JP2014032226A - マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置 - Google Patents

マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014032226A
JP2014032226A JP2012170880A JP2012170880A JP2014032226A JP 2014032226 A JP2014032226 A JP 2014032226A JP 2012170880 A JP2012170880 A JP 2012170880A JP 2012170880 A JP2012170880 A JP 2012170880A JP 2014032226 A JP2014032226 A JP 2014032226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
silicon
microlens
microlens substrate
liquid crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2012170880A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Sunakawa
強志 砂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2012170880A priority Critical patent/JP2014032226A/ja
Priority to US13/947,312 priority patent/US20140036373A1/en
Publication of JP2014032226A publication Critical patent/JP2014032226A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0012Arrays characterised by the manufacturing method
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/0056Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along two different directions in a plane, e.g. honeycomb arrangement of lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133526Lenses, e.g. microlenses or Fresnel lenses

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】光の利用効率を高めることができるマイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置を提供する。
【解決手段】複数のマイクロレンズ104の曲面を各々規定する複数の凸部と、複数のマイクロレンズ104のうち隣り合うマイクロレンズ104間に形成された非シリコン系樹脂105と、非シリコン系樹脂105及び複数のマイクロレンズ104を覆うように形成されたシリコン系樹脂106と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置に関する。
電気光学装置の一つとして、例えば、液晶プロジェクターにおいてライトバルブとして用いられるTFT(Thin Film Transistor)アクティブマトリクス駆動方式の液晶装置がある。このような液晶装置では、光の利用効率を高めるため、液晶装置の各画素に対応する位置に微小なマイクロレンズを設けたものが知られている。
マイクロレンズを備えたマイクロレンズ基板は、例えば、ネオセラムガラスにエッチング処理を施すことによって、ネオセラムガラスにマイクロレンズが一体形成された構造になっている。更に、このマイクロレンズ基板のマイクロレンズ側に、耐熱性及び耐光性に優れたシリコン系樹脂を積層させることによってマイクロレンズ基板が構成されている。
また、特許文献1に記載のように、マイクロレンズ側に2層以上の無機材料を積層して構成されているマイクロレンズ基板が開示されている。
特開2008−197523号公報
しかしながら、隣り合うマイクロレンズの間は、基板(ネオセラムガラス)の厚みが薄くなり形状的に応力が集中しやすい。よって、この部分にクラックが生じる場合がある。また、シリコン系樹脂からシロキサン成分が溶出し、クラックを介して液晶層に到達すると、表示特性に影響を与え、焼き付き現象を起こすという課題がある。
また、特許文献1に記載の方法では、シロキサンを含まない2層以上の無機材料を積層して構成されているが、多層膜とすることで形成に時間がかかり生産性が低下するという課題がある。
また、無機膜によってガラスより屈折率を低くしてレンズの性能を高めようとすると、膜質がポーラスになりやすく、液晶層に水分が入り込む恐れがあるという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るマイクロレンズ基板は、複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部又は凸部と、前記複数の凹部又は凸部のうち隣り合う凹部又は凸部間に形成された非シリコン系樹脂と、前記非シリコン系樹脂及び前記複数の凹部又は凸部を覆うように形成されたシリコン系樹脂と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、隣り合う凹部又は凸部に非シリコン系樹脂を設けるので、シリコン系樹脂から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼす物質が溶出され、更に、応力のかかりやすい隣り合う凹部又は凸部間にクラックが発生したとしても、非シリコン系樹脂があるため、物質がクラックを介して外側に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置にマイクロレンズ基板を貼り合わせて使用する際、液晶層に悪影響を及ぼす物質が到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
また、2層の樹脂により構成するので、かかる工数やコストを抑えることができる。更に、2層の樹脂を含んで構成するので、樹脂の中に水分が入り込むことを防ぐことができる。
