JP2012088418A - 液晶装置、投射型表示装置および液晶装置の製造方法 - Google Patents

液晶装置、投射型表示装置および液晶装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多大な手間をかけて集光レンズとシール材とをアライメントしなくても、シール材を効率よく硬化させることのできる液晶装置、投射型表示装置、および液晶装置の製造方法を提供すること。
【課題手段】本形態の液晶装置100においては、対向基板20の側には、画素電極9aと重なる第1集光レンズ81が形成され、シール材107と重なる領域に第2集光レンズ82が形成されている。このため、シール材107を硬化させる際、対向基板20から光を照射すれば、かかる光は、第2集光レンズ82によってシール材107に集光される。第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とは、集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率等が相違している。
【選択図】図2

Description

本発明は、一対の基板間に液晶が保持された液晶装置、当該液晶装置をライトバルブとして用いた投射型表示装置、および当該液晶装置の製造方法に関するものである。
液晶装置は、一方面側に複数の画素電極が設けられた素子基板と、共通電位が印加される共通電極が設けられた対向基板とがシール材によって貼り合わされ、素子基板と対向基板との間においてシール材で囲まれた領域内には液晶層が保持されている。かかる液晶装置は、直視型表示装置や投射型表示装置のライトバルブとして用いられている。なお、画素電極および共通電極の双方が素子基板に形成されることがある。
シール材としては、一般的に光硬化性接着剤が用いられており、対向基板あるいは素子基板の側から光(紫外光)を照射することにより、シール材を硬化させる。かかる光照射の際、配向膜を構成するポリイミド膜等が光照射によって劣化することを防止することを目的に、対向基板に対向配置された遮光マスクを介して光照射するとともに、遮光マスクにシール材の内端縁に向けて光を集光する集光レンズを設けた技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−57661号公報
しかしながら、集光レンズを介してシール材に光を照射する構成を採用するにあたって、特許文献1に記載の技術のように、対向基板に対向配置された遮光マスクに集光レンズを設けた構成では、光照射時、シール材と遮光マスクの集光レンズとのアライメントに多大な手間がかかるという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、多大な手間をかけて集光レンズとシール材とをアライメントしなくても、シール材を効率よく硬化させることのできる液晶装置、当該液晶装置をライトバルブとして用いた投射型表示装置、および液晶装置の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶装置は、一方面側に複数の透光性の画素電極が配列された透光性の素子基板と、該素子基板の前記一方面側に対向する透光性の対向基板と、前記複数の画素電極が配列している領域より外側領域で前記素子基板と前記対向基板とを貼り合わせた光硬化性のシール材と、前記素子基板と前記対向基板との間において前記シール材により囲まれた領域に保持された液晶層と、前記対向基板および前記素子基板のうちの一方の基板において前記画素電極と重なる位置に形成された第1集光レンズと、前記一方の基板において前記シール材と重なる位置に形成された第2集光レンズと、を有していることを特徴とする。
また、本発明は、透光性の素子基板において複数の透光性の画素電極が配列された一方面側に、当該複数の画素電極が配列する領域の外側領域に設けられた光硬化性のシール材を介して透光性の対向基板を重ねる重ね合わせ工程と、前記シール材を硬化させるシール材硬化工程と、を有する液晶装置の製造方法であって、前記素子基板および前記対向基板のうちの一方の基板に、前記画素電極と重なる第1集光レンズ、および前記シール材と重なる第2集光レンズを形成しておき、前記シール材硬化工程では、前記一方の基板の側から光を照射する光照射工程を行うことを特徴とする。
本発明に係る液晶装置では、対向基板および素子基板のうちの一方の基板には、画素電極と重なる位置に第1集光レンズが形成されているため、入射した光を画素電極に集光できるので、表示の際、光の利用効率を高めることができ、品位の高い画像を表示することができる。また、本発明では、対向基板および素子基板のうち、第1集光レンズが形成されている一方の基板には、シール材と重なる領域に第2集光レンズが形成されている。このため、シール材を硬化させる際、対向基板および素子基板のうち、第1集光レンズおよび第2集光レンズが形成されている一方の基板の側から光を照射すれば、かかる光は、第2集光レンズによってシール材に集光される。従って、シール材を効率よく硬化させることができる。また、第2集光レンズは、対向基板および素子基板のうち、第1集光レンズが形成されている一方の基板に形成されているため、素子基板と対向基板とを重ね合わせる際、第2集光レンズとシール材とが自動的にアライメントされる。それ故、多大な手間をかけて第2集光レンズをシール材にアライメントしなくてもシール材を効率よく硬化させることができる。
本発明に係る液晶装置の製造方法において、前記シール材硬化工程では、前記一方の基板の側から光を照射して前記シール材を部分的に硬化させて前記素子基板と前記対向基板とを仮固定する仮固定工程と、該仮固定工程の後、光照射あるいは加熱により前記シール材を本硬化させる本硬化工程と、を行うことが好ましい。かかる構成によれば、シール材を硬化させるための光が第2集光レンズによってシール材に集光されるので、シール材を短時間で硬化させることができ、素子基板と対向基板とを短時間に仮固定することができる。
本発明において、前記第1集光レンズと前記第2集光レンズとは、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率のうちの少なくとも1つが異なることが好ましい。第1集光レンズは、一辺が10μm前後の画素電極に集光する機能を果たし、第2集光レンズは、幅寸法が数百μmのシール材に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズと第2集光レンズとでは、集光する対象のサイズが大きく相違する。また、第1集光レンズは、波長が450〜800nm程度の可視光を画素電極に集光する機能を果たし、第2集光レンズは、波長が100〜400nmの紫外光をシール材に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズと第2集光レンズとでは、対象となる光の波長が大きく相違する。従って、第1集光レンズと第2集光レンズとについては、集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率を相違させれば、第1集光レンズおよび第2集光レンズは各々、所望の状態に光を集光することができる。
本発明において、前記第2集光レンズは、前記第1集光レンズに比してレンズ面の曲率が大であることが好ましい。第1集光レンズは、波長が450〜800nm程度の可視光を画素電極に集光する機能を果たし、第2集光レンズは、波長が100〜400nmの紫外光をシール材に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズと第2集光レンズとでは、対象となる光の波長が大きく相違する。従って、第1集光レンズと第2集光レンズとについては、レンズ面の曲率を最適化すれば、第1集光レンズおよび第2集光レンズは各々、所望の状態に光を集光することができる。
本発明において、前記第2集光レンズは、前記第1集光レンズに比してサイズが大であることが好ましい。第1集光レンズは、一辺が10μm前後の画素電極に集光する機能を果たし、第2集光レンズは、幅寸法が数百μmのシール材に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズと第2集光レンズとでは、集光する対象のサイズが大きく相違する。従って、第1集光レンズと第2集光レンズとについては、サイズを最適化すれば、第1集光レンズおよび第2集光レンズは各々、所望の状態に光を集光することができる。
