JP2016024207A - マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
アレイ基板を備えた電気光学装置、および該電気光学装置を備えた電子機器に関するもの
である。
示領域に複数の画素がマトリクス状に配置されており、かかる画素では、配線等によって
囲まれた透光領域(画素開口領域)に到達した光のみが表示に寄与する。そこで、マイク
ロレンズアレイ基板を対向基板として用いて電気光学装置を構成することにより、光源か
らの光を透光領域に収束させる構成が提案されている。また、マイクロレンズアレイ基板
としては、透光性基板の一方の基板面に凹曲面からなる第1レンズ面を形成した後、透光
性基板と屈折率が異なる透光性の第1レンズ層によって基板面を覆い、さらに、第1レン
ズ層において透光性基板とは反対側の面に第1レンズ面が反映された凹曲面を第2レンズ
面として利用した構成が提案されている(特許文献1参照)。
基板とは反対側の面に透光性の保護層が積層されている。
することを目的に、マイクロレンズに対して出射側に所定厚の光路長調整層(透光層)を
設けることが好ましいが、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板では、十分な厚
さの光路長調整層(透光層)が設けられていない。例えば、特許文献1に記載のマイクロ
レンズアレイ基板では、第2レンズ面を覆う第2レンズ層に対しては直接、薄い保護層が
積層されている。また、特許文献1に記載のマイクロレンズアレイ基板では、第1レンズ
層において透光性基板とは反対側の面に第1レンズ面が反映された凹曲面を第2レンズ面
として利用するため、第1レンズ面に対して十分な厚さの光路長調整層(透光層)を設け
ることが困難である。
基板の一方の基板面に凹曲面からなる第1レンズ面を形成した後、シリコン酸窒化膜から
なる第1レンズ層、およびシリコン酸化膜からなる第1透光層(光路長調整層)を形成し
て第1マイクロレンズアレイを構成することが好ましい。また、第1透光層に対して透光
性基板とは反対側にシリコン酸窒化膜からなる第2レンズ層を形成した後、第2レンズ層
の透光性基板とは反対側の面に凸曲面からなる第2レンズ面を形成し、その後、シリコン
酸化膜からなる第2透光層(光路長調整層)を形成して第2マイクロレンズアレイを構成
することが好ましい。
酸化膜からなる第1透光層との界面や、シリコン酸化膜からなる第1透光層とシリコン酸
窒化膜からなる第2レンズ層との界面で反射が発生し、表示に寄与する光量の低下が発生
しやすいという問題点がある。
の基板面に凹曲面からなるレンズ面を形成した後、例えば、シリコン酸窒化膜からなるレ
ンズ層、シリコン酸化膜からなる透光層(光路長調整層)、保護層、およびITO膜等か
らなる透光性電極を順に形成することになる。しかしながら、かかる構成の場合でも、シ
リコン酸窒化膜からなるレンズ層とシリコン酸化膜からなる透光層との界面で反射が発生
し、表示に寄与する光量の低下が発生しやすい。
での反射を抑制することのできるマイクロレンズアレイ基板、該マイクロレンズアレイ基
板を備えた電気光学装置、および該電気光学装置を備えた電子機器を提供することにある
。
凹曲面または凸曲面からなる第1レンズ面が形成された透光性基板と、前記基板面を覆い
、前記透光性基板と屈折率が異なる透光性の第1レンズ層と、該第1レンズ層を前記透光
性基板とは反対側で覆う第1透光層と、前記第1透光層を前記透光性基板とは反対側で覆
い、前記透光性基板とは反対側の面に凹曲面または凸曲面からなる第2レンズ面が形成さ
れた第2レンズ層と、前記第2レンズ層を前記透光性基板とは反対側で覆う第2透光層と
、を有し、前記第1透光層は、前記第1レンズ層および前記第2レンズ層の少なくとも一
方と屈折率が等しいことを特徴とする。
長域において屈折率が等しいことを意味する。また、本発明における「屈折率が等しい」
とは、屈折率が全く同一の場合を含める他、屈折率が略等しい場合も含む意味である。こ
こで、屈折率が略等しいとは、屈折率の差が±5%以下の場合である。
けられ、第2レンズ層の透光性基板とは反対側に第2透光層(光路長調整層)が設けられ
ているので、マイクロレンズから出射された光の収束位置を適正に制御することができる
。また、第1透光層は、第1レンズ層および第2レンズ層の少なくとも一方と屈折率が等
しいため、レンズ層と透光層(光路長調整層)との界面での反射を抑制することができる
。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生しにくい。
くとも一方と同一材料からなることが好ましい。かかる構成によれば、いずれの波長域に
おいても屈折率が等しい構成を容易に実現することができる。
と屈折率が等しいことが好ましい。かかる構成によれば、透光層とレンズ層との界面にお
ける反射をより抑制することができる。
と同一材料からなることが好ましい。かかる構成によれば、いずれの波長域においても屈
折率が等しい構成を容易に実現することができる。
、該保護層の前記透光性基板とは反対側の面に形成された透光性電極と、を有し、前記保
護層の屈折率は、前記第2透光層の屈折率と前記透光性電極の屈折率との間であることが
好ましい。例えば、前記第2透光層は、シリコン酸化膜(屈折率=1.48)からなり、
前記保護層は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、前記透光性電極は、
ITO膜(屈折率=1.91)からなることが好ましい。かかる構成によれば、第2透光
層と透光性電極とが直接、接する構成とした場合や、保護層の屈折率が第2透光層の屈折
率と透光性電極の屈折率との間から外れている場合に比して、透光性電極の透光性基板側
での界面での反射を抑制することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生し
にくい。
凸曲面からなるレンズ面が形成された透光性基板と、前記基板面を覆い、前記透光性基板
と屈折率が異なる透光性のレンズ層と、該レンズ層を前記透光性基板とは反対側で覆う透
光層と、を有し、前記透光層は、前記レンズ層と屈折率が等しいことが好ましい。
いるので、マイクロレンズアレイから出射された光の収束位置を適正に制御することがで
きる。また、透光層は、レンズ層と屈折率が等しいため、レンズ層と透光層(光路長調整
層)との界面での反射を抑制することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発
生しにくい。
かる構成によれば、いずれの波長域においても屈折率が等しい構成を容易に実現すること
ができる。
保護層の前記透光性基板とは反対側の面に形成された透光性電極と、を有し、前記保護層
の屈折率は、前記透光層の屈折率と前記透光性電極の屈折率との間であることが好ましい
。例えば、前記透光層は、シリコン酸窒化膜(屈折率=1.58〜1.64)からなり、
前記保護層は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、前記透光性電極は、
ITO膜(屈折率=1.91)からなることが好ましい。かかる構成によれば、透光層と
透光性電極とが直接、接する構成とした場合や、保護層の屈折率が透光層の屈折率と透光
