JP6318881B2 - マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器に関する。
素子基板と対向基板との間に、例えば、液晶などの電気光学物質を備えた電気光学装置が知られている。電気光学装置として、例えば、プロジェクターの液晶ライトバルブとして用いられる液晶装置を挙げることができる。液晶装置では、スイッチング素子や配線などが配置された領域に遮光部が設けられ、入射する光の一部は遮光部で遮光されて利用されない。そこで、少なくとも一方の基板にマイクロレンズを備え、液晶装置に入射する光のうち画素同士の境界に配置された遮光部で遮光されてしまう光を集光して画素の開口部内に入射させることにより、液晶装置における光の利用効率の向上を図る構成が知られている。
しかしながら、マイクロレンズで集光された光は収束した後に放射状に広がって射出される。この光が広がる角度が大きくなると、マイクロレンズを通過して液晶層に入射する光の液晶の配向方向に対する角度のばらつきが大きくなるため、液晶装置のコントラストの低下を招くという課題があった。このような課題に対して、屈折率が異なる2層以上の無機材料が積層されたレンズ層を有するマイクロレンズアレイ基板(対向基板)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板では、入射する光をレンズ層で集光することで光の利用効率を向上させるとともに、屈折率が異なる複数の層同士の界面で光を屈折させることで射出される光を平行光に近付けることができるとされている。このようなマイクロレンズアレイ基板の製造工程では、基板に複数の球面状凹部を形成し、凹部が形成された基板の表面に屈折率の異なる無機材料のゾル溶液を2回以上繰り返して塗布してゲル化させることにより、積層された複数の層からなるレンズ層が形成される。そして、レンズ層を構成する複数の層のうち最上層の表面を研磨して平坦化し、その上に透明電極とブラックマトリックスを形成することにより、このレンズ層の最上層が、マイクロレンズアレイ基板の表面となり、液晶層との境界面となる。
特開2007−226075号公報
ところで、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板では、球面状のマイクロレンズの中央部から端部に亘って、最上層までの屈折率の異なる複数の層が積層される。そのため、基板の表面に対する角度が大きくなるマイクロレンズの端部において、入射する光が屈折率の異なる層同士の界面で反射されてしまい、その分だけ光の利用効率が低下するおそれがある。
また、マイクロレンズアレイ基板を製造する工程において、球面状凹部が形成された基板上に複数の層を積層してレンズ層を形成する際に、複数の層のそれぞれの上面に球面状凹部が反映された凹部が形成される。したがって、最上層の層厚の範囲内で表面を平坦化するためには、レンズ層の最上層をその直下の層の凹部の深さよりも厚く形成しなければならない。そして、マイクロレンズの光路長がレンズ層の最上層の層厚で調整されることとなるため、レンズ層の最上層を研磨する工程において、表面を平坦化しつつ所定の層厚(残厚)を確保しなければならないので、光路長の調整が容易に行えないという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るマイクロレンズアレイ基板は、第1の面に複数の凹部が設けられた基板と、前記第1の面を覆い前記複数の凹部を埋め込むように設けられた、略平坦な表面を有するレンズ層と、を備え、前記レンズ層は、前記凹部の形状を反映して前記表面の反対側の面側から前記表面側に向かって順に積層された、第1のレンズ層と、第2のレンズ層と、第3のレンズ層と、を含み、前記第1のレンズ層の屈折率は、前記第2のレンズ層の屈折率よりも大きく、前記第3のレンズ層の屈折率は、前記第2のレンズ層の屈折率よりも小さく、かつ、前記基板の屈折率よりも大きく、前記レンズ層の前記表面には、前記凹部の中央部から端部に向かって順に、前記第3のレンズ層と、前記第2のレンズ層と、前記第1のレンズ層と、が露出していることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、レンズ層は、凹部の形状を反映して表面の反対側の面側から表面側に向かって順に積層された第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層とを含む。第1のレンズ層の屈折率は基板の屈折率よりも大きいので、基板側から入射した光は、第1のレンズ層でマイクロレンズ(凹部)の平面視における中心側へ屈折する。第2のレンズ層の屈折率は第1のレンズ層の屈折率よりも小さく、第3のレンズ層の屈折率は第2のレンズ層の屈折率よりも小さいので、第1のレンズ層側から入射した光は、第2のレンズ層と第3のレンズ層とでマイクロレンズ(凹部)の平面視における端部側へ順次屈折する。したがって、基板側から入射して第1のレンズ層でマイクロレンズ(凹部)の平面視における中心側へ集められた光を、第2のレンズ層と第3のレンズ層とで順次平行光に近付けて射出させることができる。
また、本適用例の構成によれば、レンズ層の略平坦な表面には、マイクロレンズ(凹部)の中央部から端部に向かって順に第3のレンズ層と第2のレンズ層と第1のレンズ層とが露出している。すなわち、マイクロレンズ(凹部)の中央部には第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層とが存在するが、中央部から端部に向かって第3のレンズ層が存在しなくなり、さらに第2のレンズ層も存在しなくなる。そのため、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のようにマイクロレンズの中央部から端部まで複数の層が同様に積層されている場合と比べて、マイクロレンズの中央部よりも基板の表面に対する角度が大きくなる端部において屈折率の異なる層同士の界面での反射が少なくなるので、光の利用効率を向上できる。そして、マイクロレンズアレイ基板を製造する工程において、第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層とを積層した総厚の範囲内でレンズ層の表面を平坦化できればよいため、最上層である第3のレンズ層をその直下の第2のレンズ層の表面に反映される凹部の深さよりも厚く形成する必要はない。これにより、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板と比べて、レンズ層を形成する工程における工数を低減することができる。
[適用例2]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層は、前記第1のレンズ層よりも前記表面の反対側の面側に配置された第4のレンズ層をさらに含み、前記第4のレンズ層の屈折率は、前記第1のレンズ層の屈折率よりも大きくてもよい。
本適用例の構成によれば、レンズ層は第1のレンズ層よりも表面の反対側の面側に配置され第1のレンズ層の屈折率よりも大きな屈折率を有する第4のレンズ層を含むので、基板側から入射し第4のレンズ層でマイクロレンズ(凹部)の平面視における中心側へ屈折された光を、第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層とでマイクロレンズ(凹部)の平面視における端部側へ順次屈折させることで、平行光により近付けて射出させることができる。
[適用例3]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層は、前記第1のレンズ層よりも前記表面の反対側の面側に配置された第4のレンズ層をさらに含み、前記第4のレンズ層の屈折率は、前記第1のレンズ層の屈折率よりも小さく、かつ、前記第2のレンズ層の屈折率よりも大きくてもよい。
本適用例の構成によれば、基板側から入射し第4のレンズ層でマイクロレンズ(凹部)の平面視における中心側へ屈折された光を、第1のレンズ層でさらに中心側へ屈折させた後、第2のレンズ層と第3のレンズ層とでマイクロレンズ(凹部)の平面視における端部側へ順次屈折させて平行光に近付けることができる。
[適用例4]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層の前記表面には、前記凹部の中央部から端部に向かって順に、前記第3のレンズ層と、前記第2のレンズ層と、前記第1のレンズ層と、前記第4のレンズ層と、が露出していることが好ましい。
本適用例の構成によれば、マイクロレンズ(凹部)の中央部には第4のレンズ層と第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層との4層が存在するが、中央部から端部に向かって3層、2層となり、端部には第4のレンズ層の1層のみが存在することとなる。そのため、基板の表面に対する角度が大きくなる端部において屈折率の異なる層同士の界面での反射が抑えられるので、光の利用効率を向上できる。そして、マイクロレンズアレイ基板を製造する工程において、4つの層を積層してレンズ層を形成しても、最上層である第3のレンズ層をその直下の第2のレンズ層の表面に反映される凹部の深さよりも厚く形成する必要はないので、レンズ層を形成する工程における工数増を抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、少なくとも前記第3のレンズ層の輪郭形状と前記第2のレンズ層の輪郭形状とは、前記凹部の平面視における中心の位置を中心とする同心円状であってもよい。
