JP2000321568A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents
反射型液晶表示装置Info
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Abstract
ストの反射型液晶表示装置の提供にある。 【解決手段】内蔵反射板を有する反射型カラー液晶表示
装置において、1)凸部および凹部が滑らかな曲線を有
する紐状のパターン、2)凸部および凹部が連続、ある
いは凸部と凹部が交互に配置されたパターン、3)各方
位における凸部および凹部の長さ成分の総和がほぼ等し
いパターン、4)凸部および凹部の断面形状の傾斜角分
布が左右対、の条件を満たすパターンを反射膜下に配置
することにより、あらゆる方向から入射する光を観察者
方向に集光することができる明るい反射型液晶表示装
置。
Description
り、特に反射型カラー表示に有効な機能を備えた液晶表
示装置に関するものである。
て、特開平4−243226 号公報および特開平10−177106号
公報に示されるように、円形状で断面形状の傾斜角分布
が対称な凸部あるいは凹部を反射膜下に形成し、あらゆ
る方向から入射される光を、観察者の方向に集光させる
ようにした反射板を液晶素子内に備えた液晶表示装置が
提案されている。
させないように、円形状の凸部あるいは凹部を不規則に
配置させた、微細で多数の凹凸反射面を有する反射板も
開示されている。
るように、円形状で断面形状の傾斜角分布が非対称な凸
部あるいは凹部を反射膜下に形成し、入射光を特定の方
向に集光させるようにした反射板を液晶素子内に備えた
液晶表示装置も提案されている。
電極部に対応する領域内に円形状の凸部あるいは凹部を
不規則に配置することにより光の干渉による色付きを防
止するため、円形状の凸部あるいは凹部を最密充填配置
した時よりも入射光を制御するための反射要素である凸
部あるいは凹部の数が大幅に減少し、表示が暗いという
課題を有していた。
いは凹部の傾斜角分布を非対称にすることで反射光を特
定の方向に集光させるため、製作プロセスが複雑にな
り、微細な凸部あるいは凹部の形状制御が難しいという
課題もあった。
凸部あるいは凹部をフォトリソグラフィ法で形成するた
め、製作プロセスが複雑でその工程も多く、コスト高に
なるという課題も有していた。
良好な反射特性を有する反射板を備えた反射型液晶表示
装置およびその製造方法を提供することにある。
に凹凸を有する樹脂層と反射層が積層された構成の反射
板を内蔵する反射型液晶表示装置であって、上記目的を
達成するため、1)滑らかな曲線をもつ紐状の凸部ある
いは紐状の凹部を連続、かつ交互に配置、2)滑らかな
曲線をもつ紐状の凸部を連続的に配置、3)滑らかな曲
線をもつ紐状の凹部を連続的に配置すること等により樹
脂層に微小な凹凸面を形成した反射板を内蔵することを
特徴とする反射型液晶表示装置である。
紐状凹部が長さ方向に対して直角方向の断面形状の傾斜
角分布がほぼ左右対称で、かつ各方位において前記紐状
凸部あるいは紐状凹部の長さの総和がほぼ等しくなるよ
うに配置することにより樹脂層に微小な凹凸面を形成し
たことを特徴とする反射型液晶表示装置用内蔵反射板で
ある。
は紐状凹部が長さ方向に対して直角方向の断面形状の傾
斜角分布がほぼ左右対称で、かつ各方位において前記紐
状凸部あるいは紐状凹部の長さの総和が異なるように配
置することにより樹脂層に微小な凹凸面を形成したこと
を特徴とする反射型液晶表示装置用内蔵反射板である。
の凸部あるいは紐状の凹部からなる微小な凹凸面を有す
る樹脂層,反射層,絶縁層,透明電極、配向制御膜が積
層された一方の電極基板と、他方のガラス上に遮光層,
着色層,平坦化層,透明電極,配向制御が積層された他
方の電極基板とが、液晶を介して互いの透明電極が対向
するように配置された素子構造とすることを特徴とする
反射型液晶表示装置である。
の凸部あるいは紐状の凹部からなる微小な凹凸面を有す
る黒色顔料等が分散された樹脂層,画素に対応する部分
にのみ配置された短冊状の反射着,着色層,平坦化層,
透明電極,配向制御膜が積層された一方の電極基板と、
他方のガラス基板上に透明電極,配向制御膜が積層され
た他方の電極基板とが、液晶を介して互いの透明電極が
対向するように配置された素子構造とすることを特徴と
する反射型液晶表示装置である。
らなる凹凸パターンをスピノーダル分解による相分離パ
ターン生成のシミュレーション手法により形成すること
を特徴とするものであり、前記樹脂層を形成する際に使
用するフォトマスクの遮光パターン、あるいは転写用金
型に形成される凹凸パターンのマスターパターン等に用
いることを特徴とする。
るパターン生成のシミュレーション手法が、1)Cahn-H
illiard-Cook方程式,2)時間依存Ginzburg-Landau方
程式,3)Cell-Dyamical-System方程式等を用いた数値
シミュレーションであることを特徴とするものである。
トマスク用の遮光部パターンあるいは透過部パターン
は、スピノーダル分解のシミュレーションにより生成さ
れたパターンか、または前記パターンをコンピュータ等
に取込んで画像処理されたパターンのいずれかであるこ
とを特徴するものである。
手法により生成されるパターンが、あらゆる方位に対し
て一様な反射特性を示すものか、あるいは入射光を特定
の方向に集光させるような反射特性を示すものの、いず
れかであることを特徴とするものである。
板の一方の面に、最密充填配置が可能な前記紐状パター
ンからなる滑らかな凹凸面を有する樹脂層上に形成され
る反射膜と、その反射膜上に絶縁層,複数の透明電極,
配向制御膜が積層されてなる反射電極基板と、他方のガ
ラス基板の一方の面に遮光層,着色層,平坦化層,複数
の透明電極および配向制御膜が積層されてなるカラーフ
ィルタ基板と、前記反射電極基板とカラーフィルタ基板
