JP5011894B2 - プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ - Google Patents

プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5011894B2
JP5011894B2 JP2006233829A JP2006233829A JP5011894B2 JP 5011894 B2 JP5011894 B2 JP 5011894B2 JP 2006233829 A JP2006233829 A JP 2006233829A JP 2006233829 A JP2006233829 A JP 2006233829A JP 5011894 B2 JP5011894 B2 JP 5011894B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
prism element
electro
optical device
prism
counter substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006233829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008058485A (ja
JP2008058485A5 (ja
Inventor
昌史 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006233829A priority Critical patent/JP5011894B2/ja
Publication of JP2008058485A publication Critical patent/JP2008058485A/ja
Publication of JP2008058485A5 publication Critical patent/JP2008058485A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011894B2 publication Critical patent/JP5011894B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

本発明は、例えば、液晶装置等の電気光学装置に用いられるプリズム、及びそのようなプリズムを備えた液晶装置等の電気光学装置、並びに液晶プロジェクタ等のプロジェクタの技術分野に関する。
液晶装置等の電気光学装置において、例えば対向基板には、各画素に対応するマイクロレンズが作り込まれたマイクロレンズアレイ基板が貼り付けられたりする。マイクロレンズは、ランプ光源の如き光源からインテグレータ照明系を介して供給された光を屈折させることによって無駄なく各画素の開口領域に集光し、光源から出射された光の利用効率を高める。光源から出射された光の利用効率を高めるために、マイクロレンズの代わりにプリズムが用いられる場合もある(例えば、特許文献1参照。)。
また、この種の電気光学装置では、各画素に設けられた画素スイッチング用TFT等の半導体素子を遮光するために、各画素の開口領域(即ち、実質的に光を透過させる領域)を互いに隔てる非開口領域に遮光膜が形成される。
特開2004−347692号公報
しかしながら、マイクロレンズは、例えば液晶層を挟持する一対の基板の法線に沿って平行に入射する平行光が当該マイクロレンズに入射することを前提として設計されているため、マイクロレンズの光入射面に斜めに入射する入射光が各遮光膜及びTFTアレイ基板間に向かって屈折され、画素スイッチング用TFTに光が照射されてしまう場合がある。特に、一対の基板であるTFTアレイ基板の表示領域において、当該表示領域の中央領域では、光源から出射された光のうちTFTアレイ基板の法線に沿った平行光が多いため、当該平行光はマイクロレンズを介して各画素の開口領域に集光されるが、中央領域の外側では、マイクロレンズの光入射面に斜めに入射する入射光が多いため、各遮光膜間を通過することによって画素スイッチング用TFTまで到達する光量が相対的に増大する。このように、画素スイッチング用TFTに光が照射されると、画素スイッチング用TFTに光リーク電流が発生し、液晶装置等の電気光学装置に誤動作を生じさせる問題点がある。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、画素スイッチング用TFTの誤動作を低減できるプリズム、及びそのようなプリズムを備えた電気光学装置、並びに液晶プロジェクタ等のプロジェクタを提供することを課題とする。
本発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、複数の画素が配列されてなる表示領域を有する電気光学装置であって、前記複数の画素の各々に対応して設けられた画素電極及びスイッチング用TFTを有するTFTアレイ基板と、前記複数の画素に対応して設けられ、光源から出射された光を前記TFTアレイ基板側へ反射させる第1プリズム素子及び第2プリズム素子を有する対向基板と、前記TFTアレイ基板及び前記対向基板間に狭持された液晶層とを備え、前記第1プリズム素子は、前記対向基板の中央領域に位置する第1領域に配置されており、前記第2プリズム素子は、前記第1領域の外側に位置する第2領域に配置されており、前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、前記対向基板の前記液晶層側の面に形成された凹部に前記対向基板の屈折率よりも低い屈折率を有する材料を充填することで形成され、前記電気光学装置の法線に対して傾斜した傾斜面を各々有しており、前記第2プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度は、前記第1プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度よりも小さい。