本適用例の構成によれば、マイクロレンズ(凹部)の中央部から端部に向かって、第3のレンズ層までが積層された領域と第2のレンズ層までが積層された領域とが同心円状に分布する。そのため、マイクロレンズから射出される光の、基板の表面の法線方向に対する傾きが略同一となる領域を同心円状に分布させることができる。
[適用例6]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記凹部の輪郭形状は直線部分を有し、少なくとも前記第3のレンズ層の輪郭形状と前記第2のレンズ層の輪郭形状とは、前記レンズ層の前記直線部分に沿った部分を有していてもよい。
本適用例の構成によれば、例えばレンズ層の輪郭形状が矩形である場合に、マイクロレンズ(凹部)の中央部から端部に向かって、第3のレンズ層までが積層された領域と第2のレンズ層までが積層された領域とがレンズ層の輪郭形状に沿った形状で分布する。そのため、マイクロレンズから射出される光の、基板の表面の法線方向に対する傾きが略同一となる領域をレンズ層の輪郭形状に沿って分布させることができる。
[適用例7]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記レンズ層の前記表面を覆うように設けられた、前記レンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する透光層を備えていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、レンズ層の表面を覆うように設けられた透光層の層厚により、マイクロレンズの光路長を調整できる。そのため、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のようにレンズ層の最上層を平坦化しつつその層厚で光路長を調整する場合と比べて、容易に所望の光路長に調整することができる。
[適用例8]上記適用例に係るマイクロレンズアレイ基板であって、前記凹部の端部は、断面視において前記第1の面から前記凹部の中央部に向かって傾斜する傾斜面となっていることが好ましい。
本適用例の構成によれば、凹部の端部が傾斜面となっているため、凹部が球面状である場合と比べて、基板の表面に対する凹部の端部の角度を小さくできるので、基板とレンズ層との界面での反射を少なくすることができる。
[適用例9]本適用例に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法は、基板の第1の面に複数の凹部を形成する工程と、前記基板の前記第1の面を覆い前記複数の凹部を埋め込むようにレンズ層を形成するレンズ層形成工程と、前記レンズ層の表面を研磨して平坦化する平坦化処理工程と、前記レンズ層の前記表面を覆うように、前記レンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して透光層を形成する工程と、を備え、前記レンズ層形成工程は、前記基板の屈折率よりも大きな屈折率を有する材料を配置して第1のレンズ層を形成する工程と、前記第1のレンズ層上に、前記第1のレンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して第2のレンズ層を形成する工程と、前記第2のレンズ層上に、前記第2のレンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して第3のレンズ層を形成する工程と、を含み、前記平坦化処理工程では、前記凹部の端部において前記第1のレンズ層が露出するまで研磨することを特徴とする。
本適用例の製造方法によれば、レンズ層形成工程において、基板の第1の面を覆い複数の凹部を埋め込むように第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層とを積層して形成するので、最上層となる第3のレンズ層の表面には基板の凹部の形状が反映される。そして、平坦化処理工程において、凹部の端部に第1のレンズ層が露出するまでレンズ層の表面を研磨して平坦化するので、マイクロレンズ(凹部)の中央部から端部に向かって第3のレンズ層が存在しなくなり、さらに第2のレンズ層も存在しなくなる。そのため、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のようにマイクロレンズの中央部から端部まで複数の層が同様に積層されている場合と比べて、マイクロレンズの中央部よりも基板の表面に対する角度が大きくなる端部において屈折率の異なる層同士の界面での反射が少なくなるので、光の利用効率を向上できる。また、平坦化処理工程において第1のレンズ層と第2のレンズ層と第3のレンズ層との総厚の範囲内でレンズ層の表面を平坦化できればよいため、レンズ層形成工程において最上層である第3のレンズ層をその直下の第2のレンズ層の表面に反映される凹部の深さよりも厚く形成する必要はない。これにより、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板と比べて、レンズ層形成工程における工数を低減することができる。さらに、レンズ層の表面を覆うように透光層を形成する工程を有するので、透光層の層厚によりマイクロレンズの光路長を調整できる。そのため、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のようにレンズ層の最上層を平坦化しつつその層厚(残厚)で光路長を調整する場合と比べて、容易に所望の光路長に調整することができる。
[適用例10]本適用例に係る電気光学装置は、第1の基板と、前記第1の基板と対向するように配置された第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された電気光学層と、を備え、上記適用例に記載のマイクロレンズアレイ基板、または上記適用例に記載のマイクロレンズアレイ基板の製造方法で製造されたマイクロレンズアレイ基板を前記第2の基板に備えていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、電気光学装置は、入射する光を端部での反射を抑えて集光することで光の利用効率を向上させるとともに、屈折率が異なる複数の層同士の界面で光を屈折させることで射出される光を平行光に近付けることができるマイクロレンズアレイ基板を第2の基板に備えている。これにより、明るい表示と良好なコントラストとを有する電気光学装置を提供できる。
[適用例11]本適用例に係る電子機器は、上記適用例の電気光学装置の製造方法で製造された電気光学装置、または上記適用例の電気光学装置を備えていることを特徴とする。
本適用例の構成によれば、明るい表示と良好なコントラストとを有する電子機器を提供することができる。
第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図。 第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。 第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図。 第3の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図。 変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大、縮小、あるいは誇張して表示している。また、説明に必要な構成要素以外は図示を省略する場合がある。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1の実施形態)
<電気光学装置>
ここでは、電気光学装置として、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor:TFT)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する投写型表示装置(プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
まず、第1の実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置について、図1、図2、および図3を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略平面図である。図2は、第1の実施形態に係る液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。図3は、第1の実施形態に係る液晶装置の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図3は、図1のA−A’線に沿った概略断面図である。
