JP2014089231A - マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター - Google Patents

マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP2014089231A
JP2014089231A JP2012237560A JP2012237560A JP2014089231A JP 2014089231 A JP2014089231 A JP 2014089231A JP 2012237560 A JP2012237560 A JP 2012237560A JP 2012237560 A JP2012237560 A JP 2012237560A JP 2014089231 A JP2014089231 A JP 2014089231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
substrate
refractive index
light
microlens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012237560A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Hiroshima
安 廣島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012237560A priority Critical patent/JP2014089231A/ja
Publication of JP2014089231A publication Critical patent/JP2014089231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】界面反射を抑制することが可能なマイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクターを提供する。
【解決手段】側縁にテーパーを有する非球面の凹部が形成された基板と、凹部に埋め込まれ、凹部に対応するマイクロレンズを有するレンズ層と、を含み、レンズ層は、基板の屈折率よりも大きい屈折率を有する第1の層と、第1の層と基板との間に配置され、かつ、基板の屈折率と第1の層の屈折率との間の屈折率を有する第2の層と、を含み、マイクロレンズの側縁における接線の傾斜角度をθ、基板の屈折率をn1、第2の層の屈折率をn2、可視光の波長をλ、0以上の整数をmとすると、第2の層のうち側縁に形成された部分の厚みdは、[数1]

である。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクタ
ーに関する。
液晶装置等の電気光学装置では、その画像表示領域内に、データ線、走査線、容量線等
の各種配線や、薄膜トランジスタ(以下、TFT(Thin Film Transistor)と称する)等
の各種電子素子が作り込まれている。そのため、電気光学装置に平行光を入射した場合、
そのままでは、全光量のうち各画素の開口率に応じた光量しか利用することができない。
そこで従来は、各画素に対応するマイクロレンズを含んでなるマイクロレンズアレイを
対向基板に作り込んだり、マイクロレンズアレイ基板を対向基板に貼り付けたりしている
。これによって、そのままでは各画素の開口領域以外の非開口領域に向かって進行する光
を、画素単位で集光して各画素の開口領域内に導かれるようにしている。その結果、電気
光学装置において明るい表示が可能となる。
この種のマイクロレンズは、基本的な要請として、レンズ効率を向上させることが重要
である。例えば、特許文献1では、非球面形状のマイクロレンズを有するマイクロレンズ
アレイ基板が開示されている。
特開2004−70282号公報
ここで、マイクロレンズの光を曲げる力(屈折力)は、マイクロレンズの形状や基板に
対するマイクロレンズの屈折率差によって決まる。即ち、マイクロレンズが同一の形状で
あっても、基板に対するマイクロレンズの屈折率差を大きくすることで、より屈折率の高
いマイクロレンズが得られる。
しかし、基板に対するマイクロレンズの屈折率差が大きくなると、基板とマイクロレン
ズとの界面で光が反射してしまい、かえって光透過率が低くなるという課題があった。
一方、比較的屈折率が小さいマイクロレンズを用いることも考えられるが、この場合に
は曲率が大きく深い形状のマイクロレンズにする必要があり、生産性が低くなる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、界面反射を抑制するこ
とが可能なマイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター
を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)即ち、本発明の一態様におけるマイクロレンズアレイ基板は、側縁にテーパーを
有する非球面の凹部が形成された基板と、前記凹部に埋め込まれ、前記凹部に対応するマ
イクロレンズを有するレンズ層と、を含み、前記レンズ層は、前記基板の屈折率よりも大
きい屈折率を有する第1の層と、前記第1の層と前記基板との間に配置され、かつ、前記
基板の屈折率と前記第1の層の屈折率との間の屈折率を有する第2の層と、を含み、
前記マイクロレンズの前記側縁における接線の傾斜角度をθ、前記基板の屈折率をn1
、前記第2の層の屈折率をn2、可視光の波長をλ、0以上の整数をmとすると、前記第
2の層のうち前記側縁に形成された部分の厚みdは、
である。
この構成によれば、第1の層と基板との間に、基板の屈折率と第1の層の屈折率との間
の屈折率を有する第2の層が配置されているので、入射光が基板とマイクロレンズとの界
面で反射することを抑制することができる。さらに、第2の層のうち側縁に形成された部
分の厚みが式(1)に基いて適当な値に設定されるので、側縁部に入射した光の界面反射
を効果的に抑制することができる。
(2)上記(1)に記載のマイクロレンズアレイ基板では、前記凹部が平面視略矩形で
あり、前記凹部を前記凹部の対角線及び前記基板の法線を含む面で切断したときの断面形
状は、前記側縁が直線形状であり、前記凹部の底部が曲線形状であってもよい。
