JP5078265B2 - 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ - Google Patents
対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5078265B2 JP5078265B2 JP2006049535A JP2006049535A JP5078265B2 JP 5078265 B2 JP5078265 B2 JP 5078265B2 JP 2006049535 A JP2006049535 A JP 2006049535A JP 2006049535 A JP2006049535 A JP 2006049535A JP 5078265 B2 JP5078265 B2 JP 5078265B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- substrate
- refractive index
- glass substrate
- inorganic material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
しかし、対向基板にブラックマトリクスを配置した場合には、ブラックマトリクスによって遮光された光は投射画像の形成に利用されず、投射画像の輝度を向上させる上で不利となっていた。そこで近年では、ブラックマトリクスによって遮光されていた光を投射画像の形成に利用するために、対向基板にマイクロレンズアレイが形成されたマイクロレンズアレイ基板を設けることが行なわれている。
光学形状部は、例えば、球面もしくは非球面を含む曲面又は円錐形状からなる凸部又は凹部である。
耐熱層の最上層が平坦化されていることが好ましい。
また、無機材料とガラス基板では屈折率が異なるが、この間に中間の屈折率をもつ反射防止膜を形成することも有効である。
この場合、さらに、無機材料層が3層以上形成されているときは、第2層目の無機材料層の屈折率が第3層目の無機材料層の屈折率よりも小さくなるというように、境界面における隣接層の屈折率の関係がガラス基板側から小と大が交互に繰り返されるように設定され、かつ第3層目以降の無機材料層においては奇数層目の屈折率は第1層目の屈折率よりも小さく、偶数層目の屈折率は第2層目の屈折率よりも小さくなっていることが好ましい。
この場合、さらに、無機材料層が3層以上形成されているときは、第2層目の無機材料層の屈折率が第3層目の無機材料層の屈折率よりも大きくなるというように、境界面における隣接層の屈折率の関係がガラス基板側から大と小が交互に繰り返されるように設定され、かつ第3層目以降の無機材料層においては奇数層目の屈折率は第1層目の屈折率よりも小さく、偶数層目の屈折率は第2層目の屈折率よりも小さくなっていることが好ましい。
また、境界面における隣接層の屈折率差がガラス基板から遠ざかるに従って小さくなるように設定されていることが好ましい。
本発明における耐熱層形成工程の一例はゾル−ゲル法である。ゾル−ゲル法とは、例えばテトラアルキルオルソシリケートを加水分解と重縮合によって調製された溶液をゾル溶液として用い、そのゾル溶液を予め用意したパターンの表面に塗布し、乾燥して溶媒を取り除いた後、熱処理を行なってシロキサン結合を完全にすることによりシリカガラスによる三次元骨格構造体を形成することである。本発明では、周期的な凹凸の光学形状をもつガラス基板表面にゾル溶液を塗布し、ゲル化させることによりガラス基板表面形状に応じたシリカガラスによる耐熱層を形成する。
また、耐熱層形成工程の他の方法として、屈折率を調整する成膜法等を挙げることができる。
必要に応じて、ゾル−ゲル法による無機材料層に所望の曲率を得るために、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程のような加工工程を付加してもよい。
その平坦化工程としては、光学研磨工程や化学的機械研磨工程(CMP:Chemical Mechanical Polishing)などを挙げることができる。
マイクロレンズアレイ基板の最上層の表面に光反射防止膜が形成されているようにすれば、マイクロレンズアレイ基板の光反射率を低下させることができるので、光の利用効率を向上させることができ、この対向基板を用いた液晶プロジェクタの輝度を向上させることができる。
耐熱層として屈折率の異なる2層以上の無機材料層が積層されたものを形成する場合もゾル−ゲル法を繰り返すだけであり、しかも各層の無機材料層による光学形状部の光軸が一致する。