図1および図3に示すように、本実施形態に係る液晶装置1は、第1の基板としての素子基板20と、素子基板20に対向配置された第2の基板としての対向基板30と、シール材42と、電気光学層としての液晶層40とを備えている。図1に示すように、素子基板20は対向基板30よりも大きく、両基板は、対向基板30の縁部に沿って額縁状に配置されたシール材42を介して接合されている。
液晶層40は、素子基板20と対向基板30とシール材42とによって囲まれた空間に封入された、正または負の誘電異方性を有する液晶で構成されている。シール材42は、例えば熱硬化性または紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤からなる。シール材42には、素子基板20と対向基板30との間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
額縁状に配置されたシール材42の内側には、素子基板20に設けられた遮光層22,26と、対向基板30に設けられた遮光層32とが配置されている。遮光層22,26,32は、額縁状の周縁部を有し、例えば遮光性の金属あるいは金属酸化物などで形成されている。額縁状の遮光層22,26,32の内側は、複数の画素Pが配列された表示領域Eとなっている。画素Pは、例えば、略矩形状を有し、マトリックス状に配列されている。
表示領域Eは、液晶装置1において、実質的に表示に寄与する領域である。素子基板20に設けられた遮光層22,26は、表示領域Eにおいて、複数の画素Pの開口領域を平面的に区画するように、例えば格子状に設けられている。なお、液晶装置1は、表示領域Eの周囲を囲むように設けられた、実質的に表示に寄与しないダミー領域を備えていてもよい。
素子基板20の第1辺に沿って形成されたシール材42の表示領域Eと反対側には、第1辺に沿ってデータ線駆動回路51および複数の外部接続端子54が設けられている。また、その第1辺に対向する他の第2辺に沿ったシール材42の表示領域E側には、検査回路53が設けられている。さらに、これらの2辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿ったシール材42の内側には、走査線駆動回路52が設けられている。
検査回路53が設けられた第2辺のシール材42の表示領域E側には、2つの走査線駆動回路52を繋ぐ複数の配線55が設けられている。これらデータ線駆動回路51、走査線駆動回路52に繋がる配線は、複数の外部接続端子54に接続されている。また、対向基板30の角部には、素子基板20と対向基板30との間で電気的導通をとるための上下導通部56が設けられている。なお、検査回路53の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路51と表示領域Eとの間のシール材42の内側に沿った位置に設けてもよい。
以下の説明では、データ線駆動回路51が設けられた第1辺に沿った方向を第1の方向としてのX方向とし、この第1辺と直交し互いに対向する他の2辺に沿った方向を第2の方向としてのY方向とする。X方向は、図1のA−A’線に沿った方向である。遮光層22,26は、X方向とY方向とに沿った格子状に設けられている。画素Pの開口領域は、遮光層22,26によって格子状に区画され、X方向とY方向とに沿ったマトリックス状に配列されている。
また、X方向およびY方向と直交し図1における上方に向かう方向をZ方向とする。なお、本明細書では、液晶装置1の対向基板30側表面の法線方向(+Z方向)から見ることを「平面視」という。
図2に示すように、表示領域Eには、走査線2とデータ線3とが互いに交差するように形成され、走査線2とデータ線3との交差に対応して画素Pが設けられている。画素Pのそれぞれには、画素電極28と、スイッチング素子としてのTFT24とが設けられている。
TFT24のソース電極(図示しない)は、データ線駆動回路51から延在するデータ線3に電気的に接続されている。データ線3には、データ線駆動回路51(図1参照)から画像信号(データ信号)S1,S2,…,Snが線順次で供給される。TFT24のゲート電極(図示しない)は、走査線駆動回路52から延在する走査線2の一部である。走査線2には、走査線駆動回路52から走査信号G1,G2,…,Gmが線順次で供給される。TFT24のドレイン電極(図示しない)は、画素電極28に電気的に接続されている。
画像信号S1,S2,…,Snは、TFT24を一定期間だけオン状態とすることにより、データ線3を介して画素電極28に所定のタイミングで書き込まれる。このようにして画素電極28を介して液晶層40に書き込まれた所定レベルの画像信号は、対向基板30に設けられた共通電極34(図3参照)との間に形成される液晶容量で一定期間保持される。
なお、保持された画像信号S1,S2,…,Snがリークするのを防止するため、走査線2に沿って形成された容量線4と画素電極28との間に蓄積容量5が形成され、液晶容量と並列に配置されている。このように、各画素Pの液晶に電圧信号が印加されると、印加された電圧レベルにより液晶の配向状態が変化する。これにより、液晶層40(図3参照)に入射した光が変調されて階調表示が可能となる。
液晶層40を構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。例えば、ノーマリーホワイトモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少する。ノーマリーブラックモードの場合、各画素Pの単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加し、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が射出される。
図3に示すように、対向基板30は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10と、遮光層32と、保護層33と、共通電極34と、配向膜35とを備えている。第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10は、基板11と、レンズ層14と、透光層としての光路長調整層31とを備えている。
基板11は、例えば、ガラスや石英などの光透過性を有する無機材料からなる。基板11は、液晶層40側の面11a(第1の面)に形成された複数の凹部12を有している。各凹部12は、画素Pに対応して設けられている。凹部12の断面形状は、例えば、その中央部が曲面部12aであり、曲面部12aを囲む周縁部が傾斜面12b(いわゆるテーパー状の面)となっている。
レンズ層14は、凹部12を埋めて基板11の面11aを覆うように、凹部12の深さよりも厚く形成されている。レンズ層14は、光透過性を有し、基板11とは異なる光屈折率を有する材料からなる。本実施形態では、レンズ層14は、基板11よりも光屈折率の大きい無機材料からなる。このような無機材料としては、例えばSiON、Al23などが挙げられる。なお、詳細は後述するが、レンズ層14は、例えば、互いに屈折率が異なる4つのレンズ層で構成されている。
レンズ層14を形成する材料で凹部12を埋め込むことにより、凸形状のマイクロレンズMLが構成される。したがって、各マイクロレンズMLは、画素Pに対応して設けられている。また、複数のマイクロレンズMLによりマイクロレンズアレイMLAが構成される。レンズ層14の表面14aは、略平坦な面となっている。
なお、マイクロレンズMLの中央部(曲面部12a)に入射する入射光は、マイクロレンズMLの中心側へ集光される。また、マイクロレンズMLの周縁部(傾斜面12b)に入射する入射光は、マイクロレンズMLの中心側へ屈折される。マイクロレンズMLの傾斜面12bに入射する入射光は、入射角度が略同一であれば略同一の角度で屈折されるので、マイクロレンズML全体が曲面部で構成される場合と比べて、入射する光の過度の屈折が抑えられ、液晶層40に入射する光の角度のばらつきが抑えられる。
光路長調整層31は、レンズ層14の表面14aを覆うように形成されている。光路長調整層31は、光透過性を有し、例えば、基板11と同じ程度の光屈折率を有する無機材料からなる。このような無機材料としては、例えばSiO2などが挙げられる。光路長調整層31は、マイクロレンズMLから遮光層26までの距離(光路長)を所望の値に合わせる機能を有する。したがって、光路長調整層31の層厚は、光の波長に応じたマイクロレンズMLの焦点距離などの光学条件に基づいて適宜設定される。光路長調整層31の表面は、略平坦な面となっている。
遮光層32は、マイクロレンズアレイ基板10(光路長調整層31)上に設けられている。遮光層32は、マイクロレンズMLが配置された表示領域E(図1参照)の周囲を囲むように設けられている。遮光層32は、例えば、金属や金属化合物などで形成される。遮光層32は、表示領域E内に、素子基板20の遮光層22および遮光層26に平面視で重なるように設けられていてもよい。この場合、遮光層32は、格子状、島状、またはストライプ状などに形成されていてもよいが、平面視で遮光層22および遮光層26よりも狭い範囲に配置されていることが好ましい。
マイクロレンズアレイ基板10(光路長調整層31)と遮光層32とを覆うように、保護層33が設けられている。共通電極34は、保護層33を覆うように設けられている。共通電極34は、複数の画素Pに跨って形成されている。共通電極34は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。