(3)上記(2)に記載のマイクロレンズアレイ基板では、前記第2の層のうち前記底
部に形成された部分の厚みは、前記第2の層のうち前記側縁に形成された部分の厚みより
も厚くてもよい。
この構成によれば、第2の層のうち厚みの厚い底部に形成された部分においては、厚み
の薄い側縁に形成された部分よりも光を曲げる力(屈折力)が小さくなる。そのため、入
射光のうち特にレンズ面の中心軸に沿って真っ直ぐ入射する光に対して屈折力を小さくす
ることができる。従って、入射光の平行度を高くすることができ、光透過率を向上させる
ことができる。
(4)本発明の一態様における電気光学装置は、上記(3)から(4)のいずれか一項
に記載のマイクロレンズアレイ基板と、前記マイクロレンズに対向して配置された電極と
、前記電極に接続された配線又は電子素子と、を含む。
(5)上記(4)に記載の電気光学装置では、前記電気光学装置は、光を画像情報に応
じて変調する光変調装置であってもよい。
(6)本発明の一態様における光学ユニットは、複数の上記(5)に記載の電気光学装
置と、前記複数の電気光学装置によって変調された光を合成して射出する光合成光学系と
、 を含む。
(7)本発明の一態様におけるプロジェクターは、光を射出する光源部と、前記光源部
から射出された光が供給される、上記(6)に記載の光学ユニットと、前記光学ユニット
によって合成された光を画像として投射する投射光学系と、を含む。
本発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板を示す断面図である。 マイクロレンズアレイ基板の部分拡大断面図である。 (a)〜(d)マイクロレンズアレイ基板の製造工程の説明図である。 本発明の変形例に係るマイクロレンズアレイ基板を示す断面図である。 NHの流量比率とレンズ層の屈折率との関係を示す図である。 電気光学装置を示す概略断面図である。 プロジェクターを示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の図面において
は、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(マイクロレンズアレイ基板)
本発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板1について、図1及び図2を参照
して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板1を示す断面図である。
図2は、マイクロレンズアレイ基板1の部分拡大断面図(マイクロレンズ16の拡大断
面図)である。
図1及び図2は、基板10に形成された凹部11が平面視略矩形であり、マイクロレン
ズアレイ基板1を、凹部11の対角線及び基板10の法線を含む面で切断したときの断面
形状を示している。
図1に示すように、本実施形態のマイクロレンズアレイ基板1は、側縁にテーパーを有
する非球面の凹部11が形成された基板10と、凹部11に埋め込まれ凹部11に対応す
るレンズ面16aを有するレンズ層13と、レンズ層13上に形成された光路長調整層1
7と、光路長調整層17上に形成された透明電極18と、備えている。
尚、以下の説明においては、凹部11が形成される前の基板を「基板本体」と称し、凹
部11が形成された後の基板を単に「基板」と称する。
基板10には、複数の凹部11がマトリクス状に形成されている。基板本体としては、
例えば石英基板等からなる透明板部材が用いられる。例えば、基板10の屈折率は、1.
46程度である。
レンズ層13は、基板10よりも屈折率が大きく、かつ、高透過率(高透光性)の材料
によって形成されている。レンズ層13の形成材料としては、例えば酸窒化シリコン(S
iON)が用いられる。
レンズ層13は、基板10の屈折率よりも大きい屈折率を有する第1の層15と、第1
の層15と基板10との間に配置され、かつ、基板10の屈折率と第1の層15の屈折率
との間の屈折率を有する第2の層14と、備えている。
例えば、第1の層15の屈折率は、1.65程度である。例えば、基板10の屈折率が
1.46であり、かつ、第1の層15の屈折率が1.65である場合、第2の層14の屈
折率は、1.46よりも大きくかつ1.65よりも小さい値に設定される。
各マイクロレンズ16の曲面は、互いに屈折率が異なる基板10とレンズ層13とによ
り概ね規定されている。各マイクロレンズ16は、下側に凸状に突出した凸レンズとして
構築されている。
本実施形態では、後述する製造方法により製造されるため、膜12(酸化膜)が、各マ
イクロレンズ16の縁付近及びマイクロレンズ16が形成されていない領域における基板
10の上面に残されている。膜12は、例えば透明な酸化シリコン膜(SiO)からな
る。
光路長調整層17は、例えばSiOなどの高透過率(高透光性)の材料によって形成
されている。光路長調整層17の屈折率は、例えば基板10と同程度となっている。
マイクロレンズアレイ基板1は、その使用時には、各マイクロレンズ16が、例えば液
晶装置等の電気光学装置の各画素に対応するように配置される。従って、各マイクロレン
ズ16の中央付近に入射する光は、各マイクロレンズ16の屈折作用及び光路長調整層1
7の調整作用により、電気光学装置における各画素の中央に向けて集光される。
尚、図1においては、光路長調整層17上に透明電極18が形成されている。更に、透
明電極18上に配向膜が形成されていてもよい。加えて、マイクロレンズアレイ基板1に
対して、遮光膜を形成し、この遮光膜により区切られた各画素の開口領域に、R(赤)、
G(緑)又はB(青)のカラーフィルターを作り込んでもよい。尚、RGBの配列は、種
々の配列を採用することができ、ストライプ配列であってもよいし、デルタ配列であって
もよい。
図2に示すように、凹部11の断面形状(凹部11が平面視矩形であり、凹部11を凹
部11の対角線及び基板10の法線を含む面で切断したときの断面形状)は、側縁11a
が直線形状であり、凹部11の底部11bが曲線形状である。
以下の説明においては、マイクロレンズ16のうち凹部11の底部11bに対応する部
分を中心部16a1とし、マイクロレンズ16のうち凹部11の側縁11aに対応する部
分を周縁部16a2とする。
マイクロレンズ16の中心部16a1は、周縁部16a2と比べて曲率が小さくなって
