JPH08271878A - 平板マイクロレンズアレイを用いた液晶表示装置 - Google Patents

平板マイクロレンズアレイを用いた液晶表示装置

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JPH08271878A
JPH08271878A JP7075924A JP7592495A JPH08271878A JP H08271878 A JPH08271878 A JP H08271878A JP 7075924 A JP7075924 A JP 7075924A JP 7592495 A JP7592495 A JP 7592495A JP H08271878 A JPH08271878 A JP H08271878A
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JP7075924A
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Kenji Morio
健二 森尾
Atsunori Matsuda
厚範 松田
Takashi Kishimoto
隆 岸本
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透過型液晶表示装置において、平板マイクロ
レンズアレイに充填する樹脂厚みのムラを解消する特別
な工夫を必要とせず、しかも良好な集光特性を有する平
板マイクロレンズアレイを有する液晶表示装置を提供す
る。 【構成】 透過型液晶表示素子と、前記素子照明用光源
との間に、前記光源からの光を前記透過型液晶表示素子
の液晶開口窓部に集光するための平板マイクロレンズア
レイが配置されている液晶表示装置において、前記平板
マイクロレンズアレイは、複数のアレイ状凹部を有する
第1透明基板と第2透明基板の間に、透明樹脂を充填し
てなり、前記液晶表示素子の液晶開口窓部に対して、前
記第1透明基板が近い側に、前記第2透明基板が遠い側
に配置されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の明るさ
を向上させることを目的とした平板マイクロレンズアレ
イを用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板マイクロレンズアレイとして
は、以下のものが知られている。例えば、ガラス等の透
明基板上に多数のレンズを配列したレンズアレイとし
て、ソーダライムガラスにTi等の耐蝕性保護皮膜(マ
スク膜)を成膜し、周知のフォトリソグラフィ技術を用
いて、円形あるいは直線スリット状の開口を設け、これ
を溶融塩に浸漬して開口部からイオン交換を行う、いわ
ゆるイオン交換法により、その断面が略半円状の屈折率
分布を形成した平板マイクロレンズアレイが知られてい
る(例えば、特開昭57−53702号)。
【0003】また、化学エッチングによってガラス基板
表面に半球面状凹部を形成し、これにガラスや樹脂を堆
積した後、その表面を研磨する平板型マイクロレンズの
製造方法が、特開昭60−155552号で開示されて
いる。さらにソーダライムガラス基板上にレンズアレイ
を作製し、この上に光硬化性樹脂で樹脂層を形成し、そ
の樹脂層厚みをビーズによって制御したことを特徴とす
る液晶素子が、特開平5−273512号で開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】イオン交換法による平
板マイクロレンズアレイにおいては、基板ガラスにアル
カリイオンを含むことが必須である。このようなアルカ
リ含有ガラス(例えば、ソーダライムガラス)を用いて
レンズを構成した場合、液晶表示素子のセル基板に対し
て熱膨張係数差をある程度合わせた基板でないと、温度
が変化した場合に各レンズと液晶画素部とのピッチのズ
レにより明るさにムラが生じたり、また基板に反りを生
じたりする問題が生じる。
【0005】例えば、a−SiTFT方式の液晶素子で
は、一般に熱膨張係数が40〜50×10-7/℃程度の
ガラス基板が用いられるため、熱膨張係数が80×10
-7/℃程度のソーダライムガラス基板を用いた平板マイ
クロレンズアレイを使用しても、画素ピッチがある程度
大きいために平板マイクロレンズアレイと液晶素子との
間のピッチのズレによる明るさの特性への影響は小さ
い。
【0006】一方、poly−SiTFT方式の液晶素
子では、一般に熱膨張係数が5×10-7/℃程度の石英
ガラス基板が用いられるため、上記のようなイオン交換
法により形成した平板マイクロレンズアレイは使用でき
ない。このため、化学エッチングによって石英ガラス基
板表面に球面状凹部を形成し、これに高屈折率の無機材
料あるいは樹脂を充填した構造のマイクロレンズアレイ
(以下、充填型平板マイクロレンズアレイ)を用いるこ
とになる(図3参照)。
【0007】しかし、このような球面状の凹部を形成し
た基板と表面の平坦な基板との間に、高屈折率の無機材
料あるいは樹脂材料を挟み込む構造では、充填材料の厚
みの不均一性を生じ易い。例えば図3のように、球面状
の凹部を形成した基板側を液晶開口窓部よりも遠い側の
基板とした平板マイクロレンズアレイを液晶表示装置で
使用すると、前記充填材料(樹脂)の厚みムラのため
に、各マイクロレンズと各液晶開口窓部との距離が異な
ってしまうことになる。このため、各液晶開口窓部にお
ける集光スポット径が異なり、液晶素子の透過光にムラ
を生じさせることになる。また液晶素子の軸と、マイク
ロレンズアレイの光軸もずれてしまうことになる。
【0008】そこで本発明では、特に充填型平板マイク
ロレンズアレイを用い、セル基板に石英ガラス基板を用
いたpoly−SiTFT方式の液晶表示装置におい
て、充填される樹脂厚みのムラを解消する特別な工夫を
必要とせず、しかも良好な集光特性を有する平板マイク
ロレンズアレイを有する液晶表示装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、透過型液晶表
示素子と、前記素子照明用光源との間に、前記光源から
の光を前記透過型液晶表示素子の液晶開口窓部に集光す
るための平板マイクロレンズアレイが配置されている液
晶表示装置において、前記平板マイクロレンズアレイ
は、表面に1次元または2次元に配列した略球面状また
は略円筒状の複数のアレイ状凹部を有する第1透明基板
と、平坦な表面を有する第2透明基板の間に、前記第1
透明基板よりも屈折率が高い透明樹脂あるいは透明無機
材料を充填し、凸またはレンチキュラーレンズとした構
造を有しており、前記液晶表示素子の液晶開口窓部に対
して、前記第1透明基板が近い側に、前記第2透明基板
が遠い側に配置されていることを特徴とする液晶表示装
置である。
【0010】さらに、前記第1透明基板の熱膨張係数と
前記第2透明基板の熱膨張係数の差を、60×10-7
℃以下とする液晶表示装置である。
【0011】またさらに、前記第1透明基板が、石英ガ
ラス基板あるいは低膨張ガラス基板である液晶表示装置
である。
【0012】また、前記第1透明基板は、前記透過型液
晶表示素子を構成する一方のセル基板を兼ねる液晶表示
装置である。
【0013】ここで、充填型平板マイクロレンズアレイ
における樹脂の厚みムラの及ぼす影響について考えてみ
る。厚み一定の第1透明基板にアレイ状凹部が均一に形
成されているとすると、レンズアレイの各焦点距離は一
定である。
【0014】さて、平板マイクロレンズアレイの第1透
明基板側から光が入射した場合、平板マイクロレンズア
レイが第2透明基板の表面で結ぶ集光スポットの大きさ
は、充填された材料(樹脂)の厚みムラと第2透明基板
の厚みムラに影響される。第2透明基板の厚みムラをな
くすことは研磨精度をあげれば簡単であるが、充填され
た材料(樹脂)の厚みムラはスペーサ等を用いないと非
常に難しい。しかしながら、このような平板マイクロレ
ンズアレイ場合では、スペーサは光の光路を遮ったり散
乱させたりするために、使用することができない。
【0015】そこで、平板マイクロレンズアレイの第2
透明基板側から光が入射した場合を考えることにする。
このとき、充填された材料(樹脂)の厚みムラは、第1
透明基板の表面で結ぶ集光スポットの大きさにほとんど
影響を及ぼさなくなる。
【0016】つぎに、透明基板の材質について考える。
poly−SiTFT方式の液晶素子などの用途を考え
ると、平板マイクロレンズアレイを構成する第1,第2
透明基板を石英ガラス基板とすることが考えられる。
【0017】石英ガラス基板は、SiO2 の単一組成で
あるため、析出物が生じることもなく均一なエッチング
が可能である。また、組成の不均一によるエッチングム
ラもないことも相まって、きわめて理論的な球面を形成
することができる。さらに、形成された凹部の表面も平
滑である。
【0018】また、例えばネオセラム((登録商標)日
本電気硝子製,結晶化ガラス)などの低膨張ガラス基板
も、第1透明基板として使用することができる。このほ
か、コーニング社製#1737(α=38×10-7
℃),#7059(α=46×10-7/℃),旭硝子社
製AX(α=50×10-7/℃),NHテクノグラス社
製NA35(α=37×10-7/℃)等の低膨張ガラス
を挙げることができる。
【0019】さらに、レンズとしての集光性能として
は、高屈折率の充填材料が同じであれば、凹部を有する
透明基板の屈折率と充填材料の屈折率の差で決定され
る。そこで本発明では、第1透明基板に屈折率の小さい
石英ガラス(n=1.46)を使用して、良好な集光性
能を確保している。つまり、第1透明基板としては、石
英ガラス基板が好適に使用される。
【0020】さらに、前記第1透明基板が、前記透過型
液晶表示素子を構成する一方のセル基板を兼ねるように
液晶表示装置を構成してもよい。
【0021】さて、第2透明基板には、安価な低膨張ガ
ラス基板を使用した方がコスト的に有利である。ここ
で、石英ガラス基板と低膨張ガラス基板のように、異な
る材質の基板を貼り合わせるために、熱膨張係数差によ
る基板の反りが問題となる。しかし、平板マイクロレン
ズアレイが透明であること、また液晶プロジェクター等
の用途では空冷しながら使用するのが通常であるので、
熱膨張係数差が60×10-7/℃以下のガラス基板の組
合せであれば、基板の反り等の問題を生じることなく使
用することができる。
【0022】
【作用】本発明では、平板マイクロレンズアレイを構成
する第1透明基板が、前記液晶表示素子の液晶開口窓部
に対して、近い側に配置されている。このため、前記樹
脂の厚みムラがあっても、各マイクロレンズと各液晶開
口窓部との距離が異なることはない。したがって、液晶
素子の透過光にムラを生じることもない。また液晶素子
の軸と、マイクロレンズアレイの光軸もずれることはな
い。
【0023】さらに、第1透明基板の熱膨張係数と第2
透明基板の熱膨張係数の差を、60×10-7/℃以下と
すると、基板の反りの影響を実用上なくすることができ
る。
【0024】
【実施例】
(実施例)図1は、本発明による液晶表示装置の一実施
例の液晶表示素子部分を説明する断面図、図2は平板マ
イクロレンズアレイを説明する断面図である。図中の
(101)は石英ガラス基板(第1透明基板)である。
この石英ガラス基板(101)の面内に1次元あるいは
2次元に配列した略球面状または略円筒状の滑らかな曲
面をなす凹部(104)を化学エッチングを用いて形成
する。
【0025】凹部(104)の形成方法は図4に示すよ
うに、石英ガラス基板(101)上に耐フッ酸性保護膜
としてCr膜(301)を形成した後、フォトレジスト
を塗布,露光,現像,エッチング,剥離を行うフォトリ
ソグラフィによりCr膜(301)に所定のレンズ配列
パターンの小開口部(302)を形成し、フッ酸(H
F)および界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(DBS)を含むエッチャントで化学エッチン
グすることにより、ほぼ半球状の凹部(303)が形成
される。次にCr膜(301)をエッチングで剥離し、
さらにHFおよびDBSのエッチャントで2段階でエッ
チングすることにより稠密充填配列の凹部(104)が
形成できる。
【0026】次に、石英ガラス基板よりも屈折率の高い
エポキシ系樹脂材料(102)を凹部(104)上に展
開し、ベースガラス基板となる低膨張ガラス基板(10
3,第2透明基板)を貼合わせることにより、平板マイ
クロレンズアレイ(100)を形成することができる
(図2)。この石英ガラス基板(101)の厚みは、平
行光線を低膨張ガラス基板(103)の裏面より入射し
た場合に、マイクロレンズとなる凹部(104)を通し
て光が、ブラックマトリクス(107)の面に集光する
ような距離と合わせている。
【0027】さらに図1のように、ブラックマトリック
スとなるCr膜(107)を形成し、RGBとなるカラ
ーフィルター(108)が形成される。さらにカラーフ
ィルター(108)上に保護膜(109)が形成され、
共通電極となるITO膜(110)が形成され、最後に
配向膜(111)が形成される。なお図1では、照明用
光源は示していない。
【0028】次に、別の石英ガラス基板(105)上に
液晶の駆動素子となるpoly−SiTFT(106)
を形成し、保護膜(112)と配向膜(113)を形成
する。最後に、平板マイクロレンズアレイ(100)が
形成された共通電極側の石英ガラス基板(101)と、
TFT(106)が形成された石英ガラス基板(10
5)がスペーサ(114)を介してエポキシ系の樹脂で
貼合わせる。前記樹脂を硬化させた後、両基板のギャッ
プ内に液晶(115)が注入されて液晶表示素子が形成
される。
【0029】この液晶表示素子と照明用光源等がハウジ
ング内に収納されて、液晶表示装置を構成される。
【0030】なお、上記の実施例では、平板マイクロレ
ンズアレイの第1透明基板である石英ガラス基板を、液
晶表示素子の共通電極側セル基板と兼用させたが、それ
ぞれ別に構成してもよい。
【0031】(具体的数値例)寸法が100mm角,厚
み0.1mmの板厚の薄い石英ガラス基板(第1透明基
板,熱膨張係数:5×10-7/℃)にレンズとなる凹部
を形成しその基板上に、粘度が数千センチポアズのUV
硬化性の高屈折率エポキシ樹脂を供給し、上部から同じ
寸法で厚みが1.0mmの板厚の厚い低膨張ガラス基板
(第2透明基板,熱膨張係数:55×10-7/℃)を合
わせて、平坦なステンレスのステージ間で2kg/cm
2 の圧力を5分間加えた後、UV光を照射しエポキシ樹
脂を硬化させた。
【0032】ここで、薄い石英ガラス基板の厚み0.1
mmは、平板マイクロレンズアレイを形成した後、液晶
素子に組み込む際に、ブラックマトリックスの開口窓部
にちょうど光が集光するように設計された厚みである。
【0033】硬化後、樹脂の厚み分布を測定すると、中
央で30μm,周辺で23μmであった。この樹脂の厚
み分布は、そのまま基板の反りにも影響を及ぼし、特に
薄い石英ガラス側では上に凸の単一的な反りを示し、
3.5μm/100mmの反り量であった。
【0034】poly−SiTFTを用いた液晶プロジ
ェクションの液晶パネルは通常1〜2インチ程度である
が、液晶のギャップ長は5〜6μmと狭いため、基板の
反りの許容度は1インチのパネル内で1μm以内でない
と色ムラの原因となる。また、上記の場合1インチのパ
ネル内での反り量は、0.89μm/25.4mmであ
った。
【0035】実際の液晶プロジェクションでは強烈な光
を照射して使うため、パネルの温度上昇も考えられる
が、空冷を行ったり、平板マイクロレンズ自体が透明な
こともあり、それほど温度上昇は見られない。
【0036】具体例としては、上記の平板マイクロレン
ズを液晶表示装置に組み込み、200Wのメタルハライ
ドランプを用いて、空冷を行って、パネルの温度上昇を
調べたところ、10℃程度の温度上昇であった。1イン
チのパネルの場合、熱膨張係数差が50×10-7/℃で
あると、10℃の温度差で上下の基板間で1.27μm
の違いが生じるが、厚い低膨張ガラス基板側(第2透明
基板)の方が伸びが大きいため、薄い石英ガラス基板側
(第1透明基板)で大きかった反りが改善される方向に
あり、その量は0.2μm/25.4mmであった。
【0037】また、平板マイクロレンズアレイと液晶の
ブラックマトリクスとの距離は、薄い石英ガラス基板
(第1透明基板)の厚み精度でだけ決まる。この1イン
チのパネル内における厚み精度は、0.1mm±0.2
μmであった。このため、平板マイクロレンズアレイに
よる各液晶開口窓部間における集光強度ムラは、±1%
以内と良好であった。
【0038】(比較例)寸法が100mm角,厚みが
1.0mmの石英ガラス基板(熱膨張係数:5×10-7
/℃,第1透明基板)にレンズとなる凹部を形成しその
基板上に、粘度が数千センチポアズのUV硬化性の高屈
折率エポキシ樹脂を供給し、上部から同じ外形で厚みが
0.1mmの低膨張ガラス基板(熱膨張係数:55×1
-7/℃,第2透明基板)をおき、平坦なステンレスの
ステージ間で2kg/cm2 の圧力を5分間加えた後、
UV光を照射しエポキシ樹脂を硬化させた。硬化後、樹
脂の厚み分布を測定すると、中央で32μm,周辺で2
5μmであった。この樹脂の厚み分布は、そのまま基板
の反りにも影響を及ぼし、特に板厚の薄い低膨張ガラス
基板側(第2透明基板)では上に凸の単一的な反りを示
し、3.7μm/100mmの反りであった。これは1
インチのパネル内の反りで0.94μm/25.4mm
である。
【0039】この平板マイクロレンズを液晶表示装置に
組み込み、200Wのメタルハライドランプを用いて、
空冷を行って、パネルの温度上昇を調べたところ、上記
具体的数値例と同様に、10℃程度の温度上昇であっ
た。1インチのパネルの場合、上記具体的数値例と同様
に、熱膨張係数差が50×10-7/℃であるので、10
℃の温度差で上下の基板間で1.27μmの違いが生じ
る。しかし、低膨張ガラス基板側(第2透明基板)の方
が伸びが大きいため、板厚の薄い低膨張ガラス基板側
(第2透明基板)で大きかった反りは、さらに大きくな
り1.85μm/25.4mmとなり色ムラの原因にな
ってしまう。
【0040】このとき、1インチのパネル内における厚
み精度は、0.1mm±0.7μmであった。このた
め、平板マイクロレンズアレイによる各液晶開口窓部間
における集光強度ムラは、±5%以内と悪い結果となっ
た。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、充填される樹脂厚みの
ムラを解消するための特別な工夫を必要とせず、しかも
良好な集光特性を有する平板マイクロレンズアレイを有
する液晶表示装置が達成できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示装置の一実施例の液晶表示素
子部分を説明する断面図。
【図2】本発明に係わる平板マイクロレンズアレイを説
明する断面図。
【図3】従来の平板マイクロレンズアレイを用いた液晶
表示装置の液晶表示素子部分の断面図。
【図4】本発明に係わる平板マイクロレンズアレイの作
製方法を説明する図。
【符号の説明】
100:平板マイクロレンズアレイ, 101,105,201,203:石英ガラス基板, 102,202:高屈折率樹脂材料, 103:低膨張ガラス基板, 104,204:レンズとなる凹部, 106:TFT, 107:ブラックマトリクス(Cr膜), 108:カラーフィルター, 109,112:保護膜, 110:ITO膜, 111,113:配向膜, 114:スペーサ, 115:液晶,

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透過型液晶表示素子と、前記素子照明用光
    源との間に、前記光源からの光を前記透過型液晶表示素
    子の液晶開口窓部に集光するための平板マイクロレンズ
    アレイが配置されている液晶表示装置において、 前記平板マイクロレンズアレイは、表面に1次元または
    2次元に配列した略球面状または略円筒状の複数のアレ
    イ状凹部を有する第1透明基板と、平坦な表面を有する
    第2透明基板の間に、前記第1透明基板よりも屈折率が
    高い透明樹脂あるいは透明無機材料を充填し、凸または
    レンチキュラーレンズとした構造を有しており、 前記液晶表示素子の液晶開口窓部に対して、前記第1透
    明基板が近い側に、前記第2透明基板が遠い側に配置さ
    れていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】前記第1透明基板の熱膨張係数と前記第2
    透明基板の熱膨張係数の差が、60×10-7/℃以下で
    ある請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】前記第1透明基板が、石英ガラス基板ある
    いは低膨張ガラス基板である請求項2記載の液晶表示装
    置。
  4. 【請求項4】前記第1透明基板は、前記透過型液晶表示
    素子を構成する一方のセル基板を兼ねる請求項3記載の
    液晶表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001042105A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Seiko Epson Corp マイクロレンズ基板、液晶パネル用対向基板、液晶パネルおよび投射型表示装置
WO2006027934A1 (ja) * 2004-09-10 2006-03-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. 透光型表示パネルとその製造方法
JP2009251296A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Nec Lcd Technologies Ltd 液晶パネル及びその製造方法
JP2011215550A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Olympus Corp 表示装置、電子機器、携帯用電子機器、携帯電話、及び撮像装置

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