JP5059255B2 - 農薬組成物並びにその製造方法および散布方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水田をはじめ、用水、池等の水面に直接散布する農薬組成物並びにその製造方法および散布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、農薬製剤としては、粒剤、粉剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒状水和剤等が知られている。また最近では農薬散布の省力化、減農薬が叫ばれており、農薬用薬剤の製剤形態の改良が求められている。
【0003】
このような状況の下、近年、水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能な省力化製剤が検討されている。これら製剤は、水田に不均一に散布されることが前提となる製剤であり、良好な成分拡散性を得るためには、処理地点に農薬製剤が沈降することなく、且つ農薬活性成分が水面を浮遊し、拡散する製剤が望まれている。
【0004】
このような要望に対し、多くの検討が行われているが、種々性状の農薬活性成分に対して、未だ十分に満足できる農薬製剤は得られていないのが実情である。
例えば、殺虫農薬成分を含有した乳剤を水溶性フィルムに包装し、湛水下の水田に処理する方法が開示されているが(特公昭42−5240号)、処理した後、投下地点の土壌の農薬成分が多量に残る問題があった。
【0005】
また、農薬活性成分を粒径0.1〜10mmの合成樹脂発泡体に含浸保持させ、水溶性フィルム包装した製剤(特開昭53−99327号)や、農薬有効成分、焼成バーミキュライト、発泡パーライト、発泡シラス、コルクより選ばれる水面浮遊粒核、特定の活性剤(アセチレンアルコール)を含有する水面浮遊性農薬固形剤を水溶性フィルムで包装してなる水田投込み用農薬製剤(特開平6−336403号)、農薬活性成分を見掛け比重が1未満であり且つ粒径が0.3mm〜1.4mmの軽石や焼成パーライト等の粒核上に担持被覆させ、水溶性フィルム包装した製剤(特開平9−183701号)等が知られているが、これらの製剤は処理した地点の水底に製剤の一部が沈降するため、成分の拡散性に問題があることや、処理後も合成樹脂発泡体あるいは軽石や焼成パーライト等の粒核上に農薬活性成分の多くが担持されたままであるため、所期の農薬の効果が発揮されないばかりか、風による吹き寄せによって薬害を生じる場合があった。
【0006】
更に、アクタチックポリプロピレン粒状体に結合剤を用いて殺虫剤を被覆した水面浮遊性殺虫粒剤(特公昭45−9560号)、焼成パーライトにポリブテンを用いて殺虫成分を固着した浮遊性粒剤(特公昭47−1240号)についても、粒核上に農薬活性成分の多くが担持されたままであるため、同様に、所期の農薬の効果が発揮されないばかりか、風による吹き寄せによって薬害を生じる場合があった。
【0007】
更にまた、これらの従来の技術においては、常温で液体の農薬活性成分を含有する省力散布製剤を得ることは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、湛水下の水田に直接投げ入れて散布する農薬製剤において、処理地点に農薬活性成分が留まることなく、優れた拡散性を有した組成物を提供し、特に、これまで難しかった、常温で液体の農薬活性分を含有する省力散布製剤を実現することを課題とする。さらに常温で液体の農薬活性分を高濃度に含有させることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記の課題に対し鋭意研究した結果、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質で被覆された粒核を用い、これに農薬活性成分を担持させた製剤は、水田に入らずに畦畔から投げ込むだけで散布可能であり、しかも処理地点に製剤が沈降することなく拡散性も良好であることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
すなわち本発明は、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質で被覆された粒核に、農薬活性成分を担持させて成る農薬組成物を提供するものである。
【0011】
また本発明は、粒核に水溶性高分子溶液あるいは水膨潤性物質分散液を含浸させ、溶媒を留去させて得た含浸処理粒核に、農薬活性成分および界面活性剤を担持させる上記農薬組成物の製造方法を提供するものである。
【0012】
さらに本発明は、上記農薬組成物を、湛水下の水田に、10a当り農薬組成物を20g〜2000g、あるいは水溶性フィルムで包装された農薬組成物を2〜20個直接投げ入れる農薬組成物の散布方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の農薬組成物は、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質で被覆された粒核に、農薬活性成分を担持させて成る粒状組成物、及びそれを更に水溶性フィルム袋で包装したものである。