いる。マイクロレンズ16のレンズ面16aは、中心部16a1における、底面から周縁
にかけての広がりを、周縁部16a2が多少絞るようになっている。
このような非球面のマイクロレンズ16は、球面レンズの場合と比較して、中央付近に
おける曲率半径が大きくなっており、非球面の度合いに応じてレンズ効率が向上している

例えば、開口部の径とレンズ深さが同じ球面レンズと比較して、本実施形態のように中
央付近だけ曲面にしているレンズによれば、曲面を大きく(曲率半径を小さく)すること
が可能であるため、焦点距離を小さくできる。
図2において、符号Lt1は、マイクロレンズ16のレンズ面16aの側縁の傾斜した
部分、即ちマイクロレンズ16の基板10におけるレンズ面16aの側縁11aにおける
接線である。符号Lt2は、マイクロレンズ16のレンズ面16aを形成する部分と形成
しない部分との境界線、即ち基板10と膜12との境界線の延長線である。角度θは、レ
ンズ面16aの側縁11aにおける接線の傾斜角度、即ち接線Lt1と線Lt2とのなす
角度である。以下の説明においては、レンズ面16aの側縁11aにおける接線の傾斜角
度θを、単に傾斜角度θと称する。
本実施形態において、レンズ面の傾斜角度θは、例えば35°〜55°となるように規
定されている。これにより、角度θを例えば30°〜40°となるようにレンズ曲面を緩
やかに規定した場合や、角度θを例えば70°〜80°となるようにレンズ曲面を急峻に
規定した場合と比較して、優れたレンズ効率が得られるとともに、乱反射光等の発生を効
果的に抑制できる。
また、レンズ面の傾斜角度θを35°〜55°の範囲することは、マイクロレンズ16
を作製するプロセスの制御性の面から好適である。
尚、角度θを、電気光学装置の仕様に応じて適宜設定することによって、各マイクロレ
ンズ16の中央付近のみならず縁付近を通して集光される光が、対応する画素の開口領域
を通過するようにできる。そして、中心部16a1の上縁では、レンズ面16aは傾斜角
度θを浅くする方向(図2の矢印の方向)に曲げられている。
レンズ面16aにおける周縁部16a2と中心部16a1との境界部16a3は、特に
何もしなければ、各々に対応する2つの面が不連続に接合された形となる。しかし、レン
ズ面16aの各部における曲率を理想的な特性が得られるように設計する場合、境界部1
6a3では曲率が急激に変化するのではなく、緩やかに変化することが好ましい。本実施
形態では、周縁部16a2における接線の傾きと中心部16a1における接線の傾きとが
連続的に変化している。
このような構成により、図2において基板の下側から入射される投射光等の入射光Lを
、マイクロレンズ16による集光作用によって効率的に表示に寄与する光として利用でき
る。よって、明るく鮮明な画像表示が可能となる。
本実施形態では、基板10と第1の層15との間に反射防止膜として機能する第2の層
14が形成されている。本願発明者は第2の層14の厚みを所定の厚みに設定することに
より、基板10とマイクロレンズ16との界面で光が反射することを効果的に抑制できる
ことを見出した。尚、第2の層14の厚みとは、レンズ面16aの法線方向における第2
の層14の基板10側の面(下面)と第1の層15側の面(上面)との間の距離である。
具体的には、レンズ面16aの傾斜角度をθ、基板10の屈折率をn1、第2の層14
の屈折率をn2、可視光の波長をλ、0以上の整数をmとすると、第2の層14のうち側
縁11aに形成された部分の厚みdは、以下の式(1)で表される。
ここで、可視光の波長のうち、透過率を高めるのに好ましい波長範囲は500nm〜6
50nmであり、特に好ましくは550nmである。
このような波長が特に好ましいのは、例えば、マイクロアレイレンズ基板を三板式のプ
ロジェクターを構成する液晶ライトバルブに適用する場合、視感度の観点から、R用及び
B用の液晶ライトバルブに適用するマイクロレンズ基板をG用のものと同じ設計にするた
めである。
また、第2の層14の屈折率は、上述のように基板10の屈折率(1.46)よりも大
きくかつ第1の層15の屈折率(1.65)よりも小さい値に設定されるが、好ましい屈
折率の範囲は1.5〜1.6である。
これらのことを考慮すると、厚みdは、以下に示す範囲に算出される。
(1)d=25nm〜45nm(m=0の場合)
(2)d=75nm〜135nm(m=1の場合)
(3)d=125nm〜225nm(m=2の場合)
但し、mの値が大きくなると、波長によって最適な厚みdが大きく異なってくるため、
実際には上記m=0の場合、或いはm=1の場合の厚みdの範囲で設定するのが適当であ
ると考えられる。例えば、マイクロアレイレンズ基板を三板式のプロジェクターを構成す
る液晶ライトバルブに適用する場合、RGBによって厚みdが大きく異なると、色ごとに
マイクロレンズアレイ基板を設計・製造する必要があり、生産コストが高くなる。
尚、本実施形態では、レンズ層13が第1の層15及び第2の層14の2層からなる例
を挙げて説明したが、これに限らず、3層以上からなっていてもよい。この場合には、各
層の厚みを上記式(1)で算出した厚みにする。
本実施形態では、第2の層14のうち底部11bに形成された部分の厚みdsは、第2
の層14のうち側縁11aに形成された部分の厚みdよりも厚くなっている(ds>d)
(マイクロレンズアレイ基板の製造方法)
次に、本発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板1の製造方法について、図
3(a)〜図3(d)を参照して説明する。
図3(a)〜図3(d)は、基板10に形成される凹部11が平面視略矩形であるとし
、作製プロセスの部材を、凹部11の対角線及び基板10の法線を含む面で切断したとき
の断面形状を示している。
図3(a)〜図3(d)は、マイクロレンズアレイ基板1の製造工程の説明図である。
先ず、石英からなる基板本体10aを用意する。基板本体10aの屈折率は、1.46
程度とする。
次に、図3(a)に示すように、基板本体10a上に、例えばフッ酸系等の所定種類の
エッチャントに対するエッチングレートが基板本体10aよりも高い膜(酸化膜)12a
を形成する。このような膜12aは、例えばCVD、スパッタリング等により、透明な酸
化シリコン膜から形成する。
その後、膜12aが形成された基板本体10aに対して、800℃以上900℃以下で
