JP2003095807A - 育苗箱 - Google Patents
育苗箱Info
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Abstract
を十分に奏させるとともに、安定した薬効を長期間持続
させ、薬害を生じさせず、作業者への農薬暴露のおそれ
をなくした育苗箱を提供する。 【解決手段】 上記育苗箱を、農薬活性成分をホルムア
ミド、N‐メチルホルムアミド、N,N‐ジメチルホル
ムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N,N‐ジ
エチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド及び1,4
‐ブタンスルトンの中より選ばれた少なくとも1種或い
はそれを主とする溶剤に溶解又は懸濁させた液状物を担
持した粒状体を施用した土壌を収容したものとする。農
薬活性成分が殺菌剤、殺虫剤又は植物成長調節剤であ
り、難水溶性であるのが、担体粒径が0.1〜10mm
であるのが好ましく、溶剤がさらにラクトンや、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、プロピレングリコール、グリセリン又はこれ
らのエーテルを含んでいてもよい。
Description
等の農作物に用いられる改善された育苗箱に関する。
乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒状水和剤等が広く知ら
れている。また近年は、農薬散布の省力化、減農薬が叫
ばれており、また散布者への暴露量低減を考慮した製剤
が求められている。このような状況下、育苗箱での農薬
処理が進展してきており、育苗箱に農薬を施用する処理
としては、水和剤やフロアブルや乳剤等についてはその
まま又はその希釈液を散布し、また粒剤や粉剤等につい
てはそのまま散布することが行われている。
の農薬活性成分の徐放化が種々試みられているが、農薬
活性成分が徐々に放出されるため、所期の薬効を得るた
めには、製剤中の農薬活性成分の配合量を多量にせざる
を得なかった。一方、水和剤やフロアブルや乳剤等につ
いては、残効性が短く、薬害を生じやすく、作業者への
農薬暴露の危険性も懸念される。そこで、農薬活性成分
をアセトン、メタノール等の溶剤に溶解し、水溶性紙に
含浸させ、これで育苗箱を処理する方法が提案されてい
るが(特開昭64−19002号公報)、これは紙様物
の敷設等の煩雑な作業を要するし、また溶剤が揮発しや
すく使用時に十分な薬効が得られにくいなどの問題があ
る。
事情の下、農薬処理において、少量の農薬活性成分で薬
効を十分に奏させるとともに、安定した薬効を長期間持
続させ、薬害を生じさせず、作業者への農薬暴露のおそ
れをなくした育苗箱を提供することを課題とする。
について鋭意研究を重ねた結果、育苗箱において、その
収容土壌を、農薬活性成分の特定溶剤での液状物を担持
した粒状体を施用したものとするのが前記課題解決に資
することを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに
至った。
をホルムアミド、N‐メチルホルムアミド、N,N‐ジ
メチルホルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、
N,N‐ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド
及び1,4‐ブタンスルトンの中より選ばれた少なくと
も1種或いはそれを主とする溶剤に溶解又は懸濁させた
液状物を担持した粒状体を施用した土壌を収容してなる
育苗箱、を提供するものである。
(2)農薬活性成分が、殺菌剤、殺虫剤及び植物成長調
節剤の中より選ばれた少なくとも1種のものである前記
(1)記載の育苗箱、(3)農薬活性成分が難水溶性の
ものである前記(1)又は(2)記載の育苗箱、(4)
粒状体の粒径が0.1〜10mmである前記(1)、
(2)又は(3)記載の育苗箱、(5)溶剤としてさら
にラクトンを含有する前記(1)ないし(4)のいずれ
かに記載の育苗箱、(6)溶剤としてさらにエチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン及びこれら各
多価アルコールのエーテルの中より選ばれた少なくとも
1種を含有する前記(1)ないし(5)のいずれかに記
載の育苗箱、(7)粒状体の施用量が土壌1m2当り6
