JP2010134395A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば、液晶装置の画素領域における開口率を高めると共に、画素スイッチング用素子に発生する光リーク電流を低減し、プロジェクタによって表示される画像の表示品位を低下させない。
【解決手段】活性層(1a)の一部であるチャネル領域(1a)が延びる方向であるチャネル長方向が、走査線(3a)が延びるX方向に沿っている。加えて、液晶装置(1)によれば、ゲート電極(13)は、X方向に沿って、データ線(6a1)及びデータ線(6a2)の夫々から距離(W)だけ離れた位置、即ちX方向に沿ってデータ線(6a1)及び(6a2)間の中心位置(Pc)からデータ線(6a1)の側にチャネル領域(1c)のチャネル長(Lc)の長さだけずれた第1の位置(P1)と、中心位置(Pc)からデータ線(6a2)の側にチャネル長(Lc)の長さだけずれた第2の位置(P2)との間の領域(R)に設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば、プロジェクタのライトバルブとして用いられる液晶装置等の電気光学装置、及び、プロジェクタ等の電子機器の技術分野に関する。
この種の電気光学装置の一例である液晶装置では、画素スイッチング用素子として各画素部に対応してTFT等の画素スイッチング素子が設けられる。このような画素スイッチング素子は、例えば、基板の表示領域において、複数のデータ線及び複数の走査線の夫々が相互に交差する交差領域に設けられる。また、液晶装置では、画素スイッチング素子を遮光する遮光膜が当該素子の上層側及び下層側に設けられる。遮光膜は、データ線が延びる方向に沿ったチャネル長を有するTFT等のトランジスタ素子が形成される基板上の複数の画素領域の夫々において、実質的に光が透過可能な開口領域を隔て、且つ光を透過させない非開口領域に設けられており、画素スイッチング用素子に発生する光リーク電流を低減する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−153799号公報
しかしながら、画素スイッチング素子が、データ線に沿った方向にチャネル長を有するTFTである場合、開口領域を広げることを目的としてゲート線の幅を狭めると、データ線が延びる方向に沿ってチャネル領域の脇から当該活性層に入射する光を遮光することが困難になる。より具体的には、データ線に交差する走査線のうち活性層に重なる部分をゲート電極として共用した場合、走査線の幅を狭めることによってゲート電極の幅も狭められることになり、例えば、チャネル領域の両側に設けられたLDD領域をゲート電極によって遮光することが困難になる。したがって、画素領域のうち実質的に光が透過する開口領域が占める割合である開口率を走査線の幅を狭めることによって高めることと、光リーク電流を低減することとを両立させることは困難であるという技術的問題点がある。尚、このような問題点は、走査線が延びる方向に沿うようにTFT等の画素スイッチング素子の活性層が形成された場合でも同様であり、データ線の幅を狭めることによる開口率の向上と、光リーク電流を低減することとを両立させることは困難である。
また、液晶装置等の電気光学装置をプロジェクタのライトバルブとして用いた場合に、複数のライトバルブによって変調された光を合成してなる合成画像の表示品位を高めることに関する要請もある。言い換えれば、ライトバルブにおける開口率を向上させ、且つ光リーク電流を低減することによって個々のライトバルブが画像を表示する表示性能を高めることと引き換えに、プロジェクタによって表示される画像の表示品位を低下させたのでは、複数のライトバルブの夫々による画像の表示性能を向上させる意味がなくなってしまう。
よって、本発明は上記問題点等に鑑みてなされたものであり、例えば、液晶装置等の電気光学装置の画素領域における開口率を高めると共に、当該電気光学装置の動作時においてTFT等の画素スイッチング用素子に発生する光リーク電流を低減可能であり、プロジェクタ等の電子機器によって表示される画像の表示品位を低下させない電気光学装置、及びそのような電気光学装置を用いたプロジェクタ等の電子機器を提供することを課題とする。
