JP2001278701A - 水面における拡展性の良い農薬固形製剤 - Google Patents

水面における拡展性の良い農薬固形製剤

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JP2001278701A JP2000091147A JP2000091147A JP2001278701A JP 2001278701 A JP2001278701 A JP 2001278701A JP 2000091147 A JP2000091147 A JP 2000091147A JP 2000091147 A JP2000091147 A JP 2000091147A JP 2001278701 A JP2001278701 A JP 2001278701A
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Hiroshi Satobi
寛 佐飛
Kinji Tanizawa
欽次 谷澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水面に障害物がある水田への処理や稲が大きく
なった後の処理であっても、優れた水面拡展性を示す水
面浮遊性農薬固形製剤を得ること。 【解決手段】水面拡展剤として、下記一般式(I) 【化1】 [式中、Xは、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はア
ンモニウム基、A及びBは、C2〜C4アルキレン基、m
及びnは、0〜20の整数、但し、同時に0でなく、か
つ、和は20以下、又、m若しくはnが2以上のとき、
複数のA若しくはBは、互いに独立して任意、R1及び
2は、H原子又はC1〜C18アルキル基、但し、同時に
H原子でなく、R3は、H原子又はC1〜C4アルキル基
を示す。]で表される化合物を含有する、水面での拡展
性の良い水面浮遊性農薬固形製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水面拡展剤とし
て、下記一般式(I)
【0002】
【化3】
【0003】[式中、Xは、アルカリ金属、アルカリ土
類金属又はアンモニウム基を示し、A及びBは、それぞ
れ独立して、C2〜C4アルキレン基を示し、m及びn
は、それぞれ独立して、0〜20の整数を示し、但し、
m及びnは同時に0でなく、かつ、m及びnの和は20
以下であり、又、mが2以上のとき、複数のAは、互い
に独立して任意のC2〜C4アルキレン基であり、nが2
以上のとき、複数のBは、互いに独立して任意のC2
4アルキレン基であり、R1及びR2は、それぞれ独立
して、水素原子又はC1〜C18アルキル基を示し、但
し、R1及びR2は同時に水素原子でなく、R3は、水素
原子又はC1〜C4アルキル基を示す。]で表される化合
物を含有する、水面での拡展性の良い新規な水面浮遊性
農薬固形製剤、それを水溶性フィルムに分包とした水田
投げ込み用農薬製剤及びそれらを用いた水田に発生する
有害生物を駆除する方法に関する。
【0004】
【従来の技術】従来、水田用農薬はその使用の便のため
に、種々の剤型、例えば、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等
に製剤され、水面又は稲体に散布されてきた。しかし、
近年、農家の高齢化、兼業化、女性の労働負担の増加等
の観点から、農薬散布の省力化が要求されるようになっ
てきた。
【0005】このため、機械を用いずに処理できるフロ
アブル剤や、製剤中の有効成分含量を高めて、製剤とし
ての散布量を低減した、いわゆる1kg粒剤が多く用い
られるようになってきた。しかし、フロアブル剤は、風
向きによって、処理時に散布者に飛沫がかかる問題や、
空瓶処理の問題等があり、また、1kg粒剤は、散布器
具を必要とすることや、均一散布に難点があること等の
欠点がある。
【0006】更に、最近は、農薬の固形製剤を水溶性の
フィルムに分包とし、この分包を、水田に入らずに、畦
畔等から投げ込むだけで処理可能な省力農薬製剤(すな
わち、水田投げ込み用農薬製剤)が提案され(特開平3
−173802号公報)、商品化されており、これらは
ジャンボ剤又はパック剤とも呼ばれている。
【0007】このような水田投げ込み用農薬製剤には、
(1)大型の発泡錠剤をそのまま水田中に投げ込むもの
(特開平6−107503号公報)、(2)小型の発泡
錠剤を水溶性フィルムの分包とし、これを水田に投げ込
むもの(特開平5−339106号公報)、(3)塩化
カリウムのような水溶性のキャリヤーを水溶性のフィル
ム形成性高分子とともに造粒したものに農薬有効成分を
含有させ、水溶性フィルムに分包とし、これを水田に投
げ込むもの(特開平5−78207号公報)、(4)水
面に浮遊拡展するように調製した農薬固形製剤を、水溶
性フィルムに分包とし、これを水田に投げ込むもの(特
開平6−336403号公報)、(5)水面拡展性を有
するオイルを水溶性の容器に詰め、これを水田に投げ込
むもの(特開平5−339103号公報)等が知られて
いる。
【0008】これらの水田投げ込み用農薬製剤は、製剤
中の農薬有効成分含量が高く、また、局所施用されるた
め、投げ込まれた地点から速やかに有効成分が拡散しな
いと、農薬有効成分の不均一による薬害や効力のムラが
起こりやすく、また場合によっては、農薬有効成分の残
留により後作物へ影響を及ぼすおそれがある。
【0009】一方、農薬有効成分の拡散を目的に水面に
浮遊拡展するように調製した農薬固形製剤としては、
(1)水浮遊性の担体を用いて浮遊させるもの(特公昭
48−15613号公報、特公昭47−1240号公
報)、(2)特定の吸水能を有する軽石やヒル石を担体
とするもの(特公昭44−8600号公報)、(3)揮
発性殺虫化合物を用いた粒剤(特公昭49−11421
号公報)、(4)カーバメート系農薬活性成分と、水に
対する分配係数が102以上の有機化合物とを、固体担
体に保持させたもの(特開平2−174702号公
報)、(5)殺菌剤、除草剤又は植物成長調節剤である
有効成分、固体担体及び油からなる組成物(特開平3−
193705号公報)等が開示されている。
【0010】しかしながら、これら農薬固形製剤は、稲
が小さく、水面に浮草、藻、油膜等の障害物がない条件
で処理すると、風の力にも助けられて、粒が水面で広く
拡散するので、水田に入らずに畦畔から散布するいわゆ
る額縁散布でも高い効果を発現するが、稲が大きくな
り、風の力を利用できなくなった後や、水面に浮草、
藻、油膜等の障害物がある条件で処理すると、粒が自力
で拡散しにくく、十分な生物効果を発揮できない場合
や、有効成分の局在による薬害を生じたりする場合があ
る。このような場合には、従来の粒剤と同様、水田に入
って散布することが必要となり、労力の軽減という点で
好ましくない。
【0011】このような欠点を解決するために、水面拡
展剤としてアセチレン系界面活性剤を用い、更に水面拡
展性のある水溶性フィルムに分包とする試みや、水面拡
展剤としてシリコン系やフッ素系界面活性剤、ジアルキ
ルスルホサクシネートを用いる試みがなされている(特
開平6−336403号公報、特開平8−99802号
公報、特許公報第2766973号公報)。しかしなが
ら、これらの技術によっても、上記のような水面に障害
物がある条件や、稲が大きくなってからの処理では、必
ずしも十分な拡がりが見られない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、水面拡
展性の優れた水面浮遊性農薬固形製剤を鋭意研究した結
果、水面拡展剤として、上記一般式(I)で表される化
合物を含有する水面浮遊性農薬固形製剤が、水面に障害
物がある水田への処理や稲が大きくなった後の処理であ
っても、優れた水面拡展性を示すことを見出し、本発明
を完成した。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、水面拡展剤と
して、上記一般式(I)で表される化合物及び農薬有効
