JPH10109905A - 粒状農薬組成物及びその散布方法 - Google Patents

粒状農薬組成物及びその散布方法

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JPH10109905A
JPH10109905A JP28171096A JP28171096A JPH10109905A JP H10109905 A JPH10109905 A JP H10109905A JP 28171096 A JP28171096 A JP 28171096A JP 28171096 A JP28171096 A JP 28171096A JP H10109905 A JPH10109905 A JP H10109905A
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carrier
granular
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JP28171096A
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Shigeki Fujita
茂樹 藤田
Kyoichi Adachi
享一 安達
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、水田あるいは貯水池等に均一にあ
るいは局所散布した際、農薬活性成分が短時間に単粒子
にまで分散し水面の濃度が均一となり、しかも水面に農
薬活性成分が長時間浮遊することがない為に、風による
農薬成分の吹き寄せがなく、農薬成分が水面及び水中に
均一に分散する粒状農薬組成物を提供すること。 【解決手段】 農薬活性成分と粉末状撥水性物質、界面
活性剤及び水溶性粉末担体を含有して成り、これら成分
を均一混合後、造粒して得られる粒状農薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田あるいは貯水
池等に直接散布する粒状農薬組成物に関し、さらに詳し
くは、省力散布が可能であり、且つ、均一な散布あるい
は局所的な散布に関わらず、短時間で水中の農薬活性成
分の濃度が均一となり、しかも水面に農薬活性成分が長
時間浮遊することのない水和性を有する農薬粒状組成物
及びその散布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水田で用いられる農薬製剤は、粒
剤、粉剤、乳剤、水和剤、及びフロアブル剤が一般的で
ある。これらの農薬製剤のなかで粒剤及び粉剤は、通常
10アール当たり3〜4kgを水に希釈せず直接散布さ
れてきたが、近年、農薬散布の省力化が叫ばれており、
これに対応するために、製剤中の農薬活性成分含有量を
高めて製剤としての散布量を低減すること、あるいは水
田に入らずに畦畔から投げ込む農薬製剤が検討されてい
る。これらの製剤は同時に、局部的な土壌残留がなく、
水中における農薬活性成分の良好な拡散性が要求され
る。
【0003】これらの要求に対して種々の農薬製剤が検
討され、その技術が公開されているが、水中における農
薬活性成分の良好な拡散性を有する農薬製剤は知られて
いない。例えば、48メッシュ以下の鉱物質粒状担体に
農薬活性成分と撥水性物質を担持させた粒状農薬製剤
(特開昭48−56831号)、カーバメート系農薬活
性成分を水に対する分配係数が10の二乗以上の有機化
合物と混合し、水浮遊性担体に撥水性物質とともに担持
させた農薬製剤(特開平2−174702号)等が開示
されているが、これらの製剤は水中あるいは水面におけ
る分散性が悪く、分散に要する時間が長いため、水田に
散布した際、農薬が風により吹き寄せられ、薬害の発生
原因となることがある。また、農薬製剤が水面で粒が分
散しても、結合剤あるいは水に投入した際の界面張力に
より、浮遊性担体表面に農薬活性成分が高濃度に付着し
ても、担体と農薬活性成分が離脱せずに水面を浮遊し、
風による吹き寄せで薬害を起こしたり、水中への農薬活
性成分の拡散を不良し農薬製剤のうえで問題が残ってい
る。農薬活性成分を比重が1以下のロウ状物質に溶解あ
るいは分散し、水溶性増量剤に被覆あるいは含有させた
農薬粒剤(特開昭55−154902号、特開昭56−
30901号、特開平7−101805号)、農薬活性
成分と比重が1以下の粉末基剤、特定の性質を有する界
面活性剤より成る農薬製剤(特開平7−233002
号)、農薬活性成分と焼成バーミキュライトあるいは発
泡パーライト、発泡シラス、コルク及びアセチレン系界
面活性剤を含有する製剤を水溶性フィルムに包んだ水田
投げ込み用農薬製剤(特開平6−336403号)等が
開示されているが、これらも同様に、風による吹き寄
せ、動力散布機等で広範囲に散布できない等の欠点があ
り、又、農薬の保管及び運搬時にかさばる等の問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水田あるい
は貯水池に均一散布あるいは局所散布した際、水面で農
薬活性成分が極短時間に単粒子にまで分散し水中に拡散
し、風による農薬成分の吹き寄せがない均一な農薬処理
が可能である水和性を有する粒状農薬組成物を提供する
ことを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究し
た結果、農薬活性成分と粉末状撥水性物質、界面活性剤
及び水溶性粉末担体を含有して成り、これら成分を均一
に混合後、造粒して得られる粒状農薬組成物が前記の課
題を解決することができる知見を得、本発明を完成し
た。
【0006】本発明の水和性を有する粒状農薬組成物