性電極の屈折率との間から外れている場合に比して、透光性電極の透光性基板側での界面
での反射を抑制することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生しにくい。
は、前記マイクロレンズアレイ基板に前記基板面側で対向する基板と、該基板と前記マイ
クロレンズアレイ基板との間に配置された電気光学層と、を有する。
て用いられる。本発明に係る電気光学装置を投射型表示装置に用いる場合、投射型表示装
置には、前記電気光学装置に供給される光を出射する光源部と、前記電気光学装置によっ
て変調された光を投射する投射光学系と、が設けられる。
いては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に
縮尺を異ならしめてある。
(電気光学装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100の説明図であり、図1(a)
、(b)は各々、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100を各構成要素と共に対
向基板の側から見た平面図、およびその断面図である。
20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、素子基板10
と対向基板20とが対向している。シール材107は対向基板20の外縁に沿うように枠
状に設けられており、素子基板10と対向基板20との間でシール材107によって囲ま
れた領域には、液晶層からなる電気光学層80が配置されている。シール材107は、光
硬化性を備えた接着剤、あるいは光硬化性および熱硬化性を備えた接着剤であり、両基板
間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材
が配合されている。かかるシール材107としては、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、
アクリル変性樹脂系、エポキシ変性樹脂系等の光硬化性接着剤(紫外光硬化型接着剤/U
V硬化型接着剤)を用いることができる。
央には、表示領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、
シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と表示領域10aの外周
縁との間には、矩形枠状の周辺領域10bが設けられている。
0の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、こ
の一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。端子102に
は、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、素子基板10には、フレキシ
ブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
dium Tin Oxide)膜等からなる透光性の画素電極9a、および画素電極9aに電気的に接
続する画素トランジスター(図示せず)がマトリクス状に形成されており、画素電極9a
に対して対向基板20側には配向膜16が形成されている。また、素子基板10において
、周辺領域10bには、画素電極9aと同時形成されたダミー画素電極9bが形成されて
いる。
共通電極21が形成されており、共通電極21に対して素子基板10側には配向膜26が
形成されている。本形態において、共通電極21は、対向基板20の略全面に形成されて
いる。
からなる。本形態において、配向膜16、26は、SiOx(x<2)、SiO2、TiO
2、MgO、Al2O3、In2O3、Sb2O3、Ta2O5等の斜方蒸着膜からなる無機配向
膜(垂直配向膜)であり、電気光学層80に用いた負の誘電率異方性を備えた液晶分子を
傾斜配向させ、電気光学装置100をVA(Vertical Alignment)モードの液晶装置とし
て動作させる。
域に、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極1
09が形成されている。基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材1
09aが配置されており、対向基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび
基板間導通用電極109を介して、素子基板10側に電気的に接続されている。このため
、共通電極21は、素子基板10の側から共通電位が印加されている。
膜により形成されており、電気光学装置100は、透過型液晶装置として構成されている
。かかる電気光学装置100では、素子基板10および対向基板20のうち、一方側の基
板から入射した光が他方側の基板を透過して出射される間に変調されて画像を表示する。
本形態では、矢印Lで示すように、対向基板20から入射した光が素子基板10を透過し
て出射される間に電気光学層80によって画素毎に変調され、画像を表示する。
図2は、図1に示す電気光学装置100の断面構成を模式的に示す説明図である。図1
および図2に示すように、対向基板20には、共通電極21に対して素子基板10とは反
対側には、金属または金属化合物からなる遮光性の金属層108が形成されている。金属
層108は、例えば、表示領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状の見切り108a
として形成されている。また、金属層108は、隣り合う画素電極9aにより挟まれた領
域と平面視で重なる領域に遮光層108bとして形成されている。さらに、金属層108
は、周辺領域10b等にアライメントマーク108cとして形成されている。本形態では
、周辺領域10bのうち、見切り108aの外周縁とシール材107の内周縁とに挟まれ
たマーク形成領域10cにアライメントマーク108cが設けられている。
図3は、図1に示す電気光学装置100におけるマイクロレンズ30aと遮光層108
bとの平面的な位置関係を示す説明図である。
板19の対向基板20側の面には複数の層間絶縁膜18が積層されている。また、素子基
板10では、透光性基板19と層間絶縁膜18との間や、層間絶縁膜18の間等を利用し
て、隣り合う画素電極9aの間と重なる領域に沿って延在する配線17や、画素トランジ
スター14が形成されており、配線17や画素トランジスター14は光を透過しない。
画素トランジスター14と平面視で重なる領域や、隣り合う画素電極9aに挟また領域と
平面視で重なる領域は、光を透過しない遮光領域15bになっており、画素電極9aと平
面視で重なる領域のうち、配線17や画素トランジスター14と平面視で重ならない領域
は光を透過する開口領域15a(透光領域)になっている。従って、開口領域15aを透
過した光のみが画像の表示に寄与し、遮光領域15bに向かう光は、画像の表示に寄与し
ない。
重なる複数のマイクロレンズ30aが形成されたマイクロレンズアレイ基板30として構
