JP6277640B2 - 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、及び電子機器 Download PDF

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本発明は、カラーフィルターを備えた電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置用基板、電気光学装置、及び電子機器に関する。
上記電気光学装置として、例えば、画素電極をスイッチング制御する素子としてトランジスターを画素ごとに備えたアクティブ駆動方式の液晶装置が知られている。液晶装置は、例えば、直視型ディスプレイやライトバルブなどにおいて用いられている。
例えば、特許文献1には、カラーフィルター(着色層)を画素電極やスイッチング素子と同一の基板(電気光学装置用基板や素子基板)に作りこむ積層構造、所謂オンチップカラーフィルター構造(COA構造)が開示されている。
この構造によれば、同一の基板にカラーフィルターや画素電極などを作り込むので、素子基板とカラーフィルター基板とを別々に作った場合のような、画素領域とカラーフィルター領域とがずれる(組みずれ)ことを抑えることができる。
また、同じ素子基板に配線やカラーフィルターなどを配置すると共に、高精細化に伴って、同層に設けられた配線の間隔が比較的狭くなってきている。
特開2009−48063号公報
しかしながら、素子基板にカラーフィルターを形成するので、カラーフィルターにダメージを与えないように上層に配置する絶縁層を、低温CVD(Chemical Vapor Deposition)で成膜する必要がある。これにより、図12に示すように、配線150間を絶縁層160で埋めた際、ボイド(隙間)170が発生する場合がある。その結果、ボイド170の上に画素電極となるITO(Indium Tin Oxide)180を成膜した際、ITO180が断線し、液晶装置としての信頼性が低下するという課題があった。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る電気光学装置用基板の製造方法は、基材の上に絶縁層を形成する工程と、前記絶縁層の上に、第1配線及び第2配線を形成する工程と、前記第1配線で挟まれた領域の前記絶縁層の上にカラーフィルターを形成する工程と、前記第1配線、前記第2配線、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層の上に第1酸化膜を形成する工程と、前記第1酸化膜をエッチングして、前記第1配線の側面、及び前記第2配線の側面に前記第1酸化膜の一部からなるサイドウォールを形成する工程と、前記第1配線、前記第2配線、前記サイドウォール、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層の上に、第2酸化膜を形成する工程と、前記第2酸化膜の上に透明電極膜を形成する工程と、を有することを特徴とする
本適用例によれば、第1配線や第2配線の側面にサイドウォールを形成するので、第1配線と第2配線との間の領域の凹凸の角度をなだらかにすることが可能となる。よって、第1配線や第2配線の上に第2酸化膜を形成した場合でも、第2酸化膜の表面の起伏がゆるやかになり、言い換えれば、大きな窪みの発生を抑えることが可能となり、配線間にボイド(隙間)が発生することを抑えることができる。その結果、第1配線及び第2配線の上層に透明電極膜を形成した場合、透明電極膜が断線することを抑えることができる。
[適用例2]上記適用例に係る電気光学装置用基板の製造方法において、前記サイドウォールは、前記第1酸化膜をエッチバック処理して形成することが好ましい。
本適用例によれば、エッチバック処理でサイドウォールを形成するので、第1配線と第2配線との凹凸を利用して第1酸化膜からサイドウォール形成することが可能となり、例えば、マスクを用いることなく容易な方法で形成することができる。
[適用例3]上記適用例に係る電気光学装置用基板の製造方法において、前記第2配線は、画素電極と電気的に接続される中継電極であることが好ましい。
本適用例によれば、サイドウォールを形成することにより、中継配線によって生じる凹凸の角度をなだらかにすることが可能となり、中継配線や配線との間にボイドが発生することを抑えることができる。
[適用例4]本適用例に係る電気光学装置用基板は、基材の上に、絶縁層と、前記絶縁層の上に設けられた第1配線及び第2配線と、前記第1配線で挟まれた領域の前記絶縁層の上に設けられたカラーフィルターと、前記第1配線及び前記第2配線の側面に設けられた第1酸化膜からなるサイドウォールと、前記第1配線、前記第2配線、前記サイドウォール、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層を覆うように設けられた第2酸化膜と、前記第2酸化膜上に設けられた画素電極と、が備えられていることを特徴とする。
本適用例によれば、第1配線や第2配線の側面にサイドウォールが設けられているので、第1配線と第2配線との間の領域の凹凸の角度をなだらかにすることが可能となる。よって、第1配線や第2配線の上に第2酸化膜を設けた場合でも、第2酸化膜の表面の起伏がゆるやかになり、言い換えれば、大きな窪みの発生を抑えることが可能となり、配線間にボイドが発生することを抑えることができる。その結果、第1配線及び第2配線の上層に画素電極を形成した場合、画素電極が断線することを抑えることができる。