本発明において、前記第1集光レンズは、球面レンズ形状または非球面レンズ形状を有し、前記第2集光レンズは、前記シール材に沿って延在するシリンドリカルレンズ形状を有している構成を採用することができる。かかる構成によれば、第2集光レンズによってシール材の広い範囲にわたって光を集光させることができる。
本発明において、前記第1集光レンズおよび前記第2集光レンズは、球面レンズ形状または非球面レンズ形状を有している構成を採用してもよい。
本発明において、前記一方の基板は、一方面側に前記第1集光レンズおよび前記第2集光レンズに対応する形状の複数の凹部が形成された透光性の第1基板と、該第1基板より大きな屈折率をもって前記凹部内に充填された透光性接着剤層と、該透光性接着剤層を介して前記第1基板の一方面側に接着された透光性の第2基板と、を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、第1集光レンズおよび第2集光レンズを一部の工程あるいは全ての工程を共通化して形成することができる。
本発明に係る液晶装置は、例えば、投射型表示装置のライトバルブや直視型表示装置として用いられる。本発明に係る液晶装置を投射型表示装置に用いる場合、投射型表示装置には、前記液晶装置に供給される光を出射する光源部と、前記液晶装置によって変調された光を投射する投射光学系と、が設けられる。
本発明を適用した液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用いた液晶パネルの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置に用いた各基板の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の端部の断面構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の製造工程を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の製造工程においてシール材を硬化させるシール材硬化工程の様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る液晶装置の製造工程で用いられる基板の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る液晶装置に用いた各基板の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る液晶装置に用いた各基板の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態1〜3の変形例に係る液晶装置の断面図である。 本発明を適用した液晶装置を用いた投射型表示装置の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(全体構成)
図1は、本発明を適用した液晶装置の電気的構成を示すブロック図である。図1において、液晶装置100は、TN(Twisted Nematic)モードやVA(Vertical Alignment)モードの液晶パネル100pを有しており、液晶パネル100pは、その中央領域に複数の画素100aがマトリクス状に配列された画素領域10a(画像表示領域)を備えている。液晶パネル100pにおいて、後述する素子基板10(図2等を参照)では、画素領域10aの内側で複数本のデータ線6aおよび複数本の走査線3aが縦横に延びており、それらの交点に対応する位置に画素100aが構成されている。複数の画素100aの各々には、電界効果型トランジスターからなる画素トランジスター30、および後述する画素電極9aが形成されている。画素トランジスター30のソースにはデータ線6aが電気的に接続され、画素トランジスター30のゲートには走査線3aが電気的に接続され、画素トランジスター30のドレインには、画素電極9aが電気的に接続されている。
素子基板10において、画素領域10aより外周側には走査線駆動回路104やデータ線駆動回路101が設けられている。データ線駆動回路101は各データ線6aに電気的に接続しており、画像処理回路から供給される画像信号を各データ線6aに順次供給する。走査線駆動回路104は、各走査線3aに電気的に接続しており、走査信号を各走査線3aに順次供給する。
各画素100aにおいて、画素電極9aは、後述する対向基板20(図2等を参照)に形成された共通電極と液晶層を介して対向し、液晶容量50aを構成している。また、各画素100aには、液晶容量50aで保持される画像信号の変動を防ぐために、液晶容量50aと並列に保持容量55が付加されている。本形態では、保持容量55を構成するために、複数の画素100aに跨って走査線3aと並行して延びた容量線5bが形成されている。本形態において、容量線5bは、共通電位Vcomが印加された共通電位線5cに導通している。
(液晶パネル100pの構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100に用いた液晶パネル100pの説明図であり、図2(a)、(b)は各々、本発明を適用した液晶装置100の液晶パネル100pを各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。図3は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100に用いた各基板の構成を示す説明図であり、図3(a)、(b)は、素子基板の平面構成を示す説明図、および対向基板の平面構成を示す説明図である。なお、図3(a)において、シール材が配置される領域については一点鎖線で示してあり、第1集光レンズについては、矩形領域として模式的に示してある。
図2(a)、(b)および図3(a)、(b)に示すように、液晶パネル100pでは、透光性の素子基板10と透光性の対向基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、シール材107は対向基板20の外縁に沿うように枠状に設けられている。シール材107は、光硬化性を備えた接着剤、あるいは光硬化性および熱硬化性を備えた接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。かかるシール材107としては、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、アクリル変性樹脂系、エポキシ変性樹脂系等の光硬化性接着剤(紫外光硬化型接着剤/UV硬化型接着剤)を用いることができる。
素子基板10および対向基板20はいずれも四角形であり、液晶パネル100pの略中央には、図1を参照して説明した画素領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と画素領域10aの外周縁との間には、略四角形の周辺領域10bが額縁状に設けられている。素子基板10において、画素領域10aの外側では、素子基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。なお、端子102には、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、素子基板10には、フレキシブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
詳しくは後述するが、素子基板10の一方側の基板面において、画素領域10aには、図1を参照して説明した画素トランジスター30、および画素トランジスター30に電気的に接続する透光性の画素電極9aがマトリクス状に形成されており、かかる画素電極9aの上層側には配向膜16が形成されている。
また、素子基板10の一方側の基板面において、周辺領域10bには、画素電極9aと同時形成されたダミー画素電極9b(図2(b)参照)が形成されている。ダミー画素電極9bについては、ダミーの画素トランジスターと電気的に接続された構成、ダミーの画素トランジスターが設けられずに配線に直接、電気的に接続された構成、あるいは電位が印加されていないフロート状態にある構成が採用される。かかるダミー画素電極9bは、素子基板10において配向膜16が形成される面を研磨により平坦化する際、画素領域10aと周辺領域10bとの高さ位置を圧縮し、配向膜16が形成される面を平坦面にするのに寄与する。また、ダミー画素電極9bを所定の電位に設定すれば、画素領域10aの外周側端部での液晶分子の配向の乱れを防止することができる。