[適用例2]上記適用例に係るマイクロレンズ基板において、前記複数のマイクロレンズを挟むように一対の基板が設けられており、前記複数のマイクロレンズは、前記一対の基板のうち一方の基板に一体形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、一方の基板にマイクロレンズが一体形成されているので、比較的薄い基板の場合にクラックが発生したとしても、基板とシリコン系樹脂との間に非シリコン系樹脂が設けられているので、シリコン系樹脂から表示特性に影響を与える物質が溶出された場合でも、クラックを介して外側に排出されないようにすることができる。
[適用例3]本適用例に係るマイクロレンズ基板は、複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部と、前記複数の凹部内に形成された非シリコン系樹脂と、前記非シリコン系樹脂を覆うように形成されたシリコン系樹脂と、を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、凹部内に非シリコン系樹脂を設け、それらを覆うようにシリコン系樹脂を設けるので、シリコン系樹脂から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼす物質が溶出され、更に、凹部における応力のかかりやすい部分にクラックが発生したとしても、非シリコン系樹脂があるため、物質がクラックを介して外側に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置にマイクロレンズ基板を貼り合わせて使用する際、液晶層に悪影響を及ぼす物質が到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
また、2層の樹脂により構成するので、かかる工数やコストを抑えることができる。更に、2層の樹脂を含んで構成するので、樹脂の中に水分が入り込むことを防ぐことができる。
[適用例4]上記適用例に係るマイクロレンズ基板において、前記複数のマイクロレンズを挟むように一対の基板が設けられており、前記複数のマイクロレンズは、前記一対の基板のうち一方の基板に一体形成されていることが好ましい。
本適用例によれば、一方の基板にマイクロレンズが一体形成されているので、比較的薄い基板の場合にクラックが発生したとしても、基板とシリコン系樹脂との間に非シリコン系樹脂が設けられているので、シリコン系樹脂から表示特性に影響を与える物質が溶出された場合でも、クラックを介して外側に排出されないようにすることができる。
[適用例5]本適用例に係るマイクロレンズ基板の製造方法は、基板にエッチング処理を施して複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部又は凸部を形成する凹部又は凸部形成工程と、前記複数の凹部又は凸部のうち隣り合う凹部又は凸部間に非シリコン系樹脂を形成する非シリコン系樹脂形成工程と、前記非シリコン系樹脂及び前記複数の凹部又は凸部を覆うようにシリコン系樹脂を形成するシリコン系樹脂形成工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、隣り合う凹部又は凸部に非シリコン系樹脂を形成するので、シリコン系樹脂から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼす物質が溶出され、更に、応力のかかりやすい隣り合う凹部又は凸部間にクラックが発生したとしても、非シリコン系樹脂を形成したので、物質がクラックを介して外側に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置にマイクロレンズ基板を貼り合わせて使用する際、液晶層に悪影響を及ぼす物質が到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
また、2層の樹脂により構成するので、かかる工数やコストを抑えることができる。更に、2層の樹脂を含んで構成するので、樹脂の中に水分が入り込むことを防ぐことができる。
[適用例6]本適用例に係るマイクロレンズ基板の製造方法は、基板にエッチング処理を施して複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部を形成する凹部形成工程と、前記複数の凹部内に非シリコン系樹脂を形成する非シリコン系樹脂形成工程と、前記非シリコン系樹脂を含む前記基板上の全体にシリコン系樹脂を形成するシリコン系樹脂形成工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、凹部内に非シリコン系樹脂を設け、それらを覆うようにシリコン系樹脂を設けるので、シリコン系樹脂から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼす物質が溶出され、更に、凹部における応力のかかりやすい部分にクラックが発生したとしても、非シリコン系樹脂があるため、物質がクラックを介して外側に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置にマイクロレンズ基板を貼り合わせて使用する際、液晶層に悪影響を及ぼす物質が到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
また、2層の樹脂により構成するので、かかる工数やコストを抑えることができる。更に、2層の樹脂を含んで構成するので、樹脂の中に水分が入り込むことを防ぐことができる。
[適用例7]本適用例に係る電気光学装置は、上記に記載のマイクロレンズ基板を備えたことを特徴とする。
本適用例によれば、上記に記載のマイクロレンズ基板を備えているので、光の利用効率が高められた電気光学装置を提供することができる。
液晶装置の構成を示す概略斜視図。 液晶装置を構成するマイクロレンズ基板の概略斜視図。 マイクロレンズ基板のうち一部の領域を拡大して示す拡大平面図。 図3に示すマイクロレンズ基板のA−A’線に沿う模式断面図。 液晶装置の構成をマイクロレンズ基板側から示す模式平面図。 図5に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 液晶装置の構造を示す模式断面図。 マイクロレンズ基板により入射光が集光される様子を概略的に示す模式断面図。 マイクロレンズ基板の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図。 変形例のマイクロレンズ基板の構造を示す模式断面図。 変形例のマイクロレンズ基板の構造を示す模式断面図。 変形例のマイクロレンズ基板の構造を示す模式断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
本実施形態では、電気光学装置の一例として、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<液晶装置、マイクロレンズ基板の構成>
