JPWO2007074504A1 - 不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法 Download PDF

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Abstract

高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子10と、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路12と、抵抗記憶素子に低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路14と、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む際に書き込み電圧を抵抗記憶素子10に印加し、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む際に書き込み電流を抵抗記憶素子10に印加する制御回路16とを有している。

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法に係り、特に、抵抗値が異なる複数の抵抗状態を有する抵抗記憶素子を用いた不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法に関する。
半導体メモリにおいて現在主流となっているDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)は高速動作が可能である、書き換え回数が無限である等の特徴を有しているが、電源を切ると記憶状態が消失する揮発性メモリである。これに対し、フラッシュメモリは、電源を切っても記憶状態が消失しない不揮発メモリであるという特徴を有している。
SoC(System On a Chip)等に搭載されるフラッシュメモリは、フローティングゲートとコントロールゲートとを有するトランジスタによりメモリセルが構成される。このため、その製造過程においては、メモリセルのトランジスタの形成プロセスと周辺回路のCMOSトランジスタの形成プロセスとが互いのトランジスタの特性に影響を与えてしまうという難点があった。そこで、フラッシュメモリにかわる不揮発性メモリの開発が求められている。
近年、新たなメモリ素子として、RRAM(Resistance Random Access Memory)と呼ばれる不揮発性半導体記憶装置が注目されている(例えば非特許文献1参照)。RRAMは、抵抗値が異なる複数の抵抗状態を有し、外部から電気的刺激を与えることにより抵抗状態が変化する抵抗記憶素子を用い、抵抗記憶素子の高抵抗状態と低抵抗状態とを例えば情報の“0”と“1”とに対応づけることにより、メモリ素子として利用するものである。RRAMは、高速性、大容量性、低消費電力性等、そのポテンシャルの高さから、その将来性が期待されている。
抵抗記憶素子は、電圧の印加により抵抗状態が変化する抵抗記憶材料を一対の電極間に挟持したものである。抵抗記憶材料としては、代表的なものとして遷移金属を含む酸化物材料が知られている。
特開2005−50424号公報 特開2004−185756号公報 I. G. Baek, M. S. Lee, S. Seo, M. J. Lee, D. H. Seo, D.-S. Suh, J. C. Park, S. O. Park, H. S. Kim, I. K. Yoo, U-In Chung and J. T. Moon, "Highly Scalable Non-volatile Resistive Memory using Simple Binary Oxide Driven by Asymmetric Unipolar Voltage Pulses," Electron Devices Meeting, 2004. IEDM Technical Digest. IEEE International, pp. 587-590
しかしながら、単に抵抗記憶素子に電圧を印加して抵抗記憶材料を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させたのでは、抵抗記憶素子の抵抗値が急激に低抵抗に変化するため、過剰な電流が抵抗記憶素子に流れてしまう。このような過剰な電流により、抵抗記憶素子が破壊される虞がある。
本発明の目的は、抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際、複雑な制御を必要とすることなく、抵抗記憶素子に過剰な電流が流れるのを防止するとともに、その書き込み時間を短縮しうる不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路と、前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際に前記書き込み電圧を前記抵抗記憶素子に印加し、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際に前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する制御回路とを有する不揮発性半導体記憶装置が提供される。
また、本発明の他の観点によれば、高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子の一方の端部に一方の端部が接続された選択トランジスタとをそれぞれ有し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルと、第1の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第1の方向に並ぶ前記メモリセルの前記選択トランジスタのゲート電極に接続された複数の第1の信号線と、第1の方向と交差する第2の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第2の方向に並ぶ前記メモリセルの前記抵抗記憶素子の他方の端部側に接続された複数の第2の信号線と、前記複数のメモリセルのうちの書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路と、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際に、前記第2の信号線を介して前記書き込み電圧を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加し、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際に、前記第2の信号線を介して前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する制御回路とを有する不揮発性半導体記憶装置が提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路とを有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際には、前記書き込み電圧を前記抵抗記憶素子に印加し、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際には、前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法が提供される。
また、本発明の更に他の観点によれば、高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子の一方の端部に一方の端部が接続された選択トランジスタとをそれぞれ有し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルと;第1の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第1の方向に並ぶ前記メモリセルの前記選択トランジスタのゲート電極に接続された複数の第1の信号線と;第1の方向と交差する第2の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第2の方向に並ぶ前記メモリセルの前記抵抗記憶素子の他方の端部側に接続された複数の第2の信号線と;前記複数のメモリセルのうちの書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と;前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路とを有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際には、前記第2の信号線を介して前記書き込み電圧を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加し、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際には、前記第2の信号線を介して前記書き込み電流を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法が提供される。
本発明によれば、電圧を印加するのではなく、電流を印加することにより抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えるので、複雑な制御を必要とすることなく抵抗記憶素子に過剰な電流が流れるのを防止することができる。したがって、抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、過剰な電流により抵抗記憶素子が破壊されるのを確実に防止することができる。さらに、本発明によれば、抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に複雑な制御を必要としないので、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を高速化することができる。