対向基板1は、マイクロレンズアレイ基板2とその一表面上に配置されたブラックマトリクス4、図示されていない透明電極層及び配向膜で構成されている。対向基板1は、ブラックマトリクス4、透明電極層及び配向膜が形成されている面を内側にしてTFT基板に対向して配置され、TFT基板との間に液晶層を挟持して液晶表示素子を構成するものである。TFT基板及び液晶層の図示はここでは省略している。
この対向基板31は、マイクロレンズアレイ基板32とその一表面上に形成されたブラックマトリクス34、図示されていない透明電極層及び配向膜で構成されている。この対向基板31も、透明電極層及びブラックマトリクス34が形成されている面を内側にして、TFT基板に対向して配置され、TFT基板との間に液晶層を挟持して液晶表示素子を構成するものである。なお、ここでもTFT基板及び液晶層の図示は省略している。
また、図示は省略しているが、耐熱層37の最上層表面にSiO2を主成分とする極薄い薄膜が形成されており、対向基板31表面の光反射率を低下させる反射防止膜となっている。
光束は図3において下から上に向かってガラス基板36に対して垂直に入射する。
(1)まず、ガラス基板36と無機材料層38との境界面のマイクロレンズアレイ42で光軸方向に内側に曲げられ、次に
(2)無機材料層38と無機材料層39との境界面のマイクロレンズアレイ44で光軸から広がるように外側に曲げられる。
この(1)及び(2)の作用により、この対向基板31に入射した光は1つの屈折面だけで屈折される場合に比べてより平行光に近い状態で液晶層に入射することができる。
ガラス基板36aの無機材料層38aとの境界面には球面状凸部40aが周期構造をもってマトリクス状に形成されている。無機材料層38aの無機材料層39aとの境界面には各凸部40aに対応する凸部40aよりも低い凸部44aが形成されている。ガラス基板36aと無機材料層38aとの境界面は各凸部40aを光学形状部として利用したマイクロレンズアレイ42aを構成しており、無機材料層38aと無機材料層39aとの境界面は各凸部44aを光学形状部として利用したマイクロレンズアレイ46aを構成している。
図3に示した対向基板の製造方法を図5を参照して工程順に説明する。
(A)(感光性材料パターン14の形成)
石英ガラス基板(屈折率:1.47)36上にその表面に形成すべき形状である周期的な球面状凹部をもつ感光性材料パターン14を形成した。感光性材料パターン14は、ガラス基板36の表面に周期的な球面状凹部をエッチングによって形成するために凹形状に形成されたものであり、液晶デバイスのピッチ、すなわち12.0μmに合致し、かつ球面状凹部が周期構造をもってマトリクス状に配置された三次元構造に形成されたものである。
ガラス基板36上に感光性材料として、例えばTGMR−950レジストを例えば8.56μmの厚さに塗布し、ホットプレートを用いて約100℃にて、ベーク時間180秒でプリベークした。
その後、上記基板をICP(誘導結合型プラズマ)ドライエッチング装置にセットし、真空度が1.5ラ10-3Toor、CHF3が5.0sccm、CF4が50sccm、O2が20sccm、基板バイアス電力が300W、上部電極電力が1.25KW、基板冷却温度が−20℃となる条件下でドライエッチングを行った。
次いで、基板36の表面に、粒径直径が20nmの酸化アンチモン製フィラーを20重量%含み、材料主成分比率が70%のゾル−ゲル材料(有機溶媒成分が30重量%程度)の低粘度(粘度:5cp)で、屈折率が1.58(配合量によっては屈折率:1.50〜1.61間で可能)の複合材料16をスピンナーで塗布した。(勿論、ここで実施例として述べるゾル−ゲル材料は一例に過ぎない。フィラーの粒径は形状の深さや開口径によって異ならせてもよく、主成分比率や有機溶媒比率は塗布する際の所望粘度に応じて変更してもよい。またフィラーの材料組成や量で屈折率は変更できるし、フィラーを含まない場合もある。)ついで、80℃で3分間プリベークした。さらに、200℃で10分間ポストベークした。
最後に、200℃で30分間焼成した。この結果、ゾル−ゲル材料は完全硬化し、その主たる成分のSiO2を骨格とした極薄い薄膜の無機材料層38が表面を覆っている状態となった。
次いで、無機材料層38上に、酸化アンチモン製フィラーを含まない材料主成分比率:60%のゾル−ゲル材料(有機溶媒成分が40重量%程度)の低粘度(粘度:17cp)で、屈折率が1.40の材料をスピンナーで塗布した。これを80℃で3分間プリベークした。さらに、200℃で10分間ポストベークポストベークした。
このゾル−ゲル材料の塗布からポストベークまでの工程を3回繰り返すことにより、深さ約8μmの凹形状の無機材料層39を底部分に三日月状に埋めることができた。この現象は、凹形状を完全に埋め尽くして平坦化する工程である。
必要であれば、この後に平面研磨工程を実施してもよい。
本件実施例では、フィラーを含まないゾル−ゲル材料を最終的にもう一度塗布し焼成した。この基板表面の平坦度を測定した結果、Raで0.05μm以下の表面粗さに改善されることがわかった。