図1は、電気光学装置の一例に係る液晶装置の構成を示す概略斜視図である。図2は、液晶装置を構成するマイクロレンズ基板の概略斜視図である。図3は、マイクロレンズ基板のうち一部の領域を拡大して示す拡大平面図である。図4は、図3に示すマイクロレンズ基板のA−A’線に沿う模式断面図である。以下、液晶装置及びマイクロレンズ基板の構成を、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の液晶装置100は、素子基板10(図6参照)と、素子基板10上に配置された対向基板の一部を構成するマイクロレンズ基板103とを備えている。
図2に示すように、本実施形態のマイクロレンズ基板103は、例えば、ネオセラムなどからなる第1基板101(ベース基板)と、第1基板101と一体形成された複数のマイクロレンズ104と、隣り合うマイクロレンズ104間に設けられた非シリコン系樹脂105と、非シリコン系樹脂105及び複数のマイクロレンズ104を覆うように設けられたシリコン系樹脂106と、シリコン系樹脂106を覆うように設けられたネオセラムなどからなる第2基板102(カバー基板)とを備えている。
第1基板101と第2基板102とは、例えば、シリコン系樹脂106によって互いが貼り合わされている。また、複数のマイクロレンズ104は、第1基板101上においてマトリクス状に平面配列されている。なお、素子基板10側に配置される基板を第2基板102(カバー基板)と称する。マイクロレンズ基板103における第2基板102と反対側に配置された基板を第1基板101(ベース基板)と称する。つまり、マイクロレンズ基板103を構成する一対の基板(第1基板101、第2基板102)のうち第1基板101側から光が入射する。
図3及び図4に示すように、各マイクロレンズ104の曲面は、相互に屈折率が異なるネオセラムとシリコン系樹脂、又は、ネオセラムと非シリコン系樹脂とによって規定されている。そして、各マイクロレンズ104は、図4において下側に凸状に突出した凸レンズ(凸部)として構築されている。
マイクロレンズ基板103は、その使用時には、各マイクロレンズ104が、例えば、後述する素子基板10の各画素に対応するように配置される。従って、各マイクロレンズ104に入射する入射光は、各マイクロレンズ104の屈折作用により、素子基板10における各画素に向けて集光される。
屈折率の値を大きい方からみると、まず、第1基板101及び第2基板102であり、その次に非シリコン系樹脂105、シリコン系樹脂106の順番となる。
<液晶装置の構成>
図5は、液晶装置の構成をマイクロレンズ基板側から示す模式平面図である。図6は、図5に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図である。図7は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の構成を、図5〜図7を参照しながら説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態の液晶装置100は、対向配置された素子基板10および対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された液晶層15とを有する。素子基板10を構成する第1基材10a、および対向基板20を構成する第2基材20aは、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられている。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に、電気光学材料の一例に係る正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。シール材14は、例えば熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(図示省略)が混入されている。
シール材14の内側には、複数の画素Pが配列した画素領域E(表示領域)が設けられている。画素領域Eは、表示に寄与する複数の画素Pに加えて、複数の画素Pを囲むように配置されたダミー画素を含むとしてもよい。また、図5及び図6では図示を省略したが、画素領域Eにおいて複数の画素Pをそれぞれ平面的に区分する遮光部(ブラックマトリックス;BM)が対向基板20に設けられている。
素子基板10の1辺部に沿ったシール材14と該1辺部との間に、データ線駆動回路22が設けられている。また、該1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に、検査回路25が設けられている。さらに、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に走査線駆動回路24が設けられている。該1辺部と対向する他の1辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20側における額縁状に配置されたシール材14の内側には、同じく額縁状に遮光部18(見切り部)が設けられている。遮光部18は、例えば、遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光部18の内側が複数の画素Pを有する画素領域Eとなっている。なお、図5では図示を省略したが、画素領域Eにおいても複数の画素Pを平面的に区分する遮光部が設けられている。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、該1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子61に接続されている。以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。なお、検査回路25の配置はこれに限定されず、データ線駆動回路22に沿ったシール材14と画素領域Eとの間に設けてもよい。
図6に示すように、第1基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた透光性の画素電極27およびスイッチング素子である薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor、以降、「TFT30」と呼称する)と、信号配線と、これらを覆う配向膜28とが形成されている。
また、TFT30における半導体層に光が入射してスイッチング動作が不安定になることを防ぐ遮光構造が採用されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、TFT30、信号配線、配向膜28を含むものである。
対向基板20の液晶層15側の表面には、遮光部18と、これを覆うように成膜された平坦化層33と、平坦化層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う配向膜32とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも遮光部18、対向電極31、配向膜32を含むものである。
遮光部18は、図5に示すように画素領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている(図示簡略)。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮蔽して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が画素領域Eに入射しないように遮蔽して、画素領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
平坦化層33は、例えば酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光部18を覆うように設けられている。このような平坦化層33の形成方法としては、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなり、平坦化層33を覆うと共に、図5に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続している。
画素電極27を覆う配向膜28および対向電極31を覆う配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。例えば、ポリイミドなどの有機材料を成膜して、その表面をラビングすることにより、正の誘電異方性を有する液晶分子に対して略水平配向処理が施された有機配向膜や、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。本実施形態では、配向膜28,32として上記無機配向膜が採用されている。
このような液晶装置100は、例えば透過型であって、画素Pが非駆動時に明表示となるノーマリーホワイトモードや、非駆動時に暗表示となるノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。本実施形態ではノーマリーブラックモードが採用されている。
図7に示すように、液晶装置100は、少なくとも画素領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、容量線3bとを有する。走査線3aが延在する方向がX方向であり、データ線6aが延在する方向がY方向である。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、TFT30と、容量素子16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはTFT30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはTFT30のデータ線側ソースドレイン領域(ソース領域)に電気的に接続されている。画素電極27は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域(ドレイン領域)に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図5参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図5参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1〜Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1〜SCmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるTFT30が走査信号SC1〜SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1〜Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1〜Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された対向電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1〜Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と対向電極31との間に形成される液晶容量と並列に容量素子16が接続されている。容量素子16は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域と容量線3bとの間に設けられている。容量素子16は、2つの容量電極の間に誘電体層を有するものである。
図8は、液晶装置の構造を示す模式断面図である。以下、液晶装置の構造を、図8を参照しながら説明する。なお、図8は、各構成要素の断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図8に示すように、液晶装置100は、一対の基板のうち一方の素子基板10と、これに対向配置される他方の対向基板20とを備えている。素子基板10を構成する第1基材10a、及び対向基板20を構成する第2基材20aは、上記したように、例えば、石英基板等によって構成されている。
第1基材10a上には、チタン(Ti)やクロム(Cr)等からなる下側遮光膜3cが形成されている。下側遮光膜3cは、平面的に格子状にパターニングされており、各画素の開口領域を規定している。なお、下側遮光膜3cは、走査線3aの一部として機能するようにしてもよい。第1基材10a及び下側遮光膜3c上には、シリコン酸化膜等からなる下地絶縁層11aが形成されている。
下地絶縁層11a上には、TFT30及び走査線3a等が形成されている。TFT30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁膜11gと、ゲート絶縁膜11g上に形成されたポリシリコン膜等からなるゲート電極30gとを有する。上記したように、走査線3aは、ゲート電極30gとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のTFT30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、データ線側LDD領域30s1と、データ線側ソースドレイン領域30sと、画素電極側LDD領域30d1と、画素電極側ソースドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。このように、TFT30は、N型のTFTとして形成されている。
ゲート電極30g、下地絶縁層11a、及び走査線3a上には、シリコン酸化膜等からなる第1層間絶縁層11bが形成されている。第1層間絶縁層11b上には、容量素子16が設けられている。具体的には、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d及び画素電極27に電気的に接続された画素電位側容量電極としての第1容量電極16aと、固定電位側容量電極としての容量線3b(第2容量電極16b)の一部とが、誘電体膜16cを介して対向配置されることにより、容量素子16が形成されている。
