記憶装置に格納されているソフトウェアを書き換え可能で、バグの修正や機能のアップグレードが可能なシステムの実用化が望まれている。しかしながら、従来のフラッシュメモリでは、データの書き換えのために非常に長時間を要し、そのため、一度に書き換えられるデータ量に制限がある。更に、ファイルをバッファリングするための余分な記憶領域をも確保しなければならない等、データの書き換え手順が非常に煩雑なものとなるという問題がある。
またフラッシュメモリは、原理的に微細化の限界に突き当たることが予測されており、フラッシュメモリに代わる新型の不揮発半導体記憶装置が広く研究されている。中でも金属酸化膜に電圧を印加することで電気抵抗が変化する現象を利用した抵抗変化型半導体メモリは、微細化限界の点でフラッシュメモリに比べ有利であり、また高速のデータ書き換えが可能であることから近年研究開発が盛んに行われている。
一例を挙げると、米国ヒューストン大のS.LiuやA.Ignatiev等によって、超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料に電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗を変化させる方法が下記の特許文献1及び非特許文献1に開示されている。これは超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料を用いながらも、磁場の印加なしに室温においても数桁にわたる抵抗変化が現れるという極めて画期的なものである。この現象を利用した可変抵抗素子を用いた抵抗性不揮発性メモリであるRRAM(Resistance Random Access Memory、RRAMはシャープ株式会社の登録商標)は、MRAMと異なり磁場を一切必要としないため消費電力が極めて低く、微細化、高集積化も容易であり、抵抗変化のダイナミックレンジがMRAMに比べ格段に広いため多値記憶が可能であるという優れた特徴を有する。実際のデバイスにおける基本構造は極めて単純で、この構成を図31に示す。
図31に示されるように、可変抵抗素子は、下部電極103と可変抵抗体102と上部電極101とが順に積層された構造となっており、上部電極101及び下部電極103間に電圧パルスを印加することにより、抵抗値を可逆的に変化させることができる性質を有する。この可逆的な抵抗変化動作(以下では「スイッチング動作」と称する)によって変化する抵抗値を読み出すことによって、新規な半導体記憶装置が実現できる構成である。
また、他の可変抵抗素子としては、酸化チタン(TiO2)膜、ニッケル酸化(NiO)膜、酸化亜鉛(ZnO)膜、酸化ニオブ(Nb2O5)膜などの遷移金属元素の酸化物を用いた素子についても、可逆的な抵抗変化を示すことが特許文献2及び非特許文献2などから知られている。また、NiOを用いたスイッチング動作の現象が非特許文献3に詳細に報告されている。
上記可変抵抗体で構成される可変抵抗素子を備え、可変抵抗素子の電気抵抗の変化により情報を記憶するメモリセルを、行方向及び列方向に夫々複数、マトリクス状に配列してメモリセルアレイを形成して、該メモリセルアレイの周辺に、メモリセルアレイの各メモリセルに対するデータの書込み、消去、及び、読み出しを制御する回路を配置して、半導体記憶装置を構成することができる。
この半導体記憶装置は、可変抵抗素子を備える複数のメモリセル夫々を行方向及び列方向にマトリクス状に配列してメモリセルアレイを形成するとともに、このメモリセルアレイの各メモリセルに対するデータの書込み、消去、及び読み出し動作を制御する周辺回路を配置して構成される。そして、このメモリセルとしては、その構成要素の違いから、1つのメモリセルが1つの選択トランジスタTと1つの可変抵抗素子Rとから構成される(「1T/1R型」と称される)メモリセルや、1つの可変抵抗素子Rのみから構成される(「1R型」と称される)メモリセル等が存在する。このうち、1T/1R型メモリセルの構成例を図32に示す。また、1T/1R型メモリセルは、可変抵抗素子と選択トランジスタの何れがビット線側に接続するかで2通りの構成が考えられる(例えば、下記の特許文献3及び4参照)。
図32は、1T/1R型メモリセルのメモリセルアレイ15bの一構成例を模式的に示したものである。このメモリセルアレイ構成において、メモリセルアレイ15bは列方向に延伸するm本のビット線(BL1〜BLm)と行方向に延伸するn本のワード線(WL1〜WLn)の交点にメモリセル2がm×n個配置した構成となっている。また、ソース線がn本(SL1〜SLn)で、ワード線と平行に配置される構成となっている。各メモリセルは、可変抵抗素子12の上部電極と選択トランジスタ13のドレインが接続され、可変抵抗素子12の下部電極がビット線に接続され、選択トランジスタ13のゲート電極がワード線に接続され、選択トランジスタ13のソースがソース線に接続されてなる。
このように、メモリセル14bを選択トランジスタ13と可変抵抗素子12の直列回路で構成することにより、ワード線の電位によって選択されたメモリセル14bの選択トランジスタ13がオン状態となり、更に、ビット線の電位によって選択されたメモリセル14bの可変抵抗素子12にのみ選択的に書込み或いは消去電圧が印加され、可変抵抗素子2の抵抗値を変化可能にする構成となっている。
1T/1R型メモリセルで構成されたメモリセルアレイでは、データの読み出し、書込み、消去の対象となるメモリセルを選択する際に、選択ワード線と選択ビット線へ夫々所定のバイアス電圧を印加し、選択ワード線と選択ビット線の両方に接続する選択メモリセルに含まれる選択トランジスタだけをオン状態にすることによって、選択メモリセルに含まれる可変抵抗素子だけに読み出し及び書込み/消去電流を流すことができる。従って、メモリセルに選択トランジスタが含まれることで、従来のフラッシュメモリと類似の周辺回路の構成が利用できる。
次に、1R型メモリセルによりメモリセルアレイを形成して、大容量の半導体記憶装置を構成した場合の構成例を、図面を用いて説明する。
図33に示すように、メモリセル14aは、選択トランジスタと可変抵抗素子の直列回路で構成せずに、可変抵抗素子12の単体で構成し、当該1R型メモリセル14aをマトリクス状に配列してメモリセルアレイ15aが構成されている。これは、例えば下記の特許文献2に開示されているものと同様である。具体的には、メモリセルアレイ15aは列方向に延伸するm本のビット線(BL1〜BLm)と行方向に延伸するn本のワード線(WL1〜WLn)の交点にメモリセル14aがm×n個配置した構成となっている。各メモリセル14aは、可変抵抗素子3の上部電極がワード線に接続され、可変抵抗素子3の下部電極がビット線に接続されてなる。
1R型メモリセル14aで構成されたメモリセルアレイ15aでは、データの読み出し対象となるメモリセルを選択する際に、読み出し対象メモリセルと共通のワード線、ビット線に接続する選択メモリセルにも、同様のバイアス電圧が印加されるので、読み出し対象メモリセル以外にも読み出し電流が流れる。行単位または列単位で選択された選択メモリセルを流れる読み出し電流は、列選択或いは行選択によって、読み出し対象メモリセルの読み出し電流として検知される。1R型メモリセル14で構成されたメモリセルアレイ15では、読み出し対象メモリセル以外にも読み出し電流が流れることになるが、メモリセル構造が単純であり、メモリセル面積とメモリセルアレイ面積が小さくなるという利点がある。
図34に、1R型メモリセル14で構成されたメモリセルアレイ15におけるデータ読み出し動作時の各部への電圧印加手順の従来例を示す。選択メモリセルのデータを読み出す際には、選択メモリセルに接続する選択ワード線を接地電位Vssに維持し、読み出し期間Treadの間、他の非選択ワード線と全てのビット線には、全て、読み出し電圧Vrを印加する。読み出し期間Treadの間、選択ワード線と全ビット線の間に、読み出し電圧Vrの電圧差が生じるので、選択メモリセルの可変抵抗素子にその電気抵抗、つまり、記憶状態に応じた読み出し電流が流れ、選択メモリセルに記憶されたデータを読み出すことができる。この場合、選択ワード線に接続する選択メモリセルの記憶状態に応じた読み出し電流が各ビット線に流れるため、ビット線側において、所定の選択ビット線を流れる読み出し電流を選択的に読み出すことで、特定の選択メモリセルのデータを読み出すことができる。ここで、ビット線とワード線の関係を入れ換えて、ワード線側で各ワード線を流れる読み出し電流を選択的に読み出すようにしても構わない。
図35に、1R型メモリセル14aのメモリセルアレイ15aを備えた半導体記憶装置の一構成例を示す。アドレス線18から制御回路20に入力されたアドレス入力に対応したメモリセルアレイ15内の特定のメモリセルが、ビット線デコーダ16、及び、ワード線デコーダ17によって選択され、データの書込み、消去、読み出しの各動作が実行され、選択されたメモリセルにデータが記憶され、且つ、読み出される。外部装置(図示せず)との間のデータの入出力は、データ線19を介して行われる。
ワード線デコーダ17は、アドレス線18に入力された信号に対応するメモリセルアレイ15aのワード線を選択し、ビット線デコーダ16は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15のビット線を選択する。制御回路20は、メモリセルアレイ15の書込み、消去、読み出しの各動作における制御を行う。制御回路20は、アドレス線18から入力されたアドレス信号、データ線19から入力されたデータ入力(書込み時)、制御信号線21から入力された制御入力信号に基づいて、ワード線デコーダ17、ビット線デコーダ16、電圧スイッチ回路22、メモリセルアレイ15aの読み出し、書込み、及び、消去動作を制御する。図35に示す例では、制御回路20は、図示しないが一般的なアドレスバッファ回路、データ入出力バッファ回路、制御入力バッファ回路としての機能を具備している。
電圧印加回路22は、メモリセルアレイ15の読み出し、書込み、消去時に必要なワード線、ビット線及びソース線の各電圧を動作モードに応じて切り替え、メモリセルアレイ15に供給する。ここで、Vccは半導体記憶装置の電源電圧、Vssは接地電圧、Vwrt、Vrstは書込み及び消去用の電圧、Vrは読み出し電圧である。また、データの読み出しは、メモリセルアレイ15aからビット線デコーダ16、読み出し回路23を介して実行される。読み出し回路23は、データの状態を判定し、その結果を制御回路20に転送し、データ線19へ出力する。
米国特許第6204139号明細書 特表2002−537627号公報 特開2004−185755号公報 特開2004−185754号公報
ここで、可変抵抗素子は、電圧印加条件により、前記可変抵抗素子に流れ込む電流による熱上昇によって前記可変抵抗体中に局所的に抵抗率が低下した領域(以下、適宜「フィラメントパス」と称する)が形成されたり、フィラメントパスが分解されたりすることで、低抵抗状態や高抵抗状態となる現象に基づくものであるとされている。
また、スイッチング動作を得るためには、最初に通常のスイッチング動作よりも大きな電圧を要する電圧を製造直後の可変抵抗素子に印加してフィラメントパスを形成(以下では「フォーミングプロセス」と称する)する必要がある。このフォーミングプロセスでは、例えば、可変抵抗体を金属酸化物で構成する場合であれば、もともとほぼ絶縁体である金属酸化物に通常の動作電圧の数倍から10倍もの大きな電圧を一定時間以上印加する。これにより、絶縁体中に半ば強引に電流経路が形成されると考えられている。これは、フォーミング前の素子が基本的に絶縁体であること、或いは少なくとも電極界面付近など当該電流経路の一部が元来絶縁体であるために生じるものである。
かかるフォーミングプロセスは、強引に絶縁体中に電流パスを形成するプロセスであるため、このようなプロセスを経て実現される可変抵抗素子のスイッチング特性は、ともすれば不安定なものとなり、抵抗値制御が困難となる。
即ち、可変抵抗素子の抵抗値が前記フィラメントパスの形成に依存するため、スイッチング動作回数の増加によりフィラメントパスの径や、フィラメント密度が変化することによって可変抵抗素子の抵抗値が変動し、低抵抗状態の素子には面積依存性が見られないなどの課題があり、スイッチング動作回数が大きくなるにつれ、抵抗値のばらつきが大きくなり、可変抵抗素子の抵抗値制御が困難となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、多数回のスイッチング動作による可変抵抗素子の抵抗値のばらつきを低減し、かつ安定な書き換え動作が行なえる半導体記憶装置を提供することである。
先ず、本願発明者により新規に発見された可変抵抗素子のスイッチング現象について説明する。
本願発明者らは、多数回のスイッチング動作によりばらつきが大きくなり、抵抗値制御が困難となった可変抵抗素子に対し、スイッチング動作に要する電圧パルス(書き換え電圧パルス)の何れとも異なる電圧パルス(以降、適宜「リフォーミング電圧パルス」と称する)を印加すると、スイッチング特性が回復し、その後の書き換え電圧パルスの印加により良好なスイッチング特性を示すことを見出した。
遷移金属酸化物の一種である、可変抵抗体としてのHf酸化物膜(HfOx)と、その上部電極としてPtと、下部電極としてTiNを設けた可変抵抗素子を形成し、当該可変抵抗素子に書き換え及びリフォーミング動作を行った場合の結果を図28及び図29に示す。尚、当該可変抵抗素子のHf酸化膜は、室温でスパッタリング法を用いて成膜した。素子形成後、書込み電圧Vpp=+3V、パルス幅1μsの書込み電圧パルスを上部電極に印加してフォーミングを行なっている。尚、上部電極に対する電圧印加は下部電極を基準として行っている。