成されており、マイクロレンズアレイ基板30は、光源からの光を開口領域15aに収束
させる。また、本形態の対向基板20(マイクロレンズアレイ基板30)には、光の進行
方向に沿って複数段のマイクロレンズアレイが構成されており、本形態では、光の入射側
に位置する第1マイクロレンズアレイ31と、第1マイクロレンズアレイ31に対して素
子基板10の側に位置する第2マイクロレンズアレイ32とが構成されている。このため
、本形態の電気光学装置100では、第1マイクロレンズアレイ31および第2マイクロ
レンズアレイ32によって、光源からの光を開口領域15aに収束させるとともに、電気
光学層80に入射する光を平行光化している。それ故、電気光学層80に入射する光の光
軸の傾きが小さいので、電気光学層80での位相ずれを低減でき、透過率やコントラスト
の低下を抑制することができる。特に本形態では、電気光学装置100をVA(Vertical
Alignment)モードの液晶装置として構成したため、電気光学層80に入射する光の光軸
の傾斜によって、コントラストの低下等が発生しやすいが、本形態によれば、コントラス
トの低下等が発生しにくい。
が接するように配列されており、4つのマイクロレンズ30aによって囲まれた領域に平
面視で重なる領域に、図1および図2に示す遮光層108bが形成されている。このため
、図1(b)では、図3のA−A′線での断面であるとして遮光層108bが図示されて
いるが、図2では、図3のB−B′線での断面であるとして遮光層108bが図示されて
いない。なお、遮光層108bは、マイクロレンズ30aの端部に平面視で重なっている
場合があるが、マイクロレンズ30aの中央に平面視で重ならないように形成される。
再び図2において、本形態では、マイクロレンズアレイ基板30(対向基板20)を構
成するにあたって、透光性基板29の一方の基板面291(素子基板10と対向する面側
)からなる第1面41には、凹曲面からなる第1凹部292(第1レンズ面)が複数形成
されている。また、透光性基板29の一方の基板面291(第1面41)には、以下に説
明する透光性の第1レンズ層51、第1透光層52、透光性の第2レンズ層53、第2透
光層54、および透光性の保護層55が順に積層されている。第1凹部292は、画素電
極9aに平面視で重なっている。
1面41)を覆う面511(第2面42)と、面511(第2面42)とは反対側に位置
する平坦面512(第3面43)とを備えている。また、第1レンズ層51の面511(
第2面42)は、透光性基板29の第1凹部292を埋める半球状の第1凸部513を有
している。
2および第1凸部513は、第1マイクロレンズアレイ31のマイクロレンズ31a(マ
イクロレンズ30a)を構成している。本形態において、第1レンズ層51の屈折率は、
透光性基板29の屈折率より大である。例えば、透光性基板29は石英基板(シリコン酸
化物、SiO2)からなり、屈折率が1.48であるのに対して、第1レンズ層51は、
シリコン酸窒化膜(SiON)からなり、屈折率が1.58〜1.68である。それ故、
マイクロレンズ31aは、光源からの光を収束させるパワーを有している。
レンズ層51の平坦面512(第3面43)を覆う面521(第4面44)と、面521
(第4面44)とは反対側に位置する面522(第5面45)とを備えている。本形態に
おいて、第1透光層52は、第1レンズ層51と同一の屈折率を有している。より具体的
には、第1透光層52は、第1レンズ層51と同様、シリコン酸窒化膜(SiON)から
なる。但し、第1透光層52は、第1レンズ層51と窒素含有量がわずかに相違しており
、屈折率が1.58〜1.64である。かかる第1透光層52は、第1マイクロレンズア
レイ31から第2マイクロレンズアレイ32までの光路長を調整する第1光路長調整層で
ある。
透光層52の面522(第5面45)を覆う面531(第6面46)と、面531(第6
面46)とは反対側の面532(第7面47)とを有している。面532(第7面47)
には、第1凹部292と平面視で重なる位置に、透光性基板29とは反対側に向けて突出
した凸曲面、または透光性基板29に向けて凹んだ凹曲面が形成されている。
平面視で重なる位置に、透光性基板29とは反対側に向けて半球状に突出した第2凸部5
33(第2レンズ面)が複数形成されている。
レンズ層53の面532(第7面47)を覆う面541(第8面48)には、第2レンズ
層53の第2凸部533が内側に位置する凹曲面からなる第2凹部543が形成されてい
る。第2透光層54は、面541(第8面48)とは反対側に平坦面542(第9面49
)を備えている。
3および第2凸部533は、第2マイクロレンズアレイ32のマイクロレンズ32a(マ
イクロレンズ30a)を構成している。本形態において、第2レンズ層53の屈折率は、
第2透光層54の屈折率より大である。例えば、第2レンズ層53は、シリコン酸窒化膜
(SiON)からなり、屈折率が1.58〜1.64であるのに対して、第2透光層54
は、シリコン酸化膜(SiOx)からなり、屈折率が1.48である。それ故、マイクロ
レンズ31aは、光源からの光を収束させるパワーを有している。本形態において、第2
透光層54は、第2マイクロレンズアレイ32から素子基板10までの光路長を調節する
第2光路長調整層である。
55が形成されており、かかる保護層55に対して第2透光層54や透光性基板29とは
反対側に透光性の共通電極21(透光性電極)が形成されている。また、共通電極21に
対して保護層55や透光性基板29とは反対側に配向膜26が形成されている。
である。より具体的には、第2透光層54は、シリコン酸化膜(屈折率=1.48)から
なり、保護層55は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、共通電極21
(透光性電極)は、ITO膜(屈折率=1.91)からなる。
本形態のマイクロレンズアレイ基板30において、金属層108(見切り108a、遮
光層108b、アライメントマーク108c)は、以下に説明するように、上記の透光膜
の層間に形成された第1金属層56、第2金属層57および第3金属層58によって構成
されている。
在する額縁状の見切り108aとして、第1レンズ層51の平坦面512(第3面43)
と第1透光層52の面521(第4面44)との間には第1金属層56からなる見切り5
6aが形成され、第1透光層52の面522(第5面45)と第2レンズ層53の面53
1(第6面46)との間には第2金属層57からなる見切り57aが形成されている。
2の面522(第5面45)と第2レンズ層53の面531(第6面46)との間に、第
2金属層57からなるアライメントマーク57cが形成されており、アライメントマーク
57cは、第2レンズ層53の面532(第7面47)に第2凸部533を形成する際の
位置合わせに用いられる。さらに、マーク形成領域10cには、アライメントマーク10
8cとして、透光性基板29の基板面291(第1面41)と第1レンズ層51の面51
1(第2面42)との間に、第3金属層58からなるアライメントマーク58cが形成さ
れており、アライメントマーク58cは、透光性基板29の基板面291(第1面41)
に第1凹部292を形成する際の位置合わせに用いられる。