【0014】
本発明の農薬組成物の調製に当たっては、まず粒核を水溶性高分子あるいは水膨潤性物質で予め被覆する必要がある。その方法としては、先ず、後記の水溶性高分子の溶液あるいは水膨潤性物質の分散液を調製し、これを前述の粒核に含浸させた後、溶媒を留去する方法が挙げられる。
【0015】
ここでいう粒核は、農薬活性成分を担持することができる固形の基剤であり、本発明において用いることのできる粒核としては、非水溶性固体担体が挙げられ、その例としては、軽石、バーミキュライト、パーライト等の鉱物質や、籾、サトウキビ、稲藁、麦藁、椰子、バナナ、竹、葦、ケナフ、木材等の植物質片等が挙げられる。このうち植物質片は、処理後、経時的に腐食分解を受ける点でより好ましく、とりわけアオイ科フヨウ属植物のケナフ(Hibiscus cannabinus Linn./Hibiscus Sabdariffa Linn.)が好適である。
【0016】
これら粒核は、短径が0.1mm〜10mmで且つ嵩比重が1以下のものが好適である。また、短径と長径の比は、一般に1〜20である。これらの粒核は、単独ではある程度の浮力を有し、水面に浮遊するが、比重が1以上の農薬活性成分を担持させた場合、浮力が低下し、粒核の大部分ないし一部が水底に沈降する。本発明は、粒核自体の浮力を改善し、農薬活性成分を担持させても水底に沈降しにくくさせるものである。
【0017】
また、上記粒核の被覆に用いられる水溶性高分子は、好ましくは常温で固体であり、前述の常温で液体状の農薬活性成分に溶解しない物質であるならば何れでも良いが、特に、1%水溶液の粘度が10mPa・s以上、好ましくは100mPa・s以上、さらに好ましくは500mPa・s以上であるものが良い。この水溶液の粘度は、例えば回転粘度計等で測定することができる。
【0018】
この水溶性高分子の具体例としては、分子量5000以上のポリアクリル酸ナトリウム、デキストリン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、アラビアガム、ポリビニルピロリドン、分子量10万以上のポリアルキレングリコール等が挙げられるが限定されない。これら水溶性高分子は、単独あるいは2種以上を混合して用いても良い。
【0019】
一方、上記粒核の被覆に用いられる別の成分である水膨潤性物質は、常温で固体であり、前述の常温で液体状の農薬活性成分に溶解しない物質が望ましく、具体的にはベントナイトが良い。ベントナイトは粘土を構成する代表的な鉱物の一群であり、モンモリロン石群鉱物及びこれを主成分とする鉱物群を意味し、その構造は三層構造をとるフィロケイ酸塩鉱物からなり、その一部がナトリウム、カルシウム、マグネシウム等の金属に置換されている場合がある。特に、本発明においては、ナトリウムを含有するベントナイトが好ましい。
【0020】
上記の水溶性高分子の溶液を調製する際あるいは上記水膨潤性物質の分散液を調製する際の溶媒としては、これら成分で粒核を被覆した後に留去可能なものであれば特に限定されないが、留去時の安全衛生面より水が望ましい。
【0021】
また、水溶性高分子溶液あるいは水膨潤性物質分散液中の濃度は、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質の種類によって異なるが、ハンドリングが良好な範囲内であることが望ましく、一般に3000mP・s以下の粘度となるように調整する。水溶性高分子溶液の濃度としては、一般に0.1%〜10%、水膨潤性物質分散液の濃度としては、一般に1%〜20%の範囲である。更に、粒核に含浸させる水溶性高分子溶液あるいは水膨潤性物質分散液の量は、粒核の種類によって異なるが、溶媒を留去する操作の都合上、粒核に含浸させた際、粒核が流動可能な量が望ましく、一般に粒核100重量部に対して、10重量部〜600重量部である。水溶性高分子溶液を含浸させた粒核から溶媒を留去する方法は、例えば、熱風で蒸発させる方法、減圧下で加熱する方法等が挙げられるが、特に限定されない。
【0022】
以上のようにして得られた水溶性高分子、あるいは水膨潤性物質で被覆された粒核(以下、「被覆粒核」という)中には、上記の水溶性高分子、あるいは水膨潤性物質が、粒核100重量部に対して0.01重量部〜50重量部、望ましくは0.2重量部〜20重量部含有する。
【0023】
かくして得られる、被覆粒核は、最終的な本発明の農薬組成物100重量部に対して、通常5重量部〜60重量部、望ましくは10重量部〜50重量部を含有させることが好ましい。
【0024】
本発明の農薬組成物において、上記被覆粒核に担持される農薬活性成分は、液状のものが望ましいが、それ自体が液状のものの他、固体であっても溶媒に溶解したり、あるいは懸濁させることにより液状物とすることができるものであっても良い。従って、一般に農薬として用いられるものであれば特に限定されず、固体あるいは液体状の何れでも用いることができ、また、水に難溶性あるいは易溶性であってもよい。このような農薬活性成分としては、例えば、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、植物成調節剤等を挙げることができ、とりわけ水面施用において有利に使用されているものが好適である。
【0025】