本発明に係る電気光学装置によれば、電気光学パネルは、例えば画素スイッチング用TFTが形成されたTFTアレイ基板と、当該TFTアレイ基板に対向配置された対向基板と、これら基板に挟持された液晶層等の電気光学物質層とを備えて構成されている。TFTは、画素毎に設けられており、TFTアレイ基板上において、開口領域を互いに隔てる非開口領域に形成されている。
第2プリズム素子は、画像表示領域たる表示領域において、複数の画素に含まれる一の画素に対応して配置された第1プリズム素子より外側、即ち中央領域に位置する第1領域より外側に位置する周辺領域である第2領域に配置されている。したがって、第1プリズム素子には、電気光学パネルの法線に沿った平行光がランプ光源等の光源から入射する一方、第2プリズム素子には、第1プリズム素子より相対的に斜めに入射する光量が多くなる。
そこで、本発明に係る電気光学装置によれば、第2プリズム素子は、第2プリズム素子の傾斜面が、第1プリズム素子の傾斜面より急峻となるように形成されている。ここで、「急峻」とは、例えば電気光学パネルの法線となす角度が、第1プリズム素子の傾斜面が当該法線となす角度より小さくなるように形成されていることを意味する。したがって、第1プリズム素子に入射する光源光は、第1プリズム素子に対応する画素の開口領域に集光されると共に、第2プリズム素子に入射する光源光は、第2プリズム素子の傾斜面によって全反射される。第2プリズム素子の傾斜面によって全反射された光は、当該第2プリズム素子に対応した画素の開口領域に出射され、各遮光膜間の隙間に斜めに入射する光が低減される。したがって、非開口領域に第2プリズム素子によって反射された光が画素スイッチング用TFTに照射されることを低減でき、光リーク電流による電気光学パネルの誤動作を低減できる。
本発明に係る電気光学装置の一態様では、前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、前記対向基板の前記液晶層側の面に形成された凹部に、前記対向基板の屈折率よりも低い屈折率を有する樹脂を充填し、該樹脂を硬化することで形成されている。
この態様によれば、第1プリズム素子及び第2プリズム素子を容易且つ確実に形成することが可能である。
本発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記対向基板には、前記複数の画素の開口部の少なくとも一部を規定する遮光膜が形成されており、前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、平面視において、前記遮光膜と重なる領域に形成されている。
この態様によれば、例えば、画素スイッチング用TFT等の半導体素子に対する遮光性を高めることが可能である。
本発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記第2プリズム素子の傾斜面は、前記第1プリズム素子の傾斜面より光反射率が高くてもよい。
この態様によれば、第2プリズム素子に入射する光の大部分を第2プリズム素子に対応する画素の開口領域に集光でき、光利用効率を高めることが可能である。
できる。
本発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子の屈折率は、前記傾斜面を界面として接する素材の屈折率より低くてもよい。
この態様によれば、第1プリズム素子及び第2プリズム素子によって各プリズム素子の対応する画素の開口領域の夫々に集光可能である。ここで、「素材」とは、傾斜面と接している基板、或いは樹脂等の部材、又は空気層等のように傾斜面と接し得るものであれば、特に限定されるものではない。
本発明に係る電気光学装置の他の態様では、前記第2プリズム素子は、第3プリズム素子と、該第3プリズム素子よりも前記対向基板の外側に配置された第4プリズム素子とを有し、前記第3プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度は、前記第4プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度よりも小さい。
この態様によれば、第2プリズム素子に入射する光の大部分を開口領域に集光でき、光利用効率を高めることが可能である。
本発明に係るプロジェクタは上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を具備してなる。
本発明に係るプロジェクタによれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、高品位の表示が可能な、液晶プロジェクタ等の投射型表示装置を実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るプリズム、及び電気光学装置、並びにプロジェクタの各実施形態を説明する。
<1:プリズム>
先ず、図1及び図2を参照しながら本実施形態に係るプリズムの構成を説明する。
図1は、本実施形態に係るプリズムが形成された対向基板20の平面図である。図2は、図1のII−II´線断面図である。尚、本実施形態に係るプリズムは、対向基板及びTFTアレイ基板間に液晶層を挟持してなる液晶装置等の電気光学装置に用いられる。
図1において、対向基板20は、平面的に見て、プリズム形成領域20aと、プリズム形成領域20aの外側の領域とを有している。プリズム形成領域20aは、後述するプリズム素子が形成されている領域であり、中央領域120aと中央領域120aの周辺に位置する周辺領域120bとに分けられている。プリズム形成領域20aは、後述する液晶装置の画像表示領域と重なる領域であり、プリズム形成領域20aの外側の領域は、対向基板20及びTFTアレイ基板を相互に接着するシール部が配置される領域である。