図28(A)に示すように、可変抵抗素子の上部電極に、書込み電圧パルス(電圧+4V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間5ns)及び消去電圧パルス(電圧−1.6V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間5ns)を交互に印加すると、電圧印加の初期には低抵抗状態と高抵抗状態の抵抗値の比(以下、「抵抗変化比」と称する)が10倍以上であったが、電圧印加サイクルが10の5乗を超えた辺りから明白に小さくなり始め、その後、10の7乗回の印加では抵抗変化比が2倍程度にまで小さくなってしまっている。
その後、書き込み電圧パルスに代えて対応するリフォーミング電圧パルス(電圧+1.5V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間1ms)、消去電圧パルスに代えて対応するリフォーミング電圧パルス(電圧−1.2V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/下り時間1ms)を交互に3サイクル印加した。その後のスイッチング動作の結果を図28(B)に示す。図28(B)に示すように、同一の書込み電圧パルス及び同一の消去電圧パルスを用いて、10倍以上の抵抗変化比をもつ多数回のスイッチング動作を、少なくとも10の5乗回の書き換え電圧パルスの印加時において確認できた。
以上より、多数回スイッチング動作によって、抵抗変化比が小さくなった可変抵抗素子に、リフォーミング電圧パルスを印加することで、抵抗変化比が大きく、多数回のスイッチング動作が再び可能になることが分かる。
尚、上記図28は、書き込み電圧パルスに対応するリフォーミング電圧パルスと、消去電圧パルスに対応するリフォーミング電圧パルスを交互に印加した場合の結果であるが、必ずしも複数のリフォーミング電圧パルスを、交互に、複数回印加する必要はない。リフォーミング電圧パルスの印加条件や可変抵抗素子の特性にも依存するが、少なくとも一つの特定の書き換え電圧パルスに対応するリフォーミング電圧パルスを一回だけ印加することで、可変抵抗素子を当該特定の書き換え電圧パルスの印加により遷移するべき抵抗状態の初期抵抗状態へ戻すことが可能であり、その場合には、その後の任意の書き換え電圧パルスの印加により、可変抵抗素子の抵抗状態は、当該書き換え電圧パルス印加により遷移すべき抵抗状態の初期抵抗状態へ戻ることができる。
図28に示される素子とは別の可変抵抗素子を上述の方法で作製し、当該可変抵抗素子に書き換え及びリフォーミング動作を行った場合の結果を図29に示す。図28と同様、可変抵抗素子の上部電極に、書込み電圧パルス(電圧+4V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間5ns)及び消去電圧パルス(電圧−1.6V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間5ns)を交互に印加すると、図29(A)に示すように、電圧印加の初期には低抵抗状態と高抵抗状態の抵抗値の比(以下、「抵抗変化比」と称する)が10倍以上であったが、10の7乗回の印加では抵抗変化比が数倍程度にまで小さくなってしまった。
しかしながら、その後、書き込み電圧パルスに代えて対応するリフォーミング電圧パルス(電圧+1.5V、パルス幅50ns、パルスの立ち上げ/立ち下り時間1ms)を一回だけ印加した。その後のスイッチング動作の結果を図29(B)に示す。図29(B)に示すように、同一の書込み電圧パルス及び同一の消去電圧パルスを用いて、10倍以上の抵抗変化比をもつ多数回のスイッチング動作を、少なくとも10の4乗回の書き換え電圧パルスの印加時において確認できた。
上記リフォーミング電圧パルスは、フィラメントパスを修復するためのパルスであり、短い書き換え電圧パルス印加では書き換えができなくなったスイッチング特性が劣化した可変抵抗素子に対して、当該書き換え電圧パルスよりも長時間の電圧パルス印加を行うことでスイッチング特性が回復されると考えられる。
尚、書き換え動作と同様に、上記のリフォーミング動作にも閾値電圧が存在し、電圧振幅の絶対値が閾値以上のリフォーミング電圧パルスを印加することで、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復できることが分かっている。尚、当該リフォーミング動作における閾値電圧は、対応する書き換え動作における閾値電圧と同程度であると考えられる。
従って、リフォーミング電圧パルスの電圧振幅は、可変抵抗体の材料や可変抵抗素子の構造等にも依存するが、対応する書き換え動作における閾値電圧と同程度以上であればよい。しかしながら、長時間のパルス印加によりフィラメントパスに生じるダメージを抑制するために、電圧振幅の絶対値の小さなリフォーミング電圧パルスを印加することが望ましい。リフォーミング電圧パルスの電圧振幅の高さに応じて、リフォーミングに必要なパルス印加時間は変化し、リフォーミング電圧パルスの電圧振幅を低くするほど、リフォーミング電圧パルスの印加時間を長くとる必要がある。特に、フィラメントが比較的細い可変抵抗素子は、高速かつ低電流動作が可能であるが、一方で電圧パルスの印加によりフィラメントパスにダメージを受けやすいため、リフォーミング電圧パルスのピーク電圧振幅の絶対値を当該書き換え電圧パルスよりも小さく設定する。
更に、急激な電圧変化によりフィラメントパスに生じるダメージを抑制するために、リフォーミング電圧パルスの立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間を書き換え電圧パルスの立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間よりも長く設定し、ゆっくりと電圧が変化するリフォーミング電圧パルスを印加するとよい。或いは、パルスの立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間を長くする代わりに、パルスの電圧振幅の絶対値を時間とともに階段状に増加させるか、或いは、電圧振幅の絶対値を時間とともに階段状に減少させるようにしてもよい。リフォーミング電圧パルスのピーク電圧の印加時間が書き換え電圧パルスのピーク電圧のパルス印加時間と同一または短い場合であっても、立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間を書き換え電圧パルスよりも長く設定し、パルスの立ち上がり及び立ち下がりを含めた全体のパルス印加時間を書き換え電圧パルスよりも長く設定することで、リフォーミングの効果が得られる。
図30にリフォーミング電圧パルスの例を示す。図30(A)は電圧パルスのピーク電圧振幅がVrewrtで、当該ピーク電圧の印加時間Trewの矩形パルス、図30(B)は立ち上がり時間Trewupの長いパルス、図30(C)は立ち下がり時間Trewdwの長いパルス、図30(D)は立ち上がり時間Trewupと立ち下がり時間Trewdwが共に長いパルスである。このうち、図30(D)に示されるパルスが、急激な電圧変化によりフィラメントパスに生じるダメージを最も抑制することができ、最も好ましい。また、図30(E)に示されるように、パルスの電圧振幅が時間と共に段階的に増加または減少するパルスとするのも好適である。尚、図30(E)におけるパルスの立ち上がり及び立ち下がりにおけるステップの数は、リフォーミング電圧の絶対値(例えば、1.5V)と、リフォーミング電圧パルスの印加回路が生成できる最小電圧(例えば、0.1V)で決まる。
本発明は上述の知見に基づきなされたものであり、上記目的を達成するために、本発明に係る半導体記憶装置は、可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後のメモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復する回路を有することを第1の特徴とする。
尚、ここで、可変抵抗素子の抵抗状態に対する「初期抵抗状態」とは、フォーミングプロセス完了直後の抵抗状態、或いは、フォーミングプロセス完了後、書き換え電圧パルスの夫々を初めて印加した時に現れる当該書き換え電圧パルスにより遷移後の抵抗状態の何れかを指す。
上記第1の特徴の半導体記憶装置に依れば、多数回のスイッチング動作で、スイッチング特性が劣化し読み出しマージンが小さくなった可変抵抗素子にリフォーミング電圧を印加する回路を備えることで、スイッチング特性が劣化した可変抵抗素子の各抵抗状態を初期抵抗状態に戻すことができ、スイッチング特性が回復され、読み出しマージンの低下を無くすまたは抑制することが可能となる。更には、読み出し不能状態に至るまでの動作回数を延ばすまたは無くすことが可能となる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第1の特徴に加えて、前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加するリフォーミング電圧印加回路と、前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備えることを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の半導体記憶装置に依れば、リフォーミング電圧印加回路が、抵抗状態を遷移させる書き換え電圧パルスの何れかに代えて、リフォーミング電圧パルスを印加可能に構成されている。当該リフォーミング電圧パルスは、書き換え電圧パルスの何れか一つに対応して、可変抵抗素子の抵抗状態を、当該対応する書き換え電圧パルスの印加により遷移するべき抵抗状態の初期抵抗状態へ戻すための電圧パルスである。例えば、消去電圧パルスに対応するリフォーミング電圧パルスを印加すると、可変抵抗素子は消去状態の初期抵抗状態へ戻り、書き込み電圧パルスに対応するリフォーミング電圧パルスを印加すると、可変抵抗素子は書き込み状態の初期抵抗状態へ戻る。
これにより、スイッチング特性が劣化した可変抵抗素子の各抵抗状態を初期抵抗状態に戻すことができ、読み出しマージンの低下を無くすまたは抑制することが可能となる。更には、読み出し不能状態に至るまでの動作回数を延ばすまたは無くすことが可能となる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2の特徴に加えて、前記書き換え電圧印加回路が、前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態に遷移させる第1書き換え電圧パルス、及び、前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に遷移させる第2書き換え電圧パルスの何れか一方の電圧パルスを、前記メモリセル選択回路を介して、書き換え対象の前記メモリセルに印加し、前記リフォーミング電圧印加回路が、前記第1書き換え電圧パルスに対応する第1リフォーミング電圧パルス、又は、前記第2書き換え電圧パルスに対応する第2リフォーミング電圧パルスのうち少なくとも何れか一方の電圧パルスを、リフォーミング対象の前記メモリセルに印加することを第3の特徴とする。
上記第3の特徴の半導体記憶装置に依れば、リフォーミング電圧印加回路が、低抵抗状態に遷移させる第1書き換え電圧パルス、高抵抗状態に遷移させる第2書き換え電圧パルスの夫々に対応して、第1リフォーミング電圧パルス又は第2リフォーミング電圧パルスを印加可能に構成されており、第1書き換え電圧パルスに代えて第1リフォーミング電圧パルス、又は、第2書き換え電圧パルスに代えて第2リフォーミング電圧パルスの少なくとも何れかを印加することで、スイッチング特性が劣化した可変抵抗素子の各抵抗状態を初期低抵抗状態或いは初期高抵抗状態に戻すことができ、読み出しマージンの低下を無くす又は抑制することが可能となる。更には、読み出し不能状態に至るまでの動作回数を延ばすまたは無くすことが可能となる。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2または第3の特徴に加えて、前記リフォーミング電圧パルスの少なくとも一つは、当該リフォーミングパルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルス印加時間が長い長パルスリフォーミング電圧パルスであることを第4の特徴とする。
ここで、パルス印加時間とは、電圧パルスの立ち上がり、立ち下がり時間を含めた全体のパルス印加時間を指す。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第4の特徴に加えて、前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、当該長パルスリフォーミングパルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもピーク電圧の絶対値が小さいことを第5の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第4または第5の何れかの特徴に加えて、前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、当該長パルスリフォーミングパルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルスの立ち上がり時間または立ち下がり時間が長いことを第6の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第4または第5の何れかの特徴に加えて、前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、そのピーク電圧に至るまでの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に上昇するか、又は、そのピーク電圧からの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に減少するパルスであることを第7の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第7の何れかの特徴に加えて、前記書き換え電圧印加回路により前記メモリセル選択回路を介して印加される前記書き換え電圧の印加回数を記憶するライトカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、前記ライトカウンタの値が所定の第1設定値(特許請求の範囲の第3設定値に相当する。以下、本明細書中において同じ。)に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該ライトカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第8の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第8の何れかの特徴に加えて、ECC回路を備え、エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、前記エラーカウンタの夫々は、前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに記憶された情報の読み出しにおいて、前記ECC回路が誤り訂正を行った回数を記憶し、前記エラーカウンタの値が所定の第2設定値(特許請求の範囲の第1設定値に相当する。以下、本明細書中において同じ。)に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第9の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第8の何れかの特徴に加えて、エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、前記エラーカウンタの夫々は、前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記電流電圧特性が所定の第1設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、前記エラーカウンタの値が所定の第2設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第10の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第8の何れかの特徴に加えて、エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、前記エラーカウンタの夫々は、前記書き換え電圧パルスの印加時において、前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた書き換え対象の前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流量が所定の第2設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、前記エラーカウンタの値が所定の第2設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第11の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第8の何れかの特徴に加えて、前記メモリセルアレイ内の前記可変抵抗素子の前記電流電圧特性が、所定の第1設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、前記電流電圧特性が前記第1設定範囲外の当該可変抵抗素子を含む前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第12の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第8の何れかの特徴に加えて、前記書き換え電圧パルスの印加時において、書き換え対象の前記可変抵抗素子のうち少なくとも1つに流れる電流量が、所定の第2設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、前記電流量が前記第2設定範囲外の当該可変抵抗素子を含む前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第13の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第2乃至第13の何れかの特徴に加えて、前記リフォーミング電圧パルスの印加回数を記憶するリフォーミングカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、前記リフォーミングカウンタの値が所定の第3設定値(特許請求の範囲の第2設定値に相当する。以下、本明細書中において同じ。)に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該リフォーミングカウンタと関連付けられた全ての前記メモリセルを含む前記サブメモリセルアレイ内の全ての前記メモリセル、或いは前記メモリセルアレイ内の全ての前記メモリセルに対して、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを第14の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第1乃至第14の何れかの特徴に加えて、前記可変抵抗体が、遷移金属の酸化物または酸窒化物を含んでなることを第15の特徴とする。
更に、本発明に係る半導体記憶装置は、上記第15の何れかの特徴に加えて、前記可変抵抗体が、Hf、Ta、Ti、Co、Ni、Cuの中から選択される遷移金属の酸化物または酸窒化物を含んでなることを第16の特徴とする。
従って、本発明に依れば、スイッチング特性が劣化して読み出しマージンが小さくなった可変抵抗素子にリフォーミング電圧を印加することで、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復し、以て多数回のスイッチング動作による可変抵抗素子の抵抗値のばらつきの低減かつ安定な書き換え動作が行うことのできる半導体記憶装置が実現される。
本発明の第1実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す回路ブロック図。 1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイの回路構成を示す図。 ライトカウンタの構成例を示す概念図。 本発明において、書き込み動作時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 本発明において、消去動作時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 本発明において、書き込みリフォーミング時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 本発明において、消去リフォーミング時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャート。 本発明における、リフォーミング時の動作のフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す回路ブロック図。 エラーカウンタの構成例を示す概念図。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャートの他の例。 本発明の第3実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す回路ブロック図。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャートの他の例。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャートの他の例。 本発明の第4実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す回路ブロック図。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャートの他の例。 本発明の第5実施形態に係る半導体記憶装置の構成例を示す回路ブロック図。 1T1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイの回路構成を示す図。 1T1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイにおいて、書き込み動作時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 1T1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイにおいて、消去動作時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 1T1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイにおいて、書き込みリフォーミング時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 1T1R型メモリセルを備えるメモリセルアレイにおいて、消去リフォーミング時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 本発明に係る半導体記憶装置の他の構成例を示す回路ブロック図。 本発明に係る半導体記憶装置の他の構成例を示す回路ブロック図。 本発明に係る半導体記憶装置の他の構成例を示す回路ブロック図。 本発明における、書き込みまたは消去時の動作のフローチャートの他の例。 本発明の効果である、リフォーミングを行う前と後でのスイッチング特性の変化を示す図。 本発明の効果である、リフォーミングを行う前と後でのスイッチング特性の変化を示す図。 本発明におけるリフォーミング電圧パルスの電圧波形の例を示す図。 本発明において情報の記憶に用いる可変抵抗素子の例を示す構造図。 1T1R型メモリセルを備える従来構成のメモリセルアレイの回路構成を示す図。 1R型メモリセルを備える従来構成のメモリセルアレイの回路構成を示す図。 1R型メモリセルを備える従来構成のメモリセルアレイにおいて、読み出し動作時におけるメモリセルアレイへの電圧印加手順の例を示す図。 1R型メモリセルを備える従来構成の半導体記憶装置の回路ブロック図の一例。
以下に、上述の可変抵抗素子に対する新知見に基づき、可変抵抗素子の抵抗変化の劣化を修復可能な半導体記憶装置について詳細に説明する。先ず、メモリセルが可変抵抗素子だけで構成される1R型メモリセルの場合における半導体記憶装置について詳細に説明する。
尚、本発明において、半導体記憶装置のメモリセルアレイを構成するメモリセルは、電気抵抗の変化により情報を記憶する可変抵抗素子を備えて形成されるが、以下に示す実施形態では、可変抵抗素子の一例として、Hf酸化膜の上部にPt電極を、下部にTiN電極を配した3層構造のRRAM素子を想定して説明する。尚、可変抵抗素子としては、電圧または電流の印加によってフィラメントパスの生成・分解に起因した抵抗変化が生じる素子であれば、つまり、スイッチング動作前に何らかのフォーミング処理を要する素子であれば、如何なる可変抵抗素子であっても本発明を適用することが可能である。なかでも、好ましくは可変抵抗体として遷移金属の酸化物または酸窒化物を用い、当該可変抵抗体の両端に電極を担持した素子において、本発明を好適に実施することができる。より好ましくは、可変抵抗体が、Hf、Ta、Ti、Co、Ni、Cuの中から選択される遷移金属の酸化物または酸窒化物で構成されているとよい。
〈第1実施形態〉
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置1」と称す)の一構成例を図1に示す。尚、図1において、従来の半導体記憶装置と共通する部分については、共通の符号を付して説明する。図1に示すように、本発明装置は、1R型メモリセル(図2の符号14aを参照)をマトリクス状に配列したメモリセルアレイ15aの周辺に、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、制御回路20、書き換え電圧印加回路22a、リフォーミング電圧印加回路22b、読み出し回路23、及び、ライトカウンタ30を備えて構成される。
メモリセルアレイ15aは、従来の半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成と同様である。具体的には、図2に示すように、メモリセルアレイ15aは列方向に延伸するm本のビット線(列選択線に相当)BL1〜BLmと行方向に延伸するn本のワード線(行選択線に相当)WL1〜WLnの交点にメモリセル14aがm×n個配置した構成となっている。
