JP2766973B2 - 浮遊性投げ込み製剤 - Google Patents

浮遊性投げ込み製剤

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JP2766973B2 JP5071373A JP7137393A JP2766973B2 JP 2766973 B2 JP2766973 B2 JP 2766973B2 JP 5071373 A JP5071373 A JP 5071373A JP 7137393 A JP7137393 A JP 7137393A JP 2766973 B2 JP2766973 B2 JP 2766973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 各種水田用除草剤、
殺虫剤、および殺菌剤の活性成分に加え、水に浮く中空
粒子状あるいは撥水処理を施した担体およびジアルキル
スルホサクシネートを含有する顆粒状または粉状の製剤
を水溶性高分子フィルムの容器に充填することにより成
形した浮遊性投げ込み農薬製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水田で使用される農薬の製剤に
は、粒剤、粉剤、乳剤、水和剤およびフロアブル剤等が
あるが、近年、除草剤の省力散布法のひとつとして1コ
当りの重量が25〜80gの投げ込み製剤を10a当り
40〜20個投入する試みがなされている。それらの形
状にはタブレット状や袋状などがある。これらの投げ込
み製剤は水中に沈み、投下地点に多量の有効成分が残留
し、後作物に薬害を生じる欠点がある。またそれらの多
くは、例えば平3−128301や特開平4−2738
02に示されるように、水溶性固体酸と炭酸塩を含有
し、剤を水中に投入した時に発生する炭酸ガスの発泡力
を利用して、剤の崩壊性や有効成分の水中拡散を促進す
るものである。しかし、これらの発泡性製剤では原料費
が高くなることや、基本的に吸湿により経時変化を起こ
し易いことが問題である。したがって、炭酸ガスの発泡
力に頼らずに有効成分を水中に拡散させることができれ
ば、そのような問題が解決されるはずである。しかし、
発泡剤を含まないものは、水中での剤の崩壊性や有効成
分の水中拡散が劣る場合が多く、効果が低下するだけで
なく、多量の有効成分が投入地点に残留する。
【0003】その他の投げ込み製剤として、特開平4−
334302に、乳剤を水溶性高分子フィルムに充填し
たものが記載されているが、これは有機溶媒を使用する
ことから、取扱上の問題点や環境への影響が懸念され
る。
【0004】また特公昭48−1181、特公昭47−
1240、特公昭48−1182、特公昭44−860
0、特開昭55−139308、特開昭58−6520
3に示されるように、水に浮く軽い担体に有効成分を保
持させ、粒剤を浮遊させる方法があるが、この方法では
風により吹き寄せられるために水田全面に均一に散布す
ることが困難である。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】したがって本発明
は、発泡力や乳化に頼らずに有効成分を広く水中に拡散
させ、投下点への残留をなくすことができれば、高い活
性を有し、吸湿による効果変動のない実用的でかつ省力
的な農薬投げ込み農薬製剤を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、水に浮く担体と陰
イオン性界面活性剤であるジアルキルスルホサクシネー
トを配合した顆粒状または粉状の製剤を水溶性高分子フ
ィルムに充填した投げ込み製剤を水田に投入すれば、フ
ィルムの溶解後、有効成分が広く水中拡散しそれに伴っ
て、活性が向上することを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0007】すなわち本発明は、水田用除草剤、水田用
殺虫剤、および/または水田用殺菌剤の活性成分と水に
浮く中空粒子状担体またはは撥水処理を施した担体およ
びジアルキルスルホサクシネートを含有する顆粒状また
は粉状の製剤を水溶性高分子フィルムの容器に充填する
ことにより成形した浮遊性投げ込み農薬製剤である。
【0008】本発明の製剤を水田に投下すると、浮遊し
ながら水溶性高分子フィルムが溶解し、内容物が水面を
浮遊した状態で拡展する。同時に拡展中あるいは拡展後
の内容物は、水中に分散し最終的に水田全面に均一に拡
散する。
【0009】これらの製剤を水田に投入してから、拡散
が終了するまでの時間は通常約10分であり風の影響は
無視できる。またジアルキルスルホサクシネートを含有
せず浮遊性担体のみを含有するものでは、有効成分の水
面拡展が不十分である。特に水深の浅い場合や水面に藻
やその他の植物体が浮遊する場合は、投入地点から水平
方向への拡展が著しく劣る。
【0010】ジアルキルスルホサクシネートは従来から
種々の工業で用いられいる。例えば、顔料のフラッシン
グ剤、表面改良剤、乳化重合用乳化剤、合成樹脂の着色
助剤、離型剤等に利用されてきた他、農薬製剤において
も多くの用途を有する。粉剤においてはその物理性の改
善(特開昭51−91333)に利用されているし、乳
剤の性能向上や水和剤の付着性の向上にも用いられる。
また粒剤においても、造粒性の改善、加水混練時の水の
均一分散、造粒圧の低減化、スクリーンの摩耗性の改
善、減水効果による乾燥の効率化、有効成分の溶出促進
等の効果がある。本発明においては、投げ込み製剤の性