フィラー(微細粒子)を含むゾル‐ゲル材料で無機材料層を形成すると、フィラーの存在によって表面粗さが大きく(粗く)なるため、フィラーを含むゾル‐ゲル材料で無機材料層を形成した場合には最上層表面に研磨処理を施すようにするのが好ましいが、最上層にフィラーを含まないゾル‐ゲル材料を一回塗布して膜を形成すると無機材料層の最上層表面の表面粗さが改善されるので、研磨処理工程を省略することができる。
上記工程(D)の処理が終了した後、耐熱層37の表面にブラックマトリクス、透明電極層及び配向膜を形成することにより、図3の対向基板31を形成することができる。
本件実施例でも、0.6インチ対応パネルについて転写法の実施例を図6を参照して述べる。転写法により型形状を樹脂に転写し、その樹脂形状をさらに製品基板に転写して製品を得る方法の実施例である。
予め本件目的の液晶用対向基板用に最適設計された濃度分布マスクを製作した。最適・設計されたとは、本件狙いの断面凹形状を製作するための型として使用する凸形状に、予めレジスト形状で凸形状を形成することを狙いとして設計されていることを意味している。つまり、液晶デバイスのピッチ12.0μmに合致し、かつ断面凸形状が『碁盤の目状』に隣接配置する三次元構造を製作するための濃度分布マスクを最適に設計・製作しておくことである。濃度分布マスクに求める光透過率分布が逆の関係であるが、製作の基本的考え方や製作方法は実施例1で石英ガラス基板にリソグラフィーとドライエッチングによりパターンを形成したのと全く同じである。
製品基板として石英基板を使用する。製品基板−樹脂間の密着性を大きくするために製品基板にシランカップリング処理を行なった。
マザー型24の表面にキャロス洗浄を施し、続いてエキシマ処理を施した。キャロス洗浄は硫酸とH2O2の混合液による洗浄方法である。エキシマ洗浄はO2ガスを流しながらエキシマ光を照射してO3を発生させ、基板表面の有機物質を酸化して除去する洗浄方法である。また必要に応じて、撥水処理を施す。
以上が樹脂転写の前工程となる。続いて樹脂転写工程を具体的に説明する。
(D−1)樹脂塗布
まず、樹脂吐出装置に製品基板36をセットし、転写しようとする領域上に0.3mgずつ紫外線硬化型樹脂(GRANDIC RC 8790(大日本インキ株式会社の製品))26を塗布した。
次に型24を同装置にセットし、転写したい部分に同樹脂26を0.3mgずつ塗布した。
次に、図6(c)に示されるように、型24に製品基板36を載せる形で面合わせを行なった。この時空気が転写領域に入り込まないように注意する。
次に面合わせを行なった型24と製品基板36を互いに押し付けるように、自動加圧機を用いて加圧処理を施した。
次に型24と製品基板36の間に挟み込まれた樹脂26に対して紫外線光照射によって仮硬化を行なった。仮硬化とは、完全に硬化するエネルギーの70%程のエネルギーを与え、ある程度の硬化度をもたせることをいう。硬化の方法としては、型24側から樹脂層26の小さい範囲を露光し、その位置を少しづつずらして行なくことにより型パターンの形状の通りに仮硬化させた。
次に型24からの樹脂26の離型処理及び樹脂26に十分なエッチング耐性をもたせることを目的として樹脂硬化を行なった。このときの硬化処理は短時間で一度に行ない、樹脂を引けさせることで効果的に離型を行なった。「引け」とは硬化による樹脂収縮のことである。
次に型24と製品基板36の組を製品基板36側を上にして離型治具に設置し、製品基板36を型24から剥がした。これにより、図6(d)に示されるように、製品基板36上の樹脂層26に型の微細形状が転写され、樹脂26による碁盤の目状の形状が形成された。なお、剥がされた型24は洗浄して繰り返し使用する。
上記工程を経ることで、製品基板材料36上にVの樹脂形状を有する製品を製作することができた。
上記D−6までの工程で製作された石英基板36上の転写物26は、深さ10.8μm、の形状が碁盤の目状に形成されたものである。この三次元構造は、最終目的とする構造を深さ方向に縮小した構造である。後工程として以下の工程を実施する。
(D−7)の樹脂26の三次元形状を石英基板36に転写するドライエッチング工程を説明する。図7(A)に示されるように、基板36上に樹脂パターン26が形成されたものをドライエッチングし、実施例1と同様に、本実施例でも製品基板材料36上に樹脂層を残す工程である。(実施例1との違いは、エッチングマスク材料がレジストである場合と、樹脂である場合の違いである。)
(1)初期は、真空度が3×10-3Toor、CHF3が15.0sccm、CF4が10sccm、基板バイアス電力が600W、上部電極電力が1.25KW、基板冷却温度が−20℃の条件下でドライエッチングを行った。