アニール処理を行う。これにより、膜12aのエッチングレートを決める。
次に、膜12aの上に、例えばCVD、スパッタリング等により、ポリシリコン膜から
なるマスクMを形成する。
次に、マスクMに対するフォトリソグラフィ及びエッチングを用いたパターニングによ
り、形成すべきマイクロレンズの中心に対応する箇所に開口部Mhを開ける。この際、開
口部Mhの径は、凹部11の径(形成すべきマイクロレンズ16の径)よりも小さくする
次に、図3(b)に示すように、マスクMを介して、膜12aと基板本体10aとを、
フッ酸系のエッチャントによりウエットエッチングする。すると、膜12aのエッチャン
トに対するエッチングレートは、基板本体10aよりも高いので、膜12aはより早くエ
ッチングされる。
即ち、エッチングにより膜12aに開口部12hが形成されるまでの間は、マスクMの
開口部Mhの周囲における膜12aに対して球面の凹部が掘られるが、膜12aに開口部
12hが形成された後には、膜12aがより早くエッチングされる。このため、エッチン
グは、開口部Mhの深さ方向よりも周囲に早く広がる。即ち、サイドエッチが相対的に大
きく入る。これにより、基板本体10aには、側縁にテーパーを有する非球面の凹部11
が掘られる。具体的には、基板本体10aには、球面と比べて底が浅く、かつ、側縁11
aが直線形状であり、底部11bが曲線形状の凹部11(図2参照)が掘られる。
その後、時間管理等により、マイクロレンズ16に対応する大きさの凹部11が掘られ
た段階で、エッチングを終了する。即ち、マイクロレンズ毎に、底が浅く、かつ、側縁1
1aが直線形状であり、底部11bが曲線形状の凹部11(図2参照)が掘られた基板1
0が完成する。
本実施形態では、例えば材質、密度、孔隙率等の膜12aの種類、例えばCVD、スパ
ッタリング等の膜12aの形成方法、例えば400℃以下或いは400℃以上1000℃
以下等の膜12aの形成温度、及び膜12aの形成後における熱処理或いはアニール処理
における処理温度のうち、少なくとも一つに係る条件設定により、エッチングレートの制
御を行う。
例えば、CVDとスパッタリングとでは、スパッタリングの方が、膜12aがより緻密
となり、そのエッチングレートを低くできる。また、膜12aの形成後の熱処理について
は、処理温度を高くすると膜12aがより緻密となり、そのエッチングレートを低くでき
、逆に処理温度を低くするとそのエッチングレートを高くできる。そして、このようなエ
ッチングレートの制御によって、最終的に得られる凹部11が規定する非球面における曲
率或いは曲率分布を比較的容易に調整できる。
尚、膜12aの厚みによっても、最終的に得られる凹部11が規定する非球面における
曲率或いは曲率分布を比較的容易に調整できる。
このようなエッチングレート制御用の各種条件設定や膜12aの厚み設定は、実験的、
経験的、理論的等により、或いはシミュレーションによって、実際に用いられるマイクロ
レンズ16のサイズ及びマイクロレンズ16として要求される性能や装置仕様等に応じて
、個別具体的に設定すればよい。
例えば、膜12aを粗にすると、横方向のエッチングが早く進むので、薄い幅広のマイ
クロレンズ(浅く幅広の凹部)となる。一方、膜12aを密にすると、横方向のエッチン
グが遅くなるので、厚いマイクロレンズ(深い凹部)になる。
次に、マスクMをプラズマエッチングによって除去する。尚、凹部11を形成する工程
(図3(b)に示す工程)におけるエッチングによって、マスクMが完全に除去されるよ
うに、マスクMの厚みを設定することができれば、本工程(マスクMをプラズマエッチン
グで除去する工程)は省略可能である。
次に、図3(c)に示すように、例えばプラズマCVD(以下、PECVD(Plasma-E
nhanced Chemical Vapor Deposition)と称する)により、SiH、NO、NH
の原料ガスを用いることより、凹部11に、酸窒化シリコン(SiON)を堆積させる。
これによりSiONからなるマイクロレンズ16を含むレンズ層13を形成する。
ここで、原料ガスに用いるNOとNHとの比を変更すれば、マイクロレンズ16の
屈折率を調整することができる。これにより、画素サイズ、TFTの形状、投射レンズの
F値に適合した焦点位置を実現できる。
本実施形態では、先ず凹部11に、例えばNHの流量比率を0%〜40%として、S
iONを堆積させる。この際の堆積層の厚みは、25nm〜45nm又は75nm〜13
5nmとする。尚、この堆積層のうち底部11bに形成される部分の厚みは、側縁11a
に形成される部分の厚みよりも厚くする。これにより、第2の層14を形成する。尚、第
2の層14の屈折率は、基板10の屈折率(1.46)よりも大きくかつ第1の層15の
屈折率(1.65)よりも小さい値(例えば、1.5〜1.6)とする。
次に、第2の層14上に、例えばNHの流量比率を41%〜70%として、SiON
を堆積させる。この際、堆積層は、基板10上の第2の層14の全体を覆うように、少な
くとも堆積層の上面(堆積層の上面のうち最も低い部分)が第2の層14の上端よりも上
方に位置するまで形成する。これにより、第1の層15を形成する。尚、第1の層15の
屈折率は、1.65程度とする。
尚、第2の層14及び第1の層15を形成する際の流量比率はこれに限らず、適宜設定
可能である。
次に、第1の層15の上部を、例えば化学機械研磨法(以下、CMP法(Chemical Mec
hanical Polishing)と称する)により研磨する。これにより、上面が平坦化されたレン
ズ層13を形成する。但し、第1の層15の上部を研磨する際には、第2の層14の表面
を露出させるまで研磨しない。その理由は、研磨しすぎるとレンズの大きさが変わり、光
学特性が大きく変化してしまうためである。
このような方法により、レンズ層13のうち基板10との界面に隣接した第2の層14
により界面反射を抑制し、かつ、基板10に対して大きい屈折率差を有するマイクロレン
ズ16を形成することができる。
次に、図3(d)に示すように、レンズ層13上に、光路長調整層17を形成する。
例えばPECVDにより、SiH、NO等の原料ガスを用いることにより、所定の
プラズマ条件で、レンズ層13上にSiOからなる光路長調整層17を形成する。光路
長調整層17の厚みは、例えば10μm〜30μm程度とする。これにより、マイクロレ
