JP5181004B2 - スルホン酸基を有するポリアリーレン系ブロック共重合体、ならびにその用途 - Google Patents
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Description
[1]スルホン酸基を有するポリマーセグメント(A)およびスルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)を有し、前記スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)が下記式(1)で表わされる構造単位を有する、ポリアリーレン系ブロック共重合体。
Lは、下記式(1−1)で表わされる構造単位、下記式(1−2)で表わされる構造単位、または下記式(1−3)で表わされる構造単位から選ばれ、
Lの少なくとも一つは下記式(1−1)で表わされる構造単位または下記式(1−2)で表わされる構造単位であり、
a〜dは、各々独立に、0〜4の整数、pは1〜200の整数、qは、各々独立に、0〜4の整数である。構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。)
[7]前記[6]の高分子電解質をアノード電極、カソード電極のうち少なくとも一方含有することを特徴とする固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
[9]前記[8]のプロトン伝導膜の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を設けた固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
[10]下記式(1−4)で表わされる化合物。
Lは、上記式(1−1)で表わされる構造単位、上記式(1−2)で表わされる構造単位、または上記式(1−3)で表わされる構造単位であり、Lの少なくとも一つは上記式(1−1)で表わされる構造単位または上記式(1−2)で表わされる構造単位であり、
a〜dは、各々独立に、0〜4の整数、pは1〜200の整数、qは、各々独立に、0〜4の整数である。Zはハロゲン原子、−SO2CH3および−SO2CF3、−NO2から選ばれる原子または基を示す。)
本発明のポリアリーレン系ブロック共重合体は、スルホン酸基を有するポリマーセグメント(A)およびスルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)を有する。
前記スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)は、下記式(1)で表わされる構造単位を有する。
また、p=1のときは、Lは下記式(1−1)で表わされる構造単位または下記式(1−2)で表わされる構造単位であり、
p=2以上のときは、Lは下記式(1−1)で表わされる構造単位、下記式(1−2)で表わされる構造、または下記式(1−3)で表わされる構造単位から選ばれ、複数あるLの少なくとも一つは下記式(1−1)で表わされる構造単位または下記式(1−2)で表わされる構造単位である。
上記式(1-1)〜(1-3)の構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。)
なお、mが2以上の場合Raの結合部位は特に制限されず、同じ炭素に結合していても、異なる炭素原子に結合していてもよい。
nとしては、1または2であることが好ましく、1であることがより好ましい。
pとしては、2〜150であることが好ましく、3〜125であることがより好ましく、5〜100であることがさらに好ましい。
rとしては、0〜2であることが好ましく、0または1であることがより好ましい。
スルホン酸基を有するポリマーセグメント(A)としては、特に限定されるものではないが、下記式(3)で表される構造単位を含むことが好ましい。
Zは、−O−、−S−、直接結合、−CO−、−SO2−、−SO−、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、またはC(CH3)2−を示す。
R12、R13は、それぞれ独立に、水素原子、アルカリ金属原子または脂肪族炭化水素基を示す。ただし、上記式中に含まれる全てのR12およびR13のうち少なくとも1個は水素原子である。
構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。
上記式(3)又は(3−1)で表される繰り返し単位は、好ましくは、下記式(3−2)で表される構造である。
本発明では、上記式(1)および(3)で表される構造単位とともに、下記式(4-1)で表される含窒素複素環基を有する構造単位を含んでいてもよい。
−(Rs)e−(V−Rh)f ・・・(4−1)
式中、Vは、2価の有機基であれば特に限定されないが、好ましくは、−O−、−S−、直接結合、−CO−、−SO2−又は−または−SO−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示す。
上記式中、Ar9としては、フッ素原子で置換されていてもよい、ベンゼン環、縮合芳香環、含窒素複素環からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を有する2価の基を示す。
eは、0〜4の整数を示し、fは、1〜5の整数を示す。
−V−Rh ・・・(4−2a)
−Rs−V−Rh ・・・(4−2b)
上記式中、Ar9としては、フッ素原子で置換されていてもよい、ベンゼン環、縮合芳香環、含窒素複素環からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を有する2価の基を示す。