図2において、対向基板20は、例えば石英基板やガラス板等の透明部材からなる第1基板210と、本発明に係る「プリズム」の一例を構成するプリズム素子40a及び40bを備えている。対向基板20は、後述するように、液晶装置等の電気光学装置に用いられるため、各画素に対応させて、プリズム素子40a及び40bが配置されている。
プリズム素子40aは、プリズム形成領域20aのうち中央領域120aに形成されており、プリズム素子40bは、プリズム形成領域20aのうち周辺領域120bに形成されている。第1基板210には、アレイ状に形成された多数の凹状の窪み、即ち凹部が掘られており、プリズム素子40a及び40bは、これら凹部に例えば感光性樹脂材料からなる透明な光学材料を充填した後、この光学材料を硬化させることによって形成されている。このような光学材料は、第1基板210よりも低屈折率を有している。
プリズム素子40a及び40bの夫々は、中央領域に位置するプリズム素子40aの傾斜面41aよりも、周辺領域に位置するプリズム素子40bの傾斜面42aの方が、急峻な傾斜面を備えるように形成されている。つまり、プリズム素子40bの傾斜面42aと対向基板20の法線Lnとがなす角度θ2が、プリズム素子40aの傾斜面41aと法線Lnとがなす角度θ1より小さくなるように形成されている。プリズム素子40aによれば、本実施形態に係るプリズムを備えた電気光学装置において、光源から出射された光のうち法線Lnに平行な平行光の光量が多い中央領域120aでは、当該平行光が画素の開口領域に効率良く集光される。プリズム素子40bが備える傾斜面42aによれば、光源から出射された光のうち法線Lnに対して平行からずれた斜め光が傾斜面42aによって全反射される。傾斜面42aによって全反射された光は、角度θ2が角度θ1より小さいため、画素の開口領域を隔てる非開口領域に形成された遮光膜の隙間に斜めに入射することなく、開口領域に集光される。
したがって、プリズム素子40a及び40bによれば、光源から出射された光の利用効率を高めつつ、スイッチング素子の誤動作を低減できる効果が得られる。尚、この効果については、後に電気光学装置と共に詳細に説明する。また、プリズム素子40bの傾斜面のうち中央領域側に位置する傾斜面42aは、当該傾斜面42aより周辺領域側に位置する傾斜面42bより法線Lnに対する角度が小さい方が好ましい。
周辺領域に位置するプリズム素子の傾斜面42aは、中央領域に位置するプリズム素子の傾斜面より光反射率が高いほうが好ましい。このような傾斜面42aによれば、プリズム素子40bに入射する光の大部分を画素の開口領域に反射でき、光利用効率を高めることが可能である。
<2:電気光学装置>
次に、図3乃至図8を参照しながら、本実施形態に係る電気光学装置を説明する。図3は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板側から見た平面図であり、図4は、図3のIV−IV´線断面図である。本実施形態では、電気光学装置の一例として、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置1を挙げる。
図3及び図4において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10とマイクロレンズ基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材56が散布されている。即ち、液晶装置1は、プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。この額縁遮光膜53は、例えば対向基板20において、第1基板210上に形成される電極より下層側に配置されている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、対向基板20の第1基板210上において、電極より上層側に配置されて形成されてもよいし、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として形成されてもよい。尚、図3及び図4において、第1基板210と、プリズム素子40a及び40b等の詳細な構成については図示を省略している。
画像表示領域10aの外側に位置する領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺のいずれかに沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。尚、走査線駆動回路104を、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102が設けられたTFTアレイ基板10の一辺に隣接する2辺に沿って設けるようにしてもよい。この場合、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿って設けられた複数の配線によって、二つの走査線駆動回路104は互いに接続されるようにする。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図4において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜16が形成されている。他方、詳細な構成については後述するが、液晶装置1において、対向基板20に形成された電極が、画素電極9aと対向するように配置されており、この電極上には、配向膜22が形成されている。尚、TFTアレイ基板10には、石英やプラスチックなどの透明基板を用いてもよいし、単結晶シリコンあるいは単結晶シリコン化合物などからなる半導体基板を用いてもよい。TFTアレイ基板10又は対向基板20上において、配向膜16又は22は、例えばポリイミド等の有機材料により形成される。
液晶層50は、例えば垂直配向(VA)モードで駆動される誘電率異方性が負の液晶を含んでおり、TFTアレイ基板10側及び対向基板20側の夫々の側に形成された配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図3及び図4に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