は、水田等に散布した際水面で農薬活性成分が極短時間
に単粒子にまで分散し水中に懸濁拡散する。本発明の粒
状農薬組成物は、農薬活性成分と粉末状撥水性物質、界
面活性剤、及び水溶性粉末担体を含有して成り、これら
成分を均一に混合後、造粒することにより得られる。更
に、水面で農薬活性成分が極短時間に単粒子に分散し水
中に速やかに懸濁拡散する本発明の粒状農薬組成物を得
るには、農薬活性成分と粉末状撥水性物質、界面活性剤
及び水溶性粉末担体に、比重が1以下で、粒径が10μ
m〜600μmの担体を含有させ、これら成分を均一に
混合後、造粒することにより得られる。本発明は通常、
粒状水和剤、微粒剤、粒剤等の粒状農薬組成物でとして
製剤される。
【0007】本発明で用いる農薬活性成分は、除草剤、
殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、植物成長調整剤等の一般に
農薬として用いられるものであれば使用することがで
き、常温で固体あるいは液体状の何れの活性成分でも良
い。又、水に難溶性あるいは易溶性であってもよく、と
りわけ水面施用において有用な農薬活性成分の使用が好
適である。
【0008】本発明で用いることのできる農薬活性成分
は、例えば、除草剤として、2,4−ジクロルフェノキ
シ酢酸(2,4−D)、2−メチル−4−クロロフェノ
キシ酪酸(MCPB)、2−メチル−4−クロロフェノ
キシチオ酢酸−S−エチル(フェノチオ−ル)、α−
(2−ナフトキシ)プロピオンアニリド(ナプロアニリ
ド)、5−(2,4−ジクロロフェノキシ)−2−ニト
ロ安息香酸メチル(ビフェノックス)、S−(4−クロ
ルベンジル)N,Nージエチルチオカ−バメ−ト(ベン
チオカーブ)、S−ベンジル 1,2−ジメチルプロピ
ル(エチル)チオカルバマート(エスプロカルブ)、S
−エチルヘキサヒドロ−1H−アゼピン−1−カーボチ
オエート(モリネート)、S−1−メチル−1−フェニ
ルエチルピペリジン−1−カルボチオア−ト(ジメピペ
レート)、O−3−タ−シャリ−ブチルフェニル 6−
メトキシ−2−ピリジル(メチル)チオカルバマ−ト
(ピリブチカルブ)、3,4−ジクロロプロピオンアニ
リド(DCPA)、2−クロロ−2´,6´−ジエチル
−N−(ブトキシメチル)アセトアニリド(ブタクロー
ル)、2−クロロ−2´,6´−ジエチル−N−(2−
プロポキシエチル)アセトアニリド(プレチラクロー
ル)、(RS)−2−ブロモ−N−(α,α−ジメチル
ベンジル)−3,3−ジメチルブチルアミド(ブロモブ
チド)、2−ベンゾチアゾ−ル−2−イルオキシ−N−
メチルアセトアニリド(メフェナセット)、1−(α,
α−ジメチルベンジル)−3−(パラトリル)尿素(ダ
イムロン)、メチル α−(4,6−ジメトキシピリミ
ジン−2−イルカルバモイルスルファモイル)−O−ト
ルア−ト(ベンスルフロンメチル)、1−(2−クロロ
イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イルスルホニ
ル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イ
ル)尿素(イマゾスルフロン)、エチル 5−(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イルカルバモイルスルフ
ァモイル)−1−メチルピラゾ−ル−4−カルボキシラ
−ト(ピラゾスルフロンエチル)、2−メチルチオ−
4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン(シメ
トリン)、2−メチルチオ−4,6−ビス(イソプロピ
ルアミノ)−s−トリアジン(プロメトリン)、2−メ
チルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチル
プロピルアミノ)−s−トリアジン(ジメタメトリ
ン)、2,4−ジクロロフェニル−3´−メトキシ−4
´−ニトロフェニルエーテル(クロメトキシニル)、5
−タ−シャリ−ブチル−3−(2,4−ジクロロ−5−
イソプロポキシフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ
リン−2−オン(オキサジアゾン)、4−(2,4−ジ
クロロベンゾイル)−1,3−ジメチル−5−ピラゾリ
ル−p−トルエンスルホネ−ト(ピラゾレート)、2−
[4−(2,4−ジクロロベンゾイル)−1,3−ジメ
チルピラゾ−ル−5−イルオキシ]アセトフェノン(ピ
ラゾキシフェン)、(RS)−2−(2,4−ジクロロ
−m−トリルオキシ)プロピオンアニリド(クロメプロ
ップ)、2−[4−[2,4−ジクロロ−m−トルオイ
ル)−1,3−ジメチルピラゾ−ル−5−イルオキシ]
−4´−メチルアセトフェノン(ベンゾフェナップ)、
S−2−ベンゼンスルホンアミドエチル O,O−ジイ
ソプロピルホスホロジチオエ−ト(ベンスライド)、
α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−N,N
−ジプロピル−p−トルイジン(トリフルラリン)、S
−(2−メチル−1−ピペリジル−カルボニルメチル)
−O,O−ジ−n−プロピルジチオホスフェ−ト(ピペ
ロホス)、S,S´−ジメチル 2−ジフルオロメチル
−4−イソブチル−6−トリフルオロメチルピリジン−
3,5−ジカルボチオア−ト(ジチオピル)、N−(1
−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−ジニ
トロアニリン(ペンディメタリン)、2−クロロ−N−
(3−メトキシ−2−テニル)−2´,6´−ジメチル