(2)中間は、真空度が3×10-3Toor、CHF3が15.0sccm、CF4が15sccm、基板バイアス電力が550W、上部電極電力が1.2KW、基板冷却温度が−20℃の条件下でドライエッチングを行った。
(3)最終は、真空度:1.5×10-3Toor、CHF3が20.0sccm、CF4が15sccm、Arが3.0sccm、基板バイアス電力:500W、上部電極電力:1.00KW、基板冷却温度:−20℃の条件下でドライエッチングを行った。
このとき、上記のように、基板バイアス電力と上部電極電力を経時的に変化させ、時間変化と共に選択比が大きくなるように変更しながらエッチングを行った。
図7(B)に示されるように、上記工程で製作された石英基板36上の転写物は、深さが10.5μm、トップ幅が0μmの凹形状が碁盤の目状に形成されたものとなった。
ついで、365nmの光を600mJ照射してそのゾル−ゲル材料を紫外線硬化させた。
薄膜材料137の表面の平坦度を測定した結果、Raで0.05〜0.15μmの表面粗さがあることがわかった。液晶用対向基板として用いる場合、表面粗さは小さい程よくRaで0.10μm以下を求められている。このため必要に応じて、研磨加工してもよい。
図1、図2の実施例に示された対向基板は無機材料層が1層のものであるので、上記の製造工程において無機材料層を1層形成したところで、表面に平面研磨加工を施して表面を平坦化すればよい。
ここでも0.6インチ対応パネルについての実施例を述べる。
実施例1に記載した方法で凹形状を製作したレンズ深さは、10.33μmであった(図5(B)参照。)。
最後に、200℃で30分間焼成した。この結果、ゾル−ゲル材料は完全硬化し、その主たる成分のSiO2を骨格とした極薄い薄膜材料が表面を覆っている状態となった。
最後に、200℃で30分間焼成した。この結果、ゾル−ゲル材料は完全硬化し、その主たる成分のSiO2を骨格とした極薄い薄膜材料層が表面を覆っている状態となった。必要であれば、この後に平面研磨工程を実施してもよい。
図8は液晶表示素子の一実施例を示す断面図である。この実施例では、対向基板として図1に示した対向基板1を用いている。
この実施例の液晶表示素子は、対向基板1とアクティブマトリクス基板(TFT基板)52とがシール材54によって封入された液晶層55を介して張り合わされて構成されている。アクティブマトリクス基板52は透明基板上に図示されていない絵素電極、スイッチング素子、バス配線等が形成されたものである。
なお、この実施例では図1に示された対向基板1が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図2、図3又は図4のいずれかに示された対向基板を用いてもよい。
58はメタルハライドランプ等の白色光源であり、その白色光源58の照射光でUV−IRフィルタ60を透過した光を赤、緑及び青の三原色に分離するために、その照射光の光軸上にダイクロイックミラー62aと62bが配置されている。ダイクロイックミラー62aは青色光を反射しそれより長波長の光を透過させる特性をもつものであり、ダイクロイックミラー62bは緑色光を反射しそれより長波長の光を透過させる特性をもつものである。
2,2a,32,32a マイクロレンズアレイ基板
4,34 ブラックマトリクス
6,6a,36,36a ガラス基板
8,8a,37,37a 耐熱層
10,40,44 凹部
12,12a,42,42a,46,46a マイクロレンズアレイ
52 アクティブマトリクス基板
54 シール材
55 液晶層
56 透明電極
57 配向膜
Claims (11)
- マイクロレンズアレイ基板上に、開口部をもつパターンの遮光用ブラックマトリクス層及び透明電極層を備え、前記透明電極層を内側にしてTFT基板に対向して配置され、TFT基板との間に液晶層を挟持して液晶デバイスを構成する対向基板であって、前記マイクロレンズアレイ基板は表面に凹凸の周期構造が形成されたガラス基板と、その凹凸のある表面上に前記ガラス基板とは異なる屈折率をもつ無機材料層で構成された耐熱層とからなり、少なくとも前記ガラス基板と前記耐熱層との境界面に周期的な光学形状部からなるマイクロレンズアレイが形成されている対向基板において、
前記耐熱層は屈折率の異なる2層以上の無機材料層が積層されたものであり、それらの無機材料層間の境界面には前記ガラス基板と耐熱層との境界面の光学形状部に対応した凹凸形状で同一光軸をもつ光学形状部が形成されており、それらの光学形状部は前記ガラス基板から遠ざかるほど曲率が浅くなっており、