次に、以上の如く構成された液晶装置における回路構成及び動作について、図5を参照して説明する。図5は、電気光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路を示した回路図である。
図5において、本実施形態における液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素には、それぞれ、画素電極9aと画素電極9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
ゲート電極3aはTFT30のゲートに電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線11a及びゲート電極3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板20に形成された対向電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極300を含んでいる。
上述した液晶装置1が備える対向基板20の詳細な構成と、その機能について図6及乃至図8を参照して説明する。図6は、対向基板20における、各画素の開口領域700及び遮光膜23の配置関係を模式的に示す平面図である。図7は、複数の画素について、図4に示す断面の構成をより詳細に示す断面図であって、各プリズム素子40a及び40bの機能を説明するための断面図である。図8は、本実施形態に係る液晶装置の比較例の構成を示した断面図である。
図7において、対向基板20では、第1基板210上(図中では、第1基板210の下側)であって、プリズム素子40a及び40bより下層側に、例えば図6に示すように格子状の平面パターンを有する遮光膜23が形成されている。対向基板20において、遮光膜23によって非開口領域が規定され、遮光膜23によって区切られた領域が開口領域700となる。尚、遮光膜23をストライプ状に形成し、遮光膜23と、TFTアレイ基板10側に設けられる容量電極300やデータ線6a等の各種構成要素とによって、非開口領域を規定するようにしてもよい。
図7において、プリズム素子40a及び40bの夫々は、中央領域220a及び周辺領域220bの夫々において、各画素に対応するように配置されている。ここで、中央領域220aは、対向基板20の中央領域120aに重なっており、周辺領域220bは周辺領域120bに重なっている。
対向基板20上(図中では対向基板20の下側)に、透明な電極21を介して配向膜22が形成されている。加えて、対向基板20において、第1基板210の上層側に又は下層側に、カラーフィルタが形成されてもよい。
TFTアレイ基板10上の各開口領域に対応する領域には画素電極9aが形成されている。TFTアレイ基板10上において、画素スイッチング用のTFT30や、画素電極9aを駆動するための走査線11aやデータ線6a等の各種配線並びに蓄積容量70等の電子素子が、非開口領域に形成されている。このように構成すれば、液晶装置1における画素開口率を比較的大きく維持することが可能となる。更に、画素電極9a上には配向膜16が設けられている。
光源から対向基板20に入射する入射光L1及びL2等の光は、各プリズム素子40a及び40bの夫々の傾斜面41a及び42aによって反射され、各画素に集光される。尚、図7中、矢印によってプリズム素子40a及び40bに入射する光及び反射された光の光路を図式的に示してある。プリズム素子40bは、周辺領域120bに配置されており、画像表示領域10aに配置された画素に入射光L1を集光するプリズム素子40aより外側に配置されている。したがって、プリズム素子40aには、法線Lnに沿った入射光L1がランプ光源等の光源から入射する一方、プリズム素子40bには、プリズム素子40aより相対的に斜めに入射する入射光L2の光量が多くなる。
そこで、プリズム素子40bは、図2に示したように、傾斜面42aが法線Lnとなす角度θ2が、プリズム素子40aの傾斜面41aが法線Lnとなす角度θ1より小さくなるように形成されている。したがって、プリズム素子40aに入射する光L1は、プリズム素子40aに対応する画素の開口領域に集光されると共に、プリズム素子40bに入射する光L2は、傾斜面42aによって全反射される。傾斜面42aによって全反射された光L2は、プリズム素子40bに対応した画素の開口領域に反射され、各遮光膜23間の隙間に斜めに入射する光が低減される。
他方、図8に示すように、対向基板20において、中央領域120aに配置されたプリズム素子40aが周辺領域120bにも配置されていた場合、周辺領域120bに配置されたプリズム素子40aによって反射された入射光L2が、TFT30まで到達してしまい、TFT30に光リーク電流が発生しまう。このような光リーク電流は、液晶装置1の誤作動を生じさせてしまう。
しかしながら、図7に示すように、本実施形態に係る液晶装置1は、プリズム素子40a及び40bから構成されるプリズムを備えているため、TFT30に照射される光を低減でき、液晶装置1の誤作動を低減できる。加えて、プリズム素子40a及び40bによって、各プリズム素子に対応する画素の開口領域に集光できるため、明るい画像表示が可能となると共に、光の利用効率を高めることができる。
以上説明した本実施形態では、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。特に、本実施形態に係る液晶装置のようにVAモードで駆動される液晶を採用した場合、表示画像のコントラストを他のモードの液晶を用いた場合より相対的に高めることができ、液晶装置の表示品位を向上させることが可能である。
<3:電子機器>