[適用例5]上記適用例に係る電気光学装置用基板において、前記第2配線は、前記画素電極と電気的に接続される中継電極であることが好ましい。
本適用例によれば、サイドウォールが設けられていることにより、中継配線によって生じる凹凸の角度をなだらかにすることが可能となり、中継配線や配線との間にボイドが発生することを抑えることができる。
[適用例6]本適用例に係る電気光学装置は、上記の電気光学装置用基板と、前記電気光学装置用基板と対向配置された対向基板と、前記電気光学装置用基板と前記対向基板との間に配置された電気光学層と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、比較的狭い(狭ピッチの)配線間においても、サイドウォールによって配線の凹凸の角度を緩和させてボイドの発生を抑えているので、画素電極が断線することを抑えることが可能となり、電気光学装置の信頼性を向上させることができる。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記の電気光学装置を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記電気光学装置を備えているので、信頼性を向上させることが可能な電子機器を提供することができる。
液晶装置の構成を示す模式平面図。 図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図。 液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図。 液晶装置のうち主に画素の構造を示す模式断面図。 電気光学装置用基板としての素子基板の構造を具体的に示す模式平面図。 図5に示す素子基板のA−A’線に沿う模式断面図、及びB−B’線に沿う模式断面図。 液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャート。 液晶装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置の製造方法のうち一部の製造方法を示す模式断面図。 液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図。 従来の液晶装置の構成を示す模式断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
本実施形態では、電気光学装置の一例として、薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)を画素のスイッチング素子として備えたアクティブマトリックス型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(液晶ライトバルブ)として好適に用いることができるものである。
<電気光学装置としての液晶装置の構成>
図1は、液晶装置の構成を示す模式平面図である。図2は、図1に示す液晶装置のH−H’線に沿う模式断面図である。図3は、液晶装置の電気的な構成を示す等価回路図である。以下、液晶装置の構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の液晶装置100は、対向配置された素子基板10及び対向基板20と、これら一対の基板によって挟持された電気光学層としての液晶層15とを有する。素子基板10を構成する基材10a、および対向基板20を構成する基材20aは、例えば、ガラス基板、石英基板などの透明基板が用いられている。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、両基板は、対向基板20の外周に沿って配置されたシール材14を介して接合されている。その隙間に、正または負の誘電異方性を有する液晶が封入されて液晶層15を構成している。
シール材14は、例えば、熱硬化性又は紫外線硬化性のエポキシ樹脂などの接着剤が採用されている。シール材14には、一対の基板の間隔を一定に保持するためのスペーサー(ガラスビーズ)が混入されている。ガラスビーズは、セルギャップを出すために用いられる。
シール材14の内側には、表示に寄与する複数の画素Pが配列した表示領域Eが設けられている。表示領域Eの周囲には、表示に寄与しないダミー画素領域(図示せず)が設けられている。また、図1及び図2では図示を省略したが、表示領域Eにおいて複数の画素Pをそれぞれ平面的に区分する遮光部(ブラックマトリックス;BM)が対向基板20に設けられている。
素子基板10の1辺部に沿ったシール材14と該1辺部との間に、データ線駆動回路22が設けられている。また、該1辺部に対向する他の1辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間に、検査回路25が設けられている。さらに、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿ったシール材14と表示領域Eとの間に走査線駆動回路24が設けられている。該1辺部と対向する他の1辺部に沿ったシール材14と検査回路25との間には、2つの走査線駆動回路24を繋ぐ複数の配線29が設けられている。
対向基板20側における額縁状に配置されたシール材14の内側には、同じく額縁状に遮光膜18(見切り部)が設けられている。遮光膜18は、例えば、遮光性の金属あるいは金属酸化物などからなり、遮光膜18の内側が複数の画素Pを有する表示領域Eとなっている。なお、図1では図示を省略したが、表示領域Eにおいても複数の画素Pを平面的に区分する遮光膜が設けられている。