本発明に係る電気光学装置は上記課題を解決するために、基板と、前記基板上の表示領域を構成する複数の画素領域の夫々に形成された画素電極と、前記表示領域において第1の方向に沿って各々延びる第1のデータ線及び第2のデータ線と、前記表示領域において前記第1の方向に交差する第2の方向に延びる走査線と、(i)前記走査線の下層側及び上層側のうち一方の側において前記走査線に重なり、且つ前記第2の方向に沿って延びる活性層と、(ii)前記活性層の一部を構成するチャネル領域に重なり、且つ前記走査線に電気的に接続されたゲート電極とを有しており、前記画素電極に電気的に接続されたトランジスタ素子とを備え、前記ゲート電極は、前記第2の方向に沿って、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線間の中心位置から前記第1のデータ線の側に前記チャネル領域のチャネル長の長さだけずれた第1の位置と、前記中心位置から前記第2のデータ線の側に前記チャネル長の長さだけずれた第2の位置との間の領域に設けられている。
本発明に係る電気光学装置によれば、画素電極は、例えば、TFTアレイ基板等の基板上の表示領域を構成する複数の画素領域の夫々に形成されたITO(Indium Tin Oxide)等の透明電極である。
第1のデータ線及び第2のデータ線は、前記表示領域において第1の方向に沿って各々延びている。第1のデータ線及び第2のデータ線は、例えば、第1の方向に沿って各々延びる複数のデータ線のうち第2の方向に沿って相互に隣り合う2つのデータ線である。
トランジスタ素子は、前記走査線の下層側及び上層側のうち一方の側において前記走査線に重なり、且つ前記第2の方向に沿って延びる活性層を有している。より具体的には、活性層は、例えば、チャネル領域、LDD領域、ソース領域、及びドレイン領域を含むポリシリコン層等の半導体層であり、走査線に沿ったチャネル長を有するように形成されている。このようなトランジスタ素子は、例えば、各画素領域毎に設けられ、且つ画素スイッチング素子として用いられるTFT等の半導体素子である。
トランジスタ素子は、前記活性層の一部を構成するチャネル領域に重なり、且つ前記走査線に電気的に接続されたゲート電極とを有している。ゲート電極は、例えば、走査線の一部として、或いは走査線とは別に設けられた導電膜である。当該電気光学装置の動作時において、ゲート電極には走査線を介して走査信号が供給される。
したがって、本発明に係る電気光学装置によれば、活性層の一部であるチャネル領域が延びる方向であるチャネル長方向が、第2の方向、即ち走査線が延びる方向に沿っている。よって、本発明に係る電気光学装置によれば、走査線の幅を狭めることによって画素領域の開口率を高めた場合でも、チャネル領域、及びその両側に設けられるLDD領域をゲート電極及び走査線によって遮光可能である。したがって、本発明に係る電気光学装置によれば、画素領域における開口率を高めることが可能であると共に、画素スイッチング素子で発生する光リーク電流も低減可能である。
加えて、本発明に係る電気光学装置によれば、ゲート電極は、前記第2の方向に沿って、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線間の中心位置から前記第1のデータ線の側に前記チャネル領域のチャネル長の長さだけずれた第1の位置と、前記中心位置から前記第2のデータ線の側に前記チャネル長の長さだけずれた第2の位置との間の領域に設けられている。
したがって、複数のライトバルブを備えたプロジェクタ等の電子機器において、複数のライトバルブの夫々に当該電気光学装置を用いた場合でも、各ライトバルブによって変調された変調光で構成されると共に、ゲート電極によって光が遮られる影の部分を有する複数の画像を相互に合成して合成画像を形成した際に、ゲート電極の影が相互にずれることによって生じる合成画像の画質の低下を殆ど問題とならない程度に抑えることが可能である。より具体的には、例えば、通常起こりうるライトバルブ間の位置ずれの大きさに比べて、第2の方向、即ち走査線が延びる方向に沿って、ゲート電極が、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線間の中心位置から前記第1のデータ線の側に前記チャネル領域のチャネル長の長さだけずれた第1の位置と、前記中心位置から前記第2のデータ線の側に前記チャネル長の長さだけずれた第2の位置との間の領域に設けられていれば、ゲート電極の影がライトバルブ間で相互にずれることによって合成画像の画質は低下しない。
よって、本発明に係る電気光学装置によれば、電気光学装置における開口率の向上、及び、光リーク電流の低減を可能にする効果が奏されると共に、これら効果をプロジェクタ等の電子機器によって表示される画像の表示品位の向上に最大限生かすことが可能である。
本発明に係る電気光学装置の一の態様では、前記一方の側は、前記上層側であり、前記ゲート電極は、前記チャネル領域に重なる電極本体部と、前記第1の方向に沿って前記電極本体部から前記画素領域の中央に向かって延び、且つ前記走査線に電気的に接続された接続部とを有していてもよい。