本発明において使用される農薬活性成分のうち、常温で液体のものの例としては、除草剤である2−メチル−4−クロロフェノキシチオ酢酸−S−エチル(フェノチオール)、S−(4−クロルベンジル)N,N−ジエチルチオカーバメート(ベンチオカーブ)、S−ベンジル=1,2−ジメチルプロピル(エチル)チオカルバマート(エスプロカルブ)、S−エチルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチオエート(モリネート)、2−クロロ−2',6'−ジエチル−N−(ブトキシメチル)アセトアニリド(ブタクロール)、2−クロロ−2',6'−ジエチル−N−(2−プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロール)、エチル4−(4−クロロ−o−トリロキシ)ブチレート(MCPBエチル)、殺菌剤であるO,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオフォスフェート(IBP)、殺虫剤であるO,O−ジメチル−O−(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェート(MEP)、2−イソプロピル−4−メチルピリミジル−6)−ジエチルチオホスフェート(ダイアジノン)、ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェート(マラソン)、O,O−ジプロピル−O−4−メチルチオフェニルホスフェート(プロパホス)、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニル=N−ジブチルアミノチオ−N−メチルカルバマート(カルボスルファン)、エチル=N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラニナート(ベンフラカルブ)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル=(RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラート(シクロプロトリン)等をそれぞれ挙げることができる。
【0026】
また、本発明において使用される農薬成分のうち、常温で固体の農薬活性成分の例としては、除草剤である、2,4,6−トリクロルフェニル−4'−ニトロフェニルエーテル(CNP)、α−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド(ナプロアニリド)、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2−ニトロ安息香酸メチル(ビフェノックス)、S−1−メチル−1−フェニルエチル=ピペリジン−1−カルボチオアート(ジメピペレート)、O−3−tert−ブチルフェニル=6−メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオカルバマート(ピリブチカルブ)、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチルベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド(ブロモブチド)、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド(メフェナセット)、1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル)尿素(ダイムロン)、メチル=α−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−O−トルアート(ベンスルフロンメチル)、1−(2−クロロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)尿素(イマゾスルフロン)、エチル=5−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−1−メチルピラゾール−4−カルボキシラート(ピラゾスルフロンエチル)、2メチルチオ−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン(シメトリン)、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプロピルアミノ)−s−トリアジン(プロメトリン)、2−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリアジン(ジメタメトリン)、2,4−ジクロロフェニル−3'−メトキシ−4'−ニトロフェニルエーテル(クロメトキシニル)、5−ターシャリ−ブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾリン−2−オン(オキサジアゾン)、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスルホネート(ピラゾレート)、2−[4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ]アセトフェノン(ピラゾキシフェン)、(RS)−2−(2,4−ジクロロ−m−トリルオキシ)プロピオンアニリド(クロメプロップ)、2−[4−[2,4−ジクロロ−m−トルオイル)−1,3−ジメチルピラゾール−5−イルオキシ]−4'−メチルアセトフェノン(ベンゾフェナップ)、S,S'−ジメチル=2−ジフルオロメチル−4−イソブチル−6−トリフルオロメチルピリジン−3,5−ジカルボチオアート(ジチオピル)、2−クロロ−N−(3−メトキシ−2−テニル)−2',6'−ジメチルアセトアニリド(テニルクロール)、n−ブチル−(R)−2−[4−(2−フルオロ−4−シアノフェノキシ)フェノキン]プロピオネート(シハロホップブチル)、3−[1−(3,5−ジクロルフェニル)−1−メチルエチル]−2,3−ジヒドロ−6−メチル−5−フェニル−4H−1,3−オキサジン−4−オン(オキサジクロメホン)、3−(4−クロロ−5−シクロペンチルオキシ−2フリオロフェニル)−5−イソプロピリデン−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(ペントキサゾン)、1−(ジエチルカルバモイル)−3−(2,4,6−トリメチルフェニルスルフォニル)−1,2,4−トリアゾール(カフェンストロール)、N−{[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル]}−1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)(アジムスルフロン)、メチル2−[(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]−6−[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエイト(ピリミノバックメチル)、4−(2−クロロ−フェニル)−5−オキソ−4,5ジヒドロ−テトラゾール−1−カルボン酸シクロヘキシル−エチル−アミド(フェントラザミド)等、殺菌剤である、3'−イソプロポキシ−2−メチルベンズアニリド(メプロニル)、α,α,α−トリフルオロ−3'−イソプロポキシ−O−トルアニリド(フルトラニル)、3,4,5,6−テトラクロロ−N−(2,3−ジクロロフェニル)フタルアミド酸(テクロフタラム)、1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチル−3−フェニル尿素(ペンシクロン)、6−(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2H)−ピリダジノン(ジクロメジン)、メチル=N−(2−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニナート(メタラキシル)、(E)−4−クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダゾール−1−イル−2−プロポキシエチリデン)−o−トルイジン(トリフルミゾール)、〔5−アミノ−2−メチル−6−(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシシクロヘキシロキシ)テトラヒドロピラン−3−イル〕アミノ−α−イミノ酢酸(カスガマイシン)、バリダマイシン、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシド(プロベナゾール)、ジイソプロピル−1,3−ジチオラン−2−イリデン−マロネート(イソプロチオラン)、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾール(トリシクラゾール)、1,2,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(ピロキロン)、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−カルボン酸(オキソリニック酸)、(Z)−2'−メチルアセトフェノン=4,6−ジメチルピリミジン−2−イルヒドラゾン4,5,6,7−テトラクロロフタリド(フェリムゾン)、3−(3,5−ジクロロフェニル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(イプロジオン)等、殺虫剤である、1−ナフチル−N−メチルカーバメート(NAC)、O,O−ジエチル−O−(3−オキソ−2−フェニル−2H−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエート(ピリダフェンチオン)、O,O−ジメチル−O−3,5,6−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエート(クロルピリホスメチル)、O,O−ジメチル−S−(N−メチルカルバモイルメチル)ジチオホスフェート(ジメトエート)、O,S−ジメチル−N−アセチルホスホロアミドチオエート(アセフェート)、エチルパラニトロフェニルチオノベンゼンホスホネート(EPN)、2−セカンダリ−ブチルフェニル−N−メチルカーバメート(BPMC)