能向上を目的とし、浮遊性担体との組合せで農薬の有効
成分をすばやく均一に拡散させるために用いられてい
る。
【0011】本投げ込み製剤は重量1g〜500gで使
用可能であるが、重量10g〜200gの製剤が好まし
い。またジアルキルスルホサクシネートは0.1重量部
以上配合すれば有効成分の水面拡展性が見られるが、1
〜5重量部配合するのが望ましい。
【0012】ジアルキルスルホサクシネートのアルキル
基の炭素数は、特に限定されないが、6〜10コのもの
が望ましい。また本界面活性剤は各種の1価の金属塩と
して使用可能であるが、ナトリウム塩が最も好ましい。
【0013】本製剤に使用できる水に浮く担体として
は、シラス、黒曜石、パーライト(真珠岩)等を発泡さ
せ中空粒子状にしたものや、パーライト、シラス、炭酸
カルシウム、クレー等を高級脂肪酸または、シリコーン
等の撥水剤で処理したもの、あるいはホワイトカーボン
等を化学的に疎水化したものが使用できる。具体的には
発泡中空状パーライト、撥水性パーライト、撥水性炭酸
カルシウム、撥水性パーライト、撥水性クレー、撥水性
ホワイトカーボン、フライアッシュ等が挙げられるが、
中でも発泡中空状パーライトおよび撥水性パーライトが
本目的には最も適している。これらを単独にあるいは混
合して使用してもよく、またこれらに限定されるもので
はない。
【0014】本発明は、水に浮く軽い担体を用い製剤を
水面上に浮遊させ、有効成分を広く拡散させ効果を向上
させているが、この条件を満たす範囲内であれば、必要
に応じてベントナイト、クレイ、タルク、ケイソウ土等
の非浮遊性担体、また、活性成分の分散向上のため、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド等
の非イオン系界面活性、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩等の陰イオン系界面
活性剤、場合によっては、動植物油、鉱物油等の液状担
体とともに用いることができる。
【0015】浮遊性担体の配合量に関しては、多いほど
剤の浮遊性が増し、効果が安定する。担体種類により異
なるが、その配合量は約5重量部以上で使用可能である
が、有効成分や界面活性剤の配合量により上限が決まる
ことや、コストの点から担体の配合量は10〜30重量
部が望ましい。配合量が少なすぎると、浮遊性が不安定
となり効果が低下する場合がある。また内容物は粉状で
も顆粒状でも使用可能である。
【0016】本発明に用いられる除草活性成分として
は、2−(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド(ナプ
ロアニリド)、2,4,6,−トリクロルフェニル−
4’−ニトロフェニルエーテル(CNP)、S−(4−
クロルベンジル)N,N−ジエチルチオカーバメート
(ベンチオカーブ)、S−エチル N,N−ヘキサメチ
レンチオカーバメート(モリネート)、S−ベンジル
N−エチル−N−(1,2−ジメチルプロピル)チオカ
ーバメート(エスプロカルブ)、S−(α,α−ジメチ
ルベンジル)ピペリジン−1−カルボチオエート(ジメ
ピペレート)、2−クロロ−2’,6’−ジエチル−N
−(2−プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラ
クロール)、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジ
メチルベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド(ブ
ロモブチド)、2−ベンゾチアゾール−2−イルオキシ
−N−メチルアセトアニリド(メフェナセット)、1−
(α,α−ジメチルベンジル)−3−パラトリル尿素
(ダイムロン)、4−(2,4−ジクロロベンゾイル)
−1,3−ジメチル−5−ピラゾリル−p−トルエンス
ルホネート(ピラゾレート)、メチル α−(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルファ
モイル)−O−トルア−ト(ベンスルフロンメチル)、
エチル 5−[3−(4,6−ジメトキシピリミジン−
2−イル)ウレイドスルフォニル]−1−メチルピラゾ
ール−4−カルボキシレート(ピラゾスルフロンエチ
ル)などが挙げられるがこれらに限定されるものではな
い。
【0017】殺虫活性成分としては、O,O−ジメチル
−O−〔3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル〕チ
オフォスフェート(MPP)、O,O−ジエチル O−
2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル
フォスフォロチオエート(ダイアジノン)、2−セコン
ダリーブチルフェニル−N−メチルカーバメート(BP
MC)、2−イソプロポキシフェニル−N−メチルカー
バメート(PHC)、(RS)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−
(4−エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラ
ート(シクロプロトリン)、2−(4−エトキシフェニ
ル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシベンジルエ
ーテル(エトフェンプロックス)などが挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0018】また殺菌活性成分としてはα,α,α−ト
リフルオロ−3’−イソプロポキシ−O−トルアニリド
(フルトラニル)、4,5,6,7−テトラクロルフタ
リド(フサライド)、O,O−ジイソプロピル−S−ベ
ンジルチオフォスフェート(IBP)、3−アリルオキ
シ−1,2−ベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシ
ド(プロベナゾール)、ジイソプロピル−1,3−ジチ
オラン−2−イリデン−マロネート(イソプロチオラ
ン)、5−メチル−1,2,4−トリアゾロ〔3,4−
b〕ベンゾチアゾール(トリシクラゾール)、1,2,
5,6−テトラヒドロピロロ〔3,2,1−ij〕キノ
リン−4−オン(ピロキロン)などが挙げられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0019】本製剤を充填する水溶性高分子フィルムと
しては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
グリコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、デキストリン、ゼラチン、プルラン
等が挙げられ、これらに限定されるものではないが、田
面水上に投下して数秒〜24時間程度で溶解するもので
なければならない。溶解に要する時間に関しては、30
分以内にそれが完了するものが最も望ましい。具体的に
は、アイセロ化学株式会社製のソルブロンKA#35や
東京セロファン紙株式会社製のトスロンET−10等が
挙げられる。これらの高分子フィルムの膜厚は20〜5
0μmが適当である。また袋の形状としては、正方形、
長方形、円柱型、立方体、直方体の他、多様な形で使用
可能であるが、正方形および長方形が、最も好ましい。
あるいは上記の袋と同様の組成の厚さ0.1〜1.0m
mの水溶性カプセルを用いてもよい。
【0020】これらの投げ込み製剤は水溶性容器に包ま
れているため、散布作業者が直接手で農薬に触れること
なく散布でき、比重が軽いために投げ込んだときに土中
に埋没し効果が低下する恐れもない。さらにこれは発泡
剤が無添加のため、吸湿による経時変化とそれにともな
う効果の低下の心配のない省力散布剤である。これらの
投げ込み製剤は、散布者が畦畔を歩きながら投げ込むた
め、極めて短時間で散布が終了する。例えば10a当り
20個投入する場合、約5分で散布終了する。次に以下
の実施例に基づき本発明を更に詳細に説明する。
【0021】
【実施例】
実施例1 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ポ
リオキシエチレンアリルフェニルエーテルのホスフェー
トアミン塩[商品名:ニューカルゲンFS−3、竹本油
脂(株)製]を5重量部、ジオクチルスルホサクシネー
トのナトリウム塩[商品名:ニューカルゲンEX−7
0、竹本油脂(株)製]を2重量部、発泡中空状パーラ
イト[商品名:シリセル42BC、東亜化成(株)製]
を20重量部、およびパーライト[商品名:パーライト
409、三井金属(株)製]を45重量部を混合した。
これを50g計り取りポリビニルアルコール製袋[商品
名:トスロンET−10,厚さ35ミクロン、東京セロ
ファン紙(株)製]に充填し、充填口をヒートシールに
より閉じ投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製剤N
o.1とする。
【0022】実施例2 投げ込み製剤No.1と同じ組成の混合粉を加水混練
し、押し出し造粒機で造粒した後、乾燥し顆粒剤を得
た。これを50g計り取りポリビニルアルコール製袋
[商品名:ソルブロンKA#35、厚さ35ミクロン、
アイセロ化学(株)製]に充填し、充填口をヒートシー
ルにより閉じ投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製剤
No.2とする。
【0023】実施例3 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ダ
イムロン[1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−
(パラトリル尿素)]を22重量部、ラウリル硫酸ソー
ダ[商品名:エマール10、花王(株)製]、を10重
量部、ジアルキルスルホサクシネートのナトリウム塩
[商品名:エヤロールCT−1、東邦化学(株)製]を
2重量部、撥水性パーライト[商品名:撥水性パーライ
ト、三井金属(株)製]を20重量部、および炭酸カル
シウムを18重量部混合した。これを50g計り取りポ
リビニルアルコール製袋[商品名:トスロンET−1
0,厚さ35ミクロン、東京セロファン紙(株)製]に
充填し、充填口をヒートシールにより閉じ投げ込み製剤
を得た。これを投げ込み製剤No.3とする。
【0024】実施例4 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したナプロアニリド[β−(2−ナフトキ
シ)プロピオンアニリド]を22.4重量部、ブロモブ
チド[(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド]を12.