との間隙部に封入された液晶とを備えた液晶表示素子を
用いることを特徴とするものである。
方法は、ガラス基板上に感光性樹脂を塗布する工程,前
記条件を満たす凸部あるいは凹部を有する転写用型ロー
ルあるいは型プレート等を用いて、紐状の凸部および凹
部からなる滑らかな凹凸面を有する樹脂層を形成する工
程,前記樹脂層上に反射膜を形成する工程,前記反射膜
上に絶縁層を形成する工程,前記絶縁層上に透明電極を
形成する工程,前記透明電極上に配向制御膜を形成する
工程とからなる反射電極基板と、他方のガラス基板の一
方の面に遮光層を形成する工程,前記遮光層上に着色層
を形成する工程,前記着色層上に平坦化層を形成する工
程,前記平坦化層上に透明電極を形成する工程,前記透
明電極上に配向制御を形成する工程とからなる着色層基
板と、前記反射電極基板と前記カラーフィルタ基板との
間隙部に液晶を封入・封止する工程を含むことを特徴と
する前記の液晶表示素子の製造方法である。
造方法は、1)滑らかな曲線を有する紐状のパターン、
2)紐状の凸部および凹部は凸部と凹部が連続的に配
置、あるいは凸部または凹部が連続的に配置されたパタ
ーン、3)各方位における凸部および凹部の長さ成分の
総和がほぼ等しいパターン、または、各方位における凸
部および凹部の長さ成分の総和が異なるパターン、これ
らの条件を満たすように形成された滑らかな凹凸面を有
する樹脂層が形成されたガラス基板上に反射膜を形成し
た反射板を有する反射型液晶表示装置の製造方法であっ
て、前記反射板を構成するガラス基板の一方の面に感光
性樹脂を塗布し、上記条件を満たすようにパターンが形
成された転写用型ロールあるいは型プレートを用いて前
記感光性樹脂をパターン化することにより、滑らかな凹
凸面を有する樹脂層を形成する工程,凹凸面を有する前
記樹脂層を形成した基板に光照射や熱処理により滑らか
な凹凸面に整形する工程,滑らかな凹凸面を有する前記
樹脂層上に反射膜を形成する工程と、前記反射膜上に平
坦化層を形成する工程,前記平坦化膜上に複数の透明電
極を形成する工程,前記透明電極上に配向制御膜を形成
する工程とからなる反射電極基板と、他方のガラス基板
上に遮光層を形成する工程,前記遮光膜上に着色層を形
成する工程,前記着色層上に平坦化層を形成する工程,
前記平坦化層上に複数の透明電極を形成する工程,前記
透明電極上に配向制御膜を形成する工程とからなる着色
層基板とを、互いの配向制御膜が対向するように組合わ
せる工程、前記反射電極基板と前記着色層基板との間隙
部に液晶を封入・封止する工程とにより液晶表示素子を
作製し、前記液晶表示素子の着色層が形成されたガラス
基板の他方の面に所定の位相板と偏光板を貼り合わせる
工程、前記液晶表示素子に液晶駆動用ICが搭載された
テープ・キャリア・パッケージ(以下、TCPと称す
る)および駆動用外部回路とを接続する工程,前記液晶
表示素子をフレーム,ケース等に組み込む工程、を含む
ことを特徴とするものである。
製造方法は、多数の微細な凸部あるいは凹部が形成され
たガラス基板上に反射膜を形成した反射板を有する反射
型液晶表示装置の製造方法であって、前記反射板を構成
するガラス基板の一方の面に感光性樹脂を塗布した後、
遮光領域あるいは透過領域がほぼ一様な幅と所定の長さ
をもつ滑らかな曲線を有する紐状パターンで、かつ各方
位における前記遮光領域あるいは透過領域の長さ成分の
総和がほぼ等しくなるように、スピノーダル分解による
シミュレーションを用いてパターン形成された遮光手段
を介して、前記感光性樹脂を露光,現像した後に熱処理
してパターン化することにより、紐状の凸部および凹部
が連続、かつ交互に配置された滑らかな凹凸面を有する
樹脂層を形成する工程,凹凸面を有する前記樹脂層上に
反射膜を形成する工程,前記反射膜上に平坦化層を形成
する工程,前記平坦化膜上に複数の透明電極を形成する
工程、とからなる反射電極基板と、他方のガラス基板上
に遮光層を形成する工程,前記遮光膜上に着色層を形成
する工程,前記着色層上に平坦化層を形成する工程,前
記平坦化層上に複数の透明電極を形成する工程とからな
るカラーフィルタ基板とを、互いの透明電極が対向する
ように組合わせる工程,前記反射電極基板と該着色層基
板との間隙部に液晶を封入・封止する工程とにより液晶
表示素子を作製し、前記液晶表示素子の着色層が形成さ
れたガラス基板の他方の面に所定の位相板と偏光板を貼
り合わせる工程,前記液晶表示素子に液晶駆動用ICが
搭載されたテープ・キャリア・パッケージ(以下、TC
Pと称する)および駆動用外部回路とを接続する工程,
前記液晶表示素子をフレーム,ケース等に組み込む工
程、により完成するものである。
蔵拡散反射板を備えた反射型カラー液晶表示装置の具体
的な素子構成の一例は次の通りである。
ンにより、紐状の凸部,凹部のパターンを生成する。こ
こで、スピノーダル分解のシミュレーションを行うため
の、スピノーダル分解のモデル方程式とは数1で与えら
れるCahn-Hilliard(-Cook)方程式、数2で与えられる時
間依存Ginzburg-Landau方程式などがある。
tem(CDS)によるスピノーダル分解モデル(拡大ムー
ア近傍)の数値シミュレーションによってスピノダル分
解を模擬したパターンを生成することができる。
ぼ一様な線幅をもち、かつ滑らかな曲線を有する紐状の
凸および凹状パターンからなり、2)紐状の凸部あるい
は凹部が連続、または交互に配置され、3)紐状の凸部
および凹部の長さ方向に直角な方向の断面形状の傾斜角
分布が大略左右対称であり、4)各方位において凸部お
よび凹部の長さの総和がほぼ等しいか、または5)各方
位において凸部および凹部の長さの総和が異なる、等の
条件を満たす多数の滑らかな凹凸パターンを形成するこ
とができる。
れたパターンを転写用ロールあるいはプレート等を用い
て、ガラス基板上に塗布された感光性樹脂(膜厚:0.
5〜2.5μm)に前記転写用ロール(ロール速度:0.