含窒素複素環基を有する構造は、本発明のポリアリーレン系ブロック共重合体中に、好ましくは下記式(6)で表される構造を有している。
以上のような、含窒素複素環基を有する構成単位を含むことにより、塩基性が付与され、プロトン伝導性を損なうことなく、高温下で高いスルホン酸の安定性を有する固体高分子電解質膜を得ることができる。
熱水中での膨潤および乾燥時の収縮が小さくするために、本発明では、ブロック共重合体全セグメント総計1モル中に、スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)が、0.001〜0.9モル、好ましくは0.003〜0.8モル、より好ましくは0.005〜0.6モルの範囲で含まれていることが望ましい。
構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。)
本発明のポリアリーレン系共重合体は、例えば下記に示すA1法またはB1法を用いて製造することができる。
例えば、特開2004−137444号公報に記載の方法で、スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメントの構造単位となる化合物(A)、スルホン酸基を有するポリマーセグメントの構造単位となるスルホン酸エステル(B)、および必要に応じて、含窒素複素環基を有する構造単位となる化合物(C)を共重合させ、スルホン酸エステル基をスルホン酸基に変換することにより合成することができる。
(スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメントの構造単位となる化合物(A)(以下、「化合物A」ともいう。))
スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメントは、ポリアリーレン系共重合体の重合原料として、例えば、下記式(1−5)で示される化合物を使用することにより導入することができる。
まず、下記式(1−5)および/または(1−6)で表わされるビス(チオ)フェノール類、および必要に応じて下記式(1−7)で表わされるビス(チオ)フェノール類をアルカリ金属塩とする。
式(1−7)で表わされるビス(チオ)フェノール類としては、例えば、1,3−ビス[1−メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン(Bis−M)、1,4−ビス[1−メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−(4−ヒドロキシベンゾイルベンゼン)、1,4−(4−ヒドロキシベンゾイルベンゼン)、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、4,4’−イソプロピリデンビフェノール(Bis−A)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(Bis−AF)、4,4’−ビスヒドロキシベンゾフェノン(4,4’−DHBP)、4,4’−ビスヒドロキシジフェニルスルホン(4,4’−DHDS)、4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4’−ジヒドロキシビフェニル(4,4’−DHBP)、ビス(4―ヒドロキシフェニル)メタン、レゾルシノール(RES)、ヒドロキノン(HQ)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(BPFL)、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン(BCFL)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−フェニルフェノール)などが挙げられる。なかでも1,3−ビス[1−メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン(Bis−M)、1,4−ビス[1−メチル−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン(Bis−AF)、レゾルシノール(RES)、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン(BPFL)が好ましい。これらのビス(チオ)フェノール類は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良い。
(スルホン酸基を有するポリマーセグメントの構造単位となるスルホン酸エステル(B)(以下、「化合物B」ともいう。))
化合物(B)は、スルホン酸基を有するモノマーであり、下記式(16)で表される。
なおaが2以上の場合、( )a内のY、Z、b、x1、Ar12、Ar13、R12、R13は同一でも異なるものであってもよい。
cは0〜10、好ましくは0〜2の整数であり、dは0〜10、好ましくは0〜2の整数であり、kは1〜4の整数を示す。なお、c、dが2以上の場合、( )c、( )d内のZ、R、kは同一でも異なるものであってもよい。
(含窒素複素環基を有する構造単位となる化合物(C)(以下、「化合物C」ともいう。))
化合物Cは、含窒素複素環構造を有するモノマーであり、下記式(24)で表される。
目的のポリアリーレン系共重合体を得るためは、まず、上記各種化合物を共重合させ前駆体を得る。この共重合は、触媒の存在下に行われるが、この際使用される触媒は、遷移金属化合物を含む触媒系であり、この触媒系としては、(1)遷移金属塩および配位子となる化合物(以下、「配位子成分」という。)、または配位子が配位された遷移金属錯体(銅塩を含む)、ならびに(2)還元剤を必須成分とし、さらに、重合速度を上げるために、遷移金属塩以外の塩を添加してもよい。