図1は、単極性抵抗記憶材料を用いた抵抗記憶素子の電流−電圧特性を示すグラフである。 図2は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成を示す概略図である。 図3は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置における抵抗記憶素子の電流−電圧特性を示すグラフである。 図4は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置における電圧発生回路により抵抗記憶素子に印加する電圧を説明するグラフである。 図5は、本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置における電流発生回路により抵抗記憶素子に印加する電流を説明するグラフである。 図6は、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図(その1)である。 図7は、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図(その2)である。 図8は、本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を説明するフローチャートである。 図9は、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。 図10は、本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を説明するフローチャートである。 図11は、本発明の第4実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。 図12は、本発明の第5実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。 図13は、本発明の第6実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。 図14は、本発明の第7実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。 図15は、本発明の第8実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。
符号の説明
10…抵抗記憶素子
12…電圧発生回路
14…電流発生回路
16…制御回路
18、20…電極
22…単極性抵抗記憶材料層
24…メモリセル
26…セル選択トランジスタ
28…ロードライバー
30…コラムスイッチ
32…コントロール回路
34…プリチャージ回路
36…センス回路
38…判定回路
40…一括電圧書き込み回路
42…一括電流書き込み回路
44…一括書き込み後検査回路
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図1乃至図5を用いて説明する。
図1は単極性抵抗記憶材料を用いた抵抗記憶素子の電流−電圧特性を示すグラフ、図2は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成を示す概略図、図3は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置における抵抗記憶素子の電流−電圧特性を示すグラフ、図4は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置における電圧発生回路により抵抗記憶素子に印加する電圧を説明するグラフ、図5は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置における電流発生回路により抵抗記憶素子に印加する電流を説明するグラフである。
はじめに、抵抗記憶素子の基本動作について図1を用いて説明する。
抵抗記憶素子は、一対の電極間に抵抗記憶材料が挟持されたものである。抵抗記憶材料は、その多くが遷移金属を含む酸化物材料であり、電気的特性の違いから大きく2つに分類することができる。
1つは、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗値を変化するために、極性の同じ電圧を必要とする材料であり、例えばNiOやTiOのような単一の遷移金属の酸化物等が該当する。以下、抵抗状態の書き換えに極性が同じ電圧を要するこのような抵抗記憶材料を、単極性抵抗記憶材料と呼ぶ。
他方は、高抵抗状態と低抵抗状態との間で抵抗状態を変化するために互いに異なる極性の電圧を用いるものであり、クロム(Cr)等の不純物を微量にドープしたSrTiOやSrZrO、或いは超巨大磁気抵抗(CMR:Colossal Magneto-Resistance)を示すPr1−xCaMnOやLa1−xCaMnO等が該当する。以下、抵抗状態の書き換えに極性の異なる電圧を要するこのような抵抗記憶材料を、双極性抵抗記憶材料と呼ぶ。
図1は、単極性抵抗記憶材料を用いた抵抗記憶素子の電流−電圧特性を示すグラフである。
初期状態において、抵抗記憶素子は高抵抗状態であると考える。なお、以下では、正の印加電圧の場合について説明するが、負の印加電圧の場合も同様の電流−電圧特性が得られる。
印加電圧を0Vから徐々に増加していくと、電流は曲線aに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加電圧が更に大きくなり所定の値を超えると、抵抗記憶素子が高抵抗状態から低抵抗状態にスイッチする。なお、以下の説明では、抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態へ変化する動作を「セット」と呼ぶ。これに伴い、電流の絶対値が急激に増加し、電流−電圧特性は点Aから点Bに遷移する。図1において点Bにおける電流値が一定になっているのは、急激な電流の増加による素子の破壊を防止するために電流制限を施しているためである。
点Bの状態から徐々に電圧を減少していくと、電流は曲線bに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
次に、電流制限を解除して、印加電圧を0Vから再度徐々に増加していくと、電流は曲線cに沿って矢印の方向に変化し、その絶対値は徐々に増加する。印加する電圧が更に大きくなり所定の値を超えると、抵抗記憶素子が低抵抗状態から高抵抗状態にスイッチする。なお、以下の説明では、抵抗記憶素子を低抵抗状態から高抵抗状態へ変化する動作を「リセット」と呼ぶ。これに伴い、電流の絶対値が急激に減少し、電流−電圧特性は点Cから点Dに遷移する。
点Dの状態から徐々に電圧を減少していくと、電流の絶対値は徐々に減少する。印加電圧が0Vに戻ると、電流も0Aとなる。
それぞれの抵抗状態は、所定の電圧値以下で安定であり、電源を切っても保たれる。すなわち、高抵抗状態では、印加電圧が点Aの電圧よりも低ければ、電流−電圧特性は曲線aに沿って線形的に変化し、高抵抗状態が維持される。同様に、低抵抗状態では、印加電圧が点Cの電圧よりも低ければ、電流−電圧特性は曲線cに沿って変化し、低抵抗状態が維持される。
上述のように、電圧を印加することにより抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態にセットする場合、過剰な電流によって抵抗記憶素子が破壊されるのを防止するため、抵抗状態の変化直後に抵抗記憶素子に流れる電流を制限する操作、いわゆる電流コンプライアンスを必要としていた。この電流コンプライアンスにおいては、高抵抗状態から低抵抗状態に抵抗記憶素子が変化した瞬間に電流を制限することが必要となる。
このため、抵抗記憶素子を用いた不揮発性半導体記憶装置において、電圧印加により抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態にセットする構成では、電流コンプライアンスを制御するための制御回路が備えられている必要があった。さらには、電流コンプライアンスのための制御に起因して、高抵抗状態から低抵抗状態へのスイッチが遅くなってしまう可能性がある等の不都合があった。このように、低抵抗状態から高抵抗状態への書き込み及び高抵抗状態から低抵抗状態への書き込みをともに電圧印加により行ったのでは、不都合な点が多かった。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法は、抵抗記憶素子に電流を印加することにより抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態にセットすることで、電流コンプライアンスのような複雑な制御を必要とすることなく、抵抗記憶素子に過剰な電流が流れるのを防止するものである。
まず、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成について図2乃至図5を用いて説明する。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、図2に示すように、抵抗記憶素子10と、抵抗記憶素子10に電圧を印加するための電圧発生回路12と、抵抗記憶素子10に電流を印加するための電流発生回路14と、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合に電圧発生回路12を選択して動作させ、また、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む場合に電流発生回路14を選択して動作させる制御回路16とを有している。
抵抗記憶素子10は、一対の電極18、20間に、単極性抵抗記憶材料層22が挟持されてなるものである。単極性抵抗記憶材料層22は、遷移金属酸化物、例えばTiOよりなるものである。一方の電極20には、電圧発生回路12及び電流発生回路14がそれぞれ接続されている。他方の電極18は、基準電位、例えば接地電位である0Vに接続されている。
図3は、電圧印加により抵抗記憶素子10の抵抗状態を変化させた場合の抵抗記憶素子10の電流−電圧特性、及び電流印加により抵抗記憶素子10の抵抗状態を変化させた場合の抵抗記憶素子10の電流−電圧特性をそれぞれ示すグラフである。これらについては後述する。
制御回路16には、電圧発生回路12及び電流発生回路14が接続されている。制御回路16は、制御回路16に接続された電圧発生回路12及び電流発生回路14から、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合に、抵抗記憶素子10に電圧を印加するための電圧発生回路12を選択して動作させる。また、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む場合に、抵抗記憶素子10に電流を印加するための電流発生回路14を選択して動作させる。
電圧発生回路12は、制御回路16により選択されると、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込むための電圧を発生し、抵抗記憶素子10に電圧を印加する。