ンズ16で曲げられた光の光路長を確保する。尚、光路長調整層17の厚みは、光学シミ
ュレーション等で最適な厚みに設定される。
次に、光路長調整層17上に、例えばスパッタリング等により、酸化インジウム錫(以
下、ITO(Indium Tin Oxide)と称する)からなる透明電極18を形成する。尚、透明
電極18上には、必要に応じて、液晶の配向を制御するための配向膜としての酸化シリコ
ン膜が斜方蒸着等によって形成される(図示略)。
以上の工程により、本発明の一実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板1が完成する
本実施形態に係るマイクロレンズアレイ基板1によれば、第1の層15と基板10との
間に、基板10の屈折率と第1の層15の屈折率との間の屈折率を有する第2の層14が
配置されているので、入射光が基板10とマイクロレンズ16との界面で反射することを
抑制することができる。さらに、第2の層14のうち側縁11aに形成された部分の厚み
dが上記の式(1)に基いて適当な値に設定されるので、側縁部に入射した光の界面反射
を効果的に抑制することができる。
また、この構成によれば、第2の層14のうち厚みの厚い底部11bに形成された部分
においては、厚みの薄い側縁11aに形成された部分よりも光を曲げる力(屈折力)が小
さくなる。そのため、入射光のうち特にレンズ面16aの中心軸に沿って真っ直ぐ入射す
る光に対して屈折力を小さくすることができる。従って、入射光の平行度を高くすること
ができ、光透過率を向上させることができる。
尚、本実施形態では、マイクロレンズアレイ基板1として、複数のマイクロレンズ16
に対応する複数の凹部11を形成した基板10に、レンズ材料を堆積させることにより複
数のマイクロレンズ16を形成し、これら複数のマイクロレンズ16からなるレンズ層1
3を形成するとともに、レンズ層13上に光路長調整層17を形成し、さらに、光路長調
整層17上に、透明電極18をこの順に形成したものを挙げて説明したが、これに限らな
い。
マイクロレンズアレイ基板としては、例えば、光路長調整層17及び透明電極18を含
まない構成であってもよい。
また、本実施形態では、NHの流量比率を変えることでレンズ層13を形成したが、
これに限らない。例えば、PECVDの条件を変えることによっても、レンズ層を形成す
ることができる。具体的には、NHの流量比率を一定にしていても、PECVDの投入
電力(プラズマ源の投入電力)を高くし、成膜速度を一時的に高めることによって膜密度
を比較的低くすることで、低屈折率の膜(第2の層に相当)を堆積することができる。こ
の低屈折率の膜を、25nm〜45nm又は75nm〜135nmの厚みに堆積した時点
で、プラズマ源の投入電力を下げて成膜速度を低くすることによって膜密度を比較的高く
することで、高屈折率の膜(第1の層に相当)を堆積させることができる。このような方
法においても、上記実施形態と同様のレンズ層を形成することができる。
また、本実施形態では、マイクロレンズアレイ基板1が1つのレンズ層13を備えてい
るが、これに限らない。例えば、マイクロレンズアレイ基板1が2つのレンズ層13を備
えた、いわゆるダブルMLA構造を採用してもよい。
(変形例)
次に、本発明の変形例に係るマイクロレンズアレイ基板について、図4を参照して説明
する。
図4は、基板10に形成された凹部11が平面視略矩形であり、マイクロレンズアレイ
基板を、凹部11の対角線及び基板10の法線を含む面で切断したときの断面形状を示し
ている。図4においては、便宜上、光路長調整層17及び透明電極18の図示を省略して
いる。
上記実施形態では、レンズ層13が第1の層15及び第2の層14の2層からなってい
た。
これに対し、本変形例では、図4に示すように、レンズ層13Aが3層以上の層からな
っている。即ち、レンズ層13Aは、基板10から離れるに従って屈折率が次第に大きく
なるように構成されている。
この場合、第2の層のうち側縁11aに形成された部分の厚みdは、基板10の屈折率
を基準として、レンズ層13Aのうち基板10の屈折率から所定の屈折率だけ大きい屈折
率を有する部分を第2の層14Aに対応させて、厚みdを求める。例えば、基板10の屈
折率が1.46の場合、基板10の屈折率よりも0.01だけ大きい屈折率を有する部分
、即ち屈折率が1.47の部分を第2の層14Aに対応させる。これにより、第2の層1
4Aのうち側縁11aに形成された部分の厚みdを求める。尚、第2の層14Aは、基板
10から離れるに従って屈折率が次第に大きくなるように構成されている。
一方、レンズ層13Aのうち基板10の屈折率から所定の屈折率よりも超えた屈折率を
有する部分は第1の層15Aに対応する。尚、第1の層15Aについても基板10から離
れるに従って屈折率が次第に大きくなるように構成されている。
本変形例では、先ず凹部11に、例えばNHの流量比率を20%として、SiONを
堆積させることにより、第1の堆積層を形成する。次に、第1の堆積層上に、例えばNH
の流量比率を40%として、SiONを堆積させて第2の堆積層を形成する。次に、こ
の第2の堆積層上に、例えばNHの流量比率を60%として、SiONを堆積させて第
3の堆積層を形成する。これにより、3層以上の層からなるレンズ層13Aを形成する。
尚、レンズ層13Aを成膜中にNHの流量比率を連続的に変化させることにより、基
板10から離れるに従って徐々に屈折率が大きくなる傾斜組成膜としてもよい。
図5は、レンズ層形成時のPECVDにおけるNHの流量比率とレンズ層の屈折率と
の関係を示す図である。
図5において、横軸はNHの流量比率(%)であり、縦軸はレンズ層の屈折率である

図5に示すように、NHの流量比率を制御することによって、1.46〜1.86の
範囲の屈折率を有するレンズ層を形成することができる。
[電気光学装置]
上述したマイクロレンズアレイ基板は、例えば図6に示すような電気光学装置を構成す
る対向基板として用いられる。
図6は、電気光学装置100を示す概略断面図である。ここでは、本発明に係る電気光
学装置の一例として、TFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置について説明する
図6に示すように、本実施形態に係る電気光学装置100では、TFTアレイ基板2と