各メモリセル14aは、ワード線に可変抵抗素子の上部電極が接続され、ビット線に可変抵抗素子の下部電極が接続している。尚、ワード線に可変抵抗素子の下部電極が接続され、ビット線に可変抵抗素子の上部電極が接続されて、可変抵抗素子の上部電極と下部電極の関係が逆になっていても構わない。
ビット線デコーダ16とワード線デコーダ17は、メモリセルアレイ15aの書込み、消去、読み出し、リフォーミングの各メモリ動作において、アドレス線18から制御回路20に入力されたアドレス入力に基づき、メモリセルアレイ15aの中からメモリ動作対象のメモリセルを選択する。ビット線デコーダ16は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15aのビット線を選択し、ワード線デコーダ17は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15aのワード線を選択する。即ち、本実施形態では、ビット線デコーダ16が、メモリセルアレイ15aの中からメモリ動作対象のメモリセルの列を選択し、ワード線デコーダ17が、メモリセルアレイ15aの中から動作対象のメモリセルの行を選択することで、ビット線デコーダ16とワード線デコーダ17とで併せて、メモリ動作対象のメモリセル14aを選択するメモリセル選択回路としての機能が実現されている。
制御回路20は、メモリセルアレイ15aの書込み、消去、読み出し、リフォーミングの各動作における制御を行う。制御回路20は、アドレス線18から入力されたアドレス信号、データ線19から入力されたデータ入力信号(書き込み時)、制御信号線21から入力された制御入力信号に基づいて、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、書き換え電圧印加回路22a、及び、リフォーミング電圧印加回路22bの各回路、並びに、メモリセルアレイ15aの読み出し、書込み、消去、及び、リフォーミング動作を制御する。図1に示す例では、制御回路20は、図示しないが一般的なアドレスバッファ回路、データ入出力バッファ回路、制御入力バッファ回路としての機能を具備している。
書き換え電圧印加回路22aは、メモリセルアレイ15aの読み出し、書込み、消去時に必要なワード線及びビット線の各電圧を動作モードに応じて切り替え、ビット線デコーダ16及びワード線デコーダ17を介してメモリセルアレイ15a内の動作対象のメモリセル14に供給する。本実施形態では、書き込みまたは消去動作において、書き換え電圧印加回路22aは、所定の書き換え電圧パルス(書き込み電圧パルスと消去電圧パルス)を生成し、ビット線デコーダ16を介して、ビット線デコーダ16により選択された一または複数のビット線に接続する選択メモリセルに印加する。図中、Vccは本発明装置1の電源電圧、Vssは接地電圧、Vwrtは書込み用電圧、Vrstは消去用の電圧、Vbはメモリセルアレイのバイアス電圧である。また、Vrは読み出し電圧である。
リフォーミング電圧印加回路22bは、書き換え電圧印加回路22aの内部に組み込まれていてもよい。リフォーミング電圧印加回路22bは、メモリセルアレイ15aのリフォーミング時に必要なリフォーミング電圧パルスを生成し、ビット線デコーダ16或いはワード線デコーダ17を介して、メモリセルアレイ15a内のリフォーミング動作対象のメモリセルに印加する。本実施形態では、ビット線デコーダ16で選択された一本の選択ビット線に接続する全てのメモリセルが選択され、所定のリフォーミング電圧パルスが印加される。図中、Vccは本発明装置1の電源電圧、Vssは接地電圧、Vrewrtは書込み用のリフォーミング電圧、Vrerstは消去用のリフォーミング電圧である。
読み出し回路23は、選択メモリセルに接続するビット線に読み出し電圧パルスを印加した際に各ビット線を流れる読み出し電流のうち、ビット線デコーダ16で選択された選択ビット線を流れる読み出し電流の電流量に基づき、あるいは当該電流量を電圧に変換して得られた電圧に基づき、選択ビット線と選択ワード線で特定される読み出し対象のメモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態を判定し、その結果を制御回路20に転送し、データ線19へ出力する。
ライトカウンタ30は、メモリセルアレイのビット線或いはワード線毎に、書き換え電圧印加回路22aにより印加される書き込み電圧パルスと消去電圧パルスの印加回数の合計を記憶している。言い換えると、ライトカウンタ30は、メモリセルアレイ内の同一行または同一列に属するメモリセル毎に、書き換え電圧印加回路22aによりビット線デコーダ16またはワード線デコーダ17を介して書き換え電圧パルスが印加された回数を記憶している。
図3にライトカウンタ30の構成を示す概念図を示す。本実施形態では、ライトカウンタ30は、メモリセルアレイのビット線毎に設けられ、書き換え電圧パルスを印加した回数の累計を同一列に属するメモリセル毎に格納している。このライトカウンタ30は、初期値が0で、書き込みまたは消去動作が1回完了するごとに、選択ビット線に対応するカウンタに1が加算される。例えば、ビットラインBL2に書込み電圧を印加した場合には、C_BL2の書き換え回数に1を加算し、その結果値をBL2の書き換え回数としてライトカウンタ30に格納する。
そして、あるビット線(ここでは、BL2)のカウンタC_BL2が所定の第1設定値(ここでは、10000)に達すると、リフォーミング電圧印加回路から、ビット線デコーダ16を介して対象ビット線にリフォーミング電圧パルスを印加するように構成される。
次に、書き込み、消去、及びリフォーミング時における具体的な動作を、図2及び図4〜図7の図面を参照しながら説明する。尚、以下において、書き込み用のリフォーミング電圧パルスをメモリセルに印加する動作を書き込みリフォーミング、消去用のリフォーミング電圧パルスをメモリセルに印加する動作を消去リフォーミングと、夫々称する。
先ず、1R型メモリセル14aで構成されたメモリセルアレイ15aにおける書き込み動作時における各部への電圧印加手順の例を図4に示す。同様に、消去動作時における電圧印加手順の例を図5に示す。尚、以下に示す例では、具体的に図2のビット線BL2とワード線WL3で特定されるメモリセルM0を書き込み或いは消去動作対象とする場合を例として説明する。図4に示すように、選択メモリセルM0にデータを書き込む際は、選択メモリセルM0に接続する選択ワード線WLsを接地電位Vssに維持し、書込み期間Twの間、非選択ワード線WLuと非選択ビット線BLuに書込み阻止電圧Vwrt/2 、選択ビット線BLsに書込み電圧Vwrtを印加する。
書込み期間Twの間、選択ビット線BLsと選択ワード線WLsの間に書き込み動作に必要な閾値以上の電圧差Vw(=Vwrt−Vss)が生じ、選択メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態が変化する。このとき、選択ワード線WLsと非選択のビット線BLuに接続する図2の第1非選択メモリセルM1、及び、選択ビット線BLsと非選択のワード線WLuに接続する図2の第2非選択メモリセルM2の各可変抵抗素子にも、書込み期間Twの間、書込み電圧Vwrtのほぼ2分の1の電圧が印加される。しかしながら、上記第1非選択メモリセルM1および第2非選択メモリセルM2に印加される電圧が、書き込み動作に必要な閾値電圧より低くなるように、Vwrtが設定されているため、書き込みは起こらない。
一方、選択メモリセルM0からデータを消去する際は、書き込み時とは逆極性となる電圧を選択メモリセルM0の可変抵抗素子に印加する。図5に示すように、選択メモリセルに接続する選択ビット線BLsを接地電位Vssに維持し、消去期間Teの間、非選択ビット線BLuと非選択ワード線WLuに消去阻止電圧Vrst/2、選択ワード線WLsに消去電圧Vrstを印加する。
消去期間Teの間、選択ビット線BLsと選択ワード線WLsの間にメモリセルの消去動作に必要な閾値以上の電圧差Ve(=Vss−Vrst)が生じ、選択メモリセルの可変抵抗素子の抵抗を変化させる。このとき、選択ワード線WLsと非選択のビット線BLuに接続する図2の第1非選択メモリセルM1、及び、選択ビット線BLsと非選択のワード線WLuに接続する図2の第2非選択メモリセルM2の各可変抵抗素子にも、消去期間Teの間、絶対値が消去電圧Vrstのほぼ2分の1の電圧が印加される。しかしながら、上記第1非選択メモリセルM1および第2非選択メモリセルM2に印加される電圧が、消去動作に必要な閾値電圧より低くなるように、Vrstが設定されているため、消去は起こらない。
次に、1R型メモリセル14aで構成されたメモリセルアレイ15aにおける書き込みリフォーミング時の各部への電圧印加手順の例を図6に示す。同様に、消去リフォーミング時の各部への電圧印加手順の例を図7に示す。尚、以下に示す例は、ビット線BL2を選択するとともに、ワード線WL1〜WLnの何れか一つを逐次選択して、一メモリセル毎にリフォーミングを行いながら、選択ビット線に接続する全てのメモリセルをリフォーミングする場合の例である。なかでも、具体的にビット線BL2とワード線WL3で特定されるメモリセルM0をリフォーミング動作対象とする場合を例として説明する。
図6に示すように、書き込みリフォーミングを行う際は、選択メモリセルに接続する選択ワード線を接地電位Vssに維持し、書込みリフォーミング期間Trewの間、選択ビット線BLsに書込みリフォーミング電圧Vrewrtを、非選択ワード線WLuと非選択ビット線BLuにVrewrt/2を、夫々印加する。
尚、当該書き込みリフォーミング期間Trewは、書き込み電圧パルスが印加されるTwよりも長く設定される。また、電圧Vrewrtが印加される前後に、パルスの立ち上がり/立ち下がり期間を設け、急激な電圧変化を避けるように、ゆっくりとパルスの電圧振幅を変化させることが好ましい。
書込みリフォーミング期間Trewの間、選択ビット線BLsと選択ワード線WLsの間に書込みリフォーミングに必要な閾値以上の電圧差Vrew(=Vrewrt−Vss)が生じ、選択メモリセルに書き込み用のリフォーミング電圧パルスが印加される。このとき、選択ワード線WLsと非選択のビット線BLuに接続する図2の第1非選択メモリセルM1、及び、選択ビット線BLsと非選択のワード線WLuに接続する図2の第2非選択メモリセルM2にも、書込みリフォーミング期間Trewの間、書込み電圧Vrewrtのほぼ2分の1の電圧が印加される。しかしながら、上記第1非選択メモリセルM1および第2非選択メモリセルM2に印加される電圧が、書き込みリフォーミングに必要な閾値電圧より低くなるように、Vrewrtが設定されているため、リフォーミングは起こらない。
一方、消去リフォーミングでは、書き込みリフォーミング時とは逆極性の電圧パルスを選択メモリセルに印加する。図7に示すように、消去用のリフォーミングを行う際は、選択メモリセルに接続する選択ビット線BLsを接地電位Vssに維持し、消去リフォーミング期間Treeの間、選択ワード線WLsに消去リフォーミング電圧Vrerstを、非選択ワード線WLuと非選択ビット線BLuにVrerst/2を、夫々印加する。
尚、当該消去リフォーミング期間Treeは、消去電圧パルスが印加される期間Teよりも長く設定される。また、電圧Vrerstが印加される前後に、パルスの立ち上がり/立ち下がり期間を設け、急激な電圧変化を避けるように、ゆっくりとパルスの電圧振幅を変化させることが好ましい。
消去リフォーミング期間Treeの間、選択ビット線BLsと選択ワード線WLsの間にメモリセルの消去リフォーミングに必要な閾値以上の電圧差Vree(Vss−Vrerst)が生じ、選択メモリセルに消去用のリフォーミング電圧パルスが印加される。このとき、選択ワード線WLsと非選択のビット線BLuに接続する図2の第1非選択メモリセルM1、及び、選択ビット線BLsと非選択のワード線WLuに接続する図2の第2非選択メモリセルM2にも、消去リフォーミング期間Treeの間、絶対値が書込み電圧Vrerstのほぼ2分の1の電圧が印加される。しかしながら、上記第1非選択メモリセルM1および第2非選択メモリセルM2に印加される電圧が、消去リフォーミングに必要な閾値より低くなるように、Vrerstが設定されているため、リフォーミングは起こらない。
尚、上記のリフォーミング動作方法は、ワード線を一本一本選択して、一メモリセル毎にリフォーミングを行う場合の例であるが、複数のワード線を同時に選択して、選択ビット線に接続する複数のメモリセルに対し同時にリフォーミングを行ってもよいし、メモリセルアレイ内の全てのワード線を選択して、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対し同時にリフォーミングを行ってもよい。その場合、非選択ワード線WLuが存在しないため、図2の第2非選択メモリセルM2も存在しない。更に、上述の例ではワード線の配線抵抗等の影響によりメモリセルとの接続点におけるワード線の電位が上昇(低下)し、非選択ビット線BLuと接続する第1非選択メモリセルM1に書き込みリフォーミング電圧(消去リフォーミング電圧)が印加されるのを防ぐため、非選択ビット線BLuにもVrewrt/2(Vrerst/2)を印加しているが、ワード線およびビット線の配線抵抗の影響を無視できる場合には、当該電圧は印加しなくてもよい。即ち、ワード線およびビット線の配線抵抗の影響を無視できる場合には、選択ビット線にVrewrtを、他の非選択ビット線およびワード線にVssを印加して書き込みリフォーミング動作を行っても構わないし、選択ビット線にVssを、他の非選択ビット線およびワード線にVrerstを印加して消去リフォーミング動作を行っても構わない。
本発明装置1の書込み及び消去動作を示すフロー図を図8に示す。メモリセルアレイ15内の選択メモリセルの書き込み、或いは消去動作において、制御回路20は、先ずライトカウンタ30に保持されている選択ビット線の書き換え電圧パルスの印加回数を読み出し、所定の第1設定値(例えば、10000)を超えているか否かを判断する(ステップS10)。
その結果、書き換え回数が当該第1の所定値よりも大きい場合、制御回路20は、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS20)。即ち、メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態に関係なく、書き込み用のリフォーミング電圧パルスと消去用のリフォーミング電圧パルスのうち何れか一方のパルスを一回、又は、両方のパルスを交互に一または複数回、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに印加する。
リフォーミング動作が完了すると、ライトカウンタ30に保持されている選択ビット線のカウント値をゼロにリセットする(ステップS30)。
その後、制御回路20は、選択メモリセルに書き換え電圧パルスが印加され、データが書き込まれ又は消去されるように、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、書き換え電圧印加回路22aを制御する(ステップS40)。このとき、電圧印加回路22aからビット線デコーダ16を介して各ビット線に、および書き換え電圧印加回路22aからワード線デコーダ17を介して各ワード線に印加される電圧が、夫々、図4又は図5に示されるように設定される。
書き換え電圧パルスの印加が完了すると、制御回路20は、ライトカウンタ30の選択ビット線の書き換え回数の数値を1だけ加算して(ステップS50)、書き込み動作または消去動作を終了する。
図8のステップS20におけるリフォーミング動作の詳細なフロー図を図9に示す。リフォーミングパルスを印加する前に、制御回路20は、リフォーミング対象の選択ビット線に接続するメモリセル14の全データを、読み出し回路23を用いて読み出し、例えば揮発性メモリ(例えば、ライトカウンタ30内のRAM)に退避させておく(ステップS21)。
その後、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS22)。即ち、制御回路20は、選択ビット線に接続する全てのメモリセルにリフォーミング電圧パルスが印加され、リフォーミングが行われるように、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、リフォーミング電圧印加回路22bを制御する。このとき、リフォーミング電圧印加回路22bからビット線デコーダ16を介して各ビット線に、及び、リフォーミング電圧印加回路22bからワード線デコーダ17を介して各ワード線に印加される電圧が、夫々、図6又は図7に示されるように設定される。
ここで、当該リフォーミング電圧パルスは、書き込み用のリフォーミング電圧パルスと消去用のリフォーミング電圧パルスを交互に複数サイクル印加してもよいし、1サイクルだけ印加してもよい。また、書き込み用のリフォーミング電圧パルスと消去用のリフォーミング電圧パルスの何れか一方のみを一回だけ印加しても構わない。
その後、揮発性メモリに退避させたデータを、選択ビット線に接続するメモリセル14に書き戻す(ステップS23)。
上記ライトカウンタ30を備える本発明装置1では、書き込み電圧パルスが第1設定値以上の回数印加された結果、スイッチング特性が劣化して読み出しマージンが小さくなった可変抵抗素子を含むメモリセルにリフォーミング電圧パルスを印加することで、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復させることができ、これにより多数回のスイッチング動作による記憶データの抵抗値のばらつきが低減され、安定な書き換え動作を行なうことができる。
尚、ビット線とワード線の関係を入れ換えて、書込み、消去、及びリフォーミング動作を実施しても構わない。また、選択ビット線の本数を増やすか、或いは、選択ワード線の本数を増やすことにより、メモリセルアレイ内の複数のメモリセルを書込みまたは消去動作の対象とすることができるが、その場合の電圧印加条件は、単体のメモリセルを書き込む場合のものと同様である。
〈第2実施形態〉
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置2」と称す)の一構成例を図10に示す。尚、図10において、従来の半導体記憶装置、又は図1の本発明装置1と共通する部分については、共通の符号を付して説明する。
図10に示すように、本発明装置2は、1R型メモリセル(図2の符号14を参照)をマトリクス状に配列したメモリセルアレイ15aの周辺に、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、制御回路20、書き換え電圧印加回路22a、リフォーミング電圧印加回路22b、読み出し回路23、及び、エラーカウンタ31を備えて構成される。図1に示す本発明装置1との相違点は、ライトカウンタ30に代えて、読み出し動作におけるエラー訂正回数をビット線またはワード線毎に記憶するエラーカウンタ31を備え、当該エラー訂正回数が所定値を超えたビット線またはワード線に対し、リフォーミング電圧印加回路22bからのリフォーミング電圧パルスを印加する点である。
制御回路20は、ECC(Error-Correcting Code)回路24をその内部に備え、メモリセルアレイ15aの書込み、消去、読み出し、リフォーミングの各動作における制御を行うのに加えて、書き換え時に生じたエラーを訂正する機能を有している。尚、ECC回路24は、制御回路20内に組み込まずに個別に設けてもよい。ECC回路24は、読み出し動作(書き込みまたは消去電圧パルス印加後の検証動作をも含む)時において、読み出したデータに誤りがないか検出し、誤りがある場合にデータの訂正を行う。
より具体的には、制御回路20は、選択ビット線に印加された読み出し電圧パルス、および選択ワード線に流れる電流量に基づいて検出される選択メモリセルの可変抵抗素子の電流電圧特性が、所定の第1の設定範囲内にあるか否かを判断する。ここで、第1の設定範囲とは、消去電圧パルスの印加後において、可変抵抗素子の抵抗状態が消去状態にあると読み出し回路23が読み出すことが可能な可変抵抗素子の電流電圧特性の範囲、又は、書き込み電圧パルスの印加後において、可変抵抗素子の抵抗状態が書き込み状態にあると読み出し回路23が読み出すことが可能な可変抵抗素子の電流電圧特性の範囲の何れかである。言い換えると、可変抵抗素子の抵抗状態が直前の書き換え電圧パルス印加により遷移すべき抵抗状態にあると読み出し回路23が読み出すことが可能な可変抵抗素子の電流電圧特性の範囲である。例えば、図28において、抵抗値が1kΩ〜10kΩの範囲が低抵抗状態における第1の設定範囲、抵抗値20kΩ〜1MΩの範囲が高抵抗状態における第1の設定範囲とすることができる。
従って、当該電流電圧特性が第1の設定範囲外にあるとは、書き込まれるべきデータが書き込まれていない、或いは消去されるべきデータが消去されていないことを意味する。本実施形態では、ECC回路24が、メモリセルの可変抵抗素子の電流電圧特性が第1の設定範囲内にあるか否かをデータの誤りの有無により判断し、データに誤りがある場合、データの訂正が実施される。
エラーカウンタ31は、初期カウント値が0であり、選択メモリセルの電流電圧特性が第1の設定範囲内にないと判断される毎に、当該選択メモリセルに接続する選択ビット線のカウント値に1が加算される。そして、あるビット線のカウント値が所定の第2設定値に達した場合、リフォーミング電圧印加回路22bから対象ビット線に接続するメモリセルにリフォーミング電圧パルスが印加される。
尚、エラーカウンタ31は、ビット線に対するECC回路24によるデータの訂正回数を記憶する代わりに、ワード線に対するデータ訂正回数を記憶しても構わない。
図11にエラーカウンタ31の構成を示す概念図を示す。本実施形態では、エラーカウンタ30は、メモリセルアレイのビット線毎に設けられ、ECC回路24によるデータ訂正回数の累計を同一列に属するメモリセル毎に格納している。例えば、ECC回路24より、ビット線BL2に接続するメモリセルのデータ訂正が行われた場合には、E_BL2のデータ訂正回数に1を加算し、その結果値をBL2のデータ訂正回数としてエラーカウンタ31に格納する。
本実施形態の書き込み、及び消去、及びリフォーミング動作時における、メモリセルアレイ15のビット線及びワード線を選択する電圧印加方法については、図4〜図7に示す第1実施形態の構成と同様であるので、説明を割愛する。
本発明装置2の書込み及び消去動作を示すフロー図を図12に示す。メモリセルアレイ15内の選択メモリセルの書き込み、或いは消去動作において、制御回路20は、先ずエラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のデータ訂正回数を読み出し、所定の第2設定値(例えば、20)に達しているか否かを判断する(ステップS60)。
その結果、当該データ訂正回数が当該第2設定値に達している場合、制御回路20は、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS20)。当該リフォーミング動作については、第1実施形態において上述した図9と同様である。
リフォーミング動作が完了すると、エラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のカウント値をゼロにリセットする(ステップS31)。
そして、ステップS40において、制御回路20は、選択メモリセルに書き換え電圧パルスが印加され、データが書き込まれ又は消去されるように、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、書き換え電圧印加回路22aを制御する。
その後、選択メモリセルの可変抵抗素子に記憶された抵抗状態の読み出しを行い(ステップS70)、選択メモリセルのデータが正常に書き換えられたか判定する(ステップS71)。より具体的には、制御回路20は、選択ビット線に印加された読み出し電圧パルス、および選択ワード線に流れる電流量に基づいて検出される選択メモリセルの可変抵抗素子の電流電圧特性が、上記の第1の設定範囲内にあるか否かを判断する。
上述の通り、当該電流電圧特性が第1の設定範囲外にあるとき、それは選択メモリセルのデータの書き換えに失敗したことを意味する。選択メモリセルのデータが正常に書き換えられなかった場合、エラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のカウント値を1加算し(ステップS80)、ステップS60に戻って、再び書き込み又は消去動作が試みられる。
上記エラーカウンタ31を備える本発明装置1では、書き込み電圧パルスが多数回印加された結果、スイッチング特性が劣化して読み出しマージンが小さくなった可変抵抗素子を含むメモリセルの存在を、ECC回路24によるデータ訂正回数に基づき検出することができ、当該データ訂正回数が第2の設定値を超えたメモリセルにリフォーミング電圧パルスを印加することで、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復させることができ、これにより多数回のスイッチング動作による記憶データの抵抗値のばらつきが低減され、安定な書き換え動作を行なうことができる。
また、エラーカウンタ31を備える本実施形態は、ライトカウンタ30を備える第1実施形態の構成と組み合わせることができる。
〈第3実施形態〉
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置3」と称す)の一構成例を図13に示す。尚、図13において、従来の半導体記憶装置、又は図1の本発明装置1と共通する部分については、共通の符号を付して説明する。
図13に示すように、本発明装置3は、1R型メモリセル(図2の符号14aを参照)をマトリクス状に配列したメモリセルアレイ15aの周辺に、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、制御回路20、書き換え電圧印加回路22a、リフォーミング電圧印加回路22b、及び、読み出し回路23を備えて構成される。本実施形態において、本発明装置3は、図1に示す本発明装置1、および図10に示す本発明装置2と異なり、リフォーミングの要否を判断するためのカウンタを備えていない。代わりに、本発明装置3は、書込み電圧パルスあるいは消去電圧パルス印加時に選択ビット線に流れる電流を読み出し回路23が検出し、読み出し回路23で検出される当該電流量が一度でも設定範囲を外れた場合、リフォーミング電圧印加回路22bからのリフォーミング電圧パルスが印加される構成である。
書き込み又は消去動作において、読み出し回路23は選択ビット線と電気的に直列に接続される。書き込み電圧パルス又は消去電圧パルス印加時に読み出し回路に流れる電流に基づき、選択メモリセルの電流電圧特性の変化を知ることができる。制御回路20は、読み出し回路23で検出された当該電流量が第2の設定範囲外であった場合、リフォーミング電圧印加回路22bからリフォーミング電圧パルスを印加する。
ここで、第2の設定範囲とは、選択メモリセルのデータが書き換え電圧パルスの印加により正しく書き換えられ、書き換え後の可変抵抗素子の抵抗状態を正しく読み出すことができる場合において、当該書き換え電圧パルス印加により可変抵抗素子に流れる電流の範囲である。