前記ガラス基板と耐熱層との境界面の光学形状部がガラス基板側から見て凹状周期構造であり、ガラス基板材料の屈折率が第1層目の無機材料層の屈折率よりも小さく、第1層目の無機材料層の屈折率が第2層目の無機材料層の屈折率よりも大きく設定されていることを特徴とする対向基板。 - マイクロレンズアレイ基板上に、開口部をもつパターンの遮光用ブラックマトリクス層及び透明電極層を備え、前記透明電極層を内側にしてTFT基板に対向して配置され、TFT基板との間に液晶層を挟持して液晶デバイスを構成する対向基板であって、前記マイクロレンズアレイ基板は表面に凹凸の周期構造が形成されたガラス基板と、その凹凸のある表面上に前記ガラス基板とは異なる屈折率をもつ無機材料層で構成された耐熱層とからなり、少なくとも前記ガラス基板と前記耐熱層との境界面に周期的な光学形状部からなるマイクロレンズアレイが形成されている対向基板において、
前記耐熱層は屈折率の異なる2層以上の無機材料層が積層されたものであり、それらの無機材料層間の境界面には前記ガラス基板と耐熱層との境界面の光学形状部に対応した凹凸形状で同一光軸をもつ光学形状部が形成されており、それらの光学形状部は前記ガラス基板から遠ざかるほど曲率が浅くなっており、
前記ガラス基板と耐熱層との境界面の光学形状部がガラス基板側から見て凸状周期構造であり、ガラス基板材料の屈折率が第1層目の無機材料層の屈折率よりも大きく、第1層目の無機材料層の屈折率が第2層目の無機材料層の屈折率よりも小さく設定されていることを特徴とする対向基板。 - 前記ガラス基板は石英ガラス基板である請求項1又は2に記載の対向基板。
- 前記光学形状部は、球面もしくは非球面を含む曲面又は円錐形状からなる凸部又は凹部である請求項1から3のいずれか一項に記載の対向基板。
- 前記耐熱層の最上層が平坦化されている請求項1から4のいずれか一項に記載の対向基板。
- 前記マイクロレンズアレイ基板の最上層の表面には光反射防止膜が形成されている請求項1から5のいずれかに一項記載の対向基板。
- 前記無機材料層が3層以上形成されており、
第2層目の無機材料層の屈折率が第3層目の無機材料層の屈折率よりも小さくなるというように、境界面における隣接層の屈折率の関係がガラス基板側から小と大が交互に繰り返されるように設定され、かつ第3層目以降の無機材料層においては奇数層目の屈折率は第1層目の屈折率よりも小さく、偶数層目の屈折率は第2層目の屈折率よりも小さい請求項1、又は3から6のいずれか一項に記載の対向基板。 - 前記無機材料層が3層以上形成されており、
第2層目の無機材料層の屈折率が第3層目の無機材料層の屈折率よりも大きくなるというように、境界面における隣接層の屈折率の関係がガラス基板側から大と小が交互に繰り返されるように設定され、かつ第3層目以降の無機材料層においては奇数層目の屈折率は第1層目の屈折率よりも小さく、偶数層目の屈折率は第2層目の屈折率よりも小さい請求項2、又は3から6のいずれか一項に記載の対向基板。 - 境界面における隣接層の屈折率差がガラス基板から遠ざかるに従って小さくなるように設定されている請求項1から8のいずれか一項に記載の対向基板。
- TFT基板と対向基板とが液晶層を介して張り合わされて構成された液晶表示素子において、
前記対向基板として請求項1から8のいずれか一項に記載の対向基板を用いたことを特徴とする液晶表示素子。 - 光源からの光を青、緑及び赤の3原色の光に分離し、再び同一の光路上でそれらの3原色の光を合成する光学系と、その合成された光の光軸上に配置された投影レンズと、前記の青、緑及び赤の3原色の光の光軸上にそれぞれ配置された液晶表示素子とを備えた液晶プロジェクタにおいて、
前記液晶表示素子として請求項10に記載の液晶表示素子を用いたことを特徴とする液晶プロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006049535A JP5078265B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006049535A JP5078265B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007226075A JP2007226075A (ja) | 2007-09-06 |
JP5078265B2 true JP5078265B2 (ja) | 2012-11-21 |
Family
ID=38547943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006049535A Active JP5078265B2 (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5078265B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4997143B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2012-08-08 | 株式会社クラレ | 照明装置及び光制御板 |