、対向基板として用いられるマイクロレンズアレイ基板1と、が対向して配置されている
。TFTアレイ基板2とマイクロレンズアレイ基板1との間には液晶層25が封入されて
いる。TFTアレイ基板2とマイクロレンズアレイ基板1とは、シール材26により互い
に接着されている。尚、マイクロレンズアレイ基板1において透明電極18上には、即ち
マイクロレンズアレイ基板1の液晶層25側には、配向膜19が形成されている。
シール材26は、例えば、紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなる。また、シール材2
6中には、TFTアレイ基板2とマイクロレンズアレイ基板1との間隔(基板間ギャップ
)を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布され
ている。このような構成は、プロジェクターのライトバルブ用として小型で拡大表示を行
うのに適している。尚、電気光学装置100が大型で等倍表示を行う液晶装置である場合
には、このようなギャップ材は液晶層25中に含まれていてもよい。
TFTアレイ基板2は、基板20と、基板20上に形成された遮光膜21と、基板20
上の遮光膜21を覆って形成された絶縁層22と、絶縁層22上に形成された画素電極2
3(電極)と、絶縁層22上の画素電極23を覆って形成された配向膜24と、を備えて
いる。
遮光層21は、画素スイッチング用のTFT(電子素子)や走査線、データ線等の配線
を覆って形成されている(図示略)。TFTや配線は、画素電極23に電気的に接続され
ている。画素電極23は、マイクロレンズ16に対向して配置されている。画素電極23
は、ITO等の透明導電膜からなる。
液晶層25は、例えば1種又は数種類のネマチック液晶を混合した液晶からなり、これ
ら一対の配向膜24,18の間で、所定の配向状態をとる。
各マイクロレンズ16は、そのレンズ中心が、各画素中心に平面視重なるように配置さ
れている。マイクロレンズアレイ基板1は、上方から入射される光を、画素の開口領域に
各々集光する。
本実施形態に係る電気光学装置100によれば、対向基板としてマイクロレンズアレイ
基板1を用いているため、レンズ効率に優れ、入射光の利用効率が高いことから、明るい
良好な表示が得られる。
尚、本実施形態では、対向基板にマイクロレンズアレイ基板を用いているが、これに限
らない。例えば、TFTアレイ基板にマイクロレンズアレイ基板を用いてもよい。また、
対向基板及びTFTアレイ基板の両方の基板にマイクロレンズアレイ基板を用いた、いわ
ゆる両基板でのダブルMLA構造を採用してもよい。
また、本実施形態では、対向基板のマイクロレンズアレイ基板1が1つのレンズ層13
を備えているが、これに限らない。例えば、対向基板のマイクロレンズアレイ基板1が2
つのレンズ層13を備えた、いわゆる対向基板でのダブルMLA構造を採用してもよい。
[プロジェクター]
上述したマイクロレンズアレイ基板を備えた電気光学装置は、例えば図7に示すような
プロジェクター1000を構成する光変調装置として用いられる。
図7は、プロジェクターの概略構成図である。
プロジェクター1000は、光源部800と、ダイクロイックミラー810、811と
、赤色光用光変調装置100R、緑色光用光変調装置100G及び青色光用光変調装置1
00Bと、導光光学系820と、反射ミラー830〜832と、クロスダイクロイックプ
リズム840と、投射レンズ850とを備えている。プロジェクター1000から射出さ
れたカラー画像光は、スクリーン860上に投影される。
ここで、投射レンズは、特許請求の範囲に記載の投射光学系に相当する。クロスダイク
ロイックプリズムは、特許請求の範囲に記載の光合成光学系に相当する。
言い換えると、プロジェクター1000は、光を射出する光源部800と、光源部80
0から射出された光が供給される光学ユニット1100と、光学ユニット1100によっ
て合成された光を画像として投射する投射光学系850と、を含んでいる。
光源部800は、メタルハライドなどのランプ801と、ランプ801の光を反射する
リフレクター802とを備えている。
光学ユニット1100は、クロスダイクロイックプリズム840及び3つの光変調装置
100を備えている。尚、光変調装置としては、透過型の液晶パネルが用いられる。
ダイクロイックミラー810は、光源部800からの白色光に含まれる赤色光を透過さ
せると共に、緑色光と青色光とを反射する構成となっている。ダイクロイックミラー81
1は、ダイクロイックミラー810で反射された緑色光及び青色光のうち青色光を透過さ
せると共に緑色光を反射する構成となっている。
赤色光用光変調装置100R、緑色光用光変調装置100G及び青色光用光変調装置1
00Bは、上述したマイクロレンズアレイ基板を対向基板として備えている。
赤色光用光変調装置100Rは、ダイクロイックミラー810を透過した赤色光が入射
され、入射した赤色光を所定の画像信号に基づいて変調する構成となっている。
緑色光用光変調装置100Gは、ダイクロイックミラー811で反射された緑色光が入
射され、入射した緑色光を所定の画像信号に基づいて変調する構成となっている。
青色光用光変調装置100Bは、ダイクロイックミラー811を透過した青色光が入射
され、入射した青色光を所定の画像信号に基づいて変調する構成となっている。
導光光学系820は、入射側レンズ821とリレーレンズ822と射出側レンズ823
とによって構成されており、青色光の光路が長いことによる光損失を抑制するために設け
られている。
反射ミラー830は、ダイクロイックミラー810を透過した赤色光を赤色光用光変調
装置100Rに向けて反射する構成となっている。
反射ミラー831は、ダイクロイックミラー811及び入射レンズ821を透過した青
色光をリレーレンズ822に向けて反射する構成となっている。
反射ミラー832は、リレーレンズ822から射出された青色光を射出側レンズ823
に向けて反射する構成となっている。
クロスダイクロイックプリズム840は、4つの直角プリズムを貼り合わせることによ
って構成されており、その界面には赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘
電体多層膜とがX字状に形成されている。これら誘電体多層膜により3つの色の光が合成
されて、カラー画像を表す光が形成される。
光学ユニット1100においては、3つの光変調装置100によって変調された光がク
ロスダイクロイックプリズム840によって合成して射出される。
投射レンズ850は、光学ユニット1100によって合成されたカラー画像を拡大して
スクリーン860上に投影する構成となっている。
以上、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は
上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。上記の実施形態において示した各
構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲にお
いて設計要求等に基づき種々変更可能である。
その他、マイクロレンズアレイ基板の各構成要素の形状、数、配置、材料、形成方法等
に関する具体的な記載は、上記の実施形態に限定されることなく、適宜変更が可能である
1…マイクロレンズアレイ基板、10…基板、11…凹部、11a…側縁、11b…底部
、13,13A…レンズ層、14,14A…第2の層、15,15A…第1の層、16…
マイクロレンズ、16a…レンズ面、23…画素電極(電極)、100…光変調装置(電
気光学装置)、800…光源部、840…クロスダイクロイックプリズム(光合成光学系
)、850…投射レンズ(投射光学系)、1000…プロジェクター、1100…光学ユ
ニット、d…第2の層のうち側縁に形成された部分の厚み、ds…第2の層のうち底部に
形成された部分の厚み

Claims (7)

  1. 側縁にテーパーを有する非球面の凹部が形成された基板と、
    前記凹部に埋め込まれ、前記凹部に対応するマイクロレンズを有するレンズ層と、を含
    み、
    前記レンズ層は、
    前記基板の屈折率よりも大きい屈折率を有する第1の層と、
    前記第1の層と前記基板との間に配置され、かつ、前記基板の屈折率と前記第1の層の
    屈折率との間の屈折率を有する第2の層と、を含み、
    前記マイクロレンズの前記側縁における接線の傾斜角度をθ、前記基板の屈折率をn1
    、前記第2の層の屈折率をn2、可視光の波長をλ、0以上の整数をmとすると、前記第
    2の層のうち前記側縁に形成された部分の厚みdは、
    であるマイクロレンズアレイ基板。
  2. 前記凹部が平面視略矩形であり、前記凹部を前記凹部の対角線及び前記基板の法線を含
    む面で切断したときの断面形状は、前記側縁が直線形状であり、前記凹部の底部が曲線形
    状である請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板。
  3. 前記第2の層のうち前記底部に形成された部分の厚みは、前記第2の層のうち前記側縁
    に形成された部分の厚みよりも厚い請求項2に記載のマイクロレンズアレイ基板。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板と、
    前記マイクロレンズに対向して配置された電極と、
    前記電極に接続された配線又は電子素子と、
    を含む電気光学装置。
  5. 前記電気光学装置は、光を画像情報に応じて変調する光変調装置である請求項4に記載
    の電気光学装置。
  6. 複数の請求項5に記載の電気光学装置と、
    前記複数の電気光学装置によって変調された光を合成して射出する光合成光学系と、
    を含む光学ユニット。
  7. 光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光が供給される、請求項6に記載の光学ユニットと、
    前記光学ユニットによって合成された光を画像として投射する投射光学系と、
    を含むプロジェクター。


JP2012237560A 2012-10-29 2012-10-29 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター Pending JP2014089231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012237560A JP2014089231A (ja) 2012-10-29 2012-10-29 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012237560A JP2014089231A (ja) 2012-10-29 2012-10-29 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014089231A true JP2014089231A (ja) 2014-05-15

Family

ID=50791198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012237560A Pending JP2014089231A (ja) 2012-10-29 2012-10-29 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014089231A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015230427A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 セイコーエプソン株式会社 マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2016024207A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 セイコーエプソン株式会社 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置および電子機器
WO2019031098A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置