対向基板20において素子基板10と対向する一方面側には透光性の共通電極21が形成されており、共通電極21の上層には配向膜26が形成されている。共通電極21は、対向基板20の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素100aに跨って形成されている。また、対向基板20において素子基板10と対向する一方面側には、共通電極21の下層側に遮光層108aが形成されている。本形態において、遮光層108aは、画素領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状に形成されており、見切りとして機能する。遮光層108aの外周縁は、シール材107の内周縁との間に隙間を隔てた位置にあり、遮光層108aとシール材107とは重なっていない。また、対向基板20において、隣り合う画素電極9aにより挟まれた領域と重なる領域等には、遮光層108aと同時形成された遮光層108bも形成されている。かかる遮光層108a、108bとしては、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pd(パラジウム)等の金属膜やそれらの金属化合物を例示することができる。また、遮光層108a、108bを構成する遮光膜としては、樹脂ブラックと称せられるカーボン含有樹脂を用いることができる。
このように構成した液晶パネル100pにおいて、素子基板10には、シール材107より外側において対向基板20の角部分と重なる領域に、素子基板10と対向基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極109が形成されている。かかる基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材109aが配置されており、対向基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび基板間導通用電極109を介して、素子基板10側に電気的に接続されている。このため、共通電極21は、素子基板10の側から共通電位Vcomが印加されている。
シール材107は、略同一の幅寸法をもって対向基板20の外周縁に沿って設けられている。このため、シール材107は、略四角形である。但し、シール材107は、対向基板20の角部分と重なる領域では基板間導通用電極109を避けて内側を通るように設けられており、シール材107の角部分は略円弧状である。なお、シール材107の幅寸法は、数百μmである。
かかる構成の液晶装置100において、本形態では、画素電極9aおよび共通電極21が透光性導電膜により形成されているため、液晶装置100は透過型である。かかる透過型の液晶装置100の場合、素子基板10および対向基板20のうち、一方側の基板から入射した光が他方側の基板を透過して出射される間に変調されて画像を表示する。本形態では、対向基板20から入射した光が素子基板10を透過して出射される構成になっており、対向基板20の側には、図2(b)に示すように、画素領域10aと対向する領域が開口部210になっている遮光性のフレーム200が配置されており、周辺領域10bの外周領域やシール材107は、フレーム200によって覆われている。
液晶装置100は、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、対向基板20には、カラーフィルター(図示せず)や保護膜が形成される。また、液晶装置100では、使用する液晶層50の種類や、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板等が液晶パネル100pに対して所定の向きに配置される。さらに、液晶装置100は、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)において、RGB用のライトバルブとして用いることができる。この場合、RGB用の各液晶装置100の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カラーフィルターは形成されない。
本形態において、液晶装置100が、後述する投射型表示装置においてRGB用のライトバルブとして用いられる透過型の液晶装置であって、液晶層50として、誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を用いたVAモードの液晶パネル100pを備えている場合を中心に説明する。
(素子基板10および画素100aの具体的構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の画素の説明図であり、図4(a)、(b)は各々、本発明を適用した液晶装置100に用いた素子基板10において隣り合う画素の平面図、および図4(a)のF−F′線に相当する位置で液晶装置100を切断したときの断面図である。なお、図4(a)では、半導体層1aは細くて短い点線で示し、走査線3aは太い実線で示し、データ線6aおよびそれと同時形成された薄膜は一点鎖線で示し、容量線5bは二点鎖線で示し、画素電極9aは太くて長い破線で示し、下電極層4aは細い実線で示してある。
図4(a)に示すように、素子基板10上には、複数の画素100aの各々に矩形状の画素電極9aが形成されており、各画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデータ線6aおよび走査線3aが形成されている。画素電極9aの一辺の長さは10μm前後である。データ線6aおよび走査線3aは各々、直線的に延びており、データ線6aと走査線3aとが交差する領域に画素トランジスター30が形成されている。素子基板10上には、走査線3aと重なるように容量線5bが形成されている。本形態において、容量線5bは、走査線3aと重なるように直線的に延びた主線部分と、データ線6aと走査線3aとの交差部分でデータ線6aに重なるように延びた副線部分とを備えている。
図4(a)、(b)に示すように、素子基板10は、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体10wの液晶層50側の表面(一方面側)に形成された画素電極9a、画素スイッチング用の画素トランジスター30、および配向膜16を主体として構成されており、対向基板20は、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体20w、その液晶層50側の表面(素子基板10と対向する一方面側)に形成された共通電極21、および配向膜26を主体として構成されている。
素子基板10において、複数の画素100aの各々には、半導体層1aを備えた画素トランジスター30が形成されている。半導体層1aは、走査線3aの一部からなるゲート電極3cに対してゲート絶縁層2を介して対向するチャネル領域1gと、ソース領域1bと、ドレイン領域1cとを備えており、ソース領域1bおよびドレイン領域1cは各々、低濃度領域および高濃度領域を備えている。半導体層1aは、例えば、基板本体10w上に、シリコン酸化膜等からなる透光性の下地絶縁膜12上に形成された多結晶シリコン膜等によって構成され、ゲート絶縁層2は、CVD法等により形成されたシリコン酸化膜やシリコン窒化膜からなる。また、ゲート絶縁層2は、半導体層1aを熱酸化してなるシリコン酸化膜と、CVD法等により形成されたシリコン酸化膜やシリコン窒化膜との2層構造を有する場合もある。走査線3aには、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイド膜、あるいは金属膜が用いられる。