0〜600gの範囲にある前記(1)ないし(6)のい
ずれかに記載の育苗箱、が挙げられる。
で固体あるいは液体のもの、また、水溶性あるいは難水
溶性のものなど特に限定されないが、特に、N,N‐ジ
メチルアセトアミド、N,N‐ジメチルホルムアミド及
びジメチルスルホキシドの中より選ばれた少なくとも1
種の溶剤に溶解するもの、中でもさらに難水溶性のもの
が好適である。
は、3´‐イソプロポキシ‐2‐メチルベンズアニリド
(メプロニル)、α,α,α‐トリフルオロ‐3´‐イ
ソプロポキシ‐O‐トルアニリドフルトラニル、3,
4,5,6‐テトラクロロ‐N‐(2,3‐ジクロロフ
ェニル)フタルアミド酸(テクロフタラム)、1‐(4
‐クロロベンジル)‐1‐シクロペンチル‐3‐フェニ
ル尿素(ペンシクロン)、6‐(3,5‐ジクロロ‐4
‐メチルフェニル)‐3(2H)‐ピリダジノン(ジク
ロメジン)、メチル=N‐(2‐メトキシアセチル)‐
N‐(2,6‐キシリル)‐DL‐アラニナート(メタ
ラキシル)、(E)‐4‐クロロ‐α,α,α‐トリフ
ルオロ‐N‐(1‐イミダゾール‐1‐イル‐2‐プロ
ポキシエチリデン)‐o‐トルイジン(トリフルミゾー
ル)、〔5‐アミノ‐2‐メチル‐6‐(2,3,4,
5,6‐ペンタヒドロキシシクロヘキシロキシ)テトラ
ヒドロピラン‐3‐イル〕アミノ‐α‐イミノ酢酸(カ
スガマイシン)、バリダマイシン、3‐アリルオキシ‐
1,2‐ベンゾイソチアゾール‐1,1‐ジオキシド
(プロベナゾール)、ジイソプロピル‐1,3‐ジチオ
ラン‐2‐イリデン‐マロナート(イソプロチオラ
ン)、5‐メチル‐1,2,4‐トリアゾロ[3,4‐
b]ベンゾチアゾール(トリシクラゾール)、1,2,
5,6‐テトラヒドロピロロ[3,2,1‐ij]キノ
リン‐4‐オン(ピロキロン)、5‐エチル‐5,8‐
ジヒドロ‐8‐オキソ[1,3]ジオキソロ[4,5‐
g]キノリン‐7‐カルボン酸(オキソリニック酸)、
(Z)‐2´‐メチルアセトフェノン=4,6‐ジメチ
ルピリミジン‐2‐イルヒドラゾン‐4,5,6,7‐
テトラクロロフタリド(フェリムゾン)、3‐(3,5
‐ジクロロフェニル)‐N‐イソプロピル‐2,4‐ジ
オキソイミダゾリジン‐1‐カルボキサミド(イプロジ
オン)、1,4‐ビス‐(2,2,2‐トリクロル‐1
‐ホルムアミドエチル)‐ピペラジン(トリホリン)な
どが、又、殺虫剤としては、2,3‐ジヒドロ‐2,2
‐ジメチル‐7‐ベンゾ[b]フラニル=N‐ジブチル
アミノチオ‐N‐メチルカルバマート(カルボスルファ
ン)、エチル=N‐[2,3‐ジヒドロ‐2,2‐ジメ
チルベンゾフラン‐7‐イルオキシカルボニル(メチ
ル)アミノチオ]‐N‐イソプロピル‐β‐アラニナー
ト(ベンフラカルブ)、(RS)‐α‐シアノ‐3‐フ
ェノキシベンジル=(RS)‐2,2‐ジクロロ‐1‐
(4‐エトキシフェニル)シクロプロパンカルボキシラ
ート(シクロプロトリン)、1‐ナフチル‐N‐メチル
カルバマート(NAC)、O,O‐ジエチル‐O‐(3
‐オキソ‐2‐フェニル‐2H‐ピリダジン‐6‐イ
ル)ホスホロチオエート(ピリダフェンチオン)、O,
O‐ジメチル‐O‐3,5,6‐トリクロロ‐2‐ピリ
ジルホスホロチオエート(クロルピリホスメチル)、
O,O‐ジメチル‐S‐(N‐メチルカルバモイルメチ
ル)ジチオホスフェート(ジメトエート)、O,S‐ジ
メチル‐N‐アセチルホスホロアミドチオエート(アセ
フェート)、エチルパラニトロフェニルチオノベンゼン
ホスホネート(EPN)、1,3‐ビス(カルバモイル
チオ)‐2‐(N,N‐ジメチルアミノ)プロパン塩酸
塩(カルタップ)、5‐ジメチルアミノ‐1,2,3‐
トリチアンシュウ酸塩(チオシクラム)、S,S´‐2
‐ジメチルアミノトリメチレン=ジ(ベンゼンチオスル
ホナート)(ベンスルタップ)‐2‐tert‐ブチル
イミノ‐3‐イソプロピル‐5‐フェニル‐1,3,
5,6‐テトラヒドロ‐2H‐1,3,5‐チアジアジ
ン‐4‐オン(ブプロフェジン)、1,1´‐イミニオ
ジ(オクタメチレン)ジグアニジニウム=トリアセター
ト(グアザチン)、(RS)‐α‐シアノ‐3‐フェノ
キシベンジル=(S)‐2‐(4‐ジフルオロメトキシ
フェニル)‐3‐メチルブチラート(フルシトリネー
ト)、ジメチルエチルスルフィニルイソプロピルチオホ
スフェート(ESP)などが、また、植物成長調節剤と
しては、4´‐クロロ‐2´‐(α‐ヒドロキシベンジ
ル)イソニコチンアニリド(イナベンフィド)、(2R
S,3RS)‐1‐(4‐クロロフェニル)‐4,4‐