容量線3b(第2容量電極16b)は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)等の高融点金属のうち少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。或いは、Al(アルミニウム)膜から形成することも可能である。
第1容量電極16aは、例えば、導電性のポリシリコン膜からなり容量素子16の画素電位側容量電極として機能する。ただし、第1容量電極16aは、容量線3bと同様に、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。第1容量電極16aは、画素電位側容量電極としての機能のほか、コンタクトホールCNT52、中継層55、コンタクトホールCNT53、CNT51を介して、画素電極27とTFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)とを中継接続する機能を有する。
容量素子16上には、第2層間絶縁層11cを介してデータ線6aが形成されている。データ線6aは、第1層間絶縁層11b及び第2層間絶縁層11cに開孔されたコンタクトホールCNT54を介して、半導体層30aのデータ線側ソースドレイン領域30s(ソース領域)に電気的に接続されている。
データ線6a上には、第3層間絶縁層11dを介して画素電極27が形成されている。画素電極27は、第2層間絶縁層11c及び第3層間絶縁層11dに開孔されたコンタクトホールCNT52、CNT53、中継層55を介して第1容量電極16aに接続されることにより、半導体層30aの画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)に電気的に接続されている。なお、画素電極27は、例えば、ITO膜等の透明導電性膜から形成されている。
画素電極27及び第3層間絶縁層11d上には、第4層間絶縁層11eを介して、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜28が設けられている。配向膜28上には、シール材14(図5及び図6参照)により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、第2基材20a上には、その全面に渡って対向電極31が設けられている。対向電極31上(図8では下側)には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜32が設けられている。対向電極31は、上述の画素電極27と同様に、例えばITO膜等の透明導電性膜からなる。
液晶層15は、画素電極27からの電界が印加されていない状態で配向膜28,32によって所定の配向状態をとる。シール材14は、素子基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
図9は、マイクロレンズ基板により入射光が集光される様子を概略的に示す模式断面図である。以下、図9を参照しながら、マイクロレンズ基板における集光機能について説明する。なお、図9では、マイクロレンズは、そのレンズ中心が、各画素中心に一致するように配置されている。
図9に示すように、マイクロレンズ基板103は、図中上方から入射される入射光を複数の画素電極27に各々集光するマトリクス状に配置された複数のマイクロレンズ104を備える。そして、マイクロレンズ基板103は、対向基板20の一部として配置されている。なお、マイクロレンズ基板103と対向電極31との間にITOなどを設けるようにしてもよい。
このように構成することにより、本実施形態の液晶装置100によれば、複数のマイクロレンズ104により、マイクロレンズ基板103からの入射光は、複数の画素電極27上に各々集光される。従って、マイクロレンズ104がない場合と比較して、各画素における実効開口率が高められている。
<マイクロレンズ基板の製造方法>
図10は、マイクロレンズ基板の製造方法を示す模式断面図である。以下、マイクロレンズ基板の製造方法を、図10を参照しながら説明する。
まず、図10(a)に示すように、ネオセラム等からなる透明基板101aを準備する。透明基板101aの厚みとしては、少なくとも、カバー基板としての第1基板101の厚みと、マイクロレンズ104の高さと、を含む厚みである。
次に、図10(b)に示す工程(凹部又は凸部形成工程)では、マイクロレンズ104を形成する。具体的には、エッチング技術を用いて形成する。まず、マスクの開口部から透明基板101aの表面をエッチング処理して、曲面を形成する。エッチング処理としては、ドライエッチング処理を施すことによって、凸状のマイクロレンズ104を形成することができる。この段階で、マイクロレンズ104毎に曲面が形成される。
次に、図10(c)に示す工程(非シリコン系樹脂形成工程)では、隣り合うマイクロレンズ104間の谷間に、非シリコン系樹脂105を所定の膜厚で成膜する。成膜方法としては、塗布法、スピンコート法、インクジェット法、滴下法などの方法を用いて、自重で成膜する。所定の膜厚としては、例えば、マイクロレンズ104の高さの概ね半分の高さである。なお、屈折率などが最適になるように膜厚を調整することが好ましい。その後、紫外線や熱などを用いて、非シリコン系樹脂105を硬化させる。
このように、マイクロレンズ104間に非シリコン系樹脂105を成膜することにより、マイクロレンズ104の端部104aにおける屈折率(屈折率の差)を、光学的に最適になるように調整することができる。具体的には、ネオセラムと樹脂の屈折率の差を大きくすることにより、マイクロレンズ104の形状の影響を受けにくく、光を効率よく集光させることができる。
次に、図10(d)に示す工程(シリコン系樹脂形成工程)では、マイクロレンズ104及び非シリコン系樹脂105を覆うように、シリコン系樹脂106を成膜する。シリコン系樹脂106としては、熱硬化性の樹脂でもよいし、紫外線硬化型の樹脂でもよい。
このように、熱や光に比較的弱い非シリコン系樹脂105を、熱や光に比較的強いシリコン系樹脂106で覆うので、外部から強い光や熱が加わっても特性に影響が出ることを抑えることができる。
一方、シリコン系樹脂106からシロキサンが染み出した場合でも、クラック104bが入りやすいマイクロレンズ104間とシリコン系樹脂106との間に非シリコン系樹脂105が介在しているので、液晶層15までシロキサンが入り込まないようにすることができる。これにより、表示特性に影響を与えることを抑えることができる。
次に、図10(e)に示す工程では、真空中において、シリコン系樹脂106までが成膜された第1基板101と、ネオセラムなどからなる第2基板102(ベース基板)とを押し付けて圧着する。そして、紫外線や熱を用いて、シリコン系樹脂106を硬化させる。