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル=3−フェノキシベンジル=エーテル(エトフェンプロックス)、1,3−ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルアミノ)プロパン塩酸塩(カルタップ)、5−ジメチルアミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩(チオシクラム)、S,S'−2−ジメチルアミノトリメチレン=ジ(ベンゼンチオスルホナート)(ベンスルタップ)、2−ターシャリ−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−1,3,5,6テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オン(ブプロフェジン)等、植物成調節剤である、4'−クロロ−2'−(α−ヒドロキシベンジル)イソニコチンアニリド(イナベンフィド)、(2RS,3RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタン−3−オール(パクロブトラゾール)、(E)−(S)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ペンタ−1−エン−3−オール(ウニコナゾール)等をそれぞれ挙げることができる。しかしながら、本発明で使用される農薬活性成分は、上記に限定されるものではない。
【0027】
本発明において、農薬活性成分が常温で液状の場合、そのまま使用することができるが、常温で固体の場合は、溶媒に溶解或いは分散させて液体としてから使用することが望ましい。固体の農薬活性成分の溶解或いは懸濁に用いることのできる溶媒としては、農薬活性成分と反応しないもの、および水溶性フィルムを溶解しないものであれば、農薬製剤に一般的に用いられるものが使用できる。具体的な溶媒の例としては、ジオクチルフタレート、メチルナフタレン、アルキルピロリドン、フェニルキシリールエタン、グリセリン、アルキレングリコール、キシレン、ケロシン、マシン油、メタン列炭化水素、脂肪酸エステル、多塩基酸、ヤシ油、大豆油、ナタネ油等の有機溶剤、シリコーンオイル、さらには前記の常温で液体の農薬活性成分を挙げることができ、特に比重が1以下のものがより好ましい。これら溶媒の配合量は、固体の農薬活性成分100重量部に対して、通常10重量部〜200重量部とすることが好ましい。又、これら溶媒は、常温で液体の農薬活性成分に対しても、必要により配合することもできる。
【0028】
前記の農薬活性成分は単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。農薬活性成分の配合割合の合計は、農薬組成物100重量部に対して、通常、0.1重量部〜70重量部とすることが好ましい。
【0029】
本発明の農薬組成物においては、更に必要に応じて、水田に投げ入れた後、農薬活性成分の水中分散を良好と成らしめるために、被覆粒核中に界面活性剤を担持せしめることが好ましい。この界面活性剤としては、農薬製剤に一般的に用いられるものを使用することができる。具体的な界面活性剤の例としては、ポリエチレングリコール高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル、ソルビタンモノアルキレート、アセチレンアルコールおよびアセチレンジオール並びにそれらのアルキレンオキシドを付加物等のノニオン界面活性剤、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩およびその縮合物、アルキル硫酸エステル塩、アルキル燐酸エステル塩、アルキルアリール硫酸エステル塩、アルキルアリール燐酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリカルボン酸型高分子活性剤等のアニオン性界面活性剤等、さらにはシリコーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤を挙げることができる。また、これらの界面活性剤は単独であるいは2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
これらの界面活性剤の配合割合は、農薬組成物100重量部に対して、通常、0.1重量部〜30重量部、好ましくは0.5重量部〜20重量部、さらに好ましくは2重量部〜10重量部である。
【0031】