また、本発明の重合体を重合する際の重合温度は、通常、0〜200℃、好ましくは50〜80℃である。また、重合時間は、通常、0.5〜100時間、好ましくは1〜40時間である。
具体的には、
(1)少量の塩酸を含む過剰量の水またはアルコールに、上記ポリアリーレンを投入し、5分間以上撹拌する方法
(2)トリフルオロ酢酸中で上記ポリアリーレンを80〜120℃程度の温度で5〜10時間程度反応させる方法
(3)ポリアリーレン中のスルホン酸エステル基(−SO3R)1モルに対して1〜9倍モルのリチウムブロマイドを含む溶液、例えばN−メチルピロリドンなどの溶液中で上記ポリアリーレンを80〜150℃程度の温度で3〜10時間程度反応させた後、塩酸を添加する方法
などを挙げることができる。
なお、スルホン酸金属塩となっている場合、イオン交換などの方法で水素置換すればよい。
一般式(3)または(3−1)において、Arが−O(CH2)pSO3Hまたは−O(CF2)pSO3Hで表される置換基を有する芳香族基である場合には、例えば、特願2003−295974号(特開2005−60625号公報)に記載の方法で、上記一般式(1)で表される構造単位となりうる前駆体のモノマーと上記一般式(3)または(3−1)で表される構造単位となりうる前駆体のモノマーとを共重合させ、次にアルキルスルホン酸またはフッ素置換されたアルキルスルホン酸を導入する方法で合成することもできる。具体的には、上記一般式(3)または(3−1)で表される骨格を有しスルホン酸基、スルホン酸エステル基を有しないモノマーでありかつ末端にOH基、SHを有するもの(下記式(3’a)、(3’b)、(3’−1)とを共重合させたのち、OH基およびSH基を、−OM基あるいは−SM基(Mは、水素原子あるいはアルカリ金属原子を示す)に置換したのち、下記一般式(7)又は(8)で表される化合物をアルカリ条件下で反応させることによってスルホン化することができる。
本発明にかかる、ポリアリーレン系ブロック重合体は、電池などの高分子電解質として使用することができ、またプロトン伝導膜として使用することができる。
本発明のポリアリーレン系共重合体は、上記共重合体からなるが、一次電池用電解質、二次電池用電解質、燃料電池用高分子固体電解質、表示素子、各種センサー、信号伝達媒体、固体コンデンサー、イオン交換膜などに用いる場合、膜状態、溶液状態、粉体状態で用いることが考えられるが、このうち膜状態、溶液状態が好ましい(以下、膜状態のことを高分子電解質膜と呼ぶ)。
また、上記スルホン酸エステル基ないしスルホン酸のアルカリ金属塩を有するポリアリーレン系共重合体を上述したような方法でフィルム状に成形した後、加水分解や酸処理等の適切な後処理することにより本発明に係る高分子電解質膜を製造することもできる。具体的には、スルホン酸エステル基ないしスルホン酸のアルカリ金属塩を有するポリアリーレン系共重合体を上述したような方法でフィルム状に成形した後、その膜を加水分解あるいは酸処理することによりポリアリーレン共重合体からなる高分子電解質膜を製造することができる。
こうして得られた電解質膜はプロトン伝導膜として使用される。
本発明にかかる固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体は、前記ポリアリーレン系ブロック共重合体からなるプロトン伝導膜のプロトン電解質膜の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を設けてなることを特徴とする。(第1態様)
また、本発明にかかる固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体は、前記ポリアリーレン系ブロック共重合体からなる高分子電解質をアノード電極、カソード電極のうち少なくとも一方含有することを特徴とする。(第2態様)
触媒金属粒子を担持させる導電性担体としては、導電性と適度な耐食性を備えていれば特に限定されないが、触媒金属粒子を高分散させるための十分な比表面積を有し、かつ十分な電子伝導性を有することから、カーボン(炭素)を主成分とするものを使用することが好ましい。電極を構成する触媒担体は、触媒金属粒子を担持するだけではなく、電子を外部回路に取り出す、あるいは外部回路から取り入れるための集電体としての機能を果たさなければならない。触媒担体の電気抵抗が高いと電池の内部抵抗が高くなり、結果として電池の性能を低下させることになる。そのため、電極に含まれる触媒担体の電子導電率は十分に高くなければならない。つまり、電極触媒担体として十分な電子導電性を持っていれば利用可能であり、好適には細孔の発達したカーボン材料が使用される。細孔の発達したカーボン材料としては、カーボンブラックや活性炭などが好ましく使用できる。カーボンブラックとしては、チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどが挙げられ、また活性炭は、種々の炭素原子を含む材料を炭化、賦活処理して得られる。また、電子導電性を有する金属酸化物、金属炭化物、金属窒化物や高分子化合物を含むことも可能である。なお、ここで言う主成分とは、60%以上の炭素質を含有することを意味する。
本発明に係る固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体は、アノードの触媒層、プロトン伝導膜およびカソードの触媒層のみからなってもよい。これを特に電極塗布膜(Catalyst Coated Membrane、CCM)と呼ぶこともある。アノード、カソードともに触媒層の外側にカーボンペーパーやカーボンクロスのような導電性多孔質基材からなるガス拡散層が配置されるとさらに好ましい。ガス拡散層は集電体としても機能するので、本明細書ではガス拡散層を有する場合は、ガス拡散層と触媒層とを合わせて電極というものとする。