成分を含有する水面浮遊性農薬固形製剤、それを水溶性
フィルムに分包とした水田投げ込み用農薬製剤並びにそ
れらを用いた水田に発生する有害生物を駆除する方法に
関する。
【0014】本発明の化合物(I)において、「アルカ
リ金属」とは、例えば、ナトリウム、カリウム、リチウ
ムが挙げられ、好適には、ナトリウムである。
【0015】本発明の化合物(I)において、「アルカ
リ土類金属」とは、例えば、マグネシウム、カルシウ
ム、バリウムが挙げられ、好適には、マグネシウムであ
る。
【0016】本発明の化合物(I)において、「C2
4アルキレン基」とは、炭素数が2乃至4の直鎖又は
分枝鎖のアルキレン基であり、例えば、エチレン、トリ
メチレン、プロピレン、テトラメチレン、エチルエチレ
ン基等が挙げられ、好適には、エチレン、プロピレン又
はエチルエチレン基であり、より好適には、エチレン又
はプロピレン基であり、更により好適には、エチレン基
である。
【0017】本発明の化合物(I)において「互いに独
立して任意のC2〜C4アルキレン基」とは、複数の異な
るC2〜C4アルキレンオキシド基が、任意の順番に結合
していてもよいことを示し、例えば、エチレンオキシド
とプロピレンオキシド基がブロック状に結合したもの
や、全くのランダムに結合したものを含む。。
【0018】本発明の化合物(I)のR1及びR2におい
て「C1〜C18アルキル基」とは、炭素数が1乃至18
の直鎖又は分枝鎖のアルキル基であり、例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ド
デシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘ
キサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、エチルヘキ
シル、イソノニル基等が挙げられ、好適には、炭素数が
4乃至12の直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C4〜C12
アルキル基)であり、より好適には、炭素数が6乃至8
の直鎖又は分枝鎖のアルキル基(C6〜C8アルキル基)
であり、更により好適には、ヘキシル又エチルヘキシル
基であり、更により好適には、2−エチルヘキシル基で
ある。
【0019】本発明化合物(I)のR3において「C1
4アルキル基」とは、炭素数が1乃至4の直鎖又は分
枝鎖のアルキル基であり、例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル基等が挙げられ、好適に
は、メチル又はエチル基であり、より好適にはメチル基
である。
【0020】本発明の化合物(I)のXとして、好適に
は、ナトリウムである。
【0021】本発明の化合物(I)のA、B、m及びn
として、好適には、A及びBが、それぞれ独立して、エ
チレン基又はプロピレン基を示し、m及びnが、それぞ
れ独立して、0〜10の整数を示し、但し、m及びnは
同時に0でなく、かつ、m及びnの和は10以下であ
り、又、mが2以上のとき、複数のAが、互いに独立し
て任意のエチレン基又はプロピレン基であり、nが2以
上のとき、複数のBが、互いに独立して任意のエチレン
基又はプロピレン基であり、より好適には、A及びB
が、それぞれ独立して、エチレン基又はプロピレン基を
示し、m及びnが、それぞれ独立して、0〜5の整数を
示し、但し、m及びnは同時に0でなく、かつ、m及び
nの和は5以下であり、又、mが2以下のとき、複数の
Aが、互いに独立して任意のエチレン基又はプロピレン
基であり、nが2以上のとき、複数のBが、互いに独立
して任意のエチレン基又はプロピレン基であり、更によ
り好適には、A及びBが、共にエチレン基を示し、m及
びnが、それぞれ1又は0であり、但し、m及びnが共
に0でない。
【0022】本発明の化合物(I)のR1及びR2とし
て、好適には、C4〜C12アルキル基であり、より好適
には、C6〜C8アルキル基である。
【0023】本発明の化合物(I)のR3として、好適
には、水素原子である。
【0024】本発明の水面拡展剤として、好適には、上
記式(I)[式中、Xは、ナトリウムを示し、A及びB
は、それぞれ独立して、エチレン基又はプロピレン基を
示し、m及びnは、それぞれ独立して、0〜10の整数
を示し、但し、m及びnは同時に0でなく、かつ、m及
びnの和は10以下であり、又、mが2以上のとき、複
数のAは、互いに独立して任意のエチレン基又はプロピ
レン基であり、nが2以上のとき、複数のBは、互いに
独立して任意のエチレン基又はプロピレン基であり、R
1及びR2は、それぞれ独立して、ヘキシル基又はエチル
ヘキシル基を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示
す。]で表される化合物である。
【0025】本発明の水面拡展剤は、市販のものをその
まま使用することができ、また、市販でないものであっ
ても、公知の方法で合成することができる。例えば、ア
ルコールにアルキレンオキサイドを付加させて、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルとした後、無水マレイン
酸又はシトラコン酸と反応させてポリオキシアルキレン
アルキルエーテルのマレイン酸又はシトラコン酸エステ
ルとする。これを更に、酸性亜硫酸塩水溶液と反応させ
て化合物(I)を得ることができる。
【0026】用いられる水面拡展剤の量は、通常、農薬
固形製剤中に、0.1〜20%であり、好適には、0.
5〜10%であり、より好適には、1〜5%である。
【0027】本発明における農薬有効成分とは、水面施
用処理が可能な農薬であれば特に限定はなく、液体でも
固体でもよく、例えば、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、植物
調節剤等が挙げられる。
【0028】用いられる殺虫剤としては、例えば、イソ
キサチオン、ダイアジノン、ダイスルフォトン、プロパ
ホス、トリクロルフォン、ホルモチオン、ジメトエー
ト、モノクロトフォス、アセフェート、カルボフラン、
カルボスルファン、チオシクラム、カルタップ、ベンス
ルタップ、ベンフラカルブ、フラチオカルブ、ブプロフ
ェジン、フェノブカルブ、メトールカルブ、プロポクシ
ュア、イミダクロプリド、ニッテンピラム、アセタミプ
リド等の浸透移行性殺虫剤;及び、シクロプロトリン、
エトフェンプロックス、シラフルオフェン等のイネミズ
ゾウムシやイネドロオイムシのような水中又は水面近く
に生息する害虫に有効な合成ピレスロイドが挙げられ
る。
【0029】用いられる殺菌剤としては、例えば、プロ
ベナゾール、イソプロチオラン、イプロベンフォス、ト
リシクラゾール、ピロキロン、カルプロパミド、オリブ
ライト、アゾキシストロビン、7−フルオロ−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3.2.1−
i.j]キノリン−4−オン等のイモチ剤;フルトラニ
ル、メプロニル、チフルザミド、フラメトピル、2−
(4−フルオロフェニル)−1−(1H−1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリルプロ
パン−2−オール等の紋枯剤;テクロフタラム;及び、
ベノミルが挙げられる。
【0030】用いられる除草剤としては、例えば、ピラ
ゾレート、ベンゾフェナップ、ピラゾキシフェン、ピリ
ブチカルブ、ブロモブチド、ブタミホス、メフェナセッ
ト、ベンスルフロン−メチル、アニロホス、ブタクロー
ル、プレチラクロール、チオベンカルブ、クロルニトロ
フェン、クロメトキシフェン、ダイムロン、ビフェノッ
クス、ナプロアニリド、オキサジアゾン、オキサジアル
ギル、ベンタゾン、モリネート、ピペロホス、ジメピペ
レート、エスプロカルブ、ジチオピル、イマゾスルフロ
ン、ベンフレセート、キノクラミン、シンメチリン、M
CPA及びそのナトリウム塩、カリウム塩等の塩類並び
にエステル類、2,4−D及びそのナトリウム塩、カリ
ウム塩等の塩類並びにエステル類、MCPB及びそのナ
トリウム塩、カリウム塩等の塩類並びにエステル類、キ
ンクロラック、ピラゾスルフロンエチル、ペントキサゾ
ン、テニルクロール、クミルロン、シノスルフロン、シ
メトリン、ジメタメトリン、シハロホップブチル、エト
ベンザニド、カフェンストロール、エトキシスルフロ
ン、アジムスルフロン、シクロスルファムロン、インダ
ノファン、ピリミノバックメチル、オキサジクロメホ
ン、フェントラザミド(NBA061)、ベンゾビシク
ロン(SB500)、メチル N−[4−(ベンゾチア
ゾール−2−イルメトキシ)−2−メチルフェニル]カ
ルバマート、ピラゾギル(HSA−961)等の水田除
草剤が挙げられる。
【0031】用いられる植物調節剤としては、例えば、
イナベンフィド、パクロブトラゾール、ウニコナゾール
及びトリアペンテノールが挙げられる。
【0032】本発明の農薬有効成分のうちで、殺虫剤で
は、イミダクロプリド、ニッテンピラム、アセタミプリ
ド等の浸透移行性殺虫剤、シクロプロトリン、エトフェ
ンプロックス、シラフルオフェン等のイネミズゾウムシ
やイネドロオイムシのような水中又は水面近くに生息す
る害虫に有効な合成ピレスロイドが好適であり、殺菌剤
では、プロベナゾール、イソプロチオラン、ピロキロ
ン、カルプロパミド、オリブライト、アゾキシストロビ
ン、7−フルオロ−1,2,5,6−テトラヒドロ−4
H−ピロロ[3.2.1−i.j]キノリン−4−オン
等のイモチ剤、フルトラニル、チフルザミド、フラメト
ピル、2−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−
1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−トリメチ
ルシリル−プロパン−2−オール等のもんがれ剤、テク
ロフタラムが好適であり、除草剤では、ピラゾレート、
ベンゾフェナップ、ピラゾキシフェン、ピリブチカル
ブ、ブロモブチド、メフェナセット、ベンスルフロン−
メチル、アニロホス、ブタクロール、プレチラクロー
ル、ダイムロン、オキサジアルギル、イマゾスルフロ
ン、ピラゾスルフロン−エチル、ペントキサゾン、テニ
ルクロール、ジメタメトリン、シハロホップブチル、カ
フェンストロール、エトキシスルフロン、アジムスルフ
ロン、インダノファン、NBA061、SB500、メ
チル N−[4−(ベンゾチアゾール−2−イルメトキ
シ)−2−メチルフェニル]カルバマート、ベンフレセ
ート、シメトリン、エトベンザニド等の水田除草剤が好
適である。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の農薬固形製剤は、水面拡
展剤及び農薬有効成分の他に、水面浮遊剤、その他の水
面拡展剤、崩壊・分散剤、湿潤剤、結合剤、増量剤、造
粒性向上剤、溶剤、乳化剤、安定剤、粉砕助剤等のその
他の助剤を含有することができる。
【0034】本発明の農薬固形製剤において、更に水面
浮遊性をよくするために、水面浮遊剤を用いることがで
きる。水面浮遊剤としては、農薬固形製剤を水面に浮か
せるものであればよく、例えば、発泡シラス、発泡パー
ライト、発泡軽石、焼成バーミキュライト、発泡セラミ
ック、中空マイクロバルーン、発泡フェライト等の鉱物
質;コルク、木粉、セルロース、米ぬか、ふすま、ケナ
フ粉末、籾殻等の植物質;発泡スチロール、発泡ポリウ
レタン等の発泡合成樹脂;塩ビ、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、生分解性プラスチック等の合成樹脂粉末若し
くは粒状物;サラン樹脂、尿素樹脂、ポリアクリロニト
リル、エポキシ樹脂等のプラスチック中空体;及びそれ
らの1種又は2種以上を含有し、水に浮く性質を付与し
た形成された浮力剤等が挙げられ、好適には、発泡シラ
ス、発泡パーライト、発泡軽石、焼成バーミキュライ
ト、コルク又はプラスチック中空体である。
【0035】用いられる水面浮遊剤の量は、用いる水面
浮遊剤の種類や剤型及び農薬固形製剤の大きさ等により
異なるが、農薬固形製剤を水面に浮かせるに十分な量で
あればよく、通常、農薬固形製剤中に、0.01〜90
%であり、好適には、0.1〜70%であり、より好適
には、0.5〜60%である。
【0036】本発明において、助剤として、種々の界面
活性剤を使用することができ、用いる界面活性剤はその
性質により、その他の水面拡展剤、崩壊・分散剤、湿潤
剤、結合剤、造粒性向上剤又は乳化剤として働くことが
できる。また、高分子や有機溶剤も、その性質により、
複数の目的に用いることができる。
【0037】本発明の農薬固形製剤において、更に水面
での拡展性をよくするために、上記の水面拡展剤と併せ
て、その他の水面拡展剤を用いることができる。用いら
れるその他の水面拡展剤としては、例えば、アクリル
酸、マレイン酸等のカルボン酸の(共)重合物、アクリ
ル酸、マレイン酸等のカルボン酸にスチレンスルホン
酸、ビニル等を共重合させたもののナトリウム塩、カリ
ウム塩、アンモニウム塩等の重合物塩のようなポリカル
ボン酸型のポリソープ;オレイン酸ナトリウムやステア
リン酸カリウムのような石鹸類;ジアルキルスルホコハ
ク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ
脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オレイルメチルタ
ウライド塩のようなその他のアニオン界面活性剤;ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリー
ルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエス
テル、ソルビタンのアルキルエステルのようなその他の
ノニオン界面活性剤;シリコン系ノニオン界面活性剤;
アセチレン系ノニオン界面活性剤;プルロニックタイプ
のノニオン界面活性剤;これらのノニオン界面活性剤を
リン酸又は硫酸のエステルとし、場合によってはそれら
を適当なアルカリで中和した界面活性剤;フッ素を含有
する界面活性剤;エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール等のグ
リコール類の種々のエステルやエーテル類;流動パラフ
ィン、ナフテン系及び芳香族系の高沸点溶媒、低粘度の
ポリブテン、マシン油等の鉱物油類;シリコンオイル;
種々の植物油;松脂等の樹脂類;樟脳白油;αピネン;
樟脳;及び、ナフタレンが挙げられ、好適には、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウ
ム、α−スルホ脂肪酸塩、α−オレフィン脂肪酸塩、オ
レイルメチルタウライド塩、グリコール類のエーテル
類、アセチレン系ノニオン界面活性剤及び種々の鉱物油
である。
【0038】用いられるその他の水面拡展剤の量は、そ
の水面拡展剤の種類や添加方法、農薬有効成分や水面浮
遊剤の種類や量及びその他の助剤の種類や量等の処方や
剤型により異なるが、通常、農薬固形製剤中に、0.0
1〜10%であり、好適には、0.1〜5%であり、よ
り好適には、0.2〜3%である。
【0039】本発明の農薬固形製剤において、粒を水中
で崩壊させ、農薬有効成分を水中に懸濁・分散させるた
めに、崩壊・分散剤を用いることができる。用いられる
崩壊・分散剤としては、アニオン界面活性剤が好適であ
る場合が多く、例えば、リグニンスルホン酸塩、(アル
キル)ナフタレンスルホン酸塩及びその縮合物、フェノ
ールスルホン酸塩及びその縮合物、スチレンスルホン酸
塩の縮合物、マレイン酸とスチレンスルホン酸との縮合
物の塩、ポリアクリル酸塩、アクリル酸とマレイン酸共
重合体の塩、無水マレイン酸とメチルビニルエーテル共
重合体の塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、ラウリルサルフェートの塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェー
ト、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン
酸エステル、及びこれら硫酸エステルやリン酸エステル
を適当なカチオンで中和した塩のようなアニオン界面活
性剤が挙げられる。これら崩壊分散剤に用いられる界面
活性剤は、湿潤剤としても有効なものが多い。更に、ト
リポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム
等のリン酸塩;ノニオン、カチオン又は両性界面活性剤
のうち適当なもの;及び、デンプン、カルボキシメチル
セルロース、カルボキシメチル化デンプン及びこれらの
塩、ポリビニルピロリドンの架橋体、微結晶セルロー
ス、高吸水性樹脂等の水を吸収して膨張する性質を有す
るものも、崩壊・分散剤として使用することができる。
【0040】用いられる崩壊・分散剤又は崩壊・分散剤
及び湿潤剤の量は、通常、農薬固形製剤中に、0.01
〜30%であり、好適には、0.03〜20%であり、
より好適には、0.05〜10%である。
【0041】本発明の農薬固形製剤において、粉末原料
を造粒して粒剤を調製する場合に粒に硬度を付与するた
め、又は、農薬有効成分を粒核の表面に被覆するため
に、結合剤を用いることができる。
【0042】前者の目的で用いられる結合剤としては、
比較的低分子量のデキストリン、α化澱粉等の水溶性澱
粉誘導体;ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸の
塩、カルボキシメチルセルロースの塩、比較的低分子量
で鹸化率の低いポリビニルアルコール、リグニンスルホ
ン酸の塩、アラビアゴム等の水溶性高分子物質;ベント
ナイト等のモンモリロナイト系の鉱物質微粉が挙げられ
る。
【0043】前者の目的で用いられる結合剤の量は、処
方構成、造粒方法、粒の大きさ等により異なるが、通
常、農薬固形製剤中に、0.1〜30%であり、好適に
は、0.5〜20%である。
【0044】後者の目的で用いられる結合剤としては、
上記の固形の結合剤の他に、下記の揮発しにくい油状の
結合剤を用いることができる。本発明は、これらの結合
剤を水又は揮発性の有機溶剤のような溶剤に溶解させて
用いることにより、農薬有効成分を粒核の表面に被覆
し、その後溶剤を蒸発させてよく、また、揮発しにくい
油状の又は液状化した結合剤を用いて被覆し、結合剤を
蒸発させずに農薬固形製剤中に残してもよい。結合剤を
農薬固形製剤中に残す方法は、乾燥工程を省略でき、有
利な方法である。
【0045】結合剤を被覆後蒸発させる場合に用いられ
る結合剤の量は、経済性を考慮して少ない方が好まし
く、通常は、農薬固形製剤中に、0.1〜20%であ
り、好適には、0.2〜10%であり、より好適には、
0.5〜5%である。結合剤を溶かす溶剤としては、水
が好適である。
【0046】結合剤を農薬固形製剤中に残す場合に用い
られる結合剤としては、粒核の表面に農薬有効成分を均
一に被覆できるものであればよく、農薬有効成分に粒子
成長、分解等の悪影響を与えない油状のものが好まし
く、例えば、高沸点、低毒性、低引火性及び低粘度であ
り、比重が1より小さく、かつ、農薬有効成分が溶けに
くい溶媒が好ましい。このような結合剤としては、例え
ば、低粘度の流動パラフィン、塩素化パラフィン、イソ
パラフィン、マシン油、ポリブテン、パラフィン系、ナ
フテン系及び芳香族系の高沸点溶媒のような鉱物油;ヤ
シ油、大豆油、菜種油のような植物油;鯨油、鰯油のよ
うな動物油;シリコンオイル及びその誘導体;オレイン
酸、ヤシ油脂肪酸のようなモノカルボン酸のエステル、
マレイン酸、フマール酸、フタル酸、アジピン酸等のジ
カルボン酸のエステル、トリブチルホスフェート、トリ
エチルホスフェート等のリン酸のエステルのような可塑
剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジ
オール、ヘキシレングリコールのようなグリコール類;
ε−カプロラクトン、γ−ブチロラクトン等のラクトン
類;N−アルキルピロリドン;種々の液状界面活性剤;
及びこれらの混合物が挙げられ、好適には、比較的安価
で有効成分に悪影響を与えないものであり、結合剤自身
が安定でありかつ揮発性の低いものであり、より好適に
は、流動パラフィン、マシン油、ポリブテンのような鉱
物油、モノカルボン酸エステル又はジカルボン酸エステ
ルである。
【0047】結合剤を農薬固形製剤中に残す場合に用い
られる結合剤の量は、結合剤の種類、農薬有効成分の種
類や物理性及びその他の助剤の種類や量により異なる
が、通常、農薬固形製剤中に、1〜50%であり、好適
には、3〜40%であり、より好適には、5〜35%で
ある。
【0048】本発明の農薬固形製剤において用いられる
増量剤としては、一般に農薬のキャリアーとして用いら
れるものであれば特に限定はなく、例えば、クレー、炭
酸カルシウム、珪藻土、無晶形二酸化珪素、タルクのよ
うな鉱物質;デンプン、木粉、オガクズ、コーヒー豆粉
末、タブ粉、セルロース粉末、微結晶セルロース、籾殻
粉末、米糠、ふすま、ヤシ殻粉末のような植物質粉末が
挙げられる。
【0049】用いられる増量剤の量は、その他の助剤の
種類や量により異なるが、通常、農薬固形製剤中に、
0.1〜80%であり、好適には、1〜50%であり、
より好適には、2〜40%である。
【0050】本発明の農薬固形製剤において、農薬粒剤
の造粒性を向上させるために造粒性向上剤を用いること
ができる。用いられる造粒性向上剤としては、一般に農
薬粒剤において造粒性向上剤として用いられる界面活性
剤や組成物に可塑性を付与するようなものであれば特に
限定はなく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアリ
ールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ポリオキシエチレンアリールアリールエーテルのような
ノニオン界面活性剤;ジアルキルスルホサクシネートの
ナトリウム塩、アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウ
ム塩のようなアニオン界面活性剤;ベントナイトのよう
な鉱物質微粉;デキストリン、α化澱粉のような澱粉誘
導体;アラビアガムのような天然ガム;カルボキシメチ
ルセルロースのナトリウム塩のようなセルロース誘導
体;ポリビニルアルコールやポリアクリル酸のナトリウ
ム塩のような水溶性合成高分子が挙げられる。
【0051】用いられる造粒性向上剤の量は、造粒性向
上剤の種類及びその他の助剤の種類や量により異なる
が、通常、農薬固形製剤中に、0.01〜30%であ
り、好適には、0.05〜25%であり、より好適に
は、0.1〜20%である。
【0052】本発明の農薬固形製剤において、液状の農
薬活性成分を希釈したり、低融点の農薬活性成分を液状
にするために溶剤を用いることができる。この目的で用
いられる溶剤としては、高沸点低毒性で、引火点の高い
ものを選択して用い、例えば、パラフィン系、芳香族
系、ナフテン系の高沸点溶剤;オレイン酸、マレイン
酸、フマル酸、ヤシ油のような種々の動植物より得られ
る脂肪酸、フタル酸、アジピン酸、リン酸等のエステル
類;ヤシ油、ナタネ油等の植物油;及び鯨油、鰯油等の
動物油等が挙げられ、農薬活性成分の比重が1以上のと
き、乳化粒子をできるだけ長時間水中に留め、水田に広
く拡散させるために、比重が1より小さく低粘度の溶剤
が好ましく、より好適には、流動パラフィン又は低分子
量のポリブテンである。
【0053】用いられる農薬活性成分を希釈又は溶解す
る溶剤の量は、農薬有効成分の種類や物理性により異な
り、農薬固形製剤の経時安定性や物理性に影響を与えな
い限りできるだけ少ない方がよく、通常、希釈又は溶解
させる農薬活性成分1部に対し、0.1〜50部であ
り、好適には、0.2〜10部である。
【0054】本発明の農薬固形製剤において、農薬活性
成分を水中に乳化させるために乳化剤を用いることがで
き、そのような乳化剤は、乳剤の乳化剤を選択するのと
同様に、農薬活性成分や溶剤の種類や物理性に応じて選
択して用いられる。通常の乳化剤と異なり、農薬固形製
剤の使用時に人為的に攪拌することがないため、用いら
れる乳化剤としては、できるだけ自己乳化性がよく、微
細な乳化をするものがよい。
【0055】用いられる乳化剤の量は、通常、液状の農
薬有効成分又は溶剤に希釈又は溶解させた農薬有効成分
からなる乳化させるべき液体1部に対し、0.01〜1
0部であり、好適には、0.03〜3部である。
【0056】本発明の農薬固形製剤において、製剤中で
の農薬有効成分の安定化又は物理性の安定化のために必
要に応じて安定剤を用いることができる。用いられる安
定剤としては、例えば、pH調節剤、酸化防止剤、光安
定剤、揮散防止剤、固体酸活性の防止剤、色素、乾燥剤
等が挙げられる。
【0057】本発明の農薬固形製剤において、有効成分
を乾式粉砕するときに、粉砕性を良くしたり、機器への
付着を防止するために、必要に応じて粉砕助剤を用いる
ことができる。用いられる粉砕助剤としては、無晶形合
成シリカ、タルク、種々の粒状鉱物等が挙げられる。
【0058】本発明の農薬固形製剤は以下のようにして
得ることができる。
【0059】本発明の農薬有効成分が固体である場合
は、農薬有効成分の粒度が粗いと、水田の投入地点に農
薬有効成分が濃厚に沈降する原因となり、また、長期間
にわたり農薬有効成分が局在すると、効力不足や薬害な
どの不都合を生じることがある。本発明の農薬有効成分
は、水田に投入後、速やかに田面水中に溶解・拡散し、
効力を発揮する必要があり、従って、たとえ水に対する
溶解度が高いものであっても、固体の農薬有効成分をあ
る程度まで微粉砕しておく必要があり、更に水に対する
溶解度が低いものは、特に微粉砕を必要とする。このた
め固体の有効成分は、必要があれば、上記の粉砕助剤や
その他の助剤とともに、例えば、ハンマーミル、ジェッ
トミル等による乾式粉砕や、サンドミル、アトライター
等による湿式粉砕により粉砕することができる。
【0060】乾式粉砕した農薬有効成分は、水面浮遊剤
やその他の助剤との粒度や仮比重の差から、分級を生じ
易く、農薬固形製剤中で農薬有効成分のムラが生じ易
い。この点で、後述のように、湿式粉砕した農薬有効成
分を含むスラリーを、その他の助剤とともに定量供給
し、練合及び造粒する方法は、上記のような農薬有効成
分のムラが生じにくく、好適である。
【0061】湿式粉砕した農薬有効成分は、噴霧乾燥等
の方法により乾燥した後粉砕し、又は、無晶形合成シリ
カ、珪藻土、珪酸カルシウム、高吸油性樹脂等の適当な
吸油能のあるキャリアーに吸収し、必要があれば乾燥及
び粉砕し、乾式粉砕した農薬有効成分と同様に扱うこと
ができる。更に、湿式造粒の際に、湿式粉砕した農薬有
効成分を含むスラリーを練合水とともに用いることによ
り、練合及び造粒して、本発明の農薬粒剤を製造するこ
ともできる。
【0062】液状の農薬有効成分、液状にした農薬有効
成分又は低融点の農薬有効成分を使用する場合には、必
要であれば溶剤又は乳化剤に溶解させ、水面浮遊性のキ
ャリアー又は水面浮遊性の粒核に吸収させることがで
き、或は、他の助剤とともに無晶形合成シリカ、珪藻
土、珪酸カルシウム、高吸油性樹脂、高吸油性デキスト
リン等の吸油能のあるキャリアーに吸収させ、又は該農
薬有効成分と相溶性のある樹脂、化学物質若しくは他の
固体農薬有効成分と固溶体を形成し、上記固体の農薬有
効成分と同様に取り扱うことができる。
【0063】これらの農薬有効成分は、その他の助剤と
ともに、混合、粉砕、練合、造粒、乾燥、整粒、被覆、
吸収等の工程を経て、本発明の農薬固形製剤とすること
ができる。
【0064】本発明の農薬固形製剤を粉末製剤にする場
合は、農薬有効成分、水面拡展剤及びその他の助剤を混
合し、必要があれば、ハンマーミル、エアーミルのよう
な適当な粉砕機を用いて粉砕して製造することができ
る。
【0065】本発明の農薬固形製剤を粒剤にする場合
は、例えば、原料粉末を適当な造粒機を用いて造粒する
方法(造粒法)、予め調製した浮遊性の粒核に適当な結
合剤を用いて農薬有効成分を被覆する方法(被覆法)、
又は農薬有効成分を適当な溶剤に溶解させ、これを予め
調製した浮遊性の粒核に吸収させる方法(吸収法)によ
り製造することができる。
【0066】造粒法による場合は、農薬有効成分を、必
要があれば、予め他の助剤とともに濃厚プレミックスと
し、これをその他の成分と混合し、造粒、乾燥及び整粒
することにより本発明の粒剤を製造することができる。
用いられる造粒機としては、例えば、横押し若しくはバ
スケットタイプ等の押し出し造粒機、混合造粒機、転動
造粒機、流動層造粒機、噴霧乾燥機等が挙げられる。成
分中に発泡シラスや発泡パーライトを含有する場合、こ
れらを強く加圧すると、バルーンが潰れ、浮力が低下す
るおそれがあり、また、コルクを含有する場合も、これ
を強く加圧すると、浮力が低下するので、強い圧力やせ
ん断力がかからない造粒機を用いるのが好ましい。
【0067】被覆法による場合は、予め調製した浮遊性
粒核を、攪拌混合機に仕込み、必要があれば、液状の結
合剤を加えて粒剤の表面を湿らせた後、農薬有効成分の
濃厚プレミックスを加えて更に攪拌混合して粒核の表面
に農薬有効成分を被覆することにより本発明の粒剤を製
造することができる。用いられる攪拌混合機としては、
例えば、ナウタミキサー、リボンブレンダー、ロータリ
ーブレンダー、V型混合機等が挙げられ、粒の破砕の少
ない低速混合機が好ましい。また、濃厚プレミックス中
には、必要に応じて、水面拡展剤、水面浮遊剤、その他
の水面拡展剤、崩壊・分散剤、湿潤剤、増量剤、造粒性
向上剤、溶剤、乳化剤、安定剤等を配合することができ
る。
【0068】吸収法による場合は、予め調製した浮遊性
粒核を上記の攪拌混合機に仕込み、攪拌しながら、液状
若しくは液状化した農薬有効成分又はその濃厚プレミッ
クスを加えて吸収させる方法が一般的である。プレミッ
クス中には、必要に応じて、水面拡展剤、溶剤、乳化
剤、安定剤等を配合することができる。
【0069】被覆法や吸収法で水面浮遊性の粒剤を製造
する場合、水面拡展剤は、最外層に存在する方がその効
果をより有効に発揮させることができる。従って、水面
拡展剤は、農薬有効成分やその他の助剤を被覆又は吸収
させた後、最後に添加するのが望ましい。このように、
造粒法、被覆法及び吸収法において、造粒、被覆及び吸
収等の工程のうち必要な工程は、一度に行なってもよ
く、また、必要に応じて2段階以上に分けて行なっても
よく、例えば、農薬有効成分の一部を練り込み造粒し、
浮遊性粒核を得、これに残部の農薬有効成分を被覆して
もよく、造粒法で調製した浮遊性粒剤の表面に、水面拡
展剤を被覆又は吸収させてもよく、また、被覆法と吸収
法を同一の製剤に適用してもよい。
【0070】被覆法や吸収法で使用する粒核としては、
上記造粒法の粒剤を調製するのと同様の方法で調製した
粒核又は原料の一部を除いて調製した粒核を用いてもよ
く、また、予め適当な粒度に調製したコルク、発泡シラ
ス、焼成バーミキュライト、発泡パーライト、発泡軽
石、発泡合成樹脂等の水面浮遊剤を、そのまま粒核とし
て用いてもよい。
【0071】本発明の水面浮遊性農薬粒剤の粒度は、通
常、0.1〜5mmであり、好適には0.3〜3mmで
あり、より好適には0.5〜2mmである。粒度が大き
すぎると、造粒法により製造する場合に粒の乾燥が難し
くなり、また粒剤が水面で風の影響を受け易くなり好ま
しくない。
【0072】水面浮遊性農薬粒剤が、粉末原料から造粒
した粒剤の場合、水中に投じたとき、崩壊性の粒剤でも
非崩壊性の粒剤でもどちらでも構わない。
【0073】本発明の水面浮遊性農薬粒剤の粒の形状
は、特に限定はなく、例えば、円柱状、球状及び不定形
が挙げられる。
【0074】本発明の水面浮遊性農薬粒剤の見かけ比重
は、取り扱い易さ、生産性及び水面での粒の浮き易さの
点から、通常、0.15〜0.50であり、好適には
0.20〜0.45、さらに好ましくは0.25〜0.
40である。
【0075】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、高濃
度の農薬有効成分を含有するので、水面に拡展した後
は、速やかに農薬有効成分が水中に分散、溶解及び拡散
しなければならない。分散、溶解及び拡散が不十分で、
高濃度の農薬有効成分を含有する粒剤が沈降するようだ
と、沈降した地点に農薬有効成分の局在が生じ、薬害や
効力不足の原因となりかねない。また、粒剤から農薬有
効成分が遊離しないまま長時間水面に漂っていると、風
による吹き寄せの問題が懸念される。
【0076】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、通常
の粒剤と同様に、水田に入って均一処理することができ
るのは当然であるが、水面における拡がりが極めてよい
ので、(1)適当な水溶性フィルムに分包として畦畔等
から投げ込み処理する(投げ込み処理)、(2)畦畔に
沿って水田中に振り込み処理する(額縁処理)又は
(3)当該水面浮遊性農薬固形製剤又は当該分包を、水
田に水を入れる際に水口に処理し、潅漑用水とともに水
田中に拡散させる(水口処理)等の方法で処理すること
ができ、多少水面に障害物のある圃場や稲の大きくなっ
た圃場でも、農薬有効成分を水田中に均一に拡げること
ができ、薬害を生じることがなく、十分な生物効果をあ
げることができる。
【0077】水田に投げ込み処理をするための分包の水
溶性フィルムとは、水の中で溶解または分散するような
性質を有するフィルムを意味し、水溶性フィルムの原料
としては、例えば、ポリビニルアルコール又はその誘導
体、プルランフィルム、ポリエチレンオキサイド及びそ
の誘導体等が挙げられる。
【0078】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、拡展
性を有しない水溶性フィルムに分包とした場合、水溶性
フィルムが水面浮遊性農薬固形製剤の拡展を阻害してし
まうことがある。この場合、十分に水面浮遊性農薬固形
製剤が拡散する前に、水面拡展剤が水に溶け出してしま
い、拡展力を失うため、分包とせずに水面に処理した水
面浮遊性農薬固形製剤に比べ、分包の水面拡展性が劣っ
てしまう。このような場合、農薬有効成分が投下点近傍
の狭い範囲に局在してしまい、好ましい結果を得ること
ができなくなるおそれがある。従って、水溶性フィルム
としては、拡展性水溶紙が好適である。
【0079】拡展性水溶紙とは、それ自体、水中で容易
に分散又は溶解し、水面浮遊性農薬固形製剤を水面に拡
展させる性質を有するフィルム又はシートであり、拡展
性水溶紙としては、例えば、ポリビニルアルコール又は
その誘導体よりなるフィルム又はシート(以下、PVA
フィルムと略す。)が挙げられる。
【0080】PVAフィルムは、重合度が500〜20
00であり、ケン化度が80〜98%であるポリビニル
アルコールを少量の可塑剤及び安定化剤と共にフィルム
状又はシート状としたしたものであり、重合体の中に少
量のカルボン酸、スルホン酸のような共重合物を含有す
るフィルム又はシートを包含する。
【0081】水溶性フィルムとしては、機械強度及び耐
寒強度が大きく水溶性であることが必要であり、その意
味で原料となるポリビニルアルコールの重合度が高すぎ
たり、ケン化度が高すぎたりすると、冷水に溶けにくく
なるので好ましくない。水溶性フィルムの厚さは、フィ
ルム強度や溶解時間にもよるが、通常、20〜80μm
であり、好適には、30〜50μmである。
【0082】水溶性フィルムの端部は糊で封じてもよい
が、作業性に問題があり、また、糊付けした部分が溶解
しにくくなることがあり、この点でヒートシールできる
ものが好ましい。
【0083】水田に投げ込み処理をするための分包の重
量は、通常、1パック当たり10〜200gであり、好
適には、20〜100gであり、より好適には、25〜
60gである。この程度の重量であれば、子供、女性又
は高齢者でも、容易に15m以内の目標とした地点に分
包を投げ込むことが可能である。分包がこれ以上重い
と、投げ込むのが苦痛となり、広い面積に処理すること
が容易でなく、また、これ以下の重量では、分包が風の
影響を受けて目標とした地点に到達することが難しくな
る。
【0084】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、水面
で広範囲に拡展し、農薬有効成分も広範囲に拡散するか
ら、通常の大きさの水田では、無理に遠くまで投げ入れ
る必要はなく、畦畔から2〜3m先の水面に投げ込む程
度で十分である。
【0085】水田に投げ込み処理をする分包の個数は、
多すぎると投げ込みに労力を要し省力にならず、経済的
にも不利であり、また、少なすぎると水面浮遊性農薬固
形製剤の拡展が不十分となるおそれがあり、通常、水田
10a当たり、1〜30個であり、好適には、2〜20
個である。
【0086】水田に投げ込み処理をするための分包は、
紙、樹脂、これらにアルミ箔を貼りあわせたりアルミや
シリカを蒸着したもの、金属、木等よりなる袋や箱又は
瓶に外装する。
【0087】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤を額縁処
理や水口処理する場合も、上記分包を外装するのと同様
に、水面浮遊性農薬固形製剤を包装する。
【0088】本発明の水面浮遊性農薬固形製剤は、物理
性の点では、吸湿に対して経時的に安定である。従っ
て、発泡剤を含有する製剤に比べれば吸湿に対して注意
を払う必要はないが、水溶性フィルムは水がかかると破
れてしまうので、適当な防水加工を施した外装を用いる
ことが望ましい。
【0089】以下に実施例、比較例及び試験例を挙げて
本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。以下の部は、質量部を意味す
る。
【0090】
【実施例】
【0091】
【実施例1〜24】焼成バーミキュライトを含有する水
面浮遊拡展性粒剤 ピロキロン原体24部、タルク(局方)3部及びカープ
レックス#80(塩野義製薬株式会社製、無晶形合成シ
リカ)1部を混合し、サンプルミル(不二パウダル株式
会社製、ハンマーミル)で粉砕し、ピロキロンプレミッ
クスを得た。また、下記表1に示した各水面拡展剤及び
カープレックス#80を1:1の割合で混合し、サンプ
ルミルで粉砕し、50%水面拡展剤プレミックスをそれ
ぞれ得た。
【0092】ヒルコンS−1号(ヒルイシ化学工業株式
会社製、焼成バーミキュライト3〜0.5mm区分)3
5部をリボンブレンダーに入れ、スーパーオイルC(日
本石油株式会社製、粗精流動パラフィン)33部を加え
ながら混合して粒表面を湿らせ、次いで上記ピロキロン
プレミックス28部を加え、混合して粒表面に被覆し、
その後更に上記50%水面拡展剤プレミックス4部を加
え、混合して粒表面を被覆することにより、ピロキロン
24%を含有する水面浮遊拡展性粒剤を得た。
【0093】なお、下記表1において、Meはメチル基
を、Etはエチル基を、2-Et-C6H13は2−エチルヘキシル
基を、C12H25はラウリル基を、EOは式−CH2−CH2
−O−で表される基を、POは式−CH2−CH(C
3)−O−で表される基を、-(EO)2-(PO)-は、エチレ
ンオキサイド2モル及びプロピレンオキサイド1モルが
この順に付加した基を示し、誘導体欄が「−」は、単結
合を示す。
【0094】
【表1】水面拡展剤
【0095】
【化4】
【0096】 ──────────────────────────────────── 実施例 水面拡展剤 番号 ──────────────────────────────── R1 R2 R3 -(OA)m- -(OB)n- X ──────────────────────────────────── 1 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)- − Na 2 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)- -(EO)- Na 3 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H − -(EO)- Na 4 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)2- -(EO)2- Na 5 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)5- -(EO)5- Na 6 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(PO)- − Na 7 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(PO)- -(PO)- Na 8 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(PO)2- -(PO)2- Na 9 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(PO)5- -(PO)5- Na 10 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)-(PO)- -(EO)-(PO)- Na 11 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)2-(PO)- -(EO)2-(PO)- Na 12 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)2-(PO)2- -(EO)2-(PO)2- Na 13 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)5-(PO)- -(EO)5-(PO)- Na 14 2-Et-C6H13 H H -(EO)- -(EO)- Na 15 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)- -(EO)- K 16 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 H -(EO)- -(EO)- NH4 17 C4H9 C4H9 H -(EO)- -(EO)- Na 18 C6H13 C6H13 H -(EO)- -(EO)- Na 19 C12H25 C12H25 H -(EO)- -(EO)- Na 20 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 Me -(EO)- − Na 21 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 Me -(EO)- -(EO)- Na 22 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 Me -(PO)- − Na 23 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 Me -(PO)- -(PO)- Na 24 2-Et-C6H13 2-Et-C6H13 Me -(EO)2-(PO)- -(EO)2-(PO)- Na ────────────────────────────────────
【0097】
【実施例25】発泡シラスを含有する水面浮遊拡展性粒
剤及び水田投げ込み用分包 発泡シラス(0.3〜1.0mm)42部をナウタミキ
サー(ホソカワミクロン株式会社製)に入れ、スーパー
オイルC25部を加えながら混合して、粒表面を湿ら
せ、次いで実施例1〜24に記載のピロキロンプレミッ
クス28部を加え、混合して粒表面を被覆し、その後更
に実施例2記載の50%水面拡展剤プレミックス5部を
加え、混合して粒表面を被覆することにより、ピロキロ
ン24%を含有する水面浮遊拡展性粒剤を得た。
【0098】得られた水面浮遊拡展性粒剤を、ハイセロ
ンC200(厚さ40ミクロンのPVAフィルム、日合
フィルム株式会社製)に50gづつ小分けし、水田投げ
込み用分包を得る。
【0099】
【実施例26】発泡シラスを含有する水面浮遊拡展性粉
末製剤及び水田投げ込み用分包 発泡シラス(0.03〜0.15mm)47.5部及び
塩ビ粉末22.5部をレーデイゲミキサー(松阪貿易株
式会社製)に入れ、プレチラクロール原体25部及び実
施例18に記載の水面拡展剤5部の混合溶液を加えなが
ら混合することにより、プレチラクロール25%を含有
する水面浮遊拡展性粉末製剤を得た。
【0100】得られた水面浮遊拡展性粉末製剤を、ハイ
セロンC200に30gづつ小分けし、水田投げ込み用
分包を得た。
【0101】
【実施例27】コルクを含有する水面浮遊拡展性粒剤及
び水田投げ込み用分包 ピラゾレート原体63部及びネオペレックスNo.6F
パウダー(アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩
を主成分とする界面活性剤、花王株式会社製)0.85
部を、水36.15部に懸濁させ、この懸濁液をダイノ
ミル(ビーズミル、シンマルエンタープライゼス社製)
を用いて粉砕し、ピラゾレート63%を含有する粉砕物
を得た。得られた粉砕物57.14部に、トキサノンG
R31A(三洋化成株式会社製、アクリル酸系分散剤)
2.5部を加えて混合し、ピラゾレートスラリーを得
た。コルク(0.2〜0.5mm区分)14部、ベント
ナイト(豊順鉱業株式会社製、穂高印)7部、セロゲン
7A(カルボキシメチルセルロースのナトリウム塩、第
一工業製薬株式会社製)7部及び木粉(ネオライト興産
株式会社製)14.52部をニーダー中で混合し、更に
上記ピラゾレートスラリー59.64部を少量の水で希
釈したものを加えて練合し、ドームグラン(不二パウダ
ル株式会社製、押し出し造粒機)により、1.5mmの
スクリ−ンを通して押出し造粒した。得られた湿粒を、
流動層乾燥機を用いて100℃で乾燥し、4.76〜
1.20mmの篩いでふるいわけ、ピラゾレート濃厚粒
剤を得た。得られた濃厚粒剤80部を、ナウタミキサー
に仕込み、これにブタクロール原体15部及び実施例4
に記載の水面拡展剤5部の混合溶液を加えて混合し、吸
収させることにより、ピラゾレート36%及びブタクロ
ール15%を含有する水面浮遊拡展性粒剤を得た。
【0102】得られた水面浮遊拡展性粒剤を、ハイセロ
ンC200に50gづつ小分けし、水田投げ込み用分包
を得た。
【0103】
【比較例1〜4】水面浮遊性粒剤 実施例1に記載された水面拡展剤の代わりに、下記表2
記載の水面拡展剤を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、各水面浮遊性粒剤を得た。
【0104】
【表2】 水面拡展剤 ──────────────────────────────────── 比較例番号 水面拡展剤 ──────────────────────────────────── 1 サーフィノール104 (アセチレン系界面活性剤、日信化学株式会社製) 2 シルガード309 (シリコン系界面活性剤、東レダウコーニング株式会社製) 3 ユニダインDS101 (フッ素系界面活性剤、ダイキン工業株式会社製) 4 ニューコール291PG(ジエチルヘキシルスルホサクシネート のナトリウム塩、日本乳化剤株式会社製) ────────────────────────────────────
【0105】
【比較例5】水面浮遊性粉末製剤及び水田投げ込み用分
包 実施例26に記載された水面拡展剤の代わりに、ニュー
コール291PGを用いた以外は、実施例26と同様に
して、水面浮遊性粉末製剤及び水田投げ込み用分包を得
た。
【0106】
【試験例1】水面が汚れた条件での農薬有効成分の拡展
性 幅25.5cm、長さ32cmの樹脂製コンテナに、水
を入れて水深を2cmに調整した。水面の乱れがしずま
った後、木粉0.25gを水面に均一に撒き、水面を木
粉で覆った。水面の中央に、実施例1〜24の水面浮遊
拡展性粒剤及び比較例1〜4の水面浮遊性粒剤0.1g
をそれぞれ投入した。粒剤投入1分後に、水面の状態を
写真撮影し、粒剤の投入によって、水面の木粉を割って
粒剤が進入した亀裂の本数及び水面の木粉が押しのけら
れた面積の、コンテナの面積に対する比率(5%単位)
を測定し、水面における拡展性を求めた。その結果を表
3に示す。
【0107】
【表3】 水面が汚れた条件での農薬有効成分の拡展性 ──────────────────────────────────── 試験粒剤 拡展性 ────────────────────────────── 水面の亀裂の本数(本) 木粉が押しのけられた水面の比率(%) ──────────────────────────────────── 実施例1 5 60 実施例2 7 75 実施例3 5 65 実施例4 6 70 実施例5 4 50 実施例6 4 45 実施例7 4 50 実施例8 4 50 実施例9 4 40 実施例10 6 65 実施例11 5 65 実施例12 4 50 実施例13 4 45 実施例14 5 65 実施例15 5 65 実施例16 5 60 実施例17 6 65 実施例18 7 70 実施例19 5 65 実施例20 5 60 実施例21 6 75 実施例22 4 40 実施例23 4 45 実施例24 5 60 − − − − − − − − − − − − − − − − − − 比較例1 2 25 比較例2 3 30 比較例3 1 10 比較例4 2 15 ──────────────────────────────────── 本発明の水面浮遊拡展性粒剤は、比較例の水面浮遊性粒
剤に比べて、水面の汚れた条件でも、優れた拡展性を示
した。
【0108】
【試験例2】水面が汚れた条件での農薬有効成分の均一
性 無風の室内に、幅90cm、長さ7m、深さ10cmの
枠を発泡スチロールで作成し、水平に設置した。枠の内
面に、黒色のビニールシートを張り、水を入れて水深5
cmに調整した。木粉20gを開口径0.5mmの篩い
を通して水面に均一に撒いた。水面の乱れがしずまった
後、実施例2の水面浮遊拡展性粒剤及び比較例2の水面
浮遊性粒剤3.15gをそれぞれ、枠の端から10cm
の位置に処理した。処理5分後に、投入点から、粒の投
入によって水面の木粉が押しのけられた先端までの距離
を測定し、また、処理3時間、7時間及び24時間後
に、図1に示したように、中心点b及び中心線上の両端
から50cm離れた地点a及びcで、水深2.5cmの
位置の水中農薬有効成分濃度を測定し、農薬有効成分の
均一性を調査した。その結果を表4に示す。
【0109】
【表4】 水面が汚れた条件での農薬有効成分の均一性 ──────────────────────────────────── 試験粒剤 粒剤投入点から木粉 農薬有効 水中ピロキロン濃度(ppm) が押しのけられた先 成分濃度 ─────────────── 端までの距離(m) 測定位置 処理後3時間 7時間 24時間 ──────────────────────────────────── 実施例2 5.7 a 3.59 3.21 2.63 b 3.12 2.76 2.45 c 0.08 0.73 1.62 − − − − − − − − − − − − − − − − − − 比較例2 2.7 a 9.03 5.89 5.03 b 0.01 0.69 1.99 c 0 0 0.21 ──────────────────────────────────── 本発明の水面浮遊拡展性粒剤は、比較例の水面浮遊性粒
剤に比べて、水面の汚れた条件での農薬有効成分の広が
りがはやく、水中における農薬有効成分の均一性が良好
であった。
【0110】
【試験例3】水面が汚れた圃場における農薬有効成分の
均一性と除草効果 10m×10mに区切った水田に田植をし、7日後に水
深5cmになるよう調整し、1区当たり100gの木粉
をミゼットダスター(小型の散布機、アリミツ工業株式
会社製)で均一に処理することにより、水面を木粉で覆
った。実施例26及び比較例5の水田投げ込み用分包を
各区の中央に投入し、粒剤が水面で拡がる様子を観察
し、処理10分後に広がりが最大になった時点で、木粉
が押しのけられた面積を測定し、また、処理24時間後
に、図2に記載のように、投下点3及び各隅から1mづ
つ離れた地点1、2、4及び5から田面水を採取し、農
薬有効成分の水中濃度を分析して求めた。その結果を表
6に示した。
【0111】
【表5】 水面が汚れた圃場における農薬有効成分の均一性 ──────────────────────────────────── 試験水田投げ 木粉が押しのけられ 農薬有効成分 24時間経過後のプレチ 込み用分包 た様子及び面積(m2) 濃度測定位置 ラクロールの濃度(ppm) ──────────────────────────────────── 実施例26 ヒトデ状7本、20 1(風上) 1.11 2 1.52 3(中央) 2.65 4 1.26 5(風下) 1.93 比較例5 線状2本、 3 1(風上) 0.40 2 1.02 3(中央) 5.89 4 0.61 5(風下) 0.99 ──────────────────────────────────── 更に、水田投げ込み用分包処理40日後に、水採取地点
1〜5に田植時に予め播種したタイヌビエに対する除草
効果を調べたところ、実施例26処理区では、どの地点
においても、タイヌビエの発生は見られなかった。一
方、比較例5処理区では、処理時に風上に当った1及び
4の地点に、若干の残草が認められた。
【0112】以上のように、本発明の実施例26の水田
投げ込み用分包は、水面が汚れた圃場において、農薬有
効成分の水田中での広がりが良く、処理1日後には、ほ
ぼ圃場全体に均一に広がり、除草効果も良好であった
が、比較例5の水田投げ込み用分包では、処理後1日経
過しても均一にならず、除草効果も実施例26に劣っ
た。
【0113】
【試験例4】藻が発生した圃場における除草効果試験 広さ30aの水田に田植をし、田植10日後に、水田面
積の約1/3に藻が発生しているのを確認後、図3に示
したように、実施例27の水面浮遊拡展性粒剤1500
gをそれぞれ水口処理(灌漑用水とともに、粒剤を水口
から水田に流し込む農薬の処理方法。)及び額縁処理
(両側の長畦畔を歩きながら、750gづつの粒剤を、
畦畔から約50cmの地点に振り込む農薬の処理方法並
びに実施例21の水田投げ込み用分包50g×30パッ
クを、投込み処理(両側の長畦畔を歩きながら、15パ
ックづつの分包を、畦畔から約7mの地点に投げ込む農
薬の処理方法。)し、処理40日後に、両長畦畔から3
mの位置と中央の3列について、除草効果を観察調査し
た。いずれの試験区においても、残草がほとんど見られ
ず、極めて高い除草効果が得られた。
【0114】
【発明の効果】本発明の農薬固形製剤は、藻、浮き草等
の水面の汚れのある水田でも、水面拡展性がよく、ま
た、水田における農薬有効成分の均一性が良好である。
このため、稲が大きくなってからの農薬処理や、上記の
ような障害物のある水田でも、その農薬活性成分の効果
が十分に発揮され、農家が安心して使用することができ
る農薬固形製剤である。更に、本発明の水田投げ込み用
分包は、上記のような不利な条件下で使用することが可
能であり、水田農業の省力に大きく寄与すると考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例2における農薬有効成分濃度測定位置
【図2】試験例2における農薬有効成分濃度測定位置
【図3】試験例4における農薬の処理方法

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水面拡展剤として、下記一般式(I) 【化1】 [式中、Xは、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はア
    ンモニウム基を示し、A及びBは、それぞれ独立して、
    2〜C4アルキレン基を示し、m及びnは、それぞれ独
    立して、0〜20の整数を示し、但し、m及びnは同時
    に0でなく、かつ、m及びnの和は20以下であり、
    又、mが2以上のとき、複数のAは、互いに独立して任
    意のC2〜C4アルキレン基であり、nが2以上のとき、
    複数のBは、互いに独立して任意のC2〜C4アルキレン
    基であり、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子
    又はC1〜C18アルキル基を示し、但し、R1及びR2
    同時に水素原子でなく、R3は、水素原子又はC1〜C4
    アルキル基を示す。]で表される化合物を含有する、水
    面での拡展性の良い水面浮遊性農薬固形製剤。
  2. 【請求項2】水面拡展剤が、一般式(I) 【化2】 [式中、Xは、ナトリウムを示し、A及びBは、それぞ
    れ独立して、エチレン基又はプロピレン基を示し、m及
    びnは、それぞれ独立して、0〜10の整数を示し、但
    し、m及びnは同時に0でなく、かつ、m及びnの和は
    10以下であり、又、mが2以上のとき、複数のAは、
    互いに独立して任意のエチレン基又はプロピレン基であ
    り、nが2以上のとき、複数のBは、互いに独立して任
    意のエチレン基又はプロピレン基であり、R1及びR
    2は、それぞれ独立して、ヘキシル基又はエチルヘキシ
    ル基を示し、R3は、水素原子又はメチル基を示す。]
    で表される化合物である、請求項1に記載の水面浮遊性
    農薬固形製剤。
  3. 【請求項3】水面浮遊剤を含有する、請求項1又は2に
    記載の水面浮遊性農薬固形製剤。
  4. 【請求項4】水面浮遊剤が、発泡シラス、発泡パーライ
    ト、発泡軽石、焼成バーミキュライト、コルク又はプラ
    スチック中空体である、請求項3に記載の水面浮遊性農
    薬固形製剤。
  5. 【請求項5】水面浮遊性農薬固形製剤が、粒径が0.1
    〜5mmの粒剤である、請求項1乃至4のいずれか一つ
    に記載の水面浮遊性農薬固形製剤。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか一つに記載の水
    面浮遊性農薬固形製剤を水溶性フィルムに分包とした水
    田投げ込み用分包。
  7. 【請求項7】水溶性フィルムがポリビニルアルコール又
    はその誘導体よりなるフィルム又はシートである、請求
    項6に記載の水田投げ込み用分包。
  8. 【請求項8】分包の重量が1パック当たり10〜200
    gである、請求項6又は7に記載の水田投げ込み用分
    包。
  9. 【請求項9】請求項6乃至8のいずれか一つに記載の水
    田投げ込み用分包を、10a当たり1〜30個、水田に
    投げ込み処理する、水田に発生する有害生物を駆除する
    方法。
  10. 【請求項10】請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    水面浮遊性農薬固形製剤を、畦畔に沿って水田中に振り
    込み処理する、水田に発生する有害生物を駆除する方
    法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    水面浮遊性農薬固形製剤を、水田に水を入れる際に水口
    に処理し、潅漑用水とともに水田中に拡散させる、水田
    に発生する有害生物を駆除する方法。
  12. 【請求項12】請求項6乃至8のいずれかに記載の水田
    投げ込み用分包を、水田に水を入れる際に水口に処理
    し、潅漑用水とともに水田中に拡散させる、水田に発生
    する有害生物を駆除する方法。
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