なお、マイクロレンズ104間に非シリコン系樹脂105が成膜された第1基板101と、シリコン系樹脂106が成膜された第2基板102とを、貼り合わせるようにしてもよい。また、第1基板101や第2基板102に研磨処理を施して、所望の厚みになるようにしてもよい。
<電子機器の構成>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図11を参照して説明する。図11は、上記した液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図である。
図11に示すように、本実施形態の投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投射型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230として、焼き付き等が抑えられた液晶装置100を用いているので、高い表示品質を実現することができる。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、投射型表示装置1000の他、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上詳述したように、本実施形態のマイクロレンズ基板103、マイクロレンズ基板103の製造方法、及びマイクロレンズ基板103を備えた液晶装置100によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態のマイクロレンズ基板103、及びマイクロレンズ基板103の製造方法によれば、隣り合うマイクロレンズ104間に非シリコン系樹脂105を設けるので、シリコン系樹脂106から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼすシロキサンが溶出され、更に、応力のかかりやすい隣り合うマイクロレンズ104間にクラック104bが発生したとしても、非シリコン系樹脂105が介在しているため、シロキサンがクラック104bを介して外部に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置100にマイクロレンズ基板103を含めて使用する際、液晶層15に悪影響を及ぼすシロキサンが到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
(2)本実施形態の液晶装置100によれば、上記に記載のマイクロレンズ基板103と素子基板10を備えるので、光の利用効率が高められた液晶装置100を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したマイクロレンズ基板103の構成に限定されず、図12〜図14に示すような構成にするようにしてもよい。図12〜図14は、変形例のマイクロレンズ基板の構造を示す模式断面図である。
図12に示すマイクロレンズ基板203は、対向電極31と反対側から順に、第1基板201、非シリコン系樹脂105、シリコン系樹脂106、第2基板202で構成されている。非シリコン系樹脂105は、第1基板201と一体で形成されたマイクロレンズ204間に成膜されている。なお、光は、第1基板201側から入射する。マイクロレンズ204の製造方法は、上記実施形態と同様、第1基板201にドライエッチングを施すことにより凸状のマイクロレンズ204を形成することができる。
図13に示すマイクロレンズ基板303は、対向電極31と反対側から順に、第1基板301、シリコン系樹脂106、非シリコン系樹脂105、第2基板302で構成されている。非シリコン系樹脂105は、第2基板302と一体で形成された凹状のマイクロレンズ304(凹部)の中に成膜されている。そして、非シリコン系樹脂105及び第1基板301を覆うようにシリコン系樹脂106が成膜されている。製造方法としては、第2基板302に、フッ酸を主体とするエッチング液を用いたウエット(湿式)エッチングを行う。ウエットエッチング処理を施すことによって、凹状のマイクロレンズ304を形成することができる。
図14に示すマイクロレンズ基板403は、対向電極31と反対側から順に、第1基板401、非シリコン系樹脂105、シリコン系樹脂106、第2基板402によって構成されている。非シリコン系樹脂105は、第1基板401に一体で形成された凹状のマイクロレンズ404の中に成膜されている。マイクロレンズ404の製造方法としては、第1基板401に、上記同様、ウエットエッチング処理を施すことによって、凹状のマイクロレンズ404を形成することができる。
これらマイクロレンズ基板203,403は、第2基板202,402がフラットな形状なので、シリコン系樹脂106を厚くするなどによって、第2基板202,402を廃止することも可能である。また、マイクロレンズ基板203,303,403の製造方法としては、上記実施形態に記載した製造方法と概ね同様である。
マイクロレンズ基板303,403は、凹状のマイクロレンズ304,404内に非シリコン系樹脂105を設け、それらを覆うようにシリコン系樹脂106を設けるので、シリコン系樹脂106から、例えば、表示特性に悪影響を及ぼすシロキサンが溶出され、更に、凹部における応力のかかりやすい部分にクラックが発生したとしても、非シリコン系樹脂105があるため、シロキサンがクラックを介して外側に排出されないようにすることができる。よって、例えば、液晶装置100にマイクロレンズ基板303,403を含めて使用する際、液晶層15に悪影響を及ぼすシロキサンが到達することを防ぐことが可能となり、表示特性に影響を与え、焼き付き現象などを起こすことを防ぐことができる。
また、上記マイクロレンズ基板103,203,303,403は、非シリコン系樹脂105やシリコン系樹脂106の厚みと屈折率とを調整することにより、光の曲がり方を最適化することができる。例えば、マイクロレンズが半球状の単純な形状でもパネルの透過率を上げることが可能となる。
(変形例2)
上記したように、第1基板101や第2基板102にネオセラムを用いることに限定されず、例えば、ガラスや石英を用いるようにしてもよい。