本発明の膜−電極構造体を製造する方法としては、(i)プロトン伝導膜上に触媒層を直接形成し、必要に応じてガス拡散層で挟み込む方法、(ii)カーボンペーパーなどのガス拡散層となる基材上に触媒層を形成し、これをプロトン伝導膜と接合する方法、(iii)平板上に触媒層を形成し、これをプロトン伝導膜に転写した後に平板を剥離し、さらに必要に応じてガス拡散層で挟み込む方法などの各種の方法が採用できる。
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、実施例において、「%」とは特に断りのない限り「質量%」を意味する。
各実施例・比較例で得られた共重合体をN−メチルピロリドン/メタノール溶液に溶解させた後、アプリケーターを用いてPET基板上にキャスティングし、オーブンを用いて60℃×30分、80℃×40分、120℃×60分乾燥させた。乾燥した膜を脱イオン水に浸漬した。浸漬後、50℃で45分乾燥させることにより評価用の膜を得た。
各実施例・比較例で得られた共重合体をN−メチルピロリドン緩衝溶液(以下、NMP緩衝溶液という。)に溶解し、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって、ポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)および質量平均分子量(Mw)を求めた。NMP緩衝溶液は、NMP(3L)/リン酸(3.3mL)/臭化リチウム(7.83g)の比率で調整した。
得られたスルホン化ポリマーの水洗水が中性になるまで蒸留水で洗浄して、フリーの残存している酸を除去した後、乾燥させた。この後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解させ、フェノールフタレインを指示薬として、NaOHの標準液にて滴定し、中和点から、スルホン酸基の当量(イオン交換容量)(meq/g)を求めた。
フィルムを2.0cm×3.0cmにカットし秤量して、試験用のテストピースとした。24℃、相対湿度(RH)50%条件下にて状態調整した後、このフィルムを、ポリカーボネート製の250ml瓶に入れ、そこに約100mlの蒸留水を加え、プレッシャークッカー試験機(HIRAYAMA MFS CORP製、 PC−242HS)を用いて、120℃で24時間加温した。試験終了後、各フィルムを熱水中から取り出し、軽く表面の水をキムワイプで拭き取り、寸法を測定し膨潤率を求めた。この膜を24℃、RH50%条件下で状態調整し、水を留去して、熱水試験後の膜の寸法を測定し収縮率を求めた。膨潤収縮量は、下記式にしたがって求めた。
膨潤率=(含水時の2cm辺の寸法/2+含水時の3cm辺の寸法/3)×100/2
収縮率=(乾燥時の2cm辺の寸法/2+乾燥時の3cm辺の寸法/3)×100/2
膨潤収縮量=(膨潤率−100)+(100−収縮率)
交流抵抗は、5mm幅の短冊状の試料膜の表面に、白金線(f=0.5mm)を押し当て、恒温恒湿装置中に試料を保持し、白金線間の交流インピーダンス測定から求めた。すなわち、85℃、相対湿度90%の環境下で交流10kHzにおけるインピーダンスを測定した。抵抗測定装置として、(株)NF回路設計ブロック製のケミカルインピーダンス測定システムを用い、恒温恒湿装置には、(株)ヤマト科学製のJW241を使用した。白金線は、5mm間隔に5本押し当てて、線間距離を5〜20mmに変化させ、交流抵抗を測定した。線間距離と抵抗の勾配から、膜の比抵抗を算出し、比抵抗の逆数からプロトン伝導度を算出した。
比抵抗R(Ω・cm)=0.5(cm)×膜厚(cm)×抵抗線間勾配(Ω/cm)
各実施例・比較例で得られた共重合体をポリマー量16wt%でN−メチルピロリドン/メタノール溶液に溶解させた後、VISCOMETER MODELRE110H System(TOKI SANGYO Co.LTD)を用いて25℃での溶液粘度を測定した。
攪拌機、冷却管を備えた3Lの三口フラスコに、クロロスルホン酸(233.0g、2mol)を加え、続いて2,5−ジクロロベンゾフェノン(100.4g、400mmol)を加え、100℃のオイルバスで8時間反応させた。所定時間後、反応液を砕氷(1000g)にゆっくりと注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを留去し、淡黄色の粗結晶(3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸クロリド)を得た。粗結晶は精製することなく、そのまま次工程に用いた。
撹拌羽根、温度計、窒素導入管を取り付けた2Lの3口フラスコに、フルオロベンゼン240.2g(2.50mol)を取り、氷浴で10℃まで冷却し、2,5−ジクロロ安息香酸クロライド134.6g(0.50mol)、塩化アルミニウム86.7g(0.65mol)を反応温度が40℃を超えないように徐々に添加した。添加後、40℃で8時間撹拌した。薄層クロマトグラフィーにより原料の消失を確認した後、氷水に滴下し、酢酸エチルから抽出を行った。5%重曹水により中和した後、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムにより乾燥させた後、エバポレーターでにより溶媒を留去した。メタノールから再結晶を行うことにより、中間体の2,5−ジクロロ−4’−フルオロベンゾフェノンを得た。収量130g。収率97%。
<スルホン酸基を有しない構造単位の合成>