走査線3aの上層側にはシリコン酸化膜等からなる透光性の第1層間絶縁膜41が形成されており、第1層間絶縁膜41の上層には下電極層4aが形成されている。下電極層4aは、走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3aおよびデータ線6aに沿って延出する略L字型に形成されている。下電極層4aは、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイド膜、あるいは金属膜等からなり、コンタクトホール7cを介してドレイン領域1cに電気的に接続されている。
下電極層4aの上層側には、シリコン窒化膜等からなる透光性の誘電体層42が形成されている。誘電体層42の上層側には、誘電体層42を介して下電極層4aと対向するように容量線5b(上電極層)が形成され、かかる容量線5b、誘電体層42および下電極層4aによって、保持容量55が形成されている。容量線5bは、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイド膜、あるいは金属膜等からなる。ここで、下電極層4a、誘電体層42および容量線5b(上電極層)は、画素トランジスター30の上層側に形成され、画素トランジスター30に対して平面視で重なっている。このため、保持容量55は、画素トランジスター30の上層側に形成され、少なくとも画素トランジスター30に対して平面視で重なっている。
容量線5bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる透光性の第2層間絶縁膜43が形成され、第2層間絶縁膜43の上層にはデータ線6aおよびドレイン電極6bが形成されている。データ線6aはコンタクトホール7aを介してソース領域1bに電気的に接続している。ドレイン電極6bはコンタクトホール7bを介して下電極層4aに電気的に接続し、下電極層4aを介してドレイン領域1cに電気的に接続している。データ線6aおよびドレイン電極6bは、導電性のポリシリコン膜、金属シリサイド膜、あるいは金属膜等からなる。
データ線6aおよびドレイン電極6bの上層側には、シリコン酸化膜等からなる透光性の第3層間絶縁膜44が形成されている。第3層間絶縁膜44には、ドレイン電極6bへ通じるコンタクトホール7dが形成されている。第3層間絶縁膜44の上層には、金属酸化物層としてのITO(Indium Tin Oxide)膜等の透光性導電膜からなる画素電極9aが形成されており、画素電極9aは、コンタクトホール7dを介してドレイン電極6bに電気的に接続されている。本形態において、第3層間絶縁膜44の表面は平坦面になっている。
ここで、第3層間絶縁膜44の表面には、図2(b)および図3(a)を参照して説明したダミー画素電極9b(図4には図示せず)が形成されており、かかるダミー画素電極9bは、画素電極9aと同時形成された透光性導電膜からなる。
画素電極9aの表面には配向膜16が形成されている。配向膜16は、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、配向膜16は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜(垂直配向膜)であり、配向膜16と画素電極9aとの層間にはシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の透光性の保護膜17が形成されている。保護膜17は、表面が平坦面になっており、画素電極9aの間に形成された凹部を埋めている。従って、配向膜16は、保護膜17の平坦な表面に形成されている。
なお、図1および図2を参照して説明したデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104には、Nチャネル型の駆動用トランジスターとPチャネル型の駆動用トランジスターとを備えた相補型トランジスター回路等が構成されている。ここで、駆動用トランジスターは、画素トランジスター30の製造工程の一部を利用して形成されたものである。このため、素子基板10においてデータ線駆動回路101および走査線駆動回路104が形成されている領域も、図3(b)に示す断面構成と略同様な断面構成を有している。
(対向基板20の詳細構成)
図5は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の端部の断面構造を示す断面図である。
図2、図3、図4および図5に示すように、対向基板20では、石英基板やガラス基板等の透光性の基板本体20wの液晶層50側の表面(素子基板10に対向する側の面)に、ITO膜等の透光性導電膜からなる共通電極21が形成されており、かかる共通電極21を覆うように配向膜26が形成されている。配向膜26は、配向膜16と同様、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、配向膜26は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜(垂直配向膜)であり、配向膜26と共通電極21との層間にシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の保護膜27が形成されている。保護膜27は、表面が平坦面になっており、かかる平坦面上に配向膜26が形成されている。かかる配向膜16、26は、液晶層50に用いた誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を垂直配向させ、液晶パネル100pは、ノーマリブラックのVAモードとして動作する。なお、本形態では、共通電極21の下層側に遮光層108bが形成されており、共通電極21の上面には遮光層108bに起因する凹凸が発生している。但し、保護膜27は、遮光層108bに起因する凹凸を埋めて表面を平坦化しているため、配向膜26は、保護膜27の平坦な表面に形成されている。
(集光レンズの構成)
本形態の液晶装置100において、対向基板20には、画素電極9aと重なる領域の各々に正のパワーを有する第1集光レンズ81が形成されており、対向基板20は、マイクロレンズアレー基板として構成されている。第1集光レンズ81は、対向基板20の側から入射した表示用の光L1(可視光)を集光しながら遮光層108bを避けて画素電極9aに導く機能を担っている。また、本形態の液晶装置100において、対向基板20には、シール材107と重なる領域に正のパワーを有する第2集光レンズ82が形成されている。第2集光レンズ82は、後述するように、シール材107を光硬化させる際、対向基板20の側から入射した光L2(紫外光)を集光しながらシール材107に導く機能を担っている。
かかる構成の対向基板20を構成するにあたって、対向基板20の基板本体20wは、一方面側に第1集光レンズ81および第2集光レンズ82に対応する形状の複数の凹部81a、82aが形成された第1基板86と、凹部81a、82a内に充填された透光性接着剤層87と、透光性接着剤層87を介して第1基板86の一方面側に接着された透光性の第2基板88とから構成されている。第1基板86および第2基板88は、石英基板やガラス基板等の透光性基板である。また、対向基板20では、第1基板86が素子基板10の側に配置されており、第1基板86において素子基板10と対向する面側に共通電極21等が形成されている。ここで、凹部81a、82aは、凸曲面を素子基板10の側に向けており、透光性接着剤層87は、第1基板86よりも屈折率が大きい。例えば、第1基板86の可視光に対する屈折率は1.46であるため、透光性接着剤層87としては、可視光に対する屈折率が1.60程度のエポキシ系樹脂が用いられている。それ故、第1集光レンズ81および第2集光レンズ82は凸レンズとして機能する。なお、透光性接着剤層87には、エポキシ系樹脂以外にも、例えば、アクリル系樹脂、フェノール系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂等の樹脂材料や、これらの樹脂材料とシリコン酸化物等とからなる有機−無機複合材料を用いることができる。
かかる構成の対向基板20は、第1基板86の表面にエッチングマスクを形成した状態でウエットエッチングあるいはドライエッチングを行って凹部81a、82aを順次、形成した後、第1基板86の表面に透光性接着剤層87を塗布し、しかる後に、透光性接着剤層87を介して第1基板86と第2基板88とを接着することにより製造することができる。それ故、第1集光レンズ81および第2集光レンズ82を一部の工程あるいは全ての工程を共通化して形成することができる。