なお、保護層33は共通電極34の液晶層40側の表面が平坦となるように遮光層32を覆うものであるが、保護層33を設けることなく導電性の遮光層32を直接覆うように共通電極34を形成してもよい。配向膜35は、共通電極34を覆うように設けられている。
素子基板20は、基板21と、遮光層22と、絶縁層23と、TFT24と、絶縁層25と、遮光層26と、絶縁層27と、画素電極28と、配向膜29とを備えている。基板21は、例えばガラスや石英などの光透過性を有する材料からなる。
遮光層22は、基板21上に設けられている。遮光層22は、上層の遮光層26に平面視で重なるように格子状に形成されている。遮光層22および遮光層26は、例えば、金属や金属化合物などで形成される。遮光層22および遮光層26は、素子基板20の厚さ方向(Z方向)において、TFT24を間に挟むように配置されている。遮光層22は、TFT24の少なくともチャネル領域と平面視で重なっている。
遮光層22および遮光層26が設けられていることにより、TFT24への光の入射が抑制されるので、TFT24における光リーク電流の増大や光による誤動作を抑えることができる。遮光層22に囲まれた領域(開口部22a内)、および、遮光層26に囲まれた領域(開口部26a内)は、平面視で互いに重なっており、画素Pの領域のうち光が透過する開口部となる。
絶縁層23は、基板21と遮光層22とを覆うように設けられている。絶縁層23は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。
TFT24は、絶縁層23上に設けられており、遮光層22および遮光層26と平面視で重なる領域に配置されている。TFT24は、画素電極28を駆動するスイッチング素子である。TFT24は、図示しない半導体層、ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極で構成されている。半導体層には、ソース領域、チャネル領域、およびドレイン領域が形成されている。チャネル領域とソース領域、又は、チャネル領域とドレイン領域との界面にはLDD(Lightly Doped Drain)領域が形成されていてもよい。
ゲート電極は、素子基板20において平面視で半導体層のチャネル領域と重なる領域に絶縁層25の一部(ゲート絶縁膜)を介して形成されている。図示を省略するが、ゲート電極は、下層側に配置された走査線にコンタクトホールを介して電気的に接続されており、走査信号が印加されることによってTFT24をオン/オフ制御している。
絶縁層25は、絶縁層23とTFT24とを覆うように設けられている。絶縁層25は、例えば、SiO2などの無機材料からなる。絶縁層25は、TFT24の半導体層とゲート電極との間を絶縁するゲート絶縁膜を含む。絶縁層25により、TFT24によって生じる表面の凹凸が緩和される。絶縁層25上には、遮光層26が設けられている。そして、絶縁層25と遮光層26とを覆うように、無機材料からなる絶縁層27が設けられている。
画素電極28は、絶縁層27上に、画素Pに対応して設けられている。画素電極28は、遮光層22の開口部22aおよび遮光層26の開口部26aに平面視で重なる領域に配置されている。画素電極28は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明導電膜からなる。配向膜29は、画素電極28を覆うように設けられている。液晶層40は、素子基板20側の配向膜29と対向基板30側の配向膜35との間に封入されている。
なお、図示を省略するが、平面視で遮光層22および遮光層26に重なる領域には、TFT24に電気信号を供給するための電極、配線、中継電極や、蓄積容量5(図2参照)を構成する容量電極などが設けられている。遮光層22や遮光層26がこれらの電極、配線、中継電極、容量電極などを含む構成であってもよい。
第1の実施形態に係る液晶装置1では、例えば、光源などから発せられた光は、対向基板30(マイクロレンズアレイ基板10)側から入射する。入射する光のうち、マイクロレンズアレイ基板10(基板11)の表面の法線方向に沿ってマイクロレンズMLの中心に入射した光L1は、そのまま直進して画素Pの開口領域内を透過し素子基板20側に射出される。なお、以下では、マイクロレンズアレイ基板10の表面(基板11の面11a)の法線方向を単に「法線方向」という。
マイクロレンズMLの端部に法線方向に沿って入射した光L2は、仮にそのまま直進した場合、破線で示すように遮光層26で遮光されてしまうが、基板11とレンズ層14との間の光屈折率の差(正の屈折力)により、マイクロレンズMLの中心側へ屈折し、画素Pの開口領域内を透過して素子基板20側に射出される。なお、詳細は後述するが、レンズ層14に入射した光L2は、レンズ層14内においても、屈折率が異なるレンズ層同士の界面で屈折する。
このように、液晶装置1では、そのまま直進した場合に遮光層32や遮光層26で遮光されてしまう光L2を、マイクロレンズMLの作用により画素Pの中心側へ屈折させて開口部内を透過させることができる。この結果、素子基板20側から射出される光の量を多くできるので、光の利用効率を高めることができる。
<マイクロレンズアレイ基板>
次に、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10の構成について、図4および図5を参照して説明する。図4は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。図5は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図である。
図4は、マイクロレンズアレイ基板10を光路長調整層31側(−Z方向)から見た概略平面図である。なお、図4では、光路長調整層31の図示を省略している。図4には、X方向およびY方向において互いに隣り合う4つの画素PおよびマイクロレンズMLが図示されている。画素Pの各々は略矩形の平面形状を有し、X方向およびY方向において隣り合う画素P同士は互いに接するように配列されている。
第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10が備えるマイクロレンズMLのレンズ形状を構成する凹部12は、仮想的には2点鎖線で示す円形の外形形状を有している。この凹部12の仮想的な外形形状は、例えば、画素Pの内接円よりも大きく外接円よりも小さい。換言すれば、凹部12の仮想的な外形形状(円形)の直径は、画素Pの対角同士を結ぶ対角線の長さよりも小さい。
複数の凹部12は、X方向およびY方向において隣り合う凹部12同士が互いに接するように配列されている。したがって、X方向およびY方向において隣り合う凹部12同士は、互いに接続されている。一方、画素Pの対角線方向において隣り合う凹部12同士は互いに離間されている。対角線方向において隣り合う凹部12同士の間は、基板11の面11a上にレンズ層14が形成された平坦部13となっている。
図5は、図4のB−B’線に沿った概略断面図であり、図3に示すマイクロレンズアレイ基板10の部分拡大図でもある。図5には、X方向において互いに隣り合う2つのマイクロレンズMLが図示されている。
図5に示すように、レンズ層14は、凹部12側から表面14aに向かって順に積層された、第4のレンズ層としてのレンズ層15と、第1のレンズ層としてのレンズ層16と、第2のレンズ層としてのレンズ層17と、第3のレンズ層としてのレンズ層18と、で構成される。
換言すれば、マイクロレンズMLは、凹部12側から、第1のマイクロレンズ(レンズ層15)、第2のマイクロレンズ(レンズ層16)、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)、および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)の4つのマイクロレンズが積層された構成を有している。
レンズ層15、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18は、互いに同程度の層厚で形成されている。レンズ層15の表面には凹部12の形状が反映され、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18の表面にも、その下層の表面形状が順次反映されている。
レンズ層14の表面14aは、レンズ層16が露出するまで平坦化されている。したがって、マイクロレンズMLの中央部から端部に向かって、レンズ層15からレンズ層18までの4つの層が積層された領域と、レンズ層15からレンズ層17までの3つの層が積層された領域と、レンズ層15およびレンズ層16の2つの層が積層された領域とが存在する。
レンズ層15、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18は、互いに異なる光屈折率を有している。より具体的には、これらの各レンズ層および基板11の光屈折率は、基板11<レンズ層18<レンズ層17<レンズ層16<レンズ層15の関係となっている。例えば、レンズ層15、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18をSiONで形成する場合、酸素(O)と窒素(N)との比を異ならせることで、各レンズ層の光屈折率を異ならせることができる。