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、4,4’−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン)ビスフェノール(BisP−TMC) 147.82g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
上記(30−1)で表される化合物38.91g(97.0mmol)と、上記(30−2)で表される化合物0.334g(0.97mmol)と、上記(40−2)で表される化合物13.18g(2.06mmol)、臭化リチウム29.48g(339mmol)へ変更した以外は、実施例1と同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーの分子量をGPCで測定した結果、イオン交換容量、および電解質膜としての評価を表1−1に示す。さらに、得られたポリマーの溶液粘度を測定し、結果を表2に示す。
上記(30−1)で表される化合物39.01g(97.2mmol)と、上記(30−2)で表される化合物0.335g(0.97mmol)と、上記(40−2)で表される化合物11.58g(1.81mmol)、臭化リチウム29.55g(340mmol)へ変更した以外は、実施例1と同様にしてポリマーを得た。得られたポリマーの分子量をGPCで測定した結果、イオン交換容量、および電解質膜としての評価を表1−1に示す。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、1,1’−(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン 167.86g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン 152.58g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、1,3−(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン 152.58g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)ノルボルネン 133.5g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、4,4’−(3,3,5−トリメチルシクロヘキシリデン)ビスフェノール(BisP−TMC) 147.82g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、1,1’−(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン 167.86g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン 152.58g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、1,3−(4−ヒドロキシフェニル)アダマンタン 152.58g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、2,2’−(4−ヒドロキシフェニル)ノルボルネン133.5g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル90.1g(0.52mol)、1,1’−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(Bis−Z) 127.79g(0.48mol)、炭酸カリウム85.6g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン599mL、トルエン299mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を180から190℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル24.6g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル154.8g(0.9mol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン269.0g(0.8mol)、炭酸カリウム143.7g(1.04mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン1020mL、トルエン510mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、2,6−ジクロロベンゾニトリル51.6g(0.3mol)を加え、さらに5時間反応させた。
攪拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管をとりつけた1Lの三口フラスコに、ビス(4−クロロフェニル)スルホン150.42g(0.52mol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン160.11g(0.48mol)、炭酸カリウム85.56g(0.62mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン600mL、トルエン300mLを加えて攪拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、3時間攪拌を続けた後、ビス(4−クロロフェニル)スルホン41.02g(0.14mol)を加え、さらに5時間反応させた。
<膜−電極構造体の作製>