3a…走査線、3b…容量線、3c…下側遮光膜、6a…データ線、10…素子基板、10a…第1基材、11a…下地絶縁層、11b…第1層間絶縁層、11c…第2層間絶縁層、11d…第3層間絶縁層、11e…第4層間絶縁層、11g…ゲート絶縁膜、14…シール材、15…液晶層、16…容量素子、16a…第1容量電極、16b…第2容量電極、16c…誘電体膜、18…遮光部、20…対向基板、20a…第2基材、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、28,32…配向膜、29…配線、30…TFT、30a…半導体層、30c…チャネル領域、30d…画素電極側ソースドレイン領域、30d1…画素電極側LDD領域、30g…ゲート電極、30s…データ線側ソースドレイン領域、30s1…データ線側LDD領域、31…対向電極、33…平坦化層、41…下地膜、CNT51,52,53,54…コンタクトホール、55…中継層、61…外部接続用端子、100…液晶装置、101,201,301,401…第1基板、101a…透明基板、102,202,302,402…第2基板、103,203,303,403…マイクロレンズ基板、104,204,304,404…マイクロレンズ、104a…端部、104b…クラック、105…非シリコン系樹脂、106…シリコン系樹脂、1000…投射型表示装置、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投射レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (7)

  1. 複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部又は凸部と、
    前記複数の凹部又は凸部のうち隣り合う凹部又は凸部間に形成された非シリコン系樹脂と、
    前記非シリコン系樹脂及び前記複数の凹部又は凸部を覆うように形成されたシリコン系樹脂と、
    を備えたことを特徴とするマイクロレンズ基板。
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズ基板であって、
    前記複数のマイクロレンズを挟むように一対の基板が設けられており、
    前記複数のマイクロレンズは、前記一対の基板のうち一方の基板に一体形成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板。
  3. 複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部と、
    前記複数の凹部内に形成された非シリコン系樹脂と、
    前記非シリコン系樹脂を覆うように形成されたシリコン系樹脂と、
    を備えたことを特徴とするマイクロレンズ基板。
  4. 請求項3に記載のマイクロレンズ基板であって、
    前記複数のマイクロレンズを挟むように一対の基板が設けられており、
    前記複数のマイクロレンズは、前記一対の基板のうち一方の基板に一体形成されていることを特徴とするマイクロレンズ基板。
  5. 基板にエッチング処理を施して複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部又は凸部を形成する凹部又は凸部形成工程と、
    前記複数の凹部又は凸部のうち隣り合う凹部又は凸部間に非シリコン系樹脂を形成する非シリコン系樹脂形成工程と、
    前記非シリコン系樹脂及び前記複数の凹部又は凸部を覆うようにシリコン系樹脂を形成するシリコン系樹脂形成工程と、
    を有することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  6. 基板にエッチング処理を施して複数のマイクロレンズの曲面の各々を規定する複数の凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記複数の凹部内に非シリコン系樹脂を形成する非シリコン系樹脂形成工程と、
    前記非シリコン系樹脂を含む前記基板上の全体にシリコン系樹脂を形成するシリコン系樹脂形成工程と、
    を有することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマイクロレンズ基板を備えたことを特徴とする電気光学装置。
JP2012170880A 2012-08-01 2012-08-01 マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置 Withdrawn JP2014032226A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170880A JP2014032226A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置
US13/947,312 US20140036373A1 (en) 2012-08-01 2013-07-22 Lens substrate and electrooptic device including lens substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170880A JP2014032226A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014032226A true JP2014032226A (ja) 2014-02-20

Family

ID=50025242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012170880A Withdrawn JP2014032226A (ja) 2012-08-01 2012-08-01 マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20140036373A1 (ja)
JP (1) JP2014032226A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10790485B2 (en) 2014-02-21 2020-09-29 Gs Yuasa International Ltd. Energy storage device and method of manufacturing energy storage device
US10983388B2 (en) * 2017-03-15 2021-04-20 Lg Display Co., Ltd. Display device
KR102469498B1 (ko) * 2017-12-29 2022-11-21 엘지디스플레이 주식회사 디스플레이 장치
JP2021033110A (ja) * 2019-08-27 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
CN112466913A (zh) * 2020-11-18 2021-03-09 安徽熙泰智能科技有限公司 一种硅基oled全彩器件结构及其制作方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09197110A (ja) * 1996-01-19 1997-07-31 Sony Corp マイクロプリズムを備えた貼り合わせ基板の製造方法
JP2007226075A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Ricoh Opt Ind Co Ltd 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ並びに対向基板製造方法
JP2011154320A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Ricoh Optical Industries Co Ltd マイクロレンズアレイ素子およびその製造方法
JP2013156593A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Ricoh Opt Ind Co Ltd マイクロレンズアレイ素子

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4764942B2 (ja) * 2008-09-25 2011-09-07 シャープ株式会社 光学素子、光学素子ウエハ、光学素子ウエハモジュール、光学素子モジュール、光学素子モジュールの製造方法、電子素子ウエハモジュール、電子素子モジュールの製造方法、電子素子モジュールおよび電子情報機器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09197110A (ja) * 1996-01-19 1997-07-31 Sony Corp マイクロプリズムを備えた貼り合わせ基板の製造方法
JP2007226075A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Ricoh Opt Ind Co Ltd 対向基板、液晶表示素子及び液晶プロジェクタ並びに対向基板製造方法
JP2011154320A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Ricoh Optical Industries Co Ltd マイクロレンズアレイ素子およびその製造方法
JP2013156593A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Ricoh Opt Ind Co Ltd マイクロレンズアレイ素子

Also Published As

Publication number Publication date
US20140036373A1 (en) 2014-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9331099B2 (en) Substrate for electro-optical apparatus, electro-optical apparatus, and electronic equipment with improved light efficiency and contrast
US20170102583A1 (en) Manufacturing method of electro-optic device substrate, electro-optic device substrate, electro-optic device, and electronic device
JP6318881B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2018072757A (ja) マイクロレンズアレイ基板およびその製造方法、電気光学装置およびその製造方法、ならびに電子機器
JP2014092602A (ja) マイクロレンズアレイ基板、マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2014212191A (ja) 半導体装置、電気光学装置、半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2014032226A (ja) マイクロレンズ基板、マイクロレンズ基板の製造方法、及びマイクロレンズ基板を備えた電気光学装置
JP2014102268A (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP5919890B2 (ja) 電気光学装置、及び電子機器
JP2015049468A (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置の製造方法
JP2013182144A (ja) 電気光学装置、及び電子機器
JP2015200690A (ja) マイクロレンズ基板、及び電気光学装置
JP2014228673A (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器
JP2014142390A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP6299493B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、および電子機器
JP2015055816A (ja) 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、及び電子機器
JP6205836B2 (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP7484222B2 (ja) 光学基板、電気光学装置、電子機器、及び光学基板の製造方法
JP6303283B2 (ja) 半導体装置、電気光学装置、半導体装置の製造方法、及び電子機器
JP2017040847A (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法、及び電子機器
JP2014092691A (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP6236827B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2015094879A (ja) マイクロレンズアレイ基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2015040984A (ja) マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、電気光学装置、及び電子機器
JP6277640B2 (ja) 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150108

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150716

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160609

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20160706