なお、光路長調整層31の光屈折率は、基板11の光屈折率と同じ程度であるが、レンズ層18の光屈折率よりも小さければ、基板11の光屈折率よりも大きくてもよい。
図4に示すように、マイクロレンズアレイ基板10を光路長調整層31側から見ると、レンズ層14の表面14aには、凹部12の平面視における中央部から端部に向かって順に、レンズ層18と、レンズ層17と、レンズ層16とが露出している。レンズ層15は、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18で覆われている。
レンズ層18の輪郭形状(レンズ層18の露出してる部分の外縁)とレンズ層17の輪郭形状(レンズ層17の露出してる部分の外縁)とは、凹部12の平面視における中心位置を中心とする同心円状である。すなわち、レンズ層18およびレンズ層17の輪郭形状は、凹部12の仮想的な外形形状(円形)の同心円状となっている。
図5を参照して、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10が備えるマイクロレンズMLの作用を説明する。レンズ層15の光屈折率は基板11の光屈折率よりも大きいので、第1のマイクロレンズ(レンズ層15)は正の屈折力を有する。レンズ層16の光屈折率はレンズ層15の光屈折率よりも小さいので、第2のマイクロレンズ(レンズ層16)は負の屈折力を有する。同様に、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)も負の屈折力を有する。
上述した通り、法線方向に沿ってマイクロレンズMLの中心に入射した光L1は、レンズ層15、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18をそのまま直進して、レンズ層18から射出される。
マイクロレンズMLの中心より外側で曲面部12aに入射した光L3は、第1のマイクロレンズ(レンズ層15)の正の屈折力によりマイクロレンズMLの中心側へ屈折するが、第2のマイクロレンズ(レンズ層16)の負の屈折力によりマイクロレンズMLの中心に対して外側へ屈折する。そして、光L3は、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)により、さらにマイクロレンズMLの中心に対して外側へ屈折する。そのため、レンズ層15で屈折して法線方向に対して斜めになった光L3は、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18により法線方向に順次近付けられてレンズ層18から射出される。
光L3よりも外側で傾斜面12bに入射した光L4は、レンズ層15によりマイクロレンズMLの中心側へ屈折し、レンズ層16およびレンズ層17によりマイクロレンズMLの中心に対して外側へ屈折し、法線方向に順次近付けられてレンズ層17から射出される。
マイクロレンズMLの端部で傾斜面12bに入射した光L2は、レンズ層15によりマイクロレンズMLの中心側へ屈折するが、光L4と同様に傾斜面12bに入射するため、光L4とほぼ同じ角度で屈折される。そして、光L2は、レンズ層16によりマイクロレンズMLの中心に対して外側へ屈折し法線方向に近付けられて、レンズ層16から射出される。
このように、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、入射する光を第1のマイクロレンズ(レンズ層15)でマイクロレンズMLの中心側(画素Pの中心側)へ屈折させることにより、画素Pの開口領域内を透過する光の量を多くできるので、液晶装置1における光の利用効率を向上させることができる。
また、第1のマイクロレンズ(レンズ層15)で屈折し法線方向に対して斜めになった光の角度を、第2のマイクロレンズ(レンズ層16)、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)、および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)で小さくして平行光に近付けることができる。そして、凹部12の周縁部がテーパー状の傾斜面12bであるため、端部を含む周縁部に入射する光の屈折角度をほぼ同じにできる。これにより、液晶層40(図3参照)に入射する光の、液晶の配向方向に対する角度のばらつきが小さくなるので、液晶装置1におけるコントラストを向上させることができる。
このように、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、レンズ層14を単一層で構成する場合と比べて、光の利用効率の向上とコントラストの向上とを両立できるので、光路長が短くても良好な光学特性が得られる。したがって、レンズ層14を単一層で構成する場合と比べて、光路長調整層31の層厚を薄くすることが可能となる。
なお、レンズ層14の表面14aに露出するレンズ層18およびレンズ層17の輪郭形状が凹部12の仮想的な外形形状(円形)の同心円状となっているため、マイクロレンズMLから射出される光の法線方向に対する角度が略同一となる領域を、画素Pの開口領域内に同心円状に分布させることができる。
ところで、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板では、球面状のマイクロレンズの全領域に亘って、最上層までの屈折率の異なる複数の層が積層されている。そのため、マイクロレンズの端部では、レンズ層(あるいはレンズ層を構成する各層)の接線と基板の表面とのなす角度が大きくなるので、入射する光が屈折率の異なる層同士の界面で反射されて、その分だけ光の利用効率が低下するおそれがある。
これに対して、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10では、マイクロレンズMLの中央部から端部に向かって積層されるレンズ層の数が減少するため、屈折率の異なる層同士の界面での反射が少なくなる。また、マイクロレンズML(凹部12)の周縁部(端部)が傾斜面12bとなっているため、球面状のマイクロレンズと比べて、端部におけるレンズ層の接線と基板の表面とのなす角度が小さくなるので、屈折率の異なる層同士の界面での反射が起きにくくなるとともに、屈折した光の法線方向に対する角度のばらつきを小さくできる。
これにより、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板と比べて、液晶装置1における光の利用効率とコントラストとを向上させることができる。また、液晶装置1から射出される光の拡散が抑えられるので、液晶装置1をプロジェクターの液晶ライトバルブとして用いる場合に、投写レンズに入射する光のケラレを抑制でき、プロジェクターにおける光の利用効率の向上とコントラストの向上とを図ることができる。
<マイクロレンズアレイ基板の製造方法>
次に、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10の製造方法を説明する。図6および図7は、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の製造方法を示す概略断面図である。詳しくは、図6および図7の各図は、図5と同様に図4のB−B’線に沿った概略断面図に相当するが、図5とは上下方向(Z方向)が反転している。
図6(a)に示すように、石英などからなる光透過性を有する基板11の面11aに、例えば、SiO2などの酸化膜からなる制御膜70を形成する。制御膜70は、等方性エッチングにおけるエッチングレートが基板11と異なっており、凹部12を形成する際の深さ方向(Z方向)のエッチングレートに対して幅方向(図4に示すX方向、Y方向、および対角線方向)のエッチングレートを調整する機能を有する。
制御膜70を形成した後、所定の温度で制御膜70のアニールを行う。制御膜70のエッチングレートは、アニール時の温度により変化する。したがって、アニール時の温度を適宜設定することにより、制御膜70のエッチングレートを調整することができる。
次に、制御膜70上にマスク層72を形成する。そして、マスク層72をパターニングして、マスク層72に開口部72aを形成する。開口部72aの平面形状は、例えば円形である。この開口部72aの平面的な中心の位置が、形成される凹部12の外形形状における中心の位置となる。続いて、マスク層72の開口部72aを介して、制御膜70で覆われた基板11に等方性エッチングを施す。
図6(b)に示すように、この等方性エッチングにより、制御膜70の開口部72aと重なる領域に開口部70aが形成され、開口部70aを介して基板11がエッチングされて凹部12が形成される。等方性エッチングには、制御膜70のエッチングレートの方が基板11のエッチングレートよりも大きくなるようなエッチング液(例えば、フッ酸溶液)を用いる。これにより、等方性エッチングにおける制御膜70の単位時間当たりのエッチング量が基板11の単位時間当たりのエッチング量よりも多くなるので、開口部70aの拡大に伴って、基板11の幅方向におけるエッチング量が深さ方向におけるエッチング量よりも多くなる。