図4は、電圧発生回路12により抵抗記憶素子10に印加する電圧を説明するグラフである。横軸は抵抗記憶素子10に印加する電圧、縦軸は抵抗記憶素子10に流れる電流を示している。
電圧発生回路12は、抵抗記憶素子10に印加する電圧として、抵抗記憶素子10をリセットするのに要する電圧(リセット電圧Vreset)以上、抵抗記憶素子10をセットするのに要する電圧(セット電圧Vset)未満の電圧を発生し、この電圧を抵抗記憶素子10に印加する。なお、電圧発生回路12は、低電圧から連続的に増加させてVreset以上Vset未満の電圧の電圧を抵抗記憶素子10に印加するものであってもよいし、或いは、Vreset以上Vset未満の振幅を有するパルス電圧を抵抗記憶素子10に印加するものであってもよい。
電圧印加前に低抵抗状態の抵抗記憶素子10に、電圧発生回路12によりVreset以上Vset未満の電圧が印加されると、抵抗記憶素子10は、図4中a線に示すように、低抵抗状態から高抵抗状態に書き換えられる。
他方、電圧印加前に高抵抗状態の抵抗記憶素子10に、電圧発生回路12によりVreset以上Vset未満の電圧が印加されると、抵抗記憶素子10は、図4中b線に示すように、高抵抗状態のまま維持される。
図3に破線で示すグラフは、上述のように、電圧発生回路12により電圧を印加することにより高抵抗状態の書き込み動作を行った場合の抵抗記憶素子10の電流−電圧特性を示したものである。
このように、電圧印加前の抵抗記憶素子10の抵抗状態が低抵抗状態及び高抵抗状態のいずれの場合においても、電圧発生回路12により電圧を抵抗記憶素子10に印加することにより、抵抗記憶素子10には高抵抗状態が書き込まれる。具体的には、例えば数10kΩの高抵抗状態を抵抗記憶素子10に書き込む場合には、電圧発生回路12により、Vresetである例えば0.5V以上、Vsetである例えば1.0V未満の電圧を抵抗記憶素子10に印加する。
電流発生回路14は、制御回路16により選択されると、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込むための電流を発生し、抵抗記憶素子10に電流を印加する。
図5は、電流発生回路14により抵抗記憶素子10に印加する電流を説明するグラフである。横軸は抵抗記憶素子10にかかる電圧、縦軸は抵抗記憶素子10に印加する電流を示している。
電流発生回路14は、抵抗記憶素子10に印加する電流として、抵抗記憶素子10をセットするのに要する電流(セット電流Iset)以上、抵抗記憶素子10をリセットするのに要する電流(リセット電流Ireset)未満の電流を発生し、この電流を抵抗記憶素子10に印加する。なお、電流発生回路14は、低電流から連続的に増加させてIset以上Ireset未満の電流を抵抗記憶素子10に印加するものであってもよいし、或いは、Iset以上Ireset未満の振幅を有するパルス電流を抵抗記憶素子10に印加するものであってもよい。
電流印加前に高抵抗状態の抵抗記憶素子10に、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流が印加されると、抵抗記憶素子10は、図5中c線に示すように、高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えられる。
他方、電圧印加前に低抵抗状態の抵抗記憶素子に、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流が印加されると、抵抗記憶素子は、図5中d線に示すように、低抵抗状態のまま維持される。
図3に実線で示すグラフは、上述のように、電流発生回路14により電流を印加することにより低抵抗状態の書き込み動作を行った場合の抵抗記憶素子10の電流−電圧特性を示したものである。
このように、電圧印加前の抵抗記憶素子10の抵抗状態が高抵抗状態及び低抵抗状態のいずれの場合においても、電流発生回路14により電流を抵抗記憶素子10により印加することにより、抵抗記憶素子10には低抵抗状態が書き込まれる。具体的には、例えば500Ωの低抵抗状態を抵抗記憶素子10に書き込む場合には、電流発生回路14により、Isetである例えば0.5mA以上、Iresetである例えば1.0mA未満の電流を抵抗記憶素子10に印加する。
上述のように、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、抵抗記憶素子10に電流を印加する電流発生回路14を有することに主たる特徴の一つがある。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置では、抵抗記憶素子10に電圧を印加するのではなく、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流を印加することにより、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える。これにより、電流コンプライアンスのような複雑な制御を必要とすることなく抵抗記憶素子10に過剰な電流が流れるのを回避しつつ、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えることができる。さらに、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に複雑な制御を必要としないので、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を高速化することができる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法について図2を用いて説明する。
まず、抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込む場合について説明する。抵抗記憶素子10は、初期状態として低抵抗状態又は高抵抗状態にあるものとする。
この場合、制御回路16により、電圧発生回路12及び電流発生回路14のうち、電圧発生回路12を選択して動作させる。
次いで、制御回路16により選択された電圧発生回路12により、Vreset以上Vset未満の電圧を抵抗記憶素子10に印加する。これにより、電圧印加前に低抵抗状態の抵抗記憶素子10は、低抵抗状態から高抵抗状態に書き換えられる。電圧印加前に高抵抗状態の抵抗記憶素子10は、高抵抗状態のまま維持される。
こうして、電圧発生回路12により電圧を抵抗記憶素子10に印加することにより、抵抗記憶素子10に高抵抗状態が書き込まれる。
次に、抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込む場合について説明する。抵抗記憶素子10は、初期状態として、高抵抗状態又は低抵抗状態にあるものとする。
この場合、制御回路16により、電圧発生回路12及び電流発生回路14のうち、電流発生回路14を選択して動作させる。
次いで、制御回路16により選択された電流発生回路14により、Iset以上Ireset未満の電流を抵抗記憶素子10に印加する。これにより、電流印加前に高抵抗状態の抵抗記憶素子10は、高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えられる。電流印加前に低抵抗状態の抵抗記憶素子10は、低抵抗状態のまま維持される。
こうして、電流発生回路14により電流を抵抗記憶素子10に印加することにより、抵抗記憶素子10に低抵抗状態が書き込まれる。
このように、本実施形態によれば、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流を印加することにより、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えるので、電流コンプライアンスのような複雑な制御を必要とすることなく、抵抗記憶素子10に過剰な電流が流れるのを防止することができる。したがって、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、過剰な電流により抵抗記憶素子10が破壊されるのを確実に防止することができる。さらに、本実施形態によれば、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に複雑な制御を必要としないので、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を高速化することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図6乃至図8を用いて説明する。図6及び図7は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図、図8は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を説明するフローチャートである。なお、第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
まず、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造について図6及び図7を用いて説明する。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、抵抗記憶素子10を用いたランダムアクセスメモリである。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置のメモリセル24は、図6に示すように、抵抗記憶素子10と、セル選択トランジスタ26とを有している。抵抗記憶素子10は、その一端がセル選択トランジスタ26のドレイン端子に接続され、他端がビット線BLに接続されている。セル選択トランジスタ26のゲート端子はワード線WLに接続され、ソース端子はソース線(図示せず)に接続されている。
抵抗記憶素子10は、一対の電極間に例えばTiOよりなる単極性抵抗記憶材料層が挟持されたものである。
このように、本実施形態では、抵抗記憶素子10と、抵抗記憶素子10に直列に接続されたセル選択トランジスタ26とによりメモリセル24が構成されている。これにより、書き込み対象として選択されたメモリセル24における抵抗記憶素子10に効率よく低抵抗状態又は高抵抗状態を書き込むことができる。
図7は、図6に示すメモリセル24とともに周辺回路を示す回路図である。
複数のメモリセル24が、列方向(図面縦方向)及び行方向(図面横方向)に隣接してマトリクス状に形成され、メモリセルアレイを構成している。