1〜3m/分)あるいはプレート等により形成された樹
脂パターンに光(波長:365nm,光量:50〜50
0mj/cm2),熱(50〜150℃)および圧力(1
〜12kg/cm2)を加えて、前記感光性樹脂をパターン
化する工程、あるいはガラス基板上に塗布された感光性
樹脂(膜厚:0.5〜2.5μm)にスピノーダル分解に
よるパターン生成のシミュレーション手法を用いて作製
した紐状パターンを遮光パターンあるいは透過パターン
としたフォトマスクを介して露光(波長:365nm、
光量:50〜500mj/cm2 )し、所定の現像、硬化
して前記感光性樹脂をパターン化(幅:5〜20μm、
高さあるいは深さ:0.5〜2.0μm)する工程、
(2)パターン化された前記樹脂層上に反射膜(アルミ
ニウム,アルミニウム合金,銀,銀合金等の薄膜、膜
厚:100〜300nm)を形成する工程、(3)前記
反射膜上に絶縁層(アクリル系感光性樹脂あるいは非感
光性樹脂,膜厚:1.0〜3.0μm)を形成する工程、
(4)前記絶縁層上に透明電極を膜付け(ITO(Indiu
m Tin Oxide),膜厚:100〜300nm),パターニ
ング(電極数:1920本,ピッチ:100μm、電極
々間隙:8〜20μm)する工程、(5)前記透明電極
上に配向制御膜(ポリイミド,膜厚:50〜100n
m,温度:230〜250℃)を形成する工程から成る
一方の電極基板と、ガラス基板上に(6)遮光層(黒色
顔料分散型感光性樹脂,3層クロム等の低表面反射遮光
膜膜厚:0.1〜1.2μm,ピッチ:100μm,幅:
10〜25μm)を形成する工程、(7)前記遮光層上
に着色層(赤,緑,青またはシアン,マゼンタ,イエロ
ー,顔料分散型アクリル系感光性樹脂,膜厚:0.5〜
1.5μm,ピッチ:100μm,幅:75〜90μ
m)を形成する工程、(8)前記着色層上に平坦化膜
(アクリル系感光性樹脂,膜厚:1.0〜3.0μm,硬
化温度:230〜250℃/1hour)を形成する工程、
(9)前記平坦化膜上に透明電極を膜付け(ITO(Ind
ium Tin Oxide),膜厚:100〜300nm),パター
ニング(電極数:240本,ピッチ:300μm,電極
々間隙:8〜20μm)する工程、(10)前記透明電
極上に配向制御膜(ポリイミド,膜厚:50〜150n
m,硬化温度:230〜250℃)を形成する工程、か
ら成るもう一方の電極基板とを、(11)互いの配向制
御膜面が対向するようにスペーサ材(ポリマビーズ,シ
リカビーズ,ガラスファイバ,粒径:6μm)を介して
組合わせ、両電極基板周辺をシール材(エポキシ樹脂中
に上記スペーサ材を分散したもの)で接着,シールする
工程、(12)両電極基板間に液晶を封入,封止する工
程、により液晶表示素子を作成する。
板が形成されていない方のガラス基板に所定の位相板と
偏光板を貼り合わせる工程、(14)前記液晶表示素子
に液晶駆動用ICが搭載されたテープ・キャリア・パッ
ケージ(以下、TCPと称する)および駆動用外部回路
とを接続する工程、(15)前記液晶表示素子をフレー
ム,ケース等に組み込む工程、により本発明の液晶表示
装置が完成する。
れる光あるいは特定の方向から入射される光を、できる
だけ多く観察者側に反射させるための紐状の凸部および
凹部が画素電極に対応する部分に、紐状の凸部あるいは
紐状の凹部が最も密になるように配置された滑らかな凹
凸面を有する反射板を内蔵しているので、明るい表示の
反射型液晶表示装置が提供できる。
部からなる紐状の凹凸パターンを形成する転写用ロー
ル,プレートあるいはフォトマスク等の原パターンとし
て、高分子ブロック重合体等の相分離現象で知られるス
ピノーダル分解を解析するためのコンピュータシミュレ
ーション手法により得られる相分離生成パターンを用い
るため、不規則な配列パターンで、かつ紐状の凸部ある
いは紐状の凹部が最も密に配置できるパターンを有する
明るい表示が得られる低価格の反射型液晶表示装置が提
供できる。
シミュレーションにより任意に制御できる紐状パターン
を前記転写ロールやプレートの金型あるいはフォトマス
クパターンとして使用するため、凸部および凹部の断面
形状を変えずに、各方位における紐状凸部あるいは凹部
の長さ成分の配置比率を制御することにより、反射光を
特定方向に集光させる等の反射特性制御が容易に行え、
所望の反射特性を有する反射型液晶表示装置および反射
板が提供できる。
ョンにより得た相分離生成パターンをコンピュータに取
込み、画像処理を施してパターン補正することにより、
転写法あるいはフォトリソ法等の形成法に最も適したフ
ォトマスクや転写金型が容易に形成できるため、あらゆ
る方向からの入射光をより観察者側に集光させることが
できだけでなく、画像を劣化させる正反射光成分(平坦
な領域から反射される光成分)が少なく、より明るい表
示が得られる反射型液晶表示装置および反射板が提供で
きる。
示装置について説明する。本発明では、表示規模640
×240ドット(画素ピッチ:0.3mm×0.3mm,画素
サイズ:0.288mm×0.288mm,画面対角サイズ:
8.1インチ)の1/2VGA対応ハンド・ヘルドタイプ
・パーソナル・コンピュータ(以下、ハンド・ヘルドP
Cと称する)や屋外用途に使用される反射型スーパー・
ツイステッド・ネマチック・カラー液晶表示装置(以
下、反射型STNカラー液晶表示装置と称する)を主に
説明する。
するものではないので、アクティブ・アドレッシング方
式,パッシブ方式のいずれも適応でき、STN液晶表示
方式に限定されるものではない。
射板の下地層となる樹脂層に紐状の凹凸パターンを形成
することによって、光の干渉による色付きのない、明る
い画像が得られるようにしたものである。
樹脂層に紐状の凹凸パターンを形成するためのフォトマ
スクパターンであり、黒の部分(遮光部)が凸部あるい
は凹部になる部分である。ただし、使用する樹脂層の材
料によっては同パターンにおいて黒の部分と白の部分を
反転させる必要がある。図1(b)は、図1(a)のフ