金属層57からなる遮光層57bが形成されている。遮光層57bは、マイクロレンズ3
0aの端部に平面視で重なっている場合があるが、マイクロレンズ30aの中央には平面
視で重なっていない。
8)は各々、Ti(チタン)、Al(アルミニウム)、Cr(クロム)、W(タングステ
ン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)等の金属膜や、それ
らの窒化膜等の金属化合物膜からなる。また、金属層108は、上記の金属膜や金属化合
物膜の単層膜あるいは複層膜のいずれであってもよい。
図4は、本発明の実施の形態1に係るマイクロレンズアレイ基板30の製造に用いるマ
ザー基板300の説明図である。図5〜図10は、本発明の実施の形態1に係るマイクロ
レンズアレイ基板30の製造方法を示す工程断面図である。なお、図5〜図10では、図
1(b)および図2とは逆に、マイクロレンズアレイ基板30に用いた透光性基板29の
基板面291(マザー基板300の基板面310)を図面に向かって上向きに表してある
。
レンズアレイ基板30より大型の石英基板からなるマザー基板300を用いる。マザー基
板300は、マイクロレンズアレイ基板30として切り出される複数の領域300sを備
えており、領域300sに、図2を参照して説明した第1マイクロレンズアレイ31、第
2マイクロレンズアレイ32、共通電極21および配向膜26等を形成した後、マザー基
板300を領域300sに沿って切断し、単品サイズのマイクロレンズアレイ基板30を
得る。従って、マザー基板300では、複数のマイクロレンズアレイ基板30が切り出さ
れる領域(一点鎖線Lyで囲んだ領域)が有効領域300yであり、それ以外の領域は、
切断工程で除去される除材領域300zである。
って、本形態では、以下の工程等
第3金属層成膜工程
第3金属層パターニング工程
凹部形成工程
第1レンズ層成膜工程
第1平坦化工程
第1金属層成膜工程
第1金属層パターニング工程
第1透光層成膜工程
第2金属層成膜工程
第2金属層パターニング工程
第2レンズ層成膜工程
第2レンズ形成工程
第2透光層成膜工程
第2平坦化工程
を順に行う。
、マザー基板300の基板面310に金属または金属化合物からなる第3金属層58を形
成する。第3金属層58は、例えば、チタン窒化物とアルミニウムとの積層膜からなる。
ー基板300とは反対側の面にエッチングマスク(図示せず)を形成した状態で第3金属
層58をエッチングし、少なくとも第1凹部292(図2参照)の中央に平面視で重なる
位置から第3金属層58を除去する。また、少なくともマザー基板300の全周の端部3
90を含む除材領域300zの全体に第3金属層58を第3バッファー層58rとして残
す。本形態では、マイクロレンズアレイ基板30が得られる領域300sのうち、表示領
域10a全体から第3金属層58を除去し、マーク形成領域10cには第3金属層58を
アライメントマーク58cとして残す。
10に第1凹部292(第1レンズ面)を形成する。より具体的には、図5(c)に示す
ように、マザー基板300の基板面310に、第1凹部292の中央に平面視で重なる領
域が開口部610になっているエッチングマスク61を形成した後、ふっ酸を含むエッチ
ング液を利用して等方性エッチングを行う。その結果、マザー基板300の基板面310
には、開口部610を中心とする凹曲面からなる第1凹部292が形成される。その後、
図5(d)に示すように、エッチングマスク61を除去する。かかる凹部形成工程におい
て、エッチングマスク61を形成する際のフォトリソグラフィ工程では、アライメントマ
ーク58cを基準に露光マスク等の位置合わせを行う。
apor Deposition)法等により、マザー基板300と屈折率が異なる透光性の第1レンズ
層51を基板面310全体に形成する。その際、第1レンズ層51のマザー基板300と
は反対側の面510には、第1凹部292に起因する凹部が形成されるので、図5(f)
に示す第1平坦化工程において、CMP(Chemical Mechanical Polishing)処理等を利
用して第1レンズ層51の面510を平坦化し、平坦面512とする。本形態において、
第1レンズ層51は、シリコン酸窒化膜(SiON)からなる。
、第1レンズ層51の平坦面512に、金属または金属化合物からなる第1金属層56を
形成する。第1金属層56は、例えば、チタン窒化物とアルミニウムとの積層膜からなる
。
ー基板300とは反対側の面にエッチングマスク(図示せず)を形成した状態で第1金属
層56をエッチングし、少なくとも第1凹部292の中央に平面視で重なる位置から第1
金属層56を除去する。また、少なくともマザー基板300の全周の端部390を含む除
材領域300zの全体に第1金属層56を第1バッファー層56rとして残す。本形態で
は、マイクロレンズアレイ基板30が得られる領域300sのうち、表示領域10aには
、第1金属層56を見切り56aとして残す。
1レンズ層51および第1金属層56のマザー基板300とは反対側の面に第1透光層5
2を形成する。なお、第1透光層52のマザー基板300とは反対側の面520には、C
MP処理等を利用して平坦化処理を行ってもよいが、本形態では、第1透光層52に対す
る平坦化処理を省略する。本形態において、第1透光層52は、第1レンズ層51と同様
、シリコン酸窒化膜(SiON)からなる。
、第1透光層52の面522に、金属または金属化合物からなる第2金属層57を形成す
る。第2金属層57は、例えば、チタン窒化物とアルミニウムとの積層膜からなる。
ー基板300とは反対側の面にエッチングマスク(図示せず)を形成した状態で第2金属
層57をエッチングし、少なくとも第1凹部292の中央に平面視で重なる位置から第2
金属層57を除去する。また、少なくともマザー基板300の全周の端部390を含む除
材領域300zの全体に第2金属層57を第2バッファー層57rとして残す。本形態で
は、マイクロレンズアレイ基板30が得られる領域300sのうち、表示領域10aには
、第2金属層57を見切り57aとして残すとともに、図1(b)および図3に示す遮光
層57bを残す。また、マーク形成領域10cには第2金属層57をアライメントマーク
57cとして残す。
第1透光層52および第2金属層57(見切り57a、遮光層57bおよびアライメント
マーク57c)のマザー基板300とは反対側の面に第2レンズ層53を形成する。なお
、第2レンズ層53のマザー基板300とは反対側の面530には、CMP処理等を利用
して平坦化処理を行ってもよい。本形態において、第2レンズ層53は、第1レンズ層5
1および第1透光膜50と同様、シリコン酸窒化膜(SiON)からなる。
ザー基板300とは反対側の面において第1凹部292と平面視で重なる位置に、マザー
基板300とは反対側に向けて突出した凸曲面またはマザー基板300側に向けて凹んだ
凹曲面を形成する。本形態では、第2レンズ層53のマザー基板300とは反対側の面5
30において第1凹部292と平面視で重なる位置に、マザー基板300とは反対側に向
けて半球状に突出した第2凸部533(第2レンズ面、凸曲面)を形成する。
反対側の面530のうち、第1凹部292と平面視で重なる位置に半球状の凸部62を形