これらデータ線駆動回路22、走査線駆動回路24に繋がる配線は、該1辺部に沿って配列した複数の外部接続用端子71に接続されている。以降、該1辺部に沿った方向をX方向とし、該1辺部と直交し互いに対向する他の2辺部に沿った方向をY方向として説明する。
図2に示すように、基材10aの液晶層15側の表面には、画素Pごとに設けられた透光性の画素電極27およびスイッチング素子である薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor、以降、「TFT30」と呼称する)と、信号配線と、これらを覆う配向膜28とが形成されている。
また、TFT30における半導体層に光が入射してスイッチング動作が不安定になることを防ぐ遮光構造が採用されている。本発明における素子基板10は、少なくとも画素電極27、TFT30、信号配線、配向膜28を含むものである。
対向基板20の液晶層15側の表面には、遮光膜18と、これを覆うように成膜された絶縁層33と、絶縁層33を覆うように設けられた対向電極31と、対向電極31を覆う配向膜32とが設けられている。本発明における対向基板20は、少なくとも遮光膜18、対向電極31、配向膜32を含むものである。
遮光膜18は、図1に示すように表示領域Eを取り囲むと共に、平面的に走査線駆動回路24、検査回路25と重なる位置に設けられている。これにより対向基板20側からこれらの駆動回路を含む周辺回路に入射する光を遮蔽して、周辺回路が光によって誤動作することを防止する役目を果たしている。また、不必要な迷光が表示領域Eに入射しないように遮蔽して、表示領域Eの表示における高いコントラストを確保している。
絶縁層33は、例えば、酸化シリコンなどの無機材料からなり、光透過性を有して遮光膜18を覆うように設けられている。このような絶縁層33の形成方法としては、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法などを用いて成膜する方法が挙げられる。
対向電極31は、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜からなり、絶縁層33を覆うと共に、図1に示すように対向基板20の四隅に設けられた上下導通部26により素子基板10側の配線に電気的に接続している。
画素電極27を覆う配向膜28および対向電極31を覆う配向膜32は、液晶装置100の光学設計に基づいて選定される。配向膜28,32としては、気相成長法を用いてSiOx(酸化シリコン)などの無機材料を成膜して、負の誘電異方性を有する液晶分子に対して略垂直配向させた無機配向膜が挙げられる。
このような液晶装置100は、例えば透過型であって、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも大きいノーマリーホワイトや、電圧が印加されない時の画素Pの透過率が電圧印加時の透過率よりも小さいノーマリーブラックモードの光学設計が採用される。光の入射側と射出側とにそれぞれ偏光素子が光学設計に応じて配置されて用いられる。
図3に示すように、液晶装置100は、少なくとも表示領域Eにおいて互いに絶縁されて直交する複数の走査線3aおよび複数のデータ線6aと、容量線3bとを有する。走査線3aが延在する方向がX方向であり、データ線6aが延在する方向がY方向である。
走査線3aとデータ線6aならびに容量線3bと、これらの信号線類により区分された領域に、画素電極27と、TFT30と、容量素子16とが設けられ、これらが画素Pの画素回路を構成している。
走査線3aはTFT30のゲートに電気的に接続され、データ線6aはTFT30のデータ線側ソースドレイン領域(ソース領域)に電気的に接続されている。画素電極27は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域(ドレイン領域)に電気的に接続されている。
データ線6aは、データ線駆動回路22(図1参照)に接続されており、データ線駆動回路22から供給される画像信号D1,D2,…,Dnを画素Pに供給する。走査線3aは、走査線駆動回路24(図1参照)に接続されており、走査線駆動回路24から供給される走査信号SC1,SC2,…,SCmを各画素Pに供給する。
データ線駆動回路22からデータ線6aに供給される画像信号D1〜Dnは、この順に線順次で供給してもよく、互いに隣り合う複数のデータ線6a同士に対してグループごとに供給してもよい。走査線駆動回路24は、走査線3aに対して、走査信号SC1〜SCmを所定のタイミングでパルス的に線順次で供給する。
液晶装置100は、スイッチング素子であるTFT30が走査信号SC1〜SCmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号D1〜Dnが所定のタイミングで画素電極27に書き込まれる構成となっている。そして、画素電極27を介して液晶層15に書き込まれた所定レベルの画像信号D1〜Dnは、画素電極27と液晶層15を介して対向配置された対向電極31との間で一定期間保持される。
保持された画像信号D1〜Dnがリークするのを防止するため、画素電極27と対向電極31との間に形成される液晶容量と並列に容量素子16が接続されている。容量素子16は、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域と容量線3bとの間に設けられている。容量素子16は、2つの容量電極の間に誘電体層を有するものである。
<液晶装置を構成する画素の構成>
図4は、液晶装置のうち主に画素の構造を示す模式断面図である。以下、液晶装置のうち画素の構造を、図4を参照しながら説明する。なお、図4は、各構成要素の断面的な位置関係を示すものであり、明示可能な尺度で表されている。
図4に示すように、液晶装置100は、電気光学装置用基板としての素子基板10と、これに対向配置される対向基板20とを備えている。素子基板10を構成する基材10a、及び対向基板20を構成する基材20aは、例えば、石英基板等によって構成されている。
図4に示すように、基材10a上には、例えば、Al(アルミニウム)、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)等の材料を含む下側遮光膜3cが形成されている。下側遮光膜3cは、平面的に格子状にパターニングされており、各画素Pの開口領域を規定している。なお、下側遮光膜3cは、導電性を有し、走査線3aの一部として機能するようにしてもよい。基材10a及び下側遮光膜3c上には、酸化シリコン等からなる下地絶縁層11aが形成されている。
下地絶縁層11a上には、TFT30及び走査線3a等が形成されている。TFT30は、例えば、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ポリシリコン(高純度の多結晶シリコン)等からなる半導体層30aと、半導体層30a上に形成されたゲート絶縁層11gと、ゲート絶縁層11g上に形成されたポリシリコン膜等からなるゲート電極30gとを有する。走査線3aは、ゲート電極30gとしても機能する。
半導体層30aは、例えば、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンが注入されることにより、N型のTFT30として形成されている。具体的には、半導体層30aは、チャネル領域30cと、データ線側LDD領域30s1と、データ線側ソースドレイン領域30sと、画素電極側LDD領域30d1と、画素電極側ソースドレイン領域30dとを備えている。
チャネル領域30cには、ボロン(B)イオン等のP型の不純物イオンがドープされている。その他の領域(30s1,30s,30d1,30d)には、リン(P)イオン等のN型の不純物イオンがドープされている。このように、TFT30は、N型のTFTとして形成されている。
ゲート電極30g及びゲート絶縁層11g上には、酸化シリコン等からなる第1層間絶縁層11bが形成されている。第1層間絶縁層11b上には、容量素子16が設けられている。具体的には、TFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d及び画素電極27に電気的に接続された画素電位側容量電極としての第1容量電極16aと、固定電位側容量電極としての第2容量電極16b(容量線3b)の一部とが、誘電体膜16cを介して対向配置されることにより、容量素子16が形成されている。
誘電体膜16cは、例えば、シリコン窒化膜である。第2容量電極16b(容量線3b)は、例えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)等の高融点金属のうち少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したもの等からなる。或いは、Al(アルミニウム)膜から形成することも可能である。
第1容量電極16aは、例えば、導電性のポリシリコン膜からなり容量素子16の画素電位側容量電極として機能する。ただし、第1容量電極16aは、容量線3bと同様に、金属又は合金を含む単一層膜又は多層膜から構成してもよい。第1容量電極16aは、画素電位側容量電極としての機能のほか、コンタクトホールCNT1,CNT2,CNT3,CNT4を介して、画素電極27とTFT30の画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)とを中継接続する機能を有する。
容量素子16上には、第2層間絶縁層11cを介してデータ線6aが形成されている。データ線6aは、ゲート絶縁層11g、第1層間絶縁層11b、誘電体膜16c、及び第2層間絶縁層11cに開孔されたコンタクトホールCNT5を介して、半導体層30aのデータ線側ソースドレイン領域30s(ソース領域)に電気的に接続されている。
データ線6aの上には、絶縁層としての第3層間絶縁層11dが設けられている。第3層間絶縁層11dの上には、第1配線51及び第2配線52が設けられている。第1配線51、第2配線52、及び第3層間絶縁層11dの上には、保護膜53を介して第2酸化膜62が設けられている。
第2酸化膜62の上には、画素電極27が設けられている。画素電極27は、第2酸化膜62に形成されたコンタクトホールCNT4を介して第2配線52と電気的に接続されている。
第2層間絶縁層11c、第3層間絶縁層11d、第2酸化膜62の一部における表示領域Eには、カラーフィルター80が設けられている。なお、カラーフィルター80周辺の構造の詳細については後述する。また、第3層間絶縁層11d、及び第2酸化膜62の表面は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等の平坦化処理が施されている。
画素電極27は、コンタクトホールCNT4、第2配線52、コンタクトホールCNT3、中継層41、コンタクトホールCNT2、第1容量電極16aを介してコンタクトホールCNT1に接続されることにより、半導体層30aの画素電極側ソースドレイン領域30d(ドレイン領域)に電気的に接続されている。なお、画素電極27は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明導電膜から形成されている。
画素電極27及び第2酸化膜62上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜28が設けられている。配向膜28上には、シール材14(図1及び図2参照)により囲まれた空間に液晶等が封入された液晶層15が設けられている。
一方、基材20a上(液晶層15側)には、例えば、PSG膜(リンをドーピングした酸化シリコン)などからなる絶縁層(図示せず)が設けられている。絶縁層上には、その全面に渡って対向電極31が設けられている。対向電極31上には、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着した配向膜32が設けられている。対向電極31は、上述の画素電極27と同様に、例えばITO膜等の透明導電膜からなる。
液晶層15は、画素電極27と対向電極31との間で電界が生じていない状態で配向膜28,32によって所定の配向状態をとる。シール材14は、素子基板10及び対向基板20を貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、素子基板10と対向基板20の距離を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のスペーサーが混入されている。
<電気光学装置用基板としての素子基板の構造>
図5は、液晶装置のうち電気光学装置用基板としての素子基板の構造を具体的に示す模式平面図である。図6は、図5に示す素子基板のA−A’線に沿う模式断面図、及びB−B’線に沿う模式断面図である。以下、素子基板の構造を、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、素子基板10には、画素Pを構成する領域に、カラーフィルター80と、X方向において隣り合うカラーフィルター80間に配置された第1配線51と、カラーフィルター80におけるY方向の近傍に配置された第2配線52と、が設けられている。
また、図6に示すように、素子基板10は、基材10a上に、下地絶縁層11a〜第3層間絶縁層11dを介して、第1配線51及び第2配線52が設けられている。なお、下地絶縁層11a〜第3層間絶縁層11dには、上記したように、TFT30やデータ線6a、容量素子16などが設けられている。
第1配線51及び第2配線52は、例えば、アルミニウム50aの上に窒化チタン50bが積層された構造となっている。本実施形態では、第1配線51は、隣り合うカラーフィルター80の混色を抑えるための遮光膜として用いられる。第2配線52は、画素電極側ソースドレイン領域30dと画素電極27とを電気的に接続するための中継電極として用いられる。
カラーフィルター80は、図6(a)に示すように、隣り合う第1配線51間における、第2層間絶縁層11c〜第2酸化膜62に設けられている。なお、カラーフィルター80と第1配線51との間には、カラーフィルター80と接触することにより、アルミニウムを含んで構成された第1配線51が腐蝕することを防ぐための保護膜53が設けられている。つまり、カラーフィルター80と第1配線51とは、直接接触しない。
保護膜53は、例えば、BSG膜(ボロンが入ったシリコン酸化膜)である。また、カラーフィルター80の一部は、隣り合う第1配線51の一部と平面視で重なるように配置されている。カラーフィルター80及び第1配線51の上には、表面が平坦化された第2酸化膜62が設けられている。
第2酸化膜62の上には、カラーフィルター80と平面視で重なるように画素電極27が設けられている。なお、画素電極27は、平面視で、第2配線52の一部と重なる領域まで延在して配置されている。第2配線52は、図6(b)に示すように、コンタクトホールCNT4を介して画素電極27と電気的に接続されている。
また、第1配線51(カラーフィルター80間の第1配線51は除く)及び第2配線52の側面には、図6(b)に示すように、上記した保護膜53を介して、傾斜面を有するサイドウォール61aが配置されている。サイドウォール61aは、酸化膜である。酸化膜は、例えば、150℃程度に熱が加えられて処理された低温CVD膜(TEOS)である。
このように、第2配線52の側面にサイドウォール61aを形成することにより、第1配線51及び第2配線52間の凹凸の角度を緩やかにすることが可能となる。よって、第1配線51、第2配線52、及び第3層間絶縁層11dの上に第2酸化膜62を成膜した際、第2配線52間にボイド(第2酸化膜62が埋まらずにできる隙間)が発生することを抑えることができる。このような現象は、素子基板10にカラーフィルター80を有する構造において、TEOS膜を成膜した場合に発生しやすくなる(図12参照)。
なお、カラーフィルター80領域における第1配線51間には、第2配線52間と比較して、ボイドが発生しにくい。
<電気光学装置用基板の製造方法を含む、液晶装置の製造方法>
図7は、液晶装置の製造方法を工程順に示すフローチャートである。図8〜図10は、液晶装置の製造方法のうち、素子基板の第1配線及び第2配線周辺の製造方法を示す模式断面図である。以下、液晶装置の製造方法を、図7〜図10を参照しながら説明する。