アセトアニリド(テニルクロール)、n−ブチル−
(R)−2−[4−(2−フルオロ−4−シアノフェノ
キシ)フェノキシ]プロピオネ−ト(シハロホップブチ
ル)、1−(ジエチルカルバモイル)−3−(2,4,
6−トリメチルフェニルスルフォニル)−1,2,4−
トリアゾ−ル(カフェンストロール)、N−[(4,6
−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニ
ル]−1−メチル−4−(2−メチル−2H−テトラゾ
−ル−5−イル)−1H−ピラゾール−5−スルホンア
ミド(アジムスルフロン)、メチル 2−[(4,6−
ジメトキシピリミジン−2−イル)オキシ]−6−
[(E)−1−(メトキシイミノ)エチル]ベンゾエイ
ト(ピリミノバックメチル)等、
【0009】殺菌剤として、N−トリクロロメチルチオ
テトラヒドロフタルイミド(キャプタン)、テトラクロ
ロイソフタロニトリル(TPN)、4,5,6,7−テ
トラクロルフタリド(フサライド)、O,O−ジイソプ
ロピル−S−ベンジルチオフォスフェ−ト(IBP)、
1,2−ビス(3−メトキシカルボニル−2−チオウレ
イド)ベンゼン(チオファネートメチル)、メチル−1
−(ブチルカルバモイル)−2−ベンゾイミダゾ−ルカ
−バメ−ト(ベノミル)、3´−イソプロポキシ−2−
メチルベンズアニリド(メプロニル)、α,α,α−ト
リフルオロ−3’−イソプロポキシ−O−トルアニリド
(フルトラニル)、3,4,5,6−テトラクロロ−N
−(2,3−ジクロロフェニル)フタルアミド酸(テク
ロフタラム)、1−(4−クロロベンジル)−1−シク
ロペンチル−3−フェニル尿素(ペンシクロン)、6−
(3,5−ジクロロ−4−メチルフェニル)−3(2
H)−ピリダジノン(ジクロメジン)、メチル N−
(2−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)
−DL−アラニナ−ト(メタラキシル)、(E)−4−
クロロ−α,α,α−トリフルオロ−N−(1−イミダ
ゾ−ル−1−イル−2−プロポキシエチリデン)−o−
トルイジン(トリフルミゾール)、カスガマイシン、バ
リダマイシン、3−アリルオキシ−1,2−ベンゾイソ
チアゾ−ル−1,1−ジオキシド(プロベナゾール)、
ジイソプロピル 1,3−ジチオラン−2−イリデン−
マロネ−ト(イソプロチオラン)、5−メチル−1,
2,4−トリアゾロ[3,4−b]ベンゾチアゾ−ル
(トリシクラゾール)、1,2,5,6−テトラヒドロ
ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン(ピロ
キロン)、5−エチル−5,8−ジヒドロ−8−オキソ
[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−カ
ルボン酸(オキソリニック酸)、(Z)−2´−メチル
アセトフェノン 4,6−ジメチルピリミジン−2−イ
ルヒドラゾン4,5,6,7−テトラクロロフタリド
(フェリムゾン)、3−(3,5−ジクロロフェニル)
−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン
−1−カルボキサミド(イプロジオン)等、
【0010】殺虫剤として、O,O−ジメチル O−
(3−メチル−4−ニトロフェニル)チオホスフェ−ト
(MEP)、O,O−ジエチル O−2−イソプロピル
−6−メチルピリミジン−4−イル ホスホロチオエー
ト(ダイアジノン)、1−ナフチル−N−メチルカ−バ
メ−ト(NAC)、O,O−ジエチル O−キノキサリ
ン−2−イル ホスホロチオア−ト(キナルホス)、
O,O−ジエチル O−(5−フェニル−3−イソキサ
ゾイル)ホスホロチオエ−ト(イソキサチオン)、O,
O−ジエチル O−(3−オキソ−2−フェニル−2H
−ピリダジン−6−イル)ホスホロチオエ−ト(ピリダ
フェンチオン)、O,O−ジメチル O−3,5,6
−トリクロロ−2−ピリジルホスホロチオエ−ト(クロ
ルピリホスメチル)、ジメチル メチルカルバモイルエ
チルチオエチルホスホロチオレ−ト(バミドチオン)、
ジメチルジカルベトキシエチルジチオホスフェ−ト(マ
ラソン)、O,O−ジメチル S−(N−メチルカルバ
モイルメチル)ジチオホスフェ−ト(ジメトエート)、
3−(ジメトキシホスフィニルオキシ)−N−メチル−
シス−クロトンアミド(モノクロトホス)、O,O−ジ
プロピル O−4−メチルチオフェニルホスフェ−ト
(プロパホス)、O,S−ジメチル N−アセチルホス
ホロアミドチオエ−ト(アセフェート)、エチル パラ
ニトロフェニルチオノベンゼンホスホネ−ト(EP
N)、2−セカンダリ−ブチルフェニル−N−メチルカ
−バメ−ト(BPMC)、3,5−キシリル−N−メチ
ルカ−バメ−ト(XMC)、2,3−ジヒドロ−2,2
−ジメチル−7−ベンゾ[b]フラニルN−ジブチルア
ミノチオ−N−メチルカルバマ−ト(カルボスルファ
ン)、エチル N−[2,3−ジヒドロ−2,2−ジメ
チルベンゾフラン−7−イルオキシカルボニル(メチ
ル)アミノチオ]−N−イソプロピル−β−アラニナ−
ト(ベンフラカルブ)、S−メチル−N−[(メチルカ
ルバモイル)オキシ]チオアセトイミデ−ト(メソミ
ル)、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−
ニトロイミダゾリジン−2−H−イリデンアミン(イミ
ダクロプリド)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキ
シベンジル (RS)−2,2−ジクロロ−1−(4−
エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラ−ト
(シクロプロトリン)、2−イソプロポキシフェニル−
N−メチルカ−バメ−ト(PHC)、2−(4−エトキ
シフェニル)−2−メチルプロピル 3−フェノキシベ
ンジル エ−テル(エトフェンプロックス)、1,3−
ビス(カルバモイルチオ)−2−(N,N−ジメチルア
ミノ)プロパン塩酸塩(カルタップ)、5−ジメチルア
ミノ−1,2,3−トリチアンシュウ酸塩(チオシクラ
ム)、S,S´−2−ジメチルアミノトリメチレン−ジ
(ベンゼンチオスルホナ−ト)(ベンスルタップ)、2
−タ−シャリ−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−
フェニル−1,3,5,6テトラヒドロ−2H−1,
3,5−チアジアジン−4−オン(ブプロフェジン)
等、
【0011】植物成長調整剤として、4´−クロロ−2
´−(α−ヒドロキシベンジル)イソニコチンアニリド
(イナベンフィド)、(2RS,3RS)−1−(4−
クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1H−
1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)ペンタン−3−
オ−ル(パクロブトラゾール)、(E)−(S)−1−
(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−2−(1
H−1,2,4−トリアゾ−ル−1−イル)ペンタ−1
−エン−3−オール(ウニコナゾール)等を挙げること
ができるが、本発明はこれら農薬活性成分に限定される
ものではない。又、これらの農薬活性成分は単独で又は
2種以上を混合して用いることができる。これら農薬活
性成分の配合割合の合計は、組成物100重量部に対し
て、通常、1重量部〜70重量部、好ましくは10重量
部〜60重量部である。
【0012】本発明で使用する粉末状撥水性物質は、粉
末状で且つ水をはじく性質を付与する物質であれば使用
することができる。代表的な粉末状撥水性物質として、
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
オレイン酸ナトリウム等の脂肪酸塩、疎水性シリカ等を
挙げることができる。又、液体の撥水性物質は、吸着能
を有する微粉に吸着させ粉末状撥水性物質として用い
る。液体の撥水性物質を微粉に吸着させる例として、ス
テアリルアルコール等の高級アルコール、ステアリン酸
等の高級脂肪酸、シリコーン及びその誘導体、流動パラ
フィン等の液体の撥水性物質に、ホワイトカーボン、活
性炭、珪藻土、アルミナ、ゼオライト、軽石粉、木粉等
の吸着能を有する微粉に吸着させ粉末状とする。粉末状
撥水性物質として、特にステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、疎水性シリカ又はホワイトカー
ボンに吸着させたシリコーンが好適である。これらの粉
末状撥水性物質は粒状組成物製造時に内部に取り込まれ
た気泡を粉末状撥水性物質の周囲に付着させることによ
り水浮遊性を付与することができる。そのため、本発明
の組成物の嵩比重が大きくなり、農薬の保管及び運搬時
にかさばることはなくこの点で有利である。これらの粉
末状撥水性物質の配合割合は、組成物100重量部に対
して、通常、0.01重量部〜10重量部、好ましくは
0.1重量部〜5重量部、さらに好ましくは0.5重量
部〜2重量部である。
【0013】本発明で使用する界面活性剤は,農薬製剤
に一般的に用いられるもののうち、農薬活性成分を分散
することができる界面活性剤であれば使用することがで
きる。代表的な界面活性剤として、例えば、ポリエチレ
ングリコール高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ルエーテル、ポリオキシエチレンアリールフェニルエー
テル、ソルビタンモノアルキレート等のノニオン性界面
活性剤、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアルキルス
ルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ナフタレンスルホ
ン酸塩及びそのホルマリン縮合物、アルキル硫酸エステ
ル塩、アルキル燐酸エステル塩、アルキルアリール硫酸
エステル塩、アルキルアリール燐酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル
塩、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸
エステル塩、ポリカルボン酸型高分子活性剤等のアニオ
ン性界面活性剤等を挙げることができる。 これらの界
面活性剤は単独あるいは2種以上を混合して用いること
ができる。界面活性剤の配合割合は、組成物100重量
部に対して、通常、0.1重量部〜30重量部、好まし
くは0.5重量部〜20重量部、さらに好ましくは2重
量部〜10重量部である。
【0014】本発明で使用する水溶性粉末担体は、水に
5%重量以上溶解する物質であれば使用することができ
る。これらの水溶性粉末担体として、例えば、炭酸アン
モニウム、硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム、塩化
カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム、硫酸カ
リウム、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の有機又は無機酸塩