成した後、ICP(Inductively Coupled Plasmas:誘導結合型プラズマ)装置等を用い
たドライエッチングにより、凸部62および第2レンズ層53のマザー基板300とは反
対側の面530をエッチングする。その結果、図8(b)に示すように、第2レンズ層5
3のマザー基板300とは反対側の面530に第2凸部533が形成される。
、グレースケールマスクなどを用いて感光性樹脂を露光し、その後現像する。その際、グ
レースケールマスクとしては、例えば、露光時に用いる露光装置の解像限界以下のグリッ
ドサイズ内に微小な孔を形成し、孔のサイズを変えることにより光の透過率を制御する種
類のものを用いる。なお、光の透過率は、中央部から外周部に向けて高くなるように予め
設計しておく。また、凸部62を形成する手法としては、上記のフォトリソグラフィ法の
他、加熱によるリフロー処理を行うリフロー法や、開口部の径が段階的に変化する複数の
フォトマスクを用いた多重露光法等を例示することができる。
2レンズ層53のマザー基板300とは反対側の面に第2透光層54に形成する。その際
、第2透光層54のマザー基板300とは反対側の面540には、第2凸部533に起因
する凸部が形成されるので、図9(b)に示す第2平坦化工程において、CMP処理等を
利用して第2透光層54の面540を平坦化し、平坦面542とする。本形態において、
第2透光層54は、シリコン酸化膜(SiOx)からなる。
からなる共通電極21および配向膜26を形成する。
ンズアレイ基板30を得た後、マイクロレンズアレイ基板30を対向基板20として用い
て電気光学装置100を製造する。
以上説明したように、本形態では、第1レンズ層51の透光性基板29とは反対側に第
1透光層52(光路長調整層)が設けられ、第2レンズ層53の透光性基板29とは反対
側に第2透光層54(光路長調整層)が設けられているので、マイクロレンズ31a,3
2aから出射された光の収束位置を適正に制御することができる。
り、第1レンズ層51および第2レンズ層53と屈折率が等しい。このため、第1透光層
52と、第1レンズ層51との界面での反射を抑制することができるとともに、第1透光
層52と第2レンズ層53との界面での反射を抑制することができる。それ故、表示に寄
与する光量の低下が発生しにくい。
は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、共通電極21(透光性電極)は
、ITO膜(屈折率=1.91)からなる。このため、保護層55の屈折率は、第2透光
層54の屈折率と共通電極21の屈折率との間である。従って、第2透光層54と共通電
極21とが直接、接する構成とした場合や、保護層55の屈折率が第2透光層54の屈折
率と共通電極21の屈折率との間から外れている場合に比して、界面での屈折率差が小さ
い、従って、共通電極21の透光性基板29側での界面(保護層55側での界面)での反
射を抑制することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生しにくい。
00に第1レンズ層51、第1透光層52、第2レンズ層53、第2透光層54をこの順
に積層する。その際、第1レンズ層51と第1透光層52との層間に第1金属層56を形
成し、かかる第1金属層56については、第1金属層パターニング工程において、少なく
ともマザー基板300の端部390に残す。このため、マザー基板300の端部390で
は、第1レンズ層51、第1金属層56、第1透光層52、第2レンズ層53、第2透光
層54がこの順に積層された状態となる。ここで、マザー基板300の端部390に形成
された第1金属層56は、第1レンズ層51、第1透光層52、第2レンズ層53、第2
透光層54を構成する膜に比して、ポアソン比が大きく、応力を吸収する第1バッファー
層56rとして機能する。例えば、シリコン酸化膜(SiOx)やシリコン酸窒素膜(S
iNO)のポアソン比は0.2以下であるのに対して、第1金属層56のポアソン比は0
.3以上であり、厚さ方向に加わった応力を第1金属層56において吸収することができ
る。
54がこの順に積層された積層膜は、厚さ方向において第1金属層56(第1バッファー
層56r)によって適度に分割されるため、第1金属層56(第1バッファー層56r)
に対してマザー基板300の側、およびマザー基板300に対して反対側に積層される透
光膜の厚さを薄くすることができる。
光層54を形成した際、既に成膜した下層側の透光膜に応力が加わった場合でも、マザー
基板300の端部390において、透光性基板29と第1レンズ層51との界面や、第1
レンズ層51と第1透光層52との界面にクラックが発生しにくい。それ故、第1レンズ
層51や第1透光層52の剥離等が発生しにくい。
されており、マザー基板300の端部390に形成された第2金属層57は、応力を吸収
する第2バッファー層57rとして機能する。従って、第1透光層52を形成した後、第
2レンズ層53、第2透光層54を形成した際、既に成膜した下層側の透光膜に応力が加
わった場合でも、マザー基板300の端部390において、透光性基板29と第1レンズ
層51との界面や、第1レンズ層51と第1透光層52との界面、第1透光層52と第2
レンズ層53との界面等にクラックが発生しにくい。それ故、第1レンズ層51、第1透
光層52、第2レンズ層53の剥離等が発生しにくい。
成されており、マザー基板300の端部390に形成された第3金属層58は、応力を吸
収する第3バッファー層58rとして機能する。従って、マザー基板300の端部390
において、マザー基板300(透光性基板29)と第1レンズ層51との界面にクラック
が発生しにくい。それ故、第1レンズ層51の剥離等が発生しにくい。
上記実施の形態1では、第1凹部292によって第1レンズ面を構成したが、凸曲面(
凸部)からなる第1レンズ面を透光性基板に形成した場合に本発明を適用してもよい。ま
た、第2レンズ層53に第2凸部533(第2レンズ面)を形成したが、第2凸部533
に代えて、第2レンズ層53に凹曲面(第2レンズ面)を形成した場合に本発明を適用し
てもよい。
、第1レンズ層51と第1透光層52とを連続して形成してもよく、第1透光層52と第
2レンズ層53との間に第2金属層57を設けない場合には、第1透光層52と第2レン
ズ層53とを連続して形成してもよい。さらには、第1金属層56および第2金属層57
を設けない場合、第1レンズ層51、第1透光層52および第2レンズ層53を連続して
形成してもよい。このような場合、連続する透光膜の一部がレンズ層とされ、残りが光路
長調整用の透光膜とされる。
と同一材料からなる構成であった。但し、第1透光層52が、第1レンズ層51と同一材
料からなるが、第2レンズ層53と異なる材料からなる形態を採用してもよく、この場合
、第1透光層52は、第1レンズ層51と屈折率が等しいが、第2レンズ層53と屈折率
が異なることになる。また、第1透光層52が、第2レンズ層53と同一材料からなるが
、第1レンズ層51と異なる材料からなる形態を採用してもよく、この場合、第1透光層
52は、第2レンズ層53と屈折率が等しいが、第1レンズ層51と屈折率が異なること
になる。
を各々、バッファー層(第1バッファー層56r、第2バッファー層57rおよび第3バ