ここで、第1集光レンズ81は、一辺が10μm前後の画素電極9aに集光する機能を果たし、第2集光レンズ82は、幅寸法が数百μmのシール材107に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とでは、集光する対象のサイズが大きく相違する。また、第1集光レンズ81は、可視光を画素電極9aに集光する機能を果たし、第2集光レンズ82は、波長が100〜400nmの紫外光をシール材107に集光する機能を果たすことから、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とでは、対象となる光の波長が大きく相違する。従って、本形態では、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とについては、集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率を相違させてある。
より具体的には、第1集光レンズ81は、一辺が10μm前後の画素電極9aと略重なるサイズの半球状の球面レンズあるいは非球面レンズである。従って、第1集光レンズ81は、10μm前後の径を有する略円形の平面形状を有している。これに対して、第2集光レンズ82は、シール材107に沿って延在するシリンドリカルレンズ状であり、第1集光レンズ81に比して平面サイズが大である。かかる第2集光レンズ82は、幅方向においては正のパワーを有しているが、長さ方向にはパワーを有していない。また、本形態において、第2集光レンズ82は、幅方向に1本乃至複数本形成されており、その幅寸法は、数十nm〜100nm程度である。なお、図3には、第2集光レンズ82が、シール材107に沿って矩形枠状に形成されており、幅方向に2列形成された形態が例示されている。また、2列の第2集光レンズ82のうち、内側の第2集光レンズ82は、シール材107の形成領域より内側に張り出しており、内側の第2集光レンズ82の幅方向の中央部分は、シール材107の内周縁に重なっている。また、第2集光レンズ82のレンズ面の曲率は、第1集光レンズ81のレンズ面の曲率より大になっている。
(液晶装置100の製造方法)
図6は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の製造工程を示す説明図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の製造工程においてシール材107を硬化させるシール材硬化工程の様子を示す説明図である。図8は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置100の製造工程で用いられる基板の説明図である。
本形態の液晶装置100を製造するには、図2および図6に示すように、素子基板10に対して画素電極9a等の形成工程S1を行った後、印刷法やスピンコート等により配向膜16を形成する配向膜形成工程S2を行う。次に、配向膜16がポリイミド樹脂膜からなる場合、配向膜16に対するラビング工程S3を行う。
次に、シール材107を塗布するシール印刷工程S4を行う。かかるシール材107の塗布は、ノズルからシール材を突出しながら、ノズルと素子基板10とを相対移動させて、シール材107を矩形枠状に描画する。
一方、対向基板20に対しては、共通電極21等の形成工程S11を行った後、印刷法やスピンコート等により配向膜26を形成する配向膜形成工程S12を行う。次に、配向膜26がポリイミド樹脂膜からなる場合、配向膜16に対するラビング工程S13を行う。
次に、重ね合わせ工程S21においては、図7に示すように、シール材107を間に挟んで素子基板10と対向基板20とを重ね合わせる。次に、シール材硬化工程S22においてシール材107を硬化させる。かかるシール材硬化工程S22では、対向基板20側からUV光等の光L2を照射してシール材107を硬化させる。その際、配向膜16、26がポリイミド樹脂膜からなる場合、UV光等によって配向膜16、26が劣化しないように、シール材107で囲まれた領域については遮光部材で覆った状態でUV光の照射を行ってもよい。
かかるシール材硬化工程S22において、本形態では、対向基板20の側からUV光を照射してシール材107を部分的に硬化させて素子基板10と対向基板20とを仮固定する仮固定工程S221を行った後、光照射によりシール材107を本硬化させる本硬化工程S222を行う。かかる方法によれば、仮固定工程S221において、素子基板10と対向基板20との間隔を制御しながら素子基板10と対向基板20とを仮固定した後、本硬化工程S222において、シール材107を完全硬化させる。
その際、対向基板20の側から照射されたUV光は、図5に示すように、第2集光レンズ82によってシール材107に効率よく集光するため、シール材107に含まれる重合開始剤を効率よく活性化することができ、シール材107を効率よく硬化させることができる。特に、仮固定工程S221では、第2集光レンズ82による集光作用によって、極めて短時間でシール材107を部分的に硬化させることができるので、素子基板10と対向基板20との仮固定を極めて短時間のうちに行うことができる。さらに、2列の第2集光レンズ82のうち、内側の第2集光レンズ82の幅方向の中央部分は、シール材107の内周縁に重なっているため、シール材107の内周縁を確実に硬化させることができる。
なお、シール材107が光硬化性および熱硬化性を有している場合、対向基板20の側からUV光を照射してシール材107を部分的に硬化させて素子基板10と対向基板20とを仮固定する仮固定工程を行った後、加熱によりシール材107を本硬化させる本硬化工程を行ってもよい。
次に、液晶封入工程S23では、シール材107の途切れ部分からシール材107の内側に液晶を注入した後、途切れ部分を封止材105で封止する。なお、素子基板10にシール材107を形成した後、シール材107の内側に液晶を滴下し、その後、シール材107を間に挟んで素子基板10と対向基板20とを重ね合わせた後、シール材107を硬化させることもある。かかる方法の場合、シール材107に対しては、途切れ部分や封止材105を設ける必要がない。
かかる方法により、液晶装置100を製造する場合、図8(a)に示すように、素子基板10および対向基板20の一方あるいは双方として、単品サイズの基板10s(液晶装置用基板)を用い、かかる単品サイズの基板10sの状態で上記の工程を行って液晶パネル100pを形成する場合がある。また、図8(b)、(c)に示すように、素子基板10および対向基板20の一方あるいは双方として、それらを多数取りできる大型の基板10sの状態で上記の工程を行って大型のパネル構造体を形成した後、大型のパネル構造体から単品サイズの液晶パネル100pを複数、切り出すこともある。この場合、大型の基板10sのうち、素子基板10または対向基板20が切り出される領域(図8(b)、(c)に一点鎖線で示す領域)が有効領域10yであり、その周りの部分は、基板10sを切断した際に除去される除材領域10zである。なお、図8(b)に示す大型の基板10sは、半導体ウェーハと同様、円盤状の基板にオリエンテーションフラットが形成された形状を有し、図8(c)に示す大型の基板10sは、四角形状を有している。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置100においては、対向基板20の側には、画素電極9aと重なる第1集光レンズ81が形成されているため、入射した光を画素電極9aに集光できるので、表示の際、光の利用効率を高めることができ、品位の高い画像を表示することができる。