類、クエン酸、コハク酸等の有機酸類、蔗糖、ラクトー
ス等の糖類、尿素等を挙げることができる。これらの水
溶性粉末担体は単独であるいは2種以上を混合して用い
る。水溶性粉末担体の配合割合は、組成物100重量部
に対して、通常、5重量部〜80重量部、好ましくは1
0重量部〜60重量部である。
【0015】本発明の粒状農薬組成物は、農薬活性成分
と粉末状撥水性物質、界面活性剤、水溶性粉末担体を含
有することで、水田等に散布した際水面に浮遊し、極短
時間で各成分を完全に単粒子まで分散させることができ
る。尚、製造時に内部に取り込まれる空気の量が組成物
1個の重量に対して相対的に少ない場合、本発明の農薬
粒状組成物を水中に投入すると一旦水底に沈み、後に水
面に浮上し分散する挙動をする。通常の水田では、農薬
活性成分の均一な拡散において全く問題のない挙動であ
るが、水深の深い水田、あるいは貯水池等の場合は、水
面に浮上する間に組成物が底部で分散するため、水底付
近の農薬活性成分濃度が一時的に高くなることがある。
この現象を避けるために、本発明においては、比重が1
以下で、粒径が10μm〜600μmの担体、好ましく
は100μm〜300μmの担体を含有させることによ
り、散布直後に水中に沈降しにくい組成物となる。
【0016】粒径が10μm〜600μmの担体は、独
立した1個または複数個の気泡を有するものであり、例
えば、真珠岩や黒曜石よりなるパーライト、シラスより
なる発泡シラス、蛭石よりなるバーミキュライト、アル
ミノシリケート系で焼成してなるフィライト、珪酸ソー
ダあるいは硼砂を発泡させたマイクロバルーン、軽石、
粒状珪藻土、粒状活性炭、木粉、コルク粉、フェノール
樹脂よりなるフェノールマイクロバルーン、エポキシ樹
脂よりなるエコスフェアー、ポリウレタンよりなるポリ
ウレタンフォーム、ポリアクリロニトリルよりなるマイ
クロスフェアー等が挙げられる。パーライトあるいは発
泡シラス、マイクロスフェアー等は少ない含有量でも効
果が高く中空体水浮遊性担体として好適である。本発明
の農薬粒状組成物に比重が1以下で、粒径が10μm〜
600μmの担体を多量に含有させた場合、組成物の比
重が小さくなり、農薬の保管及び運搬時にかさばるた
め、これら担体の配合割合は少ない方が望ましい。本発
明においては、水浮遊性を付与する粉末状撥水性物質を
含有させるため、該担体を過剰に配合する必要はなく、
組成物100重量部に対して1重量部〜40重量部、好
ましくは10重量部〜30重量部含有させればよい。
【0017】本発明の粒状農薬組成物はこれらの構成成
分の他に、必要により結合剤、鉱物質担体等を配合する
ことができる。結合剤は、粒状農薬製剤の製造に一般的
に用いるものであれば使用でき、特に水溶性の物質が望
ましい。代表的な結合剤として、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム塩、デキストリン、水溶性デンプン、
キサンタンガム、グアシードガム、蔗糖、ポリビニルピ
ロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアル
コール、平均分子量6000〜200000のポリエチ
レングリコール等を挙げることができる。鉱物質担体
は、粒状農薬製剤の製造に一般的に用いるものが使用で
き、代表的な担体として例えば、クレー類、炭酸カルシ
ウム、ベントナイト、タルク、珪藻土、ホワイトカーボ
ン等の担体が挙げられる。これらの担体は微粉状での使
用が好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の粒状農薬組成物は、農薬
活性成分と粉末状撥水性物質、界面活性剤、水溶性粉末
担体、及び比重が1以下で、粒径が10μm〜600μ
mの担体、さらに必要に応じて結合剤、鉱物質担体等を
均一に混合後、造粒して得られる。ここで農薬活性成分
は微粉末となっていることが望ましく、各成分の均一混
合に先立ち、予め衝撃式粉砕、高速気流中粉砕等により
微粉末とする。この時、比重が1以下で、粒径が10μ
m〜600μmの担体以外の構成成分を配合しておいて
もよい。押し出し式造粒機により湿式造粒する場合は、
微粉状とした農薬活性成分とその他の成分を、通常用い
られる混合機、例えば、リボンブレンダーやV型混合
機、ナウタミキサー等により均一に混合した後、適量の
水を加えてニーダーあるいは高速撹拌機等の装置内で混
練後、細孔を開けたプレートから押し出して造粒する。
造粒物は乾燥し本発明の粒状組成物とする。又、撹拌式
造粒機あるいは流動層造粒機、転動式造粒機を用いて湿
式造粒する場合は、該混合機を用いてあるいは造粒機内
部で各成分を均一に混合した後、水を噴霧しながら機械
的な運動を与えて造粒する。得られた造粒物は乾燥して
本発明の農薬粒状組成物とする。又、乾式造粒する場合
は、前出の混合機を用いて各成分を混合した後、型枠の
中に入れ圧力をかけて成形するか、あるいは混合物に圧
力をかけて板状とし、それを壊砕し篩分けして粒状農薬
組成物を得る。この様にして得られた本発明の粒状農薬
組成物は、直径が0.3mm〜30mmで長さが0.3
mm〜50mmの円柱状か、直径が0.1mm〜50m
mの球状あるいは同じ長さの不定形の粒状物とすること
が好ましい。本発明の粒状農薬散粒機、動力散布機、空
中散布により、又は、水田、貯水池等の周囲に沿って筋
状、あるいは1箇所〜数箇所にまとめて散布する。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例及び試験例にてさらに