5重量部、メフェナセット(2−ベンゾチアゾ−ル−2
−イルオキシ−N−メチルアセトアニリド)を12.4
重量部、ナフタレンスルホン酸金属塩縮合物[商品名:
ニューカルゲンWG−2、竹本油脂(株)製]を8重量
部、ポリオキシエチレンアリルフェニルエーテルのホス
フェートアミン塩[商品名:ニューカルゲンFS−3、
竹本油脂(株)製]を5重量部、ジアルキルスルホサク
シネートのナトリウム塩[商品名:トキサノンHM−
1、三洋化成(株)製]を2重量部、発泡中空状パーラ
イト[商品名:シリセル42BC、東亜化成(株)製]
を30重量部、およびベントナイトを7.7重量部を混
合した。これを50g計り取りポリビニルアルコール製
袋[商品名:C−200厚さ、40ミクロン、日合フィ
ルム(株)製]に充填し、充填口をヒートシールにより
閉じ投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製剤No.4
とする。
【0025】実施例5 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ジ
オクチルスルホサクシネートのナトリウム塩[商品名:
ニューカルゲンEX−70、竹本油脂(株)製]を2重
量部、発泡中空状パーライト[商品名:シリセル42B
C、東亜化成(株)製]を20重量部、およびパーライ
ト[商品名:パーライト409、三井金属(株)製]を
50重量部を混合した。これを50g計り取りポリビニ
ルアルコール製袋[商品名:トスロンET−10,厚さ
35ミクロン、東京セロファン紙(株)製]に充填し、
充填口をヒートシールにより閉じ投げ込み製剤を得た。
これを投げ込み製剤No.5とする。
【0026】実施例6 殺虫活性成分として2−(4−エトキシフェニル)−2
−メチルプロピル 3−フェノキシベンジルエーテル
(エトフェンプロックス)を3重量部、ポリオキシエチ
レンアリルフェニルエーテルのホスフェートアミン塩
[商品名:ニューカルゲンFS−3、竹本油脂(株)
製]を5重量部、ジオクチルスルホサクシネートのナト
リウム塩[商品名:ニューカルゲンEX−70、竹本油
脂(株)製]を2重量部、発泡中空状パーライト[商品
名:シリセル42BC、東亜化成(株)製]を20重量
部、およびパーライト[商品名:パーライト409、三
井金属(株)製]を70重量部を混合した。これを50
g計り取りポリビニルアルコール製袋[商品名:トスロ
ンET−10,厚さ35ミクロン、東京セロファン紙
(株)製]に充填し、充填口をヒートシールにより閉じ
投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製剤No.6とす
る。
【0027】実施例7 殺菌活性成分として1,2,5,6−テトラヒドロピロ
ロ〔3,2,1−ij〕キノリン−4−オン(ピロキロ
ン)を15重量部、ポリオキシエチレンアリルフェニル
エーテルのホスフェートアミン塩[商品名:ニューカル
ゲンFS−3、竹本油脂(株)製]を5重量部、ジオク
チルスルホサクシネートのナトリウム塩[商品名:ニュ
ーカルゲンEX−70、竹本油脂(株)製]を2重量
部、発泡中空状パーライト[商品名:シリセル42B
C、東亜化成(株)製]を20重量部、およびパーライ
ト[商品名:パーライト409、三井金属(株)製]を
58重量部を混合した。これを50g計り取りポリビニ
ルアルコール製袋[商品名:トスロンET−10,厚さ
35ミクロン、東京セロファン紙(株)製]に充填し、
充填口をヒートシールにより閉じ投げ込み製剤を得た。
これを投げ込み製剤No.7とする。
【0028】比較例1 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ポ
リオキシエチレンアリルフェニルエーテルのホスフェー
トアミン塩[商品名:ニューカルゲンFS−3、竹本油
脂(株)製]を5重量部、発泡中空状パーライト[商品
名:シリセル42BC、東亜化成(株)製]を20重量
部、およびパーライト[商品名:パーライト409、三
井金属(株)製]を47重量部を混合した。これを50
g計り取りポリビニルアルコール製袋[商品名:トスロ
ンET−10,厚さ35ミクロン、東京セロファン紙
(株)製]に充填し、充填口をヒートシールにより閉じ
投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製剤No.比−1
とする。
【0029】比較例2 投げ込み製剤No.比−1と同じ組成の混合粉を加水混
練し、押し出し造粒機で造粒した後、乾燥し顆粒剤を得
た。これを50g計り取りポリビニルアルコール製袋
[商品名:トスロンET−10,厚さ35ミクロン、東
京セロファン紙(株)製]に充填し、充填口をヒートシ
ールにより閉じ投げ込み製剤を得た。これを投げ込み製
剤No.比−2とする。
【0030】比較例3 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ダ
イムロン[1−(α,α−ジメチルベンジル)−3−
(パラトリル尿素)]を22重量部、ラウリル硫酸ソー
ダ[商品名:エマール10、花王(株)製]、を10重
量部、発泡中空状パーライト[商品名:シリセル42B
C、東亜化成(株)製]を20重量部、および炭酸カル
シウムを20重量部を混合した。これを50g計り取り
ポリビニルアルコール製袋[商品名:トスロンET−1
0,厚さ35ミクロン、東京セロファン紙(株)製]に
充填し、充填口をヒートシールにより閉じ投げ込み製剤
を得た。これを投げ込み製剤No.比−3とする。
【0031】比較例4 除草活性成分としてあらかじめジェット・オ・マイザー
で乾式粉砕したCNP(2,4,6−トリクロルフェニ
ル−4’−ニトロフェニルエーテル)を28重量部、ポ
リオキシエチレンアリルフェニルエーテルのホスフェー
トアミン塩[商品名:ニューカルゲンFS−3、竹本油
脂(株)]を5重量部、ジオクチルスルホサクシネート
のナトリウム塩[商品名:ニューカルゲンEX−70、
竹本油脂(株)製]を2重量部、およびパーライト[商
品名:パーライト409、三井金属(株)製]を65重
量部を混合した。これを50g計り取りポリビニルアル
コール製袋[商品名:トスロンET−10,厚さ35ミ
クロン、東京セロファン紙(株)製]に充填し、充填口
をヒートシールにより閉じ投げ込み製剤を得た。これを
投げ込み製剤比−No.4とする。
【0032】試験例1 浮遊拡展性性試験 長さ3.5m,幅0.3m,深さ0.25mの水槽に2
0cmの深さに水道水を入れ、上記の各実施例で示した
投げ込み製剤と同様の方法で製造した内容量1g品を、
水槽の一端に投入した。水溶性高分子フィルムが溶解し
た後、内容物の浮遊性を肉眼で観察し、続いてそれらの
内容物が水面を拡展したときの最長到達距離を測定し
た。その結果を第1表(表1)に示した。高分子フィル
ムの溶解時間はいずれも約2分であった。
【表1】
【0033】その結果、発泡中空状パーライトとジアル
キルスルホサクシネートを同時に含む、投げ込み製剤N
o.1〜No.7は浮遊するとともに、水面を良好に拡
展した。これに対して、ジアルキルスルホサクシネート
を含まない投げ込み製剤No.比−1〜比−3は、浮遊
はするものの拡展が著しく劣った。また逆に、ジアルキ
ルスルホサクシネートを含むが発泡中空状パーライトを
含まない投げ込み製剤No.比−4は処理後直ちに沈降
した。このように発泡中空状パーライトとジアルキルス
ルホサクシネートを同時に含むもののみが、水面での良
好な拡展性を示した。
【0034】試験例2 ノビエに対する除草効果試験 代かき後ノビエを播種した水田に5×10mの試験区を
作り、水深を5cmに保った。各実施例の投げ込み製剤
をノビエ播種後4日(投げ込み製剤No.4は10日)
に1コ/区(50g/50m2 )試験区の中央部に投入
した。投入後20日にノビエに対する除草効果を調査し
た。その結果を第2表(表2)に示した。表中、効果は
ノビエを完全に枯死させた範囲の長径で表示した。
【0035】
【表2】
【0036】試験例1と同様に発泡中空状パーライトと
ジアルキルスルホサクシネートを同時に含む、投げ込み
製剤No.1〜No.5は広範囲にわたり高い除草効果
をした。これに対して、ジアルキルスルホサクシネート
を含まない投げ込み製剤No.比−1〜比−3およびジ
アルキルスルホサクシネートを含むが発泡中空状パーラ
イトを含まない投げ込み製剤No.比−4は効果が劣っ
た。
【0037】試験例3 イネミズゾウムシに対する殺虫
効果試験 田植後4週間経過してイネの葉令が5葉程度に成長した
湛水条件の一区画50m2(5m×10m)の野外水田
圃場を2区用意した。うち1区に投げ込み製剤No.6
をほぼ中央に投げ入れた。また他の区には市販のトレボ
ン粒剤(エトフェンプロックス1.5%含有)を100
gを均一に散布した。
【0038】試験結果は施用前にイネミズゾウムシの成
虫の個体数を調査し、また散布後1、3、5、7、10
日後に同成虫体を調査して、下記式にて補正密度指数を
算出し、第3表(表3)に示した。
【0039】 A:処理区の生存個体数 B:無処理区の散布前
生存個体数 C:処理区の散布前生存個体数 D:無処理区の生存個
体数
【表3】
【0040】第3表に示されるように、投げ込み製剤は
No.6は比較の粒剤と同様良好な殺虫活性を示し、有
効成分が均一に拡散したことが示唆される。
【0041】試験例4 いもち病に対する防除効果試験 田植後4週間経過してイネの葉令が5葉程度に成長した
湛水条件の一区画50m2 (5m×10m)の野外水田
圃場を2区用意した。うち1区に投げ込み製剤No.7
をほぼ中央に投げ入れた。また他の区には市販のコラト
ップ粒剤(ピロキロン5%含有)を150gを均一に散
布した。散布後1、3、5、10、30日後に病斑数を
調査して、下記式にて防除率を算出し第4表(表4)に
示した。
【0042】
【0043】
【表4】
【0044】第4表に示されるように、投げ込み製剤は
No.7は比較の粒剤と同様良好な防除効果を示し、有
効成分が均一に拡散したことが示唆される。
【0045】
【発明の効果】本発明に係わる投げ込み製剤は、浮遊性
担体とジアルキルスルホサクシネートを含有することに
より、剤が水面に浮遊しかつ拡展する。その結果、有効
成分が広く水中に拡散し、農薬として高い効果を示す。
従って、本発明に係わる投げ込み製剤は、発泡剤を含有
することなく充分な効果を発揮し、実用上、きわめて有
用である。
フロントページの続き (72)発明者 西田 誠 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 浅野 保 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化 学株式会社内 (72)発明者 久野 謙治 愛知県蒲郡市港町2番5号 竹本油脂株 式会社内 審査官 山田 泰之 (56)参考文献 特開 平5−155709(JP,A) 特開 平5−194105(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 25/14 A01N 25/08 A01N 25/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田用除草剤、水田用殺虫剤、および/
    または水田用殺菌剤の活性成分と水に浮く中空粒子状担
    およびジアルキルスルホサクシネートを含有する顆粒
    状または粉状の製剤を水溶性高分子フィルムの容器に充
    填することにより成形した浮遊性投げ込み農薬製剤。
  2. 【請求項2】 中空粒子状担体が発泡中空状パーライト
    である請求項1に記載の浮遊性投げ込み農薬製剤。
  3. 【請求項3】 水田用除草剤、水田用殺虫剤、および/
    または水田用殺菌剤の活性成分と撥水性パーライトおよ
    びジアルキルスルホサクシネートを含有する顆粒状また
    は粉状の製剤を水溶性高分子フィルムの容器に充填する
    ことにより成形した浮遊性投げ込み農薬製剤。
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