平均径50nmのカーボンブラック(ファーネスブラック)に白金粒子を、カーボンブラック:白金=1:1の質量比で担持させ、触媒粒子を作製した。次に、イオン伝導性バインダーとしてのパーフルオロアルキレンスルホン酸高分子化合物(Dupont社製Nafion(商品名))溶液に、上記触媒粒子を、イオン伝導性バインダー:触媒粒子=8:5の質量比で均一に分散させ、触媒ペーストを調製した。
上記で得られた膜−電極構造体を用いて、温度85℃、燃料極側/酸素極側の相対湿度を100%/100%、電流密度を1A/cm2とした発電条件により、発電性能を評価した。
さらに、発電耐久性の評価として、該膜−電極構造体を用い、温度85℃、OCVの条件下で、相対湿度100/100%RHと0/0%RHの乾湿サイクルテストを実施し、クロスリークに至るまでの時間を計測した。クロスリークまでの時間が5000サイクル以上だったものを優良として「◎」とし、3000サイクル以上5000サイクル未満だったものを良として「○」とし、3000サイクル未満だったものを不良として「×」とした。発電特性の評価結果を表2に示す。
<膜−ポリマー使用電極構造体の作製>
平均径50nmのカーボンブラック(ファーネスブラック)に白金粒子を、カーボンブラック:白金=1:1の質量比で担持させ、触媒粒子を作製した。次に、イオン伝導性バインダーとして実施例1〜7及び比較例1で得られたポリマー溶液に、上記触媒粒子を、イオン伝導性バインダー:触媒粒子=8:5の質量比で均一に分散させ、触媒ペーストを調製した。
上記で得られた膜−電極構造体を用いて、温度85℃、燃料極側/酸素極側の相対湿度を100%/100%、電流密度を1A/cm2とした発電条件により、発電性能を評価した。燃料極側には純水素を、酸素極側には空気をそれぞれ供給した。さらに、発電耐久性の評価として、該膜−電極構造体を用い、温度85℃、OCVの条件下で、相対湿度100/100%RHと0/0%RHの乾湿サイクルテストを5000サイクル実施し、発電性能の変化を耐久性として評価した。初期と耐久後の発電性能の差異が50mV未満のものを優良として「◎」とし、50mV以上100mV未満のものを良として「○」とし、100mV以上のものを不良として「×」とした。発電特性の評価結果を表3に示す。
Claims (13)
- スルホン酸基を有するポリマーセグメント(A)およびスルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)を有し、前記スルホン酸基を実質的に有しないポリマーセグメント(B)が下記式(1)で表わされる構造単位を有する、ポリアリーレン系ブロック共重合体。
Lは、下記式(1−1)で表わされる構造単位、下記式(1−2)で表わされる構造単位、または下記式(1−3)で表わされる構造単位から選ばれ、
Lの少なくとも一つは下記式(1−1)で表わされる構造単位または下記式(1−2)で表わされる構造単位であり、
a〜dは、各々独立に、0〜4の整数、pは1〜200の整数、qは、各々独立に、0〜4の整数である。構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。)
上記式(1-1)〜(1-3)の構造単位の端部における単線のうち、一方に置換基が表示されていないものは隣り合う構造単位との接続を意味する。) - 上記スルホン酸基を有しないポリマーセグメント(B)を導入する前駆体のポリスチレン換算の数平均分子量が1,000〜50,000である、請求項1に記載のポリアリーレン系ブロック共重合体。
- 上記式(1)において、pが2〜150である、請求項1または2に記載のポリアリーレン系ブロック共重合体。
- 上記式(1−1)で表わされる構造単位と上記式(1−2)で表わされる構造単位をモル比で100:0〜50:50の割合で含む、請求項1〜3のいずれかに記載のポリアリーレン系ブロック共重合体。
- 上記スルホン酸基を有するポリマーセグメント(A)が下記式(4)で表される構造単位を有する、請求項1〜4のいずれかに記載のポリアリーレン系ブロック共重合体。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリアリーレン系ブロック共重合体からなる高分子電解質。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリアリーレン系ブロック共重合体からなるプロトン伝導膜。
- 請求項7に記載のプロトン伝導膜の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を設けた固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
- 電極電解質用である、請求項6に記載の高分子電解質。
- 請求項9に記載の高分子電解質をアノード電極、カソード電極のうち少なくとも一方含有することを特徴とする固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
- 請求項9に記載の高分子電解質と電極触媒と溶媒とを含むことを電極ペースト。
- 請求項9に記載の高分子電解質と電極触媒とを含むことを特徴とする燃料電池用電極。
- 下記式(1−4)で表わされる化合物。
Lは、下記式(1−1)で表わされる構造単位、下記式(1−2)で表わされる構造単位、または下記式(1−3)で表わされる構造単位から選ばれ、
Lの少なくとも一つは下記式(1−1)で表わされる構造単位または下記式(1−2)で表わされる構造単位であり、
a〜dは、各々独立に、0〜4の整数、pは1〜200の整数、qは、各々独立に、0〜4の整数である。Zはハロゲン原子、−SO2CH3および−SO2CF3、−NO2から選ばれる原子または基を示す。)
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