JPH0886901A - 平板レンズアレイおよびそれを用いた液晶表示素子 - Google Patents
平板レンズアレイおよびそれを用いた液晶表示素子Info
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- JPH0886901A JPH0886901A JP6221518A JP22151894A JPH0886901A JP H0886901 A JPH0886901 A JP H0886901A JP 6221518 A JP6221518 A JP 6221518A JP 22151894 A JP22151894 A JP 22151894A JP H0886901 A JPH0886901 A JP H0886901A
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Abstract
ンズアレイの集光特性が、最適となるような設計手法を
示し、この手法によるレンズアレイを提供することを目
的とする。 【構成】 液晶PTVの液晶画素開口部以外の領域に入
射する照明光を、マイクロレンズによって開口部に有効
に集光させることにより、開口部を透過する光量を増加
させ、実効的な開口効率を上げることを考え、この効果
をシミュレーション解析により評価し、有効なマイクロ
レンズのパラメータを求め、それに基づいた平板マイク
ロレンズアレイを製作する。
Description
れを用いた液晶表示素子に関するものであり、特に液晶
表示素子の光利用効率を向上させる目的として使用する
平板レンズアレイと、それを用いた投影型液晶表示素子
に関する。
ジェクタテレビジョン(PTV)が、実用化されてきて
いる。このPTVの開発において、スクリーン上のでの
高輝度をいかに実現するかがその焦点となっており、高
出力のライトバルブや光学装置の開発や、平板レンズア
レイの応用等が精力的に検討されている。
ば、液晶表示素子のブラックマトリクスや画素電極部分
に入射し、画素開口部の照明には寄与していなかった光
を大きく低減できるため、照明光の強度を上げることな
くスクリーン上の輝度を向上することができる。この結
果、表示素子の光および熱による特性の劣化の問題を、
解決することが可能となる。
素子の光入射側に配置され、ブラックマトリクスや画素
電極部分に入射していた光を、画素開口部に集光して有
効に利用し、実効開口効率を向上させる働きを有してい
る。
ライムガラスにTi等の耐食性保護皮膜(マスク膜)を
成膜し、周知のフォトリソグラフィ技術を用いて、円形
あるいは直線スリット状の開口を設け、これを溶融塩に
浸漬して開口部からイオン交換を行う、いわゆるイオン
交換法により、その断面が略半円状の屈折率分布を持つ
レンズを1次元あるいは2次元に多数配列した平板マイ
クロレンズや、また化学エッチングによって、ガラス基
板表面にその断面が略半円状の凹部を1次元あるいは2
次元に多数形成し、これに透明樹脂等を充填しレンズア
レイとした平板レンズアレイが知られている(例えば、
特開平4−50802号)。
ロレンズや平板レンズアレイ(以下、まとめてレンズア
レイと呼ぶ)は、通常液晶表示素子とは別途作製され、
液晶表示素子の対向電極基板の光入射側に貼り合わされ
て配置されていることが多い。このため、レンズアレイ
の各マイクロレンズの主平面と、ブラックマトリクスあ
るいは画素電極部分が存在する平面との間の距離は、液
晶表示素子の対向電極基板の厚みによって決定されてい
る場合がほとんどであった。したがって、各マイクロレ
ンズの光学特性は考慮されておらず、実効開口効率を最
大にするような最適設計にはなっていなかった。
レンズの焦点距離は、液晶表示素子の対向電極基板の厚
さ(空気中換算)相当に設計されている。しかしなが
ら、実際にPTVに用いられる照明光は白色であり、波
長の分布とマイクロレンズに対する入射角度分布を有し
ている。このため、実効開口効率は、液晶表示素子の対
向電極基板の厚さ(空気中換算)相当の位置では、集光
スポットがあまり絞り込むことができていないことにな
る。
Aの小さい)マイクロレンズでは、該レンズによる明る
さ増大の効果は有効に発揮されていないことになる。こ
れは、回折によって集光スポットが有限の広がりを有
し、その広がりは、光の波長に比例し、レンズ開口数N
Aに反比例するためである。
プロジェクタテレビジョン(HD−PTV)では、高密
度に画素が配列しているため、これに対応したレンズア
レイも、当然ながら多数個の微小レンズを高密度で配列
させることになる。レンズが高密度で配列されている場
合は、必然的にレンズの開口径は小さくなるので、画素
密度が低く開口径の大きいレンズアレイと、同程度の開
口数NAを達成するためには、焦点距離をその分短くす
る必要がでてくる。
を、液晶表示素子の対向電極基板の光入射側に貼り合わ
せて使用するような方法では、もはや明るさ増大の効果
は期待できないことになる。
示素子の対向電極基板として用い、マイクロレンズの主
平面とブラックマトリクスあるいは画素電極等遮光部が
存在する平面との間の距離を極めて小さくし、その距離
に応じたマイクロレンズを設計し作製することが必須と
なってくる。
イでは、液晶PTVの実効開口効率向上の効果が十分発
揮されないといった課題を解決するために、まず液晶表
示素子に用いるレンズアレイの集光特性が、最適となる
ような設計手法を示し、この手法によるレンズアレイを
提供することを目的とする。
に適用することにより、液晶表示素子の実効開口効率を
向上し、もって高精細で高輝度の液晶PTVを提供しよ
うとするものである。
マイクロレンズを1次元または2次元に複数配列した平
板レンズアレイにおいて、前記マイクロレンズの主平面
を基板内部に有し、(Tsub/nsub)/PをX座標、f
/PをY座標とするXY平面で、図4に示した領域内の
特性を有する平板レンズアレイである。
開口部以外の領域に入射する照明光を、マイクロレンズ
によって開口部に有効に集光させることにより、開口部
を透過する光量を増加させ、実効的な開口効率を上げる
ことを想定する。そして、この効果をシミュレーション
解析により評価し、有効なマイクロレンズのパラメータ
を求め、それに基づいた平板マイクロレンズアレイを製
作する。
以下に簡単に述べる。多くの液晶PTV光学系では、有
限な広がりを持つ照明光源から発光した光束を、放物面
鏡などでコリメートして液晶素子を照明している。レン
ズアレイを液晶表示素子の前面に配置した場合、液晶表
示素子開口面上の光強度分布は、平板レンズ1画素のコ
ヒーレントな回折像強度分布と、照明光の幾何光学的な
像の光強度分布とのコンボリューションとして、近似的
に求めることができる。この強度分布のなかで、開口部
内に入射する全光量と、1画素に入射する全光量との比
を開口効率と定義し、この値をもってレンズアレイによ
る明るさ向上効果を評価することにする。
まず、平板レンズアレイそのものを、液晶表示素子の対
向電極基板として用いることを前提とし、マイクロレン
ズの主平面とブラックマトリクスあるいは画素電極部分
が存在する平面との間の距離と、マイクロレンズの焦点
距離とを最適化することを考える。
りである。まず、PTVに用いられる照明白色光の広が
りを解析の1つのパラメータとしながら、レンズアレイ
による明るさ増大の効果が、有効に発揮されるマイクロ
レンズの焦点距離と、マイクロレンズの主平面から集光
側基板表面までの厚みの関係を求める。次に、レンズピ
ッチとマイクロレンズの主平面から、集光基板表面まで
の媒体の屈折率のパラメータでこれらを規格化し、一般
的な範囲を求める。
を、液晶表示素子の対向電極基板として用い、マイクロ
レンズの主平面とブラックマトリクスあるいは画素電極
部分が存在する平面との間の距離と、マイクロレンズの
焦点距離とを最適化しているため、レンズアレイによる
明るさ増大の効果が、最大限に発揮される。
詳細に説明する。図1には、本発明の一実施例である平
板レンズアレイの断面構造を示す。図2には、請求項6
に述べたその表面に1次元または2次元に配列した複数
の屈折率分布型マイクロレンズを有するベース基板に、
透明カバー基板を貼り合わせた構造の平板レンズアレイ
の断面構造を示す。
次元または2次元に配列した複数の高屈折率充填型マイ
クロレンズを有するベース基板に、透明カバー基板を貼
り合わせた構造の平板レンズアレイの断面構造を示す。
た、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面における、請求項1ないし5を満足する領
域を示す。
sub はマイクロレンズの主平面から集光側基板表面まで
の厚み、nsub はマイクロレンズの主平面から集光基板
表面までの媒体の屈折率nsub(波長550nm)であり、マ
イクロレンズの主平面から集光側基板表面までが、厚み
t1,t2,・・・tnの層でありそれぞれの屈折率がn1,n2,
・・・nnである多層構造からなる場合には、(Tsub/ns
ub)は、以下のように定義する。 (Tsub/nsub)=(t1/n1)+(t2/n2)+・・・+(tn/n
n)
って以下ように定義している。X方向のレンズ配列ピッ
チPx、Y方向のレンズ配列ピッチPyとしたときの、六
方配列の場合のレンズピッチPは、 P={Px 2+(Py/2)2}/Px (Px≧Py) 同様に、四方配列の場合のレンズピッチPは、 P=(Px 2+Py 2)1/2 (Px≧Py)
印で囲まれた範囲で示されており、例えば照明光平行度
が±4゜の場合、開口部面積が36%の時に、実効開口
効率が54%(1.5倍)になる平板マイクロレンズの
パラメータの範囲を示している。
角印で囲まれた範囲で示されており、例えば照明光平行
度が±4゜の場合、開口部面積が36%の時に、実効開
口効率が63%(1.75倍)になる平板マイクロレン
ズのパラメータの範囲を示している。
印で囲まれた範囲で示されおり、例えば照明光平行度が
±4゜の場合、開口部面積が36%の時に、実効開口効
率が72%(2.0倍)になる平板マイクロレンズのパ
ラメータの範囲を示している。
で囲まれた範囲で示されており、例えば照明光平行度が
±4゜の場合、開口部面積が36%の時に、実効開口効
率が81%(2.25倍)になる平板マイクロレンズの
パラメータの範囲を示している。
三角印で囲まれた範囲で示されており、例えば照明光平
行度が±4゜の場合、開口部面積が36%の時に、実効
開口効率が90%(2.5倍)になる平板マイクロレン
ズのパラメータの範囲を示している。
1.03),(1.77, 1.72),(2.36, 2.41),(2.95, 2.76))
各点で示された折れ線の近傍は、平板マイクロレンズに
よる実効開口効率の向上が最も得られるパラメータの領
域である。
いた液晶表示素子の概念図を示している。平板レンズア
レイは、その集光側基板の表面に透明導電性薄膜が形成
され、液晶表示素子のTFT基板に対する対向基板とし
て、レンズ内蔵型基板として使用される。
錫などが用いられ、通常さらに開口窓としてのブラック
マトリクス(遮光層)が形成される。ブラックマトリク
スは、クロム膜をパターニングすることによって作製さ
れる。
れた照明光は、集光側基板表面付近に位置する開口窓を
効率よく透過する。
示素子に適用する場合について述べる。対向基板として
の平板レンズアレイとTFT基板の間には、ツイストネ
マチック液晶等の液晶材料が狭持され、必要に応じてス
ペーサとしてのビーズが基板間隔を一定に保つために同
時に用いられる。基板は周辺部で封着され、液晶とスペ
ーサが狭持される。
ファスシリコン(a−Si)、多結晶シリコン(p−S
i)が用いられる。通常a−SiTFTには、多成分系
無アルカリガラスが基板として用いられ、p−Siには
特に成膜時に高温を必要とするため、石英ガラスが基板
として用いられる。
TFT基板と同じ材料もしくはほぼ同等の熱膨張係数を
有する材料を用いることが、画素の位置ズレをなくする
上で好ましい。
法によりエッチャントに対する耐食性保護膜としてCr
膜を形成した。次に、フォトレジストを塗布、露光、現
像をおこなうフォトリソグラフィによって、Cr膜に所
定のレンズ配列パターンで小開口を多数形成した。形成
した小開口は六方配列されており、これによりハニカム
型のレンズアレイが得られる。この小開口の直径は、最
終的に得ようとするレンズの径よりも、十分小さいこと
が望ましい。
Fおよび界面活性剤としてのドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムを含む水溶液に浸漬して、化学エッチング
を行った。ここでHFおよびドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムの濃度は、10重量%および0.1重量%
とした。これにより、Cr膜の小開口を始点として石英
ガラス基板の表面部分が等方的にエッチングされ、ほぼ
半球状をなした凹部が得られる。この第1段階のエッチ
ングは、隣接する凹部の間に若干の幅をもった平坦な境
界部を残した状態で止める。
ガラス基板表面からCr膜を除去した後、先のエッチャ
ントに再び浸漬して、基板表面全体をエッチングした。
この2段階のエッチングにより、形成された凹部は、平
面視したときに、その周辺が6角形をなし、その周囲の
隣接する凹部と密接した稠密充填配列となった。
部に前記石英ガラス基板の屈折率よりも、屈折率の高い
透光性のエポキシ系樹脂材料を充填し、その上から石英
基板を貼合せた後、前記樹脂の硬化を行った。この場
合、前記樹脂には光硬化型や熱硬化型のものを用いるこ
とができる。
x×Py=50×40μm(P=58μm)であり、凹
部の曲率半径はエッチング条件を変えることにより30
μm、35μm、40μmとした。また、充填するエポ
キシ系樹脂は、屈折率は1.60、1.65のものを用
意し、カバーガラス厚みを最適化して以下の焦点距離を
有する平板レンズアレイを作製した(表1)。
素の開口窓(Dx×Dy=30×24μm)に、集光さ
れる光量(実効開口率)を±4゜の白色光源を用いて測
定した。その結果、規格化した焦点距離fと、カバーガ
ラス厚みTsub およびカバーガラス屈折率nsub の関係
は、以下の表2のようになり、特許請求の範囲に示した
パラメータの範囲で、高い実効開口率が実現することが
分かった。
レンズアレイを作製した。メチルエトキシシラン(CH
3Si(OC2H5)3)、エタノールおよび水(少量の塩
酸を含む)を混合し、室温で約30分間攪拌して塗布溶
液を調製した。
より塗布し、ゲル膜を作製した。そして後述する方法で
作製したNi、樹脂等のスタンパをこのゲル膜に接合
し、適当な圧力で押圧しながら約120℃で加熱を行っ
た。加熱後、スタンパを基板から離形し、さらに約20
0℃で焼成することにより、屈折率1.38のゾルゲル
材料による凹部が作製された。
にゾルゲル材料よりも屈折率の高いエポキシ系樹脂材料
を充填し、石英カバーガラスを貼合せることにより平板
レンズアレイを作製した。
は、Px×Py=50×40μmであり凹部の曲率半径
は18μmであり、充填した上記エポキシ系樹脂の屈折
率は1.55、1.60、1.65である。これにより
以下の平板レンズアレイを得た(表3)。
素の開口窓(Dx×Dy=30×24μm)に、集光さ
れる光量(実効開口率)を±4゜の白色光源を用いて測
定した。その結果、規格化した焦点距離fと、カバーガ
ラス厚みTsub およびカバーガラス屈折率nsub の関係
は、以下の表4ようになり、特許請求の範囲に示したパ
ラメータの範囲で、高い実効開口率が実現することが分
かった。
エッチングにより石英ガラス基板(厚み1mm)に表面
に2次元に配列した複数の微小凹状部(曲率半径30μ
m)を形成した。これに種々の高屈折率樹脂材料(n=
1.52〜2.20)を充填し、カバー石英ガラス基板(厚み1
00μm)を貼り合わせた構造の平板レンズアレイ(画
素ピッチ:Px×Py=50×40μm)を作製した。
この平板レンズアレイを液晶表示素子のTFT対向基板
として用いるために、さらにカバー石英ガラス表面に、
透明導電膜とブラックマトリクス(開口窓:Dx×Dy
=30×24μm)を形成した。
子対向基板のカバー石英ガラス基板(厚み100μm)
表面における、実効開口効率ηとマイクロレンズの焦点
距離(空気中)の関係を、照明光平行度をパラメータと
して示す。
距離fが、 (a)45μm≦f≦230μmの範囲で、実効開口効
率は54%以上 (b)46μm≦f≦190μmの範囲で、実効開口効
率は63%以上 (c)50μm≦f≦163μmの範囲で、実効開口効
率は72%以上 (d)53μm≦f≦140μmの範囲で、実効開口効
率は81%以上 (e)57μm≦f≦120μmの範囲で、実効開口効
率は90%以上 になり、平板レンズアレイによる明るさ増大の効果が、
有効に発揮されることが分かった。
造において、カバー石英ガラス基板を厚み200μmの
ものに代えた場合の結果を示す。
距離fが、 (a)85μm≦f≦390μmの範囲で、実効開口効
率は54%以上 (b)88μm≦f≦320μmの範囲で、実効開口効
率は63%以上 (c)94μm≦f≦258μmの範囲で、実効開口効
率は72%以上 (d)98μm≦f≦230μmの範囲で、実効開口効
率は81%以上 (e)110μm≦f≦186μmの範囲で、実効開口
効率は90%以上 になり、平板レンズアレイによる明るさ増大の効果が、
有効に発揮されることが分かった。
造において、カバー石英ガラス基板を厚み300μmの
ものに代えた場合の結果を示す。
離fが、 (a)134μm≦f≦430μmの範囲で、実効開口
効率は54%以上 (b)144μm≦f≦360μmの範囲で、実効開口
効率は63%以上 (c)158μm≦f≦294μmの範囲で、実効開口
効率は72%以上 (d)176μm≦f≦240μmの範囲で、実効開口
効率は81%以上 になり、平板レンズアレイによる明るさ増大の効果が、
有効に発揮されることが分かった。ただしfを変化させ
ても、実効開口効率は90%以上にはならない。
造において、カバー石英ガラス基板を厚み400μmの
ものに代えた場合の結果を示す。
距離fが、 (a)223μm≦f≦365μmの範囲で、実効開口
効率は54%以上 になり、平板レンズアレイによる明るさ増大の効果が、
有効に発揮されることが分かった。ただしfを変化させ
ても、実効開口効率は63%以上にはならない。
ものを、液晶表示素子の対向電極基板として用い、マイ
クロレンズの主平面とブラックマトリクスあるいは画素
電極等遮光部が存在する平面との間の距離と、マイクロ
レンズの焦点距離とを最適化しているため、平板レンズ
アレイによる明るさ増大の効果が有効に発揮される。し
たがって、高精細で高輝度の液晶PTVを提供すること
が可能になる。
高精細で高輝度の液晶PTVを提供することが可能にな
り、さらに損失光に起因した表示素子の劣化を低減する
ことも可能となる。
板に、透明カバー基板を貼り合わせた構造の平板マイク
ロレンズの断面構造。
ース基板に、透明カバー基板を貼り合わせた構造の平板
マイクロレンズの断面構造。
標とするXY平面における、請求項1ないし5を満足す
る領域。
示素子の概念図。
効率ηと、マイクロレンズの焦点距離(空気中)の関係
を示す図(カバーガラス基板の厚み;100μm)。
効率ηと、マイクロレンズの焦点距離(空気中)の関係
を示す図(カバーガラス基板の厚み;200μm)。
効率ηと、マイクロレンズの焦点距離(空気中)の関係
を示す図(カバーガラス基板の厚み;300μm)。
効率ηと、マイクロレンズの焦点距離(空気中)の関係
を示す図(カバーガラス基板の厚み;400μm)。
なる一般的な平板レンズアレイ 101 低屈折率材料 101A 略球面形状部 102 高屈折率材料 30 照明光 11 屈折率分布型マイクロレンズを有するベース基
板に、透明カバー基板を貼り合わせた構造の平板レンズ
アレイ 111 屈折率分布型マイクロレンズを有するベース基
板 111A 屈折率分布型マイクロレンズ 112 透明カバー基板 12 高屈折率材料充填型マイクロレンズを有するベ
ース基板に、透明カバー基板を貼り合わせた構造の平板
レンズアレイ 121 高屈折率材料充填型マイクロレンズを有するベ
ース基板 121A 高屈折率材料充填型マイクロレンズ 122 透明カバー基板 20 平板レンズアレイを用いた液晶表示素子 103 透明導電性膜 104 ブラックマトリクス 21 TFT基板 21A TFT等の不透光部 21B 画素電極 22 液晶材料 H レンズの主平面
ライムガラスにTi等の耐食性保護皮膜(マスク膜)を
成膜し、周知のフォトリソグラフィ技術を用いて、円形
あるいは直線スリット状の開口を設け、これを溶融塩に
浸漬して開口部からイオン交換を行う、いわゆるイオン
交換法により、その断面が略半円状の屈折率分布を持つ
レンズを1次元あるいは2次元に多数配列した平板マイ
クロレンズ(例えば、特開平5−45642号)や、ま
た化学エッチングによって、ガラス基板表面にその断面
が略半円状の凹部を1次元あるいは2次元に多数形成
し、これに透明樹脂等を充填しレンズアレイとした平板
レンズアレイが知られている(例えば、特開平4−50
802号)。
は、Px×Py=30×24μmであり凹部の曲率半径
は18μmであり、充填した上記エポキシ系樹脂の屈折
率は1.55、1.60、1.65である。これにより
以下の平板レンズアレイを得た(表3)。
素の開口窓(Dx×Dy=18×14.4μm)に、集
光される光量(実効開口率)を±4゜の白色光源を用い
て測定した。その結果、規格化した焦点距離fと、カバ
ーガラス厚みTsub およびカバーガラス屈折率nsub の
関係は、以下の表4ようになり、特許請求の範囲に示し
たパラメータの範囲で、高い実効開口率が実現すること
が分かった。
Claims (10)
- 【請求項1】透明基板に、マイクロレンズを1次元また
は2次元に複数配列した平板レンズアレイにおいて、前
記マイクロレンズの主平面を基板内部に有し、(Tsub
/nsub)/PをX座標、f/PをY座標とするXY平
面で、以下の点集合で囲まれる領域内の特性を有するこ
とを特徴とする平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 2.07),(1.18,
0.77),(1.18, 3.97) (1.77, 1.07),(1.77, 6.04),(2.36, 1.46),(2.36,
6.73),(2.95, 1.81) (2.95, 7.33),(3.54, 2.31),(3.54, 7.42),(4.13,
2.84),(4.13, 7.33) (4.72, 3.84),(4.72, 6.30),(4.59, 5.00) ただし、前記マイクロレンズの焦点距離をf(波長550n
m、空気中)、マイクロレンズのピッチをP、マイクロ
レンズの主平面から集光側基板表面までの厚みをTsu
b、マイクロレンズの主平面から集光基板表面までの媒
体の屈折率をnsub(波長550nm)とし、マイクロレン
ズの主平面から集光側基板表面までが、厚みt1,t2,・・
・tnの層でありそれぞれの屈折率がn1,n2,・・・nnであ
る多層構造からなる場合には、(Tsub/nsub)は、以
下のように定義する。 (Tsub/nsub)=(t1/n1)+(t2/n2)+・・・+(tn/n
n) また、マイクロレンズが2次元で配列する場合のレンズ
ピッチPは、以下のように定義する。X方向のレンズ配
列ピッチPx、Y方向のレンズ配列ピッチPyとしたとき
の、六方配列の場合のレンズピッチPは、 P={Px 2+(Py/2)2}/Px (Px≧Py) 同様に四方配列の場合のレンズピッチPは、 P=(Px 2+Py 2)1/2 (Px≧Py) - 【請求項2】請求項1に記載の平板レンズアレイにおい
て、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面で、以下の点集合で囲まれる領域内の特性
を有する平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 1.68),(1.18,
0.79),(1.18, 3.28) (1.77, 1.12),(1.77, 4.32),(2.36, 1.51),(2.36,
5.52),(2.95, 1.93) (2.95, 6.03),(3.54, 2.48),(3.54, 6.20),(4.13,
3.20),(4.13, 5.87) (4.40, 5.00) - 【請求項3】請求項2記載の平板レンズアレイにおい
て、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面において以下の点集合で囲まれる領域内の
特性を有する平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 1.45),(1.18,
0.86),(1.18, 2.81) (1.77, 1.17),(1.77, 3.88),(2.36, 1.62),(2.36,
4.45),(2.95, 2.06) (2.95, 5.07),(3.54, 2.72),(3.54, 5.07),(4.13,
4.00),(4.13, 4.66) - 【請求項4】請求項3記載の平板レンズアレイにおい
て、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面において以下の点集合で囲まれる領域内の
特性を有する平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 1.28),(1.18,
0.91),(1.18, 2.42) (1.77, 1.24),(1.77, 3.28),(2.36, 1.68),(2.36,
3.97),(2.95, 2.27) (2.95, 4.11),(3.54, 3.03),(3.54, 4.14),(3.80,
4.00) - 【請求項5】請求項4記載の平板レンズアレイにおい
て、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面において以下の点集合で囲まれる領域内の
特性を有する平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 1.11),(1.18,
0.98),(1.18, 2.07) (1.77, 1.31),(1.77, 2.76),(2.36, 1.89),(2.36,
3.21),(2.95, 2.58) (2.95, 3.45),(3.25, 3.40) - 【請求項6】請求項5記載の平板レンズアレイにおい
て、(Tsub/nsub)/PをX座標、f/PをY座標と
するXY平面において以下の点集合で囲まれる領域内の
特性を有する平板レンズアレイ。 (0.40, 0.50),(0.59, 0.51),(0.59, 1.11),(1.18,
0.98),(1.18, 2.07) (1.77, 1.31),(1.77, 2.76),(2.36, 1.89),(2.36,
3.21),(2.95, 2.58) (2.95, 3.45),(3.25, 3.40) - 【請求項7】請求項1ないし6記載の平板レンズアレイ
において、前記平板レンズアレイは、その表面に1次元
または2次元に配列した複数の屈折率分布マイクロレン
ズを有する基板に、透明カバー基板が前記基板表面のマ
イクロレンズを有する側に貼り合わされた構造である平
板レンズアレイ。 - 【請求項8】請求項1ないし6記載の平板レンズアレイ
において、前記平板レンズアレイは、その表面に1次元
または2次元に配列した略球面状の複数の凹部を有する
ガラス基板と、前記ガラス基板の屈折率より、屈折率が
高い透明材料を前記凹部に充填し、さらに該透明材料を
挟み込むようにカバーガラス基板を貼り合わせることに
より凸レンズアレイとした構造である平板レンズアレ
イ。 - 【請求項9】請求項8記載の平板レンズアレイにおい
て、前記ガラス基板とカバーガラス基板が、ともに石英
ガラスである平板レンズアレイ。 - 【請求項10】請求項1ないし9記載の平板レンズアレ
イの表面に透明電極が形成され、かつTFT方式の画素
電極が形成された第2の基板と前記透明電極間に液晶を
挟み込んだ構造を有することを特徴とする液晶表示素
子。
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- 1994-09-16 JP JP22151894A patent/JP3239314B2/ja not_active Expired - Lifetime
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