ォトマスクパターンで生成した樹脂層を示したものであ
る。
ーンが形成された樹脂層をa1−a2で切断し、その断
面の一部を示したものである。図2(a)は紐状の凸部
と紐状の凹部が交互に連続して配置されたパターンを示
し、図2(b)は紐状の凸部が連続的に配置されたパタ
ーンを示し、図2(c)は紐状凹部が連続的に配置され
たパターンを示したものである。ここで、d0,d1,
d2は凸部又は凹部の長さであり、hは凸部の高さ又は
凹部の深さを示している。d1は、凸部又は凹部のパタ
ーンとa1−a2とが直角に交わっている部分の長さを
示したものであり、これは紐状の凸部,凹部の幅に相当
する。つまり、図2(b)は長さd1,高さhの放物線
を描く凸状又は凹状のものが連続して配置されたパター
ンであることを意味している。尚、材質によっては全て
の幅を完全に一定とすることができない場合があるが、
ほぼ一定であれば本発明の効果を得ることができる。
ーン,凹パターン又は凹凸パターンの特徴について説明
する。
形状を反映するので、傾斜角分布がほぼ左右対称の放物
線を描く場合には、反射光の強度分布は基板法線に対し
て左右対称となる。従って、左右非対象とすれば、光の
強度分布を左右非対象とすることができ光の強度分布に
方向性を持たせることができる。
総和は、図2で示した凸部又は凹部の長さ、d0,d
1,d2に依存する。従って、図1(b)で示した横方
向(b1の方向)の凸部又は凹部の長さの総和と、縦方
向(b2の方向)の凸部又は凹部の長さの総和とが同じ
場合、横方向と縦方向の光の強度分布の総和が等しくな
る。つまり、縦方向と横方向での明るさが等しくなる。
また、横方向(b1の方向)の凸部又は凹部の長さの総和
より、縦方向(b2の方向)の凸部又は凹部の長さの総
和が長い場合には、横方向の光の強度分布の総和が縦方
向の光の強度分布の総和より大きくなる。つまり、横方
向が縦方向より明るくなる。これは斜め方向(b3,b
4の方向)についても同様に、凸部又は凹部の長さによ
り明るさを同じくしたり、変えることができる。また、
図2に示した線は凹部と凹部,凸部と凸部,凹部と凸部
の境界である。したがってこの境界の数の縦と横の比率
が同じであれば、縦方向と横方向での明るさが等しくな
る。
方向に直線的(平行)に伸びると光の干渉により明るさ
が低減する。そこで、図1(b)に示す紐状のパターン
の凸部,凹部は、曲線を描いて伸びるように構成されて
いる。つまり、凸部,凹部の平行する直線の部分を少な
くすることによって光の干渉を低減している。最も望ま
しいのは、それぞれの凸部,凹部が曲線を描き、ランダ
ムな方向(無秩序)に伸びている構成である。この場
合、光の干渉が最も少なくなる。
うに凸部,凹部が連続して続くように、凸部,凹部を隣
り合わせるようにすることで、凸部と凹部の間、凸部と
凸部の間、凹部と凹部の間の平坦な部分をなくすことが
できる。これにより、不要な光成分である正反射光とな
る平坦な部分をなくすことができるだけでなく、入射光
を観察者方向に効率よく集光できるので、明るい反射板
にすることができる。尚、平坦部分がないように凸部又
は凹部を連続して構成した場合、凸部又は凹部が最も密
に配置されていることになるので、以下、このような状
態を最密充填配置という。
の幅に相当する長さdを5〜20μmの範囲、より好ま
しくは8〜15μmの範囲と、紐状凸部あるいは紐状凹
部の高さおよび深さhを0.5〜2.0μmの範囲、より
好ましくは0.8〜1.5μmの範囲とした。
た液晶表示素子および液晶表示装置の実施例の断面構造
を図3,図4に示す。図3は液晶表示素子の断面構造で
あり、図4は液晶表示装置の断面構造を示したものであ
る。図3に示すように、液晶表示素子の一方の電極基板
はガラス基板10(ソーダガラス,板厚:0.7mm)上に
紐状の凸部あるいは紐状の凹部からなる多数の凹凸面を
有する樹脂層13(アクリル系,膜厚:1.5μm 、凸
部または凹部の幅:13μm、凸部または凹部の高さ:
1.0μm),反射膜14(アルミニウム,膜厚:100
nm),絶縁層15(アクリル系,膜厚:2.0μ
m),透明電極16(ITO膜,膜厚:260nm,電
極数:1920本,電極ピッチ:100μm,電極幅:
88μm,電極間隙:12μm),配向制御膜17(ポ
リイミド,膜厚:100nm)を積層して構成してい
る。また、他方の電極基板はガラス基板20(ソーダガ
ラス,板厚:0.7mm)上に遮光層21(3層クロム,
膜厚:0.1μm,幅:12μm,顔料ブラック,膜
厚:0.6μm,幅:12μm),着色層22,23,
24(顔料タイプ,膜厚:1.2μm、幅:100μ
m),平坦化膜25(アクリル系,膜厚:2.0μm),
透明電極26(ITO膜,膜厚:260nm,電極数:
240本,電極ピッチ:300μm,電極幅:288μ
m,電極間隙:12μm),配向制御膜27(ポリイミ
ド、膜厚:100nm)を積層して構成している。そし
てこれらの電極基板をポリマービーズのスペーサ材30
(粒径:6μm)を介して配置し、ガラス基板10,2
0の間に、液晶31(シアノPCHおよびトラン誘導体
からなる液晶組成物,液晶厚み:6μm,ツイスト角:
250°)を封入している。また、一方のガラス基板2
0上に所定の位相板33,34および偏光板32を配置
して反射型カラー液晶表示素子を構成している。同図4
に示すように、液晶表示素子40に液晶駆動用ICを搭
載したテープ・キャリア・パッケージ41および駆動用
外部回路42とを配置し反射型カラー液晶表示装置を構
成している。
する光を観察者方向に集光させるための反射要素を紐状
の凸部あるいは紐状の凹部とすることにより、紐状凸部
あるいは紐状凹部が画素部に対応する領域に無秩序、か
つ最密充填配置された反射板を内蔵する反射型カラー液
晶表示素子が製作できるので、光の干渉がなく、明るい
表示が得られる反射型カラー液晶表示装置が提供でき
る。
は紐状凹部からなる微小な凹凸パターンを形成するため
のフォトマスクパターンあるいは転写パターンを高分子
ブロック共重合体等の相分離現象で知られるスピノーダ
ル分解を解析するためのコンピュータ・シミュレーショ
ン手法で作製することにより、紐状凸部あるいは紐状凹
部の配列が任意に制御できるので照明環境に適した反射
型カラー液晶表示素子が製作でき、光の干渉がなく、よ
り明るい表示が得られる反射型カラー液晶表示装置が提
供できる。
転写プレートあるいはベースフィルム上に紐状の凹部か
らなる微小な凹凸面を有する樹脂層が積層された転写フ
ィルム等の転写法で、紐状の凸部あるいは紐状の凹部か
らなる微小な凹凸面を有する樹脂層を形成することによ
り、低コストで反射型カラー液晶表示素子が製作できる
ので、低価格の反射型カラー液晶表示装置が提供でき
る。
が、本発明ではスピノーダル分解を解析するためのコン
ピュータ・シミュレーション手法を用いて紐状の凸部あ
るいは紐状の凹部パターンを作製したが、高分子,液晶
及びコロイド等の温度や圧力等の環境条件を制御し、相
転移あるいは相分離等の現象を誘起させることにより直
接パターンを作製してもよい。
凹部の幅を13μmとしたが、本発明はこの幅に限定さ
れるものではない。さらに、本実施例では紐状凸部ある
いは紐状凹部の幅を13μm一種類としたが、本発明は
異なる幅を有する複数の紐状凸部あるいは紐状凹部で構
成してもよい。これも、以下の実施例においても共通す
ることであり、このように異なる幅で構成することによ
り、角度に対する強度分布を変えることができ、広範囲
で明るく表示することができる。
の断面構造を図5に示す。同図に示すように、液晶表示
素子の一方の電極基板はガラス基板10(ソーダガラ
ス,板厚:0.7mm)上に紐状の凸部あるいは凹部から
なる多数の凹凸面を有する遮光機能を付与した樹脂層1
3(光吸収材:黒色顔料,母材:感光性アクリル樹脂,
膜厚:0.6μm,凸部または凹部の幅:13μm,凸部
または凹部の高さ:1.0μm),画素部に対応する部分
にのみ配置された反射膜14(アルミニウム,膜厚:1
00nm,サイズ:88μm×288μm),絶縁層1
5(アクリル系,膜厚:2.0μm),透明電極16(I
TO膜,膜厚:260nm,電極数:1920本,電極
ピッチ:100μm,電極幅:92μm,電極間隙:8
μm),配向制御膜17(ポリイミド,膜厚:100n
m)を積層して構成している。また、他方の電極基板
は、ガラス基板20(ソーダガラス,板厚:0.7mm)上
に赤,緑および青(シアン,マジェンタおよびイエロー
でも可)からなる着色層22,23,24(顔料,膜
厚:1.2μm,幅:100μm),平坦化膜25(アク
リル系,膜厚:2.0μm),透明電極26(ITO
膜,膜厚:260nm,電極数:240本,電極ピッ
チ:300μm,電極幅:292μm,電極間隙:8μ
m),配向制御膜27(ポリイミド,膜厚:100n
m)を積層して構成している。そして、この2つの電極
基板をポリマービーズのスペーサ材30(粒径:6μ
m)を介して配置し、ガラス基板10,20の間に、液
晶31(シアノPCHおよびトラン誘導体からなる液晶
組成物、液晶厚み:6μm,ツイスト角:250°)を
封入している。また、一方の電極基板のガラス基板20
上に所定の位相板33,34および偏光板32を配置し
て反射型カラー液晶表示素子を構成している。
40に液晶駆動用ICを搭載したテープ・キャリア・パ
ッケージ41および駆動用外部回路42とを配置した反
射型カラー液晶表示装置を示している。
状の凹部からなる微少な凹凸面を有する樹脂層13に黒
色顔料等を分散させ、かつ反射膜14を短冊状にパター
ニングして画素電極に対応する部分にのみ配置すること
で反射電極基板に遮光機能を付与させることにより、対
向基板には着色層23,24,25のみを配置した構造
の液晶厚みが均一な反射型カラー液晶表示素子が作製で
きるので、明るく、高コントラストの表示が得られる反
射型カラー液晶表示装置が提供できる。
るパターニング処理をパターニング性のよい金属反射膜
14と透明電極16,26のみにすることにより、高開
口率の反射型カラー液晶表示素子が製作でき、明るく、
高コントラストの表示が得られる反射型カラー液晶表示
装置が提供できる。
23,24を三色同時印刷法を用いて形成することによ
り、低コストで反射型カラー液晶表示素子が製作でき、
明るく、高コントラストの画像が得られる低コストの反
射型カラー液晶表示装置が提供できる。
示素子の断面構造を図6に示す。同図に示すように、液
晶表示素子の一方の電極基板は、ガラス基板10(ソー
ダガラス,板厚:0.7mm)上に紐状の凸部あるいは凹部
からなる多数の凹凸面を有する樹脂層13(光吸収材:
黒色顔料,母材:感光性アクリル樹脂,膜厚:0.6μ
m,凸部または凹部の幅:13μm,凸部または凹部の
高さ:1.0μm),画素部に対応する部分にのみ配置さ
れた反射膜14(アルミニウム,膜厚:100nm,サ
イズ:88μm×288μm),赤,緑および青(シア
ン,マジェンタおよびイエローでも可)からなる着色層
22,23,24(顔料,膜厚:1.2μm,幅:100
μm),平坦化膜25(アクリル系,膜厚:2.0μ
m),透明電極16(ITO膜,膜厚:260nm,電
極数:240本,電極ピッチ:300μm,電極幅:2
92μm,電極間隙:8μm),配向制御膜27(ポリ
イミド,膜厚:100nm)を積層して構成している。
また、他方の電極基板は、ガラス基板20(ソーダガラ
ス,板厚:0.7mm)上に透明電極16(ITO膜,膜
厚:260nm,電極数:1920本,電極ピッチ:1
00μm,電極幅:92μm,電極間隙:8μm),配
向制御膜17(ポリイミド,膜厚:100nm)を積層
して構成している。そしてこれらの電極基板を、ポリマ
ービーズのスペーサ材30(粒径:6μm)を介して配
置し、ガラス基板10,20の間に、液晶31(シアノ
PCHおよびトラン誘導体からなる液晶組成物,液晶厚
み:6μm,ツイスト角:250°)を封入する。ま
た、液晶表示素子の一方の電極基板のガラス基板20上
に所定の位相板33,34および偏光板32を配置して
反射型カラー液晶表示素子を構成する。そして、図4に
示すように、液晶表示素子40に液晶駆動用ICを搭載
したテープ・キャリア・パッケージ41および駆動用外
部回路42とを配置して反射型カラー液晶表示装置を構
成する。
状の凹部からなる微少な凹凸面を有する樹脂層13に黒
色顔料等を分散し、かつ反射膜14を短冊状にパターニ
ングして画素電極に対応する部分にのみ配置することで
樹脂層13に遮光層の機能を付与し、さらに前記反射膜
14上に着色層22,23,24を積層することによ
り、反射膜14と透明電極16間に配置する絶縁層およ
び遮光層が除去できるので、高開口率の反射型カラー液
晶表示素子が製作でき、明るく、高コントラスト表示が
得られる反射型カラー液晶表示装置が提供できる。
板に樹脂層13,反射膜14および着色層22,23,
24を集約させることにより、他方のガラス基板には精
細度の高い信号電極をガラス基板上に直接形成できるの
で、液晶表示素子の製作歩留まりを向上する効果があ
る。
実装、並びに、修正も容易で、液晶素子の製作歩留まり
を向上する効果もある。
2,23,の形成に三色同時印刷法を用いて重合せ印刷
をすることにより着色層表面の段差が解消できるだけで
なく、低コストで反射型カラー液晶表示素子ができ、明
るく、高コントラストの画像が得られる低価格の反射型
カラー液晶表示装置が提供できる。
4上に平坦化膜25を配置したが、前述した三色同時印
刷法等を用いて重合せ印刷をすることにより、着色層2
2,23,24に平坦化機能を付与することができるの
で、平坦化膜25のない反射型カラー液晶表示素子が製
作でき、明るく、高コントラスト表示が得られる低価格
の反射型カラー液晶表示装置が提供できる。
示素子の断面構造を図7に示す。同図に示すように、液
晶表示素子の電極基板は、ガラス基板10(ソーダガラ
ス,板厚:0.7mm)上に紐状の凸部あるいは凹部からな
る多数の凹凸面を有する樹脂層13(光吸収材:黒色顔
料,母材:感光性アクリル樹脂,膜厚:0.6μm ,凸
部または凹部の幅:13μm,凸部または凹部の高さ:
1.0μm),画素部に対応する部分にのみ配置された反
射膜14(銀,膜厚:100nm),遮光層35(硫化
処理により黒化,ピッチ:100μm×300μm,
幅:12μm),赤,緑および青(シアン,マジェンタ
およびイエローでも可)からなる着色層22,23,2
4(顔料,膜厚:1.2μm,幅:100μm),透明電
極16(ITO膜,膜厚:260nm,電極数:240
本,電極ピッチ:300μm,電極幅:292μm,電
極間隙:8μm),配向制御膜27(ポリイミド,膜
厚:100nm)を積層して構成する。また、他方の電
極基板を、ガラス基板20(ソーダガラス,板厚:0.
7mm)上に透明電極16(ITO膜,膜厚:260n
m,電極数:1920本,電極ピッチ:100μm,電極
幅:92μm,電極間隙:8μm),配向制御膜17
(ポリイミド,膜厚:100nm)を積層して構成す
る。そしてこれらの電極基板を、ポリマービーズのスペ
ーサ材30(粒径:6μm)を介して配置し、ガラス基
板間々隙部に、液晶31(シアノPCHおよびトラン誘
導体からなる液晶組成物,液晶厚み:6μm,ツイスト
角:250°)を封入する。また電極基板のガラス基板
20上に所定の位相板33,34および偏光板32を配
置して反射型カラー液晶表示素子を構成する。図4に示
すように、液晶表示素子40に液晶駆動用ICを搭載し
たテープ・キャリア・パッケージ41および駆動用外部
回路42とを配置し反射型カラー液晶表示装置を構成す
る。
状の凹部からなる微少な凹凸面を有する樹脂層13上に
形成される反射膜14をパターニングせずに、硫化処理
等により遮光部(ブラックマトリクス部)に対応する反
射膜部35のみを黒化することにより、反射膜に段差を
発生させずに遮光機能を付与できるので、着色層22,
23,24表面が平坦な反射型カラー液晶表示素子が製
作できるので、明るく、高コントラストの表示が得られ
る反射型カラー液晶表示装置が提供できる。
ニングせずに、反射膜14の一部分を黒化処理によりマ
トリクス状遮光層35を形成するため、高開口率の反射
型カラー液晶表示素子が製作でき、明るく,高コントラ
ストの表示が得られる反射型カラー液晶表示装置が提供
できる。
基板に樹脂層13,反射膜14および着色層22,2
3,24を集約させることにより、他方のガラス基板に
は精細度の高い透明電極16をガラス基板上に直接形成
できるので、液晶表示素子の製作歩留まりを向上する効
果がある。
Pの実装、並びに、修正も容易で、液晶素子の製作歩留
まりを向上する効果もある。
3を三色同時印刷法を用いて重合せ印刷をすることによ
り着色層表面の段差が解消できるだけでなく、低コスト
で反射型カラー液晶表示素子ができるので、明るく、高
コントラストの表示が得られる低価格の反射型カラー液
晶表示装置が提供できる。
表示素子および反射型液晶表示装置の製法を図8の模式
断面図に基づき説明する。工程(a):紐状の凹凸部が
表面に形成された支持体となる高分子のベースフィルム
12(ポリエチレンテレフタレート,膜厚:50μm,
凹部ピッチ:およそ13μm,凹部深さ:1.0μm)上
に黒色顔料が分散されたアクリル樹脂からなる樹脂層1
3(エポキシ系樹脂あるいはイミド系樹脂でも可、また
は、樹脂層は感光性あるいは非感光性いずれも可)を塗
布(膜厚:1.5μm),乾燥後、樹脂層13上に保護フ
ィルム(図示せず、ポリエチレン,膜厚:6μm)を設
けた転写フィルムを用意する。
(ソーダガラス,板厚:0.7mm)にロールラミネータ1
8(基板温度:100℃,ロール温度:100℃,ロー
ル圧力:6kg/cm2,送り速度:0.5m/分)を用いて
転写し、次いで本硬化(240℃/30分)を行い、高
分子のベースフィルム12を剥がして多数の凹凸部を有
する樹脂層13を形成する。
13上にアルミニウムの反射膜14(銀でも可,膜厚:
100nm)を形成する。
脂19(感光性樹脂は非感光性樹脂でも可,膜厚:1.
5μm)を塗布後、フォトマスク28を用いて前記感光
性樹脂19に紫外線29を露光する。
記反射膜14を所定の現像条件で現像して、短冊状の反
射膜14(アルミニウム,膜厚:100nm,サイズ:
288μm×88μm,間隙:12μm)を形成し、さら
に前記短冊状反射膜14上に絶縁層15(アクリル系樹
脂),透明電極16(ITO膜,膜厚:260nm,電
極数:640本,電極ピッチ:100μm,電極幅:8
8μm,電極間々隙:12μmの信号電極),配向制御
膜17(ポリイミド,膜厚:700nm)を形成した一
方の電極基板と 工程(e):一方他方のガラス基板(ソーダガラス,板
厚:0.7mm)上に感光性樹脂の着色層22を塗布した
後、感光性樹脂の着色層22にカラーフィルタ用フォト
マスク28を介して紫外線29を露光する。
所定の現像条件で現像して、赤,緑および青(イエロ
ー,シアンおよびマゼンタでも可)のいずれかの着色層
22を形成する。
を繰り返すことにより、着色層23および24を形成す
る。
上に平坦化膜25(感光性樹脂あるいは非感光性樹脂で
も可,膜厚:2.5μm)を形成後、透明電極26(IT
O,膜厚:260nm,電極数:240本,電極ピッ
チ:300μm,電極幅:288μm,電極間々隙:12
μmの走査電極)、および配向制御膜27(ポリイミ
ド,膜厚:70nm)を形成する。
した一方の電極基板と、上記(e)〜(i)により形成
した他方の電極基板とを、互いの透明電極16,26が
対向するように配置し、液晶31の厚みに相当するポリ
マビーズのスペーサ材30(粒径:6μm)を介して組
合わせる。
脂にポリマビーズ(シリカビーズ等も使用可)が配合さ
れたシール材で両電極基板をシールし、該電極基板間隙
に液晶31(シアノPCHおよびトラン誘導体からから
なる液晶組成物,屈折率異方性△n:0.133,ツイ
スト角:250°)封入,封止(感光性アクリル樹脂ま
たは感光性エポキシ樹脂)することにより反射型カラー
液晶表示素子を作製した。
ラー液晶表示素子40のガラス基板20上に所定の位相
板33,34,偏光板32を配置して反射型カラー液晶
表示素子を作製した。
射型カラー液晶表示素子40に液晶駆動用ICを搭載し
たテープ・キャリア・パッケージ41や駆動用外部回路
42を実装して反射型カラー液晶表示装置を作製した。
液晶表示素子および反射型液晶表示装置の製法を図9の
模式断面図に基づき説明する。工程(a):紐状の凹凸
部が表面に形成された支持体となる高分子のレジストフ
ィルム12(ポリエチレンテレフタレート,膜厚:50
μm,凹部ピッチ:およそ13μm,凹部深さ:1.0
μm)上に黒色顔料が分散されたアクリル樹脂からなる
樹脂層13(エポキシ系樹脂あるいはイミド系樹脂でも
可、または、樹脂層は感光性あるいは非感光性いずれも
可)を塗布(膜厚:1.5μm),乾燥後、樹脂層13上
に保護フィルム(図示せず、ポリエチレン,膜厚:6μ
m)を設けた転写フィルムを用意する。
(ソーダガラス,板厚:0.7mm)にロールラミネータ1
8(基板温度:100℃,ロール温度:100℃,ロー
ル圧力:6kg/cm2,送り速度:0.5m/分)を用いて
転写し、次いで本硬化(240℃/30分)を行い、高
分子のレジストフィルム12を剥がして多数の凹凸部を
有する樹脂層13を形成する。
13上にアルミニウムの反射膜14(銀でも可,膜厚:
100nm)を形成する。
脂19(感光性樹脂は非感光性樹脂でも可、膜厚:1.
5μm)を塗布後、フォトマスク28を用いて前記感光
性樹脂19に紫外線29を露光する。
記反射膜14を所定の現像条件で現像して、短冊状の反
射膜14(アルミニウム,膜厚:100nm,サイズ:
288μm×88μm,間隙:12μm)を形成し、さら
に前記短冊状反射膜14上に絶縁層15(アクリル系樹
脂),透明電極16(ITO膜,膜厚:260nm,電
極数:640本,電極ピッチ:100μm,電極幅:8
8μm,電極間々隙:12μmの信号電極),配向制御
膜17(ポリイミド,膜厚:700nm)を形成した一
方の電極基板と 工程(e):一方他方のガラス基板(ソーダガラス,板
厚:0.7mm)上に感光性樹脂の着色層22を塗布した
後、感光性樹脂の着色層22に着色層用フォトマスク2
8を介して紫外線29を露光する。
を所定の現像条件で現像して、赤,緑および青(イエロ
ー,シアンおよびマゼンタでも可)のいずれかの着色層
22を形成する。
を繰り返すことにより、着色層23および24を形成す
る。
上に平坦化膜25(感光性樹脂あるいは非感光性樹脂で
も可,膜厚:2.5μm)を形成後、透明電極26(I
TO,膜厚:260nm,電極数:240本,電極ピッ
チ:300μm,電極幅:288μm,電極間々隙:12
μmの走査電極)、および配向制御膜27(ポリイミ
ド,膜厚:70nm)を形成する。
した一方の電極基板と、上記(e)〜(i)により形成
した他方の電極基板とを、互いの透明電極16,26が
対向するように配置し、液晶31の厚みに相当するポリ
マビーズのスペーサ材30(粒径:6μm)を介して組
合わせる。
脂にポリマビーズ(シリカビーズ等も使用可)が配合さ
れたシール材で両電極基板をシールし、該電極基板間隙
に液晶31(シアノPCHおよびトラン誘導体からから
なる液晶組成物,屈折率異方性△n:0.133,ツイ
スト角:250°)封入,封止(感光性アクリル樹脂ま
たは感光性エポキシ樹脂)することにより反射型カラー
液晶表示素子を作製した。
ラー液晶表示素子40のガラス基板20上に所定の位相
板33,34,偏光板32を配置して反射型カラー液晶
表示素子を作製した。
射型カラー液晶表示素子40に液晶駆動用ICを搭載し
たテープ・キャリア・パッケージ41や駆動用外部回路
42を実装して反射型カラー液晶表示装置を作製した。
状の凹部による微小な凹凸面を有する樹脂層を低コスト
化に有利な転写法により形成したが、印刷方式やフォト
リソグラフィ法等で形成しても同様のものが得られる。
本発明は紐状のパターンで微小な凹凸面を形成すること
が特徴であり、製法には限定されない。
00nmのアルミニウム膜,遮光膜として膜厚が100
nmのクロム膜を形成したが、反射膜および遮光膜の材
料等は、目的に応じて選択することができる。
合わせて任意である。例えば、有効表示領域にのみ形成
すれば、液晶駆動用ICが搭載されたTCP実装がより
有利になる。
る無秩序に配置された滑らかな凹凸反射面を有する反射
板を内蔵することにより、入射する光を観察者側に集光
させるための凸部および凹部を所定の領域内に最も密に
なるように配置することができるので、光の干渉による
色付きのない、明るい画像が得られる反射型液晶表示装
置が提供できる。
つ無秩序に配置、または紐状の凸部と凹部が交互でかつ
無秩序に配置された滑らかな凹凸反射面を有する反射板
を内蔵することにより、あらゆる方向から入射する光を
観察者方向に集光させることができるだけでなく、正反
射光成分を発生させる平坦な部分を少なくできる構造な
ので、光の干渉による色付きのない、明るい画像が得ら
れる反射型液晶表示装置が提供できる。尚、平坦化を考
えた場合は、紐状の凸部あるいは凹部が連続でかつ無秩
序に配置した場合の方が、凸部あるいは凹部のいずれか
一方の高さを考えればよいので、凸部と凹部が交互でか
つ無秩序に配置した場合よりも良い。また、紐状の凸部
あるいは凹部が連続でかつ無秩序に配置した場合より、
凸部と凹部が交互でかつ無秩序に配置した場合の方が正
反射光成分を発生させる平坦な部分が少なくなる可能性
がある。
状凹部の長さ成分がほぼ等しくなるように紐状凸部ある
いは紐状凹部のパターンを制御することにより、あらゆ
る方向から入射する光を観察者方向に集光させることが
できる反射板が形成できるので、明るい画像が得られる
低価格の反射型液晶表示装置が提供できる。
部の長さ成分が異なるように紐状凸部あるいは紐状凹部
のパターンを制御することにより、特定方向から入射す
る光を観察者方向に効率よく集光させることのできる反
射板が形成できるので、明るい画像が得られる低価格の
反射型液晶表示装置が提供できる。
称な紐状凸部および紐状凹部を有する反射板を内蔵する
ことにより紐状凸部および凹部のパターン形成が容易に
なるので、明るい画像が得られる反射型液晶表示装置が
低コストで達成できる。
滑らかな凹凸面を有する樹脂層を黒色顔料等により着色
するとともに、反射層を着色層のドットサイズに対応す
るように短冊状にパターニングする構造にすることによ
り高開口率の反射型液晶表示素子が製作できるので、明
るい画像が得られる反射型カラー液晶表示装置が提供で
きる。
することにより、他方のガラス基板に精細度の高い信号
電極をガラス基板上に直接形成できるので、電極形成お
よび液晶駆動用ICが搭載されたTCPの実装、並び
に、修正が高歩留まりで行える液晶表示素子が製作でき
るので、高コントラストで明るい画像が得られる低コス
トの反射型液晶表示装置が提供できる。
化処理等の手法で遮光機能を付与することにより、非開
口部からの不要な反射光が大幅に低減できるので、高コ
ントラストで明るい画像が得られる反射型液晶表示装置
が低コストで達成できる。
サ材としているが、柱状スペーサを用いても良い。
射型液晶表示装置を提供することができる。
成用フォトマスク・パターン及び拡散反射板を示す図で
ある。
射板の断面構造を示す図である。
示す模式断面図である。
す模式断面図である。
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
示す模式断面図である。
ルム、12…ベースフィルム、13…樹脂層、14…反
射層、15…絶縁層、16,26…透明電極、17,2
7…配向制御膜、18…ラミネータ、19…感光性樹
脂、21…遮光層、22,23,24…着色層、25…
平坦化膜、28…フォトマスク、29…紫外線、30…
スペーサ材、31…液晶、32…偏光板、33,34…
位相板、40…反射型カラー液晶表示素子、41…テー
プ・キャリア・パッケージ、42…駆動用外部回路。
Claims (7)
- 【請求項1】ガラス基板上に樹脂層,反射層,絶縁層,
透明電極および配向制御層とを形成した第1の基板と、
ガラス基板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極お
よび配向制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶とを有す
る反射型液晶表示装置であって、 前記樹脂層は、曲線で形成された凸状又は凹状のパター
ンを有する反射型液晶表示装置。 - 【請求項2】ガラス基板上に反射層,絶縁層,透明電極
および配向制御層とを形成した第1の基板と、ガラス基
板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極および配向
制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の基板と前
記第2の基板との間に挟持された液晶とを有する反射型
液晶表示装置であって、 前記第1の基板は前記ガラス基板と前記反射層との間に
形成された樹脂層を有し、該樹脂層は、曲線で形成され
た凸状及び凹状のパターンを有し、該凸状のパターンと
凹状のパタンが交互に配置された反射型液晶表示装置。 - 【請求項3】ガラス基板上に樹脂層,反射層,絶縁層,
透明電極および配向制御層とを形成した第1の基板と、
ガラス基板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極お
よび配向制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶とを有す
る反射型液晶表示装置であって、 前記樹脂層は、凸状又は凹状のパターンを有し、前記樹
脂層の各方位における前記凸部又は凹部の長さの総和が
ほぼ等しい反射型液晶表示装置。 - 【請求項4】ガラス基板上に樹脂層,反射層,絶縁層,
透明電極および配向制御層とを形成した第1の基板と、
ガラス基板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極お
よび配向制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶とを有す
る反射型液晶表示装置であって、 前記樹脂層は、凸状又は凹状のパターンを有し、前記樹
脂層の各方位における前記凸部又は凹部の長さの総和が
異なる反射型液晶表示装置。 - 【請求項5】ガラス基板上に樹脂層,反射層,絶縁層,
透明電極および配向制御層とを形成した第1の基板と、
ガラス基板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極お
よび配向制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶とを有す
る反射型液晶表示装置であって、 前記樹脂層は、曲線で形成され、幅がほぼ一定の凸状又
は凹状のパターンを有する反射型液晶表示装置。 - 【請求項6】ガラス基板上に樹脂層,反射層,絶縁層,
透明電極および配向制御層とを形成した第1の基板と、
ガラス基板上に遮光層,着色層,平坦化層,透明電極お
よび配向制御層とを形成した第2の基板と、前記第1の
基板と前記第2の基板との間に挟持された液晶とを有す
る反射型液晶表示装置であって、 前記樹脂層は、曲線で形成され、断面形状の傾斜角分布
がほぼ左右対称の凸状又は凹状のパターンを有する反射
型液晶表示装置。 - 【請求項7】請求項1から6のいずれか1項において、
前記曲線で形成された凸部あるいは凹部からなるパター
ンはスピノーダル分解の解析シミュレーションにより生
成されたパターンあるいはスピノーダル分解により直接
生成されたパターンである反射型液晶表示装置。
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