この態様によれば、接続部の影の位置が複数のライトバルブ相互でずれた場合でも、プロジェクタ等の電子機器によって表示される合成画像の表示品位を低下させる程に影響を与えることがない。
本発明に係る電子機器は上記課題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置を備えている。
本発明に係る電子機器によれば、上述した本発明に係る電気光学装置を具備してなるので、例えば、高品位のカラー画像を表示可能なプロジェクタを実現できる。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
本実施形態に係る液晶装置の全体構成を示す平面図である。 図1のII−II´断面図である。 本実施形態に係る液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路である。 本実施形態に係る液晶装置の画素部の平面図である。 図4のV−V´断面図である。 本実施形態に係る液晶装置に比較例(その1)におけるTFT30周辺の構成を示した平面図である。 本実施形態に係る液晶装置に比較例(その2)におけるTFT30周辺の構成を示した平面図である。 本実施形態に係る液晶装置の変形例の部分断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態であるプロジェクタの平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る電気光学装置、及び電子機器の各実施形態を説明する。本実施形態では、本発明に係る電気光学装置の一例として、液晶装置を挙げる。
<1:液晶装置>
<1−1:液晶装置の全体構成>
先ず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置1の全体構成を説明する。図1は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶装置1の平面図であり、図2は、図1のII−II´断面図である。
図1及び図2において、液晶装置1では、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50が封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素部72(図3参照。)が設けられる表示領域たる画像表示領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。尚、画像表示領域10aの周辺に位置する周辺領域が存在する。言い換えれば、本実施形態においては特に、TFTアレイ基板10の中心から見て、この額縁遮光膜53より以遠が周辺領域として規定されている。
周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。更に、このように画像表示領域10aの両側に設けられた二つの走査線駆動回路104間をつなぐため、TFTアレイ基板10の残る一辺に沿い、且つ、額縁遮光膜53に覆われるようにして複数の配線105が設けられている。
対向基板20の4つのコーナー部には、両基板間の上下導通端子として機能する上下導通材106が配置されている。他方、TFTアレイ基板10にはこれらのコーナー部に対向する領域において上下導通端子が設けられている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
図2において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に配向膜が形成されている。液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図1及び図2に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等の駆動回路に加えて、画像信号線上の画像信号をサンプリングしてデータ線に供給するサンプリング回路、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
<1−2:電気光学装置の電気的な構成>
次に、図3を参照しながら、液晶装置1の電気的な構成を説明する。図3は、液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路である。
図3において、液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に配列された複数の画素領域の夫々には、画素電極9a、及び、本発明の「トランジスタ素子」の一例であるTFT30が形成されている。TFT30は、画素電極9aに電気的に接続されており、液晶装置1の動作時にITO等の透明導電膜で構成された画素電極9aをスイッチング制御する画素スイッチング用素子である。画像信号が供給されるデータ線6aは、TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、液晶装置1は、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snが所定のタイミングで書き込まれる。画素電極9aを介して電気光学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。
液晶層50に含まれる液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射される。蓄積容量70は、画像信号がリークすることを防ぐために、一方の容量電極が固定電位線300に電気的に接続されていると共に、他方の容量電極が画素電極9aに電気的に接続されている。このような蓄積容量70は、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加されている。
<1−3:画素部の具体的な構成>
図4乃至図7を参照しながら、画素部72の具体的な構成を説明する。図4は、画像表示領域10aの一部の構成を示した平面図である。図5は、図4のV−V´断面図である。尚、図4には、相互に隣り合う6つの画素部を示しており、そのうちの4つの画素部の夫々に設けられたTFT30の構成を詳細に示している。図6及び図7の夫々は、TFT30の比較例を示した平面図である。
図4に示すように、液晶装置1のTFTアレイ基板10上には、本発明の「第2の方向」の一例であるX方向、及び、本発明の「第1の方向」の一例であるY方向の夫々に沿ってマトリクス状に複数の透明な画素電極9a(図中点線で輪郭を示した部分)が設けられている。画素電極9aの図中縦横の境界に各々沿って複数のデータ線6a及び複数の走査線3aが設けられている。
TFTアレイ基板10上の画像表示領域10aのうちX方向及びY方向の夫々に延びるデータ線6a及び走査線3a等の不透明な配線が形成された領域は、マトリクス状に配列された複数の画素領域からなる画像表示領域10aのうち実質的に光が透過しない非開口領域である。また、画素領域のうち画像表示に寄与する光が透過可能な領域が開口領域である。
尚、本実施形態では、説明の便宜上、X方向に沿って隣り合うデータ線6a1及び6a2の夫々が、本発明の「第1データ線」及び「第2データ線」の各々の一例である。
TFT30は、活性層1a及びゲート電極13を有している。活性層1aは、走査線3aの上層側において走査線3aに重なり、且つX方向に沿って延びている。活性層1aは、ポリシリコン層等の半導体層であり、走査線3aに沿ったチャネル長Lcを有するチャネル領域1cと、チャネル領域1cの両側に設けられたLDD領域1eと、ソース領域1sと、ドレイン領域1dとを含んでいる。TFT30は、コンタクトホール81を介してデータ線6aに電気的に接続されている。TFT30は、コンタクトホール82を介して画素電極9aに電気的に接続されている。
TFT30は、活性層1aの一部を構成するチャネル領域1cに重なり、且つ走査線3aに電気的に接続されたゲート電極13を有している。ゲート電極13は、電極本体部13a及び接続部13bから構成されており、コンタクトホール91を介して走査線3aに電気的に接続された導電膜である。ゲート電極13は、本実施形態のように走査線3aとは別に形成されていてもよいし、走査線3aのうちチャネル領域1cに重なる部分であってもよい。液晶装置1の動作時において、ゲート電極13には走査線3aを介して走査信号が供給される。
図5において、液晶装置1は、TFTアレイ基板10上に各々形成された、第1層間絶縁膜41、ゲート電極13を有するTFT30、第2層間絶縁膜42、走査線3a1、第3層間絶縁膜43、画素電極9a、及び配向膜16を備えている。加えて、配向膜16上に各々配置された不図示の液晶層、及び対向基板によって液晶装置1が構成されている。尚、後述するように、本実施形態に係る液晶装置1は、走査線3aが活性層1aの上層側に形成されていてもよいため、以下では、活性層1aの下層側、即ち、走査線の上層側に活性層1aが形成されている場合の走査線を走査線3a1とし、液晶装置1の変形例に係る液晶装置では、活性層1aの上層側に走査線が形成されている場合の走査線を走査線3a2とする。
次に、図4乃至図7を参照しながら、液晶装置1の比較例と比較しつつ、液晶装置1の特徴を詳細に説明する。
図6において、比較例に係る液晶装置では、TFT30の活性層1aが、図中Y方向、即ちデータ線が延びる方向に沿って形成されており、X方向に延びる走査線3aのうちチャネル領域1cに重なる部分が、ゲート電極13として機能する。ここで、比較例に係る液晶装置において、走査線3aのY方向に沿った幅Waを狭めることによって画素領域における開口率を高めようとすると、活性層1aの下側からY方向に沿ってゲート電極13の脇からチャネル領域1c及びLDD領域1eに光が照射されてしまう。したがって、比較例に係る液晶装置に設けられたTFT30の構成によれば、開口率の向上と、TFT30における光リーク電流の低減とを両立させることは困難である。
また、図7において、上述の比較例とは別の比較例に係る液晶装置では、TFT30がX方向に沿ってチャネル長を有するように、活性層1aがX方向に沿って設けられている。ここで、画素領域における開口率を高めることを目的として、X方向に沿ってデータ線6aの幅Wdを狭めた場合、データ線6aがTFT30を遮光する遮光性を低下させてしまう。より具体的には、データ線6aの幅Wdを狭めた場合、3次元的に見て、X方向に沿ってデータ線6aの両脇のうちドレイン領域1dの側の脇からチャネル領域1c及びLDD領域1eに照射される光をデータ線6aによって遮光できなくなる。そこで、以下で詳細に説明する液晶装置1の特有の構成により、画素領域の開口率を高めつつ、TFT30における光リーク電流を低減することが可能である。
図4及び図5に示すように、液晶装置1によれば、活性層1aの一部であるチャネル領域1aが延びる方向であるチャネル長方向が、走査線3aが延びるX方向に沿っている。よって、液晶装置1によれば、走査線3aの幅Waを狭めることによって画素領域の開口率を高めた場合でも、チャネル領域1c、及びその両側に設けられるLDD領域1eをゲート電極13及び走査線3a(3a1)によって遮光可能である。したがって、液晶装置1によれば、画素領域における開口率を高めることが可能であると共に、液晶装置1の動作時において、画素スイッチング素子であるTFT30で発生する光リーク電流も低減可能である。
加えて、液晶装置1によれば、ゲート電極13は、X方向に沿って、データ線6a1及びデータ線6a2の夫々から距離Wだけ離れた位置、即ちX方向に沿ってデータ線6a1及び6a2間の中心位置Pcからデータ線6a1の側にチャネル領域1cのチャネル長Lcの長さだけずれた第1の位置P1と、中心位置Pcからデータ線6a2の側にチャネル長Lcの長さだけずれた第2の位置P2との間の領域Rに設けられている。
したがって、液晶装置1によれば、複数のライトバルブを備えたプロジェクタ等の電子機器において、複数のライトバルブの夫々に当該液晶装置1が用いられた場合でも、各ライトバルブによって変調された変調光で構成されると共に、ゲート電極13によって光が遮られる影の部分を有する複数の画像を相互に合成して合成画像を形成した際に、ゲート電極13の影が相互にずれることによって生じる合成画像の画質の低下を殆ど問題とならない程度に抑えることが可能である。より具体的には、例えば、通常起こりうるライトバルブ間の位置ずれの大きさに比べて、X方向、即ち走査線3aが延びる方向である図4中の左右方向に沿って、ゲート電極13が、データ線6a1及び6a2間の中心位置Pcからデータ線6a1の側にチャネル領域1cのチャネル長Lcの長さだけずれた第1の位置P1と、中心位置Pcからデータ線6a2の側にチャネル長Lcの長さだけずれた第2の位置P2との間の領域Wに設けられることによって、ゲート電極13の影がライトバルブ間で相互にずれることによって生じうる合成画像の画質の低下を殆ど問題にならない程度に抑制することが可能である。
特に、本実施形態に係る液晶装置1では、ゲート電極13は、チャネル領域1cに重なる電極本体部13aと、Y方向に沿って電極本体部13aから画素領域の中央に向かって延び、且つ走査線3aに電気的に接続された接続部13bとを有しているため、TFT30の上層側から光が入射する際、接続部13bの影の位置が複数のライトバルブ相互でずれた場合でも、プロジェクタ等の電子機器によって表示される合成画像の表示品位を低下させる程に影響を与えることがない。
このように、本実施形態に係る液晶装置1によれば、液晶装置1の画素領域における開口率の向上、及び、TFT30における光リーク電流の低減を可能にする効果が奏されると共に、これら効果をプロジェクタ等の電子機器によって表示される画像の表示品位の向上に最大限生かすことが可能である。
(変形例)
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係る液晶装置の変形例を説明する。図8は、本例に係る液晶装置を図5の断面に対応する面で切った部分断面図である。
図8に示すように、本例に係る液晶装置では、TFT30の上層側に走査線3a2が設けられている。言い換えれば、走査線3a2の下層側に活性層1aが形成されている点で上述の液晶装置1の構成と相互に異なる。本例に係る液晶装置の各構成要素を平面的に見たレイアウトは、上述の液晶装置1と同様である。
したがって、本例に係る液晶装置によれば、液晶装置1と同様に、液晶装置の画素領域における開口率の向上、及び、TFT30における光リーク電流の低減を可能にする効果が奏されると共に、これら効果をプロジェクタ等の電子機器によって表示される画像の表示品位の向上に最大限生かすことが可能である。
<2:電子機器>
次に、図9を参照しながら、上述した液晶装置を電子機器の一例であるプロジェクタに適用した場合について説明する。図9は、本実施形態に係るプロジェクタの構成を示した平面図である。
図9において、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。ランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブ1110R、1110B及び1110Gに入射される。これら3つのライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gは夫々液晶装置1を含む液晶モジュールを用いて構成されている。
ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gにおいて液晶装置1は、画像信号供給回路300から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。これらの液晶装置1によって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投射されることとなる。
ここで、各ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、ライトバルブ1110Gによる表示像は、ライトバルブ1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
尚、ライトバルブ1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
このようにプロジェクタ1100によれば、上述の液晶装置1を含んで構成されているため、各ライトバルブにおける開口率の向上、及び、光リーク電流の低減によって得られる利点を生かしつつ、プロジェクタ全体で高品位の画像を表示可能である。
1・・・液晶装置、1c・・・チャネル領域、1s・・・ソース領域、1d・・・ドレイン領域、1e・・・LDD領域、3a・・・走査線、6a・・・データ線、10・・・TFTアレイ基板、13・・・ゲート電極、20・・・対向基板、30・・・TFT、Lc・・・チャネル長

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板上の表示領域を構成する複数の画素領域の夫々に形成された画素電極と、
    前記表示領域において第1の方向に沿って各々延びる第1のデータ線及び第2のデータ線と、
    前記表示領域において前記第1の方向に交差する第2の方向に延びる走査線と、
    (i)前記走査線の下層側及び上層側のうち一方の側において前記走査線に重なり、且つ前記第2の方向に沿って延びる活性層と、(ii)前記活性層の一部を構成するチャネル領域に重なり、且つ前記走査線に電気的に接続されたゲート電極とを有しており、前記画素電極に電気的に接続されたトランジスタ素子とを備え、
    前記ゲート電極は、前記第2の方向に沿って、前記第1のデータ線及び前記第2のデータ線間の中心位置から前記第1のデータ線の側に前記チャネル領域のチャネル長の長さだけずれた第1の位置と、前記中心位置から前記第2のデータ線の側に前記チャネル長の長さだけずれた第2の位置との間の領域に設けられていること
    を特徴とする電気光学装置。
  2. 前記一方の側は、前記上層側であり、
    前記ゲート電極は、前記チャネル領域に重なる電極本体部と、前記第1の方向に沿って前記電極本体部から前記画素領域の中央に向かって延び、且つ前記走査線に電気的に接続された接続部とを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電気光学装置を具備してなること
    を特徴とする電子機器。
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