列方向には、複数のビット線BL0、BL1、…が配されており、列方向に並ぶメモリセル24に共通の信号線を構成している。
行方向には、複数のワード線WL0、WL1、…が配されており、行方向に並ぶメモリセル24に共通の信号線を構成している。
複数のワード線WL0、WL1、…は、書き込みを行うべき書き込み対象のメモリセル24が接続されたワード線WLを選択するロードライバー28に接続されている。ロードライバー28は、選択したワード線WLに所定の電圧を印加し、選択したワード線WLに接続されたメモリセル24のセル選択トランジスタ26をオン状態とする。複数のビット線BL0、BL1、…は、書き込み対象のメモリセル24が接続されたビット線BLを選択するコラムスイッチ30に接続されている。コラムスイッチ30は、選択したビット線BLに後述のマスタービット線MBLから電圧又は電流を印加することができるようにスイッチを切り替える。ロードライバー28及びコラムスイッチ30により、書き込み対象のメモリセル24が選択される。
コラムスイッチ30には、マスタービット線MBLが接続されている。
マスタービット線MBLには、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込むための電圧を発生する電圧発生回路12が接続されている。電圧発生回路12は、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に電圧を印加する。電圧発生回路12により抵抗記憶素子10に印加される電圧は、Vreset以上Vset未満の電圧である。
また、マスタービット線MBLには、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込むための電流を発生する電流発生回路14が接続されている。電流発生回路14は、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に電流を印加する。電流発生回路14により抵抗記憶素子10に印加される電流は、Iset以上Ireset未満の電流である。
電圧発生回路12及び電流発生回路14には、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に、高抵抗状態を書き込む場合に電圧発生回路12を選択して動作させ、また、低抵抗状態を書き込む場合に電流発生回路14を選択して動作させる制御回路16が接続されている。
ロードライバー28、コラムスイッチ30、及び制御回路16には、ロードライバー28、コラムスイッチ30、及び制御回路16を含む周辺回路の動作を制御するコントロール回路32が接続されている。
こうして、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を書き込むための電圧を発生し、抵抗記憶素子10に電圧を印加する電圧発生回路12と、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を書き込むための電流を発生し、抵抗記憶素子10に電流を印加する電流発生回路14と、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に、高抵抗状態を書き込む場合に電圧発生回路12を選択して動作させ、また、低抵抗状態を書き込む場合に電流発生回路14を選択して動作させる制御回路16とを有することに主たる特徴がある。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置では、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に電圧を印加するのではなく、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流を印加することにより、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える。これにより、電流コンプライアンスのような複雑な制御を必要とすることなく抵抗記憶素子10に過剰な電流が流れるのを回避しつつ、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えることができる。したがって、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、過剰な電流により抵抗記憶素子10が破壊されるのを確実に防止することができる。さらに、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に複雑な制御を必要としないので、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を高速化することができる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法について図6乃至図8を用いて説明する。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は任意のメモリセル24について書き込み動作を行う方法、すなわちランダムアクセスが可能な書き込み方法である。
はじめに、低抵抗状態から高抵抗状態への書き換え動作、すなわちリセットの動作について説明する。書き込み対象のメモリセル24は、ワード線WL0及びビット線BL0に接続されたメモリセル24であるものとする。また、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10は、低抵抗状態にあるものとする。
まず、コントロール回路32により、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換えるための書き込み命令を、コラムスイッチ30、ロードライバー28、及び制御回路16にそれぞれ入力する(図8:ステップS11)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたコラムスイッチ30によりビット線BL0を選択し、マスタービット線MBLからビット線BL0に電圧を印加できるようにする(図8:ステップS12)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたロードライバー28により、ワード線WL0に所定の電圧を印加し、セル選択トランジスタ26をオン状態にする(図8:ステップS13)。
こうして、書き込み対象のメモリセル24を選択する(図8:ステップS14)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力された制御回路16により、電圧発生回路12を選択して動作させる(図8:ステップS15)。
次いで、制御回路16により選択された電圧発生回路12により、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、ビット線BL0に、Vreset以上Vset未満の電圧を印加する(図8:ステップS16)。
こうして、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に、ビット線BL0からVreset以上Vset未満の電圧が印加される。これにより、抵抗記憶素子10の抵抗値は上昇し、抵抗記憶素子10は、低抵抗状態から高抵抗状態に変化する。
次いで、電圧発生回路12の動作を停止してビット線BL0に印加する電圧をゼロに戻した後、ロードライバー28の動作を停止してワード線WL0に印加する電圧をオフにするする。こうして、リセットの動作を完了する。書き込み対象のメモリセル24には、抵抗記憶素子10の高抵抗状態に対応するデータ“1”が書き込まれる。
次に、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作、すなわちセットの動作について説明する。書き込み対象のメモリセル24は、ワード線WL0及びビット線BL0に接続されたメモリセル24であるものとする。また、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10は、高抵抗状態にあるものとする。
まず、コントロール回路32により、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えるための書き込み命令を、コラムスイッチ30、ロードライバー28、及び制御回路16にそれぞれ入力する(図8:ステップS11)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたコラムスイッチ30によりビット線BL0を選択し、マスタービット線MBLからビット線BL0に電流を印加できるようにする(図8:ステップS12)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたロードライバー28により、ワード線WL0に所定の電圧を印加し、セル選択トランジスタ26をオン状態にする(図8:ステップS13)。
こうして、書き込み対象のメモリセル24を選択する(図8:ステップS14)。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力された制御回路16により、電流発生回路14を選択して動作させる(図8:ステップS15)。
次いで、制御回路16により選択された電流発生回路14により、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、ビット線BL0に、Iset以上Ireset未満の電流を印加する(図8:ステップS17)。
こうして、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に、ビット線BL0からIset以上Ireset未満の電流が印加される。これにより、抵抗記憶素子10の抵抗値は減少し、抵抗記憶素子10は、高抵抗状態から低抵抗状態に変化する。
次いで、電流発生回路14の動作を停止してビット線BL0に印加する電流をゼロに戻した後、ロードライバー28の動作を停止してワード線WL0に印加する電圧をオフにする。こうして、セットの動作を完了する。書き込み対象のメモリセル24には、抵抗記憶素子10の低抵抗状態に対応するデータ“0”が書き込まれる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法について図6及び図7を用いて説明する。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法は任意のメモリセル24について読み出し動作を行う方法、すなわちランダムアクセスが可能な読み出し方法である。
読み出し対象のメモリセル24は、ワード線WL0及びビット線BL0に接続されたメモリセル24であるものとする。
まず、コントロール回路32により、読み出し対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を読み出すための読み出し命令を、コラムスイッチ30、ロードライバー28、及びマスタービット線MBLに接続された読み出し回路(図示せず)にそれぞれ入力する。
次いで、コントロール回路32から読み出し命令が入力されたコラムスイッチ30によりビット線BL0を選択し、マスタービット線MBLからビット線BL0に電圧を印加できるようにする。
次いで、コントロール回路32から読み出し命令が入力されたロードライバー28により、ワード線WL0に所定の電圧を印加し、セル選択トランジスタ26をオン状態にする。
こうして、読み出し対象のメモリセル24を選択する。
次いで、読み出し命令が入力された読み出し回路により、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、ビット線BL0に所定の電圧を印加する。この電圧は、抵抗記憶素子10がいずれの抵抗状態にあるときも印加電圧によってセットやリセットが生じないように設定する。
ビット線BL0にこのような電圧を印加すると、ビット線BL0には、読み出し対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗値に応じた電流が流れる。したがって、ビット線BL0に流れるこの電流値を読み出し回路により検出することにより、抵抗記憶素子12がどのような抵抗状態にあるかを読み出すことができる。すなわち、読み出し対象のメモリセル24に保持されたデータが、低抵抗状態に対応する“0”なのか、高抵抗状態に対応する“1”なのかを読み出すことができる。
このように、本実施形態によれば、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10に電圧を印加するのではなく、電流発生回路14によりIset以上Ireset未満の電流を印加することにより、抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えるため、電流コンプライアンスのような複雑な制御を必要とすることなく、抵抗記憶素子10に過剰な電流が流れるのを防止することができる。したがって、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、過剰な電流により抵抗記憶素子10が破壊されるのを確実に防止することができる。さらに、本実施形態によれば、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に複雑な制御を必要としないので、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を高速化することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図9及び図10を用いて説明する。図9は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図、図10は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を説明するフローチャートである。なお、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、図6及び図7に示す第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置とほぼ同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、マスタービット線MBLに接続されたプリチャージ回路34を更に有している。
図9に示すように、マスタービット線MBLには、書き込み動作又は読み出し動作の前に、書き込み対象又は読み出し対象として選択されたメモリセル24が接続されたビット線BLを接地するプリチャージ回路34が接続されている。
このように、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、書き込み動作又は読み出し動作の前に、書き込み対象又は読み出し対象として選択されたメモリセル24が接続されたビット線BLを接地するプリチャージ回路34を有することに主たる特徴がある。
書き込み動作又は読み出し動作の前に、プリチャージ回路34により、マスタービット線MBL及びコラムスイッチ30を介して、書き込み対象又は読み出し対象として選択されたメモリセル24が接続されたビット線BLを接地することで、ビット線BLに蓄積された電荷を除去することができる。これにより、ビット線BLに蓄積された電荷による書き込み誤動作、読み出し誤動作を確実に防止することができる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法について図9及び図10を用いて説明する。
書き込み対象のメモリセル24は、ワード線WL0及びビット線BL0に接続されたメモリセル24であるものとする。
まず、図8に示す第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法と同様に、書き込み対象のメモリセル24を選択する(図10:ステップS21〜S24)。
次いで、プリチャージ回路34により、マスタービット線MBL及びコラムスイッチ30を介して、ビット線BL0を接地する(図10:ステップS25)。
所定の時間ビット線BL0を接地した後、プリチャージ回路34によるビット線BL0の接地を終了する(図10:ステップS26)。
こうして、プリチャージ回路34により書き込み対象のメモリセル34が接続されたビット線BL0を接地することにより、書き込み動作前に、ビット線BL0に蓄積された電荷を除去する。これにより、書き込み誤動作を確実に防止することができる。
以後、図8に示す第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法と同様にして、リセット動作を行い(図10:ステップS27、S28)、又はセット動作を行う(図10:ステップS27、S29)。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法について図9を用いて説明する。
読み出し対象のメモリセル24は、ワード線WL0及びビット線BL0に接続されたメモリセル24であるものとする。
まず、第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法と同様に、読み出し対象のメモリセル24を選択する。
次いで、プリチャージ回路34により、マスタービット線MBL及びコラムスイッチ30を介して、ビット線BL0を接地する。
所定の時間ビット線BL0を接地した後、プリチャージ回路34によるビット線BL0の接地を終了する。
こうして、プリチャージ回路34により読み出し対象のメモリセル34が接続されたビット線BL0を接地することにより、読み出し動作前に、ビット線BL0に蓄積された電荷を除去する。これにより、読み出し誤動作を確実に防止することができる。
以後、第1実施形態による不揮発性半導体記憶装置の読み出し方法と同様にして、読み出し対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を読み出す。
なお、上記では、マスタービット線MBLにプリチャージ回路34が接続されていたが、各ビット線BL0、BL1、…にプリチャージ回路34が直接接続されていてもよい。
また、上記では、書き込み動作前又は読み出し動作前に、書き込み対象又は読み出し対象として選択されたメモリセル24が接続されたビット線BLをプリチャージ回路34により接地したが、プリチャージ回路34は、選択されたメモリセル24が接続されたビット線BLを所定の電位にプリチャージするために用いることもできる。
具体的には、書き込み動作前又は読み出し動作前に、選択されたメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が変化しない、すなわちセット又はリセットが発生しない範囲内で、メモリセル24が接続されたビット線BLを所定の電位にプリチャージする。これにより、書き込み動作又は読み出し動作を高速化することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図11を用いて説明する。図11は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。なお、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置とほぼ同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、書き込み動作前に書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を読み出すセンス回路36と、センス回路36により読み出された抵抗状態と書き込むべき抵抗状態とが同じか否かを判定する判定回路38を更に有している。
図11に示すように、マスタービット線MBLには、書き込み動作前に書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を読み出すセンス回路36が接続されている。センス回路36は、利得結合型のセンスアンプ回路、カレントミラー型のセンスアンプ回路等により構成されている。
センス回路36には、センス回路36により読み出された抵抗記憶素子10の抵抗状態と、抵抗記憶素子10に書き込むべき抵抗状態とが同じか否かを判定する判定回路38が接続されている。
判定回路38には、制御回路16が接続さている。
制御回路16は、判定回路38による判定結果に基づき、必要に応じて電圧発生回路12又は電流発生回路14を選択して動作させる。すなわち、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置では、判定回路38による判定結果に基づき、必要に応じて書き込み動作が行われる。
具体的には、判定回路38により、書き込み動作前の抵抗記憶素子10の抵抗状態と、抵抗記憶素子10に書き込むべき抵抗状態とが同じであると判定された場合には、制御回路16は電圧発生回路12及び電流発生回路14のいずれも動作させず、書き込み動作は行われない。