そして、図6(c)に示すように、凹部12の幅方向が深さ方向よりも拡大されて、中央部に曲面部12aが形成され、周縁部にテーパー状の傾斜面12bが形成される。なお、図6(c)には、等方性エッチング終了後、マスク層72および制御膜70が除去された状態を示している。
なお、本工程では、X方向およびY方向において隣り合う凹部12同士が互いに接続され、対角線方向において隣り合う凹部12同士が互いに離間されている状態で等方性エッチングを終了する(図4参照)。対角線方向において隣り合う凹部12同士が互いに接続されるまで等方性エッチングを行うと、マスク層72が基板11から浮いて剥がれてしまうおそれがある。本実施形態では、隣り合う凹部12同士の間に基板11の面11aが残っている状態で等方性エッチングを終了するので、等方性エッチングが終了するまでマスク層72を支持することができる。これにより、平面視における凹部12の直径は画素Pの対角線の長さよりも小さくなる。
次に、図6(d)および図7(a)に示すレンズ層形成工程を行う。まず、図6(d)に示すように、基板11の面11a側を覆うように、光透過性を有し基板11よりも光屈折率が大きい無機材料を堆積してレンズ層15を形成する。レンズ層15は、例えばCVD法を用いて形成することができる。レンズ層15の表面には、基板11の凹部12の形状が反映される。
続いて、図7(a)に示すように、レンズ層15上に、レンズ層16とレンズ層17とレンズ層18とを順に形成する。レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18は、光透過性を有し、基板11よりも光屈折率が大きく、レンズ層15に対して順に光屈折率が小さい無機材料をレンズ層15と同程度の厚さで堆積して形成される。レンズ層15からレンズ層18までの積層された4つのレンズ層により、レンズ層14が構成される。レンズ層14の最上層となるレンズ層18の表面にも、基板11の凹部12の形状が反映される。
このように、レンズ層14を複数の層を積層して構成するので、積層するレンズ層の数を適宜変えることで、レンズ層14の層厚を容易に調整できる。また、積層するレンズ層のそれぞれの光屈折率を適宜変えることで、光の利用効率やコントラストに影響を与えるレンズ層14の光学特性を容易に調整できる。なお、図7(a)には、レンズ層17の表面に反映された凹部の深さ以上の層厚でレンズ層18を形成した場合のレンズ層18の表面18aの位置を2点鎖線で示している。
次に、図7(b)に示すように、レンズ層14に対して平坦化処理を施す平坦化処理工程を行う。平坦化処理工程では、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理などを用いて、レンズ層14の上層の凹凸が形成された部分を研磨して除去する。本実施形態では、最下層のレンズ層15が露出しない範囲、すなわち、レンズ層16からレンズ層18までの総厚の範囲内で、平坦化処理を行う。
これにより、レンズ層14の表面14aが平坦化され、表面14aにレンズ層16とレンズ層17とレンズ層18とが露出する。そして、凹部12にレンズ層14(レンズ層15からレンズ層18までの4つのレンズ層)の材料が埋め込まれることにより、マイクロレンズMLが構成される。
なお、図示しないが、基板11の面11a上に、凹部12を形成する際の位置の基準となるマークや、素子基板20と対向基板30とを貼り合せる際の位置決めの基準となるマークが予め形成されていてもよい。このようなマークが形成されている場合、最下層のレンズ層15が露出しない範囲で平坦化処理を行うことで、平坦化処理工程においてマークが研磨され除去されてしまうことを抑止できる。
次に、図7(c)に示すように、レンズ層14の表面14aを覆うように、光透過性を有し、例えば基板11と同程度の光屈折率を有する無機材料を堆積して光路長調整層31を形成する。以上により、マイクロレンズアレイ基板10が完成する。
ここで、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のように、平坦化処理工程において最上層のレンズ層18の層厚の範囲内で(直下のレンズ層17以下を露出させないで)レンズ層14の表面を平坦化しようとする場合、レンズ層形成工程においてレンズ層18を厚く形成する必要がある。すなわち、図7(a)に2点鎖線で示すように、少なくともレンズ層17の表面に反映された凹部の深さ以上の層厚でレンズ層18を形成する必要がある。
なお、複数の層を積層して堆積する場合、画素Pのピッチが狭いと(凹部12の径が小さいと)、凹部12同士の間の凸部における堆積量が凹部内よりも多くなって凹凸の段差が大きくなる(凹部がより深くなる)場合がある。そうすると、最上層のレンズ層18の層厚をより厚く形成しなければならないこととなる。
また、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板のように、最上層のレンズ層18が光路長調整層の役割を兼ねる場合、平坦化処理工程において、レンズ層18の表面を平坦化しつつ、レンズ層18の残厚を所望の光路長が得られる層厚に合わせ込まなければならない。そのため、表面の平坦性の確保と所定の層厚(残厚)の確保とを両立させなければならず、光路長の調整が容易に行えないという課題がある。
これに対して本実施形態では、最下層のレンズ層15が露出しない範囲で平坦化処理を行うため、最上層のレンズ層18を、その直下のレンズ層17の表面に反映される凹部の深さよりも厚く形成する必要はなく、レンズ層15、レンズ層16、およびレンズ層17と同程度の層厚で形成すれことができる。これにより、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板と比べて、レンズ層形成工程における工数を低減することができる。また、光路長調整層31の層厚でマイクロレンズMLから遮光層26までの光路長を調整するので、容易に所望の光路長に調整することができる。
(第2の実施形態)
<マイクロレンズアレイ基板>
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板は、第1の実施形態に対して、レンズ層の構成が異なる。第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aの構成について、図8および図9を参照して説明する。図8は、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。図9は、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略断面図である。詳しくは、図9は図8のB−B’線に沿った概略断面図である。第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図9に示すように、第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aは、凹部12が設けられた基板11と、凹部12を埋めて基板11の面11aを覆うように設けられたレンズ層19と、レンズ層19の表面19aを覆うように形成された光路長調整層31とを備えている。
第2の実施形態に係るレンズ層19は、凹部12側から表面19aに向かって順に積層された、第4のレンズ層としてのレンズ層15Aと、第1のレンズ層としてのレンズ層16Aと、第2のレンズ層としてのレンズ層17と、第3のレンズ層としてのレンズ層18とで構成される。したがって、第2の実施形態に係るマイクロレンズMLは、凹部12側から、第1のマイクロレンズ(レンズ層15A)、第2のマイクロレンズ(レンズ層16A)、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)、および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)の4つのマイクロレンズが積層された構成を有している。
第2の実施形態に係るレンズ層19では、レンズ層15Aの屈折率は、レンズ層16Aの屈折率よりも小さい。より具体的には、各レンズ層および基板11の光屈折率は、基板11<レンズ層18<レンズ層17<レンズ層15A<レンズ層16Aの関係となっている。
レンズ層16Aの屈折率がレンズ層15Aの屈折率よりも大きいので、第2のマイクロレンズ(レンズ層16A)は正の屈折力を有する。第1のマイクロレンズ(レンズ層15A)は正の屈折力を有し、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)は負の屈折力を有する点は、第1の実施形態と同様である。
レンズ層19の表面19aには、レンズ層15Aが露出している。このようなレンズ層19は、図7(b)に示す平坦化処理工程において、最下層のレンズ層15Aが露出するまで平坦化処理を行うことで得られる。なお、基板11の面11a上に位置決めの基準となるマークが形成されている場合、平坦化処理工程では、レンズ層15Aの残厚がマークの厚さ以上となる範囲で平坦化処理が行われる。
この結果、第2の実施形態に係るレンズ層19では、中央部から端部に向かって、レンズ層15Aからレンズ層18までの4つの層が積層された領域と、レンズ層15Aからレンズ層17までの3つの層が積層された領域と、レンズ層15Aおよびレンズ層16Aの2つの層が積層された領域と、レンズ層15Aのみの領域とが存在する。