最初に、素子基板10側の製造方法を説明する。まず、ステップS11では、石英基板などからなる基材10a上にTFT30を形成する。具体的には、まず、基材10a上に、アルミニウムなどからなる下側遮光膜3c(走査線)を成膜する。その後、周知の成膜技術を用いて、シリコン酸化膜などからなる下地絶縁層11aを成膜する。
次に、下地絶縁層11a上に、TFT30を形成する。具体的には、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術を用いて、TFT30を形成する。
ステップS12では、第1配線51及び第2配線52を形成する。ステップS13では、保護膜53を形成する。ステップS14では、カラーフィルター80を形成する。ステップS15では、サイドウォール61aを形成する。ステップS16では、第2酸化膜62を形成する。ステップS17では、画素電極27を形成する。以下、ステップS12〜ステップS17の具体的な製造方法を、図8〜図10を参照しながら説明する。
まず、図8(a)に示す工程では、第3層間絶縁層11d上に第1配線51及び第2配線52を形成する。具体的には、上記したTFT30などを含む第1層間絶縁層11b〜第3層間絶縁層11dを形成する。なお、容量素子16、データ線6a、及びコンタクトホールCNT1〜CNT4などの図示及び製造方法は省略する。次に、第3層間絶縁層11dの上にアルミニウム(Al)50a及び窒化チタン(TiN)50bを積層する。その後、フォトリソグラフィ技術、及びエッチング技術を用いてパターニングし、第1配線51及び第2配線52を形成する。
図8(b)に示す工程では、カラーフィルター80を形成するための凹部80aを形成する。具体的には、隣り合う第1配線51間の第3層間絶縁層11d(詳しくは第2層間絶縁層11cも含む)に、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて凹部80aを形成する。
図8(c)に示す工程では、第1配線51、第2配線52、凹部80a、及び第3層間絶縁層11dの上に保護膜53を成膜する。保護膜53は、上記したように、BSG膜である。
図9(d)に示す工程では、カラーフィルター80を形成する。まず、凹部80aの中に着色材料を充填する。充填する方法としては、スピンコート法、インクジェット法などを用いることができる。その後、例えば、着色材料を加熱させて硬化し、カラーフィルター80を完成させる。
図9(e)に示す工程では、第1配線51、第2配線52、保護膜53、及びカラーフィルター80の上に、第1酸化膜61を成膜する。第1酸化膜61は、例えば、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)装置を用いて形成されたTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を原料とした酸化膜(SiO2)である。
図9(f)に示す工程では、保護膜53を介して、第2配線52の側面にサイドウォール61aを形成する。具体的には、例えば、第1酸化膜61をエッチバック処理することによりサイドウォール61aを形成する。これにより、第2配線52の側面には傾斜面を有するサイドウォール61aが形成され、隣り合う第2配線52間の起伏をなだらかにすることができる。
図10(g)に示す工程では、第1配線51、第2配線52、サイドウォール61a、保護膜53、及びカラーフィルター80の上に第2酸化膜62を成膜する。第2酸化膜62は、第1酸化膜61と同様に、LPCVD装置を用いて、TEOSを原料とした酸化膜(SiO2)である。なお、第2配線52の側面にサイドウォール61aが形成されているので、隣り合う第2配線52間の隙間に、ボイド(図12参照)が発生することを抑えることが可能となる。
図10(h)に示す工程では、第2酸化膜62の表面を平坦化する。平坦化する方法は、例えば、CMP研磨が挙げられる。これにより、第2配線52間にボイドのない酸化膜を形成することができる。
図10(i)に示す工程では、画素電極27を形成する。具体的には、まず、第2酸化膜62における、平面視で第2配線52の一部と重なる領域にコンタクトホールCNT4を形成する。その後、平坦化された第2酸化膜62の上に、ITO膜を成膜する。次に、ITO膜をパターニングすることにより、平面視でカラーフィルター80及び第2配線52と重なる領域に画素電極27が形成される。
なお、コンタクトホールCNT4の中にITO膜が充填されることにより、第2配線52(中継電極)を介して、画素電極27と画素電極側ソースドレイン領域30dと電気的に接続される。
ステップS18では、画素電極27及び第2酸化膜62の上に配向膜28を形成する。配向膜28の製造方法としては、例えば、酸化シリコン(SiO2)などの無機材料を斜方蒸着する斜方蒸着法が用いられる。以上により、素子基板10側が完成する。
次に、対向基板20側の製造方法を説明する。まず、ステップS21では、ガラス基板等の透光性材料からなる基材20a上に、周知の成膜技術、フォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて、対向電極31を形成する。具体的には、ITOなどの透明導電性膜をスパッタし、これをエッチングすることによって形成することができる。
ステップS22では、対向電極31上に配向膜32を形成する。配向膜32の製造方法は、配向膜28と場合と同様であり、例えば、斜方蒸着法を用いて形成する。以上により、対向基板20側が完成する。次に、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる方法を説明する。