本実施形態の書き込み、及び消去、及びリフォーミング動作時における、メモリセルアレイ15aのビット線及びワード線を選択する電圧印加方法については、図4〜図7に示す第1実施形態の構成と同様であるので、説明を割愛する。
本発明装置3の書込み及び消去動作を示すフロー図を図14に示す。メモリセルアレイ15a内の選択メモリセルの書き込み、或いは消去動作において、制御回路20は、選択メモリセルに書き換え電圧パルスが印加されるように、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、書き換え電圧印加回路22aを制御する(ステップS40)。併せて、読み出し回路23は、書き込みパルスの印加時に選択メモリセルに流れる電流を検出(ステップS42)し、当該電流量が第2の設定範囲内にあるかを判断する(ステップS43)。
その結果、読み出し回路23の検出した電流量が第2の設定範囲内にない場合、制御回路20は、選択メモリセルに対してリフォーミング動作を実行する(ステップS20)。当該リフォーミング動作については、第1実施形態において上述した図9と同様である。そして、ステップS40に戻って、書き換え電圧パルスの印加を再度行う。
一方、読み出し回路23の検出した電流量が第2の設定範囲内の場合は、選択メモリセルの可変抵抗素子に記憶された抵抗状態の読み出しを行い(ステップS70)、選択メモリセルのデータが正常に書き換えられたか判定する(ステップS71)。選択メモリセルのデータが正常に書き換えられなかった場合、再度書き換え電圧パルスを印加するため、ステップS40に戻って、再び書き換え電圧パルスの印加が試みられる。
尚、上記本発明装置3において、書き換え電圧パルス印加で選択メモリセルの可変抵抗素子に流れる電流量を検出し、当該電流量が第2の設定範囲内にあるか否かに応じてリフォーミング要否の判断を行っているが、読み出し検証動作(図14のステップS70)を行い、選択メモリセルのデータが正常に書き換えられたか否かに応じてリフォーミング要否の判断を行ってもよい。本発明装置3の書込み及び消去動作を示す他のフロー図を図15に示す。図15に示す動作フロー図では、ステップS41において、選択メモリセルの可変抵抗素子の電流電圧特性が、上述の第1の設定範囲内にあるか否かを判断し、第1の設定範囲外にある場合にリフォーミング動作を行う。
上記の本発明装置3では、書き込み電圧パルスが多数回印加された結果、スイッチング特性が劣化して書き換えがうまくいかなくなった可変抵抗素子を含むメモリセルにリフォーミング電圧パルスを印加することで、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復させることができ、これにより記憶データの抵抗値のばらつきが低減され、安定な書き換え動作を行なうことができる。
また、本実施形態は、ライトカウンタ30を備える第1実施形態、又は、エラーカウンタ31を備える第2実施形態の構成と組み合わせて実施することができる。
〈第4実施形態〉
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置4」と称す)の一構成例を図16に示す。尚、図16において、従来の半導体記憶装置、又は図1の本発明装置1と共通する部分については、共通の符号を付して説明する。
図16に示すように、本発明装置4は、1R型メモリセル(図2の符号14aを参照)をマトリクス状に配列したメモリセルアレイ15aの周辺に、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、制御回路20、書き換え電圧印加回路22a、リフォーミング電圧印加回路22b、読み出し回路23、ライトカウンタ30、及び、リフォーミングカウンタ32を備えて構成される。本発明装置4は、図1に示す本発明装置1に、リフォーミング動作を行った回数を記憶するリフォーミングカウンタ32を更に備えた構成である。
リフォーミングカウンタ32は、メモリセルアレイ15aのビット線或いはワード線毎に、又はサブメモリセルアレイ毎に、リフォーミング電圧印加回路22bにより印加されるリフォーミング電圧パルスが印加された回数を保持している。そして、ライトカウンタ30の値に拘わらず、ある選択ビット線に属するリフォーミングカウンタ32のカウント値が所定の第3の設定値に達した場合、当該選択ビット線に接続するメモリセルが属するサブメモリセルアレイ単位で、またはメモリセルアレイ単位で、リフォーミング処理を行う構成である。即ち、リフォーミングカウンタと関係づけられているメモリセル領域と同じか、或いは、より大きな範囲で、リフォーミング処理を行う構成である。
本実施形態の書き込み、及び消去、及びリフォーミング動作時における、メモリセルアレイ15aのビット線及びワード線を選択する電圧印加方法については、図4〜図7に示す第1実施形態の構成と同様であるので、説明を割愛する。
本発明装置4の書込み及び消去動作を示すフロー図を図17に示す。メモリセルアレイ15a内の選択メモリセルの書き込み、或いは消去動作において、先ずリフォーミングカウンタ32に保持されているリフォーミング電圧パルスの印加回数を読み出し、所定の第3設定値(例えば、100000)に達したか否かを判断する(ステップS11)。
その結果、リフォーミング電圧パルスの印加回数が当該第3の設定値以上である場合、制御回路20は、選択ビット線に接続するメモリセルが属するサブメモリセルアレイ内の全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS25)。
ステップS25において、リフォーミング動作が完了すると、当該サブメモリセルアレイ内のビット線に属するリフォーミングカウンタ32に保持されているカウント値を、夫々ゼロにリセットする(ステップS32)。
その後、ステップS40において、書き込み又は消去動作を行う。このとき、制御回路20は、選択メモリセルに書き換え電圧パルスが印加され、データが書き込まれ又は消去されるように、ビット線デコーダ16、ワード線デコーダ17、書き換え電圧印加回路22aを制御する。
一方、ステップS11において、リフォーミング電圧パルスの印加回数が当該第3の設定値よりも少ない場合は、更に、ライトカウンタ30に保持されている選択ビット線の書き換え電圧パルスの印加回数を読み出し、第1の設定値(例えば、10000)に達しているか否かを判断する(ステップS10)。
その結果、書き換え回数が当該第1の所定値に達している場合、制御回路20は、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS20)。
ステップS20において、リフォーミング動作が完了すると、ライトカウンタ30に保持されている選択ビット線のカウント値をゼロにリセットし(ステップS30)、その後、ステップS40において、書き込み又は消去動作を行う。
書き換え電圧パルスの印加が完了すると、制御回路20は、ライトカウンタ30の選択ビット線の書き換え回数の数値を1だけ加算して(ステップS50)、書き込み動作または消去動作を終了する。
また、本実施形態は、上述の第1乃至第3実施形態の構成と組み合わせて実施することができる。
〈第5実施形態〉
上述の実施形態では、メモリセルアレイ15が1R型のメモリセルをマトリクス状に配列してなる半導体記憶装置について本発明を適用したが、本発明はメモリセルの構造によりその適用が制限されるものではない。メモリセルアレイが1T1R型のメモリセルからなる場合の例を以下に示す。
本発明の一実施形態に係る半導体記憶装置(以降、適宜「本発明装置5」と称す)の一構成例を図18に示す。尚、図18において、従来の半導体記憶装置と共通する部分については、共通の符号を付して説明する。図18に示すように、本発明装置5は、1T1R型メモリセル(図19の符号14bを参照)をマトリクス状に配列したメモリセルアレイ15bの周辺に、ビット線デコーダ26、ワード線デコーダ27、ソース線デコーダ25、制御回路20、書き換え電圧印加回路22a、リフォーミング電圧印加回路22b、読み出し回路23、及び、ライトカウンタ30を備えて構成される。本発明装置5は、上述の本発明装置1において、1R型メモリセル14に代えて1T1R型メモリセルを採用する場合の構成例である。
メモリセルアレイ15bは、従来の半導体記憶装置のメモリセルアレイの構成と同様である。具体的には、図19に示すように、メモリセルアレイ15bは列方向に延伸するm本のビット線(列選択線に相当)BL1〜BLmと行方向に延伸するn本のワード線(行選択線に相当)WL1〜WLnの交点にメモリセル14bがm×n個配置した構成となっている。更に、n本のソース線(SL1〜SLn)が、ワード線と平行に配置される構成となっている。各メモリセルは、可変抵抗素子12の上部電極と選択トランジスタ13のドレインが接続され、ビット線に可変抵抗素子12の下部電極が接続され、ワード線に選択トランジスタ13のゲート電極が接続し、ソース線に選択トランジスタ13のソースが接続している。尚、可変抵抗素子12の下部電極と選択トランジスタ13のドレインが接続され、ビット線に可変抵抗素子12の上部電極が接続され、可変抵抗素子12の上部電極と下部電極の関係が反転しても構わない。また、選択トランジスタ13のソースとドレインの関係が反転していても構わない。
ビット線デコーダ26は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15bのビット線を選択し、ワード線デコーダ27は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15bのワード線を選択し、更に、ソース線デコーダ25は、アドレス線18に入力されたアドレス信号に対応するメモリセルアレイ15bのソース線を選択する。即ち、本実施形態では、ビット線デコーダ26、ワード線デコーダ27、及び、ソース線デコーダ25が、アドレス線18から制御回路20に入力されたアドレス入力に対応したメモリセルアレイ15b内の少なくとも1つの動作対象のメモリセルを選択するメモリセル選択回路として機能する。
制御回路20は、メモリセルアレイ15bの書込み、消去、読み出し、リフォーミングの各動作における制御を行う。制御回路20は、アドレス線18から入力されたアドレス信号、データ線19から入力されたデータ入力信号(書込み時)、制御信号線21から入力された制御入力信号に基づいて、ビット線デコーダ26、ワード線デコーダ27、ソース線デコーダ25、書き換え電圧印加回路22a、及び、リフォーミング電圧印加回路22bの各回路、並びに、メモリセルアレイ15bの読み出し、書込み、消去、及び、リフォーミング動作を制御する。図18に示す例では、制御回路20は、図示しないが一般的なアドレスバッファ回路、データ入出力バッファ回路、制御入力バッファ回路としての機能を具備している。
書き換え電圧印加回路22aは、メモリセルアレイ15bの読み出し、書込み、消去時に必要なワード線、ビット線及びソース線の各電圧を動作モードに応じて切り替え、ビット線デコーダ26、ワード線デコーダ27、及びソース線デコーダ25を介してメモリセルアレイ15内の動作対象のメモリセル14bに供給する。本実施形態では、書き込みまたは消去動作において、書き換え電圧印加回路22aは、所定の書き換え電圧パルス(書き込み電圧パルスと消去電圧パルス)を生成し、ビット線デコーダ26又はソース線デコーダ25を介して、これらデコーダ25と26により選択されたメモリ動作対象の一または複数のビット線に接続する選択メモリセルに印加する。図18中、Vccは本発明装置5の電源電圧、Vssは接地電圧、Vwrtは書込み用電圧、Vrstは消去用の電圧、Vwwは書込み用のゲート電圧、Vwrは消去用のゲート電圧、Vbはメモリセルアレイのバイアス電圧である。また、Vrは読み出し電圧である。
リフォーミング電圧印加回路22bは、書き換え電圧印加回路22aの内部に組み込まれていてもよい。リフォーミング電圧印加回路22bは、メモリセルアレイ15bのリフォーミング時に必要なリフォーミング電圧パルスを生成し、ビット線デコーダ26或いはソース線デコーダ25を介して、メモリセルアレイ15b内のリフォーミング動作対象のメモリセルに印加する。図18中、Vccは本発明装置5の電源電圧、Vssは接地電圧、Vrewrtは書込み用のリフォーミング電圧、Vrerstは消去用のリフォーミング電圧、Vrewwはリフォーミングの書込み用ゲート電圧、Vrewrはリフォーミングの消去用ゲート電圧である。
1T1R型メモリセル14bで構成されたメモリセルアレイ15bにおける書き込み動作時における各部への電圧印加手順の例を図20に示す。同様に、消去動作時における電圧印加手順の例を図21に示す。尚、以下に示す例では、具体的に図19のビット線BL2とワード線WL2で特定されるメモリセルM0を書き込み或いは消去動作対象とする場合を例として説明する。図20に示すように、選択メモリセルM0にデータを書き込む際は、選択メモリセルM0に接続する選択ソース線SLsを接地電位Vssに維持し、書込み期間Twの間、非選択ビット線BLuはオープン、非選択ソース線SLuと非選択ワード線WLuに接地電位Vss、選択ワード線WLsに書き込み用のゲート電圧Vww、選択ビット線BLsに書込み電圧Vwrtを印加する。ここで、書込み期間Twの間非選択ビット線BLuの電位を接地電位Vssにしても構わない。これにより、書込み期間Twの間、選択メモリセルM0のみに選択ビット線BLsと選択ソース線SLsの間に書き込み動作に必要な閾値以上の電圧差Vw(=Vwrt−Vss)が生じ、選択メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態が変化する。