また、本形態では、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20(一方の基板)には、シール材107と重なる領域に第2集光レンズ82が形成されている。このため、シール材107を硬化させる際、対向基板20から光を照射すれば、かかる光は、第2集光レンズ82によってシール材107に集光される。従って、シール材107を効率よく硬化させることができる。また、第2集光レンズ82は、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20に形成されているため、素子基板10と対向基板20とを重ね合わせる際、第2集光レンズ82とシール材107とが自動的にアライメントされる。それ故、多大な手間をかけて第2集光レンズ82をシール材107にアライメントしなくてもシール材107を効率よく硬化させることができる。特に、対向基板20の側からUV光を照射してシール材107を部分的に硬化させて素子基板10と対向基板20とを仮固定する仮固定工程S221では、第2集光レンズ82による集光作用によって、極めて短時間でシール材107を部分的に硬化させることができる。それ故、素子基板10と対向基板20との仮固定を極めて短時間のうちに行うことができる。さらに、2列の第2集光レンズ82のうち、内側の第2集光レンズ82の幅方向の中央部分は、シール材107の内周縁に重なっているため、液晶層50と接するシール材107の内周縁を確実に硬化させることができる。それ故、シール材107から未硬化成分が液晶層50に溶出することを確実に防止することができる。
また、本形態において、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とは、集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率等が相違しているため、第1集光レンズ81および第2集光レンズ82は各々、所望の状態に光を集光することができる。特に本形態では、第2集光レンズ82がシリンドリカルレンズ形状を有しているため、第2集光レンズ82によってシール材107の広い範囲にわたって光を集光させることができる。それ故、シール材107を効率よく硬化させることができる。
[実施の形態2]
図9は、本発明の実施の形態2に係る液晶装置100に用いた各基板の構成を示す説明図であり、図9(a)、(b)は、素子基板10の平面構成を示す説明図、および対向基板20の平面構成を示す説明図である。なお、図9(a)において、シール材107が配置される領域については一点鎖線で示してあり、第1集光レンズ81については、矩形領域として模式的に示してある。また、本形態の基本的な構成は実施の形態1と略同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図9(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100においても、実施の形態1と同様、対向基板20には、画素電極9aと重なる領域の各々に正のパワーを有する第1集光レンズ81が形成されており、シール材107と重なる領域には正のパワーを有する第2集光レンズ82が形成されている。本形態では、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とについては、光を集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率を相違させてある。
より具体的には、第1集光レンズ81は、一辺が10μm前後の画素電極9aと略重なるサイズの半球状の球面レンズあるいは非球面レンズである。従って、第1集光レンズ81は、10μm前後の径を有する略円形の平面形状を有している。これに対して、第2集光レンズ82は、シール材107と重なる領域に複数形成されており、かかる複数の第2集光レンズ82は、半球状の球面レンズあるいは非球面レンズであって、第1集光レンズ81よりも平面サイズが大きい。なお、複数の第2集光レンズ82のうち、内周側に形成された第2集光レンズ82は、シール材107の内周縁に重なっている。また、第2集光レンズ82のレンズ面の曲率は、第1集光レンズ81のレンズ面の曲率より大になっている。その他の構成は実施の形態1と略同様であるため、それらの説明を省略する。
このような構成の液晶装置100においても、実施の形態1と同様、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20(一方の基板)には、シール材107と重なる領域に第2集光レンズ82が形成されている。このため、シール材107を硬化させる際、対向基板20から光を照射すれば、かかる光は、第2集光レンズ82によってシール材107に集光されるので、シール材107を効率よく硬化させることができる。また、第2集光レンズ82は、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20に形成されているため、素子基板10と対向基板20とを重ね合わせる際、第2集光レンズ82とシール材107とが自動的にアライメントされる。それ故、多大な手間をかけて第2集光レンズ82をシール材107にアライメントしなくてもシール材107を効率よく硬化させることができる。特に、対向基板20の側からUV光を照射してシール材107を部分的に硬化させる際、第2集光レンズ82による集光作用によって、極めて短時間でシール材107を部分的に硬化させることができる。それ故、素子基板10と対向基板20との仮固定を極めて短時間のうちに行うことができる。
さらに、第2集光レンズ82の一部は、シール材107の内周縁に重なっているため、シール材107の内周縁において重合開始剤の活性化を確実に行うことができる。それ故、液晶層50と接するシール材107の内周縁を確実に硬化させることができるので、シール材107から未硬化成分が液晶層50に溶出することを確実に防止することができる。
[実施の形態3]
図10は、本発明の実施の形態3に係る液晶装置100に用いた各基板の構成を示す説明図であり、図10(a)、(b)は、素子基板10の平面構成を示す説明図、および対向基板20の平面構成を示す説明図である。なお、図10(a)において、シール材107が配置される領域については一点鎖線で示してあり、第1集光レンズ81については、矩形領域として模式的に示してある。また、本形態の基本的な構成は実施の形態1と略同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図10(a)、(b)に示すように、本形態の液晶装置100においても、実施の形態1と同様、対向基板20には、画素電極9aと重なる領域の各々に正のパワーを有する第1集光レンズ81が形成されており、シール材107と重なる領域には正のパワーを有する第2集光レンズ82が形成されている。第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とについては、光を集光する対象や集光する光の波長に合わせて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率を相違させてある。
より具体的には、第1集光レンズ81は、一辺が10μm前後の画素電極9aと略重なるサイズの半球状の球面レンズあるいは非球面レンズである。従って、第1集光レンズ81は、10μm前後の径を有する略円形の平面形状を有している。これに対して、第2集光レンズ82は、シール材107と重なる領域に複数形成されたシリンドリカルレンズ形状を有しており、第1集光レンズ81に比して平面サイズが大である。かかる第2集光レンズ82は、幅方向においては正のパワーを有しているが、長さ方向にはパワーを有していない。ここで、第2集光レンズ82は、シール材107の幅方向においては2列に形成されている。これら2列の第2集光レンズ82のうち、内周側の第2集光レンズ82は、外周側の第2集光レンズ82の途切れ部分に対応する位置に形成され、外周側の第2集光レンズ82は、内周側の第2集光レンズ82の途切れ部分に対応する位置に形成されている。また、複数の第2集光レンズ82のうち、内周側に形成された第2集光レンズ82は、シール材107の内周縁に重なっている。また、第2集光レンズ82のレンズ面の曲率は、第1集光レンズ81のレンズ面の曲率より大になっている。その他の構成は実施の形態1と略同様であるため、それらの説明を省略する。
このような構成の液晶装置100においても、実施の形態1と同様、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20(一方の基板)には、シール材107と重なる領域に第2集光レンズ82が形成されている。このため、シール材107を硬化させる際、対向基板20から光を照射すれば、かかる光は、第2集光レンズ82によってシール材107に集光されるので、シール材107を効率よく硬化させることができる。また、第2集光レンズ82は、対向基板20および素子基板10のうち、第1集光レンズ81が形成されている対向基板20に形成されているため、素子基板10と対向基板20とを重ね合わせる際、第2集光レンズ82とシール材107とが自動的にアライメントされる。それ故、多大な手間をかけて第2集光レンズ82をシール材107にアライメントしなくてもシール材107を効率よく硬化させることができる。特に、対向基板20の側からUV光を照射してシール材107を部分的に硬化させる際、第2集光レンズ82による集光作用によって、極めて短時間でシール材107を部分的に硬化させることができる。それ故、素子基板10と対向基板20との仮固定を極めて短時間のうちに行うことができる。