ジメチル‐2‐(1H‐1,2,4‐トリアゾール‐1
‐イル)ペンタン‐3‐オール(パクロブトラゾー
ル)、(E)‐(S)‐1‐(4‐クロロフェニル)‐
4,4‐ジメチル‐2‐(1H‐1,2,4‐トリアゾ
ール‐1‐イル)ペンタ‐1‐エン‐3‐オール(ウニ
コナゾール)、6‐(N‐ベンジルアミノ)プリン(ベ
ンジルアミノプリン)などがそれぞれ挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。これらの農薬活性成分
は単独で用いてもよいし、また、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。
濁液等として液状とするのに用いられる溶剤は、ホルム
アミド、N‐メチルホルムアミド、N,N‐ジメチルホ
ルムアミド、N,N‐ジメチルアセトアミド、N,N‐
ジエチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド又は1,
4‐ブタンスルトンを必須とし、しかも必須溶剤のみか
らなるか、或いは必須溶剤を主とする、好ましくは60
質量%以上、中でも80質量%以上含むものである。こ
れらの必須溶剤は単独で用いてもよいし、また、2種以
上を組み合わせて用いてもよい。必須溶剤の中でもN,
N‐ジメチルアセトアミド、N,N‐ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドが好ましい。また、上記溶
剤として必須溶剤に加えさらにラクトンを含有するもの
や、このもの又は必須溶剤に加えエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン又はこれら各多価アルコ
ールのエーテル、例えばエチレングリコールやジエチレ
ングリコールのモノ‐メチル又はエチルエーテルなどを
含有するものも用いられる。溶剤にラクトンを含有させ
ることにより、常温固体の農薬活性成分を含有させても
経時固結性を軽減防止して保存安定性を高めることがで
きる。ラクトンとしては、例えばγ‐ブチロラクトン、
δ‐バレロラクトン、ε‐カプロラクトン、γ‐バレロ
ラクトン等が挙げられ、中でもγ‐ブチロラクトンが経
時固結性の軽減防止や保存安定性向上の効果に優れるの
で好ましい。
は、前記農薬活性成分の液状物、例えば溶液や懸濁液等
を担持したものであって、その粒径は好適には0.1〜
10mmの範囲で選ばれる。通常、該液状物は担体、中
でも、無機担体、特に鉱物担体に担持させるのがよい。
この担体の例としては、珪砂や、珪石、軽石、炭酸カル
シウム、ベントナイト、タルク、珪藻土、ゼオライト、
アタパルジャイト、石膏、陶石等を破砕し、篩分けして
得られる粒状物や、粉末状のクレー類、炭酸カルシウ
ム、ベントナイト、タルク、珪藻土等を、CMC、PV
A、アルファー化デンプン、デキストリン、キサンタン
ガム等を結合剤とし、造粒して得られる粒状物などが挙
げられる。
ム、タルク、陶石等の吸油性を有しない担体すなわち非
吸油性担体の場合は、前記農薬活性成分の溶液や懸濁液
と担体を混合し、担体の表面を濡らし、次いでこれに、
ホワイトカーボン、珪藻土等の吸油性を有する微粉末を
添加し、混合することで担体に担持させることができ
る。吸油性を有する微粉末の配合量は、粒状体における
農薬活性成分の溶液や懸濁液の量等により異なるが、通
常、当該液量の1/5〜2倍の範囲で選ばれる。また、
軽石、ベントナイト、珪藻土、ゼオライト、アタパルジ
ャイト、石膏、及び造粒して得られた担体等の吸油性を
有する担体すなわち吸油性担体の場合は、農薬活性成分
の溶液や懸濁液と担体を均一に混合することで担体に担
持させることができる。
土壌が育苗箱に収容されてなるものである。施用は好適
には散布や混和を意味する。散布は、移植前、中でも特
に移植数日前ないし当日に行ったものがよく、混和は、
播種直前に床土や覆土に対し行ったものがよい。育苗箱
としては、例えば移植水稲の育苗箱や、畑作物の幼苗を
育てる育苗箱、或いはポット、セル苗トレーなどが挙げ
られる。散布量や混和量等の施用量は、土壌1m2当
り、通常60〜600g、好ましくは120〜360g
が適当である。前記粒状体において、農薬活性成分は通
常0.01〜50質量部、好適には0.1〜10質量
部、溶剤は通常0.1〜50質量部、好ましくは0.5
〜20質量部、担体は通常50〜99質量部、好ましく
は70〜95質量部の範囲の割合で含有させるのがよ
い。