他方、判定回路38により、書き込み動作前の抵抗記憶素子10の抵抗状態と、抵抗記憶素子10に書き込むべき抵抗状態とが異なると判定された場合には、書き込むべき抵抗状態に応じて、制御回路16は電圧発生回路12又は電流発生回路14を選択して動作させ、書き込み動作が行われる。すなわち、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換える場合には、制御回路16は電圧発生回路12を選択して動作させ、リセット動作が行われる。また、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える場合には、制御回路16は電流発生回路14を選択して動作させ、セット動作が行われる。
このように、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、書き込み動作前に書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を読み出すセンス回路36と、センス回路36により読み出された抵抗状態と書き込むべき抵抗状態とが同じか否かを判定する判定回路38を有し、判定回路38による判定結果に基づき、書き込み動作を行うことに主たる特徴がある。
本実施形態では、書き込み動作前に、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態と書き込むべき抵抗状態とが同じか否かを判定し、この判定結果に基づき書き込み動作を制御するため、行う必要のない同じ抵抗状態への書き込み動作、すなわち、低抵抗状態から低抵抗状態への書き込み動作及び高抵抗状態から高抵抗状態への書き込み動作を省くことができる。これにより、書き込み動作に要する時間を短縮することができるとともに、書き込み動作時の消費電力を低減することができる。
なお、上記では、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成にセンス回路36及び判定回路38を更に設ける場合について説明したが、第3実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構成にセンス回路36及び判定回路38を更に設けてもよい。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図12を用いて説明する。図12は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。なお、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置とほぼ同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、第2実施形態における電圧発生回路12に代えて、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込むための電圧を発生する一括電圧書き込み回路40を有している。
図12に示すように、マスタービット線MBLには、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込むための電圧を発生する一括電圧書き込み回路40が接続されている。
一括電圧書き込み回路40には、制御回路16が接続されている。
制御回路16は、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込む場合に、一括電圧書き込み回路40を選択して動作させる。また、制御回路16は、一括電圧書き込み回路40による一括書き込み後、複数のメモリセル24の中から選択された書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える場合に、電流発生回路14を選択して動作させる。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込むための電圧を発生する一括電圧書き込み回路40を有し、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込んだ後に、電流発生回路14により、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えることに主たる特徴がある。
このように、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込んだ後に、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換えることで、低抵抗状態から高抵抗状態への書き換えに要する時間が比較的長い場合であっても、全体として書き込み時間を短縮することができる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法について図12を用いて説明する。
まず、複数のメモリセル24について行う高抵抗状態の一括書き込み動作について説明する。以下では、メモリセルアレイにおける全メモリセル24について、高抵抗状態の一括書き込み動作を行う場合について説明する。
全メモリセル24における抵抗記憶素子10には、低抵抗状態のものと高抵抗状態のものとが混在しているものとする。
まず、コントロール回路32により、全メモリセル24における抵抗記憶素子10に高抵抗状態を一括して書き込むための書き込み命令を、コラムスイッチ30、ロードライバー28、及び制御回路16にそれぞれ入力する。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたコラムスイッチ32により全ビット線BL0、BL1、…を選択し、マスタービット線MBLから全ビット線BL0、BL1、…に電圧を印加できるようにする。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたロードライバー28により、全ワード線WL0、WL1、…に所定の電圧を印加し、全メモリセル24におけるセル選択トランジスタ26をオン状態にする。
こうして、全メモリセル24を選択する。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力された制御回路16により、一括電圧書き込み回路40を選択して動作させる。
次いで、制御回路16により選択された一括電圧書き込み回路40により、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、全ビット線BL0、BL1、…に、Vreset以上Vset未満の電圧を印加する。
こうして、全メモリセル24における抵抗記憶素子10に、各ビット線BL0、BL1、…からVreset以上Vset未満の電圧が印加される。これにより、全メモリセル24における抵抗記憶素子10のうち、低抵抗状態にある抵抗記憶素子10は、抵抗値が上昇し低抵抗状態から高抵抗状態に変化する。他方、高抵抗状態にある抵抗記憶素子10は、高抵抗状態が維持される。
次いで、一括電圧書き込み回路40の動作を停止して全ビット線BL0、BL1、…に印加する電圧をゼロに戻した後、ロードライバー28の動作を停止して全ワード線WL0、WL1、…に印加する電圧をオフにする。こうして、高抵抗状態の一括書き込み動作を完了する。
以上のようにして、高抵抗状態の一括書き込み動作を行った後、書き込み対象のメモリセル24について、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作を行う。高抵抗状態から低抵抗状態への書き換え動作は、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法と同様に行うことができる。
なお、上記では、第2実施形態における電圧発生回路12に代えて一括電圧書き込み回路40を設ける場合について説明したが、第3及び第4実施形態における電圧発生回路12に代えて一括電圧書き込み回路40を設けてもよい。
[第6実施形態]
本発明の第6実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図13を用いて説明する。図13は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。なお、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置とほぼ同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、第2実施形態における電流発生回路14に代えて、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込むための電流を発生する一括電流書き込み回路42を有している。
図13に示すように、マスタービット線MBLには、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込むための電流を発生する一括電流書き込み回路42が接続されている。
一括電流書き込み回路42には、制御回路16が接続されている。
制御回路16は、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込む場合に、一括電流書き込み回路40を選択して動作させる。また、制御回路16は、一括電流書き込み回路42による一括書き込み後、複数のメモリセル24の中から選択された書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換える場合に、電圧発生回路12を選択して動作させる。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込むための電流を発生する一括電流書き込み回路42を有し、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込んだ後に、電圧発生回路12により、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換えることに主たる特徴がある。
このように、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込んだ後に、書き込み対象のメモリセル24における抵抗記憶素子10を低抵抗状態から高抵抗状態に書き換えることで、高抵抗状態から低抵抗状態への書き換えに要する時間が比較的長い場合であっても、全体として書き込み時間を短縮することができる。
次に、本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法について図13を用いて説明する。
まず、複数のメモリセル24について行う低抵抗状態の一括書き込み動作について説明する。以下では、メモリセルアレイにおける全メモリセル24について、低抵抗状態の一括書き込み動作を行う場合について説明する。
全メモリセル24における抵抗記憶素子10には、低抵抗状態のものと高抵抗状態のものとが混在しているものとする。
まず、コントロール回路32により、全メモリセル24における抵抗記憶素子10に低抵抗状態を一括して書き込むための書き込み命令を、コラムスイッチ30、ロードライバー28、及び制御回路16にそれぞれ入力する。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたコラムスイッチ32により全ビット線BL0、BL1、…を選択し、マスタービット線MBLから全ビット線BL0、BL1、…に電流を印加できるようにする。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力されたロードライバー28により、全ワード線WL0、WL1、…に所定の電圧を印加し、全メモリセル24におけるセル選択トランジスタ26をオン状態にする。
こうして、全メモリセル24を選択する。
次いで、コントロール回路32から書き込み命令が入力された制御回路16により、一括電流書き込み回路42を選択して動作させる。
次いで、制御回路16により選択された一括電流書き込み回路42により、マスタービット線MBLからコラムスイッチ30を介して、全ビット線BL0、BL1、…に、Iset以上Ireset未満の電流を印加する。
こうして、全メモリセル24における抵抗記憶素子10に、各ビット線BL0、BL1、…からIset以上Ireset未満の電流が印加される。これにより、全メモリセル24における抵抗記憶素子10のうち、高抵抗状態にある抵抗記憶素子10は、抵抗値が減少し高抵抗状態から低抵抗状態に変化する。他方、低抵抗状態にある抵抗記憶素子10は、低抵抗状態が維持される。
次いで、一括電流書き込み回路42の動作を停止して全ビット線BL0、BL1、…に印加する電流をゼロに戻した後、ロードライバー28の動作を停止して全ワード線WL0、WL1、…に印加する電圧をオフにする。こうして、低抵抗状態の一括書き込み動作を完了する。
以上のようにして、低抵抗状態の一括書き込み動作を行った後、書き込み対象のメモリセル24について、低抵抗状態から高抵抗状態への書き換え動作を行う。低抵抗状態から高抵抗状態への書き換え動作は、第2実施形態による不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法と同様に行うことができる。
なお、上記では、第2実施形態における電流発生回路14に代えて一括電流書き込み回路42を設ける場合について説明したが、第3及び第4実施形態における電流発生回路14に代えて一括電流書き込み回路42を設けてもよい。
[第7実施形態]
本発明の第7実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図14を用いて説明する。図14は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。なお、第5実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、第5実施形態による不揮発性半導体記憶装置と同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、一括電圧書き込み回路40による高抵抗状態の一括書き込み動作後に、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44を更に有している。
図14に示すように、マスタービット線MBLには、一括電圧書き込み回路40による高抵抗状態の一括書き込み動作後に、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44が接続されている。
一括書き込み後検査回路44には、制御回路16が接続されている。
制御回路16は、一括書き込み検査回路44による検査結果に基づき、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が高抵抗状態に揃っているか否かを判断する。
制御回路16は、抵抗状態が揃っていないと判断すると、一括電圧書き込み回路40を再度選択して動作させる。こうして、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が高抵抗状態に揃うまで、一括電圧書き込み回路40による一括書き込み動作を繰り返して行う。
制御回路16により複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が揃っていると判断されると、第5実施形態と同様に、電流発生回路14による書き込み動作が適宜行われる。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44を有し、一括書き込み後検査回路44による検査結果に基づき、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が高抵抗状態に揃うまで、一括電圧書き込み回路40による一括書き込み動作を繰り返して行うことに主たる特徴がある。
このように、一括電圧書き込み回路40による一括書き込み動作を繰り返して行うことにより、複数のメモリセル10における抵抗記憶素子10の抵抗状態を高抵抗状態に確実に揃えることができ、信頼性の高い書き込み動作を実現することができる。
[第8実施形態]
本発明の第8実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法について図15を用いて説明する。図15は本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の構造を示す回路図である。なお、第6及び第7実施形態による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略にする。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置の基本的構成は、第6実施形態による不揮発性半導体記憶装置と同様である。本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、一括電流書き込み回路42による低抵抗状態の一括書き込み動作後に、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44を更に有している。
図15に示すように、マスタービット線MBLには、一括電流書き込み回路42による低抵抗状態の一括書き込み動作後に、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44が接続されている。
一括書き込み後検査回路44には、制御回路16が接続されている。
制御回路16は、一括書き込み検査回路44による検査結果に基づき、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が低抵抗状態に揃っているか否かを判断する。
制御回路16は、抵抗状態が揃っていないと判断すると、一括電流書き込み回路42を再度選択して動作させる。こうして、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が低抵抗状態に揃うまで、一括電流書き込み回路42による一括書き込み動作を繰り返して行う。
制御回路16により複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が揃っていると判断されると、第6実施形態と同様に、電圧発生回路12による書き込み動作が適宜行われる。
本実施形態による不揮発性半導体記憶装置は、一括書き込み動作が行われた複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態を検査する一括書き込み後検査回路44を有し、一括書き込み後検査回路44による検査結果に基づき、複数のメモリセル24における抵抗記憶素子10の抵抗状態が低抵抗状態に揃うまで、一括電流書き込み回路42による一括書き込み動作を繰り返して行うことに主たる特徴がある。
このように、一括電流書き込み回路42による一括書き込み動作を繰り返して行うことより、複数のメモリセル10における抵抗記憶素子10の抵抗状態を低抵抗状態に確実に揃えることができ、信頼性の高い書き込み動作を実現することができる。
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、抵抗記憶素子10の単極性抵抗記憶材料層としてTiOよりなるものを用いた場合を示したが、単極性抵抗記憶材料層はこれに限定されるものではない。例えば、単極性抵抗記憶材料層としては、NiO等よりなるものを適用することができる。セット及びリセットの際の印加電圧、印加電流については、抵抗記憶材料の種類、抵抗記憶素子の構造等に応じて適宜設定することが望ましい。
また、上記第2乃至第8実施形態では、1つの抵抗記憶素子10と1つのセル選択トランジスタ26とによりメモリセル24を構成したが、メモリセル24の構成はこれに限定されるものではない。例えば、メモリセル24の構成を、セル選択トランジスタ26を有さないクロスポイント型のものとしてもよい。なお、セル選択トランジスタ26を有するメモリセル24は、クロスポイント型のメモリセルと比較して、動作特性、動作速度等の観点から有利である。
また、上記第5及び第6実施形態では、メモリセルアレイの全メモリセル24について一括書き込み動作を行ったが、一括書き込み動作は、メモリセルアレイの所定のセクタにおける複数のメモリセル24について行ってもよい。
また、上記実施形態では、本発明を、遷移金属を含む酸化物材料よりなる抵抗記憶素子を用いた不揮発性半導体記憶装置に適用する場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。本発明は、複数の抵抗状態が情報の記憶状態に対応づけられたメモリ素子を用いた不揮発性半導体記憶装置、例えばPRAM(Phase Change Random Access Memory)、MRAM(Magnetic Random Access Memory)等に広く適用することができる。
本発明による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法は、抵抗記憶素子を高抵抗状態から低抵抗状態に書き換える際に、抵抗記憶素子に過剰な電流が流れ抵抗記憶素子が破壊されるのを確実に防止しうるものである。したがって、本発明による不揮発性半導体記憶装置及びその書き込み方法は、不揮発性半導体記憶装置の信頼性を向上するうえで極めて有用である。

Claims (11)

  1. 高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、
    前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、
    前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路と、
    前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際に前記書き込み電圧を前記抵抗記憶素子に印加し、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際に前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する制御回路と
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子の一方の端部に一方の端部が接続された選択トランジスタとをそれぞれ有し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルと、
    第1の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第1の方向に並ぶ前記メモリセルの前記選択トランジスタのゲート電極に接続された複数の第1の信号線と、
    第1の方向と交差する第2の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第2の方向に並ぶ前記メモリセルの前記抵抗記憶素子の他方の端部側に接続された複数の第2の信号線と、
    前記複数のメモリセルのうちの書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路と、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際に、前記第2の信号線を介して前記書き込み電圧を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加し、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際に、前記第2の信号線を介して前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する制御回路と
    を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求の範囲第2項記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子の抵抗状態を第1の抵抗状態として読み出す読み出し回路と、
    前記読み出し回路により読み出された前記第1の抵抗状態と、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に書き込むべき第2の抵抗状態とが同じか否かを判定する判定回路とを更に有し、
    前記制御回路は、前記第1の抵抗状態と前記第2の抵抗状態とが同じでないと前記判定回路が判定した場合に、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記書き込み電圧又は前記書き込み電流を印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求の範囲第2項又は第3項記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記書き込み対象のメモリセルに接続された前記第2の信号線を所定の電位にプリチャージするプリチャージ回路を更に有する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と、前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路とを有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、
    前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際には、前記書き込み電圧を前記抵抗記憶素子に印加し、
    前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際には、前記書き込み電流を前記抵抗記憶素子に印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  6. 高抵抗状態と低抵抗状態とを記憶する抵抗記憶素子と、前記抵抗記憶素子の一方の端部に一方の端部が接続された選択トランジスタとをそれぞれ有し、マトリクス状に配置された複数のメモリセルと;第1の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第1の方向に並ぶ前記メモリセルの前記選択トランジスタのゲート電極に接続された複数の第1の信号線と;第1の方向と交差する第2の方向に延在して並行に配された複数の信号線であって、各信号線が、前記第2の方向に並ぶ前記メモリセルの前記抵抗記憶素子の他方の端部側に接続された複数の第2の信号線と;前記複数のメモリセルのうちの書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込むための書き込み電圧を発生する電圧発生回路と;前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込むための書き込み電流を発生する電流発生回路とを有する不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であって、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を書き込む際には、前記第2の信号線を介して前記書き込み電圧を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加し、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を書き込む際には、前記第2の信号線を介して前記書き込み電流を前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  7. 請求の範囲第6項記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態又は前記低抵抗状態を書き込む前に、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子の抵抗状態を第1の抵抗状態として読み出し、
    読み出した前記第1の抵抗状態と、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に書き込むべき第2の抵抗状態とが同じか否かを判定し、
    前記第1の抵抗状態と前記第2の抵抗状態とが同じでないと判定した場合に、前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記書き込み電圧又は前記書き込み電流を印加する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  8. 請求の範囲第6項記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    前記書き込み電圧を前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加することにより、前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態を一括して書き込む
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  9. 請求の範囲第6項記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    前記書き込み電流を前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に印加することにより、前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記低抵抗状態を一括して書き込む
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  10. 請求の範囲第8項又は第9項記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態又は前記低抵抗状態を一括して書き込んだ後に、前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子の抵抗状態を検査し、
    前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子の前記抵抗状態を検査した結果に基づき、前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子の前記抵抗状態が前記高抵抗状態又は前記低抵抗状態に揃うまで、前記複数のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態又は前記低抵抗状態を一括して書き込む動作を繰り返して行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  11. 請求の範囲第6項乃至第10項のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において、
    前記書き込み対象のメモリセルの前記抵抗記憶素子に前記高抵抗状態又は前記低抵抗状態を書き込む前に、前記書き込み対象のメモリセルに接続された前記第2の信号線を所定の電位にプリチャージする
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
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