詳細に説明するが、本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。なお、以下の実施例において、部は重
量部を表す。
【0020】実施例1 ベンスルフロンメチル1.02部、メフェナセット20
部、ダイムロン9部、ポリオキシエチレンアリールフェ
ニルエーテル3部をホワイトカーボン(塩野義製薬製、
商品名:カープレックス#1120)3部に吸着させた
界面活性剤、ポリオキシエチレンアリールフェニルエー
テル燐酸エステル塩3部をホワイトカーボン(同)3部
に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物3部、尿素28.98部を均一に混合後、高
速気流中粉砕した。得られた微粉末と、ステアリン酸カ
ルシウム2部、カルボキシメチルセルロースナトリウム
塩4部、尿素20部を高速撹拌機中で均一に混合し、適
量の水を加えて混練、1.2mmの細孔より押し出し造
粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0021】実施例2 ピロキロン40部、ポリカルボン酸ナトリウム5部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム3部、ステアリン酸マグネ
シウム1部、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩
3部、硫安48部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得
られた微粉末をニーダーに入れ、適量の水を加えて混
練、1.5mmの細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状
農薬組成物を得る。
【0022】実施例3 イミダクロプリド30部、ポリカルボン酸ナトリウム5
部、アルキルアリールスルホン酸塩3部、疎水性シリカ
(日本アエロジル製、商品名:アエロジルR972)4
部、ポリアクリル酸ナトリウム2部、塩化カリウム10
部、クレー46部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得
られた微粉末を撹拌造粒機に入れ、水を噴霧しながら撹
拌し造粒した。得られた粒を乾燥し直径5mmの粒状農
薬組成物を得る。
【0023】実施例4 ベンスルフロンメチル40部、硫安37部、ポリオキシ
エチレンアリールフェニルエーテル6部をホワイトカー
ボン(塩野義製薬製、商品名:カープレックス#112
0)6部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物2部を均一に混合後、衝撃式粉砕し
た。得られた微粉末に、シリコーン(東芝シリコーン
製、商品名:TSF451−50)1部をホワイトカー
ボン(同)1部に吸着させた粉末状撥水剤、蔗糖2部、
マイクロスフェアー(粒径80μm)5部を高速撹拌機
中で均一に混合し、適量の水を加えて混練、1.2mm
の細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得
る。
【0024】実施例5 ベンスルフロンメチル40部、硫安32部、ポリオキシ
エチレンアリールフェニルエーテル6部をホワイトカー
ボン(塩野義製薬製、商品名:カープレックス#112
0)6部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物2部を均一に混合後、衝撃式粉砕し
た。得られた微粉末に、シリコーン(東芝シリコーン
製、商品名:TSF451−50)1部をホワイトカー
ボン(同)1部に吸着させた粉末状撥水剤、蔗糖2部、
パーライト(三井金属鉱業製、商品名:三井パーライト
5号、粒径300μm)10部を高速撹拌機中で均一に
混合し、適量の水を加えて混練、1.2mmの細孔より
押し出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0025】実施例6 ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル
2.04部、メフェナセット9部、ポリオキシエチレン
アリールフェニルエーテル3部をホワイトカーボン(塩
野義製薬製、商品名:カープレックス#1120)3部
に吸着させた界面活性剤、ポリオキシエチレンアリール
フェニルエーテル燐酸エステル塩(4部をホワイトカー
ボン(同)4部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンス
ルホン酸ホルマリン縮合物3部、尿素41.76部を均
一に混合後、高速気流中粉砕した。得られた微粉末と、
ステアリン酸カルシウム2部、マイクロスフェアー(粒
径80μm)35部、蔗糖2部、炭酸カルシウム20部
を高速撹拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混
練、1.2mmの細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状
農薬組成物を得る。
【0026】実施例7 ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル
2.04部、メフェナセット9部、ポリオキシエチレン
アリールフェニルエーテル3部をホワイトカーボン(塩
野義製薬製、商品名:カープレックス#1120)3部
に吸着させた界面活性剤、ポリオキシエチレンアリール
フェニルエーテル燐酸エステル塩4部をホワイトカーボ
ン(同)4部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物3部、尿素56.76部を均一
に混合後、高速気流中粉砕した。得られた微粉末と、ス
テアリン酸カルシウム2部、発泡シラス(粒径150μ
m)10部、蔗糖2部を高速撹拌機中で均一に混合し、
適量の水を加えて混練、1.2mmの細孔より押し出し
造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0027】実施例8 ピリミノバックメチル2.4部、ベンスルフロンメチル
2.04部、カフェンストロール 8.4部、ダイムロ
ン18部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテ
ル3部をホワイトカーボン(塩野義製薬製、商品名:カ
ープレックス#1120)3部に吸着させた界面活性
剤、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸
エステル塩4部をホワイトカーボン(同)4部に吸着さ
せた界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物3部、尿素38.16部を均一に混合後、高速気流中
粉砕した。得られた微粉末と、ステアリン酸カルシウム
2部、発泡シラス(粒径150μm)10部、蔗糖2部
を高速撹拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて混
練、1.2mmの細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状
農薬組成物を得る。
【0028】比較例1 ベンスルフロンメチル1.02部、メフェナセット20
部、ダイムロン9部、ポリオキシエチレンアリールフェ
ニルエーテル3部をホワイトカーボン(塩野義製薬製、
商品名:カープレックス#1120)3部に吸着させた
界面活性剤、ポリオキシエチレンアリールフェニルエー
テル燐酸エステル塩3部をホワイトカーボン(同)3部
に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物3部、クレー28.98部を均一に混合後、
高速気流中粉砕した。得られた微粉末と、ステアリン酸
カルシウム2部、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム塩4部、クレー20部を高速撹拌機中で均一に混合
し、適量の水を加えて混練、1.2mmの細孔より押し
出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0029】比較例2 ピロキロン40部、ポリカルボン酸ナトリウム5部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム(日本製紙製、商品名:パ
ールレックスDP)3部、ステアリン酸マグネシウム1
部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。粒状硫安48部を
ナウタミキサーに入れ、ポリエチレングリコール200
3部を加えて混合しながら、衝撃式粉砕で得られた微
粉末を数回に分けて加え、粒状硫安の周囲に被覆し、粒
状農薬組成物を得る。
【0030】比較例3 イミダクロプリド30部、ポリカルボン酸ナトリウム5
部、アルキルアリールスルホン酸塩3部、ポリアクリル
酸ナトリウム2部、クレー53部を均一に混合後、衝撃
式粉砕した。得られた微粉末を撹拌造粒機に入れ、水を
噴霧しながら撹拌し造粒した。ポリカルボン酸ナトリウ
ム2部、アルキルアリールスルホン酸塩1部、疎水性シ
リカ(日本アエロジル製、商品名:アエロジルR97
2)4部を均一に混合した微粉末を、得られた粒に被覆
し直径5mmの粒状農薬組成物を得る。
【0031】比較例4 ベンスルフロンメチル40部、ポリオキシエチレンアリ
ールフェニルエーテル6部をホワイトカーボン(塩野義
製薬製、商品名:カープレックス#1120)6部に吸
着させた界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン
縮合物2部を均一に混合後、衝撃式粉砕した。得られた
微粉末に、蔗糖2部、発泡シラス(粒径150μm)4
3部を高速撹拌機中で均一に混合し、適量の水を加えて
混練、1.2mmの細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒
状農薬組成物を得る。
【0032】比較例5 衝撃式粉砕したベンスルフロンメチル40部を加熱溶融
したパラフィン10部に分散し、冷却固化後、硫安40
部を加えて再び衝撃式粉砕した。得られた粉末とポリオ
キシエチレンアリールフェニルエーテル6部をホワイト
カーボン(塩野義製薬製、商品名:カープレックス#1
120)6部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物2部、蔗糖2部を高速撹拌機中
で均一に混合し、適量の水を加えて混練、1.2mmの
細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得
る。
【0033】比較例6 ベンスルフロンメチル40部、炭酸カルシウム32部、
ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル6部をホ
ワイトカーボン(塩野義製薬製、商品名:カープレック
ス#1120)6部に吸着させた界面活性剤、ナフタレ
ンスルホン酸ホルマリン縮合物2部を均一に混合後、衝
撃式粉砕した。得られた微粉末に、シリコーン(東芝シ
リコーン製、商品名:TSF451−50)1部をホワ
イトカーボン(同)1部に吸着させた粉末状撥水剤、蔗
糖2部、パーライト(三井金属鉱業製、商品名:三井パ
ーライト5号、粒径300μm)10部を高速撹拌機中
で均一に混合し、適量の水を加えて混練、1.2mmの
細孔より押し出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得
る。
【0034】比較例7 ピリミノバックメチル1.2部、ベンスルフロンメチル
2.04部、メフェナセット9部、ポリオキシエチレン
アリールフェニルエーテル3部をホワイトカーボン(塩
野義製薬製、商品名:カープレックス#1120)3部
に吸着させた界面活性剤、ポリオキシエチレンアリール
フェニルエーテル燐酸エステル塩4部をホワイトカーボ
ン(同)4部に吸着させた界面活性剤、ナフタレンスル
ホン酸ホルマリン縮合物3部、炭酸カルシウム20部を
均一に混合後、高速気流中粉砕した。得られた微粉末
と、発泡シラス(粒径150μm)20部、蔗糖2部、
穂高印ベントナイト28.76部を高速撹拌機中で均一
に混合し、適量の水を加えて混練、1.2mmの細孔よ
り押し出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0035】比較例8 ピリミノバックメチル2.4部、ベンスルフロンメチル
2.04部、カフェンストロール 8.4部、ダイムロ
ン18部、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテ
ル3部をホワイトカーボン(塩野義製薬製、商品名:カ
ープレックス#1120)3部に吸着させた界面活性
剤、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル燐酸
エステル塩4部をホワイトカーボン(同)4部に吸着さ
せた界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物3部、尿素40.16部を均一に混合後、高速気流中
粉砕した。得られた微粉末と、発泡シラス(粒径150
μm)10部、蔗糖2部を高速撹拌機中で均一に混合
し、適量の水を加えて混練、1.2mmの細孔より押し
出し造粒後、乾燥し粒状農薬組成物を得る。
【0036】試験例1(水面浮遊性、分散性及び水面浮
遊物中成分検出試験) 実施例1〜8、及び比較例1〜8で得られた粒状農薬組
成物0.1gを、水深が7cmになる様に水を入れた直
径15cm、高さ9cmのガラス製シャーレに散布し、
粒状農薬組成物の水面浮遊性を肉眼観察するとともに、
散布してから農薬組成物が肉眼的に崩壊分散するまでの
時間を測定した。又、散布してから60分後の水面浮遊
物を採取し、水洗後分析して農薬活性成分の有無を調べ
た。結果を表1に示す。尚、表中の水面浮遊物中成分の
数値は浮遊物100重量%に対する農薬活性成分の重量
%である。
【0037】
【表1】 表中の水面浮浮遊性、分散時間、水面浮遊物中成分は次
の通り 水面浮浮遊性 :○は散布直後から水面浮遊する △は散布後一旦沈降するが、5分以内に浮上する xは沈降し浮上しない 分散時間 :分散に要する時間(分) 水面浮遊物中成分 :NDは検出されない
【0038】試験例2(拡展性試験) 実施例1、6〜8、及び比較例1、7、8で得られた粒
状農薬組成物4gを、水深5cmとした4m×4mの水
田の一角に散布し、3時間後に散布地点と、水田の対角
線の交点(A地点)、散布地点以外の角部(B〜D地
点)の水面から2.5cmの位置、及び風下であるB地
点の水面より水を採取して分析し、理論上農薬活性成分
が均一に水に分散した場合の水中濃度を100%とした
時の比率を求め、さらに各地点の水中濃度の標準偏差を
平均値で割り変動率を算出した。なお、試験の期間中は
D地点からB地点に向って、風速1〜2mの風が吹いて
いた。拡展性試験結果を表2に示す。尚試験結果の数値
は理論上農薬成分が均一に分散した場合の水中濃度を1
00とした時の比率である。
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】本発明の粒状農薬組成物は、散粒機、動
力散布機、空中散布等で水田あるいは貯水池等に均一に
あるいは局所散布した際、農薬活性成分が短時間に単粒
子にまで分散し水中の濃度が均一となり、しかも水面に
農薬活性成分が長時間浮遊することのないため、風によ
る農薬成分の吹き寄せがなく均一な農薬処理が可能であ
り、成分の拡散性が極めてすぐれているため、薬害の心
配はなく省力散布が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡展性、土壌中濃度試験に用いた水田の概要平
面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農薬活性成分と粉末状撥水性物質、界面活
    性剤及び水溶性粉末担体を含有して成り、これら成分を
    混合後、造粒して得られる粒状農薬組成物。
  2. 【請求項2】請求項1の組成物に比重が1以下で、粒径
    が10μm〜600μmの担体を、組成物100重量部
    に対して1重量部〜40重量部含有して成る粒状農薬組
    成物。
  3. 【請求項3】比重が1以下で、粒径が10μm〜600
    μmの担体が中空体水浮遊性担体である請求項2記載の
    粒状農薬組成物。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3記載の粒状農薬組
    成物を直接水田に散布する粒状農薬組成物の散布方法。
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