説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるも
のではない。なお、各例において、部は質量部を表す。
cm×3cmの育苗箱2個に、カルバリル4部をN,N
‐ジメチルアセトアミド6部に溶解した液を、粒径が
0.4mm〜1.2mmの珪砂85部に加え、混合した
のち、さらにカープレックス#80(塩野義製薬社製ホ
ワイトカーボン)5部を加え混合してなる粒状体をそれ
ぞれ25g及び50g散布して所望の育苗箱を得た。
‐ジメチルアセトアミド6部に溶解した液を、粒径が
0.4mm〜1.2mmの珪砂85部に加え、混合した
のち、さらにカープレックス#1120(塩野義製薬社
製ホワイトカーボン)5部を加え混合してなる粒状体を
用いた以外は実施例1と同様にして所望の育苗箱を得
た。
ラゾール2部をN,N‐ジメチルアセトアミド11部に
溶解した液を、粒径が0.4mm〜1.2mmの軽石8
2部に加えて混合し、軽石に農薬活性成分のN,N‐ジ
メチルアセトアミド溶液を担持させてなる粒状体を用い
た以外は実施例1と同様にして所望の育苗箱を得た。
N,N‐ジメチルホルムアミド4部とジメチルスルホキ
シド0.5部の混合溶剤に溶解した液を、粒径が0.1
5mm〜0.3mmの珪砂91部に加えて混合し、さら
にカープレックス#80(塩野義製薬社製ホワイトカー
ボン)2.5部を加え混合してなる粒状体を用いた以外
は実施例1と同様にして所望の育苗箱を得た。
ァー化デンプン2.6部を混合し、適量の水を加えて混
練した後、1.5mmの穴をあけたプレートから押し出
して造粒し、得られた造粒物を60℃の温風で乾燥して
得た短径1.5mmの造粒担体に、メパニピリム2部を
N,N‐ジメチルアセトアミド8部に溶解した液を加え
て混合し、さらにカープレックス#80(塩野義製薬社
製ホワイトカーボン)2部を加え混合してなる粒状体を
用いた以外は実施例1と同様にして所望の育苗箱を得
た。
mmの珪砂85部にジイソデシルアジペート6部を加え
て混合し、さらにカルバリル4部とカープレックス#8
0(塩野義製薬社製ホワイトカーボン)5部を加え混合
してなる粒状体を用いた以外は実施例1と同様にして比
較用育苗箱を得た。
0.4mm〜1.2mmの珪砂94部に加えて混合し、
さらにカープレックス#1120(塩野義製薬社製ホワ
イトカーボン)2部を加え混合してなる粒状体を用いた
以外は実施例1と同様にして比較用育苗箱を得た。
mmの珪砂84部にジイソデシルアジペート5部を加え
て混合し、さらにカルバリル4部とトリシクラゾール2
部とカープレックス#80(塩野義製薬社製ホワイトカ
ーボン)5部を加え混合してなる粒状体を用いた以外は
実施例1と同様にして比較用育苗箱を得た。
3mmの珪砂90部に、ジイソデシルアジペート2.5
部とフェニルキシリールエタン2部の混合溶剤を混合
し、さらにカルプロパミド2部とカープレックス#80
(塩野義製薬社製ホワイトカーボン)3.5部を加え混
合してなる粒状体を用いた以外は実施例1と同様にして
比較用育苗箱を得た。
レックス#80(塩野義製薬社製ホワイトカーボン)2
部、クレー93.4部及びアルファー化デンプン2.6
部を混合し、適量の水を加えて混練した後、1.5mm
の穴をあけたプレートから押し出して得た造粒物を60
℃の温風で乾燥して得た短径1.5mmの粒状体を用い
た以外は実施例1と同様にして比較用育苗箱を得た。
おける散布処理の当日に、代かきをした四つの1/10
000aポットに2株ずつ深度2cmで移植した。5日
後及び30日後に金網で覆い、ツマグロヨコバイ3齢幼
虫を5頭ずつポットに放してから48時間後に死虫率及
び薬害を調べた。その結果を表1に示す。実施例の区で
は、何れの散布薬量でも処理後5日、30日で高い殺虫
効果が得られ、また、薬害もなかったのに対し、比較例
の区では低薬量区はもちろん高薬量区も殺虫効果は低
く、また、処理後日数が経つに従い殺虫効果が低下し
た。
らにおける散布処理の1日後、代かきをした四つの1/
10000aポットに2株ずつ深度2cmで移植した。
15日後及び30日後に、乾燥罹病葉上で形成させた分
生胞子を蒸留水に懸濁し、ポット当たり4mlを葉面に
散布して接種した。接種後、温室内の湿室で管理し、5
日後に病斑数を調査して下記計算式より防除価を算出し
た。併せて、薬害も調査した。その結果を表2に示す。
実施例の区では、何れの散布薬量でも処理後15日、3
0日で高い防除効果が得られ、また、薬害もなかったの
に対し、比較例の区では低薬量区はもちろん高薬量区も
防除効果が低く、またその効果を若干高めるのにも日数
を要した。 防除価(%)=(1−処理区の平均病斑数/無処理区の
平均病斑数)×100
ゅうり苗の子葉期にかかる128室(16×8)に区切
られたセル苗トレー(54cm×27cm×5cm)を
用いた以外は実施例5と同様にして所望の育苗箱を得
た。
ゅうり苗の子葉期にかかる128室(16×8)に区切
られたセル苗トレー(54cm×27cm×5cm)を
用いた以外は比較例5と同様にして比較用育苗箱を得
た。
処理の1日後に四つの直径12cmの素焼き鉢に1株ず
つ移植した。移植14日後(処理15日後)に胞子懸濁
液を染み込ませたペーパーディスクを葉面に乗せて接種
した。接種後、湿室内で管理し、3日後に病斑直径を調
査して下記計算式により防除価を算出した。併せて、薬
害も調査した。その結果を表3に示す。実施例の区では
何れの散布薬量でも高い防除効果が得られ、また、薬害
もなかったのに対し、比較例の区では低薬量区はもちろ
ん高薬量区も防除効果が低下した。防除価(%)=(1−
処理区の平均病斑直径/無処理区の平均病斑直径)×1
00
物等の農作物の育苗箱での農薬処理において、少量の農
薬活性成分で薬効を十分に奏させるとともに、安定した
薬効を長期間持続させ、薬害を生じさせず、作業者への
農薬暴露のおそれをなくすことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 農薬活性成分をホルムアミド、N‐メチ
ルホルムアミド、N,N‐ジメチルホルムアミド、N,
N‐ジメチルアセトアミド、N,N‐ジエチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキシド及び1,4‐ブタンスルト
ンの中より選ばれた少なくとも1種或いはそれを主とす
る溶剤に溶解又は懸濁させた液状物を担持した粒状体を
施用した土壌を収容してなる育苗箱。 - 【請求項2】 農薬活性成分が、殺菌剤、殺虫剤及び植
物成長調節剤の中より選ばれた少なくとも1種のもので
ある請求項1記載の育苗箱。 - 【請求項3】 農薬活性成分が難水溶性のものである請
求項1又は2記載の育苗箱。 - 【請求項4】 粒状体の粒径が0.1〜10mmである
請求項1、2又は3記載の育苗箱。 - 【請求項5】 溶剤としてさらにラクトンを含有する請
求項1ないし4のいずれかに記載の育苗箱。 - 【請求項6】 溶剤としてさらにエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、グリセリン及びこれら各多価アルコ
ールのエーテルの中より選ばれた少なくとも1種を含有
する請求項1ないし5のいずれかに記載の育苗箱。 - 【請求項7】 粒状体の施用量が土壌1m2当り60〜
600gの範囲にある請求項1ないし6のいずれかに記
載の育苗箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294735A JP5300114B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 育苗箱 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001294735A JP5300114B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 育苗箱 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003095807A true JP2003095807A (ja) | 2003-04-03 |
JP5300114B2 JP5300114B2 (ja) | 2013-09-25 |
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ID=19116289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001294735A Expired - Lifetime JP5300114B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 育苗箱 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP5300114B2 (ja) |
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