さらに、第2集光レンズ82の一部は、シール材107の内周縁に重なっているため、シール材107の内周縁において重合開始剤の活性化を確実に行うことができる。それ故、液晶層50と接するシール材107の内周縁を確実に硬化させることができるので、シール材107から未硬化成分が液晶層50に溶出することを確実に防止することができる。
[実施の形態1〜3の変形例]
図11は、本発明の実施の形態1〜3の変形例に係る液晶装置100の断面図である。図11に示すように、本形態の液晶装置100においても、実施の形態1〜3と同様、対向基板20には、画素電極9aと重なる領域の各々に正のパワーを有する第1集光レンズ81が形成されており、シール材107と重なる領域には正のパワーを有する第2集光レンズ82が形成されている。かかる第1集光レンズ81と第2集光レンズ82を構成するにあたって、実施の形態1では、第1集光レンズ81および第2集光レンズ82の凸曲面(レンズ面)が、素子基板10が位置する側に向いている。
これに対して、本形態では、図11に示すように、第1集光レンズ81および第2集光レンズ82の凸曲面(レンズ面)が、素子基板10が位置する側とは反対側に向いている構成を採用してもよい。かかる構成の対向基板20は、実施の形態1に対して、第1基板86が位置する側と第2基板88が位置する側を反転させることによって実現することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態1〜3およびその変形例では、対向基板20の側から光が入射するため、対向基板20の側に第1集光レンズ81および第2集光レンズ82を設けたが、素子基板10の側から光が入射する場合、素子基板10の側に第1集光レンズ81および第2集光レンズ82を設ければよい。上記実施の形態1〜3およびその変形例では、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とにおいて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率を相違させたが、それらの1つのみが異なる構成を採用してもよい。また、第1集光レンズ81と第2集光レンズ82とにおいて、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率が全て同一である構成を採用してもよい。
[電子機器への搭載例]
上述した実施形態に係る液晶装置100を適用した電子機器について説明する。図12は、本発明を適用した液晶装置100を用いた投射型表示装置の概略構成図である。
(投射型表示装置の構成)
図12に示す投射型表示装置110は、観察者側に設けられたスクリーン111に光を照射し、このスクリーン111で反射した光を観察する、いわゆる投影型の投射型表示装置である。投射型表示装置110は、光源112を備えた光源部130と、ダイクロイックミラー113、114と、液晶ライトバルブ115〜117(液晶装置100)と、投射光学系118と、クロスダイクロイックプリズム119と、リレー系120とを備えている。
光源112は、赤色光、緑色光及び青色光を含む光を供給する超高圧水銀ランプで構成されている。ダイクロイックミラー113は、光源112からの赤色光を透過させると共に緑色光及び青色光を反射する構成となっている。また、ダイクロイックミラー114は、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光及び青色光のうち青色光を透過させると共に緑色光を反射する構成となっている。このように、ダイクロイックミラー113、114は、光源112から出射した光を赤色光と緑色光と青色光とに分離する色分離光学系を構成する。
ここで、ダイクロイックミラー113と光源112との間には、インテグレーター121及び偏光変換素子122が光源112から順に配置されている。インテグレーター121は、光源112から照射された光の照度分布を均一化する構成となっている。また、偏光変換素子122は、光源112からの光を例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏光にする構成となっている。
液晶ライトバルブ115は、ダイクロイックミラー113を透過して反射ミラー123で反射した赤色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置100である。液晶ライトバルブ115は、λ/2位相差板115a、第1偏光板115b、液晶パネル115c及び第2偏光板115dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ115に入射する赤色光は、ダイクロイックミラー113を透過しても光の偏光は変化しないことから、s偏光のままである。
λ/2位相差板115aは、液晶ライトバルブ115に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板115bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル115cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板115dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ115は、画像信号に応じて赤色光を変調し、変調した赤色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。
なお、λ/2位相差板115a及び第1偏光板115bは、偏光を変換させない透光性のガラス板115eに接した状態で配置されており、λ/2位相差板115a及び第1偏光板115bが発熱によって歪むのを回避することができる。
液晶ライトバルブ116は、ダイクロイックミラー113で反射した後にダイクロイックミラー114で反射した緑色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置100である。そして、液晶ライトバルブ116は、液晶ライトバルブ115と同様に、第1偏光板116b、液晶パネル116c及び第2偏光板116dを備えている。液晶ライトバルブ116に入射する緑色光は、ダイクロイックミラー113、114で反射されて入射するs偏光である。第1偏光板116bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。また、液晶パネル116cは、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。そして、第2偏光板116dは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ116は、画像信号に応じて緑色光を変調し、変調した緑色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。
液晶ライトバルブ117は、ダイクロイックミラー113で反射し、ダイクロイックミラー114を透過した後でリレー系120を経た青色光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置100である。そして、液晶ライトバルブ117は、液晶ライトバルブ115、116と同様に、λ/2位相差板117a、第1偏光板117b、液晶パネル117c及び第2偏光板117dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ117に入射する青色光は、ダイクロイックミラー113で反射してダイクロイックミラー114を透過した後にリレー系120の後述する2つの反射ミラー125a、125bで反射することから、s偏光となっている。
λ/2位相差板117aは、液晶ライトバルブ117に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。また、第1偏光板117bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。そして、液晶パネル117cは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。さらに、第2偏光板117dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。したがって、液晶ライトバルブ117は、画像信号に応じて青色光を変調し、変調した青色光をクロスダイクロイックプリズム119に向けて射出する構成となっている。なお、λ/2位相差板117a及び第1偏光板117bは、ガラス板117eに接した状態で配置されている。
リレー系120は、リレーレンズ124a、124bと反射ミラー125a、125bとを備えている。リレーレンズ124a、124bは、青色光の光路が長いことによる光損失を防止するために設けられている。ここで、リレーレンズ124aは、ダイクロイックミラー114と反射ミラー125aとの間に配置されている。また、リレーレンズ124bは、反射ミラー125a、125bの間に配置されている。反射ミラー125aは、ダイクロイックミラー114を透過してリレーレンズ124aから出射した青色光をリレーレンズ124bに向けて反射するように配置されている。また、反射ミラー125bは、リレーレンズ124bから出射した青色光を液晶ライトバルブ117に向けて反射するように配置されている。
クロスダイクロイックプリズム119は、2つのダイクロイック膜119a、119bをX字型に直交配置した色合成光学系である。ダイクロイック膜119aは青色光を反射して緑色光を透過する膜であり、ダイクロイック膜119bは赤色光を反射して緑色光を透過する膜である。したがって、クロスダイクロイックプリズム119は、液晶ライトバルブ115〜117のそれぞれで変調された赤色光と緑色光と青色光とを合成し、投射光学系118に向けて射出するように構成されている。
なお、液晶ライトバルブ115、117からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はs偏光であり、液晶ライトバルブ116からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はp偏光である。このようにクロスダイクロイックプリズム119に入射する光を異なる種類の偏光としていることで、クロスダイクロイックプリズム119において各液晶ライトバルブ115〜117から入射する光を合成できる。ここで、一般に、ダイクロイック膜119a、119bはs偏光の反射特性に優れている。このため、ダイクロイック膜119a、119bで反射される赤色光及び青色光をs偏光とし、ダイクロイック膜119a、119bを透過する緑色光をp偏光としている。投射光学系118は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム119で合成された光をスクリーン111に投射するように構成されている。
(他の投射型表示装置)
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の液晶装置に供給するように構成してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した液晶装置100については、上記の電子機器の他にも、携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等の電子機器において直視型表示装置として用いてもよい。
9a・・画素電極、10・・素子基板、10a・・画素領域、20・・対向基板、21・・共通電極、50・・液晶層、81・・第1集光レンズ、82・・第2集光レンズ、86・・第1基板、87・・透光性接着剤層、88・・第2基板、107・・シール材、110・・投射型表示装置

Claims (10)

  1. 一方面側に複数の透光性の画素電極が配列された透光性の素子基板と、
    該素子基板の前記一方面側に対向する透光性の対向基板と、
    前記複数の画素電極が配列している領域より外側領域で前記素子基板と前記対向基板とを貼り合わせた光硬化性のシール材と、
    前記素子基板と前記対向基板との間において前記シール材により囲まれた領域に保持された液晶層と、
    前記対向基板および前記素子基板のうちの一方の基板において前記画素電極と重なる位置に形成された第1集光レンズと、
    前記一方の基板において前記シール材と重なる位置に形成された第2集光レンズと、
    を有していることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記第1集光レンズと前記第2集光レンズとは、形状、サイズ、およびレンズ面の曲率のうちの少なくとも1つが異なることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記第2集光レンズは、前記第1集光レンズに比してレンズ面の曲率が大であることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記第2集光レンズは、前記第1集光レンズに比してサイズが大であることを特徴とする請求項2または3に記載の液晶装置。
  5. 前記第1集光レンズは、球面レンズ形状または非球面レンズ形状を有し、
    前記第2集光レンズは、前記シール材に沿って延在するシリンドリカルレンズ形状を有していることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載の液晶装置。
  6. 前記第2集光レンズは、球面レンズ形状または非球面レンズ形状を有していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の液晶装置。
  7. 前記一方の基板は、一方面側に前記第1集光レンズおよび前記第2集光レンズに対応する形状の複数の凹部が形成された透光性の第1基板と、該第1基板より大きな屈折率をもって前記凹部内に充填された透光性接着剤層と、該透光性接着剤層を介して前記第1基板の一方面側に接着された透光性の第2基板と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の液晶装置。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の液晶装置を備えた投射型表示装置であって、
    前記液晶装置に供給される光を出射する光源部と、
    前記液晶装置によって変調された光を投射する投射光学系と、
    を有していることを特徴とする投射型表示装置。
  9. 透光性の素子基板において複数の透光性の画素電極が配列された一方面側に、当該複数の画素電極が配列する領域の外側領域に設けられた光硬化性のシール材を介して透光性の対向基板を重ねる重ね合わせ工程と、
    前記シール材を硬化させるシール材硬化工程と、
    を有する液晶装置の製造方法であって、
    前記素子基板および前記対向基板のうちの一方の基板に、前記画素電極と重なる第1集光レンズ、および前記シール材と重なる第2集光レンズを形成しておき、
    前記シール材硬化工程では、前記一方の基板の側から光を照射する光照射工程を行うことを特徴とする液晶装置の製造方法。
  10. 前記シール材硬化工程では、前記一方の基板の側から光を照射して前記シール材を部分的に硬化させて前記素子基板と前記対向基板とを仮固定する仮固定工程と、該仮固定工程の後、光照射あるいは加熱により前記シール材を本硬化させる本硬化工程と、を行うことを特徴とする請求項9に記載の液晶装置の製造方法。
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JP2021148813A (ja) * 2020-03-16 2021-09-27 セイコーエプソン株式会社 光学基板、電気光学装置、及び電子機器

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