US10884286B2 (en) 2018-10-26 2021-01-05 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, method for manufacturing electro-optical device, and member for manufacturing electro-optical device
CN116544329A (zh) * 2023-07-07 2023-08-04 南昌凯迅光电股份有限公司 带微透镜阵列结构ito薄膜的led芯片及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015230427A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 セイコーエプソン株式会社 マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2016024207A (ja) * 2014-07-16 2016-02-08 セイコーエプソン株式会社 マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置および電子機器
WO2019031098A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置
US10884286B2 (en) 2018-10-26 2021-01-05 Seiko Epson Corporation Electro-optical device, method for manufacturing electro-optical device, and member for manufacturing electro-optical device
CN116544329A (zh) * 2023-07-07 2023-08-04 南昌凯迅光电股份有限公司 带微透镜阵列结构ito薄膜的led芯片及其制备方法
CN116544329B (zh) * 2023-07-07 2023-11-07 南昌凯迅光电股份有限公司 带微透镜阵列结构ito薄膜的led芯片及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6880701B2 (ja) 電気光学装置および電子機器
US9983334B2 (en) Micro lens array substrate, electro-optical device, and electronic apparatus
JP6450965B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板を備えた電気光学装置、及び投写型表示装置
JP6221480B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
US9354467B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP6145990B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法
JP6318881B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP6398164B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法、マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2014089231A (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、光学ユニット及びプロジェクター
JP2016151735A (ja) レンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器、並びにレンズアレイ基板の製造方法
JP2020144180A (ja) レンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2014102311A (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、電子機器
JP2014032226A (ja) マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置
JP6398361B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
US9217885B2 (en) Microlens array substrate, electro-optic device, and electronic apparatus
JP6318946B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP6414256B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP6318947B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2014092600A (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法、マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2015138165A (ja) マイクロレンズアレイ、マイクロレンズアレイの製造方法、電気光学装置、及び電子機器
JP6299493B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2018185417A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2015210464A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
JP2015203744A (ja) 電気光学装置および電子機器
JP2015129895A (ja) マイクロレンズアレイ、マイクロレンズアレイの製造方法、電気光学装置、及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108