US8670171B2 (en) * | 2010-10-18 | 2014-03-11 | Qualcomm Mems Technologies, Inc. | Display having an embedded microlens array |
JP5845690B2 (ja) | 2011-07-27 | 2016-01-20 | セイコーエプソン株式会社 | 傾斜構造体、傾斜構造体の製造方法、及び分光センサー |
JP5803419B2 (ja) | 2011-08-19 | 2015-11-04 | セイコーエプソン株式会社 | 傾斜構造体、傾斜構造体の製造方法、及び分光センサー |
JP2013057781A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Seiko Epson Corp | マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、電気光学装置及び電子機器 |
JP2014032226A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Seiko Epson Corp | マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置 |
JP6060620B2 (ja) * | 2012-10-29 | 2017-01-18 | セイコーエプソン株式会社 | マイクロレンズアレイの製造方法 |
JP6318881B2 (ja) | 2014-06-06 | 2018-05-09 | セイコーエプソン株式会社 | マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 |
JP6398361B2 (ja) * | 2014-06-20 | 2018-10-03 | セイコーエプソン株式会社 | マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器 |
JP2016024293A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-02-08 | セイコーエプソン株式会社 | マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、電子機器、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、及び電子機器の製造方法 |
WO2020196620A1 (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社クラレ | 微細凹凸パターンフィルムおよびヘッドアップディスプレイ装置 |
JP6885440B2 (ja) | 2019-10-08 | 2021-06-16 | セイコーエプソン株式会社 | 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04181201A (ja) * | 1990-11-16 | 1992-06-29 | Ricoh Co Ltd | マイクロレンズアレイ |
JPH05241002A (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-21 | Fujitsu Ltd | マイクロレンズアレイとその製造方法及び液晶パネル |
JP3239314B2 (ja) * | 1994-09-16 | 2001-12-17 | 日本板硝子株式会社 | 平板レンズアレイおよびそれを用いた液晶表示素子 |
JPH09269483A (ja) * | 1996-04-01 | 1997-10-14 | Matsushita Electron Corp | 液晶表示素子およびその製造方法 |
JPH10142590A (ja) * | 1996-09-12 | 1998-05-29 | Sony Corp | 光学基板の製造方法 |
JP3932690B2 (ja) * | 1998-09-17 | 2007-06-20 | オムロン株式会社 | レンズアレイ基板の製造方法 |
JP2004317827A (ja) * | 2003-04-17 | 2004-11-11 | Ricoh Opt Ind Co Ltd | 屈折率の異なる無機材料で構成される液晶表示素子、それを用いた液晶プロジェクタ及びマイクロレンズ基板の製造方法 |
JP4270164B2 (ja) * | 2005-05-09 | 2009-05-27 | セイコーエプソン株式会社 | マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置 |
-
2006
- 2006-02-27 JP JP2006049535A patent/JP5078265B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007226075A (ja) | 2007-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5078265B2 (ja) | 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ | |
US6618200B2 (en) | System and method for providing a substrate having micro-lenses | |
TW594129B (en) | Microlens array substrate and fabrication method thereof, and projection-type liquid crystal display device using same | |
JP6450965B2 (ja) | マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板を備えた電気光学装置、及び投写型表示装置 | |
US20070046862A1 (en) | Microlens array substrate and method of manufacturing microlens array substrate | |
US8027078B2 (en) | Display device using MEMS element and manufacturing method thereof | |
JP4161602B2 (ja) | マイクロレンズアレイおよびその製造方法並びに光学装置 | |
CN100427996C (zh) | 微透镜阵列 | |
JP4264528B2 (ja) | マイクロレンズアレイの製造方法 | |
JP6046916B2 (ja) | マイクロレンズの形成方法 | |
JP5444023B2 (ja) | マイクロレンズアレイ素子およびその製造方法 | |
JP4818153B2 (ja) | マイクロレンズ基板、そのマイクロレンズ基板を用いた液晶表示素子及び液晶プロジェクタ、並びにマイクロレンズ基板の製造方法 | |
JP5078229B2 (ja) | 光学素子、液晶デバイス、及び液晶プロジェクター | |
JP2000314876A (ja) | 液晶表示素子および液晶表示装置 | |
TWI333574B (en) | Liquid crystal display | |
TWI261685B (en) | Microlens arrays | |
JP5269861B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP2004240413A (ja) | 光学機能膜及びその形成方法、並びにこの光学機能膜を用いた光変調素子、光変調素子アレイ、画像形成装置、平面表示装置 | |
CN114335387B (zh) | 显示面板以及显示装置 | |
JPH08271878A (ja) | 平板マイクロレンズアレイを用いた液晶表示装置 | |
JP2005197392A (ja) | 固体撮像素子及びその製造方法 | |
JP2005316111A (ja) | マイクロレンズ及びこのマイクロレンズを備える固体撮像素子、液晶表示装置 | |
JP2007279223A (ja) | マイクロレンズアレイ基板および液晶表示装置 | |
JP2010211133A (ja) | マイクロレンズ原版及びマイクロレンズ製造方法 | |
JP2007121328A (ja) | 液晶パネルおよびこれを用いたプロジェクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110628 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120529 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120828 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120828 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5078265 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |