JPH0782102A - 水田用農薬粒剤 - Google Patents

水田用農薬粒剤

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JPH0782102A
JPH0782102A JP22838693A JP22838693A JPH0782102A JP H0782102 A JPH0782102 A JP H0782102A JP 22838693 A JP22838693 A JP 22838693A JP 22838693 A JP22838693 A JP 22838693A JP H0782102 A JPH0782102 A JP H0782102A
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長島  宏一
Masahiro Sakakibara
昌弘 榊原
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貞文 江田
Tamotsu Asano
保 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の10アールあたり3〜4kgの施用量
にかえて、10アールあたり1kgと施用量を低減させ
ても、十分に農薬として効果を発揮できる粒剤を提供す
ることを目的とする。 【構成】 農薬活性成分と1〜10重量部のジアルキル
スルホサクシネート、および膨潤度が4g/g/24h
r以上のベントナイトを含有する粒径が0.5〜10m
mである水田用浮遊性粒剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な水田用浮遊性粒剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水田で使用される農薬の製剤
には、粒剤、粉剤、乳剤、水和剤およびフロアブル剤等
が知られている。中でもその散布性の良さから多くの除
草剤、一部の殺虫剤および殺菌剤で粒剤が使用されてい
る。通常粒剤は10アールあたり3〜4kgが使用され
ているが、近年農薬の散布省力化の必要性が高まりつつ
あり、これに対応するため、製剤中の有効成分濃度を高
めて粒剤の施用量を低減化することや、畦畔から動力散
布機を用いて散布することなどが検討されている。しか
しながら畦畔から均一に粒剤を散布するためには、粒径
を大きくして飛距離を伸ばす必要が生ずる。粒剤の施用
量を減らし、粒径を大きくすれば、単位面積あたりの粒
数が減少してしまう。その結果、有効成分を水田全面に
均一に拡散させることが困難となり、効果の低下あるい
は薬害の原因という問題点が発生する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の1
0アールあたり3〜4kgの施用量にかえて、10アー
ルあたり1kgと施用量を低減させても、十分に農薬と
して効果を発揮できる粒剤を提供することを課題とす
る。すなわち施用量を低減させることにより、単位面積
あたりに施用する粒数が少なくなるが、粒の落下地点に
有効成分を残留せず、有効成分を広く水中に拡散し、水
田用農薬として高い効果を有する粒剤を開発することを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、一定濃度以上のジ
アルキルスルホサクシネートおよびベントナイトを配合
した粒剤、あるいはこれに水に浮く担体を配合した粒
剤、さらには、これにカルボキシメチルセルロースを配
合した粒剤が、単位面積あたりの粒数が、従来の粒剤よ
りも少ないにもかかわらず、高い効果を有することを見
い出し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、農薬活性成分と1〜1
0重量部のジアルキルスルホサクシネート、および膨潤
度が4g/g/24hr以上のベントナイトを含有する
粒径が0.5〜5mmである水田用浮遊性粒剤である。
【0006】本発明の粒剤は、水中に投入すると一旦沈
降し、造粒時に粒内部に抱き込んだ空気を保持しつつあ
る程度膨潤崩壊したところで再び浮上し、水面で粒が破
裂し、農薬成分が水面を拡展する。この間15〜25分
を要する。
【0007】粒剤が浮上して水面で拡展することは重要
な意味を持つ。この浮上・拡展性のある粒剤は、ないも
のに比べて農薬活性成分をより広く拡散することがで
き、したがって十分な効果が期待される。
【0008】粒が浮上するためには、水中で膨潤、崩壊
し、粒中に保持された空気によって、粒を浮上せしめる
のに十分な浮力が生じることが必要である。そのため粒
剤の担体は適度の膨潤度を持つベントナイトであること
が必要である。また浮上した粒が拡展するためには、粒
は水面すなわち大気と接する位置まで浮上することが必
要である。そして水面で破裂した粒が水面で拡展するの
にジアルキルスルホサクシネートは必須な成分である。
【0009】本発明の粒剤にはベントナイトが必須であ
り、その膨潤度が4g/g/24hr以上で使用可能で
あるが、5g/g/24hr以上が望ましい。膨潤度が
低いと十分量の空気を保持できず、粒の浮上が妨げられ
拡展することはない。その配合量は農薬活性成分や界面
活性剤の量により変動するが、通常は30〜90重量部
が好ましい。使用できる銘柄としては、穂高印ベントナ
イト、石狩印ベントナイト、利根印ベントナイト、クニ
ゲルVA、SK−ゼロ−3、300−SS−B、岩木印
ベントナイト、浅間印ベントナイト、などが挙げられる
がこれらに限定されるものではない。
【0010】本発明においてもう一方の必須成分である
ジアルキルスルホサクシネートは従来から種々の工業で
用いられいる。例えば、顔料のフラッシング剤、表面改
良剤、乳化重合用乳化剤、合成樹脂の着色助剤、離型剤
等に利用されてきた他、農薬製剤においても多くの用途
を有する。粉剤においてはその物理性の改善(特開昭5
1−91333号公報)に利用されているし、乳剤の性
能向上や水和剤の付着性の向上にも用いられる。また粒
剤においても、造粒性の改善、加水混練時の水の均一分
散、造粒圧の低減化、スクリーンの摩耗性の改善、減水
効果による乾燥の効率化、有効成分の溶出促進等の効果
がある。これらの用途に用いられるばあいは、通常1重
量部未満である。アルキルスルホサクシネートを1重量
部以上用いる例として、茎葉散布用の45〜150メッ
シュと粒剤にくらべてかなり細かい除草微粒剤(特開昭
54−70424号公報)がある。この微粒剤には、植
物の茎葉に処理したとき、農薬成分の茎葉への付着性を
改善するためにアルキルスルホサクシネートが用いられ
ている。しかしこの微粒剤は、茎葉散布による畑地雑草
の防除を目的としているため、条件により水稲にたいし
て薬害が生ずる恐れがあるので、水田で使用することが
できない。
【0011】本発明において、ジアルキルスルホサクシ
ネートの使用量は非常に重要であり1重量部以上配合す
れば有効成分の良好な拡散性が見られるが、好ましくは
3〜10重量部配合するのが望ましい。この使用量は前
述した従来の農薬粒剤の用途に通例用いられる量を越え
ている。従来の粒剤では1重量部未満で使用されていた
が、これでは十分な効果が得られない。また10重量部
を越えても効果は上がらない上に薬害が生じる恐れがあ
るので、この配合量を越えてはならない。
【0012】ジアルキルスルホサクシネートのアルキル
基の炭素数は、特に限定されないが、6〜10であるこ
とが望ましい。また各種の1価の金属塩として使用可能
であるが、その中でナトリウム塩が最も好ましい。
【0013】基本的には一定濃度以上のジアルキルスル
ホサクシネートとベントナイトがあれば、上記の浮上・
拡展現象は生じ十分な効果が期待できる。しかし水に浮
く担体があれば浮上が促進される。さらにカルボキシメ
チルセルロースが存在すると、浮上・拡展後の有効成分
の懸垂性が増加して効果が安定する。
【0014】本発明の粒剤に使用できる水に浮く担体と
しては、シラス、黒曜石、パーライト(真珠岩)等を発
泡させ中空粒子状にしたものや、パーライト、シラス、
炭酸カルシウム、クレー等を高級脂肪酸または、シリコ
ーン等の撥水剤を処理したもの、あるいはホワイトカー
ボン等を化学的に疎水化したものが使用できる。具体的
には発泡中空状パーライト、撥水性パーライト、撥水性
炭酸カルシウム、撥水性パーライト、撥水性クレー、撥
水性ホワイトカーボン、フライアッシュ等が挙げられる
が、中でも発泡中空状パーライトおよび撥水性パーライ
トが本目的には最も適している。これらを単独にあるい
は混合して使用してもよく、またこれらに限定されるも
のではない。
【0015】浮遊性担体を配合する場合はその配合量が
多いほど有効成分の拡散性が増し、効果が安定するが、
多すぎると有効成分の水中濃度が高くなり薬害を生じる
可能性がある。担体の種類により異なるが、その配合量
は有効成分や界面活性剤の配合量により上限が決まるこ
とや、薬害の点から浮遊性担体の配合量は10〜30重
量部が望ましい。
【0016】また本発明の粒剤に使用できるカルボキシ
メチルセルロースは繊維工業においては経糸糊や仕上剤
等として、食品工業では各種安定剤や増粘剤等として用
いられてきた。また製紙工業では接着剤、増粘剤、分散
剤等に、医薬化粧品では懸濁剤、軟膏基剤等に使用され
ている。農業用においては水和剤、種子粉衣剤、造粒剤
等に用いられているが、本発明においては水田用粒剤の
一成分としてジアルキルスルホサクシネートおよび浮遊
性担体とともに使用され、有効成分の水中拡散促進に好
適に利用されている。その使用量は、1〜10重量部で
使用可能である、3〜7重量部が好ましい。
【0017】また本粒剤においてジアルキルスルホサク
シネートに加えてポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸アミド等の非イオン系界面活性剤、ラウリ
ル硫酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、トリポリリン酸塩等の陰イオン
系界面活性剤等を用いても良い。これら以外にも活性成
分の分散を向上させるものであれば使用できる。
【0018】上に述べたような水に浮く軽い担体やカル
ボキシメチルセルロースが上記ジアルキルスルホサクシ
ネートやベントナイトに加え用いることができるが、さ
らに必要に応じて、クレー、タルク、ケイソウ土等の非
浮上性担体、場合によっては動植物油、鉱物油等の液状
担体とともに用いることができる。
【0019】本発明に用いられる除草活性成分として
は、2,4−ジクロルフェノキシ酢酸(2,4−D)、
2−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド(ナプロア
ニリド)、2,4,6,−トリクロルフェニル−4’−
ニトロフェニルエーテル(CNP)、S−(4−クロル
ベンジル)N,N−ジエチルチオカーバメート(ベンチ
オカーブ)、S−エチル N,N−ヘキサメチレンチオ
カーバメート(モリネート)、S−ベンジル N−エチ
ル−N−(1,2−ジメチルプロピル)チオカーバメー
ト(エスプロカルブ)、S−(α,α−ジメチルベンジ
ル)ピペリジン−1−カルボチオエート(ジメピペレー
ト)、2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N−(2−
プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロー
ル)、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド(ブロモブ
チド)、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ−N−
メチルアセトアニリド(メフェナセット)、1−(α,
α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル尿素)(ダ
イムロン)、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−
1,3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンスル
ホネート(ピラゾレート)、メチル=α−(4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモ
イル)−O−トルア−ト(ベンスルフロンメチル)、エ
チル 5−[3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2
−イル)ウレイドスルフォニル]−1−メチルピラゾー
ルー4ーカルボキシレート(ピラゾスルフロンエチル)
などがあげられるがこれらに限定されるものではない。
【0020】殺虫活性成分としては、O,O−ジメチル
−O−〔3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル〕チ
オフォスフェート(MPP)、O,O−ジエチル O−
2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル
フォスフォロチオエート(ダイアジノン)、2−セカン
ダリーブチルフェニル−N−メチルカーバメート(BP
MC)、2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカー
バメート(PHC)、(RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−
(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラ
ート(シクロプロトリン)、2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシベンジルエ
ーテル(エトフェンプロックス)などがあげられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0021】また殺菌活性成分としてはα,α,α−ト
リフルオロ−3’−イソプロポキシ−O−トルアニリド
(フルトラニル)、4,5,6,7−テトラクロルフタ
リド(フサライド)、O,O−ジイソプロピル−S−ベ
ンジルチオフォスフェート(IBP)、3−アリルオキ
シ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシ
ド(プロベナゾール)、ジイソプロピル−1,3−ジチ
オラン−2−イリデン−マロネート(イソプロチオラ
ン)、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ〔3,4−
b〕ベンゾチアゾール(トリシクラゾール)、1,2,
5,6−テトラヒドロピロロ〔3,2,1−ij〕キノ
リン−4−オン(ピロキロン)などがあげられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0022】またこれらの農薬活性成分の配合量はそれ
ぞれの活性によって定められ、通常1〜50%の範囲に
なるがこの限りではない。
【0023】常温で固体の農薬活性成分は微粉砕を行っ
てから担体と混合するか担体とともに溶融混合を行う。
あるいは適当な溶媒に溶解してから担体に混合してもよ
い。また常温で液体の原体はそのままかあるいは適当な
溶媒で希釈して担体に混合してもよい。
【0024】一般の粒剤の粒径が1mm以下であるのに
対し、本発明の粒剤の粒径は、畦畔から動力散布機で散
布でき、その飛距離を確保するため0.5〜5mmとす
ることができる。実際この範囲で使用可能であるが、1
〜2mmが好ましく、ジアルキルスルホサクシネートと
ベントナイトとの組み合わせによりこれらの粒径で優れ
た効果を発揮する。またそのグラム粒数は従来の粒剤で
は2,000粒/g以上であるのが一般的であるが、本
製剤の場合には、100粒/g以上であれば、十分な効
果を示すが、400〜500粒/gが好ましい。
【0025】本発明の粒剤は10アールあたり1kgの
施用量として、手回し散粒機あるいは畦畔から動力散布
機で散布するのが一般的な使用方法である。
【0026】次に以下の実施例に基づき本発明を更に詳
細に説明する。
【0027】
【実施例】
実施例1 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ジ
アルキルスルホサクシネート[商品名:エアロールCT
−1、東邦化学(株)製]を5重量部およびベントナイ
ト[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業(株)製]
を67重量部混合し、加水混練後、押し出し造粒を行い
粒剤を得た。本粒剤の粒径は1.2mmであった。
【0028】実施例2 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ジ
アルキルスルホサクシネート[商品名:エアロールCT
−1、東邦化学(株)製]を5重量部、ラウリル硫酸ソ
ーダ[商品名:エマール10、花王(株)製]を3.0
重量部、ホワイトカーボン[商品名:カープレックス#
80、シオノギ製薬(株)製]を5.0重量部、および
ベントナイト[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業
(株)製]を59重量部をライカイ機により溶融混合
し、加水混練後、押し出し造粒を行い粒剤を得た。本粒
剤の粒径は1.2mmであった。
【0029】実施例3 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ポ
リオキシエチレンアリルフェニルエーテルのホスフェー
トアミン塩[商品名:ニューカルゲンFS−3、竹本油
脂(株)製]を6重量部、ジオクチルスルホサクシネー
ト[商品名:ニューカルゲンEX−70、竹本油脂
(株)製]を1重量部およびベントナイト[商品名:穂
高印ベントナイト、豊順礦業(株)製]を65重量部を
混合した。この混合粉を加水混練し、押し出し造粒機で
造粒し粒剤を得た。粒径は1.0mmであった。
【0030】実施例4 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ダ
イムロン[1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−
(パラトリル尿素)]を22重量部、ジアルキルスルホ
サクシネート[商品名:エアロールCT−1、東邦化学
(株)製]を5重量部、ラウリル硫酸ソーダ[商品名:
エマール10、花王(株)製」を3.0重量部およびベ
ントナイト[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業
(株)製]を42重量部混合し、加水混練後、押し出し
造粒を行い粒剤を得た。本粒剤の粒径は2.0mmであ
った。
【0031】実施例5 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したナプロアニリド[β−(2−ナフトキ
シ)プロピオンアニリド]を22.4重量部、ブロモブ
チド[(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド]を12.
5重量部、メフェナセット(2−ベンゾチアゾ−ル−2
−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド)を12.4
重量部、ジアルキルスルホサクシネート[商品名:エア
ロールCT−1、東邦化学(株)製]を10重量部およ
びベントナイト[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦
業(株)製]を42.7重量部混合し、加水混練後、押
し出し造粒を行い粒剤を得た。本粒剤の粒径は1.5m
mであった。
【0032】実施例6 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ジ
アルキルスルホサクシネート[商品名:エアロールCT
−1、東邦化学(株)製]を5重量部、ベントナイト
[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業(株)製]を
57重量部および発泡中空状パーライト[商品名:シリ
セル42BC、東亜化成(株)製]を10重量部混合し
加水混練後、押し出し造粒を行い粒剤を得た。本粒剤の
粒径は1.2mmであった。
【0033】実施例7 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ジ
アルキルスルホサクシネート[商品名:エアロールCT
−1、東邦化学(株)製]を5重量部、ベントナイト
[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業(株)製]を
52重量部、発泡中空状パーライト[商品名:シリセル
42BC、東亜化成(株)製]を10重量部およびカル
ボキシメチルセルロース[商品名:セロゲン5A、第一
工業製薬(株)製]を5重量部混合し加水混練後、押し
出し造粒を行い粒剤を得た。本粒剤の粒径は1.2mm
であった。
【0034】実施例8 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したメフェナセット[2−ベンゾチアゾール
−2−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド]を1
0.5重量部、ダイムロン[1−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−3−(パラトリル尿素)]を4.5重量部、
ベンスルフロンメチル[メチル=α−(4,6−ジメト
キシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファモイ
ル)−O−トルア−ト]を0.75重量部、ジアルキル
スルホサクシネート[商品名:エアロールCT−1、東
邦化学(株)製]を5重量部およびベントナイト[商品
名:穂高印ベントナイト、豊順礦業(株)製]を79.
25重量部混合し、加水混練後、押し出し造粒を行い粒
剤を得た。本粒剤の粒径は1.2mmであった。
【0035】実施例9 殺菌活性成分としてピロキロン[1,2,5,6−テト
ラヒドロピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン−4−オ
ン]を15重量部、ジアルキルスルホサクシネート[商
品名:ニューカルゲンEX−70、竹本油脂(株)製]
を5重量部、トリポリリン酸ソーダ[商品名:MTX−
200、三井東圧化学(株)製]を3.0重量部、ベン
トナイト[商品名:穂高印ベントナイト、豊順礦業
(株)製]を77重量部混合し加水混練後、押し出し造
粒を行い粒剤を得た。本粒剤の粒径は1.2mmであっ
た。
【0036】比較例1 実施例1においてジアルキルスルホサクシネートの配合
量を0.5重量部、ベントナイトの配合量を71.5重
量部とした以外はすべて同様にして粒剤を得た。本粒剤
の粒径は1.2mmであった。
【0037】比較例2 実施例1においてベントナイト[商品名:穂高印ベント
ナイト、膨潤度5.0〜6.5g/g/24hr、豊順
礦業(株)製]をベントナイト[商品名:微粒印ベント
ナイト、膨潤度2.0〜3.5g/g/24hr、豊順
礦業(株)製]に置き換えた以外はすべて同様にして粒
剤を得た。本粒剤の粒径は1.2mmであった。
【0038】試験例1 ノビエに対する除草効果試験 代かき後ノビエを播種した水田に5m×10mの試験区
を作り、水深を5cmに保った。実施例1〜8および比
較例1、2に示す製剤50gをノビエ播種後4日目(実
施例5、8、9は10日目)に、試験区の全面に施用し
た。また、比較のため市販のMO粒剤(CNP9%含
有)、ショウロンM粒剤(CNP9%、ダイムロン7%
含有)およびシンザン粒剤(ナプロアニリド7%、ブロ
モブチド4%、メフェナセット3%含有)をそれぞれ1
50gづつ全面に散布した。
【0039】投入後20日目にノビエに対する除草効果
を調査した。その結果を第1表(表1)に示した。表
中、ノビエの被害程度は、無処理の場合と比較し以下の
基準で表示した。
【0040】 表示 対無処理区風乾重で示した生育率(%) 5 0〜5 4 6〜10 3 11〜40 2 41〜70 1 71〜90 0 91〜100
【0041】
【表1】
【0042】第1表に示される様に、実施例1〜8に示
した粒剤は、市販の従来の粒剤と同様にいずれも高い除
草効果を示したが、比較例1、2の剤の効果はかなり劣
った。このことはジアルキルスルホサクシネート含有量
およびベントナイトの膨潤度が、粒剤の浮上および有効
成分の拡散に大きく寄与し、除草効果に大きな影響を与
えることを示すものである。
【0043】試験例2 いもち病に対する防除効果試験 田植後4週間経過してイネの葉令が5葉程度に成長した
湛水条件の一区画50m2(5m×10m)の野外水田
圃場を2区用意した。うち1区に実施例9に示した粒剤
50gを均一に散布した。また他の区には市販のコラト
ップ粒剤(ピロキロン5%含有)を150gを均一に散
布した。有効成分量はいずれも15g/10アールとな
る。
【0044】散布後1、3、5、10、30日後に病斑
数を調査して、下記式にて防除率を算出し第2表(表
2)に示した。
【0045】
【0046】
【表2】
【0047】第2表に示されるように、実施例9に示し
た粒剤は、粒剤施用量を低減しても、比較の粒剤と同様
良好な防除効果を示し、有効成分が均一に拡散したこと
を示す。
【0048】
【発明の効果】本発明に係わる粒剤は、ジアルキルスル
ホサクシネートとベントナイトを含有することにより、
製剤中の有効成分濃度を高め粒剤の施用量を減じ、さら
に飛距離を確保するため粒径を大きくし単位面積当りの
施用粒数を少なくしても、市販品と同等以上の効果を示
した。これらの製剤により水田における除草剤等の粒剤
散布は従来の3〜4kg/10a施用から1kg/10
a施用へと施用量の低減化が可能となり、粒剤散布の省
力化が実現される。
フロントページの続き (72)発明者 榊原 昌弘 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 江田 貞文 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 浅野 保 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農薬活性成分と1〜10重量部のジアル
    キルスルホサクシネート、および膨潤度が4g/g/2
    4hr以上のベントナイトを含有する粒径が0.5〜5
    mmである水田用浮遊性粒剤。
  2. 【請求項2】 さらに水に浮く中空粒子状あるいは撥水
    処理を施した担体を含有することを特徴とする請求項1
    記載の水田用浮遊性粒剤。
  3. 【請求項3】 さらにカルボキシルメチルセルロースを
    含有することを特徴とする請求項2記載の水田用浮遊性
    粒剤。
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