次に、図9を参照しながら、上述した液晶装置をプロジェクタに適用した場合を説明する。上述した液晶装置は、プロジェクタのライトバルブとして用いられている。図9は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。図9に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶装置と同等の構成を有しており、画像信号処理回路から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。このようなプロジェクタ1100によれば、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gを備えているため、高品位の画像を表示できる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うプリズム、及び電気光学装置、並びにプロジェクタもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施形態に係るプリズムが形成された対向基板の平面図である。 図1のII−II´線断面図である。 本実施形態に係る電気光学装置を、各構成要素と共に対向基板側から見た平面図である。 図3のIV−IV´線断面図である。 本実施形態に係る電気光学装置の画像表示領域に設けられた各素子及び配線を含む等価回路を示した回路図である。 各画素の開口領域及び遮光膜の配置関係を模式的に示す平面図である。 図4に示す断面の構成をより詳細に示す要部断面図である。 本実施形態に係る液晶装置の比較例の構成を示した断面図である。 本実施形態に係るプロジェクタの構成を示す平面図である。
符号の説明
1・・・液晶装置、10・・・TFTアレイ基板、20・・・対向基板、40a,40b・・・プリズム素子、41a,42am42b・・・傾斜面

Claims (7)

  1. 複数の画素が配列されてなる表示領域を有する電気光学装置であって、
    前記複数の画素の各々に対応して設けられた画素電極及びスイッチング用TFTを有するTFTアレイ基板と、
    前記複数の画素に対応して設けられ、光源から出射された光を前記TFTアレイ基板側へ反射させる第1プリズム素子及び第2プリズム素子を有する対向基板と、
    前記TFTアレイ基板及び前記対向基板間に狭持された液晶層と
    を備え、
    前記第1プリズム素子は、前記対向基板の中央領域に位置する第1領域に配置されており、
    前記第2プリズム素子は、前記第1領域の外側に位置する第2領域に配置されており、
    前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、前記対向基板の前記液晶層側の面に形成された凹部に前記対向基板の屈折率よりも低い屈折率を有する材料を充填することで形成され、前記電気光学装置の法線に対して傾斜した傾斜面を各々有しており、
    前記第2プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度は、前記第1プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度よりも小さい
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、前記対向基板の前記液晶層側の面に形成された凹部に、前記対向基板の屈折率よりも低い屈折率を有する樹脂を充填し、該樹脂を硬化することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記対向基板には、前記複数の画素の開口部の少なくとも一部を規定する遮光膜が形成されており、
    前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子は、平面視において、前記遮光膜と重なる領域に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記第2プリズム素子の傾斜面は、前記第1プリズム素子の傾斜面より光反射率が高いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記第1プリズム素子及び前記第2プリズム素子の屈折率は、前記傾斜面を界面として接する素材の屈折率より低いことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記第2プリズム素子は、第3プリズム素子と、該第3プリズム素子よりも前記対向基板の外側に配置された第4プリズム素子とを有し、
    前記第3プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度は、前記第4プリズム素子の傾斜面及び前記法線が互いになす角度よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の電気光学装置を具備してなることを特徴とするプロジェクタ。
JP2006233829A 2006-08-30 2006-08-30 プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ Expired - Fee Related JP5011894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233829A JP5011894B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233829A JP5011894B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008058485A JP2008058485A (ja) 2008-03-13
JP2008058485A5 JP2008058485A5 (ja) 2009-10-08