本発明においては、上記した各成分の他に、必要に応じ補助剤として、増量剤、成分安定化剤、物理性向上剤等の農薬製剤に一般的に用いられるものを配合、使用することができる。これら補助剤は、固体あるいは液体状の何れでも良く、また、水に難溶性あるいは易溶性であっても良い。これら補助剤としては、例えば、クレー類、炭酸カルシウム、タルク、珪藻土、ホワイトカーボン等の鉱物質微粉、硫酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の有機または無機酸塩類、クエン酸、コハク酸等の有機酸類、蔗糖、ラクトース、キサンタンガム等の糖類、尿素等の水溶性微粉、更には、シラスより成る発泡シラス、アルミノシリケート系で焼成してなるフィライト、珪酸ソーダ或いは硼砂を発泡させたマイクロバルーン、フライアッシュ、軽石、セラミック中空体等の無機物、フェノール樹脂よりなるフェノールマイクロバルーン、エポキシ樹脂よりなるエコスフェアー、ポリウレタンよりなるポリウレタンフォーム、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体等よりなるマイクロスフェアー等、粒径が10μm〜600μmであり、単独あるいは二つ以上の独立気泡をもつ中空体、色素等を挙げることができるが、これらに限定さるものではない。
【0032】
本発明の農薬組成物の調製は、被覆粒剤を用いる以外は、常法に従って行うことができる。例えば、常温で液体状の農薬活性成分、あるいは常温で固体の農薬活性成分を溶媒に溶解したり、あるいは懸濁させることにより得た液状物に、必要に応じて界面活性剤および補助剤を加えて混合し、液状物または懸濁状液状物として得、そこに被覆粒核を加えて混合し、これら成分を粒核に担持させて粒状物とし、本発明の農薬組成物を得ることができる。なお、この場合、被覆粒核に担持させる成分は、必ずしも同時に担持させる必要はなく、順次担持させても良い。
【0033】
以上のようにして得られる本発明の農薬組成物は、更に必要に応じて水溶性フィルムに包装し、農薬製剤としてもよい。
【0034】
上記農薬製剤を製造するにあたり、用いることのできる水溶性フィルムとしては、水に迅速に溶解あるいは分散するフィルムが適当であり、フィルムの材質としては、ポリビニルアルコール、ポリオキシポリアルキレングリコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸、ゼラチン、プルラン、可溶化澱粉等、さらには、水溶紙、水解紙等が例示されるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0035】
また、用いられる水溶性フィルムの厚さも特に限定されないが、一般に20μm〜100μm程度が好ましい。なお、同一の組成或いは異なる組成の水溶性フィルムを用いて多重包装しても良いし、また処理した際、エアードームの生成を抑制し、水溶性フィルムの溶解を良好と成らしめるために、水溶性フィルムに直径0.1mm〜1mm程度の穴を、製剤1袋当り1個〜100個開けても良い。あるいは、後述するヒートシートを行う際、ヒートシール部分に空気が抜ける隙間を設けても良い。
【0036】
本発明の農薬組成物の水溶性フィルムへの包装も、常法に従って行われる。例えば、水溶性フィルムシートを折り曲げ、ヒートシール等で袋状としたところに、上記のように調製した組成物を充填し、口の部分をヒートシール等で閉じることにより本発明の農薬組成物とすることができる。なお、本発明の農薬組成物1個当りの重量は、10g〜200g程度が好ましい。
【0037】
かくして得られる本発明の農薬組成物の散布は、湛水下の水田に、畦畔や水口から10a当り20g〜2000g直接投げ入れることにより行われる。また、農薬製剤の散布は、当該製剤を、10a当り2〜20個直接投げ入れることにより行われる。なお、本発明の農薬組成物や農薬製剤は、水田に限られず、用水、池等にも同様に散布することができる。
【0038】
【作用】
本発明の農薬組成物は、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質で被覆された粒核(被覆粒核)に農薬活性成分等を担持させた点に特徴がある。すなわち、被覆した水溶性高分子あるいは水膨潤性物質が粒核中の空気を閉じ込めて、閉鎖された気室を形成し、粒核の浮力を向上させるため、多量の有機溶剤、あるいは過剰量の粒核を用いることなく、浮力を大きくすることができるのである。
【0039】
すなわち、水溶性高分子あるいは水膨潤性物質は、被覆粒核中において粒核の表層から内部にかけて単独で気室形成するために存在しているのであり、これにより処理地点の水底に製剤が沈降することのない、浮力が改善された農薬組成物が得られるのであって、従来の製剤のように単に農薬活性成分を粒核に固着するために用いられているのではない。
【0040】
このように、本発明の農薬組成物は、多くの気室を有する被覆粒核を用いているため、当該組成物やこれを利用した農薬製剤を散布した場合、処理地点に農薬活性成分が留まることなく、優れた拡散性を示し、少量散布製剤化が可能となるのである。
【0041】
【実施例】
以下、本発明を実施例および試験例にて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。なお、以下の実施例において、部は重量部を表す。
【0042】
実 施 例 1
分子量100万〜200万のポリアクリル酸ナトリウム(1%水溶性の粘度=2400mPa・s)の0.5%水溶液を調製し、この水溶液と軽石(短径=0.2〜0.5mm、嵩比重=0.66)を重量比1/1で混合し、軽石に水溶液を含浸させた後、80℃の熱風で流動乾燥して水を留去し、軽石100部がポリアクリル酸ナトリウム0.5部で被覆された軽石を得た。得られたポリアクリル酸ナトリウムで被覆された軽石57.5部とIBP42.5部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り100gを入れ、ヒートシールして閉じ、本発明の農薬製剤を得た。本農薬製剤は、10a当り20個を散布する。