ステップS31では、素子基板10上にシール材14を塗布する。詳しくは、素子基板10とディスペンサー(吐出装置でも可能)との相対的な位置関係を変化させて、素子基板10における表示領域Eの周縁部に(表示領域Eを囲むように)シール材14を塗布する。
シール材14としては、例えば、紫外線硬化型エポキシ樹脂が挙げられる。なお、紫外線などの光硬化型樹脂に限定されず、熱硬化型樹脂などを用いるようにしてもよい。また、シール材14には、例えば、素子基板10と対向基板20との間隔(ギャップ或いはセルギャップ)を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材が含まれている。
ステップS32では、素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。具体的には、素子基板10に、塗布されたシール材14を介して素子基板10と対向基板20とを貼り合わせる。
ステップS33では、液晶注入口から構造体の内部に液晶を注入し、その後、液晶注入口を封止材で封止する。封止には、例えば、樹脂等の封止材が用いられる。以上により、液晶装置100が完成する。
<電子機器の構成>
次に、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置について、図11を参照しながら説明する。図11は、上記した液晶装置を備えた投射型表示装置の構成を示す概略図である。
図11に示すように、本実施形態の投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
偏光照明装置1100は、超高圧水銀灯やハロゲンランプなどの白色光源からなる光源としてのランプユニット1101と、インテグレーターレンズ1102と、偏光変換素子1103とから概略構成されている。
ダイクロイックミラー1104は、偏光照明装置1100から射出された偏光光束のうち、赤色光(R)を反射させ、緑色光(G)と青色光(B)とを透過させる。もう1つのダイクロイックミラー1105は、ダイクロイックミラー1104を透過した緑色光(G)を反射させ、青色光(B)を透過させる。
ダイクロイックミラー1104で反射した赤色光(R)は、反射ミラー1106で反射した後にリレーレンズ1205を経由して液晶ライトバルブ1210に入射する。ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
液晶ライトバルブ1210,1220,1230は、クロスダイクロイックプリズム1206の色光ごとの入射面に対してそれぞれ対向配置されている。液晶ライトバルブ1210,1220,1230に入射した色光は、映像情報(映像信号)に基づいて変調されクロスダイクロイックプリズム1206に向けて射出される。
このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が合成される。合成された光は、投射光学系である投射レンズ1207によってスクリーン1300上に投射され、画像が拡大されて表示される。
液晶ライトバルブ1210は、上述した液晶装置100が適用されたものである。液晶装置100は、色光の入射側と射出側とにおいてクロスニコルに配置された一対の偏光素子の間に隙間を置いて配置されている。他の液晶ライトバルブ1220,1230も同様である。
このような投射型表示装置1000によれば、液晶ライトバルブ1210,1220,1230を用いているので、高い信頼性を得ることができる。
なお、液晶装置100が搭載される電子機器としては、投射型表示装置1000の他、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
以上詳述したように、本実施形態の素子基板10の製造方法、素子基板10、液晶装置100、及び電子機器によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の素子基板10の製造方法、素子基板10、液晶装置100によれば、第1配線51や第2配線52の側面にサイドウォール61aを形成するので、第1配線51と第2配線52との間の領域の凹凸の角度をなだらかにすることが可能となる。よって、第1配線51や第2配線52の上に第2酸化膜62を形成した場合でも、第2酸化膜62の表面の起伏がゆるやかになり、言い換えれば、大きな窪みの発生を抑えることが可能となり、配線51,52間にボイドが発生することを抑えることができる。その結果、第1配線51及び第2配線52の上層に、画素電極27を設けた場合でも、画素電極27が断線することを抑えることができる。
(2)本実施形態の素子基板10の製造方法、素子基板10、液晶装置100によれば、エッチバック処理でサイドウォール61aを形成するので、第1配線51と第2配線52との凹凸を利用して形成することが可能となり、例えば、マスクを用いることなく容易な方法で形成することができる。
(3)本実施形態の電子機器によれば、上記液晶装置100を備えているので、信頼性を向上させることが可能な電子機器を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、第1配線51を遮光膜、第2配線52を中継電極とすることに限定されず、その他、凹凸のある配線や電極などを、第1配線51及び第2配線52とするようにしてもよい。例えば、第1配線51、第2配線52として、表示領域Eの周囲に配置されたドライバー付近の配線とするようにしてもよい。
(変形例2)
上記したように、第1配線51及び第2配線52の側面に形成されたサイドウォール61aは、エッチバック法によって形成することに限定されず、その他の製造方法を用いて形成するようにしてもよい。
(変形例3)
上記したように、隣り合うカラーフィルター80の端部が第1配線51の上方で隙間を開けるように配置されていることに限定されず、例えば、隣り合うカラーフィルター80の端部が隣接するように、言い換えれば、跨ぐように配置されていてもよい。これによれば、表示ムラになることを抑えることができる。
(変形例4)
上記したように、電気光学装置として液晶装置100に適用することに限定されず、例えば、有機EL装置、プラズマディスプレイ、電子ペーパー等に適用するようにしてもよい。
3a…走査線、3b…容量線、3c…下側遮光膜、CNT1〜CNT4…コンタクトホール、6a…データ線、10…素子基板、10a,20a…基材、11a…下地絶縁層、11b…第1層間絶縁層、11c…第2層間絶縁層、11d…絶縁層としての第3層間絶縁層、11g…ゲート絶縁層、14…シール材、15…液晶層、16…容量素子、16a…第1容量電極、16b…第2容量電極、16c…誘電体膜、18…遮光膜、20…対向基板、22…データ線駆動回路、24…走査線駆動回路、25…検査回路、26…上下導通部、27…画素電極、28,32…配向膜、29…配線、30…TFT、30a…半導体層、30c…チャネル領域、30d…画素電極側ソースドレイン領域、30d1…画素電極側LDD領域、30g…ゲート電極、30s…データ線側ソースドレイン領域、30s1…データ線側LDD領域、31…対向電極、33…絶縁層、41…中継層、50a…アルミニウム、50b…窒化チタン、51…第1配線、52…第2配線、53…保護膜、61…第1酸化膜、61a…サイドウォール、62…第2酸化膜、71…外部接続用端子、80…カラーフィルター、80a…凹部、100…液晶装置、1000…投射型表示装置、1100…偏光照明装置、1101…ランプユニット、1102…インテグレーターレンズ、1103…偏光変換素子、1104,1105…ダイクロイックミラー、1106,1107,1108…反射ミラー、1201,1202,1203,1204,1205…リレーレンズ、1206…クロスダイクロイックプリズム、1207…投射レンズ、1210,1220,1230…液晶ライトバルブ、1300…スクリーン。

Claims (7)

  1. 基材の上に絶縁層を形成する工程と、
    前記絶縁層の上に、第1配線及び第2配線を形成する工程と、
    前記第1配線で挟まれた領域の前記絶縁層の上にカラーフィルターを形成する工程と、
    前記第1配線、前記第2配線、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層の上に第1酸化膜を形成する工程と、
    前記第1酸化膜をエッチングして、前記第1配線の側面、及び前記第2配線の側面に前記第1酸化膜の一部からなるサイドウォールを形成する工程と、
    前記第1配線、前記第2配線、前記サイドウォール、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層の上に、第2酸化膜を形成する工程と、
    前記第2酸化膜の上に透明電極膜を形成する工程と、
    を有することを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置用基板の製造方法であって、
    前記サイドウォールは、前記第1酸化膜をエッチバック処理して形成することを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電気光学装置用基板の製造方法であって、
    前記第2配線は、画素電極と電気的に接続される中継電極であることを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  4. 基材の上に、
    絶縁層と、
    前記絶縁層の上に設けられた第1配線及び第2配線と、
    前記第1配線で挟まれた領域の前記絶縁層の上に設けられたカラーフィルターと、
    前記第1配線及び前記第2配線の側面に設けられた第1酸化膜からなるサイドウォールと、
    前記第1配線、前記第2配線、前記サイドウォール、前記カラーフィルター、及び前記絶縁層を覆うように設けられた第2酸化膜と、
    前記第2酸化膜上に設けられた画素電極と、を備え、
    前記第1配線の側壁及び前記第2配線の側壁の角度に対し、前記サイドウォールの側壁の角度が緩やかであることを特徴とする電気光学装置用基板。
  5. 請求項4に記載の電気光学装置用基板であって、
    前記第2配線は、前記画素電極と電気的に接続される中継電極であることを特徴とする電気光学装置用基板。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の電気光学装置用基板と、
    前記電気光学装置用基板と対向配置された対向基板と、
    前記電気光学装置用基板と前記対向基板との間に配置された電気光学層と、
    を備えることを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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