JP5011894B2 true JP5011894B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=39241315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006233829A Expired - Fee Related JP5011894B2 (ja) 2006-08-30 2006-08-30 プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011894B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103454808B (zh) * 2013-09-06 2017-05-31 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板、彩膜基板和显示装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05100222A (ja) * 1991-10-08 1993-04-23 Sharp Corp 液晶表示装置
JPH09251162A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Matsushita Electron Corp 集光素子付画像表示装置
JPH10333131A (ja) * 1996-12-17 1998-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 表示パネル、表示パネルの製造方法、表示パネルの駆動方法、表示パネルの欠陥修正方法、及び表示パネルを用いた表示装置
JP3702328B2 (ja) * 1999-06-11 2005-10-05 大日本印刷株式会社 光拡散シート
JP2002311419A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Namco Ltd 液晶表示パネルの透明基板、液晶表示パネル及び立体視映像表示装置
JP2004359475A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Seiko Epson Corp 光学素子の製造方法及び光学装置
JP4273923B2 (ja) * 2003-10-20 2009-06-03 凸版印刷株式会社 透過型スクリーン
JP4706226B2 (ja) * 2004-10-13 2011-06-22 セイコーエプソン株式会社 液晶表示装置及び投射型表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008058485A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5187067B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP5499736B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2010002450A (ja) マイクロレンズ基板、並びに電気光学装置及び電子機器
JP2007248494A (ja) マイクロレンズ基板及びその製造方法、電気光学装置並びに電子機器
KR20080053890A (ko) 전기 광학 장치용 기판 및 전기 광학 장치, 그리고 전자기기
JP6048553B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2007333771A (ja) 電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP4956903B2 (ja) マイクロレンズ基板及びその製造方法、電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP4161582B2 (ja) マイクロレンズアレイ板、電気光学装置、及び電子機器
JP3824818B2 (ja) 電気光学装置および投射型表示装置
JP2007248493A (ja) 電気光学装置、及びこれを備えた電子機器
JP5011894B2 (ja) プリズム、電気光学装置、及びプロジェクタ
JP4315084B2 (ja) マイクロレンズアレイ板及びその製造方法、並びにこれを備えた電気光学装置及び電子機器
JP2011191475A (ja) 電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP6364912B2 (ja) マイクロレンズアレイ基板、電気光学装置、及び電子機器
JP2010134395A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2001201736A (ja) 電気光学装置及びその製造方法並びに投射型表示装置
JP2006039263A (ja) マイクロレンズアレイ板、並びに電気光学装置及び電子機器
JP5804113B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP7243692B2 (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP6743865B2 (ja) 液晶装置、及び電子機器
US8848274B2 (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP4670468B2 (ja) マイクロレンズアレイ板及びその製造方法、基板のエッチング方法、電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP5104156B2 (ja) 電気光学装置及びこれを備えた電子機器
JP4337777B2 (ja) 電気光学装置および投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees