JP2002536385A - 軽量で押出可能なセラミック担体を含有する軽量な押出組成物、その使用方法およびその製造方法 - Google Patents

軽量で押出可能なセラミック担体を含有する軽量な押出組成物、その使用方法およびその製造方法

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JP2002536385A JP2000598004A JP2000598004A JP2002536385A JP 2002536385 A JP2002536385 A JP 2002536385A JP 2000598004 A JP2000598004 A JP 2000598004A JP 2000598004 A JP2000598004 A JP 2000598004A JP 2002536385 A JP2002536385 A JP 2002536385A
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タカヤナギ，ノリカズ
キンパラ，マサオミ
スズキ，ムネヒロ
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アメリカン・シアナミド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、軽量な押出組成物およびその製造法を提供する。この軽量な押出組成物は、少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミック担体、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する。本発明はまた、該軽量押出組成物を水田の水面へ局所適用することによって、水田の水に農業用化合物を適用する方法も提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】発明の背景 水田の地表水に適用しうる固形の農業用組成物が当技術分野で知られている（
例えば米国特許第5,833,733号およびJP6-321704号参照）。
【０００２】 米国特許第5,833,733号には、水面に適用するための農芸化学製剤が記載され
ている。これらの製剤には、(1) 見掛けの比重が１未満であり、粒径が約300μ
ｍ〜約1400μｍの範囲にある固体コア材料、および(2) 少なくとも１種の油性物
質が不可欠である。しかし、この特許は押出製剤については何ら開示していない
。粒径が大きい低密度担体を含有する押出製剤を製造するのは難しい。なぜなら
、大きな低密度粒子は押出プロセス中に遭遇する条件に対して完全に安定である
わけではないからである。しかも、油性物質の使用は完全に満足いくものではな
い。なぜなら、油性物質は押出組成物の均一性を低下させ、および／または最終
製品の引火点を低下させる可能性があるからである。
【０００３】 JP6-321704号には、水面適用のための農薬が記載されている。JP6-321704号に
記載された製剤には、平均粒径100μｍ以下の中空のガラス体が不可欠である。
しかし、該出願は押出製剤は何ら開示していない。中空のガラス体を含有する押
出製剤を製造するのは難しい。なぜなら、中空のガラス体は押出プロセス中に遭
遇する条件に対して完全に安定であるわけではないからである。
【０００４】 したがって、本発明の目的は、約300μｍ〜1400μｍの範囲の粒径を有する低
密度担体、油性物質および／または中空のガラス体の使用を回避した軽量の押出
組成物を提供することである。
【０００５】 また本発明の目的は、軽量の押出組成物を水田の水面に適用することによって
少なくとも１種の農業用化合物を水田の水に適用する方法を提供することである
。
【０００６】 さらに本発明の目的は、軽量の押出組成物の製造方法を提供することである。
【０００７】 本発明のその他の目的および利点は、下記の説明および特許請求の範囲から当
業者には明らかであろう。
【０００８】発明の概要 本発明は、少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミック担体
、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する軽量な押出組成物に関する。
【０００９】 また本発明は、少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミック
担体および少なくとも１種の界面活性剤を含有する軽量な押出組成物を水田の水
面に適用することを含む、少なくとも１種の農業用化合物を水田の水に適用する
方法に関する。
【００１０】 さらに本発明は、本発明の軽量な押出組成物の製造方法を提供する。
【００１１】詳細な説明 本発明の軽量な押出組成物は、少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可
能なセラミック担体および少なくとも１種の界面活性剤を含有する。
【００１２】 本発明の好ましい軽量押出組成物は、少なくとも１種の農業用化合物、軽量で
押出可能なセラミック担体、少なくとも１種の界面活性剤、ミネラル担体および
バインダーを含有する組成物である。
【００１３】 本発明のより好ましい軽量押出組成物は、約0.5〜75重量％の少なくとも１種
の農業用化合物、約15〜90重量％の軽量で押出可能なセラミック担体、約２〜20
重量％の少なくとも１種の界面活性剤、約１〜30重量％のミネラル担体および約
0.1〜10重量％のバインダーを含有する組成物である。
【００１４】 本発明の最も好ましい軽量押出組成物は、約１〜60重量％の少なくとも１種の
農業用化合物、約20〜60重量％の軽量で押出可能なセラミック担体、約２〜15重
量％の少なくとも１種の界面活性剤、約１〜15重量％のミネラル担体および約0.
5〜５重量％のバインダーを含有する組成物である。
【００１５】 軽量で押出可能なセラミック担体は、本発明の組成物において特に重要な構成
成分である。なぜなら、(1) 軽量で押出可能なセラミック担体は組成物の密度を
低下させ、(2) 軽量で押出可能なセラミック担体は、本発明の組成物の製造に使
用される製造工程に付された場合にその望ましい低密度特性を失わないからであ
る。これとは対照的に、従来の軽量固体組成物で使用されている中空のガラス体
は、軽量な押出組成物の製造中に遭遇する条件に対して完全に安定であるわけで
はない。特に、中空のガラス体は、押出工程を含む製造過程で遭遇する圧力およ
び剪断力に対して完全に安定であるわけではない。
【００１６】 本発明での使用に適した軽量で押出可能なセラミック担体としては、軽量押出
組成物が適用されることになる媒体よりも低密度のセラミック担体が挙げられる
。軽量で押出可能なセラミック担体は典型的には１g/cm3未満の密度であり、好
ましくは約0.5〜0.8g/cm3の密度である。本発明の好ましい実施形態においては
、軽量で押出可能なセラミック担体は、(1) 酸化ケイ素(IV)、酸化アルミニウム
、酸化カルシウム、酸化鉄(III)および酸化チタン(IV)を含有する天然ミネラル
組成物を加熱し、(2) 約0.5〜0.8g/cm3の密度を有する粒子を選択し、(3) 粒子
を篩にかけて所望の範囲の粒径を有する軽量で押出可能なセラミック担体を得る
ことによって製造される。本発明の別の好ましい実施形態では、軽量で押出可能
なセラミック担体は、約50〜60重量％の酸化ケイ素(IV)、約25〜45重量％の酸化
アルミニウム、約0.1〜６重量％の酸化カルシウム、約0.1〜３重量％の酸化鉄(I
II)および約0.1〜２重量％の酸化チタン(IV)を含有する組成物から製造される。
軽量で押出可能なセラミック担体が確実にその望ましい低密度特性を維持するた
めには、軽量で押出可能なセラミック担体は、好ましくは約150kg/cm2以上の圧
力強度を有し(>40％残存)、より好ましくは約500kg/cm2以上の圧力強度を有する
。本発明の軽量で押出可能なセラミック担体は、約20〜300μｍ、より好ましく
は約100〜250μｍの平均粒径を有する。本発明の組成物における使用に適した軽
量で押出可能なセラミック担体としては、例えば、Taiheiyo Cement(東京)から
市販されているE-SPHERES系列の中空セラミック球が挙げられる。
【００１７】 本発明の軽量な押出組成物における使用に適した農業用化合物としては、限定
するものではないが、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、軟体動
物駆除剤、植物成長調節剤、薬害軽減剤、殺藻剤および殺ウドンコ病菌剤ならび
にそれらの混合物が挙げられる。
【００１８】 本発明の組成物における使用に適した除草剤としては、限定するものではない
が、2,4-D、2,4-D-2-エチルヘキシル、2,4-D-イソブチル、2,4-D-ブチル、2,4-D
-カルシウム、2,4-D-ジメチルアンモニウム、2,4-D-ジオラミン(diolamine)、2,
4-D-イソオクチル、2,4-D-イソプロピル、2,4-D-カリウム、2,4-D-ナトリウム、
2,4-D-トロラミン(trolamine)、アジムスルフロン、ベンスルフロンメチル、ベ
ンタゾン、ベンゾフェナップ、ビフェノックス、ブロモブチド、ブタクロール、
カフェンストロール、クロルメトキシニル、クロルニトロフェン、クロルチアミ
ド、シンメチリン、シノスルフロン、クロメプロップ、シクロスルファムロン、
シクロスルファムロンナトリウム塩、シハロホップブチル、ジメピペレート、ジ
メタメトリン、ジチオピル、ダイムロン、エスプロカルブ、エトキシスルフロン
、エトベンザニド、フェントラザミド、イマゾスルフロン、MCPA、MCPA-ブチル
、MCPA-カルシウム、MCPA-ジメチルアンモニウム、MCPA-イソオクチル、MCPA-カ
リウム、MCPA-ナトリウム、MCPB、MCPB-エチル、MCPB-ナトリウム、MCPCA、メフ
ェナセット、モリネート、ナプロアニリド、オキサジアゾン、オキサジクロメホ
ン、ペンジメタリン、ペントキサゾン、ピペロホス、プレチラクロール、プロメ
トリン、プロパニル、ピラゾレート、ピラゾスルフロン-エチル、ピラゾキシフ
ェン、ピリブチカルブ、シメトリン、スエップ、テニルクロールおよびチオベン
カルブならびにそれらの混合物が挙げられる。本発明の組成物で使用するのに好
ましい除草剤は、シクロスルファムロン、カフェンストロールおよびダイムロン
ならびにそれらの混合物である。
【００１９】 本発明の組成物における使用に適した殺虫剤としては、限定するものではない
が、アセフェート、α-シペルメトリン、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、BPM
C、ブプロフェジン、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、カルタッ
プ、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルピリホスメチル、クロル
ピリホス、シアノフェンホス、シクロプロトリン、ジアジノン、ジメトエート、
ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ジスルホトン、EPN、エトフェンプロック
ス、フェニトロチオン、フェンチオン、フラチオカルブ、イソプロカルブ、メチ
ルイソチオシアネート、イソキサチオン、マラチオン、メソミル、メトルカルブ
、モノクロトホス、ニテンピラム、フェントエート、ピリミホス-エチル、ピリ
ミホス-メチル、プロパホス、プロポクスル、ピラクロホス、ピリダフェンチオ
ン、キナルホス、テトラクロルビンホス、チオシクラム、チオジカルブ、トリク
ロルホン、バミドチオン、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、および1-[1-(p-ク
ロロフェニル)-2-フロロ-4-(4-フロロ-3-フェノキシフェニル)-2-ブテニル]シク
ロプロパン(R,S)-(Z)、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
【００２０】 本発明の組成物における使用に適した殺真菌剤としては、限定するものではな
いが、ベノミル、カプタン、ジクロメジン、エジフェンホス、フェノキサニル、
フェリムゾン、フルトラニル、フサライド、イプロベンホス、イプロジオン、イ
ソプロチオラン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メプロニル、
メタラキシル、メトミノストロビン、オキソリン酸、ペンシクロン、プロベナゾ
ール、ピロキロン、テクロフタラム、チオファネート-メチル、TPN、トリシクラ
ゾール、トリフルミゾールおよびバリダマイシンならびにそれらの混合物が挙げ
られる。
【００２１】 本発明の組成物における使用に適した界面活性剤としては、限定するものでは
ないが、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、リ
グノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩-ホルムアルデヒド縮合物、アルキ
ルナフタレンスルホン酸塩-ホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルアリールエーテルリン酸塩、ポリカルボン酸塩、トリポリリン酸ナトリウム
、ヘキサメタリン酸塩、フェノールスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩およびアセチレングリコールならび
にそれらの混合物が挙げられる。好ましい界面活性剤としては、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、例えば、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど；ポ
リカルボン酸塩；ナフタレンスルホン酸塩-ホルムアルデヒド縮合物、例えばナ
フタレンスルホン酸ナトリウム-ホルムアルデヒド縮合物など；およびジアルキ
ルスルホコハク酸塩、例えばアルキルスルホン化アルキル酸ナトリウムなど；な
らびにそれらの混合物が挙げられる。
【００２２】 本発明の組成物における使用に適したミネラル担体としては、限定するもので
はないが、ベントナイト、例えばカルシウムベントナイトおよびナトリウムベン
トナイト；モンモリロナイト粘土；カオリン粘土；珪藻土；およびタルク；なら
びにそれらの混合物が挙げられる。
【００２３】 本発明の組成物における使用に適したバインダーとしては、限定するものでは
ないが、セルロースベースのバインダー、例えばカルボキシメチルセルロースナ
トリウム、ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース
など；デキストリン；デンプン；ポリ（ビニルアルコール）；アルギン酸ナトリ
ウム；ポリアクリル酸ナトリウム；ガム、例えばキサンタンガム、ウェランガム
およびアラビアガムなど；ならびにそれらの混合物が挙げられる。好ましいバイ
ンダーはカルボキシメチルセルロースナトリウムである。
【００２４】 本発明はさらに、イネ植物の存在下で望ましくない植物種を抑制するための除
草剤組成物を提供する。イネ植物の存在下で望ましくない植物種を抑制するため
の好ましい除草剤としては、シクロスルファムロン、カフェンストロール、ダイ
ムロン、ペントキサゾン、フェントラザミド、ジチオピル、オキサジクロメホン
、クロメプロップおよびシンメチリン、ならびにそれらの混合物が挙げられる。
本発明の組成物で使用するのに好ましいイネ除草剤混合物としては、シクロスル
ファムロン／カフェンストロール／ダイムロン混合物；シクロスルファムロン／
ペントキサゾン混合物；シクロスルファムロン／フェントラザミド／ダイムロン
混合物；シクロスルファムロン／ジチオピル混合物；シクロスルファムロン／オ
キサジクロメホン混合物；シクロスルファムロン／オキサジクロメホン／クロメ
プロップ混合物；およびシクロスルファムロン／シンメチリン混合物が挙げられ
る。
【００２５】 本発明の好ましい除草剤組成物は、約0.2〜７重量％のシクロスルファムロン
；約10〜20重量％のカフェンストロール；約25〜35重量％のダイムロン；(1)酸
化ケイ素(IV)、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化鉄(III)および酸化チ
タン(IV)を含有する組成物から製造され、(2)約100〜250μｍの平均粒径を有し
、(3)約150kg/cm2以上の圧力強度を有する、約25〜45重量％の軽量で押出可能な
セラミック担体；約４〜８重量％のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム；
約0.5〜２重量％の、ポリカルボン酸塩とナフタレンスルホン酸ナトリウム-ホル
ムアルデヒド縮合物との混合物；約１〜３重量％のアルキルスルホン化アルキル
酸ナトリウム；約３〜８重量％のナトリウムベントナイト；および約１〜３重量
％のカルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する。
【００２６】 本発明の軽量な押出組成物は、 (a) 少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミック担体、少な
くとも１種の界面活性剤、場合によってミネラル担体および場合によってバイン
ダーを水と混合して押出可能な混合物を得て、 (b) 工程(a)で得られた押出可能な混合物を押出して、押出物を得て、そして (c) 押出物を乾燥して、本発明の軽量な押出組成物を得る、 ことによって製造しうる。
【００２７】 好都合なことに、本発明における軽量で押出可能なセラミック担体は、押出プ
ロセス中に安定であり、その望ましい低密度特性を維持する。これとは対照的に
、ガラスなどの材料から製造されたおよび／または平均粒径が大きい軽量担体は
、押出プロセス中に完全に安定であるわけではなく、その望ましい低密度特性が
相当程度失なわれる。
【００２８】 本発明の軽量な押出組成物は、農業用化合物を適用するための水、土壌または
その他の媒体に直接適用しうる。特に、本発明の軽量な押出組成物は、水田の水
に農業用化合物を適用するのに有用である。少なくとも１種の農業用化合物の水
田適用は、本発明の軽量な押出組成物を水田の水面に局所適用することによって
行うことができる。したがって、本発明は、少なくとも１種の農業用化合物、軽
量で押出可能なセラミック担体、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する
軽量な押出組成物を水田の水面に適用することによって、少なくとも１種の農業
用化合物を水田の水に適用する方法を提供する。
【００２９】 本発明の軽量な押出組成物は、封入型(contained)水溶性送達系にパッケージ
して水溶性パッケージ形態で水田の水面に適用してもよい。水溶性送達系として
は、限定するものではないが、水溶性ポリ(ビニルアルコール)バッグ(PVAバッグ
)、水溶性紙バッグ、水溶性ボトルなどが挙げられる。
【００３０】 また、本発明の軽量な押出組成物は、非封入型系にパッケージしてその非封入
型系から手、スプーン、空中または機械的適用によって適用してもよい。非封入
型系としては、限定するものではないが、箔ライニングバッグなどのバッグ、紙
チューブなどのチューブ、およびホッパーが挙げられ、手で支えるか、または機
械式散布器(カルチベータなど)に取り付ける。
【００３１】 本発明のさらなる理解のために、本発明のより具体的な詳細を説明することを
主目的として下記の実施例を示す。本発明の範囲は、これらの実施例に限定され
るものではなく、特許請求の範囲に規定した主題全体を包含するものである。
【００３２】実施例１ 軽量な押出組成物の製造 シクロスルファムロン(3.3ｇ、平均粒径20μｍ未満)；カフェンストロール(15
.75ｇ、平均粒径５μｍ未満)；ダイムロン(31.50ｇ)；ナトリウムベントナイト(
4.8ｇ、粒径５〜10μｍ、Kunimine Co.(東京)からベントナイト-Na型として市販
されているもの)；アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムNEWKALGEN WG-1 (6
.0ｇ、Takemoto Oil and Fat Co.（愛知）から市販されているもの)；およびカ
ルボキシメチルセルロースナトリウムCELLOGEN WS-C(1.5ｇ、Dai-Ichi Kogyo Se
iyaku Co.（京都）から市販されているもの)の混合物をブレンドして第１の混合
物を得る。中空セラミック球E-SPHERES SL-180(34.15ｇ、平均粒径115μｍ、Tai
heiyo Cement（東京）から市販されているもの）を第１の混合物に加え、ブレン
ドして第２の混合物を得る。ポリカルボン酸塩とナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム-ホルムアルデヒド縮合物との混合物NEWKALGEN TG-285(1.0ｇ、Takemoto Oil
and Fat Co.から市販されているもの)；アルキルスルホン化アルキル酸ナトリウ
ムNEWKALGEN EP-70G(2.0ｇ、Takemoto Oil and Fat Co.から市販されているもの
)；および水を第２の混合物に加え、ブレンドして押出可能な混合物を得る。押
出可能な混合物をバスケット押出機に通すことにより押出物を得る。得られた押
出物を乾燥し、篩にかけることにより、表Ｉの組成物１として示した軽量な押出
組成物を得る。
【００３３】 本質的に同一の方法を用いることにより、表Ｉ〜Ｖに組成物２〜16として示し
た軽量な押出組成物を得る。
【００３４】
【表１】
【表２】
【表３】
【表４】
【表５】 実施例２ 軽量な押出組成物の除草作用の評価 田を耕し、土を掘り返し、雑草の種子（下記に示す）をまいて施肥する。５〜
６日後、この調製田に2.5葉期のイネの苗(品種チヨニシキ)を植える。次いで、
田をプラスチックプレートを用いて100m2(10m×10m)の試験区画に分割し、各区
画を深さ５cmまで湛水する。評価の間、湛水レベルは５cmに維持する。実施例１
で得た組成物番号１を20ｇと、水溶性ポリ(ビニルアルコール)バッグにパッケー
ジした実施例１で得た組成物番号１を20ｇ(20ｇ/バッグ)とを、別々の試験区画
の中心に、１ヘクタール当たり60ｇのシクロスルファムロン、300ｇのカフェン
ストロールおよび600ｇのダイムロンの割合になるように適用する。42日後、除
草作用の評価を行うために試験区画を４つに分割する。これらの分割区画には下
記のように名称を付した。Ａ点：南西区域、Ｂ点：北西区域、Ｃ点：北東区域お
よびＤ点：南東区域。各区域を、対照と比べた場合の雑草抑制率（％）として評
価する。結果を下記の表VIにまとめる。表VIのデータから分かるように、本発明
の軽量押出組成物は、各区画の中央に本発明の組成物を１回適用することにより
、試験区画全体にわたって全雑草種の抑制をもたらすものである。
【００３５】
【表６】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ０１Ｎ 47/36 １０１ Ａ０１Ｎ 47/36 １０１Ｅ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ， ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，Ｋ Ｚ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ， ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 スズキ，ムネヒロ アイチ，トヨハシ，ムロ−チョウ，マセグ チ，37−８ Ｆターム(参考） 4H011 AA01 AB01 AC01 BA01 BB03 BB09 BB14 BC03 BC07 BC17 BC18 DA02 DC05 DC06 DD01

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミッ
    ク担体、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する、軽量な押出組成物。
  2. 【請求項２】 ミネラル担体およびバインダーをさらに含有する、請求項１
    記載の組成物。
  3. 【請求項３】 約0.5〜75重量％の少なくとも１種の農業用化合物、約15〜9
    0重量％の軽量で押出可能なセラミック担体、約２〜20重量％の少なくとも１種
    の界面活性剤、約１〜30重量％のミネラル担体および約0.1〜10重量％のバイン
    ダーを含有する、請求項２記載の組成物。
  4. 【請求項４】 軽量で押出可能なセラミック担体が約0.5〜0.8g/cm3の密度
    を有するものである、請求項１記載の組成物。
  5. 【請求項５】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約50〜60重量％の酸化
    ケイ素(IV)、約25〜45重量％の酸化アルミニウム、約0.1〜６重量％の酸化カル
    シウム、約0.1〜３重量％の酸化鉄(III)および約0.1〜２重量％の酸化チタン(IV
    )を含有する組成物から製造されたものである、請求項１記載の組成物。
  6. 【請求項６】 軽量で押出可能なセラミック担体が約100〜250μmの平均粒
    径を有するものである、請求項１記載の組成物。
  7. 【請求項７】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約150kg/cm2以上の圧
    力強度を有するものである、請求項１記載の組成物。
  8. 【請求項８】 農業用化合物が、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺
    真菌剤、軟体動物駆除剤、植物成長調節剤、薬害軽減剤、殺藻剤および殺ウドン
    コ病菌剤ならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項１記載の組
    成物。
  9. 【請求項９】 除草剤が、2,4-D、2,4-D-2-エチルヘキシル、2,4-D-イソブ
    チル、2,4-D-ブチル、2,4-D-カルシウム、2,4-D-ジメチルアンモニウム、2,4-D-
    ジオラミン(diolamine)、2,4-D-イソオクチル、2,4-D-イソプロピル、2,4-D-カ
    リウム、2,4-D-ナトリウム、2,4-D-トロラミン(trolamine)、アジムスルフロン
    、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン、ベンゾフェナップ、ビフェノックス、ブ
    ロモブチド、ブタクロール、カフェンストロール、クロルメトキシニル、クロル
    ニトロフェン、クロルチアミド、シンメチリン、シノスルフロン、クロメプロッ
    プ、シクロスルファムロン、シクロスルファムロンナトリウム塩、シハロホップ
    ブチル、ジメピペレート、ジメタメトリン、ジチオピル、ダイムロン、エスプロ
    カルブ、エトキシスルフロン、エトベンザニド、フェントラザミド、イマゾスル
    フロン、MCPA、MCPA-ブチル、MCPA-カルシウム、MCPA-ジメチルアンモニウム、M
    CPA-イソオクチル、MCPA-カリウム、MCPA-ナトリウム、MCPB、MCPB-エチル、MCP
    B-ナトリウム、MCPCA、メフェナセット、モリネート、ナプロアニリド、オキサ
    ジアゾン、オキサジクロメホン、ペンジメタリン、ペントキサゾン、ピペロホス
    、プレチラクロール、プロメトリン、プロパニル、ピラゾレート、ピラゾスルフ
    ロン-エチル、ピラゾキシフェン、ピリブチカルブ、シメトリン、スエップ、テ
    ニルクロールおよびチオベンカルブならびにそれらの混合物からなる群より選択
    され、 殺虫剤が、アセフェート、α-シペルメトリン、ベンフラカルブ、ベンスルタ
    ップ、BPMC、ブプロフェジン、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、
    カルタップ、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルピリホスメチル
    、クロルピリホス、シアノフェンホス、シクロプロトリン、ジアジノン、ジメト
    エート、ジオキサベンゾホス(dioxabenzofos)、ジスルホトン、EPN、エトフェン
    プロックス、フェニトロチオン、フェンチオン、フラチオカルブ、イソプロカル
    ブ、メチルイソチオシアネート、イソキサチオン、マラチオン、メソミル、メト
    ルカルブ、モノクロトホス、ニテンピラム、フェントエート、ピリミホス-エチ
    ル、ピリミホス-メチル、プロパホス、プロポクスル、ピラクロホス、ピリダフ
    ェンチオン、キナルホス、テトラクロルビンホス、チオシクラム、チオジカルブ
    、トリクロルホン、バミドチオン、XMC、キシリルカルブ(xylylcarb)、および1-
    [1-(p-クロロフェニル)-2-フロロ-4-(4-フロロ-3-フェノキシフェニル)-2-ブテ
    ニル]シクロプロパン(R,S)-(Z)、ならびにそれらの混合物からなる群より選択さ
    れ、 殺真菌剤が、ベノミル、カプタン、ジクロメジン、エジフェンホス、フェノキ
    サニル、フェリムゾン、フルトラニル、サリド(thalide)、イプロベンホス、イ
    プロジオン、イソプロチオラン、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物
    、メプロニル、メタラキシル、メトミノストロビン、オキソリン酸、ペンシクロ
    ン、プロベナゾール、ピロキロン、テクロフタラム、チオファネート-メチル、T
    PN、トリシクラゾール、トリフルミゾールおよびバリダマイシンならびにそれら
    の混合物からなる群より選択される、請求項８記載の組成物。
  10. 【請求項１０】 農業用化合物が、シクロスルファムロン、カフェンストロ
    ールおよびダイムロンならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求
    項１記載の組成物。
  11. 【請求項１１】 界面活性剤が、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル
    ナフタレンスルホン酸塩、リグノスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩-ホル
    ムアルデヒド縮合物、アルキルナフタレンスルホン酸塩-ホルムアルデヒド縮合
    物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
    ル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレン
    アルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸
    塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルリン酸塩、ポリカルボン酸塩
    、トリポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸塩、フェノールスルホン酸塩、
    アルキル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテル硫酸塩および
    アセチレングリコールならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求
    項１記載の組成物。
  12. 【請求項１２】 界面活性剤が、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ポリカ
    ルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩-ホルムアルデヒド縮合物およびジアルキ
    ルスルホコハク酸塩ならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項
    １１記載の組成物。
  13. 【請求項１３】 界面活性剤が、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム
    、ポリカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウム-ホルムアルデヒド縮合
    物およびアルキルスルホン化アルキル酸ナトリウムの混合物を含有する、請求項
    １２記載の組成物。
  14. 【請求項１４】 ミネラル担体が、カルシウムベントナイト、ナトリウムベ
    ントナイト、モンモリロナイト、カオリン粘土、葉ろう石粘土、絹雲母粘土、珪
    藻土およびタルクならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項２
    記載の組成物。
  15. 【請求項１５】 ミネラル担体がナトリウムベントナイトである、請求項１
    ４記載の組成物。
  16. 【請求項１６】 バインダーが、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
    ヒドロキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、デキスト
    リン、デンプン、ポリ（ビニルアルコール）、アルギン酸ナトリウム、ポリアク
    リル酸ナトリウム、キサンタンガム、ウェランガムおよびアラビアガムならびに
    それらの混合物からなる群より選択される、請求項２記載の組成物。
  17. 【請求項１７】 バインダーがカルボキシメチルセルロースナトリウムであ
    る、請求項１６記載の組成物。
  18. 【請求項１８】 約0.2〜７重量％のシクロスルファムロン；約10〜20重量
    ％のカフェンストロール；約25〜35重量％のダイムロン；(1)約50〜60重量％の
    酸化ケイ素(IV)、約25〜45重量％の酸化アルミニウム、約0.1〜６重量％の酸化
    カルシウム、約0.1〜３重量％の酸化鉄(III)および約0.1〜２重量％の酸化チタ
    ン(IV)を含有する組成物から製造され、(2)約100〜250μｍの平均粒径を有し、(
    3)約150kg/cm2以上の圧力強度を有する、約25〜45重量％の軽量で押出可能なセ
    ラミック担体；約４〜８重量％のアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム；約
    0.5〜２重量％の、ポリカルボン酸塩とナフタレンスルホン酸ナトリウム-ホルム
    アルデヒド縮合物との混合物；約１〜３重量％のアルキルスルホン化アルキル酸
    ナトリウム；約３〜８重量％のナトリウムベントナイト；および約１〜３重量％
    のカルボキシメチルセルロースナトリウムを含有する、請求項２記載の組成物。
  19. 【請求項１９】 少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミ
    ック担体、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する軽量な押出組成物を水
    田の水面に適用することを含む、水田の水に少なくとも１種の農業用化合物を適
    用する方法。
  20. 【請求項２０】 軽量な押出組成物がミネラル担体およびバインダーをさら
    に含有する、請求項１９記載の方法。
  21. 【請求項２１】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約0.5〜0.8g/cm3の
    密度を有するものである、請求項１９記載の組成物。
  22. 【請求項２２】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約50〜60重量％の酸
    化ケイ素(IV)、約25〜45重量％の酸化アルミニウム、約0.1〜６重量％の酸化カ
    ルシウム、約0.1〜３重量％の酸化鉄(III)および約0.1〜２重量％の酸化チタン(
    IV)を含有する組成物から製造されたものである、請求項１９記載の方法。
  23. 【請求項２３】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約100〜250μｍの平
    均粒径を有するものである、請求項１９記載の方法。
  24. 【請求項２４】 軽量で押出可能なセラミック担体が、約150kg/cm2以上の
    圧力強度を有するものである、請求項１９記載の方法。
  25. 【請求項２５】 農業用化合物が、除草剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、
    殺真菌剤、軟体動物駆除剤、植物成長調節剤、薬害軽減剤、殺藻剤および殺ウド
    ンコ病菌剤ならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項１９記載
    の方法。
  26. 【請求項２６】 農業用化合物が、シクロスルファムロン、カフェンストロ
    ールおよびダイムロンならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求
    項１９記載の方法。
  27. 【請求項２７】 界面活性剤がアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
    ポリカルボン酸塩、ナフタレンスルホン酸ナトリウム-ホルムアルデヒド縮合物
    およびアルキルスルホン化アルキル酸ナトリウムの混合物を含み、ミネラル担体
    がナトリウムベントナイトであり、バインダーがカルボキシメチルセルロースナ
    トリウムである、請求項２０記載の方法。
  28. 【請求項２８】 軽量な押出組成物が封入型(contained)水溶性送達系にパ
    ッケージされており、該パッケージされた軽量な押出組成物を水面に適用するも
    のである、請求項１９記載の方法。
  29. 【請求項２９】 封入型水溶性送達系が、水溶性ポリ（ビニルアルコール）
    バッグ、水溶性紙バッグおよび水溶性ボトルからなる群より選択される、請求項
    ２８記載の方法。
  30. 【請求項３０】 軽量な押出組成物が非封入型系にパッケージされており、
    非封入型の軽量な押出組成物が手、スプーン、空中または機械的適用によって水
    面に適用される、請求項１９記載の方法。
  31. 【請求項３１】 非封入型系が、バッグ、チューブおよびホッパーからなる
    群より選択される、請求項３０記載の方法。
  32. 【請求項３２】 少なくとも１種の農業用化合物、軽量で押出可能なセラミ
    ック担体、および少なくとも１種の界面活性剤を含有する軽量な押出組成物の製
    造方法であって、 (a) 農業用化合物、軽量で押出可能なセラミック担体および界面活性剤を水と
    混合して押出可能な混合物を得る工程、 (b) 工程(a)で得られた押出可能な混合物を押出して、押出物を得る工程、お
    よび (c) 押出物を乾燥して、軽量な押出組成物を得る工程、 を含む上記方法。
  33. 【請求項３３】 工程(a)が、ミネラル担体およびバインダーをさらに含む
    、請求項３２記載の方法。
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