一方、選択メモリセルM0からデータを消去する際は、書き込み時とは逆極性となる電圧を選択メモリセルM0の可変抵抗素子に印加する。図21に示すように、選択メモリセルに接続する選択ビット線BLsを接地電位Vssに維持し、消去期間Teの間、非選択ビット線BLuはオープン、非選択ソース線SLuと非選択ワード線WLuに接地電位Vss、選択ワード線WLsに書き込み用のゲート電圧Vwr、選択ソース線SLsに書込み電圧Vrstを印加する。ここで、消去期間Teの間の非選択ビット線BLuの電位を接地電位Vssにしても構わない。これにより、消去期間Teの間、選択メモリセルM0のみに選択ビット線BLsと選択ソース線SLsの間にメモリセルの消去動作に必要な閾値以上の電圧差Ve(=Vss−Vrst)が生じ、選択メモリセルの可変抵抗素子の抵抗状態が変化する。
次に、1T/1R型メモリセル14で構成されたメモリセルアレイ15における書き込みリフォーミング時の各部への電圧印加手順の例を図22に示す。同様に、消去リフォーミング時の各部への電圧印加手順の例を図23に示す。尚、以下に示す例は、ビット線BL2を選択するとともに、ワード線WL1〜WLnの何れか一つを逐次選択して、一メモリセル毎にリフォーミングを行いながら、ビット線BL2に接続する全てのメモリセルをリフォーミングする場合の例である。なかでも、具体的にビット線BL2とワード線WL2で特定されるメモリセルをリフォーミング動作対象とする場合を例として説明する。
図22に示すように、書き込みリフォーミングを行う際は、選択メモリセルに接続する選択ソース線を接地電位Vssに維持し、書込みリフォーミング期間Trewの間、非選択ビット線BLuはオープン、非選択ソース線SLuと非選択ワード線WLuに接地電位Vss、選択ワード線WLsに書き込み用のゲート電圧Vreww、選択ビット線BLsに書込み電圧Vrewrtを印加する。ここで、書込み期間Trewの間の非選択ビット線BLuの電位を接地電位Vssにしても構わない。これにより、書込みリフォーミング期間Trewの間、選択メモリセルM0のみに選択ビット線BLsと選択ソース線SLsの間に書込みリフォーミングに必要な閾値以上の電圧Vrew(=Vrewrt−Vss)が印加される。
尚、当該書き込みリフォーミング期間Trewは、書き込み電圧パルスが印加されるTwよりも長く設定される。また、電圧Vrewrtが印加される前後に、パルスの立ち上がり/立ち下がり期間を設け、急激な電圧変化を避けるように、ゆっくりとパルスの電圧振幅を変化させることが好ましい。
一方、消去リフォーミングでは、書き込みリフォーミング時とは逆極性の電圧パルスを選択メモリセルに印加する。図23に示すように、消去用のリフォーミングを行う際は、選択メモリセルに接続する選択ビット線BLsを接地電位Vssに維持し、消去リフォーミング期間Treeの間、非選択ビット線BLuはオープン、非選択ソース線SLuと非選択ワード線WLuに接地電位Vss、選択ゲート線WLsに書き込み用のゲート電圧Vrewr、選択ソース線SLsに書込み電圧Vrerstを印加する。ここで、書込みリフォーミング期間Treeの間の非選択ビット線BLuの電位を接地電位Vssにしても構わない。これにより、消去リフォーミング期間Treeの間、選択メモリセルM0のみに選択ビット線BLsと選択ソース線SLsの間にメモリセルの消去リフォーミングに必要な閾値以上の電圧Vree(=Vss−Vrerst)が印加される。
尚、当該消去リフォーミング期間Treeは、消去電圧パルスが印加される期間Teよりも長く設定される。また、電圧Vrerstが印加される前後に、パルスの立ち上がり/立ち下がり期間を設け、急激な電圧変化を避けるように、ゆっくりとパルスの電圧振幅を変化させることが好ましい。
読み出し回路、およびライトカウンタ30の構成、並びに、書き込み、消去、及びリフォーミング時における具体的な動作フローについては、上述の第1実施形態における本発明装置1と同様の構成を利用でき、説明を割愛する。
尚、上記のリフォーミング動作方法は、ワード線を一本一本選択して、一メモリセル毎にリフォーミングを行う場合の例であるが、複数のワード線を同時に選択して、選択ビット線に接続する複数のメモリセルに対し同時にリフォーミングを行ってもよいし、メモリセルアレイ内の全てのワード線を選択して、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対し同時にリフォーミングを行ってもよい。
また、ビット線とソース線の関係を入れ換えて、書込み、及び消去、及びリフォーミング動作を実施しても構わない。また、選択ビット線の本数を増やすか、或いは、選択ソース線の本数を増やすことにより、メモリセルアレイ内の複数のメモリセルを書込みまたは消去動作の対象とすることができるが、その場合の電圧印加条件は、単体のメモリセルを書き込む場合のものと同様である。
1T1R型メモリセルを備えてなる本発明に係る半導体記憶装置の他の構成例を図24〜図26に示す。図24に示す半導体記憶装置(本発明装置6)は、本発明の第2実施形態に係る本発明装置2において、メモリセルアレイを1T1R型メモリセルで構成した例であり、エラーカウンタ31のカウント値に基づきリフォーミングが制御される。
また、図25に示す半導体記憶装置(本発明装置7)は、本発明の第3実施形態に係る本発明装置3において、メモリセルアレイを1T1R型メモリセルで構成した例であり、読み出し時あるいは書き換え電圧パルス印加時に選択メモリセルに流れる電流を読み出し回路が検知し、当該検知結果に基づいてリフォーミングが制御される構成である。
また、図26に示す半導体記憶装置(本発明装置8)は、本発明の第4実施形態に係る本発明装置4において、メモリセルアレイを1T1R型メモリセルで構成した例であり、ライトカウンタ30のカウント値と併せて、リフォーミング検知回路のカウント値に基づきリフォーミングが制御される構成である。
上記何れの構成も、スイッチング特性が劣化して書き換えがうまくいかなくなった可変抵抗素子を含むメモリセルにリフォーミング電圧パルスを印加して、可変抵抗素子のスイッチング特性を回復させることができ、これにより記憶データの抵抗値のバラツキが低減され、安定な書き換え動作が可能である。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例である。本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
〈別実施形態〉
以下に、本発明の別実施形態について説明する。
〈1〉上記各実施形態において、メモリセル構造として、1R型メモリセルと1T/1R型メモリセルの2つの場合につき、夫々のメモリセルアレイ構成を例示して説明したが、メモリセル構造は、1R型メモリセル或いは1T/1R型メモリセル以外であっても、可変抵抗素子のフィラメントの形成及び消滅から、可変抵抗素子の抵抗値が変えることができる構造であれば、如何なる構造であっても構わない。また、1T/1R型メモリセルの選択トランジスタは、N型MOSFETである場合を想定して説明したが、P型MOSFETであっても構わない。
〈2〉上述の第2実施形態に係る本発明装置2は、ECC回路24を備え、書き込みまたは消去動作が正常に行われたか否かを読み出し検証動作時にECC回路24が判定し、ECC回路24のデータ訂正回数に基づきリフォーミングの要否を判断する構成であるが、ECC回路24は必ずしも必要とはされない。例えば、図12のステップS71において、読み出し時に可変抵抗素子に流れる電流を検出して、選択メモリセルの可変抵抗素子の電流電圧特性が第1の設定範囲内にあるか否かを判断すればよい。当該電流電圧特性が第1の設定範囲外の場合、エラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のカウント値を1加算し(ステップS80)、ステップS60に戻って、再び書き込み又は消去動作を試みる構成とする。
また、書き換え電圧パルス印加時に可変抵抗素子に流れる電流を検出し、選択メモリセルの可変抵抗素子に流れる電流量が第2の設定範囲内にあるか否かに基づき、エラーカウンタ31のカウント値を増減させる構成も可能である。その場合の書込み及び消去動作を示すフローを図27に示す。メモリセルアレイ15a内の選択メモリセルの書き込み、或いは消去動作において、制御回路20は、先ずエラーカウンタ30に保持されている選択ビット線のカウント値を読み出し、所定の第2設定値(例えば、20)に達しているか否かを判断する(ステップS60)。
その結果、当該カウント値が第2設定値に達している場合、制御回路20は、選択ビット線に接続する全てのメモリセルに対して、リフォーミング動作を実行する(ステップS20)。リフォーミング動作が完了すると、エラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のカウント値をゼロにリセットする(ステップS31)。
そして、ステップS40において、選択メモリセルに書き換え電圧パルスが印加される。併せて、読み出し回路23は、書き込みパルスの印加時に選択メモリセルに流れる電流を検出(ステップS42)し、当該電流量が第2の設定範囲内にあるかを判断する(ステップS43)。
その結果、読み出し回路23の検出した電流量が第2の設定範囲内にない場合、制御回路20は、エラーカウンタ31に保持されている選択ビット線のカウント値を1加算し(ステップS80)、その後、選択メモリセルの可変抵抗素子に記憶された抵抗状態の読み出しを行い(ステップS70)、選択メモリセルのデータが正常に書き換えられたか判定する(ステップS71)。選択メモリセルのデータが正常に書き換えられなかった場合、再度書き換え電圧パルスを印加するため、ステップS60に戻って、エラーカウンタのカウント値を確認後、再び書き換え電圧パルスの印加が試みられる。
〈3〉上述の第5実施形態において、1T/1R型メモリセルのメモリセルアレイ構成として、図19に示すような行方向に延伸するソース線を各行に設ける構成を例示したが、1T/1R型メモリセルのメモリセルアレイ構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、ソース線が列方向にビット線と平行に延伸していても構わない。
〈4〉上記第1乃至第4実施形態では、ワード線及びビット線を1本選択し、当該選択ビット線に接続する選択メモリセルを流れる読み出し電流を、ビット線側で選択して、読み出す場合を想定したが、ビット線とワード線の関係を反転させて、ワード線側で読み出す方式であっても構わない。この場合、読み出し回路23は、ワード線デコーダ17側に接続する。同様に、第5実施形態では、ワード線及びビット線を1本選択し、当該選択ビット線に接続する選択メモリセルを流れる読み出し電流を、ビット線側で選択して、読み出す場合を想定したが、ソース線側で読み出す方式であっても構わない。
〈5〉上記各実施形態において、図1、図10、図13、図16、図18、図24〜図26に示す書き換え電圧印加回路22aは、書き込み、消去、読み出しの各動作の電圧を1つの回路ブロックで生成する形態を示しているが、上記各動作用の電圧を個別に発生する回路を夫々備えても構わない。更に、読み出し動作時に選択メモリセルに印加する読み出し電圧は、各デコーダ内で生成させても構わない。同様に、図1、図10、図13、図16、図18、図24〜図26に示すリフォーミング電圧印加回路22bは、リフォーミング動作の電圧を1つの回路ブロックで生成する形態を示しているが、上記リフォーミング動作用の電圧を書き換え電圧印加回路22aが生成しても構わない。
〈6〉上記第3実施形を除く各実施形態において、メモリセルアレイの各行または列毎に、ライトカウンタ30、またはエラーカウンタ31、またはリフォーミングカウンタ32を設ける構成としているが、或る纏まったデータサイズで必ずアクセスされるような用途の場合、その纏まったメモリ領域は必ず連続して読み出しがなされるため、その領域毎にライトカウンタ30、またはエラーカウンタ31、またはリフォーミングカウンタ32を設けても構わない。つまり、2以上の行または列毎にライトカウンタ30、またはエラーカウンタ31、またはリフォーミングカウンタ32を設けても良い。
〈7〉上記各実施形態においては、1つのメモリセルアレイからなる構成を想定して説明したが、或る纏まったデータサイズで必ずアクセスされるような用途においては、メモリセルアレイ15a,15bを複数のサブメモリセルアレイに分割し、且つ、当該データサイズとサブアレイメモリセルアレイの容量を同じにしておけば、サブメモリセルアレイ内のメモリセルは必ず連続して書き換え或いは読み出しがなされるため、当該サブメモリセルアレイ毎に、ライトカウンタ30、エラーカウンタ31、又はリフォーミングカウンタ32を設け、このカウンタの状態によって、リフォーミング動作を行っても良い。
本発明は、半導体記憶装置に利用可能であり、特に電圧印加によって抵抗状態が遷移し、当該遷移後の抵抗状態が不揮発的に保持される可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置に利用可能である。
1〜8: 本発明に係る半導体記憶装置
12: 可変抵抗素子
13: 選択トランジスタ
14a,14b: メモリセル
15a,15b: メモリセルアレイ
16,26: ビット線デコーダ
17,27: ワード線デコーダ
18: アドレス線
19: データ線
20: 制御回路
21: 制御信号線
22: 電圧印加回路
22a: 書き換え電圧印加回路
22b: リフォーミング電圧印加回路
23: 読み出し回路
24: ECC回路
25: ソース線デコーダ
30: ライトカウンタ
31: エラーカウンタ
32: リフォーミングカウンタ
101: 可変抵抗素子の上部電極
102: 可変抵抗体
103: 可変抵抗素子の下部電極
BL1〜BLm: ビット線
BLs: 選択ビット線
BLu: 非選択ビット線
M0: 選択メモリセル
M1: 第1非選択メモリセル
M2: 第2非選択メモリセル
M3: 第3非選択メモリセル
SL1〜SLn: ソース線
SLs: 選択ソース線
SLu: 非選択ソース線
Te: 消去期間
Tread: 読み出し期間
Tree: 消去リフォーミング期間
Trew: 書き込みリフォーミング期間
Trewup: 書き込みリフォーミングにおけるパルスの立ち上がり期間
Trewdw: 書き込みリフォーミングにおけるパルスの立ち下がり期間
Tw: 書き込み期間
Vb: メモリセルアレイバイアス電圧
Vcc: 電源電圧
Vrewrt: 書き込みリフォーミングの電圧
Vrerst: 消去リフォーミングの電圧
Vrst: 消去電圧
Vr: 読み出し電圧
Vss: 接地電圧
Vwrt: 書き込み電圧
Vww: 書き込み時に選択ワード線に印加されるゲート電圧
Vwr: 消去時に選択ワード線に印加されるゲート電圧
Vrewr:書き込みリフォーミング時に選択ワード線に印加されるゲート電圧
Vreww:消去リフォーミング時に選択ワード線に印加されるゲート電圧
WL1〜WLn: ワード線
WLs: 選択ワード線
WLu: 非選択ワード線

Claims (20)

  1. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記リフォーミング電圧パルスの少なくとも一つは、当該リフォーミング電圧パルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルス印加時間が長く、且つピーク電圧の絶対値が小さい長パルスリフォーミング電圧パルスであることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、当該長パルスリフォーミング電圧パルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルスの立ち上がり時間または立ち下がり時間が長いことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  3. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記リフォーミング電圧パルスの少なくとも一つは、当該リフォーミング電圧パルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルス印加時間が長く、且つパルスの立ち上がり時間または立ち下がり時間が長い長パルスリフォーミング電圧パルスであることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、そのピーク電圧に至るまでの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に上昇するか、又は、そのピーク電圧からの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に減少するパルスであることを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  5. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記リフォーミング電圧パルスの少なくとも一つは、当該リフォーミング電圧パルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルス印加時間が長い長パルスリフォーミング電圧パルスであり、
    前記長パルスリフォーミング電圧パルスは、そのピーク電圧に至るまでの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に上昇するか、又は、そのピーク電圧からの印加電圧の絶対値が時間と共に階段状に減少するパルスであることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. ECC回路を備え、
    エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに記憶された情報の読み出しにおいて、前記ECC回路が誤り訂正を行った回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  7. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、
    ECC回路と、を備え、
    エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに記憶された情報の読み出しにおいて、前記ECC回路が誤り訂正を行った回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  8. エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記電流電圧特性が所定の第1設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  9. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え、
    エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルの前記可変抵抗素子の前記電流電圧特性が所定の第1設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  10. エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記書き換え電圧パルスの印加時において、前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた書き換え対象の前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流量が所定の第2設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  11. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え、
    エラーカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記エラーカウンタの夫々は、
    前記書き換え電圧パルスの印加時において、前記メモリセルアレイ内の当該エラーカウンタと関連付けられた書き換え対象の前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流量が所定の第2設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した回数を記憶し、
    前記エラーカウンタの値が所定の第1設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該エラーカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 前記メモリセルアレイ内の前記可変抵抗素子の前記電流電圧特性が、所定の第1設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した場合、
    前記リフォーミング電圧印加回路が、
    前記電流電圧特性が前記第1設定範囲外の当該可変抵抗素子を含む前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  13. 前記書き換え電圧パルスの印加時において、書き換え対象の前記可変抵抗素子のうち少なくとも1つに流れる電流量が、所定の第2設定範囲外であると前記読み出し回路が検出した場合、
    前記リフォーミング電圧印加回路が、
    前記電流量が前記第2設定範囲外の当該可変抵抗素子を含む前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  14. 前記リフォーミング電圧パルスの印加回数を記憶するリフォーミングカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記リフォーミングカウンタの値が所定の第2設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該リフォーミングカウンタと関連付けられた全ての前記メモリセルを含む前記サブメモリセルアレイ内の全ての前記メモリセル、或いは前記メモリセルアレイ内の全ての前記メモリセルに対して、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  15. 可変抵抗体の両端に電極を担持し、当該両端の電極間に電気的ストレスを与えることにより、前記電極間の電流電圧特性で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を情報の記憶に用いる可変抵抗素子を備えてなる半導体記憶装置において、
    前記可変抵抗素子を備えてなるメモリセルを行方向及び列方向に夫々複数配列してなるメモリセルアレイと、
    前記各メモリセルに印加される電圧を制御することにより、前記メモリセルアレイ内の前記メモリセルの中から一または複数のメモリ動作対象の前記メモリセルを選択するメモリセル選択回路と、
    前記メモリセル選択回路により選択された書き換え対象の前記メモリセルに対して、前記可変抵抗素子の前記各抵抗状態を異なる状態に遷移させる書き換え電圧パルスを生成し、前記メモリセル選択回路を介して印加する書き換え電圧印加回路と、
    前記書き換え電圧パルスの何れとも異なるリフォーミング電圧パルスを前記書き換え電圧パルスを複数回印加後の前記メモリセルに印加し、前記可変抵抗素子の少なくとも一つの前記抵抗状態に対して初期抵抗状態からの変動を修復するリフォーミング電圧印加回路と、
    前記メモリセルの前記可変抵抗素子に流れる電流を検知する読み出し回路と、を備え、
    前記リフォーミング電圧パルスの印加回数を記憶するリフォーミングカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記リフォーミング電圧印加回路は、
    前記メモリセル選択回路により選択されたリフォーミング対象の前記メモリセルに対して、前記書き換え電圧パルスの何れか一つに対応する前記リフォーミング電圧パルスを少なくとも一つ生成して、前記メモリセル選択回路を介して印加し、
    前記リフォーミングカウンタの値が所定の第2設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該リフォーミングカウンタと関連付けられた全ての前記メモリセルを含む前記サブメモリセルアレイ内の全ての前記メモリセル、或いは前記メモリセルアレイ内の全ての前記メモリセルに対して、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 前記リフォーミング電圧パルスの少なくとも一つは、当該リフォーミング電圧パルスが対応付けられている前記書き換え電圧パルスよりもパルス印加時間が長い長パルスリフォーミング電圧パルスであることを特徴とする請求項7、9、11及び15の何れか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記書き換え電圧印加回路が、前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態に遷移させる第1書き換え電圧パルス、及び、前記可変抵抗素子の前記抵抗状態を前記低抵抗状態から前記高抵抗状態に遷移させる第2書き換え電圧パルスの何れか一方の電圧パルスを、前記メモリセル選択回路を介して、書き換え対象の前記メモリセルに印加し、
    前記リフォーミング電圧印加回路が、前記第1書き換え電圧パルスに対応する前記リフォーミング電圧パルスである第1リフォーミング電圧パルス、又は、前記第2書き換え電圧パルスに対応する前記リフォーミング電圧パルスである第2リフォーミング電圧パルスのうち少なくとも何れか一方の電圧パルスを、リフォーミング対象の前記メモリセルに印加することを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  18. 前記書き換え電圧印加回路により前記メモリセル選択回路を介して印加される前記書き換え電圧の印加回数を記憶するライトカウンタを、前記メモリセルアレイの行または列毎に、或いは前記メモリセルアレイを分割してなるサブメモリセルアレイ毎に、又は、前記メモリセルアレイ毎に備え、
    前記ライトカウンタの値が所定の第3設定値に達した場合、前記リフォーミング電圧印加回路が、当該ライトカウンタと関連付けられた前記メモリセルに、前記メモリセル選択回路を介して前記リフォーミング電圧パルスを印加することを特徴とする請求項1〜17の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  19. 前記可変抵抗体が、遷移金属の酸化物または酸窒化物を含んでなることを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の半導体記憶装置。
  20. 前記可変抵抗体が、Hf、Ta、Ti、Co、Ni、Cuの中から選択される遷移金属の酸化物または酸窒化物を含んでなることを特徴とする請求項19に記載の半導体記憶装置。
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