ッファー層58r)として利用したが、第1金属層56(第1バッファー層56r)およ
び第2金属層57(第2バッファー層57r)のみを利用した形態や、第1金属層56(
第1バッファー層56r)のみを利用した形態を採用してもよい。
(見切り56a)および第2金属層57の一部(見切り57a)を利用したが、見切り5
6a、57aのうちの一方のみを形成してもよい。また、見切り108aについては、第
3金属層58の一部のみを利用した形態や、第2金属層57の一部(見切り57a)と第
3金属層58の一部とを利用した形態を採用してもよい。この場合、マザー基板300を
切断して得たマイクロレンズアレイ基板30には、第1金属層56が残らない形態となる
。
ファー層56r、第2バッファー層57rおよび第3バッファー層58r)を残したが、
マイクロレンズアレイ基板30の端部(マザー基板300の領域300sの端部)にも、
バッファー層を残してもよい。
図11は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置100の断面構成を模式的に示す
説明図である。
対向基板20は、複数の画素電極9aに対して平面視で1対1で重なる複数のマイクロレ
ンズ30aが形成されたマイクロレンズアレイ基板30として構成されており、マイクロ
レンズアレイ基板30は、光源からの光を開口領域15aに収束させる。本形態の対向基
板20(マイクロレンズアレイ基板30)には、光の進行方向に沿って1段のマイクロレ
ンズアレイが形成されている。
31と同一の構成を有していることから、マイクロレンズアレイを構成する「凹部」、「
レンズ層」、「透光層」を各々、「第1凹部292」、「第1レンズ層51」、「第1透
光層52」として説明する。
透光性基板29の一方の基板面291からなる第1面41には、凹曲面からなる第1凹部
292(レンズ面)が形成されており、透光性基板29の一方の基板面291(第1面4
1)には、以下に説明する透光性の第1レンズ層51、第1透光層52、および透光性の
保護層55が順に積層されている。
1(第1面41)を覆う面511(第2面42)と、面511(第2面42)とは反対側
に位置する平坦面512(第3面43)とを備えている。また、第1レンズ層51の面5
11(第2面42)は、透光性基板29の第1凹部292を埋める半球状の第1凸部51
3を有している。ここで、透光性基板29と第1レンズ層51とは屈折率が相違しており
、第1凹部292および第1凸部513は、第1マイクロレンズアレイ31のマイクロレ
ンズ31a(マイクロレンズ30a)を構成している。本形態において、第1レンズ層5
1の屈折率は、透光性基板29の屈折率より大である。例えば、透光性基板29は石英基
板(シリコン酸化膜、SiO2)からなり、屈折率が1.48であるのに対して、第1レ
ンズ層51は、シリコン酸窒化膜(SiON)からなり、屈折率が1.58〜1.68で
ある。それ故、マイクロレンズ31aは、光源からの光を収束させるパワーを有している
。
レンズ層51の平坦面512(第3面43)を覆う面521(第4面44)と、面521
(第4面44)とは反対側に位置する面522(第5面45)とを備えている。本形態に
おいて、第1透光層52は、実施の形態1と同様、第1レンズ層51と同一の屈折率を有
している。より具体的には、第1透光層52は、第1レンズ層51と同様、シリコン酸窒
化膜(SiON)からなる。但し、第1透光層52は、第1レンズ層51と窒素含有量が
わずかに相違しており、屈折率が1.58〜1.64である。かかる第1透光層52は、
第1マイクロレンズアレイ31から第2マイクロレンズアレイ32までの光路長を調整す
る光路長調整層である。
55が形成されており、かかる保護層55に対して第1透光層52や透光性基板29とは
反対側に透光性の共通電極21(透光性電極)が形成されている。また、共通電極21に
対して保護層55や透光性基板29とは反対側に配向膜26が形成されている。
である。より具体的には、第1透光層52は、シリコン酸窒化膜(屈折率=1.58〜1
.64)からなり、保護層55は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、
共通電極21(透光性電極)は、ITO膜(屈折率=1.91)からなる。
56および第3金属層58が形成されている。具体的には、マイクロレンズアレイ基板3
0には、表示領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状の見切り108aとして、第1
レンズ層51の平坦面512(第3面43)と第1透光層52の面521(第4面44)
との間には第1金属層56からなる見切り56aが形成されている。また、表示領域10
aでは、図1(b)および図3に示す遮光層108bとして、第1金属層56からなる遮
光層(図示せず)が形成されている。
9の基板面291(第1面41)と第1レンズ層51の面511(第2面42)との間に
、第3金属層58からなるアライメントマーク58cが形成されており、アライメントマ
ーク58cは、透光性基板29の基板面291(第1面41)に第1凹部292を形成す
る際の位置合わせに用いられる。
照して説明した工程のうち、以下の工程等
第3金属層成膜工程
第3金属層パターニング工程
凹部形成工程
第1レンズ層成膜工程
第1平坦化工程
第1金属層成膜工程
第1金属層パターニング工程
第1透光層成膜工程
第1平坦化工程
を順に行う。
1透光層52(光路長調整層)が設けられ、第2レンズ層53の透光性基板29とは反対
側に第1透光層52(光路長調整層)が設けられているので、マイクロレンズ31a,3
2aから出射された光の収束位置を適正に制御することができる。
折率が等しい。このため、第1透光層52と、第1レンズ層51との界面での反射を抑制
することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生しにくい。
、保護層55は、アルミニウム酸化膜(屈折率=1.67)からなり、共通電極21(透
光性電極)は、ITO膜(屈折率=1.91)からなる。このため、保護層55の屈折率
は、第1透光層52の屈折率と共通電極21の屈折率との間である。従って、第1透光層
52と共通電極21とが直接、接する構成とした場合や、保護層55の屈折率が第1透光
層52の屈折率と共通電極21の屈折率との間から外れている場合に比して、界面での屈
折率差が小さい、従って、共通電極21の透光性基板29側での界面(保護層55側での
界面)での反射を抑制することができる。それ故、表示に寄与する光量の低下が発生しに
くい。
上記実施の形態2では、第1凹部292によってレンズ面を構成したが、凸曲面状の凸
部(レンズ面)を透光性基板に形成した場合に本発明を適用してもよい。
(見切り56a)を利用したが、第3金属層58の一部のみを利用して見切り108aを
形成してもよい。
上記実施の形態では、電気光学装置として液晶装置を例に挙げて説明したが、本発明は
これに限定されず、有機エレクトロルミネッセンス表示用パネル、プラズマディスプレイ
パネル、FED(Field Emission Display)パネル、SED(Surface-Conduction Elect