第2の実施形態に係るマイクロレンズMLの中心より外側に入射した光L2,L3,L4は、第1のマイクロレンズ(レンズ層15A)の正の屈折力によりマイクロレンズMLの中心側へ屈折し、第2のマイクロレンズ(レンズ層16A)の正の屈折力によりさらにマイクロレンズMLの中心側へ屈折する。
したがって、マイクロレンズMLに入射する光を第1のマイクロレンズ(レンズ層15A)および第2のマイクロレンズ(レンズ層16A)でマイクロレンズMLの中心側(画素Pの中心側)へ屈折させることにより、液晶装置1における光の利用効率を向上させている。そして、法線方向に対して斜めになった光の角度を、第3のマイクロレンズ(レンズ層17)および第4のマイクロレンズ(レンズ層18)で小さくすることにより、液晶装置1におけるコントラストを向上させている。
図8に示すように、マイクロレンズアレイ基板10Aを光路長調整層31側から見ると、レンズ層19の表面19aには、凹部12の平面視における中央部から端部に向かって順に、レンズ層18と、レンズ層17と、レンズ層16Aと、レンズ層15Aとが露出している。レンズ層18、レンズ層17、およびレンズ層16Aの輪郭形状は、2点鎖線で示す凹部12の仮想的な外形形状(円形)の同心円状である。
第2の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10Aでは、第1の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10と同様に光の利用効率の向上とコントラストの向上とを図ることができる。そして、第2の実施形態では、レンズ層15Aが露出するまで平坦化処理が行われるので、第1の実施形態よりもレンズ層19の層厚を薄くすることが可能であり、マイクロレンズMLの端部において屈折率の異なる層同士の界面での反射がより少なくなる。マイクロレンズMLを第1の実施形態の構成とするか第2の実施形態の構成とするかは、例えば、画素Pのピッチや液晶層40の構成などからマイクロレンズMLに要求される光学特性に基づいて決定すればよい。
なお、第2の実施形態に係るレンズ層19において、第1の実施形態に係るレンズ層14と同様に、表面19aにレンズ層15Aが露出しない構成としてもよい。また、第2の実施形態に係るレンズ層19の表面19aにレンズ層15Aが露出する構成において、各レンズ層の光屈折率を、第1の実施形態に係るレンズ層14と同様に、基板11<レンズ層18<レンズ層17<レンズ層16A<レンズ層15Aの関係としてもよい。このように、本発明は、マイクロレンズMLに要求される光学特性に応じて、最適な構成を選択することが可能である。
(第3の実施形態)
<電子機器>
次に、第3の実施形態に係る電子機器について図10を参照して説明する。図10は、第3の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクターの構成を示す概略図である。
図10に示すように、第3の実施形態に係る電子機器としてのプロジェクター(投写型表示装置)100は、偏光照明装置110と、2つのダイクロイックミラー104,105と、3つの反射ミラー106,107,108と、5つのリレーレンズ111,112,113,114,115と、3つの液晶ライトバルブ121,122,123と、クロスダイクロイックプリズム116と、投写レンズ117とを備えている。
偏光照明装置110は、例えば超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とを備えている。ランプユニット101と、インテグレーターレンズ102と、偏光変換素子103とは、システム光軸Lxに沿って配置されている。
ダイクロイックミラー104は、偏光照明装置110から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー105は、ダイクロイックミラー104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー106で反射した後にリレーレンズ115を経由して液晶ライトバルブ121に入射する。ダイクロイックミラー105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ114を経由して液晶ライトバルブ122に入射する。ダイクロイックミラー105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ111,112,113と2つの反射ミラー107,108とで構成される導光系を経由して液晶ライトバルブ123に入射する。
光変調素子としての透過型の液晶ライトバルブ121,122,123は、クロスダイクロイックプリズム116の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ121,122,123に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調され、クロスダイクロイックプリズム116に向けて射出される。
クロスダイクロイックプリズム116は、4つの直角プリズムが貼り合わされて構成されており、その内面には赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投写光学系である投写レンズ117によってスクリーン130上に投写され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ121は、上述した実施形態のマイクロレンズアレイ基板10またはマイクロレンズアレイ基板10Aを備える液晶装置1が適用されたものである。液晶ライトバルブ121は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ122,123も同様である。
第3の実施形態に係るプロジェクター100の構成によれば、複数の画素Pが高精細に配置されていても、明るい表示と良好なコントラストとを得ることができる液晶装置1を備えているので、明るい表示と良好なコントラストとを有するプロジェクター100を提供することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。変形例としては、例えば、以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10,10Aでは、凹部12の仮想的な外形形状が円形であり、レンズ層18の輪郭形状とレンズ層17の輪郭形状と(マイクロレンズアレイ基板10Aではさらにレンズ層16Aの輪郭形状と)が凹部12の外形形状(円形)の同心円状の構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、凹部の仮想的な外形形状が略矩形であってもよい。図11は、変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板の構成を示す概略平面図である。上記実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
図11に示すように、変形例1に係るマイクロレンズアレイ基板10Bの基板11に設けられた凹部12Bの外形形状は、平面視で略矩形状である。凹部12Bの4つの辺部は画素Pに内接しており、凹部12Bの4つの角部は丸く形成されている。したがって、X方向およびY方向において隣り合う凹部12B同士は互いに接続されており、画素Pの対角線方向において隣り合う凹部12B同士は互いに離間されている。
このような平面視で略矩形状の外形形状を有する凹部12Bは、図6(a)に示すマスク層72をパターニングして開口部72aを形成する工程において、開口部72aの平面形状を矩形とすることで形成できる。すなわち、図6(b)および図6(c)に示す等方性エッチングを施す工程において、開口部72aに対応して略矩形状の外形形状を有する凹部12Bが形成され、エッチングの進行に伴ってその略矩形状の外形形状が拡大されて、図11に示す略矩形状の外形形状を有する凹部12Bとなる。なお、図示を省略するが、凹部12Bの断面形状は、上記の実施形態に係る凹部12と同様に、曲面部12aと傾斜面12bとを有する形状であってもよいし、曲面部の中央に平坦な底部を有する形状であってもよい。
また、図11に示すように、レンズ層14の表面14aには、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18が露出している。レンズ層15(図示しない)は、レンズ層16、レンズ層17、およびレンズ層18で覆われている。レンズ層14の表面14aに露出するレンズ層18の輪郭形状とレンズ層17の輪郭形状とは、凹部12Bの4つの辺部に略平行に沿った部分を有しており、凹部12Bの外形形状と略相似の矩形状となる。これにより、マイクロレンズMLから射出される光の、基板の表面の法線方向に対する傾きが略同一となる領域を、レンズ層18およびレンズ層17の輪郭形状に沿って分布させることができる。
なお、第2の実施形態のように、レンズ層14の表面14aにレンズ層15までが露出する場合は、レンズ層16の輪郭形状も、凹部12Bの4つの辺部に略平行な部分を有し、凹部12Bの外形形状と略相似の矩形状となる。
このような各レンズ層の輪郭形状(同心円状または略相似の矩形状)は、例えば、画素Pの開口領域を規定する遮光層22,26の開口部22a,26aの形状に応じて、画素Pの開口領域内により多くの光を入射させることができる形状や、画素Pの開口領域内における明るさの分布をより均一にできる形状が選択される。
(変形例2)
上記の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10,10Aでは、レンズ層14,19が4つのレンズ層が積層された構成を有していたが、本発明はこのような形態に限定されない。レンズ層14,19は、3つのレンズ層が積層された構成であってもよいし、5つ以上のレンズ層が積層された構成であってもよい。また、積層されるレンズ層の数に関わらず、最下層となるレンズ層がレンズ層14,19の表面14a,19aに、第1の実施形態のように露出しない構成であってもよいし、第2の実施形態のように露出する構成であってもよい。さらに、最下層となるレンズ層の光屈折率がその直上のレンズ層の光屈折率に対して、第1の実施形態のように大きい構成であってもよいし、第2の実施形態のように小さい構成であってもよい。いずれの構成であっても、液晶装置1における光の利用効率の向上とコントラストの向上とを図ることができる。
(変形例3)
上記の実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板10,10Aでは、凹部12の周縁部に傾斜面12bを有する構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、凹部12の周縁部に傾斜面12bを有しておらず、凹部12全体が曲面部で構成されていてもよい。しかしながら、上記の実施形態のように、凹部12の周縁部に傾斜面12bを有している構成の方が、端部において屈折率の異なる層同士の界面での反射が起きにくくなるとともに屈折した光の法線方向に対する角度を小さくできる点で好ましい。
(変形例4)
上記の実施形態に係る液晶装置の製造方法では、制御膜70を設けることで等方性エッチングを施す工程において幅方向と深さ方向とのエッチングレートの差を制御することとにより傾斜面12bを有する凹部12を形成する構成であったが、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、基板11上にレジスト層を形成し、グレイスケールマスクを用いた露光や多段階露光などにより、レジスト層に凹部12の元となる形状を形成し、レジスト層と基板11とに略同一のエッチング選択比で異方性エッチングを施すことにより、基板11に凹部12の形状を転写して形成してもよい。なお、この場合、制御膜70は不要となる。
(変形例5)
上記の実施形態に係る液晶装置1を適用可能な電子機器は、プロジェクター100に限定されない。液晶装置1は、例えば、投写型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)や直視型のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、または電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、電子手帳、POSなどの情報端末機器の表示部として好適に用いることができる。
1…液晶装置(電気光学装置)、10,10A,10B…マイクロレンズアレイ基板、11…基板、11a…面(第1の面)、12,12B…凹部、12b…傾斜面、14,19…レンズ層、14a,19a…表面、15,15A…レンズ層(第4のレンズ層)、16,16A…レンズ層(第1のレンズ層)、17…レンズ層(第2のレンズ層)、18…レンズ層(第3のレンズ層)、20…素子基板(第1の基板)、31…光路長調整層(透光層)、30…対向基板(第2の基板)、40…液晶層(電気光学層)、100…プロジェクター(電子機器)。

Claims (11)

  1. 第1の面に複数の凹部が設けられた基板と、
    前記第1の面を覆い前記複数の凹部を埋め込むように設けられた、略平坦な表面を有するレンズ層と、を備え、
    前記レンズ層は、前記凹部の形状を反映して前記表面の反対側の面側から前記表面側に向かって順に積層された、第1のレンズ層と、第2のレンズ層と、第3のレンズ層と、を含み、
    前記第1のレンズ層の屈折率は、前記第2のレンズ層の屈折率よりも大きく、
    前記第3のレンズ層の屈折率は、前記第2のレンズ層の屈折率よりも小さく、かつ、前記基板の屈折率よりも大きく、
    前記レンズ層の前記表面には、前記凹部の中央部から端部に向かって順に、前記第3のレンズ層と、前記第2のレンズ層と、前記第1のレンズ層と、が露出していることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層は、前記第1のレンズ層よりも前記表面の反対側の面側に配置された第4のレンズ層をさらに含み、
    前記第4のレンズ層の屈折率は、前記第1のレンズ層の屈折率よりも大きいことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  3. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層は、前記第1のレンズ層よりも前記表面の反対側の面側に配置された第4のレンズ層をさらに含み、
    前記第4のレンズ層の屈折率は、前記第1のレンズ層の屈折率よりも小さく、かつ、前記第2のレンズ層の屈折率よりも大きいことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  4. 請求項2または3に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層の前記表面には、前記凹部の中央部から端部に向かって順に、前記第3のレンズ層と、前記第2のレンズ層と、前記第1のレンズ層と、前記第4のレンズ層と、が露出していることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    少なくとも前記第3のレンズ層の輪郭形状と前記第2のレンズ層の輪郭形状とは、前記凹部の平面視における中心の位置を中心とする同心円状であることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記凹部の外形形状は直線部分を有し、
    少なくとも前記第3のレンズ層の輪郭形状と前記第2のレンズ層の輪郭形状とは、前記凹部の前記直線部分に沿った部分を有することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記レンズ層の前記表面を覆うように設けられた、前記第のレンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する透光層を備えていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板であって、
    前記凹部の端部は、断面視において前記第1の面から前記凹部の中央部に向かって傾斜する傾斜面となっていることを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。
  9. 基板の第1の面に複数の凹部を形成する工程と、
    前記基板の前記第1の面を覆い前記複数の凹部を埋め込むようにレンズ層を形成するレンズ層形成工程と、
    前記レンズ層の表面を研磨して平坦化する平坦化処理工程と、
    前記レンズ層の前記表面を覆うように、前記レンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して透光層を形成する工程と、を備え、
    前記レンズ層形成工程は、
    前記基板の屈折率よりも大きな屈折率を有する材料を配置して第1のレンズ層を形成する工程と、
    前記第1のレンズ層上に、前記第1のレンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して第2のレンズ層を形成する工程と、
    前記第2のレンズ層上に、前記第2のレンズ層の屈折率よりも小さな屈折率を有する材料を配置して第3のレンズ層を形成する工程と、を含み、
    前記平坦化処理工程では、前記凹部の端部において前記第1のレンズ層が露出するまで研磨することを特徴とするマイクロレンズアレイ基板の製造方法。
  10. 第1の基板と、
    前記第1の基板と対向するように配置された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置された電気光学層と、を備え、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板を前記第2の基板に備えていることを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項10に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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