【0043】
実 施 例 2
分子量100万〜200万のポリアクリル酸ナトリウム(1%水溶性の粘度=2400mPa・s)の0.5%水溶液を調製し、この水溶液とケナフ片(短径=0.5〜1mm、嵩比重=0.06)を重量比6/1で混合し、ケナフ片に水溶液を含浸させた後、80℃の熱風で流動乾燥して水を留去し、ケナフ片100部がポリアクリル酸ナトリウム3部で被覆されたケナフ片を得た。IBP56部とアセチレンアルコール2部およびジアルキルスルホサクシネート塩2部を混合溶解した液体と、得られたポリアクリル酸ナトリウムで被覆されたケナフ片40部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り75gを入れ、ヒートシールして閉じ、本発明の農薬製剤を得た、本農薬製剤は、10a当り20個を散布する。
【0044】
実 施 例 3
分子量約200万のキサンタンガム(1%水溶液の粘度=1800mPa・s)の1%水溶液を調製し、この水溶液とケナフ片(短径=1〜2mm、嵩比重=0.06)を重量比2/1で混合し、ケナフ片に水溶液を含浸させた後、80℃の熱風で流動乾燥して水を留去し、ケナフ片100部がキサンタンガム2部で被覆されたケナフ片を得た。ベンチオカーブ43部、ベンスルフロンメチル2.1部、メフェナセット13.5部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.2部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.5部およびジアルキルスルホサクシネート塩2.3部を混合して得た液体と、得られたキサンタンガムで被覆されたケナフ片36.4部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り35gを入れ、ヒートシールして閉じ、本発明の農薬製剤を得た、本農薬製剤は、10a当り10個を散布する。
【0045】
実 施 例 4
ベントナイトの10%分散液を調製し、この分散液とケナフ片(短径=1〜2mm、嵩比重=0.06)を重量比2/1で混合し、ケナフ片に水溶液を含浸させた後、80℃の熱風で流動乾燥して水を留去し、ケナフ片100部がベントナイト20部で被覆されたケナフ片を得た。ベンチオカーブ43部、ベンスルフロンメチル2.1部、メフェナセット13.5部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.2部、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.5部およびジアルキルスルホサクシネート塩2.3部を混合して得た液体と、得られたベントナイトで被覆されたケナフ片36.4部を混合して担持させ、本発明の農薬製剤を得た、本農薬製剤は、10a当り350gを散布する。
【0046】
実 施 例 5
分子量約200万のキサンタンガム(1%水溶液の粘度=1800mPa・s)の1%水溶液を調製し、この水溶液と木片(短径=0.2〜0.5mm、嵩比重=0.23)を重量比1/1で混合し、木片に水溶液を含浸させた後、80℃の熱風で流動乾燥して水を留去し、木片100部がキサンタンガム1部で被覆された木片を得た。アジピン酸ジイソデシル20部にシハロホップブチル3部を溶解し、これに、カフェンストロール4.2部、ダイムロン9部、ベンスルフロンメチル1部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩5部、アセチレンアルコール2部を混合して得た液体と、得られたキサンタンガムで被覆された木片55.8部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り50gを入れ、ヒートシールして閉じ、本発明の農薬製剤を得た、本農薬製剤は、10a当り10個を散布する。
【0047】
比 較 例 1
軽石(短径=0.2〜0.5mm、嵩比重=0.66)57.5部とIBP42.5部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り100gを入れ、ヒートシールして閉じ、農薬製剤を得た。
【0048】
比 較 例 2
IBP56部とアセチレンアルコール2部、ジアルキルスルホサクシネート塩2部を混合溶解した液体と、ケナフ片(短径=0.5〜1mm、嵩比重=0.06)40部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り75gを入れ、ヒートシールして閉じ、農薬製剤を得た。
【0049】
比 較 例 3
ベンチオカーブ43部、ベンスルフロンメチル2.1部、メフェナセット13.5部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.2部、ポリオキシアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩1.5部、ジアルキルスルホサクシネート塩2.3部を混合して得た液体と、ケナフ片(短径=1〜2mm、嵩比重=0.06)36.4部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り35gを入れ、ヒートシールして閉じ、農薬製剤を得た。