ron-Emitter Display)パネル、LED(発光ダイオード)表示パネル、電気泳動表示パ
ネル等を用いた電気光学モジュールに本発明を適用してもよい。
図12は、本発明を適用した電気光学装置100を用いた投射型表示装置(電子機器)
の概略構成図である。なお、以下の説明では、互いに異なる波長域の光が供給される複数
の電気光学装置100が用いられているが、いずれの電気光学装置100にも、本発明を
適用した電気光学装置100が用いられている。
ジェクターであり、スクリーン等からなる被投射部材111に光を照射し、画像を表示す
る。投射型表示装置110は、装置光軸Lに沿って、照明装置160と、照明装置160
から出射された光が供給される複数の電気光学装置100(液晶ライトバルブ115〜1
17)と、複数の電気光学装置100から出射された光を合成して出射するクロスダイク
ロイックプリズム119(光合成光学系)と、クロスダイクロイックプリズム119によ
り合成された光を投射する投射光学系118とを有している。また、投射型表示装置11
0は、ダイクロイックミラー113、114、およびリレー系120を備えている。投射
型表示装置110において、電気光学装置100およびクロスダイクロイックプリズム1
19は、光学ユニット200を構成している。
ズアレイからなる第1インテグレーターレンズ162、フライアイレンズ等のレンズアレ
イからなる第2インテグレーターレンズ163、偏光変換素子164、およびコンデンサ
ーレンズ165が順に配置されている。光源部161は、赤色光R、緑色光Gおよび青色
光Bを含む白色光を出射する光源168と、リフレクター169とを備えている。光源1
68は超高圧水銀ランプ等により構成されており、リフレクター169は、放物線状の断
面を有している。第1インテグレーターレンズ162および第2インテグレーターレンズ
163は、光源部161から出射された光の照度分布を均一化する。偏光変換素子164
は、光源部161から出射された光を、例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏
光にする。
を透過させるとともに、緑色光Gおよび青色光Bを反射する。ダイクロイックミラー11
4は、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光Gおよび青色光Bのうち、青色光
Bを透過させるとともに緑色光Gを反射する。このように、ダイクロイックミラー113
、114は、照明装置160から出射された光を赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに分
離する色分離光学系を構成している。
で反射した赤色光Rを画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。液晶ライトバ
ルブ115は、λ/2位相差板115a、第1偏光板115b、電気光学装置100(赤
色用電気光学装置100R)、および第2偏光板115dを備えている。ここで、液晶ラ
イトバルブ115に入射する赤色光Rは、ダイクロイックミラー113を透過しても光の
偏光は変化しないことから、s偏光のままである。
する光学素子である。第1偏光板115bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光
板である。電気光学装置100(赤色用電気光学装置100R)は、p偏光を画像信号に
応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっ
ている。第2偏光板115dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従
って、液晶ライトバルブ115は、画像信号に応じて赤色光Rを変調し、変調した赤色光
Rをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。λ/2位相差板115aお
よび第1偏光板115bは、偏光を変換させない透光性のガラス板115eに接した状態
で配置されており、λ/2位相差板115aおよび第1偏光板115bが発熱によって歪
むのを回避することができる。
クミラー114で反射した緑色光Gを画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である
。液晶ライトバルブ116は、液晶ライトバルブ115と同様に、第1偏光板116b、
電気光学装置100(緑色用電気光学装置100G)、および第2偏光板116dを備え
ている。液晶ライトバルブ116に入射する緑色光Gは、ダイクロイックミラー113、
114で反射されて入射するs偏光である。第1偏光板116bは、p偏光を遮断してs
偏光を透過させる偏光板である。電気光学装置100(緑色用電気光学装置100G)は
、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)
に変換する構成となっている。第2偏光板116dは、s偏光を遮断してp偏光を透過さ
せる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ116は、画像信号に応じて緑色光Gを変
調し、変調した緑色光Gをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。
ラー114を透過した後でリレー系120を経た青色光Bを画像信号に応じて変調する透
過型の液晶装置である。液晶ライトバルブ117は、液晶ライトバルブ115、116と
同様に、λ/2位相差板117a、第1偏光板117b、電気光学装置100(青色用電
気光学装置100B)、および第2偏光板117dを備えている。液晶ライトバルブ11
7に入射する青色光Bは、ダイクロイックミラー113で反射してダイクロイックミラー
114を透過した後にリレー系120の2つの反射ミラー125a、125bで反射する
ことから、s偏光となっている。
する光学素子である。第1偏光板117bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光
板である。電気光学装置100(青色用電気光学装置100B)は、p偏光を画像信号に
応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっ
ている。第2偏光板117dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従
って、液晶ライトバルブ117は、画像信号に応じて青色光Bを変調し、変調した青色光
Bをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。なお、λ/2位相差板11
7a、および第1偏光板117bは、ガラス板117eに接した状態で配置されている。
とを備えている。リレーレンズ124a、124bは、青色光Bの光路が長いことによる
光損失を防止するために設けられている。リレーレンズ124aは、ダイクロイックミラ
ー114と反射ミラー125aとの間に配置されている。リレーレンズ124bは、反射
ミラー125a、125bの間に配置されている。反射ミラー125aは、ダイクロイッ
クミラー114を透過してリレーレンズ124aから出射した青色光Bをリレーレンズ1
24bに向けて反射する。反射ミラー125bは、リレーレンズ124bから出射した青
色光Bを液晶ライトバルブ117に向けて反射する。
をX字型に直交配置した色合成光学系である。ダイクロイック膜119aは青色光Bを反
射して緑色光Gを透過する膜であり、ダイクロイック膜119bは赤色光Rを反射して緑
色光Gを透過する膜である。従って、クロスダイクロイックプリズム119は、液晶ライ
トバルブ115〜117のそれぞれで変調された赤色光Rと緑色光Gと青色光Bとを合成
し、投射光学系118に向けて出射する。
射する光はs偏光であり、液晶ライトバルブ116からクロスダイクロイックプリズム1
19に入射する光はp偏光である。このようにクロスダイクロイックプリズム119に入
射する光を異なる種類の偏光としていることにより、クロスダイクロイックプリズム11
9において各液晶ライトバルブ115〜117から入射する光を合成できる。ここで、一
般に、ダイクロイック膜119a、119bはs偏光の反射特性に優れている。このため
、ダイクロイック膜119a、119bで反射される赤色光R、および青色光Bをs偏光
とし、ダイクロイック膜119a、119bを透過する緑色光Gをp偏光としている。投
射光学系118は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム
119で合成された光をスクリーン等の被投射部材111に投射する。
上記投射型表示装置においては、透過型の電気光学装置100を用いたが、反射型の電
気光学装置100を用いて投射型表示装置を構成してもよい。また、投射型表示装置にお
いては、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を用い、かかるLED光源から
出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成してもよい。
本発明を適用した電気光学装置100については、上記の電子機器の他にも、携帯電話
機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、液晶テ
レビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等
の電子機器において直視型表示装置として用いてもよい。
c・・マーク形成領域、15a・・開口領域、15b・・遮光領域、20・・対向基板、
21・・共通電極、29・・透光性基板、30・・マイクロレンズアレイ基板、30a、
31a,32a・・マイクロレンズ、31・・第1マイクロレンズアレイ、32・・第2
マイクロレンズアレイ、41・・第1面、42・・第2面、43・・第3面、44・・第
4面、45・・第5面、46・・第6面、47・・第7面、48・・第8面、49・・第
9面、51・・第1レンズ層(レンズ層)、52・・第1透光層(透光層)、53・・第
2レンズ層、54・・第2透光層、55・・保護層、56・・第1金属層、56a、57
a、108a・・見切り、56r・・第1バッファー層、57・・第2金属層、57b、
108b・・遮光層、57c、58c,108c・・アライメントマーク、57r・・第
2バッファー層、58・・第3金属層、58r・・第3バッファー層、80・・電気光学
層、100・・電気光学装置、108・・金属層、291、310・・基板面、292・
・第1凹部、533・・第2凸部
Claims (12)
- 一方側の基板面に凹曲面または凸曲面からなる第1レンズ面が形成された透光性基板と
、
前記基板面を覆い、前記透光性基板と屈折率が異なる透光性の第1レンズ層と、
該第1レンズ層を前記透光性基板とは反対側で覆う第1透光層と、
前記第1透光層を前記透光性基板とは反対側で覆い、前記透光性基板とは反対側の面に
凹曲面または凸曲面からなる第2レンズ面が形成された第2レンズ層と、
前記第2レンズ層を前記透光性基板とは反対側で覆う第2透光層と、
該第2透光層を前記透光性基板とは反対側で覆う透光性の保護層と、
該保護層の前記透光性基板とは反対側の面に形成された透光性電極と、
を有し、
前記第1透光層は、前記第1レンズ層および前記第2レンズ層の少なくとも一方と屈折
率が等しいことを特徴とするマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第1透光層は、前記第1レンズ層および前記第2レンズ層の少なくとも一方と同一
材料からなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第1透光層は、前記第1レンズ層および前記第2レンズ層の双方と屈折率が等しい
ことを特徴とする請求項1または2に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第1透光層は、前記第1レンズ層および前記第2レンズ層の双方と同一材料からな
ることを特徴とする請求項3に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第2透光層を前記透光性基板とは反対側で覆う透光性の保護層と、
該保護層の前記透光性基板とは反対側の面に形成された透光性電極と、
前記保護層の屈折率は、前記第2透光層の屈折率と前記透光性電極の屈折率との間であ
ることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 前記第2透光層は、シリコン酸化膜からなり、
前記保護層は、アルミニウム酸化膜からなり、
前記透光性電極は、ITO膜からなることを特徴とする請求項5に記載のマイクロレン
ズアレイ基板。 - 一方側の基板面に凹曲面または凸曲面からなるレンズ面が形成された透光性基板と、
前記基板面を覆い、前記透光性基板と屈折率が異なる透光性のレンズ層と、
該レンズ層を前記透光性基板とは反対側で覆う透光層と、
を有し、
前記透光層は、前記レンズ層と屈折率が等しいことを特徴とするマイクロレンズアレイ
基板。 - 前記透光層は、前記レンズ層と同一材料からなることを特徴とする請求項7に記載のマ
イクロレンズアレイ基板。 - 前記透光層を前記透光性基板とは反対側で覆う透光性の保護層と、
該保護層の前記透光性基板とは反対側の面に形成された透光性電極と、
を有し、
前記保護層の屈折率は、前記透光層の屈折率と前記透光性電極の屈折率との間であるこ
とを特徴とする請求項7または8に記載のマイクロレンズアレイ基板。 - 前記透光層は、シリコン酸窒化膜からなり、
前記保護層は、アルミニウム酸化膜からなり、
前記透光性電極は、ITO膜からなることを特徴とする請求項9に記載のマイクロレン
ズアレイ基板。 - 請求項1乃至10の何れか一項に記載のマイクロレンズアレイ基板を備えた電気光学装
置であって、
前記マイクロレンズアレイ基板に前記基板面側で対向する基板と、
該基板と前記マイクロレンズアレイ基板との間に配置された電気光学層と、
を有することを特徴とする電気光学装置。 - 請求項11に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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