【0050】
比 較 例 4
アジピン酸ジイソデシル20部にシハロホップブチル3部を溶解し、これに、カフェンストロール4.2部、ダイムロン9部、ベンスルフロンメチル1部、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩5部、アセチレンアルコール2部を混合して得た液体と、木片(短径=0.2〜0.5mm、嵩比重=0.23)55.8部を混合し、担持させて農薬組成物を得た。これをポリビニルアルコール製の水溶性フィルム袋に、1袋当り50gを入れ、ヒートシールして閉じ、農薬製剤を得た。
【0051】
試 験 例 1
散布地点の水底への沈降:
実施例1〜3、5の本発明の農薬製剤および比較例1〜4の農薬製剤を、水深を5cmとした、2m×2mの水田の中央に散布した。又、実施例4の農薬製剤は、同様の水田に均一に散布した。散布10分後に水底に沈降した粒核の有無を肉眼観察し、下記沈降性評価基準により評価した。この結果を表1に示す。
【0052】
【0053】
【表1】
【0054】
表1に示すように、実施例1〜5は水底への沈降量は少なかったが、比較例1〜4は多かった。
【0055】
試 験 例 2
成分の均一性、土壌表層濃度:
実施例3および比較例3の農薬製剤を、水深を5cmとした図1に示す10m×10mの水田のE地点に投入散布した。散布24時間後、図1に示す地点(A〜I)より水を採取して分析し、理論上農薬活性成分が均一に水に分散した場合の水中濃度を100%とした時の比率を求め、さらに各地点の水中濃度の標準偏差を平均値で除し変動率を算出した。
【0056】
また、散布24時間後に各地点の土壌を直径10cm、深さ5cmの範囲で一部の水とともに採取して分析し、理論上農薬活性成分が均一に散布された場合の土壌中の成分濃度を100%とした時の比率を求めた。なお、試験の期間中の水温は20℃〜27℃で、A地点からI地点に向かって、風速3〜6mの風が吹いていた。この結果を表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】
表2に示すように、実施例3の成分の水中均一性、土壌表層濃度の均一性は良好であったが、比較例3は、組成物の一部が水底に沈降するため散布地点の土壌表層濃度が極めて高く、薬害発生が懸念された。
【0059】
【発明の効果】
本発明の農薬組成物は、浮遊性が良好であり、水底に沈降することがないため、処理地点の農薬成分濃度が高くなることはなく、農薬成分が水田全面に均一に拡散する効果を有する。
【0060】
従って、畦畔から投入するタイプの省力型の農薬組成物あるいは農薬製剤として有利に利用することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試験例2で用いた10m×10mの水田である。E地点は水田用組成物の処理地点である。
以 上
Claims (10)
- 水膨潤性物質で被覆された、籾、サトウキビ、稲藁、麦藁、椰子、バナナ、竹、葦およびケナフよりなる群から選ばれる植物質粒核に、農薬活性成分を担持させて成る、水面に直接散布する農薬組成物。
- さらに界面活性剤を担持させて成る請求項第1項の水面に直接散布する農薬組成物。
- 農薬活性成分が、少なくとも1種あるいは2種以上の常温で液状の農薬活性成分または常温で固体の農薬活性成分を溶媒に溶解若しくは分散させた液状物である、請求項第1項または第2項記載の水面に直接散布する農薬組成物。
- 前記植物質粒核の短径が0.1mm〜10mmで且つ嵩比重が1以下である、請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の水面に直接散布する農薬組成物。
- 水膨潤性物質がベントナイトである、請求項第1項ないし第4項の何れかの項記載の水面に直接散布する農薬組成物。
- 水膨潤性物質の含有量が、植物質粒核100重量部に対して0.01重量部〜50重量部である、請求項第1項ないし第5項の何れかの項記載の水面に直接散布する農薬組成物。
- 請求項第1項ないし第6項の何れかの項記載の水面に直接散布する農薬組成物を水溶性フィルムに包装して成り、当該農薬組成物を包装した後の包装袋1個当りの重量が10g〜100gである農薬製剤。
- 籾、サトウキビ、稲藁、麦藁、椰子、バナナ、竹、葦およびケナフよりなる群から選ばれる植物質粒核に、水膨潤性物質分散液を含浸させ、溶媒を留去させて含浸処理粒核に、農薬活性成分および界面活性剤を担持させることを特徴とする水面に直接散布する農薬組成物の製造方法。
- 請求項第1項ないし第6項の何れかの項記載の水面に直接散布する農薬組成物を、湛水下の水田に、10a当り20g〜2000gで直接投げ入れることを特徴とする農薬活性成分の散布方法。
- 請求項第7項の農薬製剤を、湛水下の水田に、10a当り2〜20個直接投げ入れることを特徴とする農薬活性成分の散布方法。
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